JP3050190B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP3050190B2
JP3050190B2 JP9305337A JP30533797A JP3050190B2 JP 3050190 B2 JP3050190 B2 JP 3050190B2 JP 9305337 A JP9305337 A JP 9305337A JP 30533797 A JP30533797 A JP 30533797A JP 3050190 B2 JP3050190 B2 JP 3050190B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor device
oxide film
manufacturing
silicon substrate
source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9305337A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11145450A (ja
Inventor
友子 安永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP9305337A priority Critical patent/JP3050190B2/ja
Publication of JPH11145450A publication Critical patent/JPH11145450A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3050190B2 publication Critical patent/JP3050190B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に浅接合ソース・ドレイン構造を有する
絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴ない、素子寸
法の微細化が進んでいる。絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタ(以下MOSトランジスタとも記す)の微細化に
おいては、短チャネル効果が問題となることが知られて
おり、この短チャネル効果を抑制する方法の一つとし
て、トランジスタのソース、ドレインの浅接合化が検討
されている。
【0003】従来の接合形成法は、シリコン基板の上に
形成された5〜30nmのスルー酸化膜上から注入を行
い、その後、アニール処理を加えてこの不純物を活性化
していた。しかし、浅接合形成の場合、加速エネルギー
が低いためイオンの飛程(Rp領域)が該酸化膜中に留
まってしまい、不純物がシリコン基板中に十分に導入さ
れないという問題点が生じる。
【0004】この問題を解決する従来技術として、図3
(A)に示すように、シリコン基板301上に素子分離
酸化膜302とゲート酸化膜303、及びゲート電極3
04を形成した後、サイドウォール絶縁膜305を形成
し、その後、シリコン基板表面に自然酸化膜のみしか存
在しない状態で注入を行い、アニール処理によって不純
物を活性化し、ソース306、ドレイン307を形成す
る方法が考案されている。
【0005】この方法によれば、スルー酸化膜中に不純
物が残留することなく、シリコン基板中に不純物を導入
出来る。さらに、図3(B)に示すように、ソース30
6、ドレイン307、ゲート電極304上に、Ti膜、
TiN層を堆積し、熱処理を施し、Ti膜とシリコン膜
を反応させてTiシリサイド膜308を形成し、絶縁膜
上の未反応のTi膜を除去する。
【0006】その後、周知のプロセスを用いて層間絶縁
膜の形成と配線工程を経て、MOSトランジスタを形成
する方法も知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述した
従来方法では、不純物のイオン注入に際して低エネルギ
ーでイオン注入する必要があることから、シリコン基板
表面に自然酸化膜のみしか存在していない状態で、不純
物のイオン注入を行う必要があるので、不純物が導入さ
れたシリコン基板表面に自然酸化膜のみしか存在してい
ない状態で、例えば窒素100%ガスを使用して活性化
アニールを行うことになる。
【0008】その場合、不純物を注入した後、熱処理を
かけてしまうと不純物が拡散してしまうためという問題
が発生すると同時に、シリコン基板表面がエッチングさ
れてしまい、不純物注入後、アニール処理前のシリコン
基板表面に酸化膜をつけることは困難である。シリコン
基板を表面に自然酸化膜程度(1nm程度)しかない状
態でアニールする場合、下式の反応が生じ、当該自然酸
化膜が分解消失すると共に、シリコンの一部がSiOガ
スとなるので、シリコン基板表面がエッチングされる。
その結果ドーズ量の減少や、接合深さのばらつきなどの
問題が生じてしまう。
【0009】 この反応は、あらかじめシリコン基板上に酸化膜を3n
m以上付けておくか、一定量以上の酸素をアニールガス
中に混入し、シリコン基板表面を酸化しながらアニール
することで回避できる。
【0010】しかし、この方法では酸化に伴う増速拡散
が生じ、浅接合形成に大きな障害となる。つまり、係る
エッチングを防止する方法として当該窒素ガスに10%
程度の酸素ガスを混入する方法が考えられるが、係る酸
素を混在させると、逆に増速拡散が発生してドレイン、
ソース領域の不純物濃度が低下したり、ソースとドレイ
ン領域が接合してしまうと言う欠点も発生する。
【0011】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の欠点を改良し、ドーズ量減少や、接合深さのばらつ
き、増速拡散などの問題の無いMOSトランジスタ製造
方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には以下に記載されたような技術
構成を採用するものである。 即ち、本発明の第1の態
様としては、シリコン基板のソース・ドレイン形成領域
の表面に酸化膜が存在しない状態、若しくは自然酸化膜
のみが存在する状態で該ソース・ドレイン形成領域に不
純物をイオン注入する工程と、前記ソース・ドレイン形
成領域を所定の処理液で液処理して該ソース・ドレイン
形成領域表面に3nm以上の酸化膜を形成する工程と、
該酸化膜を形成する工程の後に不活性ガス雰囲気でアニ
ールし、イオン注入された前記不純物を活性化してソー
ス・ドレイン領域を形成する工程とを含む半導体装置の
製造方法であり、より具体的には、シリコン基板上に設
けられたゲート絶縁膜上にポリシリコンを成長した後、
エッチングしてゲート電極を形成する工程と、シリコン
基板上の当該ゲート電極部分を除くソース・ドレイン形
成領域の表面に、酸化膜が存在しない状態若しくは、自
然酸化膜のみ存在する状態で、当該領域に不純物注入を
行う工程と、該シリコン基板上に、酸化膜を形成する工
程と、該シリコン基板を、不活性ガス雰囲気中でアニー
ルし、当該不純物を活性化する事によってソース及びド
レイン領域を形成する工程とを含む半導体装置の製造方
法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る半導体装置の製造方
法は、上記した技術構成を採用することから、ゲート絶
縁膜上にポリシリコンを成長した後、エッチングしてゲ
ート電極を形成する工程と、シリコン基板上に、表面に
酸化膜が全く存在していない状態か或いは、自然酸化膜
のみ存在する状態で、不純物注入を行う工程と、該シリ
コン基板上に、酸化膜を形成する工程と、該シリコン基
板を、窒素100%の雰囲気でアニールし、不純物を活
性化し、ソース及びドレイン領域を形成する工程から構
成されているものであり、更には、上記記載のシリコン
基板上のアニール後の酸化膜厚が、3nm以上であるこ
と、また、上記記載のシリコン基板上のアニール後の酸
化膜を、該シリコン基板表面に、例えば、液温80℃以
上のHPM(塩酸過水)液処理を施すことによって形成
することに特徴がある。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係る半導体装置の製造方法
に関する具体例を図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1(A)から図1(D)は、本発明に係る半導
体装置の製造方法の一具体例の構成を工程順に説明した
断面図であり、図中、シリコン基板101上に設けられ
たゲート絶縁膜103上にポリシリコンを成長した後、
エッチングしてゲート電極104を形成する工程と、シ
リコン基板101上の当該ゲート電極部分104を除く
ソース・ドレイン形成領域の表面に、酸化膜が存在しな
い状態若しくは、自然酸化膜のみ存在する状態で、当該
領域に不純物注入を行う工程と、該シリコン基板101
上に、酸化膜106を形成する工程と、該シリコン基板
101を、不活性ガス雰囲気中でアニールし、当該不純
物を活性化する事によってソース領域107及びドレイ
ン領域108を形成する工程と、を含む半導体装置の製
造方法が示されている。
【0015】即ち、本願発明者は、上記した従来技術に
於ける問題点を解決する為に鋭意検討した結果、不純物
をイオン注入した後に、熱エネルギーを使用しないで当
該不純物がイオン注入されたシリコン基板表面に酸化膜
を形成する事が好ましい事を知得したものであり、それ
によって、窒素或いはアルゴンガス等の不活性ガス10
0%を使用してラピッドサーマルアニーリング処理を行
う事を可能としたものである。
【0016】本発明に於いては、先ず、シリコン基板に
ボロン、リン等の不純物をイオン注入するに際して、好
ましくは当該シリコン基板表面に全く酸化膜が存在しな
い状態でイオン注入するものであるが、1nm以下の厚
みを持つ自然酸化膜が存在する状態でイオン注入を行っ
ても良い事を見出した。次に、本発明に於いては、当該
不純物を注入した後に当該シリコン基板上に酸化膜を形
成するものであるが、その酸化膜の膜厚が、3nm以上
である事が好ましい。
【0017】更に、当該酸化膜は、上記した様に、加熱
処理を施さずに形成される酸化膜である事が必要であっ
て、その具体例としては、例えば、当該酸化膜は、ケミ
カルオキサイド膜で構成されるものである。本発明にお
ける当該ケミカルオキサイド膜は該シリコン基板表面
を、例えば、塩酸過水液(HPM)で処理を施すことに
よって形成するものである事が望ましい。
【0018】より具体的には、本発明に於ける当該ケミ
カルオキサイド膜の形成に際しては、当該シリコン基板
表面を塩酸過水液(HPM)、アンモニア過水液(AP
M)及び硫酸過水液(SPM)から選択された一つの処
理液で処理を施すことによって形成するものであり、よ
り好ましくは、液温80℃以上のHPM(塩酸過水)液
で処理する事が好ましい。
【0019】又、本発明に於いて、当該酸化膜が形成さ
れた後に、当該シリコン基板をアンニーリングする工程
に於いて使用される不活性ガスは、窒素ガス及びアルゴ
ンガスから選択された一つのガスである事が望ましく、
更には、当該不活性ガスは、窒素100%若しくはアル
ゴン100%のガスで構成されている事が好ましい。本
発明に係る半導体装置の製造方法を更に詳細に説明する
ならば、本発明に係る半導体装置の製造方法の一具体例
としては、上記した様に、ゲート絶縁膜上にポリシリコ
ンを成長した後、エッチングしてゲート電極を形成する
工程と、シリコン基板上に、表面に自然酸化膜のみ存在
する状態で、不純物注入を行う工程と、該シリコン基板
上に、酸化膜を形成する工程と、該シリコン基板を、窒
素100%の雰囲気でアニールし、不純物を活性化し、
ソース及びドレイン領域を形成する工程を含むことを特
徴としている。
【0020】また、上記記載のシリコン基板上の酸化膜
厚が、3nm以上であることを特徴としている。また、
上記記載の、シリコン基板上の酸化膜を、該シリコン基
板表面に、例えば、液温80℃以上のHPM(塩酸過
水)液処理を施すことによって形成することを特徴とし
ている。本発明の方法を用いれば、シリコン基板表面に
酸化膜或いは自然酸化膜しか存在しない状態で、不純物
注入を行っているので、低加速エネルギーで注入して
も、シリコン基板中に不純物が十分に導入される。
【0021】また、本発明の方法では、不純物の活性化
アニール工程の前に、シリコン基板上に熱処理を伴わな
い酸化膜を形成するので、窒素100%雰囲気中でアニ
ールしてもシリコン基板表面のエッチングが生じずドー
ズ量の減少が起こらない。さらに、本発明では、シリコ
ン基板上に酸化膜を形成する際、高温の熱をかけずに、
ケミカルオキサイドを形成しているため、酸化膜形成工
程での熱による不純物の拡散が防げる。
【0022】本発明において、HPM液処理に限定され
るものではなく、上記した様にAPM(アンモニア過
水)、SPM(硫酸過水)など他の液処理を使用する事
も出来るが、特にHPM液処理を使用する事が効果的で
ある。つまり、HPM液処理によって形成される酸化膜
厚には液温依存性があり、80℃以上になると顕著に増
加する傾向をもっているためであり、この時得られる酸
化膜厚は、APM(アンモニア過水)、SPM(硫酸過
水)など他の液処理時に得られる酸化膜厚より大きい。
本発明で用いている、液温を80℃以上のHPM液処理
で得られる酸化膜厚は3nm以上あり、窒素100%雰
囲気中でアニールしても表面エッチングは完全に防げ
る。
【0023】HPM液は、一般的には塩酸:過酸化水素
水:水=1:1:5の組成比率で構成されており、当該
HPM液による処理時間は、通常5〜10分で65℃と
なっている。係るHPM液による液処理時に生成される
ケミカルオキサイドの量は液処理時間には殆ど依存して
いないが、液温度には依存性がみられる。
【0024】つまり、HPM液の液温が65℃のとき
は、当該ケミカルオキサイドの生成量は15Åである
が、液温が80℃の時は約30Åとなる。一方、APM
(アンモニア過水)、SPM(硫酸過水)などの処理液
では、膜厚の温度依存性は殆ど見られず、そのケミカル
オキサイドの生成量は、略15Åとなっている。
【0025】以上の本発明の持つ作用の結果、低加速エ
ネルギー注入を用いた浅接合形成時に、不純物のドーズ
量の減少、不純物の増速拡散の発生を抑制することが出
来る。次に、本発明に係る半導体装置の製造方法の第1
の具体例を図1を参照しながら詳細に説明する。
【0026】図1に示すように、シリコン基板101上
にLOCOS法により素子分離酸化膜102を形成した
後、熱酸化法により厚さ8nmの酸化膜を形成し、その
後、化学気相成長法により厚さ200nmのポリシリコ
ン膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術による
パターンニングを行い、ゲート酸化膜103とゲート電
極104を形成する。
【0027】次に、CVD法で50nmの酸化膜を形成
した後、異方性ドライエッチングにより酸化膜をエッチ
バックし、サイドウォール酸化膜105を形成する。次
に、素子分離とゲート電極間領域のシリコン基板にイオ
ン注入法を用い、Bイオンを加速電圧1keV、面積濃
度1×1015/cm2 の条件で注入する。この時シリコ
ン基板表面には自然酸化膜しか付いていないものとする
(図1(A))。
【0028】その後、液温が85℃のHPM液処理を施
し、シリコン基板表面に酸化膜106を付ける(図1
(B))。次に、100%窒素雰囲気中で1000℃の
アニール処理を10秒施して注入イオンを活性化し、ソ
ース107及びドレイン108を形成する(図1
(C))。
【0029】さらに、ソース、ドレイン、ゲート電極上
に、Ti膜、TiN層を堆積し、熱処理を施し、Ti膜
とシリコン膜を反応させてTiシリサイド膜109を形
成し、絶縁膜上の未反応のTi膜を除去する(図1
(D))。その後、周知のプロセスを用いて層間絶縁膜
の形成と配線工程を経て、MOSトランジスタを形成す
る。
【0030】本具体例では、PMOSトランジスタに関
する実施の形態について説明したが、本発明は、NMO
SトランジスタやCMOSトランジスタにおいても実施
できることはいうまでもない。また、本実施例では、と
してTi/TiN積層膜を用いたが、Ti、W、Co、
Mo等を用いることも可能である。次に、本発明に係る
半導体装置の製造方法の第2の具体例に付いて図2を参
照しながら詳細に説明する。
【0031】図2に示すように、シリコン基板201上
にLOCOS法により素子分離酸化膜202を形成した
後、熱酸化法により厚さ8nmの酸化膜を形成し、その
後、化学気相成長法により厚さ200nmのポリシリコ
ン膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術による
パターンニングを行い、ゲート酸化膜203とゲート電
極204を形成する。
【0032】次に、CVD法で50nmの酸化膜を形成
した後、異方性ドライエッチングにより酸化膜をエッチ
バックし、サイドウォール酸化膜205を形成する。次
に、素子分離とゲート電極間領域のシリコン基板にイオ
ン注入法を用い、Bイオンを加速電圧1keV、面積濃
度1×1015/cm2 の条件で注入する。この時シリコ
ン基板表面には自然酸化膜しか付いていないものとする
(図2(A))。
【0033】その後、液温が85℃のHPM液処理を施
し、シリコン基板表面に酸化膜206を付ける(図2
(B))。次に、100%アルゴン雰囲気中で1000
℃のアニール処理を10秒施して注入イオンを活性化
し、ソース207及びドレイン208を形成する(図2
(C))。
【0034】さらに、ソース、ドレイン、ゲート電極上
に、Ti膜、TiN層を堆積し、熱処理を施し、Ti膜
とシリコン膜を反応させてTiシリサイド膜209を形
成し、絶縁膜上の未反応のTi膜を除去する(図2
(D))。その後、周知のプロセスを用いて層間絶縁膜
の形成と配線工程を経て、MOSトランジスタを形成す
る。
【0035】本具体例では、PMOSトランジスタに関
する実施の形態について説明したが、本発明は、NMO
SトランジスタやCMOSトランジスタにおいても実施
できることはいうまでもない。また、本実施例では、と
してTi/TiN積層膜を用いたが、Ti、W、Co、
Mo等を用いることも可能である。上記した説明から明
らかな様に、本発明に係る第2の態様としては、絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタに於いて、当該トランジス
タに於けるソース107、207及びドレイン108、
208を構成する拡散層の厚みが、150nm以下であ
り且つ当該拡散層中に含まれる不純物のドーズ量が1×
10 15 /cm 2 の略60%以上である半導体装置が提供
される。
【0036】つまり、本発明に係る半導体装置は、薄型
のトランジスタを構成する必要から、ソース領域及びド
レイン領域が共に薄く構成されており、その厚みは15
0nm以下である事が必要である。然しながら、従来に
於いては、厚みが200nm以下のソース領域及びドレ
イン領域となると、係る領域に含まれる不純物は、一般
的には、極めて少なく、実質的にソース領域及びドレイ
ン領域として機能する事は不可能であった。
【0037】即ち、従来の技術に於いては、当該ソース
領域及びドレイン領域の接合深さは不純物の注入量、注
入エネルギー、RTA温度、RTA時間によって変化す
るものであるが、一般的には、図4に示す様に、当該ソ
ース領域及びドレイン領域の厚みとリテインドーズ量
(つまり、注入された不純物の量に対する当該ソース領
域及びドレイン領域に残存している不純物の量との比)
との関係に於いて、グラフ(A)に示す様に、当該ソー
ス領域及びドレイン領域の厚みが200nm以下の薄膜
状態となるとリテインドーズ量が急激に低下する事が判
っている。
【0038】つまり、従来の技術では、当該ソース領域
及びドレイン領域の厚みが200nmでは、充分な不純
物のドーズ量を確保出来なかった状態であるが、本発明
に於いては、グラフ(B)に示す様に、当該ソース領域
及びドレイン領域の厚みが150nm以下になっても、
当該拡散層中に含まれる不純物のドーズ量が、注入され
る不純物の濃度、例えば1×10 15 /cm 2 に対して少
なくとも略60%以上であるドーズ量を確保する事が可
能であり、薄型で浅接合のトランジスタで従来のトラン
ジスタと同等の機能を発揮する事が可能となる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置の製造方法は、
ゲート絶縁膜上にポリシリコンを成長した後、エッチン
グしてゲート電極を形成する工程と、シリコン基板上
に、表面に自然酸化膜のみ存在する状態で、不純物注入
を行う工程と、該シリコン基板上に、酸化膜を形成する
工程と、該シリコン基板を、窒素100%の雰囲気でア
ニールし、不純物を活性化し、ソース及びドレイン領域
を形成する工程を含むことを特徴としている。
【0040】また、上記記載のシリコン基板上の酸化膜
厚が、3nm以上であることを特徴としている。また、
上記記載の、シリコン基板上の酸化膜を、該シリコン基
板表面に、液温80℃以上のHPM(塩酸過水)液処理
を施すことによって形成することを特徴としている。以
上の特徴を有する本発明の方法用いる事によって、浅接
合形成法の従来技術で問題となる、ドーズ量の減少や、
接合深さのばらつき、増速拡散などの問題を解決でき
る。この結果、本発明の製造方法をもつMOSトランジ
スタの、性能・特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)から図1(D)は、本発明に於ける
半導体装置の製造方法の第1の具体例の製造プロセスを
示した図である。
【図2】図2(A)から図2(D)は、本発明に於ける
半導体装置の製造方法の第2の具体例の製造プロセスを
示した図である。
【図3】図3(A)〜図3(B)は、従来方法の半導体
装置の製造プロセスを示した図である。
【図4】図4は、半導体装置に於けるソース・ドレイン
領域の厚みとリテインドーズ量との関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
101、201、301…シリコン基板 102、202、302…素子分離酸化膜 103、203、303…ゲート酸化膜 104、204、304…ゲート電極 105、205、305…サイドウォール酸化膜 106、206…シリコン酸化膜 107、207、306…ソース領域 108、208、307…ドレイン領域 109、209、308…Tiシリサイド膜

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板のソース・ドレイン形成領
    域の表面に酸化膜が存在しない状態、若しくは自然酸化
    膜のみが存在する状態で該ソース・ドレイン形成領域に
    不純物をイオン注入する工程と、前記ソース・ドレイン
    形成領域を所定の処理液で液処理して該ソース・ドレイ
    ン形成領域表面に3nm以上の酸化膜を形成する工程
    と、該酸化膜を形成する工程の後に不活性ガス雰囲気で
    アニールし、イオン注入された前記不純物を活性化して
    ソース・ドレイン領域を形成する工程とを含むことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記処理液が塩酸過水液(HPM)、ア
    ンモニア過水液(APM)及び硫酸過水液(SPM)か
    ら選択された一つの液であることを特徴とする請求項1
    記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記処理液が塩酸過水液(HPM)であ
    る場合、液温を80℃以上とすることを特徴とする請求
    項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記処理液が塩酸過水液(HPM)であ
    る場合、液温を85℃とすることを特徴とする請求項3
    記載の半導体装置の製造方法
  5. 【請求項5】 前記不活性ガス雰囲気が窒素ガス及びア
    ルゴンガスから選択された一つのガスであることを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記不活性ガス雰囲気でのアニールは、
    窒素雰囲気中で1000℃、10秒のアニールであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記不純物のイオン注入はBイオンの注
    入であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記不純物は面積濃度が1×10 15 /c
    2 となる条件でイオン注入されることを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記不純物は加速電圧1keVでイオン
    注入されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記不純物のイオン注入は絶縁ゲート
    型電界効果トランジスタのゲート電極をマスクとして行
    われることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
JP9305337A 1997-11-07 1997-11-07 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3050190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9305337A JP3050190B2 (ja) 1997-11-07 1997-11-07 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9305337A JP3050190B2 (ja) 1997-11-07 1997-11-07 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11145450A JPH11145450A (ja) 1999-05-28
JP3050190B2 true JP3050190B2 (ja) 2000-06-12

Family

ID=17943907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9305337A Expired - Fee Related JP3050190B2 (ja) 1997-11-07 1997-11-07 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3050190B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101038285B1 (ko) 2004-12-24 2011-06-01 주식회사 하이닉스반도체 모스 트랜지스터형성방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11145450A (ja) 1999-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100218894B1 (ko) 반도체장치의 제조방법
JP3238551B2 (ja) 電界効果型トランジスタの製造方法
JP2004014875A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4582837B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05326552A (ja) 半導体素子およびその製造方法
KR100187729B1 (ko) 균일한 두께를 갖는 고융점 금속 실리사이드 막의 형성 공정
JP3119190B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH09312395A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH08340109A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3050190B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3228253B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR100307982B1 (ko) 반도체장치및그의제조방법
JPH0982812A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3371875B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2002270833A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3182833B2 (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法
KR100200184B1 (ko) 반도체 장치의 제조방법
US6709959B2 (en) Semiconductor device having a shallow junction and a fabrication process thereof
JPH08288241A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH08264774A (ja) 絶縁ゲート型電界効果トランジスタ及びその製造方法
JPH07263690A (ja) サリサイド構造を有する半導体装置とその製造方法
JPH1145996A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP3628292B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05102074A (ja) Mosトランジスタ
JPH05190566A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees