JP2522555B2 - 紙幣計数機の捺印制御装置 - Google Patents

紙幣計数機の捺印制御装置

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JP2522555B2
JP2522555B2 JP1247668A JP24766889A JP2522555B2 JP 2522555 B2 JP2522555 B2 JP 2522555B2 JP 1247668 A JP1247668 A JP 1247668A JP 24766889 A JP24766889 A JP 24766889A JP 2522555 B2 JP2522555 B2 JP 2522555B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は紙幣計数機に関わり、特に、帯封により束ね
られた紙幣の端部を回転筒上の吸引軸により1枚ずつめ
くりながら計数しつつ、その金種・表裏・方向(上下ま
たは左右)の判別を行い、該計数及び判別終了時に、予
め設定された枚数に一致していた場合に、前記帯封に捺
印を施すようになした紙幣計数機の捺印制御装置に関す
る。
「従来の技術」 従来、この種の紙幣計数機として、特開昭63-271693
号公報または特開昭64-23916号公報に示されるものが知
られている。
これら公報に示す紙幣計数機は、紙幣を100枚単位で
束ねる帯封に捺印する捺印機構を有するものであって、
捺印モード選択時における、紙幣束の計数・判別終了時
に、異金種紙幣が混入している等のエラーも検出され
ず、且つ計数値が一致している場合に、捺印機構の捺印
ソレノイドを駆動して、自動的に帯封に捺印を施すもの
である。
そして、銀行などにおいては、金種毎に紙幣の表裏を
揃え、且つ通常100枚毎に帯封により束ねる作業を行っ
た後、この種の捺印機構を有する紙幣計数機を用いて、
紙幣束の計数判別を行い、これら紙幣中に異金種紙幣が
混入していないことを、捺印により証明するようにして
いた。
ところで、銀行などにおいては、このような、紙幣束
の中に異金種が混入されていないことの確認作業を、紙
幣束の表側と裏側との両側から行う(具体的には、束ね
られている紙幣を反転させて再計数する)場合があっ
た。
そして、この場合、通常、紙幣束は、金種及び表裏の
みを揃えるように束ねられ、紙幣の表裏さえ揃っていれ
ば、その方向が揃っていなくても、すなわち上下(また
は左右)が逆さであっても、特に問題にしてはおらず、
従って、例えば、まず紙幣束の表側が確認されるよう
に、前述した紙幣計数機にセットし、異常がなければ、
続いて紙幣束を反転させて裏側が確認されるように再度
紙幣計数機にセットし、このようにして表裏の2方向に
ついて異常がなければ、ここで始めて捺印が行われるよ
うに取り決めを行っているところが多かった。
このような取り決めを示唆するような従来の技術とし
て、特公昭53-25667号公報に示されるものがある。すな
わち、同一の紙幣束を複数回向きを変えて計数し、一致
した計数判別の回数が所定回数に達したとき、始めて捺
印動作を行うように制御しているものである。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、前者の公報(特開昭63-271693号公報
または特開昭64-23916号公報)に示される紙幣計数機で
は、通常、1回の計数判別動作で捺印を行うよう制御さ
れているものであり、上記した取り決めを満足するため
には、まず捺印を行わないチェックのみの計数判別動作
を行い(計数モードを選択する)、続いてモードを切り
換えて、捺印モードでの計数判別動作を行うしか方法が
なく確認作業が煩雑となっていた。
また、前者の紙幣計数機に、後者(特公昭53-25667
号)の技術を適用することも考えられるが、複数回の計
数判別を行ったとしても、紙幣束を反転させて、表側と
裏側とにおいて各一回の計数判別をしたか否かについて
までは検出することはできず、結局は、表裏反転後、最
終段階で捺印モードへの切り換えるといった煩雑な手法
を採用するしかなかった。
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであっ
て、前者の紙幣計数機を改良して、同一の紙幣束の表裏
をチェックしたと確認できたものに対してのみ、始めて
捺印処理を行えるようにして、表裏についての計数判
別、捺印作業を効率良く行うことができる紙幣計数機の
捺印制御装置の提供を目的とする。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために第1の発明によれば、紙幣
束の一方側の面を台板に面接触させ、かつ台板に接触す
る側とは反対側の面を操作者に臨ませた状態で、該紙幣
束の端部を保持するホルダーと、該ホルダーに装填され
た紙幣束中の紙幣を、前記台板に接触する側とは反対側
の面から、吸引軸に吸着しつつ一枚ずつめくり取りなが
ら計数判別する計数判別機構と、該計数判別機構での計
数判別結果に基づき、該紙幣中に異種券の混入が無く、
かつ、その計数値が予め設定された設定値と一致してい
る場合に、該紙幣を束ねる帯封に捺印を行う捺印機構を
有し、まず、紙幣の表側が操作者に確認されるように紙
幣束をホルダーに装填した状態で、該紙幣束の1回目の
計数判別を行い、その後、紙幣の裏側が操作者に確認さ
れるように該紙幣束を反転させてホルダーに装填し、こ
の状態で、該紙幣束の2回目の計数判別を行うようにし
た紙幣計数機において、 1回目における紙幣の計数判別結果を第1の判別デー
タとして順次記憶し、かつ、該第1の判別データを、計
数値が大きい順に記憶データとして順次出力する計数順
データ記憶手段と、2回目における紙幣の計数判別結果
を、第2の判別データとして該紙幣の計数順に取り込む
とともに、該第2の判別データを取り込む毎に該第2の
判別データを、前記計数順データ記憶手段から順次出力
される記憶データと順次比較判定させ、この比較判定の
結果、表裏左右関係が対応している場合に確認信号を出
力し、また、表裏左右関係が対応していない場合に、非
確認信号を出力する比較判定手段と、を具備するように
している。
第2の発明では、第1の発明に示す計数順データ記憶
手段に、第1の判別データを、計数順及び計数値が大き
い順に記憶データとして順次出力させる記憶データ複数
出力機能を設け、かつ、前記比較判定手段に、前記2種
の記憶データと第2の判別データとを比較判定した結
果、該第2の判別データと前記計数順の記憶データとが
一致している場合に紙幣束の表裏反転を指示する注意信
号を出力させる注意信号出力機能を設けるようにしてい
る。
第3の発明では、ホルダーに装填された紙幣の端部を
吸引軸に吸着しつつ一枚ずつめくり取りながら計数判別
し、この紙幣の計数判別結果に基づき、該紙幣束に異種
券の混入がなく、かつ、その計数値が予め設定された設
定値と一致している場合に、該紙幣を束ねる帯封に捺印
を行う捺印機構を有する紙幣計数機において、紙幣の判
別結果を判別データとして一計数判別動作毎交互に記憶
し、かつ、該判別データを、計数順または計数値が大き
い順に記憶データとして順次出力する1組の計数順デー
タ記憶手段であって、一方の計数順データ記憶手段が計
数順の記憶データを出力する際、他方の計数順データ記
憶手段は計数値が大きい順の記憶データを出力するよう
に制御される1組の計数順データ記憶手段と、前記一方
の計数順データ記憶手段から出力された計数順の記憶デ
ータと、前記他方の計数順データ記憶手段から出力され
た計数値が大きい順の記憶データとを順次比較判定し、
表裏左右関係が対応している場合に確認信号を出力し、
また、表裏左右関係が対応していない場合に、非確認信
号を出力する比較判定手段とを具備するようにしてい
る。
第4の発明では、第3の発明に示す1組の計数順デー
タ記憶手段に、前記判別データを、計数順及び計数値が
大きい順に記憶データとして順次出力させる記憶データ
複数出力機能が設け、かつ、前記比較判定手段に、前記
一方の計数順データ記憶手段から出力された計数順の記
憶データと、前記他方の計数順データ記憶手段から出力
された計数順の記憶データとを比較判定した結果、ある
いは、前記一方の計数順データ記憶手段から出力された
計数値が大きい順の記憶データと、前記他方の計数順デ
ータ記憶手段から出力された計数値が大きい順の記憶デ
ータとを比較判定した結果、一致している場合に紙幣束
の表裏反転を指示する注意信号を出力させる注意信号出
力機能を設けるようにしている。
「作用」 第1の発明によれば、2回目における紙幣の計数判別
結果である第2の判別データを、計数順データ記憶手段
に記憶された、1回目の紙幣の計数判別結果である第1
の判別データに、該第1の判別データの計数値が大きい
順から順次比較、照合させるようにし、この結果、表裏
左右関係が対応している場合に確認信号を、表裏左右関
係が対応していない場合に非確認信号をそれぞれ出力さ
せるようにした。
これにより、1回目の計数判別が終了して、第2回目
の計数判別に移る前に、紙幣束の表裏を反転させたか否
かを確認信号、非確認信号の出力により検出することが
でき、更に、前記確認信号に基づき、同一の紙幣束の表
裏をチェックしたと確認できたものに対してのみ、始め
て捺印処理を行わせることができる。
第2の発明によれば、計数順データ記憶手段から、1
回目の計数判別結果である第1の判別データを、計数順
及び計数値が大きい順に複数の記憶データとして順次出
力させ、この2種の記憶データを、2回目の計数判別結
果である第2の判別データと比較判定させ、その結果、
この第2の判別データと前記計数順の記憶データとが一
致している場合に、紙幣束の表裏反転を指示する注意信
号を出力させるようにした。
これにより、1回目の紙幣の計数判別が終了した後、
2回目の紙幣の計数判別を表裏反転させたか否かを、前
記注意信号が出力されたか否かにより操作者に認識させ
ることができ、紙幣の表裏についての計数判別作業及び
捺印作業を効率良く行うことができるという効果が得ら
れる。
第3の発明によれば、1回目の計数判別結果である第
1の判別データと、2回目の計数判別結果である第2の
判別データとを、一旦、1組の計数順データ記憶手段に
それぞれ記憶させ、この後、一方の計数順データ記憶手
段から計数値が大きい順に判別データを第1の記憶デー
タとして出力させ、かつ、他方の計数順データ記憶手段
から計数順に判別データを第2の記憶データとして出力
させるとともに、これら第1の記憶データと第2の記憶
データとを順次比較、照合させ、この結果、第1の発明
と同様に、表裏左右関係が対応していると判定した場合
に確認信号を出力させるようにした。
つまり、1組の計数順データ記憶手段に、第1の判別
データと第2の判別データとを一旦記憶させておき、こ
れら判別データを適宜読み出して、表裏左右関係の対応
を取るようにしたので、表側、裏側と交互に計数判別し
て行った場合に、1回目の計数判別動作で、操作者の勘
違いなどにより、2回目の計数判別動作時に、他の紙幣
束の判別動作を行った場合でも(この間違いは非確認信
号の出力により認識される)、第1の発明と違って、2
回目の他の紙幣束の判別データが残ることになり、この
他の紙幣束について、本当の2回目の判別動作を行っ
て、捺印処理を行わせることが可能となるものである。
従って、1回目の計数判別か、2回目の計数判別かを
意識せず、連続的に紙幣の表裏についての計数判別を行
わせることができ、これによって、紙幣は判別を効率良
く行わせることができるという効果が得られる。
第4の発明によれば、一方の計数値データ記憶手段か
ら出力された計数順の記憶データと、他方の計数順デー
タ記憶手段から出力された計数順の記憶データとを比較
判定した結果、あるいは、一方の計数順データ記憶手段
から出力された計数値が大きい順の記憶データと、他方
の計数順データ記憶手段から出力された計数値が大きい
順の記憶データとを比較判定した結果、一致している場
合に、紙幣束の表裏反転を指示する注意信号を出力させ
るようにした。
これにより、第2の発明と同様に、1回目の紙幣の計
数判別が終了した後、2回目の紙幣の計数判別を表裏反
転させたか否かを、注意信号の出力により操作者に認識
させることができ、紙幣の表裏についての計数判別作業
及び捺印作業を効率良く行うことができるという効果が
得られる。
「実施例」 以下、本発明の第1実施例を第1図〜第4図を参照し
て説明する。
まず、第1図〜第3図にしたがって紙幣計数機機の構
成を説明すれば、この紙幣計数機は、紙幣Sをホルダー
1の台板1aに面接触させた状態で載せてこのホルダー1
を軸2を中心として水平旋回させることにより、第1図
実線で示す計数位置、あるいは第1図鎖線で示す待機位
置に移動させ、ホルダー1が計数位置にあるときに、回
転筒3を軸4を中心として第1図反時計方向に回転させ
ながら、回転筒3上の吸引軸5を軸6を中心として時計
方向に回転させ、この吸引軸5内に真空圧を作用させて
ホルダー1上の紙幣Sを1枚ずつめくり取りながら計数
を行なうとともに、投光器(後述する)から紙幣Sの表
面に照射した光線の反射光を受光器(後述する)で読取
って紙幣の判別を行なうようにした基本構成となってい
る。
前記回転筒3および吸引軸5の軸4、6は、第3図に
示すように中空状に形成されるとともに、吸入管路7を
介して真空ポンプ8の吸入ポート9に接続されており、
この真空ポンプ8の真空圧が、前記吸引軸5の外周の一
部に設けた開口部10を介して紙幣Sに作用することによ
り、吸引軸5に一枚の紙幣Sが吸着されるようになって
いる。
なお、第3図において、符号11で示すものは、回転筒
3を駆動する計数モータ、符号12で示すものは、真空ポ
ンプ8を駆動するポンプモータ、符号13はホルダー1を
旋回させるホルダーモータである。
前記回転筒5の周面には、吸引軸5・5・・の数及び
配置間隔に応じ磁性体からなる複数の作動片14A(第3
図参照)が設けられ、また、前記回転筒5の近傍には、
前記作動片14Aの通過を検知して、前記吸引軸5・5・
・による紙幣のめくり取りを検知する磁気センサ14が設
けられている。また、前記ホルダー1には、ホルダー1
に装填された紙幣の計数を開始させる、スタートスイッ
チとしての押し釦15(第1図参照)が設けられている。
なお、前記磁気センサ14及び押し釦15は、後述するタ
イミング制御手段(103・107)の一部を構成するもので
あって、判別手段、計数順データ記憶手段、比較判定手
段(後述する)に対して、タイミング信号(後述する)
を出力するようになっている。また、本実施例では、前
記押し釦15をスタートスイッチとしたが、これに限定さ
れず、ホルダー1に紙幣が装填されたことを検出するセ
ンサ(図示略)をスタートスイッチとして使用しても良
い。
次に、紙幣を束ねた帯封Bの面上に日付印、検印等の
確認印を押す捺印機構について第1図及び第2図を参照
して説明する。
まず、第1図において符号20で示されるものは、ホル
ダー1の側部に設けれらた第1の捺印機構であり、第2
図に符号21で示されるものは、ホルダー1の下部に設け
られた第2の捺印機構である。
まず、第1の捺印機構20について説明すると、前記ホ
ルダー1の側部には、支持ピン22・22によって印鑑保持
部材23・23が固定されている。
これら印鑑保持部材23・23をホルダ1に固定するため
の支持ピン22・22は、前記印鑑保持部材23・23に形成さ
れた矢印(イ)−(ロ)方向に沿う長穴(図示略)を貫
通して配置されており、前記支持ピン22・22を緩めるこ
とによって、長穴に沿って移動させ、印鑑(後述する)
を帯封B上に位置合わせすることが可能である。
また、これら印鑑保持部材23・23には、その軸線が台
板1aの表面に対して直交する方向に沿うガイド部材24・
24が固定されている。
これらガイド部材24・24には、該ガイド部材24・24の
軸方向(矢印(ハ)−(ニ)方向)に沿って移動自在で
あり、かつ、圧縮ばね25・25によって矢印(ニ)方向に
付勢された印鑑ホルダー26が設けられ、この印鑑ホルダ
ー26の内部には、先端の捺印部27Aが帯封Bの表面(紙
幣の表面に対応)または裏面(紙幣の裏面に対応)に当
接される印鑑27が脱着自在に設けられている。
一方、前記印鑑ホルダー26の後方には、該印鑑27を矢
印(ハ)方向に押圧して、その捺印部27Aを帯封Bの表
面または裏面に当接させる押圧機構28が設けられてい
る。
この押圧機構28は、第1図の紙面と直交する方向に設
けられた軸を中心に回転するロータリーソレノイド29
と、このロータリーソレノイド29の偏心した位置におい
て、その一端が回動自在に設けられて、その他端が矢印
(ハ)−(ニ)方向に沿って移動する押圧作動板30と、
この押圧作動板30を両側から挾持して、該押圧作動板30
の先端(他端)を矢印(ハ)−(ニ)方向に移動させる
ように支持するガイド31・31と、前記押圧作動板30の先
端に設けられて、前記印鑑ホルダー26の後端部に当接す
る押圧部材32とから構成されたものであって、前記ロー
タリーソレノイド29を矢印(ホ)方向に回転駆動するこ
とによって、押圧作動板30の先端の押圧部材32を矢印
(ハ)方向に移動させ、これによって、前記印鑑27を同
方向に移動させて、該印鑑27の捺印部27Aを帯封Bの表
面または裏面に当接させるものである(第2図に二点鎖
線で示す位置に捺印される)。
次に、第2の捺印機構21について説明すると、第2図
において、符号33で示すものは、ホルダ1の下部に設け
られた支持筒体であり、この支持筒体33の内部には、先
端に印鑑34が取り付けられた印鑑ホルダー35が図中上下
方向に移動自在に設けられ、前記印鑑ホルダー35の下方
には、該印鑑ホルダー35の下端部を上方に押圧する押圧
機構36が設けられている。
この押圧機構36は、捺印ソレノイド37と、この捺印ソ
レノイド37によって上方に移動させられる打撃体38とか
ら構成されたものであって、この打撃体38が上方に移動
した場合に、該打撃体38の先端が印鑑ホルダー35を上方
に押圧して、印鑑34先端の捺印部34Aを、ホルダー1の
下面の貫通孔39を通じて、帯封Bの上面部あるいは下面
部に当接させるものである。
なお、前記第1の捺印機構20の印鑑ホルダー26に取り
付けられる印鑑27としては、例えば、日付印、銀行名を
記す印などが適当であり、また、前記第2の捺印機構21
の印鑑ホルダー35に取り付けられる印鑑34としては、例
えば、紙幣束Sが所定枚数(例えば100枚)あることが
確認された場合に捺印する検印などが適当である。
また、前記第2の捺印機構21においては、前記ホルダ
ー1に設けられた貫通孔39を矢印(イ)−(ロ)に沿う
長穴とし(第1図参照)、更に、この長穴に沿って前記
印鑑ホルダー35の位置を変更する機構を設けることによ
り、帯封Bの矢印(イ)−(ロ)方向に沿うずれに対応
させるようにしても良い。
なお、第1図において、符号40・41でそれぞれ示すも
のは、めくり取られた紙幣Saに対して交差する方向から
光を照射する二重送り検出用ランプ、紙幣Saを透過した
前記光の量つまり透過光量が検出される受光素子であ
り、符号42で示すものは受光素子に光を集光する集光レ
ンズであって、受光素子41により検出された透過光量に
基づき二重送りか否かの判断がなされる。
また、第1図〜第3図において、符号43で示すもの
は、集積された最前面の紙幣Sbに光を照射する投光器、
符号44で示すものは、この投光器43から紙幣Sbに照射さ
れた光の反射光を受光する受光器(検出素子)であっ
て、投光器43から発せられた光線は、紙幣Sbの二点鎖線
で示すエリアEを含む領域に照射されるようになってい
る。
また、前記受光器44は、紙幣表面のパターンに応じた
電気信号を発生させるエリアセンサ45と、このエリアセ
ンサ45に紙幣Sbの反射光を集光する集光レンズ46とから
構成されている。前記エリアセンサ45は、ライン状のイ
メージセンサがそのラインと直交する方向に多数配置さ
れてなる2次元状のセンサであって、前記吸引軸5・5
・・により紙幣が一枚ずつめくり取られる毎に、エリア
Eのスキャニングを行ない、このエリアEの特定位置
(ラインあるいは座標)における反射光量を電気信号に
変換して、紙幣の表面パターンに応じた波形の信号を出
力するようになっている。そして、前記エリアセンサ45
により読み取られた紙幣の表面パターンとしてのエリア
データは、ROM(図示略)に記憶されている基準データ
と比較され、紙幣Sbの金種、表裏、上下(左右)の判別
がなされるようになっている。
次に、前記エリアセンサ45から出力されたエリアデー
タに基づき、100枚単位で束ねられた紙幣を1回目の表
側から、2回目に裏側からそれぞれ計数判別し、該計数
判別結果に基づき帯封Bに捺印させるための機能ブロッ
ク図を第4図を参照して説明する(第1の発明に対
応)。
この機能ブロック図は、判別手段100と、計数順デー
タ記憶手段101と、比較判定手段102と、タイミング制御
手段103とから構成されたものである。これら構成要素
について説明すると、 (i)判別手段100は、エリアセンサ45により読み取ら
れた紙幣の表面パターンとしてのエリアデータを、ROM
に記憶されている基準データと比較し、紙幣の金種、表
裏、左右(上下)の判別するものである。
なお、通常この種の紙幣計数機では、一枚目の紙幣の
金種を判別して記憶し、この記憶した金種と二枚目以降
の紙幣の金種判別結果と比較して異なる金種の紙幣が検
出された場合に異金種として処理しているが、以下の説
明においては、一束中の紙幣の金種がすべて一致してい
るものとする。
従って、特にこの判別手段100では、前記エリアデー
タが、当該金種の表裏、左右についての4パターンの基
準データ(表右、表左、裏右、裏左)と比較され、これ
により、該紙幣が表右、表左、裏右、裏左であるかが一
枚毎に判別されるようになっている。
(ii)計数順データ記憶手段101は、1回目の計数判別
時に、「判別手段100」から出力された判別データ(こ
の判別データを符号で示す)を計数順に、例えば以下
のように記憶するものである。
また、2回目の計数判別時には、「判別手段100」か
らの判別データ(この判別データを符号で示す)の出
力タイミングに同期して、第1回目の計数判別時に記憶
した判別データを、計数記憶順とは逆の順番で出力する
(ここで出力する判別データを記憶データと称する;こ
の記憶データをで示す)、つまり、表左(100)−表
左(99)−表右(98)−表右(97)、……、表右(4)
−表左(3)−表左(2)−表右(1)の順番で記憶デ
ータを出力する。
(iii)比較判定手段102は、2回目の計数判別時に、
「判別手段100」から入力される判別データと、前述
したように、「計数順データ記憶手段101」から入力さ
れる記憶データとを、前記判別データが出力される
毎に順番に比較し、表裏関係が対応しているか否かを判
定するものであって、2回目の判別データが次のように
得られた場合に、確認信号「GD」を出力する。
なお、紙幣の表裏と左右(上下)との対応(請求項に
示す表裏左右関係)は次の通りである。
表右……裏左、表左……裏右 裏右……表左、裏左……表右 また、2回目の判別データが、このような表裏左右
関係とならなかった場合には、非確認信号「NG」を出力
する。
そして、前記比較判定手段102から出力された確認信
号「GD」に基づき、ロータリーソレノイド29あるいは捺
印ソレノイド37を駆動して帯封Bに対する一捺印動作を
行わせ、また、前記比較判定手段102から出力された非
確認信号「NG」に基づき、テラーに対して、紙幣の照合
が不完全であることを示すために、ブザー(図示略)を
鳴らし、表示部(図示略)などを作動させるようにして
いる。
なお、前記計数順データ記憶手段101からは、判別手
段100からの判別データの出力タイミングに同期し
て、計数記憶順とは逆の順番で判別データとしての記
憶データを出力させるようにしたが、これに並行し
て、計数記憶順に判別データとしての記憶データ′
を出力させる記憶データ複数出力機能を、前記計数順デ
ータ記憶手段101に設けると良い(第2の発明に対
応)。
そして、このとき比較判定手段102において、出力さ
れた記憶データ及び′を、前記判別データと順次
比較させるようにし、この比較の結果、2回目の計数判
別結果である判別データが1回目の計数判別結果であ
る記憶データ′と同じであるとの結果が得られた場合
には、紙幣束の表裏を換えなかったためと判断して、表
裏の向きを変えるように促す注意信号「CG2」を出力さ
せるようにする(注意信号出力機能)。
そして、このとき出力された注意信号「CG2」によ
り、テラーに対して、表裏の向きを変えるように促すべ
くブザー(図示略)を鳴らし、表示部(図示略)などを
作動させるようにすると良い。
(iv)タイミング制御手段103は、前述した磁気センサ1
4、押し釦15を有し、かつ、判別手段100から出力された
判別データ(判別データ・の出力に同期して出力
される)、比較判定手段102から出力された確認信号「G
D」、非確認信号「NG」が入力されるものであって、こ
れら各信号及びデータにより、 (一)1回目の計数判別か、2回目の計数判別か否かを
判断し、前記1回目の計数判別が終了した場合には、紙
幣束の表裏の向きを換える(例えば、表から裏に、また
は裏から表に換える)ように注意を促す注意信号「CG」
を出力する。
そして、この注意信号「CG」により、テラーに対し
て、紙幣束の表裏の向きを換えさせるために、ブザー
(図示略)を鳴らし、表示部(図示略)などを作動させ
る。
(二)「判別手段100」「計数順データ記憶手段101」
「比較判定手段102」へタイミング信号〜を出力す
る。
これらタイミング信号〜は、磁気センサ14からの
センサ信号(吸引軸5・5・・による紙幣のめくり取り
動作に応じて出力される)に同期して出力されるもので
あって、前記タイミング信号により、タイミング判別
手段100に対してエリアセンサ45によるエリアデータの
読み取り、該エリアデータと基準データとの比較による
紙幣の表裏、上下判別を行わせ、前記タイミング信号
により、1回目の計数判別時において判別手段100から
出力された判別データを計数順データ記憶手段101に
記憶させ、かつ、2回目の計数判別時において計数順デ
ータ記憶手段101から記憶データを出力させ、更に、
前記タイミングにより、2回目の計数判別時における
紙幣の判別データを、前記計数順データ記憶手段101
から出力された記憶データに順次比較照合させるもの
である。
以上のように構成された紙幣計数機のおける捺印制御
装置によれば、比較判定手段102において、2回目の計
数判別結果である判別データが取り込まれる毎に、該
第2の判別データを、計数値が大きい順に出力される
記憶データに順次比較照合させるようにし、その結
果、表裏左右関係が対応した場合に確認信号「GD」、不
対応の場合に非確認信号「NG」を出力させるようにし
た。
これにより、1回目の計数判別が終了して、第2回目
の計数判別に移る前に、紙幣束の表裏を反転させたか否
か、また異常があったか否かを、確認信号「GD」、非確
認信号「NG」を出力により検出することができ、更に、
前記確認信号「GD」に基づき、同一の紙幣束の表裏をチ
ェックしたと確認できたものに対してのみ、始めて捺印
処理を行わせることができる。
次に、本発明の第2実施例を第5図の機能ブロック図
を参照して説明する(第3の発明に対応)。なお、この
第2実施例において第1実施例と構成を共通にするもの
に、同一符号を付して説明を簡略化する。
第5図に示す機能ブロック図が第4図に示す機能ブロ
ック図と構成を異にする点は、2つ(1組)設けられた
計数順データ記憶手段104・105である。
これら1組の計数順データ記憶手段104・105は、第4
図に示す計数順データ記憶手段101と同様、判別手段100
から出力された紙幣の計数判別結果である判別データを
記憶するもので、後述するタイミング制御手段107によ
り、判別データを一計数判別動作毎に交互に記憶する点
に特徴がある。
以下、計数順データ記憶手段104が1回目の判別デー
タを記憶し、計数順データ記憶手段105が2回目の判別
データを記憶する場合について説明する。
なお、以下の説明は、計数順データ記憶手段105が1
回目の判別データを記憶し、計数順データ記憶手段104
が2回目の判別データを記憶する場合についても、その
まま当てはまるものである。
前記計数順データ記憶手段104は、判別手段100から出
力された1回目の計数判別結果である判別データを記
憶し、更に、この判別データを、計数値が大きい順に
記憶データとして順次出力するものである。
前記計数順データ記憶手段105は、判別手段100から出
力された2回目の計数判別結果である判別データを記
憶し、この判別データを、計数順データ記憶手段105
に記憶した順番に、つまり計数値が小さい順番に、記憶
データとして順次出力するものである。
前記計数順データ記憶手段104・105からの記憶データ
・が入力される比較判定手段106は、これら記憶デ
ータ・を、計数順データ記憶手段104・105から出力
された順番に順次比較、照合するものであって、これら
記憶データ・が上述したように、「表右……裏左、
表左……裏右、裏右……表左、裏左……表右」の関係
(表裏左右関係)に全てある場合に、確認信号「GD」を
出力して、捺印ソレノイドロータリーソレノイド29ある
いは捺印ソレノイド37を駆動して帯封Bに対する一捺印
動作を行わせる。また、このような関係にない場合に、
非確認信号「NG」を出力して、テラーに対して、紙幣の
照合が不完全であることを示すブザー(図示略)を鳴ら
し、表示部(図示略)などを作動させて、警告を発する
ものである。
なお、第5図において、符号107で示すタイミング制
御手段から出力されるタイミング信号及びタイミング
信号・′は、紙幣束の通常100枚単位の計数判別が
開始される毎に、該紙幣の計数判別結果である判別デー
タ(・)を、計数順データ記憶手段104・105に交互
に記憶させるものであり、また、計数順データ記憶手段
105への判別データの記憶を完了した時点で、比較判
定手段106に対して、該計数順データ記憶手段105から計
数順に判別データである記憶データを出力し、か
つ、計数順データ記憶手段104から、計数値の大きい順
に、判別データである記憶データを出力させるもの
である。
また、前記タイミング制御手段107から出力されるタ
イミング信号は、計数順データ記憶手段104から出力
された記憶データと、計数順データ記憶手段105から
出力された記憶データとを比較照合させるものであ
る。
以上説明したように、第2実施例に示す紙幣計数機に
おける捺印制御装置によれば、紙幣束の通常100枚単位
の計数判別が開始される毎に判別データ(・)を、
計数順データ記憶手段104・105に交互に記憶させ、更
に、計数順データ記憶手段105への判別データの記憶
を完了した時点で、比較判定手段106に対して、該計数
順データ記憶手段105から計数順に記憶データを出力
し、かつ、計数順データ記憶手段104から、計数値の大
きい順に、判別データである記憶データを出力させ
て、これら記憶データ・を順次比較、照合させ、こ
の結果、第1実施例と同様に、表裏左右関係が対応して
いると判定した場合に確認信号を出力させるようにし
た。
つまり、計数順データ記憶手段104、計数順データ記
憶手段105に、判別データと判別データとを一旦記
憶させておき、その後、これら判別データ・を適宜
読み出して、表裏左右関係の対応を取るようにしたの
で、表側、裏側と交互に計数判別して行った場合に、1
回目の計数判別動作で、操作者の勘違いなどにより、2
回目の計数判別動作時に、他の紙幣束の判別動作を行っ
た場合でも(この間違いは非確認信号「NG」の出力によ
り認識される)、2回目の他の紙幣束の判別データが、
計数順データ記憶手段105に残ることになり、この他の
紙幣束について、本当の2回目の計数判別動作を行っ
て、捺印処理を行わせることが可能となるものである。
従って、第2実施例に示す紙幣計数機のおける捺印制
御装置を用いることで、1回目の計数判別か、2回目の
計数判別かを意識せず、連続的に紙幣の表裏についての
計数判別を行わせることができ、これによって、紙幣は
判別を効率良く行わせることができるという効果が得ら
れる。
なお、この第2実施例においては、2回目の判別デー
タの記憶を完了した時点で、計数値の大きい順の1回
目の記憶データと計数順の2回目の記憶データとを
比較するようにしたが、これを計数順の1回目の記憶デ
ータと計数値の大きい順の2回目の記憶データと比較す
るようにすることもできる。
また、計数値の大きい順の1回目の記憶データと計
数順の2回目の記憶データとを比較する場合に限って
は、2回目の判別データの記憶を完了した時点ではな
く、2回目の判別データの記憶と並行して、計数動作
中に順次比較するようにすることもできる。
さらに、この第2実施例では、比較判定手段106に対
して、計数順データ記憶手段104から、計数値の大きい
順に、判別データである記憶データを出力させるよ
うにしたが、この記憶データの出力と並行して計数記
憶順に判別データとしての記憶データ′を出力させ
る記憶データ複数出力機能を、前記計数順データ記憶手
段104に設けると良い(第4の発明に対応)。
そして、このとき比較判定手段106において、出力さ
れた記憶データ及び′を、前記判別データ(記憶
データ)と順次比較させるようにし、この比較の結
果、2回目の計数判別結果である判別データ(記憶デ
ータ)が、1回目の計数判別結果である記憶データ
′と同じであるとの結果が得られた場合には、紙幣束
の表裏を換えなかったと判断して、表裏の向きを変える
ように促す注意信号「CG2」を出力させるようにする
(注意信号出力機能)。
そして、このとき出力された注意信号「CG2」によ
り、テラーに対して、表裏の向きを変えることを促すべ
くブザー(図示略)を鳴らし、表示部(図示略)などを
作動させるようにすると良い。
なお、この注意信号出力機能に関しては、計数順の1
回目の記憶データ′と同じく計数順の2回目の記憶デ
ータとを比較するようにしたが、これを計数値の大き
い順の1回目の記憶データと同じく計数値の大きい順の
2回目の記憶データと比較するようにすることもでき
る。
また、計数順の1回目の記憶データ′と同じく計数
順の2回目の記憶データとを比較する場合に限って
は、2回目の判別データの記憶を完了した時点ではな
く、2回目の判別データの記憶と並行して、計数動作
中に順次比較するようにすることもできる。
本発明は、以上の実施例に限定されることなく、特許
請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可
能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるもので
あることは言うまでもない。
たとえば、上記の実施例においては、計数順データ記
憶手段が計数順及びまたは計数値の大きい順の記憶デー
タを出力するとしているが、本発明においては、計数順
データ記憶手段が記憶データを積極的に出力する場合、
あるいは比較判定手段が記憶データを読み取る場合、ま
たはタイミング制御手段が記憶データを出力させる場合
のいずれをも包含するものである。
さらに、計数順データ記憶手段が記憶データ複数出力
機能を有するとしているが、これもまた、本発明におい
ては、計数順データ記憶手段、比較判定手段、タイミン
グ制御手段のいずれかが有することができるものであ
る。
また、本発明の特許請求の範囲に記載された各手段
は、必ずしも物理的手段を示すものではなく、これらの
機能がソフト的に実現されるものでもよく、たとえば、
請求の範囲に記載された1つの手段の機能が2つの物理
的手段により実現される場合、あるいは、請求の範囲に
記載された2つの手段の機能が1つの物理的手段により
実現される場合も、本発明は含有するものである。
また、本実施例に示される回転筒3、軸4、吸引軸
5、軸6、吸入管路7、真空ポンプ8、吸入ポート9、
開口部10、計数モータ11、ポンプモータ12、ホルダーモ
ータ13、作動片14A、磁気センサ14、二重送り検出用ラ
ンプ40、受光素子41、集光レンズ42、投光器43、受光器
44(エリアセンサ45・集光レンズ46)、判別手段100に
よって、特許請求の範囲に記載される「計数判別機構」
が構成される。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、 第1の発明によれば、1回目の計数判別が終了して、
第2回目の計数判別に移る前に、紙幣束の表裏を反転さ
せたか否かを確認信号、非確認信号の出力により検出す
ることができ、更に、前記確認信号に基づき、同一の紙
幣束の表裏をチェックしたと確認できたものに対しての
み、始めて捺印処理を行わせることができる。
第2の発明によれば、1回目の紙幣の計数判別が終了
した後、2回目の紙幣の計数判別を表裏反転させたか否
かを、注意信号が出力されたか否かにより操作者に認識
させることができ、紙幣の表裏についての計数判別作業
及び捺印作業を効率良く行うことができるという効果が
得られる。
第3の発明によれば、1組の計数順データ記憶手段
に、第1の判別データと第2の判別データとを一旦記憶
させておき、この後、これら判別データを適宜読み出し
て、表裏左右関係の対応を取るようにしたので、表側、
裏側と交互に計数判別して行った場合に、1回目の計数
判別動作で、操作者の勘違いなどにより、2回目の計数
判別動作時に、他の紙幣束の判別動作を行った場合でも
(この間違いは非確認信号の出力により確認される)、
2回目の他の紙幣束の判別データが残ることになり、こ
の他の紙幣束について、本当の2回目の判別動作を行っ
て、捺印処理を行わせることが可能となるものである。
従って、1回目の計数判別か、2回目の計数判別かを
意識せず、連続的に紙幣の表裏についての計数判別を行
わせることができ、これによって、紙幣は判別を効率良
く行わせることができるという効果が得られる。
第4の発明によれば、第2の発明と同様、1回目の紙
幣の計数判別が終了した後、2回目の紙幣の計数判別を
表裏反転させたか否かを、注意信号の出力により操作者
に認識させることができ、紙幣の表裏についての計数判
別作業及び捺印作業を効率良く行うことができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の第1実施例を示す図であっ
て、第1図は紙幣計数機の概略構成を示す平面図、第2
図は第1図に示す紙幣計数機の紙幣とエリアセンサとの
位置関係を示す図、第3図は第1図に示す示す紙幣計数
機の縦断面図、第4図は紙幣計数機における捺印機構を
制御するための機能ブロック図、第5図は第2実施例で
あり、紙幣計数機における捺印機構を制御するための機
能ブロック図である。 1……ホルダー、20……第1の捺印機構、21……第2の
捺印機構、100……判別手段、101……計数順データ記憶
手段、102……比較判定手段、104……計数順データ記憶
手段、105……計数順データ記憶手段、106……比較判定
手段、……第1の判別データ、……第2の判別デー
タ、……記憶データ(第1の記憶データ)、′……
記憶データ(第1の記憶データ;第2、第4の発明)、
……記憶データ(第2の記憶データ)、CD……確認信
号、NG……非確認信号、CG2……注意信号、S……紙
幣、B……帯封。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙幣束の一方側の面を台板に面接触させ、
    かつ台板に接触する側とは反対側の面を操作者に臨ませ
    た状態で、該紙幣束の端部を保持するホルダーと、 該ホルダーに装填された紙幣束中の紙幣を、前記台板に
    接触する側とは反対側の面から、吸引軸に吸着しつつ一
    枚ずつめくり取りながら計数判別する計数判別機構と、 該計数判別機構での計数判別結果に基づき、該紙幣中に
    異種券の混入が無く、かつ、その計数値が予め設定され
    た設定値と一致している場合に、該紙幣を束ねる帯封に
    捺印を行う捺印機構を有し、 まず、紙幣の表側が操作者に確認されるように紙幣束を
    ホルダーに装填した状態で、該紙幣束の1回目の計数判
    別を行い、その後、紙幣の裏側が操作者に確認されるよ
    うに該紙幣束を反転させてホルダーに装填し、この状態
    で、該紙幣束の2回目の計数判別を行うようにした紙幣
    計数機において、 1回目における紙幣の計数判別結果を第1の判別データ
    として順次記憶し、かつ、該第1の判別データを、計数
    値が大きい順に記憶データとして順次出力する計数順デ
    ータ記憶手段と、 2回目における紙幣の計数判別結果を、第2の判別デー
    タとして該紙幣の計数順に取り込むとともに、該第2の
    判別データを取り込む毎に該第2の判別データを、前記
    計数順データ記憶手段から順次出力される記憶データと
    順次比較判定させ、この比較判定の結果、表裏左右関係
    が対応している場合に確認信号を出力し、また、表裏左
    右関係が対応していない場合に、非確認信号を出力する
    比較判定手段とを具備していることを特徴とする紙幣計
    数機の捺印制御装置。
  2. 【請求項2】前記計数順データ記憶手段には、第1の判
    別データを、計数順及び計数値が大きい順に記憶データ
    として順次出力させる記憶データ複数出力機能が設けら
    れ、また、前記比較判定手段には、前記2種の記憶デー
    タと第2の判別データとを比較判定した結果、該第2の
    判別データと前記計数順の記憶データとが一致している
    場合に紙幣束の表裏反転を指示する注意信号を出力させ
    る注意信号出力機能が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の紙幣計数機の捺印制御装置。
  3. 【請求項3】ホルダーに装填された紙幣の端部を吸引軸
    に吸着しつつ一枚ずつめくり取りながら計数判別し、こ
    の紙幣の計数判別結果に基づき、該紙幣中に異種券の混
    入がなく、かつ、その計数値が予め設定された設定値と
    一致している場合に、該紙幣を束ねる帯封に捺印を行う
    捺印機構を有する紙幣計数機において、 紙幣の判別結果を判別データとして一計数判別動作毎交
    互に記憶し、かつ、該判別データを、計数順または計数
    値が大きい順に記憶データとして順次出力する1組の計
    数順データ記憶手段であって、一方の計数順データ記憶
    手段が計数順の記憶データを出力する際、他方の計数順
    データ記憶手段は計数値が大きい順の記憶データを出力
    するように制御される1組の計数順データ記憶手段と、 前記一方の計数順データ記憶手段から出力された計数順
    の記憶データと、前記他方の計数順データ記憶手段から
    出力された計数値が大きい順の記憶データとを順次比較
    判定し、表裏左右関係が対応している場合に確認信号を
    出力し、また、表裏左右関係が対応していない場合に、
    非確認信号を出力する比較判定手段とを具備しているこ
    とを特徴とする紙幣計数機の捺印制御装置。
  4. 【請求項4】前記1組の計数順データ記憶手段には、前
    記判別データを、計数順及び計数値が大きい順に記憶デ
    ータとして順次出力させる記憶データ複数出力機能が設
    けられ、 また、前記比較判定手段には、前記一方の計数順データ
    記憶手段から出力された計数順の記憶データと、前記他
    方の計数順データ記憶手段から出力された計数順の記憶
    データとを比較判定した結果、あるいは、前記一方の計
    数順データ記憶手段から出力された計数値が大きい順の
    記憶データと、前記他方の計数順データ記憶手段から出
    力された計数値が大きい順の記憶データとを比較判定し
    た結果、一致している場合に紙幣束の表裏反転を指示す
    る注意信号を出力させる注意信号出力機能が設けられて
    いることを特徴とする請求項3記載の紙幣計数機の捺印
    制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5735720B1 (ja) * 2015-01-30 2015-06-17 株式会社エベック 紙幣計数機
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