JP2904573B2 - 引き裂き性に優れた積層体及び現像剤収納容器 - Google Patents

引き裂き性に優れた積層体及び現像剤収納容器

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JP2904573B2 JP2308088A JP30808890A JP2904573B2 JP 2904573 B2 JP2904573 B2 JP 2904573B2 JP 2308088 A JP2308088 A JP 2308088A JP 30808890 A JP30808890 A JP 30808890A JP 2904573 B2 JP2904573 B2 JP 2904573B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、少なくとも表層と、この表層に積層されて
いる第2の層とから構成された積層体と、電子写真複写
機等において使用される現像剤を収納する現像剤収納容
器とに関するものである。
[従来の技術] 電子写真装置等は、画像形成部と定着部とから概略構
成されている。そして画像形成部で転写材上に転写され
たトナーは、定着部で熱溶融により定着されるようにな
っている。
現像部あるいは現像装置は、周知のように、現像ロー
ラあるいは現像スリーブや現像層厚規制ブレードなどが
組み込まれた現像器部と現像剤収納容器からなり、この
容器は底板を介して現像器部に一体に配置される。この
底板の長手方向に横長のスリット開口が形成されてお
り、この横長スリット開口部が介して現像器部内に連通
している。この横長スリット開口は、シール部材で封止
されており現像剤収納容器と現像器部の連通を遮断して
おり現像剤は容器部内に密封収納された状態で維持さ
れ、現像装置の物流、保管過程で現像剤の装置外漏れ出
し、飛散防止、防湿がなされている。
使用時には上記のシール部材を装置外に引き抜いて横
長スリット開口を開封し現像器部に連通させる。シール
部材は柔軟シール部材であり底板の横長スリット開口の
四周縁にヒートシール(熱溶着)、インパルスシール高
周波ウェルダー等の接着手段によりイージーピール接着
されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記のように、従来の現像剤収容器はシール部材を取
り去ってあるいは引き裂くだけでトナー、すなわち、現
像剤の補給ができる利点はあるが、従来のシール部材に
は下記のような問題点があった。
(1)シール部材を接着部にて引きはがす操作に大きな
力を要する。
(2)いわゆるイージーピール接着は接着強度のコント
ロールが難しく、引きはがす力を小さくしようとすると
接着力が不足して物流時にシール部材のはがれを生みや
すく現像剤の漏れを招きやすい。
(3)シール部材のキズや接着加工時の損傷等によりシ
ール部材の引きはがし時にシール部材の斜め切れ、契れ
等が発生する場合があった。
(4)シール部材の接着しろのためシール部材の開口成
形方向に対して直角方向の幅は開口部より広くならなけ
ればならず現像器との接着時に折り返し部分をかみ込ん
だり接着剤や溶融した樹脂と接触して固着しシール部材
が引き抜けないというトラブルが発生することもあっ
た。
(5)シール部材に一軸延伸したポリプロピレンのよう
な方向性を持ったもの又はハーフカットを施して方向性
を付与したものを使い引き裂けやすい方向を開口成形方
向に合わせるような構成をとった場合でも十分な寸法精
度の開口を得ることはできなかった。
(6)第一フィルム(カバーフィルム)にイージピール
性の接着層を備え第一フィルムより幅の狭い第二フィル
ム(テアーテープ)を溶着し第二フィルムの端部を引く
ことにより第二フィルムの幅に合わせて第一フィルムを
引き裂くという方法が考案され実施されているが第一フ
ィルムと第二フィルムを溶着する工程が必要でありコス
トアップの要因となっている。
したがって、本発明は小さな力で正確に引き裂くこと
のできるシール部材あるいはシール部材として適用する
こともできる積層体を提供することを目的とし、また他
の発明は軽い力で一定の幅だけを簡単に開口することの
できる現像剤収納容器を提供することを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] 本出願に係る発明の目的を実現する引き裂き性に優れ
た積層体の第1の構成は、少なくとも表層と、該表層に
積層されている第2層とから成り、前記表層は一軸延伸
された熱可塑性高分子フィルムであり、前記第2の層
は、縦または横のいずれか一方に引き裂き性を有するポ
リオレフィン製フラットヤーンクロスとするものであ
る。
本出願に係る発明の目的を実現する引き裂き性に優れ
た積層体の第2の構成は、上記した第1の構成におい
て、前記表層と前記第2の層は、ドライラミネートで貼
り合わせられるものである。
本出願に係る発明の目的を実現する引き裂き性に優れ
た積層体の第3の構成は、上記した第1または第2の構
成において、前記ポリオレフィン製フラットヤーンクロ
スに、ポリオレフィン系ホットメタル接着剤がラミネー
トされているものである。
本出願に係る発明の目的を実現する現像剤収納容器
は、内部に現像剤が収納される容器本体と、上記したい
ずれか一つに記載の引き裂き性に優れた積層体とから成
り、前記容器本体は、内部に収納されている現像剤を排
出するための開口部を有し、該開口部は、前記引き裂き
性に優れた積層体によりシールされるものである。
すなわち、本発明による積層体は、少なくともその一
層は、縦または横のいずれか一方向に引き裂き可能なポ
リオレフィン製フラットヤーンクロスから構成される。
またその表層は一軸延伸された熱可塑性高分子フィルム
から構成される。そして他の発明では被着体と接する面
はポリオレフィン系ホットメルト接着剤から構成されて
いる。中間層にポリオレフィン製フラットヤーンクロス
を有することにより一定の幅だけを開口させることが可
能である。
ここで述べるポリオレフィン製フラットヤーンクロス
とは、延伸されたポリオレフィンを平織したもので、縦
横のフラットヤーンの幅を変えることで細いほうだけを
引き裂きやすくできる。したがって縦横の幅を所定の幅
に保つことで細いほうのフラットヤーンに対し直角方向
に引き裂くことで一定の開口が得られる。
しかしながら、このフラットヤーンクロスは、他の樹
脂で目止めした方が簡単に引き裂く上で便利である。従
来フラットヤーンクロスは粘着テープ用基材として利用
されることが多くその場合はポリエチレン又はシリコン
系の樹脂により目止めされていた。本発明では、ポリオ
レフィン製フラットヤーンクロスにヒートシール可能な
ポリエチレン系ホットメルト接着剤を塗布しイージーピ
ール機能を与えるためポリエチレン又はシリコン系樹脂
で目止めされた基材をそのまま用いることは、ヒートシ
ール時の耐熱性がたりず不可能である。
そこで、目止めされていない状態のポリオレフィン製
フラットヤーンクロスにポリオレフィン系ホットメルト
接着剤を押し出しラミネートすることで、イージーピー
ル機能と目止め効果を同時に与えた。
更に押し出しラミネートされていないもう一方の面
に、一軸延伸されたポリプロピレン又はポリエチレンテ
レフタレートのフィルムをドライラミネートしヒートシ
ール可能な積層体を得た。
この時大切なのは、ポリオレフィン製フラットヤーン
クロスの引き裂き方向(細いフラットヤーンと直角方
向)とドライラミネートされるフィルムの延伸方向を合
わせることである。
一方、本発明の積層体に用いられるポリオレフィン系
ホットメルト接着剤は、積層体の引き裂き強度より強く
被着体に接着しなくてはならない。
かつ積層体の引き裂き強度に大きな影響を与えない厚
さにラミネートされる必要がある。その時の厚さは約20
〜100ミクロン程度である。
しかしながら本発明に用いられるポリオレフィン製フ
ラットヤーンクロスの引き裂き強度は、50〜200gであ
り、一軸延伸されたポリプロピレン又はポリエチレンテ
レフタレートのフィルムの引き裂き強度は50g以下と非
常に軽いため、かなり広範囲にわたり上記ポリオレフィ
ン系ホットメルト接着剤を選ぶことが可能である。
[実施例] 実施例1 縦方向1.8mm、横方向1.2mmのポリオレフィン製フラッ
トヤーンを第1図に示すように平織した基布bの片面に
ポリオレフィン系ホットメルト接着剤(EVA含有量20
%)cを押し出しラミネートし同時に基布の目止めを行
った。
次にもう一方の面に一軸延伸されたポリプロピレンフ
ィルム(TOYOBOパイレンEM=H 20μm)aをドライラミ
ネートにより貼りあわせ3層よりなる積層体を得た。
次いでこの積層体を第3図に示すように折り返し片d
を有するように切断し、第4図に示すようにポリフェニ
レンオキサイド(PPO)を射出成型して得られた容器e
のフランジ部fにヒートシールした。
充分冷却した後先端部を180度折り返して速度200mm/m
inで剥離試験を行った。
実施例2 実施例1同様に押し出しラミネートした基布のもう一
方の面に一軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフ
ィルム12μmをドライラミネートし3層よりなる積層体
を得た。
以下実施例1同様の試験を実施した。
比較例1 一軸延伸されたポリプロピレンフィルム(25μm)に
ポリオレフィン系ホットメルト接着剤(EVA含有量20
%)を押し出しラミネートした積層体を作成し、これを
第1、2実施例と同様に、第3図に示すような形状に切
断し、そして第4図に示す容器に接着して、同様の試験
を実施した。
比較例2 二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μ
m)とナイロンフィルム(30μm)を貼り合わせたもの
にポリオレフィン系ホットメルト接着剤(EVA含有量20
%)を押し出しラミネートし積層体を得た。そして第5
図に示す開口幅が60mmの容器e′に先端と後端が20mmと
なる様なシールヘッドを用いてヒートシールした。
その後他と同じ試験を行った。
上記実施例および比較例の試験結果は次の表の通りで
あった。
なおA、A′部、B、B′部及びC、C′部は、第4
図、第5図において、A、A′…で示されている個所に
対応している。
以上のように、本実施例によると、剥離強度が明確に
相違するので、小さな引きはがし力で、斜め切れ、契れ
等が生じることなく、正確に開封することができる。
[発明の効果] 以上のように、本発明による積層体は、一方に引き裂
き性を有するポリオレフィン製フラットヤーンクロスを
有するので、軽い力で一定の幅だけを簡単に引き裂くこ
とができる。しかも引き裂きの寸法精度は極めて高い。
したがって、本積層体を現像剤収納容器のシール材と
して適用すると、現像剤排出開口部が大きくても、この
積層体で直接ヒートシールし、その開口を所定の幅に狭
めることができる。
また現像剤収納容器の発明によると、積層体はポリオ
レフィン系ホットメルト接着剤がラミネートされている
ので、従来のように、ヒートシールパターンにより開封
強度が左右されることも少なく、スムーズな開封を得よ
うとヒートシール条件を甘くしその為に内容物が漏れて
しまうといった心配は一切なくなる。
またテアテープとカバーフィルムの様に二つの部材を
溶着する必要がないので工程を簡略化できる。
更に本発明による積層体はポリオレフィン(ポリエチ
レンやポリプロピレン)といった比較的安価な材料を利
用しているためコストも安い。
【図面の簡単な説明】
第1図はポリオレフィン製フラットヤーンクロスの実施
例を示す平面図、第2図はその積層体の断面図、第3図
は本積層体をシール部材に適合するようにした実施例を
示す斜視図、第4図は現像剤収納容器の実施例を示す斜
視図、第5図は本実施例と比較するための現像剤収納容
器の斜視図である。 a……一軸延長伸ポリプロピレン又はポリエステルのフ
ィルム b……ポリオレフィン(ポリエチレン)製フラットヤー
ンクロス c……ポリオレフィン系ホットメルト接着剤 e……現像剤収納容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 G03G 15/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも表層と、該表層に積層されてい
    る第2層とから成り、前記表層は一軸延伸された熱可塑
    性高分子フィルムであり、前記第2の層は、縦または横
    のいずれか一方に引き裂き性を有するポリオレフィン製
    フラットヤーンクロスであることを特徴とする引き裂き
    性に優れた積層体。
  2. 【請求項2】前記表層と前記第2の層は、ドライラミネ
    ートで貼り合わせられることを特徴とする請求項1記載
    の引き裂き性に優れた積層体。
  3. 【請求項3】前記ポリオレフィン製フラットヤーンクロ
    スに、ポリオレフィン系ホットメタル接着剤がラミネー
    トされていることを特徴とする請求項1または2記載の
    引き裂き性に優れた積層体。
  4. 【請求項4】内部に現像剤が収納される容器本体と、請
    求項1ないし3のいずれか一つに記載の引き裂き性に優
    れた積層体とから成り、前記容器本体は、内部に収納さ
    れている現像剤を排出するための開口部を有し、該開口
    部は、前記引き裂き性に優れた積層体によりシールされ
    ることを特徴とする現像剤収納容器。
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