JP4272869B2 - 易開封性包装袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、テープ状開封片付きのピロータイプの包装袋であって、ボイルなどの加熱処理が可能であり、且つ円周状に袋を開封することができる密封性を有する包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチックフィルムからなる袋に収容された内容物を取り出す場合、鋏、包丁、ナイフなどを用いて開封するか、或いは、これらの用具を用いずに開封するために袋のシール端部や折曲げ部にノッチや微細な傷痕、粗面を付与しそれを起点にして袋を引き裂いて開封したり、袋のシールを弱シールとしてシール部を剥離して開封するのが一般的であった。
袋を引き裂いて開封するようにした袋としては、3方または4方シール袋の場合は、袋のシール端縁部の全長にわたって微細な傷痕を付与した袋が知られている(例えば特許文献1参照)。又、ピロー袋の場合は、フィルムを二つ折りにして形成される袋の折曲げ部分に粗面加工を施したものが知られており(例えば特許文献2参照)、何れも袋の表裏のフィルムを同時に同じ方向に引き裂いて開封するものである。
【0003】
これらの方法は、袋の引き裂き延長線上に内容物が無い場合は問題無く引き裂いて内容物を取り出すことができる。しかしながら例えば、羊羹や豆腐、ゼリーなどの様に内容物をタイトに包装した場合や、ホットドック、注射器などの医療器具の場合の様に袋の長さ一杯に内容物を包装した場合は、内容物が引き裂き延長線上に存在しそれが障害となって袋を引き裂いて開封することは困難で、無理に開封すると内容物が変形したり変質してしまうことがあった。
【0004】
このようなタイトにまたは袋一杯に内容物を包装したピロー包装体の開封方法として、袋の周方向に折り曲げられた合掌シール部の表側に位置するフィルムのみをシール端辺と直角方向に袋を周回して帯状に引き裂くことにより袋を図9に示す帯状の開封片12とその両側の袋胴体部11−1と11―2の3つに分断してリング状に開封する方法がある。合掌シールの表側フィルムのみを帯状に開封するための技術的なポイントは、第1に、合掌シール部で融着一体化している表裏フィルムの裏側に位置するフィルムを表側のフィルムとシール内縁際で分離して表側のフィルムのみを引き裂くための方法と、第2に表側フィルムのみを合掌シールの端辺と直角方向に帯状に袋を周回して引き裂く方法の工夫である。
【0005】
第1の技術ポイントの合掌シールの表裏フィルムを合掌シール内縁際で分離して表側のフィルムのみを引き裂く方法として、図1の開封片2を配置した合掌シール部1の断面図のように合掌シール部1の表側フィルム(合掌シール部を袋の周方向に倒した時山折り側になる外側フィルム)3−1及び裏側フィルム(合掌シール部を袋の周方向に倒した時谷折側になる内側フィルム)3−2の2枚の重ね合せたフィルムの間にテープ状開封片2を開封片の先端が合掌シール部1の外縁1−1側に突出した状態で挟み込み込んで一体シールし、シール外縁1−1の開封片2の幅方向両側端部と接触する部位またはその周辺部に図2−Aの開封片配置部分の平面図に示した様にノッチ4−1及び4−2の2箇所の引き裂き開始手段が施されている方法(特許文献3参照)、及び上記と同様な開封片を配置し、引き裂き開始手段としてノッチの替わりに図2−Bのようにシールの外縁1−1の全長に沿って微細な傷痕5を付与する方法が提案されている(特許文献4参照)。
【0006】
前記の方法での表側フィルム3−1のみを引き裂く原理は、開封片2と裏側フィルム3−2との接着強度を弱め、即ち易剥離性にコントロールすることで、図3の様に開封片2を摘んで矢印方向aに引き上げた時に、開封片2と裏側フィルム3−2間の接着を剥離させ、図2−Aの場合はノッチ3−1と3−2間の距離幅の表側フィルム3−1のみを図4の矢印b−1及びb−2の方向に帯状に引き裂くものである。同様に図2−Bの場合は、図示はしてないが、開封片2の幅方向両側端部と接触する部位の微細傷痕から開封片2の幅の表側フィルム3−1のみを図4と同様に引き裂くものである。
【0007】
しかしこれらの場合は、開封片2と裏側フィルム3−2との接着強度を易剥離性となるように弱めにコントロールしているためこの部分の密封性に問題が発生することがあった。特に本発明の目的とするボイルなどの加熱用袋としては密封性に問題があり使用が制限された。
【0008】
又これとは別の、表裏フィルムを合掌シール内縁際で分離して表側のフィルムのみを引き裂く方法として、袋のシール端辺に図6の合掌シール部1の平面図に示した様に、シール外縁1−1にノッチ7−1、7−2の易引き裂き処理(易裂処理)部を設けると共に、図5のシール部分断面図に示した様に、ノッチ7−1、7−2間を摘んでシール端辺と直角方向に引き裂いたとき引き裂き延長線上にあるシール内縁1−2及びシール内縁内側近傍の裏側フィルム3−2の非シール部に易切断処理部6を設けた袋が提案されている(特許文献5、6参照)。
【0009】
この場合の開封は、ノッチ7−1と7−2の間のシール端部を摘んで図7の矢印方向cに引張ることにより表側フィルム3−1と裏側フィルム3−2を同時に切り出し引き裂きがシール内縁1−2付近に達したときに易切断処理部6で裏側フィルム3−2のみを切断しノッチ7−1と7−2の間隔幅の表側フィルム3−1のみを図8の矢印d−1及びd−2の方向に帯状に引き裂くものである。
【0010】
この場合は、合掌シール部1の表側フィルム3−1と裏側フィルム3−2は通常の強度レベルで接着されているため袋の密封性には問題はないが、ノッチ7−1と7−2はシール1の外縁1−1端部に加工されているためその部分の見分けがつき難く、且つシール性を確保するためノッチの切り込みはあまり深く出来ないため摘み代が浅く指先で摘み難い欠点があった。又ノッチの切り込みが包装体の流通段階で引っ掛かって意図しない破袋が発生し易い欠点があった。
【0011】
ノッチのかわりにシール部の内側にコの字形の切り込みを入れ切り込みを含む領域に易剥離部を設けた袋が提案されている(特許文献7参照)がこれも上記と同じ欠点があった。そして、これらノッチ等の易裂処理は目立ちにくくまた摘みにくいという欠点があった。
第2の技術ポイントの表側フィルム3−1のみを図9のように帯状に引き裂いてもとの開封開始位置まで周回して戻るための方法として、包装袋を周回して開封用の細幅のティアテープを配してシール端に突出したティアテープを摘んで引張ることによりティアテープに沿って円周状に開封する方法が提案されている(特許文献8参照)。
【0012】
この場合特別な種類のフィルムを用いる必要は無いがティアテープを袋を周回してフィルムに接着するためには特別な装置が必要であり且つ袋の周と同じ長さのティアテープが必要となりコスト高になる欠点、及び開封に当たって剥離により表裏フィルムをシール内縁端で分離するため袋の密封性に問題が発生し密封性を必要とする袋には採用しずらい欠点があった。
【0013】
ティアテープによらない方法として、袋を構成するフィルムとして合掌シール部の端辺と直角方向に引き裂き性を有する直線カット性フィルムをフィルムの構成材料として用いることによって袋を円周状に開封する方法が提案されている(特許文献5、6参照)。この方法は、直線カット性フィルムを用いなければならない限定はあるが上記に述べた方法で開封を開始さえすれば、合掌シール部のどの個所からも袋を周回して開封することが出来る利便性がある。
【0014】
【特許文献1】
特開平6−8966号公報
【特許文献2】
実開昭63−147451号公報
【特許文献3】
特開昭63−67273号公報
【特許文献4】
特開昭63−67272号公報
【特許文献5】
特開平11−49185号公報
【特許文献6】
特開2001−55248号公報
【特許文献7】
特開2001−58649号公報
【特許文献8】
特開2000−142726号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、テープ状開封片付きのタイトな内容物の包装に適したピロータイプの包装袋で、密封性に優れボイルなどの加熱処理が可能で、且つ円周状に袋を開封することが可能な包装袋を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、下記の構成を有する本発明により解決することができる。
(1)プラスチックフィルムを折り曲げて、両端部を重ねて熱融着して合掌シールし筒状に形成後開放端を熱融着した袋において、合掌シール部の任意の1以上の部位にテープ状開封片が、先端を突出して挟み込まれて一体に融着され、突出した開封片の幅方向の両側端を挟んだ合掌シールの外端縁部に易裂処理加工が施されていると共に、筒の周方向に折り曲げられたテープ状開封片の長さ方向の延長線上に位置する合掌シールの谷折側のフィルムの合掌シール部内縁端より袋内部側の非融着部に易切断処理加工が施されていることを特徴とする易開封性包装袋。
【0017】
(2)包装袋が袋の両端部に折り込み部を有するガゼット形状の袋であることを特徴とする上記(1)記載の易開封性包装袋。
(3)テープ状開封片のもう一方の先端が、合掌シールの内縁端から2〜8mmシールの内側に位置してシール部に挟み込まれていることを特徴とする上記(1)または(2)記載の易開封性包装袋。
(4)プラスチックフィルムが基材フィルム、中間フィルム、熱融着性フィルの順番に積層されていることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の易開封性包装袋。
【0018】
(5)中間フィルムが、合掌シールの長さ方向と直角方向の引き裂き性を有するフィルムであることを特徴とする上記(1)〜(4)記載の易開封性包装袋。
(6)予め積層した基材フィルムと中間フィルムの両方を貫通する微細な傷痕群からなる易切断処理加工が施されていることを特徴とする上記(4)または(5)記載の易開封性包装袋。
(7)プラスチックフィルムが基材フィルム、バリア性フィルム、中間フィルム、熱融着性フィルの順番に積層されていることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の易開封性包装袋。
【0019】
(8)バリア性フィルムがアルミニウム箔からなることを特徴とする上記(7)記載の易開封包装袋。
(9)予め積層した基材フィルム、バリア性フィルム及び中間フィルムの全てを貫通する微細傷痕群からなる易切断処理加工が施されていることを特徴とする上記(7)または(8)記載の易開封性包装袋。
(10)易切断処理加工が、フィルムを貫通する微細傷痕群を形成する治具をフィルムに押し付けることによって形成された微細傷痕群であることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれかに記載の易開封性包装袋。
【0020】
(11)微細傷跡群が、砥粒をフィルムに押し付けることによって形成された微細傷痕群であることを特徴とする上記(10)記載の易開封性包装袋。
(12)微細傷跡群が、刃物をフィルムに押し付けることによって形成された合掌シール内縁に平行な切り込みからなる微細傷痕群であることを特徴とする上記(10)記載の易開封性包装袋。
【0021】
(13)易切断処理加工が、テープ状開封片の幅の1.5から4倍の幅で開封片延長線を含む位置のみに加工されていることを特徴とする上記(1)〜(12)のいずれかに記載の易開封性包装袋。
(14)易切断処理加工が、少なくとも融着部と融着部内縁より1から10mmの範囲の非融着部に跨って施されていることを特徴とする上記(1)〜(13)のいずれかに記載の易開封性包装袋。
(15)易裂処理加工が、合掌シール外端縁部の端縁線に対して略垂直方向の多数の微細な細長形状の傷痕を合掌シール部の長さ方向に連続的に付与したものであることを特徴とする上記(1)〜(14)のいずれかに記載の易開封性包装袋。
【0022】
(16)少なくともテープ状開封片が位置する個所の合掌シール部のフィルムの重ね合せ部分が全幅に渡って融着されていることを特徴とする上記(1)〜(15)のいずれかに記載の易開封性包装袋。
(17)基材フィルムが片面シール可能なフィルムか、パートコートにより合掌シール部が袋胴体と融着されていることを特徴とする上記(1)〜(16)のいずれかに記載の易開封性包装袋。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の包装袋はプラスチックフィルムを折り曲げて両端を合掌状に重ね合わせて重ね合せ部を熱融着して縦シールし、次いで開放端を横シールして得られる。この時、テープ状開封片は、その先端を合掌部外縁端から突出した状態で熱融着前の合掌フィルムの間に挟み込まれその後一体に熱融着される。
【0024】
本発明の易開封性包装袋を図面を参照しながら説明する。
図10は、本発明のプラスチックフィルム3の断面図で、プラスチックフィルム3は少なくとも基材フィルム8及び中間フィルム9及び熱融着性フィルム10がこの順番に積層された積層フィルムからなる。基材フィルム8としては、ポリプロビレンなどのポリオレフィン系樹脂フィルム、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などのポリアミド系樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂フィルムなどの延伸フィルムが用いられる。
【0025】
中間フィルム9は、直線カット性を有するフィルムでプラスチックフィルム3に直線カット性を付与するために積層される。その例として、一軸延伸ポリエチレンフィルム、一軸延伸ポリプロピレンフィルムなどの縦一軸または横一軸延伸ポリオレフィン系フィルムやナイロン6樹脂にポリメタキシリレンアジパミド樹脂を混合して層分離構造と延伸条件を工夫した二軸延伸系ポリアミド系フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂にポリブチレンテレフタレート樹脂を混合して層分離構造と延伸条件を工夫した二軸延伸ポリエステル系フィルムなどがある。直線カット性を有する中間フィルム9を用いることなくプラスチックフィルム3に直線カット性を付与する別の方法として、2枚の基材フィルムをフィルムの分子配向が交差するように積層しても良い。
【0026】
熱融着性フィルム10としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンと共重合可能なビニル化合物との共重合樹脂、或いはポリプロピレン系樹脂のフィルムなどが用いられる。
【0027】
水蒸気バリア性、酸素バリア性やアロマバリア性などが要求される場合は、基材フィルム8にポリ塩化ビニリデン樹脂もしくはエチレンビニルアルコール樹脂を主体とするバリア樹脂層などをコーティングしたフィルムや、基材フィルム8に金属酸化物、金属などを蒸着したフィルムを用いるか、ガスバリア性を有する別のフィルム(図示せず)、例えばアルミニウムなどの金属箔、ポリ塩化ビニリデン樹脂フィルム、エチレンビニルアルコール樹脂系フィルムやこれらと他の樹脂との共押出しフィルムなどのフィルムを基材フィルム8と中間フィルム9との間または中間フィルム9と熱融着性フィルム10との間に積層することが出来るが、開封時の引き裂きの容易性からバリア性フィルムは基材フィルム8と中間フィルム9との間に積層したほうが好ましい。
【0028】
プラスチックフィルム3の製造方法は、特に制限されるものではなく、フィルム同士を接着剤を用いて積層するドライ、ウェットラミネーション法、Tダイスから溶融ポリエチレンを押出すことによってフィルム同士を積層するサンドラミネーション法、Tダイスから溶融ポリエチレンを押出すことによってポリエチレンを積層する押出しラミネーション法、低融点の熱融着性樹脂を用いたサーマルラミネーション法などが目的に応じて用いられる。
【0029】
図11は、本発明の易開封性包装袋の周方向に折り曲げられた合掌シール部1にテープ状開封片2を挟み込み熱融着した部分の断面図、図12は、その付近の平面図である。合掌シール部1の表側フィルム3−1及び裏側フィルム3−2の外縁端1−1部には易裂処理加工5が施されており、開封片2は先端をシール外縁1―1から突出して、もう一方の端はシール内縁1−2より内側に位置する状態で表側フィルム3−1及び裏側フィルム3−2の合掌部に挟み込まれて一体に融着接合されている。
【0030】
「一体に融着接合される」とは、開封片2が位置する合掌シール部1は、合掌部の外縁端1−1部に非融着を残すことなく全幅にわたって融着シールされていることを意味する。即ち、開封片2を指で摘んで持ち上げて開封するときに合掌部の外端縁1−1が融着されずに非融着部として残っている場合は、開封片2を介して易裂処理加工5部へ剪断力が掛かり難くなるため引き裂き開始が困難になり易いためである。
【0031】
筒の周方向に折り曲げられた合掌シール部1の谷折側に位置する裏側フィルム3−2に、易切断処理加工6が合掌シール部1の内縁1−2より袋内部側の非融着部に施されている。袋の周方向に折り曲げられた合掌シール部1の裏側フィルム3−2は、袋に融着されて折り曲げ部分が袋の胴体に軽度に固定されていた方が、開封時にテープ状開封片2を摘んで切り出す時に易裂処理加工5部に引き裂き剪断力を付与し易く切り出し易いこと、包装体を液体中でボイル処理した後に水分がシールの折り曲げ部分と袋の間の隙間に溜まらず水分を除去し易いなどの理由で好ましい。このためにはプラスチックフィルム3の基材フィルム8として表面にヒートシール性を付与したフィルムを用いて折り曲げた合掌シール部1のヒートシール性の表面層とそれと重なった袋の胴体部のヒートシール性の表面層とを製袋時にヒートシールする。
【0032】
合掌シール部1を有する袋の形状は、袋の両端を山折りしたピロー平袋、袋の両端に山折部と谷折り部とからなる折り込みを有するガゼット形状のどちらであっても良いが、ゼリー、羊羹などの半固形状の内容物や固形状の内容物を充填する場合はガゼット形状の袋の方が内容物の収納効率が高く且つ包装体の形状を見栄えの良い直方体に成形可能であることから好ましい。
【0033】
テープ状開封片2は、細いテープ状の小片であって合掌部の表側フィルム3−1及び裏側フィルム3−2に挟み込まれて一体に融着接合される。そのためには開封片2の表裏はプラスチックフィルム3に積層された熱融着性フィルム10と熱融着性を有することが必要で、開封片2は単層のフィルムであっても良いが、開封時に開封片2を引つ張る張力で伸び難いほうが好ましくそのためには2層以上の積層フィルムであることが好ましい。開封片2の数は、通常はその位置が適切であれば1個で充分であるが場合によっては2個以上設けても差し支えない。
【0034】
開封片2の積層フィルムの例として、ポリプロビレン、ナイロン、ポリエステルなどの延伸フィルムの両面に熱融着性フィルム10と熱融着性を有する同種類の樹脂を積層したものなどが用いられる。該延伸フィルムには、開封時に開封片2の位置を視認し易くするために印刷が施されていても良い。開封片2の幅は、指で摘み易い幅あれば良く、一般的には3〜10mm程度の大きさのものが用いられる。
【0035】
また、その長さは、シール外縁1―1から突出させる長さと、合掌シール部1の幅及び開封片の内側先端か内縁1−2よりシール内側に位置する距離とによって決まるが、シール外縁端1―1からの突出長さはテープ状開封片2が摘み易い長さであれば良く5〜15mm程度が好ましい。開封片2の他方の先端が合掌シール部1の内縁1−2よりシール内側に位置する距離は、袋の密封性に影響するため重要である。
【0036】
即ち、開封片2が挟み込まれている合掌シール部1の部分は開封片2の厚み分だけ挟み込まれていない他の部分に比較して厚くなっており、その境界に開封片2の厚みに相当する段差が発生する。合掌部に挟み込まれた開封片2を一体に熱融着して合掌シールするときこの段差部分はシール圧力が掛かり難く、且つ段差が大きすぎると段差で発生した空間を熱により溶融した熱融着性樹脂10で安定して完全に埋めきることは難しくそのためシール不良が発生し易くなる。
【0037】
たとえこれに起因するシール不良が発生したとしても、これをカバーしてシール不良を防止するために、開封片2の内側(合掌シール部に挟み込まれた側の先端)先端は合掌シール部1の内縁1−2より内側に位置させることが好ましい。即ち、この様に開封片2の内側先端を位置させることにより開封片2の内側先端からその延長線上の合掌シール部1の内縁1−2端までの距離の間は開封片2が存在しないため段差は発生せず表側フィルム3−1と裏側フィルム3−2が開封片2を介さずに直接シールされることになりこの部分で密封性が保たれる。
【0038】
具体的には開封片2の内側先端は、合掌シール部1の内縁1−2端から2〜8mm内側(図12のX)に位置させることが好ましい。従って例えば開封片2の突出長さ10mm、合掌シール部1の幅が15mm、内側に位置する距離を4mmとすれば、テープ状開封片2の長さは21mmとなる。
【0039】
開封開始の起点となる易裂処理加工5は、開封片2の幅方向の両側端を挟んだシール外端1−1部またはその近傍部に施されている。易裂処理加工5の方法として、開封片2の幅方向の両側端部と接触するシール外端1−1またはその近傍に2ヶ所にIノッチ、Vノッチなどの切り込みを製袋時に設けるか、製袋時または製袋前のプラスチックフィルム3を特開昭61−142133号報に記載されている微小な突起からなる刃物を回転ロールの円周面上に多数設けた冶具、または微細な砥粒を回転ロールの円周面上に設けた冶具でプラスチックフィルム3を押圧することで図12に示すようにシール外縁端1―1の全長に沿って微細な傷痕5を連続的に付与しても良い。
【0040】
前者の切り込みを付与する場合は、2ケ所の切り込みが正確に開封片2の両側端部またはその近傍に位置するように注意を払って製袋する必要があるが、後者のシール外縁1−1全長に沿って微細な傷痕を連続的に付与する方法は、開封片2と易裂処理加工5の位置関係に格別の注意を払う必要がなく好ましい方法である。
【0041】
図13A、13Bは開封片2挿入部の開封開始時の状況、図14はその平面図である。本発明の易開封性包装袋の開封は、図13Aのように開封片2を摘み矢印方向eに引張ることで開始する。開封片2は表裏のフィルム3−1と3−2と一体に融着されているため開封片2が挿入されている合掌シール部1は、開封片2を引っ張ると開封片2の幅方向の両側端またはその近傍のシール外縁1−1に易裂処理加工5された微細傷痕を起点として図14のf−1、f−2の矢印方向に帯状に引き裂きが開始される。合掌シール部1の引き裂きが進行してシール内縁1−2に達すると裏側フィルム3−2に引っ張り応力が作用するようになる。
【0042】
合掌シール部1の内縁1−2付近の裏側フィルム3−2には、易切断処理加工6が施されこの部分の強度を弱くして切断し易くしているため引っ張り応力が高まり処理加工部のフィルム強度を上回ると、図13Bのように裏側フィルム3−2はシール内縁1−2を越えた袋内部の非シール部の易切断処理加工6部で切断されて分離され、以降は表側フィルム3−1のみが引き裂きを継続して袋を周回し引き裂き開始位置まで戻り、最終的には図9のように帯状引き裂き片12とその両側の袋胴体部11−1と11―2の3つに分断してリング状に開封される。
【0043】
図13、図14では易切断処理加工6は、開封片2の長さ方向の延長線を含む合掌シール部1のシール部と袋内部の非シール部に跨って施されているが、必ずしもこの必要はなく、少なくともシール内縁1−2近傍の袋内部の非シール部に1から10mmの幅(図12のZ)に渡って施されていれば良い。
【0044】
易切断処理加工6は、易切断処理加工の簡便さ、開封片2を合掌シール部1部に挿入するときの位置合わせに高精度が不要なことからシール内縁1−2の長さ方向に連続して設けられていても良いが、図13、図14のように、内縁1−2の長さ方向の必要な一部分のみに施されているほうが袋の機械的強度面から好ましく、そのサイズは開封片2を合掌シール部1に挿入する時の位置精度を考慮して開封片2の長さ方向の延長線には必ず易切断処理加工6部が存在するようなサイズに決定すればよく、開封片2の挿入位置精度から開封片の幅の1.5から4倍のサイズ(図12のY)の幅でシール内縁1−2の長さ方向に設けられていることが好ましい。
【0045】
テープ状開封片を引っ張ることで引張の方法がテープ挟み込みの方法と一致するため易切断処理の効果が発揮できる。易切断処理加工6の加工方法としては、微小な突起からなる刃物を回転ロールの円周面上に多数設けた冶具または微細な砥粒を回転ロールの円周面上に設けた冶具で、図10の積層前の基材フィルム8を押圧して微細な傷痕を付与した後に中間フィルム9および熱融着性フィルム10を積層する方法,積層前の基材フィルム8と中間フィルム9を別々に押圧して微細な傷痕を付与した後に基材フィルム8と中間フィルム9及び熱融着性フィルム10を積層する方法、または予め積層した基材フィルム8と中間フィルム9を押圧して両方のフィルムの同一個所に微細な傷痕を付与した後に熱融着性フィルム10を積層する方法があるが、このうち第3番目の積層後のフィルムにフィルムを貫通する微細な傷痕を付与する方法が開封時に最も弱い力で裏側フィルム3−2を切断し易く好ましい方法である。
【0046】
易切断処理加工6を合掌シール内縁1−2の長さ方向の所定個所に部分的に施す方法は、基材フィルムに予めレジマークを印刷しておいて、センサーでレジマークを感知させコントローラーに信号を送り、コントローラーから制御信号をサーボモーターに伝達することによって、所定ピッチの整数倍の円周を有する回転ロールの円周面上に微小な突起からなる刃物や砥粒を所定ピッチ間隔で部分的に設けた回転冶具の回転を調整することによってなされる。
【0047】
本発明のテープ状開封片を用いたピロータイプの易開封性包装袋は、開封個所の視認が容易で、開封片を摘みやすく、且つ密封性に優れるためボイルなどの加熱処理が可能で円周状に袋を開封することができるため、特にコンニャク、コンニャクゼリーなどのような袋一杯に内容物を充填しボイル処理などの加熱処理を必要とする内容物の包装に適している。
【0048】
【実施例】
基材フィルムとして帝人デュポンフィルム株式会社製の厚み15μmの片面ヒートシール性の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム/メリネックス850と、厚さ7μmのアルミニウム箔及び中間フィルムとして横方向に直線カット製を有する厚み17μmの東洋化学株式会社製の高密度ポリエチレンフィルム/カラリアンYの3種類のフィルムをこの順番で2液性ポリウレタン系樹脂を用いて積層した。
【0049】
次いでこの3層積層したフィルムにフィルムの流れ方向に120mmのピッチで横10mm、縦20mmの長方形形状の易切断処理加工部を設けた。易切断処理加工は、回転する厚み10mmで直径76.4mmφの金属製円盤の円周を等分した2ケ所の円周面に粒度#60の粒を周長20mmの距離になるように固着させた加工冶具を用いて、上記の積層フィルムを回転する加工冶具と金属製の受けローラーの間で押圧することによってフィルムに微細な貫通傷痕を付与することによって行った。
【0050】
加工ピッチの調整は、予め120mmピッチで基材フィルム/ポリエチレンテレフタレートフィルムにレジマークを印刷し、レジマークをセンサーで感知させコントローラーに信号を送り、コントローラーから制御信号をサーボモーターに伝達することによって、加工冶具の回転を微調整することによって行った。
【0051】
次に、この易切断処理加工を施した積層フィルムの中間フィルム/カラリアンYフィルム側にタンデム型の押出し機を用いてTダイスより密度0.917g/cmで厚み15μmの低密度ポリエチレン及び密度0.920g/cmで厚み20μmの直鎖状低密度ポリエチレンをこの順序で積層した。次いでこの積層フィルムを、易切断処理加工部の横幅10mmのセンターがフィルムの端から15mmの位置になるようにして幅129mmのスリットフィルムを得た。
【0052】
この時、金属ロールの円周面上に微小な突起からなる刃物を多数設けた厚み5.5mmの金属製回転冶具でスリットラインの中心部を押圧し積層フィルムの流れ方向に微細な傷痕を連続的して付与した後にスリットすることによって両端縁部に連続して微細な傷痕による易裂処理加工が施されたスリットフィルムを得た。
【0053】
このスリットしたフィルムを、ガゼット式製袋機を用いて合掌シール部幅15mm、両端の折り込み深さ8.5mm、横シール幅3mm、スカート長4mmで長さ方向の一端が開放し且つ合掌シール部が易切断処理加工側に倒れて袋胴体と軽く接合したガゼット形態の袋を得た。この時、厚み25μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの両側に厚み25μmの低密度ポリエチレンを積層した長さ17mm、幅7mmのテープ状開封片を縦20mmの易切断処理加工が施された位置の中心に位置するように合掌シール部にシール外縁に直角に外縁端から7mm突出させて挟み込み一体に融着した。テープ状開封片の挿入位置は、易切断処理加工の位置調整に用いたレジマークを利用してこのレジマークを検出して、その信号をすることによりテープ状開封片の供給装置に伝達し供給速度を微調整することにより調整した。
【0054】
この袋の合掌シールに挟み込まれた側のテープ状開封片の先端はシール内縁端から5mmシールの内側に位置しており、横10mmの易切断加工部の5mmは合掌シール部、5mmは袋内部の非シール部に跨って位置している。このようにして得られた袋の一端が開放したテープ状開封片付きガゼット袋500枚にコンニャクゼリーを充填して開放端をシールしリテイナーに充填体をセットして85℃で30分間熱水中で加熱処理した。熱水処理中に破袋は観察されず、処理後の充填体500袋を乾燥してその直後と1週間後に袋の状態を観察したが何れも破袋及び内容物の漏洩は見られなかった。
【0055】
合掌シール部から突出したテープ状開封片を指で摘んでシールと直角方向にシールを起こすように引張ったところほぼ7mmの帯幅で合掌シール部の表裏のフィルムが開封片の両側端付近の微細傷痕を起点として開封片と共に引き裂かれ、引き裂きが合掌シール部の内端縁に至ると一旦抵抗が増して合掌シール部の折り曲げた側の裏側フィルムが、易切断処理加工部で切断され残った表側フィルムのみを袋を周回してリング状に引き裂くことが出来た。開封した袋は7mmの帯幅の引き裂き片とその両側の袋片の3つに分断され、内容物のコンニャクゼリーを壊すことなく容易に取り出すことが出来た。
【0056】
【発明の効果】
本発明のピロータイプの易開封性包装袋は、テープ状開封片が合掌シール部に先端を突出して挟み込まれて一体に融着されているため密封性が良好でボイルなどの加熱処理が可能である。また開封に当たって開封位置が視認し易く、開封片を摘んで引っ張ることにより袋を周回してリング状に引き裂いて開封することが出来るため特に袋一杯に内容物を充填した包装袋として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】易剥離性を利用したテープ状開封片付の従来の袋の開封片付近の断面図である。
【図2】 易剥離性を利用したテープ状開封片付の従来の袋の開封片付近の平面図である。
【図3】易剥離性を利用したテープ状開封片付の従来の袋の開封開始時の状態図である。
【図4】易剥離性を利用したテープ状開封片付の従来の袋の開封開始時の状態図である。
【図5】開封片の無い従来の袋の開封ノッチ付近の断面図である。
【図6】開封片の無い従来の袋の開封ノッチ付近の平面図である。
【図7】開封片の無い従来の袋の開封開始時の状態図である。
【図8】開封片の無い従来の袋の開封開始時の状態図である。
【図9】従来及び本発明の袋の開封状態図である。
【図10】本発明の袋を構成するプラスチックフィルムの断面図である。
【図11】本発明の易開封性包装袋のテープ状開封片挿入部の断面図である。
【図12】本発明の易開封性包装袋のテープ状開封片挿入部の平面図である。
【図13】本発明の易開封性包装袋の開封開始時の断面状態図である。
【図14】本発明の易開封性包装袋の開封開始時の平面状態図である。
【符号の説明】
1 合掌シール部
2 テープ状開封片
3 プラスチックフィルム
3−1 表側フィルム
3−2 裏側フィルム
4−1、4−2 ノッチ
5 易裂き処理加工傷痕
6 易切断処理加工部
7−1、7−2 ノッチ
8 基材フィルム
9 中間フィルム
10 熱融着性フィルム
11−1、11−2 切断された袋の胴体
12 帯状引き裂き片

Claims (17)

  1. プラスチックフィルムを折り曲げて、両端部を重ねて熱融着して合掌シールし筒状に形成後開放端を熱融着した袋において、合掌シール部の任意の1以上の部位にテープ状開封片が、先端を突出して挟み込まれて一体に融着され、突出した開封片の幅方向の両側端を挟んだ合掌シールの外端縁部に易裂処理加工が施されていると共に、筒の周方向に折り曲げられたテープ状開封片の長さ方向の延長線上に位置する合掌シールの谷折側のフィルムの合掌シール部内縁端より袋内部側の非融着部に易切断処理加工が施されていることを特徴とする易開封性包装袋。
  2. 包装袋が袋の両端部に折り込み部を有するガゼット形状の袋であることを特徴とする請求項1記載の易開封性包装袋。
  3. テープ状開封片のもう一方の先端が、合掌シールの内縁端から2〜8mmシールの内側に位置してシール部に挟み込まれていることを特徴とする請求項1または2記載の易開封性包装袋。
  4. プラスチックフィルムが基材フィルム、中間フィルム、熱融着性フィルの順番に積層されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の易開封性包装袋。
  5. 中間フィルムが、合掌シールの長さ方向と直角方向の引き裂き性を有するフィルムであることを特徴とする請求項1〜4記載の易開封性包装袋。
  6. 予め積層した基材フィルムと中間フィルムの両方を貫通する微細な傷痕群からなる易切断処理加工が施されていることを特徴とする請求項4または5記載の易開封性包装袋。
  7. プラスチックフィルムが基材フィルム、バリア性フィルム、中間フィルム、熱融着性フィルの順番に積層されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の易開封性包装袋。
  8. バリア性フィルムがアルミニウム箔からなることを特徴とする請求項7記載の易開封包装袋。
  9. 予め積層した基材フィルム、バリア性フィルム及び中間フィルムの全てを貫通する微細傷痕群からなる易切断処理加工が施されていることを特徴とする請求項7または8記載の易開封性包装袋。
  10. 易切断処理加工が、フィルムを貫通する微細傷痕群を形成する治具をフィルムに押し付けることによって形成された微細傷痕群であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の易開封性包装袋。
  11. 微細傷跡群が、砥粒をフィルムに押し付けることによって形成された微細傷痕群であることを特徴とする請求項10記載の易開封性包装袋。
  12. 微細傷跡群が、刃物をフィルムに押し付けることによって形成された合掌シール内縁に平行な切り込みからなる微細傷痕群であることを特徴とする請求項10記載の易開封性包装袋。
  13. 易切断処理加工が、テープ状開封片の幅の1.5から4倍の幅で開封片延長線を含む位置のみに加工されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の易開封性包装袋。
  14. 易切断処理加工が、少なくとも融着部と融着部内縁より1から10mmの範囲の非融着部に跨って施されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の易開封性包装袋。
  15. 易裂処理加工が、合掌シール外端縁部の端縁線に対して略垂直方向の多数の微細な細長形状の傷痕を合掌シール部の長さ方向に連続的に付与したものであることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の易開封性包装袋。
  16. 少なくともテープ状開封片が位置する個所の合掌シール部のフィルムの重ね合せ部分が全幅に渡って融着されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の易開封性包装袋。
  17. 基材フィルムが片面シール可能なフィルムか、パートコートにより合掌シール部が袋胴体と融着されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の易開封性包装袋。
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