JPH08328369A - トナー容器蓋材用フィルムおよびトナー容器 - Google Patents

トナー容器蓋材用フィルムおよびトナー容器

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JPH08328369A
JPH08328369A JP7114663A JP11466395A JPH08328369A JP H08328369 A JPH08328369 A JP H08328369A JP 7114663 A JP7114663 A JP 7114663A JP 11466395 A JP11466395 A JP 11466395A JP H08328369 A JPH08328369 A JP H08328369A
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Japan
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toner
film
toner container
toner supply
container
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JP7114663A
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Kazuyoshi Hayashi
一好 林
Koji Shimizu
孝二 清水
Kozo Mita
浩三 三田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一部を引き剥がすことにより容器本体に形成
されているトナー供給用開口よりも小さなトナー供給口
が開口するものであって、シール作業が煩雑でなく、ま
たコスト低減が可能なトナー容器蓋材用フィルムおよび
それを用いたトナー容器を提供する。 【構成】 積層材料の少なくとも1層に開封時に引き裂
かれてトナー容器10のトナー供給口15の周縁を形成
すべき線に沿って連続する又はミシン目状の不連続な切
断線8を設けてトナー容器蓋材用フィルム1とし、この
トナー容器蓋材用フィルム1を容器本体14のトナー供
給用開口11の周縁に形成されているフランジ12に熱
融着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトナー容器蓋材用フィル
ムおよびトナー容器に関し、さらに詳しくは複写機等に
用いられる画像形成用のトナーが充填されるトナー容器
のトナー供給用開口を開封可能に密封するトナー容器蓋
材用フィルムおよび該フィルムによりトナー供給用開口
が密封されたトナー容器に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置に画像形成用の
トナーを供給するためのトナー供給用開口を有する容器
本体および該トナー供給用開口を開封可能に密封する蓋
材フィルムとからなるトナー容器は、開口部の構造を簡
単にすることができるとともに密封性が高く、しかも容
器を複写機等に装着した状態で蓋材フィルムを引き剥が
すことによりトナーの飛散による汚染の発生を防止しつ
つトナーを複写機等の画像形成装置に供給することが可
能であることから、従来より広く使用されるに至ってい
る。
【0003】このトナー容器は、複写機等にセットして
から蓋材フィルムを剥がすために複写機等における容器
出し入れ扉付近に設けられたスリット部から蓋材フィル
ムの一端を機外に出し、その一端を引き出だすことによ
り蓋材フィルムを引き剥がし、これにより容器本体に形
成されているトナー供給用開口を開封する用い方が一般
的であり、蓋材フィルムについては容器本体よりも長い
折り返し部分を有し、この折り返し部分の先端を複写機
等に設けられている上記スリット部から機外に出すよう
にしたものも多く用いられている。
【0004】また、このトナー容器の一例としては、容
器本体のトナー供給用開口を蓋材フィルムで被覆して容
器内にトナーを密封し、容器から複写機等の画像形成装
置にトナーを供給するにあたっては蓋材フィルムの一部
を剥離することによりトナー供給用開口よりも小さなト
ナー供給口が形成されるようにしたものも知られてい
る。そして、特に、このタイプのものは、トナー容器の
大小、トナー容器の容量にかかわらず蓋材フィルムの開
口部分の大きさを常に一定に保つことができるという利
点を有しているが、このタイプのトナー容器を形成する
蓋材フィルムは、トナー供給用開口よりも小さなトナー
供給口を定位置に一定の幅で開口できるものであること
が必要である。
【0005】具体的には、上記のような蓋材フィルムと
しては、容器本体に形成されているトナー供給用開口を
密封することができて該開口とほぼ一致する大きさの蓋
材用フィルムと、該開口よりも小さなトナー供給口に沿
って前記蓋材用フィルムの内側(容器本体側)に配設さ
れる一定の幅のガイド用フィルムとからなり、ガイド用
フィルムを引けば蓋材用フィルムがガイド用フィルムの
幅で引き剥がされてトナー供給口が開口するようにした
ものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の蓋材フィルムは、前述のように前記蓋材用フィルム
および前記ガイド用蓋材フィルムの少なくとも2種類の
フィルムにより構成されるので、容器本体への装着時に
は、蓋材用フィルムとガイド用蓋材フィルムとの接着な
らびに容器本体と蓋材用フィルムおよびガイド用蓋材フ
ィルムとの接着という2重のシール作業を必要とし、工
程が煩雑になるとともにコスト高であるという欠点があ
る。
【0007】本発明はかかる事情に基づいてなされたも
のであり、本発明の目的は、一部を引き剥がすことによ
り容器本体に形成されているトナー供給用開口よりも小
さなトナー供給口が開口するものであって、上記のよう
な2重のシール作業を必要としない単一部材からなるト
ナー容器蓋材用フィルムおよびそれを用いたトナー容器
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成は、画像形成用のトナーが充填される
トナー容器に設けられたトナー供給用開口を密封するも
のであって、フィルムの一部が引き剥がされることによ
り前記トナー供給用開口よりも小さいトナー供給口を開
口させるトナー容器蓋材用フィルムにおいて、積層材料
からなり、該積層材料の少なくとも1層には開封時に引
き裂かれて前記トナー供給口の周縁を形成すべき線に沿
って連続する又はミシン目状の不連続な切断線が設けら
れていることを特徴とするトナー容器蓋材用フィルムで
あり、さらに前記積層材料が少なくとも耐熱性基材層お
よび熱融着性シーラント層の2層からなるトナー容器蓋
材用フィルムであり、さらに必要に応じて、前記積層材
料がポリエステルまたはナイロンからなる耐熱性基材層
を有するトナー容器蓋材用フィルムであり、画像形成用
のトナーが充填されるトナー容器であって、現像装置に
トナーを供給するためのトナー供給用開口を有するとと
もに該開口の周縁にフランジが設けられ、さらに容器内
にトナーを充填するためのトナー充填口がいずれかの面
に設けられた容器本体と、前記フランジに接着され前記
トナー供給用開口を密封するとともに開封により該トナ
ー供給用開口よりも小さいトナー供給口を形成するトナ
ー容器蓋材用フィルムとを備え、前記トナー容器蓋材用
フィルムは積層材料からなり、該積層材料の少なくとも
1層には、開封時に引き裂かれて前記トナー供給口の周
縁を形成すべき線に沿って連続する又はミシン目状の不
連続な切断線が設けられていることを特徴とするトナー
容器である。
【0009】
【作用】本発明のトナー容器蓋材用フィルムは、積層材
料からなり、この積層材料の少なくとも1層には開封時
に引き裂かれる連続する又はミシン目状の不連続な切断
線が予め設けられている。この切断線は、トナー容器に
設けられているトナー供給用開口よりも小さなトナー供
給口の周縁となるべき線に沿って形成されている。した
がって、このトナー容器蓋材用フィルムは切断線に沿っ
て容易に引き裂き可能である。すなわち、このトナー容
器蓋材用フィルムを容器本体の開口面の周縁に全周にわ
たって接着し、トナー容器蓋材用フィルムを切断線に沿
って引き剥がせば、このトナー容器蓋材用フィルムの一
部は切断線に沿って引き裂かれてトナー供給口が開口す
る一方、他の一部は容器本体のトナー供給用開口の一部
を被覆する状態で容器本体側に残存する。これによりト
ナー容器の大きさ、容量にかかわらず所定の大きさのト
ナー供給口を確実に開口することができる。しかも、こ
のトナー容器蓋材用フィルムは複数の部材から構成され
るものではなく、単一の部材により一体的に形成されて
いることからシール作業はこのトナー容器蓋材用フィル
ムと容器本体との間でのみ行なえばよい。
【0010】一方、本発明のトナー容器は、現像装置に
トナーを供給するためのトナー供給用開口を有するとと
もに該開口の周縁にフランジが設けられ、さらに容器内
にトナーを充填するためのトナー充填口がいずれかの面
に設けられた容器本体と、前記フランジに接着され前記
トナー供給用開口を密封するとともに開封により該トナ
ー供給用開口よりも小さいトナー供給口を形成するトナ
ー容器蓋材用フィルムとを備えている。ここで、トナー
容器蓋材用フィルムは積層材料からなり、該積層材料の
少なくとも1層には、開封時に引き裂かれて前記トナー
供給口の周縁を形成すべき線に沿って連続する又はミシ
ン目状の不連続な切断線が設けられている。したがっ
て、この切断線に沿ってトナー容器蓋材用フィルムを引
き剥がせば、トナー容器蓋材用フィルムの一部は切断線
に沿って容易に引き裂かれ、容器の大きさ、容量にかか
わらず所定の大きさのトナー供給口が確実に開口する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1に示すように、このトナー容器蓋材用フィル
ム1は、単一の部材からなるものであり、図2に示す容
器本体14に形成されているトナー供給用開口11の周
縁に設けれたフランジ12に熱融着により接着されて用
いられる。ここで、図2において、熱融着部を×で示
す。
【0012】図3に示すように、このトナー容器蓋材用
フィルム1は、複数の層を有する積層材料からなり、こ
の積層材料の層構成としては、少なくとも基材層5とシ
ーラント層6とを含むことが好ましく、基材層5が耐熱
性材料からなるとともにシーラント層6が熱融着性材料
からなることは特に好ましい。
【0013】基材層5の形成に好適に用いられる耐熱性
材料としては、例えばポリエステル、ナイロン、セロハ
ン等が挙げられる。また、シーラント層6の形成に好適
に用いられる熱融着性材料としては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体お
よびこれらのブレンド物等が挙げられる。さらに、各種
接着性ポリオレフィンからなるいわゆるイージーオープ
ンフィルムも好適に用いることができる。
【0014】図4に示すように、このトナー容器蓋材用
フィルム1を構成する積層材料は、基材層5およびシー
ラント層6のほかに、さらに中間層7を有していてもよ
い。中間層7は、例えばこのトナー容器蓋材用フィルム
1の長手方向への引き裂きを容易にしたり、あるいは積
層材料の強度を維持する等の目的で用いられる。
【0015】このような中間層7の形成材料としては、
例えば1軸延伸された易引き性のポリプロピレン、ポリ
エチレン等が挙げられる。なお、中間層7に代えてこの
中間層7と同様の作用乃至機能を奏する層を最外層に設
けてもよい。
【0016】積層材料を構成する各層の積層方法につい
ては特に限定されるものではなく、例えば前記各層をポ
リエチレン層等を介して貼り合わせる共押し出し法を採
用してさらに多層化することも可能であるし、また接着
剤を介して各層を貼り合わせるドライラミネート法を採
用することも可能であり、さらに両者を組み合わせるこ
とも可能である。さらにまた、他に必要に応じて例えば
紙、アルミ箔等との複合積層材料とすることも可能であ
る。
【0017】図1および図2に示すように、このトナー
容器蓋材用フィルム1を構成する積層材料の少なくとも
1層には、連続する又はミシン目状に不連続な少なくと
も1本の切断線8が形成されている。
【0018】この切断線8により、このトナー容器蓋材
用フィルム1は切断線8に沿って容易に引き裂き可能で
ある。図3および図4に示すように、この切断線8はト
ナー容器蓋材用フィルム1を構成する積層材料のうち少
なくとも1層に形成されていればよく、具体的には、前
記積層材料が耐熱性材料からなる基材層5および熱融着
性材料からなるシーラント層6の2層からなる場合に
は、基材層5にのみ切断線8を設けることが好ましい。
このように積層材料に非貫通の切断線8を設けることに
より、トナー容器蓋材用フィルム1を構成する積層材料
自身の強度物性を維持したままトナー容器蓋材用フィル
ム1に易開封性を付与することができる。
【0019】このような切断線8は、所望の位置にレー
ザ光を照射するレーザ加工法を特に好適に採用して形成
することができる。すなわち、この切断線8は、トナー
容器蓋材用フィルム1を構成する積層材料の各層のう
ち、所望の層を切断可能な特定波長のレーザ光を選択し
て照射するレーザ加工法を好適に採用して形成される。
【0020】レーザ加工におけるレーザとしては、例え
ば炭酸ガスレーザ、YAGレーザ、半導体レーザ、アル
ゴンイオンレーザ等が利用可能であり、特に限定される
ものではないが、切断線8を形成する切り溝を形成する
ためには、上記のように特定の層にレーザ発振波長の吸
収があることが必要であることから、トナー容器蓋材用
フィルム1を構成する積層材料中の各種高分子フィルム
への吸収に差異のある炭酸ガスレーザが特に好適に用い
られる。ただし、その他のレーザでもレーザ光吸収層を
印刷、コーティング等により積層材料中に設けることに
より同様の効果を得ることができる。
【0021】レーザ加工の加工条件は、このトナー容器
蓋材用フィルム1を構成する積層材料の層構成、厚み、
さらには照射レーザ光の移動速度等によって任意に調整
可能であり、特に制限はない。
【0022】また、切断線8を連続線とするか、あるい
はミシン目状の不連続線とするかについてもレーザ発振
を電気的に制御することによって任意に選択可能であ
り、特に制限されるものではないが、ミシン目状の不連
続線とすれば、トナー容器蓋材用フィルム1の直線引き
裂き性を確保しつつ、強度を維持することが可能である
点で切断線8を連続線とする場合に比較して有利であ
る。
【0023】トナー容器蓋材用フィルム1に切断線8を
形成する態様としては、予め積層した積層材料原反に対
して巻取状態でレーザ加工を行なった後、例えば図1に
示すような形状に裁断する方法、先ず積層材料を図1に
示すような形状に裁断し、その後、枚葉状態でレーザ加
工を行なう方法、あるいは積層材料を例えば図1に示す
ような形状に裁断した後、このトナー容器蓋材用フィル
ム1を、図2に示すように容器本体14のトナー供給用
開口11の周縁に設けられているフランジ12に熱融着
し、その後、レーザ加工を行なう方法があり、特に限定
されるものではない。
【0024】次に、本発明のトナー容器について説明す
る。図2に示すように、このトナー容器10は、現像装
置にトナーを供給するためのトナー供給用開口11を有
するとともに該開口11の周縁にフランジ12が設けら
れ、さらに容器内にトナーを充填するためのトナー充填
口13がいずれかの面に設けられた容器本体14と、フ
ランジ12に接着されトナー供給用開口11を密封する
とともに開封によりこのトナー供給用開口11よりも小
さいトナー供給口15を形成するトナー容器蓋材用フィ
ルム1とを備えるものである。そして、このトナー容器
蓋材用フィルム1については、前述した通りであるの
で、ここでは、容器本体14および容器本体14と蓋材
フィルム16との関係について説明する。
【0025】図2に示すトナー容器10においては、ト
ナー供給用開口11の周縁に設けられているフランジ1
2に前述のトナー容器蓋材用フィルム1がシーラント層
6側で熱融着され、これによりトナー供給用開口11が
密封されている。
【0026】画像形成用のトナーは、容器本体14の側
面に設けられているトナー充填口13から容器内に充填
されており、このトナー容器10を複写機等の画像形成
装置に装着した状態でトナー容器蓋材用フィルム1の一
部を切断線8に沿って引き剥がすことにより開口するト
ナー供給口15からトナーが画像形成装置に供給され
る。なお、トナー充填口13は容器内にトナーを充填し
た後、例えば紙、樹脂フィルム、樹脂成形品等からなる
適当な充填口封鎖部材により封鎖される。
【0027】容器本体14の形成材料としては、例えば
ポリスチレンが挙げられ、通常は、カーボンブラック等
の帯電防止材が添加される。また、容器本体14の成形
方法としては、射出成形法が好適に採用される。
【0028】このトナー容器10においては、トナー供
給用開口11が開封により該トナー供給用開口11より
も小さいトナー供給口15を形成するトナー容器蓋材用
フィルム1により密封され、かつこのトナー容器蓋材用
フィルム1は単一の部材からなるので、容器本体14と
トナー容器蓋材用フィルム1とのシール作業が1回で済
みシール作業の工程が単純化されるとともにコスト低減
が図られる。
【0029】次に、実験例を示し、本発明をさらに具体
的に説明する。実験例 ドライラミネーション法および共押出し法を用いて下記
仕様の5種類の積層材料を作成した。
【0030】試料1:2軸延伸ポリエステル(厚さ16
μm)/ポリエチレン(厚さ20μm)/接着性ポリオ
レフィン(厚さ50μm) 試料2:2軸延伸ポリエステル(厚さ16μm)/2軸
延伸ポリエステル(厚さ25μm)/ポリエチレン(厚
さ20μm)/接着性ポリオレフィン(厚さ50μm) 試料3:2軸延伸ポリプロピレン(厚さ30μm)/2
軸延伸ナイロン(厚さ15μm)/ポリエチレン(厚さ
20μm)/接着性ポリオレフィン(厚さ50μm) 試料4:2軸延伸ポリエステル(厚さ12μm)/2軸
延伸ポリプロピレン(厚さ20μm)/接着性ポリオレ
フィン(厚さ30μm) 試料5:2軸延伸ポリエステル(厚さ12μm)/1軸
延伸ポリプロピレン(20μm)/接着性ポリオレフィ
ン(厚さ30μm) [2軸延伸ポリエステル:東洋紡績(株)製「エスペッ
トT4100 」、ポリエチレン:三井石油化学(株)製「ミ
ラソン16-P」、接着性ポリオレフィン:三井デュポンポ
リケミカル(株)製「CMPS」、2軸延伸ポリプロピ
レン:東洋紡績(株)製「パイレンOT」、2軸延伸ナイ
ロン:ユニチカ(株)製「エンブレムON」、1軸延伸ポ
リプロピレン:日石合樹製品(株)製「パリーラPG」] 各試料の積層材料に発振波長10.6μmの炭酸ガスレ
ーザ(米国シンラッド社製48-1-28W)で連続およびパル
ス発振にて照射して連続線およびミシン目からなる加工
切溝を形成した。このとき、ミシン目は加工部1.6mm
と非加工部0.4mmとが交互に形成されるように調整し
た。レーザ照射後に加工部断面積を図3に示すように拡
大した結果、各積層材料は下記のように加工されてお
り、いずれもハーフカット状態であることが確認され
た。
【0031】試料1:2軸延伸ポリエステル(厚さ16
μm)のみカット 試料2:2軸延伸ポリエステル(厚さ16μm)/2軸
延伸ポリエステル(厚さ25μm)のみカット 試料3:2軸延伸ナイロン(厚さ15μm)のみカット 試料4:2軸延伸ポリエステル(厚さ12μm)のみカ
ット 試料5:2軸延伸ポリエステル(厚さ12μm)のみカ
ット 次に、上記各試料をレーザ照射後に図1に示す形状に裁
断し、これを図2に示すようにポリスチレンを主体とす
る容器本体14のトナー供給用開口11の周縁に形成さ
れているフランジ12に接着性ポリオレフィン側から熱
融着して固定し、これを折り返し部の先端側から図5に
示す矢印方向に引き出して引き裂き性を調べ、レーザ加
工を行なわない場合と比較した。結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】ただし、表1において各記号はそれぞれ次
の意味である。 ×:直線的に引き裂けない △:一部直線的に引き裂けない ○:直線的に引き裂け加工切溝から外れない ◎:直線的に引き裂け加工切溝から外れず引き裂きもス
ムーズ 表1から明らかなように、レーザ加工により加工切溝が
設けられた積層材料は、未加工品に比べて極めて良好な
直線引き裂き性を有しており、加工切溝から外れず、定
位置開口が可能になることが確認された。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、以上のように構成した
ので、容器の大小、容量にかかわらず常に定位置で確実
に開口可能であって、しかも単一の部材からなるためシ
ール作業が容易なトナー容器蓋材用フィルムおよびこの
トナー容器蓋材用フィルムを用いてなり簡略化された工
程で製造可能であるとともにコストの低減したトナー容
器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトナー容器蓋材用フィルムの一例を示
す平面図である。
【図2】本発明のトナー容器の一例を示す斜視説明図で
ある。
【図3】本発明のトナー容器蓋材用フィルムを構成する
積層材料の層構成の一例を示す説明図である。
【図4】本発明のトナー容器蓋材用フィルムを構成する
積層材料の層構成の他の一例を示す説明図である。
【図5】本発明のトナー容器からトナー容器蓋材用フィ
ルムを引き剥がす状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…トナー容器蓋材用フィルム 8…切断線 10…トナー容器 11…トナー供給用開口 12…フランジ 13…トナー充填口 14…容器本体 15…トナー供給口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成用のトナーが充填されるトナー
    容器に設けられたトナー供給用開口を密封するものであ
    って、フィルムの一部が引き剥がされることにより前記
    トナー供給用開口よりも小さいトナー供給口を開口させ
    るトナー容器蓋材用フィルムにおいて、積層材料からな
    り、該積層材料の少なくとも1層には開封時に引き裂か
    れて前記トナー供給口の周縁を形成すべき線に沿って連
    続する又はミシン目状の不連続な切断線が設けられてい
    ることを特徴とするトナー容器蓋材用フィルム。
  2. 【請求項2】 前記積層材料が少なくとも耐熱性基材層
    および熱融着性シーラント層の2層からなる請求項1記
    載のトナー容器蓋材用フィルム
  3. 【請求項3】 前記積層材料がポリエステルまたはナイ
    ロンからなる耐熱性基材層を有する請求項1または請求
    項2記載のトナー容器蓋材用フィルム。
  4. 【請求項4】 画像形成用のトナーが充填されるトナー
    容器であって、現像装置にトナーを供給するためのトナ
    ー供給用開口を有するとともに該開口の周縁にフランジ
    が設けられ、さらに容器内にトナーを充填するためのト
    ナー充填口がいずれかの面に設けられた容器本体と、前
    記フランジに接着され前記トナー供給用開口を密封する
    とともに開封により該トナー供給用開口よりも小さいト
    ナー供給口を形成するトナー容器蓋材用フィルムとを備
    え、前記トナー容器蓋材用フィルムは積層材料からな
    り、該積層材料の少なくとも1層には、開封時に引き裂
    かれて前記トナー供給口の周縁を形成すべき線に沿って
    連続する又はミシン目状の不連続な切断線が設けられて
    いることを特徴とするトナー容器。
JP7114663A 1995-03-31 1995-05-12 トナー容器蓋材用フィルムおよびトナー容器 Pending JPH08328369A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6178302B1 (en) 1997-12-09 2001-01-23 Canon Kabushiki Kaisha Developer container seal, developer container, developing apparatus, process cartridge, and image forming apparatus
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