JP2001074936A - 光学フィルム及びその製造方法 - Google Patents

光学フィルム及びその製造方法

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JP2001074936A
JP2001074936A JP2000187296A JP2000187296A JP2001074936A JP 2001074936 A JP2001074936 A JP 2001074936A JP 2000187296 A JP2000187296 A JP 2000187296A JP 2000187296 A JP2000187296 A JP 2000187296A JP 2001074936 A JP2001074936 A JP 2001074936A
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transparent resin
film
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Takashi Murakami
隆 村上
Toru Kobayashi
徹 小林
Mitsuyo Hasegawa
光世 長谷川
Kunio Shimizu
邦夫 清水
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明樹脂フィルム上に片側に2層以上の透明
樹脂層を形成する際に、塗布乾燥課程で発生する異物故
障の発生を抑制した光学フィルム及びその製造方法を提
供する。 【解決手段】 透明樹脂フィルム上に下層とその上に膜
厚15μm以下の上層を塗設して少なくとも片側に2層
以上の透明樹脂層を有する光学フィルムにおいて、上層
の膜厚に相当する高さよりも大きな凸部が下層塗布面上
に実質的に含まれないことを特徴とする光学フィルム及
びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学用途に利用さ
れる光学フィルム及びその製造方法に関するものであ
り、特に偏光板用保護フィルム及びその製造方法に有用
な光学フィルム及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ用偏光板保護フィル
ム、有機ELディスプレイ等に用いられる円偏光板の保
護フィルムなどの光学用途に使用される透明樹脂フィル
ムでは、様々な機能を持たせるために透明樹脂層が塗設
されている。例えば、帯電防止機能を持たせるための帯
電防止層や、表面硬度を向上させるためのハードコート
層、膜付き性を向上させるための下引き層、カールを防
止するためのアンチカール層などである。上記透明樹脂
フィルムにこのような透明樹脂層を塗設する際に、塗
布、乾燥課程で異物故障が発生するという問題があっ
た。ここで言う異物故障とは塗設された透明樹脂層に樹
脂の固まりあるいは、はじきなどによって目視で故障と
して確認できるものなどを指している。特に光学用途に
使用される透明樹脂フィルムでは異物故障の存在は商品
価値を低下させてしまうため、その低減が求められてい
た。具体的には目視によって直径100μmに見える異
物故障が1個/m2以下の光学フィルムが求められてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、透明樹脂フィルム上に片側に2層以上の透明樹脂層
を形成する際に、塗布乾燥課程で発生する異物故障の発
生を抑制した光学フィルム及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。 (1) 透明樹脂フィルム上に下層とその上に膜厚15
μm以下の上層を塗設して少なくとも片側に2層以上の
透明樹脂層を有する光学フィルムにおいて、上層の膜厚
に相当する高さよりも大きな凸部が下層塗布面上に実質
的に含まれないことを特徴とする光学フィルム。 (2) 上層の膜厚に相当する大きさよりも大きな凸部
もしくは異物の数が下層塗布面上に1個/m2以下であ
ることを特徴とする前記1記載の光学フィルム。 (3) 上層の膜厚に相当する大きさの粒子径よりも大
きな異物の数が上層内に1個/m2以下であることを特
徴とする前記1又は2記載の光学フィルム。 (4) 上層用塗布組成物が、少なくとも活性線硬化樹
脂と溶媒を含み、該上層用塗布組成物に含まれる溶媒が
蒸発した後で、表面張力が36×10-3N/m以下であ
る上層用塗布組成物を用いて塗設されたことを特徴とす
る前記1〜3のいずれか1項記載の光学フィルム。 (5) 下層に微粒子を含むことを特徴とする前記3又
は4記載の光学フィルム。 (6) 透明樹脂フィルム上に下層とその上に膜厚15
μm以下の上層を塗設して少なくとも片側に2層以上の
透明樹脂層を有する光学フィルムにおいて、下層の塗布
面の中心線表面粗さRaが30nm以下である下層上に
上層を塗設したことを特徴とする光学フィルム。 (7) 上層用塗布組成物が、少なくとも活性線硬化樹
脂と溶媒を含み、該上層用塗布組成物に含まれる溶媒が
蒸発した後で、表面張力が36×10-3N/m以下であ
る上層用塗布組成物を用いて塗設されたことを特徴とす
る前記6記載の光学フィルム。 (8) 透明樹脂フィルム上に下層とその上に膜厚15
μm以下の上層を塗設して少なくとも片側に2層以上の
透明樹脂層を有する光学フィルムにおいて、透明樹脂フ
ィルム及びその塗布層に直径100μm以上の大きさの
異物故障の数が1個/m2以下であることを特徴とする
光学フィルム。 (9) 下層に微粒子を含むことを特徴とする前記6〜
8のいずれか1項記載の光学フィルム。 (10) 透明樹脂フィルムがセルローストリアセテー
トもしくはセルロース誘導体からなることを特徴とする
前記1〜9のいずれか1項記載の光学フィルム。 (11) 透明樹脂フィルム上の少なくとも片側に2層
以上の透明樹脂層を塗設する際に、下層塗布組成物を、
上層の膜厚に相当する粒子径を有する粒子の捕捉効率が
99%以上の濾過具により濾過し、この下層塗布組成物
を用いて下層を塗布乾燥させた後、その上に膜厚15μ
m以下の上層を塗設することを特徴とする光学フィルム
の製造方法。 (12) 透明樹脂フィルム上に微粒子を含む下層とそ
の上に上層を塗設して少なくとも片側に2層以上の透明
樹脂層を塗設する際に、上層膜厚に相当する粒子径を有
する粒子の捕捉効率が99%以上で、かつ下層塗布組成
物中に添加された微粒子分散物の体積平均粒子径+3S
Dに相当する粒子径の粒子の捕捉効率が30%以下とな
る濾過具により濾過した下層塗布組成物を、塗布乾燥さ
せ、その上に上層を塗設することを特徴とする光学フィ
ルムの製造方法。 (13) 透明樹脂フィルム上に下層とその上に膜厚1
5μm以下の上層を塗設して少なくとも2層以上の透明
樹脂層を塗設する際に、上層用塗布組成物が、少なくと
も樹脂と溶媒を含み、該上層用塗布組成物に含まれる溶
媒が蒸発した後で、表面張力が36×10-3N/m以下
である上層用塗布組成物を用いて塗設されたことを特徴
とする前記11又は12記載の光学フィルムの製造方
法。 (14) 前記の上層用塗布組成物が少なくとも活性線
硬化樹脂と溶媒を含み、塗布組成物の表面張力が26×
10-3N/m以下でかつ該上層用塗布組成物に含まれる
溶媒が蒸発した後で、表面張力が36×10-3N/m以
下であることを特徴とする前記13記載の光学フィルム
の製造方法。 (15) 透明樹脂フィルムがセルローストリアセテー
トもしくはセロース誘導体からなることを特徴とする前
記11〜14のいずれか1項記載の光学フィルムの製造
方法。 (16) 透明樹脂フィルム上に下層とその上に膜厚1
5μm以下の上層を塗設して少なくとも片側に2層以上
の透明樹脂層を塗設する際に、上層の膜厚に相当する粒
子径以上の大きさを有する異物が実質的に含まれないよ
うにしたことを特徴とする下層の塗布組成物。 (17) 透明樹脂フィルム上に下層とその上に膜厚1
5μm以下の活性線硬化樹脂からなる上層を塗設して少
なくとも片側に2層以上の透明樹脂層を塗設した光学フ
ィルムを製造するための下層用塗布組成物において、上
層の膜厚に相当する大きさの粒子径より大きな異物が5
個/100ml以下としたことを特徴とする下層用塗布
組成物。 (18) 透明樹脂フィルム上に下層とその上に膜厚1
5μm以下の上層を塗設して少なくとも片側に2層以上
の透明樹脂層を塗設する際に用いられる上層用の塗布組
成物において、塗布組成物に含まれる溶媒が蒸発した後
の該塗布組成物の表面張力が36×10-3N/m以下で
あることを特徴とする上層用塗布組成物。 (19) 塗布組成物が少なくとも活性線硬化樹脂と溶
媒からなり、該塗布組成物の表面張力が26×10-3
/m以下であり、かつ該塗布組成物から溶媒が蒸発した
後の表面張力が36×10-3N/m以下であることを特
徴とする前記18記載の上層用塗布組成物。 (20) 2枚の透明樹脂フィルムで偏光膜をサンドイ
ッチして作られた偏光板において、使用される透明樹脂
フィルムの少なくとも一方が、前記1〜10項のいずれ
か1項記載の光学フィルムであることを特徴とする偏光
板。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて上層の膜厚に相当する高さよりも大きな凸部が下
層塗布面に実質的に含まれないとは、下層、上層が塗布
されたフィルム表面を10倍のルーペで観察した際に、
凸部が5個/m2以下である場合をさす。また、本発明
でいう凸部とは、フィルム自体に由来する突起や、フィ
ルム上に存在する異物など、フィルムの表面の平面性に
影響を与えるものをさす。透明樹脂フィルムの片側に2
層以上の透明樹脂層を設ける場合、異物故障の数が多く
なってしまうという問題があった。そこで、この問題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、異物故障が起っ
ているのは上層であるにも関わらず、下層塗布組成物が
原因で異物故障数を増加させていたことが判明した。す
なわち、下層塗布組成物に微細なゴミ(異物)が含まれ
ていると上層を塗設した際に大きな異物故障となってい
たのである。ゴミ(異物)の侵入経路は完全に特定され
ない場合もあるが、1つは調液、塗布工程で他の製品と
共用している場合、調液あるいは塗布関連機器や配管内
部の洗浄不足による汚染などが原因の1つにあげられ
る。
【0006】異物故障の発生メカニズムは完全に特定さ
れてはいないが、上層の透明樹脂層を塗設する際に、下
層の透明樹脂層上に上層の膜厚に相当する大きさよりも
大きなゴミもしくは凸部が存在するとその周囲に樹脂が
盛り上がるように付くため、反射光もしくは透過光によ
る観察の際に光の屈折のため目視ではより大きな異物故
障として見えてしまうことが判明した。特に上層の塗布
膜厚に相当する粒子径よりも大きな異物(ゴミ)が存在
すると直径100μmもの異物故障として見えてしまう
ため、商品価値を著しく低下させてしまう。本発明で
は、下層の塗布組成物から実質的にこれらの異物を取り
除くことによって、上層を重層しても異物故障の極めて
少ない高品質な透明樹脂フィルムを提供することができ
た。異物を取り除くには上層の膜厚に相当する粒子径に
おける捕捉効率が99%以上の濾過手段を用いることが
好ましい。あるいは、該粒子径以上の粒子を完全に捕捉
可能なアブソリュートタイプのフィルターを使用するこ
とが望まれる。単一のフィルターを使用しても良いし、
複数のフィルターを組み合わせてもよい。そして、特に
下層に微粒子を含む場合、分散不良あるいはコンタミに
よる異物の混入、凝集などにより、ゴミ(異物)が含ま
れるケースが多いが、このようなケースでは、著しい効
果が認められる。しかしながら、あまり細かいフィルタ
ーを選定すると添加した微粒子を捕捉してしまうため、
適切なフィルターの選択が必要である。
【0007】又、下層塗布層においては中心線表面粗さ
Raが30nm以下であることが平滑な上層を塗設する
ために極めて有効であることも確認された。表面粗さは
光干渉式表面粗さ測定器で測定することが望ましい。測
定長さは5mm以上であることが望ましく、更に1μm
以下の分解能で、0.05mm2(0.2mm×0.2
5mm)以上の面積について測定することが好ましい。
このときのRaが30nm以下、特に好ましくは20n
m以下であることが望ましい。
【0008】特にこれらの効果は上層の膜厚が15μm
以下のときに顕著であり、さらに上層に活性線硬化樹脂
(例えば紫外線硬化樹脂)を用いる場合、大きな効果が
認められた。表面粗さを低く保つためには、使用する樹
脂が均一でゲル状の異物を含んでいないか取り除いて使
用したり、溶解性が良好な溶媒を選択したりするなどの
注意が必要である。特に微粒子を添加している場合は、
凝集などがおこらないようにしなければならない。ある
いは塗布方法についても適切な選択が必要であり、例え
ばグラビアコーターあるいはワイヤーバーを使用すると
筋状の模様が入る場合があり、このような場合は押し出
しコーターあるいはリバースコーターなどを用いること
が望ましい。
【0009】本発明の別の態様では、上層の塗布組成物
において、溶媒が蒸発した後の表面張力が36×10-3
N/m以下の塗布組成物を用いることによって、さらに
異物が少なくなることが確認された。さらに好ましく
は、上層の溶媒を含む塗布組成物の表面張力が26×1
-3N/m以下である塗布組成物を用いることによっ
て、目視での異物が減少しさらに好ましい結果が得られ
ることが確認された。
【0010】本発明で用いられる透明樹脂フィルムは特
に限定はされないが、例えば、ポリエステルフィルム、
ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロ
ファン、セルロースジアセテートフィルム、セルロース
アセテートブチレートフィルム、セルロースアセテート
プロピオネートフィルム、セルローストリアセテート等
のセルロースエステルフィルムあるいはセルロース誘導
体からなるフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポ
リビニルアルコールフィルム、エチレンビニルアルコー
ルフィルム、シンジオタクティックポリスチレン系フィ
ルム,ポリカーボネートフィルム、ノルボルネン樹脂系
フィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリエーテル
ケトンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリ
スルホン系フィルム、ポリエーテルケトンイミドフィル
ム、ポリアミドフィルム、フッ素樹脂フィルム、ナイロ
ンフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム、アク
リルフィルムあるいはポリアリレート系フィルム等を挙
げることができるが、本発明には、セルローストリアセ
テートフィルム(TACフィルム)、ポリカーボネート
(以下PCと略すことがある)フィルム、シンジオタク
ティックポリスチレン系フィルム、ポリアリレート系フ
ィルム、ノルボルネン樹脂系フィルム及びポリスルホン
系フィルムが透明性、機械的性質、光学的異方性がない
点など好ましく、特にTACフィルム及びPCフィルム
が、それらの中でも、製膜性が容易で加工性に優れてい
るため好ましく用いられ、特にTACフィルムを使用す
る場合、著しい効果が認められた。
【0011】次に、TACフィルムの製膜法について述
べる。TACフィルムは一般的に、TACフレーク原料
及び可塑剤をメチレンクロライドに溶解して粘稠液と
し、これに可塑剤を溶解してドープとなし、エックスト
ルーダーダイスから、エンドレスに回転するステンレス
等の金属ベルト(バンドともいう)上に流延して、乾燥
させ、生乾きの状態でベルトから剥離し、ロール等の搬
送装置により、両面から乾燥させて巻き取り、作られ
る。PCフィルムについてもTACフィルムと同様に製
膜することが出来る。
【0012】なお、巻き取られたTAC又はPCフィル
ムは次ぎの塗布工程で帯電防止塗布液組成物等が塗布さ
れるが、一般的には一つの塗布が終わる毎に巻き取り、
また次ぎの塗布を行うというように断続的に塗布を行っ
ている。この方法であると、収率が落ちたり、輸送コス
トがかかったり、フィルムを痛めやすいという欠点があ
った。本発明者らは一つの工程内で連続して色々な塗布
液組成物を次々と塗布を行うことにより、収率が上が
り、コストが安くなり、フィルムの損傷もなく、フィル
ムとの接着性あるいは塗布層間の接着性がより優れてい
ることを発見し、連続塗布方式の方が好ましいことを見
いだした。更に、TAC又はPCフィルムの製膜のライ
ンと塗布ラインとを結合させるいわゆるインライン塗布
(製膜と塗布が同一ライン内にある)は収率、コスト、
接着性などが、より優れていることを見いだした。した
がって、本発明のように、多種類の塗布を行うには、断
続的な塗布よりも連続塗布方式が好ましく、特に連続方
式よりもインライン方式の方が好ましい。
【0013】上記可塑剤には、トリフェニルホスフェー
ト、ビフェニル−ジフェニルホスフェート、ジメチルエ
チルホスフェート、エチルフタリルエチルグリコレート
等が好ましく用いられるが、可塑剤はTACフィルムの
耐水性を付与するのに、重要な素材であるが、偏光板用
保護フィルムには出来るだけ少量の添加が好ましい。可
塑剤の添加量は2〜15質量%が好ましく、更に4〜1
1質量%が好ましい。PCフィルムには上記可塑剤は一
般的に不要であるが、添加してもかまわない。
【0014】また、本発明に有用なTAC又はPCフィ
ルム中に、紫外線吸収剤を含有させることによって、耐
光性に優れた偏光板用保護フィルムを得ることが出来
る。本発明に有用な紫外線吸収剤としては、サリチル酸
誘導体(UV−1)、ベンゾフェノン誘導体(UV−
2)、ベンゾトリアゾール誘導体(UV−3)、アクリ
ロニトリル誘導体(UV−4)、安息香酸誘導体(UV
−5)又は有機金属錯塩(UV−6)等があり、それぞ
れ(UV−1)としては、サリチル酸フェニル、4−t
−ブチルフェニルサリチル酸等を、(UV−2)として
は、2−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン等を、(UV−3)とし
ては、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニ
ル)−ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′−5′−ジ−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール等を、(UV−4)としては、2−エチル
ヘキシル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリレ
ート、メチル−α−シアノ−β−(p−メトキシフェニ
ル)アクリレート等を、(UV−5)としては、レゾル
シノール−モノベンゾエート、2′,4′−ジ−t−ブ
チルフェニル−3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンゾエート等を、(UV−6)としては、ニッケルビス
−オクチルフェニルサルファミド、エチル−3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルリン酸のニッケ
ル塩等を挙げることができる。
【0015】又、透明フィルムを製造する際のドープに
滑り性を改善するためシリカ等の微粒子(0.01〜
0.2μm)を0.01〜0.1質量%添加することも
できる。
【0016】本発明の透明樹脂層形成用組成物は、光学
フィルムに表面加工するための透明樹脂層を塗設するた
めに使用される。この表面加工としては例えばブロッキ
ング防止加工、防眩加工、反射防止加工、クリアハード
加工、帯電防止加工、カール防止加工、易接着加工等が
挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
ここでクリアハード加工とは透明樹脂フィルムの表面に
耐摩擦性、耐薬品性等の耐久性を付与するものであり、
具体的には後述する活性線硬化樹脂層を設けることによ
る方法が好ましいものとして挙げられる。
【0017】本発明の光学フィルム上の透明樹脂層と
は、熱可塑性樹脂、活性線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、
その他の樹脂を主たる成分とする層である。
【0018】本発明の片側に2層以上の透明樹脂層を形
成する光学フィルムとしては、下記の例があげられる
が、特にこれらに限定されるものではない。
【0019】クリアハード層(上層)/帯電防止層(下
層)/透明樹脂フィルム/ブロッキング防止層 クリアハード層(上層)/下引き層(下層)/透明樹脂
フィルム/ブロッキング防止層 クリアハード層/透明樹脂フィルム/帯電防止層(下
層)/易接着層(上層) 2層以上の透明樹脂層を形成する光学フィルムにおける
異物の問題は上層の膜厚が薄いほど、そして上層に対し
て下層の膜厚が薄いほど異物が出やすい傾向があり、特
に上層の膜厚が15μm以下、下層の膜厚が1μm以下
のとき異物の問題が出やすく、本発明はこのような構成
の透明樹脂層を形成する光学フィルムにおいてより効果
的である。さらに、本発明の異物低減効果は特に上層に
活性線硬化樹脂層を設ける際に顕著な効果が認められて
いる。
【0020】本発明の下層の塗布組成物についてさらに
帯電防止層に適用した例で説明する。
【0021】帯電防止加工とは、透明樹脂フィルムの取
扱の際に、この樹脂フィルムが帯電するのを防ぐ機能を
付与するものであり、具体的には、イオン導電性物質や
導電性微粒子を含有する層を設けることによって行う。
ここでイオン導電性物質とは電気伝導性を示し、電気を
運ぶ担体であるイオンを含有する物質のことであるが、
例としてはイオン性高分子化合物を挙げることができ
る。
【0022】イオン性高分子化合物としては、特公昭4
9−23828号、同49−23827号、同47−2
8937号にみられるようなアニオン性高分子化合物;
特公昭55−734号、特開昭50−54672号、特
公昭59−14735号、同57−18175号、同5
7−18176号、同57−56059号などにみられ
るような、主鎖中に解離基をもつアイオネン型ポリマ
ー;特公昭53−13223号、同57−15376
号、特公昭53−45231号、同55−145783
号、同55−65950号、同55−67746号、同
57−11342号、同57−19735号、特公昭5
8−56858号、特開昭61−27853号、同62
−9346号にみられるような、側鎖中にカチオン性解
離基をもつカチオン性ペンダント型ポリマー;等を挙げ
ることができる。また、導電性微粒子の例としては導電
性を有する金属酸化物が挙げられる。金属酸化物の例と
しては、ZnO、TiO2、SnO2、Al23、In2
3、SiO 2、MgO、BaO、MoO2、V25等、
或いはこれらの複合酸化物が好ましく、特にZnO、T
iO2及びSnO2が好ましい。異種原子を含む例として
は、例えばZnOに対してはAl、In等の添加、Ti
2に対してはNb、Ta等の添加、又SnO2に対して
は、Sb、Nb、ハロゲン元素等の添加が効果的であ
る。これら異種原子の添加量は0.01mol%〜25
mol%の範囲が好ましいが、0.1mol%〜15m
ol%の範囲が特に好ましい。
【0023】また、これらの導電性を有する金属酸化物
粉体の体積抵抗率は107Ωcm以下特に105Ωcm以
下であって、1次粒子径が100Å以上0.2μm以下
で、高次構造の長径が300Å以上6μm以下である特
定の構造を有する粉体を導電層に体積分率で0.01%
以上20%以下含んでいることが好ましい。
【0024】特に好ましくは、特開平9−203810
号に記載されているアイオネン導電性ポリマーあるいは
分子間架橋を有する第4級アンモニウムカチオン導電性
ポリマーなどを含有することが望ましい。
【0025】架橋型カチオン性導電性ポリマーの特徴
は、得られる分散性粒状ポリマーにあり、粒子内のカチ
オン成分を高濃度、高密度に持たせることができるた
め、優れた導電性を有しているばかりでなく、低い相対
湿度下においても導電性の劣化は見られず、粒子同志も
分散状態ではよく分散されているにもかかわらず、塗布
後造膜過程において粒子同志の接着性もよいため膜強度
も強く、また他の物質例えば支持体にも優れた接着性を
有し、耐薬品性に優れている。
【0026】帯電防止層に用いられる架橋型のカチオン
性導電性ポリマーである分散性粒状ポリマーは一般に約
0.01μm〜0.3μmの粒子サイズ範囲にあり、好
ましくは0.05μm〜0.08μmの範囲の粒子サイ
ズが用いられる。ここで用いている“分散性粒状性ポリ
マー”の語は、視覚的観察によって透明またはわずかに
濁った溶液に見えるが、電子顕微鏡の下では粒状分散物
として見えるポリマーである。本発明では下層塗布組成
物に上層の膜厚に相当する粒子径よりも大きなゴミ(異
物)が実質的に含まれない塗布組成物を用いることによ
って、上層の異物故障を防止するものである。
【0027】具体例をあげると透明樹脂フィルム上に帯
電防止層とその上にクリアハードコート層を設ける場合
で説明するが、特にこれに限定されるものではない。帯
電防止層はイオン導電性微粒子や導電性微粒子を含み、
これらの粒子サイズが0.1〜0.2μmのものが好ま
しく用いられる。これを膜厚0.2μmで塗布した上に
クリアハードコート層が設けられる。クリアハードコー
ト層の膜厚が3μmとした場合、本発明の製造方法では
下層である帯電防止層の塗布組成物が3μm以上の粒子
径を有するゴミ(異物)を含まないことによって、クリ
アハードコート層の異物故障を防止する。具体的には、
粒子径3μmにおける粒子捕捉効率が99%以上、より
好ましくは3μmのアブソリュートタイプのフィルター
もしくはそれより細かいフィルターを使用して濾過した
下層の塗布組成物を用いて塗布、乾燥させ、その上に上
層を塗設するものである。使用するフィルターは細かい
ほどゴミ(異物)を除去することができるが、帯電防止
層のように微粒子を添加している場合は、これが捕捉さ
れてしまうと好ましくない。そこで、添加した微粒子の
体積平均粒子径と、その標準偏差(SD)を粒度分布測
定等により求める。そして、体積平均粒子径+3SDに
相当する粒子径におけるそのフィルターの捕捉効率を確
認し、その捕捉効率が30%以下(70%以上は通過す
る。)であることが好ましく、さらに10%以下(90
%以上は通過する。)であるフィルターを使用すること
が望ましい。
【0028】標準偏差が求められない場合は、粒子径ご
との頻度分布と通過分積算%から添加した粒子の99.
9%分に相当する粒子径を代用してもよい。例えば、上
記の例の場合、3μmにおける粒子捕捉効率が99%以
上、より好ましくは3μmのアブソリュートタイプのフ
ィルターより細かいフィルターでかつ、体積平均粒子径
が0.15μmで添加した微粒子の99.9%が0.5
μm以下の状態で分散されていれば、0.5μmにおけ
る粒子捕捉効率が30%以下であるフィルター選定する
と実用上好ましく用いることができる。さらに好ましく
は0.5μmにおける粒子捕捉効率が10%以下である
フィルター選定するとなお好ましい。このような目的に
はサーフェイスタイプのフィルターが好ましく用いられ
る。この様な目的に用いられるフィルタとしては、アド
バンテック製TCP−LX,JX,HX,FXあるいは
TCPD−02A,03A,05A−1,−3などか
ら、あるいは他メーカーのフィルターから使用条件にあ
わせて適宜選択、あるいは組み合わせて使用することが
できる。
【0029】帯電防止層に用いられる透明樹脂バインダ
ーとしては、セルロースジアセテート、セルローストリ
アセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロ
ースアセテートフタレート、セルロースアセテートプロ
ピオネート、又はセルロースナイトレート等のセルロー
ス誘導体、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレ
ート、又はコポリブチレン−テレ/イソフタレート等の
ポリエステル、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセ
タール、ポリビニルブチラール、又はポリビニルベンザ
ール等のポリビニルアルコール誘導体、ノルボルネン化
合物を含有するノルボルネン系ポリマー、ポリメチルメ
タアクリレート等を用いることが出来るが特にこれらに
限定されるものではない。
【0030】帯電防止層の塗布組成物として使用できる
有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、n−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタノー
ルなどのアルコール類、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、アセトンなどのケトン類、酢酸エチ
ル、酢酸メチル、乳酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸
アミル、酪酸エチルなどのエステル類、グリコールエー
テル類(プロピレングリコールモノ(C1〜C4)アル
キルエーテル(具体的にはプロピレングリコールモノメ
チルエーテル(PGME)、プロピレングリコールモノ
エチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロ
ピルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピル
エーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル
等)、プロピレングリコールモノ(C1〜C4)アルキ
ルエーテルエステル(プロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチル
エーテルアセテート))、その他の溶媒などがあげられ
る。特にこれらに限定されるものではないが、これらを
適宜混合した溶媒が好ましく用いられる。
【0031】本発明の塗布組成物を塗布する方法は、ド
クターコート、エクストルージョンコート、スライドコ
ート、ロールコート、グラビアコート、ワイヤーバーコ
ート、リバースコート、カーテンコート、押し出しコー
トあるいは米国特許2,681,294号明細書に記載
のホッパーを使用するエクストルージョンコート方法等
により塗布することが出来る。
【0032】本発明では下層の塗布面の中心線表面粗さ
Raを規定することにより、上層が平滑で均一な透明樹
脂フィルムも提供する。下層の塗布面の中心線表面粗さ
Raが30nm以下である下層上に上層を設けることに
よって、平滑で均一な上層を得ることができたのであ
る。中心線表面粗さRaは光学式表面粗さ計などによっ
て測定することが望ましい。
【0033】さらに本発明の塗布組成物についてクリア
ハードコート加工のための活性線硬化性樹脂層の例につ
いて説明する。活性線硬化樹脂層とは紫外線や電子線の
ような活性線照射により架橋反応などを経て硬化する樹
脂を主たる成分とする層をいう。活性線硬化樹脂として
は紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂などが代表的な
ものとして挙げられるが、紫外線や電子線以外の活性線
照射によって硬化する樹脂でもよい。紫外線硬化性樹脂
としては、例えば、紫外線硬化型アクリルウレタン系樹
脂、紫外線硬化型ポリエステルアクリレート系樹脂、紫
外線硬化型エポキシアクリレート系樹脂、紫外線硬化型
ポリオールアクリレート系樹脂、又は紫外線硬化型エポ
キシ樹脂等を挙げることが出来る。
【0034】紫外線硬化型アクリルウレタン系樹脂は、
一般にポリエステルポリオールにイソシアネートモノマ
ー、もしくはプレポリマーを反応させて得られた生成物
に更に2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート(以下アクリレートにはメタ
クリレートを包含するものとしてアクリレートのみを表
示する)、2−ヒドロキシプロピルアクリレート等の水
酸基を有するアクリレート系のモノマーを反応させるこ
とによって容易に得ることが出来る(例えば特開昭59
−151110号)。
【0035】紫外線硬化型ポリエステルアクリレート系
樹脂は、一般にポリエステルポリオールに2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシアクリレート系
のモノマーを反応させることによって容易に得ることが
出来る(例えば、特開昭59−151112号)。
【0036】紫外線硬化型エポキシアクリレート系樹脂
の具体例としては、エポキシアクリレートをオリゴマー
とし、これに反応性希釈剤、光反応開始剤を添加し、反
応させたものを挙げることが出来る(例えば、特開平1
−105738号)。この光反応開始剤としては、ベン
ゾイン誘導体、オキシムケトン誘導体、ベンゾフェノン
誘導体、チオキサントン誘導体等のうちから、1種もし
くは2種以上を選択して使用することが出来る。
【0037】また、紫外線硬化型ポリオールアクリレー
ト系樹脂の具体例としては、トリメチロールプロパント
リアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアク
リレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート、アルキル変性ジペンタ
エリスリトールペンタアクリレート等を挙げることが出
来る。これらの樹脂は通常公知の光増感剤と共に使用さ
れる。また上記光反応開始剤も光増感剤としても使用出
来る。具体的には、アセトフェノン、ベンゾフェノン、
ヒドロキシベンゾフェノン、ミヒラーケトン、α−アミ
ロキシムエステル、テトラメチルウラムモノサルファイ
ド、チオキサントン等及びこれらの誘導体を挙げること
が出来る。また、エポキシアクリレート系の光反応剤の
使用の際、n−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ
−n−ブチルホスフィン等の増感剤を用いることが出来
る。紫外線硬化性樹脂組成物に用いられる光反応開始剤
又光増感剤は該組成物100質量部に対して0.1〜1
5質量部であり、好ましくは1〜10質量部である。
【0038】紫外線硬化性樹脂を光硬化反応により硬化
皮膜層を形成するための光源としては、紫外線を発生す
る光源であればいずれでも使用出来る。例えば、低圧水
銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボ
ンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ等
を用いることが出来る。照射条件はそれぞれのランプに
よって異なるが、照射光量は20〜10000mJ/c
2程度あればよく、好ましくは、50〜2000mJ
/cm2である。近紫外線領域から可視光線領域にかけ
てはその領域に吸収極大のある増感剤を用いることによ
って使用出来る。
【0039】この硬化皮膜層に、液晶表示装置パネルの
表面に防眩性を与えるために、また他の物質との対密着
性を防ぐ性質を与えるために、対擦り傷性等のために無
機あるいは有機のマット剤を加えることもできる。例え
ば、無機粒子としては酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、酸化錫、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸
バリウム、タルク、カオリン、硫酸カルシウム等を挙げ
ることができ、また有機粒子としては、ポリメタアクリ
ル酸メチルアクリレート樹脂粉末、アクリルスチレン系
樹脂粉末、ポリメチルメタクリレート樹脂粉末、シリコ
ン系樹脂粉末、ポリスチレン系樹脂粉末、ポリカーボネ
ート樹脂粉末、ベンゾグアナミン系樹脂粉末、メラミン
系樹脂粉末、ポリオレフィン系樹脂粉末、ポリエステル
系樹脂粉末、ポリアミド系樹脂粉末、ポリイミド系樹脂
粉末、あるいはポリ弗化エチレン系樹脂粉末等紫外線硬
化性樹脂組成物に加えることが出来る。これらの粒子粉
末の平均粒径としては、0.01μm〜10μmであ
り、紫外線硬化樹脂組成物と微粒子粉末との割合は、樹
脂組成物100質量部に対して、0.1〜20質量部と
なるように配合することが望ましい。防眩効果を付与す
るには、平均粒径0.1〜1μm、樹脂組成物100質
量部に対して1〜15質量部が好適である。
【0040】また更に、ブロッキング防止機能を果たす
ものとして、上述したのと同じ成分で、体積平均粒径
0.005〜0.1μmの粒子を樹脂組成物100質量
部に対して0.1〜5質量部、併せて用いることもでき
る。
【0041】帯電防止層の上に、該紫外線硬化性樹脂組
成物を塗設することで、透明樹脂フィルムに帯電防止加
工とクリアハード加工することができる。本発明の上層
用の塗布組成物としては、溶媒としてプロピレングリコ
ールモノ(C1〜C4)アルキルエーテル及び/又はプ
ロピレングリコールモノ(C1〜C4)アルキルエーテ
ルエステルを5質量%以上、より好ましくは5〜80質
量%含有する。プロピレングリコールモノ(C1〜C
4)アルキルエーテルとしては具体的にはプロピレング
リコールモノメチルエーテル(PGME)、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール
モノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモ
ノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブ
チルエーテルなどがあげられる。又、プロピレングリコ
ールモノ(C1〜C4)アルキルエーテルエステルとし
ては特にプロピレングリコールモノアルキルエーテルア
セテートがあげられ、具体的にはプロピレングリコール
モノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコール
モノエチルエーテルアセテートなどがあげられる。プロ
ピレングリコールモノ(C1〜C4)アルキルエーテル
及び/又はプロピレングリコールモノ(C1〜C4)ア
ルキルエーテルエステルと混合されて使用される溶媒と
してはメタノール、エタノール、プロパノール、n−ブ
タノール、2−ブタノール、t−ブタノール、シクロヘ
キサノールなどのアルコール類、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、アセトンなどのケトン類、酢
酸エチル、酢酸メチル、乳酸エチル、酢酸イソプロピ
ル、酢酸アミル、酪酸エチルなどのエステル類、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素類、その他の溶媒などがあげ
られる。或いは、これらの溶媒が、適宜混合されて用い
られる。混合される溶媒としては、特にこれらに限定さ
れるものではない。
【0042】上記有機溶媒は紫外線照射前に蒸発させる
ため、乾燥工程を必要とする。ところで、下記の如き樹
脂モノマーは溶媒としても機能するが、硬化後、紫外線
硬化性樹脂と共に樹脂内に固形分として留まり透明樹脂
層を形成する成分であり、本発明の塗布組成物における
溶媒には含めない。
【0043】樹脂モノマーとしては、例えば、不飽和二
重結合が一つのモノマーとして、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、酢酸ビニ
ル、ベンジルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、スチレン等の一般的なモノマーを挙げることが出来
る。また不飽和二重結合を二つ以上持つモノマーとし
て、エチレングリコールジアクリレート、プロピレング
リコールジアクリレート、ジビニルベンゼン、1,4−
シクロヘキサンジアクリレート、1,4−シクロヘキシ
ルジメチルアジアクリレート、前出のトリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリルエステル等を挙げることができる。
【0044】本発明の塗布組成物は固形分濃度は10〜
95質量%であることが好ましく、塗布方法により適当
な濃度が選ばれる。
【0045】これらの上層用である塗布組成物は、溶媒
が蒸発した後の表面張力で36×10-3N/m以下であ
ることが好ましく。乾燥、紫外線照射等による硬化後の
上層面の異物故障が少なくなった。これは、異物故障の
核となるゴミが下層上にあっても、表面張力が36×1
-3N/m以下であると上層を形成する樹脂がよりにく
くなり、結果として異物故障がより小さく見えることに
よるものと思われる。さらに溶媒を含む塗布時の表面張
力で26×10-3N/m以下であると塗布性もよくなり
さらに好ましい効果が得られた。表面張力の測定は塗布
組成物をJISK3362に準拠して測定すればよい。
【0046】紫外線硬化性樹脂組成物塗布液の塗布方法
としては、グラビアコーター、スピナーコーター、ワイ
ヤーバーコーター、ロールコーター、リバースコータ
ー、押出コーター、エアードクターコーターとう公知の
方法を用いることが出来る。塗布量はウエット膜厚で
0.1〜30μmが適当で、好ましくは、0.5〜15
μmである。塗布速度は好ましくは10〜40m/mi
nで行われる。
【0047】紫外線硬化性樹脂組成物は塗布乾燥された
後、紫外線を光源より照射するが、照射時間は0.5秒
〜5分がよく、紫外線硬化性樹脂の硬化効率、作業効率
とから3秒〜2分がより好ましい。
【0048】本発明に係る偏光板保護フィルム及び偏光
板を装着した液晶パネルはパソコンやワープロのように
室内で使用されるものばかりではなく、カーナビゲーシ
ョンのように真夏の車内に放置される場合もあり、偏光
板保護フィルムに耐光性や耐熱性が要求されることがあ
る。そこで、紫外線硬化性樹脂組成物を含有する層に紫
外線を照射し硬化させた硬化皮膜層の耐光性を高めるた
めに、紫外線硬化性樹脂組成物の光硬化を妨げない程度
に紫外線吸収剤を紫外線硬化性樹脂組成物に含ませても
よい。紫外線吸収剤としては、前記透明なプラスチック
フィルムに含有させてもよい紫外線吸収剤と同様なもの
を用いることが出来る。
【0049】また硬化された層の耐熱性を高めるため
に、酸化防止剤を光硬化反応を抑制しないようなものを
選んで用いることが出来る。例えば、ヒンダードフェノ
ール誘導体、チオプロピオン酸誘導体、ホスファイト誘
導体、等を挙げることが出来る。具体的には、例えば、
4,4′−チオビス(6−t−3−メチルフェノー
ル)、4,4′−ビチリデンビス(6−t−ブチル−3
−メチルフェノール)、1,3,5−トリス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ハイドロキシベンジル)イソシア
ヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロオキシベンジル)メシチレン、ジ−オク
タデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベ
ンジルホスフェート等を挙げることが出来る。
【0050】ところで、フィルムの片面だけに表面加工
を施した場合や、両面に異なる種類あるいは異なる程度
の付加価値を付与するために表面加工を施した場合など
には、フィルムが丸まってしまうというカール現象が起
こり易い。カールしてしまうとこれを用いて偏光板を作
製する際に取扱いにくく不都合である。
【0051】このようなカールを防止することにより、
カールによる不都合を解消し、かつ偏光板用保護フィル
ムとしての機能を損なわないようにするため、帯電防止
層及び/又はハードコート層を塗設した反対側にアンチ
カール層を設けることが望まれる。すなわち、アンチカ
ール層を設けた面を内側にして丸まろうとする性質を持
たせることにより、カールの度合いをバランスさせるも
のである。なお、アンチカール層は好ましくはブロッキ
ング層として塗設され、その場合、塗布組成物にはブロ
ッキング防止機能を持たせるための前述の無機微粒子及
び有機微粒子を含有させることができる。
【0052】アンチカール機能の付与は、具体的には偏
光板用保護フィルムとして用いる透明樹脂フィルムを溶
解させる溶媒又は膨潤させる溶媒を含む組成物を塗布す
ることによって行われる。用いる溶媒としては、溶解さ
せる溶媒及び/又は膨潤させる溶媒の混合物の他さらに
溶解させない溶媒を含む場合もあり、これらを透明樹脂
フィルムのカール度合や樹脂の種類によって適宜の割合
で混合した組成物及び塗布量を用いて行う。
【0053】カール防止機能を強めたい場合は、用いる
溶媒組成を溶解させる溶媒及び/又は膨潤させる溶媒の
混合比率を大きくし、溶解させない溶媒の比率を小さく
するのが効果的である。この混合比率は好ましくは(溶
解させる溶媒及び/又は膨潤させる溶媒):(溶解させ
ない溶媒)=10:0〜1:9で用いられる。このよう
な混合組成物に含まれる、透明樹脂フィルムを溶解又は
膨潤させる溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケ
トン、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸メチル、酢
酸エチル、トリクロロエチレン、メチレンクロライド、
エチレンクロライド、テトラクロロエタン、トリクロロ
エタン、クロロホルムなどがある。溶解させない溶媒と
しては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロピ
ルアルコール、i−プロピルアルコール、n−ブタノー
ルなどがある。
【0054】これらの塗布組成物をグラビアコーター、
ディップコーター、リバースコーター、押し出しコータ
ー等を用いて透明樹脂フィルムの表面にウェット膜厚1
〜100μmで塗布するのが好ましいが、特に5〜30
μmであると良い。ここで用いることのできる樹脂とし
ては、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビ
ニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニルとビニルアルコ
ールの共重合体、部分加水分解した塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、
塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体、塩素化ポリ塩化ビニル、エチ
レン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体等のビニル系重合体あるいは共重合体、ニトロセル
ロース、セルロースアセテートプロピオネート、ジアセ
チルセルロース、セルロースアセテートブチレート樹脂
等のセルロース誘導体、マレイン酸および/またはアク
リル酸の共重合体、アクリル酸エステル共重合体、アク
リロニトリル−スチレン共重合体、塩素化ポリエチレ
ン、アクリロニトリル−塩素化ポリエチレン−スチレン
共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレ
ン共重合体、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステルポリウレ
タン樹脂、ポリエーテルポリウレタン樹脂、ポリカーボ
ネートポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエー
テル樹脂、ポリアミド樹脂、アミノ樹脂、スチレン−ブ
タジエン樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル樹脂等の
ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂等を挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない。
特に好ましくはジアセチルセルロースのようなセルロー
ス系樹脂層である。
【0055】
【実施例】以下、本発明を実施例にて具体的に説明する
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。ま
ず、実施例で用いる各組成物等を説明する。 実施例1 〈透明樹脂フィルム1の作製〉 (ドープ組成物(イ)) セルローストリアセテート(酸化度61.0%) 100質量部 エチルフタリルエチルグリコレート 4質量部 2−〔5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル〕 −4−メチル−6−(t−ブチル)−フェノール 1質量部 2−〔(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル〕−4,6−ジ−t−ペンチ ルフェノール 1質量部 メチレンクロライド 430質量部 メタノール 90質量部 上記組成物を密閉容器に投入し、加圧下で80℃に保温
し撹伴しながら完全に溶解した。
【0056】次にこのドープを濾過し、冷却して33℃
に保ちステンレスバンド上に均一に流延し、剥離が可能
になるまで溶媒を蒸発させたところで、ステンレスバン
ド上から剥離後、多数のロールで搬送させながら乾燥を
終了させ膜厚80μmのフィルムを得た。
【0057】ステンレスバンドに接している面をb面と
し、もう一方の面をa面とする。 〈透明樹脂フィルム2の作製〉 (ドープ組成物(ロ)) ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量4万、ビスフェノールA型) 100質量部 2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−ベンゾト リアゾール 1.0質量部 メチレンクロライド 430質量部 メタノール 90質量部 上記組成物を密閉容器に投入し、加圧下で80℃に保温
し撹拌しながら完全に溶解して、ドープ組成物(ロ)を
得た。
【0058】次にこのドープ組成物(ロ)を濾過し、冷
却して33℃に保ち、ステンレスバンド上に均一に流延
し、33℃で5分間乾燥した。次に65℃でレタデーシ
ョン5nmになるように乾燥時間を調整し、ステンレス
バンド上から剥離後、多数のロールで搬送させながら乾
燥を終了させ膜厚80μmのポリカーボネートフィルム
を得た。このとき、ステンレスバンドに接していた側を
b面とし、その反対面をa面とする。
【0059】下記の組成物を調製した。 塗布組成物(1)又は(1′) ポリメチルメタアクリレート 0.5質量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 75質量部 メチルエチルケトン 20質量部 乳酸エチル 5質量部 また、この塗布組成物を1μmのアブソリュートフィル
ターで濾過したものを塗布組成物(1′)とした。 塗布組成物(2)又は(2′) ポリメチルメタアクリレート 0.5質量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 65質量部 メチルエチルケトン 20質量部 乳酸エチル 5質量部 メタノール 10質量部 導電性ポリマー樹脂(1)(0.1〜0.3μm粒子) 0.5質量部 ◆
【化1】
【0060】また、この塗布組成物を3μm粒子捕捉効
率が99%以上で、0.5μm以下の粒子捕捉効率が1
0%以下のフィルターで濾過したものを塗布組成物
(2′)とした。 塗布組成物(3) ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート単量体 70質量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート2量体 15質量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート3量体以上の成分 15質量部 ジエトキシベンゾフェノンUV開始剤 2質量部 シリコーン系界面活性剤(BYK−306(ビックケミ−ジャパン社製) 1質量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 75質量部 メチルエチルケトン 75質量部 この組成物の表面張力は25×10-3N/mであり、溶
媒が蒸発した後の表面張力は26×10-3N/mであっ
た。(協和界面科学株式会社製 CBVP−A3にて測
定した。)この塗布組成物を1μmのアブソリュートフ
ィルターで濾過したものを塗布組成物(3)とした。 塗布組成物(4)(比較例) ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート単量体 70質量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート2量体 15質量部 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート3量体以上の成分 15質量部 ジエトキシベンゾフェノンUV開始剤 2質量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 75質量部 メチルエチルケトン 75質量部 この組成物の表面張力は28×10-3N/mであり、溶
媒が蒸発した後の表面張力は40×10-3N/mであっ
た。この塗布組成物を1μmのアブソリュートフィルタ
ーで濾過したものを塗布組成物(4)とした。 塗布組成物(5) アセトン 72質量部 メタノール 18質量部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 10質量部 ジアセチルセルロース 0.5質量部 2%アセトン分散超微粒子シリカアエロジル200 0.1質量部 (日本アエロジル(株)製) この塗布組成物を3μmのフィルターで濾過したものを
塗布組成物(5)とした。
【0061】下記に従って、本発明の光学フィルム例−
1〜3と比較例−1〜3を作製した。 〈本発明の光学フィルム及び比較例の作製〉透明樹脂フ
ィルム1の作製の方法で作製したトリアセチルセルロー
スフィルムの片面(a面)に塗布組成物(5)をウェッ
ト膜厚13μmとなるように塗布し、80℃に設定され
た乾燥部で乾燥して透明樹脂層(ブロッキング層)を設
けた。
【0062】さらに、片面(b面)に塗布組成物
(1)、(1′)、(2)又は(2′)をそれぞれウェ
ット膜厚13μm(乾燥膜厚約0.2μm)となるよう
に塗布し、80℃に設定された乾燥部で乾燥して透明樹
脂層(下引き層or帯電防止層)を設けた。b面下層の
表面粗さを測定した結果、(1′)Ra10nm、
(2′)Ra14nmに対して、(1)Ra34nm、
(2)Ra39nmであった。測定は、WYKO社製R
ST/PLUSを使用し、299.4μm×222.4
μmの面積に対してRaを求めた。
【0063】その上に塗布組成物(3)又は(4)をウ
ェット膜厚13μmとなるように塗布し、80℃に設定
された乾燥部で乾燥し、紫外線を200mJ/cm2
照射して硬化させ、ドライ膜厚4μmの透明樹脂層(ク
リアハードコート層)を設けた。このようにして、表1
に示した本発明の光学フィルム例−1〜3と比較例−1
〜3を作製した。
【0064】これらの試料について、光学フィルムの透
明樹脂層上に目視にて確認できる100μm以上の大き
さの異物及び50〜100μmの大きさの異物を透過光
及び反射光にて確認し、一定面積ごとの個数を確認し
た。その結果を表2に示す。◆
【表1】
【0065】◆
【表2】
【0066】このように本発明の組成物を用いて作製し
た本発明の光学フィルム例−1〜3は比較例−1〜3に
対して異物数が少なくなることが確認された。さらに、
本発明の上層の塗布組成物を用いることによって、さら
に異物数を低減できることが確認された。又、本発明の
光学フィルムは比較の光学フィルムと比べて、膜付き性
も良好であり、ヘイズも0.1%以下で低いことが確認
された。本発明の下層塗布組成物を塗設した本発明の光
学フィルム例−1〜3の下層表面を光学顕微鏡にて観察
したところ、直径4μm以上の異物は認められなかった
のに対し、同様に比較例−1〜3の下層表面を光学顕微
鏡にて観察したところ、下層表面に直径4〜10μm程
度の異物が認められた。 実施例2 下記に従って、本発明の光学フィルム例−4〜5と比較
例−4〜5を作製した。 〈本発明の光学フィルム及び比較例の作製〉透明樹脂フ
ィルム2の作製の方法で作製したポリカーボネートフィ
ルムの片面(b面)に塗布組成物(2)又は(2′)を
それぞれウェット膜厚13μmとなるように塗布し、8
0℃に設定された乾燥部で乾燥して透明樹脂層(帯電防
止層)を設けた。その上に塗布組成物(3)又は(4)
をウェット膜厚13μmとなるように塗布し、80℃に
設定された乾燥部で乾燥し、紫外線を150mJ/cm
2で照射し硬化させて、ドライ膜厚4μmの透明樹脂層
(クリアハードコート層)を設けた。このようにして、
表3に示した本発明の光学フィルム例−4〜5と比較例
−4〜5を作製した。
【0067】これらの試料について、光学フィルムの透
明樹脂層上に目視にて確認できる100μm以上の大き
さの異物及び50〜100μmの大きさの異物を透過光
及び反射光にて確認し、一定面積ごとの個数を確認し
た。その結果を表4に示す。◆
【表3】
【0068】◆
【表4】
【0069】このように本発明の組成物を用いて作製し
た本発明の光学フィルム例−4〜5は比較例−4〜5に
対して異物数が著しく少なくなることが確認された。 実施例3 〈偏光板としての評価〉本発明の例−2あるいは比較例
−2の透明樹脂フィルムを偏光板用保護フィルムとして
下記の方法に従って偏光板を作製した。厚さ120μm
のポリビニルアルコールフィルムをヨウ素1部、ヨウ化
カリウム2部、ホウ酸4部を含む水溶液に浸漬し50℃
で4倍に延伸し偏光膜を得た。
【0070】下記1.〜5.の工程で、偏光膜と偏光板
用保護フィルムとをはり合わせて偏光板を作製した。 〈偏光板の作製方法〉 1.長手方向30cm、巾手方向18cmに切り取った
保護フィルム試料2枚を2mol/lの水酸化ナトリウ
ム溶液に60℃で2分間浸漬し、さらに水洗、乾燥させ
た。 2.保護フィルム試料と同サイズの上記偏光膜を固形分
2質量%のポリビニルアルコール接着剤槽中に1〜2秒
間浸漬する。 3.上記2.の偏光膜に付着した過剰の接着剤を軽く取
り除き、上記1.の保護フィルム試料のb面上にのせ
て、さらに上記1.と同一の試料フィルムのb面と接着
剤とが接する様に積層し配置する。 4.ハンドローラで上記3.で積層された偏光膜と保護
フィルムとの積層物の端部から過剰の接着剤及び気泡を
取り除きはり合わせる。ハンドローラは約19〜29N
/cm2の応力をかけて、ローラスピードは約2m/m
inとした。5.80℃の乾燥器中に4.で得た試料を
2分間放置した。
【0071】このようにして各々5枚作製した偏光板に
ついて、目視による故障を確認したところ、本発明の例
−2の透明樹脂フィルムを使用した偏光板は5枚とも故
障は認められず、液晶ディスプレイなどの画像表示装置
用の偏光板として優れていることが確認された。一方、
比較例−2の透明樹脂フィルムを使用した偏光板は5枚
のうち3枚には故障が認められた。
【0072】
【発明の効果】本発明により、透明樹脂フィルム上に片
側に2層以上の透明樹脂層を形成する際に、塗布乾燥課
程で発生する異物故障の発生を抑制し、光学フィルムと
しての性能を向上させることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 1/10 G02F 1/1335 510 G02F 1/1335 510 G02B 1/10 Z (72)発明者 清水 邦夫 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明樹脂フィルム上に下層とその上に膜
    厚15μm以下の上層を塗設して少なくとも片側に2層
    以上の透明樹脂層を有する光学フィルムにおいて、上層
    の膜厚に相当する高さよりも大きな凸部が下層塗布面上
    に実質的に含まれないことを特徴とする光学フィルム。
  2. 【請求項2】 上層の膜厚に相当する大きさよりも大き
    な凸部もしくは異物の数が下層塗布面上に1個/m2
    下であることを特徴とする請求項1記載の光学フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 上層の膜厚に相当する大きさの粒子径よ
    りも大きな異物の数が上層内に1個/m2以下であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の光学フィルム。
  4. 【請求項4】 上層用塗布組成物が、少なくとも活性線
    硬化樹脂と溶媒を含み、該上層用塗布組成物に含まれる
    溶媒が蒸発した後で、表面張力が36×10 -3N/m以
    下である上層用塗布組成物を用いて塗設されたことを特
    徴とする求項1〜3のいずれか1項記載の光学フィル
    ム。
  5. 【請求項5】 下層に微粒子を含むことを特徴とする請
    求項3又は4記載の光学フィルム。
  6. 【請求項6】 透明樹脂フィルム上に下層とその上に膜
    厚15μm以下の上層を塗設して少なくとも片側に2層
    以上の透明樹脂層を有する光学フィルムにおいて、下層
    の塗布面の中心線表面粗さRaが30nm以下である下
    層上に上層を塗設したことを特徴とする光学フィルム。
  7. 【請求項7】 上層用塗布組成物が、少なくとも活性線
    硬化樹脂と溶媒を含み、該上層用塗布組成物に含まれる
    溶媒が蒸発した後で、表面張力が36×10 -3N/m以
    下である上層用塗布組成物を用いて塗設されたことを特
    徴とする請求項6記載の光学フィルム。
  8. 【請求項8】 透明樹脂フィルム上に下層とその上に膜
    厚15μm以下の上層を塗設して少なくとも片側に2層
    以上の透明樹脂層を有する光学フィルムにおいて、透明
    樹脂フィルム及びその塗布層に直径100μm以上の大
    きさの異物故障の数が1個/m2以下であることを特徴
    とする光学フィルム。
  9. 【請求項9】 下層に微粒子を含むことを特徴とする請
    求項6〜8のいずれか1項記載の光学フィルム。
  10. 【請求項10】 透明樹脂フィルムがセルローストリア
    セテートもしくはセルロース誘導体からなることを特徴
    とする請求項1〜9のいずれか1項記載の光学フィル
    ム。
  11. 【請求項11】 透明樹脂フィルム上の少なくとも片側
    に2層以上の透明樹脂層を塗設する際に、下層塗布組成
    物を、上層の膜厚に相当する粒子径を有する粒子の捕捉
    効率が99%以上の濾過具により濾過し、この下層塗布
    組成物を用いて下層を塗布乾燥させた後、その上に膜厚
    15μm以下の上層を塗設することを特徴とする光学フ
    ィルムの製造方法。
  12. 【請求項12】 透明樹脂フィルム上に微粒子を含む下
    層とその上に上層を塗設して少なくとも片側に2層以上
    の透明樹脂層を塗設する際に、上層膜厚に相当する粒子
    径を有する粒子の捕捉効率が99%以上で、かつ下層塗
    布組成物中に添加された微粒子分散物の体積平均粒子径
    +3SDに相当する粒子径の粒子の捕捉効率が30%以
    下となる濾過具により濾過した下層塗布組成物を、塗布
    乾燥させ、その上に上層を塗設することを特徴とする光
    学フィルムの製造方法。
  13. 【請求項13】 透明樹脂フィルム上に下層とその上に
    膜厚15μm以下の上層を塗設して少なくとも2層以上
    の透明樹脂層を塗設する際に、上層用塗布組成物が、少
    なくとも樹脂と溶媒を含み、該上層用塗布組成物に含ま
    れる溶媒が蒸発した後で、表面張力が36×10-3N/
    m以下である上層用塗布組成物を用いて塗設されたこと
    を特徴とする請求項11又は12記載の光学フィルムの
    製造方法。
  14. 【請求項14】 前記の上層用塗布組成物が少なくとも
    活性線硬化樹脂と溶媒を含み、塗布組成物の表面張力が
    26×10-3N/m以下でかつ該上層用塗布組成物に含
    まれる溶媒が蒸発した後で、表面張力が36×10-3
    /m以下であることを特徴とする請求項13記載の光学
    フィルムの製造方法。
  15. 【請求項15】 透明樹脂フィルムがセルローストリア
    セテートもしくはセロース誘導体からなることを特徴と
    する請求項11〜14のいずれか1項記載の光学フィル
    ムの製造方法。
  16. 【請求項16】 透明樹脂フィルム上に下層とその上に
    膜厚15μm以下の上層を塗設して少なくとも片側に2
    層以上の透明樹脂層を塗設する際に、上層の膜厚に相当
    する粒子径以上の大きさを有する異物が実質的に含まれ
    ないようにしたことを特徴とする下層の塗布組成物。
  17. 【請求項17】 透明樹脂フィルム上に下層とその上に
    膜厚15μm以下の活性線硬化樹脂からなる上層を塗設
    して少なくとも片側に2層以上の透明樹脂層を塗設した
    光学フィルムを製造するための下層用塗布組成物におい
    て、上層の膜厚に相当する大きさの粒子径より大きな異
    物が5個/100ml以下としたことを特徴とする下層
    用塗布組成物。
  18. 【請求項18】 透明樹脂フィルム上に下層とその上に
    膜厚15μm以下の上層を塗設して少なくとも片側に2
    層以上の透明樹脂層を塗設する際に用いられる上層用の
    塗布組成物において、塗布組成物に含まれる溶媒が蒸発
    した後の該塗布組成物の表面張力が36×10-3N/m
    以下であることを特徴とする上層用塗布組成物。
  19. 【請求項19】 塗布組成物が少なくとも活性線硬化樹
    脂と溶媒からなり、該塗布組成物の表面張力が26×1
    -3N/m以下であり、かつ該塗布組成物から溶媒が蒸
    発した後の表面張力が36×10-3N/m以下であるこ
    とを特徴とする請求項18記載の上層用塗布組成物。
  20. 【請求項20】 2枚の透明樹脂フィルムで偏光膜をサ
    ンドイッチして作られた偏光板において、使用される透
    明樹脂フィルムのうち少なくとも一方が、請求項1〜1
    0項のいずれか1項記載の光学フィルムであることを特
    徴とする偏光板。
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