JP2001053610A - 巡回型a/d変換器 - Google Patents

巡回型a/d変換器

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JP2001053610A
JP2001053610A JP2000053913A JP2000053913A JP2001053610A JP 2001053610 A JP2001053610 A JP 2001053610A JP 2000053913 A JP2000053913 A JP 2000053913A JP 2000053913 A JP2000053913 A JP 2000053913A JP 2001053610 A JP2001053610 A JP 2001053610A
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    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/14Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3ステップ以上のA/D変換を高精度で行う
こと。 【解決手段】 A/D変換回路1による2回目(2ステ
ップ目)のA/D変換コードn2が出力された後、スイ
ッチS10をオフ、S11をオンにしてオペアンプ3と
コンデンサCF とをホールド回路として動作させ、オペ
アンプ3の出力電圧でアレイコンデンサC0〜C7を充
電する。次に、スイッチS11、S12をオフ、S13
〜S15をオンにして、コンデンサCF の電荷を0に初
期化し、コンデンサCINを(V1+オペアンプ3のオフ
セット電圧)で充電する。続いて、S13〜15をオ
フ、S12をオンにした後、スイッチS10をオンする
とともに変換コードn2に応じてスイッチS0〜S7を
基準電圧端子2側またはグランド端子GND側に切り替
えて電荷再分布を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3ステップ以上の
A/D変換動作が可能な巡回型A/D変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の巡回型A/D変換器としては、
特公平6−83069号公報あるいはIEEE JOURNAL OF
SOLID-STATE CIRCUITS,VOL.25,No6,PP1328-PP1338 に開
示されているように、コンデンサアレイ回路、入出力端
子間にコンデンサが接続されたオペアンプ、および並列
型A/D変換回路より構成される2ステップ型と称され
るものがある。
【0003】図11は、この2ステップ型の巡回型A/
D変換器の電気的構成を示している。この図11におい
て、並列型のA/D変換回路1の入力端子は、スイッチ
S8を介して、信号入力端子2またはオペアンプ3の出
力端子の何れかに選択的に接続されるようになってい
る。また、コンデンサアレイ回路4は、アレイコンデン
サC0〜C7から構成されており、これらアレイコンデ
ンサC0〜C7の共通側電極はコモンライン5に接続さ
れ、非共通側電極はそれぞれスイッチS0〜S7を介し
てA/D変換回路1の入力端子、基準電圧端子6、また
はグランド端子GNDの何れかに選択的に接続されるよ
うになっている。オペアンプ3の反転入力端子は前記コ
モンライン5に接続され、反転入力端子と出力端子との
間にはコンデンサCF とスイッチS9とが並列に接続さ
れている。
【0004】上記構成において、まずスイッチS8を入
力端子側に切り替えた状態でA/D変換回路1が1ステ
ップ目のA/D変換を実行する。その間、スイッチS0
〜S7はA/D変換回路1の入力端子側に切り替えられ
ているとともに、スイッチS9がオン状態となってい
る。1ステップ目のA/D変換終了後、スイッチS9を
オフし、そのA/D変換コードに応じて各スイッチS0
〜S7を基準電圧端子6側またはグランド端子GND側
の何れかに切り替える。その結果、オペアンプ3の出力
端子には1ステップ目のA/D変換結果の残余電圧に相
当する電圧が出力されるので、スイッチS8をオペアン
プ3の出力端子側に切り替えてA/D変換回路1による
2ステップ目のA/D変換を実行する。加算器7におい
てこれら1ステップ目と2ステップ目のA/D変換コー
ドを加算することにより、A/D変換回路1の有する分
解能よりも高い分解能を有するA/D変換出力値を得る
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記2ステップ
型の巡回型A/D変換器は、分解能(ビット数)を高め
ようとするとそれにほぼ比例して各ステップ毎に必要と
される分解能も増加するので、並列型のA/D変換回路
1やコンデンサアレイ回路4の回路規模が大きくなりチ
ップ面積が増大する。この場合、上記2ステップ型に替
えて3ステップ以上のA/D変換動作が可能な巡回型A
/D変換器を用いることができれば、各ステップ毎に必
要とされる分解能を低減させることができ、これによっ
てチップ面積や消費電流を大幅に減少させることが可能
となる。
【0006】ところで、上記2ステップ型のA/D変換
器をそのまま用いて3ステップ以降の変換動作を行おう
とすると、オペアンプ3の出力端子がスイッチS0〜S
7を介してアレイコンデンサC0〜C7の非共通側電極
に接続された途端にコンデンサCF の電荷がアレイコン
デンサC0〜C7に移動し、オペアンプ3の出力電圧が
変化してしまう。そこで、オペアンプ3の出力端子の後
にサンプル・ホールド回路を介在させ、このサンプル・
ホールド回路にオペアンプ3の出力電圧をホールドさせ
た上で、このホールドした電圧によりアレイコンデンサ
C0〜C7に電荷設定するような構成が考えられる。
【0007】しかし、このように巡回ループ中にサンプ
ル・ホールド回路を介在させる構成では、サンプル・ホ
ールド回路自体が有する誤差(例えばサンプル・ホール
ド回路を構成するオペアンプのオフセット電圧に起因す
る誤差)が新たに発生し、その誤差がステップ数を重ね
るにつれて累積されていくので、変換誤差が大きくなる
とともに回路の設計をする上でその変換誤差を予め見積
ることが難しいという問題がある。また、サンプル・ホ
ールド回路を設けると、それを構成するオペアンプやホ
ールドコンデンサが必要となり、その分チップ面積が増
大し消費電流も増加してしまう。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、比較的小さいチップ面積で構成でき、
且つ3ステップ以上のA/D変換を高精度で行うことが
可能となる巡回型A/D変換器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために請求項1に記載した手段を採用できる。この手段
によれば、コモンラインと演算増幅器の入力端子との間
に第1のスイッチ回路を設けたので、この第1のスイッ
チ回路を開くことにより、積分コンデンサが接続された
演算増幅器をホールド回路として動作させることができ
る。また、コモンラインと第1の基準電源線との間に第
2のスイッチ回路を設けたので、この第2のスイッチ回
路を閉じることにより、前記第1のスイッチ回路を開い
た状態であってもアレイコンデンサを演算増幅器の出力
電圧により電荷設定することが可能となる。
【0010】3ステップ目以降の変換動作においては、
電荷再分布の原理を用いてA/D変換回路の変換結果に
対する残余電圧を得る前処理として、アレイコンデンサ
に電荷設定を行うとともに積分コンデンサの初期化を行
う必要がある。本手段によれば、まず第1のスイッチ回
路を開いて演算増幅器をホールド回路として動作させた
上で第2のスイッチ回路を閉じてアレイコンデンサに電
荷を設定し、その後積分初期化回路により積分コンデン
サを初期化するので、別にサンプル・ホールド回路など
を付加することなく3ステップ以上の巡回型A/D変換
動作が可能となる。
【0011】しかも、積分コンデンサが接続された演算
増幅器をホールド回路として用いるので、新たな誤差が
加わることがなく精度の良いA/D変換結果が得られる
という優れた効果を有する。また、付加回路はスイッチ
回路のみであるので、チップ面積や消費電流の増加を小
さく抑えられる。
【0012】請求項2に記載した手段によれば、コモン
ラインに設けられた第1および第2のスイッチ回路を開
放してコモンラインがアレイコンデンサと切り離された
状態で積分初期化スイッチ回路を閉じるので、アレイコ
ンデンサに設定された電荷を保存したまま積分コンデン
サを初期化できる。
【0013】請求項3に記載した手段によれば、演算増
幅器の入力端子はオフセット補償電圧が充電されたオフ
セット補償コンデンサ(および第1のスイッチ回路)を
介してコモンラインに接続されているので、電荷再分布
時において演算増幅器のオフセット電圧が前記オフセッ
ト補償電圧により打ち消される。これにより、コモンラ
インの電圧が演算増幅器のオフセット電圧により変動す
ることがなくなり、変換誤差が一層小さくなる。
【0014】請求項4に記載した手段によれば、積分コ
ンデンサの両端子がそれぞれ第2および第3の積分初期
化スイッチ回路を介して第1の基準電源線に接続可能に
構成されているので、これら第2および第3の積分初期
化スイッチ回路を同時に閉じることにより積分コンデン
サを初期化できる。また、(第3の積分初期化スイッチ
回路と)補償充電スイッチ回路を閉じることにより、オ
フセット補償コンデンサにオフセット補償電圧が充電さ
れる。
【0015】請求項5に記載した手段によれば、補償充
電スイッチ回路と第2および第3の積分初期化スイッチ
回路とを閉じたことにより積分コンデンサの蓄積電荷が
0に初期化されるとともに、オフセット補償コンデンサ
のコモンライン側電極が第1の基準電圧となり、オフセ
ット補償コンデンサの演算増幅器側電極がバイアス電圧
と演算増幅器のオフセット電圧との加算電圧(オフセッ
ト補償電圧)となる。この場合、第1および第2のスイ
ッチ回路は開いているので、アレイコンデンサに設定さ
れた電荷は保存される。
【0016】請求項6に記載した手段によれば、積分コ
ンデンサの他端子が第2の積分初期化スイッチ回路を介
して第1の基準電源線に接続可能とされ、積分コンデン
サの一端子が第1および第2のスイッチ回路を介して第
1の基準電源線に接続可能に構成されているので、これ
ら第2の積分初期化スイッチ回路と第1および第2のス
イッチ回路とを同時に閉じることにより積分コンデンサ
を初期化できる。また、(第1および第2のスイッチ回
路と)補償充電スイッチ回路を閉じることにより、オフ
セット補償コンデンサにオフセット補償電圧が充電され
る。
【0017】請求項7に記載した手段によれば、アレイ
コンデンサの非共通側電極を開放した状態で積分コンデ
ンサの初期化および前記オフセット補償コンデンサの充
電を行うので、この間に第1および第2のスイッチ回路
を閉じても、アレイコンデンサに設定された電荷は保存
される。
【0018】請求項8に記載した手段によれば、演算増
幅器をその電源電圧の範囲内の所定の電圧でバイアスす
るので、演算増幅器をゲインが高く動作速度が速い状態
で動作させることができる。これにより、演算増幅器の
セトリング時間が短縮され、その結果全体としてA/D
変換に要する時間が短くなる。また、ゲインが高いの
で、演算増幅器の出力電圧誤差が小さくなり、A/D変
換の精度が向上する。
【0019】請求項9および10に記載した手段によれ
ば、演算増幅器の反転入力端子および非反転入力端子
に、同じ構成を有する非反転入力側変換結果処理回路お
よび反転入力側変換結果処理回路を設けて互いに差動動
作させるので、コモンモードノイズなどを有効に除去す
ることができる。また、回路構成が対称となっているの
で、各スイッチ回路の切り替え時に発生するフィードス
ルーなどによる誤差を相殺でき、より高い変換精度を得
ることができる。
【0020】請求項11に記載した手段によれば、アレ
イコンデンサの第1または第2の基準電源線への接続形
態に関し、A/D変換回路の変換結果が1だけ変化した
場合に1つのアレイコンデンサの接続形態のみが第1の
基準電源線と第2の基準電源線との間で変化するだけな
ので、A/D変換の微分非直線性が向上する。
【0021】請求項12に記載した手段によれば、アレ
イコンデンサの容量を全て等しく設定する場合に比べ、
アレイコンデンサの非共通側電極を第1または第2の基
準電源線に切り替えるためのスイッチ回路の数が減少す
るので、当該スイッチ回路のレイアウト面積が比較的小
さくなる。
【0022】請求項13に記載した手段によれば、演算
増幅器から出力される残余電圧の理論上(つまりA/D
変換回路に変換誤差がないとした場合)の電圧幅が第1
の基準電源線の電圧と第2の基準電源線の電圧との差電
圧の1/2に制限されるため、演算増幅器の出力電圧範
囲はそのフルレンジの1/2に制限される。従って、A
/D変換回路に±1/2LSB以内の変換誤差があって
も、演算増幅器の出力電圧が前記差電圧の電圧範囲を超
えることがなくなり、各ステップの変換結果の接続コー
ド部分での微分非直線性を悪化させることなく最終変換
結果を得ることができる。
【0023】請求項14に記載した手段によれば、いわ
ゆる直並列型の巡回型A/D変換器が構成され、高速動
作が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を直並列型の巡回型A/D変換器に適用した第1の実施
形態(請求項1、2、11、13、14に対応)につい
て図1ないし図4を参照しながら説明する。図1には、
巡回型A/D変換器8の要部の電気的構成が示されてい
る。この図1において、図11と同一構成を有する部分
には同一符号が付されている。また、巡回型A/D変換
器8はCMOSプロセスを用いて製造されている。
【0025】例えば3ビットの分解能を有する並列型の
A/D変換回路1の入力端子は、スイッチS8を介し
て、被変換信号が入力される信号入力端子2またはオペ
アンプ3(本発明における演算増幅器に相当)の出力端
子の何れかに選択的に接続されるようになっている。ま
た、A/D変換回路1の基準電圧入力端子VREFPお
よびVREFMは、それぞれ基準電圧Vref が入力され
る基準電圧端子6およびグランド端子GNDに接続され
ている。ここで、基準電圧Vref は例えば5Vに設定さ
れ、オペアンプ3は5Vの単一電源で動作するようにな
っている。
【0026】このA/D変換回路1は、図2に示す電気
的構成を有している。この図2において、A/D変換回
路1の基準電圧入力端子VREFMとVREFPとの間
には抵抗R0〜R7が直列に接続され、抵抗R0とR
1、抵抗R1とR2、…、抵抗R6とR7の各共通接続
点は、それぞれコンパレータCMP1、CMP2、…、
CMP7の反転入力端子に接続されている。また、コン
パレータCMP1〜CMP7の非反転入力端子はA/D
変換回路1の入力端子に接続されている。ここで、抵抗
R0〜R7の抵抗値としては、例えば、抵抗R1〜R6
を所定の抵抗値R[Ω]としたときに、抵抗R0を1.
5R[Ω]、抵抗R7を0.5R[Ω]となるように設
定している。
【0027】コンパレータCMP1〜CMP7から出力
されるハイレベルまたはロウレベルを有する出力信号は
ラッチ回路9に入力される。このラッチ回路9は、ラッ
チ信号がハイレベルになると、その時のコンパレータC
MP1〜CMP7の出力信号を保持して、その保持した
出力信号をエンコーダ10に出力するようになってい
る。そして、エンコーダ10では、ラッチ回路9からの
信号に基づいて「000」〜「111」までのA/D変
換コードを生成して出力する。このA/D変換コード
は、詳しくは後述するように、加算器7において加算さ
れるようになっている。
【0028】さて、図1において、コンデンサアレイ回
路4は、互いに等しい容量値Cを有するアレイコンデン
サC0〜C7により構成されている。これらアレイコン
デンサC0〜C7の下部電極(本発明における共通側電
極に相当)はそれぞれコモンライン5に接続され、上部
電極(本発明における非共通側電極に相当)はそれぞれ
スイッチS0〜S7を介してA/D変換回路1の入力端
子(すなわち信号入力端子2またはオペアンプ3の出力
端子)、基準電圧端子6、またはグランド端子GNDの
何れかに選択的に接続されるようになっている。ここ
で、グランド端子GNDに接続され0Vを有する電源線
が本発明における第1の基準電源線に相当し、基準電圧
端子6に接続され基準電圧Vref を有する電源線が本発
明における第2の基準電源線に相当する。
【0029】コモンライン5は、スイッチS10(本発
明における第1のスイッチ回路に相当)を介してオペア
ンプ3の反転入力端子に接続されるとともに、スイッチ
S11(本発明における第2のスイッチ回路に相当)を
介してグランド端子GNDに接続されている。また、オ
ペアンプ3の反転入力端子と出力端子との間には2Cの
容量値を有するコンデンサCF (本発明における積分コ
ンデンサに相当)とスイッチS9(本発明における積分
初期化回路、積分初期化スイッチ回路に相当)とが並列
に接続され、オペアンプ3の非反転入力端子はグランド
端子GNDに接続されている。なお、以上述べたスイッ
チS0〜S11は、例えばアナログスイッチから構成さ
れ、図示しない制御回路によって切り替えられるように
なっている。
【0030】次に、A/D変換回路1により3ビット
(m=3)のA/D変換を3回(3ステップ、n=3)
繰り返して6ビットのA/D変換出力値を得る場合のA
/D変換動作について、巡回型A/D変換器8の動作タ
イミングを示す図3を用いて以下に時間を追って説明す
る。なお、A/D変換動作の開始前において、スイッチ
S9とS11がオフ、スイッチS10がオンに設定さ
れ、加算器7は0にクリアされているものとする。
【0031】(1)時刻t0から時刻t1まで(1ステ
ップ目) 時刻t0において、外部からA/D変換スタート信号が
入力されると、まずスイッチS8が信号入力端子2側に
切り替えられ、A/D変換回路1は入力信号電圧Vinを
変換入力電圧として1回目(1ステップ目)のA/D変
換を開始する。このA/D変換回路1において、コンパ
レータCMP1〜CMP7の出力信号が整定すると、ラ
ッチ信号によりその変換結果がラッチ回路9に保持され
る。そして、エンコーダ10から出力された3ビットの
A/D変換コードn1が加算器7において加算される。
【0032】一方、時刻t0において、制御回路は、ス
イッチS11をオンにしてアレイコンデンサC0〜C7
の下部電極をグランド端子GNDに接続するとともに、
スイッチS0〜S7をA/D変換回路1の入力端子側
(以下、サンプリング側と称す)に切り替えて、アレイ
コンデンサC0〜C7の上部電極を(スイッチS8を介
して)信号入力端子2に接続する。これにより、アレイ
コンデンサC0〜C7は入力信号電圧Vinで充電(本発
明でいう電荷設定)される。また、制御回路は、スイッ
チS9をオンしてコンデンサCF の両端子を短絡し、コ
ンデンサCF の電荷を0に初期化する。
【0033】(2)時刻t1から時刻t2まで(2ステ
ップ目) 1回目のA/D変換コードn1が保持された後の時刻t
1において、制御回路は、まずスイッチS9とS11と
をオフにし、これらスイッチS9とS11とが完全にオ
フとなった後に、スイッチS0〜S7をサンプリング側
から基準電圧端子6側(以下、基準電圧側と称す)また
はグランド端子GND側(以下、グランド側と称す)に
切り替える。
【0034】このスイッチS0〜S7の切り替えは、1
回目のA/D変換コードn1に基づいて行われる。例え
ば、A/D変換コードn1が「000」の場合にはスイ
ッチS0〜S7は全てグランド側に切り替えられ、A/
D変換コードn1が「001」の場合にはスイッチS0
〜S7のうち1つだけ(例えばスイッチS0)が基準電
圧側に切り替えられそれ以外(スイッチS1〜S7)が
グランド側に切り替えられる。また、A/D変換コード
n1が「111」の場合にはスイッチS0〜S7は全て
基準電圧側に切り替えられる。その他のA/D変換コー
ドについても同様となる。
【0035】このスイッチS0〜S7の切り替え前後に
おいてコモンライン5の電荷は保存されるので、切り替
え後、オペアンプ3はコモンライン5(オペアンプ3の
反転入力端子)の電圧が0VとなるようにコンデンサC
F を介してフィードバック制御を行う。その結果、アレ
イコンデンサC0〜C7とコンデンサCF との間で電荷
再分布が行われる。この場合の電荷保存の関係式は、オ
ペアンプ3の出力電圧をVRES(1)として、以下の(1)
式に示すようになる。 8C×(0−Vin)=n1×C×(0−Vref ) +2C(0−VRES(1)) …(1)
【0036】この(1)式より以下の(2)式が得られ
る。 VRES(1)=4×(Vin−n1×Vref /8) …(2) すなわち、オペアンプ3の出力端子には、入力信号電圧
Vinから1回目のA/D変換コードn1に対応したD/
A変換電圧を減じた電圧に4(2の2乗)を乗じた残余
電圧VRES(1)が出力される。ここで、(8ではなく)4
を乗じた値となるのは、コンデンサCF の容量がアレイ
コンデンサC0〜C7の容量の総和(8C)の1/2
(m−1)=1/4に設定されていることによる。
【0037】電荷再分布が終了し(2)式に示すオペア
ンプ3の出力電圧が安定した時点(例えば時刻t1から
予め設定された時間が経過した時点)でA/D変換回路
1が第2回目の3ビットA/D変換を開始し、変換終了
後その2回目のA/D変換コードn2がラッチ回路9に
保持される。そして、図4に示すように、加算器7は、
A/D変換コードn2をA/D変換コードn1と1ビッ
トオーバーラップするようにして加算する。従来の2ス
テップ型のA/D変換器(図11参照)は、この時点で
変換終了となっていた。
【0038】(3)時刻t2から時刻t3まで(3ステ
ップ目) 3回目のA/D変換は、2回目のA/D変換の残余電圧
VRES(2)、つまりオペアンプ3の出力電圧VRES(1)から
2回目のA/D変換コードn2に対応したD/A変換電
圧を減じて4倍した電圧について実行されなければなら
ない。本発明は、この2回目のA/D変換の残余電圧V
RES(2)を得るために、3回目のA/D変換に先立って、
アレイコンデンサC0〜C7を電圧VRES(1)に充電(電
荷設定)し、コンデンサCF を初期化するための回路構
成に特徴を有している。
【0039】すなわち、制御回路は、2回目のA/D変
換コードn2が保持された後の時刻t2においてスイッ
チS10をオフにする。これにより、コンデンサCF と
オペアンプ3とがホールド回路として動作し、オペアン
プ3の出力電圧VRES(1)がホールドされる。この状態
で、制御回路がスイッチS11をオンするとともにスイ
ッチS0〜S7をサンプリング側に切り替えると、アレ
イコンデンサC0〜C7の上部電極がスイッチS8を介
してオペアンプ3の出力端子に接続され、アレイコンデ
ンサC0〜C7はオペアンプ3の出力電圧VRES(1)で充
電(電荷設定)される。
【0040】(4)時刻t3から時刻t4まで(3ステ
ップ目) アレイコンデンサC0〜C7の電荷設定が完了した後の
時刻t3において、制御回路はスイッチS11をオフに
して、その後スイッチS9をオンにする。この時、コモ
ンライン5は開放状態となるので、アレイコンデンサC
0〜C7に設定された電荷が変化することなくコンデン
サCF の電荷が0に初期化される。
【0041】(5)時刻t4から時刻t5まで(3ステ
ップ目) コンデンサCF が初期化された後の時刻t4において、
制御回路は、まずスイッチS9をオフにし、このスイッ
チS9が完全にオフとなった後にスイッチS10をオン
にし、スイッチS0〜S7をサンプリング側から基準電
圧側またはグランド側に切り替える。このスイッチS0
〜S7の切り替えは上記(2)で述べた方法による。そ
の結果、アレイコンデンサC0〜C7とコンデンサCF
との間で電荷再分布が行われる。この場合の電荷保存の
関係式は、以下の(3)式に示すようになる。 8C×(0−VRES(1))=n2×C×(0−Vref ) +2C(0−VRES(2)) …(3)
【0042】この(3)式より以下の(4)式が得られ
る。 VRES(2)=4×(VRES(1)−n2×Vref /8) …(4) さらに、前記(2)式を上記(4)に代入すれば、次の
(5)式が得られる。 VRES(2)=16×(Vin−(4×n1+n2)×Vref /32)…(5)
【0043】オペアンプ3の出力電圧が安定した時点で
A/D変換回路1が第3回目の3ビットA/D変換を開
始し、変換終了後その3回目のA/D変換コードn3が
ラッチ回路9に保持される。そして、加算器7は、A/
D変換コードn1とn2が加算された値に対して、さら
に上記A/D変換コードn3を1ビットオーバーラップ
するようにして加算し、加算後最下位1ビットを切り捨
てることにより巡回型A/D変換器8の最終的な6ビッ
ト(m=n=3としてn×(m−1)=6ビット)のA
/D変換コードを得る。
【0044】さて、この6ビットA/D変換コードの生
成について、さらに図4を用いて説明する。この図4に
おいて、巡回型A/D変換器8は、A/D変換回路1の
変換コード(n1、n2、n3)を互いに1ビットずつ
オーバーラップさせながら加算するため、入力信号電圧
Vin(または残余電圧VRES(1))からA/D変換コード
n1(またはn2)に対応したD/A変換電圧を減じた
値を8倍ではなく4倍して残余電圧VRES(1)(またはV
RES(2))とし、それをA/D変換回路1の次の変換入力
電圧とするようになっている。
【0045】これにより、(A/D変換回路1に変換誤
差がないとした場合)オペアンプ3から出力される残余
電圧VRES(1)(またはVRES(2))の電圧範囲はフルレン
ジ(5V)の1/2(2.5V)に制限される。
【0046】さらに、3ビットのA/D変換回路1は、
基準電圧Vref が均等な電圧幅に8分割された電圧ステ
ップではなく、変換コード「000」が3/2LSB分
の電圧幅を有し変換コード「111」が1/2LSB分
の電圧幅を有する電圧ステップの下でA/D変換を行っ
て変換コード(n1、n2、n3)を得るようになって
いる。一方、A/D変換回路1のA/D変換コードn
1、n2に対する残余電圧VRES(1)、VRES(2)を得る場
合に、電荷再分布によって実効的に行われるA/D変換
コードn1、n2のD/A変換は、基準電圧Vref が均
等な電圧幅に8分割された電圧ステップに基づいてい
る。
【0047】その結果、図4に示すように、A/D変換
回路1は、例えば変換コードn1(「010」)に対応
した電圧範囲Va 〜Vb に対し、さらに上下それぞれ1
/2LSBだけ広い電圧範囲Vc 〜Vd をフルスケール
0V〜5Vに対応させて次回のA/D変換を行うことと
なる。従って、A/D変換回路1を構成する抵抗R0〜
R7のばらつきなどにより、変換入力電圧とA/D変換
コードとの対応関係がずれている場合であっても、その
ずれが±1/2LSB以内である限り、A/D変換回路
1への変換入力電圧が0V〜5Vの許容電圧範囲内に納
まるとともに、このずれによる誤差はA/D変換コード
n1、n2、n3を加算した後の最下位ビットのみに現
れる。従って、この最下位ビットを切り捨てれば、A/
D変換回路1に1/2LSB以内の変換誤差が存在して
も、その変換誤差による変換精度の低下がない6ビット
のA/D変換出力値が得られる。
【0048】以上述べたように、本実施形態によれば、
コモンライン5とオペアンプ3との間にスイッチS10
を設け、コモンライン5とグランド端子GNDとの間に
スイッチS11を設けたので、スイッチS10をオフす
ることによりオペアンプ3とコンデンサCF とをホール
ド回路として動作させることができ、さらにスイッチS
11をオンすることによりオペアンプ3の出力電圧でア
レイコンデンサC0〜C7を充電(電荷設定)すること
ができる。
【0049】従って、巡回型A/D変換器8は、オペア
ンプ3の出力電圧を保持するためのサンプル・ホールド
回路を追加することなく、3ステップ以上のA/D変換
動作が可能となる。この場合、オペアンプ3とコンデン
サCF とからなる回路自体がホールド回路として動作す
るので、新たな誤差が付加されることがなく、高精度の
A/D変換結果が得られる。また、スイッチS10、S
11は例えばアナログスイッチから構成されるので、オ
ペアンプなどから構成されるサンプル・ホールド回路を
付加する場合に比べ、レイアウト面積や消費電流を小さ
くできる。
【0050】さらに、アレイコンデンサC0〜C7は全
て等しい容量値Cに設定されており、制御回路は、A/
D変換回路1のA/D変換コードが増加するに従って、
電荷再分布時に上部電極を基準電圧側に切り替えるアレ
イコンデンサを徐々に追加するようになっている。この
ようなアレイコンデンサC0〜C7の切り替え方法によ
れば、A/D変換回路1のA/D変換コードが1だけ変
化した場合に1つのアレイコンデンサの接続形態のみが
基準電源側とグランド側との間で変化するだけなので、
A/D変換の微分非直線性が向上する。
【0051】さらに、A/D変換回路1は、当該A/D
変換回路1から出力されるA/D変換コードに対応した
電圧範囲の上下それぞれに1/2LSBだけ広げた電圧
範囲を新たにフルレンジとして次のA/D変換を実行す
るので、A/D変換回路1に±1/2LSB以内の変換
誤差が存在しても、各ステップの変換結果の接続コード
部分での微分非直線性を悪化させることなく最終の6ビ
ットA/D変換出力値を得ることができる。
【0052】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態(請求項1、3、4、5、8、11、13、1
4に対応)について図5および図6を参照しながら説明
する。なお、図5において、図1と同一構成部分には同
一符号を付すとともに、ここでは異なる構成部分につい
て説明する。
【0053】図5には、巡回型A/D変換器11の要部
の電気的構成が示されている。この図5において、オペ
アンプ3の反転入力端子とスイッチS10との間にはコ
ンデンサCIN(本発明におけるオフセット補償コンデン
サに相当)が接続されている。これらスイッチS10と
コンデンサCINとの共通接続点とオペアンプ3の出力端
子との間にはコンデンサCF とスイッチS12(本発明
における第1の積分初期化スイッチ回路に相当)とが直
列に接続されており、前記共通接続点とグランド端子G
NDとの間にはスイッチS14(本発明における第3の
積分初期化スイッチ回路に相当)が接続されている。ま
た、コンデンサCF とスイッチS12との共通接続点と
グランド端子GNDとの間にはスイッチS13(本発明
における第2の積分初期化スイッチ回路に相当)が接続
されている。
【0054】さらに、オペアンプ3の反転入力端子と出
力端子との間にはスイッチS15(本発明におけるオフ
セット補償電圧充電回路、補償充電スイッチ回路に相
当)が接続され、オペアンプ3の非反転入力端子はバイ
アス電圧V1(例えば2.5V)に接続されている。な
お、スイッチS12、S13、S14が、本発明におけ
る積分初期化回路に相当する。
【0055】次に、3ビットのA/D変換を3回(3ス
テップ)繰り返して6ビットのA/D変換出力値を得る
場合のA/D変換動作について、巡回型A/D変換器1
1の動作タイミングを示す図6を用いて以下に説明す
る。なお、A/D変換動作の開始前においてスイッチS
11、S13、S14、S15がオフ、スイッチS1
0、S12がオンに設定され、加算器7は0にクリアさ
れている。
【0056】(1)時刻t0から時刻t1まで(1ステ
ップ目) 時刻t0において、スイッチS8が信号入力端子2側に
切り替えられ、A/D変換回路1は1回目(1ステップ
目)のA/D変換を実行する。この3ビットのA/D変
換コードn1は加算器7において加算される。
【0057】一方、時刻t0において、制御回路は、ス
イッチS11、S13、S15をオン、スイッチS12
をオフに切り替え、アレイコンデンサC0〜C7を入力
信号電圧Vinで充電(電荷設定)する。この時、コンデ
ンサCF の両端子がともにグランド端子GNDに接続さ
れるので、コンデンサCF の電荷は0に初期化される。
また、オペアンプ3がバッファアンプとして動作するの
で、コンデンサCINのオペアンプ側端子にはバイアス電
圧V1とオペアンプ3のオフセット電圧VOFFとの加算
電圧が印加され、コンデンサCINのコモンライン側端子
にはスイッチS10、S11を介して0Vが印加され
る。このコンデンサCINの両端電圧である(V1+VOF
F )がオフセット補償電圧に相当する。
【0058】(2)時刻t1から時刻t2まで(2ステ
ップ目) 制御回路は、まずスイッチS11、S13、S15をオ
フにし、これらのスイッチS11、S13、S15が完
全にオフとなった後に、スイッチS12をオンするとと
もにスイッチS0〜S7をサンプリング側から基準電圧
側またはグランド側に切り替える。この時、スイッチS
8をオペアンプ3の出力端子側に切り替えておく。コン
デンサCINの電荷は保存されるので、オペアンプ3はコ
モンライン5の電圧が0VとなるようにコンデンサCIN
を介してフィードバック制御を行う。その結果、コンデ
ンサCINに充電されているオフセット補償電圧によっ
て、オペアンプ3のオフセット電圧が打ち消され、コモ
ンライン5の電圧が正確に0Vに保持される。
【0059】アレイコンデンサC0〜C7とコンデンサ
CF との間における電荷再分布は、上記(1)式に示し
た関係に従って第1の実施形態と同様に行われ、電荷再
分布が終了した後A/D変換回路1が第2回目の3ビッ
トA/D変換を実行する。このA/D変換コードn2は
加算器7において加算される。
【0060】(3)時刻t2から時刻t3まで(3ステ
ップ目) 制御回路は、時刻t2においてスイッチS10をオフに
し、オペアンプ3の出力電圧VRES(1)をホールドする。
その後、制御回路は、スイッチS11をオンするととも
にスイッチS0〜S7をサンプリング側に切り替え、ア
レイコンデンサC0〜C7をオペアンプ3の出力電圧V
RES(1)で充電(電荷設定)する。
【0061】(4)時刻t3から時刻t4まで(3ステ
ップ目) 制御回路は、スイッチS11をオフにして、その後スイ
ッチS13、S14、S15をオン、スイッチS12を
オフにする。この時、コモンライン5は開放状態となる
ので、アレイコンデンサC0〜C7に設定された電荷が
変化することなくコンデンサCF が電荷0に初期化され
る。また、コンデンサCINにオフセット補償電圧(V1
+VOFF )が充電される。なお、制御回路は、本期間中
または次の期間の開始時においてスイッチS0〜S7を
サンプリング側から基準電圧側またはグランド側に切り
替える。
【0062】(5)時刻t4から時刻t5まで(3ステ
ップ目) 制御回路は、まずスイッチS13、S14、S15をオ
フにし、これらのスイッチS13、S14、S15が完
全にオフとなった後にスイッチS10、S12をオンに
切り替える。その結果、アレイコンデンサC0〜C7と
コンデンサCFとの間における電荷再分布は、上記
(3)式〜(5)式に示した関係に従って第1の実施形
態と同様に行われ、電荷再分布が終了した後A/D変換
回路1が第3回目の3ビットA/D変換を実行する。こ
のA/D変換コードn3は加算器7において加算され
る。なお、変換コードn1、n2、n3の加算方法は、
第1の実施形態と同様である。
【0063】以上述べたように本実施形態によれば、第
1の実施形態に対して、オペアンプ3のオフセット電圧
を補償するためのコンデンサCINを加えるとともに、コ
ンデンサCF を初期化する積分初期化回路の構成を変更
し、コンデンサCF を初期化する際にコンデンサCINに
オフセット補償電圧(V1+VOFF )を充電するように
した。従って、第1の実施形態と同様の効果が得られる
他、A/D変換回路1のA/D変換コードに応じて電荷
再分布を行う時に、オペアンプ3のオフセット電圧が前
記オフセット補償電圧によって打ち消されるので、A/
D変換の精度が向上する。
【0064】また、コンデンサCINを加えると、オペア
ンプ3の非反転入力端子の電圧を任意のバイアス電圧V
1に設定できるようになる。そこで、バイアス電圧V1
として例えば電源電圧範囲の中央値付近の電圧(例えば
2.5V)に設定することにより、オペアンプ3を速い
動作速度且つ高いオープンループゲインで動作させるこ
とができる。その結果、オペアンプ3のセトリング時間
が短縮されて全体としてA/D変換に要する時間が短く
なるとともに、オペアンプ3の出力電圧(残余電圧)の
誤差をより小さくすることができる。
【0065】(第3の実施形態)次に、第2の実施形態
において示した巡回型A/D変換器11に変形を加えた
第3の実施形態(請求項1、3、6、7、8、12、1
3、14に対応)について図7および図8を参照しなが
ら説明する。
【0066】図7には、CMOSプロセスを用いた巡回
型A/D変換器12の要部の電気的構成が示されてい
る。この図7において、上述した巡回型A/D変換器1
1に設けられていたスイッチS14が除かれている。ま
た、コンデンサアレイ回路13は、それぞれC、C、2
C、4Cのように2のべき乗となる容量値に重み付けさ
れた4つのアレイコンデンサC0′、C1′、C2′、
C3′から構成されている。これらアレイコンデンサC
0′〜C3′の上部電極は、それぞれスイッチS0′〜
S3′を介してA/D変換回路1の入力端子、基準電圧
端子6、グランド端子GNDに接続される他、開放状態
にすることができるようになっている。
【0067】図8は、3ステップの巡回動作により6ビ
ットのA/D変換出力値を得る場合のA/D変換動作を
示している。この図7において、時刻t0から時刻t3
までおよび時刻t4から時刻t5までの各期間の動作は
第2の実施形態(図6参照)と同様である。
【0068】時刻t3から時刻t4までの期間は、積分
コンデンサCF の初期化およびコンデンサCINへのオフ
セット補償電圧(V1+VOFF )の充電を行う期間であ
る。巡回型A/D変換器12には、コンデンサCF とC
INとの共通接続点をグランド端子GNDに直接接続する
ためのスイッチ(図5に示すスイッチS14)が省かれ
ているので、制御回路は、スイッチS10、S11をオ
ンすることにより前記共通接続点をグランド端子GND
に接続するようになっている。制御回路は、このスイッ
チS10およびS11のオンに先立って、スイッチS
0′〜S3′を開放状態としておく。
【0069】このような動作によれば、アレイコンデン
サC0′〜C3′の共通側電極はグランド端子GNDに
接続されているものの、非共通側電極が開放されている
ので、アレイコンデンサC0′〜C3′に設定された電
荷を放電することなく、積分コンデンサCF の初期化お
よびコンデンサCINの充電が可能となる。
【0070】また、コンデンサアレイ回路13は重み付
けされた4つのアレイコンデンサC0′〜C3′から構
成されているので、スイッチの数を8個から4個に減ら
すことができ、その分レイアウト面積を減らすことがで
きる。
【0071】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態(請求項1、3、4、5、10、11、13、
14に対応)について図9を参照しながら説明する。図
9には、差動動作可能に構成された巡回型A/D変換器
14の要部の電気的構成が示されている。この図9にお
いて、例えば3ビットの分解能を有する並列型のA/D
変換回路15は差動動作可能に構成されており、その非
反転入力端子は、スイッチS8pを介して非反転信号入
力端子2pまたはオペアンプ16の非反転出力端子の何
れかに選択的に接続されるようになっている。同様に、
A/D変換回路15の反転入力端子は、スイッチS8m
を介して反転信号入力端子2mまたはオペアンプ16の
反転出力端子の何れかに選択的に接続されるようになっ
ている。
【0072】非反転信号入力端子2pとオペアンプ16
の反転入力端子および非反転出力端子との間には、アレ
イコンデンサC0p〜C7pからなるコンデンサアレイ
回路4p、これらアレイコンデンサC0p〜C7pの上
部電極の接続を切り替えるスイッチS0p〜S7p、コ
ンデンサCFp、CINp スイッチS8p、S10p〜S1
5pからなる処理回路17p(本発明でいう非反転入力
側変換結果処理回路に相当)が接続されている。
【0073】同様に、反転信号入力端子2mとオペアン
プ16の非反転入力端子および反転出力端子との間に
は、アレイコンデンサC0m〜C7mからなるコンデン
サアレイ回路4m、これらアレイコンデンサC0m〜C
7mの上部電極の接続を切り替えるスイッチS0m〜S
7m、コンデンサCFm、CINm 、スイッチS8m、S1
0m〜S15mからなる処理回路17m(本発明でいう
反転入力側変換結果処理回路に相当)が接続されてい
る。
【0074】これら処理回路17p、17m内の接続形
態は、図5に示す接続形態と同様である。また、処理回
路17p、17mのレイアウトは対称構造とすることが
好ましい。なお、A/D変換回路15の反転出力端子に
は、その非反転出力端子から出力されるA/D変換コー
ドをn(10進表記)として、(8−n)のA/D変換
コードが出力されるようになっている。そして、A/D
変換コードnは加算器(図示せず)において前述した方
法により加算されるようになっている。また、差動入出
力型のオペアンプ16の非反転出力端子および反転出力
端子には、それぞれゼロレベル電圧(例えば2.5V)
を中心として同じ電圧値だけ+側および−側に変化する
電圧が出力されるようになっている。
【0075】さて、上記構成を有する巡回型A/D変換
器14の動作タイミングは、図6に示した動作タイミン
グとほぼ同様となる。ただし、電荷再分布時において、
スイッチS0p〜S7pはA/D変換回路15の非反転
出力端子から出力されるA/D変換コードnに基づいて
切り替えられ、スイッチS0m〜S7mはA/D変換回
路15の反転出力端子から出力されるA/D変換コード
(8−n)に基づいて切り替えられる。例えば、A/D
変換コードnが1の場合、スイッチS0p〜S7pのう
ち1つが基準電圧側、7つがグランド側に切り替えられ
るとともに、スイッチS0m〜S7mのうち7つが基準
電圧側、1つがグランド側に切り替えられる。こうした
一連の動作において、処理回路17pと17mにおける
各スイッチの切り替えは同タイミングで行われるように
なっている。
【0076】以上述べた差動型の巡回型A/D変換器1
4によれば、第1および第2の実施形態と同様の効果を
得られる他、入力信号電圧Vinp とVinm との差電圧を
A/D変換するので、外部からのコモンモードノイズを
有効に除去することができ、ノイズによる誤変換を防止
することができる。
【0077】また、処理回路17p、17mのレイアウ
トは対称構造とされ、しかも同一タイミングで動作させ
るので、例えば各スイッチの切り替え時にフィードスル
ーによる不要電荷の注入があっても、差動動作によりそ
の電荷注入による誤差を相殺することができる。その結
果、A/D変換の精度を一層高めることができる。
【0078】(第5の実施形態)次に、第2の実施形態
で説明した巡回型A/D変換器11を、自動車のエンジ
ン制御ECU(Electronic Control Unit )に用いられ
るマイクロコンピュータに採用した第5の実施形態につ
いて図10を参照しながら説明する。
【0079】図10には、上記マイクロコンピュータの
概略的な電気的構成がブロック図により示されている。
この図10において、ワンチップに集積化されたマイク
ロコンピュータ18は、巡回型A/D変換器11、CP
U19、RAM20、ROM21、入力処理回路22、
出力処理回路23、これら各回路を相互に接続するバス
(アドレスバス、データバス、コントロールバス)24
などから構成されている。
【0080】このマイクロコンピュータ18は、図示し
ない直流電源回路から例えば5Vの直流電圧の供給を受
けて動作し、燃料噴射制御、点火タイミング制御、ノッ
ク制御などのエンジン制御に加えトランスミッション制
御を実行するようになっている。
【0081】CPU19とROM21との間には命令フ
ェッチ用の専用バスが設けられている。CPU19は、
この専用バスを介してROM21に格納されている命令
を順次読み出し、その命令に従ってエンジン制御やトラ
ンスミッション制御に関する演算処理、判断処理、入出
力処理などを実行するようになっている。RAM20
は、この実行中における一時データの記憶手段として用
いられる。
【0082】入力処理回路22は、アナログマルチプレ
クサと入力ポートとから構成されている。このうちアナ
ログマルチプレクサは、アナログ信号入力端子25a、
25b、…を介して入力される複数のアナログ信号の中
からCPU19により指令された1つのアナログ信号を
選択し、その選択されたアナログ信号を巡回型A/D変
換器11の信号入力端子に対し出力するようになってい
る。また、入力ポートは、ディジタル信号入力端子26
a、26b、…を介して入力される複数のディジタル信
号を、CPU19の指令に従って取り込むようになって
いる。
【0083】出力処理回路23は出力ポートとして構成
されており、CPU19の指令に従って種々のディジタ
ル信号をディジタル信号出力端子27a、27b、…を
介して外部に対し出力するようになっている。
【0084】次に、エンジン制御およびトランスミッシ
ョン制御を行うマイクロコンピュータ18において巡回
型A/D変換器11を採用する利点について説明する。
入力処理回路22には、各種センサやスイッチなどから
エンジン制御やトランスミッション制御に不可欠なアナ
ログ信号、例えばバッテリ電圧、水温検出信号、スロッ
トル開度検出信号、空気流量検出信号、ノッキング状態
検出信号、ソレノイド電流などが入力される。各アナロ
グ信号についてA/D変換を実行する時間間隔(各アナ
ログ信号毎のA/D変換周期)は、アナログ信号の性質
や精度などを考慮して決定されている。例えば、バッテ
リ電圧や水温などは時間の経過とともに比較的緩やかに
変化するので、msecオーダーのA/D変換周期で十
分となる。
【0085】しかしながら、たとえ各アナログ信号毎の
A/D変換周期が長くても、アナログ信号の入力数は数
十にも及ぶため、巡回型A/D変換器11に要求される
変換時間は1μsec〜20μsec程度となる。ま
た、エンジン制御やトランスミッション制御では比較的
高精度な制御が要求されるため、分解能も12ビット程
度が必要となる。
【0086】さて、こうした変換時間および分解能を有
するA/D変換器を、従来の技術で説明した2ステップ
型の巡回型A/D変換器(図11参照)により構成する
場合、7ビットの分解能を有するA/D変換回路1と1
28個のアレイコンデンサからなるコンデンサアレイ回
路4とが必要となる。しかも、7ビットの分解能を有す
るA/D変換回路1は、128個の抵抗と127個のコ
ンパレータとを備えて構成される(図2参照)。このた
め、A/D変換器が占めるチップ面積が大きくなり、I
C化されたマイクロコンピュータ18のコストが上昇し
てしまう。
【0087】これに替えて、並列型(フラッシュ型)の
A/D変換器により構成する場合には、4095個もの
コンパレータが必要となるためチップ面積が一層増大
し、逐次比較型のA/D変換器により構成する場合に
は、変換時間の短いもの(例えば数μsec程度のも
の)を得ることが難しくなる。
【0088】これに対し、本実施形態のように3ステッ
プの巡回動作を行う巡回型A/D変換器11を採用する
と、前記変換時間および分解能を達成することができ
る。しかも、巡回型A/D変換器11は、5ビットの分
解能を有するA/D変換回路1と32個のアレイコンデ
ンサからなるコンデンサアレイ回路4(図5参照)とを
備えれば良く、その5ビットのA/D変換回路1も32
個の抵抗と31個のコンパレータとを備えれば良い(図
2参照)。つまり、3ステップの巡回型A/D変換器1
1を採用することにより、コンデンサなどの素子数を低
減することができる。
【0089】また、4ステップの巡回動作を行う巡回型
A/D変換器11を採用する場合には、4ビットの分解
能を有するA/D変換回路1と16個のアレイコンデン
サからなるコンデンサアレイ回路4を備えれば良く、コ
ンデンサなどの素子数を一層低減することができる。
【0090】このように、マイクロコンピュータ18に
巡回型A/D変換器11を採用すると、上記変換時間お
よび分解能を確保しつつA/D変換器が占めるチップ面
積を大幅に低減でき、ICのコストを下げることができ
る。しかも、巡回型A/D変換器11は、オペアンプ3
(図5参照)の出力電圧を保持するためのサンプル・ホ
ールド回路が不要なので、サンプル・ホールド回路が付
加された従来の巡回型A/D変換器よりも高精度の変換
結果を得られる。
【0091】なお、本実施形態では巡回型A/D変換器
11をエンジン制御およびトランスミッション制御を行
うマイクロコンピュータ18に採用したが、これに限ら
ず巡回型A/D変換器11の分解能と巡回動作させるス
テップ数とを適宜選択することにより、種々の装置に対
して適用することができる。また、巡回型A/D変換器
11に替えて、巡回型A/D変換器8、12、14を用
いても良い。
【0092】(その他の実施形態)なお、本発明は、上
記各実施形態に限定されるものではなく、次のように変
形または拡張が可能である。A/D変換回路1、15は
3ビットに限定されず、ステップ数も4、5、6、…で
あっても良い。ステップ数は2であっても良いが、本発
明の特徴部分を有効に用いるためには特に3以上とする
ことが好ましい。また、A/D変換回路1、15は、並
列型に限らず逐次比較型など他の変換原理に基づく回路
構成であっても良い。
【0093】第1の実施形態における巡回型A/D変換
器8および第3の実施形態における巡回型A/D変換器
12についても、第4の実施形態における巡回型A/D
変換器14と同様にして差動動作可能な構成とすること
ができる。
【0094】各実施形態では、オペアンプ3の出力電圧
をスイッチS8、S0〜S7(S0′〜S3′)とを介
して、アレイコンデンサC0〜C7(C0′〜C3′)
の上部電極に印加するように構成した。しかし、本発明
の趣旨は、スイッチS10を設けてオペアンプ3とコン
デンサCF とをホールド回路として動作させること、そ
してスイッチS11を設けてこのホールドされた電圧で
電荷再分布を行う前処理としての電荷設定を行うことで
ある。従って、アレイコンデンサC0〜C7(C0′〜
C3′)に電荷設定する場合に限らず、例えばコモンラ
イン5に接続されるコンデンサを別に設け、そのコンデ
ンサに対して前記ホールドされた電圧による電荷設定を
行うような場合であっても同様にして適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す巡回型A/D変
換器の電気的構成図
【図2】3ビットA/D変換回路の電気的構成図
【図3】動作タイミングを示す図
【図4】A/D変換コードの説明図
【図5】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
【図6】図3相当図
【図7】本発明の第3の実施形態を示す図1相当図
【図8】図3相当図
【図9】本発明の第4の実施形態を示す図1相当図
【図10】本発明の第5の実施形態におけるマイクロコ
ンピュータの電気的構成を概略的に示すブロック図
【図11】従来構成を示す図1相当図
【符号の説明】
1、15はA/D変換回路、3、16はオペアンプ(演
算増幅器)、4、4p、4m、13はコンデンサアレイ
回路、5、5p、5mはコモンライン、8、11、1
2、14は巡回型A/D変換器、17pは処理回路(非
反転入力側変換結果処理回路)、17mは処理回路(反
転入力側変換結果処理回路)、CF 、CFp、CFnはコン
デンサ(積分コンデンサ)、CIN、CINp 、CINn はコ
ンデンサ(オフセット補償コンデンサ)、C0〜C7、
C0′〜C3′、C0p〜C7p、C0m〜C7mはア
レイコンデンサ、S9はスイッチ(積分初期化回路、積
分初期化スイッチ回路)、S10、S10p、S10m
はスイッチ(第1のスイッチ回路)、S11、S11
p、S11mはスイッチ(第2のスイッチ回路)、S1
2、S12p、S12mはスイッチ(第1の積分初期化
スイッチ回路)、S13、S13p、S13mはスイッ
チ(第2の積分初期化スイッチ回路)、S14、S14
p、S14mはスイッチ(第3の積分初期化スイッチ回
路)、S15、S15p、S15mはスイッチ(オフセ
ット補償電圧充電回路、補償充電スイッチ回路)であ
る。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A/D変換回路と、 複数のアレイコンデンサを備え当該各アレイコンデンサ
    の共通側電極がコモンラインに接続されるとともに非共
    通側電極が前記A/D変換回路の変換結果に応じて第1
    の基準電源線または第2の基準電源線に選択的に接続さ
    れるコンデンサアレイ回路と、 前記コモンラインを入力とする演算増幅器と、 この演算増幅器の入出力端子間に接続される積分コンデ
    ンサと、 この積分コンデンサを初期化するための積分初期化回路
    とを備え、 前記演算増幅器の出力電圧が前記A/D変換回路および
    前記アレイコンデンサの非共通側電極に入力可能に構成
    された巡回型A/D変換器において、 前記コモンラインと前記演算増幅器の入力端子との間に
    第1のスイッチ回路を備え、 前記コモンラインと前記第1の基準電源線との間に第2
    のスイッチ回路を備え、 3ステップ目以降のA/D変換動作において、前記第1
    のスイッチ回路を開いた状態で前記第2のスイッチ回路
    を閉じて前記アレイコンデンサに前記演算増幅器の出力
    電圧による電荷設定を行い、その後前記積分初期化回路
    により前記積分コンデンサを初期化するように構成され
    ていることを特徴とする巡回型A/D変換器。
  2. 【請求項2】 前記積分初期化回路は前記積分コンデン
    サに並列接続された積分初期化スイッチ回路から構成さ
    れ、 前記第1および第2のスイッチ回路を開いた状態で前記
    積分初期化スイッチ回路を閉じることにより前記積分コ
    ンデンサを初期化するように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の巡回型A/D変換器。
  3. 【請求項3】 前記第1のスイッチ回路および前記積分
    コンデンサの各一端子の共通接続点と前記演算増幅器の
    入力端子との間にオフセット補償コンデンサを備えると
    ともに、前記オフセット補償コンデンサにオフセット補
    償電圧を充電するためのオフセット補償電圧充電回路を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の巡回型A/D変
    換器。
  4. 【請求項4】 前記積分初期化回路は、 前記積分コンデンサの他端子と前記演算増幅器の出力端
    子との間に接続される第1の積分初期化スイッチ回路
    と、 前記積分コンデンサの他端子と前記第1の基準電源線と
    の間に接続される第2の積分初期化スイッチ回路と、 前記積分コンデンサの一端子と前記第1の基準電源線と
    の間に接続される第3の積分初期化スイッチ回路とから
    構成され、 前記オフセット補償電圧充電回路は、前記演算増幅器の
    入出力端子間に接続される補償充電スイッチ回路から構
    成されていることを特徴とする請求項3記載の巡回型A
    /D変換器。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2のスイッチ回路を開
    いた状態で、前記補償充電スイッチ回路と前記第2およ
    び第3の積分初期化スイッチ回路とを閉じるとともに前
    記第1の積分初期化スイッチ回路を開くことにより、前
    記積分コンデンサの初期化および前記オフセット補償コ
    ンデンサの充電を行うように構成されていることを特徴
    とする請求項4記載の巡回型A/D変換器。
  6. 【請求項6】 前記積分初期化回路は、 前記積分コンデンサの他端子と前記演算増幅器の出力端
    子との間に接続される第1の積分初期化スイッチ回路
    と、 前記積分コンデンサの他端子と前記第1の基準電源線と
    の間に接続される第2の積分初期化スイッチとから構成
    され、 前記オフセット補償電圧充電回路は、前記演算増幅器の
    入出力端子間に接続される補償充電スイッチ回路から構
    成され、 前記アレイコンデンサの非共通側電極が開放可能に構成
    されていることを特徴とする請求項3記載の巡回型A/
    D変換器。
  7. 【請求項7】 前記アレイコンデンサの非共通側電極を
    開放した状態で、前記第1および第2のスイッチ回路と
    前記補償充電スイッチ回路と前記第2の積分初期化スイ
    ッチ回路とを閉じるとともに前記第1の積分初期化スイ
    ッチ回路を開くことにより、前記積分コンデンサの初期
    化および前記オフセット補償コンデンサの充電を行うよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項6記載の巡
    回型A/D変換器。
  8. 【請求項8】 前記演算増幅器は、当該演算増幅器の電
    源電圧の範囲内の所定の電圧でバイアスされていること
    を特徴とする請求項3ないし7の何れかに記載の巡回型
    A/D変換器。
  9. 【請求項9】 前記A/D変換回路は差動動作可能に構
    成され、 前記コンデンサアレイ回路、積分コンデンサ、および積
    分初期化回路からなる非反転入力側変換結果処理回路が
    前記演算増幅器の反転入力端子に接続されるとともに、
    前記非反転入力側変換結果処理回路と同じ構成の反転入
    力側変換結果処理回路が前記演算増幅器の非反転入力端
    子接続され、 前記非反転入力側変換結果処理回路と前記反転入力側変
    換結果処理回路とが差動動作することを特徴とする請求
    項1または2記載の巡回型A/D変換器。
  10. 【請求項10】 前記A/D変換回路は差動動作可能に
    構成され、 前記コンデンサアレイ回路、積分コンデンサ、積分初期
    化回路、オフセット補償コンデンサ、およびオフセット
    補償電圧充電回路からなる非反転入力側変換結果処理回
    路が前記演算増幅器の反転入力端子に接続されるととも
    に、前記非反転入力側変換結果処理回路と同じ構成の反
    転入力側変換結果処理回路が前記演算増幅器の非反転入
    力端子接続され、 前記非反転入力側変換結果処理回路と前記反転入力側変
    換結果処理回路とが差動動作することを特徴とする請求
    項3ないし7の何れかに記載の巡回型A/D変換器。
  11. 【請求項11】 前記アレイコンデンサの容量は全て等
    しく設定されていることを特徴とする請求項1ないし1
    0の何れかに記載の巡回型A/D変換器。
  12. 【請求項12】 前記アレイコンデンサの容量は2のべ
    き乗で重み付けされた値に設定されていることを特徴と
    する請求項1ないし10の何れかに記載の巡回型A/D
    変換器。
  13. 【請求項13】 前記A/D変換回路はmビットの分解
    能を有し、 前記積分コンデンサの容量は前記アレイコンデンサの容
    量の総和の1/2(m −1)に設定されており、 前記A/D変換回路から出力されるnステップのA/D
    変換値を、1ビットずつオーバーラップさせながら順次
    加算して最下位1ビットを切り捨てることにより、n×
    (m−1)ビットの分解能を有するA/D変換値を出力
    するように構成されていることを特徴とする請求項1な
    いし12の何れかに記載の巡回型A/D変換器。
  14. 【請求項14】 前記A/D変換回路は並列型であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし13の何れかに記載の巡
    回型A/D変換器。
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