JP4138153B2 - タイヤ金型のセグメント駆動装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤ金型のコンテナを構成するセグメントの駆動装置及び駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図9に示すようなタイヤ加硫機は、下部側に配置されるベースフレーム51と、同ベースフレーム51に断熱板52を介してボルト締めされる下熱板53と、同下熱板53の内方に組込まれるブラダ操作用中心機構54と、上部側に昇降可能に組付けられるボルスタープレート55と、同ボルスタープレート55に断熱板56を介してボルト締めされる上熱板57とを備えている。
また、タイヤ加硫機には、タイヤTを加硫するタイヤ金型60が組込まれている。このタイヤ金型60は、トレッド型部分を周方向において複数に分割した割金型であって、コンテナ61内に収納配置されており、上金型62、下金型63及びトレッド型64から構成されている。
【0003】
上記コンテナ61は、下熱板53にボルト締めされるボトムプレート65と、トッププレート66と、図示しない案内部材を介してトッププレート66に径方向へ移動可能に組付けられ、かつボトムプレート65に滑動可能に接する複数個(例えば、12個)のセグメント67と、同セグメント67の外側傾斜面に係合する内側傾斜面を有し、図示しない案内部材を介してセグメント67に対し相対的に滑動可能であって上熱板57にボルト締めされたアウターリング68とにより構成されている。上金型62はトッププレート66にボルト締めされ、下金型63はボトムプレート65にボルト締めされ、トレッド型64はセグメント67の内周面に固定されている。
ボルスタープレート55には、ブラケット69及びフランジ70を介してコンテナ開閉用の油圧シリンダ71が取付けられており、同油圧シリンダ71のピストンロッド71aの先端部はフランジ72を介してトッププレート66に連結され、油圧シリンダ71の作動によりトレッド型64が開閉されるようになっている。
【0004】
すなわち、上記油圧シリンダ71のピストンロッド71aを伸長してボルスタープレート55を上昇させると、セグメント67がトッププレート66を介してボトムプレート65に押し付けられた状態で、ボルスタープレート55によりアウターリング68が引き上げられ、トッププレート66と上熱板57とが離間して、セグメント67がアウターリング68の案内作用により径方向の外方へ拡径移動し、トレッド型64が開くことになる。
ボルスタープレート55が更に上昇すると、上金型62及びセグメント67がトッププレート66を介してフランジ72に吊下げられた状態になり、ボトムプレート65及び下金型63を残して上昇し、タイヤ金型60が開かれる。
一方、タイヤ金型60を閉じる場合は、油圧シリンダ71のピストンロッド71aを伸長状態のままにしてボルスタープレート55を下降させると、拡径されたセグメント67の下面がボトムプレート65に当接し、ピストンロッド71aが押し戻されながら上記と逆の動作になってタイヤ金型60が閉じられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のタイヤ金型60では、コンテナ61を構成する複数個(例えば、12個)のセグメント67を1本の油圧シリンダ71により同時に移動させてトレッド型64を開閉しているので、各セグメント67の間にグリーンタイヤ(生タイヤ)を挟み込んでしまい、大きなフラッシング(ゴムの咬み込み)を発生するという不具合があった。このようなフラッシングが発生すると、タイヤ金型60の寿命を縮めてしまうおそれがあるので、これを除去する作業工程が必要になり、コスト高及び生産性の低下を招くおそれがあった。
【0006】
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、セグメント間の生タイヤの挟み込みを無くすことによってフラッシングの発生を防ぎ、タイヤ金型の寿命を延ばし、タイヤの品質、コストダウン及び生産性の向上を図ることが可能なタイヤ金型のセグメント駆動装置及びセグメント駆動方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、タイヤ金型のコンテナを構成するアウターリングとセグメントとを互いに係合し、前記アウターリングの上下動に伴う案内作用により、周方向に分割した複数個のセグメントを径方向へ移動させて内周面に設けたトレッド型部を開閉するものであって、前記複数個のセグメントを種類が異なる第1セグメントと第2セグメントの2つのグループに分け、これら第1セグメントと第2セグメントとを昇降しない状態で下金型側に交互に配置すると共に、前記第1セグメント及び第2セグメントに関連して駆動用シリンダを設け、該駆動用シリンダにより前記第1セグメントを前記第2セグメントよりも先行して移動させたタイヤ金型のセグメント駆動装置において、前記駆動用シリンダは、前記アウターリングを組付けるボルスタープレート側に設けられ、該ボルスタープレートには前記駆動用シリンダを昇降させる昇降用シリンダが設けられており、前記ボルスタープレートの上昇によるアウターリングと前記第1セグメント及び第2セグメントとの係合が解除された状態で、前記昇降用シリンダにて下降させられた前記駆動用シリンダの作動ロッドを前記第1セグメント及び第2セグメントに係止させて操作することにより、前記第1セグメント及び第2セグメントを移動させるように構成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。ここで、図1〜図5は本発明の実施の形態に係るタイヤ金型のセグメント駆動装置の動作とセグメントとの位置関係を工程順に示す断面図、図6及び図7は第1及び第2セグメントの開閉状態を示す平面図、図8は上記セグメント駆動装置の駆動用シリンダを各セグメントに設けた状態を示す平面図であり、図1〜図5中のX−X線はタイヤ金型及びコンテナの移動ガイド面を示している。
【0010】
本発明の実施の形態に係るタイヤ金型1及びこれを収納するコンテナ2は、図1〜図5に示す如く、タイヤ加硫後の金型開閉ステーション内に搬入されるムービングモールドタイプであり、同金型開閉ステーション内には、図示しないベースに固定された中心機構駆動部、同中心機構駆動部の周辺近傍にブラダBを介してタイヤTの内方に供給される加熱加圧媒体用の管路着脱装置が配設されている。また、上記ベース上には、図示しない支柱が立設されており、同支柱には図外の案内装置を介してボルスタープレート3が昇降可能に組付けられている。そして、ボルスタープレート3には、コンテナ2を開閉する場合に用いるトッププレート昇降シリンダ4が組付けられている。なお、上記ベース上にはタイヤ金型1及びコンテナ2の移送用ガイドローラ5が回転自在に組付けられている。
【0011】
上記タイヤ金型1は、従来と同様、トレッド型部分を周方向において複数に分割した割金型であって、コンテナ2内に収納配置されており、上金型6、下金型7及びトレッド型8から構成されている。また、上記コンテナ2は、下部側に配置されるベースプレート9と、上部側のボルスタープレート3の下面に配置されるトッププレート10と、図示しない溝部等を介してベースプレート9の上面に組付けられ、径方向へ移動可能に載置される複数個(例えば、6個ずつ)の種類が異なる第1及び第2セグメント11,12と、同第1及び第2セグメント11,12の外側傾斜面に係合する内側傾斜面を有し、図示しない案内部材を介して第1及び第2セグメント11,12に対し相対的に滑動可能であってボルスタープレート3にボルト締めされたアウターリング13とにより構成されている。
【0012】
上金型6はトッププレート10にボルト締めされ、下金型7はベースプレート9にボルト締めされ、トレッド型8は第1及び第2セグメント11,12の各内周面に固定されている。また、トッププレート10は、トッププレート昇降シリンダ4のピストンロッドに取外し可能に連結されており、タイヤ金型1の開閉時には、上金型6を上下動すべく同トッププレート昇降シリンダ4により昇降するように構成されている。一方、ベースプレート9の下面には、ガイドローラ5と係合する一対のレール14が固定されている。
【0013】
上記第1及び第2セグメント11,12は、それぞれ種類が異なる2つに分けられたグループに属しており、図6及び図7に示す如く、下金型7側のベースプレート9に昇降しない状態で円周方向へ沿って交互に配置されている。第1及び第2セグメント11,12の内周面側で、トレッド型8の上下には、トッププレート10及びベースプレート9の外周面に設けた凹凸部16,17と嵌合する凹凸部18,19がそれぞれ形成され、これら部位の嵌合によりタイヤ金型1の型締めが強固となるようにしている。しかも、第1セグメント11の左右両側部は平面視で外方へ向かうに従って拡大するラジアル形状に形成され、第2セグメント12の左右両側部は平面視で互いに平行なパラレル形状に形成されており、このような形状によって隣接する第1セグメント11と第2セグメント12とが円滑に摺動して所定位置に配置されるように構成されている。
【0014】
本発明の実施の形態に係るセグメント駆動装置を構成する駆動用シリンダ20は、第1及び第2セグメント11,12に関連して例えば12個、円周方向に沿って間隔を置き設けられている。すなわち、同駆動用シリンダ20は、第1及び第2セグメント11,12のそれぞれに対応して設けられており、第1及び第2セグメント11,12が個々に移動できるように構成されている。しかも、これら駆動用シリンダ20は、図示しないスピードコントローラにて多数の電磁弁などを作動させることにより、第1セグメント11が第2セグメント12よりも先行して、つまり時間差をつけて自由に移動できるように制御されている。
このため、駆動用シリンダ20は、先端にフック部21aが設けられた往復動可能な作動ロッド21を備えており、同作動ロッド21は、フック部21aを第1及び第2セグメント11,12の下部後端に設けられた凹部22と係合させることにより、第1及び第2セグメント11,12を径方向へ移動させるように構成されている。
【0015】
また、上記駆動用シリンダ20は、図1及び図8に示す如く、アウターリング13を組付けるボルスタープレート3側に設けられている。このため、ボルスタープレート3の下面外側にはリブ23及びリング状プレート24等からなる溶接構造体25が吊下げられ、これらボルスタープレート3の外側面及び溶接構造体25には複数個(本実施形態では4個)の昇降用シリンダ26の上下端部が円周方向へ一定の間隔を置いて取付けられている。そして、溶接構造体25の下方には、駆動用シリンダ20を固定して載置するリング状の支持ブラケット27が配設されており、同支持ブラケット27は、昇降用シリンダ26のピストンロッド26aの先端部に連結されて吊下げられ、昇降するようになっている。
したがって、上記駆動用シリンダ20は、ボルスタープレート3の上昇によるアウターリング13と第1及び第2セグメント11,12との係合が解除された状態で、昇降用シリンダ26により支持ブラケット27を介して下降させられ、作動ロッド21のフック部21aをそれぞれ第1及び第2セグメント11,12の各凹部22に係止させて駆動操作し、これにより第1及び第2セグメント11,12を移動させるように構成されている。
【0016】
なお、上記ベースプレート9側には、既述した図外の中心機構駆動部にて駆動される中心機構操作部28が設けられている。この中心機構操作部28は、ベースプレート9に吊架される外筒29と、同外筒29の内周部に昇降自在に挿入配置される内筒30と、同内筒30の内方に昇降自在に挿入配置されるセンタポスト31と、内筒30の上端外方にボルト締めされるノズル部材32と、同ノズル部材32の下面に固定されるスペーサロッド33及び加熱加圧媒体導入管34と、ブラダBの下端開口部を挟持すべくノズル部材32の上面側に固定される下フランジ35と、同ブラダBの上端開口部を挟持する上フランジ36と、同上フランジ36及びセンタポスト31を連結する取付具37とから構成されている。また、未加硫タイヤの搬入及び加硫済みタイヤTの取出しは、図1に示すようなチャッキング手段38を有する生タイヤ搬入又はタイヤ取出し装置39によって行われるようになっている。
【0017】
次に、本発明の実施の形態に係るセグメント駆動装置の作用及びセグメント駆動方法について説明する。
図1はタイヤ金型1及びコンテナ2が金型開閉ステーションに移送された後の状態を示しており、ボルスタープレート3は上昇し、これに伴って上金型6、アウターリング13及び駆動用シリンダ20等が第1及び第2セグメント11,12を下金型7側のベースプレート9に残して上昇していると共に、アウターリング13との係合を解除した第1及び第2セグメント11,12が径方向の外側に移動してトレッド型8も加硫済みタイヤTから離脱し、コンテナ2内のタイヤ金型1は開いている。
タイヤ金型1が開き終わったら、ブラダBの内方を負圧とし、同ブラダBの端部を挟持する下フランジ35と上フランジ36とを離間させ、同ブラダBを伸長させて加硫済みタイヤTの内方より引き出した後、生タイヤ搬入又はタイヤ取出し装置39のチャッキング手段38により加硫済みタイヤTを下金型7から剥がして吊出し、生タイヤ搬入又はタイヤ取出し装置39のチャッキング手段38により次に加硫される生タイヤを吊込む。
【0018】
生タイヤの吊込みが終了したら、ブラダBの内方に微圧(通称シェーピング1次圧)の蒸気又はイナートガスを供給しながら、同ブラダBの端部を挟持するフランジ35,36が生タイヤのビード間隔と同じになるように接近させ、同ブラダBを同タイヤの内方に挿入させて拡径する。
ブラダBの挿入後、図2に示す如く、ボルスタープレート3を中間位置まで下降させて停止し、トッププレート昇降シリンダ4によりトッププレート10を介して上金型6を下降させ、同上金型6をその金型部が生タイヤに接するまで閉じると共に、昇降シリンダ26により支持ブラケット27を介して駆動用シリンダ20を下降させる。そして、同駆動用シリンダ20の作動ロッド21のフック部21aをそれぞれ第1及び第2セグメント11,12の各凹部22に係止させて連結する。
【0019】
この状態で、同駆動用シリンダ20の作動ロッド21を駆動させ、図3で示すように、第1及び第2セグメント11,12を連続的又は断続的に生タイヤ側の径方向へ移動させながら、第1セグメント11を第2セグメント12よりも常に先行してトレッド型8の閉位置に到達すべく制御し、同トレッド型8をその内周部が生タイヤに接するまで移動させて閉じる。そして、ブラダB内の圧力を低圧(通称シェーピング2次圧)に上昇させ、コンテナ2及びタイヤ金型1を閉じつつ行う公知の整形が実施される。
タイヤ金型1が閉じ終わると、図4に示す如く、ボルスタープレート3を下降させ、アウターリング13の内側傾斜面を第1及び第2セグメント11,12の外側傾斜面に係合させ、その案内作用により第1及び第2セグメント11,12を更に径方向へ移動させてコンテナ2をロックする。また、液圧シリンダ15のピストンロッドをベースプレート9に係合させて型締めを行う。
【0020】
その後、図5に示す如く、トッププレート昇降シリンダ4とコンテナ2とのロックを解除すると共に、駆動用シリンダ20の作動ロッド21と第1及び第2セグメント11,12との連結を解除し、ボルスタープレート3を上昇させれば、タイヤ金型1及びコンテナ2の移動準備が完了する。しかる後、タイヤ金型1及びコンテナ2を加硫ステーションに移送し、同加硫ステーションでブラダBを介して生タイヤの内方に高温高圧の加圧加熱媒体を供給して加硫工程に入る。この加硫工程に入ったら、図示しない管路着脱装置を下降させ、中心機構操作部28のセンタポスト31から図示しない中心機構駆動部を切り離す。この間、図5に示す如く、次に加硫済みタイヤTを取出すタイヤ金型1及びコンテナ2を移送して受入れる。
【0021】
次いで、図4に示す如く、ボルスタープレート3を下降させ、トッププレート昇降シリンダ4のピストンロッドとコンテナ2のトッププレート10とをロックすると共に、駆動用シリンダ20の作動ロッド21のフック部21aと第1及び第2セグメント11,12の凹部22とを連結する。そして、図3に示す如く、第1及び第2セグメント11,12と駆動用シリンダ20をベースプレート9側に残して、ボルスタープレート3を中間位置まで上昇させ、同第1及び第2セグメント11,12とアウターリング13との係合を解除する。
この状態で、同駆動用シリンダ20の作動ロッド21を図2で示すように駆動させて、第1及び第2セグメント11,12を加硫済みタイヤTと反対側の径方向へ移動させ、トレッド型8を開く。その後、図1に示す手順と同様の操作を繰り返し行って加硫済みタイヤTを取出す。
【0022】
本発明の実施の形態に係るタイヤ金型1のセグメント駆動装置及びセグメント駆動方法は、コンテナ2を構成するセグメントを種類が異なる第1及び第2セグメント11,12の2つのグループに分け、同第1セグメント11と同第2セグメント12とを昇降しない状態で下金型7側のベースプレート9に交互に配置する一方、同第1及び第2セグメント11,12のそれぞれに対応して駆動用シリンダ20をボルスタープレート3に支持ブラケット27等を介して昇降自在に設けており、第1及び第2セグメント11,12をベースプレート9側に残してアウターリング13を上昇させることにより、第1及び第2セグメント11,12とアウターリング13との係合を解除し、第1及び第2セグメント11,12を連続的又は断続的に径方向へ別々に移動させながら、第1セグメント11を第2セグメント12よりも常に先行してトレッド型8の閉位置に到達させているため、各セグメント11,12間に生タイヤが挟み込まれず、大きなフラッシングの発生を防ぐことが可能となり、タイヤ金型1の寿命を延長できる。したがって、フラッシングの除去作業が不要となるため、生産性を高めることができる。
また、本実施形態のセグメント駆動装置では、第1及び第2セグメント11,12が多少ずれていても駆動用シリンダ20を各セグメント11,12と確実に連結し得るため、第1及び第2セグメント11,12の動きを自由に制御でき、タイヤ金型1の開閉操作を円滑に行うことができ、加硫済みタイヤTの品質向上を図ることができる。
【0023】
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において各種の変形及び変更を加え得るものである。
例えば、既述の実施の形態では、駆動用シリンダ20を第1及び第2セグメント11,12のそれぞれに対応して設け、第1及び第2セグメント11,12を個々に移動できるように構成したが、駆動用シリンダ20を第1及び第2セグメント11,12の各グループにそれぞれ対応して1個ずつ設け、リンク機構などを介して第1セグメント11のグループと第2セグメント12のグループとをグループ毎に移動させるように構成しても良い。また、本発明のセグメント駆動装置及びセグメント駆動方法は、ムービングモールドタイプに適用したが、固定タイプのタイヤ金型及びコンテナに適用することも可能である。
【0024】
【発明の効果】
上述の如く、本発明に係るタイヤ金型のセグメント駆動装置は、タイヤ金型のコンテナを構成するアウターリングとセグメントとを互いに係合し、前記アウターリングの上下動に伴う案内作用により、周方向に分割した複数個のセグメントを径方向へ移動させて内周面に設けたトレッド型部を開閉するものであって、前記複数個のセグメントを種類が異なる第1セグメントと第2セグメントの2つのグループに分け、これら第1セグメントと第2セグメントとを昇降しない状態で下金型側に交互に配置すると共に、前記第1セグメント及び第2セグメントに関連して駆動用シリンダを設け、該駆動用シリンダにより前記第1セグメントを前記第2セグメントよりも先行して移動させており、前記駆動用シリンダは、前記アウターリングを組付けるボルスタープレート側に設けられ、該ボルスタープレートには前記駆動用シリンダを昇降させる昇降用シリンダが設けられており、前記ボルスタープレートの上昇によるアウターリングと前記第1セグメント及び第2セグメントとの係合が解除された状態で、前記昇降用シリンダにて下降させられた前記駆動用シリンダの作動ロッドを前記第1セグメント及び第2セグメントに係止させて操作することにより、前記第1セグメント及び第2セグメントを移動させるように構成されているので、セグメント間の生タイヤの挟み込みを無くすことが可能になり、フラッシングの発生を防止でき、タイヤ金型の寿命を延ばし、タイヤの品質向上を図り、コストダウン及び生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタイヤ金型のセグメント駆動装置であって、ボルスタープレート及び駆動用シリンダが上昇し、第1及び第2セグメントが開いている状態を示す断面図である。
【図2】上記ボルスタープレートが中間位置で下降停止し、駆動用シリンダによって第1及び第2セグメントが開いている状態を示す断面図である。
【図3】上記ボルスタープレートが中間位置で下降停止し、駆動用シリンダによって第1及び第2セグメントが閉じている状態を示す断面図である。
【図4】上記タイヤ金型が全閉している状態を示す断面図である。
【図5】上記ボルスタープレート及び駆動用シリンダが上昇し、タイヤ金型及びコンテナの移動準備が完了した状態を示す断面図である。
【図6】図中の左側は第1セグメントが全閉で、第2セグメントが全開の状態を示し、図中の右側は第1及び第2セグメントが全閉の状態を示す平面図である。
【図7】図中の左側は第1及び第2セグメントが半開の状態を示し、図中の右側は第1及び第2セグメントが全開の状態を示す平面図である。
【図8】上記第1及び第2セグメントのそれぞれに設けられる駆動用シリンダを周方向に沿って配置した状態を示す平面図である。
【図9】従来のタイヤ金型のセグメント駆動装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ金型
2 コンテナ
3 ボルスタープレート
4 トッププレート昇降シリンダ
6 上金型
7 下金型
8 トレッド型
9 ベースプレート
10 トッププレート
11 第1セグメント
12 第2セグメント
13 アウターリング
20 駆動用シリンダ
21 作動ロッド
21a フック部
22 凹部
25 溶接構造体
26 昇降用シリンダ
27 支持ブラケット
39 生タイヤ搬入又はタイヤ取出し装置
T 加硫済みタイヤ

Claims (4)

  1. タイヤ金型のコンテナを構成するアウターリングとセグメントとを互いに係合し、前記アウターリングの上下動に伴う案内作用により、周方向に分割した複数個のセグメントを径方向へ移動させて内周面に設けたトレッド型部を開閉するものであって、前記複数個のセグメントを種類が異なる第1セグメントと第2セグメントの2つのグループに分け、これら第1セグメントと第2セグメントとを昇降しない状態で下金型側に交互に配置すると共に、前記第1セグメント及び第2セグメントに関連して駆動用シリンダを設け、該駆動用シリンダにより前記第1セグメントを前記第2セグメントよりも先行して移動させたタイヤ金型のセグメント駆動装置において、前記駆動用シリンダは、前記アウターリングを組付けるボルスタープレート側に設けられ、該ボルスタープレートには前記駆動用シリンダを昇降させる昇降用シリンダが設けられており、前記ボルスタープレートの上昇によるアウターリングと前記第1セグメント及び第2セグメントとの係合が解除された状態で、前記昇降用シリンダにて下降させられた前記駆動用シリンダの作動ロッドを前記第1セグメント及び第2セグメントに係止させて操作することにより、前記第1セグメント及び第2セグメントを移動させるように構成されていることを特徴とするタイヤ金型のセグメント駆動装置。
  2. 前記駆動用シリンダは、前記第1セグメント及び第2セグメントのそれぞれに対応して設けられ、前記第1セグメント及び第2セグメントが個々に移動できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ金型のセグメント駆動装置。
  3. 前記駆動用シリンダは、前記第1セグメント及び第2セグメントの各グループにそれぞれ対応して設けられ、前記第1セグメントのグループと前記第2セグメントのグループとがグループ毎に移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ金型のセグメント駆動装置。
  4. 前記第1セグメントの左右両側部は外方へ向かうに従って拡大するラジアル形状に形成され、前記第2セグメントの左右両側部は互いに平行なパラレル形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイヤ金型のセグメント駆動装置。
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