JP2001059011A - アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂の製造方法 - Google Patents

アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂の製造方法

Info

Publication number
JP2001059011A
JP2001059011A JP11208481A JP20848199A JP2001059011A JP 2001059011 A JP2001059011 A JP 2001059011A JP 11208481 A JP11208481 A JP 11208481A JP 20848199 A JP20848199 A JP 20848199A JP 2001059011 A JP2001059011 A JP 2001059011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
bisphenol
type epoxy
silane
equivalent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11208481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3077695B1 (ja
Inventor
Hideki Aida
秀樹 合田
Tetsuji Tono
哲二 東野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26493403&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2001059011(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Arakawa Chemical Industries Ltd filed Critical Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority to JP11208481A priority Critical patent/JP3077695B1/ja
Priority to AT00939077T priority patent/ATE226222T1/de
Priority to CN00801095A priority patent/CN1125841C/zh
Priority to PCT/JP2000/003920 priority patent/WO2000078838A1/ja
Priority to US09/743,778 priority patent/US6525160B1/en
Priority to TW089111841A priority patent/TWI269800B/zh
Priority to DE60000603T priority patent/DE60000603T2/de
Priority to EP00939077A priority patent/EP1114834B1/en
Publication of JP3077695B1 publication Critical patent/JP3077695B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2001059011A publication Critical patent/JP2001059011A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性に優れた硬化物になりうるシラン変性
エポキシ樹脂を製造する方法を提供すること。 【解決手段】 ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)お
よび加水分解性アルコキシシラン(2)を、脱アルコー
ル反応させてシラン変性エポキシ樹脂を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シラン変性エポキ
シ樹脂の製造方法に関する。本発明により得られるシラ
ン変性エポキシ樹脂は、IC封止材、エポキシ樹脂系積
層板、塗料、接着剤、電気・電子材料のコーティング剤
等のさまざまな用途に使用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、エポキシ樹脂は一般に硬化剤
と組み合わせたエポキシ樹脂組成物として、電気・電子
材料関係等の各種の分野において使用されている。近年
の電気・電子材料分野の発展に伴い、エポキシ樹脂硬化
物にも高度の性能が要求されるようになり、エポキシ樹
脂硬化物には耐熱性の向上が望まれている。
【0003】エポキシ樹脂硬化物の耐熱性を向上させる
方法としては、たとえば、エポキシ樹脂に、硬化剤の他
に、ガラス繊維、ガラス粒子、マイカ等のフィラーを混
合させる方法がある。しかし、この方法では十分な耐熱
性は得られない。また、この方法ではエポキシ樹脂硬化
物の透明性が失われ、しかもフィラーと樹脂との界面の
接着性が劣るため、伸長率等の機械的特性も不十分にな
る。
【0004】また、エポキシ樹脂硬化物の耐熱性を向上
させる方法としては、エポキシ樹脂と金属酸化物の複合
体を用いる方法が提案されている(特開平8−1001
07号公報)。当該複合体は、エポキシ樹脂を部分的に
硬化させた溶液に、金属アルコキシドを加えて均質ゾル
溶液とした後、金属アルコキシドを重縮合することによ
り得られる。しかし、かかる複合体は、単なるエポキシ
樹脂の硬化物に比して、ある程度耐熱性は向上するもの
の、複合体中の水や硬化時に生じる水、アルコールによ
って硬化物中にボイド(気泡)が発生する。また、更な
る耐熱性向上のため、金属アルコキシド量を増やすと生
成するシリカが分散状態を取れなくなり、硬化物の透明
性が失われ、白化するうえ、多量の金属アルコキシドの
ゾル化には多量の水が必要なため、硬化物のそり、割
れ、クラックを招く。
【0005】また、エポキシ樹脂にシリコーン化合物を
反応させたシラン変性エポキシ樹脂を、フェノールノボ
ラック樹脂(硬化剤)と組み合わせた組成物の硬化物も
提案されている(特開平3−201466号公報)。し
かし、かかるシラン変性エポキシ樹脂の硬化物は、シリ
コーン化合物の主構成単位がジオルガノポリシロキサン
単位であるため耐熱性が不十分である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐熱性に優
れた硬化物になりうるシラン変性エポキシ樹脂を製造す
る方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、ビスフェノール型
エポキシ樹脂の水酸基の一部または全部を加水分解性ア
ルコキシシランで変性することにより、前記目的に合致
したシラン変性エポキシ樹脂が得られることを見出し、
本発明を完成するに到った。
【0008】すなわち、本発明は、ビスフェノール型エ
ポキシ樹脂(1)および加水分解性アルコキシシラン
(2)を、脱アルコール反応させることを特徴とするシ
ラン変性エポキシ樹脂の製造方法;さらには、前記製造
方法により得られるシラン変性エポキシ樹脂、に関す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用するビスフェノール
型エポキシ樹脂(1)は、ビスフェノール類とエピクロ
ルヒドリンまたはβ−メチルエピクロルヒドリン等のハ
ロエポキシドとの反応により得られたものである。ビス
フェノール類としてはフェノールまたは2,6−ジハロ
フェノールとホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ア
セトン、アセトフェノン、シクロヘキサノン、ベンゾフ
ェノン等のアルデヒド類もしくはケトン類との反応の
他、ジヒドロキシフェニルスルフィドの過酸による酸
化、ハイドロキノン同士のエーテル化反応等により得ら
れるものがあげられる。これらビスフェノール型エポキ
シ樹脂のなかでも、特に、ビスフェノール類として、ビ
スフェノールAを用いたビスフェノールA型エポキシ樹
脂が、最も汎用的に使用され、低価格であり好ましい。
【0010】また、ビスフェノール型エポキシ樹脂
(1)は、加水分解性アルコキシシラン(2)とエステ
ル反応しうる水酸基を有するものである。当該水酸基
は、ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)を構成する各
分子が有する必要はなく、ビスフェノール型エポキシ樹
脂(1)として、水酸基を有していればよい。たとえ
ば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、一般式
(b):
【0011】
【化2】
【0012】で表されるが、mが1以上のものを含んで
いれば、mが0のものを相当量含んでいてもよい。な
お、ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)のエポキシ当
量は、ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)の構造によ
り異なり、用途に応じたものを適宜に選択して使用でき
るが、一般的に、エポキシ当量が小さくなるとエポキシ
樹脂中のアルコール性水酸基が少なくなり、反応後、シ
リカ成分との間の結合が少なくなって、硬化したエポキ
シ樹脂中にシリカが旨く分散できず、シリカとエポキシ
樹脂が相分離した、白濁した硬化物を作る傾向があるた
め、通常、ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)のエポ
キシ当量は180以上とするのが好ましい。一方、エポ
キシ当量が大きくなると、エポキシ樹脂の1高分子鎖中
の水酸基の数が多くなり、多官能の加水分解性アルコキ
シシラン(2)との反応によって、ゲル化を招く傾向に
あることから、ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)の
エポキシ当量は5000以下とするのが好ましい。
【0013】なお、ビスフェノール型エポキシ樹脂
(1)には、加水分解性アルコキシシラン(2)と反応
性を有するエポキシ化合物を併用することもできる。エ
ポキシ化合物としては、フタル酸、ダイマー酸などの多
塩基酸類およびエピクロロヒドリンを反応させて得られ
るグリシジルエステル型エポキシ樹脂や、グリシドール
等があげられる。なお、これらエポキシ化合物の併用量
は、ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)100重量部
に対し、通常30重量部程度以下である。
【0014】加水分解性アルコキシシラン(2)は、一
般的にゾル−ゲル法に用いられているものを使用でき
る。たとえば、一般式:R1 Si(OR
4−p(式中、pは0〜2の整数示し、R1は炭素原子
に直結した官能基を持っていてもよい炭素数6以下のア
ルキル基、アリール基、不飽和脂肪族残基。同一でも異
なっていてもよい。Rは低級アルキル基を示す。)で
表される化合物またはこれらの縮合物等を例示できる。
なお、アルキル基は直鎖または分岐鎖のいずれでもよ
い。
【0015】このような加水分解性アルコキシシラン
(2)の具体的としては、テトラメトキシシラン、テト
ラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトライ
ソプロポキシシラン、テトラブトキシシラン等のテトラ
アルコキシシラン類、メチルトリメトキシシラン、メチ
ルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、
メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラ
ン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメト
キシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、イソプ
ロピルトリメトキシシラン、イソプロピルトリエトキシ
シラン等のアルキルトリアルコキシシラン類、フェニル
トリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン等の
アリールトリアルコキシシラン類、ビニルトリメトキシ
シラン、ビニルトリエトキシシラン、3−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピ
ルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシ
ラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメト
キシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルト
リメトキシシラン等の官能基含有トリアルコキシシラン
類、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシ
ラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシ
シラン等のジアルコキシシラン類;またはこれらの縮合
物等があげられる。
【0016】これら加水分解性アルコキシシラン(2)
のなかでも、本発明では、一般式(A):R Si
(OR4−q(式中、qは0または1の整数示し、
は炭素数1〜8のアルキル基またはアリール基を示
し、Rは炭素数3以下のアルキル基を示す。)で表さ
れる加水分解性アルコキシシラン、すなわち、テトラア
ルコキシシラン類、アルキルトリアルコキシシラン類、
およびこれらの縮合物(縮合物のSiの平均個数は通常
2〜300程度である)から選ばれるいずれか少なくと
も1種を用いるのが、縮合反応が速く、好ましい。特
に、メトキシシラン系のものは、加熱すれば、加水分解
を経ずにシロキサン結合(Si-O-Si)を形成してシ
リカへと変化するため、縮合に水を加える必要が無く、
また残存する水により樹脂が白濁したり、硬化時の収縮
により割れを生じるおそれがなく、取り扱い性がよい。
【0017】さらには、加水分解性アルコキシシラン
(2)として、前記一般式(A)で表される加水分解性
アルコキシシランの縮合物を含んでいる場合には、未縮
合物を単独で用いる場合に比べて、硬化時の収縮、発泡
が少なく、硬化速度が速いため、加水分解性アルコキシ
シラン(2)中、当該縮合物を40重量%以上の割合で
含有しているのが好ましい。
【0018】特に、前記一般式(A)で表される加水分
解性アルコキシシランの縮合物としては、一般式
(a):
【0019】
【化3】
【0020】(式中、Meはメチル基を示し、nは0以
上の整数であり、nの平均繰り返し単位数は1〜7であ
る)で代表される化合物を含んでなるテトラメトキシシ
ランの縮合物が好ましい。前記nの平均繰り返し単位数
は1〜7であり、当該テトラメトキシシランの縮合物の
数平均分子量は260〜1116程度のものがより好ま
しい。一般式(a)における平均繰り返し単位数がnの
範囲のものは、ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)や
有機溶剤への溶解性がよく、ビスフェノール型エポキシ
樹脂(1)との反応性が良好である。
【0021】本発明のシラン変性エポキシ樹脂は、前記
ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)と、加水分解性ア
ルコキシシラン(2)とを脱アルコール反応によりエス
テル化することにより製造する。ビスフェノール型エポ
キシ樹脂(1)と加水分解性アルコキシシラン(2)の
使用割合は、特に制限されないが、加水分解性アルコキ
シシラン(2)のシリカ換算重量/ビスフェノール型エ
ポキシ樹脂(1)の重量(重量比)を、0.01〜1.
2の範囲とするのが好ましい。
【0022】ただし、加水分解性アルコキシシラン
(2)のアルコキシ基の当量/ビスフェノール型エポキ
シ樹脂(1)の水酸基の当量(当量比)が、1付近(化
学量論的に等量付近)であると、脱アルコール反応の進
行によって溶液の高粘度化やゲル化を招き易いため、ビ
スフェノール型エポキシ樹脂(1)の水酸基の当量また
は加水分解性アルコキシシラン(2)のアルコキシ基の
当量のいずれか一方が多くなるように前記当量比を1未
満または1を超えるように調整するのが好ましい。特
に、前記当量比は、0.8未満または1.2以上に調整
するのが好ましい。
【0023】なお、エポキシ当量が400以上の高分子
量のビスフェノール型エポキシ樹脂(1)と、加水分解
性アルコキシシラン(2)として、前記縮合物を、原料
とする場合や、上記当量比が1付近のものを用いる場合
には、ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)の水酸基ま
たは加水分解性アルコキシシラン(2)のアルコキシ基
のどちらかが完全に消失するまで、脱アルコール反応を
行うと、反応系中で生成物の分子量が上がりすぎ、高粘
度化、ゲル化する傾向が見られる場合がある。このよう
な場合には、脱アルコール反応を反応途中で、停止させ
るなどの方法により高粘度化、ゲル化を防ぐ。たとえ
ば、高粘度化してきた時点で、反応系を還流系にして、
反応系からアルコールの留去量を調整したり、反応系を
冷却し反応を終了させる方法等を採用できる。
【0024】かかるシラン変性エポキシ樹脂の製造は、
たとえば、前記各成分を仕込み、加熱して生成するアル
コールを留去しながらエステル交換反応を行なう。反応
温度は50〜130℃程度、好ましくは70〜110℃
であり、全反応時間は1〜15時間程度である。なお、
加水分解性アルコキシシラン(2)として、2種以上の
ものを用いる場合には、それぞれを同時にビスフェノー
ル型エポキシ樹脂(1)と反応させることもでき、また
は順次に反応させることもできる。
【0025】また、上記のエステル交換反応に際して
は、反応促進のために従来公知のエステルと水酸基のエ
ステル交換触媒の内、エポキシ環を開環しないものを使
用することができる。たとえば、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム、ルビジュウム、セシウム、マグネシウ
ム、カルシュウム、バリウム、ストロンチウム、亜鉛、
アルミニウム、チタン、コバルト、ゲルマニウム、錫、
鉛、アンチモン、砒素、セリウム、硼素、カドミウム、
マンガンのような金属や、これら酸化物、有機酸塩、ハ
ロゲン化物、アルコキシド等があげられる。これらのな
かでも、特に有機錫、有機酸錫が好ましく、具体的に
は、ジブチル錫ジラウレートが有効である。
【0026】また、上記反応は溶剤中で行うこともでき
る。溶剤としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂
(1)および加水分解性アルコキシシラン(2)を溶解
する有機溶剤であれば特に制限はない。このような有機
溶剤としては、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、テトラヒドロフラン、メチルエチルケ
トンなどの非プロトン性極性溶媒を用いるのが好まし
い。
【0027】こうして得られた本発明のシラン変性エポ
キシ樹脂は、ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)中の
水酸基がシラン変性されたエポキシ樹脂を主成分とする
が、本発明のシラン変性エポキシ樹脂中には未反応のビ
スフェノール型エポキシ樹脂(1)や加水分解性アルコ
キシシラン(2)を含有していてもよい。なお、未反応
の加水分解性アルコキシシラン(2)は、加水分解、重
縮合によりシリカとすることができ、加水分解、重縮合
を促進するため、シラン変性エポキシ樹脂中に、少量の
水を含有することもできる。
【0028】かかるシラン変性エポキシ樹脂は、各種用
途に供されるが、通常、硬化剤を組み合わせた、シラン
変性エポキシ樹脂組成物として使用される。また、シラ
ン変性エポキシ樹脂組成物を、各種用途へ適用するにあ
たっては、用途に応じて各種のエポキシ樹脂を併用する
こともできる。シラン変性エポキシ樹脂と併用しうるエ
ポキシ樹脂としては、本発明で用いたビスフェノール型
エポキシ樹脂(1)、オルソクレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂等の
ノボラック型エポキシ樹脂;フタル酸、ダイマー酸など
の多塩基酸類およびエピクロロヒドリンを反応させて得
られるグリシジルエステル型エポキシ樹脂;ジアミノジ
フェニルメタン、イソシアヌル酸などのポリアミン類と
エピクロロヒドリンを反応させて得られるグリシジルア
ミン型エポキシ樹脂;オレフィン結合を過酢酸などの過
酸で酸化して得られる線状脂肪族エポキシ樹脂および脂
環式エポキシ樹脂などがあげられる。
【0029】また、硬化剤としては、通常、エポキシ樹
脂の硬化剤として使用されている、フェノール樹脂系硬
化剤、ポリアミン系硬化剤、ポリカルボン酸系硬化剤等
を特に制限なく使用できる。具体的には、フェノール樹
脂系のものとしては、フェノールノボラック樹脂、ビス
フェノールノボラック樹脂、ポリp−ビニルフェノール
等があげられ、ポリアミン系硬化剤としてはジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ジシアンジアミド、ポリアミドアミン(ポ
リアミド樹脂)、ケチミン化合物、イソホロンジアミ
ン、m−キシレンジアミン、m−フェニレンジアミン、
1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、N-ア
ミノエチルピペラジン、4,4′−ジアミノジフェニル
メタン、4,4′−ジアミノ−3,3′―ジエチルジフ
ェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン等があげ
られ、ポリカルボン酸系硬化剤としては、無水フタル
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無
水フタル酸、3,6−エンドメチレンテトラヒドロ無水
フタル酸、ヘキサクロルエンドメチレンテトラヒドロ無
水フタル酸、メチル−3,6−エンドメチレンテトラヒ
ドロ無水フタル酸があげられる。
【0030】硬化剤の使用割合は、通常、シラン変性エ
ポキシ樹脂組成物中のエポキシ基1当量に対し、硬化剤
中の活性水素を有する官能基が0.2〜1.5当量程度
となるような割合で配合して調製される。
【0031】また、前記エポキシ樹脂組成物には、エポ
キシ樹脂と硬化剤との硬化反応を促進するための硬化促
進剤を含有することができる。例えば、1,8−ジアザ
−ビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、トリエチレ
ンジアミン、ベンジルジメチルアミン、トリエタノール
アミン、ジメチルアミノエタノール、トリス(ジメチル
アミノメチル)フェノールなどの三級アミン類;2−メ
チルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フ
ェニル−4−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシルイ
ミダゾールなどのイミダゾール類;トリブチルホスフィ
ン、メチルジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフ
ィン、ジフェニルホスフィン、フェニルホスフィンなど
の有機ホスフィン類;テトラフェニルホスホニウム・テ
トラフェニルボーレート、2−エチル−4−メチルイミ
ダゾール・テトラフェニルボーレート、N−メチルモル
ホリン・テトラフェニルボーレートなどのテトラフェニ
ルボロン塩などをあげることができる。硬化促進剤はエ
ポキシ樹脂の100重量部に対し、0.1〜5重量部の
割合で使用するのが好ましい。
【0032】また、前記エポキシ樹脂組成物は、溶剤に
より適宜に濃度を調整できる。溶剤としては、シラン変
性エポキシ樹脂の製造に用いたものと同様のものを使用
できる。その他、前記エポキシ樹脂組成物には、本発明
の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、充填剤、離
型剤、表面処理剤、難燃剤、粘度調節剤、可塑剤、抗菌
剤、防黴剤、レベリング剤、消泡剤、着色剤、安定剤、
カップリング剤等を配合してもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明により得られるシラン変性エポキ
シ樹脂によれば、耐熱性に優れたエポキシ樹脂硬化物を
提供できる。また、本発明により得られるシラン変性エ
ポキシ樹脂は、硬化にあたって、必ずしも水を加える必
要がなく、硬化物の水によるボイド(気泡)等を抑える
ことができる。
【0034】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて本発明を
具体的に説明する。なお、各例中、%は特記なし限り重
量基準である。
【0035】実施例1 攪拌機、冷却管、温度計を備えた2Lの3ツ口フラスコ
に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量4
75g/eq,東都化成製,商品名エポトートYD-0
11)850gおよびジメチルホルムアミド850gを
加え、90℃で溶解した。更にテトラメトキシシラン縮
合物(多摩化学(株)製,商品名メチルシリケート5
1)419.4gと触媒としてジブチル錫ジラウレート
2gを加え、90℃で5時間、反応させた。有効成分
(硬化後)が50%のシラン変性エポキシ樹脂溶液を得
た。なお、仕込み時の(加水分解性メトキシシラン
(2)のシリカ換算重量/エポキシ樹脂(1)の重量)
=0.25、(加水分解性メトキシシラン(2)のメト
キシ基の当量/エポキシ樹脂(1)の水酸基の当量)=
4.6である。本樹脂溶液と原料のビスフェノールA型
エポキシ樹脂のH-NMR(CDCl3溶液)を比較し
た結果、本樹脂溶液では、エポキシ環のメチンピーク
(3.3ppm付近)が100%保持されていること、
及びエポキシ樹脂中の水酸基のピーク(3.85ppm
付近)が約55%減少していることを確認できた。また
新たにメトキシシリル基のピーク(3.6ppm付近)
が現れた。得られたシラン変性エポキシ樹脂溶液のエポ
キシ当量は1191g/eqであった。
【0036】実施例2 攪拌機、冷却管、温度計を備えた2Lの3ツ口フラスコ
に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量4
75g/eq,東都化成製,商品名エポトートYD-0
11)800gおよびジメチルホルムアミド800gを
加え、90℃で溶解した。更にテトラメトキシシラン縮
合物(多摩化学(株)製,商品名メチルシリケート5
1)523.5gと触媒としてジブチル錫ジラウレート
2gを加え、90℃で5時間、脱メタノール反応させ
た。有効成分(硬化後)が50%のシラン変性エポキシ
樹脂溶液を得た。なお、仕込み時の(加水分解性メトキ
シシラン(2)のシリカ換算重量/エポキシ樹脂(1)
の重量)=0.33、加水分解性メトキシシラン(2)
のメトキシ基の当量/エポキシ樹脂(1)の水酸基の当
量)=6.1である。本樹脂溶液と原料のビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂のH-NMR(CDCl3溶液)を
比較した結果、本樹脂溶液では、エポキシ環のメチンピ
ーク(3.3ppm付近)が100%保持されているこ
と、及びエポキシ樹脂中の水酸基のピーク(3.85p
pm付近)が約50%減少していることを確認できた。
また新たにメトキシシリル基のピーク(3.6ppm付
近)が現れた。得られたシラン変性エポキシ樹脂溶液の
エポキシ当量は1269g/eqであった。
【0037】実施例3 攪拌機、冷却管、温度計を備えた2Lの3ツ口フラスコ
に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量4
75g/eq,東都化成製,商品名エポトートYD-0
11)850gおよびメチルエチルケトン850gを加
え、70℃で溶解した。更にテトラメトキシシラン縮合
物(多摩化学(株)製,商品名メチルシリケート51)
419.4gと触媒としてジブチル錫ジラウレート2g
を加え、80℃で5時間、反応させた。有効成分(硬化
後)の50%のシラン変性エポキシ樹脂溶液を得た。な
お、仕込み時の(加水分解性メトキシシラン(2)のシ
リカ換算重量/エポキシ樹脂(1)の重量)=0.2
5、(加水分解性メトキシシラン(2)のメトキシ基の
当量/エポキシ樹脂(1)の水酸基の当量)=4.6で
ある。本樹脂溶液と原料のビスフェノールA型エポキシ
樹脂のH-NMR(CDCl3溶液)を比較した結果、
本樹脂溶液では、エポキシ環のメチンピーク(3.3p
pm付近)が100%保持されていること、及びエポキ
シ樹脂中の水酸基のピーク(3.85ppm付近)が約
60%減少していることを確認できた。また新たにメト
キシシリル基のピーク(3.6ppm付近)が現れた。
得られたシラン変性エポキシ樹脂溶液のエポキシ当量は
1191g/eqであった。
【0038】実施例4 攪拌機、分水器、温度計を備えた2Lの3ツ口フラスコ
に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量1
85g/eq,東都化成製,商品名エポトートYD-1
27)950gおよびジメチルホルムアミド950gを
加え、90℃で溶解した。更にテトラメトキシシラン縮
合物(多摩化学(株)製,商品名メチルシリケート5
1)304.6gと触媒としてジブチル錫ジラウレート
2gを加え、90℃で6時間、脱メタノール反応させ
た。有効成分(硬化後)が50%のシラン変性エポキシ
樹脂溶液を得た。なお、仕込み時の(加水分解性メトキ
シシラン(2)のシリカ換算重量/エポキシ樹脂(1)
の重量)=0.16、加水分解性メトキシシラン(2)
のメトキシ基の当量/エポキシ樹脂(1)の水酸基の当
量)=23.7である。本実施例においては、完全に脱
アルコール反応を行うため、反応中、発生するメタノー
ルを反応系から除去しながら、エステル交換反応を行っ
た。反応中、約10gのメタノールが反応系外に留去さ
れた。本樹脂溶液と原料のビスフェノールA型エポキシ
樹脂のH-NMR(CDCl3溶液)を比較した結果、
本樹脂溶液では、エポキシ環のメチンピーク(3.3p
pm付近)が100%保持されていること、及びエポキ
シ樹脂中の水酸基のピーク(3.8ppm付近)が完全
に消失していることを確認した。また新たにメトキシシ
リル基のピーク(3.6ppm付近)が現れた。得られ
たシラン変性エポキシ樹脂溶液のエポキシ当量は431
g/eqであった。
【0039】実施例5 攪拌機、分水器、温度計を備えた2Lの3ツ口フラスコ
に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量4
75g/eq,東都化成製,商品名エポトートYD-0
11)800gおよびメチルエチルケトン800gを加
え、70℃で溶解した。更にテトラメトキシシラン縮合
物(多摩化学(株)製,商品名メチルシリケート51)
348.6g、メチルトリメトキシシラン178.1g
および触媒としてジブチル錫ジラウレート2gを加え、
80℃で6時間、脱メタノール反応させた。有効成分
(硬化後)が50%のシラン変性エポキシ樹脂溶液を得
た。なお、仕込み時の(加水分解性メトキシシラン
(2)のシリカ換算重量/エポキシ樹脂(1)の重量)
=0.33、加水分解性メトキシシラン(2)のメトキ
シ基の当量/エポキシ樹脂(1)の水酸基の当量)=
6.2である。本実施例においては、効率的に脱アルコ
ール反応を行うため、反応中、発生するメタノールを反
応系から除去しながら、エステル交換反応を行った。反
応中、約40gのメタノールが反応系外に留去された。
本樹脂溶液と原料のビスフェノールA型エポキシ樹脂の
H-NMR(CDCl3溶液)を比較した結果、本樹脂
溶液では、エポキシ環のメチンピーク(3.3ppm付
近)が100%保持されていること、及びエポキシ樹脂
中の水酸基のピーク(3.85ppm付近)が約75%
減少していることが確認できた。また新たにSiに結合
したメトキシ基及びメチル基のピーク(3.6ppm、
0.1ppm付近)が現れた。得られたシラン変性エポ
キシ樹脂溶液のエポキシ当量は1240g/eqであっ
た。
【0040】実施例6 攪拌機、分水器、温度計を備えた2Lの3ツ口フラスコ
に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量4
75g/eq,東都化成製,商品名エポトートYD-0
11)950gおよびメチルエチルケトン950gを加
え、70℃で溶解した。更にメチルトリメトキシシラン
208.8gおよび触媒としてジブチル錫ジラウレート
2gを加え、80℃で7時間、脱メタノール反応させ
た。有効成分(硬化後)が50%のシラン変性エポキシ
樹脂溶液を得た。なお、仕込み時の(加水分解性メトキ
シシラン(2)のシリカ換算重量/エポキシ樹脂(1)
の重量)=0.11、加水分解性メトキシシラン(2)
のメトキシ基の当量/エポキシ樹脂(1)の水酸基の当
量)=2.1である。本実施例においては、効率的に脱
アルコール反応を行うため、反応中、発生するメタノー
ルを反応系から除去しながら、エステル交換反応を行っ
た。反応中、約60gのメタノールが反応系外に留去さ
れた。本樹脂溶液と原料のビスフェノールA型エポキシ
樹脂のH-NMR(CDCl3溶液)を比較した結果、
本樹脂溶液では、エポキシ環のメチンピーク(3.3p
pm付近)が100%保持されていること、及びエポキ
シ樹脂中の水酸基のピーク(3.85ppm付近)が約
90%減少していることが確認できた。また新たにSi
に結合したメトキシ基及びメチル基のピーク(3.6p
pm、0.1ppm付近)が現れた。得られたシラン変
性エポキシ樹脂溶液のエポキシ当量は1035g/eq
であった。
【0041】実施例7 攪拌機、冷却管、温度計を備えた2Lの3ツ口フラスコ
に、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量4
75g/eq,東都化成製,商品名エポトートYD-0
11)950gおよびメチルエチルケトン1000gを
加え、70℃で溶解した。更にメチルトリメトキシシラ
ン縮合物(多摩化学(株)製,試作品MTMS-A20
1.4g、テトラメトキシシラン縮合物(多摩化学
(株)製,商品名メチルシリケート51)201.4g
および触媒としてジブチル錫ジラウレート2gを加え、
80℃で7時間、脱メタノール反応させた。有効成分
(硬化後)が50%のシラン変性エポキシ樹脂溶液を得
た。なお、仕込み時の(加水分解性メトキシシラン
(2)のシリカ換算重量/エポキシ樹脂(1)の重量)
=0.25、加水分解性メトキシシラン(2)のメトキ
シ基の当量/エポキシ樹脂(1)の水酸基の当量)=
3.4である。本樹脂溶液と原料のビスフェノールA型
エポキシ樹脂のH-NMR(CDCl3溶液)を比較し
た結果、本樹脂溶液では、エポキシ環のメチンピーク
(3.3ppm付近)が100%保持されていること、
及びエポキシ樹脂中の水酸基のピーク(3.85ppm
付近)が約50%減少していることが確認できた。また
新たにSiに結合したメトキシ基及びメチル基のピーク
(3.6ppm、0.1ppm付近)が現れた。得られ
たシラン変性エポキシ樹脂溶液のエポキシ当量は118
2g/eqであった。
【0042】比較例1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量475
g/eq,東都化成製,商品名エポトートYD-011)
をジメチルホルムアミドに溶解し不揮発分50%の樹脂
溶液とした。エポキシ樹脂溶液のエポキシ当量は950
g/eqであった。
【0043】比較例2 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量475
g/eq,東都化成製,商品名エポトートYD-011)
85gに、ジメチルホルムアミド85gおよびテトラメ
トキシシラン縮合物(多摩化学(株)製,商品名メチル
シリケート51)41.9gを加え、有効成分50%の
エポキシ樹脂−アルコキシシラン溶液を得た。得られた
エポキシ樹脂−アルコキシシラン溶液のエポキシ当量は
950g/eqであった。
【0044】比較例3 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量475
g/eq,東都化成製,商品名エポトートYD-011)
85gに、ジメチルホルムアミド68.6gおよびテト
ラメトキシシラン縮合物(多摩化学(株)製,商品名メ
チルシリケート51)41.9gを加え、エポキシ樹脂
−アルコキシシラン溶液を得た。
【0045】比較例4 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量185
g/eq,東都化成製,商品名エポトートYD−12
7)をジメチルホルムアミドに溶解し不揮発分50%の
樹脂溶液とした。得られたエポキシ樹脂溶液のエポキシ
当量は370g/eqであった。
【0046】比較例5 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量475
g/eq,東都化成製,商品名エポトートYD-011)
をメチルエチルケトンに溶解し不揮発分50%の樹脂溶
液とした。エポキシ樹脂溶液のエポキシ当量は950g
/eqであった。
【0047】試験例1〜4 実施例1〜4で得られた樹脂溶液に、ジシアンジアミド
のジメチルホルムアミド15%溶液を、ジシアンジアミ
ドのアミノ基の当量/樹脂溶液中のエポキシ基の当量=
0.8になるように加え、エポキシ樹脂組成物を調製し
た。
【0048】比較試験例1、2、4 比較例1、2、4の樹脂溶液に、ジシアンジアミドのジ
メチルホルムアミド15%溶液を、ジシアンジアミドの
アミノ基の当量/樹脂溶液中のエポキシ基の当量=0.
8になるように加え、エポキシ樹脂組成物を調製した。
【0049】比較試験例3 比較例3の樹脂溶液には、ジシアンジアミドのジメチル
ホルムアミド15%溶液を20.1g(ジシアンジアミ
ドのアミノ基の当量/樹脂溶液中のエポキシ基の当量=
0.8)と水16.4gを加え、室温でゾル−ゲル反応
を2時間行った。なお、この反応溶液は、放置したとこ
ろ、反応後3時間後にゲル化した。
【0050】試験例5〜7、比較試験例5 実施例5〜7、比較例5で得られた樹脂溶液に、トリエ
チレンテトラミンを、トリエチレンテトラミンのアミノ
基の当量/樹脂溶液中のエポキシ基の当量=0.8にな
るように加え、エポキシ樹脂組成物を調製した。
【0051】試験例及び比較試験例で得られた樹脂組成
物を、フッ素樹脂コーティングされた容器(縦×横×深
さ=10cm×10cm×1.5cm)に注ぎ、135
℃で1時間、175℃で2時間、溶剤の除去および硬化
を行った。硬化物の状態の良さ(気泡、収縮の度合い、
外観)を以下の基準評価した。結果を表1に示す。
【0052】(気泡評価) ○:硬化物中に気泡がない。 △:硬化物中に気泡が5つ以上存在する。 ×:硬化物中に気泡が5つ以上存在する。
【0053】(収縮評価) ○:硬化物にクラックがない。 △:硬化物にクラックが存在する。 ×:硬化物に多数の割れがある。
【0054】(外観評価) ○:透明。 △:曇りがある。 ×:白化している。
【0055】
【表1】
【0056】表1から、本発明の実施例で得られたシラ
ン変性エポキシ樹脂を用いた場合(試験例)は、透明な
硬化フィルム(膜厚約0.4mm)を作成することがで
きるが、比較例3のエポキシ樹脂−アルコキシシラン溶
液を用いた場合(比較試験例3)には硬化時の発泡・収
縮が激しく、硬化フィルムは得られなかった。また比較
例2のエポキシ樹脂−アルコキシシラン溶液を用いた場
合(比較試験例2)には硬化膜は得られたが、硬化膜は
エポキシ樹脂とシリカの相分離によって白化し、また非
常に脆かった。
【0057】(耐熱性)試験例2〜7および比較試験例
1、4、5で得られた硬化フィルムを6mm×25mm
にカットし、粘弾性測定器(レオロジ社製,商品名DV
E−V4,測定条件:振幅1μm,振動数10Hz,ス
ロープ3℃/分)を用いて動的貯蔵弾性率を測定して、
耐熱性を評価した。測定結果を図1、図2および図3に
示す。
【0058】図1から、比較試験例1では、硬化フィル
ム(エポキシ樹脂硬化物)のガラス転移が認められる
が、試験例2では、硬化フィルムのガラス転移が完全に
消失しており、また試験例3においても、ガラス転移は
消失傾向にあることが認められる。このように試験例の
硬化フィルムは高温においてもガラス転移がなく耐熱性
に優れたものである。
【0059】また図2から、比較試験例4に比べ、試験
例4は、硬化フィルムのガラス転移点(Tg)が高く、
高温弾性率に優れており、耐熱性に優れたものであるこ
とが認められる。
【0060】また図3から、比較試験例5では、硬化フ
ィルム(エポキシ樹脂硬化物)のガラス転移が認められ
るが、試験例5、7ではガラス転移は消失傾向にあるこ
とが認められる。また、試験例6はガラス転移点が認め
られるものの、比較試験例5に比べ、硬化フィルムのガ
ラス転移点(Tg)が高く、高温弾性率に優れており、
耐熱性に優れたものであることが認められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 試験例2、3及び比較試験例1で得られた硬
化フィルムの耐熱性の評価結果である。
【図2】 試験例4及び比較試験例4で得られた硬化フ
ィルムの耐熱性の評価結果である。
【図3】 試験例5、6、7及び比較試験例5で得られ
た硬化フィルムの耐熱性の評価結果である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月1日(2000.3.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 アルコキシ基含有シラン変性エポキシ
樹脂の製造方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、Meはメチル基を示し、nは0以上の整数であ
り、nの平均繰り返し単位数は1〜7である)で代表さ
れる化合物を含んでなるテトラメトキシシラン縮合物で
ある請求項3または4記載の製造方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルコキシ基含有
シラン変性エポキシ樹脂の製造方法に関する。本発明に
より得られるアルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂
は、IC封止材、エポキシ樹脂系積層板、塗料、接着
剤、電気・電子材料のコーティング剤等のさまざまな用
途に使用できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】すなわち、本発明は、ビスフェノール型エ
ポキシ樹脂(1)およびテトラメトキシシラン縮合物
(2)を、脱メタノール反応させることを特徴とする
ルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂の製造方法;さ
らには、前記製造方法により得られるアルコキシ基含有
シラン変性エポキシ樹脂、に関する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】こうして得られた本発明のアルコキシ基含
シラン変性エポキシ樹脂は、ビスフェノール型エポキ
シ樹脂(1)中の水酸基がシラン変性されたエポキシ樹
脂を主成分とするが、当該シラン変性エポキシ樹脂中に
は未反応のビスフェノール型エポキシ樹脂(1)や加水
分解性アルコキシシラン(2)を含有していてもよい。
なお、未反応の加水分解性アルコキシシラン(2)は、
加水分解、重縮合によりシリカとすることができ、加水
分解、重縮合を促進するため、当該シラン変性エポキシ
樹脂中に、少量の水を含有することもできる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また、前記エポキシ樹脂組成物には、エポ
キシ樹脂と硬化剤との硬化反応を促進するための硬化促
進剤を含有することができる。例えば、1,8−ジアザ
−ビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7、トリエチレン
ジアミン、ベンジルジメチルアミン、トリエタノールア
ミン、ジメチルアミノエタノール、トリス(ジメチルア
ミノメチル)フェノールなどの三級アミン類;2−メチ
ルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェ
ニル−4−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミ
ダゾールなどのイミダゾール類;トリブチルホスフィ
ン、メチルジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフ
ィン、ジフェニルホスフィン、フェニルホスフィンなど
の有機ホスフィン類;テトラフェニルホスホニウム・テ
トラフェニルボーレート、2−エチル−4−メチルイミ
ダゾール・テトラフェニルボーレート、N−メチルモル
ホリン・テトラフェニルボーレートなどのテトラフェニ
ルボロン塩などをあげることができる。硬化促進剤はエ
ポキシ樹脂の100重量部に対し、0.1〜5重量部の
割合で使用するのが好ましい。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)お
    よび加水分解性アルコキシシラン(2)を、脱アルコー
    ル反応させることを特徴とするシラン変性エポキシ樹脂
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)
    が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂である請求項1記
    載の製造方法。
  3. 【請求項3】 加水分解性アルコキシシラン(2)が、
    一般式(A):R Si(OR4−q(式中、q
    は0または1の整数示し、Rは炭素数1〜8のアルキ
    ル基またはアリール基を示し、Rは炭素数3以下の低
    級アルキル基を示す。)で表される加水分解性アルコキ
    シシランおよびその縮合物から選ばれるいずれか少なく
    とも1種である請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】加水分解性アルコキシシラン(2)が、一
    般式(A):R Si(OR4−q(式中、qは
    0または1の整数示し、Rは炭素数1〜8のアルキル
    基またはアリール基を示し、Rは炭素数3以下の低級
    アルキル基を示す。)で表される加水分解性アルコキシ
    シランの縮合物を含んでいる請求項1、2または3記載
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 加水分解性アルコキシシランの縮合物
    が、一般式(a): 【化1】 (式中、Meはメチル基を示し、nは0以上の整数であ
    り、nの平均繰り返し単位数は1〜7である)で代表さ
    れる化合物を含んでなるテトラメトキシシラン縮合物で
    ある請求項3または4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)
    と、加水分解性アルコキシシラン(2)の使用割合が、
    加水分解性アルコキシシラン(2)のシリカ換算重量/
    ビスフェノール型エポキシ樹脂(1)の重量(重量比)
    が、0.01〜1.2である請求項1〜5記載のいずれ
    かに記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の製造方
    法により得られるシラン変性エポキシ樹脂。
JP11208481A 1999-06-17 1999-07-23 アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂の製造方法 Expired - Lifetime JP3077695B1 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11208481A JP3077695B1 (ja) 1999-06-17 1999-07-23 アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂の製造方法
US09/743,778 US6525160B1 (en) 1999-06-17 2000-06-16 Epoxy resin composition and process for producing silane-modified epoxy resin
CN00801095A CN1125841C (zh) 1999-06-17 2000-06-16 环氧树脂组合物和制备硅烷改性环氧树脂的方法
PCT/JP2000/003920 WO2000078838A1 (fr) 1999-06-17 2000-06-16 Composition de resine epoxy et procede de production d'une resine epoxy modifie au silane
AT00939077T ATE226222T1 (de) 1999-06-17 2000-06-16 Epoxidharzzusammensetzung und verfahren zur herstellung von silanmodifizierten epoxidharzen
TW089111841A TWI269800B (en) 1999-06-17 2000-06-16 Epoxy resin composition
DE60000603T DE60000603T2 (de) 1999-06-17 2000-06-16 Epoxidharzzusammensetzung und verfahren zur herstellung von silanmodifizierten epoxidharzen
EP00939077A EP1114834B1 (en) 1999-06-17 2000-06-16 Epoxy resin composition and process for producing silane-modified epoxy resin

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17040699 1999-06-17
JP11-170406 1999-06-17
JP11208481A JP3077695B1 (ja) 1999-06-17 1999-07-23 アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3077695B1 JP3077695B1 (ja) 2000-08-14
JP2001059011A true JP2001059011A (ja) 2001-03-06

Family

ID=26493403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11208481A Expired - Lifetime JP3077695B1 (ja) 1999-06-17 1999-07-23 アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3077695B1 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003037368A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Taiyo Ink Mfg Ltd プリント配線板用熱硬化性エポキシ樹脂組成物、これを用いて作製した多層プリント配線板及びその製造方法
JP2007235773A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Totoku Electric Co Ltd 耐熱自己融着線およびスピーカー用耐熱性ボイスコイル
JP2007284621A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Murata Mfg Co Ltd エポキシ樹脂組成物およびその製造方法ならびにエポキシ樹脂硬化物
KR100894609B1 (ko) 2006-03-17 2009-04-24 산에이카가쿠 가부시키가이샤 감광성 열경화성 수지 조성물, 평탄화되고 레지스트 필름코팅된 인쇄 배선 기판 및 그것의 제조 방법
WO2010001992A1 (ja) * 2008-07-03 2010-01-07 旭化成ケミカルズ株式会社 変性樹脂組成物、その製造方法及びそれを含む硬化性樹脂組成物
JP2010513664A (ja) * 2006-12-21 2010-04-30 ダウ・コーニング・コーポレイション デュアル硬化ポリマーおよびそれらの調製方法と使用
JP2010229384A (ja) * 2008-07-03 2010-10-14 Asahi Kasei Chemicals Corp 樹脂組成物、その製造方法及びその硬化物
JP2011504202A (ja) * 2007-11-21 2011-02-03 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド オルガノシリコーン組成物とその製造方法
JP2011032313A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Reiko Co Ltd 耐熱グリッター、及びそれを使用して得る光輝性樹脂ペレット
JP2011091082A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Shin Etsu Polymer Co Ltd プリント配線板の製造方法
JP2011253054A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Jsr Corp カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ及びカラー液晶表示素子
KR101244633B1 (ko) 2007-08-09 2013-03-18 아크조노벨코팅스인터내셔널비.브이. 고형분 함량이 높은 에폭시 코팅 조성물
US9543079B2 (en) 2013-08-19 2017-01-10 Jsr Corporation Production process for electrode material, electrode and electric storage device
KR20180066040A (ko) * 2015-10-07 2018-06-18 헨켈 아이피 앤드 홀딩 게엠베하 3d tsv 패키지용 제제 및 그의 용도
WO2018194064A1 (ja) 2017-04-21 2018-10-25 国立研究開発法人産業技術総合研究所 積層体及びその製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101252063B1 (ko) 2011-08-25 2013-04-12 한국생산기술연구원 알콕시실릴기를 갖는 에폭시 화합물, 이의 제조 방법, 이를 포함하는 조성물과 경화물 및 이의 용도
KR101520764B1 (ko) * 2012-06-01 2015-05-15 한국생산기술연구원 알콕시실릴기를 갖는 에폭시 화합물, 무기입자를 포함하는 조성물, 경화물, 이의 용도 및 알콕시실릴기를 갖는 에폭시 화합물의 제조방법
KR102232340B1 (ko) 2019-11-15 2021-03-26 한국생산기술연구원 알콕시실릴기를 갖는 에폭시 수지의 조성물 및 이의 복합체

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003037368A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Taiyo Ink Mfg Ltd プリント配線板用熱硬化性エポキシ樹脂組成物、これを用いて作製した多層プリント配線板及びその製造方法
JP2007235773A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Totoku Electric Co Ltd 耐熱自己融着線およびスピーカー用耐熱性ボイスコイル
KR100894609B1 (ko) 2006-03-17 2009-04-24 산에이카가쿠 가부시키가이샤 감광성 열경화성 수지 조성물, 평탄화되고 레지스트 필름코팅된 인쇄 배선 기판 및 그것의 제조 방법
JP2007284621A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Murata Mfg Co Ltd エポキシ樹脂組成物およびその製造方法ならびにエポキシ樹脂硬化物
JP2010513664A (ja) * 2006-12-21 2010-04-30 ダウ・コーニング・コーポレイション デュアル硬化ポリマーおよびそれらの調製方法と使用
KR101244633B1 (ko) 2007-08-09 2013-03-18 아크조노벨코팅스인터내셔널비.브이. 고형분 함량이 높은 에폭시 코팅 조성물
JP2011504202A (ja) * 2007-11-21 2011-02-03 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド オルガノシリコーン組成物とその製造方法
WO2010001992A1 (ja) * 2008-07-03 2010-01-07 旭化成ケミカルズ株式会社 変性樹脂組成物、その製造方法及びそれを含む硬化性樹脂組成物
JP2010229384A (ja) * 2008-07-03 2010-10-14 Asahi Kasei Chemicals Corp 樹脂組成物、その製造方法及びその硬化物
JP2011032313A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Reiko Co Ltd 耐熱グリッター、及びそれを使用して得る光輝性樹脂ペレット
JP2011091082A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Shin Etsu Polymer Co Ltd プリント配線板の製造方法
JP2011253054A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Jsr Corp カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ及びカラー液晶表示素子
US9543079B2 (en) 2013-08-19 2017-01-10 Jsr Corporation Production process for electrode material, electrode and electric storage device
KR20180066040A (ko) * 2015-10-07 2018-06-18 헨켈 아이피 앤드 홀딩 게엠베하 3d tsv 패키지용 제제 및 그의 용도
KR102592641B1 (ko) * 2015-10-07 2023-10-24 헨켈 아게 운트 코. 카게아아 3d tsv 패키지용 제제 및 그의 용도
WO2018194064A1 (ja) 2017-04-21 2018-10-25 国立研究開発法人産業技術総合研究所 積層体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3077695B1 (ja) 2000-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6525160B1 (en) Epoxy resin composition and process for producing silane-modified epoxy resin
JP3077695B1 (ja) アルコキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂の製造方法
JP3468195B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
EP2902441B1 (en) Thermosetting resin composition, method for producing same, method for producing cured resin product, and method for causing self-polymerization of epoxy compound
JP5569703B2 (ja) エポキシ基含有シルセスキオキサン変性エポキシ樹脂、硬化性樹脂組成物、硬化物およびコーティング剤
JP3458379B2 (ja) シラン変性エポキシ樹脂組成物およびその硬化物
JP2002012818A (ja) コーティング組成物
JP2004346144A (ja) エポキシ基を有するケイ素化合物及び熱硬化性樹脂組成物
JP3632601B2 (ja) コーティング剤組成物、コーティング剤硬化膜およびその製造方法
JP3654351B2 (ja) シラン変性エポキシ樹脂、その製造方法、樹脂組成物、半硬化物及び硬化物
JP2006169368A (ja) 樹脂組成物、硬化物、およびその製造方法
JP6696420B2 (ja) シリコーン樹脂組成物及び光半導体装置
JP3570380B2 (ja) メトキシ基含有シラン変性エポキシ樹脂、その製造法、エポキシ樹脂組成物およびその硬化物
JP2001294639A (ja) アルコキシ基含有シラン変性フェノール樹脂、樹脂組成物、エポキシ樹脂硬化剤及び有機・無機ハイブリッド体。
WO2013062303A1 (ko) 변성 실리콘 수지 조성물
JP4028672B2 (ja) 反応生成物の製造方法
JP4399764B2 (ja) シラン変性された不飽和結合を有さないエポキシ樹脂、ならびに当該樹脂含有組成物から得られる半硬化物および硬化物
JP4706955B2 (ja) メトキシ基含有シラン変性含フッ素エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物、硬化物およびその製造方法
JP3722027B2 (ja) メトキシ基含有シラン変性ノボラック型エポキシ樹脂、ならびに当該樹脂組成物から得られる半硬化物および硬化物
JP2000281756A (ja) エポキシ樹脂用硬化剤およびエポキシ樹脂組成物
JP4861783B2 (ja) エポキシ基含有オルガノポリシロキサンの製造方法
JP4207770B2 (ja) 複合体分散物および複合体硬化物
JP2003041183A (ja) コーティング組成物およびその硬化膜
JP2003128779A (ja) 熱硬化性組成物
JP2003286327A (ja) エポキシ変性アルコキシシラン縮合物およびその製造方法、ならびに当該縮合物を含有してなる組成物

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3077695

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080616

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130616

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130616

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term