JP3334683B2 - 非水電解液二次電池およびその製造方法 - Google Patents

非水電解液二次電池およびその製造方法

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晋 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非水電解液を用いた二
次電池に関するものであり、とくに高率充放電が可能な
非水電解液二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リチウムをドープ、脱ドープすることが
できる負極と遷移金属酸化物を含有する正極を用いたリ
チウムイオン二次電池に代表される非水電解液二次電池
は、帯状の負極側集電体に負極活物質を塗布した帯状負
極と、帯状の正極側集電体に正極活物質を塗布した帯状
正極とをセパレータを介して積層したものを外装材で被
覆するか、あるいはこれらの積層したものを、渦巻状に
巻回して円筒状のジェリーロールと称される電池要素を
作製した後に、電池缶内に収容して電池とすることが行
われている。
【0003】とくに円筒状の電池要素を電池缶内に収容
した電池は、密閉性に優れると共に円筒状であるため
に、積層体の部位によらず一様な電池反応を行うことが
可能であるという特徴を有しており、大電流を取り出す
目的で使用される非水電解液二次電池においても円筒型
の電池が重要な位置を占めており、電気自動車、電気補
助自転車用等の動力用の大型電池としても期待されてい
る。
【0004】図6は、従来の円筒型の電池を説明する図
である。図6(A)は、円筒型電池の断面を説明する図
である。図6(B)は、正極電極および負極電極を説明
する平面図であり、図6(C)は、正極電極および負極
電極をセパレータを介して積層して巻回した電池要素を
説明する図である。円筒型の電池51は、電池缶52内
に、負極側集電体に負極活物質を設けた帯状負極53と
正極側集電体に正極活物質を設けた帯状正極54を帯状
負極および帯状正極よりも幅が大きなセパレータ55を
介して積層して巻回した電池要素56が設けられてお
り、電池要素の両端面には、正極あるいは負極は突出せ
ずセパレータの端部で構成されている。電池缶52を負
極側端子とした電池の場合には、帯状負極に取り付けた
短冊状の負極側電極タブ57を溶接等の方法によって電
池缶の内壁に接合している。
【0005】とくに高率充放電を行う電池においては、
IR損失を低下させ、また帯状負極および帯状正極の位
置によらずに均一な電池反応が起こるように複数の電極
タブが接合されている。また、正極側電極タブ58は、
電池内部の異常な圧力上昇時に内部の圧力を開放する圧
力開放弁等を有した、正極側端子を兼ねた電池ヘッダー
59に接続されている。このような電池の発電要素は、
図6(B)に示すように、帯状負極53および帯状正極
54のそれぞれに負極活物質および正極活物質が塗布さ
れていない部分を作製し、その部分に負極側電極タブお
よび正極側電極タブを溶接等に方法によって接合し、図
6(C)に示すように巻回した後に電池缶内に収容して
いる。
【0006】ところが、このような電池においては、短
冊状の電極タブが長くなり、電極タブ部での損失が大き
くなり、また複数の電極リード長を揃えることができな
いので、電極タブ間での電流の損失が不均一となり一部
の電極タブが通電電流で発熱するという問題があり、ま
た、それぞれの電極の電極タブの接合部分の近傍と電極
タブの接合部分から離れた部分では、電流分布が不均一
となるという問題もあり高率放電ができないという問題
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、電池要素の正
極電極および負極電極と、複数の部分に分割された櫛歯
状の溶接部を有する集電端子を溶接した円筒型二次電池
およびその製造方法が特開平7−6749号公報におい
て提案されている。しかしながら、この方法は、スポッ
ト溶接において流れる溶接電流を集電体の突起部に集中
させることによって効果的な溶接による接合を提案した
ものであるが、接合可能な電極としてはニッケル等のス
ポット溶接による溶接が可能な基材を使用したものに限
られており、またスポット溶接による熱によって劣化し
ない構成部材からなるセパレータ等を用いることが必要
であった。
【0008】また、電池要素の円周方向の位置に応じて
正極電極および負極電極と集電端子の接続箇所数を電池
要素の円周方向の位置に応じて、最内周部から最外周部
に向けて増加させた円筒型二次電池が、特開平9−30
6465号公報において提案されている。しかしなが
ら、この電池においても電極と集電端子との接合はスポ
ット溶接によって接合するものであり、段落番号003
8にも記載のように溶接棒を接触させる位置を変えて複
数回行うことが必要であり、良好な溶接を行うことは困
難であり、スポット溶接では接合を行うことができない
材質の場合には、適用することができなかった。
【0009】本発明は、高率放電時の電池要素と電池缶
あるいは電池蓋体との間の電極タブによるIR損失を低
下させるとともに、電池要素の位置によらずに電流分布
が均一な非水電解液二次電池を提供することを課題とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、正極集電体と
負極集電体のそれぞれに正極活物質層、負極活物質層を
形成した正極電極および負極電極をセパレータを介して
積層し巻回した電池要素を電池缶に収容した非水電解液
二次電池おいて、電池要素の端面には正極電極あるいは
負極電極の活物質層が形成されていない突出部を有し、
突出部に形成された凹部に面した正極電極あるいは負極
電極の活物質層が形成されていない部分に、外部接続端
子と導電接続する導電接続タブが超音波溶接によって接
合されている非水電解液二次電池である。凹部がプレス
加工による押圧部、もしくは切断によって形成された舌
片状部材の折り曲げによって形成された平面状部材によ
って形成されたものである前記の非水電解液二次電池で
ある。正極電極あるいは負極電極の活物質層が形成され
ていない突出部には、活物質層と同じ厚みの多孔性部材
が積層されている前記の非水電解液二次電池である。
【0011】正極集電体と負極集電体のそれぞれに正極
活物質層、負極活物質層を形成した正極電極と負極電極
をセパレータを介して積層し巻回した電池要素を電池缶
に収容した非水電解液二次電池の製造方法において、正
極電極あるいは負極電極の活物質層が形成されていない
部分をセパレータの端部から突出するように配置して積
層して巻回して電池要素を作製し、得られた電池要素の
端面からセパレータを超えて突出した正極電極あるいは
負極電極の活物質層が形成されていない突出部を押圧、
もしくは切断によって形成された舌片状部材の折り曲げ
加工によって凹部を作製した後に、凹部に外部接続端子
と接続する導電接続タブを配置し超音波溶接によって凹
部に面する正極電極もしくは負極電極の活物質層を形成
していない部分と導電接続タブの間で導電接続する前記
の非水電解液二次電池の製造方法である。正極電極ある
いは負極電極の活物質層が形成されていない突出部に、
活物質層と同じ厚みの多孔性部材を積層した後に、巻回
したものである前記の非水電解液二次電池の製造方法で
ある。電池要素を周囲より保持部材によって保持した状
態で超音波溶接を行う前記の非水電解液二次電池の製造
方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、帯状の正極電極あるい
は帯状の負極電極の活物質が塗布されていない部分をセ
パレータを超えて突出させて積層し巻回した電池要素の
端面からの突出部を電池要素の軸方向にプレス加工、あ
るいはレーザ照射等によって切断し得られた舌片状の部
分を電池要素の巻回軸の方向へ折り曲げて突出部の端面
に凹部を形成し、凹部の表面に正極電極および負極電極
の活物質を塗布していない部分に、外部接続端子と導電
接続する導電接続タブを配置した後に超音波溶接によっ
て接合したものであり、リチウムイオン二次電池のよう
な正極電極の基材としてアルミニウム箔を用いた電池に
おいても、電池要素の端部からの突出部に直接に導電接
続タブの溶接を可能としたものである。
【0013】以下に、図面を参照して本発明を説明す
る。図1は、本発明の電池の一実施例を説明する図であ
る。図1(A)は本発明の電池の一実施例を説明する断
面図である。なお、電池要素の一部のみ切り欠いた断面
を示している。図1(B)は、電池要素の端面を説明す
る斜視図である。本発明の非水電解液二次電池1は、電
池缶2内部に、正極集電体上に正極活物質層が形成され
た正極電極3と、負極集電体上に負極活物質層が形成さ
れた負極電極4とをセパレータ5を介して積層した後に
巻回した電池要素6を収容している。電池要素6の上部
の端面には、正極電極3の正極活物質層が形成されてい
ない部分が突出した正極突出部7が形成されており、正
極突出部7には正極凹部8が形成されている。正極凹部
8の内面の正極電極3の正極活物質層が形成されていな
い部分に正極導電接続タブ9が配置されて超音波溶接に
よって接合されている。
【0014】導電接続タブ9は、外部接続端子を兼ねた
電池ヘッダー10の導電接続部11に接合されて導電接
続を形成している。なお、電池ヘッダー10には、電池
内部の異常による内部圧力の上昇時に作動する圧力開放
板12や、過大な電流を遮断する素子等が設けられてい
ても良い。電池缶には溝加工によって形成した段差部1
3に配置したガスケット14を介して電池缶の上部をか
しめて電池を封口している。
【0015】正極導電接続タブ9として、弾性を有する
部材を用いると、電池ヘッダーをガスケットによって封
口と正極導電接続タブ9の有する弾性力によって電池要
素を保持することができるので、電池に対して外部から
加わる衝撃を緩和することが可能となる。
【0016】一方、電池要素6の下部には、正極突出部
と同様に負極電極4の負極活物質層を形成していない部
分の負極突出部15に形成した負極凹部(図示しない)
に負極導電接続タブ16が接合されており、外部接続端
子を兼ねた電池缶2の底部に接合して導電接続が形成さ
れている。
【0017】図2は、本発明の電池の正極電極および負
極電極を説明する図である。図2(A)は、正極電極3
はアルミニウム箔等の帯状の正極集電体21上に正極活
物質のスラリーを塗布乾燥し正極活物質層22を形成し
たものであり、同様に負極電極4は、銅箔等の負極集電
体23上に負極活物質のスラリーを塗布乾燥し負極活物
質層24を形成したものである。そして、負極活物質層
のセパレータ面への投影部が正極活物質のセパレータ面
への投影部よりも大きくなるように正極電極と負極電極
の間にセパレータ5を配置して積層し、正極電極の活物
質層が塗布されていない部分をセパレータ5の端部から
正極突出部7を形成するように配置したものである。正
極突出部7は、導電接続部を形成するので、その高さh
は、巻回後の正極間距離以上であり、電池要素の半径以
下であることが好ましい。
【0018】また、図2(B)は、正極電極および負極
電極の電極活物質の塗布層が形成されていない部分に電
極活物質層と同じ厚さの正極側多孔性部材25および負
極側多孔性部材26が積層されたものである。正極側多
孔性部材および負極側多孔性部材は、合成樹脂あるいは
金属からなる不織布、発泡体等の多孔性部材を用いるこ
とができる。多孔性部材は、電極の集電体上に各種の固
着手段を用いて積層して固着することができる。特に、
合成樹脂製の部材では熱融着によって固着することが好
ましい。多孔性部材を積層した電極を用いて電池要素を
作製した場合には、突出部の形状が安定し、超音波溶接
の際に溶接箇所にホーンを押し当てた場合に突出部が変
形することを防止することが可能となる。しかも、多孔
性部材の有している空孔によって、正極集電体あるいは
負極集電体の間に間隔を保持し、電解液の浸透および電
池要素内部で発生した気体の速やかな放散を可能とす
る。
【0019】正極側多孔性部材25および負極側多孔性
部材26は、正極側集電体あるいは負極側集電体の端部
を、巻回後の正極間距離以上であり、電池要素の半径以
下の距離を取り除いて取り付けることが好ましい。ま
た、これらの多孔質物質層の取り付けは、その一部を熱
融着することによって集電体上に取り付けることが好ま
しい。
【0020】図3は、本発明の電池の組立工程を説明す
る図である。図3(A)は、本発明の電池の電池要素の
端面の正極突出部を説明する斜視図である。電池要素6
は、正極電極および負極電極を、正極電極および負極電
極の端部の正極活物質層あるいは負極活物質層が形成さ
れていない部分がセパレータの端部から突出するようセ
パレータを介して積層して巻回したものであり、電池要
素の端面には正極突出部7が形成されている。
【0021】次いで、図3(B)に示すように電池要素
の端面の正極突出部7を凸型31で押圧して正極凹部8
を形成する。形成される正極凹部8は、幅は導電接続タ
ブの幅以上とすれば良い。
【0022】次いで、図3(C)に示すように、正極凹
部8に正極導電接続タブ9を配置し、正極導電タブの上
部から超音波溶接用のホーン32を押し当てて正極電極
の集電体と正極導電接続タブを超音波溶接によって接合
する。また、超音波溶接の際には、保持部材33によっ
て電池要素6を周囲から保持することによってホーンの
押圧による突出部の変形を防止することができる。この
ようにして導電接続タブを接合した電池要素は、電池缶
内に収容して外部接続端子と接合した後に、電解液を注
入して封口することによって電池が得られる。
【0023】図4は、本発明の電池の他の方法による組
立工程を説明する図である。図4(A)は、電池の電池
要素の端面の正極突出部を説明する斜視図である。電池
要素6は、正極電極および負極電極を、正極電極および
負極電極の端部の正極活物質層あるいは負極活物質層が
形成されていない部分がセパレータの端部から突出する
ようセパレータを介して積層して巻回したものであり、
電池要素の端面には正極突出部7が形成されている。
【0024】図4(B)に示すように、YAGレーザ等
のレーザー照射34によって正極突出部7を電池要素の
巻回軸に平行な2個の切断線35で切断する。切断線の
形成は、切断工具によって行っても良いが、レーザー照
射によれば切断時の突出部の変形等を防止することがで
きる。また切断線によって形成する切断幅はタブの幅以
上とすれば良い。次いで、図4(C)に示すように、Y
AGレーザーによって切断されて、舌片状となった部分
を電池要素の巻回軸の方向へ折り曲げることによって正
極電極の集電体面からなる平面状の正極凹面8が形成さ
れる。
【0025】図3で示したものと同様に図4(D)に示
すように、正極凹部8の平面上に正極導電接続タブ9を
配置し、保持部材33によって電池要素6を周囲から保
持して圧迫した状態でホーンの押圧による突出部の変形
を防止した状態で正極導電タブの上部から超音波溶接用
のホーン32を押し当てて正極電極の集電体と正極導電
接続タブ9を超音波溶接によって接合することによっ
て、導電接続タブが接合された電池要素が得られる。
【0026】図5は、導電接続タブの他の例を説明する
図である。導電接続タブとしては、図1ないし4に示し
た接続部が直線状の部材以外にも各種のものを用いるこ
とができる。図5(A)は、電池要素の突出部に形成し
た放射状の凹部に配置する導電接続タブである。放射状
接続部36を有するので、突出部に設けた放射状の凹部
に載置し、複数回の超音波溶接によって電池要素の多数
の箇所との電気的接合が実現できるので、電流分布が均
一な電池を得ることができる。
【0027】なお、以上の説明では、電池缶が負極集電
体と導電接続する例について述べたが、アルミニウム等
を電池缶とした電池缶が正極となるものであっても良
く、この場合には、以上の説明における正極と負極が逆
となる。
【0028】
【発明の効果】電池要素の巻回前に電極の集電体にタブ
を溶接する工程が不要となり、特に複数のタブを用いた
電池においては、その効果が大きく、また電池要素から
の導電接続も電池要素の端部への溶接のみで可能であ
り、工程が簡単となると共に、電池缶内でのタブを取り
回す空間が必要でなく、電池缶内の空間の利用率が向上
し、容積密度が優れた電池を得ることができる。さら
に、電極の周囲の多数の箇所から短い距離で導電接続が
可能であり、導電接続によるインピーダンスを低下させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電池の一実施例を説明する図
である。
【図2】図2は、本発明の正極電極および負極電極を説
明する平面図である。
【図3】図3は、本発明の電池の組立工程を説明する図
である。
【図4】図4は、本発明の電池の他の組立工程を説明す
る図である。
【図5】図5は、導電接続タブの他の例を説明する図で
ある。
【図6】図6は、従来の電池を説明する図である。
【符号の説明】
1…非水電解液二次電池 2…電池缶 3…正極電極 4…負極電極 5…セパレータ 6…電池要素 7…正極突出部 8…正極凹部 9…正極導電接続タブ 10…電池ヘッダー 11…導電接続部 12…圧力開放板 13…段差部 14…ガスケット 15…負極突出部 16…負極導電接続タブ 21…正極集電体 22…正極活物質層 23…負極集電体 24…負極活物質層 25…正極側多孔性部材 26…負極側多孔性部材 31…凸型 32…ホーン 33…保持部材 34…レーザー照射 35…切断線 36…放射状接続部 51…円筒型の電池 52…電池缶 53…帯状負極 54…帯状正極 55…セパレータ 56…電池要素 57…負極側電極タブ 58…正極側電極タブ 59…電池ヘッダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 植前 充司 (56)参考文献 特開 昭56−45567(JP,A) 特開 平11−31497(JP,A) 特開 平11−167914(JP,A) 特開 平7−6749(JP,A) 特開 平10−83833(JP,A) 特開 平11−149914(JP,A) 特開2000−277154(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 2/20 - 2/34 H01M 10/40 H01M 4/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極集電体と負極集電体のそれぞれに正
    極活物質層、負極活物質層を形成した正極電極および負
    極電極をセパレータを介して積層し巻回した電池要素を
    電池缶に収容した非水電解液二次電池おいて、電池要素
    の端面には正極電極あるいは負極電極の活物質層が形成
    されていない突出部を有し、突出部に形成された凹部に
    面した正極電極あるいは負極電極の活物質層が形成され
    ていない部分に、外部接続端子と導電接続する導電接続
    タブが超音波溶接によって接合されていることを特徴と
    する非水電解液二次電池。
  2. 【請求項2】 凹部がプレス加工による押圧部、もしく
    は切断によって形成された舌片状部材の折り曲げによっ
    て形成された平面状部材によって形成されたものである
    ことを特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。
  3. 【請求項3】 正極電極あるいは負極電極の活物質層が
    形成されていない突出部には、活物質層と同じ厚みの多
    孔性部材が積層されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2のいずれかに記載の非水電解液二次電池。
  4. 【請求項4】 正極集電体と負極集電体のそれぞれに正
    極活物質層、負極活物質層を形成した正極電極と負極電
    極をセパレータを介して積層し巻回した電池要素を電池
    缶に収容した非水電解液二次電池の製造方法において、
    正極電極あるいは負極電極の活物質層が形成されていな
    い部分をセパレータの端部から突出するように配置して
    積層して巻回して電池要素を作製し、得られた電池要素
    の端面からセパレータを超えて突出した正極電極あるい
    は負極電極の活物質層が形成されていない突出部を押
    圧、もしくは切断によって形成された舌片状部材の折り
    曲げ加工によって凹部を作製した後に、凹部に外部接続
    端子と接続する導電接続タブを配置し超音波溶接によっ
    て凹部に面する正極電極もしくは負極電極の活物質層を
    形成していない部分と導電接続タブの間で導電接続する
    ことを特徴とする非水電解液二次電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 正極電極あるいは負極電極の活物質層が
    形成されていない突出部に、活物質層と同じ厚みの多孔
    性部材を積層した後に、巻回したものである特徴とする
    請求項4記載の非水電解液二次電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 電池要素を周囲より保持部材によって保
    持した状態で超音波溶接を行うことを特徴とする請求項
    4ないし5のいずれかに記載の非水電解液二次電池の製
    造方法。
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