JP3051323B2 - 再閉自在包装袋 - Google Patents

再閉自在包装袋

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JP3051323B2
JP3051323B2 JP7169684A JP16968495A JP3051323B2 JP 3051323 B2 JP3051323 B2 JP 3051323B2 JP 7169684 A JP7169684 A JP 7169684A JP 16968495 A JP16968495 A JP 16968495A JP 3051323 B2 JP3051323 B2 JP 3051323B2
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下▲雷▼藏 久
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、封入された内容物
の一部を取り出した後の袋形状を初期の形状に保つ再閉
自在包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の再閉自在包装袋は、プラスチッ
クラミネートフィルムを素材として両側部および一端部
をヒートシールした包装袋本体と、この包装袋本体の開
口端内側に固着された開口部を開閉するためのジッパー
部とから構成されている。プラスチックラミネートフィ
ルムで形成した包装袋本体は、引裂き強度が高いため、
手で開封することが難しく、包装袋本体の両側ヒートシ
ール部にV形ノッチやI形ノッチ等の開封手段を設けて
開封を容易に行なうようにしている。引き裂き方向をよ
くするためには、1軸延伸フィルムをラミネートしたプ
ラスチックラミネートフィルムが用いられる。
【0003】封入される内容物がスライスチーズのよう
に空気の接触を嫌う製品においては、品質劣化を防止す
る目的でガス置換包装が行なわれる。そのため、プラス
チックラミネートフィルムとして、ガスバリヤ特性にす
ぐれたものが選定され、密封シールのヒートシール強度
も大きいものが望まれ、ガスリークを防ぐようにしてい
る。
【0004】再閉自在包装袋への内容物の封入は、包装
袋本体に設けたジッパー部を開いた状態として包装袋本
体の開口端より内容物を充填し、内容物を充填した後、
ジッパー部を閉じ、包装袋本体の開口端を通常のヒート
シール手段によりヒートシールことで行ない、再閉自在
包装袋に封入した内容物の取出しは、包装袋本体の側端
に設けたノッチ等を開封導入部として包装袋本体を手で
破き、ジッパー部を開くことでで行ない、再閉自在包装
袋の再閉止は、ジッパー部を閉じることで行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記形式の再閉自在包
装袋は、包装袋本体のジッパー部とヒートシール部との
間で、包装袋本体からヒートシール部を切り離すことで
包装袋本体を開封する構造となっているから、封入した
内容物の取出すために、包装袋本体のジッパー部より端
側の部分が切り離されてしまい、封入された内容物の一
部を取り出した後の袋形状を初期の状態に保つことがで
きない。
【0006】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、包装袋本体の一面のジッパー部より端側の部分を切
断して包装袋本体を開封することで、封入された内容物
の一部を取り出した後の袋形状を初期の状態に保つこと
を可能にした再閉自在包装袋を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
再閉自在包装袋は、両側部および一端部をヒートシール
した包装袋本体の開口端内側に開口部を開閉するための
ジッパー部を設け、このジッパー部より端側にヒートシ
ール部を設けた再閉自在包装袋において、包装袋本体の
一面のジッパー部とヒートシール部との間にジッパー部
とほぼ平行に一側から他側まで連続して延びる開封容易
部を設け、この開封容易部は、細幅の開封用粗面部を2
つ折りして互いに接合して構成されることを特徴とす
る。
【0008】本発明の請求項2に係る再閉自在包装袋
は、請求項1の再閉自在包装袋において、包装袋を塩化
ビニリデンコートの2軸延伸ナイロンフィルムと線状低
密度ポリエチレンフィルムをドライラミネート加工した
ラミネートフィルムで形成したことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に係る再閉自在包装袋
は、請求項1の再閉自在包装袋において、包装袋をナイ
ロンとエチレン−ポリビニールアルコール共重合体の2
軸延伸フィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムをド
ライラミネート加工したラミネートフィルムで形成した
ことを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4に係る再閉自在包装袋
は、請求項1の再閉自在包装袋において,包装袋を金属
蒸着層を設けた2軸延伸ナイロンフィルムと線状低密度
ポリエチレンフィルムをドライラミネート加工したラミ
ネートフィルムで形成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面につき
説明する。図1は、本発明による再閉自在包装袋1の内
容物を封入する前の状態を示す。この再閉自在包装袋1
は、プラスチックラミネートフィルムで成形された底部
2を有する包装袋本体3と、この包装袋本体3の開口端
3aより内側に一側ヒートシール部3bから他側ヒート
シール部3bまで連続して延びるように設けられたジッ
パー部4と、包装袋本体3の一面のジッパー部4と開口
端3aの間でジッパー部とほぼ平行に一側ヒートシール
部3bから他側ヒートシール部3bまで延びるように設
けられた開封容易部5とから構成されている。
【0012】図3に示すように、プラスチックラミネー
トフィルム6は、塩化ビニリデンコート層7を設けた厚
さ10〜25ミクロンの2軸延伸ナイロンフィルム8と
厚さ20〜80ミクロンの線状低密度ポリエチレンフィ
ルム9をドライラミネート加工することで形成される。
2軸延伸ナイロンフィルム8に設けた塩化ビニリデンコ
ート層7の上の適当部位には、所定の印刷面10および
アルミニウム蒸着面11が形成されている。この印刷面
10は、2軸延伸ナイロンフィルム8と線状低密度ポリ
エチレンフィルム9の間に位置し、表面に露出しない。
【0013】プラスチックラミネートフィルム6の2軸
延伸ナイロンフィルム8は、ナイロンとエチレン−ポリ
ビニールアルコール共重合体の2軸延伸フィルムであっ
て、また、金属蒸着層を設けた2軸延伸ナイロンフィル
ムであってもよい。
【0014】上記包装袋本体3に設けた開封容易部5
は、図4に示すように、プラスチックラミネートフィル
ム6の2軸延伸ナイロンフィルム8の塩化ビニリデンコ
ート層7と反対側の面に図示しない砥粒面を圧接して形
成される細幅の開封用粗面部12を2つ折りして互いに
ヒートシール加工することで形成される。上記開封用粗
面部12は、砥粒面を2軸延伸ナイロンフィルム8の面
に圧接することで形成される複数の凹部13および貫通
孔14からなる粗面部15と、この粗面部15の凹部1
3および貫通孔14に充填されるプラスチック材料16
から構成される。上記プラスチック材料16は、プラス
チックラミネートフィルム6を2軸延伸ナイロンフィル
ム8と線状低密度ポリエチレンフィルム9をドライラミ
ネート加工する際に、粗面部15の凹部13および貫通
孔14に充填される。
【0015】このようにして作られた再閉自在包装袋1
3には、たとえば、図示しない平板状のスライスチーズ
が充填され、包装袋本体3の開口端を通常のヒートシー
ル手段によりヒートシールすることでスライスチーズ包
装体が構成される。このスライスチーズ包装体の内部空
間はガス置換包装される。このガス置換包装を行なうこ
とで包装袋本体3のフィルム部分が張力を加えた緊張状
態になる。
【0016】つぎに、再閉自在包装袋1の製造方法を説
明する。まず、ロール状に巻いたプラスチックラミネー
トフィルム20、21を用意する。一方のプラスチック
ラミネートフィルム20は、2軸延伸ナイロンフィルム
8に粗面加工処理を施すことにより長手方向に延びる幅
20mm程度の細幅の開封用粗面部12を形成し、2軸
延伸ナイロンフィルム8と線状低密度ポリエチレンフィ
ルム9をドライラミネート加工する際に、開封用粗面部
12にプラスチック材料16が充填される。この開封用
粗面部12は、2つ折りされかつヒートシール加工され
て、プラスチックラミネートフィルム20の一面から突
き出る開封容易部5を形成する。この開封容易部5は、
ロール巻きされることでプラスチックラミネートフィル
ム20に重なるように折り曲げられ、全体として細いテ
ープ状を呈する。
【0017】つぎに、一方のプラスチックラミネートフ
ィルム20の開封容易部5を設けた面と反対側の面の開
封容易部5より中央側の部位に、ジッパー部4を構成す
る一方の凸状片4aを上記開封容易部5と平行に接着す
る。
【0018】ついで、他方のプラスチックラミネートフ
ィルム21の一面に、ジッパー部4を構成する他方の凹
状片4bを、上記プラスチックラミネートフィルム20
に設けた凸状片4aに対応するように接着する。
【0019】つぎに、プラスチックラミネートフィルム
20とプラスチックラミネートフィルム21を、ジッパ
ー部4を構成する凸状片4aと凹状片4bが対応するよ
うに配置し、プラスチックラミネートフィルム20とプ
ラスチックラミネートフィルム21の間に、プラスチッ
クラミネートフィルムを裁断して2つ折りした底部片2
2をプラスチックラミネートフィルム20の側縁に端縁
が一致するように配置する。
【0020】つぎに、プラスチックラミネートフィルム
20とプラスチックラミネートフィルム21と底部片2
2をヒートシール加工して、図1に示すように、両側部
および底部にヒートシール部を設けた再閉自在包装袋1
が形成される。
【0021】つぎに、作用を説明する。たとえば、平板
状のスライスチーズを封入した再閉自在包装袋1を開封
するには、包装袋本体3の一面に設けた開封容易部5を
手で持ち、引っ張ると、この開封容易部5が開封導入部
として作用し、再閉自在包装袋1の一面が開封容易部5
に沿って破れる。この開封容易部5に、矢印A方向の力
を加えると、開封容易部5がさらに破れ、内容物を取出
すに必要な開口を形成する。この包装袋1の開封には、
強い力を必要としないので、女子や子供のように力の弱
い者でも、手で容易に行うことができる。
【0022】このようにして、スライスチーズを封入し
た再閉自在包装袋1に形成される開口16は、包装袋本
体3の一面のヒートシール部より内側に位置しているの
で、この開封により、再閉自在包装袋1が長手方向に分
断されることがなく、封入されたスライスチーズの一部
を取り出した後でも、スライスチーズを封入した再閉自
在包装袋1は所定の袋形状を維持する。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、開封
容易部を再閉自在包装袋の一面に設け、この開封容易部
に沿って再閉自在包装袋の一面を開封することで、封入
された内容物の一部を取り出した後の袋形状を初期の形
状に保つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による再閉自在包装袋の開口部をヒート
シールする前の状態を示す図。
【図2】本発明による再閉自在包装袋の製造途中の段階
を示す図。
【図3】包装袋素材のプラスチックフィルムの断面図。
【図4】プラスチックフィルムの開封用粗面を設けた部
位の断面図。
【符号の説明】
1 再閉自在包装袋 4 ジッパー部 4a 凸状片 4b 凹状片 4 背シール部 5 開封容易部 12 開封用粗面部 13 凹部 14 貫通孔 16 プラスチック材料 20 プラスチックラミネートフィルム 21 プラスチックラミネートフィルム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側部および一端部をヒートシールした包
    装袋本体の開口端内側に開口部を開閉するためのジッパ
    ー部を設け、このジッパー部より端側にヒートシール部
    を設けた再閉自在包装袋において、包装袋本体の一面の
    ジッパー部とヒートシール部との間にジッパー部とほぼ
    平行に一側から他側まで連続して延びる開封容易部を設
    け、この開封容易部は、細幅の開封用粗面部を2つ折り
    して互いに接合して構成されることを特徴とする再閉自
    在包装袋。
  2. 【請求項2】包装袋を塩化ビニリデンコートの2軸延伸
    ナイロンフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムを
    ドライラミネート加工したラミネートフィルムで形成し
    たことを特徴とする請求項1に記載の再閉自在包装袋。
  3. 【請求項3】包装袋をナイロンとエチレン−ポリビニー
    ルアルコール共重合体の2軸延伸フィルムと線状低密度
    ポリエチレンフィルムをドライラミネート加工したラミ
    ネートフィルムで形成したことを特徴とする請求項1に
    記載の再閉自在包装袋。
  4. 【請求項4】包装袋を金属蒸着層を設けた2軸延伸ナイ
    ロンフィルムと線状低密度ポリエチレンフィルムをドラ
    イラミネート加工したラミネートフィルムで形成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の再閉自在包装袋。
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