JP2000060512A - 食品の処理方法 - Google Patents

食品の処理方法

Info

Publication number
JP2000060512A
JP2000060512A JP10232896A JP23289698A JP2000060512A JP 2000060512 A JP2000060512 A JP 2000060512A JP 10232896 A JP10232896 A JP 10232896A JP 23289698 A JP23289698 A JP 23289698A JP 2000060512 A JP2000060512 A JP 2000060512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
water
rice
acidic water
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10232896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3829488B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Takahashi
宏行 高橋
Hiroki Matsuo
宏樹 松尾
Osamu Yoshida
修 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Oxygen Co Ltd, Nippon Sanso Corp filed Critical Japan Oxygen Co Ltd
Priority to JP23289698A priority Critical patent/JP3829488B2/ja
Publication of JP2000060512A publication Critical patent/JP2000060512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3829488B2 publication Critical patent/JP3829488B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質を低下させることがなく、かつ、長期間
保存可能な無菌充填包装食品を得ることができる食品の
処理方法を提供する。 【解決手段】 食品を室温以上の電解酸性水に接触させ
る電解酸性水処理を行った後、室温以上の水で洗浄する
水洗処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品の処理方法に
関し、詳しくは、高品質かつ長期保存可能な無菌充填包
装食品等を製造する際の食品の殺菌処理等を行う方法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
各種食品を無菌状態で包装した商品が広く流通してい
る。これらの製法としては、食品をガスバリア性のフィ
ルム等で密封包装する前、あるいは密封包装した後に、
高温に加熱して調理及び殺菌処理を施す方法が一般的に
用いられている。
【0003】しかし、密封包装する前に加熱殺菌を行う
方法では、殺菌工程を終えて密封包装を行うまでの間
に、細菌等により二次汚染することがあった。これを防
止するためには、クリーンルーム等の高額な無菌設備を
設ける必要があるが、設備投資が大きくなり、コスト高
の要因となっていた。このため、密封包装後に加熱殺菌
を行うことが望ましいが、食品の種類によっては、高温
での加熱処理によって品質に悪影響を受けるものがあっ
た。
【0004】一方、米飯を例にとると、原料米(精白
米)には、Bacillus属、Micrococcu
s属、Pseudomonas属等の細菌が、1g当た
り10 〜10個程度付着している。なかでも、Ba
cillus属の細菌が形成する耐熱性芽胞は、炊飯時
の加熱だけでは十分に殺菌を行うことが困難である。こ
のため、特開平5−176696号公報に記載された方
法では、あらかじめ通常の炊飯方法で炊いた米飯を無菌
設備内で脱酸素剤と共に密封包装した後、さらに高温で
加熱殺菌処理を行って耐熱性芽胞を死滅させるようにし
ている。ところが、この方法では、クリーンルーム等の
高額な無菌設備が必須であるだけでなく、高温での再加
熱による米飯の品質劣化は免れなかった。
【0005】また、過度な加熱による殺菌ではなく、無
菌化(無菌の状態に近づける)の範疇で、静菌剤により
微生物の増殖を抑制する方法も行われている。しかし、
この場合には、厳密には無菌状態ではないものが多く、
また、静菌剤の添加によって食品の品質に悪影響を与え
ることがあった。例えば、特開平5−176693号公
報には、グルコノデルタラクトンや有機酸類等の静菌効
果を有する物質を、米の浸漬水や炊飯水に添加し、炊飯
後のpHを低下させることによって製品の保存性を高め
る方法が記載されている。しかし、この方法では、添加
剤によって製品に酸味及び酸味臭が出て品質が損なわれ
ていた。
【0006】これに対して、特開平8−131136号
公報に記載された食品の殺菌方法は、塩化ナトリウム溶
液等の電気分解の際に陽極側に得られる水(電解酸性
水)を用い、さらに食品を蒸気透過性及びバクテリアバ
リア性を有するフィルムで被覆して加熱調理するように
している。この方法によれば、過度の加熱や静菌剤の添
加による品質劣化を解消し、クリーンルーム等の高額な
無菌設備を必要としない低コストな食品が得られる。
【0007】すなわち、上述の方法は、無菌充填包装米
飯を例にした場合、殺菌手段として電解酸性水を炊飯水
として用い、さらに場合によっては、洗米や浸漬の際の
水としても使用するようにしている。この方法は、前記
特開平5―176693号公報に記載された方法に比べ
ると、品質的に優位性の高いものであった。しかし、炊
飯水として電解酸性水を使用すると、若干ではあるが、
電解酸性水の影響で品質が低下することがあった。
【0008】そこで本発明は、電解酸性水を使用するた
めに生じる食品の品質の低下を回避し、より高品質で、
かつ、長期間保存することが可能な無菌充填包装食品等
を製造することができる食品の処理方法を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の食品の処理方法は、食品を電解酸性水に接
触させる電解酸性水処理を行った後、水で洗浄する水洗
処理を行うことを特徴とするものであり、特に、前記食
品が洗米して浸漬処理を行った米であり、かつ、前記水
洗処理を行った後に炊飯処理を行うことを特徴としてい
る。
【0010】さらに、前記電解酸性水が、温度25℃に
おけるpHが7.0以下、好ましくは3.0以下、酸化
還元電位が800mV以上、好ましくは1000mV以
上、溶存塩素濃度が1〜200ppm、好ましくは10
〜50ppmであることを特徴としている。
【0011】前記電解酸性水処理は、食品表面の殺菌や
菌の損傷(耐熱性低下等)を主な目的とした処理であ
り、食品と電解酸性水との接触は、食品を電解酸性水中
に浸したり、食品に電解酸性水をシャワリングすること
により行うことができ、適宜に撹拌することによって接
触効果を高めることができる。
【0012】本発明で用いる電解酸性水は、25℃にお
けるpHが7.0以下、酸化還元電位が800mV以
上、溶存塩素が1〜200ppmが適当であり、特に、
pHが3.0以下、酸化還元電位が1000mV以上、
溶存塩素が10〜50ppmであるものが好ましい。電
解酸性水の特性が上記範囲内であれば、十分な殺菌効果
が得られるとともに、次の水洗処理も容易に行うことが
できる。
【0013】また、電解酸性水の温度は、高いほど殺菌
等の効果は高く、室温(常温)〜100℃(沸点)の間
で、食品の種類に応じて適宜に選択することができる。
すなわち、食品を電解酸性水に接触させた場合に、十分
な殺菌等の効果が得られ、かつ、その食品の品質に大き
な変化が認められない温度に設定すればよい。例えば、
米の場合には40〜75℃が適当である。
【0014】電解酸性水処理の時間は、特に制限される
ものではなく、食品の種類や電解酸性水の温度等により
適宜に設定することができる。電解酸性水の効果は速効
性であり、短時間でも十分な効果を発揮するので、例え
ば、米の場合は1秒〜5分、好ましくは15秒〜2分が
適当である。1秒未満では十分な効果が得られないこと
があり、1秒でも相当な効果が得られるが、15秒以上
行うことで、より確実な効果が得られる。一方、5分を
超えて処理を行っても、殺菌等の効果はほとんど進展せ
ず、食品の内部に侵入する電解酸性水が多くなるので、
後工程の水洗処理に過大な負担がかかるだけでなく、電
解酸性水の除去が不十分となって食品の品質に悪影響を
与えることもある。したがって、食品の品質に与える影
響を考慮すると、電解酸性水との接触時間は、殺菌等の
効果を損なわない範囲でできるだけ短く設定することが
好ましい。
【0015】電解酸性水処理後の水洗処理は、電解酸性
水処理によって食品に付着した電解酸性水を洗い流すこ
とを主な目的とした処理であり、通常は、電解酸性水処
理を行った食品を水道水等の通常の水に浸して適宜撹拌
したり、流水中に浸したり、シャワリングしたりするこ
とにより行うことができ、水中での超音波洗浄も併用す
ることができる。
【0016】このとき用いる水は、通常の飲料水でよ
く、特に限定されるものではない。水温や時間は、適宜
に設定することができ、常温でも十分であるが、水温は
高いほど、時間は長いほど、洗浄効果は高まるので、食
品の品質に悪影響を与えない範囲で選択すればよい。通
常、水温は、常温(室温)〜100℃が適切であり、米
の場合には室温〜40℃が好ましい。洗浄時間は、水温
が低い場合には食品への影響が少ないので長時間洗浄が
可能であるが、水温を高くする場合には、品質への影響
を極力抑えるために短くすべきである。
【0017】なお、前記電解酸性水処理や水洗処理は、
食品をコンベヤー等で搬送しながら連続的に行うことも
できる。また、浸漬等の処理と水切りとを複数回繰返し
て行うことも効果的であり、電解酸性水処理では、異な
る特性の電解酸性水を用いるようにしてもよい。
【0018】このように、電解酸性水処理を行った後に
水洗処理を行うことにより、食品に付着した電解酸性水
を除去することができるので、電解酸性水に起因する食
品の品質低下を防止することができる。
【0019】例えば、最終的な製品が米飯である場合に
は、常法通り、水道水等の通常の水で洗米して浸漬処理
を行った米に前記電解酸性水処理と水洗処理とを行い、
次いで通常の水で常法通りに炊飯することにより、無菌
状態で高品質な米飯が得られる。すなわち、洗米,浸
漬,炊飯の各工程では電解酸性水を全く使用せず、浸漬
処理後に前記電解酸性水処理を施し、次いで水洗処理を
行ってから炊飯を行うので、電解酸性水が製品の米飯に
残存することがほとんどなく、高品質でかつ長期間保存
可能な米飯を得ることができる。
【0020】以下、米飯の製造を例に挙げて処理手順を
さらに詳細に説明する。まず、洗米及び浸漬処理は、通
常の炊飯操作と同様に行うことができ、通常の水で常法
通りの操作を行い、米に十分に水を吸収させる。
【0021】次に、浸漬処理終了後の米を、米が通過し
ない程度のメッシュのざる等の容器に移し、容器ごと電
解酸性水中に浸漬して電解酸性水処理を行う。米の場合
は、その内部ではなく、表面層が細菌等により汚染され
ているため、電解酸性水を内部まで含浸させる必要はな
く、表面に接触させるだけで十分な殺菌等の処理を行う
ことができる。また、前工程の浸漬処理で十分に水を吸
収した米粒は、電解酸性水と接触しても電解酸性水が米
粒の内部まで浸入することはない。このような電解酸性
水処理を行うことにより、米粒表面の殺菌や菌の損傷を
行うことができる。
【0022】電解酸性水処理を行った後、電解酸性水の
水切りを行ってから、前記容器ごと水中に浸漬して水洗
処理を行い、米の表層に付着した電解酸性水が残留しな
いように洗浄する。この水洗処理は、流水中で行い、か
つ、水中への浸漬と水切りとを繰返すことにより、電解
酸性水の除去を効果的に行うことができる。
【0023】水洗処理を行った米は、通常の水を使用し
て通常の方法で炊飯を行うことができる。したがって、
従来法では、炊飯あるいは洗米や浸漬の段階で電解酸性
水を使用するため、電解酸性水が米粒内に侵入すること
が避けられなかったが、本発明方法によれば、米粒内に
電解酸性水が侵入することはほとんどなく、しかも、電
解酸性水処理後に水洗処理を行って電解酸性水を除去す
るようにしているので、米粒に電解酸性水を含まない状
態で炊飯でき、これによって非常に高品質の米飯の製造
が可能になる。
【0024】上述の処理を施した米を使用して無菌充填
包装米飯を製造する際には、耐熱性プラスチックトレー
に上記処理を施した米と、通常の水とを充填し、蒸気透
過性及びバクテリアバリア性を有するフィルムで覆い、
高温蒸気等で加熱して個食容器炊飯を行えばよい。炊飯
後は、通常のものと同様に、容器をガスバリア性フィル
ムで被覆して製品とする。また、必要に応じて脱酸素剤
を封入してもよい。
【0025】炊飯時に使用する上記フィルムとしては、
蒸気を透過する機能(蒸気透過性)と、微生物を透過さ
せない機能(バクテリアバリア性)とを有するととも
に、加熱調理温度に対応した耐熱性を具えているもので
あれば、様々な材質のものを使用することができる。ま
た、全体的に蒸気透過性を有するフィルムを使用するこ
とができるが、蒸気透過性部分を形成する蒸気透過性フ
ィルムと、蒸気非透過性部分を形成する蒸気非透過性フ
ィルムとを接合したり、蒸気透過性フィルムの一部を加
工して蒸気非透過性にしたり、蒸気透過性フィルムの一
部に蒸気非透過性フィルムを積層したりしたものを使用
することもできる。なお、蒸気非透過性フィルムとして
は、所定の耐熱性を有し、かつ、蒸気透過性フィルムと
の接合に必要な接合性を有するものであればよく、食品
の包装に通常用いられるているポリエチレンや、ポリエ
チレンとポリスチレンとの積層フィルム等を使用でき
る。
【0026】なお、本発明方法は、上述の米飯の製造の
他、麦飯やおかゆ等の製造にも効果的であり、アワ,ヒ
エ等の穀類をはじめとして、大豆,小豆,グリーンピー
ス等の豆類、コーン,大根,人参,ジャガイモ,サツマ
イモ,里芋,アスパラガス等の各種野菜類、スパゲッテ
ィ,マカロニ等のパスタ類、うどん,そば,ラーメン,
ソーメン等の麺類の前処理として極めて効果的である。
また、製品形態としても、無菌充填包装食品の製造のみ
ならず、チルド食品や冷凍食品,乾燥食品等の殺菌工程
としても利用できる。
【0027】
【実施例】実施例1 うるち米を常法により洗米して浸漬処理を行った後、こ
の米を75℃に保温した電解酸性水(pH2.3,酸化
還元電位1180mV,溶存塩素35pm)中に投入
し、緩やかに撹拌しながら60秒間の電解酸性水処理を
行った。一旦、電解酸性水から米を取出して水切りをし
た後、新しい電解酸性水を用いて同じ条件の電解酸性水
処理を行った。1回の電解酸性水処理に使用した電解酸
性水は、うるち米10kg(洗米・浸漬後は12.2k
g)に対して、22.5kgとした。次に、水道水をオ
ーバーフローさせた流水中に米を投入し、緩やかに撹拌
しながら150秒間の水洗処理を行った。この水洗処理
は、水切りを挟んで3回繰り返した。
【0028】水洗処理した米110gと水90mlとを
耐熱性プラスチック容器(上下層はポリエチレン,中間
層(ガスバリア層)はエチレン酢酸ビニルアルコール共
重合体(商品名エバール))に充填し、蒸気透過性及び
バクテリアバリア性を有するフィルム(デュポン(株)
製:高密度ポリエチレン繊維シート、商品名タイペッ
ク)で被覆した。
【0029】これを連続式蒸し機により100℃で60
分の個食炊飯を行った。その後、さらにガスバリア製フ
ィルム(表層はナイロン,中間層はエチレン酢酸ビニル
アルコール共重合体(商品名エバール),シーラント層
(接合面)はポリエチレン)で被覆し、無菌充填包装米
飯とした。製造した1500食を、35℃で1ケ月間保
管し、大量保存したときの1週間毎の腐敗状況の確認と
1ケ月後の品質評価試験とを行った。なお、腐敗状況の
確認は、1週間毎に全検体の腐敗状態を目視で確認し、
その累計を腐敗検体数とした。その結果を表1に示す。
また、品質評価試験は、加温して実際に喫食し、味,臭
い,色合いを評価し、これらの総合評価を行った。同時
に、米飯の9倍量の蒸留水を加えて米飯を破砕し、その
上澄みのpHを測定した。その結果を表2に示す。
【0030】比較例1 実施例1における電解酸性水処理及び水洗処理を行わな
かった以外は、実施例1と同じ条件で充填包装米飯を1
500食製造し、35℃で大量保存したときの1週間毎
の腐敗状況の確認(表1)と、1ケ月後の品質評価試験
(表2)とを行った。
【0031】比較例2 うるち米を、常法通り洗米して浸漬した後、電解酸性水
(pH2.3、酸化還元電位1180mV、溶存塩素濃
度35ppm)を炊飯水として個食炊飯した。炊飯水と
米との割合や炊飯条件は実施例1と同じとした。実施例
1と同様に1500食を35℃で保存し、1ケ月後の品
質評価試験(表2)を行った。
【0032】
【表1】
【0033】表1から明らかなように、比較例1では、
4週間後に1500食のうち累計7食に腐敗が認められ
たのに対し、実施例1では、全検体において腐敗検体は
認められず、全数が完全に殺菌されていることが証明さ
れた。
【0034】
【表2】
【0035】表2の結果から、比較例2は、味,臭いに
ついて実施例1及び比較例1に比べて僅かに劣ることが
わかる。これは、電解酸性水を炊飯水に使用しているた
めであると思われる。また、比較例2のpHは、3区の
中でもっとも低い。これに対し、実施例1は、個食炊飯
である以外は通常の炊飯米に近い比較例1に比べて味,
臭いともに差がなく、電解酸性水処理及び水洗処理によ
る品質への悪影響はないことがわかる。むしろ、色合い
については、比較例1よりも良好な印象であった。これ
らの結果から、実施例1の総合評価は、比較例1及び比
較例2に比べて良い結果となった。
【0036】また、静菌効果を有するグルコン酸等を炊
き水に添加して保存性を向上させた米飯等では、pHが
4.5前後のものが多いが、実施例1は、比較例1と略
同じpH値であり、通常の炊飯米に極めて近いことがわ
かる。
【0037】実施例2 米に対して麦を1割加えた麦飯を製造した。製造手順は
実施例1と略同様とした。その結果、実施例1と同様
に、保存性が良好で、1ケ月保存後の品質にも優れたも
のが得られた。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の食品の処
理方法によれば、品質を低下させることがなく、かつ、
長期間保存可能な無菌充填包装食品を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 修 東京都港区西新橋1−16−7 日本酸素株 式会社内 Fターム(参考) 4B021 LA24 LP04 LP09 LW01 LW02 LW09 MC01 MK14 MQ01 MQ05 4B023 LC08 LE12 LE15 LG01 LK01 LP05 LP08 LP10 LP18 LP20 4D061 AA03 AA04 AB01 AB07 AB10 BA03 BB01 BB04 BB39 BD13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を電解酸性水に接触させる電解酸性
    水処理を行った後、水で洗浄する水洗処理を行うことを
    特徴とする食品の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記食品が、洗米して浸漬処理を行った
    米であり、かつ、前記水洗処理を行った後に炊飯処理を
    行うことを特徴とする請求項1記載の食品の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記電解酸性水は、温度25℃における
    pHが7.0以下、酸化還元電位が800mV以上、溶
    存塩素濃度が1〜200ppmであることを特徴とする
    請求項1記載の食品の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記電解酸性水は、温度25℃における
    pHが3.0以下、酸化還元電位が1000mV以上、
    溶存塩素濃度が10〜50ppmであることを特徴とす
    る請求項1記載の食品の処理方法。
JP23289698A 1998-08-19 1998-08-19 米の処理方法 Expired - Fee Related JP3829488B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23289698A JP3829488B2 (ja) 1998-08-19 1998-08-19 米の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23289698A JP3829488B2 (ja) 1998-08-19 1998-08-19 米の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000060512A true JP2000060512A (ja) 2000-02-29
JP3829488B2 JP3829488B2 (ja) 2006-10-04

Family

ID=16946546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23289698A Expired - Fee Related JP3829488B2 (ja) 1998-08-19 1998-08-19 米の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3829488B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009144895A1 (ja) * 2008-05-27 2009-12-03 シャープ株式会社 加熱調理器における調理方法
US7887867B2 (en) 2004-02-23 2011-02-15 Kraft Foods Global Brands Llc Stabilized non-sour dairy base materials and methods for preparation
JP5155466B1 (ja) * 2012-03-28 2013-03-06 株式会社マルエー食糧 米飯の製造方法
JP2014018123A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Tablemark Co Ltd 密封食品の製造方法
CN104187292A (zh) * 2014-07-22 2014-12-10 南昌大学 一种鲜湿米粉的加工方法
JP2017055776A (ja) * 2017-01-04 2017-03-23 テーブルマーク株式会社 密封食品の製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7887867B2 (en) 2004-02-23 2011-02-15 Kraft Foods Global Brands Llc Stabilized non-sour dairy base materials and methods for preparation
WO2009144895A1 (ja) * 2008-05-27 2009-12-03 シャープ株式会社 加熱調理器における調理方法
JP2009284772A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Sharp Corp 加熱調理器における調理方法
JP4644727B2 (ja) * 2008-05-27 2011-03-02 シャープ株式会社 加熱調理器
JP5155466B1 (ja) * 2012-03-28 2013-03-06 株式会社マルエー食糧 米飯の製造方法
JP2014018123A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Tablemark Co Ltd 密封食品の製造方法
CN104187292A (zh) * 2014-07-22 2014-12-10 南昌大学 一种鲜湿米粉的加工方法
CN104187292B (zh) * 2014-07-22 2016-10-19 南昌大学 一种鲜湿米粉的加工方法
JP2017055776A (ja) * 2017-01-04 2017-03-23 テーブルマーク株式会社 密封食品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3829488B2 (ja) 2006-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100877474B1 (ko) 무균화 포장 보리밥의 제조방법
CA1131982A (en) Hermetically packed foods
JPH04501513A (ja) 保存性の良い米製品およびその製法
NZ514404A (en) Food preparation and packaging process
JP2000060512A (ja) 食品の処理方法
CA1288276C (en) Preservation of foodstuffs
KR101313870B1 (ko) 쌀밥의 제조 방법
CN107048372A (zh) 一种速食蔬菜包的加工方法及其产品
KR100874327B1 (ko) 장기 보관이 가능한 무균화 포장 검정콩밥의 제조 방법
JP2006320319A (ja) 米飯食品の製造方法
JP6254313B1 (ja) 米飯の製造方法、かやく御飯の製造方法、及びおにぎりの製造方法
JPH0789879B2 (ja) 安全かつ長期保存可能な米飯の製造方法
KR100228509B1 (ko) 장기보존이 가능한 잡곡밥의 제조방법
JP3731370B2 (ja) 長期保存可能な米飯の製造方法及び包装米飯
JPH1156270A (ja) レトルト食品及び温熱食品の製造方法
JPH03164155A (ja) 食品又は包装材料をオゾン,アルコールおよび有機酸により交互処理又は混合処理する殺菌方法
JPH08131136A (ja) 食品の加熱調理方法及び炊飯方法
JPH0361417B2 (ja)
JP6343117B2 (ja) 密封食品の製造方法
JP3645500B2 (ja) 保存性食品の製造方法
JP2017055776A (ja) 密封食品の製造方法
JPH07246066A (ja) 加工米、レトルト米及びこれらによる米飯の製造方法
KR102612395B1 (ko) 즉석조리용 토란대 통조림의 제조방법 및 이에 의해 제조된 즉석조리용 토란대 통조림
JP4290458B2 (ja) 発芽玄米の製造方法
JP3788336B2 (ja) パスタ,麺類の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees