JP2000505460A - 食欲抑制性ペプチドを含む医薬組成物の用途 - Google Patents

食欲抑制性ペプチドを含む医薬組成物の用途

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Abstract

(57)【要約】 肥満又はII型糖尿病の治療のための食欲抑制性ペプチド又は、食欲抑制性ペプチドを含有する画分。

Description

【発明の詳細な説明】 食欲抑制性ペプチドを含む医薬組成物の用途 発明の分野 本発明は、食欲抑制性ペプチドまたは食欲抑制性ペプチド含有画分を含む医薬 組成物の用途、および前記ペプチドを用いて食欲調節を得る方法に関する。 発明の背景 グルカゴンは、膵A細胞により産生され、低い血中グルコース濃度に応答して 放出される。その主な作用部位は肝臓であり、ここでグルカゴンはグルコースの 産生を刺激する。したがって、それは、血中グルコースの恒常性においてインス リンに対抗する主要ホルモンである(Unger,R.H.およびL.Orci(1990).Glucagon,Diabetes Mellitus ,第4版, New York,Elsevier,pp104-120)。 グルカゴンは、より大きな前駆体から、限定されたタンパク質分解によりプロ セッシングされる。プログルカゴン前駆体は、グルカゴンだけでなく、GLP-1お よびGLP-2と称される2個の追加的なグルカゴン様ペプチドも含有することが、 グルカゴン遺伝子の分子クローニングから明らかになっている。GLP-1およびGLP -2は別々のエキソンにコードされており、このことは別々の生物学的活性を示唆 するものである。プログルカゴンを産生することが知られている3つの異なる組 織(すなわち、膵A細胞、腸L細胞および中枢神経系(CNS))における識別的(d ifferential)プロセッシングに、プログルカゴン前駆体が付されることが、後 になって証明された。例えば、島A細胞においては前駆体からグルカゴンが選択 的に切り出され、一方、腸L細胞およびCNSからはGLP-1およびGLP-2が選択的に 遊離される[Unger,R.H.およびL.Orci(1990).Glucagon,Diabetes Mellitus ,第4 ,New York,Elsevier,pp104-120において概説されている]。 グルカゴン受容体とは明らかに異なる(L.J Jelinekら(1993)Science 259:161 4-1616)特異的なGLP-1受容体が同定されており(Thorens.B..(1992)Proc. Natl.Acad.Sci.USA89.8641-8645)、それらは、異なる組織分布を有する(R.VCamp osら(1994)Endocrinology 134:2156-2164)。GLP-1は、食事後にL細胞から放出 され、インクレチン(incretin)ホルモンとして作用する(すなわち、それは、 グルコースにより誘導された、膵B細胞からのインスリンの放出を増強する)。 したがって、GLP-1受容体は、島B細胞の表面上で高レベルで発現される(K.Moen sら(1996)Diabetes 45:257-261)。 GLP-2による腸上皮増殖の誘導が示されており(Drucker,D.J.ら(1996)Proc.Nat l.Acad.Sci.USA 93:7911-7916)、GLP-2培地中で増殖させた細胞による胃腸疾患 の治療が開示されている(Drucker,D.JおよびKeneford,J.R.,WO96/32414)。GLP-2 受容体については、現在のところ全く報告されていない。プログルカゴン由来のペプチドおよび摂食行動 本発明者らは、移殖可能な食欲不振性グルカゴノーマ(O.D.Madsenら(1993)End ocrinology 133:2022-2030)およびラットにおける低血糖インスリノーマ(O.D.Ma dsenら(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:6652-6656)の誘導および樹立を 既に報告している。そのような腫瘍は、多能性MSL細胞の共通のクローン起源か ら誘導することができ(O.D.Madsenら(1986)J.Cell Biol.103:2025-2034)、それ ぞれ島A細胞およびB細胞に向かう成熟過程を反映している(O.D.Madsenら(1993 )Endocrinology 133:2022-2030)。 グルカゴノーマに関連した食欲不振は非常に重篤である。それは急性発症し、 数日後には完全な摂食停止につながる。げっ歯類における他の実験的腫瘍では、 食欲不振のこの重症性に匹敵するものはほとんど生じず、そのような重症性は、 末梢投与経路により作用する非常に強力な満腹因子をグルカゴノーマが産生して いることを示唆している。食欲不振性グルカゴノーマが、グルカゴンおよびGLP- 1の両方の生成につながる非生理的プロセッシングを示したことが既に示されて いる(O.D.Madsenら(1993)Endocrinology 133:2022-2030)。さらに、非食欲不振 性グルカゴノーマ変異体は、該前駆体をプロセッシングする能力を有していなか った(O.D.Madsenら(1995)Scand.J.Clin.Lab.Invest.55,suppl220:27-36)。また 、患者によってかなりのばらつきがあるものの(S.J.Bhathenaら(1981).Glucagon oma and glucagonoma syndrome,Glucagon.Physiology, pathoyhysiology and morphology of the pancreatic A-cells, New York,Elsevi er.413-438)、ヒトにおけるグルカゴノーマ症候群の構成要素の1つとして体重 減少が挙げられる(J.J.Holst(1985)Glucagon-producing tumors,:Hormone-produ cing tumors of the gastrointestinal tract .New York,ChurchillLivingstone. pp 57-84)。グルカゴン グルカゴンはラットにおける自発的食物摂取量の調節に関与しているが、その 全体的な効果は非常に小さく、肝臓への迷走神経接続を介して発揮されることが 示されている(N.Gearyら(1993)Am.J.Physiol.264:R116-R122)。この効果はグル カゴンの肝門注入によってのみ認められ、一方、薬理学的量の腹腔内投与は、絶 食しているラットにおける食物摂取に何ら影響を及ぼさないことが示されている (O.D.Madsenら(1993)Endocrinology 133:2022-2030)。GLP-1 摂食の調節におけるGLP-1の中心的な役割が、最近報告された(M.D.Turtonら(1 996)Nature379:69-72)。GLP-1の脳室内(ICV)投与は、絶食しているラットにお ける摂食を抑制した。この場合もまた、GLP-1の末梢投与は、摂食行動に何ら影 響を及ぼさなかったが(M.D.Turtonら(1996)Nature 379:69.72;O.D.Madsenら(199 3)Endocrinology 133:2022-2030)、このことは、GLP-1を産生する腫瘍が、観察 される食欲不振に有意に寄与していない可能性があることを示唆している。 発明の概要 GLP-2は、末梢投与されると、食物摂取の抑制に大きな影響を及ぼすことが見 出された。通常はGLP-1と共に腸L細胞から放出されるGLP-2が、末梢性満腹因子 としてのそれ特有の役割を果たすことが提案されている。 したがって、本発明は、酸エタノール抽出、ゲル濾過および分取HPLCにより調 製されたグルカゴノーマ腫瘍抽出物のHPLC画分と医薬上許容される賦形剤または 担体とを含んでなる医薬組成物であって、該画分が、図2の画分G4H9として示さ れ、かつ、グルカゴン様ペプチド2(GLP-2)を主成分として(す なわち、40%以上)含有するか又は前記画分のいずれかの単一成分もしくは前記 画分の2以上の成分の組合わせを含むことを特徴とする医薬組成物の使用に関す る。 もう1つの側面において、本発明は、グルカゴン様ペプチド2(GLP-2)また はその変異体もしくはホモログを含んでなる医薬組成物の、食欲調節不全に関連 した疾患または障害の予防または治療のための使用に関する。 さらにもう1つの側面において、本発明は、アミノ酸配列: X1HX2DGSFSDEMNTX3LDX4LA5X6DFINWLX7X8TKITDX9 (式中、X1はNH2、DFPEEVAIVEELGRR,DFPEEVTIVEELGRR,DFPEEVNIVEELRRRまたはそ の断片、 X2はAlaまたはGly、 X3はIleまたはVal X4はAsn、SerまたはHis、 X5はAlaまたはThr、 X6はArgまたはLys、 X7はIleまたはLeu、 X8はGlnまたはHis、または X9はOH、Lys、Arg、Arg-Lys、Lys-Arg、Arg-ArgまたはLys-Lysである) で表されるペプチドを含んでなる医薬組成物の、食欲調節不全に関連した疾患ま たは障害の予防または治療のための使用に関する。 さらにもう1つの側面では、本発明は、食欲調節不全に関連した疾患または障 害の治療方法であって、そのような治療を要する個体に、該個体において食欲を 抑制したり又は満腹を誘導するのに十分な量の本発明で特定されるペプチドを投 与することを含んでなる方法に関する。 さらにもう1つの側面では、本発明は、食欲調節不全に関連した疾患または障 害の予防または治療用の医薬の製造のための、本発明で特定されるペプチドの使 用に関する。 発明の詳細な説明 本発明の説明では、「ペプチド」なる語は、成熟GLP-2ペプチドまたはその前 駆体形態、および該完全長ペプチドの活性を実質的に有するその機能的断片を含 むと理解される。さらに、「ペプチド」なる語は、前記ペプチドのホモログを包 含する意である。そのようなホモログは、ヒトGLP-2のアミノ酸配列に対して少 なくとも50%、例えば少なくとも75%、特に少なくとも90%の同一性度を示すア ミノ酸配列を含む。同一性度は、通常の方法により判定することができる。例え ば、Altshulら,Bull.Math.Bio.48:603-616,1986、およびHenikoffおよびHenikof f,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:10915-10919,1992を参照されたい。 本発明のペプチドのホモログは、1以上のアミノ酸の置換、欠失または付加を 有していてもよい。これらの変化は、該ペプチドのフォールディングまたは活性 に有意な影響を及ぼさない保存性のアミノ酸置換、小さな欠失(典型的には、1 〜約5個のアミノ酸の欠失)、アミノ末端またはカルボキシ末端の小さな伸長( 例えば、アミノ末端メチオニン残基、約15残基以下の小さなリンカーペプチド) 、または精製を促進する小さな伸長(例えば、ポリヒスチジン領域、抗原エピト ープまたは結合ドメイン)というような、性質上大きな影響を与えないものであ ることが可能である。一般的には、Fordら,Protein Expression and Purificati on 2:95-107,1991を参照されたい。保存性の置換の具体例は、塩基性アミノ酸( 例えば、アルギニン、リシン、ヒスチジン)、酸性アミノ酸(例えば、グルタミン 酸およびアスパラギン酸)、極性アミノ酸(例えば、グルタミンおよびアスパラギ ン)、疎水性アミノ酸(例えば、ロイシン、イソロイシン、バリン)、芳香族アミ ノ酸(例えば、フェニルアラニン、トリプトファン、チロシン)、および小さなア ミノ酸(例えば、グリシン、アラニン、セリン、トレオニン、メチオニン)の各 群の範囲内のものである。 該ホモログは、対立遺伝子変異体(すなわち、突然変異により生じる遺伝子の もう1つの形態)、または該突然変異遺伝子にコードされるが、天然のGLP-2ペプ チドと実質的に同じ活性を有する改変されたペプチドであってもよい。したがっ て、突然変異は、サイレント突然変異(コードされるペプチドを変化させないも の)であってもよく、あるいは改変されたアミノ酸配列を有するペプチドを コードするものであってもよい。 また、本発明のペプチドのホモログは、種ホモログ(すなわち、別の種に由来 する同様の活性を有するペプチド)であってもよい。GLP-2の種ホモログとして は、例えば、ヒト、ウシ、ラット、ハムスター、モルモットおよびブタのGLP-2 が挙げられる。 本発明の好ましい実施態様におけるGLP-2ペプチドは、X1がNH2、X2がAla、X3 がIle、X4がAsn、X5がAla、X6がArg、X7がIle、X8がGln、またはX9がOHであるGL P-2ペプチドである。特に、該ペプチドは、以下のアミノ酸配列を有する: HADGSFSDEMNTILDNLAARDFINWLIQTKITD(ヒトGLP-2)または HADGSFSDEMNTILDNLATRDFINWLIQTKITD(ラットGLP-2)または HADGSFSDEMNTVLDNLATRDFINWLLHTKITD(ブタGLP-2)。 該ペプチドのホモログの単離は、当該種の細胞のゲノムライブラリーまたはcD NAライブラリーを調製し、標準的な方法(例えば、Sambrookら,MolecularClonin g:A Laboratory Manual ,第2版Cold Sprmg Harbor Laboratory,Cold Spring Ha rbor,New York,1989に記載されている方法)に従い合成オリゴヌクレオチドプロ ーブを使用して、あるいはSambrookら(前掲)に記載されているような特異的プ ライマーを使用するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により、ホモログの全部また は一部をコードするDNA配列に関してスクリーニングすることにより行なうこと ができる。 また、本発明は、GLP-2ペプチドの変異体を含んでなる組成物に関する。該変 異体は、1以上のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基で置換されている変異体であ る。特に好ましい実施態様では、該成熟ペプチドの2位においてAlaがGlyで置換 されている。この変異体は、天然ペプチドより長い血漿半減期を示すと予想され 、このことは、適度な食欲抑制または満腹誘導効果を得るのに必要な投与量が一 般に少なくなるため有利である。 前記のとおり特定されるGLP-2ペプチドまたはそのホモログもしくは変異体は 、当該技術分野で十分に確立されている方法に従う組換えDNA法により製造する ことができる。 より詳しくは、GLP-2ペプチドをコードするDNA配列は、単離したり、あるいは 公開されているヒトプレプログルカゴンDNA配列(J.W Whiteら,Nucleic Acids Res.14,1986,pp.4719-4730;G.I.Bellら,Nature 304,1983,pp.368-371を参照され たい)に基づき合成することができる。例えば、該配列は、適当な組織からのゲ ノムライブラリーまたはcDNAライブラリーを調製し、標準的な方法(Sambrookら ,前掲を参照されたい)に従い合成オリゴヌクレオチドプローブを使用するハイ ブリダイゼーションによりGLP-2ペプチドの全部または一部をコードするDNA配列 に関してスクリーニングすることにより得ることができる。本発明の目的におい ては、GLP-2ペプチドをコードするDNA配列は、好ましくは、ヒト由来である。 また、GLP-2ペプチドをコードするDNA構築物は、確立されている標準的な方法 (例えば、BeaucageおよびCaruthers,Tetrahedron Letters 22(1981),1859-1869 に記載されているホスホアミジット法、またはMatthesら,EMBOJournal 3(1984) 801-805に記載されている方法)により合成的に調製することができる。ホスホ アミジット法では、オリゴヌクレオチドを、例えば自動DNA合成装置中で合成し 、精製し、アニーリングさせ、連結し、適当なベクター中にクローニングする。 さらに、該DNA構築物は、合成、ゲノムまたはcDNA由来(適当なもの)の断片 、完全DNA構築物の種々の部分に対応する断片を標準的な方法に従い連結するこ とにより調製された、合成由来とゲノム由来との混合体、合成由来とcDNA由来と の混合体、またはゲノム由来とcDNA由来との混合体であってもよい。 また、該DNA構築物は、例えば米国特許第4,683,202号またはSaikiら,Science 239 (1988),487-491またはSambrookら(前掲)に記載されている特異的プライマ ーを使用するポリメラーゼ連鎖反応により調製することができる。 現在のところ好ましい実施態様においては、該DNA構築物は、G.I.Bellら,Natu re 304,1983,pp.368-371の図3に示されているDNA配列、およびヒトGLP-2をコー ドしているが、遺伝暗号の縮重のためにBellら(前掲)の図3に示されているDN A配列とは異なっている核酸配列を含む。該DNA配列はさら に、ヒトGLP-2をコードする核酸分子(ゲノム、合成またはcDNAまたはRNAのいず れか)と高いストリンジェンシーの条件下(すなわち、5×SSC中に予浸し、20% ホルムアミド、5×デンハルト溶液、50mMリン酸ナトリウム,pH6.8および50μg の超音波処理された変性ウシ胸腺DNAの溶液中、約40℃で1時間予備ハイブリダ イズさせ、ついで、100μM ATPで補足された同じ溶液中、約40℃で18時間ハイ ブリダイズさせ、ついで0.4×SSC中、約45℃の温度で洗浄する)でハイブリダイ ズする核酸配列を含む。これは、例えば、他の種からのGLP-2(例えば、ラット 、ウシ、ハムスター、モルモットまたはブタGLP-2)をコードするDNA配列であっ てもよい。 GLP-2を発現させるためには、GLP-2ペプチドをコードするDNA構築物を、適当 な組換えベクター中に挿入する。これは、組換えDNA法に簡便に付すことができ る任意のベクターであってもよく、ベクターの選択は、それを導入する宿主細胞 に左右されることが多い。該ベクターは、例えば、自律複製ベクター(すなわち 、染色体外に存在するベクターのうち、その複製が染色体の複製から独立してい るもの、例えばプラスミド)であってもよい。あるいは、該ベクターは、宿主細 胞中に導入されると、宿主細胞ゲノム中に組込まれ、それが組込まれた染色体と 共に複製されるベクターであってもよい。 該ベクターは、好ましくは、GLP-2ペプチドをコードするDNA配列が、該DNAの 転写に必要な追加的なセグメントに作動的に結合した発現ベクターである。一般 には、該発現ベクターは、プラスミドまたはウイルスDNAに由来するものである か、あるいはそれらの両方の要素を含有していてもよい。「作動的に結合」なる 語は、該セグメントが、その意図された目的(例えば、転写がプロモーターで開 始され、該ペプチドをコードするDNA配列の全体にわたり進行する)のために協 同して機能するように配置されていることを意味する。 該プロモーターは、選択した宿主細胞中で転写活性を示す任意のDNA配列であ ってもよく、また、宿主細胞に対して同種または異種のタンパク質をコードする 遺伝子に由来するものであってもよい。 GLP-2ペプチドをコードするDNAの転写を哺乳動物細胞中で指令するための適当 なプロモーターとしては、例えば、SV40プロモーター(Subramaniら,Mol. Cell Biol. 1(1981),854-864)、MT-1(メタロチオネイン遺伝子)プロモーター( Palmiterら,Science 222(1983),809-814)またはアデノウイルス2主要後期プロ モーターが挙げられる。 昆虫細胞中で使用するための適当なプロモーターとしては、例えば、ポリヘド リンプロモーター(米国特許第4,745,051号;Vasuvedanら,FEBS Lett. 311,(1992 )7-11)、P10プロモーター(J.M.Vlakら,J.Gen.Virologv 69,1988,pp.765-776)、 オートグラファ核多角体ウイルス(Autographa californicapolyhedrosis virus )塩基性タンパク質プロモーター(EP 397485)、バキュロウイルス最初期遺伝 子1プロモーター(米国特許第5,155,037号、米国特許第5,162,222号)またはバ キュロウイルス39K遅延初期(delayed-early)遺伝子プロモーター(米国特許第 5,155,037号、米国特許第5,162,222号)が挙げられる。 酵母宿主細胞中で使用するための適当なプロモーターには、酵母解糖遺伝子( Hitzemanら,J.Biol.Chem. 255(1980),12073-12080:AlberおよびKawasaki,J.Mol. Appl.Gen. 1(1982),419.434)またはアルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子(Young ら,Genetic Enginerring of Microorganisms for Chemicals(Hollaenderら編),P lenum Press,New York,1982)がらのプロモーター、あるいはTPI1(米国特許第4, 599,311号)またはADH2-4c(Russellら,Nature 304(1983),652-654)プロモー ターが含まれる。 糸状菌宿主細胞中で使用するための適当なプロモーターとしては、例えば、AD H3 プロモーター(McKnightら,The EMBO J. 4(1985),2093-2099)またはtpiAプロ モーターが挙げられる。他の有用なプロモーターとしては、エイ・オリゼ(A.or yzae)TAKAアミラーゼ、リゾムーコル・ミエヘイ(Rhizomucormiehei)アスパラ ギン酸プロテイナーゼ、エイ・ニガー(A.niger)中性α-アミラーゼ、エイ・ニ ガー(A.niger)酸安定性α-アミラーゼ、エイ・ニガー(A.niger)またはエイ ・アワモリ(A.awamori)グルコアミラーゼ(gluA)、リゾムーコル・ミエヘイ (Rhizomucor miehei)リパーゼA、エイ・オリゼ(A.oryzae)アルカリプロテア ーゼ、エイ・オリゼ(A.oryzae)トリオースリン酸イソメラーゼまたはエイ・ニ デュランス(A.nidulans)アセトアミダーゼをコードする 遺伝子に由来するプロモーターが挙げられる。TAKA-アミラーゼおよびgluAプロ モーターが好ましい。 細菌宿主細胞中で使用するための適当なプロモーターには、バシラス・ステア ロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus)マルトジェニック(maltoge nic)アミラーゼ遺伝子、バシラス・リヘニフォルミス(Bacilluslicheniformis )α-アミラーゼ遺伝子、バシラス・アミロリクファシエンス(Bacillus amylol iquefaciens)BANアミラーゼ遺伝子、バシラス・サチリス(Bacillus subtihs) アルカリプロテアーゼ遺伝子またはバシラス・ピュミルス(Bacinus pumilus) キシロシダーゼ遺伝子のプロモーター、あるいはファージλPRまたはPLプロモー ターまたは大腸菌(E.coli)lactrpもしくはtrcプロモーターが含まれる。 また、GLP-2ペプチドをコードするDNA配列は、必要に応じて、ヒト成長ホルモ ンターミネーター(Palmiterら,前掲)または(真菌宿主用には)TPI1(Alber およびKawasaki,前掲)もしくはADH3(McKnightら,前掲)ターミネーターなど の適当なターミネーターに作動的に結合していてもよい。該ベクターはさらに、 ポリアデニル化シグナル(例えば、SV40またはアデノウイルス5EIb領域からのも の)、転写エンハンサー配列(例えば、SV40エンハンサー)および翻訳エンハン サー配列(例えば、アデノウイルスVA RNAをコードするもの)などの要素を含ん でいてもよい。 該組換えベクターはさらに、該ベクターが当該宿主細胞中で複製されるのを可 能にするDNA配列を含んでいてもよい。そのような配列(宿主細胞が哺乳動物細 胞の場合)の一例として、SV40複製起点が挙げられる。 宿主細胞が酵母細胞の場合には、該ベクターの複製を可能にする適当な配列と しては、酵母プラスミド2μ複製遺伝子REPI-3および複製起点が挙げられる。 また、該ベクターは、選択マーカー、例えば、宿主細胞の欠損を補う産物を与 える遺伝子、例えば、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)をコードする遺伝子ま たはシゾサッカロミセス・ポンベ(Schizosaccharomyces pombe)TPI遺伝子(P. R.Russell,Gene 40,1985,pp.125-130に記載されているもの)、薬物(例えばア ンピシリン、カナマイシン、テトラサイクリン、クロラムフェニコー ル、ネオマイシン、ハイグロマイシンまたはメトトレキセート)に対する耐性を 付与する遺伝子を含んでいてもよい。糸状菌の場合、選択マーカーとしては、am dSpvrGargBniaDsCなどが挙げられる。 GLP-2ペプチドを宿主細胞の分泌経路に方向づけるために、分泌シグナル配列 (リーダー配列、プレプロ配列またはプレ配列としても公知である)を組換えベ クター中に配置してもよい。該分泌シグナル配列は、正しいリーディングフレー ムにて、該ペプチドをコードするDNA配列に連結されている。分泌シグナル配列 は、一般には、該ペプチドをコードするDNA配列の5'側に位置する。該分泌シグ ナル配列は、該ペプチドと通常に結合している配列であってもよいし、あるいは 、別の分泌タンパク質をコードする遺伝子に由来するものであってもよい。 酵母細胞からの分泌のためには、発現されたペプチドを該細胞の分泌経路に効 率的に方向づけるのを保証する任意のシグナルペプチドを、該分泌シグナル配列 がコードしていてもよい。シグナルペプチドは、天然に生じるシグナルペプチド またはその機能的部分であってもよいし、あるいは合成ペプチドであってもよい 。適当なシグナルペプチドは、α-因子シグナルペプチド(米国特許第4,870,008 号参照)、マウス唾液アミラーゼのシグナルペプチド(O.Hagenbuchleら,Nature2 89 ,1981,pp.643-646参照)、修飾されたカルボキシペプチダーゼシグナルペプチ ド(L.A.Vallsら,Cell 48,1987,pp.887-897参照)、酵母BAR1シグナルペプチド(W O 87102670参照)または酵母アスパラギン酸プロテアーゼ3(YAP3)シグナルペプ チド(M.Egel-Mitaniら,Yeast 6,1990,pp.127-137参照)であることが判明して いる。 また、酵母中での効率的な分泌のためには、リーダーペプチドをコードする配 列が、該シグナル配列の下流、かつ、GLP-2ペプチドをコードするDNA配列の上流 に挿入されていてもよい。リーダーペプチドの機能は、発現されたペプチドを小 胞体からゴルジ装置へ、さらには培地中への分泌のために分泌小胞へ方向づける こと(すなわち、該ペプチドが細胞壁を横切り、あるいは少なくとも細胞膜を通 過して、酵母細胞の周辺腔内に輸出されること)を可能にすることである。リー ダーペプチドは、酵母α-因子リーダー(その用途は、例えば米国特許第4,546,0 82号、EP 16 20L EP 123 294、EP 123 544およびEP 163 529に記載 されている)であってもよい。あるいは、リーダーペプチドは、合成リーダーペ プチド、すなわち、天然では見出されないリーダーペプチドであってもよい。合 成リーダーぺプチドは、例えば、WO 89/02463またはWO 92/11378に記載のとおり に構築することができる。 糸状菌中で使用する場合には、シグナルペプチドは、アスペルギルス種(Aspe rgillus sp.)アミラーゼまたはグルコアミラーゼをコードする遺伝子、リゾム コール・ミエヘイ(Rhizomucor miehei)リパーゼまたはプロテアーゼ、フミコ ラ・ラヌギノサ(Humicola lanuginosa)リパーゼをコードする遺伝子から簡便 に誘導することができる。シグナルペプチドは、好ましくは、エイ・オリゼ(A. oryzae)TAKAアミラーゼ、エイ・ニガー(A.niger)中性α-アミラーゼ、エイ・ ニガー(A.niger)酸安定性アミラーゼまたはエイ・ニガー(A.niger)グルコア ミラーゼをコードする遺伝子に由来するものである。 昆虫細胞中で使用する場合には、シグナルペプチドは、鱗翅目のマンジュカ・ セクスタ(Manduca sexta)脂質動員ホルモン前駆体シグナルペプチド(米国特 許第5,023,328号参照)などの昆虫遺伝子(WO 90/05783参照)から簡便に誘導す ることができる。 GLP-2ペプチドをコードするDNA配列、プロモター、所望により用いるターミネ ーター、および/または分泌シグナル配列をそれぞれ連結するのに用いる方法、 ならびに複製に必要な情報を含有する適当なベクター中にそれらを挿入するのに 用いる方法は、当業者によく知られている(例えば、Sambrookら,前掲を参照さ れたい)。 宿主細胞中に導入されるGLP-2ペプチドをコードするDNA配列は、当該宿主に対 して同種であっても異種であってもよい。宿主細胞に対して同種である場合、す なわち、それが宿主細胞により天然で産生される場合には、それは、典型的には 、その天然環境におけるものとは別のプロモーター配列に、あるいは適用可能で あれば、その天然環境におけるものとは別の分泌シグナル配列および/またはタ ーミネーター配列に作動的に結合させることになる。「同種」なる語は、当該宿 主生物に固有のポリペプチドをコードするcDNA配列を包含する意である。「異種 」なる語は、天然で宿主細胞により発現されないDNA配列を包含す る意である。したがって、DNA配列は、別の生物に由来するものであっても、あ るいは合成配列であってもよい。 本発明のDNA構築物または組換えベクターを導入する宿主細胞は、本発明のペ プチドを産生する能力を有する任意の細胞であってもよく、細菌、酵母、真菌お よびより高等な真核細胞を含む。 培養されるとGLP-2ペプチドを産生しうる細菌宿主細胞としては、例えば、バ シラス属(Bacillus)の株、例えばバシラス・サブチリス(Bacillus subtilis) 、バシラス・リヘニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バシラス・レントゥ ス(Bacillus lentus)、バシラス・ブレビス(Bacillus brevis)、バシラス・ステ アロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus)、バシラス・アルカロフィ ルス(Bacillus alkalophilus)、バシラス・アミロリクファシエンス(Bacillusam yloliquefaciens)、バシラス・コアギュランス(Bacillus coagulans)、バシラス ・サーキュランス(Bacillus circulans)、バシラス・ラウツス(Bacillus lautus )、バシラス・メガテリウム(Bacillus megatherium)またはバシラス・スリン ジエンシス(Bacillus thuringiensis)の株、またはストレプトマイセス属(St reptomyces)の株、例えばストレプトマイセス・リビダンス(Streptomyceslivi dans)またはストレプトマイセス・ムリヌス(Streptomyces murinus)などのグ ラム陽性菌、あるいは大腸菌(Echerichia.coli)などのグラム陰性菌が挙げら れる。細菌の形質転換は、プロトプラスト形質転換により、あるいは自体公知の 方法(Sambrookら,前掲参照)でコンピテント細胞を使用して行なうことができ る。 大腸菌(E.coli)などの細菌中で該ペプチドを発現させる場合には、該ペプチ ドを細胞質中に、典型的には不溶性顆粒(封入体として公知である)として保つ ことが可能であり、あるいは細菌分泌配列により周辺腔に方向づけることが可能 である。前者の場合には、該細胞を溶菌し、該顆粒を回収し変性させ、ついで変 性剤を希釈することにより該ペプチドをリフォールディングさせる。後者の場合 には、例えば超音波処理または浸透圧ショックにより細胞を破壊して周辺腔の内 容物を遊離させ、該ペプチドを回収することにより、周辺腔から該ペプチドを回 収することができる。 適当な哺乳動物細胞系としては、例えば、C0S(ATCC CRL 1650)、BHK(ATCCCRL 1632、ATCC CCL 10)、CHL(ATCC CCL39)またはCHO(ATCC CCL61)細胞系が挙げられ る。哺乳動物細胞にトランスフェクトし、該細胞中に導入されたDNA配列を発現 させる方法は、例えば、KaufmanおよびSharp,J.Mol.Biol.159(1982),601-621;So uthernおよびBerg,J.Mol.Appl.Genet. 1(1982),327-341;Loyterら,Proc.Natl.Ac ad.Sci.USA 79(1982),422-426;Wiglerら,Cell14(1978),725;CorsaroおよびPears on,Somatic Cell Genetics 7(1981),603,Grahamおよびvan der Eb,Virology 52( 1973),456,およびNeumannら,EMBOJ. 1(1982),841-845に記載されている。 適当な酵母細胞としては、例えば、サッカロミセス種(Saccharomyces spp.) またはシゾサッカロミヤス種(Schizosaccharomyces spp.)、特に、サッカロミセ ス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)またはサッカロミセス・クルイベ リ(Saccharomyces kluyveri)株の細胞などが挙げられる。異種DNAで酵母細胞 を形質転換し、それから異種ポリペプチドを産生させる方法は、例えば米国特許 第4,599,311号、米国特許第4,931,373号、米国特許第4,870,008号、第5,037,743 号および米国特許第4,845,075号(これらをすべて、参考として本明細書に組入 れるものとする)に記載されている。形質転換細胞は、選択マーカーにより決定 される表現型、一般には薬剤耐性、または或る特定の栄養素(例えばロイシン) の不存在下で増殖する能力により選択する。酵母中で使用するための好ましいベ クターは、米国特許第4,931,373号に記載されているPOT1ベクターである。GLP-2 ペプチドをコードするDNA配列の前に、シグナル配列、および所望によりリーダ ー配列(例えば、前記のとおり)を配置することができる。適当な酵母細胞のそ の他の具体例としては、クルイベロミセス(Kluyveromyces)の株、例えばケイ ・ラクチス(K.lactis)、ハンゼヌラ(Hansenula)、例えばエイチ・ポリモルフ ァ(H.polymorpha)、またはピチア(Pichia)、例えばピー・パストリス(P.pasto ris)(Gleesonら,J.Gen.Microbiol.132,1986,pp.3459-3465;米国特許第4,882,279 号参照)が挙げられる。 他の真菌細胞としては、例えば、糸状菌、例えばアスペルギルス種(Aspergill usspp.)、ノイロスポラ種(Neurospora spp.)、フザリウム種(Fusarium spp.) またはトリコデルマ種(Trichoderma spp.)、特にエイ・オリゼ(A.oryzae)、エ イ・ニデュランス(A.nidulans)またはエイ・ニガー(A.niger)の株の細胞 が挙げられる。タンパク質の発現のためにアスペルギルス種(Aspergillusspp. )を使用することについては、例えば、EP 272 277およびEP 230 023に記載され ている。エフ・オキシスポラム(F.oxysporum)の形質転換は、例えば、Malardi erら,1989,Gene 78:147-156に記載されているとおりに行なうことができる。 糸状菌を宿主細胞として使用する場合には、GLP-2ペプチドをコードするDNA構 築物でそれを形質転換することができる。これは、該DNA構築物を宿主染色体中 に組込み、組換え宿主細胞を得ることにより簡便に行なうことができる。一般に は、このような組込みが有利であると考えられる。なぜなら、該DNA配列は、該 細胞内で安定に維持される可能性が高いからである。宿主染色体中への該DNA構 築物の組込みは、常法(例えば、相同組換えまたは非相同組換え)により行なう ことができる。 昆虫細胞の形質転換、およびその中での異種ポリペプチドの産生は、米国特許 第4,745,051号、米国特許第4,879,236号、米国特許第5,155,037号、第5,162,222 号、EP 397,485(これらのすべてを参考として本明細書に組入れることとする) に記載されているとおりに行なうことができる。宿主として使用する昆虫細胞系 は、適切には、鱗翅目(Lipidoptera)細胞系、例えばスポドプテラ・フルジペ ルダ(Spodoptera frugiperda)細胞またはトリコプルシア・ニー(Trichoplusi ani)細胞(米国特許第5,077,214号参照)である。培養条件は、適切には、例え ばWO 89/01029またはWO 89/01028あるいは前記の文献のいずれかに記載されてい るとおりである。 前記のとおり形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞を、ついで、GL P-2ペプチドの発現を許容する条件下、適当な栄養培地中で培養し、ついで、得 られたGLP-2ペプチドを培地から回収する。 細胞を培養するのに使用する培地は、宿主細胞の増殖に適した通常の任意の培 地、例えば、適当な補足物質を含有する最少または複合培地であってもよい。適 当な培地は、商業的供給業者から入手可能であり、あるいは公開されている配合 表(例えば、American Type Culture Collectionのカタログ中)に従い調製する ことができる。該細胞により産生されるGLP-2ペプチドを、ついで通常の方法に より培地から回収することができる。それらの通常の方法は、宿主細胞を遠心分 離または濾過により培地から分離し、上清または濾液のタンパク質性成分を塩( 例えば、硫酸アンモニウム)により沈殿させ、種々のクロマトグラフィー法(例 えば、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、アフィニ ティークロマトグラフィーなど)により精製することを含む。 本発明の医薬組成物においては、医薬組成物を製剤化する確立された任意の方 法(例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences,1985に記載されている方法 )により、GLP-2ペプチドを製剤化することができる。該組成物は、全身性注射 または注入に適した形態であってもよく、そのような場合には、滅菌水または等 張食塩水またはグルコース溶液などの適当な液体担体と共に製剤化することがで きる。該組成物は、当業者によく知られた通常の滅菌法により滅菌することがで きる。得られた水溶液は、使用のために包装するか、あるいは無菌条件下で濾過 し、凍結乾燥することができ、その凍結乾燥調製物は投与前に滅菌水溶液と合わ せることができる。該組成物は、生理的条件に近づけるために必要に応じて、緩 衝剤、張度調整剤など(例えば、酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、塩化ナトリ ウム、塩化カリウム、塩化カルシウムなど)の薬学的に許容される補助物質を含 有していてもよい。 また、本発明の医薬組成物は、鼻腔、経皮、肺または直腸投与に適合させるこ とができる。該組成物中で使用する薬学的に許容される担体または希釈剤は、通 常の任意の固体担体であってもよい。固体担体としては、例えば、乳糖、石膏、 ショ糖、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビアゴム、ステアリン酸マグ ネシウムおよびステアリン酸が挙げられる。同様に、担体または希釈剤には、当 該技術分野で公知の任意の徐放物質、例えば、モノステアリン酸グリセリルもし くはジステアリン酸グリセリルの単独体またはロウとの混合体を含めることが可 能である。 本発明の組成物を徐放製剤の形態で提供することが、特に有利であるかもしれ ない。そのような場合、該組成物は、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、又は乳酸/ グリコール酸共重合体などの適当な薬学的に許容される生分解性重合体によりカ プセル化されたか、又はその中に分散されたGLP-2ペプチドを含有するマイクロ カプセルまたは微粒子として製剤化することができる。 鼻腔内投与の場合には、該製剤は、エアゾール適用のための液体担体、特に水 性担体中に溶解または懸濁されたGLP-2ペプチドを含有していてもよい。該担体 は、可溶化剤(例えば、プロピレングリコール)、界面活性剤、例えばレシチン( ホスファチジルコリン)若しくはシクロデキストリンなどの吸収増強剤、または 例えばパラベンなどの保存剤等の添加剤を含有していてもよい。 一般には、本発明の化合物を、単位投与当たり0.5〜500mgの該ペプチドと薬学 的に許容される担体とを含む単位投与形として調剤する。 GLP-2ペプチドは、食欲調節不全に関連した疾患または障害の予防または治療 などのための食欲抑制または満腹感誘導において使用することが有利であると考 えられる。そのような疾患または障害としては、例えば、肥満およびII型糖尿病 が挙げられる。患者に投与されるGLP-2ペプチドの用量は、治療する病気のタイ プおよび重症度によって異なるが、一般には、約10μg/kg体重〜5mg/kg体重の範 囲内にある。 本発明の医薬組成物においては、GLP-2ペプチドを、別の食欲抑制剤または満 腹感誘導剤と組み合わせることができる。そのような薬剤の一例としては、食欲 抑制に何らかの影響を及ぼすことが示されているGLP-1が挙げられる(M.D.Turton ら,Nature 379,1996年1月4日,pp.69-72参照)。 さらに、GLP-2受容体を発現すると予想される組織(例えば、視床下部組織) を使用する結合研究においてGLP-2の受容体を同定するために、適切に標識され た形態のGLP-2ペプチド(例えば、放射能標識されたGLP-2)を使用することがで きると考えられる。該受容体がGLP-2結合により位置決定されたなら、発現クロ ーニングにより該受容体をクローニングすることができる。すなわち、当該組織 のcDNAライブラリーを調製し、該cDNAを適当なベクター中にクローニングし、該 ベクターを適当な細胞中に導入して、該cDNAを発現させ、ついで、該受容体を発 現するクローンをGLP-2に対する結合により同定することができる。ついで、該 受容体を安定に発現する細胞系を、GLP-2アゴニスト(す なわち、該受容体に作用して、満腹感を誘導したり又は食欲を抑制する化合物) またはGLP-2アンタゴニスト(すなわち、例えば癌による食欲不振または神経性 食欲不振の治療に使用するための、該受容体に対するGLP-2の作用を拮抗する化 合物)に関するスクリーニングアッセイにおいて使用することができる。 つぎに、以下の実施例において本発明をさらに詳しく説明するが、これらの実 施例は、特許請求する本発明の範囲を何ら限定するものではない。 実施例1腫瘍組織の酸エタノール抽出 文献記載のとおりに(Madsen,O.D.ら(1993)Endocrinology 133,2022-2030)、 ラットにおいて食欲不振性腫瘍を産生させた。50.07gの湿潤組織に相当する50個 の食欲不振性12C3AN(MSL-G-AN)腫瘍(−80℃)を、700mlの酸エタノール(96 %エタノール/0.7M HCl,HCl,3/1,vol/vol)により4℃でホモジナイズした。こ のホモジナイゼーションは、予め冷却(4℃)された2リットルのワーリングコ マーシャルブレンダー(Waring Commercial Blender)中、最大速度にて5分間 行なった。ホモジナイゼーション後、該混合物を4℃で16時間攪拌した。該混合 物を9000RPM、4℃で1時間遠心した。真空回転(vacuum rotation)により、上 清の容量を20%に減少させた。この過程の間にエタノールの大部分が除去され、 多少の沈殿物が生じる。4℃、20.000RPMでの1時間の遠心により、この沈殿物 を除去した。依然として脂質様物質を含有している該上清を濾過し、0.1%TFAで 平衡化したLiChroprep RP-18(Merck)カラム(2.5×10cm)に流速2ml/分で適用 した。該カラムを、100mlの0.1%TFAで流速4ml/分にて洗浄した。70%(vol/vol )アセトニトリルを含有する400mlの0.1%TFAで、結合物質を溶出した。そのア セトニトリルを真空回転により除去し、得られた混合物を凍結乾燥した。凍結乾 燥後、該物質を50mlの水に溶解し、425μlの1N NaOHでpHを5.3に調整した。さら に、該混合物をpH6.0まで滴定すると、沈殿物が生じた。pH5.3にまで逆滴定する と、この沈殿物は再び溶解した。したがって、pHを5.3に維持し、該混合物を凍 結乾燥した。 50個の腫瘍からの凍結乾燥物質の合計収量は、乾燥粉末として359mgであった 。 実施例2第1精製工程:セファデックスG-75上でのゲル濾過 38個の腫瘍に相当する酸エタノール抽出からの凍結乾燥物質(278mg)を、20m lの1M HAc中に再溶解し、セファデックスG75カラム(5×50cm)に適用した。該 カラムを平衡化し、1M HAcで流速55ml/時間にて溶出し、10mlに相当する画分を 集めた。各画分について、280nmでの吸収を記録した。該ゲル濾過のクロマトグ ラムを図1に示す。個々の画分を、5個の主要画分(G1(Fr.30-39)、G2(Fr.40-4 5)、G3(Fr.46-66)、G4(Fr.67-91)およびG5(Fr.92-118))中にプールし、凍結乾 燥後、バイオアッセイに付した。 実施例3第2精製工程:G4プールの分取HPLC ゲル濾過プールの食欲抑制活性のいくらかは、該活性がG4プールに存在するこ とを示した。このプールを、分取HPLCにより更に分画した。凍結乾燥されたG4物 質(80個の腫瘍に相当)を15mlの0.1%TFAに再溶解し、0.1%TFA中で平衡化した Vydac 214TP1022 C4カラム(2.2×25cm)上にポンプで注入した。該カラムを20m lの0.1%TFANついで100mlのMeCN/H2O/TFA(10.0:89.9:0.1,v/v/v)で洗浄した。 該物質を、25℃、流速4ml/分にて、MeCN/H2O/TFA(10.0:79.9:0.1,v/v/v)およ びMeCN/H2O/TFA(65.0:34.9:0.1,v/v/v)から形成される直線勾配で110分かけて 溶出した。紫外線吸収を214nmおよび280nmでモニターした。HPLCクロマトグラム (280nmでモニターしたもの)を図2に示す。10個の主要プールに相当する画分 が、図2に示すとおりに生成した。該容量を真空回転により約25%にまで減少さ せ、該画分を凍結乾燥し、バイオアッセイにおいて試験した。 画分G4H9において食欲抑制活性が見出され(実施例6)、この画分のペプチド を、アミノ酸配列分析および質量分析により分析した(実施例4)。 実施例4画分G4H9中のペプチドの化学的特徴づけ アプライド・バイオシステムズ・モデル(Applied Biosystems Model)477気 相シークエンサーを該製造業者の説明に実質的に従い使用する自動エドマン分 解により、アミノ酸配列分析を行なった。質量分析は、API III LC/MS/MSシステ ム(Sciex,Thornhill,Ont.,Canada)を使用して行なった。該三重四重極装置は 、2400の質量−電荷比(m/z)領域を有し、空気で補助される電子スプレー(pne umatically assisted electrospray)(イオンスプレーとも称される)インタフ ェースを備えている(Bruins,A.P.,Covey,T.R.,&Henion,J.D.(1987)Anal.Chem.59 ,2642-2646およびCovey,T.R.,Bonner,R.F.,Shushan,B.I.,&Hemon,J.D.(1988)Ra pid Commun.Mass Spectrom.2,249-256)。サンプルの導入は、シリンジ注入ポン プ(Sage Instruments,Cambridge,MA)により0.5〜1ml/分の液体流速で溶融キャ ピラリー(内径75mm)に通すことにより行なった。その装置のm/z目盛りは、 単位分解能(unit resolution)下にてポリ(プロピレングリコール)(PPG)の単 荷電(singly-charged)アンモニウム付加イオンで校正した。質量測定の精度は 、一般には、0.02%より良好である。画分G4H9 この画分中の優勢なペプチドは、アミノ酸配列:HADGSFSDEMNTILDNLATRDFINWL IQTKITDを有することが判明した。質量分析により判明した分子量は3796であっ た。このペプチドは、ラットGLP-2(1-33)と同一である。少量の以下の2つの ペプチドも見出された: DFPEEVAIAEELGRRHADGSFSDEMNTILDNLATRDFINWLIQTKITD およびHDEFERHAEGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGR。 これらのペプチドは、それぞれ、スペーサーペプチド2によりN末端が伸長した ラットGLP-2、およびラットGLP-1(1-36アミド)と同一である。 実施例5マウスにおける食欲抑制を測定するための試験方法 マウスに、それらの通常の飼料を2日間与えなかった。飼料を与えない1日目 は、20%ショ糖溶液に自由に近づけるようにした。飼料を与えない2日間の後、 試験物質を含有する0.5mlの溶液をマウスに腹腔内注射した。注射の30分後、個 々のマウスを、8個の15cm2の試験箱のうちの1個に入れた。これらの試験箱は 、ステンレス鋼格子の床と、その箱の中に突出しているガラス製の飲用管とを有 するものであった。該飲用管を、20%ショ糖を含有する貯蔵槽に接続 した。該飲用管は、内側に電極を含有していた。この電極は、飲むことによる溶 液との接触の検出を可能にするものであった。そのような検出は、該飲用管電極 とステンレス鋼格子の床とに接続された電子装置を用いて、マウスを通る弱い( 顕著でない)電流の流れを測定することにより行なった。試験中のショ糖溶液と の接触の合計量を電子的に記録することにより、ショ糖溶液の消費を10分間にわ たり測定した。ある与えられた試験物質により生じた食欲抑制の程度は、対照( 担体で処理された)マウスによるショ糖の消費の継続時間を、試験物質で処理さ れたマウスの場合と統計学的に比較することにより判定した。処理群のマウスに おける食欲抑制の程度を、対照群の反応に対する割合(%)として表した。 実施例6GLP-2 を含有する画分によるマウスにおける食欲抑制に関する試験 試験物質で処理した後の食欲抑制に関して(実施例5参照)、マウスを試験し た。該試験物質は、実施例3(ゲル濾過画分G4)または実施例4(HPLC画分G4H9 )に従い調製し、リン酸緩衝食塩水に溶解した食欲不振性グルカゴノーマ腫瘍の 抽出物よりなるものであった。3.3個の腫瘍に相当するゲル濾過画分G4からの凍 結乾燥物質を含有する試験溶液は、ショ糖の消費を72%抑制した。G4ゲル濾過画 分(実施例4および図2参照)の10個のHPLC亜画分のうち、GLP-2含有画分G4H9 だけが、統計学的に有意な食欲抑制を与え、5.3個の腫瘍に相当する凍結乾燥物 質を与えた場合に、ショ糖の消費を49%抑制した。 実施例7合成GLP-2によるマウスにおける食欲不振に関する試験 リン酸緩衝食塩水に溶解した合成ブタGLP-2よりなる試験物質で処理した後で 、実施例5に記載のとおり、食欲抑制に関してマウスを試験した。ブタGLP-2は 、以下のアミノ酸配列を有する:HADGSFSDEMNTVLDNLATRDFINWLLHTKITD。50マイ クログラムの合成ブタGLP-2を含有する試験溶液の腹腔内注射は、ショ糖の消費 を38%抑制した。 実施例8マウスにおける食欲抑制を測定するための試験方法 用する以外は、実施例5に記載のとおりである。試験物質を、リン酸緩衝食塩水 と1%アルブミンとよりなる担体に溶解する。担体に溶解した試験物質を、100 マイクロリットルの容量で静脈内(IV)に、あるいは10マイクロリットルの容量 で脳室内(ICV)に投与する。 実施例9合成GLP-2によるマウスにおける食欲不振に関する試験 合成ヒトGLP-2よりなる試験物質で処理した後で、実施例8に記載のとおり、 食欲抑制に関してマウスを試験した。ヒトGLP-2は、以下のアミノ酸配列を有す る:HADGSFSDEMNTILDNLAARDFINWLIQTKITD。3マイクログラムの合成ヒトGLP-2を 含有する試験溶液のIV注射は、ミルクの消費を24%抑制し、一方、3マイクログ ラムおよび10マイクログラムの合成ヒトGLP-2のICV注射は、ミルクの消費をそれ ぞれ32%および35%抑制した。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年1月30日(1998.1.30) 【補正内容】 請求の範囲 1.アミノ酸配列: X1HX2DGSFSDEMNTX3LDX4LAX5X6DFINWLX7X8TKITDX9 (式中、X1はNH2、DFPEEVAIVEELGRR,DFPEEVTIVEELGRR,DFPEEVNIVEELRRRまたはそ の断片、 X2はAlaまたはGly、 X3はIleまたはVal、 X4はAsn、SerまたはHis、 X5はAlaまたはThr、 X6はArgまたはLys、 X7はIleまたはLeu, X8はGlnまたはHis、および X9はOH、Lys、Arg、Arg-Lys、Lys-Arg、Arg-ArgまたはLys-Lysである) で表されるペプチドと薬学的に許容される賦形剤または担体とを含んでなる医薬 組成物の、食欲抑制または満腹感誘導のための使用。 2.X1がNH2である、請求項1に記載の組成物の使用。 3.X2がAlaである、請求項1に記載の組成物の使用。 4.X3がIleである、請求項1に記載の組成物の使用。 5.X4がAsnである、請求項1に記載の組成物の使用。 6.X5がAlaである、請求項1に記載の組成物の使用。 7.X6がArgである、請求項1に記載の組成物の使用。 8.X7がIleである、請求項1に記載の組成物の使用。 9.X8がGlnである、請求項1に記載の組成物の使用。 10.X9がOHである、請求項1に記載の組成物の使用。 11.請求項1に記載の組成物の使用であって、該ペプチドが配列: HADGSFSDEMNTILDNLAARDFINWLIQTKITD HADGSFSDEMNTILDNLATRDFINWLIQTKITDまたは HADGSFSDEMNTVLDNLATRDFINWLLHTKITD を有する組成物の使用。 12.食欲調節不全に関連した疾患または障害の予防または治療のための、請求 項1〜11のいずれか1項に記載の組成物の使用。 13.肥満またはII型糖尿病の予防または治療のための、請求項1〜11のいずれ か1項に記載の組成物の使用。 14.請求項1〜11のいずれか1項に記載のペプチドと、別の食欲抑制剤または 満腹感誘導剤とを含んでなる医薬組成物。 15.前記の別の食欲抑制剤または満腹感誘導剤がグルカゴン様ペプチド-1であ る、請求項14に記載の組成物。 16.食欲調節不全に関連した疾患または障害の治療方法であって、そのような 治療を要する個体に、該個体において食欲を抑制したり又は満腹感を誘導するの に十分な量の請求項1〜11のいずれか1項に記載のペプチドを投与することを含 んでなる方法。 17.該疾患または障害が肥満またはII型糖尿病である、請求項16に記載の方法 。 18.該ペプチドの量が、約10μg/kg体重〜約5mg/kg体重の範囲内にある、請求 項16に記載の方法。 19.食欲調節不全に関連した疾患または障害の治療方法であって、そのような 治療を要する個体に、該個体において食欲を抑制したり又は満腹感を誘導するの に十分な量の請求項11に記載のペプチドを投与することを含んでなる方法。 20.該疾患または障害が肥満またはII型糖尿病である、請求項19に記載の方法 。 21.該ペプチドの量が、約10μg/kg体重〜約5mg/kg体重の範囲内にある、請求 項19に記載の方法。 22.食欲調節不全に関連した疾患または障害の治療方法であって、そのような 治療を要する個体に、該個体において食欲を抑制したり又は満腹感を誘導するの に十分な量の酸エタノール抽出、ゲル濾過および分取HPLCにより調製されたグル カゴノーマ腫瘍抽出物のHPLC画分[該画分は、図2の画分G4H9として示され、且 つグルカゴン様ぺプチド2(GLP-2)を主成分として含有するか、 又は前記画分のいずれかの単一成分もしくは前記画分の2以上の成分の組合わせ を含む]を投与することを含んでなる方法。 23.該疾患または障害が肥満またはII型糖尿病である、請求項22に記載の方法 。 24.食欲調節不全に関連した疾患または障害の予防または治療用の医薬の製造 のための、請求項1〜11のいずれか1項に記載のペプチドの使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ, VN (72)発明者 ジャッジ、マーティン・エドワード デンマーク国、デーコー―1363 ケーベン ハーブン・ケー、4.ティーブイ、ベンダ ースガーデ 22 (72)発明者 マードセン、オレ・ドラッグスベク デンマーク国、デーコー―2860 セボル グ、キルデバッケガーズ・アレ 48エー (72)発明者 ホルスト、イェンス・ユール デンマーク国、デーコー―2900 ヘラルッ プ、オレ・オルセンズ・アレ 30

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アミノ酸配列: X1HX2DGSFSDEMNTX3LDX4LAX5X6DFINWLX7X8TKITDX9 (式中、X1はNH2、DFPEEVAIVEELGRR,DFPEEVTIVEELGRR,DFPEEVNIVEELRRRまたはそ の断片、 X2はAlaまたはGly、 X3はIleまたはVal、 X4はAsn、SerまたはHis、 X5はAlaまたはThr、 X6はArgまたはLys、 X7はIleまたはLeu, X8はGlnまたはHis、および X9はOH、Lys、Arg、Arg-Lys、Lys-Arg、Arg-ArgまたはLys-Lysである) で表されるペプチドと薬学的に許容される賦形剤または担体とを含んでなる医薬 組成物の、食欲抑制または満腹感誘導のための使用。 2.X1がNH2である、請求項1に記載の組成物の使用。 3.X2がAlaである、請求項1に記載の組成物の使用。 4.X3がIleである、請求項1に記載の組成物の使用。 5.X4がAsnである、請求項1に記載の組成物の使用。 6.X5がAlaである、請求項1に記載の組成物の使用。 7.X6がArgである、請求項1に記載の組成物の使用。 8.X7がIleである、請求項1に記載の組成物の使用。 9.X8がGlnである、請求項1に記載の組成物の使用。 10.X9がOHである、請求項1に記載の組成物の使用。 11.請求項1に記載の組成物の使用であって、該ペプチドが配列: HADGSFSDEMNTILDNLAARDFINWLIQTKITD HADGSFSDEMNTILDNLATRDFINWLIQTKITDまたは HADGSFSDEMNTVLDNLATRDFINWLLHTKITD を有する組成物の使用。 12.食欲調節不全に関連した疾患または障害の予防または治療のための、請求 項1〜11のいずれか1項に記載の組成物の使用。 13.肥満またはII型糖尿病の予防または治療のための、請求項1〜11のいずれ か1項に記載の組成物の使用。 14.請求項1〜11のいずれか1項に記載のペプチドと、別の食欲抑制剤または 満腹感誘導剤とを含んでなる医薬組成物。 15.前記の別の食欲抑制剤または満腹感誘導剤がグルカゴン様ペプチド-1であ る、請求項14に記載の組成物。 16.食欲調節不全に関連した疾患または障害の治療方法であって、そのような 治療を要する個体に、該個体において食欲を抑制したり又は満腹感を誘導するの に十分な量の請求項1〜11のいずれか1項に記載のペプチドを投与することを含 んでなる方法。 17.該疾患または障害が肥満またはII型糖尿病である、請求項16に記載の方法 。 18.該ペプチドの量が、約10μg/kg体重〜約5mg/kg体重の範囲内にある、請求 項16に記載の方法。 19.食欲調節不全に関連した疾患または障害の治療方法であって、そのような 治療を要する個体に、該個体において食欲を抑制したり又は満腹感を誘導するの に十分な量の請求項11に記載のペプチドを投与することを含んでなる方法。 20.該疾患または障害が肥満またはII型糖尿病である、請求項19に記載の方法 。 21.該ペプチドの量が、約10μg/kg体重〜約5mg/kg体重の範囲内にある、請求 項19に記載の方法。 22.食欲調節不全に関連した疾患または障害の治療方法であって、そのような 治療を要する個体に、該個体において食欲を抑制したり又は満腹感を誘導するの に十分な量の請求項16に記載の画分を投与することを含んでなる方法。 23.該疾患または障害が肥満またはII型糖尿病である、請求項22に記載の方法 。 24.食欲調節不全に関連した疾患または障害の予防または治療用の医薬の製造 のための、請求項1〜11のいずれか1項に記載のペプチドの使用。
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