JP2001085680A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP2001085680A JP2001085680A JP25641299A JP25641299A JP2001085680A JP 2001085680 A JP2001085680 A JP 2001085680A JP 25641299 A JP25641299 A JP 25641299A JP 25641299 A JP25641299 A JP 25641299A JP 2001085680 A JP2001085680 A JP 2001085680A
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Abstract
抜けてチャネル領域に拡散するのを抑制し、ソース・ド
レイン領域の不純物イオンが部分的にチャネル領域方向
に異常拡散するのを防ぐ。 【解決手段】 ゲート絶縁膜3上に、ポリシリコン膜4
を被着してゲート電極5パターンにパターンニングした
後、ソース・ドレイン領域9を形成する前に、窒素を含
む雰囲気中で窒化処理を行って、ゲート電極5端部付近
のゲート絶縁膜3中に新たに窒素を導入する。または、
ゲート電極5のパターンニング後、ソース・ドレイン領
域9を形成する前に、酸化処理を行うことによってゲー
ト電極5のパターンニングの際に生じるダメージや汚染
の一部を酸化膜中に取り込んで基板から除去する。その
後、窒化処理を行うことにより、酸化処理によってゲー
ト電極5端部付近に形成され、ダメージを含む酸化膜に
積極的に窒素を導入する。
Description
効果トランジスタを備えた半導体装置の製造方法に関
し、さらに、動作特性が安定し、高い信頼性を有する半
導体装置を容易に製造することができる半導体装置の製
造方法に関する。
Semiconductor)トランジスタを始めと
する絶縁ゲート型電界効果トランジスタの微細化が益々
進行している。これに伴って、ゲート絶縁膜の膜厚が薄
くなり、以下のように、ゲート電極中の不純物がゲート
絶縁膜を突き抜けてチャネルに達する等の問題が生じて
いる。
5μm程度のMOSトランジスタになると、N型MOS
トランジスタの場合には高濃度N型ポリシリコンを用
い、P型MOSトランジスタの場合には高濃度P型ポリ
シリコンを用いて、シリコン基板表面にチャネル領域を
設けた表面チャネル型が用いられる。
製造においては、通常、シリコン基板表面にゲート絶縁
膜(酸化シリコン膜)を形成し、その上に不純物を導入
しないままポリシリコン膜を形成してゲート電極形状に
加工する。その後、ゲート電極およびソース・ドレイン
領域となるシリコン基板表面に、同時に不純物イオンを
注入して、熱処理を加えることにより不純物領域の活性
化を行うという方法が用いられる。
ランジスタの場合にはリン、P型MOSトランジスタの
場合にはボロンが用いられる。そして、P型MOSトラ
ンジスタにおいては、酸化シリコン膜中のボロンの拡散
速度がリンのそれに比べて非常に大きいため、不純物活
性化のための熱処理を行う際にゲート電極中のボロンが
ゲート絶縁膜を突き抜けてチャネル領域に拡散する。そ
の結果、トランジスタの閾値電圧がばらつく等、トラン
ジスタ特性に悪影響を与えてしまうという問題が生じ
る。
MTech.Dig.pp.425−428,1990
やIEDMTech.Dig.pp.429−432,
1990には、酸化シリコン膜中に窒素を導入すること
により酸窒化シリコン膜を形成し、これをゲート絶縁膜
として用いる方法が報告されている。この酸窒化シリコ
ン膜中のボロンの拡散速度は、酸化シリコン膜中のそれ
に比べて小さいため、ゲート電極中のボロンがゲート絶
縁膜を突き抜けてチャネル領域に拡散してしまうのを防
ぐことができる。
ランジスタの製造方法の一例について、図5(a)〜図
5(f)を参照しながら説明する。
板1上に周知の方法により素子分離膜としてのフィール
ド酸化膜2を形成し、素子領域のシリコン基板1にゲー
ト絶縁膜3を5nm程度の厚みに形成する。このとき、
一酸化窒素や一酸化二窒素等を用いることにより、酸化
シリコン膜中、およびシリコン基板1と酸化シリコン膜
の境界付近に窒素が取り込まれて、酸化シリコン膜に比
べて不純物が拡散しにくい酸窒化シリコン膜からなるゲ
ート絶縁膜3が形成される。その上に、例えばCVD
(Chemical Vapor Depositio
n)法を用いてポリシリコン膜4を150nm程度の厚
みに形成する。
ッチング技術、例えばカーボンやフッ素系ガスを含む異
方性RIE(Riactive Ion Etchin
g)を用いてポリシリコン膜をエッチングし、ゲート電
極5を形成する。
用いて表面に露出しているゲート絶縁膜(酸窒化シリコ
ン膜)3を除去する。
によりゲート電極5表面およびシリコン基板1表面全体
に渡って酸化シリコン膜10を10nm程度の厚みに形
成する。そして、加速エネルギー:10keV、ドーズ
量:1×1013/cm2の条件でボロンをイオン注入
し、LDD(Lightly Doped Drai
n)領域7を形成する。
基板1全体にHTO膜(HighTemperatur
e Oxide:高温CVD酸化膜)を形成し、異方性
エッチングを用いた周知のエッチング方法によりエッチ
バックすることによりゲート電極5側壁にサイドウォー
ル8を形成する。そして、加速エネルギー:15ke
V、ドーズ量:5×1015/cm2の条件でボロンをイ
オン注入し、ソース・ドレイン領域9となる領域、およ
びゲート電極5中に不純物を導入する。
10分〜30分程度の条件で熱処理を行い、不純物注入
領域の活性化を行って図5(f)に示すようなMOSト
ランジスタを作製する。
ト絶縁膜として酸窒化シリコン膜を用いた場合、酸化膜
を用いた場合に比べて、ゲート電極中の不純物、特にボ
ロンがゲート絶縁膜を突き抜けてチャネル領域に拡散す
るのを抑制することができる。しかし、実際には、ゲー
ト電極をプラズマエッチング等によりパターンニングす
る際に、シリコン基板、ゲート電極およびゲート絶縁膜
にダメージが生じる。
ト電極5形成後、フッ酸を用いて表面に露出したゲート
絶縁膜3を除去し、熱酸化法によって改めてゲート電極
5およびシリコン基板1全体に渡って表面に酸化シリコ
ン膜10を形成する方法が用いられている。この場合、
フッ酸で処理するときに酸化膜は等方的にエッチングさ
れるため、ゲート電極5端部ではゲート電極5とシリコ
ン基板1に挟まれた部分のゲート絶縁膜(酸窒化シリコ
ン膜)3も一部エッチングされる。その後、熱酸化法に
より改めて酸化シリコン膜10を形成すると、図6に示
すように、ゲート電極5端部付近においてゲート絶縁膜
の一部が窒素を含まない酸化シリコン膜10aに置き換
わってしまう。さらに、この酸化シリコン膜10aは、
ゲート電極形成時のエッチングによって生じたダメージ
を含んだ膜となっている。
のシリコン酸化膜10aに置き換わった部分では、酸窒
化シリコン膜に比べてボロンの拡散速度が大きくなり、
トランジスタ閾値がばらついたり、サブスレッショルド
係数がばらつく等のトランジスタ特性が悪化するという
問題が生じる。特に、ゲート絶縁膜3の端に近い部分で
はその膜厚が薄いため、影響が大きい。さらに、この酸
化シリコン膜10aは、ゲート電極形成時のエッチング
によって生じたダメージを含んでいるため、N型MOS
トランジスタにおいても、ゲート電極中の不純物(リ
ン、砒素等)の拡散速度が大きくなり、後の工程の熱処
理時にゲート電極中の不純物がゲート絶縁膜を突き抜け
てチャネル領域13に拡散し、トランジスタ特性が悪化
することもある。
ース・ドレイン領域9の不純物イオンが部分的にチャネ
ル領域13方向に異常拡散して、部分的に短チャネル効
果が悪化したり、サブスレッショルド係数がばらつい
て、トランジスタのオフ電流がばらつくという問題もあ
る。
決すべくなされたものであり、ゲート電極中の不純物、
特にボロンがゲート絶縁膜を突き抜けてチャネル領域に
拡散するのを抑制し、さらに、ソース・ドレイン領域の
不純物イオンが部分的にチャネル領域方向に異常拡散す
るのを防いで、安定したトランジスタ特性を実現するこ
とができる半導体装置の製造方法を提供することを目的
とする。
造方法は、半導体基板表面にチャネル領域およびソース
・ドレイン領域を有し、該チャネル領域上にゲート絶縁
膜を間に介してゲート電極を有する絶縁ゲート型電界効
果トランジスタを備えた半導体装置の製造方法におい
て、該半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
該ゲート絶縁膜上に該ゲート電極形成用の膜を被着し、
ゲート電極パターンにパターンニングする工程と、該ソ
ース・ドレイン領域を形成する工程とを含み、該ゲート
電極パターンにパターニングする工程の後であって、該
ソース・ドレイン領域を形成する工程の前に、窒素を含
む雰囲気中で窒化処理を行って、ゲート電極端部付近の
ゲート絶縁膜中に窒素を導入する工程を含み、そのこと
により上記目的が達成される。
基板表面にチャネル領域およびソース・ドレイン領域を
有し、該チャネル領域上にゲート絶縁膜を間に介してゲ
ート電極を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタを
備えた半導体装置の製造方法において、該半導体基板上
にゲート絶縁膜を形成する工程と、該ゲート絶縁膜上に
該ゲート電極形成用の膜を被着し、ゲート電極パターン
にパターンニングする工程と、該ソース・ドレイン領域
を形成する工程とを含み、該ゲート電極パターンにパタ
ーニングする工程の後であって、該ソース・ドレイン領
域を形成する工程の前に、酸素を含む雰囲気中で酸化処
理を行って、ゲート電極端部付近および基板表面に酸化
膜を形成する工程と、窒素を含む雰囲気中で窒化処理を
行って、ゲート電極端部付近の該酸化膜中に窒素を導入
する工程とを含み、そのことにより上記目的が達成され
る。
にフッ素を注入する工程を含むのが好ましい。
工程において、窒素ラジカル、一酸化窒素、一酸化二窒
素およびアンモニアのうちの少なくとも1つを含む雰囲
気中で熱処理を行うのが好ましい。
ト電極形成用の膜を被着してゲート電極パターンにパタ
ーンニングした後、ソース・ドレイン領域を形成する前
に、窒素を含む雰囲気中で窒化処理を行うことにより、
ゲート電極端部付近のゲート絶縁膜中に新たに窒素を導
入する。これにより、今後のゲート絶縁膜の更なる薄膜
化(4nm以下)に対しても、ゲート電極からのボロン
を始めとする不純物の突き抜けを抑制可能となる。よっ
て、閾値電圧やサブスレッショルド係数がばらつかず、
特性の安定したトランジスタを形成することが可能とな
る。さらに、窒素を導入することにより、ゲート電極両
端部でのソース・ドレイン領域からの不純物の異常拡散
も抑制される。よって、部分的に短チャネル効果が悪化
したり、サブスレッショルド係数がばらついてトランジ
スタオフ電流がばらつくという問題も防ぐことが可能と
なる。
ト電極形成用の膜を被着してゲート電極パターニングに
パターンニングした後、ソース・ドレイン領域を形成す
る前に、酸素を含む雰囲気中で酸化処理を行うことによ
り、ゲート電極パターニング時に生じるダメージや汚染
の一部を酸化膜中に取り込んで半導体基板から除去する
ことができる。しかし、このとき、ゲート電極端部付近
のゲート絶縁膜が、窒素を含まず、しかもダメージを含
んだ酸化膜に置き代わってしまう。さらに、ゲート絶縁
膜として、酸窒化膜等の窒素を含んだ膜を用いた場合、
ゲート絶縁膜のダメージを含んだ酸化膜に置き代わった
部分は窒素を含んでいないため、不純物拡散抑制効果が
薄れてしまう。このため、ゲート電極からのボロンを始
めとする不純物の突き抜けが生じて、閾値電圧やサブス
レッショルド係数がばらつく等のトランジスタ特性の悪
化が起こる。そこで、本発明では、窒素を含む雰囲気中
で窒化処理を行うことにより、その酸化膜中に積極的に
窒素を導入することにより、不純物、特にボロンの突き
抜けを抑制する。よって、閾値電圧やサブスレッショル
ド係数がばらつかず、特性の安定したトランジスタを形
成することが可能となる。さらに、窒素を導入すること
により、ゲート電極両端部でのソース・ドレイン領域か
らの不純物の異常拡散も抑制される。よって、部分的に
短チャネル効果が悪化したり、サブスレッショルド係数
がばらついてトランジスタオフ電流がばらつくという問
題も防ぐことが可能となる。
により窒化処理を行う場合、窒素が導入されるだけでは
なく水素も導入されるが、この結合は非常に弱いため、
容易に切断されてダングリングボンドが生じ、界面準位
や電界トラップの原因となる。そこで、イオン注入等に
よりフッ素を導入することにより、ダングリングボンド
を安定なフッ素で終端させることができ、トランジスタ
の信頼性が向上する。
で窒化処理を行うと、より窒化能力が高く、ゲート電極
からのボロンの突き抜けに対して効果が高い。また、一
酸化窒素や一酸化二窒素を含む雰囲気中で窒化処理を行
うと、窒化と同時に酸化も進行するので、より信頼性が
向上する。この理由としては以下のようなことが考えら
れる。窒素の含有量の多い酸窒化膜は界面準位が多くな
り、このような膜がゲート絶縁膜として用いられる場
合、ホール(P型トランジスタのキャリア)の移動度が
小さくなること、およびP型MOSトランジスタのトラ
ンスコンダクタンスが減少することが報告されている
(1990 Symposium on VLSI T
echnology pp.131−132)。そし
て、酸化と窒化が同時に進行した場合、基板と酸窒化膜
の界面付近で窒素濃度が高くなることなく、膜全体に渡
って一様に窒素が分布するため、窒素を導入することに
よる界面準位の増加やキャリア移動度の低下を抑えるこ
とができる。なお、トランスコンダクタンスGmとはド
レイン電流IDをゲート電圧VGで偏微分した値(Gm=
∂ID/∂VG)であり、入力(ゲート電圧)に対する出
力(ドレイン電流)の変化の割合を表す。
て、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以
下の実施形態によって限定されるものではない。
極のパターンニング後に、フッ酸を用いてソース・ドレ
インとなる領域のシリコン基板表面を露出させ、その
後、窒化処理を行う例について、図1(a)〜図1
(f)を参照しながら説明する。
板1上に周知の方法により素子分離膜としてのフィール
ド酸化膜2を形成し、素子領域のシリコン基板1にゲー
ト絶縁膜3を5nm程度の厚みに形成する。このとき、
一酸化窒素や一酸化二窒素等を用いることにより、酸化
シリコン膜中、およびシリコン基板1と酸化シリコン膜
の境界付近に窒素が取り込まれて、酸化シリコン膜に比
べて不純物が拡散しにくい酸窒化シリコン膜からなるゲ
ート絶縁膜3が形成される。本実施形態では、一酸化二
窒素雰囲気中で900℃で10分程度の酸窒化処理を行
った後、酸素雰囲気に切り替えて900℃で10分程度
の酸化処理を行った。このように2回に分けて処理を行
っている理由は以下の通りである。窒素の含有量の多い
酸窒化膜は界面準位が多くなり、このような膜がゲート
絶縁膜として用いられる場合、ホール(P型トランジス
タのキャリア)の移動度が小さくなること、およびP型
MOSトランジスタのトランスコンダクタンスが減少す
ることが報告されている(1990 Symposiu
m on VLSI Technology pp.1
31−132)。本実施形態のように、シリコン基板を
窒化(または酸窒化)した後に酸化を行うと、窒化膜と
基板の界面付近から酸素が取り込まれるため、ゲート絶
縁膜中の窒素濃度は、基板との界面付近ではなく、界面
から離れた膜中にピークを持つようになる。従って、窒
素を導入したことによる界面準位の増加やキャリア移動
度の減少を抑えつつ、ボロンを始めとする不純物がゲー
ト絶縁膜を突き抜けるのを抑制することができる。
ン膜中に比べて不純物が拡散しにくいため、後の工程で
熱処理を行う際に、ゲート電極5中に含まれるボロンが
ゲート絶縁膜3を突き抜けてチャネル領域13に拡散す
るのを抑制することができる。
て、2nm〜3nm程度の厚みのゲート絶縁膜に関して
は、上記一酸化二窒素雰囲気中での窒化処理後に、アン
モニア雰囲気中、800℃〜950℃で10分〜120
分程度の条件で熱処理を行い、より積極的にシリコン基
板1と酸化シリコン膜の境界付近に窒素を取り込むよう
にしてもよい。
雰囲気による積極的な窒化処理後のゲート絶縁膜に対し
てフッ素を導入することにより、ゲート絶縁膜の信頼性
を向上させることに成功している。この理由としては、
以下のようなことが考えられる。アンモニア雰囲気中で
熱処理を行う場合、窒素が導入されるだけではなく、水
素も導入されてしまうため、Si−H結合が形成され
る。この結合は非常に弱く、容易に切断されるため、界
面準位または電荷トラップの原因となる。そこで、イオ
ン注入等によりフッ素を導入すると、Si−H結合が切
断されて安定なSi−F結合となるため、ゲート絶縁膜
の信頼性が向上する。
ず、窒素ラジカルや一酸化窒素を含む雰囲気中で熱処理
を行ってもよい。
絶縁膜突き抜けを抑制するためには、膜中の窒素濃度が
重要である。よって、酸窒化の程度は、膜中の窒素濃度
(原子数の濃度:atom%)を用いて定義することと
する。ゲート絶縁膜中の窒素ピーク濃度は、高ければ高
いほど不純物拡散抑制効果が大きくなるので好ましい。
しかし、モモセらの報告(H.S.Momose e
t.al.,IEDMTech.Dig.p.65 1
990)によれば、ゲート絶縁膜とシリコン基板の界面
付近の窒素濃度が2atom%を超えると、急激にP型
MOSトランジスタのトランスコンダクタンスが減少す
るため、ゲート絶縁膜とシリコン基板の界面付近の窒素
濃度は2atom%以下であるのが好ましい。
ポリシリコン膜4を150nm程度の厚みに形成する。
方性エッチング技術を用いてポリシリコン膜をエッチン
グし、ゲート電極5を形成する。本実施形態では、誘導
結合型プラズマ(ICP)エッチング装置を用いて、投
入パワー:400W〜600W、基板バイアスパワー:
50W〜200W、放電圧力:5mTorr〜60mT
orrの条件でエッチングを行った。エッチングガスと
してはHBr:130sccmおよびO2:3sccm
の混合ガスを用いた。なお、本実施形態ではエッチング
の際にハロゲン含有ガスとしてHBrを用いたが、これ
に限られず、ポリシリコン膜のエッチングにはCl2、
ClF、ClF3、BrF3、BrF5、IF5、IF7等
のハロゲン化合物を用いてもよい。
膜部分3aおよびシリコン基板1表面、特に図1(b)
中の円で囲んだ部分にダメージが発生すると共に、カー
ボンや臭素を始めとするハロゲン等による汚染が生じ
る。
用いて、ゲート電極5の下部のゲート絶縁膜3を残し
て、表面に露出しているゲート絶縁膜(酸窒化シリコン
膜)部分3aを除去する。このとき、ゲート電極5とシ
リコン基板1の間のゲート絶縁膜(酸窒化シリコン膜)
も、ゲート電極端部付近の表面に露出する部分から一部
オーバーエッチングされる。
うことにより、図1(d)に示すように、ゲート電極5
端部付近のゲート絶縁膜(酸窒化シリコン膜)3にさら
に窒素が導入され、ボロン突き抜けの抑制効果を向上す
ることができる。特に、今後、ゲート絶縁膜の薄膜化
(4nm以下)され、ボロンを始めとする不純物がゲー
ト絶縁膜を突き抜けやすい条件になった場合、非常に有
効になると考えられる。なお、このとき、露出したシリ
コン基板1表面およびゲート電極5表面にも窒素が導入
され、厚み20オングストローム程度の窒化シリコン膜
12が形成される。後述するように窒化処理後に酸化処
理を行う場合、酸化膜中に窒素が導入されるため、フッ
素によってゲート膜がオーバーエッチングされたゲート
電極端部付近(図6の10aに相当する部分)に酸窒化
膜が導入され、この部分でボロンが突き抜けるのを防ぐ
ことができる。本実施形態では、アンモニア雰囲気中、
900℃で60分の熱窒化処理を行った。なお、この熱
窒化処理は、800℃〜950℃で10分〜120分間
行ってもよい。このときの酸窒化の程度(窒素濃度)の
好ましい範囲は、ゲート電極中央部付近のゲート絶縁膜
と同様である。
ニア、窒素ラジカル、一酸化窒素および一酸化二窒素の
うち、少なくとも1つを含む雰囲気中で熱処理を行って
もよい。アンモニアを含まない場合には、水素を導入す
ることなく窒素を導入することができるので、さらに信
頼性が向上する。特に、窒素ラジカルを含む雰囲気中で
は、高濃度の窒素を導入することができる。
よい。窒素の含有量の多い酸窒化膜は界面準位が多くな
り、このような膜がゲート絶縁膜として用いられる場
合、ホール(P型トランジスタのキャリア)の移動度が
小さくなること、およびP型MOSトランジスタのトラ
ンスコンダクタンスが減少することが報告されている
(1990 Symposium on VLSI T
echnology pp.131−132)。窒化処
理後に酸化を行った場合、窒化膜とシリコン基板の界面
付近から酸素が取り込まれて酸化が進行し、窒素濃度の
ピークがシリコン基板との界面付近ではなく、界面から
離れた膜中にある酸窒化膜が形成される(この酸窒化膜
は窒化膜を形成した場所に形成される)。従って、シリ
コン基板と酸窒化膜との界面付近の窒素濃度は小さくな
るため、界面準位が減少し、トランスコンダクタンスが
増加すると共に、ゲート絶縁膜の信頼性が向上する。酸
化処理によって界面準位が減少し、トランジスタのトラ
ンスコンダクタンスが増大すると共に、ゲート絶縁膜の
信頼性が向上する。
処理後の酸化処理の後に、フッ素イオン注入を行っても
よい。このフッ素イオンは、窒化された部分全体に行
う。この場合、さらなるトランジスタのトランスコンダ
クタンスの増大、およびゲート絶縁膜の信頼性向上を図
ることができる。なお、フッ素注入は、例えば加速エネ
ルギー:10keV〜15keV、ドーズ量:5×10
13/cm2〜5×101 5/cm2程度の条件で行えばよ
い。
に行うこともできる。この場合、後の工程で熱処理を行
う際にフッ素がゲート絶縁膜付近まで熱拡散し、ゲート
絶縁膜付近のダングリングボンドをフッ素で終端させる
ことができる。さらに、フッ素注入を行う前に酸化シリ
コン膜、HTO膜等の絶縁膜を形成し、これを注入マス
クとしてフッ素を注入してもよい。
エネルギー:5keV〜10keV、ドーズ量:1×1
012/cm2〜5×1014/cm2程度の条件でボロンを
イオン注入し、LDD領域7を形成する。なお、このL
DD形成のためのイオン注入条件はトランジスタの設計
により異なるものであり、本条件に限定されるものでは
ない。
基板1全体にHTO膜を形成し、周知のエッチング方法
によりエッチバックすることによりゲート電極5側壁に
サイドウォール8を形成する。
ル8をマスクとして、加速エネルギー:5keV〜25
keV、ドーズ量:5×1014/cm2〜5×1016/
cm2の条件でボロンをイオン注入し、ソース・ドレイ
ン領域9となる領域、およびゲート電極5中に不純物を
導入する。これにより、ゲート電極5下部の不純物が導
入されなかった領域がチャネル領域13となる。なお、
このイオン注入条件もトランジスタの設計により異なる
ものであり、本条件に限定されるものではない。
10分〜30分程度の条件で熱処理を行い、不純物注入
領域の活性化を行って図1(f)に示すようなMOSト
ランジスタを作製する。このとき、ゲート絶縁膜3は全
ての部分において酸化シリコン膜に比べてボロンの拡散
速度の小さい酸窒化シリコン膜となっているので、ゲー
ト電極5中のボロンがゲート絶縁膜3を突き抜けてチャ
ネル領域13に拡散することはなく、良好な特性を有す
るトランジスタを作製することができる。
酸化膜とシリコン基板界面に窒素を積極的に導入するた
め、ゲート電極5両端部においてソース・ドレイン領域
9からチャネル領域13への不純物の異常拡散を抑制す
ることができ、短チャネル効果の悪化や、ソース・ドレ
イン領域間の部分的な電流リークによるサブスレッショ
ルド係数のばらつき等によって、トランジスタオフ電流
がばらつくのを防ぐことができる。
造方法に比べて、ゲート電極パターンニング後に熱窒化
処理工程を追加するのみであり、信頼性の高い半導体装
置を非常に容易に製造することができる。
ンニング後、フッ酸処理を経て酸化せずに直接窒化して
いる。窒化速度は酸化速度に比べて遅いため、酸化した
場合のような図2に示すゲート電極5両端でのバーズビ
ーク11が生じず、実効ゲート絶縁膜厚が厚くなるとい
う問題が生じない。この問題は、ゲート絶縁膜がより薄
膜化し、ゲート長がより短くなると顕著になるため、本
実施形態の製造方法がより有効になる。
ジ部から直接窒素をゲート絶縁膜とシリコン基板の界面
に導入することができ、ゲート絶縁膜のボロン突き抜け
防止に対して、さらなる効果がある。また、窒化処理後
にフッ素を導入することにより、ダングリングボンドを
安定なフッ素で終端させることができ、さらに信頼性を
向上することができる。
極のパターンニング後に酸化処理を行い、その後、窒化
処理を行う例について、図3(a)〜図3(f)を参照
しながら説明する。
板1上に周知の方法により素子分離膜としてのフィール
ド酸化膜2を形成し、素子領域のシリコン基板1にゲー
ト絶縁膜3を5nm程度の厚みに形成する。この工程
は、実施形態1において図1(a)に示した工程と同様
に行うことができる。本実施形態では、一酸化二窒素雰
囲気中で900℃で10分程度の酸窒化処理を行った
後、酸素雰囲気に切り替えて900℃で10分程度の酸
化処理を行った。この窒化処理は、上記に限られず、ア
ンモニアや窒素ラジカルや一酸化窒素を含む雰囲気中で
熱処理を行ってもよい。
ポリシリコン膜4を150nm程度の厚みに形成する。
方性エッチング技術を用いてポリシリコン膜をエッチン
グし、ゲート電極5を形成する。この工程は、実施形態
1において図1(b)に示した工程と同様に行うことが
できる。本実施形態では、誘導結合型プラズマ(IC
P)エッチング装置を用いて、投入パワー:400W〜
600W、基板バイアスパワー:50W〜200W、放
電圧力:5mTorr〜60mTorrの条件でエッチ
ングを行った。エッチングガスとしてはHBr:130
sccmおよびO2:3sccmの混合ガスを用いた。
このエッチングの際のハロゲン含有ガスとしては、HB
rに限られず、ポリシリコン膜のエッチングにはC
l2、ClF、ClF3、BrF3、BrF5、IF5、I
F7等のハロゲン化合物を用いてもよい。
膜部分3aおよびシリコン基板1表面、特に図3(b)
中の円で囲んだ部分にダメージが発生すると共に、カー
ボンや臭素を始めとするハロゲン等による汚染が生じ
る。
用いて、ゲート電極5の下部のゲート絶縁膜3を残し
て、表面に露出しているゲート絶縁膜(酸窒化シリコン
膜)部分3aを除去する。この工程は、実施形態1にお
いて図1(c)に示した工程と同様に行うことができ
る。このとき、ゲート電極5とシリコン基板1の間のゲ
ート絶縁膜(酸窒化シリコン膜)も、ゲート電極端部付
近の表面に露出する部分から一部オーバーエッチングさ
れる。
よびシリコン基板1表面全体に渡って酸化シリコン膜を
10nm程度の厚みに形成する。これにより、図3
(b)に示したゲート電極のパターンニングの際に発生
したシリコン基板1表面のダメージおよび汚染の一部を
酸化シリコン膜中に取り込んで、そのダメージや汚染の
一部をシリコン基板1から除去することができる。
示したフッ酸処理によってゲート絶縁膜3がオーバーエ
ッチングされたゲート電極端部付近にも酸化シリコン膜
が形成される。その結果、図6に示したように、ゲート
電極5端部付近において、のゲート電極5とシリコン基
板1との間に窒素を含まない酸化シリコン膜からなる部
分10aが形成される。このため、後の工程において熱
処理を行う際に、この部分からゲート電極5中のボロン
が突き抜けてチャネル領域13に拡散しやすくなる。特
に、ゲート絶縁膜3の端に近い部分ではその膜厚が薄い
ため、影響が大きい。さらに、この酸化シリコン膜10
aは、ゲート電極形成時のエッチングによって生じたダ
メージを含んだ膜となっているため、通常の酸化シリコ
ン膜よりもボロンが突き抜けやすくなっている。
化処理を行って、酸化シリコン膜とシリコン基板1の界
面付近に積極的に窒素を導入し、図3(d)に示すよう
に、酸化シリコン膜を、ボロンが拡散しにくい酸窒化膜
6とする。本実施形態では、アンモニア雰囲気中、90
0℃で60分の熱窒化処理を行った。なお、この熱窒化
処理は、800℃〜950℃で10分〜120分間行っ
てもよい。
ニア、窒素ラジカル、一酸化窒素および一酸化二窒素の
うち、少なくとも1つを含む雰囲気中で熱処理を行って
もよい。アンモニアを含まない場合には、水素を導入す
ることなく窒素を導入することができるので、さらに信
頼性が向上する。特に、窒素ラジカルを含む雰囲気中で
は、高濃度の窒素を導入することができる。
酸化シリコン膜とシリコン基板の界面、および酸化シリ
コン膜とゲート電極との界面まで熱拡散し、これら界面
付近で窒化反応が起こる。従って、図6に示した酸化シ
リコン膜10は窒化されて窒素濃度のピークがシリコン
基板との界面付近にある酸窒化シリコン膜となり、酸化
シリコン膜10aはシリコン基板との界面付近およびゲ
ート電極との界面付近に窒素濃度のピークを持つ酸窒化
シリコン膜となる。すなわち、窒化は酸化膜とシリコン
との界面付近全体に渡って起こる。このときの酸窒化の
程度(窒素濃度)の好ましい範囲は、ゲート電極中央部
付近のゲート絶縁膜と同様である。
なるほど窒化されにくくなって窒化処理時間が長くな
り、薄くなるほど窒化されやすいが基板のダメージを取
り込みにくくなる。また、ゲート絶縁膜中の不純物(本
実施形態ではボロン)がゲート絶縁膜を突き抜けてチャ
ネルに拡散したり、閾値やサブスレッショルド係数がば
らつく等のトランジスタ特性が悪化したりするのを、熱
窒化によって酸化シリコン膜中に窒素を導入することに
より抑制するためには、酸化シリコン膜の膜厚を5nm
〜30nm程度にするのが好ましい。さらに、ゲート絶
縁膜3が本実施形態よりも薄膜化されている場合には、
24の円内に示すように酸化処理によるゲート電極5両
端にバーズビーク11が生じるのを抑制するために、酸
化シリコン膜10の膜厚がゲート絶縁膜3の膜厚程度か
らゲート絶縁膜3の膜厚の6倍程度になるように形成す
るのが好ましい、さらに好ましくは、ゲート絶縁膜3の
膜厚の2倍程度から4倍程度である。
コン膜6中にフッ素を導入してもよい。例えば、アンモ
ニア雰囲気中で熱処理を行う場合、窒素が導入されるだ
けではなく、水素も導入されてしまうため、Si−H結
合が形成される。この結合は非常に弱く、容易に切断さ
れるため、界面準位または電荷トラップの原因となる。
そこで、イオン注入等によりフッ素を導入すると、Si
−H結合が切断されて安定なSi−F結合となるため、
ゲート絶縁膜の信頼性が向上する。
エネルギー:5keV〜10keV、ドーズ量:1×1
012/cm2〜1×1014/cm2程度の条件でボロンを
イオン注入し、LDD領域7を形成する。なお、このL
DD形成のためのイオン注入条件はトランジスタの設計
により異なるものであり、本条件に限定されるものでは
ない。
基板1全体にHTO膜を形成し、周知のエッチング方法
によりエッチバックすることによりゲート電極5側壁に
サイドウォール8を形成する。
ル8をマスクとして、加速エネルギー:5keV〜25
keV、ドーズ量:5×1014/cm2〜5×1016/
cm2の条件でボロンをイオン注入し、ソース・ドレイ
ン領域9となる領域、およびゲート電極5中に不純物を
導入する。これにより、ゲート電極5下部の不純物が導
入されなかった領域がチャネル領域13となる。なお、
このイオン注入条件もトランジスタの設計により異なる
ものであり、本条件に限定されるものではない。
10分〜30分程度の条件で熱処理を行い、不純物注入
領域の活性化を行って図3(f)に示すようなMOSト
ランジスタを作製する。このとき、ゲート絶縁膜3は全
ての部分において酸化シリコン膜に比べてボロンの拡散
速度の小さい酸窒化シリコン膜となっているので、ゲー
ト電極5中のボロンがゲート絶縁膜3を突き抜けてチャ
ネル領域13に拡散することはなく、良好な特性を有す
るトランジスタを作製することができる。
酸化膜とシリコン基板界面に窒素を積極的に導入するた
め、ゲート電極5両端部においてソース・ドレイン領域
9からチャネル領域13への不純物の異常拡散を抑制す
ることができ、短チャネル効果の悪化や、ソース・ドレ
イン領域間の部分的な電流リークによるサブスレッショ
ルド係数のばらつき等によって、トランジスタオフ電流
がばらつくのを防ぐことができる。
OSトランジスタのサブスレッショルド係数のばらつき
を示し、図4(b)に従来技術を用いて作製したP型M
OSトランジスタのサブスレッショルド係数のばらつき
を示す。これらの図から明らかなように、サブスレッシ
ョルド係数のばらつきは、従来技術を用いて作製したも
のに比べて本実施形態で作製したトランジスタの方が非
常に少なく、より信頼性の高いトランジスタが得られて
いる。さらに、本実施形態の製造方法は、従来の製造方
法に比べて、ゲート電極パターンニング後に熱窒化処理
工程を追加するのみであり、信頼性の高い半導体装置を
非常に容易に製造することができる。
型MOSトランジスタの製造について説明したが、N型
MOSトランジスタについても同様の方法により作製す
ることができる。この場合、n型単結晶シリコン基板の
代わりにp型単結晶シリコン基板を用い、ホウ素の代わ
りにリンまたは砒素を用いればよい。但し、N型MOS
トランジスタの場合には、ゲート絶縁膜が3nm以上の
厚い膜の場合、不純物(リンや砒素等)の突き抜けは起
こりにくく、本発明の効果が顕在化しにくい。しかし、
今後、ゲート絶縁膜が薄膜化され、3nm以下になると
不純物の突き抜けが起こりやすくなるため、本発明の効
果が顕著に表れるようになってくる。
では、LDD構造を有するMOSトランジスタの製造方
法について説明したが、本発明は必ずしもLDD構造を
有するMOSトランジスタに限られず、例えばシングル
ドレイン構造のMOSトランジスタや積み上げ拡散層を
有するMOSトランジスタ等、MOS構造を有するもの
であれば何れも適用可能である。但し、ここで言うMO
S構造とは、金属−酸化物−半導体という構造に限ら
ず、導電体−絶縁体−半導体という構造も含むものとす
る。
は、ゲート絶縁膜として酸窒化シリコン膜を用いた例に
ついて説明したが、これに限るものではない。
ゲート絶縁膜上にゲート電極形成用の膜を被着してゲー
ト電極パターンにパターンニングした後、ソース・ドレ
イン領域を形成する前に、窒素ラジカル、一酸化窒素、
一酸化二窒素やアンモニア等、窒素を含む雰囲気中で窒
化処理を行うことにより、ゲート電極端部付近のゲート
絶縁膜中に窒素を導入する。
用の膜を被着してゲート電極パターニングにパターンニ
ングした後、ソース・ドレイン領域を形成する前に、酸
素を含む雰囲気中で酸化処理を行うことによりゲート電
極およびシリコン基板全体にわたって酸化シリコン膜を
形成した後、窒素ラジカル、一酸化窒素、一酸化二窒素
やアンモニア等、窒素を含む雰囲気中で窒化処理を行う
ことにより、酸化の際にゲート電極端部付近に形成され
る窒素を含まない酸化シリコン膜に窒素を導入する。
際にゲート電極中の不純物がゲート絶縁膜を突き抜けて
チャネル領域に拡散するのを防ぐことができ、さらに、
ソース・ドレイン領域からチャネル領域への不純物の異
常拡散を抑制することができる。その結果、閾値電圧や
サブスレッショルド係数のばらつき等のトランジスタ特
性の悪化や、オフ電流の増加等を防ぐことができ、動作
特性の均一性が良く、安定し、高い信頼性を有する半導
体装置を容易に製造することができる。
対する最悪のトランジスタ性能を見込んで設計を行い、
歩留りを向上させているが、本発明によればトランジス
タ特性のばらつきを抑制することが可能であるため、回
路設計時に良好なトランジスタ性能を見込んで設計する
ことができる。よって、LSIとしての性能を大幅に向
上させることができる。
工程を説明するための断面図である。
るバーズビークを説明するための断面図である。
工程を説明するための断面図である。
Sトランジスタのサブスレッショルド特性のばらつきを
示す図である。
るための断面図である。
問題点を説明するための拡大断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板表面にチャネル領域およびソ
ース・ドレイン領域を有し、該チャネル領域上にゲート
絶縁膜を間に介してゲート電極を有する絶縁ゲート型電
界効果トランジスタを備えた半導体装置の製造方法にお
いて、 該半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 該ゲート絶縁膜上に該ゲート電極形成用の膜を被着し、
ゲート電極パターンにパターンニングする工程と、 該ソース・ドレイン領域を形成する工程とを含み、 該ゲート電極パターンにパターニングする工程の後であ
って、該ソース・ドレイン領域を形成する工程の前に、 窒素を含む雰囲気中で窒化処理を行って、ゲート電極端
部付近のゲート絶縁膜中に窒素を導入する工程を含む半
導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 半導体基板表面にチャネル領域およびソ
ース・ドレイン領域を有し、該チャネル領域上にゲート
絶縁膜を間に介してゲート電極を有する絶縁ゲート型電
界効果トランジスタを備えた半導体装置の製造方法にお
いて、 該半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 該ゲート絶縁膜上に該ゲート電極形成用の膜を被着し、
ゲート電極パターンにパターンニングする工程と、 該ソース・ドレイン領域を形成する工程とを含み、 該ゲート電極パターンにパターニングする工程の後であ
って、該ソース・ドレイン領域を形成する工程の前に、 酸素を含む雰囲気中で酸化処理を行って、ゲート電極端
部付近および基板表面に酸化膜を形成する工程と、 窒素を含む雰囲気中で窒化処理を行って、ゲート電極端
部付近の該酸化膜中に窒素を導入する工程とを含む半導
体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記窒化処理により窒素が導入された領
域にフッ素を注入する工程を含む請求項1または請求項
2に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記窒素を含む雰囲気中で窒化処理を行
う工程において、窒素ラジカル、一酸化窒素、一酸化二
窒素およびアンモニアのうちの少なくとも1つを含む雰
囲気中で熱処理を行う請求項1乃至請求項3のいずれか
に記載の半導体装置の製造方法。
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