JPH11225903A - ウェットティッシュの包装袋 - Google Patents

ウェットティッシュの包装袋

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JPH11225903A
JPH11225903A JP10050049A JP5004998A JPH11225903A JP H11225903 A JPH11225903 A JP H11225903A JP 10050049 A JP10050049 A JP 10050049A JP 5004998 A JP5004998 A JP 5004998A JP H11225903 A JPH11225903 A JP H11225903A
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JP
Japan
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wet tissue
packaging bag
adhesive
layer
film
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Application number
JP10050049A
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English (en)
Inventor
Koji Yamaguchi
孝司 山口
Hiroaki Kachi
浩章 加地
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D75/00Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes, or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
    • B65D75/52Details
    • B65D75/58Opening or contents-removing devices added or incorporated during package manufacture
    • B65D75/5827Tear-lines provided in a wall portion
    • B65D75/5833Tear-lines provided in a wall portion for tearing out a portion of the wall
    • B65D75/5838Tear-lines provided in a wall portion for tearing out a portion of the wall combined with separate fixed tearing means, e.g. tabs

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時の使い勝手がよく、プラスチックの使
用量が少なく、経済性および使用後の廃棄適性にも優れ
たロール状ウェットティッシュの包装袋を生産性よく提
供する。 【解決手段】 プラスチックを主とする積層フィルムを
製袋して包装袋を作製し、その一部に取り出し口6を設
けると共に、該取り出し口6の内側に、引き出したウェ
ットティッシュを保持する保持板60を設け、更に、取
り出し口6の外側に、開封後、取り出し口6を再封鎖で
きる粘着シール蓋7を設けてウェットティッシュの包装
袋100を構成する。袋の形態は、ガセットパウチまた
はスタンディングパウチ形式が、自立安定性がよい点で
より好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状のウェッ
トティッシュの包装袋に関し、更に詳しくは、ロール状
のウェットティッシュを密封包装でき、使用時には、使
い勝手がよく、また、使用後の廃棄適性にも優れたウェ
ットティッシュの包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、折り重ね形式のウェットティッシ
ュの包装には、プラスチック成形容器のほか、内袋とカ
ートンを組み合わせたものなどが用いられている。しか
し、ロール状のウェットティッシュの包装には、殆どの
場合、ブロー成形による容器本体と射出成形によるスリ
ット状などの取り出し口付き内蓋および外蓋を組み合わ
せたプラスチック成形容器が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなプラスチッ
ク成形容器は、剛性があり、使い勝手がよい利点を有す
るものの、プラスチックの使用量が多く、使用後、廃棄
する際には嵩張り、また、焼却を必要とするなど環境問
題に対しては好ましくない面があり、コスト面でも高価
になる欠点があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたものであり、その目的とするところは、生
産性および使い勝手がよく、プラスチックの使用量も少
なく、使用後、廃棄する際には、嵩張らず、焼却処理な
どによる環境面に対する影響も少なく、且つ、コスト面
でも安価なウェットティッシュの包装袋を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、プラスチックを主とする積層フィルムを
袋状にヒートシールしてなるウェットティッシュの包装
袋であって、該包装袋の一部に取り出し口が設けられる
と共に、該取り出し口の内側に、引き出されたウェット
ティッシュの先頭部を保持し、使用単位長さに切り取り
易くするための保持板が設けられ、更に、該取り出し口
の外側に、取り出し口の再封鎖を可能とする粘着シール
蓋が設けられていることを特徴とするウェットティッシ
ュの包装袋からなる。
【0006】このような構成を採ることにより、包装袋
に収納されたウェットティッシュを使用する際、先ず、
取り出し口の外側に貼着されている粘着シール蓋の所要
部分を剥がすことにより取り出し口が開口する。そし
て、収納されているウェットティッシュの先頭部を摘ん
で、取り出し口の内側に設けられた保持板を通して、ウ
ェットティッシュを引き出すことにより、保持板とウェ
ットティッシュの間に抵抗を生じるため、ウェットティ
ッシュは使用単位長さで切断され、取り出される。この
時、残留するウェットティッシュは、その先頭部が保持
板で保持され、内部に沈み込むことがなく、次回の使用
に備えることができる。次いで、先に剥がした粘着シー
ル蓋を元の位置に戻して押しつけることにより、取り出
し口を再封鎖することができる。
【0007】また、プラスチック成形容器と比較して、
プラスチックの使用量を少なくでき、しかも、使い勝手
は良好に維持でき、且つ、使用後は嵩張らず、焼却、或
いは埋め立てなど廃棄物としての処理も容易で環境に対
する影響も少なく、経済性にも優れたウェットティッシ
ュの包装袋を得られる。
【0008】請求項2に記載した発明は、前記包装袋
が、ガセットパウチまたはスタンディングパウチ形式の
包装袋であることを特徴とする請求項1記載のウェット
ティッシュの包装袋である。
【0009】このような構成を採ることにより、前記請
求項1に記載した発明の作用、効果に加えて、包装袋に
自立性が付加されるため、包装袋を一層安定した状態で
立てて置くことができ、外観が向上すると同時に、使い
勝手も一層よくすることができる。
【0010】請求項3に記載した発明は、前記保持板
が、プラスチック成形体またはプラスチックシートの打
ち抜き体で形成されていることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載のウェットティッシュの包装袋からなる。
【0011】このような構成を採ることにより、前記請
求項1または2に記載した発明の作用、効果に加えて、
保持板に剛性があるため、収納されているウェットティ
ッシュの先頭部が確実に保持され、内部に沈み込むこと
がなく、また、使用単位長さに切り取る操作も容易に行
えるようになる。
【0012】請求項4に記載した発明は、前記ウェット
ティッシュがロール状であることを特徴とする請求項1
乃至3のいずれかに記載のウェットティッシュの包装袋
であり、本発明のウェットティッシュの包装袋は、いず
れもロール状のウェットティッシュに対して好適に使用
できるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明のウェットティッシ
ュの包装袋の製造に用いる材料、および包装袋の製造方
法など実施の形態について説明する。先ず、本発明のウ
ェットティッシュの包装袋の本体部分に用いるフィルム
としては、主にプラスチックを主体とする積層フィルム
を用いるが、特に限定はされず、例えば、水分を含む内
容物の包装袋用に用いられている公知の積層フィルム
は、いずれも使用することができる。好ましく使用でき
る積層フィルムの代表的な例として、以下のような構成
が挙げられる。
【0014】(1) OPPフィルム/接着層/LDPE層
(シーラント層) (2) OPPフィルム/接着層/L・LDPE層(シーラ
ント層) (3) OPPフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層
/L・LDPE層(シーラント層) (4) OPPフィルム/接着層/EVOH層/接着層/L
・LDPE層(シーラント層) (5) PETフィルム/接着層/LDPE層(シーラント
層) (6) PETフィルム/接着層/L・LDPE層(シーラ
ント層) (7) PETフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層
/L・LDPE層(シーラント層) (8) PETフィルム(シリカ蒸着層)/接着層/L・L
DPE層(シーラント層) (9) PETフィルム/接着層/EVOH層/接着層/L
・LDPE層(シーラント層) (10)ONフィルム/接着層/LDPE層(シーラント
層) (11)ONフィルム/接着層/L・LDPE層(シーラン
ト層) (12)ONフィルム/接着層/アルミニウム箔/接着層/
L・LDPE層(シーラント層) (13)ONフィルム(シリカ蒸着層)/接着層/L・LD
PE層(シーラント層) (14)ONフィルム/接着層/EVOH層/接着層/L・
LDPE層(シーラント層) などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく
様々な構成(材料の組み合わせ)の積層フィルムを使用
することができる。
【0015】尚、上記において、OPPフィルムは2軸
延伸ポリプロピレンフィルム、PETフィルムは2軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ONフィルム
は2軸延伸ナイロンフィルム、LDPEは低密度ポリエ
チレン、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチレン、E
VOHはエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を指す
ものである。
【0016】また、LDPE層、L・LDPE層、EV
OH層は、それぞれ予め製膜したフィルムを、接着剤を
用いて公知のドライラミネーション法で貼り合わせて積
層してもよく、また、それぞれの樹脂を、積層面にアン
カーコート(一種のプライマーコート)などの前処理を
施した後、押し出しコーティング法で積層してもよい。
従って、前記積層フィルムの構成で接着層と表示した部
分は、ドライラミネーション法で積層する場合は接着剤
であり、押し出しコーティング法で積層する場合はアン
カーコート剤となる。
【0017】前記の積層フィルムの構成において、OP
Pフィルム、PETフィルム、ONフィルムは、基材フ
ィルムとして包装袋に機械的強度や印刷適性を付与し、
アルミニウム箔、シリカ蒸着層、EVOH層などは、特
にガスバリヤー性を必要とする場合に積層する。
【0018】また、シーラント層としては、LDPE
と、L・LDPEの2種類の例を挙げたが、L・LDP
Eは、ヒートシールの安定性や耐内容物性、例えば界面
活性剤に対する耐ストレスクラッキング性などに優れて
いる。シーラント層には上記のほか、ポリプロピレン
(無延伸)、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合
体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノ
マー、ポリエステル系樹脂などを使用することができ
る。
【0019】特に、エチレン・αオレフィン共重合体で
メタロセン系触媒を用いて重合したものは、分子量分布
の幅が狭く、共重合比も安定しているため、低温ヒート
シール性や、熱間シール性に優れており、ガセットパウ
チ、スタンディングパウチなどヒートシール部にフィル
ムの重なりの差による段差のあるパウチのシーラント層
にはシール抜けによるピンホールの発生を防止できる点
で適している。更に、該共重合体にオレフィン系エラス
トマーをブレンドしたものを用いることにより、シーラ
ント層の熱流動性が改善され、前記段差によるピンホー
ルの発生も一層効果的に防止することができる。
【0020】次に、本発明のウェットティッシュの包装
袋の取り出し口の内側に設ける保持板について説明す
る。保持板は、包装袋の取り出し口の内側に取り付けら
れ、ウェットティッシュを容易に取り出せるよう、その
先頭部を保持し、且つ、引出されたウェットティッシュ
を使用単位長さにカットする際、押さえの機能を果たす
ものである。従って、耐水性と適度の剛性を有すること
が必要であり、プラスチックの成形体、例えば射出成形
による成形体、または、プラスチックシートの打ち抜き
体で形成することが性能および生産性の点で好ましい。
【0021】また、保持板の包装袋への取り付けは、熱
接着による方法が簡便であり、包装袋の取り付け面がシ
ーラント層であることから、保持板は、シーラント層と
熱接着可能な材質であることが好ましい。例えば、シー
ラント層にポリエチレンを用いた場合は、保持板もポリ
エチレンで形成し、シーラント層にポリプロピレンを用
いた場合は、保持板もポリプロピレンで形成することが
好ましい。只、保持板をプラスチックシートの打ち抜き
体で形成する場合は、プラスチックシートを多層積層シ
ートとすることにより、接合面の層にシーラント層と同
質の材料を用いればよく、他の層は、異なる材料でも適
宜選定して使用することができる。
【0022】また、保持板の形状は、特に限定するもの
ではないが、例えば、図1の(a)、(b)に示すよう
な形状を採ることができる。このような保持板の厚さ
は、その材質にもよるが、0.3〜2.0mmの範囲が
適当である。
【0023】次に、包装袋の取り出し口の外側に設ける
粘着シール蓋は、その貼着と剥離とを繰り返して行うた
め、基材には、適度の柔軟性と強度を必要とし、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロ
ピレンなどの2軸延伸フィルムが適している。これら
は、単独のフィルムを用いてもよく、また、他の材料を
積層した積層フィルムを用いてもよい。
【0024】このような基材フィルムに、必要に応じて
絵柄、文字などの印刷を行い、更に、粘着加工(所謂セ
パレート加工)を施し、所定の形状に打ち抜くことによ
り、粘着シール蓋を製造することができる。尚、粘着シ
ール蓋には、粘着剤が塗布されていない摘み部(プルタ
ブ)を設けることが開封操作を容易にする点で好まし
く、このような粘着シール蓋は、粘着剤の塗布をパター
ン状、または帯状に行うことにより、容易に製造するこ
とができる。
【0025】以上のような積層フィルム、および、保持
板、粘着シール蓋を用いて製造する本発明のウェットテ
ィッシュの包装袋の製造方法について説明する。本発明
のウェットティッシュの包装袋は、先にも説明したよう
に、その一部に取り出し口を設けると共に、その内側に
前記保持板を設け、更に、取り出し口の外側にこれを覆
うように、再封鎖可能な粘着シール蓋を設けたことを特
徴とするものであり、包装袋本体の形態は、特に限定は
されず、例えばピローパウチなどの平パウチのほか、ガ
セットパウチ、スタンディングパウチなど、いずれの形
態も採ることができる。
【0026】従って、包装袋の製袋には、その本体部分
の形態に応じて、それぞれ従来公知の製袋機を利用する
ことができ、これに取り出し口の加工装置、保持板の取
り付け装置、および粘着シール蓋の取り付け装置(ラベ
ラー)を、インラインに組み込むか、或いは、別ライン
で準備することにより、インラインまたはオフラインの
いずれの方法によっても本発明のウェットティッシュの
包装袋を容易に製造することができる。
【0027】また、取り出し口は、その部分を打ち抜き
により完全に取り除いてもよいが、その場合は、取り出
し口の上に貼着される粘着シール蓋の粘着剤面が袋内部
に露出するため、この部分に別のフィルムを貼るか、或
いは、蓋材の粘着剤をパターンコートするなどの方法に
より、袋の内面に粘着剤面が露出しないような対策を採
る必要がある。
【0028】従って、取り出し口は、その外周に相当す
る部分に断続的な切目線を設けて形成し、取り出し口の
部分のフィルムが残るように形成することが好ましい。
このように形成することにより、包装袋の製袋時に粘着
シール蓋を取り出し口の上に貼着しても、その粘着剤面
が袋内部に露出するようなこともなくなり、また、開封
に際して、粘着シール蓋を剥がした時には、容易に断続
的な切目線の繋ぎ部が切断されて、取り出し口の部分の
フィルムが粘着シール蓋の内面に貼着された状態とな
り、取り出し口が開口される。
【0029】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に
説明する。但し、本発明はこれらの図面に限定されるも
のではない。また、図面に付した符号は、異なる図面に
おいても同じ名称の部分には同じ符号を用いた。
【0030】図1の(a)、(b)は、それぞれ本発明
のウェットティッシュの包装袋の取り出し口の内側に設
ける保持板の形状を示す平面図である。図2は、本発明
のウェットティッシュの包装袋の一実施例の構成を説明
する斜視図である。また、図3は、前記図2に示したウ
ェットティッシュの包装袋の粘着シール蓋を剥がし、ウ
ェットティッシュを取り出す際の状態を示す要部の斜視
図である。
【0031】図1の(a)に示した保持板50は、枠板
1と、その内側の一部(図では上部の内側)に連結する
保持片2とからなり、保持片2の略中心部には、切り欠
きによる円形のティッシュ保持部3が設けられ、且つテ
ィッシュ保持部3の切り欠き部は、その側部に設けられ
たティッシュの導入路となる先細り形状の切り欠き部と
連続するように設けられている。また、枠板1と保持片
2との間には、ウェットティッシュを取り出す際、保持
片2の角度を調節するための型押し線(押し罫)5が設
けられた構成である。そして、保持板50を包装袋の取
り出し口の内側に取り付ける際には、枠板1の接着部4
(斜め破線で示される領域)で包装袋の取り出し口周囲
の内面に、熱接着により接合することができる。
【0032】図1の(b)に示した保持板60は、前記
図1の(a)に示した保持板50を簡略化して構成した
ものであり、前記図1の(a)に示した保持板50の枠
板1を、保持片2の上部の部分のみに残し、その他の部
分を取り除いて構成したものである。従って、保持板6
0は、図の上部に示される包装袋の取り出し口の周囲の
内面の一部に熱接着により接合される接着部4と、その
下に連結する保持片2とからなり、保持片2の略中心部
には、切り欠きによる円形のティッシュ保持部3が設け
られ、且つティッシュ保持部3の切り欠き部は、その側
部に設けられたティッシュの導入路となる先細り形状の
切り欠き部と連続するように設けられている。そして、
この場合も、接着部4と保持片2との間には、保持片2
の角度を調節するための型押し線(押し罫)5が設けら
れて構成される。
【0033】上記図1の(a)、(b)に示した保持板
50、60において、ティッシュ保持部3の形状は、い
ずれも円形の例を示したが、これに限定するものではな
く、例えば、その中心部に向かって多数のV字形などの
突起を設けた形状であってもよい。また、接着部4と保
持片2との間に設けられる型押し線(押し罫)5は、保
持板50、60をプラスチックシートの打ち抜き体で作
製する場合は、型押し線(押し罫)でよいが、プラスチ
ック成形体、例えばプラスチックの射出成形体で作製す
る場合は、線状の薄肉部で形成することができる。
【0034】図2に示したウェットティッシュの包装袋
100は、内部にロール状のウェットティッシュが収納
され密封された状態を示しており、包装袋の本体部分は
ガセット形式の包装袋として形成され、その上部に取り
出し口6を、その外周に相当する形状の断続的な切目線
で設けて、取り出し口6の部分のフィルムが包装袋に残
るように形成し、取り出し口6の上部内側に、前記図1
の(b)に示した形状のティッシュの保持板60を熱接
着により接合し、更に、取り出し口6の外側に、これを
覆うように粘着シール蓋7を貼着して構成したものであ
る。
【0035】このような構成を採ることにより、ロール
状のウェットティッシュが収納され、密封されたウェッ
トティッシュの包装袋100は、その形態がガセットパ
ウチ形式の包装袋であるため、スタンディングパウチの
場合と略同様に自立安定性があり、外観に優れると共に
使用時の使い勝手もよいものとなる。そして、内部に収
納されているロール状のウェットティッシュを取り出す
際には、粘着シール蓋7の端部を摘んで図3に示すよう
に剥がすことにより、取り出し口6の部分のフィルム
が、その外周に形成されている断続的な切目線の繋ぎ部
が容易に切断されるため、粘着シール蓋7の内面の粘着
剤面に接着した状態で剥ぎ取られて取り出し口6が開口
される。
【0036】次いで、ロール状のウェットティッシュの
中心部から引き出されたウェットティッシュの先頭部
を、保持板60の保持片2の側部の切り欠きによる導入
路を通して、ティッシュ保持部3に嵌め込み、引き出す
ことにより、ウェットティッシュに設けられている切り
取り線で自動的に使用単位長さで切断されると共に、残
っているウェットティッシュの先頭部がティッシュ保持
部3から突き出た状態で保持される。
【0037】従って、ウェットティッシュが内部に沈み
込むことがなく、次回の使用時まで、引き出し易い状態
に保持される。そして、必要なウェットティッシュを取
り出した後は、再度、粘着シール蓋7を、取り出し口6
の位置に戻して軽く押さえることにより、粘着シール蓋
7の内面の粘着剤で、取り出し口6の周縁に粘着シール
蓋7が貼着され取り出し口6が封鎖される。このような
開封、ウェットティッシュの取り出し、蓋閉めの操作を
繰り返すことにより、ウェットティッシュが乾くことな
く最後まで良好に使用することができる。
【0038】〔試験例1〕図2に示した構成のウェット
ティッシュの包装袋を作製することとし、下記の材料、
構成で試験例1のウェットティッシュの包装袋を作製し
た。包装袋のフィルムには、厚さ12μmのPETフィ
ルムと厚さ80μmのL・LDPEフィルムとを2液硬
化型ポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネーショ
ン法で貼り合わせた積層フィルムを用い、袋の寸法は、
幅80mm、両側折り込み深さ30mm、背シール部の
幅10mm、全長220mm(上下シール幅各10mm
含む)として、ガセット形式の包装袋を作製した。尚、
袋上部には縦25mm、横45mmの略長方形の取り出
し口を断続的な切目線(長さ10mmの切目部と、長さ
略0.3mmの繋ぎ部とで形成)で設けた。
【0039】保持板は、ポリプロピレン(以下PP)層
(厚さ450μm)/PPとL・LDPEとのブレンド
樹脂層(厚さ20μm)/L・LDPE層(厚さ30μ
m)〔総厚500μm〕の共押し出しシートを図1の
(b)に示す形状に打ち抜いて作製した。尚、保持板の
略中心部のティッシュ保持部は、直径4mmの円形とし
た。このティッシュ保持部の寸法は、包装するウェット
ティッシュの幅および厚さにより、適宜決定することが
好ましい。上記保持板のL・LDPE層面を包装袋の取
り出し口上部内面のL・LDPE層面に合わせて保持板
の接着部でヒートシールし、保持板を取り付けた。
【0040】次に、粘着シール蓋は、厚さ25μmのP
ETフィルムと厚さ15μmのONフィルムとを2液硬
化型ポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネーショ
ン法で貼り合わせた積層フィルムを基材フィルムとし、
そのONフィルム面にアクリル樹脂系粘着剤を用いて、
蓋材の摘み部からは粘着剤が除かれるように、帯状に粘
着加工を施し、離型紙付きの蓋材用粘着シートを作製し
た後、これを所定の形状に打ち抜いて粘着シール蓋を作
製した。
【0041】このようにして作製した粘着シール蓋を、
その離型紙を剥がし、前記包装袋の取り出し口の上に、
これを覆うように貼着して粘着シール蓋を取り付けた。
以上のように作製したウェットティッシュの包装袋の底
部をヒートシールした後、内部にロール状のウェットテ
ィッシュを充填し、更に、上部をヒートシールして密封
し、試験例1のウェットティッシュ入り包装袋を作製し
た。
【0042】上記で得た包装袋を40℃、90%RHの
条件下で2週間の保存試験を行ったが、粘着シール蓋の
剥がれなどの問題もなく良好であった。また、使用適性
の試験として、粘着シール蓋の開封、ウェットティッシ
ュの取り出し、蓋閉めの操作を1か月の期間で繰り返し
行ったが、最後まで良好に使用することができた。ま
た、使用後の空袋は偏平にでき嵩張らず、プラスチック
の使用量も少ないため、廃棄適性についても向上させる
ことができた。
【0043】〔試験例2〕前記試験例1のウェットティ
ッシュの包装袋の構成において、包装袋の形態をスタン
ディングパウチ形式の包装袋に変え、また、保持板の形
状を、図1の(a)に示した形状に変えたほかは、総て
試験例1の包装袋と同様に加工して、試験例2のウェッ
トティッシュ入り包装袋を作製した。
【0044】上記試験例2の包装袋についても、試験例
1と同じ条件で、保存試験および使用適性の試験を行っ
たが、いずれも特に問題はなく、むしろ保持板に枠板を
付けているため、粘着シール蓋を繰り返し貼着する際、
押さえ易くなり、使い勝手は一層優れていた。また、使
用後の廃棄適性についても、試験例1の包装袋と同様に
良好である。
【0045】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、使用適性に優れると共に、プラスチックの使用
量が少なく、使用後、廃棄する際には、嵩張らず、焼却
処理などによる環境面に対する影響も少なく、且つ、経
済性にも優れたウェットティッシュの包装袋を生産性よ
く提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は、それぞれ本発明のウェット
ティッシュの包装袋の取り出し口の内側に設ける保持板
の形状を示す平面図である。
【図2】本発明のウェットティッシュの包装袋の一実施
例の構成を説明する斜視図である。
【図3】図2に示したウェットティッシュの包装袋の粘
着シール蓋を剥がし、ウェットティッシュを取り出す際
の状態を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 枠板 2 保持片 3 ティッシュ保持部 4 接着部 5 型押し線(押し罫) 6 取り出し口 7 粘着シール蓋 50、60 保持板 100 ウェットティッシュの包装袋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックを主とする積層フィルムを袋
    状にヒートシールしてなるウェットティッシュの包装袋
    であって、該包装袋の一部に取り出し口が設けられると
    共に、該取り出し口の内側に、引き出されたウェットテ
    ィッシュの先頭部を保持し、使用単位長さに切り取り易
    くするための保持板が設けられ、更に、該取り出し口の
    外側に、取り出し口の再封鎖を可能とする粘着シール蓋
    が設けられていることを特徴とするウェットティッシュ
    の包装袋。
  2. 【請求項2】前記包装袋が、ガセットパウチまたはスタ
    ンディングパウチ形式の包装袋であることを特徴とする
    請求項1記載のウェットティッシュの包装袋。
  3. 【請求項3】前記保持板が、プラスチック成形体または
    プラスチックシートの打ち抜き体で形成されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載のウェットティッ
    シュの包装袋。
  4. 【請求項4】前記ウェットティッシュがロール状である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のウ
    ェットティッシュの包装袋。
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