JP2542642B2 - 紙幣計数機 - Google Patents

紙幣計数機

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JP2542642B2
JP2542642B2 JP62275507A JP27550787A JP2542642B2 JP 2542642 B2 JP2542642 B2 JP 2542642B2 JP 62275507 A JP62275507 A JP 62275507A JP 27550787 A JP27550787 A JP 27550787A JP 2542642 B2 JP2542642 B2 JP 2542642B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ホルダに装填された紙幣を吸引軸に吸着さ
せて一枚ずつめくり取りながら金種判別するようになさ
れた紙幣計数機に関するものである。
〔従来の技術〕
装填、この種の紙幣計数機として、特開昭57−787号
公報に示す「紙葉類計数機」と、実開昭58−129558号公
報に示す「紙葉類計数機における紙葉類確認装置」とが
ある。
前者の「紙葉類計数機」は、ホルダに装填された紙葉
類(紙幣)を吸引軸に吸着させて一枚ずつめくり取りな
がら金種判別し、その金種が計数済みの金種(すなわ
ち、一枚目の金種に相当する)と異なる場合に異金種と
判断し、または金種判別が不能の時には、吸引軸による
めくり取り動作を中断し、この中断時に、異金種と判断
された紙幣または判別異常紙幣(両者を合わせて異常紙
幣と称す)を確認できるようになっている。
他方、後者の「紙葉類計数機における紙葉類確認装
置」は、前者の「紙葉類計数機」と同様に、吸引軸によ
るめくり取り動作を中断して異常紙幣を確認するように
なしたもので、特にこの装置では、中断時の確認操作を
行い易くするように、めくり取られた最後の紙幣を操作
側から確認できるようにミラーを設けたものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
すなわち、上記のように構成された紙幣計数機におい
ては、異常紙幣検出時に計数を途中ストップして確認す
るのであるが、異常紙幣は、計数済みの紙幣の最後に一
緒になってしまうため、前者の紙幣計数機においては、
操作者が計数済みの紙幣から最後の異常紙幣のみを手で
めくり分けた上で確認する必要があり、従ってその際の
操作性が悪く、また、後者の紙幣計数機においては、そ
の点の確認易さが生じるが、実際には、判別のための光
学系、または異常紙幣検出時のバッチ装置のセパレータ
などの配置により、大きなミラーを設置することができ
ず、結果として確認易さを大幅に向上させることができ
なかった。
この点を、第15図に示すタイムチャートに従ってさら
に詳細に説明する。
まず、タイミングt1までに紙幣(第11図に示す紙幣S
a)の判別処理が終了し、この紙幣が異常紙幣と判断さ
れた場合には、このタイミングt1で次の紙幣(第11図に
示す紙幣Sb)のめくり取り動作がバッチ装置(第11図に
示すセパレータ25)によって阻止される(第12図参
照)。
一方、吸引軸(第11図符号5)を回転させる計数モー
タには、異常紙幣Saが計数済みの紙幣(第11図に示す紙
幣Sc、Sd)と一緒になるまで、駆動信号(CMD)が与え
られて回転を続ける(タイミングt2)。
その後、計数モータにブレーキ信号(BRK)が与えら
れて(タイミングt3)、タイミングt4付近で吸引軸が完
全に停止することになる。
このような制御は、設定枚数の紙幣を計数した際に、
未計数紙幣と計数済み紙幣とが明確に区分されることを
目的として構成されたバッチ装置を利用したところから
きたもので、仮に未計数紙幣と計数済み紙幣の間に紙幣
が分離されていると、この分離された状態の紙幣がいず
れの紙幣であるか、操作者にとってわからなくなる恐れ
が考えられていた。
さらに、従来の方法では、操作性が悪いとは言って
も、異金種検出、判別異常が発生したという場合には、
めくり取られた最後の紙幣を確認すれば、一応継続計数
を行うこともできたが、二重吸着検出の場合に限って
は、たとえば紙幣がテープなどにより二枚以上接着され
ていたことを確認できた場合を除いては、本当に二重吸
着であったか否か、あるいは一枚の紙幣の部分的な汚れ
を検出しただけか否かを確認することができず、最初か
ら計数をやり直す必要があった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであっ
て、異常紙幣検出時に吸引軸による紙幣のめくり取り動
作を中断せしめると同時に、吸引軸が配置された回転筒
を急停止させて異常紙幣を吸引軸によって未計数紙幣と
も計数済み紙幣とも離れた位置に停止せしめるともに、
この分離停止された異常紙幣を自動的に未計数紙幣側に
戻した上で、再度紙幣のめくり取り判別動作を行うこと
が可能な紙幣計数機を提供することを目的とするもので
ある。
また、第2の発明では、第1の発明において、自動的
に未計数紙幣側に戻されて再度めくり取り判別動作され
る紙幣が、再度連続して異常紙幣として判別された場合
には、この再度のリトライ処理を中止して分離停止状態
で停止せしめ、この分離停止状態の異常紙幣を確認した
上で、この分離停止中断時点からの紙幣のめくり取り判
別動作を再開できることが可能な紙幣計数機を提供する
ことを目的とするものである。
「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するために、第1の発明では、ホルダ
に装填された紙幣を回転筒の同心円上に均等に配置され
た吸引軸に吸着させて一枚ずつめくり取りながら金種判
別するようになされた紙幣計数機において、 紙幣の表面に光を照射する投光器と、紙幣の表面に照
射され、反射された光を受光する受光器とを有し、該受
光器によって読み取られた紙幣の表面パターンを、予め
記憶された基準データと比較することにより、この紙幣
の金種を判別して金種コードを出力する一方、異常紙幣
検出時にはエラーコードを出力する判別制御回路と、 駆動信号が入力されることにより、未計数紙幣を押さ
えて前記吸引軸による紙幣のめくり取り動作を中断せし
め、駆動信号の入力が解除されることにより未計数紙幣
の押さえを解くセパレータと、 正転の駆動信号が入力されることにより前記回転筒を
正転駆動して前記吸引軸による紙幣のめくり取り動作を
行わせ、ブレーキ信号が入力されることにより前記回転
筒を急停止させ、逆転の駆動信号が入力されることによ
り前記回転筒を逆転駆動させる計数モータと、 前記セパレータ及び計数モータを制御する計数制御回
路を有し、 該計数制御回路は、 (イ)前記判別制御回路からエラーコードが出力される
ことにより、異常紙幣を前記吸引軸によって未計数紙幣
からも計数済み紙幣からも離れた位置に停止させるよう
に、前記セパレータに駆動信号を、且つ、前記計数モー
タにブレーキ信号を入力させ、 (ロ)所定時間経過後、前記異常紙幣を前記吸引軸によ
って未計数紙幣側に戻すように、前記計数モータに逆転
の駆動信号を入力させ、 (ハ)さらに所定時間経過後、前記異常紙幣を再判別す
るために、前記セパレータに出力していた駆動信号を解
除し、且つ、前記計数モータに正転の駆動信号を入力さ
せる自動再開ステップを実行することを特徴とする。
第2の発明では、ホルダに装填された紙幣を回転筒の
同心円上に均等に配置された吸引軸に吸着させて一枚ず
つめくり取りながら金種判別するようになされた紙幣計
数機において 紙幣の表面に光を照射する投光器と、紙幣の表面に照
射され、反射された光を受光する受光器とを有し、該受
光器によって読み取られた紙幣の表面パターンを、予め
記憶された基準データと比較することにより、この紙幣
の金種を判別して金種コードを出力する一方、異常紙幣
検出時にはエラーコードを出力する判別制御回路と、 駆動信号が入力されることにより、未計数紙幣を押さ
えて前記吸引軸による紙幣のめくり取り動作を中断せし
め、駆動信号の入力が解除されることにより未計数紙幣
の押さえを解くセパレータと、 正転の駆動信号が入力されることにより前記回転筒を
正転駆動して前記吸引軸による紙幣のめくり取り動作を
行わせ、ブレーキ信号が入力されることにより前記回転
筒を急停止させ、逆転の駆動信号が入力されることによ
り前記回転筒を逆転駆動させる計数モータと、 前記セパレータおよび計数モータによって未計数紙幣
とも計数済み紙幣とも離れた位置に停止せしめられた異
常紙幣に対する前記吸引軸による紙幣のめくり取り動作
の前記中断時からの再開または中止を指示入力可能な操
作スイッチと、 前記セパレータ及び計数モータを制御する計数制御回
路を有し、 該計数制御回路は、 (イ)前記判別制御回路からエラーコードが出力される
ことにより、異常紙幣を前記吸引軸によって未計数紙幣
からも計数済み紙幣からも離れた位置に停止させるよう
に、前記セパレータに駆動信号を、且つ、前記計数モー
タにブレーキ信号を入力させ、 (ロ)所定時間経過後、前記異常紙幣を前記吸引軸によ
って未計数紙幣側に戻すように、前記計数モータに逆転
の駆動信号を入力させ、 (ハ)さらに所定時間経過後、前記異常紙幣を再判別す
るために、前記セパレータに出力していた駆動信号を解
除し、且つ、前記計数モータに正転の駆動信号を入力さ
せる自動再開ステップを実行し、 (ニ)自動再開ステップ実行時に、再度、前記判別制御
回路からエラーコードが出力されることにより、異常紙
幣を前記吸引軸によって未計数紙幣からも計数済み紙幣
からも離れた位置に停止させるように、前記セパレータ
に駆動信号を、且つ、前記計数モータにブレーキ信号を
入力させ、 (ホ)前記操作スイッチから、異常紙幣に対する前記吸
引軸による紙幣のめくり取り動作の前記中断時からの再
開を指示する信号が入力されることにより、前記セパレ
ータに出力していた駆動信号を解除し、且つ、前記計数
モータに正転の駆動信号を入力させる確認再開ステップ
を実行することを特徴とする。
「作用」 第1の発明では、異常紙幣検出時に判別制御回路から
エラーコードが出力されると、セパレータが、未計数紙
幣がめくり取られないように押さえることにより、吸引
軸による紙幣のめくり取り動作を中断し、かつ、計数モ
ータが、回転筒の回転を停止して、異常紙幣を計数済み
紙幣からも離れた位置に停止させ、さらに、計数制御回
路は、セパレータおよび計数モータによって未計数紙幣
とも計数済み紙幣とも離れた位置にある異常紙幣を、未
計数紙幣側に戻した上で、再度紙幣のめくり取り判別動
作を自動再開する。
すなわち、第1の発明では、異常と判別された紙幣
を、未計数紙幣とも計数済み紙幣とも離れた位置に分離
した後、未計数紙幣側に戻した上で、再度紙幣のめくり
取り判別動作を行うものであるので、異常紙幣について
複数回の判別処理を行うことができて、紙幣の判別精度
を高めることができ、また、誤って吸引軸に二重吸着さ
れた紙幣については未計数紙幣側に戻して再計数するこ
とにより一枚ずつ分離される確率が高くなり、この点に
おいても紙幣の判別精度を高めることができる。
第2の発明では、異常紙幣検出時に判別制御回路から
エラーコードが出力されると、セパレータが、未計数紙
幣がめくり取られないように押さえることにより、吸引
軸による紙幣のめくり取り動作を中断し、かつ、計数モ
ータが、回転筒の回転を停止して、異常紙幣を計数済み
紙幣からも離れた位置に停止させ、さらに、計数制御回
路は、セパレータおよび計数モータによって未計数紙幣
とも計数済み紙幣とも離れた位置にある異常紙幣を、未
計数紙幣側に戻した上で、再度紙幣のめくり取り判別動
作を自動再開する。
そして、このとき、判別制御回路によって、先に異常
と判別した紙幣が再度異常紙幣として判別された場合
に、計数制御回路が、当然異常紙幣を、セパレータおよ
び計数モータによって未計数紙幣とも計数済み紙幣とも
離れた位置に停止せしめ、さらに、作業者により操作さ
れる操作スイッチによって、吸引軸による紙幣のめくり
取り動作の中断時からの再開が指示入力された場合に、
セパレータおよび計数モータによる中断状態を解除し
て、中断時点からの紙幣のめくり取り判別動作を自動的
に再開するようにした。
すなわち、第2の発明では、第1の発明に示す作用効
果とともに、同一紙幣について連続した異常検出がなさ
れた場合に、作業者が当該異常紙幣の確認を容易に行な
うことができるとともに、確認後に、停止位置からの紙
幣のめくり取り判別動作を自動的に再開することができ
るので、従来の紙幣計数機のように、計数済み紙幣の中
の最後の紙幣を手でめくり分けた上で確認するような煩
わしさや、判別処理を再度最初からやり直すといった煩
雑な操作が不要となって、紙幣の計数判別作業を効率良
く行うことが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明を第1図〜第14図に示す一実施例に基づ
いて説明する。
まず、第1図ないし第3図にしたがって紙幣計数機機
構の構成を説明すれば、この計数機構は、紙幣Sをホル
ダ1に載せてこのホルダ1を軸2を中心として水平旋回
させることにより、第1図実線で示す計数位置、あるい
は第1図鎖線で示す待機位置に移動させ、ホルダ1が計
数位置にあるときに、回転筒3を軸4を中心として第1
図反時計方向に回転させながら、回転筒3上の吸引軸5
を軸6を中心として時計方向に回転させ、この吸引軸5
内に真空圧を作用させてホルダー1上の紙幣Sを1枚ず
つめくり取りながら計数を行なうとともに、後述する投
光器から紙幣Sの表面に照射した光線の反射光を受光器
で読取って紙幣の判別を行なうようにした基本構成とな
っている。
前記ホルダー1には、紙幣Sを裏側(吸引軸5の反対
側)から支える台板1aが設けられ、この台板1aの表面1b
は、反射光レベルが低くなるよう黒色系で形成されてい
る。
前記回転筒3および吸引軸5の軸4,6は、第3図に示
すように中空状に形成されるとともに、吸入管路7を介
して真空ポンプ8の吸入ポート9に接続されており、こ
の真空ポンプ8の真空圧が、前記吸引軸5の外周の一部
に設けた開口部10を介して紙幣Sに作用することによ
り、吸引軸5に紙幣Sが吸着されるようになっている。
また、前記吸入管路7の途中には圧力センサ11が設けら
れており、この圧力センサ11によって、吸入管路7内の
真空圧が紙幣を吸着し得る程度に上昇したか否かが検出
されるようになっている。
一方、前記真空ポンプ8の排気ポート12には、排気管
路13が接続されており、この排気管路13の先端には、紙
幣Sの側面に排気を吹付けて紙幣S相互の分離を容易に
するための排気ノズル14が設けられ、一方、排気管路13
の途中には、紙幣の計数が行なわれていないときに排気
を放出口15に切換えて排気ノズル14からの騒音の発生を
防止するソレノイドバルブ16が設けられている。
また、前記吸引軸5のそれぞれには、第1図〜第3図
に示すように、一対の位置規制片5aが固定されている。
この位置規制片5aは、吸引軸5の側面から突出し、かつ
該吸引軸5の開口部10を間に挾むように設けられたもの
であって、開口部10から外気が吸引されて吸引軸5に紙
幣が吸着された際に、紙幣を側方から支持して、該紙幣
の倒れあるいは折り曲がりを防止するようになってい
る。そして、このように前記位置規制片5aによって、吸
引軸5が吸着分離した紙幣の起立状態を保つことによ
り、二重送りされているか否かを検知する箇所(第1図
において紙幣が吸着分離された位置Sa)に、該紙幣の位
置決めが行なわれるようになっている。
また、前記回転筒3の外周には、磁性体からなる作動
片17が複数貼付されており、これらの作動片17が磁気セ
ンサ18を作動させるか否かにより各吸引軸5が待機位置
(開口部10が紙幣に正対しかつ吸引軸5内が真空ポンプ
8と連通される位置)にあるか、あるいは開始位置(開
口部10が紙幣に正対する直前の位置にあって、かつ吸引
軸5内が真空ポンプ8から遮断される位置)にあるかが
検出されるようになっている。
なお、第3図において、符号19は回転筒3をベルト20
を介して駆動する計数モータ、符号21は真空ポンプ8を
ベルト22を介して駆動するポンプモータ、符号23はホル
ダー1を旋回させるホルダーモータ、符号24Aおよび24B
は、ホルダー1が閉位置(吸引軸5に接近した位置)に
あるか開位置(吸引軸5から離間した位置)にあるかを
検出するホルダー位置検出スイッチである。
更に、回転筒3の近傍には、セパレータ25が設けられ
ており、このセパレータ25は、軸26に水平旋回自在に支
持されるとともに、ばね27によって第1図反時計方向に
付勢され、更に、バッチソレノイド28に操作されて第1
図時計方向に旋回させられるようになっている。そし
て、このセパレータ25は、後述するように異金種紙幣を
検出したときにすでにめくり取られた紙幣とまだめくり
取られていない紙幣との間に挿入されて両者を分離させ
る機能(めくり取り阻止機能)を有している。
次に、紙幣を束ねた帯封に確認印を押す押印機構につ
いて第1図を参照して説明する。第1図において符号30
で示されるものは、ホルダ1に設けられた印鑑保持部材
であって、この印鑑保持部材30によって印鑑31が矢印
(イ)−(ロ)方向に移動自在に支持され、かつ紙幣S
に対して近接離間するように移動自在に支持されてい
る。また、前記ホルダ1の基端部には、ダイヤル32が設
けられており、このダイヤル32を回転させることによっ
て、前記印鑑31が矢印(イ)−(ロ)方向に移動して、
印鑑31の捺印部31aが帯封Bに位置合わせされるように
なっている。
また、ホルダ1を支持する基台上には、軸33を中心と
して水平面内で回動する打撃アーム34と、該打撃アーム
34を回動させるソレノイド35とが設けられており、この
打撃アーム34をソレノイド35の動作により回動させるこ
とによって、該打撃アーム34の先端部が印鑑の後端部31
bを後方から押圧して、該印鑑31の捺印部31aを帯封上に
近接させ、これによって帯封上に捺印が行なわれるよう
にしている。
次に、前記吸引軸5によってめくり取られた紙幣の二
重送り検出機構について第1図を参照して説明する。
第1図に符号37及び符号38でそれぞれ示すものは二重
送り検出用ランプ及び受光素子(これら素子によって二
重送り検知センサが構成される)であり、符号39で示す
ものは受光素子に光を集光する集光レンズである。
前記二重送り検出用ランプ37及び受光素子38は共に回
転筒3側に向けて設けられたものであって、前記二重送
り検出用ランプ37から発光された光線は、めくり取られ
た紙幣Saに対して交差する方向から照射され、かつ該紙
幣Saのめくり取り部分における略中央位置に照射される
ようになっている。
そして、このように光の照射が行なわれた紙幣Saは、
この紙幣Saを透過した光の量つまり透過光量が受光素子
38により検出され、更に、この受光素子38が検出した透
過光量に基づき二重送りの判断がなされるようになって
いる。すなわち、この透過光量が所定値以上であれば正
常な送り(一枚送り)と判断され、透過光量が所定値以
下であれば二重送りと判断されるようになっている。
次に、紙幣の金種判別および表裏判別を行う判別機構
について第1図及び第2図を参照して説明する。
図において符号40で示すものは、集積された最前面の
紙幣Sbに光を照射する投光器、符号41で示すものは、こ
の投光器40から紙幣Sbに照射された光の反射光を受光す
る受光器(検出素子)であって、投光器40から発せられ
た光線は、紙幣Sbの二点鎖線で示すエリアEを含む領域
に照射されるようになっている。
また、前記受光器41は、紙幣表面のパターンに応じた
電気信号を発生させるエリアセンサ42と、このエリアセ
ンサ42に紙幣Sbの反射光を集光する集光レンズ43とから
構成されている。そして、前記エリアセンサ42は、ライ
ン状のイメージセンサがそのラインと直交する方向に多
数配置された2次元状のセンサで後述する判別制御回路
46から発せられるトリガ信号により動作して、前記エリ
アEのスキャニングを行ない、このエリアEの特定位置
(ラインあるいは座標)における反射光量を電気信号に
変換して、紙幣表面のパターンに応じた波形の信号を出
力するようになっている。つまり、前記エリアセンサ42
は、その横方向がエリアEのX座標に対応し、また、そ
の縦方向がエリアEのY座標に対応しており、このよう
なエリアセンサの縦横座標とエリアEのXY座標との対応
によって、エリアEにおける表面パターン(ラインデー
タ)を例えば、Y=1、Y=3とラインを指定して読み
出すことができ、更には、読み出されたエリアデータを
ROM64(後述する)に記憶されている基準データと比較
して、紙幣Sbの金種判別及び表裏判別を行うことができ
るようになっている(詳細は後述する)。
次いで、第4図(A)及び第4図(B)により、前記
計数機構および判別機構をそれぞれ操作する計数制御回
路45および判別制御回路46を説明する。
すなわち、計数制御回路45は、後述する計数制御プロ
グラム (第5図及び第6図参照)等を記憶しているROM47と、
このROM47に記憶されているプログラムに従って各種デ
ータの書込みと読出しとを行なうRAM48と、これらを制
御するCPU49とから構成されている。更に、CPU49には、
入力側I/Oポート50およびレシーバ51を介して、計数動
作開始を指示するスタートスイッチ52、金種及び二重送
り判別を行うための検出モードスイッチ53、表裏判別を
行うための表裏モードスイッチ54が接続されるととも
に、ホルダー1が閉位置にあるか開位置にあるかを検出
するホルダ位置検出センサ24Aおよび24B、回転筒位置セ
ンサ18、圧力センサ11及びクリアスイッチ等のその他の
操作スイッチ55がそれぞれ接続されている。
なお、前記操作スイッチ55としては、クリアスイッチ
の他、計数加算、指定(バッチ)、再鑑(チェック)、
捺印、金額計算などのモードが適宜選択されるモード選
択スイッチの他、後述するように異常終了時の計数中断
時に、判別異常紙幣に対する金種確認入力を行うための
万券釦、五千券釦、千券釦、およびこの金種確認入力を
確定する認識釦(この確認釦は異金種の確認にも用いら
れる)などの確認スイッチ(いずれのスイッチも図示
略)などがある。
そして、前記モード選択スイッチによって選択される
計数加算、指定(バッチ)、再鑑(チェック)、捺印、
金額計算などのモードは、前述したような金種及び二重
送り判別を行うための検出モードスイッチ53と表裏判別
を行うための表裏モードスイッチ54とは、第4図(B)
の表に示す如き関係にある。
つまり、モード選択スイッチの内、計数加算モード、
指定モード、再鑑モードを選択した場合には、これらモ
ードを選択する毎に、検出モードスイッチ53をONとする
か、OFFするかの指定が必要であり(ただし、計数加算
モードを選択した場合には検出モードスイッチ53を自動
的にONに指定することも可)、また、前記モード選択ス
イッチの内、捺印モードを選択した場合には、検出モー
ドスイッチ53が自動的にONに指定されて、操作者による
検出モードスイッチ53の指定作業が省略されるようにな
っている。
そして、更に、前記捺印モードを選択した場合には、
上述したように、検出モードスイッチ53は自動的にONに
指定される一方で、1回に限りOFF指定され得るように
なっている。つまり、捺印モードを選択して、検出モー
ドスイッチ53をOFF指定した場合において、(1)紙幣
の計数を1回行ったとき、(2)検出モードスイッチを
OFF指定した後、10秒以内にスタートスイッチ52を押さ
ないとき、(3)検出モードスイッチ53をON指定したと
きには、前記検出モードスイッチ53がOFFのモードから
元のONのモードに自動解除されるようになっている。
また、前記金額計算モードを選択した場合には、検出
モードスイッチ53が自動的にON指定され、この検出モー
ドスイッチ53をOFF指定することが不能となっている。
他方、前記した計数加算モード、指定モード、再鑑モ
ード、捺印モードにおいて、検出モードスイッチがON指
定されている間のみ、表裏モードスイッチ54のON指定ま
たはOFF指定が可能となっているが、金額計算モードに
おいては表裏モードスイッチ54が自動的にOFF指定さ
れ、この表裏モードスイッチ54をON指定することが不能
となっている。
なお、上記モード選択スイッチによって選択される種
々のモードの内、「計数加算」とは、第5図及び第6図
のフローチャートでも説明するが、紙幣の計数及び計数
値を計数毎に累積して加算してゆくモードであり(第6
図のステップ144で後述)、「指定(バッチ)」とは、
紙幣の計数を例えば50枚と指定し、50枚の計数が完了し
た時点でセパレータ25を動作させて、計数紙幣と未計数
紙幣とを分離させるモードであり(第6図のステップ11
0で後述)、また、「再鑑(チェック)」とは、束ねら
れた紙幣が所定枚数あるか否かを確認するモードであり
(第6図のステップ140で後述)、更に、「捺印」と
は、紙幣の再鑑を行った後この再鑑結果が正しいならば
帯封に捺印を行うモードであり(第6図のステップ142
で後述)、「金額計算」とは、ホルダに装填されたすべ
ての紙幣の合計金額を算出して表示するモードである
(第6図のステップ146で後述)。
一方、第4図(A)に示すスタートスイッチ52は、こ
の一実施例ではホルダー1に設けた押ボタン60(第1図
参照)から構成されているが、例えば、ホルダー1に紙
幣Sが装填されたことを検出するセンサ(図示略)をス
タートスイッチ52として使用してもよい。
また、前記CPU49には、出力側I/Oポート61およびドラ
イバ62を介して、ソレノイド(捺印ソレノイド)35、二
重送り検出用ランプ37あるいは投光器40とからなるラン
プ、ホルダーモータ23、計数モータ19、ポンプモータ2
1、ソレノイドバルブ16、バッチソレノイド28、および
紙幣計数機の操作パネル(図示略)などに設けられて紙
幣の枚数、異常の有無等を表示する表示部63がそれぞれ
接続されている。
一方、前記判別制御回路46は、判別制御プログラム
(第7図及び第8図参照)等を記憶しているROM64と、
このROM64に記憶されているプログラムに従って各種デ
ータの書き込みと読み出しとを行うRAM65と、これらを
制御するCPU66とから構成されている。更に、前記CPU66
には、出力用I/Oポート70及び駆動回路71を介してエリ
アセンサ34が接続され、このエリアセンサ34の出力が増
幅器72、A/Dコンバータ73、入力側I/Oポート74を介して
前記CPU66に入力されるようになっている。
なお、前記駆動回路71からエリアセンサ34に供給され
る駆動信号は、X軸駆動用信号とY軸駆動用信号とから
なり、これらX軸駆動用信号とY軸駆動用信号の出力に
よって紙幣のエリアEにおける特定位置の表面パターン
(エリアデータ)を読み出すようになっている。そし
て、このようなエリアEにおける表面パターンのデータ
を取り出す際には、まず、Y軸駆動用信号を出力してエ
リアE(第2図参照)のY座標を決定してから、X軸駆
動用信号を出力してエリアEのX座標を決定するように
すれば良い。例えば、Yを1に設定してエリアEにおけ
るデータをラインデータ(X、1)として読み出し、更
に、Yを3に設定してエリアEにおけるデータをライン
データ(X、3)として読み出し、これら読み出された
複数のラインデータ(X、1)、(X、3)等をRAM65
に記憶されている基準データと比較するようにすれば良
い(なお、駆動用信号のX軸及びY軸は第2図に示すエ
リアEのX軸及びY軸にそれぞれ対応している)。
一方、前記A/Dコンバータ73には、エリアセンサ34と
同様に、増幅器78を介して二重送り検知センサ37・38が
接続されている。また、これら増幅器72・78とA/Dコン
バータ73との間には、出力側I/Oポート70からの切換信
号によって動作するアナログスイッチ79・80がそれぞれ
設けられており、これらアナログスイッチ79・80によっ
て、エリアセンサ34あるいは二重送り検知センサ37・38
のいずれか一方の出力信号がA/Dコンバータ73に送られ
るようになっている。
また、前記計数制御回路45のCPU49と判別制御回路46
のCPU66とは、データ転送用I/Oポート81、82を介して相
互に接続されており、相互にデータを変換して連動動作
し得るように構成されている。
以下、第5図及び第9図、ならびに第11図〜第14図に
従って、前記計数制御回路45のROM47に記憶されたプロ
グラムの内容を紙幣計数機の動作とともに説明する。
なお、第5図におけるSNは以下の説明におけるステッ
プNを示し、第9図、第13図および第14図おけるTnは以
下の説明におけるタイミングTnを示すものとする。
(a)◇計数制御動作1(第5図及び第9図参照) <ステップ1> 電源投入 <ステップ2> ホルダ位置検出センサ24A、24Bの出力信号により、ホ
ルダ1が開位置にあるか否かを判断し、NOの場合にはホ
ルダーモータ23を駆動してホルダー1を開位置に設定し
(ステップ3)、YESの場合には次のステップ4へ進
む。
<ステップ4> 回転筒位置センサ18からの出力の有無により、吸引軸
5が待機位置(すなわち、吸引軸5が紙幣に正対する位
置)にあるか否かを判断し、NOの場合には、計数モータ
19を低速駆動して吸引軸5を待機位置に設定し(ステッ
プ5)、YESの場合には次のステップ6へ進む。
<ステップ6> モード設定スイッチの設定操作がなされているか否か
を判断し、YESの場合には各種のモード設定操作、例え
ば指定モード(バッチモード)、再鑑モード(チェック
モード)、あるいは捺印モード等の操作により、これら
操作が行なわれたモードを記憶し(ステップ50)、ま
た、NOの場合には、モードの設定操作が行なわれていな
いものとして(計数加算モードになっている)、次のス
テップ7へ進む。
<ステップ7> スタートスイッチ52からスタート信号(ST)が出力さ
れたか否かを判断し、NOの場合には前記ステップ6に戻
り、YESの場合には、次のステップ8に進む(タイミン
グT1)。
<ステップ8> ホルダー位置センサ24A、24Bの出力により、ホルダー
1が閉位置にあるか否かを判断して、NOの場合には、ホ
ルダモータ駆動信号(HMD)が出力されて、ホルダーモ
ータ23を駆動してホルダー1を閉位置に設定し(ステッ
プ9)、YESの場合には次のステップ10へ進む(タイミ
ングT2)。
<ステップ10> ポンプ駆動信号(PMP)が出力されて、ポンプモータ2
1を駆動するとともに、ソレノイドバルブ駆動信号(S
V)が出力されて、ソレノイドバルブ16を排気ノズル14
側に切換える。
<ステップ11> 吸引軸5が開始位置にあるか否かを判別し、NOの場合
には、計数モータ駆動信号(CMD)が出力されて、計数
モータ19を低速で逆方向に駆動して吸引軸5を開始位置
に設定し(ステップ12)、また、YESの場合には、次の
ステップへ進む(タイミングT3)。
<ステップ13> 圧力判定信号(VSW)が出力されるのを待って、すな
わち、吸入管路7内の真空圧が所定の値まで上昇するの
を待って、次のステップ14へ進む(タイミングT4)。
<ステップ14> 前記圧力判別信号(VSW)が出力されたとき(ステッ
プ13)に、計数モータ駆動信号(CMD)が出力されて、
回転筒3および吸引軸5の回転を開始する。
<ステップ15> 吸引軸5が紙幣を一枚ずつめくり取りながら計数を行
ない、回転筒位置センサ18が信号(SNS)を発生するた
びに、エリアセンサ42の検出データを取り出すためのト
リガー信号(TRG)が出力される。また、このとき計数
信号(CNT)が出力されて、紙幣の計数(あるいは判
別)を行なう(タイミングT6〜Tm)。
<ステップ16> 圧力判定信号(VSW)が出力されているか否か、すな
わち、吸入管路7内の真空圧が上昇できない状態(OF
F)となっているか否かを判別し、OFFとなった(タイミ
ングTm+1)場合、あるいは、後述するようにバッチモー
ド時にセパレータ25が作動して吸引軸5による設定枚数
の紙幣の計数が終了して、その後の紙幣のめくり取り阻
止がなされた場合のいずれかであって、この計数終了
が、後述するようなエラー検出(判別異常、異金種、表
裏不一致、二重吸着検出)のない正常終了であるか否か
を判断し、YESの場合には次のステップ17へ進み、NOの
場合にはステップ30に進む。
なお、後述するように、残留エラー、枚数不一致エラ
ーの検出は、正常終了した上での判断であるため、これ
らは正常終了にふくまれるものとする。
<ステップ17> 計数モータ19、ポンプモータ21を停止する。
なお、この正常終了の場合には、吸引軸5によりめく
り取られた紙幣がすべて一緒になるよう、従来装置同様
に、少し遅れて計数モータ19にブレーキ信号(BRK:第15
図参照)が与えられて停止する。
<ステップ18> 前記したステップ4ないしステップ5と同様にして、
吸引軸5が待機位置にあるか否かを判断し、NOの場合に
は計数モータ19を低速駆動して吸引軸5を待機位置に設
定し(ステップ19)、YESの場合には次のステップ20へ
進む。
<ステップ20> 後述するように、処理するモードに応じて自動的に、
またはクリア釦(クリアスイッチ)の操作によりホルダ
のオープン信号が出力されたか否かの判別を行い、YES
の場合にはステップ2に戻り(タイミングTn)、NOの場
合にはこのステップ20で待機する。そして、ステップ2
に戻った場合には(タイミングTn)、ホルダー1が開に
なったか否かの判別が行なわれ、ホルダー1が開となる
までホルダーモータ駆動信号(HMD)が出力される。
そして、ホルダーが開(ステップ4;タイミングTn+1
となると、モータ駆動信号(HMD)がOFFとなると同時に
計数モータ駆動信号(CMD)が出力されて、計数モータ1
9を駆動する。そして、この計数モータ19の駆動によっ
て吸引軸5が待機位置にまで移動して来ると、回転筒位
置センサ18の出力がONとなり、これと同時に計数モータ
19が停止されられる(タイミングTn+2)。
このようにして吸引軸5が待機位置に停止させられる
と、次回のスタート信号(ステップ7)によって、直ち
に計数を開始し得る状態となって、次の準備が完了す
る。
<ステップ30> 前記ステップ16において少し説明したように、エラー
検出(判別異常、異金種、表裏不一致、二重吸着検出)
によりセパレータ25が作動して吸引軸5による紙幣のめ
くり取り阻止がなされて計数を中断する異常終了である
か否かを判断し、YESの場合にはステップ31に進み、NO
の場合にはステップ15へ戻る。
そして、前記したように、圧力判定信号(VSW)が出
力されている(ONである)限り、あるいはバッチ装置
(セパレータ25)が作動しない限り、前記ステップ15、
16、30の間をループして、後述するように計数動作を行
う。
<ステップ31> 計数モータ19を急停止させるとともに、ポンプモータ
21を停止する。
なお、このステップ31から後述するステップ36までの
処理については、第11図および第12図に示す状態説明図
と、第13図に示すタイムチャートに従って、詳細に説明
する。
すなわち、第11図に示すように、回転筒3の周囲に設
けられた作動片17を回転筒位置センサ18が検出して、回
転筒位置センサ出力信号(SNS)の立ち上がりとなるタ
イミングT81までに、紙幣Saに対する判別処理が終了
し、この紙幣Saが異常紙幣と判断されたとする。
そして、このタイミングT81で、次の紙幣Sbに対する
吸引軸5によるめくり取り動作が、バッチ装置のセパレ
ータ25によって、第12図に示すように阻止される。
これと同時に、第13図に示すように、計数モータ駆動
信号(CMD)に代えて計数モータブレーキ信号(BRK)が
与えられ、吸引軸5が配置された回転筒3の回転が急減
速される。
その後、タイミングT81時点で、回転筒位置センサ18
により検出された作動片17が、その回転筒位置センサ18
により検出されなくなるまでの、すなわち、回転筒位置
センサ出力信号(SNS)が立ち下がるまでの回転範囲内
(第11図に示す位置から第12図に示す位置の回転範囲
内)で、たとえば、第13図に示すタイミングT82におい
て、回転筒3の回転が完全に停止する。
そして、このタイミングT82において、異常紙幣Sa
は、第12図に示すように、未計数紙幣(その最前面の紙
幣がSbで表される)とも、計数済み紙幣Sc、Sdとも離れ
た位置に分離停止されることになる。
<ステップ32> 異常紙幣Saが、計数モータ19の急停止で、第12図に示
すように分離状態で確実に停止されているか否かを判断
し、YESの場合には次のステップ33へ進み、NOの場合に
はステップ41へ進む。
この場合、回転筒3の回転が完全に停止するタイミン
グまでの間(例えば、タイミングT81からタイミングT83
までの一定時間内)に、回転筒位置センサ出力信号(SN
S)がON状態を保持していたか否かによって、分離停止
が確実にあったか否かを判断することができる。
<ステップ33> 分離停止された異常紙幣Saが、後述するリトライ処理
によって、再計数された上で連続して異常紙幣として判
別されたか否かを判断し、NOの場合には次のステップ34
へ進み、同一紙幣が連続して判別異常と判断されたYES
の場合には、ステップ37へ進む。
<ステップ34> 第12図に示す位置に分離停止された異常紙幣Saを自動
的に判別し直すリトライ処理を行うため、計数モータ19
を低速で逆転駆動し(ステップ35)、2本前の吸引軸5
を開始位置に設定して、次のステップ36に進む。
すなわち、タイミングT83において、計数モータブレ
ーキ信号(BRK)に代えて計数モータ駆動信号(CMD)を
与えて、計数モータ19を低速で逆転開始させる。
この逆転動作中のタイミングT84においては、第12図
に異常紙幣Saと未計数紙幣Sbとの間に位置する吸引軸5
が第11図に示す開始位置(未計数紙幣Sbにほぼ正対して
いる吸引軸5の位置をいう)まで逆転されて、異常紙幣
Saが第11図に示す紙幣Sa位置まで戻り、さらにタイミン
グT85において、第12図に異常紙幣Saと計数済み紙幣S
c、Sdとの間に位置する吸引軸5が、すなわち2本前の
吸引軸5が第11図に示す開始位置まで逆転されることに
より、分離停止された異常紙幣Saが未計数紙幣Sbとの一
緒になる。
そして、このタイミングT85において、計数モータ駆
動信号(CMD)に代えて計数モータブレーキ信号(BRK)
を再度与えて、この位置で停止させる。
<ステップ36> ステップ30において異常時に作動せしめられたセパレ
ータ25によるバッチ状態(第12図に示すように、未計数
紙幣Sbの前面が、セパレータ25によって押されられて吸
引軸5によるめくり取りが阻止された状態)を解除し、
ステップ10へ戻り(第9図に示すタイミングT2に戻
る)、ポンプモータ21を駆動開始するとともに吸引軸5
が開始位置にあることを確認の上(この場合は、計数モ
ータ19の低速逆転動作はない)、圧力判定信号(VSW)
が出力されることにより(第13図、タイミングT83)、
異常紙幣Saからのめくり取り金種判別動作が自動的に再
開されることとなる(第13図、タイミングT87以降)。
なお、このステップ36,ステップ10〜ステップ14への流
れが自動再開ステップである。
次に、分離停止された異常紙幣Saが、直前のリトライ
処理によって再計数された上で、再び連続して異常紙幣
Saとして判別された場合の処理について、ステップ37〜
ステップ42に基づいて説明する。
なお、このステップ37〜ステップ42までの処理につい
ては、第11図および第12図に示す状態説明図と、第14図
に示すタイムチャートに従って、詳細に説明する。
<ステップ37> 前記ステップ33において連続して判別異常と判断され
た異常紙幣Saは、第12図に示すように、異常紙幣Saが計
数済み紙幣Sc、Sd側に寄った位置に分離停止された状態
であるため、操作者による目視確認が多少とも行いにく
い恐れがある。
これを解消するため、この第12図の分離停止状態の位
置から、第1図に示す紙幣Saの位置まで吸引軸5(回転
筒3)を逆転させると良く、吸引軸5を待機位置に戻す
処理を、このステップ37からステップ40の間で行う。
すなわち、タイミングT103において、逆転方向に計数
モータ駆動信号(CMD)を出力して、吸引軸5が第11図
に示す吸引軸開始位置に戻るまで(このステップ37がNO
の間)、計数モータ19を低速で逆転駆動し(ステップ3
8)、吸引軸開始位置に戻された場合(このステップ37
がYESの場合:タイミングT104)には、次のステップ39
に進む。
<ステップ39> 吸引軸5が、第11図に示す吸引軸開始位置に戻された
後、今度は、正転方向に計数モータ駆動信号(CMD)を
出力(タイミングT105)して、吸引軸5が第1図に示す
吸引軸待機位置に設定されるまで(このステップ39がNO
の間)、計数モータ19を低速で正転駆動し(ステップ4
0)、吸引軸待機位置に設定された場合(このステップ3
9がYESの場合:タイミングT106)、次のステップ41へ進
む。
<ステップ41> ステップ33〜ステップ40を経て連続異常紙幣Saが検出
されて異常終了した場合、もしくは、ステップ32におい
て異常紙幣Saの分離停止に失敗した異常終了の場合に
は、操作者によって目視により異常紙幣Saの金種確認が
なされる。
この場合、異常紙幣Saは、第1図に示すように、目視
による確認が行い易い位置に設定されているため、操作
者によって素早く確認が行われることになる。
そして、確認ステップが操作されることにより、継続
計数がYESと判断されてステップ36へ進む。
以後、前記したようにセパレータ25によるバッチ状態
を解除し(ステップ36)、ポンプモータ21を駆動開始す
る(ステップ10)とともに吸引軸5が開始位置に設定さ
れるまで計数モータ19を低速で逆転駆動し(ステップ11
〜ステップ12)、圧力判定信号(VSW)が出力されるこ
とにより(ステップ13YES)、未計数紙幣Sbのめくり取
り判別動作を再開することとなる。なお、このステップ
41,ステップ36,ステップ10〜ステップ14への流れが確認
再開ステップである。
一方、このステップ41において確認スイッチが操作さ
れぬ間(連続計数がNOの間)、クリア釦が操作されたか
否かがステップ42において判断され、クリア釦が操作さ
れたYESの場合には、このステップ42から前記したステ
ップ20と同様にステップ2へ戻ることになり、このステ
ップ42がNOの場合には、ステップ41とステップ42とのル
ープで待機することになる。
次に、CPU49における計数処理フローについて第6図
を参照して説明し、更に、CPU66における判別処理フロ
ーについて第7図及び第8図を参照して説明する。
◇計数制御動作2(第6図参照) <ステップ100> スタート <ステップ101> 検出モードスイッチ53がONとなっているか否か、すな
わち、紙幣表面のパターンを読取る必要があるか否かを
判断し、YESの場合には、判別ON信号及び表裏モード信
号(但し、表裏モードスイッチ54がONのときのみ、以下
同じ)を出力するとともに、二重送り検出ランプ37およ
び投光器40を点灯し(ステップ102)、更にこれら紙幣
判別ON信号及び表裏モード信号を第7図に示す判別ルー
チンに供給する(矢印で示す)。
また、検出モードスイッチ53がOFFとなっている場合
には、計数のみを行うと判断して、次のステップ103に
進む。
<ステップ103> スタート操作がなされ、吸引軸5が待機位置から開始
位置へと移動された後に、圧力判定信号(VSW)が出力
されるまで、このステップ103で待機する。
<ステップ104> 回転筒位置センサ出力信号(SNS)の立上がりを検出
し、YESとなった場合に次のステップ105へ進む。
なお、この回転筒位置センサ出力信号(SNS)の立ち
上がり検出で、計数モータ19の正転開始が確認されるこ
とになる。
<ステップ105> 前記ステップ104と同一のタイミングでトリガー信号
(TRG)を立上がらせるとともに、このトリガー信号(T
RG)の出力を第7図に示す判別ルーチンに供給する(矢
印で示す)。
<ステップ106> 回転筒位置センサ出力信号(SNS)のON−OFF状態を検
出し、ON(YES)の場合には、圧力判定信号(VSW)がON
となっているか否かを判別し(ステップ107)、このス
テップ107がNOの場合に、判別OFF信号を出力し(ステッ
プ130)、かつ、計数モータ19、ポンプモータ21の駆動
及び二重送り検出用ランプ37、投光器40の点灯を停止す
る(ステップ131)。また、前記ステップ107において、
圧力判定信号(VSW)の出力がある(YES)の場合には、
次のステップ108に進む。
<ステップ108> 検出モードスイッチ53がONとなっているか否かを判断
し、YESの場合にはステップ109に進み、NOの場合にはス
テップ110に進む。
<ステップ109> 異金種が検出された場合、表裏判別モードの時に表裏
不一致が検出された場合、全ての基準パターンと一致せ
ず判別異常と判断された場合、あるいは二重吸着が検出
された場合に、判別処理フローから出力されるエラー信
号(矢印で示す)の入力があるか否かを判断し、YES
の場合にはバッチソレノイド28をONにしてセパレータ25
を動作させて吸引軸5によるめくり取り動作を中断させ
(ステッ112)、また、NOの場合にはステップ110に進
む。
<ステップ110> バッチモードがONとなっているか否かを判断し、NOの
場合にはステップ106に戻り、YESに場合にはステップ11
1に進む。
<ステップ111> 紙幣の枚数判別を行い、紙幣の計数値が所定枚数に満
たないと判断された場合(NO)には、ステップ106に戻
り、また、紙幣の計数値が所定枚数に達したと判断され
た場合(YES)には、バッチソレノイド28をONとして、
計数紙幣を未計数紙幣から分離した後(ステップ112)
に、判別OFF信号を出力して(ステップ113)(この判別
OFF信号は矢印に示すように判別処理フローに供給さ
れる)、計数モータ19、ポンプモータ21の駆動及び二重
送り検出用ランプ37、投光器40の点灯を停止する(ステ
ップ114)。そして、次のステップ115に進む。
<ステップ115> バッチソレノイド28をONにしてセパレータ25を動作さ
せ、吸引軸5によるめくり取り動作を中断させた原因
が、前記ステップ30において説明したような、エラー検
出(判別異常、異金種、表裏不一致または二重吸着検
出)による異常終了であるか否かを判断し、この異常終
了による計数中断である場合にはステップ150へ進み、
それ以外の場合にはステップ116へ進む。
<ステップ116> 上記したバッチ処理時に動作したセパレータ25の作動
を解除するクリア操作が行なわれたか否か、あるいは後
述するステップ135でセットされる残留エラーもしくは
ステップ148でセットされる計数不一致エラーを解除す
るクリア操作が行われたか否かを判断し、YESの場合に
ステップ117に進む。
<ステップ117> ホルダー1に対しオープン信号(ステップ21参照)を
出力して、このフローが終了する。
次に、ステップ120〜ステップ123について説明する。
<ステップ120> 前記ステップ106において、回転筒位置センサ出力信
号(SNS)のON−OFF状態を検出し、ONの状態であれば、
前記ステップ106〜ステップ110(またはステップ111)
のルーチンを回り続け、OFF状態となったところで、こ
のステップ120へ移行する。そして、前記ステップ107と
同様に、圧力判定信号(VSW)がONとなっているか否か
を判別し、この判別がNOの場合には、前記ステップ107
と同様に次のステップ130へ進み、判別OFF信号を出力す
る(ステップ130)とともに、計数モータ19、ポンプモ
ータ21の駆動及び二重送り検出用ランプ37、投光器40の
点灯を停止する(ステップ131)。また、前記圧力判定
信号(VSW)の出力がYESの場合には、ステップ121に進
む。
<ステップ121> 回転筒位置センサ出力信号(SNS)が立ち上がりとな
ったか否か再度判別し、NOの場合にはステップ120に戻
り、YESの場合には、トリガー信号(TRG)を出力して
(ステップ122)(このTRGは矢印に示すように判別処
理フローに供給される)、カウンタCNTを1計数した後
(ステップ123)、ステップ106に戻る。
次に、ステップ130〜ステップ148について説明する。
<ステップ130> 前述したようにステップ107、120において、圧力判定
信号(VSW)の出力が検出されない場合、例えば計数位
置にある紙幣が吸着されない、あるいは計数されるべき
紙幣がない場合等には、判別OFF信号が出力され(この
判別OFF信号は矢印に示すように判別処理フローに供
給される)、かつ、計数モータ19、ポンプモータ21の駆
動及び二重送り検出用ランプ37、投光器40の点灯を停止
させた後(ステップ131)、ステップ132に進む。
<ステップ132> 検出モードスイッチ53がONとなっているか否かを判断
し、NOの場合にはステップ140に進み、YESの場合にはス
テップ133に進む。
<ステップ133> 一定の時間に亙って(ステップ134)、判別ルーチン
からエンド信号が出力(矢印で示す)されなかった場
合、例えば、計数すべき紙幣がセットされているにも拘
わらず、紙幣の吸着が行なわれなかった場合等には、記
憶部(RAM48あるいはCPU49)の所定のエリアに残留エラ
ーを示すフラグを立てた後(ステップ135)、次のステ
ップ116に進む。
また、第7図の判別処理フローからエンド信号が出力
された場合には次のステップ140に進む。
<ステップ140> モード設定が枚数チェックモードになっているか否か
を判断し、NOの場合にはステップ144に進み、YESの場合
にはステップ141に進む、 <ステップ141> 枚数チェックモードにおいて設定された枚数に、計数
された紙幣の計数値が一致しているか否かを判断し、NO
の場合には記憶部の所定のエリアに不一致エラーを示す
フラグを立て(ステップ148)、ステップ116に進む。ま
た、設定された枚数と計数値とが一致した場合(YES)
には、次のステップ142に進む。
<ステップ142> モード設定が捺印モードにセットされているか否かを
判断し、YESの場合には捺印ソレノイド35を動作させ
て、帯封に捺印し(ステップ143)、また、NOの場合に
は次のステップ144に進む。
<ステップ144> モード設定が加算モードにセットされているか否かを
判断し、YESの場合には、先に計数された紙幣の計数結
果を加算し、その加算結果を記憶部に記憶させ(ステッ
プ145)、また、NOの場合には、ステップ146に進む。
<ステップ146> モード設定が金額計算モードに設定されているか否か
を判断し、YESの場合には、計数された紙幣の合計金額
を表示し(ステップ147)、また、NOの場合にはステッ
プ117に進み、計数処理が終了する。
なお、金額計数モードにおいては、ステップ147で合
計金額を表示するように説明したが、前記ステップ123
のカウンタCNTを1upさせる代わりにその時点までに、後
述するステップ216において出力される金種コードに基
づいて合計金額を計算して表示することも可能である。
次に、ステップ150〜ステップ181について説明する。
<ステップ150> 前述したように、ステップ115において、バッチソレ
ノイド28をONにしてセパレータ25を動作させ、吸引軸5
によるめくり取り動作を中断させた原因が、エラー検出
(判別異常、異金種、表裏不一致または二重吸着検出)
による異常終了である場合に、異常紙幣Saが、計数モー
タ19の急停止で、第12図に示すように分離状態で確実に
停止されているか否かを判断するため、前記ステップ32
において説明したように、回転筒3の回転が完全に停止
するタイミングまでの間に、回転筒位置センサ出力信号
(SNS)がON状態を保持していたか否かによって、分離
停止が確実であったか否かを判断する。
すなわち、このステップ150がYESの場合には次のステ
ップ151へ進み、回転筒位置センサ出力信号(SNS)のON
状態が一定時間継続したか否かを判断し(ステップ15
1)、一定時間経過した場合には分離停止が確実になさ
れたものとして次のステップ152へ進む。
また、回転筒位置センサ出力信号(SNS)のON状態が
一定時間経過するまでは、ステップ150〜ステップ151の
ループで待機し、この一定時間が経過する前に回転筒位
置センサ出力信号(SNS)がOFFとなった場合には、分離
停止に失敗したものとしてステップ160へ進む。
<ステップ152> 前記ステップ123において計数されたカウンタCNTの計
数値と、リトライ時にセットされるカウンタR・CNTと
の値(計数開始初期時には0にリセットされている)を
比較し、不一致のNOの場合には次のステップ153に進ん
でカウンタCNTの計数値をカウンタR・CNTにセットして
ステップ154へ進み、一致したYESの場合にはステップ16
0に進む。
すなわち、例えば45枚目の紙幣が始めて異常紙幣と判
断された場合、両カウンタの値は、CNT=45、R・CNT=
0となり、両カウンタの値が不一致となって、始めての
判別異常であることが判断されてリトライ処理に移行す
るのに対し、連続して判別異常と判断された場合には、
前回の判別異常時にR・CNT=45とセットされているた
め、両カウンタの値が一致することになって、リトライ
処理に移行しないようになされる。
<ステップ154> 前記ステップ34において説明したように、第12図に示
す位置に分離停止された異常紙幣Saを自動的に判別し直
すリトライ処理を行うため、計数モータ19を低速で逆転
駆動し、2本前の吸引軸5を開始位置に設定するため
に、回転筒位置センサ出力信号(SNS)のON−OFF状態
を、このステップ154〜ステップ156において監視する。
すなわち、このステップ154においては、回転筒位置
センサ出力信号(SNS)がOFFとなった場合(第13図タイ
ミングT84)に次のステップ155に進み、ステップ155に
おいては、回転筒位置センサ出力信号(SNS)がONとな
った場合に、次のステップ156に進み、ステップ156にお
いては、回転筒位置センサ出力信号(SNS)がOFFとなっ
た場合(第13図タイミングT85)に次のステップ157に進
むようになっている。
<ステップ157> ステップ154〜ステップ156において、第12図に異常紙
幣Saと計数済み紙幣Sc、Sdとの間に位置する吸引軸5
が、すなわち2本前の吸引軸5が第11図に示す開始位置
まで逆転されて、分離停止された異常紙幣Saが未計数紙
幣Sbと一緒になった場合には、カウンタCNTの計数値を
補正するため、1を減ずる。
すなわち、異常紙幣Saは、ステップ123において既に
カウンタCNTに計数された状態となっており、未計数紙
幣Sbと一緒にした場合には、リトライ計数時に二重に計
数されてしまうため、このステップ157において1を減
じて計数値の補正を行うものである。
その後、ステップ172に進む。
<ステップ160> 一方、前記したように、分離停止が確実になされなか
った場合(ステップ150NO)、もしくは、同一紙幣が連
続して異常紙幣として判別された場合(ステップ152YE
S)には、さらに金額計算モードであるか否かを判断
し、YESの場合には次のステップ161に進み、NOの場合に
はステップ180に進む。
<ステップ161> バッチ状態で中断している間に、第1図に示す位置
(未計数紙幣Sbとも、計数済み紙幣Sc、Sdとも離れた位
置)に分離停止された状態の異常紙幣Saの金種を目視に
よって確認し、この異常紙幣の金種に対応する金種釦、
このステップ161では万券釦が操作されたかを判断し、Y
ESの場合には、後述する判別処理フローにおけるステッ
プ216と同様に、万券を表すコードをセットし(フラグ
を立て:ステップ162)、NOの場合には次のステップ163
に進む。
<ステップ163> 前記ステップ161と同様に、五千券釦が操作されたか
を判断し、YESの場合には五千券を表すコードをセット
し(ステップ164)、NOの場合には次のステップ165に進
む。
<ステップ165> 前記ステップ161、163と同様に、千券釦が操作された
かを判断し、YESの場合には千券を表すコードをセット
し(ステップ166)、NOの場合には次のステップ167に進
む。
<ステップ167> 上記ステップ161、163、165をいずれかにおいて、異
常紙幣に対する金種コードがセットされたか否かを判断
し、YESの場合には次のステップ168に進み、NOの場合に
はステップ169に進む。
<ステップ168> 異常紙幣に対する金種コードセット後、これを確認す
る確認釦が操作されたか否かを判断し、YESの場合には
ステップ170に進み、NOの場合には次のステップ169に進
む。
<ステップ169> 目視によって確認した異常紙幣Saが二重吸着状態の紙
幣であった場合、もしくは、例えば紙幣の間に挟まって
いたレシートなどの紙葉であった場合には、これを取り
除くべくクリア操作が必要であり、このステップ169で
は、前記ステップ116と同様にクリア釦が操作されたか
否かを判断し、YESの場合にはステップ117へ進んで計数
を終了し、NOの場合にはステップ161に戻って異常紙幣
に対する金種コードを入力できるようにする。
<ステップ170> 異常紙幣に対する金種コードがセットされ且つ確認操
作がなされると、後述する判別処理フローにおけるステ
ップ216と同様に、セットされた金種コードが出力さ
れ、次のステップ171では次の金種入力のためにクリア
されて、その次のステップ172に進む。
<ステップ172> 前記ステップ153〜ステップ157において、未計数紙幣
とも計数済み紙幣とも離れた位置に停止せしめられた異
常紙幣を、自動的に未計数紙幣側に戻した上で、再度紙
幣のめくり取り判別動作を自動的に再開するリトライ処
理がなされた場合、またはステップ161〜ステップ170に
おいて、異常紙幣に対する金種入力、コード出力がなさ
れた場合、あるいは、後述するステップ180において、
異金種検出モードにおける異常紙幣の金種確認がなされ
た場合には、すなわち、前記ステップ41において継続計
数がYESと判断された場合には、ステップ112において、
異常終了時にONされたバッチソレノイド28をOFFにして
セパレータ25によるバッチ状態(吸引軸5による紙幣の
めくり取り動作が、セパレータ25によって阻止された状
態)を解除し、ステップ101へ戻る。
そして、再度判別ON信号および表裏モード信号(但
し、表裏モードスイッチ54がONのときのみ)を出力する
とともに、二重送り検出ランプ37および投光器40を点灯
し(ステップ102)、その後、圧力判定信号(VSW)が出
力されることにより、中断時点からの紙幣のめくり取り
金種判別動作が自動的に再開されることとなる。
<ステップ180> 前述したステップ115における異常終了による計数中
断が金額計算モード以外のときに発生した場合には、す
なわち、すでにめくり取られて計数されている紙幣とは
異なる金種の紙幣を検出して中断する通常の異金種検出
モードの場合において、異常紙幣が検出された場合に
は、この異常紙幣がすでにめくり取られて計数されてい
る紙幣と同じ金種の紙幣か否かの確認を行い、YESの場
合にはステップ172に進んで継続計数を行えるように
し、NOの場合には次のステップ181に進む。
<ステップ181> 前記ステップ116、169と同様にクリア釦が操作された
か否かを判断し、YESの場合にはステップ117へ進んで計
数を終了し、NOの場合にはステップ180に戻って、この
二つのステップ180、181のループで待機し、異常紙幣に
対する異金種か否かの指示入力ができるようにする。
なお、この第6図に示すフローでは、一枚の紙幣に対
する確認入力しかできないように構成され、これによ
り、二重吸着検出の場合にはクリア操作しか処理しよう
がないように説明したが、本発明の場合、二重吸着紙幣
は、第12図もしくは第1図に示す位置(未計数紙幣Sbと
も、計数済み紙幣Sc、Sdとも離れた位置)に分離停止さ
れた状態にあるため、二重吸着紙幣について、その枚数
(および金種構成)を確認することができ、従って、確
認の際に、枚数データ(およびその枚数分の金種コー
ド)を入力できるように構成することもできる。
その場合、二重吸着紙幣Sa自体は、すでにカウンタCN
Tで1枚と計数されているため、入力された枚数データ
は、1減算されたデータがカウンタCNTに追加加算され
る。
また、金種コードについては、すべて有効であるの
で、そのまま金額計算に利用される。
次に、CPU66における判別処理フローについて第7
図、第8図及び第10図のタイムチャートを参照して説明
する。
<ステップ200> スタート <ステップ201> 計数ルーチンからトリガー信号(TRG)(矢印で示
す)が出力されたか否かを判断し、YESの場合に次のス
テップ202に進む。
<ステップ202> 計数ルーチンから判別ON信号(矢印で示す)が出力
されたか否かを判断し、NOの場合にはステップ201に戻
り、YESの場合には、第4図に示すアナログスイッチ80
を選択して、二重送り検知センサ37、38の出力を増幅器
78、A/Dコンバータ73を介して取り込み、RAM65に記憶し
た後(ステップ203)、ステップ204に進む。
<ステップ204> ステップ215、ステップ223、ステップ232においてセ
ットされたエラーコードに基づき、異金種の混入有り、
表裏不一致有り、判別異常有り(異常紙幣の混入)か否
かを判断し(これら異金種の混入、表裏不一致、判別異
常の検出についてはステップ214、222、231で述べ
る)、YESである場合にはエラー信号及びエラーコード
を出力して、そのエラー内容を表示部63に表示した後
(ステップ205)、ステップ201に戻る。なお、前記ステ
ップ205で出力されたエラー信号は矢印で示すように
第6図の計数ルーチンのステップ109に供給される。
また、異金種の混入、表裏不一致、判別異常が無い場
合(NO)には次のステップ206に進む。
なお、最初のトリガー信号(TRG)出力時には、ステ
ップ215、222、232を通っておらず、判別もなされてい
ないから、最初のステップ204は常にNOでステップ206に
進む。
<ステップ206> ステップ203で二重送り検知センサ37、38から取り込
んだ検出データとステップ218(後述する)でセットさ
れた判別基準となる二重比較レベルとに基づいて、紙幣
が二重吸着がされたか否かを判断し、YESの場合にはエ
ラー信号及びエラーコードを出力して、そのエラー内容
を表示部63に表示した後(ステップ207)、ステップ201
に戻る。
なお、前記ステップ207で出力されたエラー信号は矢
印で示すように第6図の計数ルーチンのステップ109
に供給される。
また、NOの場合つまり二重吸着が無と判断された場合
には次のステップ208に進む。
なお、ステップ204と同様に最初のトリガー信号(TR
G)出力時には、二重吸着を判別すべき紙幣Saは第1図
の位置に存在せず、また、基準となる二重比較レベルは
セットされていないので、このステップ206は常にNOで
ステップ208に進む。
<ステップ208> 第4図に示すアナログスイッチ79を選択し、エリアセ
ンサ34の出力を増幅器72、A/Dコンバータ73を介してRAM
65に記憶することにより、エリアEにおけるエリアデー
タ(Nラインにおけるデータ)の取り込みが行なわれ
る。なお、このエリアデータの取り込みは、第8図に示
すようなフローに基づいて行なわれる。
つまり、取り込み信号が出力された場合(ステップ30
0)に、Yを0、Xを0に設定した後(ステップ301)、
次のステップ302に進む。そして、このステップ302で
は、必要とするNラインのデータ(ラインデータ)の出
力が終了したか否かを判断し、YESの場合には判別開始
信号が出力されて(ステップ303)、第7図のメインル
ーチンに戻る。また、ステップ302において、NOの場合
には指定されたNラインのデータがステップ312で出力
されるまで、ステップ304〜311をループし、該データの
出力が行なわれた時点で前述したようにステップ303に
進む。
そして、このようにエリアデータのライン毎の取り込
みが終了すると、第7図に示す次のステップ209に進
む。
<ステップ209> ステップ208において取り込んだデータがパターンを
有さないレベルのものか否か(すなわち、前期ホルダ1
の表面1bの黒色パターンか否か)を判断し、YES(デー
タ無)である場合には、エンド信号を出力した後(ステ
ップ210)、ステップ201に戻る。なお、前記ステップ21
0で出力されたエンド信号は矢印で示すように第6図
の計数ルーチンのステップ133に供給される。
また、取り込んだエリアデータがパターンを有するレ
ベルのものである場合(NO)には、次のステップ211に
進む。
<ステップ211> 設定モードが金額計算モードに設定されているか否か
を判断し、YESの場合には、ホルダに装填される紙幣が
一枚一枚いずれの金種の紙幣であるかを判別すべく、ス
テップ213に進み、NOの場合には次のステップ212に進
む。
<ステップ212> 吸引軸5によって吸着された紙幣が1枚目であるか否
かを判断し、YESである場合には、ステップ213に進み、
NOである場合にはステップ230に進む。
<ステップ213> ステップ208で取り込まれた1枚目の紙幣におけるエ
リアデータに対して、ROM64に記憶されている現行3金
種(L種の金種)合計12パターン(4×Lパターン)の
基準データ(1金種について、表裏正逆4パターンあ
る)とを比較して、次のステップ214に進む。
<ステップ214> 前記1枚目の紙幣のエリアデータと、12パターンの基
準データとを比較した結果、一致したパターンがあるか
否かを判断し、NOの場合には、判別が不能な異常紙幣で
あるとして記憶部(RAM65)の所定のエリアに判別異常
を示すフラグを立てて(ステップ215)、前記ステップ2
01に戻る。
また、一致パターンがある(YES)の場合には、記憶
部(RAM65)の所定のエリアに判別された紙幣が3金種
の内のいずれか1つであることを示すフラグを立て(ス
テップ216)、更に、該紙幣の表裏を示すフラグを立て
た後(ステップ217)、判別した金種と表裏情報とに基
づいてROM64に記憶させてある二重吸着の判別基準であ
る二重比較レベルを記憶部(RAM65)にセットした後
(ステップ218)、ステップ219に進む。
なお、前記したように、金額計算モード時には、ステ
ップ216で出力される金種コードに基づいて、計数制御
回路45が、めくり取られた紙幣の合計金額を自動的に随
時計算し、またこの計算結果を、前記したように表示部
63にて随時表示させることもできる。
<ステップ230> 一方、前述したステップ212において、前記吸引軸5
により吸着された紙幣が1枚目でないと判断された場合
には、ステップ208で取り込まれた該紙幣のエリアデー
タと、ROM64に記憶された特定金種(ステップ216にセッ
トされた金種)についての表裏正逆4パターンの基準デ
ータのみとを比較して、次のステップ231に進む。
<ステップ231> 前記紙幣のエリアデータと4パターンの基準データと
を比較した結果、一致したパターンがあるか否かを判断
し、NOの場合にはこの紙幣が異金種紙幣(厳密に言うと
判別異常紙幣もあり得る)であるとして、記憶部の所定
のエリアに異金種を示すフラグを立て(ステップ23
2)、前記ステップ201に戻る。
また、一致したパターンがある場合(YES)には、前
述したように、記憶部の所定のエリアに紙幣の表裏を示
すフラグを立て(ステップ217)、更に、ステップ218に
おいて、記憶部の所定のエリアに該紙幣の透過光量をセ
ットして、次のステップ219に進む。
<ステップ219> 表裏モードスイッチ54がONになっているか否かを判断
し、NOの場合にはステップ201に進み、YESの場合には次
のステップ220に進む。
<ステップ220> この紙幣が1枚目であるか否かを判断し、NOの場合に
はステップ222に進み、YESの場合には次のステップ221
に進む。
<ステップ221> 前記ステップ217においてセットした1枚目の紙幣の
表裏コードを表裏基準データとして記憶部RAM65にセッ
トし、この表裏基準データに基づいて以後紙幣表裏判定
を行なう(ステップ222)。
<ステップ222> ステップ217でセットされる表裏コードとステップ221
でセットされた表裏基準データとを比較して、2枚目以
降の紙幣が1枚目の紙幣の表裏と一致しているか否かを
判断し、一致している(YES)場合にステップ201に戻
り、不一致である(NO)場合に次のステップ223に進
み、このステップ223において、記憶部の所定のエリア
に表裏不一致であることを示すフラグを立てた後、ステ
ップ201に戻り、ふたたび上述したステップ201〜ステッ
プ232を繰り返す。
なお、上述したトリガー信号(TRG)、二重データを
取り込む等のタイミングは第10図のタイミングチャート
において記載されている。これらトリガー信号(TR
G)、二重データを取り込む等のタイミングと第7図の
ステップ番号と対応させると、判別トリガー信号はステ
ップ201に対応し、二重データ取り込みタイミングはス
テップ203に対応し、以下、エラーチェックタイミング
はステップ204に、二重チェックタイミングはステップ2
06に、エリアデータ取り込みタイミングはステップ208
に、エンドチェックタイミングはステップ209にそれぞ
れ対応し、また、判別処理タイミングはステップ211〜2
14及びステップ230、231に対応し、更に、金種、表裏、
二重比較レベル、エラーセットタイミングは、ステップ
216〜218、ステップ215、223、232にそれぞれ対応して
いる。
なお、この判別処理フローにおいては、金額計算モー
ド以外のときの2枚目以降の金種判別時には、すなわち
ステップ211、212がともにNOであるとき、エラーコード
は異金種コードのみしか出力できないようになされてい
るが、この判別処理フローのステップ232の直前に、残
りの8パターンとの比較を行って、一致パターンがある
か否かの判断を行い、その上で、一致パターンがあれば
そのままステップ232へ進んで異金種コードをセット
し、逆に一致パターンがなければステップ215へ進んで
判別異常コードをセットするようにすることもできる。
上記のように構成された紙幣計数機では、紙幣の表裏
パターンを読み取ってその金種を判別して金種コードを
出力する一方(ステップ216)、エラー検出時にはエラ
ーコードを出力して、すなわち、金種判別不能時には判
別異常コードを出力(ステップ215、205)、異金種検出
時には異金種コードを出力(ステップ232、205)、表裏
不一致検出時には表裏不一致コードを出力(ステップ22
3、205)、二重吸着検出時にはエラーコードを出力(ス
テップ218、207)して、吸引軸5により紙幣のめくり取
り動作を中断させるとともに(ステップ109、ステップ1
12〜114)、吸引軸5が配置された回転筒3を急停止さ
せて(ステップ30〜31)、異常紙幣Saを吸引軸5によっ
て未計数紙幣とも計数済み紙幣とも離れた位置に停止さ
せるとともに、この分離停止された異常紙幣を、自動的
に未計数紙幣側に戻した上で(ステップ33〜ステップ3
6)、再度紙幣のめくり取り判別動作が自動的に再開さ
れるようにした。
また、リトライ処理時に最初にめくり取り判別動作さ
れる紙幣が、再度異常紙幣として判別された場合には、
リトライ処理を行わずに分離停止状態で停止させ、この
分離停止中断時に、異常紙幣を目視により確認するよう
にした。
そして、この異常紙幣に対する確認がなされると(ス
テップ168、180)、分離停止状態でめくり取り阻止され
た中断状態を解除して(ステップ172)、この分離停止
中断時点からの紙幣のめくり取り判別動作を自動的に再
開する(ステップ101〜)ようにした。
従って、この紙幣計数機によれば、エラー信号が出力
されて紙幣の判別処理が中断した場合であっても、この
中断時において、異常紙幣は吸引軸により未計数紙幣と
も計数済み紙幣とも離れた位置に分離された状態で停止
せしめられるとともに、この分離停止された異常紙幣
を、自動的に未計数紙幣側に戻した上で、再度紙幣めく
り取り判別動作が自動的に再開されるので、異常紙幣に
ついては複数回の判別動作を行うことができて、判別精
度を高めることができるとともに、誤って二重吸着され
た紙幣については未計数紙幣側に戻して再度一枚ずつ計
数し直すことができる。
また、リトライ処理時に最初にめくり取り判別動作さ
れる紙幣が、再度異常紙幣として判別された場合には、
リトライ処理を行わずに分離停止状態で停止せしめられ
るので、異常紙幣に対する確認を容易に行うことがで
き、且つ、この確認後に、分離停止中断時点からの紙幣
のめくり取り判別動作を自動的に再開することが可能で
あるので、従来の計数機のように、めくり取られた最後
の異常紙幣を手で一枚だけめくり分けた上で確認するよ
うな煩わしさや、金種判別を再度初めからやり直すとい
った煩雑な操作が不要となって、紙幣の計数判別作業を
効率良く行うことができる。
また、前記異常紙幣に対する確認の際に、その金種を
入力できるようにし(ステップ161〜166)、その入力が
なされると(ステップ167、168)、前記と同様に、分離
停止状態でめくり取り阻止された中断状態を解除して
(ステップ172)、この分離停止中断時点からの紙幣の
めくり取り判別動作を自動的に再開するとともに、中断
時において金種確認してセットした金種コード(ステッ
プ170において出力)と、中断の前後の計数時におい
て、自動的に判別されてセットされた金種コード(ステ
ップ216において出力)とに基づいて、ホルダに装填さ
れる紙幣の合計金額を計算、表示する(ステップ145、1
47)ようにすることもできる。
従って、このようになした紙幣計数機によれば、エラ
ー信号が出力されて紙幣の判別処理が中断した場合であ
っても、この中断時において、異常紙幣は吸引軸により
未計数紙幣とも計数済み紙幣とも離れた位置に分離され
た状態で停止せしめられるので、異常紙幣に対する金種
確認を容易に行うことができ、且つその金種情報を入力
することができるとともに、この金種情報入力・確認後
に、分離停止中断時点からの紙幣のめくり取り判断動作
を自動的に再開することが可能であるので、従来の計数
機のように、めくりとられた最後の異常紙幣を手で一枚
だけめくり分けた上で確認するような煩わしさや、金種
判別を再度始めからやり直すといった煩雑な操作が不要
となって、紙幣の計数判別作業を能率良く行うことがで
きるとともに、ホルダに装填される紙幣の合計金額を正
確に計算することができる。
なお、日本国紙幣を判別するプログラムを米ドル紙幣
を判別するプログラムに変更する場合には、ROM64等を
切り替えることによって行う。
また、上記の判別制御回路46では、ラインデータをX
軸に沿うように取り出したが、これに限定されず、Y軸
に沿って取り出すようにしても良い。
更に、前記エリアEにおける表面パターンを読み取る
センサとして、前記エリアセンサ34に替えて、1次元イ
メージセンサを第2図に示すY軸あるいはX軸に対し間
隔を以て複数列配置し、更に、これらセンサの検出デー
タを列を指定して読み出すようにしても良い。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように第1の発明では、異常と判
別された紙幣を、未計数紙幣とも計数済み紙幣とも離れ
た位置に分離した後、未計数紙幣側に戻した上で、再度
紙幣めくり取り判別動作を行うものであるので、異常紙
幣について複数回の判別処理を行うことができて、紙幣
の判別精度を高めることができ、また、誤って吸引軸に
二重吸着された紙幣については未計数紙幣側に戻して再
計数することにより一枚ずつ分離される確率が高くな
り、この点においても紙幣の判別精度を高めることがで
きる。
第2の発明では、第1の発明に示す作用効果ととも
に、同一紙幣について連続した異常検出がなされた場合
に、作業者が当該異常紙幣の確認を容易に行なうことが
できるとともに、確認後に、停止位置からの紙幣のめく
り取り判別動作を自動的に再開することができるので、
従来の紙幣計数機のように、計数済み紙幣の中の最後の
紙幣を手でめくり分けた上で確認するような煩わしさ
や、判別処理を再度最初からやり直すといった煩雑な操
作が不要となって、紙幣の計数判別作業を効率良く行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第14図は本発明の一実施例を示すもので、第1
図は平面図、第2図は第1図のII−II線に沿う矢視図、
第3図は吸引軸および吸引管系の断面図、第4図(A)
は計数制御回路および判別制御回路のブロック図、第4
図(B)はモード選択スイッチによって選択されるモー
ドと検出モードもしくは表裏モードとのON−OFF設定関
係を示す図、第5図は計数制御動作の流れ図、第6図は
計数制御回路のCPU動作を示す図、第7図及び第8図は
判別制御回路のCPU動作を示す図、第9図及び第10図は
計数制御動作および判別制御動作の流れ図、第11図〜第
14図は異常紙幣を検出して次の紙幣のめくり取り動作を
阻止するとともに吸引軸(回転筒)の回転を急停止させ
て異常紙幣を未計数紙幣とも計数済み紙幣とも離れた位
置に分離停止させる状態およびその状態から異常紙幣を
自動的に未計数紙幣側に戻す状態を説明するための図面
で、第11図及び第12図は分離停止させる際の状態説明
図、第13図は異常紙幣を分離停止させるとともに自動的
に未計数紙幣側に戻す際のタイムチャート、第14図は連
続して異常紙幣と判別されたものを確認し易い位置に分
離停止させる際のタイムチャートであり、第15図はめく
り取り動作が阻止された場合に吸引軸(回転筒)を停止
させる際の従来のタイムチャートである。 1……ホルダ 3……回転筒 5……吸引軸 19……計数モータ 25……セパレータ 45……計数制御回路 46……判別制御回路 55……操作スイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホルダに装填された紙幣を回転筒の同心円
    上に均等に配置された吸引軸に吸着させて一枚ずつめく
    り取りながら金種判別するようになされた紙幣計数機に
    おいて、 紙幣の表面に光を照射する投光器と、紙幣の表面に照射
    され、反射された光を受光する受光器とを有し、該受光
    器によって読み取られた紙幣の表面パターンを、予め記
    憶された基準データと比較することにより、この紙幣の
    金種を判別して金種コードを出力する一方、異常紙幣検
    出時にはエラーコードを出力する判別制御回路と、 駆動信号が入力されることにより、未計数紙幣を押さえ
    て前記吸引軸による紙幣のめくり取り動作を中断せし
    め、駆動信号の入力が解除されることにより未計数紙幣
    の押さえを解くセパレータと、 正転の駆動信号が入力されることにより前記回転筒を正
    転駆動して前記吸引軸による紙幣のめくり取り動作を行
    わせ、ブレーキ信号が入力されることにより前記回転筒
    を急停止させ、逆転の駆動信号が入力されることにより
    前記回転筒を逆転駆動させる計数モータと、 前記セパレータ及び計数モータを制御する計数制御回路
    を有し、 該計数制御回路は、 (イ)前記判別制御回路からエラーコードが出力される
    ことにより、異常紙幣を前記吸引軸によって未計数紙幣
    からも計数済み紙幣からも離れた位置に停止させるよう
    に、前記セパレータに駆動信号を、且つ、前記計数モー
    タにブレーキ信号を入力させ、 (ロ)所定時間経過後、前記異常紙幣を前記吸引軸によ
    って未計数紙幣側に戻すように、前記計数モータに逆転
    の駆動信号を入力させ、 (ハ)さらに所定時間経過後、前記異常紙幣を再判別す
    るために、前記セパレータに出力していた駆動信号を解
    除し、且つ、前記計数モータに正転の駆動信号を入力さ
    せる自動再開ステップを実行することを特徴とする紙幣
    計数機。
  2. 【請求項2】ホルダに装填された紙幣を回転筒の同心円
    上に均等に配置された吸引軸に吸着させて一枚ずつめく
    り取りながら金種判別するようになされた紙幣計数機に
    おいて、 紙幣の表面に光を照射する投光器と、紙幣の表面に照射
    され、反射された光を受光する受光器とを有し、該受光
    器によって読み取られた紙幣の表面パターンを、予め記
    憶された基準データと比較することにより、この紙幣の
    金種を判別して金種コードを出力する一方、異常紙幣検
    出時にはエラーコードを出力する判別制御回路と、 駆動信号が入力されることにより、未計数紙幣を押さえ
    て前記吸引軸による紙幣のめくり取り動作を中断せし
    め、駆動信号の入力が解除されることにより未計数紙幣
    の押さえを解くセパレータと、 正転の駆動信号が入力されることにより前記回転筒を正
    転駆動して前記吸引軸による紙幣のめくり取り動作を行
    わせ、ブレーキ信号が入力されることにより前記回転筒
    を急停止させ、逆転の駆動信号が入力されることにより
    前記回転筒を逆転駆動させる計数モータと、 前記セパレータおよび計数モータによって未計数紙幣と
    も計数済み紙幣とも離れた位置に停止せしめられた異常
    紙幣に対する前記吸引軸による紙幣のめくり取り動作の
    前記中断時からの再開または中止を指示入力可能な操作
    スイッチと、 前記セパレータ及び計数モータを制御する計数制御回路
    を有し、 該計数制御回路は、 (イ)前記判別制御回路からエラーコードが出力される
    ことにより、異常紙幣を前記吸引軸によって未計数紙幣
    からも計数済み紙幣からも離れた位置に停止させるよう
    に、前記セパレータに駆動信号を、且つ、前記計数モー
    タにブレーキ信号を入力させ、 (ロ)所定時間経過後、前記異常紙幣を前記吸引軸によ
    って未計数紙幣側に戻すように、前記計数モータに逆転
    の駆動信号を入力させ、 (ハ)さらに所定時間経過後、前記異常紙幣を再判別す
    るために、前記セパレータに出力していた駆動信号を解
    除し、且つ、前記計数モータに正転の駆動信号を入力さ
    せる自動再開ステップを実行し、 (ニ)自動再開ステップ実行時に、再度、前記判別制御
    回路からエラーコードが出力されることにより、異常紙
    幣を前記吸引軸によって未計数紙幣からも計数済み紙幣
    からも離れた位置に停止させるように、前記セパレータ
    に駆動信号を、且つ、前記計数モータにブレーキ信号を
    入力させ、 (ホ)前記操作スイッチから、異常紙幣に対する前記吸
    引軸による紙幣のめくり取り動作の前記中断時からの再
    開を指示する信号が入力されることにより、前記セパレ
    ータに出力していた駆動信号を解除し、且つ、前記計数
    モータに正転の駆動信号を入力させる確認再開ステップ
    を実行することを特徴とする紙幣計数機。
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