JP2001250941A - 半導体装置およびその製法 - Google Patents

半導体装置およびその製法

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JP2001250941A JP2000059711A JP2000059711A JP2001250941A JP 2001250941 A JP2001250941 A JP 2001250941A JP 2000059711 A JP2000059711 A JP 2000059711A JP 2000059711 A JP2000059711 A JP 2000059711A JP 2001250941 A JP2001250941 A JP 2001250941A
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gate electrode
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Yasuhisa Omachi
靖久 大間知
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート酸化膜を薄くしたり、ゲート長を短く
してトランジスタ性能を向上させる場合でも、ホットエ
レクトロン注入によるしきい電圧値のシフトや相互コン
ダクタンスの低下を防止することができるMOSトラン
ジスタを有す半導体装置およびその製法を提供する。 【解決手段】 半導体層1にソース2およびドレイン3
が形成され、そのソース2およびドレイン3に挟まれる
チャネル4上にゲート酸化膜5およびゲート電極6が設
けられている。このドレイン3のジャンクション部の電
界強度が最大となる位置上のゲート酸化膜4が、チャネ
ル4中央部上のゲート酸化膜4より厚く形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOSトランジス
タを有する半導体装置およびその製法に関する。さらに
詳しくは、トランジスタの高性能化に伴い、ゲート長が
短くなり、ゲート酸化膜が薄くなるMOSトランジスタ
においても、ホットエレクトロン耐性が改良された半導
体装置およびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタは、図5に模式的に
示されるように、半導体層21にソース22およびドレ
イン23が形成され、その間のチャネル24上にゲート
酸化膜25を介してポリシリコンなどからなるゲート電
極26が設けられることにより形成されている。このM
OSトランジスタは、近年の半導体装置の高性能化に伴
い、低い駆動電圧で動作するようにゲート酸化膜25を
薄くし、またはゲート長(ソース・ドレイン間距離)を
短くする傾向にある。しかし、ゲート酸化膜25を薄く
するとゲート電界の影響が大きくなり、また、ゲート長
を短くするとソース・ドレイン間の電界が強くなるた
め、ホットエレクトロンの影響が顕著となり、しきい電
圧値VTがシフトしたり、トランジスタの相互コンダク
タンスgmの低下が生じるという問題がある。
【0003】ホットエレクトロンには、チャネルホット
エレクトロン(CHE)、ドレインアバランシェホット
キャリア(DAHC)、2次的に発生したホットエレク
トロン(SGHE)がある。CHEは、図5のAで示さ
れるように、チャネルを流れる電子(黒丸)がゲート電
極の高電界で加速されてゲート酸化膜25に注入される
もので、gm低下やしきい電圧値のシフトを生じやす
い。また、DAHCは、図5のBで示されるように、ド
レイン付近の衝突電離で生じた電子(黒丸)と正孔(白
丸)がゲート酸化膜に注入されるもので、ゲート酸化膜
にトラップされるとVTシフトの原因となり、また、S
iO2−Si界面のSi−Hボンドを切って界面準位を
発生させるため、gm低下が生じる。さらに、SGHE
は、図5のCで示されるように、衝突電離で生じた正孔
が空乏層で加速され、再び衝突電離を起こして発生した
キャリアが注入されるもので、同様にVTシフトが生じ
る。
【0004】前述したホットエレクトロン注入のメカニ
ズムのうち、DAHCによるものが一番多く、常温での
特性劣化も一番大きい。このDAHCによりゲート酸化
膜であるSiO2に注入されるホットキャリアは、基板
電流ISUBと比例関係にある。このDAHCに対する従
来の対策として、DDD(double diffusion drain)構
造や、LDD(lightly doped drain)構造などが用い
られ、ドレインジャンクションの電界強度を弱くする方
法が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、MOS
FETのホットキャリア対策としては、DDD構造やL
DD構造が従来から用いられているが、FETの性能を
向上するためには、ゲート酸化膜を薄くしたり、ゲート
長を短くする必要がある。ゲート酸化膜を薄くすると、
ゲート電界の作用が大きくなり、図6にゲート酸化膜の
厚さに対する基板電流ISUBの関係が示されるように、
反比例的に基板電流ISUBが増加し、この基板電流ISUB
にほぼ比例する前述のDAHCによるホットエレクトロ
ンの注入が増加する。また、ゲート長が短くなると、ソ
ース・ドレイン間の電界が強くなり、ドレインジャンク
ション部における衝突電離が大きくなるため、ホットエ
レクトロンの発生が多くなり、ゲート酸化膜への注入も
多くなる。そのため、ホットエレクトロン耐性が弱くな
り、信頼性が低下するという問題がある。
【0006】一方、ゲート電極をパターニングする際に
その端部のゲート酸化膜が劣化してゲート耐圧が低下す
るという問題を解決するため、図7に示されるように、
ゲート電極26端部の酸化膜25を部分的に厚くする構
造は用いられている。しかし、この構造は、ゲート酸化
膜25の端部のみを厚くするもので、前述のDAHCに
よるホットエレクトロン注入の対策にはなっていない。
すなわち、後述するように、DAHCによるホットエレ
クトロンの注入されやすい場所は、ゲート電極端部とは
異なり、従来のゲート酸化膜の厚い部分25aは、ホッ
トエレクトロン注入に対する最適化された場所ではな
い。
【0007】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、ゲート酸化膜を薄くしたり、ゲート
長を短くしてトランジスタ性能を向上させる場合でも、
ホットエレクトロン注入によるしきい電圧値のシフトや
相互コンダクタンスの低下を防止することができるMO
Sトランジスタを有す半導体装置およびその製法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ゲート酸化
膜を薄くしたり、ゲート長を短くしたときのホットエレ
クトロンの影響を少なくするため、鋭意検討を重ねた結
果、DAHCによるホットエレクトロンが最も特性の劣
化に影響し、このDAHCによるホットエレクトロン
は、ドレインジャンクションの電界強度が最も強い場所
で強く発生し、そのホットエレクトロンがゲート酸化膜
に注入されるため、ゲート酸化膜へのホットエレクトロ
ンの注入場所は、電界強度の最も強い場所の近傍が大部
分であることを見出した。この電界強度の最も強い場所
は、トランジスタのシングルドレイン構造、DDD構
造、LDD構造などの構造によりドレイン端部からの距
離がほぼ一定の場所に形成されることが知られており、
しかもその部分は空乏層内となり、ゲート電極の作用は
余り受けず、この部分のゲート酸化膜を厚くしても、ト
ランジスタ特性には何ら影響せず、ホットエレクトロン
の注入を抑制することができることを見出した。
【0009】本発明による半導体装置は、半導体層と、
該半導体層に形成されるソースおよびドレインと、前記
半導体層上に設けられるゲート酸化膜と、前記ソースお
よびドレインに挟まれるチャネル上に前記ゲート酸化膜
を介して設けられるゲート電極とからなるMOSトラン
ジスタを有する半導体装置であって、前記ドレインのジ
ャンクション部の電界強度が最大となる位置上における
前記ゲート酸化膜が前記チャネル中央部上のゲート酸化
膜より厚く形成されている。
【0010】ここにドレインジャンクション部の電界強
度が最大の位置とは、図4にドレイン端部からの距離x
に対する電界強度が示されるように、トランジスタの構
造(DDD構造やLDD構造など)によりドレイン端部
からほぼ一定の場所に電界強度がピークになる位置があ
ることが知られており、その近傍を意味する。なお、ド
レイン端部のゲート電極端部からの距離は、素子により
異なるが、ゲート電極をマスクとして不純物を導入する
ドレインの拡散深さのほぼ80%程度であり、拡散深さ
の設計によりそのドレイン端部の位置を計算することが
できる。
【0011】この構造にすることにより、ホットエレク
トロンの発生しやすいドレインジャンクション部の電界
強度が最大の部分におけるゲート酸化膜は厚く形成され
ているため、ゲート電界の影響が弱まり、衝突電離で生
じた電子と正孔が酸化膜に注入されるのを弱めることが
できる(基板電流を低下させることができる)。一方、
この電界強度が最大の部分は空乏層部分になっており、
ゲート電極による制御がなくてもこの部分に達した電子
はドレインに容易に達するため、ゲート酸化膜が厚くな
ってゲート電界が充分に及ばなくてもトランジスタの動
作には何ら影響を生じない。その結果、トランジスタの
特性は、薄いゲート酸化膜による高特性を維持しなが
ら、ホットエレクトロンのゲート酸化膜への注入はゲー
ト酸化膜を厚くした部分により阻止され、しきい電圧V
Tがシフトしたり、相互コンダクタンスgmの低下が生じ
ることはない。
【0012】前記ドレイン領域がDDD構造またはLD
D構造であれば、電界最大位置の近傍は空乏層内になる
ため、その上部のゲート酸化膜を厚くする部分の長さが
少々大きめに形成されてもトランジスタ特性に影響する
ことがなく、確実にホットエレクトロンの注入を阻止す
ることができる。
【0013】本発明による半導体装置の製法は、(a)
半導体層表面にゲート酸化膜を形成し、(b)該ゲート
酸化膜上にポリシリコンによりゲート電極を形成し、
(c)該ゲート電極から露出する前記酸化膜および該ゲ
ート電極端部の少なくともドレインジャンクション部の
電界最大位置に至るまでの前記ゲート酸化膜をエッチン
グ除去し、(d)前記エッチングにより露出する半導体
層および前記ゲート電極を酸化することにより、前記電
界最大位置上のゲート酸化膜を該ゲート電極中心部のゲ
ート酸化膜より厚くすることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明による半導体装置
およびその製法について説明をする。本発明による半導
体装置のMOSトランジスタ部分は、図1にその一実施
形態の断面説明図が示されるように、半導体層1にソー
ス2およびドレイン3が形成され、そのソース2および
ドレイン3に挟まれるチャネル4上にゲート酸化膜5お
よびゲート電極6が設けられている。本発明では、この
ドレイン3のジャンクション部の電界強度が最大となる
位置D上のゲート酸化膜5aが、チャネル4中央部上の
ゲート酸化膜5より厚く形成されていることに特徴があ
る。
【0015】半導体層1は、たとえばシリコンからなる
p形半導体基板が用いられ、通常のMOSFETと同様
にゲート電極6をマスクとしたセルフアラインにより、
ソース2、ドレイン3が形成され、その間のチャネル4
上にゲート酸化膜5を介してポリシリコンなどからなる
ゲート電極6が形成されている。図1に示される例で
は、DDD構造のMOSFETが示されている。すなわ
ち、ソース2およびドレイン3は、たとえばリン(P)
およびヒ素(As)のイオンを打ち込み、熱処理をして
拡散することにより、拡散係数の大きいPが広く広がっ
てn-領域2b、3bが形成され、その表面側に拡散係
数の小さいAsとPの拡散領域であるn+領域2a、3
aが形成された2重拡散領域として形成されている。
【0016】ドレインジャンクションの電界最大部D近
傍からドレイン電極6の端部にかけての酸化膜5aの厚
さhは、ドレイン電極6中央部の厚さtのほぼ2倍程度
に厚く形成されている。ドレインジャンクションの電界
最大部Dは、たとえば図4(a)に示されるように、ド
レイン3の端部からドレイン3の中心方向への距離を正
として、FET構造それぞれによる電界強度分布が図4
(b)に示されるように、シングルドレイン構造As−
Dの場合は殆ど0(ドレイン端部上)、DDD構造の場
合は0.04μm程度、LDD構造の場合は0.06μm
程度の位置に電界最大点が形成されることが知られてい
る。すなわち、FET構造により、ドレインジャンクシ
ョンの電界最大点は、ドレイン3端部からの距離で分っ
ている。また、ドレイン3端部は、通常ドレイン3の拡
散深さの80%程度になることが知られている。そのた
め、FET構造の設計により、そのドレイン3の拡散深
さも定まり、電界最大点の位置は定まる。そのため、ゲ
ート電極6端部からその最大点位置までの酸化膜5aを
厚くすることにより、図1に示されるようなトランジス
タ構造が形成される。
【0017】ゲート酸化膜5の電界最大点部分の酸化膜
を厚くする方法は、たとえばポリシリコンからなるゲー
ト電極を形成した後に、その周囲の半導体層上の酸化膜
をエッチングにより除去し、さらにゲート電極6端部の
下部の酸化膜までエッチングされるようにオーバーエッ
チングをすることにより、ゲート電極6端部は半導体層
1との間に間隙部が形成される。そののち、たとえば8
50〜950℃で15〜60分程度の熱処理をすること
により、間隙部分の半導体層1およびゲート電極のポリ
シリコン膜が共に酸化し、その部分の酸化膜5aが厚く
形成される。ゲート電極6端部から酸化膜5aを厚くす
る長さNは、前述のようにFETの設計により電界最大
点の位置が分っており、その部分まで達するように、半
導体層表面の酸化膜をエッチングする際に、オーバーエ
ッチングをすることにより、所望の寸法で精度よく形成
することができる。
【0018】たとえばドレイン3全体の拡散深さdが
0.3μm程度で、その下側に拡散されるn-領域3bの
拡散深さfが0.1μm程度のDDD構造の場合、ゲー
ト電極6端部から内部への拡散広がりQは0.24μm
程度となり、ドレイン端部から電界最大部Dまでの距離
Mは0.04μm程度であるため、ゲート電極6端部か
らの厚い酸化膜5aの形成する範囲は、0.2〜0.24
μm程度となる。すなわち、従来のゲート電極端部の酸
化膜を厚くする場合は、0.02〜0.05μm程度であ
り、ホットエレクトロン注入を阻止するのには殆ど寄与
しないが、本発明の厚い酸化膜5は、0.2μm程度内
部の電界最大点部分上の酸化膜が厚く形成されているた
め、有効にホットエレクトロンの注入を阻止することが
できる。
【0019】つぎに、このMOSFET部分の製法を図
3に示される工程説明図を参照しながら説明する。ま
ず、図3(a)に示されるように、通常のMOSFET
の製造プロセスにより、半導体層1上にゲート酸化膜5
を介して設けられたポリシリコン膜を選択的にエッチン
グし、レジスト膜を剥離することにより、ゲート電極6
をゲート酸化膜5上に形成する。なお、7は素子分離用
のLOCOS酸化膜で、8はその下側にp+領域に形成
されたチャネルストッパである。
【0020】つぎに、図3(b)に示されるように、ゲ
ート電極6をマスクとしてHFにより全面をエッチング
する。この際、ゲート電極6下側のゲート酸化膜5はゲ
ート電極6により保護されているためエッチングされな
いが、ゲート電極6の端部側は、その下側までエッチン
グ液がまわり込むためエッチングされる。エッチング時
間を長くすればするほど周囲から酸化膜5がエッチング
され、内部まで酸化膜がエッチングされ、前述したドレ
インジャンクションの電界最大部分の距離Nまで達する
ようにオーバーエッチングをする。
【0021】その後、熱酸化を行うことにより、図3
(c)に示されるように、半導体層の露出部分が酸化し
て、酸化膜が形成される。この際、ゲート電極6の下側
のオーバーエッチングされた部分は、ゲート電極6であ
るポリシリコン膜も酸化するため、両方の酸化膜が形成
され、半導体層1の表面のみにおける酸化膜より、ほぼ
2倍の厚さの酸化膜5aが形成される。
【0022】ついで、全面からリン(P)およびヒ素
(As)のイオンを打ち込み、850〜950℃の熱処
理を15〜60分程度行うことにより、打ち込まれた不
純物イオンを拡散させる。その結果、拡散係数の大きい
Pは深く、かつ、横方向にも拡散し、Asは拡散係数が
小さくそれほど拡散しないため、図3(d)に示される
ように、Pのみが拡散したn-領域2b、3bと、Pお
よびAsの両方が拡散しているn+領域2a、3aの2
重拡散領域からなるソース2およびドレイン3がそれぞ
れ形成される。
【0023】その後、通常の半導体装置の製造プロセス
にしたがって、層間絶縁膜9、Alなどからなる配線1
0およびパシベーション膜11などが形成されることに
よりMOSFETが形成される。なお、図示されていな
いが、このプロセスと同時に、同じ半導体層上に他の素
子も同様に形成される。
【0024】本発明の半導体装置によれば、ホットエレ
クトロンの最も発生しやすいドレインジャンクションの
電界最大部分上のゲート酸化膜が厚く形成されているた
め、ゲート電極によるゲート電界が弱められ、発生した
ホットエレクトロンがゲート酸化膜にひき込まれる割合
が非常に減少する。すなわち、ゲート酸化膜へのホット
エレクトロンの注入を大幅に減少させることができる。
一方、FETを動作せるチャネルのオンオフの作用は、
チャネル上の非常に薄いゲート酸化膜を介して制御され
るため、低い電圧で制御され、ゲート酸化膜が厚く形成
された部分は空乏層になるため、ゲート電極による電界
が充分に印加されなくても、ソースからドレインに向っ
た電子は流れ、何ら影響を受けない。その結果、ゲート
酸化膜が薄く、かつ、ゲート長を短くしてトランジスタ
性能を大幅に向上させながら、ホットエレクトロンによ
るしきい電圧値VTのシフトや、相互コンダクタンスgm
の低下などの影響を殆ど受けなく信頼性が向上する。
【0025】前述の例は、DDD構造であったが、DD
D構造に限らず、LDD構造や、シングルドレイン構造
の場合でも、そのドレインジャンクション部の電界最大
の位置が多少異なるだけで、電界強度が最大になる部分
上のゲート酸化膜を厚くすることにより、同様にホット
エレクトロンのゲート酸化膜への注入を防止することが
でき、トランジスタの性能を向上させることができる。
図2にLDD構造の例を示す。
【0026】図2に示される構造では、前述の図3
(c)に示されるゲート電極6を形成し、電界強度の最
大位置上に厚い酸化膜5aを形成した後に、リン(P)
をイオン注入し、その後全面にCVD法などによりSi
2膜を形成してバックエッチをすることにより、ゲー
ト電極6の横側にサイドウォール12を形成し、その後
再度ヒ素(As)などをイオン注入して、熱処理をする
ことにより、図2に示されるようなチャネル4側にn-
領域2b、3bが形成され、その領域と接続してn+
域2a、3aが形成され、LDD構造のMOSFETが
形成される。なお、他の部分は前述の例と同様で同じ部
分には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ゲート酸化膜を薄く
し、ゲート長を短くしてトランジスタの性能を向上させ
ても、ホットエレクトロンによるしきい電圧値のシフト
や、相互コンダクタンスの劣化などのMOSFETの特
性の変動量が非常に小さくなり、信頼性が大幅に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体装置の製法の一実施形態を
示す断面説明図である。
【図2】本発明による半導体装置の別の構造例を示す断
面説明図である。
【図3】図1の半導体装置の製造工程を示す説明図であ
る。
【図4】MOSFETのドレイン端部からの位置による
電界強度分布を示す図である。
【図5】一般的なMOSFETの構造およびホットエレ
クトロンの注入メカニズムを説明する図である。
【図6】ゲート酸化膜厚と基板電流との関係を示す図で
ある。
【図7】従来構造のゲート電極端部の酸化膜を厚くした
例の説明図である。
【符号の説明】
1 半導体層 2 ソース 3 ドレイン 5 ゲート酸化膜 6 ゲート電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層と、該半導体層に形成されるソ
    ースおよびドレインと、前記半導体層上に設けられるゲ
    ート酸化膜と、前記ソースおよびドレインに挟まれるチ
    ャネル上に前記ゲート酸化膜を介して設けられるゲート
    電極とからなるMOSトランジスタを有する半導体装置
    であって、前記ドレインのジャンクション部の電界強度
    が最大となる位置上における前記ゲート酸化膜が前記チ
    ャネル中央部上のゲート酸化膜より厚く形成されてなる
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ドレイン領域がDDD構造またはL
    DD構造である請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 (a)半導体層表面にゲート酸化膜を形
    成し、(b)該ゲート酸化膜上にポリシリコンによりゲ
    ート電極を形成し、(c)該ゲート電極から露出する前
    記酸化膜および該ゲート電極端部の少なくともドレイン
    ジャンクション部の電界最大位置に至るまでの前記ゲー
    ト酸化膜をエッチング除去し、(d)前記エッチングに
    より露出する半導体層および前記ゲート電極を酸化する
    ことにより、前記電界最大位置上のゲート酸化膜を該ゲ
    ート電極中心部のゲート酸化膜より厚くすることを特徴
    とする半導体装置の製法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100448166B1 (ko) * 2001-12-27 2004-09-13 동부전자 주식회사 Mos 소자의 게이트 산화막 제조 방법
JP2009004554A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Oki Electric Ind Co Ltd Mos型半導体装置およびmos型半導体装置の製造方法
US7579651B2 (en) 2005-03-30 2009-08-25 Sanyo Electric Co., Ltd. Semiconductor device
US7629214B2 (en) 2005-03-30 2009-12-08 Sanyo Electric Co., Ltd. Method of making a transistor with a sloped drain diffusion layer

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