JPH0525014Y2 - - Google Patents

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JPH0525014Y2
JPH0525014Y2 JP14070888U JP14070888U JPH0525014Y2 JP H0525014 Y2 JPH0525014 Y2 JP H0525014Y2 JP 14070888 U JP14070888 U JP 14070888U JP 14070888 U JP14070888 U JP 14070888U JP H0525014 Y2 JPH0525014 Y2 JP H0525014Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 この考案は、金種判別機能を有する紙幣計数機
の金額表示装置に関するものである。 「従来の技術」 従来、金種判別機能を有する紙幣計数機として
は、特公昭59−38634号公報、実開昭60−104979
号公報に示される技術が従来から知られている。 前者に示す紙幣計数機は、紙幣束ホルダ上に横
向きに載置した紙幣を吸引軸により一枚ずつめく
りながら計数するとともに、めくり取られた紙幣
の上部位置に対して光を照射することにより、該
紙幣の高さ(幅)を検出して、該紙幣の金種を判
別するようにしたものである。なお、この種の紙
幣計数機は、幅が金種毎にそれぞれ異なる紙幣
(旧万券、旧五千券、旧千券紙幣等)を判別する
場合にのみ適用が可能である。 後者に示す紙幣計数機は、前記紙幣計数機と同
様に、紙幣を吸引軸により一枚ずつめくりながら
計数するとともに、めくり取られた紙幣の表面パ
ターンをラインセンサが直線状に読み取ることに
より、該紙幣の金種を判別するようにしたもので
ある。 ところで、この種の金種判別機能を有する紙幣
計数機は、(1)束ねられた紙幣が100枚あるか否か
を確認すること、(2)紙幣の計数途中において、該
紙幣の透過光量を検出し、あるいは表面パターン
を読み取ることによつて、前記100枚の紙幣束中
に異常紙幣の混入が有るか否かを確認することの
2点を主な目的に開発されたものであり、このた
め前記紙幣計数機の前面に設けられたパネル(表
示手段)には、少なくとも、紙幣の計数結果であ
る枚数を示す表示欄、及び異常紙幣が混入してい
るか否かを示す表示欄があれば足りていた。 しかしながら、この種の紙幣計数機あつては、
紙幣の計数結果である枚数値を表示する外に、該
枚数値に対応した金額値を表示したいという要求
もあり、これに関する技術として、本出願人は、
実公昭56−25096号公報に示される、紙幣計数機
における枚数金額の選択表示装置を先に提案して
いる。 この紙幣計数機は、選択スイツチによる切換に
より、単一の表示欄に紙幣の枚数値と金額値とを
選択的に表示できるようにしたものであつて、し
かも、金額値は、単に計数途中の一紙幣の金額を
表示するのではなく、枚数値に、金種に応じた単
位金額を乗じてなる累積的な演算結果を表示する
ようになつている。例えば、万券の枚数値が100
であると、その金額値は単位金額である10000に、
束枚数である100を乗じた1000000(円)と表示さ
れることになる。 そして、このような紙幣の枚数値を金額値に換
算する技術の応用として、特開昭55−69885号に
示された紙葉類(紙幣)計数機の異種券判別装置
が提案されている。 この紙幣計数機は、当初に述べた判別技術を利
用して、複数金種が混在する紙幣を計数した場合
に、その枚数値を金種別に表示するとともに、金
種別枚数に対応した金額値を表示するものであ
り、また、前記金種別の枚数値と金種値とに基づ
き、紙幣の全金額表示もなされるようになる。 「考案が解決しようとする課題」 ところで、上記のように構成された紙幣計数機
においては、金額値を示す金額表示欄と、枚数値
を示す枚数表示欄とが共通化されて一つ設けられ
るのみであるので、金額表示と枚数表示とのいず
れか一方が選択スイツチにより選択されるととも
に、この選択スイツチによつて、例えば金額表示
が選択された場合には、当然にして、常時、表示
欄に金額表示がされ続けるようになつている。 これにより、選択スイツチにより金額表示のモ
ードが選択された場合には、表示された金額値を
操作者自らが暗算等により換算して計数値を求め
るか、計数終了後に、切換スイツチを操作するな
どして、その金額値に対応した計数値を得ていた
がいずれにしても面倒な作業であり、その計数作
業の能率低下を招いていた。 前者に示した不具合を具体例に示すと、前記選
択スイツチにより金額表示が選択されて、万券を
処理した場合の金額演算値が1000000と表示され
た場合には、その枚数計数値は100となつて比較
的容易にその枚数計数値を換算することが可能で
あるが、一方、100枚に満たない端数を計数した
場合の金額演算値、あるいは五千券を計数した場
合の金額演算値といつた場合には、該金額演算値
から枚数計数値を換算することが面倒であり、即
座にその換算を行うことができなかつた。 そして、このような不具合を解消するために、
前記表示欄を枚数計数値を表示するものと、金額
演算値を表示するものの二種類設ければ良いが、
このような二種類の表示欄を設けることは、機械
の小型化を妨げることとなり、採用できない技術
であつた。 この考案は、上記の事情に鑑みてなされたもの
であつて、表示欄を単一とするとともに、この表
示欄に対して、枚数計数と金額演算との二種類の
データを紙幣計数終了後に一定のタイミングを以
て効率良く表示させ、これにより操作者に対して
枚数値と金額値との双方を操作者に対して効率的
に認識させることができる紙幣計数機の金額表示
装置の提供を目的とする。 「課題を解決するための手段」 上記の目的を達成するために、本考案では、一
定の真空圧に高められた吸引軸により紙幣を一枚
ずつめくり取りながら計数するとともに、該紙幣
の金種及び送り状態を一枚ずつ判別するようにし
た紙幣計数機において、前記紙幣の計数結果を枚
数計数信号として出力する枚数計数手段と、前記
紙幣の判別結果から、めくり取られた紙幣の全金
額を演算しその演算結果を金額演算信号として出
力する金額演算手段と、前記枚数計数信号あるい
は金額演算信号に応じた枚数値、金額値を択一的
に表示する表示手段と、この表示手段と前記枚数
計数手段、金額演算手段との間に設けられて、前
記枚数計数信号あるいは金額演算信号のいずれか
一方を選択して、前記表示手段に出力する表示内
容選択手段と、この表示内容選択手段に対して、
金額演算信号あるいは枚数計数信号のいずれか一
方を選択させるための金額表示モード信号、枚数
表示モード信号をそれぞれ出力する表示モード設
定手段と、前記吸引軸内の真空圧を検出して、前
記吸引軸によりめくり取るべき紙幣が無くなつた
ことを計数終了信号として、前記表示内容選択手
段に出力する圧力判定手段とを備え、更に、前記
表示内容選択手段により、枚数表示モード信号が
入力されていることを、また、金額表示モード信
号が入力されかつ計数終了信号の入力が無いこと
を条件に、前記表示手段に対し枚数計数信号を出
力し、また、金額表示モード信号が入力されかつ
計数終了信号が入力されていることを条件に、前
記表示手段に供給していた枚数計数信号を一定時
間後に金額演算信号に変更して出力するようにし
ている。 「作用」 この考案によれば、表示モード設定手段により
枚数表示モードが設定されている場合には、表示
内容選択手段により枚数計数信号が選択されて表
示手段に供給される。また、表示モード設定手段
により金額表示モードが設定されている場合に
は、紙幣計数中において、表示内容選択手段によ
り枚数計数信号が選択されて表示手段に供給され
るが、一方、紙幣計数終了後の一定時間経過後に
おいて、表示内容選択手段により選択される信号
が枚数計数信号から金額演算信号に変更された上
で、表示手段に対して供給される。 つまり、前記金額表示モードが選択されていた
場合に、紙幣計数終了後、表示手段に表示されて
いた枚数計数値が一定時間経過後に金額演算値に
変わり、操作者は二種類の紙幣処理データ(枚数
計数値、金額演算値)を連続して参照することが
できる。 「実施例」 本考案の一実施例を第1図〜第3図を参照して
説明する。 まず、第1図を参照して紙幣計数機の概略構成
を説明すると、図において、符号1で示すものは
束ねられた紙幣Sを側板1Aに面接触させて載置
するホルダであつて、紙幣Sを載せた状態でこの
ホルダ1を垂直軸2を中心として水平旋回させる
ことにより、図に示す計数位置に配置されるよう
になつている。 そして、ホルダ1が計数位置にある場合に、回
転筒3を垂直軸4を中心として第1図反時計方向
に回転させながら、回転筒3上の吸引軸5を垂直
軸6を中心として時計方向に回転させ、この吸引
軸5内に真空圧を作用させてホルダー1上の紙幣
Sを1枚ずつめくり取りながら計数を行なうとと
もに、後述する投光器から紙幣Sの表面に照射し
た光線の反射光を受光器で読取つて紙幣の判別を
行なうようになつている(判別については後述す
る)。 前記回転筒3および吸引軸5の垂直軸4,6
は、その内部が中空に設けられるとともに、図示
しない吸入管路を介して真空ポンプの吸入ポート
に接続されている。そして、この真空ポンプの真
空圧が、前記吸引軸5の外周の一部に設けた開口
部(5A,5A……で示す位置)を介して紙幣S
に作用することにより、吸引軸5に対して紙幣S
を吸着させるようにしている。また、前記吸入管
路の途中にはバキユームスイツチ(図示略)が設
けられており、このバキユームスイツチのON/
OFFによつて、吸入管路内の真空圧が紙幣を吸
着し得る程度に上昇したか否かが検出されるよう
になつている。 また、前記回転筒3の外周には、磁性体からな
る作動片7,7……が一定間隔毎に複数貼付され
ており、これらの作動片7,7……が磁気センサ
8を作動させるか否かにより各吸引軸5が待機位
置(開口部5A,5A……が紙幣に正対しかつ吸
引軸5内が真空ポンプ(図示略)と連通される位
置)にあるか、あるいは開始位置(開口部5A,
5A……が紙幣に正対する直前の位置にあつて、
かつ吸引軸5内が真空ポンプから遮断される位
置)にあるかが検出されるようになつている。 次に、前記吸引軸5によつてめくり取られた紙
幣の二重送り検出機構について説明する。 第1図に符号9及び符号10でそれぞれ示すも
のは二重送り検出用ランプ、及び受光素子によつ
て構成される二重送り検知センサであり、更に、
符号11で示すものは受光素子に光を集光する集
光レンズである。 前記二重送り検出用ランプ9及び受光素子10
は共に回転筒3側に向けて設けられたものであつ
て、前記二重送り検出用ランプ9から発光された
光線は、めくり取られた紙幣Sbに対して交差す
る方向から照射され、かつ該紙幣Sbのめくり取
り部分における略中央位置に照射されるようにな
つている。 そして、このように光の照射が行なわれた紙幣
Sbは、この紙幣Sbを透過した光の量つまり透過
光量が受光素子10により検出され、更に、この
受光素子10が検出した透過光量に基づき二重送
りの判断がなされるようになつている。すなわ
ち、この透過光量が基準透過光量データ(透過光
量基準メモリに予め記憶されている)以上であれ
ば正常な送り(一枚送り)と判断され、透過光量
が所定値以下であれば二重送りと判断されるよう
になつている。 次に、紙幣の金種判別および表裏判別を行う判
別機構について説明する。 図において符号12で示すものは、集積された
最前面の紙幣Saに光を照射する投光器であり、
また、符号13で示すものは、この投光器12か
ら紙幣Saに照射された光の反射光を受光するエ
リアセンサである。そして、投光器12から発せ
られた光線は、紙幣Saの最前面に位置するエリ
アEに照射された後反射光となつて、エリアセン
サ13の手前側に設けられた集光レンズ14で集
光され、更に、エリアセンサ13に受光されるよ
うになつている。 前記エリアセンサ13は、イメージセンサがマ
トリツクス状に多数配置された2次元状のセンサ
であつて、前記エリアEのスキヤニングを行な
い、このエリアEにおける反射光量を電気信号に
変換して、紙幣表面のパターンに応じた波形の判
別信号をエリアデータとして出力するようになつ
ている。そして、このエリアデータを基準エリア
データ(パターン基準メモリに予め記憶されてい
る)と比較することによつて、紙幣Saの金種判
別及び正逆、表裏判別を行うことができるように
なつている(詳細は後述する)。 次に、第1図に示した紙幣計数機における制御
機構を第2図の機能ブロツク図を参照して説明す
る。 〔1〕 第2図において符号30で示す「エリア
センサ」はエリアセンサ13(第1図参照)に
対応するものであつて、このエリアセンサ13
において読み取られエリアデータは、イで示す
ようにパターン検出メモリ100(後述する)
に対して出力される。 符号31で示す「二重検知センサ」は二重送
り検知センサ10(第1図参照)に対応するも
のであつて、この二重送り検知センサ10にお
いて検知された紙幣の透過光量データは、ロで
示すように透過光量検出メモリ101(後述す
る)に対して出力される。 また、符号32で示す「タイミングセンサ」
は磁気センサ8(第1図参照)に対応するもの
であつて、磁気センサ8が作動片7,7……に
よつてONさせられたときに、前記エリアセン
サ30、二重検知センサ31からそれぞれエリ
アデータ、透過光量を読み取るタイミングを図
るための判別トリガ信号ハ,ニを出力するよう
になつている。 また、このタイミングセンサ32からは、吸
引軸5,5……による紙幣のめくり取り数に応
じたパルス信号を計数信号ホとして枚数計数手
段102に出力し、また、紙幣の吸引を開始す
る場合に吸引軸5,5……を開始位置(開口部
5A,5A……が紙幣に正対する直前の位置に
あつて、かつ、吸引軸5内が真空ポンプから遮
断される位置)に位置決めするための位置決め
信号ヘを計数機構駆動制御手段103に対して
出力するようになつている(後述する)。 〔2〕 符号33で示す「計数モータ」は、前記
回転筒3を回転駆動するためのモータであつ
て、その回転力は、該モータの駆動軸と回転筒
3の外周面との間に巻回されたベルトを介して
伝達されるようになつている。 符号34で示す「ポンプモータ」は、前記真
空ポンプを駆動するためのモータであつて、こ
れら計数モータ33、ポンプモータ34が駆動
することにより、点線,で示すように、タ
イミングセンサ32、バキユームスイツチ35
がそれぞれ間接的にON/OFFさせられるよう
になつている。なお。前記計数モータ33、ポ
ンプモータ34の駆動は、計数機構駆動制御手
段103からそれぞれ出力された駆動制御信号
ト,チに基づいて行われる。 〔3〕 符号35で示す「バキユームスイツチ」
は、前述したように吸引軸5,5……内の真空
圧が紙幣を吸着させる場合に適した値に達した
か否かをON/OFFで示すものであつて、該バ
キユームスイツチ35から枚数計数手段10
2、計数機構駆動制御手段103、パターン判
別手断104、表示内容選択手段105に対し
ては、該バキユームスイツチ35のON/OFF
に対応した圧力判定信号リ,ヌ,ル及び圧力判
定信号W(計数終了信号)がそれぞれ出力され
るようになつている。 〔4〕 符号36で示す「開始手段」は、ホルダ
ー1に設けた押ボタン1B(第1図参照)から
構成されたものであり、その外、ホルダー1に
紙幣Sが装填されたことを検出するセンサ類
(図示略)をこの開始手段36として使用して
もよい。そして、操作者により押ボタン1Bが
押されて、ホルダ1に装填した紙幣の計数開始
の指示がなされた場合には、この開始手段36
から計数機構駆動制御手段103に対してスタ
ート信号ヲが出力されるようになつている。 なお、この開始手段36は、紙幣の計数を開
始する場合に押す外、異金種等が検出されて
(後述する)、中断した紙幣の計数を再開する場
合にも押すようにする。 符号37で示す「表示モード設定手段」は、
表示手段38(後述する)における紙幣計数結
果の表示を、枚数表示とするか、金額表示とす
るかのモードを選択する、つまり、枚数表示モ
ードまたは金額表示モードのいずれか一方を選
択するものであつて、そのモード選択は、図示
しない前面パネルに設けられた選択ボタンを操
作者が押すことによつてなされるようになつて
いる。 なお、前記表示モード設定手段37におい
て、枚数表示モードまたは金額表示モードの選
択がなされた場合には、その選択されたモード
に応じて、該表示モード設定手段37から、表
示内容選択手段105(後述する)に対して枚
数表示モード信号、金額表示モード信号ワが出
力されるようになつている。 符号38で示す「表示手段」は、計数された
紙幣の枚数あるいは該枚数に対応する金額をデ
ジタル表示する一つの表示欄と、各種異常を表
示するための異常表示部(異常を示す表示ラン
プ、ブザー等)とを有するものである。 なお、前記表示欄に対して行う枚数表示ある
いは金額表示は、表示内容選択手段105(後
述する)から供給された表示データカに基づき
行われ、また、異常表示部に対する異常報知
は、同じく表示内容選択手段105(後述す
る)から出力されたアラーム信号ヨに基づき行
われるようになつている。 次に、上記〔1〕〜〔4〕に示すエリアセンサ
30、二重検知センサ31、タイミングセンサ3
2、バキユームスイツチ35、開始手段36、表
示モード設定手段37からの出力イ〜ワ及びWに
基づき、紙幣の金種判別、異常紙幣判別、二重送
り検知、紙幣残留検知、計数、金額演算等の処理
を行つて、その処理結果を表示信号カ,ヨとし
て、表示手段38に対して出力する制御機構Mの
各構成要素について項目〔5〕〜
〔9〕別に説明
する。 〔5〕 パターン検出メモリ100、パターン基
準メモリ106、パターン判別手段104につ
いて、 前記パターン検出メモリ100は、判別トリ
ガ信号ハの出力に応じて読み取られたエリアデ
ータイを、吸引軸5,5……により紙幣がめく
り取られる毎に逐一記憶するものである。 前記パターン基準メモリ106は、前記パタ
ーン検出メモリ100に記憶されたエリアデー
タイの比較基準となる基準エリアデータを、金
種(万券・五千券・千券の3金種)、表裏、正
逆の組み合わせ数である12パターン記憶するも
のである。 前記パターン判別手段104は、符号,
のデータ供給経路で示すように、パターン検出
メモリ100に記憶されたエリアデータイと、
パターン基準メモリ106に記憶された基準エ
リアデータとを順次読み出して比較するととも
に、その比較の結果得られた各紙幣の金種に関
する判別データを、符号,で示すように金
額演算手段107、二重検知判別手段108に
対してそれぞれ供給するものである。 なお、前記ホルダー1上の紙幣が特定の金種
でない混合金種である場合には、前記パターン
判別手段104により選択的に読み出されるべ
き基準エリアデータを12パターンの全てとする
が、一方、前記計数判別すべき紙幣が例えば万
券であり、その異金種判別のみを行えば済む場
合には、金種ボタン(図示略)等を操作者が押
す等によつて、前記パターン判別手段104に
より読み出されるべき基準エリアデータを万券
の表裏正逆である4パターンとする。また、前
記4パターンの基準エリアデータの選択をボタ
ン操作により行うのではなく、前記エリアセン
サ30から供給されたエリアデータイの内、紙
幣束の最上面に位置する一枚目のエリアデータ
イのみを12パターンの基準エリアデータと比較
することで割り出された金種から、2枚目以降
の紙幣の比較基準となる基準エリアデータを、
該金種に応じた表裏正逆の4パターンとするよ
うにしても良い(このような基準エリアデータ
の選択については特願昭62−77662号に詳し
い)。 一方、このパターン判別手段104からは、
前記判別データ,の外に、前述したように
12パターンの基準エリアデータとの判別の結果
一致するパターンがない場合に判断異常信号
が、また、4パターンの基準エリアデータとの
判別の結果一致するパターンがない場合に異金
種信号が、符号,で示すように表示内容選
択手段105、枚数計数手段102、計数機構
駆動制御手段103に対してそれぞれ同時に出
力される。 また、このパターン判別手段104において
は、前記バキユームスイツチ35から出力され
た圧力判定信号ルと前記で提供されたエリア
データとをそれぞれ参照し、その参照の結果、
バキユームスイツチ35がOFFであり、かつ
一定パターン以外のエリアデータが出力されて
いるといつた事態が生じた場合には、ホルダー
1上に吸着不良の紙幣が残留していると判断し
て、上述した判別異常信号、異金種信号と
同様、表示内容選択手段105、枚数計数手段
102、計数機構駆動制御手段103に対して
それぞれ残留異常信号が出力されるようにな
つている。 〔6〕 透過光量検出メモリ101、透過光量基
準メモリ109、二重検知判別手段108につ
いて説明する。 前記透過光量検出メモリ101は、判別トリ
ガ信号ニの出力に応じて検出された透過光量デ
ータロを、吸引軸5,5……により紙幣がめく
り取られる毎に記憶するものである。 前記透過光量基準メモリ109は、前記透過
光量検出メモリ101に記憶された透過光量デ
ータロの比較基準となる基準透過光量データ
を、基準エリアデータと同様に、金種(万券・
五千券・千券の3金種)、表裏、正逆の組み合
わせ数である例えば12個記憶するものである。 前記二重検知判別手段108は、符号,
で示すデータ供給経路で示すように、透過光量
検出メモリ101に記憶された透過光量データ
ロと、透過光量基準メモリ109に記憶された
基準透過光量データの内の一つとを順次読み出
して比較することにより、吸引軸5,5……に
紙幣が二重吸着されたか否かを判断するもので
ある。 なお、この二重検知判別手段108における
基準透過光量データの選択は、前記パターン判
別手段104から供給された判別データに基
づき行われる。つまり、この二重検知手段10
8においては、前記判別データが万券、表向
き、逆向きを示すものであれば、これに相当す
る基準透過光量データを12の内から一つ選択し
て、前記透過光量データロの二重送り判断基準
とするようにしている。 そして、前記透過光量データロと、基準透過
光量データとを比較した結果、当該透過光量デ
ータロが基準透過光量データの示す値よりも低
く、これにより、紙幣が二重吸着していると判
断された場合には、この二重検知判別手段10
8から、表示内容選択手段105、枚数計数手
段102、計数機構駆動制御手段103に対し
て二重吸着信号をそれぞれ出力する。 〔7〕 前記判別データが入力される金額演算
手段107について説明する。 前記金額演算手段107は、前記判別データ
に基づき、吸引軸5,5……によつてめくり
取られた紙幣の金額を積算するものであつて、
この積算によつて得られた金額データ(金額演
算信号)は、符号で示すように表示内容選
択手段105に対して逐次(吸引軸5,5……
によつて紙幣がめくり取られる毎に)供給され
るようになつている。 〔8〕 前記計数機構駆動制御手段103、枚数
計数手段102について説明する。 前記計数機構駆動制御手段103は、前述し
たスタート信号ヲ、圧量判定信号ヌ、位置決め
信号ヘ、及び判別異常信号、異金種信号、
残留異常信号、二重吸着信号、の入力に応
じて計数モータ33、ポンプモータ34の駆動
を制御するものであつて、 具体的には、(1)スタート信号ヲが入力された
ことを条件に、ポンプモータ34を駆動し、か
つ計数モータ33を低速かつ正転逆転駆動する
ための駆動制御信号ト,チをそれぞれ出力す
る、(2)吸引軸5,5……が開始位置に位置して
いることを示す位置決め信号ヘが入力されたこ
と、開始位置にある吸引軸5,5……内の紙幣
吸着圧力がポンプモータにより一定値以上に高
められていることを示す圧力判定信号ヌが入力
されたことを条件として、ポンプモータ34の
駆動を継続し、かつ、計数のために計数モータ
33を高速正転駆動するための駆動制御信号
ト,チをそれぞれ出力する、(3)判別異常信号
、異金種信号、残留異常信号、二重吸着
信号が入力されたことを条件に、(2)で述べた
前記計数モータ33、ポンプモータ34の駆動
を共に停止させるべく駆動制御信号ト,チの出
力を停止するものである。 前記枚数計数手段102は、計数信号ホ、圧
力判定信号リ、及び判別異常信号、異金種信
号、残留異常信号、二重吸着信号、の入
力に応じて、紙幣の計数処理を行うとともに、
その計数処理結果を枚数計数データ(枚数
計数信号)として表示内容選択手段105に供
給するものであつて、 具体的には、(1)前記圧力判定信号リが入力さ
れ、かつ、パルス信号である計数信号ホが入力
されたことを条件に、この計数信号ホをカウン
トして、吸引軸5,5……によつて吸着分離さ
れた紙幣の枚数を累積的に計数するともに、そ
の計数結果である枚数計数データを表示内
容選択手段105に対して逐次(吸引軸5,5
……によつて紙幣がめくり取られる毎に)供給
する、(2)前記判別異常信号、異金種信号、
残留異常信号、二重吸着信号が入力された
ことを条件に、(1)で述べた圧力判定信号リ及び
計数信号ホが入力されている場合であつって
も、その計数を中断するものである。
〔9〕 表示内容選択手段105について説明す
る。 この表示内容選択手段105は、前記モード
信号ワ、枚数計数データ、金額演算データ
、判別異常信号、異金種信号、残留異
常信号、二重吸着信号、圧力判定信号Wの
入力に応じて、前記枚数計数データ、金額
演算データをその表示データカとして表示
手段38に選択的に供給し、また、異常が発生
したことを示すアラーム信号ヨを同表示手段3
8に供給するのであつて、 具体的には、 (1) 前記表示モード設定手段37において枚数
表示モードが選択されていることを示す枚数
表示モード信号ワの入力に基づき、枚数計数
手段102から供給された枚数計数データ
を表示データカとして表示手段38に供給
する、 (2) 前記表示モード設定手段37において金額
表示モードが選択されていることを示す金額
表示モード信号ワの入力と、前記バキユーム
スイツチ35から、吸引軸5,5……内の真
空圧が紙幣を吸着させる場合に適した値まで
高められているか否かを示す圧力判定信号W
の入力とに基づき、前記枚数計数データ
と金額演算データとをその表示データカ
として選択的に表示手段38に供給する、 つまり、 (2−A);金額表示モード信号ワの入力、
かつバキユームスイツチ35がONとなつ
ていることを示す圧力判定信号Wの入力を
条件に、前記表示手段38に対して枚数計
数データを表示データカとして供給す
る、 (2−B);金額表示モード信号ワの入力、
かつバキユームスイツチ35がOFFとな
つていることを示す圧力判定信号Wの入力
を条件に、前記表示データカとして供給し
ていた枚数計数データを一定時間後
(例えば0.5秒後)に金額演算データに
変更して供給する、 (3) 前記判別異常信号、異金種信号、残留
異常信号、二重吸着信号の入力に基づ
き、表示手段38に対して異常が発生したこ
とを示すアラーム信号ヨを出力するものであ
る。 なお、前記(2−B)で述べたような、前記枚
数計数データを金額演算データに変更さ
せる場合に要する一定時間は、この表示内容選択
手段105に対して予め設定されているものとす
る。 以下、第3図に示すフローチヤートを参照し
て、制御機構Mの主要な処理と、該制御機構Mに
おける表示内容選択手段105を中心した処理と
を、上記(1)〜(3)と対応関係を図りつつステツプ
(SP)毎に詳細に説明する。 <ステツプ 1> 計数開始。 <ステツプ 2> 第1図にSaで示す紙幣の表面パターンをエリ
アセンサ30によつて読み取り検出する。 <ステツプ 3> ステツプ2で検出された紙幣の表面パターンか
ら紙幣の金種を判別して、該金種を示す判別デー
タを金額演算手段107に出力する。 なお、前記判別データの出力は、第1図に示
すように紙幣がSbに示す位置にある場合に行わ
れる。 <ステツプ 4> 表示内容選択手段105に対して、前記紙幣の
めくり取り(ステツプ2〜3で示す紙幣)に応じ
た枚数計数データを出力する。 <ステツプ 5> 表示内容選択手段105に対して、判別異常信
号、異金種信号、二重吸着信号の入力があ
つたか否かを判断し、YESの場合に、異常が発
生したとしてステツプ10に進み、また、NOの場
合に、正常であるとしてステツプ6に進む。 <ステツプ 6> ステツプ3の判別データを積算することによ
つて得られた紙幣の全金額を示す金額演算データ
を、表示内容選択手段105に対して出力す
る。 <ステツプ 7> ステツプ4で示す枚数計数データを表示デ
ータカとして表示手段38に出力するとともに、
この表示データカを基にして、表示手段38の表
示欄に計数紙幣の計数値を表示させる(以上、表
示内容選択手段105の説明(1)・(2−A)に対
応)。 <ステツプ 8> 吸引軸5,5……によつて紙幣が吸着されず、
吸着頭5,5……内の真空圧が低くなつたことを
示すOFFの圧力判定信号ヌ,リ及びWが出力さ
れているか否かを判断し、NOの場合には元のス
テツプ2に戻り、また、YESの場合には、吸着
すべき紙幣が無くなつたとして次のステツプ9に
進む。 <ステツプ 9> Saで示す位置に残留紙幣があることを示す残
留異常信号が、表示内容選択手段105に出力
されていないか否かを判断し、YESの場合に、
めくり取られた紙幣がScで示す位置に送られ、
紙幣の計数判別処理が正常になされたとして、ス
テツプ11に進む。また、NOの場合には残留紙幣
があるとしてステツプ10に進む。 <ステツプ 10> ステツプ5及び10で示したように、表示内容選
択手段105に、判別異常信号、異金種信号
、二重吸着信号、残留異常信号の内、少な
くとも1種類の信号が出力された場合には、表示
内容選択手段105から表示手段38に対して、
異常が発生したことを示すアラーム信号ヨを出力
し、該表示手段38の異常表示部にアラーム表示
を行う(前記表示内容選択手段105の説明(3)に
対応)。 なお、前述したように、パターン判別手段10
4、二重検知判別手段108から判別異常信号
、異金種信号、残留異常信号、二重吸着信
号が出力された場合は、同時に計数機構駆動制
御手段103が紙幣の計数処理を中断させること
になるが、この中断した計数処理を再開しようと
した場合には、再度、開始手段36の押ボタン1
B等を押すことによつて行われる。そして、この
ように計数処理が再開継続した場合には、ステツ
プ7で示した計数表示がそのまま続行されること
になる。 <ステツプ 11> 表示モード設定手段37から金額表示モード信
号ワが出力されているか否かを判断し、YESの
場合にステツプ12に進み、また、NOの場合にス
テツプ14に進む。 なお、このステツプ12のNOに進む経路は、前
記表示内容選択手段105の説明(1)に対応し、
YESに進む経路は、前記表示内容選択手段10
5の説明(2)に対応する。 <ステツプ 12> 前記ステツプ8で示す計数が終了した時から、
表示内容選択手段105に予め設定しておいた一
定時間(例えば0.5秒)が経過したか否かを判断
し、YESの場合には、次のステツプ13に進む。 なお、このステツプ12のNOに進む経路は、前
記表示内容選択手段105の説明(2−A)に対
応し、YESに進む経路は、前記表示内容選択手
段105の説明(2−B)に対応する。 <ステツプ 13> ステツプ7において述べた枚数表示データ
を表示内容選択手段105から表示手段37へ出
力することを停止し、かつこの枚数表示データ
に替えて、ステツプ6において述べた金額演算
データを表示内容選択手段105から表示手
段37へ出力する。これによつて、表示手段37
において表示されていた紙幣の枚数計数値が、紙
幣計数終了時からの一定時間後に金額演算値に変
更されて、このフローチヤートを終了する(ステ
ツプ14)。 一方、前記ステツプ11のNOの経路で示すよう
に、表示モード設定手段37において金額表示モ
ードが設定されず、枚数表示モードが設定されて
いる場合には、計数終了後において紙幣の枚数計
数値を表示し続け、その表示内容が変更されるこ
とはない。 以上説明したように、本実施例に示す紙幣計数
機の金額表示装置によれば、表示モード設定手段
37において金額表示モードが選択されていた場
合に、ステツプ7で示すように紙幣計数中は表示
手段38に枚数計数値が表示され、紙幣計数終了
後は、同表示手段38に表示されていた枚数計数
値が例えば0.5秒経過した後に、金額演算値に変
わることになるので(ステツプ12〜13参照)、結
果として、紙幣計数終了後において、操作者が特
別な操作あるいは換算をすることなく、これら紙
幣に関する二種類の処理データ(枚数計数値、金
額演算値)を順次参照することができ、これによ
り、紙幣計数機としての汎用性が拡大して、その
計数処理を効率良く行うことができるという効果
が得られる。 「考案の効果」 以上詳細に説明したように、この考案によれ
ば、表示モード設定手段により金額表示モードが
設定されている場合に、紙幣計数中において、表
示内容選択手段により枚数計数信号が選択されて
表示手段に供給される一方、紙幣計数終了後の一
定時間経過後において、表示内容選択手段により
選択される信号が枚数計数信号から金額演算信号
に変更された上で、表示手段に対して供給され
る。 つまり、前記金額表示モードが選択されていた
としても、紙幣計数中は表示手段に枚数計数値が
表示され、紙幣計数終了後は、表示手段に表示さ
れていた枚数計数値が一定時間経過後に金額演算
値に変わることになるので、結果として、紙幣計
数終了後において、操作者が特別な操作あるいは
換算をすることなく、これら紙幣に関する二種類
の処理データ(枚数計数値、金額演算値)を順次
参照することができ、これにより、紙幣計数機と
しての汎用が拡大して、その計数処理を効率良く
行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示す図で
あつて、第1図は紙幣計数機構を示す平面図、第
2図は第1図の紙幣計数機構の制御機構Mを示す
機能ブロツク図、第3図は制御機構の表示内容選
択手段を中心とした処理工程を示すフローチヤー
トである。 5……吸引軸、35……バキユームスイツチ
(圧力判定手段)、37……表示モード設定手段、
102……枚数計数手段、105……表示内容選
択手段、107……金額演算手段、……枚数
計数データ(枚数計数信号)、……金額演算
データ(金額演算信号)、ワ……金額表示モード
信号、枚数表示モード信号、W……圧力判定信号
(計数終了信号)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一定の真空圧に高められた吸引軸により紙幣を
    一枚ずつめくり取りながら計数するとともに、該
    紙幣の金種及び送り状態を一枚ずつ判別するよう
    にした紙幣計数機において、 前記紙幣の計数結果を枚数計数信号として出力
    する枚数計数手段と、前記紙幣の判別結果から、
    めくり取られた紙幣の全金額を演算しその演算結
    果を金額演算信号として出力する金額演算手段
    と、 前記枚数計数信号あるいは金額演算信号に応じ
    た枚数値、金額値を択一的に表示する表示手段
    と、この表示手段と前記枚数計数手段、金額演算
    手段との間に設けられて、前記枚数計数信号ある
    いは金額演算信号のいずれか一方を選択して、前
    記表示手段に出力する表示内容選択手段と、この
    表示内容選択手段に対して、金額演算信号あるい
    は枚数計数信号のいずれか一方を選択させるため
    の金額表示モード信号、枚数表示モード信号をそ
    れぞれ出力する表示モード設定手段と、 前記吸引軸内の真空圧を検出して、前記吸引軸
    によりめくり取るべき紙幣が無くなつたことを計
    数終了信号として、前記表示内容選択手段に出力
    する圧力判定手段とを有してなり、 前記表示内容選択手段は、枚数表示モード信号
    が入力されていることを、また、金額表示モード
    信号が入力されかつ計数終了信号の入力が無いこ
    とを条件に、前記表示手段に対し枚数計算信号を
    出力し、また、金額表示モード信号が入力されか
    つ計数終了信号が入力されていることを条件に、
    前記表示手段に供給していた枚数計数信号を一定
    時間後に金額演算信号に変更して出力することを
    特徴とする紙幣計数機の金額表示装置。
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