JP2001212827A - 加硫装置及び金型交換方法 - Google Patents

加硫装置及び金型交換方法

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JP2001212827A
JP2001212827A JP2000356661A JP2000356661A JP2001212827A JP 2001212827 A JP2001212827 A JP 2001212827A JP 2000356661 A JP2000356661 A JP 2000356661A JP 2000356661 A JP2000356661 A JP 2000356661A JP 2001212827 A JP2001212827 A JP 2001212827A
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case
vulcanizing
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JP2000356661A
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Shigemasa Takagi
茂正 高木
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Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
Original Assignee
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ加硫金型のための広い移送通路や、広
い貯蔵スペースを必要とせず、装置全体を小型にするこ
とができるとともに、タイヤ加硫金型を異なった種類の
ものと容易かつ短時間に交換することかできるようにす
ること。 【解決手段】 開閉可能に分割形成され、直立状態で上
下方向に延びる分割面32を介して接離動作される一対
の金型ケース31A,31Bを備える。両金型ケース3
1A,31Bには、タイヤ加硫金型13を着脱可能に収
容するための収容部33を設ける。両金型ケース31
A,31Bが閉鎖結合された状態で、収容部33内にタ
イヤ加硫金型13を収容保持する。また、両金型ケース
31A,31Bが開放離間された状態で、直立状態の異
なった種類のタイヤ加硫金型13を収容部33に対して
出し入れして、タイヤ加硫金型13の交換を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はタイヤの加硫金型
交換装置、その加硫金型交換装置を備えた加硫装置、及
び加硫金型交換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の加硫金型の交換方法としては、
例えば特公平2−37844号公報に開示されるような
方法が知られている。この従来方法では、タイヤを加硫
成形するタイヤ加硫金型とそのタイヤ加硫金型を加熱す
る熱板とを予め組み立て、加硫機外の適宜位置で熱板に
加熱媒体を供給して、タイヤ加硫金型及び熱板を予熱
し、その後、タイヤ加硫金型及び熱板を一体のまま加硫
機に組み込んで、タイヤ加硫金型の交換を行うようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
加硫金型交換方法では、タイヤ加硫金型をその分割面が
水平方向に延びる、いわゆる横置き状態に配置して、加
硫機に対して搬入及び搬出するようになっている。よっ
て、タイヤ加硫金型を横置き状態で移送するために広い
移送通路が必要になるとともに、タイヤ加硫金型を横置
き状態で貯蔵するために広い貯蔵スペースが必要になっ
て、加硫金型交換装置全体が大型になるという問題があ
った。
【0004】この発明は、前記のような従来の技術にお
ける問題点を解消するためになされたものである。その
目的は、タイヤ加硫金型を移送するための広い移送通路
や、タイヤ加硫金型を貯蔵するために広い貯蔵スペース
を必要とせず、装置全体を小型にすることができるとと
もに、タイヤ加硫金型を異なった種類のものと容易かつ
短時間に交換することができる加硫金型交換装置、加硫
装置及び加硫金型交換方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、水平の左右方向に相対的に移動され
る開閉動作可能な一対の金型保持部材と、直立状態にお
いて複数の金型片の少なくとも一部の金型片と他の金型
片が水平の左右方向に分離可能であり、閉鎖状態で生タ
イヤを収容する内部空間を形成する加硫金型と、前記一
部の金型片と他の金型片を前記金型保持部材の一方及び
他方に対し取り外し可能に着脱するための結合機構とを
備え、前記金型の交換に際し、前記金型保持部材を相対
的に接近させて前記金型片を閉鎖状態にした後、前記結
合手段による前記金型片と一対の金型保持部材との結合
を解除し、前記金型保持部材を左右方向に解離してこの
金型保持部材間で使用済みの金型と次に使用する金型と
を何れも直立状態で入れ替え可能としたことを特徴とす
るものである。
【0006】従って、一対の金型保持部材を直立状態に
て開放離間させた状態で、その金型保持部材内に対して
タイヤ加硫金型を出し入れして、異なった種類のタイヤ
加硫金型と交換することができる。よって、タイヤ加硫
金型を直立状態のまま異なった種類のものと容易かつ短
時間に交換することかできる。また、タイヤ加硫金型を
直立状態のまま移送及び貯蔵することができて、タイヤ
加硫金型を移送するための広い移送通路や、タイヤ加硫
金型を貯蔵するために広い貯蔵スペースを必要とせず、
装置全体を小型にすることができる。
【0007】左右方向に解離した金型保持部材間に対し
て金型を搬入あるいは搬出するために軌道に沿って案内
され、かつ金型を搭載できる台車をさらに設けることに
より、金型交換を円滑に行うことができる。
【0008】前記金型保持部材を、前記一部の金型片を
内部に収容可能な大略カップ状の第1ケースと、前記他
の金型片を内部に収容可能な大略カップ状の第2ケース
とで構成され、前記金型を閉鎖状態にしたとき、前記第
1ケースと第2ケースが接合して前記金型を外界から遮
断するように閉じるように構成すれば、加硫に要する熱
の放散を防止して、効率的な加硫を実現できる。
【0009】また、一方の金型保持部材が大略カップ状
の第1ケースにより構成され、他方の金型保持部材が大
略カップ状をなして内部空間に前記金型を収容する大略
カップ状の第2ケースと、その第2ケースを着脱可能に
結合できるブラケットとにより構成され、前記第1ケー
スと前記ブラケットを相対的に接近させることにより前
記第2ケースと第1ケースを接合させて前記金型を外界
から遮断するように閉じるように構成すれば、金型を、
両側のサイド部用金型片と中央のクラウン部用金型片と
に3分割して構成することが可能になる。このため、こ
のため、タイヤの加硫終了後に、サイド部用金型片を両
側方に型開きするとともに、クラウン部用金型片外周側
に型開きすることにより、大径サイズのタイヤであって
も、そのクラウン部の表面の凹凸形状を損なうことな
く、タイヤ加硫金型内からタイヤを容易に取り出すこと
ができる。
【0010】さらに、金型の交換に際して、加硫が終了
した後、金型が自らの車輪付き脚とモールド台車とで待
機位置を経由して金型払い出し位置へ移動するととも
に、予熱位置で予熱された金型が金型保持部材間に移動
されるすれば、払い出し位置及び予熱位置において、金
型を直立状態で広い貯蔵スペースを要することなく容易
に貯蔵保持することができるとともに、それらの位置と
金型保持部材との間において、金型を直立状態のまま広
い移送通路を要することなく容易かつ円滑に移送するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、この発明
の第1実施形態について図1〜図4に基づいて説明す
る。
【0012】図3及び図4に示すように、基台11の前
部上面には加硫装置12が装設され、この加硫装置12
のタイヤ加硫金型13内でタイヤT1の加硫成形を行う
ようになっている。基台11の後部の一側上面には払い
出しステーションS1が設けられ、この払い出しステー
ションS1には加硫終了後のタイヤ加硫金型13を保持
するための軌道としての一対の保持レール14が敷設さ
れている。基台11の後部の他側上面には予熱ステーシ
ョンS2が設けられ、この予熱ステーションS2には加
硫装置12に供給するタイヤ加硫金型13を保持するた
めの軌道としての一対の保持レール15、及びそのタイ
ヤ加硫金型13を予熱するための予熱室16が配設され
ている。
【0013】前記加硫装置12と両ステーションS1,
S2との間において、前記両保持レール14,15と直
交する方向へ延びるように、基台11の中央部上面には
軌道としての一対の移送レール17が敷設されている。
移送レール17上には台車18が移動可能に支持され、
この台車18上に前記タイヤ加硫金型13が保持脚19
を介して直立状態で搭載支持されるようになっている。
そして、台車18が移送レール17に沿って移動される
ことにより、タイヤ加硫金型13が加硫装置12に対応
する加硫位置P1と両ステーションS1,S2に対応す
る待機位置P2との間で移送されるようになっている。
【0014】図1及び図2に示すように、前記タイヤ加
硫金型13は、その軸線と直交する上下方向の面におい
て分割された一対の金型片13a,13bから構成さ
れ、それらの金型片13a,13bが合せ面20におい
て水平の左右方向に開閉可能に接合されている。また、
各金型片13a,13bは、クラウン部用型片13a−
1,13b−1とサイド部型片13a−2,13b−2
とに分割して構成され、それらの型片13a−1,13
a−2、13b−1,13b−2が合せ面21において
開閉可能に接合されている。そして、それらの金型片1
3a,13bが閉鎖された状態においては、それらの内
部に生タイヤを収容して加硫するための内部空間が形成
されている。
【0015】そして、前記保持脚19は各金型片13
a,13bのクラウン部用型片13a−1,13b−1
の下部にそれぞれ着脱可能に装着され、各金型片13
a,13bをそれぞれ独立して保持する。また、それら
の保持脚19の下面には複数の車輪22が回転可能に取
り付けられている。また、前記移送レール17と直交す
る方向へ延びるように、台車18の上面には軌道として
の一対の支持レール23が敷設され、この支持レール2
3上に車輪22が走行可能に支持されることによって、
タイヤ加硫金型13が台車18上に直立状態で自身の軸
線方向へ開閉移動可能に支持されている。
【0016】図1及び図2に示すように、前記各金型片
13a,13bのクラウン部用型片13a−1,13b
−1内にはスチームジャケット24A,24Bが形成さ
れ、それらの側部には給気用カプラ25A,25B及び
排気用カプラ26A,26Bが設けられている。また、
各金型片13a,13bのサイド部型片13a−2,1
3b−2には、モールドリング27A,27B、ビード
リング28A,28B、及びビードリングガイド29
A,29Bが設けられている。
【0017】図1に示すように、前記加硫装置12に
は、開閉可能に分割形成された左右一対の大略カップ状
をなす金型保持部材としての第1ケース及び第2ケース
をそれぞれ構成する金型ケース31A,31Bが直立状
態で配設され、上下方向に延びる分割面32を介して水
平の左右方向に開放離間されるようになっている。そし
て、両金型ケース31A,31B間には収容部33が形
成され、前記台車18によりタイヤ加硫金型13が直立
状態にて加硫装置12と対応する加硫位置P1に移送さ
れた状態で、そのタイヤ加硫金型13が収容部33内に
着脱可能に収容されて、その加硫金型13が外界から遮
断されるようになっている。
【0018】すなわち、前記基台11の一側上面には固
定ブラケット34が配設固定され、この固定ブラケット
34上に左側の金型ケース31Aが支持されている。移
送レール17と直交する方向へ延びるように、前記基台
11の他側上面には軌道としての一対の移動レール35
が敷設されている。移動レール35上には移動ブラケッ
ト36が複数の車輪37を介して移動可能に支持され、
この移動ブラケット36上に右側の金型ケース31Bが
支持されている。
【0019】そして、前記台車18によりタイヤ加硫金
型13が加硫装置12と対応する加硫位置P1に移送さ
れたとき、台車18上の支持レール23が移動レール3
5に連結される。この状態で、移動ブラケット36が移
動レール35に沿って移動されることにより、右側の金
型ケース31Bが左側の金型ケース31Aに対して、閉
鎖連結または開放離間される。また、タイヤ加硫金型1
3の両金型片13a,13bが支持レール23及び移動
レール35に沿って移動されることにより、両金型片1
3a,13bが閉鎖または開放されるようになってい
る。
【0020】さらに、金型ケース31A,31Bが開放
離間された状態で、台車18にてタイヤ加硫金型13が
加硫位置P1に進入または退出することにより、タイヤ
加硫金型13が収容部33に対して出し入れされる。ま
た、タイヤ加硫金型13が金型ケース31A,31B間
に配置された状態で、金型ケース31A,31Bが閉鎖
結合されることにより、タイヤ加硫金型13が保持脚1
9を介して台車18上に保持されたままの状態で、収容
部33内に収容されるようになっている。
【0021】図1に示すように、前記両金型ケース31
A,31Bの側壁内面には、結合機構としてのクランプ
爪38A,38Bが配設されている。そして、両金型ケ
ース31A,31Bが閉鎖結合されて、収容部33内に
タイヤ加硫金型13が収容保持されたとき、これらのク
ランプ爪38A,38Bがタイヤ加硫金型13上の結合
機構としてのモールドリング27A,27Bに係合し
て、タイヤ加硫金型13が収容部33内で金型ケース3
1A,31Bに対して直立状態に結合されるようになっ
ている。
【0022】前記両金型ケース31A,31Bの側壁内
面には、ジャケット入口用カプラ39A,39B及びジ
ャケット出口用カプラ40A,40Bが突設されてい
る。そして、両金型ケース31A,31Bが閉鎖結合さ
れた状態で、これらのジャケット入口用カプラ39A,
39B及びジャケット出口用カプラ40A,40Bが、
タイヤ加硫金型13上の給気用カプラ25A,25B及
び排気用カプラ26A,26Bに接続されるようになっ
ている。
【0023】前記左側の金型ケース31Aの開放端部に
は型締めリング41が取り付けられるとともに、金型ケ
ース31Aの側壁外面には型締めプレスシリンダ42が
配設されている。そして、両金型ケース31A,31B
が閉鎖結合された状態で、型締めリング41が右側の金
型ケース31Aに係合されるとともに、型締めプレスシ
リンダ42が作動されることにより、収容部33内のタ
イヤ加硫金型13が型締めされ、この状態でタイヤ加硫
金型13内のタイヤT1の加硫が開始されるようになっ
ている。
【0024】前記両金型ケース31A,31Bの対向端
縁及び型締めリング41の下部には、回避部としての回
避用凹部43A,43B,43Cが形成されている。そ
して、金型ケース31A,31Bが開放離間状態から閉
鎖結合されて、台車18上に保持脚19を介して支持さ
れたタイヤ加硫金型13が収容部33内に収容されると
き、この回避用凹部43A,43B,43Cが保持脚1
9に対応配置される。これにより、金型ケース31A,
31Bと保持脚19との干渉が回避されるようになって
いる。
【0025】次に、前記のように構成された加硫装置1
2におけるタイヤ加硫金型13の交換方法について説明
する。図3において、所定サイズのタイヤ加硫金型13
によるタイヤT1の加硫を終了した場合には、モールド
リング27A,27Bとクランプ爪38A,38Bとの
結合が解除されて、金型ケース31A,31B及びタイ
ヤ加硫金型13の金型片13a,13bが水平方向に開
放離間され、その金型片13a,13b間からタイヤT
1が取り出されて、移動台車45上のPCI(加硫済み
タイヤ膨張冷却装置)46に装着される。そして、この
タイヤT1は移動台車45の移動により、図4の矢印D
1方向に後退移動される。
【0026】一方、前記金型ケース31A,31B間の
加硫位置P1に残留した加硫終了後で使用済みのタイヤ
加硫金型13は直立状態のまま、台車18が移送レール
17に沿って後方に移動されることにより、払い出しス
テーションS1と対応する待機位置P2まで移送され
る。この場合、台車18の両側面からガイド47が起立
されて、タイヤ加硫金型13の金型片13a,13bが
左右方向へ離間しないように保持される。そして、図4
に矢印D2で示すように、車輪22の走行により、タイ
ヤ加硫金型13が保持脚19とともに、台車18上から
払い出しステーションS1の保持レール14上に移動さ
れ、タイヤ加硫金型13が直立状態のまま払い出しステ
ーションS1に払い出される。
【0027】その後、予熱ステーションS2に配置され
た予熱室16の扉16aが開放され、予熱室16内で所
望温度まで予熱されている異なったサイズの次に使用す
るタイヤ加硫金型13が、保持脚19にて直立保持され
た状態で、車輪22の走行により保持レール15に沿っ
て図4の左方に移動されて、待機位置P2の台車18上
に載置される。この状態で、図4の矢印D3に示すよう
に、台車18が移送レール17に沿って前方に移動され
ることにより、異なったサイズのタイヤ加硫金型13が
金型ケース31A,31B間の加硫位置P1まで移送さ
れる。
【0028】そして、両金型ケース31A,31Bが開
放離間状態から閉鎖結合されることにより、タイヤ加硫
金型13が台車18上に保持脚19を介して直立保持さ
れた状態で、両金型ケース31A,31B間の収容部3
3内に収容される。これにより、タイヤ加硫金型13が
異なったサイズのものと交換され、そのタイヤ加硫金型
13を使用して、異なったサイズのタイヤT1の加硫が
開始される。
【0029】従って、この実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1) この加硫金型交換装置においては、開閉可能に
分割形成され、直立状態で上下方向に延びる分割面32
を介して開放離間される一対の金型ケース31A,31
Bが装備されている。また、両金型ケース31A,31
B間には、タイヤ加硫金型13を着脱可能に収容するた
めの収容部33が設けられている。そして、両金型ケー
ス31A,31Bが閉鎖結合された状態で、収容部33
内にタイヤ加硫金型13が収容保持され、両金型ケース
31A,31Bが開放離間された状態で、直立状態の異
なった種類のタイヤ加硫金型13が収容部33に対して
出し入れされるようになっている。
【0030】このため、一対の金型ケース31A,31
Bを直立状態にて上下方向に延びる分割面32を介して
開放離間させた状態で、その金型ケース31A,31B
内の収容部33に対してタイヤ加硫金型13を出し入れ
して、異なった種類のタイヤ加硫金型13と交換するこ
とができる。よって、タイヤ加硫金型13を直立状態の
まま異なった種類のものと容易かつ短時間に交換するこ
とかできる。また、タイヤ加硫金型13を直立状態のま
ま移送及び貯蔵することができて、タイヤ加硫金型13
を移送するための広い移送通路や、タイヤ加硫金型13
を貯蔵するために広い貯蔵スペースを必要とせず、装置
全体を小型にすることができる。
【0031】さらに、一対の金型ケース31A,31B
を直立状態にて開放離間させた状態で、その金型ケース
31A,31B内の収容部33に対してタイヤ加硫金型
13を直立状態で出し入れして、異なった種類のタイヤ
加硫金型13と容易かつ短時間に交換することができ
る。また、両金型ケース31A,31Bを閉鎖結合した
状態で、金型ケース31A,31B内の収容部33にタ
イヤ加硫金型13を収容保持して、そのタイヤ加硫金型
13内でタイヤT1を加硫成形することができる。よっ
て、タイヤ加硫金型13の交換に要する時間を短縮する
ことができて、加硫機の稼働効率を向上させることがで
きる。
【0032】(2) この加硫金型交換装置において
は、両金型ケース31A,31Bに回避用凹部43A,
43Bが設けられ、この回避用凹部43A,43Bによ
って、タイヤ加硫金型13を直立状態に保持するための
保持脚19との干渉が回避されるようになっている。こ
のため、保持脚19によりタイヤ加硫金型13を金型ケ
ース31A,31B内の収容部33に安定保持すること
ができるとともに、両金型ケース31A,31Bが閉鎖
結合された状態で、回避用凹部43A,43Bにより保
持脚19が金型ケース31A,31Bと干渉するおそれ
を確実に回避することができる。
【0033】(3) この加硫金型交換装置において
は、両金型ケース31A,31Bにクランプ爪38A,
38Bが設けられ、これらのクランプ爪38A,38B
によりタイヤ加硫金型13が収容部33に直立保持状態
で固定されるようになっている。このため、タイヤ加硫
金型13を金型ケース31A,31B内の収容部33
に、一層安定した状態で固定保持することができる。
【0034】(4) この加硫装置12においては、タ
イヤ加硫金型13が、その軸線と直交する面において分
割された一対の金型片13a,13bよりなっている。
このため、一対の金型片13a,13bを開閉すること
により、タイヤ加硫金型13内に対してタイヤT1を容
易に出し入れすることができる。
【0035】(5) この加硫装置12においては、一
対の金型片13a,13bにタイヤ加硫金型13を直立
状態に保持するための保持脚19が設けられ、それらの
保持脚19に車輪22が設けられている。このため、簡
単な構造の保持脚19により、タイヤ加硫金型13を直
立状態で金型ケース31A,31B内の収容部33に安
定保持することができる。また、車輪22の走行によ
り、タイヤ加硫金型13を直立状態のまま開閉方向へ円
滑に移動させることができて、タイヤ加硫金型13の交
換を容易に行うことができる。
【0036】(6) この加硫金型交換方法において
は、金型ケース31A,31B内にタイヤ加硫金型13
を収容して、そのタイヤ加硫金型13内でタイヤの加硫
を行うようにした加硫方法において、タイヤ加硫金型1
3の交換を金型ケース31A,31Bの直立状態で行う
ようになっている。そして、この金型の交換に際して、
加硫が終了したタイヤ加硫金型13が、予熱されたタイ
ヤ加硫金型13と交換されるようになっている。
【0037】このため、金型ケース31A,31Bを直
立状態にて開放離間させた状態で、その金型ケース31
A,31B内にタイヤ加硫金型13を出し入れして、異
なった種類のタイヤ加硫金型13と容易かつ短時間に交
換することができる。また、金型ケース31A,31B
内にタイヤ加硫金型13を交換収容した後、そのタイヤ
加硫金型13の予熱を行う必要がなく、タイヤ加硫金型
13の予熱を含めた金型交換時間を短縮することができ
る。
【0038】(7) この加硫金型交換方法において
は、加硫終了後、金型ケース31A,31B及びタイヤ
加硫金型13が開放されて、そのタイヤ加硫金型13か
らタイヤT1が取り出され、次いで、タイヤ加硫金型1
3が金型ケース31A,31Bから払い出しステーショ
ンS1に移送された後に、予熱ステーションS2で予熱
されたタイヤ加硫金型13が金型ケース31A,31B
まで移送されてその内部に装着されるようになってい
る。このため、加硫終了後のタイヤ加硫金型13からの
タイヤT1の取り出し、タイヤ加硫金型13の払い出し
ステーションS1への移送、及び予熱されたタイヤ加硫
金型13の金型ケース31A,31Bへの移送を順序よ
く円滑に行うことができて、タイヤ加硫金型13の交換
を一層容易かつ短時間に行うことができる。
【0039】この加硫金型交換方法においては、タイヤ
加硫金型13が、払い出しステーションS1及び予熱ス
テーションS2において直立保持されるとともに、直立
状態で移送されるようになっている。このため、払い出
しステーションS1及び予熱ステーションS2におい
て、タイヤ加硫金型13を直立状態で広い貯蔵スペース
を要することなく容易に貯蔵保持することができるとと
もに、それらのステーションS1,S2と金型ケース3
1A,31Bとの間において、タイヤ加硫金型13を直
立状態のまま広い移送通路を要することなく容易に移送
することができる。
【0040】(第2実施形態)次に、この発明の第2実
施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明
する。
【0041】さて、この第2実施形態においては、図5
〜図10に示すように、左側の第1ケースとしての金型
ケース31Aが固定ブラケット34に固定されるととも
に、右側の第2ケースとしての金型ケース31Bが移動
ブラケット36に着脱可能に取り付けられている。ま
た、タイヤ加硫金型13は、自身の軸線方向に沿って両
側のサイド部用金型片13A,13Bと中央のクラウン
部用金型片13Cとに3分割して構成され、そのクラウ
ン部用金型片13Cがさらに円周方向に沿って複数(実
施形態では図6に示すように8つ)の金型小片13C−
aに分割して構成されている。
【0042】前記タイヤ加硫金型13における図示左側
のサイド部用金型片13Aは左側の金型ケース31A内
に取り付け固定され、右側のサイド部用金型片13Bは
右側の金型ケース31B内に取り付け固定されている。
そして、図9に示すように、移動ブラケット36が移動
用シリンダ51により移動レール35に沿って移動され
て、両金型ケース31A,31Bが開放離間または閉鎖
連結されると同時に、両サイド部用金型片13A,13
Bが開放または閉鎖されるようになっている。
【0043】一方、前記タイヤ加硫金型13おけるクラ
ウン部用金型片13Cの金型小片13C−aは、図示右
側の金型ケース31Bの側壁内面に放射方向へ延長形成
されたガイドレール52に沿って開閉移動可能に配設さ
れている。右側の金型ケース31Bの周壁外面には作動
リング53がレール54に沿って軸線方向へ移動可能に
支持され、複数の連結リンク55を介してクラウン部用
金型片13Cの各金型小片13C−aに連結されてい
る。
【0044】前記移動ブラケット36には複数(例えば
3〜4つ)の開閉用シリンダ56が取り付けられ、それ
らのピストンロッド56aが着脱機構57を介して作動
リング53に着脱可能に連結されている。すなわち、図
7に示すように、各開閉用シリンダ56のピストンロッ
ド56aの先端外周には係合ピン58が突設されてい
る。これに対して、作動リング53の端面には複数の連
結ボス59が突設され、それらの連結ボス59にはピス
トンロッド56aの係合ピン58に係合可能な係止溝6
0が形成されている。
【0045】そして、ピストンロッド56aを連結ボス
59に挿通して図7の時計方向に回転させることによ
り、係合ピン58が係止溝60に係合されて、ピストン
ロッド56aが作動リング53に連結される。また、こ
の連結状態からピストンロッド56aを図7の反時計方
向に回転させることにより、係合ピン58と係止溝60
との係合が解除されて、連結ボス59からのピストンロ
ッド56aの離脱が許容されるようになっている。
【0046】また、図5に示すように、各開閉用シリン
ダ56のピストンロッド56aが作動リング53に連結
された状態で、各開閉用シリンダ56が突出動作される
ことにより、作動リング53が左側方に移動され、連結
リンク55を介してクラウン部用金型片13Cの各金型
小片13C−aが両サイド部用金型片13A,13Bと
接合する閉鎖位置に移動される。これに対して、図8に
示すように、各開閉用シリンダ56が没入動作されるこ
とにより、作動リング53が右側方に移動され、連結リ
ンク55を介してクラウン部用金型片13Cの各金型小
片13C−aが両サイド部用金型片13A,13Bから
離間する開放位置に移動されるようになっている。
【0047】さらに、この実施形態においては、右側の
金型ケース31Bの下部に保持手段としての保持脚19
が着脱可能に取り付けられ、その保持脚19の下面に複
数の車輪22が転動可能に取り付けられている。そし
て、これらの車輪22が台車18上の支持レール23に
走行可能に支持され、台車18が移送レール17に沿っ
て移動されることにより、タイヤ加硫金型13における
右側のサイド部用金型片13B及びクラウン部用金型片
13Cが、右側の金型ケース31Bと一体的に、保持脚
19にて直立保持された状態で加硫位置P1に出し入れ
されて、異なった種類のものと交換されるようになって
いる。
【0048】図10に示すように、クラウン部用金型片
13Cにはフック72が固定されている。サイド部用金
型片13Aには、係合爪73が支持され、バネ74によ
りフック72に対する係合方向に付勢されている。そし
て、係合爪73がフック72に係合した時には、金型片
13A,13Bが閉鎖状態に保持される。シリンダ42
のピストンロッド42aの先端42cが前記係合爪73
に対向しており、その先端42cが突出することによ
り、係合爪73がフック72に対する係合位置に回動さ
れて、金型片13A,13Bが開放可能となる。
【0049】次に、前記のように構成された加硫装置1
2におけるタイヤ加硫金型13の交換方法について説明
する。図5に示す状態で、所定サイズのタイヤ加硫金型
13によるタイヤT1の加硫を終了した場合には、図8
に示すように、開閉用シリンダ56により作動リング5
3及び連結リンク55を介して、タイヤ加硫金型13の
クラウン部用金型片13Cがサイド部用金型片13A,
13Bから開放離間される。その後、移動用シリンダ5
1により移動ブラケット36が右側方に移動され、金型
ケース31A,31B及びタイヤ加硫金型13の両サイ
ド部用金型片13A,13Bが開放離間される。そし
て、この状態でサイド部用金型片13A,13B間か
ら、加硫終了後のタイヤT1が取り出される。
【0050】このように、タイヤが取り出された後に、
まず、タイヤ加硫金型13が閉鎖される。次いで、シリ
ンダ42が動作されて、その先端がジャケット75から
外れる。次に、クラウン部の金型片13Cと左サイド金
型片13Aとが結合する。続いて、図9に示すように、
各開閉用シリンダ56のピストンロッド56aと作動リ
ング53との間の着脱機構57が解離される。この状態
で、移動用シリンダ51の作動により移動ブラケット3
6が移動され、右側の金型ケース31Bが移動ブラケッ
ト36から離脱されて、保持脚19を介して台車18上
に保持される。
【0051】その後、図4に示す前記第1実施形態の場
合と同様に、台車18が移送レール17に沿って加硫位
置P1から待機位置P2に移動されることにより、直立
状態のタイヤ加硫金型13の図示右側のサイド部用金型
片13B及びクラウン部用金型片13Cが、右側の金型
ケース31Bと一体的に待機位置P2まで移送されて、
払い出しステーションS1に払い出される。
【0052】さらに、サイズの異なるタイヤ加硫金型1
3の右側のサイド部用金型片13B及びクラウン部用金
型片13Cが、右側の金型ケース31Bと一体的に待機
位置P2の台車18上に移動載置される。そして、台車
18が移送レール17に沿って待機位置P2から加硫位
置P1に移動されることにより、サイズの異なるタイヤ
加硫金型13の各金型片13B,13Cが右側の金型ケ
ース31Bとともに加硫位置P1間で移送されて、タイ
ヤ加硫金型13の交換動作が完了する。
【0053】従って、この第2実施形態によれば、前記
第1実施形態に記載の効果に加えて、以下のような効果
を得ることができる。 (8) この加硫装置12においては、タイヤ加硫金型
13が、両側のサイド部用金型片13A,13Bと中央
のクラウン部用金型片13Cとに3分割して構成され、
そのクラウン部用金型片13Cがさらに複数の金型小片
13C−aに分割して構成されている。このため、タイ
ヤT1の加硫終了後に、サイド部用金型片13A,13
Bを両側方に型開きするとともに、クラウン部用金型片
13Cの各金型小片13C−aを外周側に型開きするこ
とにより、大径サイズのタイヤT1であっても、そのク
ラウン部の表面の凹凸形状を損なうことなく、タイヤ加
硫金型13内からタイヤT1を容易に取り出すことがで
きる。
【0054】(9) この加硫装置12においては、タ
イヤ加硫金型13の右側のサイド部用金型片13B及び
クラウン部用金型片13Cの各金型小片13C−aが右
側の金型ケース31B内に取り付けられ、それらの金型
片13B,13Cが右側の金型ケース31Bと一体的
に、異なった種類のものと交換されるようになってい
る。このため、複数に分割された右側のサイド部用金型
片13B及びクラウン部用金型片13Cの各金型小片1
3C−aを、所定の配列状態で支持するための支持部材
を別に用意する必要がなく、構成を簡略化することがで
きる。
【0055】(10) この加硫装置12においては、
右側の金型ケース31Bの外周に配設された作動リング
53を、開閉用シリンダ56により軸線方向に移動させ
ることにより、複数の連結リンク55を介して、クラウ
ン部用金型片13Cの各金型小片13C−aが開閉され
るようになっている。このため、タイヤT1の加硫時
に、そのタイヤT1に内圧力が掛けられて、各金型小片
13C−aに型開き方向への押圧力が作用した場合で
も、その押圧力を作動リング53により受け止めること
ができて、クラウン部用金型片13Cを閉鎖状態に確実
に保持することができる。
【0056】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・ 前記各実施形態において、タイヤ加硫金型13を払
い出しステーションS1及び予熱ステーションで水平状
態に保持し、それらのステーションS1,S2と加硫装
置12の加硫位置P1との間の移送途中等で、水平状態
から直立状態に変換するように構成すること。
【0057】・ 前記第2実施形態において、作動リン
グ53を右側の金型ケース31Bの周壁内面に移動可能
に配設すること。 ・ 前記実施形態では、金型交換時を含む加硫前から加
硫後において、金型を直立状態に維持したが、金型交換
時のみに金型を直立させて、金型を倒伏させて例えば加
硫や搬送を行うこと。
【0058】このように構成した場合でも、前記各実施
形態とほぼ同様の効果を得ることができる。 ・ 前記実施形態では、金型保持部材の一方が移動する
ように構成したが、他方あるいは両方が移動するように
構成すること。要は、一方の金型保持部材が他方に対し
て移動して、金型保持部材が開閉動作すればよい。
【0059】前記実施形態から把握される技術的思想は
以下の通りである。 (1) 開閉可能に分割形成され、直立状態で上下方向
に延びる分割面を介して開放離間される一対の金型ケー
スと、その両金型ケース間には、タイヤ加硫金型を着脱
可能に収容するための収容部が設けられていることとを
備え、両金型ケースが閉鎖結合された状態で、前記収容
部内にタイヤ加硫金型を収容保持し、両金型ケースが開
放離間された状態で、直立状態の異なった種類のタイヤ
加硫金型が前記収容部に対して出し入れされるように構
成した加硫金型保持装置。
【0060】(2) 前記(1)項において、両金型ケ
ースのうちの少なくとも一方には、タイヤ加硫金型を直
立状態に保持するための保持手段との干渉を回避するよ
うにした回避手段が設けられている加硫金型保持装置。
【0061】(3) 前記(1)または(2)項におい
て、両金型ケースのうちの少なくとも一方には、タイヤ
加硫金型を収容部に保持した状態に固定するための固定
手段を設けた加硫金型保持装置。
【0062】
【発明の効果】以上、実施形態で例示したように、この
発明においては、タイヤ加硫金型を直立状態のまま異な
った種類のものと容易かつ短時間に交換することかでき
る。また、タイヤ加硫金型を直立状態のまま移送及び貯
蔵することができて、タイヤ加硫金型を移送するための
広い移送通路や、タイヤ加硫金型を貯蔵するために広い
貯蔵スペースを必要とせず、装置全体を小型にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の加硫装置の要部断面図。
【図2】 タイヤ加硫金型を拡大して示す断面図。
【図3】 加硫装置の全体を示す概略平面図。
【図4】 図3の加硫装置の動作を説明する概略平面
図。
【図5】 第2実施形態の加硫装置の断面図。
【図6】 タイヤ加硫金型のクラウン部用金型片を示す
断面図。
【図7】 クラウン部用金型片の開閉用リングとピスト
ンロッドとの着脱機構を拡大して示す要部分解斜視図。
【図8】 図5の加硫装置の動作を説明する断面図。
【図9】 金型の交換動作を示す断面図。
【図10】 一部を示す断面図。
【符号の説明】
12…加硫装置、13…タイヤ加硫金型、13a,13
b…金型片、18…台車、19…保持手段としての脚、
22…車輪、31A,31B…金型ケース、32…分割
面、33…収容部、38A,38B…固定手段としての
クランプ爪、43A,43B,43C…回避部としての
回避用凹部、T1…タイヤ、S1…払い出しステーショ
ン、S2…予熱ステーション。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平の左右方向に相対的に移動される開
    閉動作可能な一対の金型保持部材と、 直立状態において複数の金型片の少なくとも一部の金型
    片と他の金型片が水平の左右方向に分離可能であり、閉
    鎖状態で生タイヤを収容する内部空間を形成する加硫金
    型と、 前記一部の金型片と他の金型片を前記金型保持部材の一
    方及び他方に対し取り外し可能に着脱するための結合機
    構とを備え、 前記金型の交換に際し、前記金型保持部材を相対的に接
    近させて前記金型片を閉鎖状態にした後、前記結合手段
    による前記金型片と一対の金型保持部材との結合を解除
    し、前記金型保持部材を左右方向に解離してこの金型保
    持部材間で使用済みの金型と次に使用する金型とを何れ
    も直立状態で入れ替え可能としたことを特徴とする加硫
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、左右方向に解離した
    金型保持部材間に対して金型を搬入あるいは搬出するた
    めに軌道に沿って案内され、かつ金型を搭載できる台車
    をさらに設けたことを特徴とする加硫装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記金型保持
    部材は、前記一部の金型片を内部に収容可能な大略カッ
    プ状の第1ケースと、前記他の金型片を内部に収容可能
    な大略カップ状の第2ケースとで構成され、前記金型を
    閉鎖状態にしたとき、前記第1ケースと第2ケースが接
    合して前記金型を外界から遮断するように閉じることを
    特徴とする加硫装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記一部の金型片及
    び前記他の金型片はそれぞれこれらの金型片を独立して
    保持する保持脚を介して前記台車上に搭載されることを
    特徴とする加硫装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、金型保持部材は、前
    記保持脚との干渉を回避するための回避部を有すること
    を特徴とする加硫装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2において、一方の金型保
    持部材が大略カップ状の第1ケースにより構成され、他
    方の金型保持部材が大略カップ状をなして内部空間に前
    記金型を収容する大略カップ状の第2ケースと、その第
    2ケースを着脱可能に結合できるブラケットとにより構
    成され、前記第1ケースと前記ブラケットを相対的に接
    近させることにより前記第2ケースと第1ケースを接合
    させて前記金型を外界から遮断するように閉じることを
    特徴とする加硫装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記第1ケースの金
    型と第2ケースの組立体は、この第2ケースに取り付け
    られ、この第2ケースを介して前記金型を保持する保持
    脚を介して前記台車上に搭載されることを特徴とする加
    硫装置。
  8. 【請求項8】 上下方向の分割面を介して開閉される金
    型保持部材を備え、閉鎖結合状態の金型保持部材内に金
    型を収容して、その金型内においてタイヤの加硫を行う
    とともに、金型保持部材の開放離間状態において異なっ
    た種類の金型に交換できるようにした加硫方法におい
    て、 前記金型の交換をその金型が直立した状態で行うことを
    特徴とする加硫金型交換方法。
  9. 【請求項9】 請求項8おいて、金型が一対の金型保持
    部材に対して着脱されることを特徴とした加硫金型交換
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、金型の交換に際し
    て、加硫が終了した後、金型が自らの車輪付き脚とモー
    ルド台車とで待機位置を経由して金型払い出し位置へ移
    動するとともに、予熱位置で予熱された金型が金型保持
    部材間に移動される金型交換方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、金型が一対の金
    型保持部材のひとつに支持され、金型がひとつの金型保
    持部材とともに交換される加硫金型交換方法。
  12. 【請求項12】 請求項11おいて、一方の金型保持部
    材が大略カップ状の第1ケースにより構成され、他方の
    金型保持部材が大略カップ状をなして内部空間に前記金
    型を収容する大略カップ状の第2ケースと、その第2ケ
    ースを着脱可能に結合できるブラケットとにより構成さ
    れ、前記第1ケースと前記ブラケットとを相対的に接近
    させることにより前記第2ケースと第1ケースを接合さ
    せて前記金型を外界から遮断するように閉じる加硫装置
    であって、第2ケースと第1ケースとの結合を解除する
    とともに、第2ケースと前記ブラケットとの結合を解除
    し、金型を閉鎖した状態で前記第1ケースと前記ブラケ
    ットとを左右方向に解離し、前記第1ケースと前記ブラ
    ケットとの間で使用済みの前記金型と第2ケースとの組
    立体と、次に使用する金型とこの金型に取り付けた第2
    ケースとの組立体とを何れも直立状態で入れ替え可能と
    したことを特徴とする金型交換方法。
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