JP2000508914A - α―アミラーゼ変異体 - Google Patents

α―アミラーゼ変異体

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、親のテルマミル様α−アミラーゼの変異体であって、α−アミラーゼ活性を有し、且つ前記親のα−アミラーゼと比較すると次の性質:基質特異性、基質結合、基質開裂パターン、熱安定性、pH/活性プロフィール、pH/安定性プロフィール、酸化に対する安定性、Ca2+依存性および比活性のうちの少なくとも1つの性質に変更を示す変異体に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 α−アミラーゼ変異体 発明の分野 本発明は、特に、親のテルマミル(Termamyl)様α−アミラーゼの新規変異体 、特に工業的デンプン加工(例えばデンプンの液化または糖化)における該変異 体の適用に関して有利である1または複数の性質に変化を示す(親に比較して) 変異体に関する。 発明の背景 α−アミラーゼ(α−1,4−グルカン−4−グルカノヒドロラーゼ、EC 3.2 .1.1)は、デンプン並びに他の直鎖および分枝鎖1,4−グルコシドオリゴ糖お よび多糖の加水分解を触媒することかできる酵素の一群を構成する。この産業上 非常に重要な酵素の群に関する特許および科学文献は非常に多数存在する。 α−アミラーゼに関するごく最近の発表の中で、WO 96/23874は、配列番号4 に示されるアミノ酸配列を含んで成るB.アミロリクファシエンス(B .amyloli quefaciens )α−アミラーゼの300個のN末端アミノ酸残基と配列番号2に示さ れるアミノ酸配列を含んで成るB.リヘニフォルミス(B .licheniformis)α− アミラーゼ(後者は商品名TermamylTMのもとに商業的に入手可能である)のC末 端のアミノ酸301-483とから成り、従って産業上重要なバシラスα−アミラーゼ に密接に関係している、テルマミル様α−アミラーゼについての三次元X線結晶 構造データを提供している。上述したバシラスα−アミラーゼは、用語「テルマ ミル様α−アミラーゼ」の意味の中に含まれ、それらの例としては特に、B.リ ヘニフォルミス、 B.アミロリクファシエンスおよびB.ステアロサーモフィラスα−アミラーゼ が挙げられる。WO 96/23874は更に、親のテルマミル様α−アミラーゼの構造に 基づいて、親酵素に相対して変更された性質を示す親のテルマミル様α−アミラ ーゼの変異体のデザイン方法も記載している。 発明の概要 上述したように、本発明は特に、テルマミル様α−アミラーゼの新規α−デン プン分解性変異体、特に工業的デンプン加工(デンプン液化、糖化など)に関し て有利である変更された性質を示す変異体に関する。 本発明の変異体において達成され得る性質の変更は、例えば、基質特異性、基 質結合、基質開裂パターン、熱安定性、pH/活性プロフィール、pH/安定性 プロフィール〔例えば低(例えばpH<6、特にpH<5)または高(例えばp H>9)pH値での増加した安定性〕、酸化に対する安定性、Ca2+依存性、比活 性、および着目の他の性質である。例えば、変更は、親のテルマミル様α−アミ ラーゼに比較して、減少されたCa2+依存性および/または変更されたpH/活性 プロフィールを有する変異体を生むことができる。 本発明は更に、本発明の変異体をコードするDNA構成物、本発明の変異体の 調製方法、および様々な工業的方法、例えばデンプン液化における、単独でのま たは別のα−デンプン分解酵素と組み合わせた本発明の変異体の使用に関する。 発明の具体的開示テルマミル様α−アミラーゼ バシラス種により生産される多数のα−アミラーゼがアミノ酸レ ベルで高度に相同であることは周知である。例えば、配列番号2に示されるアミ ノ酸配列を含んで成るB.リヘニフォルミス(B .licheniformis)α−アミラー ゼ〔テルマミル(TermamylTM、商標)として市販されている〕は、配列番号4に 示されるアミノ酸配列を含んで成るB.アミロリクファシエンス(B .amyloliqu efaciens )α−アミラーゼと約89%相同であり、そして配列番号6に示されるア ミノ酸配列を含んで成るB.ステアロサーモフィラス(B .stearothermophilus )α−アミラーゼと約79%相同であることがわかっている。他の相同α−アミラ ーゼとしては、バシラス種NCIB 12289,NCIB 12512,NCIB 12513またはDSM 9375 の株に由来するα−アミラーゼ(それらは全てWO 95/26397中に詳細に記載され ている)およびTsukamoto他,Biochemical and Biophysical Research Communic ations, 第151巻,第1号,1988により記載されたα−アミラーゼが挙げられる 。更に別の相同α−アミラーゼとしては、EP 0252666中に記載されたB.リヘニ フォルミス(B .licheniformis)(ATCC 27811)株により生産されるα−アミラ ーゼ、並びにWO 91/00353およびWO 94/18314において同定されたα−アミラーゼ が挙げられる。他の市販のテルマミル様B.リヘニフォルミスα−アミラーゼは 、OptithermTMおよびTakathermTM(Solvayから入手可能)、MaxamylTM(Gistbro cades/Genencorから入手可能)、Spezym AATM(Genencorから入手可能)並びにK eistaseTM(Daiwaから入手可能)である。 それらのα−アミラーゼ間に見られる実質的相同性のため、それらはα−アミ ラーゼの同一クラス、すなわち「テルマミル様α−アミラーゼ」のクラスに属す ると考えられる。 従って、本明細書中では、「テルマミル様α−アミラーゼ」という用語は、ア ミノ酸レベルでテルマミルTM(すなわち、本明細書中 の配列番号2に示されるアミノ酸配列を有するB.リヘニフォルミスα−アミラ ーゼ)に対して実質的相同性を示すα−アミラーゼを意味するためのものである 。言い換えれば、テルマミル様α−アミラーゼは、本明細書中の配列番号2,4 もしくは6に示されるアミノ酸配列、またはWO 95/26397中の配列番号1(この アミノ酸配列は本明細書中の図1と図2に示される)またはWO 95/26397中の配 列番号2(このアミノ酸配列は本明細書中の図2に示される)またはTsukamoto 他,1988(このアミノ酸配列は本明細書中の図2に示される)に示されるアミノ 酸配列を有するか、あるいはi)前記アミノ酸配列の少なくとも1つと少なくと も60%、例えば少なくとも70%、例えば少なくとも75%、または少なくとも80% 、例えば少なくとも85%、少なくとも90%もしくは少なくとも95%の相同性を示 し、そして/またはii)前記α−アミラーゼの少なくとも1つに対して惹起され た抗体と免疫学的交差反応性を示し、そして/またはiii)本願明細書の配列番 号1,3および5(それぞれ、配列番号2,4および6に示されるアミノ酸配列 をコードするコード配列)から並びにWO 95/26397の配列番号4(このDNA配 列は、終止コドンTAAと一緒に本明細書中の図1に示され、そして本明細書中 の図1に示されるアミノ酸配列をコードする)およびWO 95/26397の配列番号5 から、それぞれ明らかである上記α−アミラーゼをコードするDNA配列にハイ ブリダイズするDNA配列によりコードされる、α−アミラーゼである。 性質i)に関連する「相同性」は、任意の常用の演算法を使うことにより、好 ましくはGAPペナルティーとして省略時の値を使うGCGパッケージ・バージ ョン7.3からのGAPプログラム(1993年6月)〔Genetic Computer Group(199 1)Programme Manual for the GCG Package,version 7,575 Science Drive,M adison, Wisconsin USA,53711〕を使うことにより、決定することができる。 α−アミラーゼの性質ii)、即ち免疫学的交差反応性は、関連するテルマミル 様α−アミラーゼに対して惹起されたまたはそれの少なくとも1つのエピトープ と反応性である抗体を使ってアッセイすることができる。モノクローナルでもポ リクローナルでもよい抗体は、当業界で既知の方法により、例えばHudson他,19 89により記載された通りに、産生せしめることができる。免疫学的交差反応性は 当業界で既知のアッセイを使って、例えばHudson他,1989により記載された通り に測定することができ、その例はウエスタンブロット法または放射状免疫拡散ア ッセイである。この点について、それぞれ配列番号2,4および6のアミノ酸配 列を有するα−アミラーゼ間に免疫学的交差反応性が認められた。 性質iii)に従ったテルマミル様α−アミラーゼの特徴付けに使われるオリゴ ヌクレオチドプローブは、問題のα−アミラーゼの完全または部分ヌクレオチド 配列またはアミノ酸配列に基づいて適当に調製することができる。ハイブリダイ ゼーションを試験する際の適当な条件は、5×SSC中での予備浸漬と、20%ホ ルムアミド、5×デンハーツ溶液、50mMリン酸ナトリウム,pH6.8および50μg の超音波処理済変性子ウシ胸腺DNAを含む溶液中での約40℃で1時間の予備ハ イブリダイゼーション、次いで100μM IATPが補足された同一溶液中での約40℃ で18時間のハイブリダイゼーション、または例えはSambrook他,1989により記載 された別の方法を含んで成る。 本明細書中、「〜に由来する」という用語は、問題の生物の株により生産され るかまたは生産可能であるα−アミラーゼだけでなく、そのような株から単離さ れたDNA配列によりコードされそして前記DNA配列により形質転換された宿 主生物中で生産されるα−ア ミラーゼも指すために使われる。最後に、この用語は合成および/またはcDN A起源のDNA配列によりコードされ且つ問題のα−アミラーゼの識別特徴を有 するα−アミラーゼを表すために使われる。この用語は、親のα−アミラーゼが 天然に存在するα−アミラーゼの変異体、即ち天然に存在するα−アミラーゼの 1または複数のアミノ酸残基の変更(挿入、置換、削除)の結果生ずる変異体で あってもよいことを表すものでもある。親のハイブリッドα−アミラーゼ 親のα−アミラーゼはハイブリッドα−アミラーゼであってもよく、即ち、少 なくとも2つのα−アミラーゼに由来する部分アミノ酸配列の組合せを含んで成 るα−アミラーゼであってもよい。 親のハイブリッドα−アミラーゼは、アミノ酸相同性および/または免疫学的 交差反応性および/またはDNAハイブリダイゼーション(前に定義した通り) に基づいて、テルマミル様α−アミラーゼファミリーに属すると決定できるもの であってもよい。この場合、ハイブリッドα−アミラーゼは、典型的には、テル マミル様α−アミラーゼの少なくとも1部分と、微生物(細菌または真菌)およ び/または哺乳類起源のテルマミル様α−アミラーゼもしくは非テルマミル様α −アミラーゼから選ばれた1または複数の別のα−アミラーゼの1もしくは複数 の部分とから構成される。 よって、親のハイブリッドα−アミラーゼは、少なくとも2つのテルマミル様 α−アミラーゼ由来の、または少なくとも1つのテルマミル様α−アミラーゼと 少なくとも1つの非テルマミル様細菌α−アミラーゼ由来の、または少なくとも 1つのテルマミル様α−アミラーゼと少なくとも1つの真菌α−アミラーゼ由来 の、部分アミノ酸配列の組合せを含んで成ることができる。 例えば、親のα−アミラーゼは、B.リヘニフォルミスの株に由来するα−ア ミラーゼのC末端部分と、B.アミロリクファシエンスの株またはB.ステアロ サーモフィラスの株に由来するα−アミラーゼのN末端部分とを含んで成ること ができる。例えば親のα−アミラーゼは、B.リヘニフォルミスα−アミラーゼ のC末端部分の少なくとも430アミノ酸残基を含んで成り、そして例えば(a)配列 番号4に示されるアミノ酸配列を有するB.アミロリクファシエンスα−アミラ ーゼの37個のN末端アミノ酸残基に相当するアミノ酸セグメントと配列番号2に 示されるアミノ酸配列を有するB.リヘニフォルミスα−アミラーゼの445個の C末端アミノ酸残基に相当するアミノ酸セグメント、または(b)配列番号6に示 されるアミノ酸配列を有するB.ステアロサーモフィラスα−アミラーゼの68個 のN末端アミノ酸残基に相当するアミノ酸セグメントと配列番号2に示されるア ミノ酸配列を有するB.リヘニフォルミスα−アミラーゼの415個のC末端アミ ノ酸残基に相当するアミノ酸セグメントを含んで成ることができる。 非テルマミル様α−アミラーゼは、例えば真菌α−アミラーゼ、哺乳類もしく は植物α−アミラーゼ、または細菌α−アミラーゼ(テルマミル様α−アミラー ゼとは異なる)であることができる。そのようなα−アミラーゼの具体例として は、アスペルギルス・オリゼ(Aspergillus oryzae)TAKAα−アミラーゼ、A. ニガー(A .niger)酸性α−アミラーゼ、バシラス・サチリス(Bacillus subti lis )α−アミラーゼ、ブタ膵臓α−アミラーゼおよび大麦α−アミラーゼが挙 げられる。それらのα−アミラーゼは全て、本明細書に言及されるような典型的 なテルマミル様α−アミラーゼの構造とは著しく異なる、解明された構造を有す る。 上述した真菌α−アミラーゼ、即ちA.ニガーおよびA.オリゼ に由来するα−アミラーゼは、アミノ酸レベルで高度に相同であり、一般にα− アミラーゼの同一ファミリーに属すると考えられる。アスペルギルス・オリゼ由 来の真菌α−アミラーゼは商品名フンガミルTMのもとに市販されている。 更に、テルマミル様α−アミラーゼの特定の変異体(本発明の変異体)を、慣 例的方法に従って、特定のテルマミル様α−アミラーゼのアミノ酸配列中の特定 アミノ酸残基の変更(例えば欠失または置換)を示して言及する時には、同等の 位置(それぞれのアミノ酸配列間でできる限り最良のアミノ酸配列整列から決定 される)で変更された別のテルマミル様α−アミラーゼの変異体もそれに包含さ れると解釈すべきである。 本発明の変異体の好ましい態様は、B.リヘニフォルミスα−アミラーゼ(親 のテルマミル様α−アミラーゼとして)に由来するもの、例えば上記に挙げたも の、例えば配列番号2に示されるアミノ酸配列を有するB.リヘニフォルミスα −アミラーゼに由来するものである。本発明の変異体の作製 着目の変異体の作製は、変異体を生産する助けとなる条件下で、該変異体をコ ードするDNA配列を含んで成る微生物を培養することにより達成される。続い て該変異体を得られた培養ブロスから回収することができる。これについては下 記に詳細に記載する。本発明の変異体の変更された性質 下記において本発明の変異体中に存在し得る変異間の関係、およびそれから生 じ得る望ましい性質の変更(親のテルマミル様α−アミラーゼのものに相対して )を説明する。減少したCa2+依存性 テルマミル様α−アミラーゼのCa2+依存性を減少できることが非 常に好ましい。従って、本発明の第一の面は、α−アミラーゼ活性を示し且つ親 のα−アミラーゼに比較して減少したCa2+依存性を有する親のテルマミル様α− アミラーゼの変異体に関する。減少したCa2+依存性は、該変異体が、親酵素に必 要であるよりも低い外来媒質中のカルシウムイオン濃度の存在下で十分なデンプ ン分解活性を示すという機能的結果を一般にもたらすだろう。更に、該変異体が 、例えばカルシウム錯生成剤(例えば或る種の洗剤ビルダー)を含有する媒質中 において得られる状態のようなカルシウムイオン涸渇状態に対して親酵素よりも 敏感でないという結果をしばしば有するだろう。 本発明の変異体の減少したCa2+依存性は、例えば、親のテルマミル様α−アミ ラーゼのCa2+結合親和力を増加させることにより有利に達成することができ、言 い換えれば、酵素のCa2+結合が強くなればなるほどCa2+依存性が少なくなる。 WO 96/23874は、ナトリウムまたはカルシウムイオンから10Å以内に存在する アミノ酸残基が、該酵素のCa2+結合能力に関係しているか、またはCa2+結合能力 にとって重要であり、この点について、配列番号2に示されるアミノ酸配列を有 するB.リヘニフォルミスα−アミラーゼのN104D変異〔または別のテルマミ ル様α−アミラーゼ中の同等位置の同等(N→D)変異〕が、テルマミル様α− アミラーゼのCa2+依存性を減少させることに関して特に重要であると思われると 記載している。 Ca2+依存性に関して潜在的に重要であるとWO 96/23874中に言及されている別 の変異としては、例えばシステイン橋または塩橋の形成によって、テルマミル様 α−アミラーゼの三次元構造のCドメイン(WO 96/23874において定義された通 り)の安定化により、増加したカルシウム結合(および/または該酵素の耐熱性 )を達成する と期待される変異が挙げられる。例えば、WO 96/23874は、配列番号2に示され るアミノ酸配列を有するB.リヘニフォルミスα−アミラーゼのCドメインが、 下記の変異の導入により、ドメインAとドメインC(WO 96/23874において定義 された通り)の間へのシステイン橋の導入によって安定化され得ることを開示し ている: A349C+I479Cおよび/またはL346C+I430C。 WO 96/23874は同様に、配列番号2に示されるアミノ酸配列を有するB.リヘ ニフォルミスα−アミラーゼ中に次の変異のうちの1つまたは複数: N457D,E N457D,E+K385R F350D,E+I430R,K F350D,E+I411R,K を導入することによって塩橋を得ることができること、そしてアミノ酸残基H408 および/またはG303を別の任意のアミノ酸残基で置換することにより、特に良好 なカルシウム結合またはカルシウム涸渇からの保護を提供すると考えられる次の 置換: H408Q,E,N,Dおよび/またはG303N,D,Q,E の1つを導入することにより、ドメインCのカルシウム結合部位が安定化され得 ることを記載している。 (別のテルマミル様α−アミラーゼの同等位置における同等な変異もこれに包含 される)。 特に、カルシウム依存性を減少させることにおいて明らかに重要であるとWO 9 6/23874に開示されている他の置換変異(配列番号2のB.リヘニフォルミスα −アミラーゼに関して)としては、次のものが挙げられる:R23K,H156Y,A181T ,A209V,R214,G310DおよびP345(または別のテルマミル様α−アミラーゼ中の 同等位置での 同等の変異)。 本発明において、カルシウム依存性の減少に関連して重要と思われる更なる置 換変異は、特に、ドメインB(WO 96/23874において定義された通り)における 下記の変異が挙げられる: A181E,D,Q,N,V(これはドメインAとドメインBの間の接合領域中の最も外側 のCa2+結合部位を或る程度遮蔽すると思われる); 1201(嵩張ったアミノ酸)、例えばI201W,F,L(これはドメインAとドメイン Bの間の接合領域中のCa2+−Na+−Ca2+結合部位に近接した領域の幾何学、並び に近くの孔/くぼみの幾何学および/またはサイズのわずかな変更をもたらすと 思われる);および Y203E,Q(これはドメインAとドメインBの間の接合領域中の最も外側のCa2+ 結合部位におけるCa2+イオンの一層強力な結合をもたらすと思われる) (または別のテルマミル様α−アミラーゼの同等位置における同等の変異)。変更された最適pH(変更されたpH/活性プロフィール) WO 96/23874は、活性部位残基のpKaを変更することにより、テルマミル様 α−アミラーゼの最適pHまたは与えられたpHでのそれの酵素活性を変更する ことができると考えられること、そしてこれは例えば、変更しようとするアミノ 酸残基のアミノ酸側鎖の官能基とその付近の官能基との静電気的相互作用または 疎水的相互作用を変えることにより達成できることを記載している。 本発明においては、WO 96/23874に開示されたテルマミル様α−アミラーゼの 三次元構造に関する静電気的考察〔例えば、M.K.Gilson,Current Opinion in Structural Biology (1995)pp.216-223;B.HonigおよびA.Nicholls,Scien ce 268 (1995)pp.1144-1149;並びにそれらの中に与えられた文献を参照のこ と〕お よび疎水性考察に基づいて、特にテルマミル様α−アミラーゼの最適pHを変更 する(増加または減少させる)ための、関連する変異としては、下記の変異また はそれの同等物が挙げられる〔B.リヘニフォルミスα−アミラーゼの配列(配 列番号2)を参照する〕: Q9K,L,E;F11R,K,E;E12Q;D100N,L;V101H,R,K,D,E,F;V102A,T;I103H,K;N104R,K,D; H105R,K,D,E,W,F;L196R,K,D,E,F,Y;I212R,K,D,E;L230H,K,I;A232G,H,F,S,V;V233 D;K234L,E;I236R,K,N,H,D,E;L241R,K,D,E,F;A260S;W263H;Q264R,D,K,E;N265K,R, D;A269R,K,D,E;L270R,K,H,D,E;V283H,D;F284H;D285N,L;V286R,K,H,D,E;Y290R,E; V312R,K,D,E;F323H;D325N;N326K,H,D,L;H327Q,N,E,D,F;Q330L,E;G332D;Q333R,K, H,E,L;S334A,V,T,L,I,D;L335G,A,S,T,N;E336R+R375E;T337D,K;T338D,E;T339D;Q3 60K,R,E;D365N;G371D,R 。低(酸性)pHでの高められた安定性 本発明において、低pHでの高められた安定性を達成することに関して重要で ある変異(アミノ酸置換)は、配列番号2に示されるアミノ酸配列を有するB. リヘニフォルミスα−アミラーゼ中の下記の変異に相当する変異を含むと思われ る: H68,H91,H247,R305,K306,H382,K389,H405,H406,H450またはR483の位置 における変異; H140Y;H142Y;H156Y;H159Y;H140D+H142R;H140K+H142DまたはH142Y+H156Y; 並びにそれらの変異のいずれか2つ以上の組合せ。高められた耐熱性および/または変更された最適温度(変更された温度/活性プ ロフィール) 本発明の別の面は、親のテルマミル様α−アミラーゼの変異体で あって、高められた耐熱性の変異体を得るように親のα−アミラーゼから1もし くは複数のアミノ酸残基が削除されているか、置換されているかまたは付加され ている変異体に関する。 高められた耐熱性を達成することに関連して、WO 96/23874は、テルマミル様 α−アミラーゼの特に興味深い変異体が次の変異の1つに相当する変異を含んで 成ることを開示している(配列番号2に示されるB.リヘニフォルミスα−アミ ラーゼアミノ酸配列の番号付けを使う): L61W,V,F; Y62W; F67W; K106R,F,W; G145F,W; I212F,L,W,Y,R,K; 任意の別のアミノ酸残基、特にF,W,IもしくはLで置き換えられた S151; R214W; Y150R,K; F143W;および/または R146W。 WO 96/23874は更にこれに関連して、配列番号2に示されるアミノ酸配列を有 するB.リヘニフォルミスαアミラーゼ中の次の変異のうちの1つまたは複数に 相当する変異が親のα−アミラーゼのものに比較して高められた耐熱性を達成す ることについて重要であるということを開示している: L214I,F,Y,W;および/または I236L,F,Y,W L7F,I,W V259F,I,L F284W F350W F343W L427F,L,W V481F,I,L,W。 本発明において、様々なバシラス種由来のα−アミラーゼのアミノ酸配列の整 列から、B.リヘニフォルミスα−アミラーゼとB.アミロリクファシエンスα −アミラーゼが両方とも、例えばB.ステアロサーモフィラスα−アミラーゼに 比較して、「挿入」アミノ酸を含むことがわかる。 問題のテルマミル様α−アミラーゼに対するB.リヘニフォルミスα−アミラ ーゼの相同性を考慮に入れながら、WO 96/23784中に開示されたテルマミル様α −アミラーゼの三次元構造に基づいて製作されたB.リヘニフォルミスα−アミ ラーゼ構造のモデルから、WO 96/23784において「ループ8」と示された構造の 一部の中に上述の「挿入」が存在し、それがテルマミル様α−アミラーゼのもの よりもB.リヘニフォルミスα−アミラーゼにおいてこのループをより嵩張った ものにし、それによっておそらく該構造を不安定にするであろうということを知 ることができる。従って、B.リヘニフォルミスまたはB.アミロリクファシエ ンスα−アミラーゼ中の問題の領域における1または複数のアミノ酸の欠失がそ れらのα−アミラーゼの耐熱性を改善するであろうと期待される。 この点で特に興味深いのは、T369からI377までの部分アミノ酸配列(配列番号 2に示されるB.リヘニフォルミスα−アミラーゼのアミノ酸配列を参照した番 号)、即ち部分配列:T369-K370-G371- D372-S373-Q374-R375-E376-I377(またはB.アミロリクファシエンスα−アミ ラーゼ中の対応する部分配列)の中の3アミノ酸残基の欠失(削除)である。そ のような欠失に加えて、後者の部分配列中の未欠失アミノ酸のうちの1または複 数個の置換も有利であるかもしれない。 T369からI377までの部分アミノ酸配列(B.リヘニフォルミスα−アミラーゼ の)中の好ましい3アミノ酸の欠失は、K370+G371+D372の欠失(即ちK370*+G 371*+D372*)またはD372+S373+Q374の欠失(即ちD372*+S373*+Q374*)(ま たはB.アミロリクファシエンスα−アミラーゼの対応する部分配列中の同等の 欠失)である。 それらのα−アミラーゼの耐熱性を高める上で有効であると思われる別のタイ プの変異は、T369からI377まで(B.リヘニフォルミスα−アミラーゼの配列を 参照した番号)の部分アミノ酸配列全体を、6アミノ酸残基を有する次の部分配 列のうちの1つにより置き換えること(置換)である(配列の番号は左から右に 増加する):I-P-T-H-S-V;I-P-T-H-G-V;およびI-P-Q-Y-N-I(またはB.アミロ リクファシエンスα−アミラーゼ中の対応する部分配列の同一置換の1つ)。 高められた耐熱性を達成することに関してどうやら幾らか重要であるらしい別 の変異としては、次の位置(配列番号2を参照した位置)におけるアミノ酸置換 が挙げられる: R169(例えばR169I,L,F,T); R173(特にR173I,L,F,T); I201F; I212F; A209L,T;または V208I 並びにそれらの変異のいずれか2つ以上の組合せ。酸性pHおよび/または低Ca2+濃度での高められた耐熱性 本発明において、酸性pH(pH<7)および/または低Ca2+濃度で高められ た耐熱性を有する本発明の変異体を得ることに関して特に関連性があると思われ る変異としては、次の位置における変異が挙げられる(B.リヘニフォルミスα −アミラーゼ、配列番号2に関して): H156,N172,A181,N188,N190,H205,D207,A209,A210,E211,Q264,N265 ここで触れておくと、配列番号2のそれぞれN109およびE211に相当する位置の 、NおよびEアミノ酸残基はそれぞれ、無数のテルマミル様α−アミラーゼにお いて保存されているアミノ酸残基である。例えば、既に変異されている多数のテ ルマミル様α−アミラーゼ(上記参照)のアミノ酸配列中のそれらの残基の対応 する位置は次の通りである: これらの保存されたアミノ酸残基の変異は、酸性pHおよび/または低カルシ ウム濃度での耐熱性を改善することに関して非常に重要であると思われ、そして 下記の変異がこの点で特に興味深い(配列番号2に示されるB.リヘニフォルミ スのアミノ酸配列の番号付けを参照する): H156Y,D N172R,H,K A181T N188P N190L,F H205C D207Y A209L,T,V A210S E211Q Q264A,E,L,K,S,T N265A,S,T,Y 並びにそれらの変異の2以上の任意組合せ。 この点について特に興味深い二重変異の例はQ264S+N265Yである。変更された開裂パターン デンプン液化工程では、デンプン分子をより短鎖の分枝状オリゴ糖に分解する (通常のテルマミル様α−アミラーゼのように)よりも長鎖オリゴ糖に分解する ことができるα−アミラーゼを使うことが望ましい。生成した短鎖の分枝状オリ ゴ糖(パノース前駆体)は、液化工程におけるα−アミラーゼ処理の後で且つ糖 化用アミログルコシダーゼ(グルコアミラーゼ)の添加の前に使われるプルラナ ーゼにより、十分に加水分解されない。よって、パノース前駆体の存 在下では、グルコアミラーゼ処理後に存在する生成物混合物は、短鎖の分技状の 、いわゆるリミットデキストリン、すなわち三糖パノースを相当な比率で含み得 る。パノースの存在は糖化収率をかなり減少させるので、望ましくない。 よって本発明の1つの目的は、適切に変更されたデンプン分解特性を有するけ れども親のテルマミル様α−アミラーゼの耐熱性を保持している、変異型α−ア ミラーゼを獲得することである。 ここで触れておくが、WO 96/23874によると、次の変異のうちの少なくとも1 つを含んで成る変異体は分枝点近くでの開裂を防止すると予想される: V54L,I,F,Y,W,R,K,H,E,Q D53L,I,F,Y,W Y56W Q333W G57あらゆる可能なアミノ酸残基 A52Aより大きいアミノ酸残基、例えばA52W,Y,L,F,I。増加した比活性 本発明の更に別の面では、増加した比活性を示す変異体を得ることに関して重 要な変異は、配列番号2に示されるアミノ酸配列を有するB.リヘニフォルミス α−アミラーゼ中の次の変異に相当する異を含むようである: S187(特にS187D)もしくはQ264(例えばQ264R,K,S)の位置における変異(アミ ノ酸置換); Y290(特にY290E,K)の位置における変異(置換); 変異V54I; 並びにこれらの変異のうちのいずれか2つ以上の組合せ、またはこれらの変異の うちの1つもしくは2つ以上と下記の多重変異との 組合せ: A1*+N2*+L3V+M15T+R23K+S29A+A30E+Y31H+A33S+E34D+H35I。本発明の変異体における一般変異 本発明の変異体が上記に概説したものに加えて1または複数の変更を含んで成 ることが好ましいかもしれない。よって、変更されるα−アミラーゼ変異体の一 部分に存在する1もしくは複数のプロリン残基が非プロリン残基(これは天然に 存在する可能な非プロリン残基のいずれであってもよく、好ましくはアラニン、 グリシン、セリン、スレオニン、バリンまたはロイシンである)により置換され ていることが有利かもしれない。 同様に、親のα−アミラーゼに関して変更されるアミノ酸残基の中に存在する 1または複数のシステイン残基が非システイン残基、例えばセリン、アラニン、 スレオニン、グリシン、バリンまたはロイシンにより置き換えられていることが 好ましいかもしれない。 更に、本発明の変異体は、唯一の変更としてまたは上述の変更のいずれかとの 組合せとして、配列番号2のアミノ酸断片185〜209に相当するアミノ酸断片中に 存在する1もしくは複数のAspおよび/またはGluがそれぞれAsnおよび/またはG lnにより置き換えられるように変更されてもよい。同じく着目されるのは、配列 番号2のアミノ酸断片185〜209に相当するアミノ酸断片中に存在する1または複 数のLys残基の、Argによる置換である。 更に、上述した変異体のいずれかに点変異を導入することが有利かもしれない 。α−アミラーゼ変異体の調製方法 遺伝子に変異を導入する方法は当業界において幾つか知られている。α−アミ ラーゼをコードするDNA配列のクローニングの簡単 な説明の後で、α−アミラーゼコード配列中の特定部位に変異を作製する方法を 記載することにする。α−アミラーゼをコードするDNA配列のクローニング 親のα−アミラーゼをコードするDNA配列は、当業界で周知である様々な方 法を使って、問題のα−アミラーゼを産生する任意の細胞または微生物から単離 することができる。まず、研究しようとするα−アミラーゼを産生する生物体か ら染色体DNAまたはメッセンジャーRNAを使ってゲノムDNAライブラリー および/またはcDNAライブラリーを作製する。次いで、そのα−アミラーゼ のアミノ酸配列が既知であるなら、相同の標識オリゴヌクレオチドプローブを合 成し、それを使って、問題の生物体から調製したゲノムライブラリーからα−ア ミラーゼをコードするクローンを同定することができる。あるいは、既知のα− アミラーゼ遺伝子に相同である配列を含む標識オリゴヌクレオチドプローブをプ ローブとして使って、低緊縮性のハイブリダイゼーションおよび洗浄条件下で、 α−アミラーゼをコードするクローンを同定することができる。 α−アミラーゼをコードするクローンを同定する更に別の方法は、ゲノムDN Aの断片を発現ベクター、例えばプラスミド中に挿入し、得られたゲノムDNA ライブラリーを用いてα−アミラーゼ陰性細菌を形質転換せしめ、次いで形質転 換された細菌をα−アミラーゼ基質を含む寒天上で平板培養し、それによって該 α−アミラーゼを発現するクローンを同定できるようにすることを含んで成るだ ろう。 あるいは、該酵素をコードするDNA配列を、確立された標準方法、例えばS. L.BeaucageおよびM.H.Caruthers(1981)により記載されたホスホロアミダイ ト法、またはMatthes他(1984)により記載された方法により、合成的に製造す ることができる。ホスホロアミダイト法では、例えば自動DNA合成装置中で、 オリゴヌクレ オチドを合成し、精製し、アニーリングし、連結し、そして適当なベクター中で クローニングする。 最後に、DNA配列は、標準技術に従って合成由来、ゲノム由来またはcDN A由来の断片(適当なら、完全なDNA配列の種々の部分に相当する断片)を連 結せしめることにより調製された、ゲノム由来と合成由来の混成、合成由来とc DNA由来の混成、またはゲノム由来とcDNA由来の混成であることができる 。DNA配列は、例えば米国特許第4,683,202号明細書またはR.K.Saiki他(1988 )により記載された通り、特異的プライマーを使ったポリメラーゼ連鎖反応(P CR)によって調製することもできる。部位特異的変異誘発 一度α−アミラーゼをコードするDNA配列が単離され、そして望ましい変異 部位が同定されれば、合成オリゴヌクレオチドを使って変異を導入することがで きる。それらのオリゴヌクレオチドは所望の変異部位に隣接するヌクレオチド配 列を含み;変異ヌクレオチドはオリゴヌクレオチド合成中に挿入される。特別な 方法では、α−アミラーゼコード配列をブリッジする一本鎖のDNAギャップを 、α−アミラーゼ遺伝子を担持するベクター中で作製する。次いで、所望の変異 を有する合成ヌクレオチドを一本鎖DNAの相同部分にアニールせしめる。次い で残りのギャップをDNAポリメラーゼI(クレノウ断片)を使ってフィルイン し、T4リガーゼを使って構成物を連結せしめる。この方法の具体例はMorinaga 他(1984)に記載されている。米国特許第4,760,025号明細書は、カセットのわ ずかな変更を行うことによる多重変異をコードするオリゴヌクレオチドの導入を 開示している。しかしながら、様々な長さを有する多数のオリゴヌクレオチドを 導入することかできるため、もっと多様な変異を何時でもMorinaga法により導入 することができる。 α−アミラーゼをコードするDNA配列中に変異を導入する別の方法はNelson およびLong(1989)において記載されている。この方法は、化学合成したDNA 鎖をPCR反応においてプライマーの1つとして使うことにより導入された所望 の変異を含有するPCR断片の3段階作製を含む。このPCR生成断片から、制 限エンドヌクレアーゼでの開裂により変異を含むDNA断片を単離し、そして発 現プラスミド中に再び挿入することができる。ランダム変異誘発 ランダム変異誘発は、問題のアミノ酸配列に翻訳する遺伝子の少なくとも3部 分における限局化されたもしくは領域特異的なランダム変異誘発として、または 全遺伝子内で実施される。 WO 96/23874は、テルマミル様α−アミラーゼ変異体による改善された基質結 合(すなわち炭水化物種、例えばアミロースまたはアミロペクチンの改善された 結合)、変更された(例えばより高い)基質特異性および/または基質の開裂( 加水分解)に関する変更された(例えばより高い)特異性を得ることに関して、 配列番号2に示されるアミノ酸配列の下記のコドン位置(または本発明の範囲内 の別の親のテルマミル様α−アミラーゼの同等のコドン位置)が標的設定に特に 適当であるらしいことを開示している: 13〜18 50〜56 70〜76 102〜109 163〜172 189〜199 229〜235 360〜364 327〜335低pHおよひ低カルシウムイオン濃度での液化性能の改善 デンプン液化工程に用いることができるα−アミラーゼの場合、耐熱性であり 且つ低pHおよび低カルシウムイオン濃度で機能することができることが特に重 要である。親のテルマミル様α−アミラーゼ、特にB.リヘニフォルミスα−ア ミラーゼまたはそれの変異体もしくはハイブリッドのそれらの性質を改善するた めに、ランダム変異誘発(好ましくはドープまたはスパイクしたオリゴヌクレオ チドプライマーを用いることにより)に続いて、得られた変異型酵素の適切な選 択を行うことができる。ランダムにする領域の選択およびドーピングの選択の傾 向は主に、既に存在するカルシウムイオンの安定化、および低pHでの残基/残 基またはドメイン/ドメイン静電的相互作用の改善に基づく。加えて、良好なデ ンプン液化性能を得るのに重要な位置を含むことが証明されている領域を選択す ることができる。 上記性質を有する親のテルマミル様α−アミラーゼの変異体を調製するために 、有利には下記の領域のうちの少なくとも1つをランダム変異誘発にかけること ができる(アミノ酸残基の番号付けは配列番号2の通りである):領域 残基 説明 I: 153-163 H156も含む、ドメインAとBの間のカル シウム領域 II: 178-192 ドメインAとBの間のカルシウム領域 III: 193-214 A209も含む、ドメインAとBの間のカル シウム領域 IV: 232-237 ドメインAとBの間のカルシウム領域 V: 297-308 ドメインAとCの間のカルシウム領域 VI: 403-409 ドメインAとCの間のカルシウム領域 VII: 428-435 ドメインAのCの間のカルシウム領域 VIII: 131-136 H133を含む領域 IX: 164-175 H133領域と接する領域 X: 262-278 Q264を含む領域 好ましくは、本発明の新規α−アミラーゼ変異体の作製の際に上記領域のうち の2つ、3つまたは4つがランダム変異誘発にかけられる。例えば、好ましくは 次の領域の組合せがランダム変異誘発にかけられる: VIII+IX VIII+IX+II II+III+IV IV+I 更に、変異誘発をドープまたはスパイクされたオリゴヌクレオチドを使って行 うことが好ましい。ドーピングは、好ましくは得られるα−アミラーゼ変異体の 高められた低pHでの安定性および減少した低pHでのカルシウム依存性に貢献 するアミノ酸を導入するように行われる。更に、ドーピング方法を選択する時、 AsnおよびGln残基は一般に低pHでの不安定性に関係があるので、AsnおよびGln 残基を導入する可能性を回避すべきである。好ましくは、潜在的利点のために( 例えばタンパク質構造の考察から評価した時)Pro残基を挿入することができる 時、Pro残基を導入するのに好ましいものを含むようなドーピング方法が用意さ れる。 上記原理に従ってランダム変異誘発にかけることができる親のテルマミル様α −アミラーゼは、任意の野性型α−アミラーゼまたは1もしくは複数の変異を含 むそれの変異体であることができる。親は本明細書中に更に詳細に説明するよう に少なくとも2つのα−ア ミラーゼのハイブリッドであってもよい。好ましくは親のα−アミラーゼは、少 なくとも1つの変異、好ましくは多重変異を含む配列番号2に示される配列を有 するB.リヘニフォルミスα−アミラーゼの変異体である。あるいは、親のα− アミラーゼはB.リヘニフォルミス(配列番号2)α−アミラーゼの少なくとも 一部分を含むハイブリッドα−アミラーゼであってもよい。上記原理に従う変異 誘発に適した親のα−アミラーゼの具体例としては、変異:H156Y,A181T,N190 F,A209VおよびQ264Sのうちの少なくとも1つ、即ち1,2,3,4もしくは5 つ全部を含むB.リヘニフォルミス(配列番号2)α−アミラーゼの変異体;B .リヘニフォルミス(配列番号2)α−アミラーゼの少なくとも一部分、好まし くはそれのC末端部分、例えばアミノ酸35〜483と、別のテルマミル様α−アミ ラーゼ、例えばB.アミロリクファシエンス(配列番号4)α−アミラーゼの一 部分、好ましくはそれのN末端部分、例えば最初の38個のアミノ酸残基とを含む ハイブリッドα−アミラーゼが挙げられる。 上記に加えて、本発明の別の面は、親に比較して高められた、低pHおよび低 カルシウム濃度での安定性を示す、親のテルマミル様α−アミラーゼの変異体の 作製方法であって、 (a) 親のテルマミル様α−アミラーゼをコードするDNA配列をランダム変異 誘発にかけ; (b) 段階(a)で得られた変異型DNA配列を宿主細胞中で発現せしめ;そして (c) 親のα−アミラーゼに比較して高められた低pHおよび低カルシウム濃度 での安定性を有する変異型α−アミラーゼを発現する宿主細胞についてスクリー ニングする ことを含んで成る方法に関する。 本発明の上記方法の段階(a)は、好ましくは本明細書中の実施例(下記参照) に記載される通り、ドープされたプライマーを使って実施される。ランダム変異誘発の実施方法 上記方法の段階(a)に従って実施することができる親のα−アミラーゼをコー ドするDNA配列のランダム変異誘発は、便利には当業界で既知である任意の方 法を使って実施することができる。 例えば、ランダム変異誘発は、適当な物理的もしくは化学的変異誘発剤の使用 により、適当なオリゴヌクレオチドの使用により、またはDNA配列をPCR生 成変異誘発にかけることにより、実施することができる。更に、ランダム変異誘 発はそれらの変異誘発剤の任意の組合せの使用により実施することができる。 変異誘発剤は、例えば、塩基転位、塩基転換、挿入、混乱(スクランブリング )、欠失および/または挿入を誘導するものであることができる。 当該目的に適当な物理的または化学的変異誘発剤の例としては、紫外線(UV )照射、ヒドロキシルアミン、N−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニ ジン(MNNG)、O−メチルヒドロキシルアミン、亜硝酸、エチルメタンスルホネ ート(EMS)、亜硫酸水素ナトリウム、蟻酸およびヌクレオチド類似体が挙げ られる。 そのような剤を使う時、変異誘発は、典型的には、変異せしめようとする親酵 素をコードするDNA配列を、特定の変異誘発剤の存在下で、変異誘発が起こる のに適当な条件下でインキュベーションし、そして所望の性質を有する変異DN Aについて選択することにより実施される。 オリゴヌクレオチドを使って変異誘発を行う時、該オリゴヌクレオチドの合成 中に親以外の3種のヌクレオチドを使って、オリゴヌ クレオチドの変更しようとする位置のところをドープまたはスパイクすることが できる。ドープまたはスパイクされたオリゴヌクレオチドを、例えばPCR,L CRまたは任意のDNAポリメラーゼとリガーゼを使って、発表された任意技術 により、デンプン分解酵素をコードするDNAの中に組み込むことができる。 好ましくは、ドーピングは、各位置での野性型と変異型の比率が予め決められ る「コンスタントランダムドーピング」を使って行われる。更に、ドーピングは 或るヌクレオチドの導入に優先性を有し、それによって1または複数の特定アミ ノ酸残基の導入に優先性を有するように指令することができる。ドーピングは例 えば、各位置において90%野性型・10%変異型の導入に備えるように行うことが できる。ドーピング方法の選択における他の考慮すべきことは遺伝学上のおよび タンパク質構造上の制限である。ドーピング方法は、特に終止コドンの導入が確 実に回避されるDOPEプログラム(本実施例を参照のこと)を使うことにより実施 することができる。 PCR変異誘発を使う時、親のα−アミラーゼ酵素をコードする化学処理済の または未処理の遺伝子を、ヌクレオチドの取込み違い(mis-incorporation)を 増加させる条件下でPCRにかける(Deshler 1992;Leung他,Technique,第1巻 ,1989,11〜15頁)。 E.コリ(Fowler他,Molec.Gen.Genet.,133,1974,179-191頁)、S.セ レビシエまたは任意の他の微生物のミューテーター株は、例えば親酵素を含むプ ラスミドを用いてミューテーター株を形質転換せしめ、該プラスミドを有するミ ューテーター株を増殖させ、そして該ミューテーター株から変異型プラスミドを 単離することにより、デンプン分解酵素をコードするDNAのランダム変異誘発 に用いることができる。 変異誘発せしめようとするDNA配列は、便利には、親のデンプ ン分解酵素を発現する生物から調製したゲノムライブラリーまたはcDNAライブラ リー中に存在することができる。あるいは、該DNA配列は、プラスミドまたは バクテリオファージのような適当なベクター上に存在することができ、該ベクタ ーそれ自体を変異誘発剤と共にインキュベートするかまたは他の方法で変異誘発 剤に暴露せしめることができる。変異誘発させようとするDNAは、前記細胞の ゲノム中に組み込まれるかまたは細胞中に含まれるベクター上に存在するかのい ずれかにより宿主細胞中に存在してもよい。最後に、変異誘発させようとするD NAは単離された形であってもよい。ランダム変異誘発にかけるDNA配列は、 好ましくはcDNAまたはゲノムDNA配列である。 場合によっては、発現段階(b)またはスクリーニング段階(c)を実施する前に変 異型DNA配列を増幅せしめることが好都合かもしれない。そのような増幅は当 業界で既知の方法に従って実施することができるが、親酵素のDNA配列または アミノ酸配列に基づいて調製したオリゴヌクレオチドプライマーを使ったPCR 増幅が現在好ましい方法である。 変異誘発剤とのインキュベーションまたは変異誘発剤への暴露に続いて、該D NA配列を含む適当な宿主細胞を、発現が起こるような条件下で培養することに より、変異型DNAを発現させる。この目的で使われる宿主細胞は、所望により ベクター上に存在する変異型DNA配列により形質転換されているもの、または 変異誘発処理の間、親酵素をコードするDNA配列を担持していたものであるこ とができる。適当な宿主細胞の例は次のものである: グラム陽性菌、例えばバシラス・サチリス(Bacillus subtilis)、バシラス・ リヘニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バシラス・レンタス(Bacillus lentus )、バシラス・ブレビス (Bacillus brevis)、バシラス・ステアロサーモフィラス(Bacillus stearo thermophilus )、バシラス・アルカロフィラス(Bacillus alKalophilus)、バ シラス・アミロリクファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バシラス・ コアギュランス(Bacillus coagulans)、バシラス・サーキュランス(Bacillus circulans )、バシラス・ロータス(Bacillus lautus)、バシラス・メガテ リウム(Bacillus megaterium)、バシラス・スリンジエンシス(Bacillus thu ringiensis )、ストレプトマイセス・リビダンス(Streptomyces lividans)ま たはストレプトマイセス・ムリナス(Streptomyces murinus);およびグラム陰 性菌、例えばE.コリ(E. coli)。 変異型DNA配列は、該変異型DNA配列の発現を可能にする機能をコードす るDNA配列を更に含んでもよい。限局化ランダム変異誘発 :ランダム変異誘発は、有利には問題の親のα−アミラ ーゼの一部に限局化することができる。これは、例えば、酵素の或る領域が酵素 の所定の性質に特に重要であると同定されている時、および変更すると改善され た性質を有する変異体をもたらすと期待される時に有利であり得る。そのような 領域は通常、親酵素の三次元構造が明らかにされており且つ該酵素の機能に関連 づけられている時は同定することができる。 限局化ランダム変異誘発は、便利には、上述したようなPCR変異誘発技術ま たは当業界で既知である他の任意の技術を使って実施される。 あるいは、変更しようとするDNA配列の部分をコードするDNA配列を例え ば適当なベクター中に挿入することにより単離することができ、続いて前記部分 を上述の変異誘発法のいずれかを使った変異誘発にかけることができる。 上述した本発明の方法のスクリーニング段階については、便利には本明細書の 実施例2に関連して記載されるようなアッセイの使用により、これを実施するこ とができる。 一般のスクリーニングについては、下記に基づいたフィルターアッセイが一般 に使用できる: 着目の変異型デンプン分解酵素を発現することができる微生物を、該酵素を分 泌させるのに適当な培地上で且つ適当な条件下でインキュベートし、ここで前記 培地には第一のタンパク質結合性フィルターと、その上に置かれた低タンパク質 結合力を有する第二のフィルターとを含んで成る二重フィルターが用意される。 微生物は第二のフィルター上に置かれる。インキュベーション後、微生物から分 泌された酵素を含んで成る第一のフィルターを、微生物を含んで成る第二のフィ ルターから分離する。第一のフィルターを所望の酵素活性についてのスクリーニ ングにかけ、そして第二のフィルター上に存在する対応する微生物コロニーを同 定する。 酵素活性を結合させるのに使うフィルターは、任意のタンパク質結合性フィル ター、例えばナイロンまたはニトロセルロースであることができる。発現生物の コロニーを担持する上側のフィルターは、タンパク質を結合する親和力が無いか または低い任意のフィルター、例えば酢酸セルロースまたはDuraporeTMであるこ とができる。該フィルターは、スクリーニングに使用する条件のいずれかを使っ て予備処理してもよく、または酵素活性の検出中に処理してもよい。 酵素活性は色素、蛍光、沈澱、pH指示薬、IR吸光度、または他の既知の酵 素活性検出技術により検出することができる。 検出する化合物は、任意の固定化剤、例えばアガロース、寒天、ゼラチン、ポ リアクリルアミド、デンプン、濾紙、布により;または固定化剤の任意組合せに より固定化することができる。 α−アミラーゼ活性は、アガロース上に固定化されたCibacron Red標識アミロ ペクチンにより検出される。増加した耐熱性および高pH安定性を有する変異体に ついてスクリーニングするために、結合したα−アミラーゼ変異体を有するフィ ルターを特定時間に渡りpH10.5および60℃または65℃の緩衝液中でインキュベー トし、脱イオン水中で手短に濯ぎ、そして活性検出用のアミロペクチン−アガロ ース母材上に置く。残余活性はアミロペクチン分解によるCibacron Redの溶解と して検出される。検出条件は、配列番号2に示されるアミノ酸配列を有するα− アミラーゼによる活性がほとんど検出できないように選択される。安定化された 変異体は、同一条件下で、Cibacron Redの放出が増えるために増強された色の強 さを示す。 より低い温度でおよび/またはより広範な温度領域に渡り最適活性を有する変 異体についてスクリーニングするために、結合した変異体を有するフィルターを 直接アミロペクチン−Cibacron Red支持板上に置き、そして所望の温度(例えば 4℃、10℃または30℃)で一定時間の間インキュベートする。この時間の後、配 列番号2に示されるアミノ酸配列を有するα−アミラーゼによる活性はほとんど 検出できず、一方、より低温で最適活性を有する変異体は増加されたアミロペク チン溶解を示すだろう。アミロペクチン母材上でのインキュベーション前に、問 題の変異体の変更された依存性についてまたは問題の変異体と後述の添加剤との 反応についてスクリーニングするために、様々な種類の所望の媒質―例えばCa2+ 、界面活性剤、EDTAまたは他の関連添加剤を含有する溶液―中でインキュベーシ ョンを実施することができる。本発明の変異体の試験 本発明の変異体の試験は、適当には、例えばデンプン含有アガロ ース平板上で変異体をコードするDNA配列により形質転換された宿主細胞を増 殖させ、そしてデンプン分解性宿主細胞を同定することによって該変異体のデン プン分解活性を決定することにより、実施することができる。変更された性質( 比活性、基質特異性、開裂パターン、熱活性化、最適pH、pH依存性、最適温 度および他の任意のパラメーターを含む)に関する追加の試験は、当業界で既知 の方法に従って実施することができる。α−アミラーゼ変異体の発現 本発明によれば、上述の方法によりまたは当業界で既知の任意の別法により生 産される変異体をコードするDNA配列は、典型的にはプロモーター、オペレー ター、リボソーム結合部位、翻訳開始シグナル、および場合により、リプレッサ ー遺伝子または様々なアクチベーター遺伝子をコードする調節配列を含有する発 現ベクターを使って、酵素形態で発現せしめることができる。 本発明のα−アミラーゼ変異体をコードするDNA配列を含有する組換え発現 ベクターは、便利には組換えDNA操作にかけることができる任意のベクターで あることができ、ベクターの選択はそれを導入する予定である宿主細胞にしばし ば依存するだろう。よって、該ベクターは自己複製ベクター、すなわちその複製 が染色体の複製とは無関係である染色体外存在物として存在するベクター、例え ばプラスミド、バクテリオファージまたは染色体外要素、例えばミニ染色体また は人工染色体であることができる。あるいは、ベクターは宿主細胞中に導入され ると宿主細胞のゲノム中に組み込まれ、それが組み込まれた1または複数の染色 体と一緒に複製されるものであってもよい。 ベクター中、DNA配列は適当なプロモーター配列に作用可能に連結されるべ きである。プロモーターは、特定の宿主細胞中で転写 活性を示す任意のDNA配列であることができ、宿主細胞にとって相同または非 相同のタンパク質をコードする遺伝子から誘導することができる。特に細菌宿主 中での、本発明のα−アミラーゼ変異体をコードするDNA配列の転写を指令す るのに適当なプロモーターの例は、E.コリのlacオペロンのプロモーター、ス トレプトマイセス・ケリコロール(Streptomyces coelicolor)アガラーゼ遺伝 子dagAプロモーター、バシラス・リヘニフォルミス(Bacillus licheniformis) α−アミラーゼ遺伝子(amyL)のプロモーター、バシラス・ステアロサーモフィ ラス(Bacillus stearothermophilus)麦芽生成アミラーゼ遺伝子(amyM)のプ ロモーター、バシラス・アミロリクファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens )α−アミラーゼ遺伝子(amyQ)のプロモーター、バシラス・サチリス(Bacill us subtilis )xylAおよびxylB遺伝子のプロモーターなどである。真菌宿主中で の転写に有用なプロモーターの例は、A.オリゼ(A .oryzae)のTAKAアミラー ゼ、リゾムーコル・ミーヘイ(Phizomucor miehei)のアスパラギン酸プロテイ ナーゼ、A.ニガー(A .niger)の中性α−アミラーゼ、A.ニガーの酸安定α −アミラーゼ、A.ニガーのグルコアミラーゼ、リゾムーコル・ミーヘイのリパ ーゼ、A.オリゼのアルカリ性プロテアーゼ、A.オリゼのトリオースリン酸イ ソメラーゼまたはA.ニデュランス(A .nidulans)のアセトアミダーゼをコー ドする遺伝子に由来するプロモーターである。 本発明の発現ベクターは、適当な転写ターミネーターを含んで成ってもよく、 そして真核生物では、本発明のα−アミラーゼ変異体をコードするDNA配列に 作用可能に連結されたポリアデニル化配列を含んで成ってもよい。転写終結配列 およびポリアデニル化配列はプロモーターと同じ源に由来するものが適当であろ う。 ベクターは問題の宿主細胞中で該ベクターを複製できるようにするDNA配列 を更に含んで成ることができる。そのような配列の例はプラスミドpUC19,pACYC 177,pUB110,pE194,pAMB1およびpIJ702の複製開始点である。 ベクターは選択マーカー、例えばその生成物が宿主細胞の欠陥を補完する遺伝 子、例えばB.サチリスもしくはB.リヘニフォルミスからのdal遺伝子、また は抗生物質耐性、例えばアンピシリン、カナマイシン、クロラムフェニコールも しくはテトラサイクリン耐性を付与するものを含んでもよい。更にベクターはア スペルギルス選択マーカー、例えばamdS,argB,niaDおよびsC(ヒグロマイシン 耐性をもたらすマーカー)を含んでもよく、または例えばWO 91/17243に記載さ れたように同時形質転換により選択を成し遂げてもよい。 ある面では、例えば宿主細胞としてある種の細菌を使う時には、細胞内発現が 有利かもしれないが、発現は細胞外であることが通常好ましい。一般に、本明細 書中に言及するバシラス菌α−アミラーゼは、発現されたプロテアーゼの培地中 への分泌を可能にするプレ領域を含んで成る。所望であれば、このプレ領域を別 のプレ領域やシグナル配列により置き換えることができ、これは便利には各々の プレ領域をコードするDNA配列の置換により達成される。 α−アミラーゼ変異体、プロモーター、ターミネーターおよび他の要素をそれ ぞれコードする本発明のDNA構成物を連結せしめ、そしてそれらの構成物を複 製に必要な情報を含む適当なベクター中に挿入するのに用いる手順は当業者に周 知である〔例えばSambrook他(1989)を参照のこと〕。 上記に定義したような本発明のDNA構成物または発現ベクターのいずれかを 含んで成る本発明の細胞は、本発明のα−アミラーゼ 変異体の組換え生産において宿主細胞として有利に使われる。便利にはDNA構 成物(1または複数のコピー)を宿主染色体中に組み込むことにより、変異体を コードする本発明のDNA構成物を用いて細胞を形質転換せしめることができる 。この組み込みは、おそらくDNA配列が細胞内に安定に維持されるだろうから 、一般に有利であると考えられる。宿主染色体中へのDNA構成物の組み込みは 、常法に従って、例えば相同または非相同組換えにより、実施することができる 。あるいは、異なる型の宿主細胞に関連して上述したように発現ベクターを用い て細胞を形質転換せしめてもよい。 本発明の細胞は高等生物、例えば哺乳類または昆虫の細胞であってもよいが、 好ましくは微生物細胞、例えば細菌または真菌(酵母を含む)細胞である。 適当な細菌の例は、グラム陽性菌、例えばバシラス・サチリス(Bacillus su btilis )、バシラス・リヘニフォルミス(Bacillus liCheniformis)、バシラ ス・レンタス(Bacillus lentus)、バシラス・ブレビス(Bacillus brevis) 、バシラス・ステアロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus)、バシ ラス・アルカロフィラス(Bacillus alkalophilus)、バシラス・アミロリクフ ァシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バシラス・コアギュランス(Baci llus coagulans )、バシラス・サーキュランス(Bacillus circulans)、バシラ ス・ロータス(Bacillus lautus)、バシラス・メガテリウム(Bacillus mega terium )、バシラス・スリンジエンシス(Bacillus thuringiensis)、ストレプ トマイセス・リビダンス(Streptomyces lividans)もしくはストレプトマイセ ス・ムリナス(Streptomyces murinus)、またはグラム陰性菌、例えばE.コリ (E .coli)である。細菌の形質転換は、例えば、プロトプラスト形質転換によ りまたはそれ自体既知の方法でコンピ テント細胞を使うことにより、行うことができる。 酵母生物は好ましくはサッカロミセス(Saccharomyces)またはシゾサッカロ ミセス(Schizosaccharomyces)の種、例えばサッカロミセス・セレビシエ(Sac charomyces cerevisiae )から選択することができる。糸状菌は有利にはアスペ ルギルス(Aspergillus)種、例えばアスペルギルス・オリゼ(Aspergillus ory zae )またはアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)に属し得る。真菌 細胞は、プロトプラスト形成および該プロトプラストの形質転換、次いでそれ自 体既知の方法での細胞壁の再生を含んで成る方法により形質転換せしめることが できる。アスペルギルス宿主細胞の適当な形質転換方法はEP 238 023に記載され ている。 更に別の面では、本発明は本発明のα−アミラーゼ変異体の生産方法であって 、上述した宿主細胞を変異体の生産の助けとなる条件下で培養し、そして細胞お よび/または培地から変異体を回収することを含んで成る方法に関する。 細胞を培養するのに使う培地は、問題の宿主細胞を増殖させそして本発明のα −アミラーゼ変異体の発現を得るのに適当である任意の常用培地であることがで きる。適当な培地は販売業者から入手可能であるかまたは発表された作製法に従 って(例えばアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションのカタログに記載 されるように)調製することができる。 宿主細胞から分泌されたα−アミラーゼ変異体は、便利には、遠心分離または 濾過により培地から細胞を分離し、硫酸アンモニウムのような塩を使って培地の タンパク様成分を沈澱させ、次いでイオン交換クロマトグラフィー、アフィニテ ィークロマトグラフィー等のようなクロマトグラフィー手法により精製すること を含む周知の手順により、培地から回収することができる。工業的用途 本発明のα−アミラーゼ変異体は、様々な工業的用途に備えた価値ある性質を 有する。特に本発明の酵素変異体は、洗剤、食器洗い用洗剤、および硬質面洗浄 用洗剤組成物中の一成分としての潜在的用途があるが、それはデンプンからの甘 味料およびエタノールの製造において並びに織物製織にも有用である。従来のデ ンプン転化工程並びに液化および/または糖化工程の条件は、例えば米国特許第 3,912,590号並びに欧州特許公報第252,730号および同第63,909号に記載されてい る。デンプンからの甘味料の製造 :デンプンから果糖シロップへの「伝統的な」転化 方法は、通常3つの連続した酵素処理工程、即ち液化工程の後の糖化工程と同化 工程から成る。液化工程中に、デンプンは5.5〜6.2のpH値で且つ95〜160℃の温 度で約2時間に渡りα−アミラーゼ(例えばTermamylTM)によりデキストリンに 分解される。これらの条件下での最適な酵素安定性を確保するために、1mMのカ ルシウムが添加される(40ppmの遊離カルシウムイオン)。 液化工程の後、グルコアミラーゼ(例えばAMGTM)と枝切り酵素〔例えばイ ソアミラーゼまたはプルラナーゼ(例えばPromozymeTM)〕の添加により、デキ ストリンはデキストロース(ブドウ糖)に変換される。この段階の前に、高温を 維持しながら(約95℃)、pHを4.5以下の値に下げ、そして液化用α−アミラー ゼ活性を変性させる。温度を60℃に下げ、そしてグルコアミラーゼと枝切り酵素 を添加する。糖化工程は24〜72時間続けられる。 糖化工程の後、pHを6〜8の範囲の値、好ましくはpH 7.5に増加させ、そして イオン交換によりカルシウムを除去する。ブドウ糖シロップは、次いで例えば固 定化グルコースイソメラーゼ(例えばSweetzymeTM)を使って、高果糖シロップ に転化される。 この方法の次の少なくとも3つの酵素的改善を得ることができた。3つの改善 はいずれも個別的な恩恵として認めることができるが、任意の組合せ(例えば1 +2、1+3、2+3または1+2+3)を使うことも可能であった:改善1. 液化用α−アミラーゼのカルシウム依存性の減少 α−アミラーゼの高安定性を適切に確保するためには遊離カルシウムの付加が 要求されるけれども、遊離カルシウムはグルコースイソメラーゼの活性を強く阻 害するので、費用のかかる単位操作を使って、遊離カルシウムのレベルが3〜5 ppm以下になる程度まで除去する必要がある。そのような操作が回避でき、そし て液化工程が遊離カルシウムイオンの添加なしに実施できれば、コストの削減が 得られるだろう。 それを達成するために、低濃度の遊離カルシウム(<40ppm)で安定であり且 つ高活性である低カルシウム依存性テルマミル様α−アミラーゼが要求される。 そのようなテルマミル様α−アミラーゼは、4.5〜6.5のpH域、好ましくは4.5〜5 .5のpH域に最適pHを有するべきである。改善2. 不用なマイラード生成物の形成の減少 液化工程中の不用なマイラード生成物の形成の程度はpHに依存する。マイラー ド生成物の形成の減少には低pHが好ましい。よって、該工程のpHをpH6.0付近か らpH4.5付近の値に下げることができることが望ましいだろう。不運にも、一般 に既知である全ての耐熱性テルマミル様α−アミラーゼは低pH(即ちpH<6.0) においてあまり安定でなく、そしてそれらの比活性は一般に低い。 上述した目標の達成は、4.5〜5.5の範囲の低pHでおよび0〜40ppmの範囲の遊離 カルシウム濃度で安定であり、且つ高い比活性を維持しているテルマミル様α− アミラーゼを必要とする。改善3. A.ニガー(A .niger)のグルコアミラーゼとB.アシドプルリチカス(B .a cidopullulyticus )のプルラナーゼを使って糖化すると、糖化工程の前にα−ア ミラーゼを不活性化しなければ液化工程からの残余α−アミラーゼ活性の存在が デキストロースの低収率を引き起こし得ることは以前に報告されている(米国特 許第5,234,823号)。この不活性化は、典型的には糖化のために温度を60℃に下 げる前に、95℃でpHを4.3以下に調製することにより行うことができる。 デキストロース収率に対するこの負の効果の理由は完全に解明されていないが 、液化用α−アミラーゼ(例えばB.リヘニフォルミスからのテルマミルTM 120 L)が、アミロペクチン中の分岐点近くで且つその両側で1,4−α−グルコシ ド結合を加水分解することにより、「リミットデキストリン」(B.アシドプル リチカスのプルラナーゼにとって良くない基質である)を生成すると推測される 。グルコアミラーゼによるそれらのリミットデキストリンの加水分解は、三糖類 パノースの生成をもたらし、これはグルコアミラーゼにより遅くしか加水分解さ れない。 この欠点を持たない耐熱性α−アミラーゼの開発は、別個の不活性化段階が全 く必要とされないだろうから、意味のある工程改善であろう。 テルマミル様の低pH安定性のα−アミラーゼが開発されれば、特異性の変更が 、低pHでの増加された安定性と共に要望される利点となるだろう。 本発明の方法論および原理は、上記に概説したような必要な性質を有する本発 明の変異体をデザインしそして製造することを可能にする。これに関連して、特 に興味深い変異は、テルマミル様α−ア ミラーゼ〔例えばテルマミルTM自体(B.リヘニフォルミスα−アミラーゼ;配 列番号2);またはB.アミロリクファシエンスα−アミラーゼ(配列番号4) のものと同じであるN末端アミノ酸配列(即ち、テルマミルTM中の第35位に相 当するアミノ酸位置までの部分配列)を有するテルマミル様α−アミラーゼ、即 ちテルマミルのアミノ酸配列に比較して次のN末端配列を有するテルマミル様α −アミラーゼ: A1*+N2*+L3V+M15T+R23K+S29A+A30E+Y31H+A33S+E34D+H35I(ここで星 印(*)は問題のアミノ酸残基の欠失を示す)〕 中の次の位置のいずれかに相当する位置のところでの変異: H133 H156 A181 A209 G310 H450 V128 N104 V54 S187 H293 A294 (上記アミノ酸残基の各々は任意の別のアミノ酸残基により、すなわちA,R,N ,D,C,Q,E,G,H,I,L,K,M,F,P,S,T,W,YおよびVの中から選ばれた 任意の別の残基により置き換えることができる) 並びに次の三重欠失: K370*+G371*+D372* D372*+S373*+Q374* である。 上に指摘した位置のところでの特に好ましい置換は次のものである: H133I H156Y A181T A209V G310D H450Y V128E N104D V54W,Y,F,I,L S187D H293Y A294V。 上述した変異の1個または複数個(すなわち1,2,3,4・・・個)を問題の テルマミル様α−アミラーゼにおいて任意に組合せてもよく、α−アミラーゼの デンプン液化性質に関する1または複数の上記改善を達成することにおいて特に 興味深い本発明の変異体としては、テルマミルTM(配列番号2)それ自体におけ る次の変異の組合せに相当する多重変異の組合せを含んで成る変異体が挙げられ る: 更にこの面で本発明の興味深い変異体としては、テルマミルTMそれ自体におけ る次の単一または多重変異に相当する単一または多重変異を含んで成る変異体が 挙げられる: N172(例えばN172R,K),S187(例えばS187D),N188(例えばN188P),N190( 例えばN190L,F),H205(例えばH205C),D207(例えばD207D),A210(例えばA 210S),Q264(例えばQ264S)もしくはN265(例えばN265Y)の位置での変異; 次の多重変異: および上記単一もしくは多重変異のいずれか2つ以上の組合せ。 既に上述したように、本発明の多数の変異体はデンプン転化、例えばデンプン 液化における使用に非常に適する。これに関連して、本発明の更なる面は、 (i) 配列番号2に示される配列を有するB.リヘニフォルミスからのα−ア ミラーゼと配列番号6に示される配列を有するB.ステアロサーモフィラスα− アミラーゼ(親のテルマミル様α−アミラーゼとして)に由来する本発明の1も しくは複数の変異体(変異体α−アミラーゼ)との混合物;または (ii)配列番号6に示される配列を有するB.ステアロサーモフィラスからのα −アミラーゼと、1もしくは複数の別の親のテルマミル様α−アミラーゼ(例え ば配列番号2に示される配列を有するB.リヘニフォルミスα−アミラーゼ、ま たは本明細書中に具体的に言及された別の親のテルマミル様α−アミラーゼのう ちの1つ)に由来する本発明の1もしくは複数の変異体(変異体α−アミラーゼ )との混合物;または (iii)配列番号6に示される配列を有するB.ステアロサーモフィラスα−ア ミラーゼ(親のテルマミル様α−アミラーゼとして)に由来する本発明の1もし くは複数の変異体(変異体α−アミラーゼ)と、1もしくは複数の別の親のテル マミル様α−アミラーゼ(例え ば配列番号2に示される配列を有するB.リヘニフォルミスα−アミラーゼ、ま たは本明細書中に具体的に言及された別の親のテルマミル様α−アミラーゼのう ちの1つ)に由来する本発明の1もしくは複数の変異体(変異体α−アミラーゼ )との混合物 を含んで成る組成物に関する。 そのような混合物中に含めることができるB.ステアロサーモフィラスα−ア ミラーゼの変異体における好ましい変異としては、N193および/またはE210のと ころの置換、および/または二重欠失R179*+G180*もしくはI181*+G182*(この 特定α−アミラーゼのアミノ酸配列の番号付けを使う)が挙げられる。 B.ステアロサーモフィラスα−アミラーゼまたは本発明に係るそれの変異体 を含有する、後者のタイプの1つの組成物は、デンプン液化における使用に非常 に有力であると思われる。与えられた混合物の個々のα−デンプン分解性成分間 の比(例えば液体培地1lあたりの活性デンプン分解タンパク質のmgとして表さ れる)は、各成分の精密な性質および特性に依存するだろう。洗剤組成物 上述したように、本発明の変異体は適切に洗剤組成物中に配合することができ る。洗剤組成物(例えば洗濯用または食器洗い用洗剤)の関連成分、そのような 洗剤組成物への該変異体の適当な配合方法、および洗剤組成物のタイプの例につ いては、例えば、WO 96/23874およびWO 97/07202を参照のこと。 本発明の変異体を含んで成る洗剤組成物は、1または複数の別の酵素、例えば リパーゼ、クチナーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、ペルオキシダーゼもしくは ラッカーゼ、および/または別のα−アミラーゼを更に含んでもよい。 本発明のα−アミラーゼ変異体は、汎用される濃度で洗剤に配合 することができる。洗剤の通常の添加レベルを使ってα−アミラーゼ0.00001〜 1mg(純粋な活性酵素タンパク質として計算)/l洗液に相当する量で本発明の 変異体を配合することができると現在のところ期待される。 本発明を添付図面を参照しながら更に記載する。 図1は、終止コドンTAAと共に、WO 95/26397に記載のバシラス株NCIB 1251 2α−アミラーゼをコードするDNA配列と、コードされるα−アミラーゼのア ミノ酸配列(図2参照)を示す。 図2は、本発明の範囲内の4つの親のテルマミル様α−アミラーゼのアミノ酸 配列の整列である。最も左側の数字は次のような各々のアミノ酸配列を表す: 1:WO 95/26397に記載のバシラス株NCIB 12512α−アミラ−ゼのアミノ酸配 列; 2:WO 95/26397に記載のバシラス株NCIB 12513α−アミラ−ゼのアミノ酸配 列; 3:本明細書中の配列番号6に示されるB.ステアロサーモフィラスα−アミ ラーゼのアミノ酸配列; 4:Tsukamoto他、Biochem .Biophys.Res.Commn151(1988),pp.25-31中に 記載のバシラス種#707α−アミラーゼのアミノ酸配列。 図面の最も右側の数字は、問題の各配列についての連続するアミノ酸の総数を 表す。番号3を付けた配列(配列番号6の配列に相当する)の場合、整列の結果 としてそれぞれアミノ酸番号1と番号175に相当する位置に「ギャップ」が生じ ることに注目されたい。 図3は、実施例2(後述)において使用するPCR法を図解する。 材料および方法 pSNK101の作製 このE.コリ/バシラスシャトルベクターを使ってE.コリ中でα−アミラー ゼを発現させることなく変異を導入し、次いでα−アミラーゼがバシラス菌中で 活性であるような形に変更することができる。該ベクターは次のようにして作製 した:pXベクター中のα−アミラーゼ遺伝子(amyL中に次の変異:BAN(1-33),H 165Y,A181T,N190F,A209V,Q264Sを有するpDN1528;プラスミドpDN1528につい ては実施例1で更に説明する)を、α−アミラーゼ遺伝子の5’コード領域中の PstI部位をE.コリ由来断片を含む1.2kb断片により中断することにより不活性 化した。この断片を、正プライマー:5'-gacctgcagtcaggcaacta-3'と逆プライマ ー:5'-tagagtcgacctgcaggcat-3'を使ってpUC19(GenBank受入番号:XO2514)から 増幅せしめた。α−アミラーゼ遺伝子を含むpXプラスミドとPCRアンプリコン を37℃で2時間PstIで消化した。pXベクター断片とE.コリ由来アンプリコンを 室温で1時間連結せしめ、次いで電気形質転換によりE.コリ中に形質転換せし めた。得られたベクターをpSnK101と命名した。 α−アミラーゼ変異体の醗酵および精製 関連の発現プラスミドを含むB.サチリス株を、−80℃の保存株から15μg/ml のクロラムフェニコールを有するLB寒天平板上に画線し、そして37℃で一晩増 殖させた。500 mlの振盪フラスコに入った15μg/mlのクロラムフェニコールを補 足したBPX培地100mlにコロニーを移した。BPX培地の組成は下記の通りであっ た: ジャガイモデンプン 100 g/l 大麦粉 50 g/l BAN 5000 SKB O.1g/l カゼイン酸ナトリウム 10 g/l 大豆かす 20 g/l Na2HPO4 ・12 H2O 9 g/l プルロニック(商標) 0.1g/l 培養物を37℃で270rpmで5日間振盪する。4500rpmでの20〜25分間の遠心分離 により細胞と細胞破片を醗酵ブロスから除去する。その後、上清を濾過して完全 に透明な溶液を得る。濾液を濃縮し、UFフィルター(10000カットオフ膜)上で 洗浄し、そして緩衝液を20mM酢酸塩pH5.5に交換する。UF濾液をS−セファロー スF.F.上に適用し、同緩衝液中の0.2M NaClを使った段階的溶出により溶離を行 う。溶出液を10mM Trls,pH9.0に対して透析し、Q−セファロースF.F.上に適 用し、そして6カラム容積に渡る0−0.3M NaClの直線勾配を用いて溶離せしめる 。活性を含む画分(Phadebasアッセイにより測定)をプールし、pHをpH7.5に 調整し、0.5%w/vの活性炭での5分間処理により残っている色を取り除く。α−アミラーゼ活性についてのアッセイ α−アミラーゼ活性は、基質としてPhadebas(商標)錠を使った方法により測 定する。Phadebas錠(Pharmacia Diagnosticにより供給されるPhadebasTM Amyla se Test)は、ウシ血清アルブミンと緩衝物質と混合されそして錠剤に成形され ている架橋した不溶性青色デンプンポリマーを含む。 1回測定毎に、1錠を5mlの50mM Britton-Robinson緩衝液(NaOHを使って目 的の値にpH調整した、50mM酢酸、50mMリン酸、50mMホウ酸、0.1mM CaCl2)の入 った試験管中で懸濁する。着目の温度の湯浴中で試験を行う。試験しようとする α−アミラーゼをxmlの50mM Britton-Robinson緩衝液中に希釈する。このα− アミラーゼ溶液1mlを5mlの50mM Britton-Robinson緩衝液に添加する。 デンプンがα−アミラーゼにより加水分解されると可溶性の青色断片を与える。 620nmで分光光度測定した青色生成溶液の吸光度はα−アミラーゼ活性の関数で ある。 10分または15分間のインキュベーション(試験時間)後に測定された620nm吸 光度が620nmで0.2〜2.0吸光度単位の範囲内であることが重要である。この吸光 度範囲では、活性と吸光度との間に直線性がある(Lambert-Beer法則)。従って 、この基準に合うように酵素の希釈度を調整しなければならない。特定の条件( 温度、pH、反応時間、緩衝液条件)設定下で、与えられたアミラーゼ1mgは一 定量の基質を加水分解しそして青色を生成するだろう。色の強さは620nmで測定 される。測定された吸光度は、与えられた条件設定下での問題のα−アミラーゼ の比活性(純粋なα−アミラーゼタンパク質1mgあたりの活性)に正比例する。 DOPEプログラムの使用によるランダム変異誘発の一般法 ランダム変異誘発は、次の段階により実施することができる: 1. 親酵素において変異のための着目領域を選択する 2. 選ばれた領域において変異部位と非変異部位を決定する 3. 例えば作製しようとする変異体の所望の安定性および/または 性能に関して、どんな種類の変異を行うのかを決定する 4. 構造上理に適った変異を選択する 5. 段階3により選択された残基を段階4に関して調整する 6. 適当なドープ演算法の使用によりヌクレオチド分布を解析する 7. 必要なら、所望の残基を遺伝暗号リアリズムに合わせる(例えば遺伝暗号か ら生じる拘束を考慮に入れて)(例えば終止コドンの導入を避けるために)(当 業者は或るコドンの組合せが実際には使用できず修正改変を必要とするというこ とに気付くだろう) 8. プライマーを作製する 9. 該プライマーを使用してランダム変異誘発を実施する 10.所望の改善された性質についてスクリーニングすることにより、得られたα −アミラーゼ変異体を選択する。 段階6での使用に適当なDOPE演算法は当業界において周知である。1つの演算 法はTomandl,D.他、Journal of Computer-Aided Molecular Deslgn,11 (199 7)29-38頁により記載されている。別の演算法DOPEを下記に記載する: DOPEプログラム 「DOPE」プログラムは、コドントリプレットが所望のアミノ酸分布に最も類似 しているアミノ酸分布をコードするような方法でコドントリプレットのヌクレオ チド組成を最適化するのに有用なコンピューター演算法である。可能な分布のい ずれが所望のアミノ酸分布に最も類似しているかを評価するために、スコアリン グ関数が必要である。「DOPE」プログラムでは、次の関数が適当であることがわ かった: ここで、xiは該プログラムにより計算されるアミノ酸およびアミノ酸群の獲得 量であり、yiは該プログラムのユーザーにより定義されるアミノ酸およびアミ ノ酸群の所望量であり〔例えば、20アミノ酸または終止コドンのうちのいずれを 導入したいのかを、例えば或る比率で特定する(例えば90%Ala,3%Ile,7% Val)〕、そしてwiは該プログラムのユーザーにより定義される、割り当てられ る重み因子である(例えば、問題の位置に特定のアミノ酸残基を挿入することの 重要性に依存する)。Nは21プラス該プログラム のユーザーにより定義されるアミノ酸群の数である。この関数の目的上、0°は 1であると定義される。 この関数の最大値を見つけるためにモンテカルロ演算法(1例はValleau,J.P .& Whittington,S.G.(1977)A guide to Mont Carlo for statistical mechen ics:1Higways.“Stastistical Mechanics,Part A”Equlibrium Techniques, B.J.Berne編,New York: Plenum中に記載されている)が使われる。各反復法に おいて次の段階が行われる: 1. 各塩基について、現組成と新組成との間の絶対差が、コドンの3つの位置全 部での4つのヌクレオチドG,A,T,Cの各々についてのdより小さいかまた は等しくなる、新規ランダムヌクレオチド組成を選択する(dの定義については 下記参照)。 2.上記に記載したような関数Sを使うことにより、新組成のスコアと現組成のス コアを比較する。もし新組成のスコアが現組成のスコアよりも高いかまたは等し いならば、新組成を維持しそして現組成を新組成に変更する。もし新組成のスコ アが小さけ である。 1サイクルは上述したような1000反復から成り、ここでdは1から0まで直線 的に減少していく。最適化プロセスでは100以上のサイクルを実施する。最高の スコアをもたらすヌクレオチド組成が最終的に提示される。実施例1:本発明に従ったテルマミルTM変異体の作製 テルマミル(配列番号2のB.リヘニフォルミスα−アミラーゼ)はpDN1528 と称するプラスミドからB.サチリス中で発現される。このプラスミドはテルマ ミルをコードする完全遺伝子amyLを含み、 その発現は自身のプロモーターにより指令される。更に、このプラスミドはプラ スミドpUB110からの複製開始点oriと、クロラムフェニコールに対する耐性を付 与するプラスミドpUC194からのcat遺伝子を含む。pDN1528はWO 96/23874の図9 に示されている。 配列番号1のコード領域の大部分を含む特別な変異誘発ベクターを作製した。 pJeEN1と命名したこのベクターの重要な特徴は、pUCプラスミド由来の複製開始 点、クロラムフェニコールに対する耐性を付与するcat遺伝子、およびbla遺伝子 のフレームシフト含有変異形(それの野性型は一般にアンピシリンに対する耐性 を付与する;表現型ampR)を含有する。この変異形はampS表現型をもたらす。プ ラスミドpJeEN1はWO 96/23874の図10に示されており、そして該プラスミド上に はE.コリ複製開始点ori、bla、cat、テルマミルアミラーゼ遺伝子の5’端が 切り取られた変形、および抜粋した制限部位が示されている。 DengおよびNickoloffにより概説された制限酵素消化による選択を使う代わり に、修復されたbla遺伝子を有するプラスミドを含む形質転換されたE.コリ細 胞のampR表現型に基づいて「選択プライマー」(プライマー#6616;下記参照) が組み込まれているプラスミドを選択することを除いて、DengおよびNickoloff により記載された方法(1992,Anal .Blochem.200,81-88頁)により、amyL中 に変異を導入する。変異誘発に使う薬品および酵素はStratageneからのChameleo nTM変異誘発キット(カタログ番号200509)から入手した。 変異体プラスミド中のDNA配列の確認後、所望の変更を含む端が切り取られ た遺伝子をPstI−EcoRI断片としてpDN1528中にサブクローニングし、そして変異 体酵素を発現させるためにプロテアーゼおよびアミラーゼ欠損バシラス・サチリ ス(Bacillus subtilis) 株SHA273(WO 92/11357とWO 95/10603に記載)中に形質転換せしめる。 テルマミル変異体V54Wは、次の変異誘発プライマー(左から右に向かって5’ →3’で記載)を使って作製した: PG GTC GTA GGC ACC GTA GCC CCA ATC CGC TTG テルマミル変異体A52W+V54Wは、次の変異誘発プライマー(左から右に向かっ て5’→3’で記載)を使って作製した: PG GTC GTA GGC ACC GTA GCC CCA ATC CCA TTG GCT CG プライマー#6616(左から右に向かって5’→3’で記載;Pは5’−リン酸 を表す): P CTG TGA CTG GTG AGT ACT CAA CCA AGT C テルマミル変異体V54Eは、次の変異誘発プライマー(左から右に向かって5’ →3’で記載)を使って作製した: PGG TCG TAG GCA CCG TAG CCC TCA TCC GCT TG テルマミル変異体V54Mは、次の変異誘発プライマー(左から右に向かって5’ →3’で記載)を使って作製した: PGG TCG TAG GCA CCG TAG CCC ATA TCC GCT TG テルマミル変異体V54Iは、次の変異誘発プライマー(左から右に向かって5’ →3’で記載)を使って作製した: PGG TCG TAG GCA CCG TAG CCA ATA TCC GCT TG テルマミル変異体Y290EおよびY290Kは、次の変異誘発プライマー(左から右に 向かって5’→3’で記載)を使って作製した: PGC AGC ATG GAA CTG CTY ATG AAG AGG CAC GTC AAA C YはCとTの等量混合物を表す。290位におけるグルタミン酸またはリジンのい ずれかをコードするコドンの存在をDNA配列決定により確かめた。 テルマミル変異体N190Fは、次の変異誘発プライマー(左から右 に向かって5’→3’で記載)を使って作製した: PCA TAG TTG CCG AAT TCA TTG GAA ACT TCC C テルマミル変異体N188P+N190Fは、次の変異誘発プライマー(左から右に向か って5’→3’で記載)を使って作製した: PCA TAG TTG CCG AAT TCA GGG GAA ACT TCC CAA TC テルマミル変異体H140K+H142Dは、次の変異誘発プライマー(左から右に向か って5’→3’で記載)を使って作製した: PCC GCG CCC CGG GAA ATC AAA TTT TGT CCA GGC TTT AAT TAG テルマミル変異体H156Yは、次の変異誘発プライマー(左から右に向かって5 ’→3’で記載)を使って作製した: PCA AAA TGG TAC CAA TAC CAC TTA AAA TCG CTG テルマミル変異体A181Tは、次の変異誘発プライマー(左から右に向かって5 ’→3’で記載)を使って作製した: PCT TCC CAA TCC CAA GTC TTC CCT TGA AAC テルマミル変異体A209Vは、次の変異誘発プライマー(左から右に向かって5 ’→3’で記載)を使って作製した: PCTT AAT TTC TGC TAC GAC GTC AGG ATG GTC ATA ATC テルマミル変異体Q264Sは、次の変異誘発プライマー(左から右に向かって5 ’→3’で記載)を使って作製した: PCG CCC AAG TCA TTC GAC CAG TAC TCA GCT ACC GTA AAC テルマミル変異体S187Dは、次の変異誘発プライマー(左から右に向かって5 ’→3’で記載)を使って作製した: PGC CGT TTT CAT TGT CGA CTT CCC AAT CCC テルマミル変異体DELTA(K370-G371-D372)(即ちアミノ酸残基番号370,371 および372の欠失)は、次の変異誘発プライマー(左から右に向かって5’→3 ’で記載)を使って作製した: PGG AAT TTC GCG CTG ACT AGT CCC GTA CAT ATC CCC テルマミル変異体DELTA(D372-S373-Q374)は、次の変異誘発プライマー(左 から右に向かって5’→3’で記載)を使って作製した: PGG CAG GAA TTT CGC GAC CTT TCG TCC CGT ACA TAT C A181T含有pDN1528様プラスミド(即ち、A181T変更をもたらす変異をamyL中に 含むpDN1528)とA209V含有pDN1528様プラスミド(即ち、A209V変更をもたらす変 異をamyL中に含むpDN1528)を、両pDN1528様プラスミドを2回切断する制限酵素 Cla Iで消化し、1116bpの断片と3850bpのベクター部分(即ちプラスミド複製開 始点を含む)を生成せしめることにより、テルマミル変異体A181TとA209Vを組み 合わせてA181T+A209Vを作製した。A209V変異を含む断片とA181T変異を含むベク ター部分を、アガロースゲル上で分離した後、QIAquickゲル抽出キット(QIAGEN から購入)により精製した。該断片とベクター部分とを連結せしめ、この連結混 合物を用いて上述したプロテアーゼ+アミラーゼ欠損型バシラス・サチリス株を 形質転換せしめた。amy+(デンプン含有寒天平板上での透明帯)およびクロラム フェニコール耐性変異体からのプラスミドを、該プラスミド上の両変異の存在に ついて分析した。 上記と同様にして、制限エンドヌクレアーゼAcc65IとEcoRIを用いてH156Y'とA 209Vを組み合わせてH156Y+A209Vを作製した。 制限エンドヌクレアーゼAcc65IとHindIIIを用いて、H156Y+A209VとA181T+A2 09Vとを組み合わせてH156Y+A181T+A209Vを作製した。 テルマミル変異体H156Y+A181T+A209Vの成熟部分の35個のN末端残基を、次 のようにしてSOE-PCRアプローチ(Higuchi他,1988,Nucleic Acids Research 1 6:7351)により、B.アミロリクファシエンスα−アミラーゼ(配列番号4)の 33個のN末端残基 (本明細書中BANと呼称する)により置き換えた(配列5’→3’) プライマー19364:CCT CAT TCT GCA GCA GCA GCC GTA AAT GGC ACG CTG プライマー19362:CCA GAC GGC AGT AAT ACC GAT ATC CGA TAA ATG TTC CG プライマー19363:CGG ATA TCG GTA TTA CTG CCG TCT GGA TTC プライマー 1C: CTC GTC CCA ATC GGT TCC GTC Boehringer Mannheimから入手したPwo耐熱性ポリメラーゼを使って製造業者の 指示および次の温度サイクルに従って標準PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を実 施した:94℃で5分、(94℃で30秒、50℃で45秒、72℃で1分)を25サイクル、 および72℃で10分。 PCR1と名付けた第一のPCRにおいて、プライマー19364と19362を使って、B .アミロリクファシエンスα−アミラーゼをコードする遺伝子を含むDNA断片 上で約130bp断片を増幅せしめた。 PCR2と名付けた第二のPCRにおいて、プライマー19363と1Cを使って、鋳型p DN1528上で約400bp断片を増幅せしめた。 PCRlとPCR2をアガロースゲルから精製し、それらを鋳型として使ってプライマ ー19364と1Cを用いるPCR3に使用し、約520bp断片を得た。従ってこの断片は、35 番目のアミノ酸からのテルマミルをコードするDNAの一部分に融合した、BAN からのN末端をコードするDNAの一部分を含む。 この520bp断片を、制限エンドヌクレアーゼPstIとSacIIでの消化、連結、お よび上述のB.サチリス株の形質転換により、pDN1528様プラスミド(テルマミ ル変異体H156Y+A181T+A209Vをコードする遺伝子を含む)中にサブクローニン グした。制限部位PstIとSacIIの間にあるDNA配列を、amy+およびクロラムフ ェニコール耐性形質転換体から抽出したプラスミド中でDNA配列決 定することにより確認した。 BANからの正しいN末端とH156Y+A181T+A209Vを含む最終構成物をBAN(1-35) +H156Y+A181T+A209Vと命名した。 pJeEN1中のamyLの配列をテルマミル変異体BAN(1-35)+H156Y+A181T+A209Vを コードするDNA配列により置換したこと以外は上述したのと同様にして変異誘 発を行うことにより、N190FをBAN(1-35)+H156Y+A181T+A209Vと組み合わせてB AN(1-35)+H156Y+A181T+N190F+A209Vを作製した。 pJeEN1中のamyLの配列をテルマミル変異体BAN(1-35)+H156Y+A181T+A209Vを コードするDNA配列により置換したこと以外は上述したのと同様にして変異誘 発を行うことにより、Q264SをBAN(1-35)+H156Y+A181T+A209Vと組み合わせてB AN(1-35)+H156Y+A181T+A209V+Q264Sを作製した。 制限エンドヌクレアーゼBsaHI(BsaHI部位はA209V変異の近くに導入された) とPstIを使って、BAN(1-35)+H156Y+A181T+A209V+Q264SとBAN(1-35)+H156Y +A181T+N190F+A209Vを組み合わせてBAN(1-35)+H156Y+A181T+N190F+A209V +Q264Sを作製した。実施例2 低pHでの安定性の改善および安定性の対カルシウムイオン依存性の減少を有す るテルマミル様α−アミラーゼ変異体の、限局化されたランダムドープ変異誘発 による作製 α−アミラーゼは工業用デンプン液化工程に非常に重要である。B.リヘニフ ォルミスアミラーゼ(配列番号2)のアミノ酸36〜483に融合したB.アミロリ クファシエンスアミラーゼ(配列番号4)のアミノ酸1〜33から成り、更に次の 変異:Y156,T181,F190, V209およびS264を含んで成る、耐熱性B.リヘニフォルミスα−アミラーゼの変 異体(この変異体の作製は実施例1に記載されている)は、低pHおよび低カル シウム濃度で非常に十分な安定性を有する。前記α−アミラーゼ変異体の低pH および低カルシウム濃度での安定性を更に改善しようとする試みにおいて、予め 決められた領域でランダム変異誘発を実施した。 この領域は下記の通りであった: 領域 残基 I: Phe153−Thr163 II: Gln178−Asn192 III: His205−Arg214 IV: Ala232−Asp237 VIII: Gly131−Lys136 IX: Asp164−Tyr175 X: Tyr262−Thr278 合計%の下の数字は、ドーピング後の指定領域中の所望の野性型(wt)アミノ 酸の総数である。この数は、それぞれのwtによる変異位置の数(例えば領域Iに ついては8)の掛け算により与えられる。領域Iの場合、所望の合計%は 80×80×90×90×90×90×95×90/100=35%である。 平均%は、問題の領域中の位置の総数(例えば領域Iについては11)について の平均ドーピングレベルである。領域Iの場合、平均%は次のように計算される : 80+80+90+90+90+90+95+90=705を11で割って=88%。 DOPEソフトウエア(材料と方法の項目を参照)を使って、7領域中の各々の連 想される変更に関してスパイクコドンを決定し、終止コドンの量を最小にした。 コドンの3位置において正確なヌクレオチド分布を計算し、連想されるアミノ酸 変更の母集団を与えた。高確率で所望の残基を与えるがまだ他の可能性もあるよ うに、指摘の位置に特異的にドープ領域をドープした。 例えば、野性型(wt)配列中のもとのH156をYに変異せしめ(新規コドンを意 味する)、次いで他残基について10%ドープした。すなわち、DNA配列はHの 代わりにYをコードする。156位において、90%が所望の残基で残りは自由に許 されるように、Tyrがプログラムされた。ある位置では、遺伝暗号が構造的にお よび機能的に望ましい残基を制限するために、連想されるアミノ酸残基の母集団 を作ることかできなかった。得られた7つのドープされたオリゴヌクレオチドを 、wtヌクレオチド配列およびアミノ酸配列並びに各ドープ位置についてのヌクレ オチドの分布と共に、表1〜7に示す。全てのライブラリープライマーはセンス 鎖として合成した。 表1:ライブラリーDASI(Phe153−Thr163) 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 Phe Lys Trp Tyr Trp Tyr His Phe Asp Gly Thr 各ドープ位置についてのヌクレオチドの分布 1: 80%T,20%A 2: 96%A,2%G,2%C 3: 98%A,2%T 4: 93%T,4%G,3%A 5: 97%A,3%G 6: 98%T,2%A 7: 97%A,3%C 8: 90%C,10%T 9: 95%C,5%A 表2:ライブラリーDASII(Gln178−Asn192) 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 Gln Gly Lys Thr Trp Asp Trp Glu Val Ser Asn Glu Phe Gly Asn 各ドープ位置についてのヌクレオチドの分布 1: 93%C,7%A 2: 84%G,16%T 3: 95%G,5%A 4: 95%G,5%C 5: 94%A,6%G 6: 95%C,5%A 7: 62%T,38%G 8: 87%T,13%A 9: 91%G,9%C 10: 92%G,8%T 11: 90%T, 5%A,5%C 12: 88%A,12%C 13: 88%A,12%C 14: 93%T,5%A,2%C 15: 97%T,3%G 16: 86%G,14%A 17: 89%G,11%C 18: 60%G,40%T 表3:ライブラリーDASIII(His205−Arg214) 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 His Pro Asp Val Val Ala Glu Ile Lys Arg 各ドープ位置についてのヌクレオチドの分布 1: 89%C,11%T 2: 89%A,11%G 3: 95%C,2.5%T,2.5%A 4: 96%G,1%A,3%T 5: 96%A,4%C 6: 98%T,2%A 7: 95%G,2.5%a,2.5%C 8: 93%G,7%A 9: 96%T,4%A 10: 84%A,16%G 11: 81%G,7%A,7%T,5%C 12: 98%C,2%A 13: 96%G,4%C 14: 94%G,6%T 15: 82%A,18%T 16: 50%A,50%T 17: 90%A,10%G 18: 70%A,30%C 19: 86%G,14%A 表4:ライブラリーDASIV(Ala232−Asp243) 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 Ala Val Lys His Ile Lys Phe Ser Phe Leu Arg Asp 各ドープ位置についてのヌクレオチドの分布 1: 93%G,3.5%A,3.5%T 2: 94%C,4%T 3: 94%T,6%C 4: 93%C,2%T,2%A,3%G 5: 98%A,2%T 6: 98%T,2%A 7: 95%A,5%C 8: 94%A,6%G 9: 90%T,10%A 10: 89%T,11%A 11: 89%C,11%A 12: 95%T,5%A 13: 64%C,33%T,3%A 14: 93%A, 7%T 15: 90%A,10%C 16: 90%G,5%A,5%C 17: 90%T,10%A 表5:ライブラリーDASVIII(Gly131−Lys136) 131 132 133 134 135 136 Gly Glu His Leu Ile Lys 各ドープ位置についてのヌクレオチドの分布 1: 91%G,9%A 2: 87%G,13%C 3: 90%T,10%G 4: 90%G,10%T 5: 85%C,8%T,7%A 6: 89%A,9%T,2%C 7: 88%T,12%A 8: 88%T,11%C,1%G 9: 92%A, 8%T 10: 93%A,7%G 表6:ライブラリーDASIX(Asp164−Tyr175) 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 Asp Trp Asp Glu Ser Arg Lys Leu Asn Arg Ile Tyr 各ドープ位置についてのヌクレオチドの分布 1: 94%G,6%A 2: 96%T,4%G 3: 92%T,4%A,4%G 4: 95%A,5%G 5: 93%C,7%A 6: 92%T,8%A 7: 90%A,5%G,5%C 8: 90%G,10%A 9: 92%A,6%G,2%T 10: 92%T,8%A 11: 50%T,50%C 12: 96%A,4%T 表7:ライブラリーDASX(Tyr262−Asn278) 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 Tyr Trp Ser Asn Asp Leu Giy Ala Leu Glu Asn Tyr Leu Asn Lys 277 278 Thr Asn 各ドープ位置についてのヌクレオチドの分布 1: 95%A,5%T 2: 97%A,3%G 3: 95%G,2.5%A,2.5%C 4: 94%T,6.2%G 5: 97%A,3%T 6: 94%A,3%G,3%C 7: 95%G,5%A 8: 95%T,5%A 9: 52%T,45%C,3%A 10: 96%T,4%C 11: 60%A,40%G 12: 90%G,10%A 13: 94%G,6%C 14: 81%G,8%A,8%T,3%C 15: 98%C,2%T 16: 90%C,10%A 17: 50%G,50%T 18: 90%A,10%T 19: 90%A,5%G,5%C 20: 95%A,5%T 21: 91%T,9%A 22: 92%A,8%G 23: 94%A,3%G,3%C 24: 93%G,7%A 25: 90%A,10%G ランダム変異誘発 表1〜7から明らかなスパイクしたオリゴヌクレオチド(図3では共通名FDAS と表示)および各領域についての逆プライマーRDAS並びにSacII部位とSaII部位 を包含する特異的B.リヘニフォルミスプライマーを使って、重複伸長法〔Hort on他,Gene,77(1989),61-68〕により、21bpの重複部分を有するPCR−ライブ ラリー断片を作製する。図3はPCR法を示す。PCR断片をE.コリ/バシラ スシャトルベクターpSNK101(材料と方法の項目を参照のこと)中でクローニン グしてE.コリ中での変異誘発およびバシラス・サチリス中での迅速発現を可能 にし、E.コリ中での致死的なア ミラーゼの蓄積を防止する。E.コリ中にクローン化PCR断片が確証された後 、変異pUC19断片をプラスミドから消化して取り出し、プロモーターと変異型テ ルマミル遺伝子を物理的に連結せしめ、そしてバシラス中での発現を行うことが できる。 スクリーニング 7つのライブラリーを後述の低pHフィルターアッセイおよび低カルシウムフ ィルターアッセイにおいてスクリーニングすることができる。 低pHフィルターアッセイ バシラス菌ライブラリーを、10μg/mlクロラムフェニコールを含むTY寒天平 板上に置いた、酢酸セルロース(OE 67,Schlelcher & Schuell,Dassel,Germa ny)とニトロセルロースフィルター(Protran-Ba 85,Schleicher & Schuell,D assel,Germany)のサンドイッチの上に37℃で少なくとも21時間置く。酢酸セル ロース層をTY寒天平板上にのせる。 塗布した後、ただし陽性変異体をフィルター上に限局化することができるイン キュベーションの前に、各フィルターサンドイッチに針で明確に印を付け、そし て変異体が結合しているニトロセルロースフィルターをクエン酸緩衝液pH4.5の 入った容器に移し、そして80℃で15分間インキュベートする。コロニーを有する 酢酸セルロースフィルターを使用まで室温にてTY平板上で保存する。インキュ ベーション後、クエン酸緩衝液pH6.0に1%アガロース、0.2%デンプンを含有す る平板上で残余活性を検出する。ニトロセルロースフィルターをのせたアッセイ 平板をフィルターサンドイッチと同じ方法で印を付け、50℃で2時間インキュベ ートする。フィルターを取り除いた後、アッセイ平板を10%ルゴール溶液で染色 する。デンプンを分解する変異体は、濃青色のバックグラウンド上の白い 斑点として検出され、それを保存用平板上で確認する。陽性変異体を最初のスク リーニングと同じ条件下で2回再スクリーニングする。 低カルシウムフィルターアッセイ このアッセイは、次の変更の他は低pHフィルターアッセイと同じやり方で実 施する:タンパク質が結合したフィルターを、様々なEDTA濃度(0.001mM〜100mM )で95℃,pH6.0にて1時間インキュベートする。 上記方法により次の変異体が得られた(BANはB.アミロリクファシエンスα −アミラーゼを表す): ・BAN/テルマミルハイブリッド*+H156Y+A181T+N190F+ A209V+Q264S+E211Q ・BAN/テルマミルハイブリッド+H156Y+A181T+N190F+ A209V+Q264S+H205C+D207Y+A210S 太字体で示した変異はランダム変異誘発により導入した。それらの変異体の安 定性データは実施例3の表11に与えられる。 上記と同様にして、上に指摘した7領域のランダム変異誘発を親のB.リヘニ フォルミスα−アミラーゼ(配列番号2)に対して行う。ドーピングスキームは 上記で使用したものと同様に決定される。実施例3 カルシウム−およびpH−依存型安定性の測定 一般に、工業的液化工程は、95〜105℃での安定性を高めるために40ppmの遊離 カルシウムの添加を伴ってそして液化pHとしてpH6.0-6.2を使って行われる。 ここに提案される置換のうちの幾つかは、 1. pH6.2より低いpHおよび/または 2. 40ppmより低い遊離カルシウム濃度 での安定性を高めるために実施した。 テルマミルにおける種々の置換により得られた安定性の向上を測定するために 次の3種類の方法を使った。 1. 40ppmの遊離カルシウムの存在下で、わずかに下げたpH(pH5.5)での安定性 を測定する第一のアッセイ。(これにより、低pHでの安定性の向上が測定され る。)10μgの変異体を次の条件下でインキュベートした:40ppmカルシウムと5 %w/w汎用コーンスターチ(カルシウム不含有)を含む、pH5.5にpH調整した0. 1M酢酸塩溶液。インキュベーションは95℃の湯浴中で30分間実施した。 2. 遊離カルシウムの不在下てそしてpHをpH 6.2に維持した中で安定性を測定 する第二のアッセイ。このアッセイはカルシウム感受性の減少を測定する。10μ gの変異体を次の条件下でインキュベートした:5%w/w汎用コーンスターチ(カ ルシウム不含有)を含む、pH6.2にpH調整した0.1M酢酸塩溶液。インキュベー ションは95℃の湯浴中で30分間実施した。 3. 第一アッセイと第二アッセイの条件を組み合わせた第三のアッセイ。この アッセイはカルシウムの不在下で且つ低pH(pH5.5)での安定性を測定する。 4. pHを更にpH5.0に下げた第三アッセイと同様の第四のアッセイ。安定性の測定 安定性試験1,2,3および4は全て同じ設定を使って行った。方法は以下の 通りであった: 酵素を適切な条件(1〜4)下でインキュベートした。0,5,10,15および 30分目に試料を取り、アッセイ緩衝液(O.1M 50mM Britton緩衝液pH7.3)中に25 倍希釈し(採取した試料全てについて同じ希釈度)、そして標準条件(pH7.3,3 7℃)において Phadebasアッセイ(Pharmacia)を使って活性を測定した。 インキュベーション前(0分)に測定した活性を対照標準(100%)として使 用した。インキュベーション時間の関数として%の低下を計算した。下の表は30 分間インキュベーション後の残余活性を示す。比活性の測定 Phadebasアッセイ(Pharmacia)を使って、活性/mg酵素として比活性を測定し た。活性は本明細書中の材料と方法の項目に記載したα−アミラーゼアッセイを 使って測定した。結果: 表8:安定性試験方法1/低pH安定性の向上 表9:安定性試験方法2/カルシウム感受性の低下表10:安定性試験方法3/低pH安定性の向上+カルシウム感受性 の低下 *BAN〔B.アミロリクファシエンスα−アミラーゼ(配列番号4)〕/テルマ ミル〔B.リヘニフォルミスα−アミラーゼ(配列番号2)〕PCRハイブリッ ド。最初の33個のN末端アミノ酸がBANであり、残りの36〜483がテルマミルであ る(この変異体の作製は実施例1に記載されている)。 **インキュベーション5分後に測定した値。同じ条件下で36%残余活性を示す 野性型テルマミルと比較せよ。 表11:安定性試験方法4/低pH安定性の向上(pH5.0)+カルシ ウム感受性の低下 *表10に関して示したのと同じ 上記表11中の変異体は、実施例2に記載の限局化ランダム変異誘発を使って作 製した。実施例4 低pHおよび高温でのα−アミラーゼ安定性 この実施例は、2つの異なる条件:(1)pH4.5で1mM CaCl2および(2)pH6.2で10 μM CaCl2のもとで、70℃にて蛍光アッセイにより特徴付けられた変異体の安定 性結果を要約する。 方法の説明 全ての蛍光実験は4キュベットホルダーを使ってPerkin-Elmer LS-50蛍光光度 計上で実施した。温度は循環水浴により制御し、Noronix Digital Thermometer (NTD 100型)を使ってキュベット中で直接測定した。測定の間、高攪拌速度で 駆動する磁気攪拌器を使って、キュベット中の試薬の徹底的な混合を確保した。 蒸発を最小限にするためにキュベットにテフロンの蓋をした。 固有タンパク質蛍光(Trp側鎖による)を280nmでの励起および350nmでの発光 によりモニタリングした。スリット幅は5nmであった。 速度論的測定の間、4反応を平衡してモニタリングした。データをWavelength Programmeダイアログに集積して、長期間に渡る(例えば1時間に渡る)自動デ ータ収集を行った。 変性(unfolding;折り畳みのほぐれ)は70℃で行った。変性条件は (1) 50mM NaOAc pH4.5および1mM CaCl2 (2) 50mM NaOAc pH6.2および10μM MCaCl2 タンパク質濃度は5μg/mlであり、グリセロール濃度は0.5%w/vであった(タ ンパク質原液から)。 記:わずかな温度変動のため(例えば水浴中の水量変化により起こる)、変性 時間の1/2の絶対値に日によって幾分変動がみられた。しかしながら、各実験で 分析する4つの酵素のうちの1つとして常 にテルマミルを含めた。これは事実上内部標準として働く。この内部標準に相対 した変性速度は十分な再現性があった(三重反復試験において実施した時に)。 データ解析はGraphPad Prismソフトウエアを使って行った。pH4.5では、変性デ ータはドリフトを伴う一次指数的減衰に非常に上手く近似させることかできた: 上式中、Fは測定された蛍光でありAは変性形態の振幅であり、tは時間であり そしてt1/2は変性時間の1/2値である。 pH6.2では、変性は非常に複雑であり(初期遅延位相を含む)、データを方程 式1に当てはめることかできなかった。代わりに、蛍光シグナルか初期シグナル の50%に減衰するのにかかった時間を見かけt1/2として用いた。 それらの半時間値(t1/2)から、次のようにして、テルマミルのものに比較 した変性の自由エネルギーの変化を計算することかできた:上式中、Rは万能気体定数であり、Tは温度である (R*Tの値は0.5919であり、DDG値はキロカロリー/モルで与える)。 データをDDG値に変換することにより、様々な変異の不安定化/安定化効果 を直接比較することができ、付加(DDG1+2=DDG1+DDG2)および相乗 (DDG1+2>DDG1+DDG2)効果について調べることができる(ここでD DG1+2は変異1と変異2を導入することのエネルギー効果である)。 結果 低pHおよび高温でのアミラーゼの変性(ほぐれ)は、Trp蛍光 の減衰により追跡することができる。pH4.5および1mM CaCl2では、全てのアミ ラーゼがかなり迅速に変性する。 pH4.5での変性データは、一次指数方程式よりも二次指数方程式によく当ては まる。しかしながら、第二位相が非常にゆっくりであるために、それは線形ドリ フト(方程式1)により近似される。70℃でpH6.2および10μM CaCl2での変性は 、低〔Ca2+〕にもかかわらずpH 4.5の時よりもずっと遅い。変性は1時間以内で は完全には程遠く、データを一次指数方程式に当てはめることは不可能である。 代わりに、蛍光シグナルが初期シグナルの50%に減衰するのにかかった時間が見 かけのt1/2として用いられる。 蛍光アッセイの結果を表12に与える。 表12 pH4.5およびpH6.2でのテルマミル(Termamyl)変異体の 変性データの要約 pH4.5では、t1/2 Termmamy1=200s; pH6.2では、t1/2 Termmamyl =2800 S。 a百分率(%)は、初期蛍光シグナルが70℃で3時間の間に減少したレベルを表 す。ゆるやかな減少は高安定性を表す。実施例5 増加した比活性を有するα−アミラーゼ変異体 この実施例は、野性型テルマミルに比較して増加した比活性を有することによ り特徴付けられる変異体の結果を要約する。安定化する置換に加えた単一置換と してのまたは互いに組み合わせたこれら の置換の存在は、生成する変異体の比活性を増加させる。比活性は、「材料と方 法」のところに記載したα−アミラーゼ(Phadebas)アッセイを使って測定し、 活性/mg酵素として表した。下記記載の通り活性を測定した。ここでpHは7.3、 温度は37℃、試験時間は15分であり、そして緩衝液は明記した通りであった。 実施例6 特定変異体の試験(糖化) グルコアミラーゼおよびプルラナーゼを使って糖化する時、α−アミラーゼを 糖化工程前に不活性化しなければ、液化工程からくる残余α−アミラーゼ活性の 存在がグルコースの低収率を引き起こし 得ることは以前に報告されている(米国特許第5,234,823号)。この不活性化は 典型的には、糖化に向けて温度を6℃に下げる前に、95℃でpHを4.3より低く調 整することにより行うことができる。 グルコース収率に対する負の効果の理由は十分に解明されていないか、液化用 のα−アミラーゼ(例えばB.リヘニフォルミスからのテルマミル120L)が、ア ミロペクチン中の分枝点近くで且つ分枝点の両側で1,4−α−グルコシド結合 を加水分解することにより、「リミットデキストリン」(これはプルラナーゼに とって不十分な基質である)を生じるのだろうと推測される。グルコアミラーゼ によるこのリミットデキストリンの加水分解が、三糖パノースを形成を引き起こ し、この三糖パノースはゆっくりとしかグルコアミラーゼにより加水分解されな い。 この欠点をもたない耐熱性α−アミラーゼの開発は、別個の不活性化工程が必 要でないことから、有意な改良である。 変異体アミラーゼが活性であるような条件下で、A.ニガー(A .nlger)グル コアミラーゼとB.アシドプルリティクス(B .acidopullulyticus)プルラナー ゼを使ってDE 10マルトデキストリン基質を糖化することにより、改変された特 異性を有する多数のB.リヘニフォルミスα−アミラーゼ変異体を評価した。 糖化反応は、24時間間隔で試料を取りそしてそれらをHPLCによって分析するこ とによりモニタリングした。標準反応条件は下記の通りであった: 基質濃度 28.2%w/w 温度 60℃ 初期pH(60℃で) 4.7 酵素用量 グルコアミラーゼ 0.18 AG/g DS プルラナーゼ 0.06PUN/g DS α−アミラーゼ 60 NU/g DS 次の酵素を使った: グルコアミラーゼ:AMG(Novo Nordisk) 153AG/g プルラナーゼ:Promozyme(Novo Nordisk) 295PUN/g α−アミラーゼ:Termamyl(Novo Nordisk) 135KNU/g V54Y 313KNU/g A52W 5,116NU/ml D53E 3,280NU/ml D53W 599NU/ml A52WfV54Y 134NU/ml 上記α−アミラーゼの一覧に挙げた変異は、指摘の変異により変更されている B.リヘニフォルミスα−アミラーゼ(配列番号2)(Termamyl=テルマミル) の変異体を指すために使用する。 糖化用の基質は、汎用コーンスターチから調製したDE 10噴霧乾燥済マルトデ キストリン230gを沸騰中の脱イオン水460mlに溶かし、そして乾燥物質(DS)含 量を約30%(w/w)に調整することにより、調製した。pHを4.7(60℃で測定)に調 整し、そして15gの乾燥重量に相当する基質のアリコートを50mlの青蓋付ガラス フラスコに移した。 次いでそのフラスコを60℃に平衡化した振盪水浴に入れ、酵素を添加した。必 要ならばpHを4.7に再調整した。2ml試料を定期的に採取し、pHを約3.0に調整し 、次いで沸騰水浴中で15分間加熱して酵素を不活性化した。冷却した後、試料を ロータリーミキサー上で約0.1gの混合床イオン交換樹脂(BIO-Rad 501-X8(D)) で30分間処理して塩と可溶性Nを除去した。濾過した後、各試料の糖組成をHPLC により調べた。72時間後に次の結果か得られた: 対照(液化中に全く活性α−アミラーゼが存在しないもの)に比較して、活性α −パミラーゼ変異体V54YおよびA52W+V54Yの存在はパノース(DP3)レベルを上昇 させなかった。 これらのα−アミラーゼ変異体をデンプン液化に使えば、糖化の開始前に該酵 素を不活性化する必要がないだろう。実施例7 模擬液化条件下でのB.リヘニフォルミス変異体の評価 工業的デンプン液化方法は、通常第一液化と第二液化と呼ばれる2工程を含ん で成る。第一工程では、B.リヘニフォルミスまたはB.ステアロサーモフィラ スからの耐熱性α−アミラーゼが添加されているpH5.5〜6.0の30〜40%(w/w)デ ンプンスラリーを、デンプン流中に新鮮蒸気を注入するジェットクッカ中で105 〜110℃に加熱する。この温度で加圧下で5〜10分間の保持時間後、液化したデ ンプンを約95℃にフラッシュ冷却し、そしてこの温度を60〜120分間維持する。 研究室規模で少量の酵素を評価するために、次の試験方法を使用した: 脱イオン水中の汎用コーンスターチ(Cerestar GL 3406)の懸濁 液(約30%w/w)の10gアリコートを、100mlの三角フラスコ(Schott GL 125)中 に秤量し、それを締り嵌めスクリューキャップで締り嵌める。懸濁液中のpH、 カルシウムレベルおよび酵素用量は変更することができる。 異なる実験条件の各セットについて4つのフラスコを使用する。フラスコを10 5℃に維持した振盪油浴(Heto VS 01)中に置く。7分後、冷たい油を浴の中に 注ぎ、温度を95℃に下げる。各実験シリーズにおいて、フラスコを20,40,60お よび90分後に取り出し、流水の下で即座に冷却する。各フラスコに1滴の1N HCl を加えて酵素を不活性化する。Neocuproine法を使ってDE(グルコースとして表 わされる糖分)を測定することにより反応をモニタリングする。 この方法の詳細は、Dygert,Li,Florida & Thomas,Anal.Bio-chem.,13,3 68(1965)の“Determination of reducing sugar with improved precision” の中に見つけることができる。 90分後に下記のDEが記録された。 ・Hybrid=実施例3に記載のBAN/Termamyl PCRハイブリッド 引用文献
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12R 1:07) (C12N 9/28 C12R 1:07) (31)優先権主張番号 0775/96 (32)優先日 平成8年7月11日(1996.7.11) (33)優先権主張国 デンマーク(DK) (31)優先権主張番号 1263/96 (32)優先日 平成8年11月8日(1996.11.8) (33)優先権主張国 デンマーク(DK) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU (72)発明者 ビスガード―フランゼン ヘンリク デンマーク国,デーコー―2880 バグスバ エルト,ノボ アレ,ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 親のテルマミル様α−アミラーゼの変異体であって、前記変異体はα−ア ミラーゼ活性を有し且つ前記親のα−アミラーゼと比較すると次の性質:基質特 異性、基質結合、基質開裂パターン、熱安定性、pH/活性プロフィール、pH /安定性プロフィール、酸化に対する安定性、Ca2+依存性および比活性のうちの 少なくとも1つの性質に変更を示し、前記変異体は配列番号2に示されるアミノ 酸配列中に下記の変異の1つまたは複数に相当する1つまたは複数の変異: ・変異:A181E,D,Q,N,V;I201W,F,Lを含む、I201(嵩張ったアミノ酸);Y203Q;Q9 K,L,E;F11R,K,E;E12Q;D100N,L;V101H,R,K,D,E,F;V102A,T;I103H,K;N104R,K,D;H1 05R,K,D,E,W,F;L196R,K,D,E,F,Y;I212R,K,D,E;L230H,K,I;A232G,H,F,S,V;V233D; K234L,E;I236R,K,N,H,D,E;L241R,K,D,E,F;A260S;W263H;Q264R,D,K,E;N265K,R,D; A269R,K,D,E;L270R,K,H,D,E;V283H,D;F284H;D285N,L;V286R,K,D,E;Y290R,E,K;V3 12R,K,D,E;F323H;D325N;N326K,H,D,L;H327Q,N,E,D,F;Q330L,F;G332D;Q333R,K,H, E,L;S334A,V,T,L,I,D;L335G,A,S,T,N;E336R+R375E;T337D,K;T338D,E;T339D;Q36 0K,R,E;D365N;またはG371D,R; ・H68,H91,H247,R305,K306,H382,K389,H405,H406,H450またはR483の位 置における置換; ・変異:H140Y;H142Y;H159Y;H140D+H142R;H140K+H142D;またはH142Y+H156Y; ・欠失:K370*+G371*+D372*またはD372*+S373*+Q374*を含む、 T369からI377までの部分配列中の3アミノ酸の欠失; ・次の配列(配列番号は左から右に増加する):I-P-T-H-S-V;I-P-T-H-G-V;I-P- Q-Y-N-Iのうちの1つによる、T369からI377までの部分アミノ酸配列の置換; ・R169I,L,F,TまたはR173I,L,F,Tを含む、R169またはR173の位置における置換; ・変異:H156D;I201F;I212F;A209L,T;またはV208I; ・N172R,H,K;A181T;N188P;N190L,F;H205C;D207Y;A209L,T,V;A210S;E211Q;Q264A, E,L,K,S,T;N265A,S,T,Y;または Q264S+N265Yを含む、N172,A181,N188,N190,H205,D207,A209,A210,E211 ,Q264またはN265の位置における置換; ・変異: H156Y+A181T+A209V; H156Y+A181T+N190F+A209V+Q264S; A1*+N2*+L3V+M15T+R23K+S29A+A30E+Y31H+A33S+E34D+H35I+H156Y+A1 81T+A209V; A1*+N2*+L3V+M15T+R23K+S29A+A30E+Y31H+A33S+E34D+H35I+H156Y+A1 81T+N190F+A209V;または A1*+N2*+L3V+M15T+R23K+S29A+A30E+Y31H+A33S+E34D+H35I+H156Y+A1 81T+N190F+A209V+Q264S を含んで成る変異体。 2. 親のテルマミル様α−アミラーゼに比較して高められた、低pHおよび低 Ca2+濃度での安定性を示し、且つ次の変異: H156Y+A181T+A209V; H156Y+A181T+N190F+A209V+Q264S; A1*+N2*+L3V+M15T+R23K+S29A+A30E+Y31H+A33S+E34D+H35I+H156Y+A1 81T+A209V; A1*+N2*+L3V+M15T+R23K+S29A+A30E+Y31H+A33S+E34D+H35I+H156Y+A1 81T+N190F+A209V;または A1*+N2*+L3V+M15T+R23K+S29A+A30E+Y31H+A33S+E34D+H35I+H156Y+A1 81T+N190F+A209V+Q264S から選ばれた変異を含んで成る、請求項1に記載の変異体。 3. 前記親のテルマミル様α−アミラーゼが、 配列番号2に示される配列を有するB.リヘニフォルミスα−アミラーゼ; 配列番号4に示される配列を有するB.アミロリクファシエンスα−アミラーゼ ; 配列番号6に示される配列を有するB.ステアロサーモフィラスα−アミラーゼ ; 図1および2に示される配列を有するバシラスNCIB 12512株α−アミラーゼ; 図2に示される配列を有するバシラスNCIB 12513株α−アミラーゼ;および 図2に示される配列を有するバシラス種#707α−アミラーゼから選ばれる、請求 項1または2に記載の変異体。 4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のα−アミラーゼ変異体をコードする DNA配列を含んで成る、DNA構成物。 5. 請求項4に記載のDNA構成物を担持する組換え発現ベクター。 6. 請求項4に記載のDNA構成物または請求項5に記載のベクターにより形 質転換されている細胞。 7. 微生物である、請求項6に記載の細胞。 8. 細菌または真菌である、請求項6に記載の細胞。 9. グラム陽性菌、例えばバシラス・サチリス(Bacillus subtilis )、バシラス・リヘニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バシ ラス・レンタス(Bacillus lentus)、バシラス・ブレビス(Bacillus brevis )、バシラス・ステアロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus)、バ シラス・アルカロフィラス(Bacillus alkalophilus)、バシラス・アミロリク ファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バシラス・コアギュランス(Ba cillus coagulans )、バシラス・サーキュランス(Bacillus circulans)、バシ ラス・ロータス(Bacillus lautus)またはバシラス・スリンジエンシス(Baci llus thuringiensis )である、請求項8に記載の細胞。 10.洗浄および/または食器洗いのための、請求項1〜3のいずれか一項に記 載のα−アミラーゼ変異体の使用。 11.織物デサイジングのための、請求項1〜3のいずれか一項に記載のα−ア ミラーゼ変異体の使用。 12.デンプン液化のための、請求項1〜3のいずれか一項に記載のα−アミラ ーゼ変異体の使用。 13.場合により無塵性粉末、安定化液体または保護酵素の形で請求項1〜3の いずれか一項に記載のα−アミラーゼ変異体を含んで成る洗剤添加剤。 14.添加剤1gあたり0.02〜200mgの酵素タンパク質を含有する、請求項13に 記載の洗剤添加剤。 15.別の酵素、例えばプロテアーゼ、リパーゼ、ペルオキシダーゼ、別のデン プン分解酵素および/またはセルラーゼを更に含んで成る、請求項13または14に 記載の洗剤添加剤。 16.請求項1〜3のいずれか一項に記載のα−アミラーゼ変異体を含んで成る 洗剤組成物。 17.別の酵素、例えばプロテアーゼ、リパーゼ、ペルオキシダー ゼ、別のデンプン分解酵素および/またはセルラーゼを更に含んで成る、請求項 16に記載の洗剤組成物。 18.請求項1〜3のいずれか一項に記載のα−アミラーゼ変異体を含んで成る 手動または自動食器洗い用洗剤組成物。 19.別の酵素、例えばプロテアーゼ、リパーゼ、ペルオキシダーゼ、別のデン プン分解酵素および/またはセルラーゼを更に含んで成る、請求項18に記載の食 器洗い用洗剤組成物。 20.請求項1〜3のいずれか一項に記載のα−アミラーゼ変異体を含んで成る 手動または自動洗濯用洗剤組成物。 21.別の酵素、例えばプロテアーゼ、リパーゼ、ペルオキシダーゼ、別のデン プン分解酵素および/またはセルラーゼを更に含んで成る、請求項20に記載の洗 濯用洗剤組成物。 22.下記のもの: (i)配列番号2に示される配列を有するB.リヘニフォルミスからのα−アミ ラーゼと、配列番号6に示される配列を有するB.ステアロサーモフィラスα− アミラーゼ(親のテルマミル様α−アミラーゼとして)に由来する本発明の1ま たは複数の変異体との混合物; (ii)配列番号6に示される配列を有するB.ステアロサーモフィラスからのα −アミラーゼと、1または複数の別の親のテルマミル様α−アミラーゼに由来す る1または複数の本発明の変異体との混合物;または (iii)配列番号6に示される配列を有するB.ステアロサーモフィラスα−ア ミラーゼ(親のテルマミル様α−アミラーゼとして)に由来する1または複数の 本発明の変異体と、1または複数の別の親のテルマミル様α−アミラーゼに由来 する1または複数の本発明の変異体との混合物 を含んで成る組成物。 23.親のテルマミル様α−アミラーゼの変異体の作製方法であって、前記変異 体は親のα−アミラーゼと比較して高められた低pHおよび低カルシウム濃度で の安定性を示し、 (a) 親のテルマミル様α−アミラーゼをコードするDNA配列をランダム変異 誘発にかけ、 (b) 段階(a)で得られた変異型DNA配列を宿主細胞中で発現せしめ、 そして (c) 親のα−アミラーゼに比較して高められた低pHおよび低カルシウム濃度 での安定性を有する変異型α−アミラーゼを発現する宿主細胞についてスクリー ニングする ことを含んで成る方法。
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