JP6926714B2 - パウチ - Google Patents

パウチ Download PDF

Info

Publication number
JP6926714B2
JP6926714B2 JP2017120570A JP2017120570A JP6926714B2 JP 6926714 B2 JP6926714 B2 JP 6926714B2 JP 2017120570 A JP2017120570 A JP 2017120570A JP 2017120570 A JP2017120570 A JP 2017120570A JP 6926714 B2 JP6926714 B2 JP 6926714B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pouch
seal portion
upper seal
film
tension piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017120570A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019006407A (ja
Inventor
和佳子 仙頭
和佳子 仙頭
真一 三上
真一 三上
藤貴 森
藤貴 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2017120570A priority Critical patent/JP6926714B2/ja
Publication of JP2019006407A publication Critical patent/JP2019006407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6926714B2 publication Critical patent/JP6926714B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)

Description

本発明は、サイドガセット部を備えたパウチに関する。
従来、サイドガセット部を備えた包装袋が知られている。また、このような包装袋において、内容物を取り出すために、開封し易い工夫がなされた包装袋も提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−203598号公報
しかしながら、特許文献1に記載の包装袋では、開封の容易性が十分であるとはいえないという問題がある。
そこで、本発明は、サイドガセット部を備えたパウチにおいて、開封しやすいパウチを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、
前面と後面と側面を有し、サイドガセット部を備えるパウチであって、
少なくとも基材層とシーラント層を有する包装材料でパウチが構成されており、
パウチは上部シール部を有しており、
上部シール部は、第1上部シール部と、第2上部シール部とで構成されており、
第1上部シール部は前面と後面が接合されており、
第2上部シール部は前面と側面および後面と側面が接合されており、シール強度が25N以下であって、
側面の外面に引張片が固定されており、
引張片は第2上部シール部近傍に固定されており、
引張片は、少なくとも一方の端部が固定されないか、または二点が固定されるとともに固定点が端部寄りの位置となっていることを特徴とするパウチを提供する。
引張片は長手方向と短手方向を有し、長手方向がパウチの上下方向に沿うように固定されていてもよい。
引張片は長手方向と短手方向を有し、長手方向がパウチの左右方向に沿うように固定されていてもよい。
パウチは1枚のフィルムで構成されていてもよい。
パウチは自立性を有していてもよい。
前面と側面の連接部、または/および、後面と側面の連接部を含むように側部シール部が形成されていてもよい。
本発明によれば、サイドガセット部を備えたパウチにおいて、開封しやすいパウチを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るパウチを示す図である。 本発明の一実施形態に係るパウチの側面図である。 本発明の一実施形態に係るパウチを開封した状態を示す斜視図である。 引張片の上部を固定した変形例のパウチの側面図である。 引張片の二点を固定した変形例のパウチの側面図である。 本発明の他の実施形態に係るパウチを示す図である。 第2上部シール部の変形例を示す図である。 第2上部シール部における試験片の位置を示す図である。 引張試験装置によるシール強度の測定の様子を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパウチを示す図である。このうち、図1(a)は内容物を充填した状態の斜視図であり、図1(b)は前面フィルム2側から見た正面図であり、図1(c)は図1(a)(b)におけるA−A線断面図である。図1において、斜線の網掛けを示した箇所は、シール部および接着部を示している。本明細書において、以下に示す、前面、後面、側面、上部シール部、下部シール部、上下方向、左右方向などの向きを示す用語は下部シール部を下にし前面を前に位置した状態における相対的な位置関係を表している。
本実施形態に係るパウチ1の構造は、図1に示すとおりである。まず、前面フィルム2と後面フィルム3を重ね合わせ、両方の側端部に側面フィルム4をそれぞれ挿入して、前面フィルム2及び後面フィルム3と側面フィルム4の対向する端縁部間をヒートシールして、側部シール部6を形成して筒状体を形成する。そして、筒状体の上部、下部をヒートシールすることにより、筒状体の上部に上部シール部8、下部に下部シール部18を形成し、左右の両側面がガセット状とされた構成のサイドガセットパウチと呼ばれる形態のパウチ1となる。
図1(b)の正面図に示すように、前面フィルム2の上部には、上部シール部8が設けられ、下部には、下部シール部18が設けられている。図示は省略しているが、後面フィルム3にも、前面フィルム2と同様に、上部には、上部シール部8が設けられ、下部には、下部シール部18が設けられている。上部シール部8は、第1上部シール部8aと、第2上部シール部8bとで構成されている。前面から見て、第1上部シール部8aは、2つの第2上部シール部8bに挟まれている。第1上部シール部8aは、前面フィルム2と後面フィルム3がシールされて接合されたものである。第2上部シール部8bは、前面フィルム2と側面フィルム4、後面フィルム3と側面フィルム4が、それぞれシールされて接合されたものである。
同様に、下部シール部18は、第1下部シール部18aと、第2下部シール部18bとで構成されている。後面から見て、第1下部シール部18aは、2つの第2下部シール部18bに挟まれている。第1下部シール部18aは、前面フィルム2と後面フィルム3がシールされて接合されたものである。第2下部シール部18bは、前面フィルム2と側面フィルム4、後面フィルム3と側面フィルム4が、それぞれシールされて接合されたものである。第2上部シール部8bは、第2下部シール部18bは、両方の側面フィルム4の全幅(図1(b)における左右方向)に亘って形成されている。図1(b)において、上下方向の2本の直線状の破線は、前面フィルム2に隠れた折込部4aの位置を示している。側面フィルム4は、折込部4aにより2つ折りされて、前面フィルム2と後面フィルム3の間に挿入されている。図1(b)に二点鎖線で示すように、下部シール部18が形成されたパウチ1の下部には、第1折線15、第2折線16が、パウチ1の下縁12と平行に形成されている。
本実施形態のパウチの断面構成は、図1(c)に示すように、重なり合った前面フィルム2と後面フィルム3の一方の側端部に側面フィルム4を挿入し、側面フィルム4の折込部4aと反対側の端縁と前面フィルム2と後面フィルム3の端縁とを揃えた状態でヒートシールして4箇所に側部シール部6が形成された構成である。2つの側面フィルム4の折込部4a同士は、互いに接しないように構成される。側面フィルム4は、折込部4aが形成されず、側面フィルム4が略平面となる状態で前面フィルム2と後面フィルム3の間に位置していてもよい。
(各フィルムの関係)
本実施形態のパウチは、長方形状の前面フィルム2と、前面フィルム2と同一形状の後面フィルム3と、長方形状の2枚の側面フィルム4の計4枚のフィルムで構成されている。本実施形態のパウチは、上述のように、前面フィルム2と後面フィルム3とで、断面V字状に折り込んだ側面フィルム4を挟んだ後、前面フィルム2と側面フィルム4、後面フィルム3と側面フィルム4をシールして、4箇所に側部シール部6を形成することにより、全体を筒状体にし、筒状体の上部に上部シール部8、下部に下部シール部18をそれぞれ形成した構成の4ピラーガセットパウチである。
(各シール部)
図1に示すように、側部シール部6は、前面フィルム2と側面フィルム4、後面フィルム3と側面フィルム4がシールされたものである。4つの側部シール部6により、側端縁(稜線)に支柱を設けたような構成となり、4ピラーガセットパウチと呼ばれる形態となっている。側部シール部6は、前面フィルム2と側面フィルム4の連接部、または/および、後面フィルム3と側面フィルム4の連接部を含むように形成されている。ここで、連接部とは、各フィルムの端縁付近において各フィルムを連接する部分を意味する。側部シール部6は、2mm以上15mm以下の幅で形成されることが好ましく、4mm以上10mm以下の幅で形成されることがより好ましい。
上部シール部8は、第1上部シール部8aと、第2上部シール部8bとで構成されている。第1上部シール部8aは前面フィルム2と後面フィルム3がシールされたものである。第2上部シール部8bは前面フィルム2と側面フィルム4、および後面フィルム3と側面フィルム4がシールされたものである。第2上部シール部8bは側面フィルム4の全幅に亘って形成されている。第2上部シール部8bはイージーピール性を備えているため、側面フィルム4に固定された引張片17を把持して引っ張ることにより、従来のパウチに比べて小さな力でパウチを開封することができる。イージーピール性を持たせるため、第2上部シール部8bはシール強度が25N以下とすることが好ましい。
第2上部シール部8bのシール強度の測定については、図8(図1(b)の正面図に対応)に示したように、第2上部シール部8bから幅Wを15mmとしてカットしたもの(図8の8b上に白抜きで示す部分)を試験片Sとして用いる。そして、図9に示すように、引張試験装置により試験片Sの未シール部分を一対のチャック19で引っ張り、シール部が破断するまで引張荷重を加え、その間の最大荷重をシール強度とする。図9において、試験片Sのうち網掛けが施されている部分がシール部に相当する。引張試験装置としては、(株)オリエンテック製「テンシロン万能試験機RTF」を用い、チャック間距離Lは40mm、引張試験速度:300mm/minとした。
上部シール部8は、パウチの上縁11まで形成されていてもよいが、上縁11まで達していなくてもよい。下部シール部18は、第1下部シール部18aと、第2下部シール部18bとで構成されている。第1下部シール部18aは前面フィルム2と後面フィルム3がシールされたものである。第2下部シール部18bは前面フィルム2と側面フィルム4および後面フィルム3と側面フィルム4がシールされたものである。第2下部シール部18bは側面の全幅に亘って形成されている。下部シール部18は、パウチの下縁12まで形成されていてもよいが、下縁12まで達していなくてもよい。
(上部の構成)
図1の例では、図1(a)(b)に示すように、パウチの上部を折り返していないが、パウチのうち上部シール部8が形成された部分をパウチ1の前面フィルム2側または後面フィルム3側に向かって折り返してもよい。
(下部の構成)
図1では、説明の便宜上、下部シール部18が形成されたパウチ1の下部が折り返されていない状態を示したが、陳列時等において、パウチ1を置く際には、下部を折り返して自立可能な状態とすることができる。具体的には、図1(b)に示した第1折線15を介して前面フィルム2側が内方に折り曲げられるとともに、図1(b)に示した第2折線16を介して後面フィルム3側が内方に折り曲げられ、パウチ1の前面フィルム2側または後面フィルム3側の内方に向かって折り曲げられた部分の外面と、対向する外面とを固定してもよい。このことにより自立性を発現させることができる。
(引張片)
図2は、パウチの側面図である。図2においては、下部シール部18が形成されたパウチ1の下部を折り返して自立させた状態を示している。図2に示すように、引張片17は第2上部シール部8bの近傍に、固定点である接着部17aにより固定されている。引張片17は、側面フィルム4に引張力を加え易く、かつ掴み易い位置であることが好ましいため、第2上部シール部8bと重なる位置ではなく、近傍であることが好ましい。近傍とは、第2上部シール部8bまでの距離が引張片17の接着部17aから5cm以内であることを意味する。引張片17の形状は長手方向と短手方向を有し、長手方向がパウチの上下方向に沿うように固定されている。引張片17の形状は長手方向と短手方向を有していれば、様々な形状とすることができるが、本実施形態では、正方形を除く長方形状となっている。引張片17の大きさは、任意の大きさとすることができるが、本実施形態では、上下方向の幅30mm、左右方向の幅10mmとしている。上下方向の幅は20mm〜40mm、左右方向の幅は5mm〜15mmとすることが好ましい。
引張片17は、その下端部付近に接着部17aを形成し、この接着部17aにより第2上部シール部8bの近傍に固定されている。本実施形態では、接着部17aとしてホットメルト型接着剤を用いている。図2においては、引張片17の形成位置を明確にするため、上部においてサイドガセット部を開いた状態を示している。図2に示すように、引張片17は、下端部付近に接着部17aにより側面フィルム4の外面に固定されている。図2の例では、接着部17aは、引張片17の下端側に長方形状に設けられているが、接着部17aが、引張片17の面積の1/2未満であって、下端寄りに形成されていれば、どのような形状で設けられていてもよい。接着部17aの面積は、引張片17の面積の1/10以上1/3以下であることがより好ましい。また、接着部17aは、必ずしも端部を含むように設置されている必要はなく、引張片17の長手方向の端部寄りの位置、すなわち引張片17の下端寄りの位置に形成されていればよい。引張片17の厚みは20〜600μmの範囲内が好ましい。第2上部シール部8bはイージーピール性を備えているため、引張片17は比較的薄く形成することができる。具体的には、引張片17の厚みは100μm未満であっても、第2上部シール部8bを剥離することができる。
引張片17の材料としては、紙、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、延伸ポリプロピレン(OPP)、アルミニウム(AL) など、包装材料全般を適宜組み合わせて用いることができる。引張片17の形態としては、シート、ラミネートフィルム、成形品、エンドレスなテープ状、等の形態とすることができる。引張片17の層構成の例としては、PET単体、PET/AL/CPP、PE/紙/PE/AL/PE、PE/紙/PE等が挙げられる。固定手段である接着部17aの形成には、ホットメルト型接着剤を用いることができる。ホットメルト型接着剤としては、例えば、合成ゴムが主成分の積水フーラー社製「エスダイン9165IW」を用いることができる。その他、オレフィン系樹脂を主成分とするホットメルト型接着剤も好適に用いることができる。
(フィルムの詳細)
前面フィルム2、後面フィルム3、側面フィルム4は、積層フィルムにより構成することができる。包装材料である積層フィルムは、少なくとも、基材層とシーラント層を含む。シーラント層は、パウチ1の最内面を構成する層である。基材層は、1軸延伸または2軸延伸のプラスチックフィルムである。基材層を構成する材料としては、例えば、ナイロン(Ny)などのポリアミドや、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルや、ポリプロピレン(PP)等を用いることができる。
基材層の厚みは、用いられる材料に応じて適宜設定される。例えば、基材層を構成する材料としてナイロンが用いられる場合、基材層の厚みは15〜25μmの範囲内となっている。また、基材層を構成する材料としてポリエチレンテレフタレートが用いられる場合、基材層の厚みは12〜25μmの範囲内となっている。なお、積層フィルムは、複数の基材層を備えていてもよい。例えば、積層フィルムは、第1基材層であるナイロンフィルムと、第2基材層であるポリエチレンテレフタレートフィルムを備えていてもよい。
次にシーラント層について説明する。シーラント層は、前面フィルム2と後面フィルム3、前面フィルム2と側面フィルム4、後面フィルム3と側面フィルム4をシールするためのシーラントとなる層であり、熱可塑性樹脂を含む。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などを用いることができる。ここでポリエチレンは、エチレンの単独重合体だけでなく、エチレンとα−オレフィン単量体との共重合体など、一般にポリエチレンとして認識される共重合体も含むものである。また、シーラント層において用いられるポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などを好適に用いることができる。なお、積層フィルムは、複数のシーラント層を備えていてもよい。
引張片17が固定された側面フィルム4は、第2上部シール部8bにイージーピール性を持たせるため、シーラント層に、易剥離性熱可塑性樹脂を含む。易剥離性熱接着性樹脂としては、エチレン− 酢酸ビニル共重合体を主成分とする変成ポリオレフィン系樹脂が使用できる。易剥離性熱接着性樹脂としては、例えば、三井化学東セロ(株) 製:TAF−650C 、東レフィルム加工(株)製:7601A 、東レフィルム加工(株)製:9501E、ジェイフィルム(株)製:SMXなどを好適に用いることができる。
シーラント層の厚みは、用いられる材料に応じて適宜設定される。例えば、シーラント層の厚みは、好ましくは20〜200μmの範囲内となっており、より好ましくは30〜130μmの範囲内となっている。
積層フィルムは、商品内容を表示したり美感を付与したりするために、印刷層を備えていてもよい。印刷層は、基材層の外側に設けられていてもよいし、基材層とシーラント層の間に設けられていてもよい。印刷層は、バインダーと顔料を含む印刷インキにより形成することができる。
なお、図示はしないが、積層フィルムは、機能層をさらに含んでいてもよい。機能層としては、例えば、気体や液体に対する積層フィルムのバリア性を高めるためのバリア層が挙げられる。バリア層の具体的な構成は特には限定されないが、例えば、蒸着によって形成されるアルミニウムなどの無機物や酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機酸化物を含む蒸着層や、アルミニウムなどの金属箔層や、コーティングによって形成されるエチレン−ビニルアルコール共重合体層、具体的にはエバール(EVOH)などを挙げることができる。機能層は、基材層の外側に積層されていてもよいし、基材層とシーラント層の間に積層されていてもよい。
基材層、シーラント層、機能層を積層させるための方法が特に限られることはなく、公知の積層方法が適宜用いられる。例えば、接着剤を用いて貼り合わせる、いわゆるドライラミネート法が用いられてもよいし、押出しラミネート法が用いられてもよい。
積層フィルムは、粉状体などの内容物がフィルム内面に付着することを抑制するために、帯電防止機能を備えていてもよい。これにより、積層フィルムは、帯電防止機能を有する包材となる。例えば、印刷層や接着剤にアルミニウムの粉末を添加することにより、帯電防止層を付与することができる。
(開封時の状態)
図3は、本実施形態に係るパウチを開封した状態を示す斜視図である。図3においては、シール部の網掛けを省略して示している。図1(a)、図2に示したように、第2上部シール部8bがシールされた密封状態において、引張片17を上端側を掴んで図2の手前側に引っ張ると、引張片17の接着部17aに固定された側面フィルム4が引っ張られる。第2上部シール部8bは、イージーピール性(易剥離性)を有しているため、引っ張られた側面フィルム4が、前面フィルム2および後面フィルム3と剥離される。引張片17は下端付近の1箇所だけが側面フィルム4に固定されているため、上端付近を掴んだ場合、僅かな力で引っ張っただけでも、側面フィルム4の法線方向に力が加わり、剥離できることになる。上述のように、引張片17は第2上部シール部8bの近傍に固定されているため、引っ張る力が、イージーピール性を有する第2上部シール部8bに効率的に伝わり、容易に剥離される。これにより、図3に示すように、第2上部シール部8bが形成されていた部分に開口13が生じる。この開口13から内容物を取り出すことができる。
(変形例)
図4は、引張片の上部を固定した変形例のパウチの側面図である。図1〜図3に示した実施形態では、引張片17の下部を固定したが、図4に示す変形例では、引張片17の上部を固定しており、その他は上記実施形態と同様である。したがって、引張片17は、第2上部シール部8bと重なる位置ではなく、近傍となる位置、すなわち、第2上部シール部8bまでの距離が引張片17の接着部17aから5cm以内となる位置に形成されている。本変形例においても、引張片17の形状は長手方向と短手方向を有する長方形状となっている。引張片17の大きさは、本変形例においても、上下方向の幅30mm、左右方向の幅10mmとしている。図4に示す変形例においても、接着部17aは、引張片17の面積の1/2未満であって、長手方向である上下方向の上端寄りに形成されていれば、どのような形状で設けられていてもよく、接着部17aの面積は、引張片17の面積の1/10以上1/3以下であることがより好ましい。また、接着部17aは、必ずしも端部を含むように設置されている必要はなく、引張片17の長手方向の端部寄りの位置、すなわち本変形例では上端寄りの位置に形成されていればよい。
図4に示した変形例においても、第2上部シール部8bがシールされた密封状態において、引張片17を上端側を掴んで図2の手前側に引っ張ると、引張片17の接着部17aに固定された側面フィルム4が引っ張られる。引張片17は上端付近の1箇所だけが側面フィルム4に固定されているため、下端付近を掴んだ場合、僅かな力で引っ張っただけでも、側面フィルム4の法線方向に力が加わり、剥離できることになる。また、本変形例においても、引張片17は第2上部シール部8bの近傍に固定されているため、引っ張る力が、イージーピール性を有する第2上部シール部8bに効率的に伝わり、容易に剥離される。これにより、第2上部シール部8bが形成されていた部分に開口13が生じる。
図5は、引張片17の二点を固定した変形例のパウチの側面図である。図2に示した実施形態、図4に示した変形例では、引張片17の一点を側面フィルム4と固定したが、図5に示す変形例では、引張片17の二点を側面フィルム4と固定している。図5に示す変形例においては、引張片17の形状は長手方向と短手方向を有し、長手方向がパウチの左右方向に沿うように固定されている。本変形例においては、引張片17は、その両端部付近に2箇所の接着部17aを形成し、この接着部17aにより第2上部シール部8bの近傍に固定されている。近傍とは、上述のように、第2上部シール部8bまでの距離が引張片17の接着部17aから5cm以内となる位置を意味する。2つの接着部17aは、左右対称な位置に同じ面積で形成されることが好ましい。引張片17の形状は長手方向と短手方向を有していれば、様々な形状とすることができるが、本実施形態では、長方形状となっている。
引張片17の大きさは、本変形例においては、上下方向の幅30mm、左右方向の幅10mmとしている。図5の変形例では、接着部17aは、引張片17の左右両端側に長方形状に設けられているが、2つの接着部17aの総面積が、引張片17の面積の1/2未満であって、2つの接着部17aの間に隙間があれば、どのような形状で設けられていてもよい。2つの接着部17aの間に隙間としては、指を引っ掛けて引張片17を引っ張ることが可能なように、10mm以上空けておくことが好ましい。接着部17aの総面積は、引張片17の面積の1/10以上1/3以下であることがより好ましい。また、接着部17aは、必ずしも長手方向の端部を含むように設置されている必要はなく、引張片17の長手方向の両端部寄りの位置、すなわち引張片17の左端寄り、右端寄りの位置にそれぞれ形成されていればよい。
図6は、本発明の他の実施形態に係るパウチを示す図である。図6において、図6(a)は内容物を充填した状態の斜視図であり、図6(b)は図6(a)におけるB−B線断面図である。図1に示した上記実施形態では、前面フィルム、後面フィルム、2枚の側面フィルムの計4枚のフィルムを側部シール部6により接合する構成としたが、3枚以下のフィルムで構成してもよい。図6に示す実施形態では、1枚のフィルムで前面、後面、2箇所の側面を形成し、合掌シール部9により1枚のフィルムの端縁同士を図6(a)の上下方向に沿って接合している。合掌シール部9は後面3´側に形成されている。図6の例は、前面2´と側面4´、後面3´と側面4´の境界部分に、側部シール部を形成していない形態のガセットパウチである。パウチを自立させるための強度を保つため、図6に示す前面2´と側面4´、後面3´と側面4´の境界部分に側部シール部を形成し、4ピラーガセットパウチとすることもできる。
図7は、第2上部シール部の変形例を示す図である。図7(a)(b)は、第2上部シール部8bの形状以外は、図1(b)と同一となっている。第2上部シール部8bの形状は、図1(b)に示した例では、第1上部シール部8aの上下方向の幅と同じ範囲に第2上部シール部8bを形成したが、第2上部シール部8bの形状は、様々なパターンとすることができる。例えば、図7(a)に示すように、上縁11側を未シール部とし、第1上部シール部8aよりも上下方向の長さを狭くした形状として形成することができる。また、図7(b)に示すように、上縁11の両側において、三角形状の未シール部を残した形状として形成することもできる。また、図1(b)、図7(a)、図7(b)に示した形状に限定されず、上部において、前面フィルム2と側面フィルム4、後面フィルム3と側面フィルム4を側面フィルムの幅方向(図7における図面奥行方向)について、側部シール部6と第1上部シール部8aに亘って形成されており、内容物が漏れないように封止されていれば、様々な形態とすることができる。
以上、本実施形態および変形例について説明したが、本発明はこれらに限定されず、種々の変形が可能である。上記実施形態等では、2枚の側面フィルムを有する、すなわち、2つの側面を有するようにしたが、側面を1つだけとし、側面が形成された側と対向する側においては、前面フィルムと後面フィルムが直接側部シール部により接合されていてもよい。
また、上記実施形態等では、前面フィルム、後面フィルム、2枚の側面フィルムの計4枚のフィルム、または1枚のフィルムで構成するようにしたが、2枚または3枚のフィルムを適宜シールしてパウチを形成してもよい。
図6に示したように、パウチ全体を1枚のフィルムで構成する場合、その両端縁をシールして筒状にした後、上部と下部をシールすることになる。この際、両端縁のシール位置を4つある側部シール部のいずれかとすることもできる。
また、上記実施形態等では、下部シール部18が形成された下部側を折り込んで自立させるため、上部、下部を規定したが、下部側を折り込まない状態で、前面または後面を下にして利用する形態とすることも可能である。この場合、前面、後面、側面は、あくまで相対的な位置関係であり、絶対的な方向について限定されず、利用することができる。すなわち、上記実施形態等で示したパウチは、前面や後面を下方として置く場合等、その形状は方向に限定されずに規定することができる。
1・・・パウチ
2・・・前面フィルム
2´・・・前面
3・・・後面フィルム
3´・・・後面
4・・・側面フィルム
4´・・・側面
4a・・・折込部
6・・・側部シール部
8・・・上部シール部
8a・・・第1上部シール部
8b・・・第2上部シール部
9・・・合掌シール部
11・・・上縁
12・・・下縁
13・・・開口
17・・・引張片
17a・・・接着部
18・・・下部シール部
18a・・・第1下部シール部
18b・・・第2下部シール部
19・・・チャック

Claims (6)

  1. 前面と後面と側面を有し、サイドガセット部を備えるパウチであって、
    少なくとも基材層とシーラント層を有する包装材料で前記パウチが構成されており、
    前記パウチは上部シール部を有しており、
    上部シール部は、第1上部シール部と、第2上部シール部とで構成されており、
    前記第1上部シール部は前記前面と前記後面が接合されており、
    前記第2上部シール部は前記前面と前記側面および前記後面と前記側面が接合されており、シール強度が25N以下であって、
    前記側面の外面に引張片が固定されており、
    前記引張片は前記第2上部シール部の近傍に固定されており、
    前記引張片は、二点が固定されるとともに固定点が端部寄りの位置となっており、
    前記引張片は長手方向と短手方向を有し、長手方向がパウチの左右方向に沿うように固定されていることを特徴とするパウチ。
  2. 前面と後面と側面を有し、サイドガセット部を備えるパウチであって、
    少なくとも基材層とシーラント層を有する包装材料で前記パウチが構成されており、
    前記パウチは上部シール部を有しており、
    上部シール部は、第1上部シール部と、第2上部シール部とで構成されており、
    前記第1上部シール部は前記前面と前記後面が接合されており、
    前記第2上部シール部は前記前面と前記側面および前記後面と前記側面が接合されており、シール強度が25N以下であって、
    前記側面の外面に引張片が固定されており、
    前記引張片は下部に接着部を形成し、前記接着部により前記第2上部シール部の近傍に固定されており、
    前記引張片は、一方の端部が固定されておらず、
    前記引張片は長手方向と短手方向を有し、長手方向がパウチの上下方向に沿うように固定されていることを特徴とするパウチ。
  3. 前面と後面と側面を有し、サイドガセット部を備えるパウチであって、
    少なくとも基材層とシーラント層を有する包装材料で前記パウチが構成されており、
    前記パウチは上部シール部を有しており、
    上部シール部は、第1上部シール部と、第2上部シール部とで構成されており、
    前記第1上部シール部は前記前面と前記後面が接合されており、
    前記第2上部シール部は前記前面と前記側面および前記後面と前記側面が接合されており、シール強度が25N以下であって、
    前記側面の外面に引張片が固定されており、
    前記引張片は上部に接着部を形成し、前記接着部により前記第2上部シール部の近傍に固定されており、
    前記引張片は、一方の端部が固定されておらず、
    前記引張片は長手方向と短手方向を有し、長手方向がパウチの上下方向に沿うように固定されていることを特徴とするパウチ。
  4. パウチは1枚のフィルムで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のパウチ。
  5. パウチは自立性を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のパウチ。
  6. 前面と側面の連接部、または/および、後面と側面の連接部を含むように側部シール部が形成されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のパウチ。
JP2017120570A 2017-06-20 2017-06-20 パウチ Active JP6926714B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017120570A JP6926714B2 (ja) 2017-06-20 2017-06-20 パウチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017120570A JP6926714B2 (ja) 2017-06-20 2017-06-20 パウチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019006407A JP2019006407A (ja) 2019-01-17
JP6926714B2 true JP6926714B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=65025669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017120570A Active JP6926714B2 (ja) 2017-06-20 2017-06-20 パウチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6926714B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019006407A (ja) 2019-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101385016B1 (ko) 거싯 백 및 마우스 부재를 가지는 거싯 백, 및 이들의 제조 방법
JP4739305B2 (ja) 樹脂製包装袋
KR920021295A (ko) 해제가능한 패키징 재료
WO1998014383A1 (fr) Recipient en plastique avec fermeture
JP4296858B2 (ja) 易開封性ガセット貼り袋
JP5929067B2 (ja) 再封可能な包装袋
KR102435928B1 (ko) 자립형 백 및 이의 제조방법
TWI742121B (zh) 帶及袋體
JP2012006659A (ja) 二重袋およびその製造方法
JP6926714B2 (ja) パウチ
JP7318268B2 (ja) パウチ
JP2009248986A (ja) ガゼット袋
JP7077596B2 (ja) 包装袋
JPH10147352A (ja) チャック付プラスチック容器
JP3020834B2 (ja) チャック付きプラスチック容器
JP6912917B2 (ja) パウチ包装体及びパウチ容器
JP7243234B2 (ja) 包装体
JP7229320B2 (ja) 自立袋
JP5589561B2 (ja) 方体型包装袋
JP6878879B2 (ja) 包装袋
JP6760729B2 (ja) 袋体及び袋詰め体
JP6880755B2 (ja) 包装袋
JP2021130505A (ja) 袋状容器および袋状容器の製造方法
JP2006008168A (ja) フラップ付き易開封性包装材料および包装体
JP2022020182A (ja) 包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6926714

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150