JP2000317943A - タイヤ加硫機及びタイヤ加硫設備 - Google Patents

タイヤ加硫機及びタイヤ加硫設備

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JP2000317943A
JP2000317943A JP13081399A JP13081399A JP2000317943A JP 2000317943 A JP2000317943 A JP 2000317943A JP 13081399 A JP13081399 A JP 13081399A JP 13081399 A JP13081399 A JP 13081399A JP 2000317943 A JP2000317943 A JP 2000317943A
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義宣 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に大型タイヤの加硫に有利であり、生タイ
ヤの搬入、タイヤの取出し及びタイヤ金型の交換作業を
容易に行え、機械高さを低くかつ部品点数を減らせるこ
とにより、生産性の向上、自動化、コンパクト化及びコ
ストダウンを図ることが可能なタイヤ加硫機及びタイヤ
加硫設備を提供することにある。 【解決手段】 本発明では、上下動可能な上部ボルスタ
ー2に組付けられる上金型5と、下部ボルスター6に組
付けられる下金型10とを備えたタイヤ金型13を用い
てタイヤを加硫するタイヤ加硫機1において、上部ボル
スター2を上昇させた状態で、上部ボルスター2を残し
て下部ボルスター6のみを加硫位置からほぼ水平方向へ
移動可能に構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に装着さ
れる空気入タイヤを加硫するタイヤ加硫機及び該タイヤ
加硫機が複数台設けられているタイヤ加硫設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5に示すような従来の機械式
タイヤ加硫機51は、ドーム52内に組付けられる上金
型53と、ベース54上に固定される下金型55とから
なるタイヤ金型56を備えており、該タイヤ金型56を
用いてタイヤを加硫するように構成されている。このた
め、ドーム52の上部にはガイドローラ57が回転自在
に取付けられ、その左右両側には垂直方向へ延びたガイ
ド溝58を有するサイドプレート59が配設されてい
る。また、ベース54側には、図示しない駆動装置によ
り回転駆動されるクランクギヤ60が設けられており、
該クランクギヤ60は図示しないリンク機構を介してド
ーム52側と連結されている。
【0003】このようなタイヤ加硫機51においては、
図4に示す閉状態のタイヤ金型56によるタイヤの加硫
が終了すると、図示しない駆動装置によりクランクギヤ
60を時計方向へ回転させる。これに伴い、上型53を
組付けたドーム52が、ガイドローラ57により図示し
ないリンク機構を介してサイドプレート59のガイド溝
58及び上縁部59aに沿って移動し、図5に示す如
く、サイドプレート59の上縁部59aの外端側に配置
され、タイヤ金型56が開放される。しかる後、加硫済
みタイヤを取出し、未加硫タイヤを搬入し、クランクギ
ヤ60を反時計方向へ回転させ、上記と逆の手順で操作
してタイヤ金型56を全閉して再びタイヤの加硫を開始
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のタイヤ加硫機51では、タイヤ金型56の開閉
時にドーム52がガイドローラ57によりサイドプレー
ト59のガイド溝58及び上縁部59aに沿って移動す
るので、上金型53と下金型55との間が狭く、かつ同
サイドプレート59がタイヤの搬入及び取出しや金型の
交換に際して邪魔になり、作業性及び生産性に問題があ
った。また、従来のタイヤ加硫機51では、上金型53
を組付けたドーム52の開閉動作(チルトバック動作又
はスライドバック)が曲線的であるため、特に大型加硫
機で上部可動部に多大な負荷を掛けることになり、複雑
なリンク機構などが必要となる上、部品点数も多くな
り、コスト高を招来していた。さらに、従来のタイヤ加
硫機51では、機械の据え付け高さも大きくなるので、
機械の大型化を招き、工場内で大きな設置スペースが必
要となるという不具合を有していた。
【0005】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、特に大型タイヤの加硫に有
利であり、生タイヤの搬入、タイヤの取出し及びタイヤ
金型の交換作業を容易に行え、機械高さを低くかつ部品
点数を減らせることにより、生産性の向上、自動化、コ
ンパクト化及びコストダウンを図ることが可能なタイヤ
加硫機及びタイヤ加硫設備を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明は、上下動可能な上部ボル
スターに組付けられる上型部と、下部ボルスターに組付
けられる下型部とを備えたタイヤ金型を用いてタイヤを
加硫するタイヤ加硫機において、前記上部ボルスターを
上昇させた状態で、前記上部ボルスターを残して前記下
部ボルスターのみを加硫位置からほぼ水平方向へ移動可
能に構成している。また、本発明は、上下動可能な上部
ボルスターに組付けられる上型部と、下部ボルスターに
組付けられる下型部とを備えたタイヤ金型を用いてタイ
ヤを加硫するものであって、前記上部ボルスターを上昇
させた状態で、前記上部ボルスターを残して前記下部ボ
ルスターのみを加硫位置からほぼ水平方向へ移動可能に
構成した複数台のタイヤ加硫機を並設し、これらタイヤ
加硫機に沿って搬送路を設け、該搬送路上に、生タイヤ
搬入装置、タイヤ取出し装置及びタイヤ金型交換装置の
少なくとも1つを前記タイヤ加硫機の下部ボルスターが
移動した位置へ搬送可能に設けている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。ここで、図1は本発明の実
施の形態に係るタイヤ加硫機を示す正面図、図2は図1
におけるタイヤ加硫機を示す側面図である。
【0008】図1及び図2に示す如く、本発明の実施の
形態に係るタイヤ加硫機1は、特に大型のタイヤTを加
硫するのに適した機械であり、上部側に配置される上下
動可能な上部ボルスター2と、同上部ボルスター2の下
面に断熱板3を介してボルト締めされる上プラテン(上
加熱板)4と、同上プラテン4にボルト締めされて組付
けられる上金型5と、下部側に配置される下部ボルスタ
ー6と、同下部ボルスター6の上部に組付けられ、上下
部ボルスター2,6を介して金型に加圧力(油圧又は空
気圧)を加える加圧装置7と、同加圧装置7の上面に断
熱板8を介してボルト締めされる下プラテン(下加熱
板)9と、同下プラテン9にボルト締めされて組付けら
れる下金型10と、下部ボルスター6の下部に固定さ
れ、タイヤTの開放部に挿入してタイヤ加硫のための蒸
気(又は温水、ガス、水等)を導入し、タイヤTを精度
良く保持する機能を持つ中心機構11と、上下部ボルス
ター2,6を着脱自在に連結し、加圧装置7によって加
えられる力を保持する複数本(本実施形態では4本)の
タイロッド12とをそれぞれ具備して構成されている。
なお、図1及び図2に示す上下金型5,10によって構
成されるタイヤ金型13は、上下2分割の通称2ピース
モールドタイプ、あるいは放射状に分割するセクショナ
ルモールドタイプのいずれにも適用することが可能であ
る。なお、上プラテン(上加熱板)4、及び下プラテン
(下加熱板)9のかわりとして、上ドーム及び下ドーム
を採用してもよい。
【0009】これら上下部ボルスター2,6は、加圧力
を保持するに十分な鋼製厚板で形成されている。そし
て、上部ボルスター2は、床面上に立設した昇降ガイド
14に案内されながら、昇降装置(例えば、油圧シリン
ダ)15によって上下動し得るように構成されている。
また、下部ボルスター6の下部には、前後移動装置16
が取付けられており、上部ボルスター2を上昇させてタ
イヤ金型13の開放などを行う状態で、下部ボルスター
6のみが上部ボルスター2を残して加硫位置(図2中の
鎖線位置)からほぼ水平方向へ移動可能に構成されてい
る。このため、同前後移動装置16は、下部ボルスター
6の下面に垂下して固着される左右一対の支持ブラケッ
ト17と、同支持ブラケット17の外側面に回転自在に
取付けられる車輪18と、同車輪18を案内すべく間隔
を置いて床面側に固定される左右一対のガイドレール1
9と、同ガイドレール19の前端部に取付けられ、その
上を車輪18が走行すべく下部ボルスター6を押圧した
り、あるいは引っ張ったりする駆動装置(例えば、油圧
シリンダ)20とを備えており、同駆動装置20の出没
可能な作動ロッド20aの先端部は支持ブラケット17
に連結されている。
【0010】一方、上記下部ボルスター6が移動(前
進)した位置には、図2に示す如く、チャッキング手段
21を有する生タイヤ搬入又はタイヤ取出し装置22
や、連結手段23を有するタイヤ金型交換用補助装置2
4が配置されている。生タイヤ搬入又はタイヤ取出し装
置22のうち、生タイヤ搬入装置は、生タイヤを中心機
構11に挿入する機能を有し、別に設けられた生タイヤ
の準備位置にて同生タイヤを受け取り、この生タイヤを
加硫機1の前進した位置において中心機構11に挿入す
るようになっており、生タイヤの準備位置と加硫機1の
前進位置まではレール上を移動するようにしてもよい。
また、タイヤ取出し装置は、加硫後のタイヤTを中心機
構11より取出す機能を有し、加硫機1の前進した位置
において中心機構11に取付いたタイヤTを取出し、別
に設けられたタイヤTの引き取り位置へ移動して同引き
取り位置にタイヤTを置くようになっており、加硫機1
からタイヤTの引き取り位置まではレール上を移動する
ようにしてもよい。なお、場合によっては(例えば、超
大型タイヤ)、生タイヤ搬入装置はタイヤ取出し装置を
兼用することができるものとする。タイヤ金型交換用補
助装置24は、加硫機1のタイヤ金型13又は金型開閉
装置を交換する際、下部ボルスター6が前進した位置に
おいてタイヤ金型13又は金型開閉装置を吊上げ又は吊
下げる機能を有し、タイヤ金型13を移載する場所まで
レール上を移動するようにしてもよい。
【0011】次に、本発明の実施の形態に係るタイヤ加
硫機1の作用について説明する。タイヤ金型13による
生タイヤ(未加硫タイヤ)の加硫が終了すると、図示し
ないブラダ内部の加熱加圧媒体が中心機構11を介して
排出される。そして、上部ボルスター2のタイロッド1
2と下部ボルスター6との連結が解除され、タイヤ金型
13を開く準備が整うことになる。そこで、昇降装置1
5のピストンロッドを伸長させると、図1に示すよう
に、上部ボルスター2は、昇降ガイド14に案内されな
がら上金型5等と共に所定の高さまで上昇し、上金型5
と下金型10との分離が行われる。
【0012】この状態で、前後移動装置16の駆動装置
20を作動させ、作動ロッド20aを引っ込めると、ガ
イドレール19上を車輪18が走行するため、下部ボル
スター6は、上部ボルスター2を残して下金型10、中
心機構11及びタイヤT等と共に、図2の鎖線で示す加
硫位置から図2の実線で示す所定の位置に前進すべくほ
ぼ水平方向へ移動する。この下部ボルスター6が移動し
た位置には、生タイヤ搬入又はタイヤ取出し装置22や
タイヤ金型交換用補助装置24が配置されているから、
同タイヤ取出し装置が公知の作用を行って加硫済みタイ
ヤTを取出し、別に設けられたタイヤ引き取り位置に搬
送する。引き続いて、同生タイヤ搬入装置が公知の手順
で生タイヤを下金型10に搬入し、上記と逆の手順で駆
動装置20の作動ロッド20aを押し出すと、下部ボル
スター6は、図2の鎖線で示す元の加硫位置に戻る。
【0013】しかる後、昇降装置15のピストンロッド
を引っ込めると、上部ボルスター2は、昇降ガイド14
に案内されながら上金型5等と共に下降してタイヤ金型
13を閉じ、タイロッド12が下部ボルスター6と連結
する。タイヤ金型13が閉じ終わると、加圧装置7によ
り型締めを行い、図示しないブラダを介してタイヤの内
方に高圧高温の加圧加熱媒体を供給して加硫工程に入
る。以下、同様の操作を繰り返して行う。なお、タイヤ
金型13の交換を行う場合は、同タイヤ金型13が閉状
態において、上部ボルスター2から上金型5を取外して
下金型10上に載置すると共に、タイロッド12及び下
部ボルスター6の連結を解除する。そして、上部ボルス
ター2を上昇させ、前後移動装置16の駆動装置20を
作動させて作動ロッド20aを引っ込め、下部ボルスタ
ー6を上金型5及び下金型10等と共に、図2の鎖線で
示す加硫位置から図2の実線で示す所定の位置に前進さ
せる。次いで、タイヤ金型交換用補助装置24によって
タイヤ金型13を吊上げ、このタイヤ金型13を他の場
所に搬送して移載すると共に、別のタイヤ金型を搬送し
て下部ボルスター6に吊下げて設置する。その後、上記
と逆の手順で駆動装置20の作動ロッド20aを押し出
し、下部ボルスター6を元の加硫位置に戻して、上下金
型5,10をそれぞれ上下部ボルスター2,6に取付け
れば、金型交換作業は終了することになる。
【0014】本発明の実施の形態に係るタイヤ加硫機1
は、生タイヤ搬入時、タイヤ取出し時又はタイヤ金型交
換時に、上部ボルスター2を上昇させてタイヤ金型13
の開放などを行い、この状態で上部ボルスター2を残し
て下部ボルスター6のみが前後移動装置16によって加
硫位置から前進すべくほぼ水平方向へ移動可能に構成さ
れているため、加硫位置から逃げた下部ボルスター6の
上方に障害物が存在せず、生タイヤの搬入作業、加硫済
みタイヤTの取出し作業及びタイヤ金型13の交換作業
が容易となり、生産性を高めることができる。また、上
部ボルスター2の可動距離を短くしても生タイヤの搬入
作業等に支障が生じないため、従来に比べて上部ボルス
ター2の可動部に掛かる負荷が小さくなり、部品点数を
低減できると共に、タイヤ加硫機1の高さを低く設計す
ることができ、設備のコンパクト化及びコストダウンを
図ることができる。とくに、大型加硫機では、上部ボル
スター2の昇降動作が簡単になるため、より一層大きな
効果が得られる。
【0015】図3は他の本発明の実施形態に係るタイヤ
加硫設備を示している。本実施形態のタイヤ加硫設備に
おいては、上記発明の実施形態と同様のタイヤ加硫機1
が所定の間隔を置いて一直線状に複数台(本実施形態で
は3台)並設されており、タイヤ加硫機1aは加硫中の
状態、タイヤ加硫機1bは生タイヤ搬入中又はタイヤ取
出し中の状態、タイヤ加硫機1cは金型交換中の状態を
それぞれ示している。また、タイヤ加硫機1a,1b,
1cの前方側の上方位置には、図3に示す如く、これら
に沿って直線状の搬送路(レール)25が設けられてお
り、同搬送路25は、前後移動装置16のガイドレール
19と交差する方向に延びている。しかも、搬送路25
上には、生タイヤ搬入装置、タイヤ取出し装置及びタイ
ヤ金型交換装置の少なくとも1つ、本実施形態では生タ
イヤ搬入又はタイヤ取出し装置22とタイヤ金型交換用
補助装置24とが各タイヤ加硫機1a,1b,1cの下
部ボルスター6が移動した位置へ搬送可能に設けられて
いる。なお、搬送路25の一端側には、搬入する生タイ
ヤを置いたり、タイヤ金型13から取出した加硫済みタ
イヤTを置くテーブル26が配設されている。
【0016】次に、本発明の実施の形態に係るタイヤ加
硫設備の作用について説明する。 (a)図3に示す如く、タイヤ加硫機1aでは、タイヤ
金型13の型締めが行われ、図示省略のブラダを介して
生タイヤ(未加硫タイヤ)の内方に高圧高温の加圧加熱
媒体が供給され、加硫が行われている。 (b)生タイヤの加硫が終了したタイヤ加硫機1bで
は、図示省略のブラダを介してタイヤの内方に供給して
いた加圧加熱媒体が排出され、その終了後、上部ボルス
ター2のタイロッド12と下部ボルスター6との連結が
解除され、昇降装置15によって上部ボルスター2が上
昇し、タイヤ金型13が開かれている。しかも、前後移
動装置16を構成する駆動装置20の作動ロッド20a
によって、下部ボルスター6が上部ボルスター2を残し
て加硫位置から下金型10及びタイヤT等と一緒に搬送
路25側に引っ張られ、同搬送路25の真下に前進移動
している。このとき、下部ボルスター6が移動した位置
には、生タイヤ搬入又はタイヤ取出し装置22が搬送路
25上を搬送されており、チャッキング手段21により
加硫済みタイヤTが吊出して、搬送路25上を移動して
テーブル26に置き、次に加硫される生タイヤを吊下げ
てから、下部ボルスター6上の下金型10に搬入するこ
とが行われる。その後は、上記と逆の手順で加硫工程に
入る。 (c)タイヤ金型13の交換を行うタイヤ加硫機1cで
は、タイヤ金型13の閉状態時に、上部ボルスター2か
ら上金型5が取外されて下金型10上に載置されている
と共に、タイロッド12及び下部ボルスター6の連結が
解除され、上部ボルスター2が上昇させられており、前
後移動装置16の駆動装置20によって下部ボルスター
6が上金型5及び下金型10等と共に、加硫位置から搬
送路25の真下の位置に前進させらている。このとき、
下部ボルスター6が移動した位置には、タイヤ金型交換
用補助装置24が搬送路25上を搬送されており、連結
手段23によってタイヤ金型13を吊り上げ、このタイ
ヤ金型13を他の場所に搬送して移載すると共に、別の
タイヤ金型を搬送して下部ボルスター6に吊下げて設置
する。その後は、上記と逆の手順で駆動装置20の作動
ロッド20aを押し出し、下部ボルスター6を元の加硫
位置に戻して、上下金型5,10をそれぞれ上下部ボル
スター2,6に取付けることが行われる。
【0017】このように、本発明の実施の形態に係るタ
イヤ加硫設備では、複数台のタイヤ加硫機1a,1b,
1cが所定の間隔を置いて並設され、これらタイヤ加硫
機1a,1b,1cに沿って搬送路25がこれらの前方
側の上方位置に設けられ、かつ同搬送路25上に生タイ
ヤ搬入又はタイヤ取出し装置22とタイヤ金型交換用補
助装置24が搬送可能に設けられているため、複数台の
タイヤ加硫機1a,1b,1cで1台の生タイヤ搬入又
はタイヤ取出し装置22及びタイヤ金型交換用補助装置
24を共用することができ、簡単な構造にて自動化が可
能になる上、設備費を大幅に低減させることができる。
【0018】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更
が可能である。例えば、既述の実施の形態では、前後移
動装置16の駆動装置20によって下部ボルスター6を
ほぼ水平方向に移動させたが、駆動モータを車輪18に
直結することによって下部ボルスター6を移動可能に構
成しても良い。
【0019】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係るタイヤ加硫機
は、上下動可能な上部ボルスターに組付けられる上型部
と、下部ボルスターに組付けられる下型部とを備えたタ
イヤ金型を用いてタイヤを加硫するものであって、前記
上部ボルスターを上昇させた状態で、前記上部ボルスタ
ーを残して前記下部ボルスターのみを加硫位置からほぼ
水平方向へ移動可能に構成しているので、特に大型タイ
ヤの加硫に有利であり、従来と比べて上下部ボルスター
の簡単な動作で下部ボルスターを加硫位置から逃がせ、
生タイヤの搬入作業、タイヤの取出し作業、金型交換作
業を容易に行うことができると共に、生産性を高めるこ
とができる。しかも、上部ボルスターの可動距離を短く
しても、タイヤ搬出入作業等に支障がなく、上部ボルス
ターの可動部に掛かる負荷が小さくなり、構造も簡単と
なって部品点数が少なくて済む上、タイヤ加硫機の高さ
を低くし得るので、機械設備のコンパクト化及びコスト
ダウンを図ることができる。
【0020】また、本発明に係るタイヤ加硫設備は、上
下動可能な上部ボルスターに組付けられる上型部と、下
部ボルスターに組付けられる下型部とを備えたタイヤ金
型を用いてタイヤを加硫するものであって、前記上部ボ
ルスターを上昇させた状態で、前記上部ボルスターを残
して前記下部ボルスターのみを加硫位置からほぼ水平方
向へ移動可能に構成した複数台のタイヤ加硫機を並設
し、これらタイヤ加硫機に沿って搬送路を設け、該搬送
路上に、生タイヤ搬入装置、タイヤ取出し装置及びタイ
ヤ金型交換装置の少なくとも1つを前記各タイヤ加硫機
の下部ボルスターが移動した位置へ搬送可能に設けてい
るので、複数台のタイヤ加硫機で1台の生タイヤ搬入装
置、タイヤ取出し装置及びタイヤ金型交換装置を共用す
ることができ、簡単な構造にて自動化が可能になる上、
設備費を大幅に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタイヤ加硫機を概念
的に示す正面図である。
【図2】図1におけるタイヤ加硫機を概念的に示す側面
図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るタイヤ加硫設備を概
念的に示す平面図である。
【図4】タイヤ金型が閉状態にある時の従来のタイヤ加
硫機を概念的に示す正面図である。
【図5】タイヤ金型が開状態にある時の従来のタイヤ加
硫機を概念的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ加硫機 2 上部ボルスター 3 断熱板 4 上プラテン 5 上金型 6 下部ボルスター 7 加圧装置 8 断熱板 9 下プラテン 10 下金型 11 中心機構 12 タイロッド 13 タイヤ金型 14 昇降ガイド 15 昇降装置 16 前後移動装置 17 支持ブラケット 18 車輪 19 ガイドレール 20 駆動装置 22 生タイヤ搬入又はタイヤ取出し装置 24 タイヤ金型交換用補助装置 T 加硫済みタイヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動可能な上部ボルスターに組付けら
    れる上型部と、下部ボルスターに組付けられる下型部と
    を備えたタイヤ金型を用いてタイヤを加硫するタイヤ加
    硫機において、前記上部ボルスターを上昇させた状態
    で、前記上部ボルスターを残して前記下部ボルスターの
    みを加硫位置からほぼ水平方向へ移動可能に構成したこ
    とを特徴とするタイヤ加硫機。
  2. 【請求項2】 前記下部ボルスターが移動した位置に
    は、生タイヤ搬入装置、タイヤ取出し装置又はタイヤ金
    型交換装置が配置されていることを特徴とする請求項1
    に記載のタイヤ加硫機。
  3. 【請求項3】 上下動可能な上部ボルスターに組付けら
    れる上型部と、下部ボルスターに組付けられる下型部と
    を備えたタイヤ金型を用いてタイヤを加硫するものであ
    って、前記上部ボルスターを上昇させた状態で、前記上
    部ボルスターを残して前記下部ボルスターのみを加硫位
    置からほぼ水平方向へ移動可能に構成した複数台のタイ
    ヤ加硫機を並設し、これらタイヤ加硫機に沿って搬送路
    を設け、該搬送路上に、生タイヤ搬入装置、タイヤ取出
    し装置及びタイヤ金型交換装置の少なくとも1つを前記
    各タイヤ加硫機の下部ボルスターが移動した位置へ搬送
    可能に設けたことを特徴とするタイヤ加硫設備。
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Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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