JP2001055247A - 易開封性包装袋 - Google Patents
易開封性包装袋Info
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Abstract
つ切込の形成工程を削減して製造工程の簡略化が可能な
易開封性包装袋を提供することである。 【解決手段】 炭酸ガスレーザー吸収層と熱接着性樹脂
層を有する積層フィルムからなる包装袋において、炭酸
ガスレーザを照射することにより、包装袋の開封を開始
する端部の積層フィルムに切込を形成し、その切込から
包装袋を開封する際に引き裂く線に沿って積層フィルム
の炭酸ガスレーザー吸収層に切目線を形成した構成の易
開封性包装袋である。
Description
き裂きを開始し切目線に沿って引き裂いて簡単に開封す
ることができる易開封性包装袋に関する。
装袋においては、積層フィルムに切目線等の開封手段を
形成するとともに、切目線等の開封手段の両端部に引き
裂きを開始するための切込を形成した構成のものが知ら
れているが、この構成の易開封性包装袋では、切目線等
の開封手段を形成する工程と、切目線等の開封手段の両
端部に切込を形成する工程が別工程であるために、開封
手段と切込の位置にずれが生じるので、その場合に切込
の箇所にて引き裂きを開始しても開封手段に沿って積層
フィルムを切り取ることが困難になるという欠点があ
る。また、特開平7−291307号公報に記載されて
いるような、炭酸ガスレーザー吸収層を含む積層フィル
ムからなり包装袋であって、積層フィルムの炭酸ガスレ
ーザー吸収層に炭酸ガスレーザーの照射により開封する
ための切目線が形成された構成の易開封性包装袋が知ら
れているが、この構成の易開封性包装袋においても、引
き裂きを開始するための切込を形成するには、切目線を
炭酸ガスレーザーの照射により形成する工程と別の工程
で行うことになり、形成された切込と切目線の位置にず
れが生じることは避けられず、切込の箇所から引き裂き
を開始しても切目線に沿って引き裂きにくいという欠点
がある。
と切目線の位置にずれが生じることがなく、且つ切込を
形成する工程を削減して製造工程を簡略化できる易開封
性包装袋を提供することである。
と熱接着性樹脂層を有する積層フィルムからなる包装袋
において、炭酸ガスレーザを照射することにより、包装
袋の開封を開始する端部の積層フィルムに切込を形成
し、前記切込から包装袋を開封する際に引き裂く線に沿
って積層フィルムの炭酸ガスレーザー吸収層に切目線を
形成した構成とすることにより、炭酸ガスレーザの照射
による切込および切目線の形成を一つの工程で行うこと
ができるので、機械的に切込を形成する場合のように切
込を形成する工程を別に設ける必要がなくなり製造工程
の簡略化で可能となる。
切目線が、積層フィルムへ炭酸ガスレーザを照射するに
際し、炭酸ガスレーザの出力、繰り返し、パルス巾を一
定にしてスキャンスピードを変化させることにより連続
して形成された構成とすることにより、切込および切目
線を連続して形成できるので、別工程で切込を形成する
場合のように切込と切目線の位置がずれることがなく、
包装袋を切込の箇所から引き裂いて開封するのが容易と
なる。
施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態を示
す斜視図、図2は本発明の第2実施形態を示す平面図、
図3は本発明の第3実施形態を示す平面図、図4は積層
フィルムの構成を示す断面図、図5は積層フィルムの他
の構成を示す断面図、図6は積層フィルムの更に他の構
成を示す断面図、図7は本発明の第1実施形態の易開封
性包装袋を作製するための連続した積層フィルムを示す
平面図であって、2は合掌熱接着部、2'は合掌熱接着領
域、3a,3b は端縁熱接着部、3a',3b' は端縁熱接着領
域、4は切込、5は切目線、6は折込部、6'は折込領
域、7は側端熱接着部、8は上端熱接着部、9はカット
線、11はプラスチック層、12は接着層、13はアルミニウ
ム箔層、14は炭酸ガスレーザー吸収層、15は熱接着性樹
脂層を表す。
り、合掌熱接着部2と端縁熱接着部3aと端縁熱接着部3b
により形成され、合掌熱接着部2と平行な両側端部に内
方への折込部6が形成されたガセットピロータイプ袋で
あって、一方の端縁熱接着部3aに近い合掌熱接着部2の
側端に切込4が形成されるとともに、切込4から端縁熱
接着部3aの側にV字状に延びて折込部6をよぎる切目線
5が形成された構成である。第1実施形態の包装袋の合
掌熱接着部2の切込4の上部を掴んで上方に引っ張るこ
とにより、包装袋の合掌熱接着部2のある側の積層フィ
ルムが切込4の部分からV字状に切れるとともに両側の
折込部6が切目線5に沿って切れ、包装袋の正面側の積
層フィルムを残した状態で大きく開口させることができ
る。
り、合掌熱接着部2と端縁熱接着部3aと端縁熱接着部3b
により形成されたピロータイプ袋であって、一方の端縁
熱接着部3aに近い合掌熱接着部2の側端に切込4が形成
されるとともに、切込4から端縁熱接着部3aの側にV字
状に延びる切目線5が形成された構成である。第2実施
形態の包装袋の合掌熱接着部2の切込4の上部を掴んで
上方に引っ張ることにより、包装袋の合掌熱接着部2の
ある背面側の積層フィルムが切込4の部分からV字状に
切れて包装袋の上部を開口させることができる。
り、対向する側端熱接着部7と上端熱接着部8とを有し
底部が内方へ折り込まれた構成の自立性袋であって、上
端熱接着部8の近傍に上端熱接着部8に平行な直線状の
切目線5が形成され、切目線5の両端に対応する側端熱
接着部7にそれぞれ切込4が形成された構成であり、側
端熱接着部7の切込4の部分から積層フィルムを引き裂
くことにより直線状に切って開封することができる。第
3実施形態では形状を自立性袋としているが、3方シー
ル袋ないしは4方シール袋とすることもできる。
ガスレーザーを照射することにより積層フィルムの炭酸
ガスレーザー吸収層に切目線5を形成する際に、炭酸ガ
スレーザの出力、繰り返し、パルス巾を一定にしてスキ
ャンスピードを変化させることにより連続して切込4と
切目線5が形成されるので、切込4と切目線5の位置が
ずれることがない。したがって、切込4の部分から引き
裂きを開始して切目線5に沿って引き裂くことができる
ので容易に開封することができる。
するための積層フィルムは図4、図5、図6に示す構成
とすることができる。図4に示す構成は、外面から順に
プラスチック層11と接着層12とアルミニウム箔層13と接
着層12と炭酸ガスレーザー吸収層14と接着層12と熱接着
性樹脂層15が積層され、炭酸ガスレーザー吸収層14に切
目線5が形成されている。積層フィルムの熱接着性樹脂
層15面から炭酸ガスレーザーを照射することにより、炭
酸ガスレーザーは熱接着性樹脂層15を透過し炭酸ガスレ
ーザー吸収層14に吸収されるので、炭酸ガスレーザー吸
収層14に切目線5が形成されるものである。図4に示す
積層フィルムの場合、アルミニウム箔層13は包装袋のガ
スバリヤー性をよくするとともに、炭酸ガスレーザー吸
収層14に形成された切目線5が外面から目立たなくして
いるので、包装袋の意匠性が損なわれることがない。図
4に示す積層フィルムにおいて、アルミニウム箔層13を
アルミニウム蒸着層とすることができ、その場合にも上
記と同様の効果が得られる。図4の積層フィルムとして
は、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)/
押出ポリエチレン(EC)/アルミニウム箔(AL)/
EC/PET/EC/ポリエチレン(PE)、PET/
EC/アルミニウム蒸着層/PET/EC/PE、2軸
延伸ポリプロピレン(OPP)/EC/AL/EC/P
ET/EC/PE、PET/EC/AL/EC/2軸延
伸ナイロン(ON)/EC/PE等であり、下線を付し
た層に切目線が形成される。
レーザー吸収層14と接着層12とアルミニウム箔層13と接
着層12と熱接着性樹脂層15が積層され、炭酸ガスレーザ
ー吸収層14に切目線5が形成されている。積層フィルム
の炭酸ガスレーザー吸収層14面から炭酸ガスレーザーを
照射することにより、炭酸ガスレーザー吸収層14に切目
線5が形成される。図5に示す積層フィルムにおいて、
アルミニウム箔層13をアルミニウム蒸着層とすることが
できる。図5の積層フィルムとしては、PET/ドライ
ラミネーション(DL)/AL/DL/PE、ON/D
L/AL/DL/PE、PET/DL/アルミニウム蒸
着層/PET/EC/PE等であり、下線を付した層に
切目線が形成される。
ック層11と接着層12と炭酸ガスレーザー吸収層14と接着
層12と熱接着性樹脂層15が積層され、炭酸ガスレーザー
吸収層14に切目線5が形成されている。積層フィルムの
熱接着性樹脂層15面から炭酸ガスレーザーを照射するこ
とにより、炭酸ガスレーザー吸収層14に切目線5を形成
することができる。図5に示す構成の場合は透明な易開
封性包装袋とすることができる。図6の積層フィルムと
しては、OPP/DL/ON/EC/PE、PET/D
L/ON/DL/ポリプロピレン(PP)、PET/D
L/ON/DL/PE等である。
ムに、下記の条件にて炭酸ガスレーザーを照射すること
により、炭酸ガスレーザー吸収層14に切目線5を形成す
ることができるとともに、図5、図6に示す積層フィル
ムでは、アルミニウム箔層13が破断するかそのままの状
態で他の層を貫通する切込が形成され、図4に示す積層
フィルムでは、積層フィルムを貫通する切込が形成され
る。
としては2軸延伸ポリエチレンテレフタレート、2軸延
伸ポリプロピレン、2軸延伸ナイロン等が使用できる。
炭酸ガスレーザー吸収層14としては2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート、2軸延伸ナイロン、ポリカーボネー
ト等が使用でき、これらのフィルムは波長が10.6μ
mの炭酸ガスレーザーを吸収するので、炭酸ガスレーザ
ーを集光してこれらのフィルム面に照射することより、
フィルムの照射された部分が発熱・溶融・ミスト化、或
いは発熱・分解・灰化などにより除去して切目線を形成
することができるものである。熱接着性樹脂層15として
は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体等が使用でき、これ
らのフィルムは炭酸ガスレーザーを余り吸収しない性質
を有しているので切目線を形成する炭酸ガスレーザーの
照射条件では切目線は形成されない。
ための連続した積層フィルムは図7に示すとおりであ
る。連続した積層フィルムはガセットピロータイプ袋を
作製するための所定巾を有しており、積層フィルムの両
側部がそれぞれ所定巾の合掌熱接着領域2'が設けられる
とともに、包装袋の上下方向の長さに相当する間隔をお
いてカット線9が設けられ、カット線9を挟む上部に端
縁熱接着領域3b' が下部に端縁熱接着領域3a' 設けられ
ており、積層フィルムの両側端に包装袋の上下方向の長
さに相当する間隔をおいて端縁熱接着領域3a' の下縁か
ら一定間隔をおいた位置に積層フィルムの両端部にそれ
ぞれ切込4が形成され、その切込4から端縁熱接着領域
3a' の側に斜めに延びて折込形成領域6'の内縁に達する
切目線5が形成された構成である。
の合掌熱接着領域2'を合わせて熱接着して合掌熱接着部
を形成するとともに、端縁熱接着領域3b' を熱接着した
後に端縁熱接着領域3a' と端縁熱接着領域3b' 間のカッ
ト線9にてカットすることにより製袋される。製袋され
た包装袋に内容物を充填して端縁熱接着領域3a' を熱接
着することにより、図1に示す第1実施形態の易開封性
包装袋となる。所定巾にスリットされた積層フィルムを
使用して、製袋機にて製袋する工程において、積層フィ
ルムの熱接着性樹脂層面から炭酸ガスレーザーをスキャ
ンスピードを変えて照射することにより、端縁熱接着領
域2'の所定位置に切込4を形成するとともに、切込に連
続する所定形状の切目線5を形成するものである。
層を有する積層フィルムからなる包装袋において、炭酸
ガスレーザを照射することにより、包装袋の開封を開始
する端部の積層フィルムに切込を形成し、前記切込から
包装袋を開封する際に引き裂く線に沿って積層フィルム
の前記炭酸ガスレーザー吸収層に切目線を形成した構成
とすることにより、炭酸ガスレーザの照射による切込お
よび切目線の形成を一つの工程で行うことができるの
で、機械的に切込を形成する場合のように切込を形成す
る工程を別に設ける必要がなくなり製造工程の簡略化で
可能となる。上記易開封性包装袋において、切込および
切目線が、積層フィルムへ炭酸ガスレーザを照射するに
際し、炭酸ガスレーザの出力、繰り返し、パルス巾を一
定にしてスキャンスピードを変化させることにより連続
して形成された構成とすることにより、切込および切目
線を連続して形成できるので、別工程で切込を形成する
場合のように切込と切目線の位置のずれがなくなり、包
装袋を切込の箇所から引き裂いて開封するのが容易とな
る。
するための連続した積層フィルムを示す平面図。
層 3a', 3b' 端縁熱接着領域 12 接着層 4 切込 13 アルミニウム
箔層 5 切目線 14 炭酸ガスレー
ザー吸収層 6 折込部 15 熱接着性樹脂
層 6' 折込領域
Claims (2)
- 【請求項1】 炭酸ガスレーザー吸収層と熱接着性樹脂
層を有する積層フィルムからなる包装袋において、炭酸
ガスレーザの照射により、前記包装袋の開封を開始する
端部の前記積層フィルムに切込を形成し、前記切込から
前記包装袋を開封する際に引き裂く線に沿って前記積層
フィルムの前記炭酸ガスレーザー吸収層に切目線を形成
した構成からなることを特徴とする易開封性包装袋。 - 【請求項2】 前記切込および前記切目線が、前記積層
フィルムへ炭酸ガスレーザを照射するに際し、炭酸ガス
レーザの出力、繰り返し、パルス巾を一定にしてスキャ
ンスピードを変化させることにより連続して形成された
構成からなることを特徴とする請求項1記載の易開封性
包装袋。
Priority Applications (1)
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