JPH09123275A - 耐熱性光学用フィルムの製造方法 - Google Patents

耐熱性光学用フィルムの製造方法

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JPH09123275A
JPH09123275A JP28094295A JP28094295A JPH09123275A JP H09123275 A JPH09123275 A JP H09123275A JP 28094295 A JP28094295 A JP 28094295A JP 28094295 A JP28094295 A JP 28094295A JP H09123275 A JPH09123275 A JP H09123275A
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JP
Japan
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film
heat
optical film
resistant optical
optics
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JP28094295A
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English (en)
Inventor
Akihiro Ishiha
彰浩 石破
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の押出し法ではフィッシュアイ、ダイラ
イン等の塗工に影響を及ぼすフィルム表面の突起を、最
大突起高さ2μm以下にし、表面平滑性及び外観が著し
く優れた耐熱性光学用フィルムを提供する。 【解決手段】 溶融押出し法で得られる耐熱性光学用フ
ィルムの少なくとも片面にガラス転移点が80℃以上の
紫外線硬化型樹脂を5μm以下の厚さに塗工後、架橋さ
せたフィルムを、回転ロールによる研磨加工を施す事に
より、最大突起高さ2μm以下にしたフィルムを製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、液晶表示素子用透
明電極のベースフィルム等に用いられる表面平滑性及び
外観の優れた耐熱性光学用フィルムの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来この用途にはガラス板が使用されて
きたが、可とう性、耐衝撃性の点で問題があった。この
問題を解決するために、耐熱性及び光学等方性に優れた
ポリエーテルサルホンフィルムをこの用途に応用すべく
研究されているが、押出し工程でフィルム表面にフィッ
シュアイ、ダイラインと称する2μm以上の突起が発生
し、透明導電薄膜の性能向上の目的で下地層として設け
た紫外線硬化樹脂層の表面に影響を及ぼしていることが
判った。STN型液晶表示方式等ではこれら突起の部分
のセルギャップが他の部分より狭くなり、色むらが生じ
るため、これらの突起の発生は非常に問題とされてい
る。また、突起を除去する方法として研磨液を介して加
圧して研磨布を押し当てる方法があるが、確かに、突起
の除去は可能であるが、逆に研磨液が付着して溶剤洗浄
が必要になり、大幅な工数をかける必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の押出し法ではフ
ィッシュアイ、ダイライン等の塗工に影響を及ぼすフィ
ルム表面の突起を、最大突起高さ2μm以下にし、表面
平滑性及び外観が著しく優れた耐熱性光学用フィルムを
提供する。
【0004】
【課題を解決する為の手段】溶融押出し法で得られる耐
熱性光学用フィルムまたはそのフィルムの少なくとも片
面にガラス転移点(以下Tgという)が80℃以上の紫
外線硬化型樹脂を5μm以下の厚さに塗工後、架橋させ
たフィルムにおいて、回転ロールによる研磨加工を施す
事により、最大突起高さ2μm以下にした耐熱性光学用
フィルムの製造方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる耐熱性
光学用フィルムとしては、液晶表示素子用透明電極のベ
ースフィルムとなるものであり、ポリエステルフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリアリレートフィル
ム、ポリエーテルサルホンフィルム等を挙げることが出
来るが、機械的強度、光学的特性、耐熱性等の点からポ
リエーテルサルホンフィルムが特に好ましい。フィルム
の厚みは10μmから300μm、好ましくは50μm
から200μmであることが加工性、可とう性の面から
望ましく、必要であれば少量の熱安定剤、紫外線吸収剤
等を添加してもかまわない。
【0006】ここで紫外線硬化型樹脂を用いた理由は熱
硬化性樹脂に比べ硬化速度が速く、生産性の面で優れて
いるからであり、このような紫外線硬化型樹脂として
は、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポ
リエステルアクリレート等のアクリレートプレポリマー
類、2ヶ以上の炭素−炭素2重結合を有する多官能ビニ
ルまたは多官能アクリルモノマー類及び光増感剤を主成
分とした樹脂が用いられる。また、紫外線硬化樹脂のT
gとして80℃以上の樹脂を用いる。紫外線硬化樹脂の
Tgが80℃未満の場合、塗工面上に透明導電薄膜を形
成した際、内部歪みが大きくなり、導電安定性、耐熱
性、耐摩耗性を著しく損なう。ここでいうTgは熱膨張
係数法により得られた値である。またTgの調整はトリ
メチロールプロパントリアクリレートなどの3官能以上
のアクリレートモノマーの添加により行われる。この紫
外線硬化樹脂の硬化層の厚みは5μm以下が好ましく、
5μmを越えると可とう性を損なうようになる。
【0007】本発明の耐熱性光学用フィルムの最大突起
高さが2μm以下であることが望ましく、更には1μm
以下であることが好ましい。最大突起高さが2μmより
大きいと、前述したように液晶表示に使用した場合に色
むらが生じる。フィルムの研磨は、例えばフィルムがロ
ール面に沿って流れている際に、綿、ナイロン等の弾力
性のある研磨部材を加圧しながら押当てて行うことで、
フィルム表面に傷を付けることなく表面平滑性を確保す
ることが可能となる。また、加熱調温したロールを同じ
く加圧しながら押当てて行うことでも同様の性能を満た
すことが可能である。
【0008】
【実施例】 《実施例1》 PES(住友化学社製 PES4100
G)を100μmの厚さのフィルムに溶融製膜した後、
このフィルムの片面にビスフェノールA型エポキシアク
リレート(分子量1100)100重量部、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート50重量部及びベンゾイ
ンイソプロピルエーテル3重量部からなる組成物をロー
ルコーターで厚さ3μmにコーティングし、80W/c
mの高圧水銀灯を用いて15cmの距離より5秒間紫外
線を照射して硬化させた。さらに、このフィルムのコー
ティング面を吉川化工製YA−25−C綿製ファインパ
フをラビングマシンのロール(50mmφ)に装着し、
毛先押込量0.6mm、回転数1000rpmで押しつ
けて表面研磨を行い、耐熱性光学用フィルムを得た。こ
の際のフィルムスピードは1m/分で走行させた。この
フィルムの評価結果を表1に示す。 《実施例2》 PES(住友化学社製 PES4100
G)を100μmの厚さのフィルムに溶融製膜した後、
このフィルムを吉川化工製YA−25−C綿製ファイン
パフをラビングマシンのロール(50mmφ)に装着
し、毛先押込量0.4mm、回転数800rpmで押し
つけ表面研磨を行い、耐熱性光学用フィルムを得た。こ
の際のフィルムスピードは1m/分で走行させた。この
フィルムの評価結果を表1に示す。
【0009】《実施例3》 PES(住友化学社製 P
ES4100G)を100μmの厚さのフィルムに溶融
製膜した後、このフィルムをPESのTg付近である2
30℃に加熱した等速回転ロール(100mmφ)に
て、線圧1.0kg/cmで押しつけた。この際のフィ
ルムスピードは3m/分で走行させて表面研磨を行い耐
熱性光学用フィルムを得た。このフィルムの評価結果を
表1に示す。 《実施例4》 実施例1と同様にして紫外線硬化樹脂の
塗膜を形成した後、フィルムをラッピングフィルム(3
M製)を巻いた回転ロールにて表面研磨を行い耐熱性光
学用フィルムを得た。このフィルムの評価結果を表1に
示す。 《実施例5》 実施例2と同様にしてフィルムを形成し
た後、フィルムをラッピングフィルム(3M製)を巻い
た回転ロールにて表面研磨を行い耐熱性光学用フィルム
を得た。このフィルムの評価結果を表1に示す。 《比較例1》 実施例1において、表面研磨の工程を省
略した以外は実施例1と同様にして耐熱性光学用フィル
ムを得た。このフィルムの評価結果を表1に示す。 《比較例2》 実施例1において、PESフィルム上の
コーティング層の厚みを7μmにした以外は実施例1と
同様にして耐熱性光学用フィルムを得たが、十分な可と
う性が得られなかった上、曲げ方向の負荷をかけた場合
塗膜にクラックが発生し商品としての価値はなかった。
【0010】フィルムの評価方法は次のとおりである。
(1)コーティング層のTg:熱膨張係数法により求め
た。 (2)最大突起高さ :三次元表面粗さ計を用い
て500mm□サンプル中の最大高さRmaxを求め
た。
【0011】 表 1 コーティング層のTg 最大突起高さ (℃) (μm) 実施例1 85 0.01 実施例2 − 0.01 実施例3 − 0.04 実施例4 85 0.1 実施例5 − 0.1 比較例1 85 3.0
【0012】
【発明の効果】本発明で得られる耐熱性光学用フィルム
は表面平滑性及び外観に優れており、液晶表示素子用透
明電極のベースフィルムとして好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 1/04 G02B 1/04 G02F 1/1333 500 G02F 1/1333 500 // B29K 83:00 C08L 33:00 81:06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融押出し法で得られる耐熱性光学用フ
    ィルムにおいて、表面を回転ロールによって研磨加工を
    施し、最大突起高さ2μm以下にすることを特徴とする
    耐熱性光学用フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 溶融押出し法で得られる耐熱性光学用フ
    ィルムの少なくとも片面に有機物質層を5μm以下の厚
    さに塗工後、架橋させたフィルムの表面を回転ロールに
    よって研磨加工を施し、最大突起高さ2μm以下にする
    ことを特徴とする耐熱性光学用フィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 有機物質層がガラス転移点で80℃以上
    の紫外線硬化型樹脂である請求項2記載の耐熱性光学用
    フィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 耐熱性光学用フィルムがポリエーテルサ
    ルホンである請求項1、2又は3記載の耐熱性光学用フ
    ィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】 研磨加工のための回転ロールが、弾力性
    のある研磨布を巻き付けたロールを用いた請求項1、
    2、3又は4記載の耐熱性光学用フィルムの製造方法。
  6. 【請求項6】 研磨加工のための回転ロールが、加熱調
    温したロールを用いた請求項1、2、3、4又は5記載
    の耐熱性光学用フィルムの製造方法。
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