JP3535039B2 - 紙幣計数機の紙幣判別装置 - Google Patents

紙幣計数機の紙幣判別装置

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JP3535039B2
JP3535039B2 JP13151499A JP13151499A JP3535039B2 JP 3535039 B2 JP3535039 B2 JP 3535039B2 JP 13151499 A JP13151499 A JP 13151499A JP 13151499 A JP13151499 A JP 13151499A JP 3535039 B2 JP3535039 B2 JP 3535039B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣判別装置に関
するものであり、さらに詳細には、帯封により束にさ
れ、ホルダーにセットされた所定枚数の紙幣を一枚づ
つ、吸引して、めくり取りながら、計数する際、精度良
く、金種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ不能紙
幣を検出するとともに、紙幣が一枚づつ、吸引されてい
るか否かを判別することのできる紙幣判別装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】特開平5−242320号公報は、吸引
軸を備えた回転筒を回転させて、帯封により束にされ、
ホルダーにセットされた所定枚数の紙幣を、吸引軸によ
り、一枚づつ、吸引してめくり取り、計数をおこなう
際、金種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ不能紙
幣を検出するとともに、紙幣が一枚づつ、めくり取られ
ているか否かを判別する紙幣判別装置を開示している。
この紙幣判別装置は、吸引軸によって、めくり取られた
紙幣に、光源から光を照射し、紙幣を透過した光をイメ
ージセンサにより受光して、紙幣の画像パターンを生成
し、各金種の紙幣の基準画像パターンと比較して、紙幣
が金種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ不能紙幣
か否かおよび二枚以上の紙幣が吸引されていないかを判
別するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この紙
幣判別装置にあっては、イメージセンサは、単に、透過
光を検出して、紙幣の濃度パターンを生成し、紙幣の濃
度パターンを各金種の紙幣の基準濃度パターンと比較し
て、紙幣が金種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ
不能紙幣か否かおよび二枚以上の紙幣が吸引されていな
いかを判別するものにすぎないため、判別精度が低いと
いう問題があった。したがって、本発明は、帯封により
束にされ、ホルダーにセットされた所定枚数の紙幣を一
枚づつ、吸引して、めくり取りながら、計数する際、精
度良く、金種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ不
能紙幣を検出するとともに、紙幣が一枚づつ、吸引され
ているか否かを判別することのできる紙幣判別装置を提
供することを目的とするのもである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
計数すべき紙幣の束を保持するホルダーと、中空軸のま
わりに回転可能な回転筒と、前記回転筒を回転させるモ
ータ手段と、前記回転筒の上面上に、前記中空軸のまわ
りに、互いに等しい角度を隔て、かつ、前記中空軸から
等距離に、突出するように形成され、前記回転筒と同期
して回転可能な複数の吸引管であって、少なくとも一つ
の吸引口を有する複数の吸引管と、前記中空軸内に真空
圧を供給する真空ポンプ手段と、前記複数の吸引管のう
ち、前記ホルダーに保持された紙幣に対向する所定の領
域内に位置する吸引管のみが、前記中空軸の内部と連通
するように配置された連通手段と、前記真空ポンプ手段
により供給された真空圧によって、前記吸引口により吸
引された紙幣に向けて、光を発する光源と、前記光源か
ら発せられ、紙幣を透過した光を光電的に検出し、紙幣
の時系列的なカラーデータを生成するカラーセンサと、
前記カラーセンサによって生成された時系列的なカラー
データに基づき、前記吸引口によって吸引された紙幣の
R、G、Bに対応する時系列的な色データパターンを生
成する演算手段と、計数すべき紙幣の各金種のR、G、
Bに対応する時系列的な基準色データパターンを記憶す
るメモリ手段と、前記演算手段により生成された紙幣の
時系列的な色データパターンと前記メモリ手段に記憶さ
れた時系列的な基準色データパターンを比較して、紙幣
が受け入れ可能か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づ
つ、前記吸引口によって吸引されているか否かを判別す
る判別手段を備えた紙幣計数機の紙幣判別装置によって
達成される。
【0005】本発明によれば、カラーセンサによって、
紙幣を透過した光を光電的に検出して、紙幣の時系列的
なカラーデータを生成し、カラーセンサによって生成さ
れた時系列的なカラーデータに基づき、演算手段によ
り、吸引口によって吸引された紙幣のR、G、Bに対応
する時系列的な色データパターンを生成して、判別手段
が、メモリ手段に記憶された計数すべき紙幣の各金種の
R、G、Bに対応する時系列的な基準色データパターン
と演算手段により生成された吸引口によって吸引された
紙幣のR、G、Bに対応する時系列的な色データパター
ンを比較して、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種
および紙幣が一枚づつ、吸引口によって吸引されている
か否かを判別しているから、単に、透過光を、イメージ
センサによって光電的に検出して、紙幣の濃度パターン
を生成し、紙幣の濃度パターンを各金種の紙幣の基準濃
度パターンと比較して、紙幣が受け入れ可能か否か、紙
幣の金種および紙幣が一枚づつ、吸引口によって吸引さ
れているか否かを判別する場合に比して、精度良く、め
くり取られた紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種お
よび紙幣が一枚づつ、吸引口によって吸引されているか
否かを判別することが可能になる。
【0006】本発明の好ましい実施態様においては、前
記演算手段が、R、G、Bの任意の一色に対応する色デ
ータで、他の二色に対応する色データを除算して、時系
列的な色データ比パターンを生成し、前記メモリ手段
が、R、G、Bの任意の一色に対応する色データであっ
て、かつ、前記演算手段が他の二色に対応する色データ
を除算するのに用いた色データで、他の二色に対応する
色データを除算して得た計数すべき紙幣の各金種の時系
列的な基準色データ比パターンを記憶し、前記判別手段
が、前記演算手段により生成された前記紙幣の時系列的
な色データ比パターンと前記メモリ手段に記憶された前
記時系列的な基準色データ比パターンを比較して、紙幣
が受け入れ可能か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づ
つ、前記吸引口によって吸引されているか否かを判別す
るように構成されている。本発明の好ましい実施態様に
よれば、計数すべき各金種の紙幣のR、G、Bのある色
のパターンが類似していても、精度良く、紙幣が受け入
れ可能か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づつ、前記
吸引口によって吸引されているか否かを判別することが
可能になる。
【0007】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記判別手段が、前記演算手段により生成された
R、G、Bの任意の一色に対応する時系列的な色データ
パターンと前記メモリ手段に記憶された対応する色の時
系列的な基準色データパターンを比較して、紙幣が受け
入れ可能か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づつ、前
記吸引口によって吸引されているか否かを判別するよう
に構成されている。本発明の別の好ましい実施態様によ
れば、計数すべき各金種の紙幣のR、G、Bの各色のパ
ターンが類似していない場合には、処理すべきデータ量
を減少させて、高速で、紙幣が受け入れ可能か否か、紙
幣の金種および紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸
引されているか否かを判別することが可能になる。
【0008】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記演算手段が、R、G、Bの任意の一色に対
応する色データを、他の二色に対応する色データから減
算して、時系列的な色データ差パターンを生成し、前記
メモリ手段が、R、G、Bの任意の一色に対応する色デ
ータであって、かつ、前記演算手段が他の二色に対応す
る色データを減算するのに用いた色データを、他の二色
に対応する色データから減算して得た計数すべき紙幣の
各金種の時系列的な基準色データ差パターンを記憶し、
前記判別手段が、前記演算手段により生成された紙幣の
前記時系列的な色データ差パターンと前記メモリ手段に
記憶された前記時系列的な基準色データ差パターンを比
較して、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種および
紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されているか
否かを判別するように構成されている。
【0009】本発明のさらに別の好ましい実施態様にお
いては、前記演算手段が、R、G、Bの任意の二色に対
応する色データを加算して、時系列的な加算色データパ
ターンを生成し、前記メモリ手段が、R、G、Bの任意
の二色に対応する色データであって、かつ、前記演算手
段が前記時系列的な加算色データパターンを生成するの
に用いた色データを加算して得た計数すべき紙幣の各金
種の時系列的な基準加算色データパターンを記憶し、前
記判別手段が、前記演算手段により生成された紙幣の前
記時系列的な加算色データパターンと、前記メモリ手段
に記憶された前記時系列的な基準加算色データ差パター
ンを比較して、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種
および紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されて
いるか否かを判別するように構成されている。
【0010】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、前記判別手段が、前記演算手段によって生
成されたR、G、Bの任意の一色に対応する時系列的な
色データパターンと、判別した紙幣の金種に対応し、か
つ、前記時系列的な色データパターンに対応する色の時
系列的な基準色データパターンを比較して、紙幣が、一
枚づつ、吸引口によって吸引されているか否かを判別す
るように構成されている。本発明のさらに好ましい実施
態様によれば、同じ金種の紙幣Bが重なり合って、いず
れの紙幣Bの向きおよび表裏が一致した状態で、めくり
取られている場合に、確実に、紙幣が、一枚づつ、吸引
口によって吸引されているか否かを判別することが可能
になる。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、前記演算手段が、R、G、Bの任意の二色
に対応する色データを加算して、時系列的な加算色デー
タパターンを生成し、前記メモリ手段が、R、G、Bの
任意の二色に対応する色データであって、かつ、前記演
算手段が前記時系列的な加算色データパターンを生成す
るのに用いた色データを加算して得た計数すべき紙幣の
各金種の時系列的な基準加算色データパターンを記憶
し、前記判別手段が、前記演算手段により生成された紙
幣の前記時系列的な加算色データパターンと、判別した
紙幣の金種に対応し、かつ、前記メモリ手段に記憶され
た前記時系列的な基準加算色データ差パターンを比較し
て、紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されてい
るか否かを判別するように構成されている。本発明のさ
らに好ましい実施態様によれば、R、G、Bの任意の二
色に対応する色データを加算して、時系列的な加算色デ
ータパターンを生成し、判別した紙幣の金種に対応し、
かつ、メモリ手段に記憶された対応する時系列的な基準
加算色データ差パターンを比較して、紙幣が一枚づつ、
吸引口によって吸引されているか否かを判別するように
構成されているから、より精度良く、紙幣が一枚づつ、
吸引口によって吸引されているか否かを判別することが
可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。図
1は、本発明の好ましい実施態様にかかる紙幣計数機の
紙幣判別装置の略平面図であり、図2は、その縦断面図
である。図1および図2に示されるように、紙幣計数機
は、紙幣Bの束を載置する載置板1aと、載置板1aと
協動して、紙幣Bの束を挟持する押え板1bとを備えた
ホルダー1を有している。ホルダー1は、水平面内にお
いて、軸1cまわりに、図1に一点鎖線で示す待機位置
と、実線で示す計数位置との間を、揺動可能に構成され
ており、紙幣Bの計数をおこなうときは、計数位置に、
紙幣Bの計数をおこなわないときは、待機位置に、それ
ぞれ、保持されている。
【0013】紙幣計数機は、さらに、軸4まわりに、回
転可能な回転筒3を備えており、回転筒3は、その一端
面上に、軸4のまわりに、72°ずつ隔て、かつ、軸4
から等距離に、突出するように配置された回転可能な5
つの吸引管2を備えている。各吸引管2の一部には、1
つの吸引口2aが形成されている。帯封が付けられた紙
幣Bの束が、ホルダー1内に収納され、スタートスィッ
チ(図示せず)が操作されると、ホルダー1が揺動され
て、計数位置に移動し、紙幣Bの計数が開始される。こ
の時点では、複数の吸引管2のうちの1つの吸引管2の
吸引口2aが、の吸引管2側に位置した紙幣Bの表面と
正対し、かつ、接触するように、位置している。図1お
よび図2において、2bは、吸引管2のキャップであ
る。図1および図2に示されるように、回転筒3は、モ
ータ5により、軸4まわりに、正転時には、反時計方向
に、回転可能であり、また、各吸引管2は、その軸6の
下部に設けられた歯車機構(図示せず)によって、回転
筒3の回転にともなって、回転筒3が、正転する時は、
時計方向に回転可能に構成されている。したがって、回
転筒3が正転するときには、各吸引管2は、時計方向に
自転しつつ、軸4まわりに、反時計方向に公転すること
になる。
【0014】回転筒3の軸4および各吸引管2の軸6
は、中空状に形成されており、軸4の内部は、吸引通路
10により、真空ポンプ12に接続され、ポンプモータ
13によって、真空ポンプ12が駆動されているとき、
真空圧が、軸4内に、常時、加えられるようになってい
る。また、各吸引管2の軸6の内部は、連通路14によ
り、軸4の内部と連通可能となっており、連通路14
は、各吸引管2の中心が、図1において、中心線X1お
よびX2によって画定される紙幣Bに対向する吸引領域
S内に位置しているときにのみ、各吸引管2の軸6内
が、連通路14を介して、軸4内と連通して、軸6内
に、真空圧が加わえられるように形成されており、真空
ポンプ12から、吸引通路10、軸4内、連通路14お
よび軸6内を介して、加えられた真空圧によって、ホル
ダー1にセットされた紙幣Bの表面に正対した位置にあ
る吸引管2の吸引口2aが、紙幣1を、1枚ずつ、吸引
することができるように構成されている。ここに、中心
線X1およびX2のなす角度は、72°より小さくなる
ように、連通路14が形成され、同時に、2以上の吸引
管2が、吸引領域S内に位置することがないように決定
されている。
【0015】図2において、15は、ホルダー1を、軸
1cまわりに、待機位置と計数位置との間を、揺動させ
るホルダーモータである。さらに、吸引通路10内の圧
力、したがって、中空の軸4内の圧力を検出する圧力セ
ンサ18が設けられている。図1に示されるように、紙
幣計数機は、さらに、ホルダー1にセットされた紙幣B
の束の吸引管2側の紙幣Bの表面に向けて、吸引管2に
よって、吸引され、めくられた紙幣Bに向けて、光を発
する光源20と、カラーセンサ21と、光源20から発
せられ、紙幣Bを透過した光の一部をカラーセンサ21
の受光面に集光する集光レンズ22とを備えている。光
源20、カラーセンサ21および集光レンズ22とによ
り、紙幣判別装置が構成されている。本実施態様におい
ては、カラーセンサ21として、単一素子タイプのカラ
ーセンサが用いられている。図1に示されるように、回
転筒3の外周部には、5つの鉄製の作動片24が、等し
い角度を隔てて設けられ、作動片24を検出する磁気セ
ンサ25が設けられている。
【0016】図3は、本発明の実施態様にかかる紙幣計
数機の検出系、駆動系、制御系、入力系および表示系の
ブロックダイアグラムである。図3に示されるように、
紙幣計数機の検出系は、カラーセンサ21と、回転筒3
の外周部に設けられた作動片24を検出する磁気センサ
25と、吸引通路10内の圧力を検出する圧力センサ1
8と、ホルダー1が待機位置または計数位置に位置して
いることを検出するホルダーセンサ26を備えている。
図3に示されるように、紙幣計数機の駆動系は、ホルダ
ー1を、待機位置と計数位置との間で、揺動させるホル
ダーモータ15と、真空ポンプ12を駆動するポンプモ
ータ13と、回転筒3を回転させるモータ5を備えてい
る。
【0017】図3に示されるように、紙幣計数機の制御
系は、紙幣計数機全体の動作を制御するコントロールユ
ニット30と、紙幣計数機全体の制御プログラム、各金
種の紙幣の基準パターンデータなどを格納するROM3
1と、カラーセンサ21により光電的に検出され、A/
Dコンバータ33によって、ディジタル化された紙幣B
のパターンデータなどを記憶するRAM32と、ポンプ
モータ13を制御するポンプモータ制御手段34と、カ
ラーセンサ21により光電的に検出され、A/Dコンバ
ータ33によって、ディジタル化された紙幣Bの透過光
のパターンデータに基づき、光の三原色に対応するR、
G、Bのカラーデータに演算を施す演算回路35を備え
ている。図3に示されるように、紙幣計数機の入力系
は、スタートスイッチ36と帯封によって束にされるべ
き紙幣Bの枚数などのデータを入力する入力手段37
と、紙幣Bが計数すべき紙幣ではないと判別されたと
き、二枚以上の紙幣Bが吸引管2によりめくり取られた
と判別されたときおよび紙幣Bの計数枚数が設定枚数と
一致しなかったときに、ホルダー1を計数位置から待機
位置に復帰させ、紙幣計数機を計数開始前の状態に復帰
させるリセット手段38を備えている。また、紙幣計数
機の表示系は、表示手段39を備えている。
【0018】図4は、演算回路35のブロックダイアグ
ラムである。図4に示されるように、演算回路35は、
カラーセンサ21により光電的に検出され、A/Dコン
バータ33によって、ディジタル化された紙幣Bの透過
光のパターンデータに基づいて、光の三原色に対応する
R、G、Bのカラーデータを生成するRデータ生成部4
0、Gデータ生成部41およびBデータ生成部42、R
データ生成部40によって生成されたRデータとGデー
タ生成部41によって生成されたGデータに基づき、R
/Gデータを生成して出力するR/Gデータ生成部4
3、Gデータ生成部41によって生成されたGデータお
よびBデータ生成部42によって生成されたBデータに
基づき、B/Gデータを生成して出力するB/Gデータ
生成部44ならびにRデータ生成部40によって生成さ
れたRデータ、Gデータ生成部41によって生成された
GデータおよびBデータ生成部42によって生成された
Bデータを加算して、(R+G+B)データを生成して
出力するR、G、Bデータ加算部45を備えている。
【0019】以上のように構成された本発明の実施態様
にかかる紙幣計数機の紙幣判別装置は、以下のようにし
て、ホルダー1にセットされた紙幣Bの束から、紙幣B
を、一枚づつ、吸引して、めくり取りながら、計数する
際に、紙幣Bが計数すべき受け入れ可能な紙幣か否かお
よび紙幣が一枚づつ、吸引されているか否かを判別す
る。帯封により束にされた紙幣Bが、待機位置に位置し
ているホルダー1にセットされた後、入力手段37に、
計数すべき手段へBの金種が入力され、スタートスイッ
チ36がオンされると、スタート信号が、コントロール
ユニット30に出力される。コントロールユニット30
は、スタートスイッチ45からスタート信号を受ける
と、ホルダーモータ15を駆動し、ホルダー1を揺動さ
せて、計数位置に移動させる。
【0020】ホルダー1が計数位置に移動されたことを
検出すると、ホルダーセンサ26は検出信号をコントロ
ールユニット30に出力する。ホルダーセンサ26から
検出信号が入力されると、コントロールユニット30
は、光源20をオンさせるとともに、ポンプモータ制御
手段34に制御信号を出力して、ポンプモータ13を駆
動させ、真空圧を、吸引通路10および回転筒5の軸4
の内部に供給させる。その結果、吸引通路10および中
空の軸4内の圧力は、低下し始め、その圧力は、圧力セ
ンサ18によって検出され、圧力検出信号が、コントロ
ールユニット30に出力される。
【0021】ある吸引管2の吸引口2aが、ホルダー1
にセットされた吸引管2側の紙幣Bに正対した位置にあ
るときは、その吸引管2は吸引領域S内に位置し、した
がって、連通路14を介して、吸引管2の中空な軸6の
内部が、軸4内と連通するから、真空圧が、紙幣Bの束
の吸引管2側の紙幣Bの表面に作用し、その紙幣Bが、
吸引管2の吸引口2aに吸引されて、吸引口2aを塞
ぎ、その結果、圧力センサ18によって検出される吸引
通路10および中空の軸4内の圧力は、時間とともに、
ほぼ一定の変化率で、低下する。そして、紙幣Bを、吸
引して、めくり取るのに十分な圧力、たとえば、約−6
20mmHgにまで、吸引通路10および中空の軸4内の圧
力が低下したことを、圧力センサ18から入力された圧
力信号に基づいて検出すると、コントロールユニット3
0は、回転筒3を回転するモータ5に駆動信号を出力す
る。その結果、モータ5によって、回転筒3は、図1に
おいて、軸4まわりに、反時計方向に、高速で、正転さ
れ、回転筒3の回転にともなって、吸引管2の軸6の下
部に設けられた歯車機構31により、吸引管2は、時計
方向に回転されて、ホルダー1に保持された紙幣Bは、
吸引管2の吸引口2aによって、めくり取られる。
【0022】こうして、吸引管2の吸引口2aによって
めくり取られた1枚の紙幣Bのパターンデータのカラー
センサ21による検出およびコントロールユニット30
による判別は、以下のようにして実行される。光源20
から発せられた光は、吸引管2の吸引口2aに吸引され
ている紙幣Bを透過し、その一部は、集光レンズ22に
よって、カラーセンサ20の受光面に導かれる。紙幣B
を透過し、集光レンズ22によって、カラーセンサ20
に導かれた光は、カラーセンサ23により光電的に検出
され、めくり取られた紙幣Bのアナログパターンデータ
が生成される。本実施態様においては、カラーセンサ2
1は、約5ないし10ミリメートルφの固定の領域を検
出可能に調整されており、0.1ms毎に、約5ないし
10ミリメートルφの固定のスポット領域で、吸引管2
によって吸引された紙幣Bが横切るようにめくられるこ
とにより、紙幣Bの約40ミリメートル幅の領域が走査
され、めくり取られた紙幣Bのアナログパターンデータ
が生成されるように構成されている。
【0023】紙幣Bのアナログパターンデータは、A/
Dコンバータ33によって、ディジタル化され、演算回
路35に入力される。演算回路35のRデータ生成部4
0、Gデータ生成部41およびBデータ生成部42は、
入力された紙幣BのディジタルパターンデータのRデー
タ、GデータおよびBデータを生成し、R/Gデータ生
成部43、B/Gデータ生成部44およびR、G、Bデ
ータ加算部45に出力する。
【0024】R/Gデータ生成部43は、入力されたR
データとGデータに基づき、R/Gデータを生成し、R
AM32に出力し、B/Gデータ生成部44は、入力さ
れたGデータおよびBデータに基づき、B/Gデータを
生成し、RAM32に出力して、RAM32内に、R/
GデータおよびB/Gデータを記憶させる。また、R、
G、Bデータ加算部45は、入力されたRデータ、Gデ
ータおよびBデータを加算して、(R+G+B)データ
を生成し、RAM32に出力して、RAM32内に、
(R+G+B)データを記憶させる。こうして、紙幣B
の最初の0.1msの時間内の紙幣Bのパターンデータ
に基づいて、R/Gデータ、B/Gデータおよび(R+
G+B)データがRAM32内に記憶される。
【0025】次の瞬間には、回転筒3の反時計回りの回
転とこれにともなった吸引管2の時計回りの回転によ
り、紙幣Bはさらにめくられて、光源20から発せら
れ、紙幣Bを透過した透過光の一部が、集光レンズ22
によって、カラーセンサ21の受光面に導かれる。カラ
ーセンサ21の受光面に導かれた紙幣Bの透過光は、カ
ラーセンサ21によって光電的に受光され、紙幣Bの次
の0.1msの時間内のパターンデータが生成され、上
述した前の瞬間の紙幣Bのアナログパターンデータと全
く同様にして、演算回路35によって、R/Gデータ、
B/Gデータおよび(R+G+B)データが生成され、
RAM32内に記憶される。
【0026】こうして、光源20から発せられた光が、
吸引管2にめくり取られた紙幣Bにより遮断されなくな
るまで、紙幣Bを透過した光が、次々に、カラーセンサ
21により光電的に検出され、0.1ms毎に、紙幣B
のパターンデータが生成されて、演算回路35により、
R/Gデータ、B/Gデータおよび(R+G+B)デー
タが生成され、RAM32内に記憶される。その結果、
光源20から発せられた光が、吸引管2にめくり取られ
た紙幣Bによって遮断されなくなった時点においては、
RAM32内には、時系列的に、紙幣Bの透過パターン
が検出されて生成されたR/Gデータ、B/Gデータお
よび(R+G+B)データが記憶されている。
【0027】図5ないし図7は、こうして得られた異な
る金種の紙幣B一枚のR/Gデータ、B/Gデータおよ
び(R+G+B)データに時系列的な変化パターンを電
圧波形の形で表したグラフである。図5ないし図7に示
されるように、一枚の紙幣BのR/Gデータの時系列的
な変化パターンR/G、B/Gデータの時系列的な変化
パターンB/Gおよび(R+G+B)データの時系列的
な変化パターン(R+G+B)は、金種によって、異な
り、それぞれ、その金種に特有な特徴を有している。図
5ないし図7において、矩形状の波形Mは、磁気センサ
25からの出力信号波形を示しており、これに基づい
て、コントロールユニット30は、回転筒3の位置、す
なわち、吸引管2の位置を知ることができ、したがっ
て、一枚の紙幣Bのパターンデータの範囲を画定するこ
とができる。本実施態様においては、約38ms毎に、
一枚の紙幣Bがめくり取られ、R/Gデータ、B/Gデ
ータおよび(R+G+B)データに時系列的な変化パタ
ーンが生成されるように構成されている。
【0028】コントロールユニット30は、磁気センサ
25からの出力信号に基づき、1枚目の紙幣Bのパター
ンデータの検出が完了したと判定したときは、ROM3
1に記憶された各金種のR/Gデータの時系列的な基準
変化パターン、B/Gデータの時系列的な基準変化パタ
ーンおよび(R+G+B)データの時系列的な基準変化
パターンを読み出し、RAM32から紙幣BのR/Gデ
ータ、B/Gデータおよび(R+G+B)データの時系
列的な変化パターンを読み出して、比較し、紙幣Bの金
種および二枚以上の紙幣Bがめくり取られていないかを
判別する。ここに、ある金種の紙幣Bを透過した光の時
系列的な変化パターンは、紙幣Bが上向きで、表面が光
源20を向いている場合、紙幣Bが下向きで、表面が光
源20を向いている場合、紙幣Bが上向きで、裏面が光
源20を向いている場合および紙幣Bが下向きで、裏面
が光源20を向いている場合によって、四通りのパター
ンがあり得るため、ROM31には、各金種毎に、これ
らの四通りの時系列的な基準変化パターンが生成されて
記憶されている。
【0029】したがって、コントロールユニット30
は、RAM32から読み出した紙幣BのR/Gデータ、
B/Gデータおよび(R+G+B)データの時系列的な
変化パターンを、各金種の四通りの時系列的な基準変化
パターンと比較して、紙幣Bの金種および二枚以上の紙
幣Bがめくり取られていないかを判別する。すなわち、
コントロールユニット30は、まず、RAM32から読
み出した紙幣BのR/GデータおよびB/Gデータの時
系列的な変化パターンを、各金種のR/Gデータおよび
B/Gデータの四通りの時系列的な基準変化パターン
と、パターンマッチングによって、比較する。その結
果、紙幣BのR/GデータおよびB/Gデータの時系列
的な変化パターンが、ある金種の四通りの時系列的な基
準変化パターンの一つと、所定の誤差範囲で一致したと
きは、コントロールユニット30は、紙幣Bがその金種
の紙幣であると判別する。
【0030】これに対して、紙幣BのR/Gデータおよ
びB/Gデータの時系列的な変化パターンが、各金種の
四通りの時系列的な基準変化パターンのいずれとも一致
しないときは、偽装紙幣、外国紙幣などの受け入れ不能
紙幣か、あるいは、二枚以上の紙幣Bが吸引管2によっ
てに同時にめくり取られていると判定されるから、コン
トロールユニット30は、作動停止信号を、ポンプモー
タ制御手段34およびモータ5に出力して、ポンプモー
タ13およびモータ5の駆動を停止させるとともに、表
示手段39に、計数を中止する旨を表示させる。表示手
段39の表示にしたがって、オペレータが、リセット手
段38を操作すると、リセット手段38から、コントロ
ールユニット30にリセット信号が出力される。コント
ロールユニット30は、リセット手段38からリセット
信号を受けると、ホルダーモータ15に復帰信号を出力
して、ホルダーモータ15を駆動させ、ホルダー1を計
数位置から待機位置に復帰させるとともに、表示手段3
9の表示を消去させ、紙幣計数機を計数開始前の状態に
復帰させる。
【0031】以上のようにして、コントロールユニット
30は、紙幣BのR/GデータおよびB/Gデータの時
系列的な変化パターンに基づいて、紙幣Bの金種、向き
および表裏ならびに紙幣Bが一枚づつ、吸引管2によっ
てめくり取られているか否かを判別しているが、紙幣B
のR/GデータおよびB/Gデータの時系列的な変化パ
ターンが、ある金種の四通りの時系列的な基準変化パタ
ーンの一つと、所定の誤差範囲で一致した場合にも、同
じ金種の紙幣Bが重なり合って、いずれの紙幣Bの向き
および表裏が一致した状態で、吸引管2によってめくり
取られているときなどには、二枚以上の紙幣BのR/G
データおよびB/Gデータの時系列的な変化パターン
が、ある金種の四通りの時系列的な基準変化パターンの
一つと、所定の誤差範囲で一致することがあり得る。
【0032】そこで、コントロールユニット30は、さ
らに、紙幣BのR/GデータおよびB/Gデータの時系
列的な変化パターンに基づいて判別した紙幣Bの金種な
らびに向きおよび表裏に対応する(R+G+B)データ
の時系列的な基準変化パターンを、ROM31から読み
出し、紙幣Bの(R+G+B)データの時系列的な変化
パターンと、パターンマッチングによって、比較する。
ここに、二枚以上の紙幣Bが同時に吸引管2によってめ
くり取られている場合には、紙幣Bを透過し、カラーセ
ンサ21によって受光される光の光量は小さくなり、し
たがって、R、G、B加算部45から出力される(R+
G+B)データも小さくなるので、コントロールユニッ
ト30は、紙幣Bの(R+G+B)データが所定の誤差
範囲を越えて、ROM31から読み出した対応する金種
と向きおよび表裏の基準(R+G+B)データより小さ
いか否かを判定することによって、二枚以上の紙幣Bが
同時に吸引管2によってめくり取られているか否かを判
別する。
【0033】その結果、二枚以上の紙幣Bが吸引管2に
よってめくり取られていると判別したときは、コントロ
ールユニット30は、作動停止信号を、ポンプモータ制
御手段34およびモータ5に出力して、ポンプモータ1
3およびモータ5の駆動を停止させるとともに、表示手
段39に、計数を中止する旨を表示させる。表示手段3
9の表示にしたがって、オペレータが、リセット手段3
8を操作すると、リセット手段38から、コントロール
ユニット30にリセット信号が出力される。コントロー
ルユニット30は、リセット手段38からリセット信号
を受けると、ホルダーモータ15に復帰信号を出力し
て、ホルダーモータ15を駆動させ、ホルダー1を計数
位置から待機位置に復帰させるとともに、表示手段39
の表示を消去させ、紙幣計数機を計数開始前の状態に復
帰させる。
【0034】こうして、1枚の紙幣Bが、時計方向に、
自転しつつ、軸4まわりに、反時計方向に、公転する吸
引管2の吸引口2aにより、吸引され、めくり取られる
と、回転筒3の回転にともない、紙幣Bを吸引している
吸引管2は、吸引領域S外に移動し、次の吸引管2が、
紙幣Bに対向する吸引領域S内に移動して来る。そし
て、次の吸引管2の吸引口2aが、紙幣Bの表面に正対
すると、その吸引管2により、2枚目の紙幣Bが吸引さ
れる。
【0035】2枚目の紙幣Bが吸引管2によって吸引さ
れて、めくり取られ、光源20から発せられた光を完全
に遮断すると、紙幣Bを透過した光が、カラーセンサ2
1によって光電的に検出され、紙幣Bの透過光のパター
ンデータが生成される。1枚目の紙幣Bと全く同様にし
て、カラーセンサ21によって光電的に検出されて生成
された紙幣Bのパターンデータに基づき、演算回路35
によって、紙幣BのR/Gデータ、B/Gデータおよび
(R+G+B)データが生成され、RAM32に記憶さ
れる。1枚目の紙幣Bと全く同様にして、次々に、紙幣
BのR/Gデータ、B/Gデータおよび(R+G+B)
データが生成されて、RAM32に記憶され、吸引管2
にめくり取られた2枚目の紙幣Bが、光源20から発せ
られた光を遮断しなくなった時点においては、RAM3
2内には、2枚目の紙幣BのR/Gデータ、B/Gデー
タおよび(R+G+B)データの時系列的な変化パター
ンが記憶されている。
【0036】コントロールユニット30は、磁気センサ
25からの出力信号に基づき2枚目の紙幣Bのパターン
データの検出が完了したと判定したときは、RAM32
から紙幣BのR/Gデータ、B/Gデータおよび(R+
G+B)データの時系列的な変化パターンを読み出すと
ともに、1枚目の紙幣Bの金種を読み出し、ROM31
に記憶された1枚目の金種のR/Gデータの時系列的な
基準変化パターン、B/Gデータの時系列的な基準変化
パターンおよび(R+G+B)データの時系列的な基準
変化パターンを読み出して、紙幣BのR/Gデータ、B
/Gデータおよび(R+G+B)データの時系列的な変
化パターンと、パターンマッチングによって、比較し、
2枚目の紙幣Bの金種が1枚目の紙幣Bの金種と一致す
るか否かおよび二枚以上の紙幣Bがめくり取られていな
いかを判別する。その結果、2枚目の紙幣Bの金種が1
枚目の紙幣Bの金種と一致しており、かつ、吸引管2に
より、二枚以上の紙幣Bがめくり取られていないと判別
したときは、コントロールユニット30は、RAM32
に記憶されている紙幣Bの計数枚数を1枚だけ増大させ
る。
【0037】これに対して、2枚目の紙幣Bの金種が1
枚目の紙幣Bの金種と一致していないか、あるいは、吸
引管2により、二枚以上の紙幣Bがめくり取られている
と判別したときは、コントロールユニット30は、作動
停止信号を、ポンプモータ制御手段34およびモータ5
に出力して、ポンプモータ13およびモータ5の駆動を
停止させるとともに、表示手段39に、それまでの計数
結果と計数を中止する旨を表示させる。表示手段39の
表示にしたがって、オペレータが、リセット手段38を
操作すると、リセット手段38から、コントロールユニ
ット30にリセット信号が出力される。コントロールユ
ニット30は、リセット手段38からリセット信号を受
けると、ホルダーモータ15に復帰信号を出力して、ホ
ルダーモータ15を駆動させ、ホルダー1を計数位置か
ら待機位置に復帰させるとともに、表示手段39の表示
を消去させ、紙幣計数機を計数開始前の状態に復帰させ
る。
【0038】さらに、回転筒3の回転にともなって、紙
幣1を吸引した吸引管2が、紙幣Bを、ホルダー1にセ
ットされた紙幣Bの束からめくり取りつつ、吸引領域S
外に移動した後、再び、次の吸引管2が、吸引領域S内
に移動して来て、全く同様にして、3枚目の紙幣Bが、
吸引管2によって吸引され、めくり取られる。吸引管2
によって吸引されて、めくり取られた3枚目の紙幣B
に、光源20から光が照射され、紙幣Bを透過した光の
パターンデータが、カラーセンサ21によって、次々に
生成され、紙幣BのR/Gデータ、B/Gデータおよび
(R+G+B)データの時系列的な変化パターンが生成
されて、RAM32内に記憶される。
【0039】コントロールユニット30は、2枚目の紙
幣Bと全く同様にして、3枚目の紙幣Bの金種が1枚目
の紙幣Bの金種と一致しているか否かおよび二枚以上の
紙幣Bがめくり取られていないかを判別する。以下、同
様の動作が繰り返され、紙幣Bの金種および二枚以上の
紙幣Bがめくり取られていないかが判別されつつ、帯封
により束にされて、ホルダー1のセットされた紙幣Bの
枚数が計数される。
【0040】本実施態様においては、紙幣Bは、以下の
ようにして、計数されるように構成されている。1枚の
紙幣Bが、時計方向に、自転しつつ、軸4まわりに、反
時計方向に、公転する吸引管2の吸引口2aにより、吸
引され、めくり取られると、回転筒3の回転にともな
い、紙幣Bを吸引している吸引管2は、吸引領域S外に
移動し、次の吸引管2が、ホルダー1にセットされた紙
幣Bに対向する吸引領域S内に移動して来る。しかし、
次の吸引管2の吸引口2aが、ホルダー1にセットされ
た紙幣Bの表面に正対するまでは、その吸引管2によ
り、その紙幣Bは吸引されないから、圧力センサ18に
よって検出される吸引通路10および中空の軸4内の圧
力は上昇し、次の吸引管2の吸引口2aが、その紙幣B
の表面に正対してはじめて、その紙幣Bが、次の吸引管
2の吸引口2aによって、吸引され、圧力センサ18に
よって検出される吸引通路10および中空の軸4内の圧
力が低下する。そして、回転筒3の回転にともなって、
紙幣1を吸引した吸引管2が、紙幣Bを、ホルダー1に
セットされた紙幣Bの束からめくり取りつつ、吸引領域
S外に移動した後、再び、次の吸引管2が、吸引領域S
内に移動して来て、同様にして、圧力センサ18により
検出される吸引通路10および中空の軸4内の圧力が、
まず上昇し、その吸引管2の吸引口2aが、ホルダー1
にセットされた紙幣Bの表面に正対した位置に達し、そ
の紙幣Bを吸引して初めて、吸引通路10および中空の
軸4内の圧力が低下する。このように、回転筒3が回転
して、吸引管2の吸引口2aが、1枚の紙幣Bを吸引し
て、めくり取るたびに、同様な吸引通路11および中空
の軸4内の圧力変動が繰り返して生ずる。このようにし
て、吸引管2の吸引口2aが、1枚の紙幣Bを吸引し
て、めくり取るたびに、圧力センサ18により検出され
た吸引通路10および中空の軸4内の圧力は変動する。
したがって、コントロールユニット30は、圧力センサ
18から入力された圧力信号をモニターして、圧力セン
サ18により検出された吸引通路10および中空の軸4
内の圧力変動に基づいて、紙幣Bの計数枚数を算出し、
RAM32に記憶させる。
【0041】同時に、コントロールユニット30は、磁
気センサ25が、回転筒3の外周部に形成された作動片
24を検出し、検出信号を出力した回数をカウントし
て、紙幣Bの枚数を計数し、RAM42に紙幣Bの枚数
を記憶させる。こうして、回転筒3の回転にともなっ
て、次々に、吸引管2の吸引口2aにより、紙幣Bが1
枚ずつ、吸引されて、めくり取られ、ホルダー1から紙
幣Bがなくなると、紙幣Bは、もはや、吸引管2の吸引
口2aにより吸引されないから、圧力センサ18によっ
て検出される吸引通路10および中空の軸4内の圧力
は、上昇することになる。
【0042】その結果、圧力センサ18入力された圧力
信号レベルが、所定レベル以上に達したことを検出する
と、コントロールユニット30は、計数終了信号を、ポ
ンプモータ制御手段34およびモータ5に出力し、ポン
プモータ13の駆動を停止させ、モータ5の駆動を停止
させるとともに、RAM32から紙幣Bの計数枚数を読
み出し、表示手段39に、計数結果を表示させる。RA
M32には、圧力センサ18により検出された吸引通路
10および中空の軸4内の圧力変動に基づき算出された
紙幣Bの計数枚数と、コントロールユニット30が、磁
気センサ25から入力された作動片24の検出信号を出
力した回数をカウントして得た紙幣Bの計数枚数が記憶
されており、両者が一致しないことがあり得るが、その
ときは、コントロールユニット30は、圧力センサ18
により検出された吸引通路10および中空の軸4内の圧
力変動に基づき算出された紙幣Bの計数枚数を、計数結
果として、表示手段39に表示させる。
【0043】同時に、コントロールユニット30は、入
力手段37によって入力され、RAM32に記憶されて
いる紙幣Bの設定枚数を読み出し、RAM32から読み
出した設定枚数と比較し、両者が一致したときは、ホル
ダーモータ15に復帰信号を出力して、ホルダーモータ
15を駆動させ、ホルダー1を計数位置から待機位置に
復帰させるとともに、表示手段39に、紙幣Bの計数枚
数が設定枚数に一致した旨を表示させる。
【0044】これに対して、紙幣Bの計数枚数が設定枚
数と一致しなかったときは、コントロールユニット30
は、ホルダーモータ15に復帰信号を出力することな
く、表示手段39に、紙幣Bの計数枚数が設定枚数に一
致しなかった旨を表示させる。表示手段39の表示にし
たがって、オペレータが、リセット手段38を操作する
と、リセット手段38から、コントロールユニット30
にリセット信号が出力される。コントロールユニット3
0は、リセット手段38からリセット信号を受けると、
ホルダーモータ15に復帰信号を出力して、ホルダーモ
ータ15を駆動させ、ホルダー1を計数位置から待機位
置に復帰させるとともに、表示手段39の表示を消去さ
せ、紙幣計数機を計数開始前の状態に復帰させる。
【0045】本実施態様によれば、光源20から発せら
れ、紙幣Bを透過した光を、カラーセンサ21によって
光電的に検出し、紙幣Bの透過光のパターンデータに基
づいて、紙幣BのR/Gデータ、B/Gデータおよび
(R+G+B)データの時系列的な変化パターンを生成
し、1枚目の紙幣Bについては、紙幣BのR/Gデータ
の時系列的な変化パターンおよびB/Gデータの時系列
的な変化パターンを、各金種のR/Gデータの時系列的
な基準変化パターンおよびB/Gデータの時系列的な基
準変化パターンと、パターンマッチングによって、比較
して、紙幣Bが受け入れ可能か否か、紙幣Bの金種およ
び紙幣Bが一枚づつ、吸引管2により吸引されて、めく
り取られているか否かを判別し、2枚目以降の紙幣Bに
ついては、紙幣BのR/Gデータの時系列的な変化パタ
ーンおよびB/Gデータの時系列的な変化パターンを、
1枚目の紙幣Bの金種のR/Gデータの時系列的な基準
変化パターン、B/Gデータの時系列的な基準変化パタ
ーンと、パターンマッチングによって、比較して、紙幣
Bが受け入れ可能か否か、紙幣Bの金種および紙幣Bが
一枚づつ、吸引管2により吸引されて、めくり取られて
いるか否かを判別しているから、従来のように、単に、
透過光を、イメージセンサによって光電的に検出して、
紙幣の濃度パターンを生成し、紙幣の濃度パターンを各
金種の紙幣の基準濃度パターンと比較して、紙幣が受け
入れ可能か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づつ、吸
引管によって吸引されているか否かを判別する場合に比
して、精度良く、紙幣Bが受け入れ可能か否か、紙幣B
の金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引管2によって吸引
されて、めくり取られているか否かを判別することがで
きる。さらに、紙幣BのR/Gデータの時系列的な変化
パターンおよびB/Gデータの時系列的な変化パターン
に基づいて判別した紙幣Bの金種、向きおよび表裏に対
応した金種の(R+G+B)データの時系列的な基準変
化パターンを読み出して、紙幣Bの(R+G+B)デー
タの時系列的な変化パターンと比較して、二枚以上の紙
幣Bがめくり取られていないかを判別しているから、確
実に、紙幣Bが一枚づつ、吸引管2により吸引されて、
めくり取られているか否かを判別することが可能にな
る。また、紙幣Bが受け入れ可能か否かを判別する際、
紙幣BのR/Gデータの時系列的な変化パターンおよび
B/Gデータの時系列的な変化パターンを用いているた
め、取り扱うデータ量を減少させることができ、判別時
間を短縮させることが可能になる。
【0046】本発明は、以上の実施例に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々
の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含さ
れるものであることがいうまでもない。たとえば、前記
実施態様においては、あらかじめ、各金種の紙幣の(R
+G+B)データの時系列的な基準変化パターンを求め
て、ROM31に記憶させておき、紙幣Bの(R+G+
B)データの時系列的な変化パターンと比較をして、紙
幣Bが一枚づつ、吸引管2により吸引されて、めくり取
られているか否かを判別しているが、紙幣BのR/Gデ
ータの時系列的な変化パターンおよびB/Gデータの時
系列的な変化パターンに基づいて、紙幣Bが受け入れ可
能か否か、紙幣Bの金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引
管2により吸引されて、めくり取られているか否かが判
別されており、ここでなされる判別は、同じ金種の紙幣
Bが重なり合って、いずれの紙幣Bの向きおよび表裏が
一致した状態で、吸引管2によってめくり取られている
か否かにすぎないから、計数し、判別すべき紙幣Bの各
金種のR、G、Bの各色のパターンが類似していないと
きは、Rデータ、GデータおよびBデータのいずれか1
つのデータに基づいて、紙幣Bが一枚づつ、吸引管2に
よってめくり取られているか否かを判別することもでき
る。さらに、演算回路35によって、R、G、Bの任意
の二色に対応する色データを加算させて、時系列的な加
算色データパターンを生成し、演算回路35が時系列的
な加算色データパターンを生成するのに用いたR、G、
Bの二色に対応する色データを加算して得た計数すべき
紙幣の各金種の時系列的な基準加算色データパターンを
ROM31に記憶させておき、紙幣BのR/Gデータの
時系列的な変化パターンおよびB/Gデータの時系列的
な変化パターンに基づいて判別した金種の基準加算色デ
ータパターンをROM31から読み出し、時系列的な加
算色データパターンと、パターンマッチングによって、
比較して、紙幣Bが一枚づつ、吸引管2によってめくり
取られているか否かを判別するようにしてもよい。
【0047】さらに、前記実施態様においては、紙幣B
のR/Gデータの時系列的な変化パターンおよびB/G
データの時系列的な変化パターンに基づいて、紙幣Bが
受け入れ可能か否か、紙幣Bの金種および紙幣Bが一枚
づつ、吸引管2により吸引されて、めくり取られている
か否かを判別しているが、紙幣BのR/Gデータの時系
列的な変化パターンおよびB/Gデータの時系列的な変
化パターンに代えて、紙幣BのG/Rデータの時系列的
な変化パターンおよびB/Rデータの時系列的な変化パ
ターンに基づき、あるいは、紙幣BのR/Bデータの時
系列的な変化パターンおよびG/Rデータの時系列的な
変化パターンに基づき、紙幣Bが受け入れ可能か否か、
紙幣Bの金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引管2により
吸引されて、めくり取られているか否かを判別するよう
にしてもよい。さらに、計数し、判別すべき紙幣Bの各
金種のR、G、Bの各色のパターンが類似していないと
きは、紙幣BのRデータの時系列的な変化パターン、G
データの時系列的な変化パターンおよびBデータの時系
列的な変化パターンのいずれかに基づき、紙幣Bが受け
入れ可能か否か、紙幣Bの金種および紙幣Bが一枚づ
つ、吸引管2により吸引されて、めくり取られているか
否かを判別することもでき、この場合には、処理すべき
データ量が減少し、高速で、判別をすることが可能とな
る。また、同様に、計数し、判別すべき紙幣Bの各金種
のR、G、Bの各色のパターンが類似していないとき
は、演算回路35によって、R、G、Bの任意の一色に
対応する色データを、他の二色に対応する色データから
減算して、時系列的な色データ差パターンを生成し、同
様に、各金種の紙幣につき、R、G、Bの任意の一色に
対応する色データを、他の二色に対応する色データから
減算して、時系列的な基準色データ差パターンを生成し
て、ROM31に記憶させ、時系列的な色データ差パタ
ーンと基準色データ差パターンと、パターンマッチング
により、比較し、紙幣Bが受け入れ可能か否か、紙幣B
の金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引管2により吸引さ
れて、めくり取られているか否かを判別することもでき
る。また、演算回路35によって、R、G、Bの任意の
二色に対応する色データを加算して、時系列的な加算色
データパターンを生成し、同様に、各金種の紙幣につい
て、R、G、Bの任意の二色に対応する色データを加算
して、時系列的な基準加算色データパターンを生成し
て、ROM31に記憶させ、時系列的な加算色データパ
ターンと基準加算色データパターンと、パターンマッチ
ングにより、比較し、紙幣Bが受け入れ可能か否か、紙
幣Bの金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引管2により吸
引されて、めくり取られているか否かを判別することも
できる。
【0048】また、前記実施態様においては、圧力セン
サ18によって検出された吸引通路10および中空の軸
4内の圧力変動に基づき算出された紙幣Bの計数枚数
と、コントロールユニット30が、磁気センサ25から
入力された作動片24の検出信号を出力した回数をカウ
ントして得た紙幣Bの計数枚数とを、RAM32に記憶
させ、両者が一致しないときは、圧力センサ18により
検出された吸引通路10および中空の軸4内の圧力変動
に基づき算出された紙幣Bの計数枚数を、計数結果とし
て、表示手段39に表示させているが、両者が一致しな
いときに、コントロールユニット30が、磁気センサ2
5から入力された作動片24の検出信号を出力した回数
をカウントして得た紙幣Bの計数枚数を、計数結果とし
て、表示手段39に表示させるようにしてもよい。
【0049】さらに、前記実施態様においては、コント
ロールユニット30が、磁気センサ25から入力された
作動片24の検出信号を出力した回数をカウントして、
紙幣Bの計数枚数を算出しているが、圧力センサ18に
より検出された吸引通路10および中空の軸4内の圧力
変動に基づいて、紙幣Bの計数枚数を算出する場合に
は、圧力センサ18によって検出され、出力される圧力
変動信号も、磁気センサ25によって検出され、出力さ
れる作動片24の検出信号も、出力間隔は同一であるの
で、回転筒3の外周部に作動片24を設けることも、磁
気センサ25を設けることも、必ずしも必要ではない。
【0050】また、前記実施態様においては、1枚目の
紙幣Bの金種をRAM32に記憶させ、2枚目以降の紙
幣Bが受け入れ可能か否かを、その金種がRAM32に
記憶された1枚目の紙幣Bの金種に一致するか否かによ
って、判別しているが、入力手段37に、計数すべき紙
幣Bの金種を入力して、RAM32に記憶させ、紙幣B
の金種が、入力手段37によって入力された金種と一致
するか否かにより、紙幣Bが受け入れ可能か否かを判別
するようにしてもよい。その場合には、ROM31から
は、入力手段37によって入力された金種のR/Gデー
タの時系列的な基準変化パターン、B/Gデータの時系
列的な基準変化パターンおよび(R+G+B)データの
時系列的な基準変化パターンを読み出して、紙幣BのR
/Gデータ、B/Gデータおよび(R+G+B)データ
の時系列的な変化パターンと比較すれば十分である。
【0051】また、前記実施態様においては、図3およ
び図4に示されるように、カラーセンサ21によって光
電的に検出した紙幣Bの透過光のパターンデータを、A
/Dコンバータ33によってディジタル化した後、ディ
ジタルタイプの演算回路35によって、R/Gデータの
生成、B/Gデータの生成および(R+G+B)データ
の生成をおこない、RAM32に記憶するように構成さ
れているが、カラーセンサ21によって光電的に検出し
た紙幣Bの透過光のパターンデータを、演算増幅器など
を利用したアナログタイプの演算回路によって、アナロ
グタイプのR/Gデータの生成、B/Gデータの生成お
よび(R+G+B)データの生成をおこない、その後
に、A/Dコンバータ33によってディジタル化し、R
AM32に記憶するように構成することもできる。
【0052】さらに、前記実施態様においては、カラー
センサ21は、約5ないし10ミリメートルφの領域を
検出可能に調整されているが、必ずしも、約5ないし1
0ミリメートルφの領域を検出可能に調整されているこ
とは必要がない。より小さい領域を検出可能に調整すれ
ば、カラーセンサ21によって得られるR/Gデータ、
B/Gデータおよび(R+G+B)データに時系列的な
変化パターンはより特徴的なものになるが、帯封により
束にされた紙幣Bをホルダー1にセットするときにずれ
があると、ある金種と合致しているにもかかわらず、基
準データと合致しないことがあり得、また、より大きい
領域を検出可能に調整すれば、カラーセンサ21によっ
て得られる紙幣Bの各金種のR/Gデータ、B/Gデー
タおよび(R+G+B)データに時系列的な変化パター
ンが類似し、判別精度が低下するおそれがある。したが
って、これらの事情を考慮して、カラーセンサ21を調
整すれば、約5ないし10ミリメートルφの領域を検出
可能に調整される必要は必ずしもない。
【0053】また、前記実施態様においては、カラーセ
ンサ21は、0.1ms毎に、約5ないし10ミリメー
トルφのスポット領域で、紙幣Bの約40ミリメートル
幅の領域を走査し、めくり取られた紙幣Bのアナログパ
ターンデータを生成するように構成されているが、0.
1ms毎に、データを生成することは必ずしも必要がな
く、紙幣Bを判別するのに十分なR/Gデータ、B/G
データおよび(R+G+B)データに時系列的な変化パ
ターンが得られれば、任意に決定することができ、ま
た、約40ミリメートル幅の紙幣Bの領域を走査するこ
とも必ずしも必要がなく、走査される紙幣Bの領域の幅
は任意に決定することができる。
【0054】さらに、前記実施態様においては、約38
ms毎に、一枚の紙幣Bがめくり取られ、R/Gデー
タ、B/Gデータおよび(R+G+B)データに時系列
的な変化パターンが生成されるように構成されている
が、紙幣Bを判別するのに十分なR/Gデータ、B/G
データおよび(R+G+B)データに時系列的な変化パ
ターンが得られれば、一枚の紙幣Bをめくり取り、R/
Gデータ、B/Gデータおよび(R+G+B)データに
時系列的な変化パターンを生成する時間間隔は、任意に
決定することができる。また、前記実施態様において
は、カラーセンサ21として、単一素子タイプのカラー
センサを用いているが、単一素子タイプのカラーセンサ
を用いることは必ずしも必要でない。
【0055】さらに、前記実施態様においては、光源2
0を常時発光させて、カラーセンサ21によって、透過
光を検出しているが、光源20に代えて、R成分の光を
発するR光源と、G成分の光を発するG光源と、B成分
の光を発するB光源と、これらのをR光源、G光源およ
びB光源を短い時間間隔で時分割発光させるタイミング
制御手段を設けるとともに、カラーセンサ21に代え
て、フォトセンサを設けて、R光源、G光源およびB光
源を時分割発光させるのと同期して、タイミング制御手
段によって、フォトセンサが受光して生成された紙幣B
の透過光のパターンデータを、R成分、G成分およびR
成分に分割するようにしてもよい。この場合には、時分
割発光およびフォトセンサに受光させる時間間隔は、図
5ないし図7に示される信号波形が得られる程度に短い
間隔であればよい。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、帯封により束にされ、
ホルダーにセットされた所定枚数の紙幣を一枚づつ、吸
引して、めくり取りながら、計数する際、精度良く、金
種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ不能紙幣を検
出するとともに、紙幣が一枚づつ、吸引されているか否
かを判別することのできる紙幣判別装置を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる紙
幣計数機の紙幣判別装置の略平面図である。
【図2】図2は、図1の縦断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施態様にかかる紙幣計数機
の検出系、駆動系、制御系、入力系および表示系のブロ
ックダイアグラムである。
【図4】図4は、演算回路のブロックダイアグラムであ
る。
【図5】図5は、ある金種の紙幣のR/Gデータ、B/
Gデータおよび(R+G+B)データに時系列的な変化
パターンを示すグラフである。
【図6】図6は、ある金種の紙幣のR/Gデータ、B/
Gデータおよび(R+G+B)データに時系列的な変化
パターンを示すグラフである。
【図7】図7は、ある金種の紙幣のR/Gデータ、B/
Gデータおよび(R+G+B)データに時系列的な変化
パターンを示すグラフである。
【符号の説明】
1 ホルダー 1a 載置板 1b 押え板 1c ホルダーの軸 2 吸引管 2a 吸引管の吸引口 2b 吸引管のキャップ 3 回転筒 4 回転筒の軸 5 モータ 6 吸引管の軸 10 吸引通路 12 真空ポンプ 13 ポンプモータ 14 連通路 15 ホルダーモータ 18 圧力センサ 20 光源 21 カラーセンサ 22 集光レンズ 24 作動片 25 磁気センサ 26 ホルダーセンサ 30 コントロールユニット 31 ROM 32 RAM 33 A/Dコンバータ 34 ポンプモータ制御手段 35 演算回路 36 スタートスイッチ 37 入力手段 38 リセット手段 39 表示手段 40 Rデータ生成部 41 Gデータ生成部 42 Bデータ生成部 43 R/Gデータ生成部 44 B/Gデータ生成部 45 R、G、Bデータ加算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 7/00 G06M 9/02 G07D 7/12 G07D 9/04 401

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計数すべき紙幣の束を保持するホルダー
    と、中空軸のまわりに回転可能な回転筒と、前記回転筒
    を回転させるモータ手段と、前記回転筒の上面上に、前
    記中空軸のまわりに、互いに等しい角度を隔て、かつ、
    前記中空軸から等距離に、突出するように形成され、前
    記回転筒と同期して回転可能な複数の吸引管であって、
    少なくとも一つの吸引口を有する複数の吸引管と、前記
    中空軸内に真空圧を供給する真空ポンプ手段と、前記複
    数の吸引管のうち、前記ホルダーに保持された紙幣に対
    向する所定の領域内に位置する吸引管のみが、前記中空
    軸の内部と連通するように配置された連通手段と、前記
    真空ポンプ手段により供給された真空圧によって、前記
    吸引口により吸引された紙幣に向けて、光を発する光源
    と、前記光源から発せられ、紙幣を透過した光を光電的
    に検出し、紙幣の時系列的なカラーデータを生成するカ
    ラーセンサと、前記カラーセンサによって生成された時
    系列的なカラーデータに基づき、前記吸引口によって吸
    引された紙幣のR、G、Bに対応する時系列的な色デー
    タパターンを生成する演算手段と、計数すべき紙幣の各
    金種のR、G、Bに対応する時系列的な基準色データパ
    ターンを記憶するメモリ手段と、前記演算手段により生
    成された紙幣の時系列的な色データパターンと前記メモ
    リ手段に記憶された時系列的な基準色データパターンを
    比較して、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種およ
    び紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されている
    か否かを判別する判別手段を備えたことを特徴とするを
    紙幣計数機の紙幣判別装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段が、R、G、Bの任意の一
    色に対応する色データで、他の二色に対応する色データ
    を除算して、時系列的な色データ比パターンを生成し、
    前記メモリ手段が、R、G、Bの任意の一色に対応する
    色データであって、かつ、前記演算手段が他の二色に対
    応する色データを除算するのに用いた色データで、他の
    二色に対応する色データを除算して得た計数すべき紙幣
    の各金種の時系列的な基準色データ比パターンを記憶
    し、前記判別手段が、前記演算手段により生成された前
    記紙幣の時系列的な色データ比パターンと前記メモリ手
    段に記憶された前記時系列的な基準色データ比パターン
    を比較して、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種お
    よび紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されてい
    るか否かを判別するように構成されたことを特徴とする
    請求項1に記載の紙幣計数機の紙幣判別装置。
  3. 【請求項3】 前記判別手段が、前記演算手段により生
    成されたR、G、Bの任意の一色に対応する時系列的な
    色データパターンと前記メモリ手段に記憶された対応す
    る色の時系列的な基準色データパターンを比較して、紙
    幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚
    づつ、前記吸引口によって吸引されているか否かを判別
    するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載
    の紙幣計数機の紙幣判別装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段が、R、G、Bの任意の一
    色に対応する色データを、他の二色に対応する色データ
    から減算して、時系列的な色データ差パターンを生成
    し、前記メモリ手段が、R、G、Bの任意の一色に対応
    する色データであって、かつ、前記演算手段が他の二色
    に対応する色データを減算するのに用いた色データを、
    他の二色に対応する色データから減算して得た計数すべ
    き紙幣の各金種の時系列的な基準色データ差パターンを
    記憶し、前記判別手段が、前記演算手段により生成され
    た紙幣の前記時系列的な色データ差パターンと前記メモ
    リ手段に記憶された前記時系列的な基準色データ差パタ
    ーンを比較して、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金
    種および紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引され
    ているか否かを判別するように構成されたことを特徴と
    する請求項1に記載の紙幣計数機の紙幣判別装置。
  5. 【請求項5】 前記演算手段が、R、G、Bの任意の二
    色に対応する色データを加算して、時系列的な加算色デ
    ータパターンを生成し、前記メモリ手段が、R、G、B
    の任意の二色に対応する色データであって、かつ、前記
    演算手段が前記時系列的な加算色データパターンを生成
    するのに用いた色データを加算して得た計数すべき紙幣
    の各金種の時系列的な基準加算色データパターンを記憶
    し、前記判別手段が、前記演算手段により生成された紙
    幣の前記時系列的な加算色データパターンと、前記メモ
    リ手段に記憶された前記時系列的な基準加算色データ差
    パターンを比較して、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣
    の金種および紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引
    されているか否かを判別するように構成されたことを特
    徴とする請求項1に記載の紙幣計数機の紙幣判別装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記判別手段が、前記演算手段
    によって生成されたR、G、Bの任意の一色に対応する
    時系列的な色データパターンと、判別した紙幣の金種に
    対応し、かつ、前記時系列的な色データパターンに対応
    する色の時系列的な基準色データパターンを比較して、
    紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されているか
    否かを判別するように構成されたことを特徴とする請求
    項1、2、4および5のいずれか1項に記載の紙幣計数
    機の紙幣判別装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記演算手段が、R、G、Bの
    任意の二色に対応する色データを加算して、時系列的な
    加算色データパターンを生成し、前記メモリ手段が、
    R、G、Bの任意の二色に対応する色データであって、
    かつ、前記演算手段が前記時系列的な加算色データパタ
    ーンを生成するのに用いた色データを加算して得た計数
    すべき紙幣の各金種の時系列的な基準加算色データパタ
    ーンを記憶し、前記判別手段が、前記演算手段により生
    成された紙幣の前記時系列的な加算色データパターン
    と、判別した紙幣の金種に対応し、かつ、前記メモリ手
    段に記憶された前記時系列的な基準加算色データ差パタ
    ーンを比較して、紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって
    吸引されているか否かを判別するように構成されたこと
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
    紙幣計数機の紙幣判別装置。
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