JP2000333624A - レトルト米飯類の製造方法 - Google Patents

レトルト米飯類の製造方法

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JP2000333624A JP11145725A JP14572599A JP2000333624A JP 2000333624 A JP2000333624 A JP 2000333624A JP 11145725 A JP11145725 A JP 11145725A JP 14572599 A JP14572599 A JP 14572599A JP 2000333624 A JP2000333624 A JP 2000333624A
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敏雄 岸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レトルト特有の不快臭が感じられない高品質の
レトルト米飯類の製造方法を提供すること。 【構成】生米を水と共に容器に充填密封した後、加熱処
理を施して炊飯とレトルト殺菌を行うレトルト米飯類の
製造方法であって、上記の水として純水を用いることを
特徴とするレトルト米飯類の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レトルト米飯類の製造
方法に関し、更に詳細には、不快臭のない粥などのレト
ルト米飯類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、容器に収納したまま熱水ある
いは電子レンジなどの加熱手段により加熱調理して食す
る形態のレトルト米飯類製品が種々開発されており、こ
のような開発例としては、例えば、洗米・浸漬した精米
を水と共に耐熱性があり、実質的に酸素透過性のない容
器に充填した後、加圧加熱殺菌処理を行うレトルト食品
米飯類の製造方法において、レトルトによる調理と殺菌
を、初期品温を0〜40℃とし、100℃までの昇温時
間を8〜12分とすることを特徴とするレトルト食品米
飯類の製造方法(特開平4−320657号)が提案さ
れている。そして、このような製造方法によれば、手作
り製品と同様の食味を有する商品価値の高い風味の良い
レトルト食品米飯類を得ることができるとされている。
しかしながら、このような提案にもかかわらず、従来の
レトルト米飯類には、依然としてレトルト特有の不快臭
が残っていた。また、本発明者らは、この不快臭の問題
が、レトルト米飯類を製造する際、生米に対する水の使
用割合が多い場合や加熱処理の時間が長くなるほどいっ
そう顕著なものとなることを見出した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、レトルト特
有の不快臭が感じられない高品質のレトルト米飯類の製
造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、生米を水と共
に容器に充填密封した後、加熱処理を施して炊飯とレト
ルト殺菌を行うに当たり、上記の水として、塩素化合物
や鉄イオンなどの不純物を多く含む通常の飲用水に代え
て、このような不純物を除去及び/又は分解する処理を
施した水(純水)を用いることにより、上記課題を解決
できるとの知見に基づくものである。すなわち、本発明
は、生米を水と共に容器に充填密封した後、加熱処理を
施して炊飯とレトルト殺菌を行うレトルト米飯類の製造
方法であって、上記の水として純水を用いることを特徴
とするレトルト米飯類の製造方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で対象とする食品は、前述
のように、生米を水と共に容器に充填密封した後、加熱
処理を施して炊飯とレトルト殺菌を行うことにより得ら
れるレトルト米飯類であるが、かかる米飯類としては、
具体的には、例えば、粥、雑炊、リゾット、お茶漬け、
通常の御飯、味付け御飯、釜飯、ピラフ、おこわなどが
挙げられる。また、本発明は、かかる米飯類の中でも、
生米に対する水の使用割合が比較的多いもの、具体的に
は、粥、雑炊、リゾット、お茶漬けなどを対象とする場
合に特に有効である。つまり、これらの米飯類は、特に
加熱処理に伴う不快臭の発生が顕著となりやすいのであ
るが、本発明により上記の問題が解消され、風味の良好
な米飯類を得ることができるからである。
【0006】本発明においては、先ず、生米を洗米し、
水切りしておくのがよい。使用する生米としては、例え
ば、うるち米、もち種の五分搗米、七部搗米、精白米、
又は玄米が挙げられるが、その種類は特に制限されな
い。また、洗米した生米には、常法により浸漬処理を施
してもよく、又、施さなくてもよい。浸漬処理を施す場
合は、例えば、10〜30℃の水に30〜120分程度
浸漬すればよい。
【0007】次に、上記の生米を水と共に容器に充填密
封するが、本発明では、当該水として純水を用いること
が極めて重要である。ここで、本発明にいう純水とは、
塩素化合物や鉄イオンなどの不純物を多く含む飲用水や
天然水などの水から、このような不純物を除去及び/又
は分解する処理を施してH2Oに近い状態にしたもので
ある。かかる純水は、例えば、飲用水や天然水に、蒸
留、活性炭吸着、イオン交換、限外ろ過、精密ろ過、逆
浸透膜、紫外線分解などの処理を施すことにより調製す
ることができる。上記の処理は1種又は2種以上を組合
わせて施すことができ、特に、本発明では、蒸留水にイ
オン交換を施した純水を用いるのが好ましい。また、本
発明では、上記の純水に脱気(脱酸素)処理を施しても
よく、これにより不快臭の発生を更に好適に防止するこ
とができる。かかる脱気処理は、例えば、減圧、加熱、
気体透過性膜などを利用した公知の方法により適宜実施
し得るが、溶在酸素濃度が4ppm以下となるように施
すのが望ましい。また、生米を水と共に容器に充填密封
する際、容器内にはできる限り空気が入らないようにす
るのが好ましい。
【0008】容器に充填する生米と水の割合は、求める
米飯類の種類に応じて適宜設定されるが、本発明は、前
述のように、生米に対する水の使用割合が比較的多い場
合、具体的には、例えば、生米と水の割合が重量比で
1:2〜1:15、好ましくは1:5〜1:12である
場合に特に有効である。また、本発明では、生米を水と
共に容器に充填密封する際、上記の生米と水の他に、食
塩、醤油、味噌、砂糖、みりん、みりん風調味料、グル
タミン酸ナトリウム、肉エキスなどの調味成分、あるい
は肉や野菜などの具材を適宜加えてもよい。尚、本発明
で用いる容器としては、密封でき、後述する加熱処理に
耐え得るものであれば、特に支障なく用いることができ
る。具体的には、レトルトパウチや、得られた製品をそ
のまま電子レンジなどで調理できる各種の耐熱性樹脂容
器などを挙げることができる。
【0009】上記のようにして生米を水と共に容器に充
填密封した後、加熱処理を施して炊飯とレトルト殺菌を
行う。かかる加熱処理は、レトルトを用いて好適に実施
することができる。レトルトを用いて加熱処理を施す場
合、レトルト内の温度(以下、雰囲気温度という)を上
昇させると、上昇していく雰囲気温度に引きずられるよ
うにして容器内の品温が上昇していくが、この際、本発
明では、雰囲気温度を緩慢に上昇させて、15分以上、
好ましくは15〜50分程度かけて容器内の品温を10
0℃にまで昇温させるのがよい。これにより、不快臭が
ないことに加え、米飯がふやけ過ぎず且つ芯の残らない
適度に柔らかな食感を有する高品質のレトルト米飯類を
得ることができる。尚、本発明にいう品温とは、容器に
入った内容物の中心付近の温度をいう。
【0010】上記のようにして容器内の品温を100℃
にまで昇温させたら、当該温度付近にその品温を一定時
間保持するかあるいは保持することなく、雰囲気温度を
121℃以上になるように加熱上昇させてFO値が4以
上となるようにレトルト殺菌を行うが、この際には、雰
囲気温度を可及的速やかに上昇させて、短時間でレトル
ト殺菌を終了することが好ましい。これにより米飯の品
質低下を好適に抑制することができる。
【0011】
【実施例】うるち種の精白米を飲用水(水道水)で洗浄
・水切りしたもの25gと、飲用水(水道水)を蒸留し
た蒸留水に更にイオン交換を施して得た純水を加熱脱気
処理したもの(溶在酸素濃度約2ppm)225gとを
250g容量のレトルトパウチに充填し、できるだけレ
トルトパウチ内に空気が入らないようにして密封シール
した。次に、このレトルトパウチをレトルト釜に入れ、
図1に示した加熱処理条件により炊飯とレトルト殺菌を
行い、本発明のレトルト粥を得た。尚、図1中の品温
は、レトルトパウチ内の中心付近に温度センサーを挿入
して測定し、加熱開示後34分で100℃に達した。こ
のようにして得られたレトルト粥をレトルトパウチに収
容したまま熱水で温めた後、取り出して食したところ、
レトルト特有の不快臭が感じられず、手作りによる炊き
立ての粥のような甘い良好な風味を有し、しかも米飯が
ふやけ過ぎず且つ芯の残らない適度に柔らかな食感を有
する高品質のものであった。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、レトルト特有の不快臭
が感じられず、手作りによる炊き立ての甘い良好な風味
を有するレトルト米飯類を効率的に製造することができ
る。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における雰囲気温度および品温の変化を
示した図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生米を水と共に容器に充填密封した
    後、加熱処理を施して炊飯とレトルト殺菌を行うレトル
    ト米飯類の製造方法であって、上記の水として純水を用
    いることを特徴とするレトルト米飯類の製造方法。
  2. 【請求項2】 容器に充填する生米と水の割合が重量
    比で1:2〜1:15である請求項1記載のレトルト米
    飯類の製造方法。
  3. 【請求項3】 加熱処理をレトルトを用いて施し、こ
    の際、15分以上かけて容器内の品温を100℃にまで
    昇温させる請求項1又は2記載のレトルト米飯類の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012157343A (ja) * 2011-01-11 2012-08-23 Ajinomoto Co Inc レトルト冷やし粥
JP2012231806A (ja) * 2005-06-03 2012-11-29 Fuji Oil Co Ltd 米飯用品質改良剤ならびにそれを用いた米飯類およびその製造法
KR20160103708A (ko) * 2015-02-25 2016-09-02 김춘석 레토르트 파우치 포장밥의 제조방법

Cited By (4)

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