JPH11156920A - 樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents

樹脂フィルムの製造方法

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JPH11156920A
JPH11156920A JP9342181A JP34218197A JPH11156920A JP H11156920 A JPH11156920 A JP H11156920A JP 9342181 A JP9342181 A JP 9342181A JP 34218197 A JP34218197 A JP 34218197A JP H11156920 A JPH11156920 A JP H11156920A
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filter
resin
filtration
film
resin film
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JP9342181A
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Yoshikazu Endo
義和 遠藤
Kenichi Okubo
賢一 大久保
Hidetoshi Okashiro
英敏 岡城
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過工程の改善により、フィルター寿命延長
および製膜安定化をはかり、樹脂フィルムを長時間に渡
り安定して製造できるようにする。 【解決手段】 溶融押出された樹脂をフィルターで濾過
し、濾過された溶融樹脂を口金からシート状に吐出し、
吐出された樹脂シートを少なくとも1方向に延伸して延
伸フィルムとする樹脂フィルムの製造方法において、前
記濾過を3段階以上の工程で行い、最後の濾過工程を除
き使用するフィルターの目開きを最初の濾過工程から順
に小さくするとともに、最後の濾過工程では、前段階の
濾過工程に用いるフィルターの目開き以上の目開きを有
する、金属粉末焼結体からなるフィルターを用いて濾過
することを特徴とする、樹脂フィルムの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂フィルムの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より樹脂フィルム、特にポリエステ
ルフィルムは、ビデオテープなどの磁気記録媒体の基
材、コンデンサーの誘電体、絶縁用などの被覆材、イン
クリボンなどの基材、飲食物の包装材などとして広く用
いられている。例えば、コンデンサー用途としては特開
昭63−182351号公報などに、飲食物の包装材と
しては特開昭64−22530号公報などに、また磁気
材料については特開昭58−155940号公報などに
挙げられた技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、樹脂フィルム
を製造する際には、製品フィルムの品質向上や安定製膜
の目的で、樹脂チップやペレット中に含まれる異物をフ
ィルターにより除去する工程を有する。しかしながら、
フィルターの使用は、樹脂フィルムの製造の継続可能時
間を限定することを意味する。すなわち、異物をフィル
ターにて捕捉することで、徐々にフィルターが目詰まり
し、濾圧の異常上昇、樹脂の変性物の流出などにより最
終的に製膜が不可能となり、フィルターを交換せねばな
らず、当然その間は製膜を中断しなければならないため
である。
【0004】これは樹脂フィルムの製造の宿命でもある
が、この問題を解決すべく、フィルターの寿命を延長す
る手段が種々提案されてきた。例えば特公平5−305
207号公報には順に目開きが小さくなるようにフィル
ターを設置してフィルムを製造する方法が、実公平2−
31129号公報には金属繊維焼結体の層と金属粉末焼
結体の層を積層した濾材を用いたフィルターがそれぞれ
提案されている。
【0005】しかしながら前者では濾過の途中で生成す
る熱劣化ポリマーによるフィルム欠点や製膜破れのた
め、一方後者では押出初期に発生する熱劣化樹脂の問題
などのために、未だフィルターの寿命延長および製膜安
定化には不十分であった。特に、ポリエステル樹脂のよ
うに熱劣化し易い傾向にある樹脂の濾過用途には、上記
の問題が顕著となる。なお近年の増産、増能力の傾向か
ら、ますますフィルターのライフ延長の要求が高まって
おり、その改善が益々必要になってきている。
【0006】本発明の課題は、かかる現状に鑑み、特に
濾過工程を改善することにより、大幅なフィルターの寿
命延長および製膜安定化が可能な樹脂フィルムの製造方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の樹脂フィルムの製造方法は、溶融押出され
た樹脂をフィルターで濾過し、濾過された溶融樹脂を口
金からシート状に吐出し、吐出された樹脂シートを少な
くとも1方向に延伸して延伸フィルムとする樹脂フィル
ムの製造方法において、前記濾過を3段階以上の工程で
行い、最後の濾過工程を除き使用するフィルターの目開
きを最初の濾過工程から順に小さくするとともに、最後
の濾過工程では、前段階の濾過工程に用いるフィルター
の目開き以上の目開きを有する、金属粉末焼結体からな
るフィルターを用いて濾過することを特徴とする方法か
らなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を望ましい実施の形
態とともに詳細に説明する。本発明における樹脂として
は、熱可塑性樹脂、例えば、ポリエチレンテレフタレ−
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレ−ト、ポリエチレ
ンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4,4
−ジカルボキシレ−ト、ポリエチレンイソフタレート、
ポリブチレンテレフタレ−トなどの芳香族ポリエステ
ル、ナイロン6、ナイロン66や芳香族ポリアミドなど
のポリアミド、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリビニ
ルなどのポリオレフィンなどを用いることができる。こ
のうち、主として芳香族ポリエステル、特に主としてポ
リエチレンテレフタレートであることが好ましく、また
本発明の目的に合致することからも好ましい。ここで
「主として」とは、芳香族ポリエステルを70モル%以
上含むことを指す。なお、上記の熱可塑性樹脂はホモポ
リエステルであってもよいし、コポリエステルであって
もよい。また、他の成分を30モル%未満の割合で単に
混合したものでもよい。
【0009】本発明の樹脂フィルムの製造方法におい
て、溶融押出から口金にて吐出するまでの間のフィルタ
ーによる該樹脂の濾過による異物の除去の工程は3段階
以上からなり、最後の濾過工程を除き、樹脂の流れ方向
に、最初の濾過工程から順に目開きが小さくなるフィル
ターを用いる必要がある。すなわち、上記のように3段
階以上からなり目開きが順に小さくなるような構成であ
れば粗大な異物から順に除去できるので、目開きの小さ
いフィルターが粗大な異物で目詰まりすることなく有効
に濾過に使用できるので、フィルターの寿命延長が可能
となるためである。なお、本発明の目的を達成するため
には、目開きの異なるフィルターを目開き順に並べて溶
融状態の樹脂を濾過する方法、あるいは樹脂の入側から
出側にかけて目開きが順に小さくなるような濾材からな
るフィルターを用いる方法などが挙げられる。
【0010】本発明の樹脂フィルムの製造方法におい
て、最後の濾過工程では、上記フィルター以上の目開き
の金属粉末焼結体からなるフィルターを用いて濾過する
必要がある。すなわち、金属粉末焼結体からなるフィル
ターでは、金属繊維焼結体からなるフィルターに比べて
樹脂の流路となる空隙部分が入り組んでいるため、ここ
を通過する樹脂中の、途中のフィルターの濾過工程にて
発生する熱劣化樹脂を細かく分散させることが可能とな
り、結果として製膜中の破れやフィルム欠点の発生を防
ぐことができるようになる。なお、該金属粉末焼結体か
らなるフィルターの目開きは10〜30μmの範囲であ
ることが現実的であり好ましい。
【0011】本発明のフィルターのうちで最も目開きの
小さいフィルターの濾過精度は10μm以下であること
が好ましい。すなわち、このフィルターが実質的に樹脂
フィルムの品質を決定するわけであり、樹脂フィルムの
目的に応じて目開きを選定するわけであるが、磁気材料
などフィルムの平滑性および無欠点性の要求が高い用途
では、10μm以上の異物がフィルム中に流出した場合
には樹脂フィルム表面に粗大突起が生じるため、ドロッ
プアウトや出力低下が引き起こされるわけである。
【0012】ここでフィルターの濾過精度とは、粒子を
樹脂あるいは溶媒などに分散し、フィルターを通過させ
たときに、丁度95%フィルター上に補足された粒子の
粒径として定義する。当然この濾過精度の値が小さくな
るほど、より小さな異物の除去が可能となる。なお、最
も目開きの小さいフィルターの濾過精度は、より好まし
くは8μm以下、さらに好ましくは5μm以下である。
この最も目開きの小さいフィルターは、金属繊維焼結体
からなるフィルターであることが好ましい。すなわち、
金属繊維焼焼結体では、同一の目開きであっても金属粉
末焼結体よりも空隙部分、すなわち異物を捕捉する箇所
の割合が大きいため、より多くの異物の捕捉が可能とな
り、結果として寿命の延長が可能となるためである。
【0013】本発明の樹脂フィルムの製造方法において
は、最も目開きの小さいフィルター以前に該フィルター
より目開きの大きい金属粉末焼結体からなるフィルター
にて溶融状態の樹脂を濾過することが好ましい。すなわ
ち、樹脂を溶融押出する際に発生する熱劣化樹脂などを
初期の段階で細かく分散することにより、製膜中の破れ
やフィルム欠点の発生を防ぐことが可能となるためであ
る。なお、該金属粉末焼結体からなるフィルターの目開
きは10〜30μmの範囲であることが現実的であり好
ましい。
【0014】本発明におけるフィルターは、金属からな
ることが、耐熱性の面からも耐久性の面からも好まし
く、使用金属としては例えば、鉄、コバルト、ニッケ
ル、銅、クロム、チタン、タンタル、タングステンから
選ばれる1種以上の組合せからなる合金あるいは金属単
体が挙げられ、特にステンレス、ニッケル単体、および
ニッケル合金などが好ましい。
【0015】本発明においては、使用するフィルターの
うちで金属粉末焼結体からなるフィルターのうちの少な
くとも1つが、金属繊維成分を1〜30%の範囲で含ん
でなることが好ましい。すなわち、金属繊維成分を含む
ことにより金属粉末焼結体の強靱性が向上して、製膜中
の樹脂の圧力や製膜終了後の樹脂の冷却固化による収縮
による破損を防止出来るためである。なお金属繊維成分
が1%未満であれば、上記の強靱性の発現が乏しく、一
方30%より多いと金属粉末焼結体自身の空隙部分が小
さくなり濾過の寿命が短くなるため好ましくない。金属
繊維成分の含有量は、好ましくは2〜20%、さらに好
ましくは5〜15%の範囲である。
【0016】次に本発明の樹脂フィルムの製造方法の実
施態様について、ポリエステル樹脂フィルムの場合を例
に説明するが、必ずしもこれに限定されるものではな
い。
【0017】まず、ポリエステル樹脂をその融点を超え
る温度で押出機にて溶融押出し、溶融樹脂を、第1段目
に目開きの大きい金属粉末焼結体からなるフィルター、
第2段目に目開きが最も小さく濾過精度が10μm以下
の金属繊維焼結体からなるフィルター、最後に目開きの
大きい金属粉末焼結体からなるフィルターで順次濾過さ
れる。この場合のフィルターは、例えば図1に示すよう
に、押出機1からの溶融樹脂を3種以上のフィルター
2、3、4を用いて濾過してもよいし、あるいは図2に
示すように、第1層に金属粉末焼結体7、第2層以降に
金属繊維焼結体8、最内層に金属粉末焼結体9の順に積
層されたメディアからなるフィルターを用いてもよい。
図2における10はリテーナ、11はハブを示してい
る。なお、金属粉末焼結体はその靱性向上のため1〜3
0%の金属繊維を含むことが好ましい。
【0018】濾過された溶融樹脂は、図1に示すように
口金5からシート状に吐出され、吐出された樹脂シート
は例えば冷却回転体12で冷却固化されてポリエステル
樹脂シート6とされる。このようにして得られた樹脂シ
ートを、ガラス転移温度以上に加熱し、長手方向に2.
8〜7.5倍延伸する。続いてステンターにてガラス転
移温度以上に加熱し、幅方向に3〜6倍に延伸し、引き
続きの100〜400℃の温度にて5秒間以上熱処理し
てポリエステル樹脂フィルムを得て、最終的に所定の幅
に裁断して製品ロールとする。必要に応じて、延伸前、
延伸中、延伸後のいずれかに、コーティングやコロナ放
電などの処理を行ってもよい。
【0019】このようにして得られたポリエステル樹脂
フィルムは、極めて微細な異物も除去されており、特に
平滑性および無欠点性が求められるビデオテープやコン
ピューターバックアップ用テープ、フロッピーディスク
などの磁気記録媒体の基材用フィルムとして好適に用い
られる。
【0020】[物性の測定、評価方法] (1)フィルターの目開きの測定 フィルターを断面方向に切断し、エポキシ樹脂中に封入
して切断面を鏡面に研磨する。これを走査型電子顕微鏡
にて2000倍の倍率で撮影した。目開きは、金属繊維
焼結体からなるフィルターの場合は金属繊維同士の間隔
の平均値として、金属粉末焼結体からなるフィルターの
場合は空隙部分の長径の平均値として求めた。
【0021】(2)フィルターの濾過精度の測定 フィルターの濾過精度の測定は、一定濃度のコンタミナ
ント(例えば、けい砂微粒、関東ローム超微粒等)のス
ラリー、および該スラリーをフィルターにて吸引濾過し
た後の濾液の粒径分布を、コールターエレクトロニクス
(株)社製コールターカウンターTA−IIにてそれぞれ
測定し、それぞれの粒径について捕集効率η(%)を下
記式から求め、ηが95%となる粒径を濾過精度とし
た。 η(%)={(n0 −n1 )/n0 }×100 n0 :元のスラリ−中の粒子個数、n1 :濾液の粒子個
【0022】(3)樹脂のフィルター通過前後の圧力の
測定 各フィルターを収納するケースの上流、および下流にそ
れぞれ圧力計を設置し、通過前の圧力を初めのフィルタ
ーのケースの上流の圧力、通過後の圧力を最後のフィル
ターのケースの下流での圧力とし、これらの差として求
めた。
【0023】(4)フィルターの寿命の評価 上記(3)で求めたフィルター通過前後の圧力の値に対
して、製膜開始から10MPa上昇するまでの時間(d
ay)として求めた。
【0024】(5)樹脂フィルム表面の粗大突起個数の
測定 樹脂フィルム表面の粗大突起欠点個数については、顕微
鏡により50cm2 以上観察し、その突起高さは多重干
渉法により求め、個数を100cm2 当たりの個数に換
算した。
【0025】(6)樹脂フィルムの製膜安定性の評価 樹脂フィルムの製膜安定性については、製膜開始から4
8時間後でのフィルム破れの頻度およびサンプリングし
たフィルム中の熱劣化樹脂による長さ1mm以上の大き
さの欠点個数から、下記の判断基準で評価した。なお欠
点が熱劣化樹脂であるかの判断は、該箇所をサンプリン
グし、蛍光顕微鏡により観察し、欠点以外の箇所と異な
る蛍光を発する場合を熱劣化樹脂であるとした。樹脂自
体に蛍光がない場合は、FT−IR測定により該欠点の
赤外線吸収スペクトルを測定し、元の樹脂とほぼ同一の
箇所に吸収を持ちながら、これ以外に環化、開環化、酸
化、縮合および分解などによる異なる吸収を持つ場合を
熱劣化樹脂による欠点と判断する。 ・熱劣化樹脂による欠点もなく、フィルム破れの発生もない :◎ ・フィルム破れはないが、熱劣化樹脂による欠点がすこし発生する:▽ ・フィルム破れが点発する。また熱劣化樹脂による欠点が多発する:△ ・フィルム破れが多発して、製膜自体が不可能である :×
【0026】(7)樹脂フィルムの添加粒子の相対標準
偏差の測定 電子顕微鏡にて粒子を観察し、粒子の画像をイメージア
ナライザー(たとえばケンブリッジインストルメンタル
製QTM900)に結び付け、観察箇所を変えて粒子数
5000個以上で次の数値処理を行い、それによって求
めた数平均径Dを平均粒子径とする。 D=ΣDi/N ここで、Diは粒子の円相当径、Nは個数である。この
ように測定された個々の粒子径Di、平均粒子径D、粒
子総数Nから標準偏差σを計算する。 σ=√{Σ(Di−D)2 /N} このσを平均粒子径Dで割った値(σ/D)を相対標準
偏差として求めた。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例1 平均粒径0.3μmであり粒径の相対標準偏差が0.5
である球状シリカ粒子を0.1重量%含有するポリエチ
レンテレフタレートを、280℃で溶融押出して以下の
濾過条件にて濾過を実施した後にTダイより吐出させ、
冷却ドラムにてキャストしてシートとし、長手方向に1
10℃にて2段階に分けて4.8倍、幅方向に100℃
にて3.5倍延伸して、200℃で10秒間熱処理を施
して厚み10μmのポリエステルフィルムを得た。この
ようにして得られたポリエステルフィルムは表面の粗大
突起も少なく良好な結果であった。またフィルム破れも
なくフィルターの寿命も長く良好であった。
【0028】・濾過条件:下記の3種のフィルターを使
用。 第1段階の濾過: 目開き :15μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :2.0mm 材質 :ステンレス粉末焼結体 枚数 :10枚 第2段階の濾過: 目開き :5μm 濾過精度 :4μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 枚数 :10枚 第3段階の濾過: 目開き :15μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :2.0mm 材質 :ステンレス粉末焼結体 枚数 :10枚
【0029】実施例2 実施例1において、下記の条件変更の以外は実施例1と
同様のフィルムを得た。このようにして得られたフィル
ムは粗大突起も少なく、また実施例1よりもフィルター
寿命が長く良好であった。 ・濾過条件:下記の4種のフィルターを使用。 第1段階の濾過: 目開き :15μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :2.0mm 材質 :ステンレス粉末焼結体 第2段階の濾過: 目開き :10μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 第3段階の濾過: 目開き :5μm 濾過精度 :4μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 第4段階の濾過: 目開き :15μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :2.0mm 材質 :ステンレス粉末焼結体
【0030】実施例3 実施例1において、下記の条件変更の以外は実施例1と
同様のフィルムを得た。若干のフィルム欠点はあったも
のの、フィルム表面の粗大突起は少なかった。 ・濾過条件:下記の4種のフィルターを使用。 第1段階の濾過: 目開き :15μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 第2段階の濾過: 目開き :10μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 第3段階の濾過: 目開き :5μm 濾過精度 :4μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 第4段階の濾過: 目開き :15μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :2.0mm 材質 :ステンレス粉末焼結体
【0031】実施例4 実施例1において、下記の条件変更の以外は実施例1と
同様のフィルムを得た。この場合は実施例1に比べて粗
大突起が多かった。また若干フィルム破れが発生した。 ・濾過条件:下記の3種のフィルターを使用。 第1段階の濾過: 目開き :20μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 第2段階の濾過: 目開き :15μm 濾過精度 :12μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 第3段階の濾過: 目開き :20μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :2.0mm 材質 :ステンレス粉末焼結体
【0032】実施例5 実施例1において、下記の条件変更の以外は実施例1と
同様のフィルムを得た。実施例1と同様に良好な結果で
あった。 ・濾過条件:下記の3種の濾材層からなる1種のフィル
ターを10枚使用。 第1段階の濾過: 目開き :15μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス粉末焼結体 第2段階の濾過: 目開き :5μm 濾過精度 :4μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 第3段階の濾過: 目開き :15μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス粉末焼結体
【0033】比較例1 実施例1において、下記の条件変更の以外は実施例1と
同様のフィルムを得た。この場合、製膜開始から48時
間後には熱劣化樹脂の流出によるフィルム破れが多発
し、製膜自体が困難であった。 ・濾過条件:下記の3種のフィルターを使用。 第1段階の濾過: 目開き :15μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :2.0mm 材質 :ステンレス粉末焼結体 第2段階の濾過: 目開き :5μm 濾過精度 :4μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 第3段階の濾過: 目開き :15μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体
【0034】比較例2 実施例1において、下記の条件変更の以外は実施例1と
同様のフィルムを得た。この場合はフィルター詰まりに
より長時間の製膜が不可能であった。 ・濾過条件:下記の3種のフィルターを使用。 第1段階の濾過: 目開き :5μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 第2段階の濾過: 目開き :10μm 濾過精度 :9μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 第3段階の濾過: 目開き :15μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :2.0mm 材質 :ステンレス粉末焼結体
【0035】比較例3 実施例1において、下記の条件変更の以外は実施例1と
同様のフィルムを得た。この場合はフィルター詰まりに
より長時間の製膜が不可能であった。 ・濾過条件:下記の2種のフィルターを使用。 第1段階の濾過: 目開き :5μm 濾過精度 :4μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :1.0mm 材質 :ステンレス繊維焼結体 第2段階の濾過: 目開き :15μm 1枚当たりの濾過面積:0.129m2 濾材厚み :2.0mm 材質 :ステンレス粉末焼結体
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、所望の濾過性能を発揮
させつつフィルター寿命を大幅に延長することができ、
表面性の優れた磁気記録媒体用途に適した樹脂フィルム
を長時間に渡り安定して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る方法を実施するため
の装置の概略構成図である。
【図2】本発明の別の実施態様に係る方法を実施するた
めのフィルターの概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 押出機 2 金属粉末焼結体からなるフィルター 3 金属繊維焼結体からなるフィルター 4 金属粉末焼結体からなるフィルター 5 口金 6 ポリエステル樹脂シート 7 金属粉末焼結体からなる層 8 金属繊維焼結体からなる層 9 金属粉末焼結体からなる層 10 リテーナ 11 ハブ 12 冷却回転体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 7:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融押出された樹脂をフィルターで濾過
    し、濾過された溶融樹脂を口金からシート状に吐出し、
    吐出された樹脂シートを少なくとも1方向に延伸して延
    伸フィルムとする樹脂フィルムの製造方法において、前
    記濾過を3段階以上の工程で行い、最後の濾過工程を除
    き使用するフィルターの目開きを最初の濾過工程から順
    に小さくするとともに、最後の濾過工程では、前段階の
    濾過工程に用いるフィルターの目開き以上の目開きを有
    する、金属粉末焼結体からなるフィルターを用いて濾過
    することを特徴とする、樹脂フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 樹脂がポリエステル、ポリアミド、ポリ
    イミド、ポリオレフィン、ポリフェニレンサルファイド
    もしくはそれらから選ばれる2種以上の組合せであるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の樹脂フィルムの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 最も目開きの小さいフィルターの濾過精
    度が10μm以下であることを特徴とする、請求項1ま
    たは2に記載の樹脂フィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 最も目開きの小さいフィルター以前に該
    フィルターより目開きの大きい金属粉末焼結体からなる
    フィルターにて溶融樹脂を濾過することを特徴とする、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の樹脂フィルムの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 最も目開きの小さいフィルターが金属繊
    維焼結体からなることを特徴とする、請求項1ないし4
    のいずれかに記載の樹脂フィルムの製造方法。
  6. 【請求項6】 金属粉末焼結体からなるフィルターのう
    ちの少なくとも1つが、金属繊維成分を1〜30%の範
    囲で含んでなることを特徴とする、請求項1ないし5の
    いずれかに記載の樹脂フィルムの製造方法。
  7. 【請求項7】 製造するフィルムが磁気記録媒体用フィ
    ルムであることを特徴とする、請求項1ないし6のいず
    れかに記載の樹脂フィルムの製造方法。
JP9342181A 1997-11-27 1997-11-27 樹脂フィルムの製造方法 Pending JPH11156920A (ja)

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