JP2000293727A - 紙葉類計数機 - Google Patents

紙葉類計数機

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JP2000293727A
JP2000293727A JP11095569A JP9556999A JP2000293727A JP 2000293727 A JP2000293727 A JP 2000293727A JP 11095569 A JP11095569 A JP 11095569A JP 9556999 A JP9556999 A JP 9556999A JP 2000293727 A JP2000293727 A JP 2000293727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動片の位置にバラツキが生じていても、紙
葉類の判別を適正に行うことができる紙葉類計数機の提
供。 【解決手段】 回転筒21に設けられた作動片25と、
該作動片25を検出する回転筒位置検出手段26と、該
回転筒位置検出手段26による作動片25の検出タイミ
ングに基づいて受光手段28による反射光パターンの検
出タイミングを制御する制御手段とを有し、制御手段
は、回転筒位置検出手段26による作動片25の検出タ
イミングにおいて受光手段28で検出された反射光パタ
ーンに基づいて、紙葉類と吸引手段22との位置関係を
割り出すとともに、該位置関係に基づいて、回転筒位置
検出手段26による作動片25の検出タイミングに対す
る受光手段28による反射光パターンの検出タイミング
を補正制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉類を計数する
紙葉類計数機に関し、特に紙葉類計数機における紙葉類
のパターン認識に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙幣等の紙葉類を計数する紙葉類
計数機のうち、紙葉類表面の光学パターンを読み取るも
のとして、例えば、特開平3−179588号公報に示
されるものがある。この装置は、回転筒を一方向に回転
させつつ、該回転筒にその中心軸線から同半径位置に配
置された複数の吸引軸をそれぞれ逆方向に回転させるこ
とにより、吸引軸に作用する真空圧で、ホルダに装填さ
れた紙葉類を吸引軸に吸着させて一枚ずつめくり取るも
ので、しかも、めくり取られる直前の各紙葉類の表面に
投光器から照射した光線の反射光をイメージラインセン
サで読み取って各紙葉類の種類の判別および計数を行う
ものである。この装置では、吸引軸が配置されている回
転筒の外周に、磁性体からなる複数の作動片が、それぞ
れ吸引軸と対をなして配置されており、回転筒の外周と
対向する位置に、作動片の有無を検知する磁気センサが
配置されている。そして、この磁気センサが作動片を検
知する(「検知無し」から「検知有り」に切り替わる)
毎に、紙葉類から反射光を受光するイメージラインセン
サの出力を取り出すタイミングを計るためのトリガー信
号を出力させ、イメージラインセンサから取り出した出
力に基づいて紙葉類の判別および計数確認を行うように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イメー
ジラインセンサの出力を取り出すタイミングを計るトリ
ガー信号を出力させるための作動片の位置は、実際には
作業者が治具等を使って手作業で決めているため、機体
毎にバラツキがある。このため、機体毎に磁気センサで
作動片を検出するタイミングに微妙なずれを生じ、よっ
て、イメージラインセンサの出力を取り出すためのトリ
ガー信号の出力にもずれを生じることがあった。その結
果、トリガー信号の出力に基づいて、イメージラインセ
ンサから出力を取り出したときに、紙葉類に接触する吸
引軸と紙葉類との位置関係がずれていて、吸引軸で押さ
れること等に起因して、紙葉類が適正な状態に対しずれ
る可能性があった。このような状態でイメージラインセ
ンサで取り出した出力に基づいて紙葉類を判別しても、
該判別は適正に行われないことになってしまう。本発明
は、作動片の位置にバラツキが生じていても、紙葉類の
判別を適正に行うことができる紙葉類計数機の提供を目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の紙葉類計数機は、回転筒を
回転させることにより該回転筒に設けられた吸引手段で
紙葉類をめくり取る捲取手段と、紙葉類に向け光を照射
する光源と、紙葉類の反射光パターンを検出する受光手
段と、前記回転筒に設けられた作動片と、該作動片を検
出する回転筒位置検出手段と、該回転筒位置検出手段に
よる前記作動片の検出タイミングに基づいて前記受光手
段による反射光パターンの検出タイミングを制御する制
御手段と、前記受光手段の検出結果に基づいて紙葉類を
判別する判別手段と、を有するものであって、前記制御
手段は、前記回転筒位置検出手段による前記作動片の検
出タイミングにおいて前記受光手段で検出された反射光
パターンに基づいて、紙葉類と前記吸引手段との位置関
係を割り出すとともに、該位置関係に基づいて、前記回
転筒位置検出手段による前記作動片の検出タイミングに
対する前記受光手段による反射光パターンの検出タイミ
ングを補正制御することを特徴としている。
【0005】このように、制御手段が、回転筒位置検出
手段による作動片の検出タイミングにおいて受光手段で
検出された反射光パターンに基づいて、紙葉類と吸引手
段との位置関係を割り出すとともに、該位置関係に基づ
いて、回転筒位置検出手段による作動片の検出タイミン
グに対する受光手段による反射光パターンの検出タイミ
ングを制御することになるため、作動片の位置にバラツ
キがあっても、紙葉類と吸引手段との位置関係が最適な
状態において受光手段による反射光パターンの検出を行
うことができる。
【0006】本発明の請求項2記載の紙葉類計数機は、
請求項1記載のものに関し、前記吸引手段は、紙葉類を
吸着させる吸引面を有しており、前記制御手段は、前記
回転筒位置検出手段による前記作動片の検出タイミング
において前記受光手段で検出された反射光パターンに基
づいて、前記吸引面と紙葉類との角度を割り出すととも
に、該角度に基づいて、前記回転筒位置検出手段による
前記作動片の検出タイミングに対する前記吸引面と紙葉
類との角度が所定の最適角となるタイミングを割り出し
て、該最適角となるタイミングを前記受光手段の反射光
パターンの検出のタイミングとすることを特徴としてい
る。
【0007】このように、制御手段は、回転筒位置検出
手段による作動片の検出タイミングにおいて受光手段で
検出された反射光パターンに基づいて、吸引面と紙葉類
との角度を割り出すとともに、該角度に基づいて、回転
筒位置検出手段による作動片の検出タイミングに対する
吸引面と紙葉類との角度が所定の最適角となるタイミン
グを割り出して、該最適角となるタイミングを受光手段
の反射光パターンの検出のタイミングとするため、吸引
面と紙葉類とが最適な角度関係にあるタイミングで反射
光パターンを検出することができる。
【0008】本発明の請求項3記載の紙葉類計数機は、
請求項1または2記載のものに関し、前記吸引手段を複
数有するとともに、これら吸引手段にそれぞれ対応して
前記作動片が設けられており、前記制御手段は、前記回
転筒位置検出手段による各作動片の検出タイミングにお
いて前記受光手段で検出された各反射光パターンに基づ
いて、紙葉類と各吸引手段との位置関係をそれぞれ割り
出すとともに、これら位置関係に基づいて、前記回転筒
位置検出手段による作動片の検出タイミングに対する前
記受光手段による反射光パターンの検出タイミングを各
作動片毎に補正制御することを特徴としている。
【0009】このように、吸引手段を複数有するととも
に、これら吸引手段にそれぞれ対応して作動片が設けら
れている場合に、制御手段が、回転筒位置検出手段によ
る各作動片の検出タイミングにおいて受光手段で検出さ
れた各反射光パターンに基づいて、紙葉類と各吸引手段
との位置関係をそれぞれ割り出すとともに、これら位置
関係に基づいて、回転筒位置検出手段による作動片の検
出タイミングに対する受光手段による反射光パターンの
検出タイミングを各作動片毎に補正制御するため、すべ
ての吸引手段について、紙葉類との位置関係が最適な状
態において受光手段による反射光パターンの検出を行う
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一の実施の形態の紙葉類
計数機を図1〜図3を参照して以下に説明する。この実
施の形態の紙葉類計数機は、紙葉類として紙幣を取り扱
うもので、図1に示すように、計数するための紙幣Sを
集積状態で保持するホルダ11と、該ホルダ11に保持
された紙幣Sを一枚ずつめくり取る捲取部(捲取手段)
12とを有する装置本体13と、該装置本体13でめく
り取られる紙幣を判別するとともに装置本体13の作動
を制御する判別制御部14とを有している。
【0011】ホルダ11は、離間および近接可能とされ
た一対の略平行な挟持部材16,17を有しており、こ
れら挟持部材16,17で、紙幣Sをその長手方向にお
ける一側を捲取部12側に露出させた状態で集積方向に
おける両側から挟持する。このホルダ11の一方の挟持
部材16には、紙幣Sの保持および取り出しのために挟
持部材16,17同士を近接および離間させる手動スイ
ッチ18が設けられている。
【0012】ホルダ11は、捲取部12に対し反対側に
設けられた軸20を中心として水平旋回可能とされてお
り、図示せぬホルダ駆動部で駆動されることにより、保
持した紙幣Sの露出する先側を捲取部12に近接させる
計数位置(図1において実線で示す位置)と、保持した
紙幣Sの露出する先側を捲取部12から離間させる待機
位置(図1において一点鎖線で示す位置)との間で水平
旋回する。
【0013】捲取部12は、鉛直軸回りに回転する回転
筒21と、該回転筒21に、該回転筒21の中心軸と平
行をなし、また該中心軸からそれぞれ等半径位置に位置
し、さらに隣り合うもの同士が等間隔で配置された複数
具体的には5本の吸引軸(吸引手段)22,22,…と
を有している。
【0014】各吸引軸22,22,…には、半径方向外
方の所定位置に中心軸線と平行をなす略凹状の吸引面2
3がそれぞれ形成されており、各吸引面23,23,…
には、図示せぬ真空ポンプに連通された図示せぬ吸引穴
が開口している。これにより、各吸引軸22,22,…
は、それぞれ吸引面23において、紙幣を吸着させるこ
とになる。
【0015】そして、回転筒21は、図示せぬ回転筒駆
動モータの駆動で上方から見て反時計回り方向に回転す
ることになり、この回転に連動して吸引軸22,22,
…は、回転筒21上で上方から見て時計回り方向に回転
する。これにより吸引軸22,22,…は、上方から見
て時計回り方向に自転しつつ回転筒21の回転中心を中
心に反時計回り方向に公転することになる。ここで、吸
引軸22,22,…は、同じ公転位置においては位相が
すべて一致するように回転筒21に対するそれぞれの位
相が決められている。
【0016】各吸引軸22,22,…は、その自転およ
び公転で、ホルダ11に保持された紙幣S側に位置した
ときに、吸引面23を捲取部12側の紙幣の先端側に接
触させることで、該紙幣を真空圧で吸引面23に吸着さ
せる。そして、この状態からのさらなる公転および自転
で、紙幣の吸着部分をホルダ11側かつ回転筒21の中
心軸側に移動させることにより該紙幣をめくり取るとと
もにホルダ11に向って移動する次の吸引軸22との間
に位置させる。
【0017】そして、このようにめくり取られた紙幣
は、さらなる前記次の吸引軸22の公転で該次の吸引軸
22の外側に位置するまで湾曲される。このようにし
て、ホルダ11に近接する吸引軸22が順次紙幣をめく
り取る。以上により、捲取部12は、回転筒21を回転
させることにより該回転筒21に設けられた吸引軸22
で紙幣をめくり取ることになる。
【0018】回転筒21の外周面には、各吸引軸22,
22,…にそれぞれ一対一で対応して磁性体からなる作
動片25,25,…が互いに間隔をあけて取り付けられ
ており、回転筒21の側方には作動片25,25,…の
有無を検出することにより回転筒21における各吸引軸
22,22,…の公転位置を検出する磁気センサからな
る回転筒位置センサ(回転筒位置検出手段)26が設け
られている。なお、各吸引軸22,22,…の自転位置
は公転位置に対し既定であるため、回転筒位置センサ2
6は、各吸引軸22,22,…の公転位置とともに自転
位置を検出することになる。
【0019】判別制御部14は、紙幣を画像判別するた
めのもので、ホルダ11に保持された紙幣であって捲取
部12でめくり取られる直前の状態にある(以下この紙
幣の位置を検出位置と称す)紙幣S1に向け光を照射す
る図示せぬ光源と、該光源で照射された光の検出位置に
ある紙幣S1からの反射光を検出するエリアセンサ(受
光手段)28と、検出位置にある紙幣S1およびエリア
センサ28の間に配置され、光源から照射された光の検
出位置にある紙幣S1からの反射光を集光させてエリア
センサ28に結像させる集光レンズ29とを有してい
る。ここで、エリアセンサ28は、多数の検出素子が面
状に配置されてなるものであり、検出位置にある紙幣S
1からの面状の反射光パターンを検出する。この時、集
光レンズ29は検出紙幣S1の像を180゜回転(上下
左右ともに反転)させることになる。
【0020】また、判別制御部14は、図2に示すよう
に、駆動回路31、増幅回路32、A/Dコンバータ3
3、ROM34、RAM35、インターフェース36、
本体制御部インターフェース37およびCPU(制御手
段,判別手段)38を有している。
【0021】駆動回路31は、CPU38により制御さ
れて駆動回路31、増幅回路32およびA/Dコンバー
タ33を駆動する。エリアセンサ28は、CPU38に
より制御される駆動回路31で駆動されるもので、駆動
回路31により駆動された状態で、めくり取られる直前
の状態にある検出位置にある紙幣S1に照射した光の反
射光パターンを検出することになる。そして、検出した
紙幣の画像パターンである検出信号を増幅回路32に出
力するようになっている。
【0022】増幅回路32も、CPU38により制御さ
れる駆動回路31により駆動されるもので、駆動回路3
1により駆動された状態でエリアセンサ28から出力さ
れるデータすなわち駆動回路31によりエリアセンサ2
8から読み出された読出データを増幅し、A/Dコンバ
ータ33に出力するようになっている。
【0023】このA/Dコンバータ33も、CPU38
により制御される駆動回路31により駆動されるもの
で、駆動回路31により駆動された状態で、増幅回路3
2を介して出力されたアナログの読出データをデジタル
データに変換する。
【0024】RAM35は、このデジタル化された読出
データを一時記憶することになり、その結果、エリアセ
ンサ28からデータを読み出すための、駆動回路31、
増幅回路32、A/Dコンバータ33およびCPU38
とともに、エリアセンサ28からデータを読み出して一
時記憶する一時記憶手段を構成する。
【0025】ROM34には、制御プログラムと、紙幣
判別のため読出データと比較される判別基準データとが
記憶されている。ここで、検出位置にある紙幣S1とこ
れに当接する吸引軸22との位置関係が異なると、吸引
軸22で押される検出位置にある紙幣S1の状態も変わ
ることになる。このため、判別基準データは、検出位置
にある紙幣S1と吸引軸22とが予め定められた所定の
位置関係にあるときのデータとなる。ここでは、検出位
置にある紙幣S1と吸引軸22との位置関係を、検出位
置にある紙幣S1と吸引面23との角度関係で代用して
いる。
【0026】また、ROM34には、読出データに基づ
いて、検出位置にある紙幣S1と吸引面23との角度関
係を割り出すための検出プログラムが記憶されている。
すなわち、上記のように検出位置にある紙幣S1と吸引
軸22の吸引面23との角度が異なると、吸引軸22で
押される量が異なることにより検出位置にある紙幣S1
の位置も変わることになるため、これを補正するため
に、読出データに基づいて、検出位置にある紙幣S1と
吸引面23との角度関係を検出し、この角度関係から紙
幣S1と吸引軸22とが予め定められた所定の位置関係
となるタイミングを割り出すのである。
【0027】CPU38は、回転筒位置センサ26によ
る作動片25の検出タイミングに基づいて検出位置にあ
る紙幣S1の反射光パターンのエリアセンサ28による
検出タイミングを制御するとともに、エリアセンサ28
で検出した反射光パターンに基づいて検出位置にある紙
幣S1を判別する。
【0028】すなわち、CPU38は、回転筒位置セン
サ26による作動片25の「検出無し」から「検出有
り」への切り替わりのタイミング(以下、作動片検出タ
イミングと称す)に対する、エリアセンサ28で反射光
パターンを検出する最適なタイミング(以下、パターン
最適検出タイミングと称す)で駆動回路31によりエリ
アセンサ28、増幅回路32およびA/Dコンバータ3
3を駆動し、エリアセンサ28から読み出され増幅回路
32およびA/Dコンバータ33を介して出力されRA
M35に一時記憶された読出データと、ROM34に記
憶された判別基準データとの一致度を見ることにより、
検出位置にある紙幣S1の画像パターンの判別(真偽判
別および金種判別)を行い、その結果を表す紙幣判別デ
ータを出力するようになっている。
【0029】また、CPU38は、パターン最適検出タ
イミングを補正するための所定の入力操作が行われた場
合において、検出位置にある紙幣S1の、回転筒位置セ
ンサ26による作動片25の検出タイミングに基づきエ
リアセンサ28で検出された反射光パターンに基づい
て、紙幣S1と吸引面23との角度関係を割り出すとと
もに、該角度関係に基づいて、エリアセンサ28による
反射光パターンのパターン最適検出タイミングを制御す
る。
【0030】すなわち、CPU38は、パターン最適検
出タイミングを補正するための所定の入力操作が行われ
た場合において、回転筒位置センサ26による作動片2
5の作動片検出タイミングに基づいて駆動回路31によ
りエリアセンサ28、増幅回路32およびA/Dコンバ
ータ33を駆動し、エリアセンサ28から読み出され増
幅回路32およびA/Dコンバータ33を介して出力さ
れRAM35に一時記憶された反射光パターンの読出デ
ータに基づいて、検出位置にある紙幣S1と吸引面23
との角度(図1におけるa)を割り出す。
【0031】具体的には、図3に示すように、反射光パ
ターンの読出データ上における紙幣の長手方向に延びる
端縁部の方向に沿う直線Xを割り出す。他方、吸引面2
3の紙幣S1との接触点Aを通り吸引面23に沿う直線
(すなわち吸引面23の両端部23a,23bを結ぶ直
線)Yを割り出す。そして、これら直線X,Yのなす角
度bを割り出す。あるいは、反射光パターンの読出デー
タ上における紙幣の長手方向に延びる端縁部の方向に沿
う直線Xを割り出し、この直線Xを吸引面23の紙幣S
1との接触点Aを通るよう平行にシフトした直線X’を
割り出す。他方、接触点Aを通り吸引面23に沿う直線
Yを割り出す。そして、これら直線X’,Yのなす角度
bを割り出す。
【0032】そして、CPU38は、この角度bに基づ
いて、回転筒位置センサ26による作動片25の作動片
検出タイミングから吸引面23と検出位置にある紙幣S
1との角度が所定の最適角となるパターン最適検出タイ
ミングを補正制御する。
【0033】さらに述べれば、回転筒位置センサ26に
よる一の作動片25の作動片検出タイミングに基づいて
駆動回路31によりエリアセンサ28、増幅回路32お
よびA/Dコンバータ33を駆動し、エリアセンサ28
から読み出され増幅回路32およびA/Dコンバータ3
3を介して出力されRAM35に一時記憶された読出デ
ータから、検出位置にある紙幣S1と吸引面23との角
度関係を割り出す。
【0034】そして、この角度に基づいて、回転筒位置
センサ26による前記一の作動片25の作動片検出タイ
ミングに対する、吸引面23と紙幣S1との角度が所定
の最適角となるパターン最適検出タイミングを割り出す
ための検出タイミング制御時間(作動片検出タイミング
+検出タイミング制御時間=パターン最適検出タイミン
グ)を割り出し、これをRAM35に記憶させる。以
後、このようにして補正設定された検出タイミング制御
時間を用いて、前記一の作動片25の作動片検出タイミ
ング後の駆動回路31の駆動タイミングを制御する。
【0035】これにより、前記一の作動片25の作動片
検出タイミングから検出タイミング制御時間後のパター
ン最適検出タイミングで駆動回路31によりエリアセン
サ28、増幅回路32およびA/Dコンバータ33を駆
動すると、エリアセンサ28には、前記一の作動片25
が回転筒位置センサ26で検出されると、紙幣S1と吸
引面23との角度が所定の最適角となるタイミングの反
射光パターンが取り込まれることになる。
【0036】なお、CPU38は、パターン最適検出タ
イミングを補正設定するための所定の入力操作が行われ
た場合において、このような作動片検出タイミングから
パターン最適検出タイミングを制御するための検出タイ
ミング制御時間をすべての作動片25,25,…のそれ
ぞれに対し個別に割り出してRAM35にそれぞれ記憶
させる。言い換えれば、CPU38は、回転筒位置セン
サ26による各作動片25,25,…の検出タイミング
に基づきエリアセンサ28で検出された各反射光パター
ンに基づいて、検出位置にある紙幣S1と吸引面23と
の角度関係をすべての吸引軸22,22,…のそれぞれ
について割り出すとともに、これら角度関係に基づい
て、作動片検出タイミングに対するパターン最適検出タ
イミングを制御するための検出タイミング制御時間を各
作動片25,25,…毎に補正して記憶することにな
る。なお、各作動片25に対しパターン最適検出タイミ
ングを制御するための検出タイミング制御時間をそれぞ
れ一回だけ割り出してこれを用いたり、同じ作動片25
に対しパターン最適検出タイミングを制御するための検
出タイミング制御時間を複数回割り出してこれらを平均
して用いたりすること等が可能である。
【0037】インターフェース36は、CPU38と駆
動回路31との間の同期信号の送受を行う。本体制御部
インターフェース37は、CPU38と装置本体13を
制御する本体制御部40との間の紙幣判別データの送受
を行うことになる。本体制御部40には、上述した回転
筒位置センサ26の検出信号と手動スイッチ18の信号
とが導入されることになり、本体制御部40は、これら
の信号と、CPU38から出力された紙幣判別データと
に基づいてホルダ駆動部、回転筒駆動モータおよび真空
ポンプの駆動・停止の制御および紙幣の計数等を行う。
【0038】また、本体制御部インターフェース37
は、回転筒位置センサ26の出力に基づいて本体制御部
40から出力される信号のCPU38との間の送受を行
う。すなわち、この信号に基づいてCPU38は駆動回
路31にエリアセンサ28、増幅回路32およびA/D
コンバータ33を駆動させるための指令である同期信号
を出力させるのである。
【0039】次に、この実施の形態の紙葉類計数機の作
動について説明する。まず、CPU38は、パターン最
適検出タイミングを補正設定するための所定の入力操作
が行われた状態にあるか否かを判定する。そして、パタ
ーン最適検出タイミングを補正設定するための所定の入
力操作が行われた状態にある場合には、以下のパターン
最適検出タイミングの補正制御を行う。
【0040】紙幣Sが集積状態で開状態のホルダ11に
セットされてスイッチ18が押圧操作されると、本体制
御部40が、図示せぬホルダ駆動部を駆動してホルダ1
1で紙幣Sを挟持させるとともに該ホルダ11を計数位
置に位置させ、真空ポンプを作動させることなく捲取部
12の回転筒21を回転筒駆動モータで通常の計数時速
度より低速の補正設定時速度で回転させる。すると、吸
引軸22,22,…が自転しつつ公転して順にホルダ1
1の紙幣S1に接触することになる(めくり取りは行わ
ない)。
【0041】そして、回転筒位置センサ26による作動
片25の作動片検出タイミングで駆動回路31によりエ
リアセンサ28、増幅回路32およびA/Dコンバータ
33を駆動し、エリアセンサ28から読み出され増幅回
路32およびA/Dコンバータ33を介して出力されR
AM35に一時記憶された反射光パターンの読出データ
に基づいて、検出位置にある紙幣S1と吸引面23との
角度bを割り出す。そして、その後、所定の時間間隔毎
(例えば、作動片検出タイミングから0.1秒後、作動
片検出タイミングから0.2秒後、…等)に駆動回路3
1によりエリアセンサ28、増幅回路32およびA/D
コンバータ33を駆動し、それぞれのタイミングにおけ
る紙幣S1と吸引面23との角度b1,b2,…を割り出
す。そして、これらの角度b1,b2,…のうち紙幣S1
と吸引面23とが所定の最適角となるタイミングを割り
出し、作動片検出タイミングからこのタイミングまでの
時間を、回転筒21の補正設定時の速度と計数時の速度
との割合に基づき、計数時の時間に修正して、検出タイ
ミング制御時間を求める。そして、この検出タイミング
制御時間を、RAM35に記憶させる。
【0042】あるいは、回転筒位置センサ26による作
動片25の作動片検出タイミングで駆動回路31により
エリアセンサ28、増幅回路32およびA/Dコンバー
タ33を駆動し、エリアセンサ28から読み出され増幅
回路32およびA/Dコンバータ33を介して出力され
RAM35に一時記憶された反射光パターンの読出デー
タに基づいて、検出位置にある紙幣S1と吸引面23と
の角度bを割り出す。そして、ROM34に予め記憶さ
れたマップから、角度bに対する所定の最適角に補正す
るための検出タイミング制御時間を求める。そして、こ
の検出タイミング制御時間を、RAM35に記憶させ
る。ここで、角度bと所定の最適角との角度差を角度の
変化速度で除算すれば検出タイミング制御時間が求めら
れるため、この関係に基づいて、角度bに対し検出タイ
ミング制御時間を求めるマップが作成されている。な
お、このような最適検出タイミングの補正制御は、通
常、紙葉類計数機の製造時において行われるようになっ
ている。
【0043】他方、パターン最適検出タイミングを補正
設定するための所定の入力操作が行われた状態にない場
合には、紙幣Sが集積状態で開状態のホルダ11にセッ
トされてスイッチ18が押圧操作されると、本体制御部
40が、図示せぬホルダ駆動部を駆動してホルダ11で
紙幣Sを挟持させるとともに該ホルダ11を計数位置に
位置させ、真空ポンプを駆動させるとともに、捲取部1
2の回転筒21を回転筒駆動モータで補正設定時速度よ
り高速の通常の計数時速度で回転させる。すると、吸引
軸22,22,…が自転しつつ公転する。これにより、
捲取部12の吸引軸22,22,…がホルダ11の紙幣
Sを一枚ずつめくり取ることになる。
【0044】そして、上記しためくり取りの最中に、C
PU38は、回転筒位置センサ26の信号出力による各
作動片検出タイミングに基づいて、各検出位置にある紙
幣S1毎に以下の制御を行う。CPU38が、図示せぬ
光源により光を照射させると、捲取部12でめくり取ら
れる直前の検出位置にある紙幣S1からの反射光が集光
レンズ29にて集光され、エリアセンサ28に結像され
る。ここで、CPU38は、作動片25に基づく作動片
検出タイミングから、該作動片25に対しその時点で設
定されている検出タイミング制御時間経過時点の最適検
出タイミングで、駆動回路31により、エリアセンサ2
8と増幅回路32とA/Dコンバータ33とを駆動す
る。
【0045】これにより、CPU38は、駆動回路31
によるエリアセンサ28の駆動で、該エリアセンサ28
から読み出しを行うとともに、該読出データを、駆動回
路31による増幅回路32およびA/Dコンバータ33
の駆動で変換等してRAM35に一時記憶させる。
【0046】CPU38は、このようにしてRAM35
に一時記憶された読出データをROM34に記憶された
判別基準データと比較し、例えば真偽および金種を判別
して、その結果を示す紙幣判別データを本体制御部40
に出力する。すると、本体制御部40では、この紙幣判
別データから、当該検出位置にある紙幣S1が現在計数
中の金種のものであると判定した場合、計数値を1加算
するとともに回転筒21の回転状態をそのまま維持す
る。
【0047】このようにして、順次判別計数およびめく
り取りを繰り返し行って、ホルダ11に保持された紙幣
をすべて判別計数し、最終的に、検出位置にある紙幣が
存在しなくなったことがエリアセンサ28により検出さ
れたことを示す紙幣判別データがCPU38から出力さ
れると、本体制御部40は、回転筒21を回転駆動させ
ている図示せぬ駆動モータにブレーキをかけ回転筒21
の回転を停止させる。
【0048】他方、本体制御部40は、CPU38から
出力される紙幣判別データから、当該検出位置にある紙
幣S1が現在計数中の金種ではない異金種および偽券の
いずれかであると判定した場合、計数値を1加算するこ
となく、回転筒21を回転駆動させている図示せぬ駆動
モータにブレーキをかけ、前記読出データに対応する紙
幣が図1に示す吸引軸22(22a)と吸引軸22(2
2b)との間にある状態で回転筒21を停止させ、その
結果、この異金種および偽券のいずれかである紙幣をホ
ルダ11側のめくり取り前の紙幣Sと最も回転筒21側
にめくり取られた紙幣との間に位置させる等する。
【0049】以上に述べたように、この実施の形態の紙
葉類計数機によれば、CPU38が、回転筒位置センサ
26による作動片25の検出タイミングに基づくタイミ
ングでエリアセンサ28により検出された反射光パター
ンに基づいて、紙幣S1と吸引軸22との位置関係を割
り出すとともに、該位置関係に基づいて、回転筒位置セ
ンサ26による作動片25の検出タイミングを基準とし
たエリアセンサ28による反射光パターンの検出タイミ
ングを補正することになるため、作動片25の位置にバ
ラツキがあっても、紙幣S1と吸引軸23との位置関係
が最適な状態においてエリアセンサ28による反射光パ
ターンの検出を行うことができる。したがって、作動片
25の位置にバラツキが生じていても、紙幣の判別を適
正に行うことができる。
【0050】また、CPU28は、回転筒位置センサ2
6による作動片25の検出タイミングに基づくタイミン
グでエリアセンサ28により検出された反射光パターン
に基づいて吸引面23と紙幣S1との角度を割り出すと
ともに、該角度に基づいて、回転筒位置センサ26によ
る作動片25の検出タイミングを基準とした吸引面23
と紙幣S1との角度が所定の最適角となるタイミングを
割り出して、該最適角となるタイミングをエリアセンサ
28の反射光パターンの検出のタイミングとするため、
吸引面23と紙幣S1とが最適な角度関係にあるタイミ
ングで反射光パターンを検出することができる。
【0051】さらに、複数の吸引軸22,22,…を有
するとともに、これら吸引軸22,22,…にそれぞれ
対応して作動片25,25,…が設けられている場合
に、CPU38が、回転筒位置センサ26による各作動
片25,25,…の検出タイミングに基づくタイミング
でエリアセンサ28により検出された各反射光パターン
に基づいて紙幣S1と各吸引軸22,22,…との位置
関係をそれぞれ割り出すとともに、これら位置関係に基
づいて、回転筒位置センサ26による作動片25の検出
タイミングを基準としたエリアセンサ28による反射光
パターンの検出タイミングを、各作動片25,25,…
毎に補正するため、すべての吸引軸22,22,…につ
いて、紙幣S1との位置関係が最適な状態においてエリ
アセンサ28による反射光パターンの検出を行うことが
できる。
【0052】なお、複数の作動片25,25,…および
吸引軸22,22,…がある場合においても、一つの作
動片25および一つの吸引軸22について上述した検出
タイミング制御時間を求め、これを他のすべての作動片
25および吸引軸22について適用してもよい。本実施
の形態においては、パターン最適検出タイミングを補正
設定するための所定の入力操作が行われた状態にある時
のみ、パターン最適検出タイミングの補正制御を行って
いるが、紙幣計数動作が行われた場合に、パターン最適
検出タイミングの補正制御を行ってもよい。つまり、紙
幣Sがホルダ11に載置され、紙幣計数動作が開始され
ると、パターン最適検出タイミング補正制御を行い、補
正制御動作終了後、真空ポンプを駆動させるとともに、
回転筒駆動モータを補正設定時速度より高速である通常
の計数時速度で駆動させ、検出した検出タイミング制御
時間を使用して紙幣計数動作を行ってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の紙葉類計数機によれば、制御手段が、回転筒位置
検出手段による作動片の検出タイミングにおいて受光手
段で検出された反射光パターンに基づいて、紙葉類と吸
引手段との位置関係を割り出すとともに、該位置関係に
基づいて、回転筒位置検出手段による作動片の検出タイ
ミングに対する受光手段による反射光パターンの検出タ
イミングを補正制御することになるため、作動片の位置
にバラツキがあっても、紙葉類と吸引手段との位置関係
が最適な状態において受光手段による反射光パターンの
検出を行うことができる。したがって、作動片の位置に
バラツキが生じていても、紙葉類の判別を適正に行うこ
とができる。
【0054】本発明の請求項2記載の紙葉類計数機によ
れば、制御手段は、回転筒位置検出手段による作動片の
検出タイミングにおいて受光手段で検出された反射光パ
ターンに基づいて、吸引面と紙葉類との角度を割り出す
とともに、該角度に基づいて、回転筒位置検出手段によ
る作動片の検出タイミングに対する吸引面と紙葉類との
角度が所定の最適角となるタイミングを割り出して、該
最適角となるタイミングを受光手段の反射光パターンの
検出のタイミングとするため、吸引面と紙葉類とが最適
な角度関係にあるタイミングで反射光パターンを検出す
ることができる。
【0055】本発明の請求項3記載の紙葉類計数機によ
れば、吸引手段を複数有するとともに、これら吸引手段
にそれぞれ対応して作動片が設けられている場合に、制
御手段が、回転筒位置検出手段による各作動片の検出タ
イミングにおいて受光手段で検出された各反射光パター
ンに基づいて、紙葉類と各吸引手段との位置関係をそれ
ぞれ割り出すとともに、これら位置関係に基づいて、回
転筒位置検出手段による作動片の検出タイミングに対す
る受光手段による反射光パターンの検出タイミングを各
作動片毎に補正制御するため、すべての吸引手段につい
て、紙葉類との位置関係が最適な状態において受光手段
による反射光パターンの検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一の実施の形態の紙葉類計数機を示
す平面図である。
【図2】 本発明の一の実施の形態の紙葉類計数機の判
別制御部を示すブロック図である。
【図3】 本発明の一の実施の形態の紙葉類計数機のエ
リアセンサの反射光パターンを概念的に示す図である。
【符号の説明】
12 捲取部(捲取手段) 21 回転筒 22 吸引軸(吸引手段) 23 吸引面 25 作動片 26 回転筒位置センサ(回転筒位置検出手段) 28 エリアセンサ(受光手段) 38 CPU(制御手段,判別手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転筒を回転させることにより該回転筒
    に設けられた吸引手段で紙葉類をめくり取る捲取手段
    と、 紙葉類に向け光を照射する光源と、 紙葉類の反射光パターンを検出する受光手段と、 前記回転筒に設けられた作動片と、 該作動片を検出する回転筒位置検出手段と、 該回転筒位置検出手段による前記作動片の検出タイミン
    グに基づいて前記受光手段による反射光パターンの検出
    タイミングを制御する制御手段と、 前記受光手段の検出結果に基づいて紙葉類を判別する判
    別手段と、を有する紙葉類計数機において、 前記制御手段は、前記回転筒位置検出手段による前記作
    動片の検出タイミングにおいて前記受光手段で検出され
    た反射光パターンに基づいて、紙葉類と前記吸引手段と
    の位置関係を割り出すとともに、該位置関係に基づい
    て、前記回転筒位置検出手段による前記作動片の検出タ
    イミングに対する前記受光手段による反射光パターンの
    検出タイミングを補正制御することを特徴とする紙葉類
    計数機。
  2. 【請求項2】 前記吸引手段は、紙葉類を吸着させる吸
    引面を有しており、 前記制御手段は、前記回転筒位置検出手段による前記作
    動片の検出タイミングにおいて前記受光手段で検出され
    た反射光パターンに基づいて、前記吸引面と紙葉類との
    角度を割り出すとともに、該角度に基づいて、前記回転
    筒位置検出手段による前記作動片の検出タイミングに対
    する前記吸引面と紙葉類との角度が所定の最適角となる
    タイミングを割り出して、該最適角となるタイミングを
    前記受光手段の反射光パターンの検出のタイミングとす
    ることを特徴とする請求項1記載の紙葉類計数機。
  3. 【請求項3】 前記吸引手段を複数有するとともに、こ
    れら吸引手段にそれぞれ対応して前記作動片が設けられ
    ており、 前記制御手段は、前記回転筒位置検出手段による各作動
    片の検出タイミングにおいて前記受光手段で検出された
    各反射光パターンに基づいて、紙葉類と各吸引手段との
    位置関係をそれぞれ割り出すとともに、これら位置関係
    に基づいて、前記回転筒位置検出手段による作動片の検
    出タイミングに対する前記受光手段による反射光パター
    ンの検出タイミングを各作動片毎に補正制御することを
    特徴とする請求項1または2記載の紙葉類計数機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100375570B1 (ko) * 2001-03-15 2003-03-15 (주)내일커뮤니티 실린더를 이용한 지폐 계수기

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