JP2023042192A - 包装袋 - Google Patents

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久貴 山本
Hisataka Yamamoto
康司 大塚
Yasushi Otsuka
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Abstract

Figure 2023042192000001
【課題】環境負荷が小さく再封が可能な包装袋を提供する。
【解決手段】包装袋101は、内容物Fを収容する収容空間9が積層シート10のヒートシールにより形成され、収容空間9を形成するヒートシール部として、横シール部4,下シール部5,上シール部6を有し、収容空間9に対して内容物Fを出し入れするための開口部6hにおいて再封を可能とする粘着シール部6aを有する。積層シート10は、紙製の基材層と、ヒートシール剤3の塗布により形成されたヒートシール層と、感熱粘着剤2の塗布により形成されて加熱により粘着性を発現させる粘着層と、を有する。上シール部6等のヒートシール部はヒートシール層の加熱により構成され、粘着シール部6aは粘着層の加熱により構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は包装袋に関するものであり、更に詳しくは、いったん開封しても再封(リクローズ)が可能な包装袋に関するものである。
再封機能を有する包装袋は、開口部を何度も再封して保存できるという利便性から、食品(菓子,おつまみ,ナッツ類,トッピングシュガー等),医薬品(錠剤等),日用品(クリップ,乾電池等),サプリメント等の包装に広く用いられている。その包装形態は様々であり(三方シールタイプ,四方シールタイプ,ガセットタイプ,ピロータイプ,スタンディングタイプ等)、再封を可能にするための構成も様々である。
包装袋の再封を可能とする構成としては、プラスチック製のチャック部材(咬合具)が一般的である。しかし、チャック部材を包装袋の開口部に取り付けるには、加工工程や取り付け設備等の追加が必要となるため、コストアップや生産効率の低下が問題となる。また、包装袋の外面に再封テープを剥離可能に貼り付けるようにしたものが、特許文献1で提案されている。しかし、再封テープを使用すると再封・再開封の作業が煩雑になってしまい不便である。例えば、再封の際には、再封テープを剥離して開口部を折り曲げて貼り付けることが必要になり、再開封の際には、再封テープを剥離して開口部を再び伸ばすことが必要になる。
上記問題点を解決する技術として、基材層と熱接着性樹脂層とを有する積層体からなり熱接着部により形成された包装袋において、熱接着部の一部が積層体の熱接着性樹脂層の基材層側ないしは内面に感熱粘着剤層が形成された再接着可能熱接着部を備え、再接着可能熱接着部より開封及び再封を可能とする包装袋が、特許文献2で提案されている。
特開平8-207940号公報 特開2003-95285号公報
特許文献2に記載の包装袋では、再接着可能熱接着部を備えることにより、前述のコストアップや生産効率の低下の問題を解決することができ、また、再封・再開封の不便さも解消可能である。しかし、積層体の基材層として、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等のプラスチックフィルムが用いられているため、包装袋全体に占めるプラスチック使用量の削減が困難である。したがって、環境負荷が大きいという問題は避けられない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、環境負荷が小さく再封が可能な包装袋を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の包装袋は、内容物を収容する収容空間が積層シートのヒートシールにより形成されるように製袋された包装袋であって、
前記収容空間を形成するヒートシール部と、前記収容空間に対して内容物を出し入れするための開口部において再封を可能とする粘着シール部と、を有し、
前記積層シートが、紙製の基材層と、ヒートシール剤の塗布により形成されたヒートシール層と、感熱粘着剤の塗布により形成されて加熱により粘着性を発現させる粘着層と、を有し、
前記ヒートシール部が前記ヒートシール層の加熱により構成され、前記粘着シール部が前記粘着層の加熱により構成されることを特徴とする。
第2の発明の包装袋は、上記第1の発明において、前記ヒートシール部の一部が前記開口部に位置し、その開口部に位置するヒートシール部の一部のみに前記粘着シール部の全体が重なるように位置することを特徴とする。
第3の発明の包装袋は、上記第2の発明において、前記開口部に位置するヒートシール部において、内縁部分と重なるように前記粘着シール部が位置し、外縁部分にヒートシールされていない未シール部が位置することを特徴とする。
第4の発明の包装袋は、上記第1~第3のいずれか1つの発明において、前記粘着層が前記基材層と前記ヒートシール層との間に隣り合って位置することを特徴とする。
第5の発明の包装袋は、上記第1~第4のいずれか1つの発明において、前記ヒートシール層よりも前記粘着層が弱く接着する延伸フィルム層を前記積層シートが更に有し、前記延伸フィルム層が前記基材層と前記粘着層との間に隣り合って位置することを特徴とする。
第6の発明の包装袋は、上記第1の発明において、前記ヒートシール部の一部が前記開口部に位置し、その開口部に位置するヒートシール部と前記粘着シール部とが重ならないように隣り合って位置することを特徴とする。
第7の発明の包装袋は、上記第1~第6のいずれか1つの発明において、前記内容物が前記収容空間内に収容された状態で密封包装されていることを特徴とする。
本発明によれば、積層シートの基材層が紙からなっているため、包装袋全体に占めるプラスチック使用量を大幅に削減することができる。また、感熱粘着剤の塗布により形成された粘着層の粘着性を、ヒートシール時の加熱により発現させることができるので、簡単な構成で再封機能を容易に得ることができる。したがって、環境負荷が小さく再封が可能な包装袋を低コストで実現することができる。
包装袋の一実施の形態を示す外観図。 包装袋の他の実施の形態を示す外観図。 図1(C)及び図2(B)のL1-L1’線断面等を示す断面図。 延伸フィルム層を有する積層シートで構成された包装袋を図3と同様に示す断面図。 粘着層上にヒートシール層が無い積層シートで構成された包装袋を図3と同様に示す断面図。
以下、本発明の実施の形態に係る包装袋,包装製品等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態や具体例等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1に、実施の形態に係る包装袋101,包装製品201等の概略構造を模式的に示し、図2に、実施の形態に係る包装袋102,包装製品202等の概略構造を模式的に示す。また図3に、包装袋101,102の開口部6hの断面構造を模式的に示す。
図1において、(A)は積層シート10を示す平面図であり、(B)は開口部6hが未シール状態の包装袋101を示す平面図であり、(C)は包装袋101内に内容物Fが密封されてなる包装製品201(包装食品等)を示す正面図である。図2において、(A)は開口部6hが未シール状態の包装袋102を示す平面図であり、(B)は包装袋102内に内容物Fが密封されてなる包装製品202(包装食品等)を示す正面図である。また図3において、(A)は図1(C)及び図2(B)のL1-L1’線断面図であり、(B)はL1-L1’線断面部分の開封後の状態を示す断面図である。
包装袋101は、図1(A)に示すように、1枚の積層シート10からなっている。積層シート10は、紙製の基材1の一部に感熱粘着剤(感熱インキ)2が塗布され、その感熱粘着剤2の塗布領域を含むようにして、基材1の周縁部分にヒートシール剤3が塗布された構成になっている。感熱粘着剤2やヒートシール剤3の塗布は基材1の裏面に対する印刷作業により行われるが、基材1の表面(感熱粘着剤2等が印刷される面の反対側面)には、絵柄等が必要に応じて印刷される。したがって基材1には、内容物Fを保護する強度、印刷作業の負荷に耐えうる強度、開封時の積層シート10の引き剥がし易さ等が要求されるため、機械的・物理的・化学的に優れた性質を有する紙を基材1としてを用いることが好ましい。
基材1がプラスチックからなる場合、その裏面に対して感熱粘着剤2やヒートシール剤3を塗布する前に絵柄を印刷することが必要になる。そのため、開封時に絵柄の印刷に剥がれ等が生じるおそれがある。それに対し、基材1が紙からなる場合、基材1の表面に対する絵柄の印刷と、基材1の裏面に対する感熱粘着剤2等の印刷と、を同時に行うことができるので、効率的で容易な製造が可能になると共に、開封時の絵柄印刷の剥がれも防止することができる。また、紙製の基材1に直接絵柄を印刷したり感熱粘着剤2等を塗布したりすると、包装袋101,102を溶かしてばらばらにすることができるので、リサイクルを有利に行うことが可能になる。
積層シート10を中心線M1(図1(A))での折り曲げにより折り畳んで2つ折り状態とし、ヒートシール(熱接着)により横シール部4と下シール部5を形成すると(図1(B))、内容物F(図1(C))を収容する収容空間9が内側に形成された包装袋101が得られる。ピロータイプの包装袋102の場合も(図2)、包装袋101と同様である。つまり、感熱粘着剤2とヒートシール剤3が所定位置に塗布された1枚の積層シート10を2箇所で折り曲げて、ヒートシールにより中央シール部7と下シール部5を形成すると(図2(A))、内容物F(図2(B))を収容する収容空間9が内側に形成された包装袋102が得られる。
収容空間9の上方部分は(図1(B),図2(A))、未シール状態の開口部6hになっている。開口部6hは、収容空間9に対して内容物F(食品,化粧品,洗剤,医薬品,サプリメント等,日用品;形態:液状,ゲル状,固形状,粉末状等)を出し入れするために用いられる。包装袋101,102の収容空間9内に、開口部6hから内容物Fを充填した後、ヒートシール(熱接着)により上シール部6を形成すると、内容物Fが収容空間9内に収容された状態で密封包装された三方シールタイプの包装製品201,ピロータイプの包装製品202が得られる(図1(C),図2(B))。
包装袋101,102は、図1(C),図2(B)に示すように、収容空間9を形成するヒートシール部として、前述の横シール部4又は中央シール部7と下シール部5と上シール部6とを有しており、また、開口部6hにおいて再封を可能とする粘着シール部6aを有している。上シール部6等のヒートシール部は、ヒートシール剤3の塗布により形成されたヒートシール層の加熱により構成され、粘着シール部6aは、感熱粘着剤2の塗布により形成された粘着層の加熱により構成される。
感熱粘着剤2からなる粘着層は、加熱により粘着性を発現させる性質を有している。感熱粘着剤2としては、非フタル酸エステル系粘着性持続型の感熱接着剤(ディレードタック接着剤)等が挙げられ、その具体例としては、DIC(株)製,商品名:ディックシールED-965KZ-2が挙げられる。また、ヒートシール剤3としては、アクリル系ヒートシール剤,ポリオレフィン系ヒートシール剤等が挙げられ、その具体例としては、大日精化工業(株)製,商品名:セイカダイン;三井化学(株)製,商品名:ケミパールが挙げられる。
図3(A)は、加熱後のヒートシール層13からなる上シール部6と、加熱後の粘着層12からなる粘着シール部6aと、をL1-L1’線断面で示している。そして、図1(C),図2(B)から分かるように、ヒートシール部の一部をなす上シール部6が開口部6hに位置しており、その開口部6hに位置する上シール部6の一部のみに粘着シール部6aの全体が重なるように位置している。つまり、基材1からなる紙製の基材層11の間において、上シール部6の内縁部分と重なるように粘着シール部6aが位置している。したがって、内容物Fの充填後、上シール部6をヒートシール層13で形成する際のヒートシール時の加熱により、粘着層12の粘着性を発現させることができる。これにより、簡単な構成で再封機能(リクローズ性)を容易に得ることができる。
前述したように上シール部6の一部のみに粘着シール部6aの全体が重なるように位置しているため(積層構造:基材層11/粘着層12/ヒートシール層13//ヒートシール層13/基材層11)、例えば、包装製品201,202の消費者が初期開封時に上シール部6を引き剥がすと、図3(B)に示すように、ヒートシール層13間での剥離が生じるとともに(積層構造:基材層11/ヒートシール層13//ヒートシール層13/基材層11)、粘着シール部6aでは粘着層12とヒートシール層13との間で層間剥離が生じる(積層構造:基材層11/粘着層12//ヒートシール層13/ヒートシール層13/基材層11)。粘着層12は相対的に強度が弱いため、内部での凝集剥離が生じる場合もある(積層構造:基材層11/粘着層12//粘着層12/ヒートシール層13/ヒートシール層13/基材層11)。いずれの場合も、粘着シール部6aでは粘着層12が露出することになるため、粘着層12の粘着性により再封が可能となる。
また、初期開封時に上シール部6を引き剥がすと、前述したようにヒートシール層13間での剥離が生じるが(積層構造:基材層11/ヒートシール層13//ヒートシール層13/基材層11)、そのとき、紙剥け(基材層11からのヒートシール層13の剥離)が生じ易いため、初期開封済みか否か(例えば改竄の有無)の判断が可能な状態となる。したがって、タンパーエビデンス性が得られ、改竄を防止することができる。なお、粘着シール部6aの上方に切れ目を入れて、その切れ目からの引き裂きにより初期開封を行うようにしてもよい。
包装袋102では(図2(B))、中央シール部7を摘んで上シール部6を引き剥がすことが可能であるが、包装袋101では(図1(C))、上シール部6を引き剥がすために摘むシール部分が存在しない。そのため、包装袋101の上シール部6には、その外縁部分にヒートシールされていない未シール部6bが設けられている。上シール部6の外縁部分に未シール部6bが位置することにより、包装袋101の開封が容易になる。つまり、上シール部6の中央に位置する未シール部6bを摘んで上シール部6を引き剥がすことにより、包装袋101を容易に開封することが可能になる。
積層シート10は、基材1の周縁部分にヒートシール剤3が塗布された構成になっているが(図1(A))、基材1の全面にヒートシール剤3を塗布し、基材1の周縁部分にのみヒートシールを施すようにしてもよい。その場合でも、図3(A)に示すものと同様の機能を有する2層構造(積層構造:基材層11/ヒートシール層13)を得ることができる。
加熱前の粘着層12が露出した状態の包装袋をロール状に巻いて保管すると、粘着層12にべたつきが発生して、未シール状態の開口部6hでシート同士が付着する可能性がある。これを防止するため、包装袋101,102では、粘着シール部6aにおいて、粘着層12が基材層11とヒートシール層13との間に隣り合って位置する3層構造(積層構造:基材層11/粘着層12/ヒートシール層13)になっている。ヒートシール剤3は感熱粘着剤2よりも耐熱性が高いので、積層シート10をロール状に巻いても、開口部6hではヒートシール層13同士が接するためシート同士が付着することはない。したがって、開口部6hが未シール状態の包装袋101,102を安定した状態で保管することができる。
図4に、延伸フィルム層14を有する積層シート10で構成された包装袋101,102の要部断面を、図3と同様に示す。感熱粘着剤2の塗布は基材1に対する印刷作業により行うことができるので、感熱粘着剤2の塗布量や網点密度等で、粘着層12の粘着強度をコントロールすることができる。加熱後のヒートシール層13のシール強度は、10~300g/15mm巾程度であるため、粘着層12の粘着強度を150g/15mm巾以上にした場合、粘着強度が高すぎて、初期開封時に上シール部6を引き剥がしたとき、紙製の基材層11の内部で紙剥けが発生してしまうおそれがある。この紙剥けを防止するため、図4(A)に示すように、基材層11と粘着層12との間に延伸フィルム層14を設けることが好ましい。つまり、粘着シール部6aにおいて、延伸フィルム層14が基材層11と粘着層12との間に隣り合って位置する4層構造(積層構造:基材層11/延伸フィルム層14/粘着層12/ヒートシール層13)とするのが好ましい。
延伸フィルム層14は、例えば、ポリエチレン(PE)フィルム,ポリプロピレン(PP)フィルム,ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等の樹脂製の延伸フィルムで構成される。延伸フィルム層14をPEフィルムで構成した場合、開封時に延伸フィルム層14が破れ易くなるため、初期開封済みか否か(例えば改竄の有無)の判断が可能な状態を得ることができる。したがって、タンパーエビデンス性が得られ、改竄を防止することができる。
初期開封時に上シール部6を引き剥がすと、図4(B)に示すように、ヒートシール層13間での剥離が生じるとともに(積層構造:基材層11/ヒートシール層13//ヒートシール層13/基材層11)、粘着シール部6aでは延伸フィルム層14と粘着層12との間で層間剥離が生じる(積層構造:基材層11/延伸フィルム層14//粘着層12/ヒートシール層13/ヒートシール層13/基材層11)。これは、ヒートシール層13よりも延伸フィルム層14に対して粘着層12が弱く接着するためである。粘着層12は相対的に強度が弱いため、内部での凝集剥離が生じる場合もある(積層構造:基材層11/延伸フィルム層14/粘着層12//粘着層12/ヒートシール層13/ヒートシール層13/基材層11)。いずれの場合も、粘着シール部6aでは粘着層12が露出することになるため、粘着層12の粘着性により再封が可能となる。
図5に、粘着層12上にヒートシール層13が無い積層シート10で構成された包装袋101,102の要部断面を、図3と同様に示す。この包装袋101,102では、開口部6hに位置する上シール部6と粘着シール部6aとが重ならないように隣り合って位置している。したがって、内容物Fの充填後、上シール部6をヒートシール層13で形成する際のヒートシール時の加熱を粘着層12にも施すことより、粘着層12の粘着性を発現させることができる。これにより、簡単な構成で再封機能(リクローズ性)を容易に得ることができる。
初期開封時に上シール部6を引き剥がすと、図5(B)に示すように、ヒートシール層13間での剥離が生じるとともに(積層構造:基材層11/ヒートシール層13//ヒートシール層13/基材層11)、粘着シール部6aでは粘着層12の内部での凝集剥離が生じる(積層構造:基材層11/粘着層12//粘着層12/基材層11)。粘着シール部6aでは粘着層12が露出することになるため、粘着層12の粘着性により再封が可能となる。この積層構造において、基材層11と粘着層12との間にヒートシール層13を設けてもよい。例えば、基材1の全面にヒートシール剤3を塗布し、感熱粘着剤2を塗布した後、基材1の周縁部分にヒートシールを施すようにしてもよい。
前述したように、積層シート10の基材層11は紙からなっているため、包装袋101,102全体に占めるプラスチック使用量を大幅に削減することができる。また、感熱粘着剤2の塗布により形成された粘着層12の粘着性を、ヒートシール時の加熱により発現させることができるので、簡単な構成で再封機能を容易に得ることができる。したがって、環境負荷が小さく再封が可能な包装袋101,102を低コストで実現することができる。
前述した包装袋101,102及び包装製品201,202の製造方法は、包装形態(三方シールタイプ,四方シールタイプ,ガセットタイプ,ピロータイプ,スタンディングタイプ等)にかかわらず採用可能である。つまり、その包装形態に応じた一般的な製袋機を使用することにより製造が可能であり、そのヒートシールは、実製品を製造する連続製袋機での製袋時に、製品としての性状及び機能を損なわない範囲のシール温度条件で行うことができる。包装袋101,102が優れた製造性を有し、開封後の再封止・再開封性等にも優れた特性を有することから、低コストでありながら高い使用性等を実現することができる。
1 紙製の基材
2 感熱粘着剤
3 ヒートシール剤
4 横シール部(ヒートシール部)
5 下シール部(ヒートシール部)
6 上シール部(ヒートシール部)
6a 粘着シール部
6b 未シール部
6h 開口部
7 中央シール部(ヒートシール部)
9 収容空間
10 積層シート
11 紙製の基材層
12 粘着層
13 ヒートシール層
14 延伸フィルム層
101,102 包装袋
201,202 包装製品
M1 中心線
F 内容物

Claims (7)

  1. 内容物を収容する収容空間が積層シートのヒートシールにより形成されるように製袋された包装袋であって、
    前記収容空間を形成するヒートシール部と、前記収容空間に対して内容物を出し入れするための開口部において再封を可能とする粘着シール部と、を有し、
    前記積層シートが、紙製の基材層と、ヒートシール剤の塗布により形成されたヒートシール層と、感熱粘着剤の塗布により形成されて加熱により粘着性を発現させる粘着層と、を有し、
    前記ヒートシール部が前記ヒートシール層の加熱により構成され、前記粘着シール部が前記粘着層の加熱により構成されることを特徴とする包装袋。
  2. 前記ヒートシール部の一部が前記開口部に位置し、その開口部に位置するヒートシール部の一部のみに前記粘着シール部の全体が重なるように位置することを特徴とする請求項1記載の包装袋。
  3. 前記開口部に位置するヒートシール部において、内縁部分と重なるように前記粘着シール部が位置し、外縁部分にヒートシールされていない未シール部が位置することを特徴とする請求項2記載の包装袋。
  4. 前記粘着層が前記基材層と前記ヒートシール層との間に隣り合って位置することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の包装袋。
  5. 前記ヒートシール層よりも前記粘着層が弱く接着する延伸フィルム層を前記積層シートが更に有し、前記延伸フィルム層が前記基材層と前記粘着層との間に隣り合って位置することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の包装袋。
  6. 前記ヒートシール部の一部が前記開口部に位置し、その開口部に位置するヒートシール部と前記粘着シール部とが重ならないように隣り合って位置することを特徴とする請求項1記載の包装袋。
  7. 前記内容物が前記収容空間内に収容された状態で密封包装されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の包装袋。
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