JP2000273735A - 流体処理装置 - Google Patents

流体処理装置

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JP2000273735A
JP2000273735A JP11081702A JP8170299A JP2000273735A JP 2000273735 A JP2000273735 A JP 2000273735A JP 11081702 A JP11081702 A JP 11081702A JP 8170299 A JP8170299 A JP 8170299A JP 2000273735 A JP2000273735 A JP 2000273735A
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fluid
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Takashi Kobayashi
隆司 小林
Takanobu Takenaka
孝信 竹中
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マルチフィラメント糸に圧縮空気流体を噴射
し、糸条に交絡と集束性を付与する流体処理装置に関
し、高度な交絡性能を確保しつつ安定加工領域を拡大す
る流体処理装置に関するする。 【解決手段】2個以上の流体噴射孔が糸道孔の中心軸に
向かって等間隔に開孔している流体処理装置において、
糸道孔の中心軸に対し流体噴射孔が糸条入り口側に80
〜89゜の角度を有して開孔している流体処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチフィラメン
ト糸に圧縮空気流体を噴射し、糸条に交絡と集束性を付
与する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半合成及び合繊繊維において、原糸製造
工程におけるフィラメント切れや巻き形状の不整、又は
撚糸や整経、サイジング、織編物等の諸工程における糸
集束性不良による毛羽立ち及び品位不良等を防ぐため
に、流体処理技術が今日広く導入されている。又、セル
ロースアセテート繊維等のように他繊維との複合適正に
優れた繊維においては、多くの混繊フィラメント糸が開
発、上市されており、これらの混繊フィラメント糸の交
絡方法として、流体処理技術は欠くことの出来ないもの
となっている。
【0003】一般に、流体処理技術は、糸条が走行する糸道
孔とそれに直交するように流体噴射孔が設けられている
流体噴射装置を用いることによりなされ、走行する糸条
に対して圧縮空気流体を作用させて糸道孔内に相反する
方向の複数の旋回気流を形成させることにより、フィラ
メント相互に交絡を生じさせ、糸条に集束性を付与する
ものである。そこで、この作用をより効果的に行うため
に、種々の流体処理ノズルがこれまでに提案されてい
る。
【0004】例えば、特公昭59−33694号公報には糸
条の入り口側通路と出口側通路とが直線状に連なって構
成され、該出口側通路の内径の断面積が該入り口側通路
の断面積の20〜60%の範囲にある糸通路の前記入り
口側通路の側壁に2〜4個の流体導入孔が互いに対向し
且つ前記入り口側通路に対してほぼ直角にしかも該流体
導入孔の中心線が前記入り口側通路の中心線と交わるよ
うに開口された流体処理ノズルに糸条を走行せしめて混
合せしめるに際し、糸入り口側の供給糸路を前記流体処
理ノズルの該糸通路の中心軸に対して20゜〜60゜傾
ける糸案内ガイドを設けた流体処理ノズルが示されてい
る。
【0005】この流体処理ノズルは供給糸路を糸通路に対し
20゜〜60゜傾けることにより糸条の走行が安定し、
交絡度の高い混繊糸を得るものであるが、糸案内ガイド
で糸条を屈曲させることにより、毛羽、糸切れ等が発生
しやすいという問題がある。
【0006】また、特公平3―61772号公報には、糸条
通路孔の同一断面内に2個の流体噴射孔を対向する位置
に開口させ流体噴射孔の断面積及び糸通路孔の断面積を
特定することにより、流体噴射の圧力を高めずに交絡数
を増加させる方法が開示されている。この流体処理装置
では流体の消費量を少なくし、交絡数を多くすることを
目的としているが、旋回流による効果が得られる領域が
狭く安定加工領域が狭いという問題が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術における問題点を解決するものであり、噴射流体
による旋回流をより効率的に活用し、より高度な交絡性
能を確保しつつ安定加工領域を拡大する流体処理装置の
提供を目指すものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、2個以
上の流体噴射孔が糸道孔の中心軸に向かって等間隔に開
孔している流体処理装置において、糸道孔の中心軸に対
し流体噴射孔が糸条入り口側に80〜89゜の角度を有
して開孔していることを特徴とする流体処理装置にあ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について具体的に説明する。図1は本発明の基本例を示
しており、図2、図3はそれぞれ図1におけるA−A´
断面図、 B−B´断面図、を示している。図1〜図3
において、1は糸挿入用スリット、2は流体噴射孔、3
は糸道孔を示す。図4は本発明の流体処理装置を用いた
混繊糸の製造方法の一例である。図4において4、5は
供給糸、6はフィードローラー、7は流体処理装置、8
はデリベリローラー、9は巻き取り部を示す。
【0010】一般に、流体処理装置に於いて、流体噴射孔よ
り噴射された圧縮空気流体は糸道孔の対壁に衝突して、
一部は糸道孔断面積方向に相反する旋回流を形成すると
考えられる。これにより、走行糸条は複雑な8の字運動
を行い、交絡が形成されることになる。
【0011】本発明においては、図3に示すように複数の流
体噴射孔2を糸道孔3の中心軸に対し糸条入り口側に適
度な送り角度を設けることにより、該流体噴射孔から噴
射された流体が互いに衝突することにより、旋回流の効
果が得られる領域を糸道孔の長手方向に拡大すると共
に、糸条入り口側方向に排出される成分を少なくし、も
う一方の糸条出口側方向(糸条の走行方向)に排出され
る成分を増大させることによって糸条の走行安定性を図
り、噴射流体による旋回流の働きを活発にさせ高度な交
絡を付与し、交絡処理を行う際のフィードローラー6と
デリベリローラー8間のオーバーフィード量を大きく取
ることを可能とし、安定加工領域を拡大するものであ
る。
【0012】このため本発明では、流体噴射孔は糸道孔の中
心軸に対し、糸条入り口側に80〜89゜、より好まし
くは83〜88゜の送り角度を持たせることが必要であ
る。流体噴射孔の糸道孔の中心軸に対する角度が80゜
より小さいと、噴射流体の糸条出口側方向への排出が大
きくなり、断面積方向の旋回流が弱くなったり、生じな
くなり糸条への交絡付与効果は著しく低下する。更には
糸掛け時の作業性も著く低下してしまう。また、流体噴
射孔の糸道孔の中心軸に対する角度が89゜を超える
と、糸条出口側方向への噴射流体により、糸条の走行安
定性が低下し、旋回流体による交絡の効果も低下する。
【0013】更に、流体噴射孔の数は旋回流の効果を上げる
ために2個以上必要であり,2個〜3個程度の噴射孔が
好ましい。流体噴射孔が1個の場合は旋回流による交絡
の効果が小さくなる。また、糸道孔面積に対し噴射孔数
を増やし、噴射孔面積の総和が大きくなりすぎると、強
い旋回流が得られなくなる事から交絡効果が低下しやす
い。また、流体噴射は互いに等間隔に開孔していること
が糸条の走行安定性のために必要である。
【0014】更に、糸道孔の断面形状は楕円や,△形状,そ
の他の形状が可能であるが、アセテート糸の交絡処理で
は、糸へのダメージが小さく、伸度物性の低下、ケバ発
生等の問題がない円形断面が好ましい。
【0015】また、流体処理装置を紡糸工程等の連続工程に
適用する場合には、交絡に係わる構成要素である糸道孔
や流体噴射孔以外に、走行糸条を糸道孔に挿入するスリ
ットを糸道孔全域にわたって設ける必要がある。しか
し、スリットを設けることにより、該スリットからの流
体の噴出によって旋回流が弱くなり交絡数が低下した
り、高度な交絡を付与するために流体流量を増した場合
に該スリットから糸条が飛び出したりしたりする問題が
ある。
【0016】本発明では図2に示す流体噴射孔2の糸道孔3
への開孔部分で、糸道孔に接線をなす面に糸導入用のス
リット1を設け、噴射された流体の流れの方向と糸挿入
の方向を一致させないことによりスリットからの噴射流
体の逃げを抑えることができ、交絡数の低下の抑制、及
びスリットからの糸条の飛び出しを防止することができ
る。更に、スリットの幅は出来るだけ狭くするのが良
く、0.2mm以下が好ましい。
【0017】また、本発明において、流体噴射孔の断面積の
総和と糸道孔の断面積との比が0.8以下であることが
好ましい。断面積比が0.8を大きく越えるものは処理
圧力を増加するに従い、スリットから糸条が時々飛び出
す。これは処理圧の増加(流量の増加)に対して糸道孔
の断面積が小さく、スリットからも相当量の流体が排出
される状況に至るためと考えられる。更に、断面積比が
0.25〜0.8の範囲にあることが、より好ましい。
断面積が0.25未満であると流体噴射孔から噴射され
る流体量が少なくなり、糸条の交絡に十分な旋回流が得
られなくなる。
【0018】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を説明する。
【0019】(実施例1〜7、比較例1〜4)図4に示す装
置で、セルローストリアセテートマルチフィラメント8
4dtex/58fとポリエステルフィラメント33d
tex/24fとを引き揃え、フィードローラーとデリ
ベリローラーとの間に配置した流体処理ノズルで圧縮空
気圧を0.4Mpaにして加工速度(フィードローラー
速度)500m/minにて、混繊加工を実施した結果
を表1に示した。表1において、安定に加工できるフィ
ードローラーとデリベリローラー間の速度比の範囲をオ
ーバーフィード領域とした。尚、検討に使用した流体処
理ノズルのスリット幅はいずれも0.2mmとした。
【0020】比較例1では、流体噴射孔が糸道孔の中心軸に
対し、垂直に開孔しているために、旋回流体による効果
の得られる領域が狭くなりオーバーフィードを取れる領
域が狭くなり、安定に加工できる領域が狭くなる。
【0021】比較例2では、流体噴射孔が糸道孔の中心軸に
対し、糸条入り口側に89゜以上の角度を有しているた
めに糸条の走行安定性が低下し、旋回流体による交絡の
効果も低下する。
【0022】比較例3では、流体噴射孔が糸道孔の中心軸に
対し、糸条入り口側に80゜未満の角度を有しているた
めに、噴射流体の糸条出口側方向への排出が大きくな
り、十分な交絡が得られない。
【0023】比較例4では流体噴射孔が1個しかないため
に、噴射流体による旋回流の効果が弱く十分な交絡が得
られない。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明の流体処理装置は、噴射流体によ
る旋回流をより効率的に活用し、より高度な交絡性能を
確保しつつ安定加工領域を拡大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による流体噴射装置の一例図である。
【図2】本発明による流体噴射装置の一例である図1に
おけるA−A‘断面図である。
【図3】本発明による流体噴射装置の一例である図1に
おけるB−B‘断面図である。
【図4】本発明の流体噴射装置を用いた混繊処理装置の
一例図である。
【符号の説明】
1 糸挿入用スリット 2 流体噴射孔 3 糸道孔 4 供給糸A 5 供給糸B 6 フィードローラー 7 流体処理装置 8 デリベリローラー 9 巻き取り部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個以上の流体噴射孔が糸道孔の中心軸
    に向かって等間隔に開孔している流体処理装置におい
    て、糸道孔の中心軸に対し流体噴射孔が糸条入り口側に
    80〜89゜の角度を有して開孔していることを特徴と
    する流体処理装置。
  2. 【請求項2】 糸道孔の断面形状が円形である請求項1
    に記載の流体処理装置。
  3. 【請求項3】 流体噴射孔の糸道孔への開孔部分で、糸
    道孔に接線をなす面に糸導入用のスリットを設ける請求
    項1又は2記載の流体処理装置。
  4. 【請求項4】 流体噴射孔の断面積の総和と糸道孔の断
    面積との比が0.8以下である請求項1から3のいずれ
    か1項に記載の流体処理装置。
JP11081702A 1999-03-25 1999-03-25 流体処理装置 Pending JP2000273735A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011089237A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Tmt Machinery Inc 糸条交絡装置
CN116377631A (zh) * 2023-06-05 2023-07-04 江苏德力化纤有限公司 一种微细纤细旦涤纶长丝的制备方法

Cited By (3)

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JP2011089237A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Tmt Machinery Inc 糸条交絡装置
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