JP2000514509A - 空気力学的にテクスチャード加工する方法、テクスチャーノズル、ノズルヘッドおよびその使用 - Google Patents

空気力学的にテクスチャード加工する方法、テクスチャーノズル、ノズルヘッドおよびその使用

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Abstract

(57)【要約】 この新規な発明は、ノズルの通路を設計してマッハ2以上の空気流となるようにしてテクスチャード加工の集中度を高めることを提案している。テクスチャード加工領域の直前のノズル通路の全開口角は、ノズルの最狭部の直径の数倍である有効長さと共に理想的なラバル角度より大きい。この新規な発明は取り分けテクスチャーの品質を改良し、これは生産速度が高い場合でも特に完全である。これは600〜1000m/minの範囲およびそれ以上まで上昇する。驚くことに、新しいノズル芯はこの新規な発明の全ての利点を有し、従来の技術の交換部品として使用できるように設計できることが分かる。同じことは、完全なノズルヘッドに当てはまる。何故なら、この新規な発明は同じ外形幾何学寸法、同じ空気圧および同じ空気量で使用できるからである。

Description

【発明の詳細な説明】 空気力学的にテクスチャード加工する方法、 テクスチャーノズル、ノズルヘッドおよびその使用 技術分野 この発明は、中間部分で4バールより大きい供給圧力の圧搾空気を糸通路に導 入し、拡大する加速通路で気泡ビームを超音速に加速し、一端に糸を通し、他端 でテクスチャード加工された糸を引き出す直通の糸通路を備えたテクスチャーノ ズルで糸を空気力学的にテクスチャード加工する方法に関する。更に、この発明 は一方の側に糸を導入でき、他方の側でテクスチャード加工を行う、圧搾空気導 入部を有する直通の糸通路を備えた、テクスチャーノズル、ノズルヘッドおよび その使用法に関する。 従来の技術 気泡テクスチャ技術では2種のテクスチャーノズルが広く使用されている。こ れ等のノズルは糸通路へ圧搾空気を送るタイプにより区別されている。第一タイ プのノズルは半径方向原理による気泡テクスチャーノズルである。この場合、例 えば、欧州特許第88 254号明細書によれば、圧搾空気は主に半径方向に配置され た一つまたはそれ以上の空気通路を介して導入される。半径方向原理によるテク スチャーノズルには、特に100%以下の過剰供給を必要とする糸に対して利用分 野がある。特別な場合、所謂エフェクトヤーンの場合に短時間200%の過剰供給 までが許される。第二タイプは軸方向原理である。圧搾空気は軸方向に向いた通 路を経由して糸通路の広かったスペースに導入される。このような解決策は欧州 特許第441 925号明細書に開示されている。軸方向原理によるテクスチャーノズ ルは、特に300%まで、部分的には500%までの非常に大きな過剰供給で効果的に 使用されている。両方の対応する実際的な解決策は特にノズルの出口の領域のノ ズル開口部の設計でも異なっている。欧州特許第441 925号明細書の解決策には 、出口端部の前にラバルノズルに相当するノズル開口部がある。ラバルノズルの 特徴は約8°〜19°の非常に小さい開口角にある。開口角が所謂理想的な ラバル角に等しいかそれより大きいなら、空気圧はラバルノズルの最狭部で臨界 圧縮比以上であるという前提の下に、ノズル開口部で空気速度が脈動のない状態 になって音速限界以上に上昇する。ラバルは空気圧が低下すると理想的なノズル でも速度上昇部の限界領域がノズルの中に移動することを既に認めていた。周知 の圧縮衝撃を伴う衝撃波面が形成される。流体技術の大抵の専門分野では、圧縮 衝撃をできる限り避けている。テクスチャ処理は、ガスを伴う超音速流のみを必 要とするだけでなく、同時に糸をノズルの真ん中に通し、衝撃波面で処理する点 で複雑である。どんな流量損失もなくするため、気泡テクスチャード加工では4 バール以上、大抵6バール以上の空気圧で処理される。空気の理論的な最大速度 (20℃の温度、無限に延びる導入圧力、および10°以下の理想的なラバル角での )は約770m/secになる。実際には、可能な最大空気速度は12バールの場合500〜5 50m/secの間、つまりマッハ2以下にある。これに付いては、科学的な研究「化 学繊維と繊維産業」(Chemiefasern/Textilindustrie),1981年5月を参照された い。普及している専門的な考えによれば、テクスチャ処理は超音速流の現象のよ うなものとして圧縮衝撃の作用とされている。テクスチャーノズルで理想的なラ バル角によりテクスチャード加工された糸は、長く品質の基準であった。これに 基づき与えられる品質は他のノズル型で研究された。本出願人は、欧州特許第88 254号明細書のように、実際ラッパ状のノズル合流部を有する代わりのノズル型 、所謂ヘマジェット(Hemajet)ノズルを開発した。このラッパ形状は一見すると ラバルの規則を外れている。第二の研究報告(International Textil-Bulletin G arnherstellung 3/83;国際織物紀要、糸の作製3/83)は、ラッパ形状を用いても 超音速流が発生し、約400m/secの範囲の空気速度が測定されたことを開示してい る。更に、糸の品質を高める実施方法は、特別な応用分野でラッパ形状が有利で あることを示している。ヘマジェットノズルは、単純な一つの半径で表せる凸型 に曲がった出口に基づいている。最狭部に直接続く拡大部を調べると、この拡大 部の最初短い部分は理想的なラバル開口角の範囲にある。これは、両方のノズル のタイプが何故似たようなテクスチャード加工結果を部分的に与えるかの重要な 根拠となっている。 半径方向原理によるテクスチャーノズルが、特に過剰供給の小さい場合、軸方 向原理によるテクスチャーノズルよりはるかに優れているけれども、前記文献に よれば半径方向原理の場合、過剰供給が上昇すると、糸の張力が急激に低下する ことを示している。経験事実によれば、テクスチャーノズルの直後の糸の張力が テクスチャード加工の品質の特徴である。品質の比較(高い・低い値)は、少な くとも50m/minより良く100m/minの場合、容易になる。生産速度の相違が比較さ れている。品質とは全て可能な糸の品質の判定基準と解される。経験上考慮すべ きテクスチャード加工された製品に対する品質の判定基準として直接測定できな い製造条件もある。例えば、入ってくる糸を屑にする度合いが大きいから小さい かは一定値以上で許されない判定基準あるいは値である。この発明による考えに よる直接計測比較のためには、好ましくはテクスチャード加工後の糸の張力(c Nで、あるいは平均のcNで)およびその時の張力のずれのパーセント(σ%) を選ぶ。両方の値は個別にあるいは全体値として検出される(A1値)。これに ついては、Retech AG社、スイス、と協同で行った本出願人のATQ測定・評価 原理を参照されたい。400m/min以下の糸速度は最近では何ら問題とならない。実 際の個別応用では、400〜600m/minの糸速度の場合、品質的に許容できるテクス チャード加工も得られている。これに反して、糸速度を更に600m/min以上に上げ ると、品質の劣化が確認される。これは、例えばハッキリと理由が分からないが テクスチャード加工糸の場合、テクスチャード加工糸の個々のループがより強く 立っているように現れる。周知のテクスチャーノズルは、特にコンパクトな糸の 場合、テクスチャード加工の最高の品質が要求されるなら、400m/min以下の生産 速度で使用される。生産速度とはテクスチャーノズルからの糸の排出速度である 。それ故、テクスチャード加工では、生産速度に関して、品質の限界の外、テク スチャード加工の場合に、例えば余りにも強く緩むため絶対テクスチャ限界が崩 れる。 発明の開示 この発明の課題は、所定の速度でテクスチャー品質を向上させるか、例えば4 00〜900m/minの範囲およびそれ以上に生産速度を高めること、また、生産速度が 早くても遅い生産速度あるいは糸速度の場合と同じ品質あるいは少なくとも近 似的に同じ品質にすることにある。更に、この発明の他の課題は、品質や能力に 関して改造できるのであれ、設備を最低の経費で構成することにある。 この発明による方法は、糸の速度に対する糸の張力の比を最適にするため、吹 付空気ジェットを加速通路でマッハ2またはそれ以上に加速して糸の張力を、特 にできる限り一定の糸の張力として高めることに特徴がある。 更に、この発明は出口側に加速通路と糸通路に圧搾空気導入部(P)を有する 通しの糸通路を備えたテクスチャーノズルにも関わり、加速通路の加速作用部分 が加速通路の初めで1.5倍の直径(d)より大きい長さ(l2)と、理想的なラバ ル角より大きい全開口角(α2)を有することに特徴がある。 品質に対する第一の鍵はテクスチャーノズルの後の糸の張力にあることが分か った。糸の張力を高めることができた時のみ品質を改善できた。本当の突破口は 気泡ビームの流れをマッハ2の範囲以上に上げて初めて可能になった。これは、 専門業界で広まっている先入観どは異なり、加速通路をこの発明により構成して 達成された。驚くべきことに、一連の研究により、品質が改善されるだけでなく 、この発明により生産速度を高めでも品質に対する悪影響を驚くほど小さくする ことが確認された。本発明者はテクスチャード加工を集中させるだけで問題を解 決できることを認識した。しかし、この問題はマッハ数が中心的な影響因子であ ることを発見して初めて解決された。専門業界では今まで流速を非常の大きく固 定していた。しかし、この速度は与えられた繊維処理で上に述べた範囲以上に上 げることができない(マッハ2以下)。従来の技術では、ラバルノズルの規則性 によるか、純経験的に求めた良好であると見なされたノズルの型に従っている。 マッハ数が2を僅かに越えると著しい結果となる。テクスチャード加工をそれに 応じて強化する最良の説明は、衝撃波面の直前と直後の間の速度の差が増大する ことにあり、これは空気が糸に作用する力に直接働いている。衝撃波面の領域で 上昇した力は糸の張力を高める結果となる。マッハ数を上げることにより、衝撃 波面で直接作用が大きくなる。これに応じて、この発明により糸の張力を著しく 高め、今まで達成されていない程度の品質を保証する。この発明によれば、規則 性、より高いマッハ数=より強い衝撃=より強力なテクスチャード加工が認めら れる。強力な超音速流が広い波面で検出され、開いた糸がより強く検出される。 従って、 ループを衝撃波面の有効領域にわたり横方向に避けることができない。加速通路 に超音速流が発生することは膨張によるため、より大きなマッハ範囲により、つ まり例えばマッハ1.5の代わりにマッハ2.5により、有効排出断面が大きなるか、 あるいはほぼ4倍になる。最初の一連の研究で種々の驚くべき観察結果となった 。即ち、 ・より高いマッハ範囲用に設計された超音速通路を使用する場合、同じ生産速 度で従来の技術に比べて必ずテクスチャード加工の定性的な改善となる。 ・従来の技術のテクスチャーノズルの場合、生産速度を高めると、必ず品質が 次第に強く失われることが確認されている。新規なテクスチャーノズルでも 、品質が失われるが、これはどの研究でも程度が小さく、糸の番手に応じて 非常に高い生産速度、例えば800m/min以上で初めて生じる。 ・個々の糸の番子を用いた試験研究が1,000〜1,500m/minの生産速度までテク スチャード加工が壊れることなく行われた。 ・測定技術上直ちに、糸の張力が平均で約50%ほど上昇することが注目される 。 ・更に、圧搾空気の供給圧力の選択でも重要な影響因子であることが示されて いる。高いマッハ数を保証するため、多くの場合、より高い供給圧力が必要 である。これは大体6〜14バールの間にあり、20やそれ以上のバールに上げ てもよい。 比較研究、テクスチャード加工の従来技術とこの新規な発明、は、相当広い範 囲で以下の規則性を示す。即ち、テクスチャの品質は生産速度が早い場合、生産 速度の低い時のテクスチャー品質と比べて低いマッハ範囲用に設計された超音速 通路を用いて少なくとも等しいか、あるいはより改良されている。テクスチャー ド加工過程は、衝撃波面の空気速度がマッハ2以上の場合、つまり例えばマッハ2 .5〜マッハ5の場合、糸の最高通過速度でも、ほぼ例外なく全てループが十分検 出され、糸内で良く撚られている。加速通路内で高マッハ範囲の空気速度が発生 すると二種の働きをする。第一は、個々の繊維が強く開き、大きな力でノズルの 中に引き入れられる。テクスチャード加工は最高速度まで行われない。第二は、 繊維の束が通路の外部境界内で一様であり、衝撃波面に直接導入される。 更に、この新規な発明により方法や装置に対して特に有利な多数の構成が可能 である。これには請求の範囲第2〜10項および第12〜17項にも開示されて いる。加速通路では、糸が加速された空気ビームにより対応する距離にわたり引 き込まれ、広がり、それに続くテクスチャード領域に移行する。テクスチャード 技術の重要な点は最終加工者が他の製造で一度良好であると見出した品質を不変 に維持することである。同じ品質を維持することはしばしば最高の要請である。 これは、この新規な解決策により特に良く達成される。何故なら、テクスチャー ド加工に重要な因子は従来の技術より良好に制御できるからである。これに対す る主要な点は、特に糸の張力の一定性やテクスチャー品質の一定性に関しても糸 の張力を制御するこである。好ましくは、加速通路の圧搾空気を最狭直径の少な くとも1.5,好ましくは2倍の長さにわたり加速する。その場合、加速通路の入口 断面積に対する出口断面積の比を2より大きくする。気泡ビームの全開口角は10 °以上、つまり理想的なラバル角より大きくすべきである。今までは、気泡ビー ムを絶えず加速させて行くと、最良な結果になるとされていた。異なった加速度 を用いる種々の例も調べた。結果は連続した円錐状の加速通路を用いた常時加速 と一部同じ程度に良好であった。同じあるいは異なった過剰供給で一本またはそ れ以上の糸を導入でき、400から1200m/min以上までの生産速度でテクスチャード 加工できた。超音速通路の圧搾空気ビームは2.0〜6マッハ、好ましくは2.5〜4マ ッハに加速される。テクスチャード加工された糸が隙間を通して糸通路の軸にほ ぼ直角に連れ出されるように糸通路の出口側の端部が衝突物体で制限されている 場合に最良の結果が得られた。 更に、気泡が糸通路の円筒状部分の導入位置から直接軸方向にほぼ一定の速度 で加速通路まで案内され、圧搾空気は輸送成分と角度(β)をなして加速通路の 方向に吹き込むように、一つまたはそれ以上、好ましくは3つまたはそれ以上の 穴ないしは通路を経由して糸通路に導入されると有利である。驚くべきことに、 非常に良好な結果を伴って、半径方向原理の気泡テクスチャーノズルを新しい発 明に変更できた。つまり、技術構成に対してこの出願の構成要素として説明され る欧州特許第88 254号明細書のテクスチャーノズルに変更できた。圧搾空気は輸 送方向と適当な角度を保って超音速通路の方向に吹き込まれるように、主に3 つの穴を通して糸通路に導入される。従来の技術のように、新しい解決策を用い ても1本またはそれ以上の糸を異なった過剰供給でテクスチャード加工できた。 超音速通路の理論的に有効な全拡大角度は、最小直径から最大直径へ10°以上、 40°以下で主に12°〜30°内、好ましくは12°〜25°内にあるべきである。最近 の粗い値によれは、35°〜36°の最大限界角度(全角度)であり、この限界角度 以上では超音速流が必ず壊れる。円錐状の加速通路では、圧搾空気がほぼ連続的 に加速される。超音速通路直前のノズル通路部分は好ましくはほぼ円筒状に形成 され、加速通路の方向の輸送成分を持って円筒状部分に吹き込まれる。糸への導 入力は加速通路の長さと共に増大する。ノズルの拡大あるいはマッハ数の上昇は テクスチャード加工の強度を与える。加速通路は少なくとも1:2.0,好ましく は1:2.5あるいはそれ以上の拡大部領域の横断面を有するべきである。更に、 加速通路の長さは加速通路の初めの糸通路の直径より3〜15倍、好ましくは4〜12 倍大きいことが提案されている。加速通路は全部をあるいは一部を常時拡大する ように構成され、円錐状部分を有するおよび/または緩やかな円形状を有すると よい。加速通路は段を付けて形成してもよく、種々の加速領域、圧搾空気ビーム の大きい加速を与える少なくとも一つの領域と小さい加速を与える少なくとも一 つの領域を有していてもよい。更に、加速通路の出口領域は円筒状あるいはほぼ 円筒状に、しかも入口領域は強くではあるが、36°より少なく拡大するとよい。 加速通路の境界条件をこの発明により維持すると、加速通路の前記実施態様はほ ぼ等価、あるいは少なくとも同等になる。糸通路は超音速通路に続いて強く凸状 に好ましくはラッパ状に40°より大きく拡大する糸通路合流部を有する。その場 合、超音速通路から糸通路合流部への移行部は好ましくは不連続に移行している 。重要な要素は、衝突本体で特に圧力比もテクスチャースペース内で良好な影響 を受け、安定に維持されることが見られた。この発明のテクスチャーノズルの有 利な構成は、空気導入部に合流する円箇状の中間部分のある通しの糸通路と、糸 の進行方向に向けて前記円筒状部分に直接続く主として10°より大きい開口角( α2)のある円錐状の加速通路と、40°より大きい開口角(θ)を有する接続拡 大部分とを有し、拡大部分が円錐状あるいはラッパ状に形成されている点に特徴 がある。 更に、この発明は糸通路を有するテクスチャーノズルのノズルヘッドにも関わ り、このヘッドは糸輸送方向に入口部分、圧搾空気導入部のある円筒状中間部分 、拡大する空気加速部分および出口側に好ましくは送り可能な衝突本体を有する 。そして、このノズルヘッドは空気加速部分が加速部分の初めで直径(d)より 大きい長さ(l2)と、10°より大きい全開口角(α2)を有する点に特徴がある 。糸通路には、好ましくは中間部分と、出し入れ可能なノズル芯内にある空気加 速部分がある。 更に、この発明の課題は、既存の設備で品質および/または生産速度を改善す ることにある。この発明による解決策は、生産速度を上昇させるためおよび/ま たはテクスチャの品質を改良するため、既存のノズル芯(あるいはノズル芯を有 する全ノズルヘッド)の代わりとしてノズル芯を使用することに特徴がある。こ のノズル芯あるいはノズルヘッドは、従来の技術のノズル芯あるいはノズルヘッ ドと同じ嵌め込み寸法を有する。この新規な代替ノズル芯は加速通路(11)の 初めで1.5倍の直径より大きい長さ(l2)で10°より大きい全開口角の空気加速 部分を有する。 更に、今まで行った研究は、テクスチャード加工をする前に糸を濡らすと、こ の新規な発明でも良好な結果となることを示している。しかし、専門分野で周知 の凝縮衝撃の影響を最終的に説明することは未だ不可能である。 発明の簡単な説明 この発明を若干の例に付いて更に詳しく説明する。ここに示すのは、 図1,従来技術のノズルの口を示す縦断面図、 図2,この発明による加速通路の構成に対する一例を示す縦断面図、 図3,図2のこの発明によるノズルの芯の縦断面図、 図4,品質測定に使用するノズルの芯を組み込んだテクスチャーノズルあるい はノズルヘッドの構成図、 図4a,短い測定時間の間のAT値の測定変化を示すデータ、 図5,欧州特許第88 254号明細書による従来技術のノズルの芯の縦断面図、 図6,同じ外部組込寸法のこの発明によるノズルの芯の縦断面図、 図7,この発明による加速通路に対する有利な構成を示す模式図、 図8,テクスチャーノズルまたはノズルヘッドの部分断面図、 図8a,テクスチャーノズルの出口領域の図8の拡大断面図、 図9,糸の張力に関して従来技術とこの発明のテクスチャード加工された糸の 比較図、 図10,表の形にした従来の技術と種々のこの発明のノズルの比較における品 質測定値、 図11,従来の技術でテクスチャード加工した糸、 図11a,この発明で処理した糸(左), 図12,測定方法と比較結果、従来の技術とこの新規な発明、 図13,13aと14,従来の技術(図13,13a)とこの新規な発明(図1 4)のと比較としての単一力と伸びの測定グラフ, である。 発明の方法と構成 以下、欧州特許第88 254号明細書に相当する周知のテクスチャーノズルのノズ ル口を示す図1を参照しよう。対応するテクスチャーノズル1には、第一円筒部 分2があり、この円筒部分は同時に直径dの最狭断面部分3にも相当する。この 最狭断面部分3から始まり、糸通路4がラッパ状に広がる。この場合、形状は半 径Rで指定できる。生じる超音速流により対応する衝撃波面の直径DASを求め ることができる。衝撃波面の直径DAsにより剥離場所あるいは引離位置A1を かなり正確に求めることができる。この場所はノズルの内法より幾らか大きい。 剥離個所A1の領域で両側に接線を引くと、約22°の開口角α1の包絡円錐が生じ る。これは、同じ表面状況の前記ノズル形状の場合、衝撃波面が22°の開口角で 剥離することを意味する。衝撃波面の特異性に対して、冒頭に述べた科学研究を 参照されたい。空気の加速領域は最狭断面部分3の位置から剥離個所A1の距離 l1によっても決まる。真の超音速流が問題となるので、それから空気速度を大 体計算できる。VDaは最大空気速度である。Vdは最狭断面部分3での音速であ る。この実施例の場合、以下の値が算出される。つまり、 dの場合、330m/secの空気速度があれば(マッハ1),出口Aでは超音速領域 から約マッハ1.8(MDa)となる。これ等の値は繊維距離の測定値に近い。超音 速通路内の本当の加速区間は、非常に短く、この発明の理由に基づき認識される ように短くなり過ぎる。 図2は長さl2に相当する加速通路11をこの発明により形成した実施例を示 す。この発明によるテクスチャーノズル10は、図示する実施例の場合、最狭断 面3まで図1のノズル芯に一致するが、そこからが異なる。開口角α2は20°に されている。剥離個所A2は超音波通路の端部に記入されている。ここでは糸通 路が不連続的に強い円錐状あるいはラッパ状の拡大部12へ開口角δ>40°で移 行する。幾何学により、図1に比べて著しく大きい衝撃波面の直径DAEとなる。 図2では以下の関係となる。つまり、 この新規な発明によれば、加速通路11を対応する開口角で延長すると衝撃波 面の直径DAEが増大する。種々の試験は、例えば繊維の実際、テクスチャード加 工に関する今までの仮定は、糸が何回も衝撃波面の貫通を通過しているにせよ、 少なくとも一部は正しくないことを示している。衝撃波面の形成領域に直接に急 激な圧力上昇領域14の続く最大の圧縮衝撃波面13が生じる。実際のテクスチ ャード加工は圧縮衝撃波面13の領域で行われる。空気は糸より大体50倍早く移 動する。多くの試験により、剥離個所A3,A4が加速通路11内にも入り込む、 つまり供給圧力が低下するとそのようになることが調べられている。実際には、 それぞれの糸に対して最適な供給圧力を求めることが大切である。その場合、加 速通路の長さ(l2)を最悪の場合に対して設計しておく、つまり幾分長く選ぶ 。これに対して、従来技術の解決策では供給圧力を高めることが非常に重要な作 用を与える。何故なら、剥離個所は圧力に殆ど影響されないからである。 次に、ノズル芯5の有利な実施例を断面で示す図3を参照する。外側の形状は 正確に従来技術のノズル芯に合っていると有利である。これは、取り分け微妙な 系の寸法、穴径BD,全長L,ノズルヘッドの高さKHおよび圧搾空気接続部Pの 距離LAに関連する。試験は、今までの吹き込み角度βを維持でき、そのように 対応する圧搾空気穴15の位置も維持できることを与えている。糸通路4は糸の 入る領域、矢印16,糸導入円錐6を有する。斜めの圧搾空気穴15を経由して 糸の送り方向(矢印16)に向いた圧搾空気により後ろ向きの排出流が低減され る。寸法「X」(図6)は空気穴が好ましくは少なくとも最狭断面部分3の直径 の大きさほど後ろに移動させることを示す。送り方向(矢印16)の方に見て、 テクスチャーノズルあるいはノズル芯5は糸導入円錐6,円筒状の中間部分7, 同時に加速通路11に相当する円錐8および広がったテクスチャースペース9を 有する。このテクスチャースペースは流れに対して垂直に、開いた円錐状の漏斗 としても形成されるラッパ状の拡大部12で限定される。 図4は組込ノズル芯5’を有ずる全テクスチャヘッドあるいはノズルヘッド2 0を示す。未処理の糸21が送り部材22を介してテクスチャーノズルに導入さ れ、テクスチャード加工された糸21’として搬送される。テクスチャーノズル の出口領域13には衝突本体14がある。圧搾空気接続部24はノズルヘッド2 0のハウジング24の横に配置されている。テクスチャード加工された糸21’ は送り速度VTで第二送り部材25を経由して移動する。テクスチャード加工さ れた糸21’は、例えば市場記号ヘマクオリティ(HemaQuality),ATQと言わ れる品質センサ26に導入される。ここでは、糸21’の引張力(cNで)およ びその時の引張力の偏差(σ%)が測定される。測定信号は計算ユニット27に 導入される。これに合った品質測定は生産の最適監視のために使用される。これ 等の値は特に糸の品質の目安ともなる。気泡テクスチャー処理では、一定のもつ れ量が存在しないと言う点で品質測定が困難である。ATQシステムを用いると これが可能である。何故なら、糸の組織とその偏差を品質センサ26により検出 し、評価し、ただ一つの特性数、AT値により表示できるからである。品質セン サ26はアナログ電気信号としで特にテクスチャーノズルの後の繊維張力を検出 する。その場合、繊維張力の測定値の平均値と偏差から連続的にテクスチャT値 を計算する。AT値の大きさは糸の組織に依存し、使用者により固有の品質要請 に従って測定される。製造中に繊維張力あるいは繊維張力の偏差(一様性)が変 わると、AT値も変わる。上限値と下限値がどこにあるかは、糸の見本、毛並み の向きのサンプルあるいは織物のサンプルを用いて決定される。これ等の値は品 質要請に応じて異なる。ATQ測定の特別な利点は、処理からの種々のタイプの 乱れを同時に検出できる点にある。例えば、テクスチャード加工、繊維の濡れ、 糸条の割れ、ノズルの汚れ、衝突球の間隔、ホットピン(Hotpin)温度、空気圧 の相違、POY挿入領域、糸見本等の場所の均一性を検出する。図4aは短い測 定時間中のAT値の変化に対する表示パターンである。 図5と6はノズルの実際の大きさに対して数倍拡大して示す。図5は従来技術 のノズル芯であり、図6はこの発明のノズル芯である。この新規な発明では問題 をノズル内部で同じように解決しているので、新しいノズル芯を従来のものと交 換できる芯として設計されている。特に、寸法BD,構造長としてのEL.LA+KH およびKHは等しくするだけでなく、同じ製造公差で作製することが好ましい。 更に、ラッパ形状も外部の出口領域で従来技術のものと同じように対応する半径 Rで作製すると好ましい。衝突本体は任意の形状であってもよい。つまり、円形 、球状、平坦、球冠のようでもよい(図8a)。出口領域の衝突本体14の正確 な位置は、外部寸法を維持し、等しい排出間隔Sp1にして得られる。図5で参照 符号17を付けたテクスチャースペース18は外向きに不変に維持されているが 、反対向きにもこの発明の加速通路11で規定される。テクスチャースペースは 選択した空気圧のレベルに応じて、図6で二つの矢印18で示すように、加速通 路の方向にも拡大してよい。ノズル芯は、従来技術と同じように、セラミックス 、硬質合金あるいは特殊鋼のような高価な材料で作製され、テクスチャーノズル の本当に高価な部分である。この新しいノズルで重要なことは、円筒状壁面21 や加速通路の領域の壁面22も最高の品質を有する点にある。ラッパ状の拡大部 の状況は糸の摩擦を考慮して決定される。 図7は異なった構成の超音速通路を示す。超音速通路の出口の開口角のみが部 分的に与えてある。大方の予想に反して、種々の変形種の間の試験結果は非常に 大きいものではない。最良の形状としては、開口角が12°以上、15°と25° の間にある純粋に円錐状の加速通路となる(図の右端)。縦列aは純粋な円錐形 を示し、列bとcは円錐形と短い円筒部分の組み合わせを示す。これに反して、 列dは放物線状の加速通路である。列cは円錐とラッパ形状の組み合わせを示す 。列fとgでは、加速通路の第一部分が強く広がり、次いで円筒部分に移行する 。全てのタイプの試験研究は大変良好な結果となった。今まで列aとdの最良の 結果が求まっている。中間の円筒部分が数ミリメートル特に1mm以下の範囲の直 径であることが重要であることが分かる。加速部分の長さは約1cmかそれより幾 分短い範囲内にある。 図8はノズル芯5と衝突本体14を備えた全ノズルヘッド20を示す。衝突本 体14はアーム23を介して周知のハウジング24の中に移動可能に固定されて いる。糸を通すため、衝突本体14はアーム23を用いて周知の方法で矢印25 のようにテクスチャーノズルの作業領域13から引き外したり傾けて取り除くこ とができる。圧搾空気はハウジングのスペース27から圧搾空気穴を経由して導 入される。ノズル芯5はクランプブリッジ28によりハウジング24に固定され ている。球状の形状30(図5と図6)の代わりに、衝突本体14は球冠状の形 状31であってもよい。図8aはこの発明のテクスチャーノズルと衝突本体14 の形状の若干の変形種との組み合わせを示す。衝突本体14はノズルのラッパ状 の開口に僅かに入っている。図6には実線で正規の作業位置が示してある。破線 で衝突本体がラッパ形状12に接触している。破線の位置は作業位置に正確に位 置決めする初期位置として使用される。一方のラッパ状の形状12と他方の衝突 本体14により、内部のテクスチャースペース18が生じ、自由な隙間SP1は排 出するテクスチャ空気とテクスチャード加工された糸の排出するためにある。隙 間SP1は糸の品質に基づき実験的に求め、最適化され、製造用に決定される。テ クスチャースペース18は、衝突本体の球の直径と形状に応じて、有効な形状と 大きさにされる。本出願人により、排出隙間の大きさにより加速通路の圧力状況 を最初に設定できることが確認された。排出隙間SP1を狭くすると、通過流の抵 抗とテクスチャースペースの静圧が変わる。圧力調整では隙間の可変を10分の1 の程度にすることが重要である。従来の試験には、円形断面と縦断面で対称に形 成された超音速通路を使用した。この新規な解決策は超音速通路に関して対称 であるが円形からずれた断面、例えば長方形断面、あるいはほぼ長方形かほぼ卵 形に形成する。更に、糸を通すために開くことができるようにノズルを分割して 形成できる。これに付いては、国際出願PCT/CH96/00311を参照されたい。この出 願は本明細書の組込構成要素として技術内容に付いて説明している。 図9は左下に従来技術のテクスチャード加工を純模式的に示す。この場合、二 つの主要パラメータが取り上げられている。開口領域Oe-Z1と衝撃波面の直径D Asは図1に示すようなノズルに合わせて直径dを前提としている。これに反し て、右上には新しいテクスチャード加工が示してある。この場合、値Oe-Z2とD Asが相当大きいことをはっりと認めることができる。更に、他の注目すべき状 況が認められる。糸の開口部は既に加速通路の前で圧搾空気導入部Pの領域で始 まり、つまり、前開口部としてVOで示す円筒部分で既に始まっている。寸法V0 はdより大きく選ぶと有利である。図9の示す他のことは、マッハ<2の従来技 術の糸の張力(曲線T311)とマッハ>2のこの発明によるテクスチャーノズルの 糸の張力(曲線S315)のグラフ比較にある。グラフの縦軸には、糸の張力がcN の単位で、また横軸には生産速度Pgeschwがm/minの単位で示してある。曲線T3 11では生産速度が500m/min以上で糸の張力が著しく低下することが分かる。約65 0m/min以上でテクスチャード加工が無くなる。これに反して、この発明によるノ ズルを用いる曲線S315は糸の張力が高いだけでなく、400〜700m/minの範囲でほ ぼ一定で、生産速度がより高くてもゆっくりと低下するにすぎない。マッハ数を 高めることがこの新規な発明で進歩した最重要な「秘密」である。 図10はATQ品質試験のプリントアウトを示す。最上部の表は平均引張応力 (cN),中央の表はその時の引張力の偏差のパーセント(σ%)および最下部 の表は対応するAT値である。各表の最初の水平線には、それぞれ標準Tノズル 、つまり従来技術のテクスチャーノズルの値が示してある。次いで上から下に種 々の開口角19°〜30.6°のこの発明によるSノズルの値が示してある。この発明 によるノズルの全ての超音速通路の長さは等しい。値0.00はテクスチャード加工 が不可能であるか、あるいは試験を実行できなかったことを意味する。 図11と11aはテクスチャード加工された糸に基づき目視比較を示す。図1 1(右半分の図)はそれぞれ400,600および800m/minの生産速度による従来技術 のノズルでのテクスチャード加工を示す。800m/minでは、圧力が12に上昇した。 結果は400m/minまで良好と見なされ、600m/minで条件付きで良好と見なされる。 左半分の図(図11a)には、同じようにこの発明によるノズルの5つの試験結 果が示してある。この場合、800m/minの生産速度でも未だ条件付きで良好な結果 を得ることが分かる。これに反して、従来技術の比較例(その右横)は、12バー ルの供給圧力を使用したが、顧客に拒まれた。 図11と11aには、同じ糸品質と同じ条件を検査した。コア:PA dtex 78f6 6x1;エフェクト:PA dtex 78f66x1;OF 12/30%。図12は図11の比較試験 の試験装置を示す。この場合、以下の測定値が求まった(調整データと測定デー タ):(従来の技術と新規な発明の表を参照)。 図11と12に対して同じような結果が図13と図13aおよび図14からも 読み取れる。図面の左にはそれぞれ伸び(水平)に関する個別力F(垂直)を伴 う多数の繊維のグラフ表示がある。図13は表12aに対応し、図13aは図12 bに、そして図14は表12cに対応している。このグラフ表示は個別力に対する 伸びの曲線である。 この新規な発明は比較的簡単な手段で、特に加速通路の領域の構成により多く の驚くべき効果が得られる。これは、例えば、 ・従来技術のノズル芯の代わりに、今までの処理パラメータに何ら変化を加え なくても、この発明のノズル芯を組み込むことでき、品質が安定しより良好 となる結果が得られる。 ・顧客は生産速度を僅かに高めることができる。新しいノズル芯を組み込むと 品質を損なうことなく生産速度を高めることができる。 ・顧客は生産速度を大きく高めることができる。この場合、空気の供給圧力を 高めて、品質も確保できる。 ・いずれにしても、ノズル芯のみあるいはノズルヘッド全体を交換できる。 を可能にする。 今まで最良のテクスチャーノズルには、出口側の加速通路と糸通路の中の圧搾 空気導入部(P)を有する通しの糸通路があり、糸通路の一端に糸を通し、他端 からテクスチャー加工した糸を取り出せる。そして、このノズルは空気導入部が 合流する中間の円筒部分と、糸の通過する方向に見てこの円箇部分に好ましくは 直接接続し、10°より大きい開口角(α2)の円錐状の加速通路と、これに続く40 °より大きい開口角の拡大部分とがある通しの糸通路を有し、拡大部分が円錐状 あるいはラッパ状に形成されている点に特徴がある。 このテクスチャーノズルはノズルヘッドに装着できるノズル芯として組込状態 でノズルヘッドを形成されているか、あるいは組込ノズル芯を有するノズルヘッ ドとして、テクスチャー加工室を仕切るノズル芯に合わせて外側に配置された衝 突本体と共に形成される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年2月24日(1998.2.24) 【補正内容】 明細書 空気力学的にテクスチャード加工する方法、 テクスチャーノズル、ノズルヘッドおよびその使用 技術分野 この発明は、中間部分で4バールより大きい供給圧力の圧搾空気を糸通路に導 入し、拡大する加速通路で気泡ビームを超音速に加速し、一端に糸を通し、他端 でテクスチャード加工された糸を引き出す直通の糸通路を備えたテクスチャーノ ズルで糸を空気力学的にテクスチャード加工する方法に関する。更に、この発明 は一方の側に糸を導入でき、他方の側でテクスチャード加工を行う、圧搾空気導 入部を有する直通の糸通路を備えた、テクスチャーノズル、ノズルヘッドおよび その使用法に関する。 従来の技術 気泡テクスチャ技術では2種のテクスチャーノズルが広く使用されている。こ れ等のノズルは糸通路へ圧搾空気を送るタイプにより区別されている。第一タイ プのノズルは半径方向原理による気泡テクスチャーノズルである。この場合、例 えば、欧州特許第88 254号明細書によれば、圧搾空気は主に半径方向に配置され た一つまたはそれ以上の空気通路を介して導入される。半径方向原理によるテク スチャーノズルには、特に100%以下の過剰供給を必要とする糸に対して利用分 野がある。特別な場合、所謂エフェクトヤーンの場合に短時間200%の過剰供給 までが許される。第二タイプは軸方向原理である。圧搾空気は軸方向に向いた通 路を経由して糸通路の広がったスペースに導入される。このような解決策は欧州 特許第441 925号明細書に開示されている。軸方向原理によるテクスチャーノズ ルは、特に300%まで、部分的には500%までの非常に大きな過剰供給で効果的に 使用されている。両方の対応する実際的な解決策は特にノズルの出口の領域のノ ズル開口部の設計でも異なっている。欧州特許第441 925号明細書の解決策には 、出口端部の前にラバルノズルに相当するノズル開口部がある。ラバルノズルの 特徴は約8°〜19°の非常に小さい開口角にある。開口角が所謂理想的な ラバル角に等しいかそれより大きいなら、空気圧はラバルノズルの最狭部で臨界 圧縮比以上であるという前提の下に、ノズル開口部で空気速度が脈動のない状態 になって音速限界以上に上昇する。ラバルは空気圧が低下すると理想的なノズル でも速度上昇部の限界領域がノズルの中に移動することを既に認めていた。周知 の圧縮衝撃を伴う衝撃波面が形成される。流体技術の大抵の専門分野では、圧縮 衝撃をできる限り避けている。テクスチャ処理は、ガスを伴う超音速流のみを必 要とするだけでなく、同時に糸をノズルの真ん中に通し、衝撃波面で処理する点 で複雑である。どんな流量損失もなくするため、気泡テクスチャード加工では4 バール以上、大抵6バール以上の空気圧で処理される。空気の理論的な最大速度 (20℃の温度、無限に延びる導入圧力、および10°以下の理想的なラバル角での )は約770m/secになる。実際には、可能な最大空気速度は12バールの場合500〜5 50m/secの間、つまりマッハ2以下にある。これに付いては、科学的な研究「化 学繊維と繊維産業」(Chemiefasern/Textilindustrie),1981年5月を参照された い。普及している専門的な考えによれば、テクスチャ処理は超音速流の現象のよ うなものとして圧縮衝撃の作用とされている。テクスチャーノズルにより大きく ても10°の開口角の理想的なラバル角でもってテクスチャード加工された糸は、 長く品質の基準であった。これに基づき与えられる品質は他のノズル型で研究さ れた。本出願人は、欧州特許第88 254号明細書のように、実際ラッパ状のノズル 合流部を有する代わりのノズル型、所謂ヘマジェット(Hemajet)ノズルを開発 した。このラッパ形状は一見するとラバルの規則を外れている。第二の研究報告 (International Textil-Bulletin Garnherstellung 3/83;国際織物紀要、糸の作 製3/83)は、ラッパ形状を用いても超音速流が発生し、約400m/secの範囲の空気 速度が測定されたことを開示している。更に、糸の品質を高める実施方法は、特 別な応用分野でラッパ形状が有利であることを示している。ヘマジェットノズル は、単純な一つの半径で表せる凸型に曲がった出口に基づいている。最狭部に直 接続く拡大部を調べると、この拡大部の最初短い部分は理想的なラバル開口角の 範囲にある。これは、両方のノズルのタイプが何故似たようなテクスチャード加 工結果を部分的に与えるかの重要な根拠となっている。 英国特許第839 493号明細書は、少なくとも二つの円管中子のある全く特殊な ノズル構成を提案している。その場合、第一の円管中子は第二の円管中子の内径 より幾分小さい直径を有し、両方の円管中子の間に圧搾空気を通す隙間を与えて いる。第二の円管中子は広がった始まり部分まで達している。これにより、第二 の円管中子と広がった始まり部分の間の移行部のところに急激な横断面拡大部が 生じ、超音波の流れを妨げている。超音波の速度はこのところで連続的な変化と なっている。約2バールの使用圧力は非常に低く、更に超音波の流れの到達に問 題になっている。 半径方向原理によるテクスチャーノズルが、特に過剰供給の小さい場合、軸方 向原理によるテクスチャーノズルよりはるかに優れているけれども、前記文献に よれば半径方向原理の場合、過剰供給が上昇すると、糸の張力が急激に低下する ことを示している。経験事実によれば、テクスチャーノズルの直後の糸の張力が テクスチャード加工の品質の特徴である。品質の比較(高い・低い値)は、少な くとも50m/minより良く100m/minの場合、容易になる。生産速度の相違が比較さ れている。品質とは全て可能な糸の品質の判定基準と解される。経験上考慮すべ きテクスチャード加工された製品に対する品質の判定基準として直接測定できな い製造条件もある。例えば、入ってくる糸を屑にする度合いが大きいから小さい かは一定値以上で許されなし判定基準あるいは値である。この発明による考えに よる直接計測比較のためには、好ましくはテクスチャード加工後の糸の張力(c Nで、あるいは平均のcNで)およびその時の張力のずれのパーセント(σ%) を選ぶ。両方の値は個別にあるいは全体値として検出される(A1値)。これに ついては、Retech AG社、スイス、と協同で行った本出願人のATQ測定・評価 原理を参照されたい。400m/min以下の糸速度は最近では何ら問題とならない。実 際の個別応用では、400〜600m/minの糸速度の場合、品質的に許容できるテクス チャード加工も得られている。これに反して、糸速度を更に600m/min以上に上げ ると、品質の劣化が確認される。これは、例えばハッキリと理由が分からないが テクスチャード加工糸の場合、テクスチャード加工糸の個々のループがより強く 立っているように現れる。周知のテクスチャーノズルは、特にコンパクトな糸の 場合、テクスチャード加工の最高の品質が要求されるなら、400m/min以下の生産 速度で使用される。生産速度とはテクスチャーノズルからの糸の排 出速度である。それ故、テクスチャード加工では、生産速度に関して、品質の限 界の外、テクスチャード加工の場合に、例えば余りにも強く緩むため絶対テクス チャ限界が崩れる。 発明の開示 この発明の課題は、所定の速度でテクスチャー品質を向上させるか、例えば40 0〜900m/minの範囲およびそれ以上に生産速度を高めること、また、生産速度が 早くても遅い生産速度あるいは糸速度の場合と同じ品質あるいは少なくとも近似 的に同じ品質にすることにある。更に、この発明の他の課題は、品質や能力に関 して改造できるのであれ、設備を最低の経費で構成することにある。 この発明による方法は、吹付空気ジェットを加速通路内でマッハ2より大きい 速度に加速して、400m/min以上の生産速度で糸の張力を高め、糸の速度に対する 糸の張力の比を最適にし、その場合、一定の糸の品質の糸の張力が広い生産速度 の範囲にわたりほぼ一定であることに特徴がある。 更に、この発明は出口側に加速通路と糸通路に圧搾空気導入部(P)を有する 通しの糸通路を備えたテクスチャーノズルにも関わり、加速に有効な部分が加速 通路の圧搾空気の穴に続き超音波通路として連続的に形成され、加速通路の初め のところの直径(d)の11/2倍より大きい長さ(l2)と、10°以上40°以下の全 開口角(α2)を有することに特徴がある。 品質に対する第一の鍵はテクスチャーノズルの後の糸の張力にあることが分か った。糸の張力を高めることができた時のみ品質を改善できた。本当の突破口は 気泡ビームの流れをマッハ2の範囲以上に上げて初めて可能になった。これは、 専門業界で広まっている先入観とは異なり、加速通路をこの発明により構成して 達成された。驚くべきことに、一連の研究により、品質が改善されるだけでなく 、この発明により生産速度を高めても品質に対する悪影響を驚くほど小さくする ことが確認された。本発明者はテクスチャード加工を集中させるだけで問題を解 決できることを認識した。しかし、この問題はマッハ数が中心的な影響因子であ ることを発見して初めて解決された。専門業界では今まで流速を非常の大きく固 定していた。しかし、この速度は与えられた繊維処理で上に述べた範囲以上に上 げ ることができない(マッハ2以下)。従来の技術では、ラバルノズルの規則性に よるか、純経験的に求めた良好であると見なされたノズルの型に従っている。マ ッハ数が2を僅かに越えると著しい結果となる。テクスチャード加工をそれに応 じて強化する最良の説明は、衝撃波面の直前と直後の間の速度の差が増大するこ とにあり、これは空気が糸に作用する力に直接働いている。衝撃波面の領域で上 昇した力は糸の張力を高める結果となる。マッハ数を上げることにより、衝撃波 面で直接作用が大きくなる。これに応じて、この発明により糸の張力を著しく高 め、今まで達成されていない程度の品質を保証する。この発明によれば、規則性 、より高いマッハ数=より強い衝撃=より強力なテクスチャード加工が認められ る。強力な超音速流が広い波面で検出され、開いた糸がより強く検出される。従 って、ループを衝撃波面の有効領域にわたり横方向に避けることができない。加 速通路に超音速流が発生することは膨張によるため、より大きなマッハ範囲によ り、つまり例えばマッハ1.5の代わりにマッハ2.5により、有効排出断面が大きな るか、あるいはほぼ4倍になる。最初の一連の研究で種々の驚くべき観察結果と なった。即ち、 ・より高いマッハ範囲用に設計された超音速通路を使用する場合、同じ生産速 度で従来の技術に比べて必ずテクスチャード加工の定性的な改善となる。 ・従来の技術のテクスチャーノズルの場合、生産速度を高めると、必ず品質が 次第に強く失われることが確認されている。新規なテクスチャーノズルでも 、品質が失われるが、これはどの研究でも程度が小さく、糸の番手に応じて 非常に高い生産速度、例えば800m/min以上で初めて生じる。 ・個々の糸の番子を用いた試験研究が1,000〜1,500m/minの生産速度までテク スチャード加工が壊れることなく行われた。 ・測定技術上直ちに、糸の張力が平均で約50%ほど上昇することが注目される 。 ・更に、圧搾空気の供給圧力の選択でも重要な影響因子であることが示されて いる。高いマッハ数を保証するため、多くの場合、より高い供給圧力が必要 である。これは大体6〜14バールの間にあり、20やそれ以上のバールに上げ てもよい。 比較研究、テクスチャード加工の従来技術とこの新規な発明、は、相当広い範 囲で以下の規則性を示す。即ち、テクスチャの品質は生産速度が早い場合、生産 速度の低い時のテクスチャー品質と比べて低いマッハ範囲用に設計された超音速 通路を用いて少なくとも等しいか、あるいはより改良されている。テクスチャー ド加工過程は、衝撃波面の空気速度がマッハ2以上の場合、つまり例えばマッハ2 .5〜マッハ5の場合、糸の最高通過速度でも、ほぼ例外なく全てループが十分検 出され、糸内で良く撚られている。加速通路内で高マッハ範囲の空気速度が発生 すると二種の働きをする。第一は、個々の繊維が強く開き、大きな力でノズルの 中に引き入れられる。テクスチャード加工は最高速度まで行われない。第二は、 繊維の束が通路の外部境界内で一様であり、衝撃波面に直接導入される。 更に、この新規な発明により方法や装置に対して特に有利な多数の構成が可能 である。これには請求の範囲第2〜10項および第12〜17項にも開示されて いる。加速通路では、糸が加速された空気ビームにより対応する距離にわたり引 き込まれ、広がり、それに続くテクスチャード領域に移行する。テクスチャード 技術の重要な点は最終加工者が他の製造で一度良好であると見出した品質を不変 に維持することである。同じ品質を維持することはしばしば最高の要請である。 これは、この新規な解決策により特に良く達成される。何故なら、テクスチャー ド加工に重要な因子は従来の技術より良好に制御できるからである。これに対す る主要な点は、特に糸の張力の一定性やテクスチャー品質の一定性に関しても糸 の張力を制御するこである。好ましくは、加速通路の圧搾空気を最狭直径の少な くとも1.5,好ましくは2倍の長さにわたり加速する。その場合、加速通路の入口 断面積に対する出口断面積の比を2より大きくする。気泡ビームの全開口角は10 °以上、つまり理想的なラバル角より大きくすべきである。今までは、気泡ビー ムを絶えず加速させて行くと、最良な結果になるとされていた。異なった加速度 を用いる種々の例も調べた。結果は連続した円錐状の加速通路を用いた常時加速 と一部同じ程度に良好であった。同じあるいは異なった過剰供給で一本またはそ れ以上の糸を導入でき、400から1200m/min以上までの生産速度でテクスチャード 加工できた。超音速通路の圧搾空気ビームは2.0〜6マッハ、好ましくは2.5〜4マ ッハに加速される。テクスチャード加工された糸が隙間を通して糸 通路の軸にほぼ直角に連れ出されるように糸通路の出口側の端部が衝突物体で制 限されている場合に最良の結果が得られた。 更に、気泡が糸通路の円筒状部分の導入位置から直接軸方向にほぼ一定の速度 で加速通路まで案内され、圧搾空気は輸送成分と角度(β)をなして加速通路の 方向に吹き込むように、一つまたはそれ以上、好ましくは3つまたはそれ以上の 穴ないしは通路を経由して糸通路に導入されると有利である。驚くべきことに、 非常に良好な結果を伴って、半径方向原理の気泡テクスチャーノズルを新しい発 明に変更できた。つまり、技術構成に対してこの出願の構成要素として説明され る欧州特許第88 254号明細書のテクスチャーノズルに変更できた。圧搾空気は輸 送方向と適当な角度を保って超音速通路の方向に吹き込まれるように、主に3つ の穴を通して糸通路に導入される。従来の技術のように、新しい解決策を用いて も1本またはそれ以上の糸を異なった過剰供給でテクスチャード加工できた。超 音速通路の理論的に有効な全拡大角度は、最小直径から最大直径へ10°以上、40 °以下で主に12°〜30°内、好ましくは12°〜25°内にあるべきである。最近の 粗い値によれば、35°〜36°の最大限界角度(全角度)であり、この限界角度以 上で超音速流の剥離を防止するために必ず行われる。円錐状の加速通路では、圧 搾空気がほぼ連続的に加速される。超音速通路直前のノズル通路部分は好ましく はほぼ円筒状に形成され、加速通路の方向の輸送成分を持って円筒状部分に吹き 込まれる。糸への導入力は加速通路の長さと共に増大する。ノズルの拡大あるい はマッハ数の上昇はテクスチャード加工の強度を与える。加速通路は少なくとも 1:2.0,好ましくは1:2.5あるいはそれ以上の拡大部領域の横断面を有するべ きである。更に、加速通路の長さは加速通路の初めの糸通路の直径より3〜15倍 、好ましくは4〜12倍大きいことが提案されている。加速通路は全部をあるいは 一部を常時拡大するように構成され、円錐状部分を有するおよび/または緩やか な円形状を有するとよい。加速通路は段を付けて形成してもよく、種々の加速領 域、圧搾空気ビームの大きい加速を与える少なくとも一つの領域と小さい加速を 与える少なくとも一つの領域を有していてもよい。更に、加速通路の出口領域は 円筒状あるいはほぼ円筒状に、しかも入口領域は強くではあるが、36°より少な く拡大するとよい。加速通路の境界条件をこの発明によ り維持すると、加速通路の前記実施態様はほぼ等価、あるいは少なくとも同等に なる。糸通路は超音速通路に続いて強く凸状に好ましくはラッパ状に40°より大 きく拡大する糸通路合流部を有する。その場合、超音速通路から糸通路合流部へ の移行部は好ましくは不連続に移行している。重要な要素は、衝突本体で特に圧 力比もテクスチャースペース内で良好な影響を受け、安定に維持されることが見 られた。この発明によるテクスチャーノズルの有利な構成は、空気導入部に合流 する円筒状の中間部分のある通しの糸通路と、糸の進行方向に向けて前記円筒状 部分に直接続く主として10°より大きい開口角(α2)のある円錐状の加速通路 と、40°より大きい開口角(θ)を有する接続拡大部分とを有し、拡大部分が円 錐状あるいはラッパ状に形成されている点に特徴がある。 更に、この発明は糸通路を有するテクスチャーノズルのノズルヘッドにも関わ り、このヘッドは糸輸送方向に入口部分、圧搾空気導入部のある円筒状中間部分 、拡大する空気加速部分および出口側に好ましくは送り可能な衝突本体を有する 。そして、このノズルヘッドは、加速に有効な部分が加速通路の圧搾空気穴(1 5)に接続して超音波通路としで連続的に形成され、加速通路のの初めのところ の直径(d)の11/2倍より大きい長さ(l2)と、10°より大きく40°よ小さい 全開口角(α2)を有する点に特徴がある。糸通路には、好ましくは中間部分と 、出し入れ可能なノズル芯内にある空気加速部分がある。 更に、この発明の課題は、既存の設備で品質および/または生産速度を改善す ることにある。この発明による解決策は、生産速度を上昇させるためおよび/ま たは請求の範囲第21項によりテクスチャの品質を改良するため、既存のノズル 芯(あるいはノズル芯を有する全ノズルヘッド)の代わりとしてノズル芯を使用 することに特徴がある。このノズル芯あるいはノズルヘッドは、従来の技術のノ ズル芯あるいはノズルヘッドと同じ嵌め込み寸法を有する。この新規な代替ノズ ル芯は加速通路(11)の初めで1.5倍の直径より大きい長さ(l2)で10°より 大きい全開口角の空気加速部分を有する。 更に、今まで行った研究は、テクスチャード加工をする前に糸を濡らすと、こ の新規な発明でも良好な結果となることを示している。しかし、専門分野で周知 の凝縮衝撃の影響を最終的に説明することは未だ不可能である。 発明の簡単な説明 この発明を若干の例に付いて更に詳しく説明する。ここに示すのは、 図1,従来技術のノズルの口を示す縦断面図、 図2,この発明による加速通路の構成に対する一例を示す縦断面図、 図3,図2のこの発明によるノズルの芯の縦断面図、 図4,品質測定に使用するノズルの芯を組み込んだテクスチャーノズルあるい はノズルヘッドの構成図、 図4a,短い測定時間の間のAT値の測定変化を示すデータ、 図5,欧州特許第88 254号明細書による従来技術のノズルの芯の縦断面図、 図6,同じ外部組込寸法のこの発明によるノズルの芯の縦断面図、 図7,この発明による加速通路に対する有利な構成を示す模式図、 図8,テクスチャーノズルまたはノズルヘッドの部分断面図、 図8a,テクスチャーノズルの出口領域の図8の拡大断面図、 図9,糸の張力に関して従来技術とこの発明のテクスチャード加工された糸の 比較図、 図10,表の形にした従来の技術と種々のこの発明のノズルの比較における品 質測定値、 図11,従来の技術でテクスチャード加工した糸、 図11a,この発明で処理した糸(左), 図12,測定方法と比較結果、従来の技術とこの新規な発明、 図13,13aと14,従来の技術(図13,13a)とこの新規な発明(図 14)のと比較としての単一力と伸びの測定グラフ, である。 発明の方法と構成 以下、欧州特許第88 254号明細書に相当する周知のテクスチャーノズルのノズ ル口を示す図1を参照しよう。対応するテクスチャーノズル1には、第一円筒部 分2があり、この円箇部分は同時に直径dの最狭断面部分3にも相当する。こ の最狭断面部分3から始まり、糸通路4がラッパ状に広がる。この場合、形状は 半径Rで指定できる。生じる超音速流により対応する衝撃波面の直径DASを求 めることができる。衝撃波面の直径DAsにより剥離場所あるいは引離位置A1 をかなり正確に求めることができる。この場所はノズルの内法より幾らか大きい 。 剥離個所A1の領域で両側に接線を引くと、約22°の開口角α1の包絡円錐が生じ る。これは、同じ表面状況の前記ノズル形状の場合、衝撃波面が22°の開口角で 剥離することを意味する。衝撃波面の特異性に対して、冒頭に述べた科学研究を 参照されたい。空気の加速領域は最狭断面部分3の位置から剥離個所A1の距離 l1によっても決まる。真の超音速流が問題となるので、それから空気速度を大 体計算できる。VDaは最大空気速度である。Vdは最狭断面部分3での音速であ る。この実施例の場合、以下の値が算出される。つまり、 dの場合、330m/secの空気速度があれば(マッハ1),出口Aでは超音速領域 から約マッハ1.8(MDa)となる。これ等の値は繊維距離の測定値に近い。超音 速通路内の本当の加速区間は、非常に短く、この発明の理由に基づき認識される ように短くなり過ぎる。 図2は長さl2に相当する加速通路11をこの発明により形成した実施例を示 す。この発明によるテクスチャーノズル10は、図示する実施例の場合、最狭断 面3まで図1のノズル芯に一致するが、そこからが異なる。開口角α2は20°に されている。剥離個所A2は超音波通路の端部に記入されている。ここでは糸通 路が不連続的に強い円錐状あるいはラッパ状の拡大部12へ開口角δ>40°で移 行する。幾何学により、図1に比べて著しく大きい衝撃波面の直径DAEとなる。 図2では以下の関係となる。つまり、 この新規な発明によれば、加速通路11を対応する開口角で延長すると衝撃波 面の直径DAEが増大する。種々の試験は、例えば繊維の実際、テクスチャード加 工に関する今までの仮定は、糸が何回も衝撃波面の貫通を通過しているにせよ、 少なくとも一部は正しくないことを示している。衝撃波面の形成領域に直接に急 激な圧力上昇領域14の続く最大の圧縮衝撃波面13が生じる。実際のテクスチ ャード加工は圧縮衝撃波面13の領域で行われる。空気は糸より大体50倍早く移 動する。多くの試験により、剥離個所A3,A4が加速通路11内にも入り込む、 つまり供給圧力が低下するとそのようになることが調べられている。実際には、 それぞれの糸に対して最適な供給圧力を求めることが大切である。その場合、加 速通路の長さ(l2)を最悪の場合に対して設計しておく、つまり幾分長く選ぶ 。これに対して、従来技術の解決策では供給圧力を高めることが非常に重要な作 用を与える。何故なら、剥離個所は圧力に殆ど影響されないからである。 次に、ノズル芯5の有利な実施例を断面で示す図3を参照する。外側の形状は 正確に従来技術のノズル芯に合っていると有利である。これは、取り分け微妙な 系の寸法、穴径BD,全長L,ノズルヘッドの高さKHおよび圧搾空気接続部Pの 距離LAに関連する。試験は、今までの吹き込み角度βを維持でき、そのように 対応する圧搾空気穴15の位置も維持できることを与えている。糸通路4は糸の 入る領域、矢印16,糸導入円錐6を有する。斜めの圧搾空気穴15を経由して 糸の送り方向(矢印16)に向いた圧搾空気により後ろ向きの排出流が低減され る。寸法「X」(図6)は空気穴が好ましくは少なくとも最狭断面部分3の直径 の大きさほど後ろに移動させることを示す。送り方向(矢印16)の方に見て、 テクスチャーノズルあるいはノズル芯5は糸導入円錐6,円筒状の中間部分7, 同時に加速通路11に相当する円錐8および広がったテクスチャースペース9を 有する。このテクスチャースペースは流れに対して垂直に、開いた円錐状の漏斗 としても形成されるラッパ状の拡大部12で限定される。 図4は組込ノズル芯5’を有ずる全テクスチャヘッドあるいはノズルヘッド2 0を示す。未処理の糸21が送り部材22を介してテクスチャーノズルに導入さ れ、テクスチャード加工された糸21’として搬送される。テクスチャーノズル の出口領域13には衝突本体14がある。圧搾空気接続部24はノズルヘッド2 0のハウジング24の横に配置されている。テクスチャード加工された糸21’ は送り速度VTで第二送り部材25を経由して移動する。テクスチャード加工さ れた糸21’は、例えば市場記号ヘマクオリティ(HemaQuality),ATQと言わ れる品質センサ26に導入される。ここでは、糸21’の引張力(cNで)およ びその時の引張力の偏差(σ%)が測定される。測定信号は計算ユニット27に 導入される。これに合った品質測定は生産の最適監視のために使用される。これ 等の値は特に糸の品質の目安ともなる。気泡テクスチャー処理では、一定のもつ れ量が存在しないと言う点で品質測定が困難である。ATQシステムを用いると これが可能である。何故なら、糸の組織とその偏差を品質センサ26により検出 し、評価し、ただ一つの特性数、AT値により表示できるからである。品質セン サ26はアナログ電気信号として特にテクスチャーノズルの後の繊維張力を検出 する。その場合、繊維張力の測定値の平均値と偏差から連続的にテクスチャT値 を計算する。AT値の大きさは糸の組織に依存し、使用者により固有の品質要請 に従って測定される。製造中に繊維張力あるいは繊維張力の偏差(一様性)が変 わると、AT値も変わる。上限値と下限値がどこにあるかは、糸の見本、毛並み の向きのサンプルあるいは織物のサンプルを用いて決定される。これ等の値は品 質要請に応じて異なる。ATQ測定の特別な利点は、処理からの種々のタイプの 乱れを同時に検出できる点にある。例えば、テクスチャード加工、繊維の濡れ、 糸条の割れ、ノズルの汚れ、衝突球の間隔、ホットピン(Hotpin)温度、空気圧 の相違、POY挿入領域、糸見本等の場所の均一性を検出する。図4aは短い測 定時間中のAT値の変化に対する表示パターンである。 図5と6はノズルの実際の大きさに対して数倍拡大して示す。図5は従来技術 のノズル芯であり、図6はこの発明のノズル芯である。この新規な発明では問題 をノズル内部で同じように解決しているので、新しいノズル芯を従来のものと交 換できる芯として設計されている。特に、寸法BD,構造長としてのEL,LA+KH およびKHは等しくするだけでなく、同じ製造公差で作製することが好ましい。 更に、ラッパ形状も外部の出口領域で従来技術のものと同じように対応する半径 Rで作製すると好ましい。衝突本体は任意の形状であってもよい。つまり、円形 、球状、平坦、球冠のようでもよい(図8a)。出口領域の衝突本体14の正確 な位置は、外部寸法を維持し、等しい排出間隔Sp1にして得られる。図5で 参照符号17を付けたテクスチャースペース18は外向きに不変に維持されてい るが、反対向きにもこの発明の加速通路11で規定される。テクスチャースペー スは選択した空気圧のレベルに応じて、図6で二つの矢印18で示すように、加 速通路の方向にも拡大してよい。ノズル芯は、従来技術と同じように、セラミッ クス、硬質合金あるいは特殊鋼のような高価な材料で作製され、テクスチャーノ ズルの本当に高価な部分である。この新しいノズルで重要なことは、円筒状壁面 21や加速通路の領域の壁面22も最高の品質を有する点にある。ラッパ状の拡 大部の状況は糸の摩擦を考慮して決定される。 図7は異なった構成の超音速通路を示す。超音速通路の出口の開口角のみが部 分的に与えてある。大方の予想に反して、種々の変形種の間の試験結果は非常に 大きいものではない。最良の形状としては、開口角が12°以上、15°と25°の間 にある純粋に円錐状の加速通路となる(図の右端)。縦列aは純粋な円錐形を示 し、列bとcは円錐形と短い円筒部分の組み合わせを示す。これに反して、列d は放物線状の加速通路である。列cは円錐とラッパ形状の組み合わせを示す。列 fとgでは、加速通路の第一部分が強く広がり、次いで円筒部分に移行する。全 てのタイプの試験研究は大変良好な結果となった。今まで列aとdの最良の結果 が求まっている。中間の円筒部分が数ミリメートル特に1mm以下の範囲の直径で あることが重要であることが分かる。加速部分の長さは約1cmかそれより幾分短 い範囲内にある。 図8はノズル芯5と衝突本体14を備えた全ノズルヘッド20を示す。衝突本 体14はアーム23を介して周知のハウジング24の中に移動可能に固定されて いる。糸を通すため、衝突本体14はアーム23を用いて周知の方法で矢印25 のようにテクスチャーノズルの作業領域13から引き外したり傾けて取り除くこ とができる。圧搾空気はハウジングのスペース27から圧搾空気穴を経由して導 入される。ノズル芯5はクランプブリッジ28によりハウジング24に固定され ている。球状の形状30(図5と図6)の代わりに、衝突本体14は球冠状の形 状31であってもよい。図8aはこの発明のテクスチャーノズルと衝突本体14 の形状の若干の変形種との組み合わせを示す。衝突本体14はノズルのラッパ状 の開口に僅かに入っている。図6には実線で正規の作業位置が示してある。破線 で衝突本体がラッパ形状12に接触している。破線の位置は作業位置に正確に位 置決めする初期位置として使用される。一方のラッパ状の形状12と他方の衝突 本体14により、内部のテクスチャースペース18が生じ、自由な隙間SP1は排 出するテクスチャ空気とテクスチャード加工された糸の排出するためにある。隙 間SP1は糸の品質に基づき実験的に求め、最適化され、製造用に決定される。テ クスチャースペース18は、衝突本体の球の直径と形状に応じて、有効な形状と 大きさにされる。本出願人により、排出隙間の大きさにより加速通路の圧力状況 を最初に設定できることが確認された。排出隙間SP1を狭くすると、通過流の抵 抗とテクスチャースペースの静圧が変わる。圧力調整では隙間の可変を10分の1 の程度にすることが重要である。従来の試験には、円形断面と縦断面で対称に形 成された超音速通路を使用した。この新規な解決策は超音速通路に関して対称で あるが円形からずれた断面、例えば長方形断面、あるいはほぼ長方形かほぼ卵形 に形成する。更に、糸を通すために開くことができるようにノズルを分割して形 成できる。これに付いては、国際出願PCT/CH96/00311を参照されたい。この出願 は本明細書の組込構成要素として技術内容に付いて説明している。 図9は左下に従来技術のテクスチャード加工を純模式的に示す。この場合、二 つの主要パラメータが取り上げられている。開口領域Oe-Z1と衝撃波面の直径D ASは図1に示すようなノズルに合わせて直径dを前提としている。これに反し て、右上には新しいテクスチャード加工が示してある。この場合、値Oe-Z2とD ASが相当大きいことをはっりと認めることができる。更に、他の注目すべき状 況が認められる。糸の開口部は既に加速通路の前で圧搾空気導入部Pの領域で始 まり、つまり、前開口部としてVOで示す円箇部分で既に始まっている。寸法V0 はdより大きく選ぶと有利である。図9の示す他のことは、マッハ<2の従来技 術の糸の張力(曲線T311)とマッハ>2のこの発明によるテクスチャーノズルの 糸の張力(曲線S315)のグラフ比較にある。グラフの縦軸には、糸の張力がcN の単位で、また横軸には生産速度Pgeschwがm/minの単位で示してある。曲線T3 11では生産速度が500m/min以上で糸の張力が著しく低下することが分かる。約65 0m/min以上でテクスチャード加工が無くなる。これに反して、この発明によるノ ズルを用いる曲線S315は糸の張力が高いだけでなく、400〜 700m/minの範囲でほぼ一定で、生産速度がより高くてもゆっくりと低下するにす ぎない。マッハ数を高めることがこの新規な発明で進歩した最重要な「秘密」で ある。 図10はATQ品質試験のプリントアウトを示す。最上部の表は平均引張応力 (cN),中央の表はその時の引張力の偏差のパーセント(σ%)および最下部 の表は対応するAT値である。各表の最初の水平線には、それぞれ標準Tノズル 、つまり従来技術のテクスチャーノズルの値が示してある。次いで上から下に種 々の開口角19°〜30.6°のこの発明によるSノズルの値が示してある。この発明 によるノズルの全ての超音速通路の長さは等しい。値0.00はテクスチャード加工 が不可能であるか、あるいは試験を実行できなかったことを意味する。 図11と11aはテクスチャード加工された糸に基づき目視比較を示す。図1 1(右半分の図)はそれぞれ400,600および800m/minの生産速度による従来技術 のノズルでのテクスチャード加工を示す。800m/minでは、圧力が12に上昇した。 結果は400m/minまで良好と見なされ、600m/minで条件付きで良好と見なされる。 左半分の図(図11a)には、同じようにこの発明によるノズルの5つの試験結 果が示してある。この場合、800m/minの生産速度でも未だ条件付きで良好な結果 を得ることが分かる。これに反して、従来技術の比較例(その右横)は、12バー ルの供給圧力を使用したが、顧客に拒まれた。 図11と11aには、同じ糸品質と同じ条件を検査した。コア:PA dtex 78f6 6x1;エフェクト:PA dtex 78f66x1;OF 12/30%。図12は図11の比較試験 の試験装置を示す。この場合、以下の測定値が求まった(調整データと測定デー タ):(従来の技術と新規な発明の表を参照)。 図11と12に対して同じような結果が図13と図13aおよび図14からも 読み取れる。図面の左にはそれぞれ伸び(水平)に関する個別力F(垂直)を伴 う多数の繊維のグラフ表示がある。図13は表12aに対応し、図13aは図12 bに、そして図14は表12cに対応している。このグラフ表示は個別力に対する 伸びの曲線である。 この新規な発明は比較的簡単な手段で、特に加速通路の領域の構成により多く の驚くべき効果が得られる。これは、例えば、 ・従来技術のノズル芯の代わりに、今までの処理パラメータに何ら変化を加え なくても、この発明のノズル芯を組み込むことでき、品質が安定しより良好 となる結果が得られる。 ・顧客は生産速度を僅かに高めることができる。新しいノズル芯を組み込むと 品質を損なうことなく生産速度を高めることができる。 ・顧客は生産速度を大きく高めることができる。この場合、空気の供給圧力を 高めて、品質も確保できる。 ・いずれにしても、ノズル芯のみあるいはノズルヘッド全体を交換できる。 を可能にする。 今まで最良のテクスチャーノズルには、出口側の加速通路と糸通路の中の圧搾 空気導入部(P)を有する通しの糸通路があり、糸通路の一端に糸を通し、他端 からテクスチャー加工した糸を取り出せる。そして、このノズルは空気導入部が 合流する中間の円筒部分と、糸の通過する方向に見てこの円筒部分に好ましくは 直接接続し、10°より大きい開口角(α2)の円錐状の加速通路と、これに続く40 °より大きい開口角の拡大部分とがある通しの糸通路を有し、拡大部分が円錐状 あるいはラッパ状に形成されている点に特徴がある。 このテクスチャーノズルはノズルヘッドに装着できるノズル芯として組込状態 でノズルヘッドを形成されているか、あるいは組込ノズル芯を有するノズルヘッ ドとして、テクスチャー加工室を仕切るノズル芯に合わせて外側に配置された衝 突本体と共に形成される。 請求の範囲 1.一端に糸(21)を導入し、他端からテクスチャード加工した糸(21’) として引き出せる通しの糸通路(4)を備え、中間部分(7)で4バール以上 の供給圧力(P)の圧搾空気を糸通路(4)に導入し、拡大する加速通路(1 1)で吹付空気ジェットを超音波に加速するテクスチャーノズル(10)を用 いて糸を空気力学的にテクスチャード加工する方法において、吹付空気ジェッ トを加速通路(11)内でマッハ2以上の速度に加速して、400m/minの生産速 度で糸の張力を高め、糸の速度に対する糸の張力の比を最適にし、所定の糸品 質の糸の張力が広い生産速度範囲にわたりほぼ一定であることを特徴とする方 法。 2.圧搾空気の供給圧力(P)が6と14バール以上との間に予め指定されている場 合、指定された糸品質の糸の張力は400〜700m/minの生産速度でほぼ一定である ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。 3.圧搾空気は加速通路(11)内で最狭部の直径(d)より少なくとも1.5倍、 好ましくは2倍大きい長さにわたり加速され、対応する通路部分の入口部分に 対する出口部分の比が2より大きいことを特徴とする請求の範囲第1項または 第2項に記載の方法。 4.吹付空気ジェットの全開口角(α2)は10°より大きいか、あるいは理想的な ラバル角度より大きく、好ましくは12°〜30°,特に好ましくは15°〜25°で あることを特徴とする請求の範囲第1〜3項の何れか1項に記載の方法。 5.加速通路(11)内の吹付空気の加速は超音波領域で一定あるいは増大する ように行われるか、不定あるいは異なった加速および/または加速度零の部分 を用いて行われることを特徴とする請求の範囲第1〜4項の何れか1項に記載 の方法。 6.吹付空気は導入個所から糸通路(4)へ直接軸方向に向けてほぼ一定の速度 で加速通路(11)まで導入され、圧搾空気(8)は加速通路(11)の方向 の搬送成分をもって角度(β)に吹き込まれるように一つまたはそれ以上、好 ましくは3つの穴(15)を介して糸通路(4)に導入されることを特徴とす る請求の範囲第1〜5項の何れか1項に記載の方法。 7.吹付空気ジェットは加速通路(11)に続き偏向することなく強く拡大する 部分(テクスチャード加工スペース)を通過して導入されることを特徴とする 請求の範囲第1〜6項の何れか1項に記載の方法。 8.一つまたはそれ以上の糸の繊維(コア/エフェクト)は同じあるいは異なっ た過度供給でもって導入され、400〜1500m/minまたはそれ以上、好ましくは50 0〜1200m/minの生産速度でテクスチャード加工されることを特徴とする請求の 範囲第1〜7項の何れか1項に記載の方法。 9.圧搾空気ジェットは超音波通路中で2.0〜6マッハ、好ましくは2.5〜4マッハ に加速されることを特徴とする請求の範囲第1〜8項の何れか1項に記載の方 法。 10.糸通路(4)の出口側の端部はテクスチャード加工された糸(21’)が隙 間(Sp1)を通して糸通路の軸に対してほぼ直角に排出されるように衝突本体 (23)で制限されていることを特徴とする請求の範囲第1〜9項の何れか1 項に記載の方法。 11.出口側の加速通路(11)と、一方の側に糸(21)を導入し、他方の側か らテクスチャード加工された糸(21’)を取り出せる糸通路(4)に圧搾空 気穴(15)とを備えた通しの糸通路(4)を有するテクスチャーノズル(1 0)あるいはノズル芯(5)において、 加速に有効な部分は加速通路(11)の圧搾空気穴(15)に続き超音波通 路として連続的に形成され、加速通路(11)の初めのところの直径(d)の 11/2倍より大きい長さ(l2)と、10°より大きい全開口角(α2)を有するこ とを特徴とするテクスチャーノズル。 12.加速通路(11)の有効な拡大角度(α2)は10°より大きいが、40°,好 ましくは12°〜30°,特に好ましくは15°〜25°より小さいことを特徴とする 請求の範囲第11項に記載のテクスチャーノズル。 13.加速度通路(11)は少なくとも一つの1:2.0またはそれ以上の横断面拡大 領域と10°より大きい全開口角(α2)を有することを特徴とする請求の範囲 第11項または第12項に記載のテクスチャーノズル。 14.加速通路(11)は円錐状に形成され、好ましくは強くラッパ状に拡大する 開口(12)へ移行することを特徴とする請求の範囲第11〜13項の何れか 1項に記載のテクスチャーノズル。 15.加速通路(11)の長さ(l2)は加速通路の初めのところの糸通路の直径 (d)より少なくとも2倍、好ましくは3〜15倍、特に好ましくは4〜12倍大き いことを特徴とする請求の範囲第11〜14項の何れか1項に記載のテクスチ ャーノズル。 16.加速通路(11)の入口領域は円筒状あるいはほぼ円筒状(VO)に形成さ れ、出口領域は強く拡大するが、40°より大きく拡大することを特徴とする請 求の範囲第11〜15項の何れか1項に記載のテクスチャーノズル。 17.空気吹付テクスチャーノズル(10)は半径方向原理による圧搾空気導入部 (P)を有することを特徴とする請求の範囲第11〜16項の何れか1項に記 載のテクスチャーノズル。 18.糸の送り方向に見て導入部分、圧搾空気導入部のある円筒状の中間部分およ び拡大する空気加速部部分(11)と出口側に主に調整可能な衝突本体(23 )を有する通しの糸通路(4)のあるテクスチャーノズル(10)を備えたノ ズルヘッド(20)において、 加速に有効な部分(11)が加速通路(11)の圧搾空気穴(15)に続き 、超音波通路として連続的に形成され、加速通路(11)の始まりのところの 直径(d)の11/2倍より大きい長さ(l2)と、10°より大きい全開口角(α2)を有することを特徴とするノズルヘッド(20)。 19.糸の送り方向に見て導入部分、圧搾空気導入部(8)のある円筒状の中間部 分および拡大する空気加速部部分と出口側に主に調整可能な衝突本体を有する 糸通路のあるテクスチャーノズル(10)を備えた請求の範囲第18項のノズ ルヘッド(20)において、 糸通路(4)は中間部分と空気加速部分を用いて装着可能なノズル芯(5) の中に形成されていることを特徴とするノズルヘッド。 20.ノズル芯(5)は空気導入部が圧搾空気穴(15)を介して合流する中間の 円筒部分(7)と、糸の進行方向に見て円筒状部分(7)に直接続く開口角が 10°以上の円錐状拡大部分と、それに続く40°より大きい開口角(χ)の円錐 状あるいはラッパ状の拡大部分とを有する通しの糸通路(4)を備えているこ とを特徴とする請求の範囲第18項または第19項に記載のノズルヘッド(2 0)。 21.糸(21)を空気力学的にテクチャード加工するため、出口側の加速通路( 11)と、一方の側に糸(21)を導入でき、他方の側からテクチャード加工 された糸(21’)を取り出せる糸通路(4)への圧搾空気穴(15)のある 通しの糸通路(4)を備え、加速通路(11)の加速作用のある部分が超音波 通路として連続的に形成され、加速通路(11)内でマッハ2以上の超音波流 を得ることのできるように、加速通路(11)の初めのところの直径(d)の 11/2倍より大きい長さ(l2)と、10°より大きく40°より小さい全開口角( α2)を有する、ノズル芯(20)あるいはノズル芯(5)として形成された テクスチャーノズル(10)を使用すること。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一端に糸を導入でき、他端からテクスチャード加工糸として引き出せる通し の糸通路を備え、中間部分に圧搾空気を4バール以上の供給圧力で導入し、拡 大する加速通路で吹付空気ジェットを超音波に加速するテクスチャーノズルを 用いて糸を空気力学的にテクスチャード加工する方法において、糸の速度に対 する糸の張力の比を最適にするため、吹付空気ジェットを加速通路内でマッハ 2以上の速度に加速して糸の張力を高めることを特徴とする方法。 2.圧搾空気の供給圧力が6と14バール以上との間に予め指定されている場合 、指定された糸品質の糸の張力は400〜600m/minの生産速度でほぼ一定である ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。 3.圧搾空気は加速通路内で最狭直径より少なくとも1.5倍、好ましくは2倍大き い長さにわたり加速され、対応する通路部分の入口部分に対する出口部分の比 が2より大きいことを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載の方法 。 4.吹付空気ジェットの全開口角は10°より大きいか、あるいは理想的なラバル 角度より大きく、好ましくは12°〜30°,特に好ましくは15°〜25°であるこ とを特徴とする請求の範囲第1〜3項の何れか1項に記載の方法。 5.吹付空気の加速は一定あるいは増大するように行われるか、不定あるいは異 なった加速および/または加速度零の部分を用いて行われることを特徴とする 請求の範囲第1〜4項の何れか1項に記載の方法。 6.吹付空気は導入個所から糸通路へ直接軸方向に向けてほぼ一定の速度で加速 通路まで導入され、圧搾空気は角度(β)で加速通路の方向の搬送成分をもっ て吹き込まれるように一つまたはそれ以上、好ましくは3つの穴を介して糸通 路に導入されることを特徴とする請求の範囲第1〜5項の何れか1項に記載の 方法。 7.吹付空気ジェットは加速通路に続き偏向することなく強く拡大する部分を通 過して導入されることを特徴とする請求の範囲第1〜6項の何れか1項に記載 の方法。 8.一つまたはそれ以上の糸の繊維は同じあるいは異なった過度供給でもって導 入され、400〜1500m/minまたはそれ以上、好ましくは500〜1200m/minの生産速 度でテクスチャード加工されることを特徴とする請求の範囲第1〜7項の何れ か1項に記載の方法。 9.圧搾空気ジェットは超音波通路中で2.0〜6マッハ、好ましくは2.5〜4マッハ に加速されることを特徴とする請求の範囲第1〜8項の何れか1項に記載の方 法。 10.糸通路の出口側の端部はテクスチャード加工された糸が隙間を通して糸通路 の軸に対してほぼ直角に排出されるように衝突本体で制限されていることを特 徴とする請求の範囲第1〜9項の何れか1項に記載の方法。 11.出口側の加速通路と、一方の側に糸を導入し、他方の側からテクスチャード 加工された糸を取り出せる糸通路に圧搾空気導入部(P)を備えた通しの糸通 路を有するテクスチャーノズルにおいて、 加速通路(11)の加速に有効な部分は加速通路(11)の初めのところの 直径(d)の11/2倍より大きい長さ(l2)と、10°より大きい全開口角(α 2)を有することを特徴とするテクスチャーノズル。 12.加速通路の有効な拡大角度(α2)は10°より大きいが、40°,好ましくは 12°〜30°,特に好ましくは15°〜25°より小さいことを特徴とする請求の範 囲第11項に記載のテクスチャーノズル。 13.加速度通路は少なくとも一つの1:2.0またはそれ以上の横断面拡大領域と10 °より大きい全開口角(α2)を有することを特徴とする請求の範囲第11項 または第12項に記載のテクスチャーノズル。 14.加速通路は円錐状に形成され、好ましくは強くラッパ状に拡大する開口へ移 行することを特徴とする請求の範囲第11〜13項の何れか1項に記載のテク スチャーノズル。 15.加速通路の長さ(l2)は加速通路の初めのところの糸通路の直径(d)よ り少なくとも2倍、好ましくは3〜15倍、特に好ましくは4〜12倍大きいことを 特徴とする請求の範囲第11〜14項の何れか1項に記載のテクスチャーノズ ル。 16.加速通路の入口領域は円筒状あるいはほぼ円筒状(VO)に形成され、出口 領域は強く拡大するが、40°より大きく拡大することを特徴とする請求の範囲 第11〜15項の何れか1項に記載のテクスチャーノズル。 17.空気吹付テクスチャーノズルは半径方向原理による圧搾空気導入部(P)を 有することを特徴とする請求の範囲第11〜16項の何れか1項に記載のテク スチャーノズル。 18.糸の送り方向に見て導入部分、圧搾空気導入部のある円筒状の中間部分およ び拡大する空気加速部部分と出口側に主に調整可能な衝突本体を有する糸通路 のあるテクスチャーノズルを備えたノズルヘッドにおいて、 前記空気加速部分は加速部分の始まりのところの直径(d)より大きい長さ (l2)と10°より大きい全開口角(α2)を有することを特徴とするノズルヘ ッド。 19.糸の送り方向に見て導入部分、圧搾空気導入部のある円箇状の中間部分およ び拡大する空気加速部部分と出口側に主に調整可能な衝突本体を有する糸通路 のあるテクスチャーノズルを備えた請求の範囲第18項のノズルヘッドにおい て、 糸通路は中間部分と空気加速部分を用いて装着可能なノズル芯の中に形成さ れていることを特徴とするノズルヘッド。 20.ノズル芯あるいは全ノズルヘッドが従来の技術のノズル芯あるいはノズルヘ ッドと同じ合わせ寸法を有し、代わりのノズル芯が加速部分の初めのところの 直径(d)より大きい長さ(l2)の加速部分と、10°より大きい全開口角( α2)を有し、生産速度を高めるためおよび/またはテクシュチャーの品質を 改良するため、既存のノズル芯あるいは全ノズルヘッドの代替品として請求の 範囲第1〜18項の何れか1項によりノズル芯として形成されたテクスチャー ノズルを使用すること。 21.空気導入部が合流する中間の円筒部分のある通しの糸通路と、糸の進行方向 に見て、円筒状部分に直接接続する10°より大きい開口角のある円錐状の拡大 部分とそれに続く円錐状あるいはラッパ状の拡大部分を有することを特徴とす る特に請求の範囲第1,11,20の何れか1項に記載のノズル芯。
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