JP3535040B2 - 紙幣判別装置 - Google Patents

紙幣判別装置

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JP3535040B2
JP3535040B2 JP13920299A JP13920299A JP3535040B2 JP 3535040 B2 JP3535040 B2 JP 3535040B2 JP 13920299 A JP13920299 A JP 13920299A JP 13920299 A JP13920299 A JP 13920299A JP 3535040 B2 JP3535040 B2 JP 3535040B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣判別装置に関
するものであり、さらに詳細には、帯封により束にさ
れ、ホルダーにセットされた所定枚数の紙幣を一枚づ
つ、吸引して、めくり取りながら、計数する際、精度良
く、金種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ不能紙
幣を検出するとともに、紙幣が一枚づつ、吸引されてい
るか否かを判別することのできる紙幣判別装置に関する
ものである。
【従来の技術】特開平5−242320号公報は、吸引
軸を備えた回転筒を回転させて、帯封により束にされ、
ホルダーにセットされた所定枚数の紙幣を、吸引軸によ
り、一枚づつ、吸引してめくり取り、計数をおこなう
際、金種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ不能紙
幣を検出するとともに、紙幣が一枚づつ、めくり取られ
ているか否かを判別する紙幣判別装置を開示している。
この紙幣判別装置は、吸引軸によって、めくり取られた
紙幣に、光源から光を照射し、紙幣を透過した光をイメ
ージセンサにより受光して、紙幣の画像パターンを生成
し、各金種の紙幣の基準画像パターンと比較して、紙幣
が計数すべき紙幣とは金種の異なる紙幣や偽造紙幣など
の受け入れ不能紙幣か否か、紙幣の金種および紙幣が一
枚づつ、めくり取られているか否かを判別するように構
成されている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この紙
幣判別装置にあっては、イメージセンサは、単に、透過
光を検出して、紙幣の濃度パターンを生成し、紙幣の濃
度パターンを各金種の紙幣の基準濃度パターンと比較し
て、紙幣が計数すべき紙幣とは金種の異なる紙幣や偽造
紙幣などの受け入れ不能紙幣か否か、紙幣の金種および
紙幣が一枚づつ、めくり取られているか否かを判別する
ものにすぎないため、判別精度が低いという問題があっ
た。したがって、本発明は、帯封により束にされ、ホル
ダーにセットされた所定枚数の紙幣を一枚づつ、吸引し
て、めくり取りながら、計数する際、精度良く、紙幣が
計数すべき紙幣とは金種の異なる紙幣や偽造紙幣などの
受け入れ不能紙幣か否かおよび紙幣の金種を判別すると
ともに、紙幣が一枚づつ、めくり取られているか否かを
判別することのできる紙幣判別装置を提供することを目
的とするのもである。
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
計数すべき紙幣の束を保持するホルダーと、中空軸のま
わりに回転可能な回転筒と、前記回転筒を回転させるモ
ータ手段と、前記回転筒の上面上に、前記中空軸のまわ
りに、互いに等しい角度を隔て、かつ、前記中空軸から
等距離に、突出するように形成され、前記回転筒と同期
して回転可能な複数の吸引管であって、少なくとも一つ
の吸引口を有する複数の吸引管と、前記中空軸内に真空
圧を供給する真空ポンプ手段と、前記複数の吸引管のう
ち、前記ホルダーに保持された紙幣に対向する所定の領
域内に位置する吸引管のみが、前記中空軸の内部と連通
するように配置された連通手段と、前記真空ポンプ手段
により供給された真空圧によって、前記吸引口によって
吸引された紙幣の一方の面に向けて、光を発する第1の
光源と、前記真空ポンプ手段により供給された真空圧に
よって、前記吸引口により吸引された紙幣の他方の面に
向けて、光を発する第2の光源と、前記第1の光源から
発せられ、紙幣を透過した光を光電的に検出し、紙幣の
カラーデータを生成するとともに、前記第2の光源から
発せられ、紙幣の他方の面により反射された光を光電的
に検出し、紙幣のカラーデータを生成するカラーセンサ
と、前記カラーセンサによって生成されたカラーデータ
に基づき、前記吸引口によって吸引された紙幣の透過画
像のR、G、Bに対応する透過画像色データおよび反射
画像のR、G、Bに対応する反射画像色データを生成す
る演算手段と、計数すべき紙幣の各金種のR、G、Bに
対応する基準透過画像色度データ、基準透過画像明度デ
ータおよび基準反射画像色度データを記憶するメモリ手
段と、少なくとも前記演算手段により生成されたR、
G、Bに対応する前記透過画像色データに基づき、前記
紙幣の透過画像色度データを算出し、前記メモリ手段に
記憶された基準透過画像色度データと比較して、前記紙
幣が受け入れ可能か否かおよび前記紙幣の金種を判別す
るとともに、前記演算手段により生成されたR、G、B
に対応する任意の一色の前記透過画像色データ、前記紙
幣の前記透過画像色度データおよび前記反射画像色度デ
ータと、前記メモリ手段に記憶された前記基準透過画像
明度データ、前記基準透過画像色度データおよび基準反
射画像色度データとを比較して、紙幣が一枚づつ、前記
吸引口によって吸引されているか否かを判別する判別手
段を備えた紙幣計数機の紙幣判別装置によって達成され
る。本発明によれば、カラーセンサによって、紙幣を透
過した光を光電的に検出して、紙幣の透過画像カラーデ
ータを生成するとともに、紙幣の一方の面により反射さ
れた光を光電的に検出して、紙幣の反射画像カラーデー
タを生成し、カラーセンサによって生成された透過画像
カラーデータに基づき、演算手段によって、吸引口によ
って吸引された紙幣のR、G、Bに対応する透過画像色
データを生成するとともに、カラーセンサによって生成
された反射画像カラーデータに基づき、演算手段によ
り、吸引口によって吸引された紙幣のR、G、Bに対応
する反射画像色データを生成し、判別手段が、少なくと
もメモリ手段に記憶された計数すべき紙幣の各金種の
R、G、Bに対応する基準透過画像色度データと少なく
とも演算手段により生成された吸引口によって吸引され
た紙幣のR、G、Bに対応する透過画像色度データを比
較して、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種を判別
するとともに、前記演算手段により生成されたR、G、
Bに対応する任意の一色の透過画像色データ、紙幣の透
過画像色度データおよび反射画像色度データと、前記メ
モリ手段に記憶された基準透過画像明度データ、基準透
過画像色度データおよび基準反射画像色度データとを比
較して、紙幣が一枚づつ、前記吸引口により吸引されて
いるか否かを判別しているから、単に、透過光を、イメ
ージセンサによって光電的に検出して、紙幣の濃度パタ
ーンを生成し、紙幣の濃度パターンを各金種の紙幣の基
準濃度パターンと比較して、紙幣が受け入れ可能か否
か、紙幣の金種および紙幣が一枚づつ、吸引口によって
吸引されているか否かを判別する場合に比して、精度良
く、めくり取られた紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の
金種および紙幣が一枚づつ、吸引口によって吸引されて
いるか否かを判別することが可能になる。ことに、紙幣
を透過した光を検出して得た透過画像の色度データおよ
び明度データのみに基づいて、紙幣が受け入れ可能か否
か、紙幣の金種および紙幣が一枚づつ、吸引口によって
吸引されているか否かを判別する場合には、国によって
は、二以上の金種の紙幣の透過画像の色度データの存在
する範囲および明度データの存在する範囲が重なり合
い、あるいは、ある金種の紙幣の透過画像の色度データ
の存在する範囲および明度データの存在する範囲が、別
の金種の紙幣が二枚重なった場合の透過画像の色度デー
タの存在する範囲および明度データの存在する範囲と重
なり合って、めくり取られた紙幣が受け入れ可能か否
か、紙幣の金種および紙幣が一枚づつ、吸引口によって
吸引されているか否かを、精度良く、判別することが困
難になる場合も考えられないではないが、本発明によれ
ば、紙幣によって反射された光を光電的に検出して得た
反射画像の色度データをも用いて、めくり取られた紙幣
が受け入れ可能か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づ
つ、吸引口によって吸引されているか否かを判別してい
るので、非常に高精度で、めくり取られた紙幣が受け入
れ可能か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づつ、吸引
口によって吸引されているか否かを判別することが可能
となる。本発明の好ましい実施態様においては、前記演
算手段が、R、G、Bの任意の一色に対応する透過画像
色データで、他の二色に対応する透過画像色データを除
算して、前記透過画像色度データを生成するとともに、
R、G、Bの任意の一色に対応する反射画像色データ
で、他の二色に対応する反射画像色データを除算して、
前記反射画像色度データを生成し、前記メモリ手段が、
R、G、Bの任意の一色に対応する透過画像色データで
あって、かつ、前記演算手段が他の二色に対応する透過
画像色データを除算するのに用いた透過画像色データ
で、他の二色に対応する透過画像色データを除算して得
た計数すべき紙幣の各金種の基準透過画像色度データお
よびR、G、Bの任意の一色に対応する反射画像色デー
タであって、かつ、前記演算手段が他の二色に対応する
反射画像色データを除算するのに用いた反射画像色デー
タで、他の二色に対応する反射画像色データを除算して
得た計数すべき紙幣の各金種の基準反射画像色度データ
を記憶し、前記判別手段が、少なくとも前記演算手段に
より生成された前記紙幣の前記透過画像色度データと前
記メモリ手段に記憶された各金種の基準透過画像色度デ
ータを比較して、紙幣が受け入れ可能か否かおよび紙幣
の金種を判別するとともに、前記演算手段により生成さ
れたR、G、Bに対応する任意の一色の前記透過画像色
データ、前記紙幣の前記透過画像色度データおよび反射
画像色度データと、前記メモリ手段に記憶された基準透
過画像明度データ、基準透過画像色度データおよび基準
反射画像色度データとを比較して、紙幣が一枚づつ、前
記吸引口によって吸引されているか否かを判別するよう
に構成されている。本発明の好ましい実施態様によれ
ば、計数すべき各金種の紙幣の透過画像および反射画像
のR、G、Bのある色のパターンが類似していても、精
度良く、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種および
紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されているか
否かを判別することが可能になる。本発明の別の好まし
い実施態様においては、前記演算手段が、R、G、Bの
任意の一色に対応する透過画像色データを、他の二色に
対応する透過画像色データから減算して、透過画像色度
データを生成するとともに、R、G、Bの任意の一色に
対応する反射画像色データを、他の二色に対応する反射
画像色データから減算して、反射画像色度データを生成
し、前記メモリ手段が、R、G、Bの任意の一色に対応
する透過画像色データであって、かつ、前記演算手段が
他の二色に対応する透過画像色データを減算するのに用
いた透過画像色データを、他の二色に対応する透過画像
色データから減算して得た計数すべき紙幣の各金種の基
準透過画像色度データおよびR、G、Bの任意の一色に
対応する反射画像色データであって、かつ、前記演算手
段が他の二色に対応する反射画像色データを減算するの
に用いた反射画像色データを、他の二色に対応する反射
画像色データから減算して得た計数すべき紙幣の各金種
の基準反射画像色度データを記憶し、前記判別手段が、
少なくとも前記演算手段によって生成された紙幣の前記
透過画像色度データと前記メモリ手段に記憶された前記
基準透過画像色度データを比較して、紙幣が受け入れ可
能か否か、紙幣の金種を判別するとともに、前記演算手
段により生成されたR、G、Bに対応する任意の一色の
前記透過画像色データ、前記紙幣の前記透過画像色度デ
ータおよび前記反射画像色度データと、前記メモリ手段
に記憶された基準透過画像明度データ、基準透過画像色
度データおよび基準反射画像色度データとを比較して、
紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されているか
否かを判別するように構成されている。本発明の別の好
ましい実施態様によれば、計数すべき各金種の紙幣の
R、G、Bのある透過画像および反射画像の色のパター
ンが類似していても、精度良く、紙幣が受け入れ可能か
否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づつ、前記吸引口に
よって吸引されているか否かを判別することが可能にな
る。本発明のさらに別の好ましい実施態様においては、
前記演算手段が、R、G、Bの任意の二色に対応する透
過画像色データを加算して、透過画像色度データを生成
するとともに、R、G、Bの任意の二色に対応する反射
画像色データを加算して、反射画像色度データを生成
し、前記メモリ手段が、R、G、Bの任意の二色に対応
する透過画像色データであって、かつ、前記演算手段が
前記透過画像色度データを生成するのに用いた透過画像
色データを加算して得た計数すべき紙幣の各金種の基準
透過画像色度データおよびR、G、Bの任意の二色に対
応する反射画像色データであって、かつ、前記演算手段
が前記反射画像色度データを生成するのに用いた反射画
像色データを加算して得た計数すべき紙幣の各金種の基
準反射画像色度データを記憶し、前記判別手段が、少な
くとも前記演算手段により生成された紙幣の前記透過画
像色度データと、前記メモリ手段に記憶された前記基準
透過画像色度データを比較して、紙幣が受け入れ可能か
否か、紙幣の金種を判別するとともに、前記演算手段に
よって生成されたR、G、Bに対応する任意の一色の前
記透過画像色データ、前記紙幣の前記透過画像色度デー
タおよび前記反射画像色度データと、前記メモリ手段に
記憶された基準透過画像明度データ、基準透過画像色度
データおよび基準反射画像色度データとを比較して、紙
幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されているか否
かを判別するように構成されている。本発明のさらに別
の実施態様によれば、計数すべき各金種の紙幣のR、
G、Bの透過画像および反射画像のある色のパターンが
類似していても、精度良く、紙幣が受け入れ可能か否
か、紙幣の金種および紙幣が一枚づつ、前記吸引口によ
って吸引されているか否かを判別することが可能にな
る。本発明のさらに好ましい実施態様においては、紙幣
計数機の紙幣判別装置は、さらに、前記第1の光源およ
び/または前記第2の光源から光を発せさせるタイミン
グを設定可能な入力手段を備えている。本発明のさらに
好ましい実施態様によれば、第1の光源および/または
第2の光源から光を発せさせるタイミングを設定するこ
とによって、R、G、Bの色パターンに基づいて、精度
良く、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金種および紙
幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されているか否
かを判別することができる紙幣の領域を選択して、カラ
ーデータが生成することができるから、より一層、紙幣
の判別精度を向上させることが可能となる。本発明のさ
らに別の好ましい実施態様においては、紙幣計数機の紙
幣判別装置は、さらに、前記カラーセンサの位置を調整
可能なセンサ位置調整手段を備えている。本発明のさら
に別の好ましい実施態様によれば、カラーセンサの位置
を調整することにより、R、G、Bの色パターンに基づ
いて、精度良く、紙幣が受け入れ可能か否か、紙幣の金
種および紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引され
ているか否かを判別することができる紙幣の領域を選択
して、カラーデータが生成することができるから、より
一層、紙幣の判別精度を向上させることが可能となる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第1
の光源と前記第2の光源が、異なるタイミングで、光を
発するように構成されている。本発明のさらに好ましい
実施態様によれば、カラーセンサとして、安価な単一素
子タイプのカラーセンサを用いることができる。
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。図
1は、本発明の好ましい実施態様にかかる紙幣計数機の
紙幣判別装置の略平面図であり、図2は、その縦断面図
である。図1および図2に示されるように、紙幣計数機
は、紙幣Bの束を載置する載置板1aと、載置板1aと
協動して、紙幣Bの束を挟持する押え板1bとを備えた
ホルダー1を有している。ホルダー1は、水平面内にお
いて、軸1cまわりに、図1に一点鎖線で示す待機位置
と、実線で示す計数位置との間を、揺動可能に構成され
ており、紙幣Bの計数をおこなうときは、計数位置に、
紙幣Bの計数をおこなわないときは、待機位置に、それ
ぞれ、保持されている。紙幣計数機は、さらに、軸4ま
わりに、回転可能な回転筒3を備えており、回転筒3
は、その一端面上に、軸4のまわりに、72°ずつ隔
て、かつ、軸4から等距離に、突出するように配置され
た回転可能な5つの吸引管2を備えている。各吸引管2
の一部には、1つの吸引口2aが形成されている。帯封
が付けられた紙幣Bの束が、ホルダー1内に収納され、
スタートスィッチ(図示せず)が操作されると、ホルダ
ー1が揺動されて、計数位置に移動し、紙幣Bの計数が
開始される。この時点では、複数の吸引管2のうちの1
つの吸引管2の吸引口2aが、の吸引管2側に位置した
紙幣Bの表面と正対し、かつ、接触するように、位置し
ている。図1および図2において、2bは、吸引管2の
キャップである。図1および図2に示されるように、回
転筒3は、モータ5により、軸4まわりに、正転時に
は、反時計方向に、回転可能であり、また、各吸引管2
は、その軸6の下部に設けられた歯車機構(図示せず)
によって、回転筒3の回転にともなって、回転筒3が、
正転する時は、時計方向に回転可能に構成されている。
したがって、回転筒3が正転するときには、各吸引管2
は、時計方向に自転しつつ、軸4まわりに、反時計方向
に公転することになる。回転筒3の軸4および各吸引管
2の軸6は、中空状に形成されており、軸4の内部は、
吸引通路10により、真空ポンプ12に接続され、ポン
プモータ13によって、真空ポンプ12が駆動されてい
るとき、真空圧が、軸4内に、常時、加えられるように
なっている。また、各吸引管2の軸6の内部は、連通路
14により、軸4の内部と連通可能となっており、連通
路14は、各吸引管2の中心が、図1において、中心線
X1およびX2によって画定される紙幣Bに対向する吸
引領域S内に位置しているときにのみ、各吸引管2の軸
6内が、連通路14を介して、軸4内と連通して、軸6
内に、真空圧が加わえられるように形成されており、真
空ポンプ12から、吸引通路10、軸4内、連通路14
および軸6内を介して、加えられた真空圧によって、ホ
ルダー1にセットされた紙幣Bの表面に正対した位置に
ある吸引管2の吸引口2aが、紙幣1を、1枚ずつ、吸
引することができるように構成されている。ここに、中
心線X1およびX2のなす角度は、72°より小さくな
るように、連通路14が形成され、同時に、2以上の吸
引管2が、吸引領域S内に位置することがないように決
定されている。図2において、15は、ホルダー1を、
軸1cまわりに、待機位置と計数位置との間を、揺動さ
せるホルダーモータである。さらに、吸引通路10内の
圧力、したがって、中空の軸4内の圧力を検出する圧力
センサ18が設けられている。図1に示されるように、
紙幣計数機は、さらに、ホルダー1にセットされた紙幣
Bの束の吸引管2側の紙幣Bの表面に向けて、吸引管2
によって、吸引され、めくられた紙幣Bに向けて、光を
発する第1の光源20と、軸4に対して、第1の光源2
0と反対側に設けられ、ホルダー1にセットされた紙幣
Bの束の吸引管2側の紙幣Bの裏面に向けて、吸引管2
によって、吸引され、めくられた紙幣Bに向けて、光を
発する第2の光源21と、カラーセンサ22と、第1の
光源20から発せられ、紙幣Bを透過した光の一部およ
び第2の光源21から発せられ、紙幣Bの裏面によって
反射された光の一部をカラーセンサ22の受光面に集光
する集光レンズ23とを備えている。第1の光源20、
第2の光源21、カラーセンサ22および集光レンズ2
3とにより、紙幣判別装置が構成されている。本実施態
様においては、カラーセンサ22として、単一素子タイ
プのカラーセンサが用いられている。図1に示されるよ
うに、回転筒3の外周部には、5つの鉄製の作動片24
が、等しい角度を隔てて設けられ、作動片24を検出す
る磁気センサ25が設けられている。図3は、本発明の
実施態様にかかる紙幣計数機の検出系、駆動系、制御
系、入力系および表示系のブロックダイアグラムであ
る。図3に示されるように、紙幣計数機の検出系は、カ
ラーセンサ22と、回転筒3の外周部に設けられた作動
片24を検出する磁気センサ25と、吸引通路10内の
圧力を検出する圧力センサ18と、ホルダー1が待機位
置または計数位置に位置していることを検出するホルダ
ーセンサ26を備えている。図3に示されるように、紙
幣計数機の駆動系は、ホルダー1を、待機位置と計数位
置との間で、揺動させるホルダーモータ15と、真空ポ
ンプ12を駆動するポンプモータ13と、回転筒3を回
転させるモータ5を備えている。図3に示されるよう
に、紙幣計数機の制御系は、紙幣計数機全体の動作を制
御するコントロールユニット30と、紙幣計数機全体の
制御プログラム、各金種の紙幣の基準パターンデータな
どを格納するROM31と、カラーセンサ22により光
電的に検出され、A/Dコンバータ33によって、ディ
ジタル化された紙幣Bのパターンデータ、入力されたデ
ータなどを記憶するRAM32と、ポンプモータ13を
制御するポンプモータ制御手段34と、カラーセンサ2
2によって光電的に検出され、A/Dコンバータ33に
よって、ディジタル化された紙幣Bの透過光のパターン
データに基づき、光の三原色に対応するR、G、Bのカ
ラーデータに演算を施す演算回路35を備えている。図
3に示されるように、紙幣計数機の入力系は、スタート
スイッチ36と、第1の光源20と第2の光源21をオ
ン・オフするタイミングや帯封によって束にされるべき
紙幣Bの枚数などのデータを入力する入力手段37と、
紙幣Bが計数すべき紙幣ではないと判別されたとき、二
枚以上の紙幣Bが吸引管2によりめくり取られたと判別
されたときおよび紙幣Bの計数枚数が設定枚数と一致し
なかったときに、ホルダー1を計数位置から待機位置に
復帰させ、紙幣計数機を計数開始前の状態に復帰させる
リセット手段38を備えている。また、紙幣計数機の表
示系は表示手段39を備えている。図4は、演算回路3
5のブロックダイアグラムである。図4に示されるよう
に、演算回路35は、カラーセンサ22により光電的に
検出され、A/Dコンバータ33によって、ディジタル
化された紙幣Bのパターンデータに基づいて、光の三原
色に対応するR、G、Bのカラーデータを生成するRデ
ータ生成部40、Gデータ生成部41およびBデータ生
成部42、Rデータ生成部40によって生成されたRデ
ータとGデータ生成部41によって生成されたGデータ
に基づき、R/Gデータを生成して出力するR/Gデー
タ生成部43ならびにGデータ生成部41によって生成
されたGデータおよびBデータ生成部42によって生成
されたBデータに基づき、B/Gデータを生成して出力
するB/Gデータ生成部44を備えている。以上のよう
に構成された本発明の実施態様にかかる紙幣計数機の紙
幣判別装置は、以下のようにして、ホルダー1にセット
された紙幣Bの束から、紙幣Bを、一枚づつ、吸引し
て、めくり取りながら、計数する際に、紙幣Bが計数す
べき受け入れ可能な紙幣か否かおよび紙幣が一枚づつ、
吸引されているか否かを判別する。帯封により束にされ
た紙幣Bが、待機位置に位置しているホルダー1にセッ
トされた後、入力手段37に、計数すべき紙幣Bの金種
が入力され、スタートスイッチ36がオンされると、ス
タート信号が、コントロールユニット30に出力され
る。コントロールユニット30は、スタートスイッチ3
6からスタート信号を受けると、ホルダーモータ15を
駆動し、ホルダー1を揺動させて、計数位置に移動させ
る。ホルダー1が計数位置に移動されたことを検出する
と、ホルダーセンサ26は検出信号をコントロールユニ
ット30に出力する。ホルダーセンサ26から検出信号
が入力されると、コントロールユニット30は、ポンプ
モータ制御手段34に制御信号を出力して、ポンプモー
タ13を駆動させ、真空圧を、吸引通路10および回転
筒5の軸4の内部に供給させる。その結果、吸引通路1
0および中空の軸4内の圧力は、低下し始め、その圧力
は、圧力センサ18によって検出され、圧力検出信号
が、コントロールユニット30に出力される。ある吸引
管2の吸引口2aが、ホルダー1にセットされた吸引管
2側の紙幣Bに正対した位置にあるときは、その吸引管
2は吸引領域S内に位置し、したがって、連通路14を
介して、吸引管2の中空な軸6の内部が、軸4内と連通
するから、真空圧が、紙幣Bの束の吸引管2側の紙幣B
の表面に作用し、その紙幣Bが、吸引管2の吸引口2a
に吸引されて、吸引口2aを塞ぎ、その結果、圧力セン
サ18によって検出される吸引通路10および中空の軸
4内の圧力は、時間とともに、ほぼ一定の変化率で、低
下する。そして、紙幣Bを、吸引して、めくり取るのに
十分な圧力、たとえば、約−620mmHgにまで、吸引通
路10および中空の軸4内の圧力が低下したことを、圧
力センサ18から入力された圧力信号に基づいて検出す
ると、コントロールユニット30は、回転筒3を回転す
るモータ5に駆動信号を出力する。その結果、モータ5
によって、回転筒3は、図1において、軸4まわりに、
反時計方向に、高速で、正転され、回転筒3の回転にと
もなって、吸引管2の軸6の下部に設けられた歯車機構
(図示せず)により、吸引管2は、時計方向に回転され
て、ホルダー1に保持された紙幣Bは、吸引管2の吸引
口2aによって、めくり取られる。こうして、吸引管2
の吸引口2aによってめくり取られた1枚の紙幣Bのパ
ターンデータのカラーセンサ22による検出およびコン
トロールユニット30による紙幣の判別は、以下のよう
にして実行される。コントロールユニット30が、磁気
センサ25が作動片24を検出してから、所定の時間T
1が経過した後に、第1の光源20をオンすると、第1
の光源20から光が発せられて、紙幣Bに照射される。
紙幣Bを透過した光は、集光レンズ23により、カラー
センサ22の受光面に導かれ、光電的に検出されて、吸
引管2によってめくり取られた紙幣Bの透過画像のアナ
ログパターンデータが生成される。紙幣Bの透過画像の
アナログパターンデータは、A/Dコンバータ33によ
って、ディジタル化され、演算回路35に入力される。
演算回路35のRデータ生成部40、Gデータ生成部4
1およびBデータ生成部42は、入力された紙幣Bの透
過画像のパターンデータのRデータ、GデータおよびB
データを生成して、R/Gデータ生成部43およびB/
Gデータ生成部44に出力する。R/Gデータ生成部4
3は、入力されたRデータとGデータに基づき、R/G
データを生成し、RAM32に出力し、B/Gデータ生
成部44は、入力されたGデータおよびBデータに基づ
き、B/Gデータを生成し、RAM32に出力して、R
AM32内に、R/GデータおよびB/Gデータを記憶
させる。Gデータ生成部41は、生成したGデータをR
AM32に出力して、RAM32内に記憶させる。コン
トロールユニット30は、カラーセンサ22が紙幣Bの
透過画像のパターンデータを生成すると、第1の光源2
0をオフし、磁気センサ25が作動片24を検出してか
ら、所定の時間T2が経過した後に、第2の光源21を
オンする。その結果、第2の光源21から光が発せられ
て、紙幣Bに照射される。第2の光源21から発せられ
た光は、紙幣Bの裏面で反射され、集光レンズ23によ
り、カラーセンサ22の受光面に導かれ、光電的に検出
されて、吸引管2によってめくり取られた紙幣Bの反射
画像のアナログパターンデータが生成される。紙幣Bの
反射画像のアナログパターンデータは、A/Dコンバー
タ33によって、ディジタル化され、演算回路35に入
力される。演算回路35のRデータ生成部40、Gデー
タ生成部41およびBデータ生成部42は、入力された
紙幣Bの反射画像のパターンデータのRデータ、Gデー
タおよびBデータを生成して、R/Gデータ生成部43
およびB/Gデータ生成部44に出力する。R/Gデー
タ生成部43は、入力されたRデータとGデータに基づ
き、R/Gデータを生成し、RAM32に出力し、B/
Gデータ生成部44は、入力されたGデータおよびBデ
ータに基づき、B/Gデータを生成し、RAM32に出
力して、RAM32内に、R/GデータおよびB/Gデ
ータを記憶させる。Gデータ生成部41は、生成したG
データをRAM32に出力して、RAM32内に記憶さ
せる。コントロールユニット30は、カラーセンサ22
が紙幣Bの反射画像のパターンデータを生成すると、第
2の光源21をオフする。コントロールユニット30
は、RAM32に記憶された紙幣Bの透過画像および反
射画像のR/Gデータ、B/GデータおよびGデータに
基づいて、紙幣Bの透過画像の明度パターンデータおよ
び色度パターンデータを生成するとともに、紙幣Bの反
射画像の色度パターンデータを生成し、ROM31に記
憶された各金種の紙幣Bの基準透過画像明度パターンデ
ータ、基準透過画像色度パターンデータおよび基準反射
画像色度パターンデータと比較して、紙幣Bが受け入れ
可能か否か、紙幣Bの金種および紙幣Bが一枚づつ、吸
引管2によってめくり取られているか否かを判別する。
すなわち、コントロールユニット30は、まず、Gデー
タに基づいて生成された紙幣Bの透過画像明度パターン
データおよびR/GデータおよびB/Gデータに基づい
て生成された紙幣Bの透過画像色度パターンデータを、
ROM31から読み出した各金種の紙幣の基準透過画像
明度パターンデータおよび基準透過画像色度パターンデ
ータと比較して、紙幣Bが受け入れ可能か否かおよび紙
幣Bの金種を判別する。ここに、紙幣Bの透過画像明度
パターンデータおよび透過画像色度パターンデータは、
磁気センサ25が作動片24を検出してから、所定時間
T1が経過した後に、カラーセンサ22が紙幣Bを透過
した光を光電的に検出して得た紙幣Bのパターンに基づ
くものであり、また、紙幣Bの反射画像色度パターンデ
ータは、磁気センサ25が作動片24を検出してから、
所定時間T2が経過した後に、カラーセンサ22が紙幣
Bの裏面によって反射された光を光電的に検出して得た
紙幣Bのパターンに基づくものであるので、紙幣Bが上
向きで、表面が第1の光源20を向いている場合、紙幣
Bが下向きで、表面が第1の光源20を向いている場
合、紙幣Bが上向きで、裏面が第1の光源20を向いて
いる場合および紙幣Bが下向きで、裏面が第1の光源2
0を向いている場合によって、それぞれ、四通りのパタ
ーンがあり得るため、ROM31には、各金種毎に、こ
れらの四通りの基準透過画像明度パターンデータ、基準
透過画像色度パターンデータおよび基準透過画像色度パ
ターンデータが生成されて記憶されており、コントロー
ルユニット30は、各金種のこれらの基準透過画像明度
パターンデータ、基準透過画像色度パターンデータおよ
び基準反射画像色度パターンデータと、紙幣Bの透過画
像明度パターンデータおよび透過画像色度パターンデー
タおよび反射画像色度パターンデータを比較して、紙幣
Bが受け入れ可能か否か、受け入れ可能であるときはそ
の金種を判別するするとともに、紙幣Bが一枚づつ、吸
引管2によってめくり取られているか否かを判別する。
図5は、カラーセンサ22が紙幣Bの透過光を光電的に
検出することにより得られた多数の一万円札、五千円札
および千円札の透過画像明度パターンデータ、透過画像
色度パターンデータおよび反射画像色度パターンデータ
を、出力電圧の形で、それぞれ、プロットをして得たグ
ラフである。図5において、縦軸は、B/Gデータおよ
びGデータの出力電圧を示し、横軸は、R/Gデータの
出力電圧を示している。図5において、A1は一万円札
の基準透過画像明度データの存在する領域を、A2は一
万円札の基準透過画像色度データの存在する領域を示し
ており、これらの領域は、ROM31に記憶された一万
円札の基準透過画像明度パターンデータおよび基準透過
画像色度パターンデータに対応するものである。A3
は、一万円札の基準反射画像色度データの存在する領域
を示しており、この領域は、ROM31に記憶された一
万円札の基準反射画像色度パターンデータに対応するも
のである。また、B1は五千円札の基準透過画像明度デ
ータの存在する領域を、B2は五千円札の基準透過画像
色度データの存在する領域を示しており、これら領域
は、ROM31に記憶された五千円札の基準透過画像明
度パターンデータおよび基準透過画像色度パターンデー
タに対応するものである。B3は五千円札の基準反射画
像色度データの存在する領域を示しており、この領域
は、ROM31に記憶された五千円札の基準反射画像色
度パターンデータに対応するものである。さらに、C1
は千円札の基準透過画像明度データの存在する領域を、
C2は千円札の基準透過画像色度データの存在する領域
を示しており、これらの領域は、ROM31に記憶され
た千円札の基準透過画像明度パターンデータおよび基準
透過画像色度パターンデータに対応するものである。C
3は千円札の基準反射画像色度データの存在する領域を
示しており、この領域は、ROM31に記憶された千円
札の基準反射画像色度パターンデータに対応するもので
ある。ここに、ある金種の紙幣を透過した光の基準透過
画像明度パターンデータおよび基準透過画像色度パター
ンデータは、紙幣が上向きで、表面が第1の光源20を
向いている場合、紙幣が下向きで、表面が第1の光源2
0を向いている場合、紙幣が上向きで、裏面が第1の光
源20を向いている場合および紙幣が下向きで、裏面が
第1の光源20を向いている場合によって、四通りのパ
ターンがあり得るため、ROM31には、各金種毎に、
それぞれ、これらの四通りの基準透過画像明度パターン
データおよび基準透過画像色度パターンデータが生成さ
れて、記憶されている。図5に示されているのは、一万
円札、五千円札および千円札が、それぞれ、上向きで、
表面が第1の光源20を向いている場合の基準透過画像
明度パターンデータおよび基準透過画像色度パターンデ
ータである。同様に、ある金種の紙幣の裏面により反射
された光の基準反射画像色度パターンデータは、紙幣が
上向きで、表面が第2の光源21を向いている場合、紙
幣が下向きで、表面が第2の光源21を向いている場
合、紙幣が上向きで、裏面が第2の光源21を向いてい
る場合および紙幣が下向きで、裏面が第2の光源21を
向いている場合によって、四通りのパターンがあり得る
ため、ROM31には、各金種毎に、それぞれ、これら
の四通りの基準反射画像色度パターンデータが生成され
て、記憶されている。図5に示されているのは、一万円
札、五千円札および千円札が、それぞれ、上向きで、表
面が第1の光源20を向いている場合の基準反射画像色
度パターンデータである。図5から明らかなように、一
万円札の基準透過画像色度データが存在する領域A2、
五千円札の基準透過画像色度データが存在する領域B2
および千円札の基準透過画像色度データが存在する領域
C2は、それぞれ、大きく異なっているから、紙幣Bの
透過画像色度パターンデータを、基準透過画像色度パタ
ーンデータと比較することによって、コントロールユニ
ット30は、紙幣Bが受け入れ可能か否か、受け入れ可
能なときは、その金種を判別することが可能となる。同
時に、二枚以上の紙幣Bが、吸引管2によってめくり取
られたときは、透過画像明度パターンデータおよび透過
画像色度パターンデータが変化するが、透過画像明度デ
ータおよび透過画像色度データの存在する領域の双方
が、一万円札の基準透過画像明度データおよび基準透過
画像色度データの存在する領域、五千円札の基準透過画
像明度データおよび基準透過画像色度データの存在する
領域ならびに千円札の基準透過画像明度データおよび基
準透過画像色度データの存在する領域と重なり合うこと
はないから、紙幣Bの透過画像明度パターンデータおよ
び透過画像色度パターンデータを、ROM31に記憶さ
れた各金種の基準透過画像明度パターンデータおよび基
準透過画像色度パターンデータと比較することによっ
て、コントロールユニット30は、紙幣Bが一枚づつ、
吸引管2によってめくり取られているか否かを判別する
ことができる。図6は、一万円札の基準透過画像明度デ
ータが存在する領域A1、一万円札の基準透過画像色度
データが存在する領域A2、ホルダー1に、表向きにセ
ットされた五千円札が、同時に、二枚めくり取られ、紙
幣Bの左側に第1の光源20からの光が照射された場合
の透過画像明度データおよびホルダー1に、裏向きにセ
ットされた五千円札が、同時に、二枚めくり取られ、紙
幣Bの右側に第1の光源20からの光が照射された場合
の透過画像明度データが存在する領域D1、ホルダー1
に、表向きにセットされた五千円札が、同時に、二枚め
くり取られ、紙幣Bの左側に第1の光源20からの光が
照射された場合の透過画像色度データが存在する領域お
よびホルダー1に、裏向きにセットされた五千円札が、
同時に、二枚めくり取られ、紙幣Bの右側に第1の光源
20からの光が照射された場合の透過画像色度データが
存在する領域D2、一万円札の基準反射画像色度データ
が存在する領域A3ならびに五千円札の基準反射画像色
度データが存在する領域B3の関係を示すグラフであ
る。図5から明らかなように、一万円札の基準透過画像
色度データが存在する領域A2と、ホルダー1に、表向
きにセットされた五千円札が、同時に、二枚めくり取ら
れ、紙幣Bの左側に第1の光源20からの光が照射され
た場合の透過画像色度データおよびホルダー1に、裏向
きにセットされた五千円札が、同時に、二枚めくり取ら
れ、紙幣Bの右側に第1の光源20からの光が照射され
た場合の透過画像色度データが存在する領域D2とが、
一部において重なり合っているが、一万円札の基準透過
画像明度データが存在する領域A1と、ホルダー1に、
表向きにセットされた五千円札が、同時に、二枚めくり
取られ、紙幣Bの左側に第1の光源20からの光が照射
された場合の透過画像明度データおよびホルダー1に、
裏向きにセットされた五千円札が、同時に、二枚めくり
取られ、紙幣Bの右側に第1の光源20からの光が照射
された場合の透過画像明度データが存在する領域D1と
の間に重なり合いはないから、コントロールユニット3
0は、しきい値を設けて、紙幣Bの透過画像明度パター
ンデータを、基準透過画像明度パターンデータと比較す
ることによって、紙幣Bが一万円札か、あるいは、二枚
の五千円札が同時にめくり取られたものかを判別するこ
とができる。さらに、図6に示されるように、一万円札
の基準反射画像色度データが存在する領域A3と五千円
札の基準反射画像色度データが存在する領域B3とは大
きく異なるから、紙幣Bの反射画像色度データと各金種
の紙幣の基準反射画像色度データを比較することによっ
て、一枚の一万円札が吸引管2によってめくり取られて
いる場合と、ホルダー1に、表向きにセットされた五千
円札が、同時に、二枚めくり取られ、紙幣Bの左側に第
1の光源20からの光が照射された場合および裏向きに
セットされた五千円札が、同時に、二枚めくり取られ、
紙幣Bの右側に第1の光源20からの光が照射された場
合とを、容易に区別することが可能になる。図5は、紙
幣が、上向きで、表面が第1の光源20を向いている場
合の一万円札の基準透過画像明度データ、基準透過画像
色度データおよび基準反射画像色度データの存在する領
域、五千円札の基準透過画像明度データ、基準透過画像
色度データおよび基準反射画像色度データの存在する領
域ならびに千円札の基準透過画像明度データ、基準透過
画像色度データおよび基準反射画像色度データの存在す
る領域を示しており、紙幣が、下向きで、表面が第1の
光源20を向いている場合、紙幣が、上向きで、裏面が
第1の光源20を向いている場合および紙幣が、下向き
で、裏面が第1の光源20を向いている場合には、一万
円札の基準透過画像明度データ、基準透過画像色度デー
タおよび基準反射画像色度データの存在する領域、五千
円札の基準透過画像明度データ、基準透過画像色度デー
タおよび基準反射画像色度データの存在する領域ならび
に千円札の基準透過画像明度データ、基準透過画像色度
データおよび基準反射画像色度データの存在する領域
は、図5に示された領域とは、当然に、異なることにな
るが、カラーセンサ21によって、紙幣Bの透過光およ
び反射光を光電的に検出して、アナログパターンデータ
を生成する紙幣Bの領域、すなわち、コントロールユニ
ット30が、第1の光源20および第2の光源21をオ
ンするタイミングを選択することによって、一万円札の
基準透過画像明度データ、基準透過画像色度データおよ
び基準反射画像色度データの存在する領域、五千円札の
基準透過画像明度データ、基準透過画像色度データおよ
び基準反射画像色度データの存在する領域ならびに千円
札の基準透過画像明度データ、基準透過画像色度データ
および基準反射画像色度データの存在する領域が重なり
合わないようにすることが可能であり、また、これらの
領域と、二枚の一万円札、五千円札、千円札が、同時
に、吸引管2によってめくり取られた場合における透過
画像明度データ、透過画像色度データおよび基準反射画
像色度データが存在する領域が、互いに重なり合わない
ようにすることができる。こうして、紙幣Bの透過画像
明度パターンデータ、透過画像色度パターンデータおよ
び反射画像色度データを、基準透過画像明度パターンデ
ータ、基準透過画像色度パターンデータおよび基準反射
画像色度データと比較した結果、紙幣Bが偽装紙幣、外
国紙幣などの受け入れ不能紙幣か、あるいは、二枚以上
の紙幣Bが吸引管2によってに同時にめくり取られてい
ると判別したときは、コントロールユニット30は、作
動停止信号を、ポンプモータ制御手段34およびモータ
5に出力して、ポンプモータ13およびモータ5の駆動
を停止させるとともに、表示手段39に、計数を中止す
る旨を表示させる。表示手段39の表示にしたがって、
オペレータが、リセット手段38を操作すると、リセッ
ト手段38から、コントロールユニット30にリセット
信号が出力される。コントロールユニット30は、リセ
ット手段38からリセット信号を受けると、ホルダーモ
ータ15に復帰信号を出力して、ホルダーモータ15を
駆動させ、ホルダー1を計数位置から待機位置に復帰さ
せるとともに、表示手段39の表示を消去させ、紙幣計
数機を計数開始前の状態に復帰させる。こうして、1枚
の紙幣Bが、時計方向に、自転しつつ、軸4まわりに、
反時計方向に、公転する吸引管2の吸引口2aにより、
吸引され、めくり取られると、回転筒3の回転にともな
い、紙幣Bを吸引している吸引管2は、吸引領域S外に
移動し、次の吸引管2が、紙幣Bに対向する吸引領域S
内に移動して来る。そして、次の吸引管2の吸引口2a
が、紙幣Bの表面に正対すると、その吸引管2により、
2枚目の紙幣Bが吸引される。2枚目の紙幣Bが吸引管
2により吸引されて、めくり取られ、磁気センサ25が
作動片24を検出すると、検出信号が、コントロールユ
ニット30に出力される。コントロールユニット30
は、磁気センサ25が作動片24を検出してから、所定
時間T1が経過した後に、第1の光源20をオンさせ
る。その結果、第1の光源20から、光が発せられ、紙
幣Bを透過した光の一部は、集光レンズ23によって、
カラーセンサ22の受光面に導かれる。カラーセンサ2
1は受光した光を光電的に検出し、吸引管2によってめ
くり取られた2枚目の紙幣Bの透過画像アナログパター
ンデータを生成する。1枚目の紙幣Bと全く同様にし
て、カラーセンサ22によって光電的に検出されて生成
された紙幣Bの透過画像パターンデータに基づいて、演
算回路35によって、紙幣BのR/Gデータ、B/Gデ
ータおよびGデータが生成され、RAM32に記憶され
る。コントロールユニット30は、第1の光源20をオ
フさせ、磁気センサ25が作動片24を検出してから、
所定時間T1が経過した後に、第1の光源20をオンさ
せる。その結果、第2の光源21から、光が発せられ、
紙幣Bの裏面によって反射された光の一部は、集光レン
ズ23によって、カラーセンサ22の受光面に導かれ
る。カラーセンサ22は受光した光を光電的に検出し
て、吸引管2によってめくり取られた2枚目の紙幣Bの
反射画像アナログパターンデータを生成する。1枚目の
紙幣Bと全く同様にして、カラーセンサ22によって光
電的に検出されて生成された紙幣Bの反射画像パターン
データに基づいて、演算回路35によって、紙幣BのR
/Gデータ、B/GデータおよびGデータが生成され、
RAM32に記憶される。コントロールユニット30
は、1枚目の紙幣Bと同様にして、RAM32に記憶さ
れたR/Gデータ、B/GデータおよびGデータに基づ
いて、紙幣Bの透過画像明度パターンデータ、透過画像
色度パターンデータおよび反射画像色度パターンデータ
を生成し、次いで、ROM31に記憶された1枚目の紙
幣Bの金種の紙幣Bの基準透過画像明度パターンデー
タ、基準透過画像色度パターンデータおよび基準反射画
像色度パターンデータを読み出し、紙幣Bの透過画像明
度パターンデータ、透過画像色度パターンデータおよび
反射画像色度パターンデータと比較して、2枚目の紙幣
Bが受け入れ可能か否か、2枚目の紙幣Bの金種が1枚
目の紙幣Bの金種と一致しているか否かおよび紙幣Bが
一枚づつ、吸引管2によってめくり取られているか否か
を判別する。その結果、2枚目の紙幣Bの金種が1枚目
の紙幣Bの金種と一致しており、かつ、吸引管2によ
り、二枚以上の紙幣Bがめくり取られていないと判別し
たときは、コントロールユニット30は、RAM32に
記憶されている紙幣Bの計数枚数を1枚だけ増大させ
る。これに対して、2枚目の紙幣Bの金種が1枚目の紙
幣Bの金種と一致していないか、あるいは、吸引管2に
より、二枚以上の紙幣Bがめくり取られていると判別し
たときは、コントロールユニット30は、作動停止信号
を、ポンプモータ制御手段34およびモータ5に出力し
て、ポンプモータ13およびモータ5の駆動を停止させ
るとともに、表示手段39に、それまでの計数結果と計
数を中止する旨を表示させる。表示手段39の表示にし
たがって、オペレータが、リセット手段38を操作する
と、リセット手段38から、コントロールユニット30
にリセット信号が出力される。コントロールユニット3
0は、リセット手段38からリセット信号を受けると、
ホルダーモータ15に復帰信号を出力して、ホルダーモ
ータ15を駆動させ、ホルダー1を計数位置から待機位
置に復帰させるとともに、表示手段39の表示を消去さ
せ、紙幣計数機を計数開始前の状態に復帰させる。さら
に、回転筒3の回転にともなって、紙幣1を吸引した吸
引管2が、紙幣Bを、ホルダー1にセットされた紙幣B
の束からめくり取りつつ、吸引領域S外に移動した後、
再び、次の吸引管2が、吸引領域S内に移動して来て、
全く同様にして、3枚目の紙幣Bが、吸引管2によって
吸引され、めくり取られる。2枚目の紙幣Bと全く同様
にして、カラーセンサ22によって、紙幣Bの透過画像
および反射画像のパターンデータが生成され、演算回路
35によって、紙幣Bの透過画像および反射画像のR/
Gデータ、B/GデータおよびRデータが生成されて、
RAM32内に記憶される。コントロールユニット30
は、2枚目の紙幣Bと全く同様にして、RAM32に記
憶された紙幣Bの透過画像および反射画像のR/Gデー
タ、B/GデータおよびGデータに基づいて、紙幣Bの
透過画像明度パターンデータ、透過画像色度パターンデ
ータおよび反射画像色度パターンデータを生成して、さ
らに、ROM31に記憶された1枚目の紙幣Bの金種の
紙幣Bの基準透過画像明度パターンデータ、基準透過画
像色度パターンデータおよび基準反射画像色度パターン
データを読み出し、紙幣Bの透過画像明度パターンデー
タ、透過画像色度パターンデータおよび反射画像色度パ
ターンデータと比較して、3枚目の紙幣Bが受け入れ可
能か否か、3枚目の紙幣Bの金種が1枚目の紙幣Bの金
種と一致しているか否かおよび紙幣Bが一枚づつ、吸引
管2によってめくり取られているか否かを判別する。以
下、同様の動作が繰り返され、紙幣Bの金種および二枚
以上の紙幣Bがめくり取られていないかが判別されつ
つ、帯封により束にされて、ホルダー1のセットされた
紙幣Bの枚数が計数される。本実施態様においては、紙
幣Bは、以下のようにして、計数されるように構成され
ている。1枚の紙幣Bが、時計方向に、自転しつつ、軸
4まわりに、反時計方向に、公転する吸引管2の吸引口
2aにより、吸引され、めくり取られると、回転筒3の
回転にともない、紙幣Bを吸引している吸引管2は、吸
引領域S外に移動し、次の吸引管2が、ホルダー1にセ
ットされた紙幣Bに対向する吸引領域S内に移動して来
る。しかし、次の吸引管2の吸引口2aが、ホルダー1
にセットされた紙幣Bの表面に正対するまでは、その吸
引管2により、その紙幣Bは吸引されないから、圧力セ
ンサ18によって検出される吸引通路10および中空の
軸4内の圧力は上昇し、次の吸引管2の吸引口2aが、
その紙幣Bの表面に正対してはじめて、その紙幣Bが、
次の吸引管2の吸引口2aによって、吸引され、圧力セ
ンサ18によって検出される吸引通路10および中空の
軸4内の圧力が低下する。そして、回転筒3の回転にと
もなって、紙幣1を吸引した吸引管2が、紙幣Bを、ホ
ルダー1にセットされた紙幣Bの束からめくり取りつ
つ、吸引領域S外に移動した後、再び、次の吸引管2
が、吸引領域S内に移動して来て、同様にして、圧力セ
ンサ18により検出される吸引通路10および中空の軸
4内の圧力が、まず上昇し、その吸引管2の吸引口2a
が、ホルダー1にセットされた紙幣Bの表面に正対した
位置に達し、その紙幣Bを吸引して初めて、吸引通路1
0および中空の軸4内の圧力が低下する。このように、
回転筒3が回転して、吸引管2の吸引口2aが、1枚の
紙幣Bを吸引して、めくり取るたびに、同様な吸引通路
11および中空の軸4内の圧力変動が繰り返して生ず
る。このようにして、吸引管2の吸引口2aが、1枚の
紙幣Bを吸引して、めくり取るたびに、圧力センサ18
により検出された吸引通路10および中空の軸4内の圧
力は変動する。したがって、コントロールユニット30
は、圧力センサ18から入力された圧力信号をモニター
して、圧力センサ18により検出された吸引通路10お
よび中空の軸4内の圧力変動に基づいて、紙幣Bの計数
枚数を算出し、RAM32に記憶させる。同時に、コン
トロールユニット30は、磁気センサ25が、回転筒3
の外周部に形成された作動片24を検出し、検出信号を
出力した回数をカウントして、紙幣Bの枚数を計数し、
RAM42に紙幣Bの枚数を記憶させる。こうして、回
転筒3の回転にともなって、次々に、吸引管2の吸引口
2aにより、紙幣Bが1枚ずつ、吸引されて、めくり取
られ、ホルダー1から紙幣Bがなくなると、紙幣Bは、
もはや、吸引管2の吸引口2aにより吸引されないか
ら、圧力センサ18によって検出される吸引通路10お
よび中空の軸4内の圧力は、上昇することになる。その
結果、圧力センサ18入力された圧力信号レベルが、所
定レベル以上に達したことを検出すると、コントロール
ユニット30は、計数終了信号を、ポンプモータ制御手
段34およびモータ5に出力し、ポンプモータ13の駆
動を停止させ、モータ5の駆動を停止させるとともに、
RAM32から紙幣Bの計数枚数を読み出し、表示手段
39に、計数結果を表示させる。RAM32には、圧力
センサ18により検出された吸引通路10および中空の
軸4内の圧力変動に基づき算出された紙幣Bの計数枚数
と、コントロールユニット30が、磁気センサ25から
入力された作動片24の検出信号を出力した回数をカウ
ントして得た紙幣Bの計数枚数が記憶されており、両者
が一致しないことがあり得るが、そのときは、コントロ
ールユニット30は、圧力センサ18により検出された
吸引通路10および中空の軸4内の圧力変動に基づき算
出された紙幣Bの計数枚数を、計数結果として、表示手
段39に表示させる。同時に、コントロールユニット3
0は、入力手段37によって入力され、RAM32に記
憶されている紙幣Bの設定枚数を読み出し、RAM32
から読み出した設定枚数と比較し、両者が一致したとき
は、ホルダーモータ15に復帰信号を出力して、ホルダ
ーモータ15を駆動させ、ホルダー1を計数位置から待
機位置に復帰させるとともに、表示手段39に、紙幣B
の計数枚数が設定枚数に一致した旨を表示させる。これ
に対して、紙幣Bの計数枚数が設定枚数と一致しなかっ
たときは、コントロールユニット30は、ホルダーモー
タ15に復帰信号を出力することなく、表示手段39
に、紙幣Bの計数枚数が設定枚数に一致しなかった旨を
表示させる。表示手段39の表示にしたがって、オペレ
ータが、リセット手段38を操作すると、リセット手段
38から、コントロールユニット30にリセット信号が
出力される。コントロールユニット30は、リセット手
段38からリセット信号を受けると、ホルダーモータ1
5に復帰信号を出力して、ホルダーモータ15を駆動さ
せ、ホルダー1を計数位置から待機位置に復帰させると
ともに、表示手段39の表示を消去させ、紙幣計数機を
計数開始前の状態に復帰させる。本実施態様によれば、
第1の所定のタイミングで、第1の光源20から発せら
れ、紙幣Bを透過した光を、カラーセンサ22によって
光電的に検出して得た紙幣Bの透過画像のパターンデー
タおよび第2の所定のタイミングで、第2の光源21か
ら発せられ、紙幣Bの裏面によって反射された光を、カ
ラーセンサ22によって光電的に検出して得た紙幣Bの
反射画像のパターンデータに基づいて、紙幣BのR/G
データ、B/GデータおよびRデータを生成して、RA
M32に記憶させ、RAM32に記憶された紙幣BのR
/Gデータ、B/GデータおよびRデータに基づいて、
コントロールユニット30が、紙幣Bの透過画像明度パ
ターンデータ、透過画像色度パターンデータおよび反射
画像色度パターンデータを生成し、1枚目の紙幣Bにつ
いては、ROM31に記憶された各金種の紙幣Bの基準
透過画像明度パターンデータ、基準透過画像色度パター
ンデータおよび基準反射画像色度パターンデータを読み
出して、紙幣Bの透過画像明度パターンデータ、透過画
像色度パターンデータおよび反射画像色度パターンデー
タと比較し、紙幣Bが受け入れ可能か否か、受け入れ可
能なときは、その金種を判別するとともに、紙幣Bが一
枚づつ、吸引管2によってめくり取られているか否かを
判別し、2枚目以降の紙幣Bについては、コントロール
ユニット30は、ROM31に記憶された1枚目の紙幣
Bの金種の紙幣Bの基準透過画像明度パターンデータ、
基準透過画像色度パターンデータおよび基準反射画像色
度パターンデータを読み出して、1枚目の紙幣Bと全く
同様にして生成した紙幣Bの透過画像明度パターンデー
タ、透過画像色度パターンデータおよび反射画像色度パ
ターンデータと比較し、紙幣Bが受け入れ可能か否か、
受け入れ可能なときはその金種を判別するとともに、紙
幣Bが一枚づつ、吸引管2によってめくり取られている
か否かを判別している。したがって、従来のように、単
に、透過光を、イメージセンサによって光電的に検出し
て、紙幣の濃度パターンを生成し、紙幣の濃度パターン
を各金種の紙幣の基準濃度パターンと比較して、紙幣が
受け入れ可能か否か、紙幣の金種および紙幣が一枚づ
つ、吸引管によって吸引されているか否かを判別する場
合に比して、大幅に高精度で、紙幣Bが受け入れ可能か
否か、紙幣Bの金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引管2
によって吸引されて、めくり取られているか否かを判別
することができる。紙幣Bが受け入れ可能か否か、紙幣
Bの金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引管によってめく
り取られているか否かを判別する際、紙幣BのR/Gデ
ータ、B/GデータおよびGデータのみを用いているた
め、取り扱うデータ量を減少させることができ、判別時
間を短縮させることが可能になる。図7は、本発明の別
の実施態様にかかる紙幣判別装置を含む紙幣計数機の検
出系、駆動系、制御系、入力系および表示系のブロック
ダイアグラムである。図7に示されるように、本実施態
様においては、カラーセンサ22と集光レンズ23の位
置を調整する光学系位置調整手段50が設けられてい
る。すなわち、カラーセンサ22は、第1の光源20か
ら発せられ、紙幣Bを透過した光の一部および第2の光
源21から発せられ、紙幣Bの裏面によって反射された
光の一部を、集光レンズ23を介して、受光するように
構成されているため、カラーセンサ22と集光レンズ2
3の位置を調整することによって、カラーセンサ22に
より、紙幣Bの透過光および反射光を光電的に検出し
て、アナログパターンデータを生成する紙幣Bの領域を
選択することが可能になる。したがって、本実施態様に
おいては、カラーセンサ22と集光レンズ23の位置を
調整して、一万円札の基準透過画像明度データ、基準透
過画像色度データおよび基準反射画像色度データの存在
する領域、五千円札の基準透過画像明度データ、基準透
過画像色度データおよび基準反射画像色度データの存在
する領域ならびに千円札の基準透過画像明度データ、基
準透過画像色度データおよび基準反射画像色度データの
存在する領域が重なり合わないように、かつ、これらの
領域と、二枚の一万円札、五千円札、千円札が、同時に
吸引管2によってめくり取られた場合における透過画像
明度データおよび透過画像色度データが存在する領域
が、互いに重なり合わないように、カラーセンサ22に
より、紙幣Bの透過光および反射光を光電的に検出し
て、アナログパターンデータを生成する紙幣Bの領域を
選択することによって、紙幣Bの判別精度を向上させる
ことができるように構成されている。本発明は、以上の
実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載
された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それら
も本発明の範囲内に包含されるものであることがいうま
でもない。たとえば、前記実施態様においては、あらか
じめ、各金種の紙幣のGデータに基づき、基準透過画像
明度パターンデータを求めるとともに、R/Gデータお
よびB/Gデータに基づき、基準透過画像色度パターン
データおよび基準反射画像色度パターンデータを求め
て、ROM31に記憶させておき、紙幣Bの透過光のG
データに基づく透過画像明度パターンデータならびにR
/GデータおよびB/Gデータに基づく透過画像色度パ
ターンデータおよび反射画像色度パターンデータと比較
をして、紙幣Bが受け入れ可能か否か、受け入れ可能な
ときは、その金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引管2に
より吸引されて、めくり取られているか否かを判別して
いるが、R、G、Bの任意の一色に対応する色データに
基づき、基準透過画像明度パターンデータを生成して、
ROM31に記憶させ、対応する紙幣Bの透過光の色デ
ータに基づく透過画像明度パターンデータと比較をする
とともに、R、G、Bの任意の一色に対応する色データ
によって、他の二色に対応する色データを除算して得た
データに基づいて、基準透過画像色度パターンデータお
よび基準反射画像色度パターンデータを求めて、ROM
31に記憶させておき、紙幣Bの透過光および反射光の
対応する色データによって、他の二色に対応する色デー
タを除算して得たデータに基づく透過画像色度パターン
データおよび反射画像色度パターンデータと比較して、
紙幣Bが受け入れ可能か否か、受け入れ可能なときは、
その金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引管2により吸引
されて、めくり取られているか否かを判別するようにし
てもよい。また、前記実施態様においては、あらかじ
め、各金種の紙幣のR/GデータおよびB/Gデータに
基づいて、基準透過画像色度パターンデータおよび基準
反射画像色度パターンデータを求めて、ROM31に記
憶させておき、紙幣Bの透過画像明度パターンデータと
各金種の紙幣の基準透過画像明度パターンデータとを比
較するとともに、紙幣Bの透過光のR/Gデータおよび
B/Gデータに基づく透過画像色度パターンデータおよ
び紙幣Bの反射光のR/GデータおよびB/Gデータに
基づく反射画像色度パターンデータと基準透過画像色度
パターンデータおよび基準反射画像色度パターンデータ
を比較して、紙幣Bが受け入れ可能か否か、受け入れ可
能なときは、その金種および紙幣Bが一枚づつ、吸引管
2により吸引されて、めくり取られているか否かを判別
しているが、R、G、Bの任意の二色に対応する色デー
タを加算して得た各金種の紙幣の基準透過画像色度パタ
ーンデータおよび基準反射画像色度パターンデータをR
OM31に記憶させておき、演算回路35によって、紙
幣Bの透過光のR、G、Bの基準透過画像色度パターン
データおよび基準反射画像色度パターンデータを生成す
るのに用いた二色に対応する色データを加算させて、透
過画像色度パターンデータおよび反射画像度パターンデ
ータを生成し、紙幣Bの透過画像明度パターンデータと
各金種の紙幣の基準透過画像明度パターンデータを比較
するとともに、紙幣Bの透過画像色度パターンデータお
よび反射画像色度パターンデータと各金種の紙幣の基準
透過画像色度パターンデータおよび基準反射画像色度パ
ターンデータとを比較して、紙幣Bが受け入れ可能か否
か、受け入れ可能なときは、その金種および紙幣Bが一
枚づつ、吸引管2によって吸引されて、めくり取られて
いるか否かを判別するようにしてもよい。さらに、前記
実施態様においては、あらかじめ、各金種の紙幣のR/
GデータおよびB/Gデータに基づいて、基準透過画像
色度パターンデータおよび基準反射画像色度パターンデ
ータを求めて、ROM31に記憶させておき、紙幣Bの
透過画像明度パターンデータと各金種の紙幣の基準透過
画像明度パターンデータとを比較するとともに、紙幣B
の透過光のR/GデータおよびB/Gデータに基づく透
過画像色度パターンデータおよび紙幣Bの反射光のR/
GデータおよびB/Gデータに基づく反射画像色度パタ
ーンデータと基準透過画像色度パターンデータおよび基
準反射画像色度パターンデータとを比較して、紙幣Bが
受け入れ可能か否か、受け入れ可能なときは、その金種
および紙幣Bが一枚づつ、吸引管2により吸引されて、
めくり取られているか否かを判別しているが、R、G、
Bの任意の一色に対応する色データを、R、G、Bの任
意の二色に対応する色データから減算して得た各金種の
紙幣の基準透過画像色度パターンデータおよび基準反射
画像色度パターンデータをROM31に記憶させてお
き、演算回路35によって、基準透過画像色度パターン
データおよび基準反射画像色度パターンデータを生成す
るのに用いたR、G、Bの一色に対応する色データを、
R、G、Bの他の二色に対応する色データから減算し
て、透過画像色度パターンデータおよび反射画像色度パ
ターンデータを生成し、紙幣Bの透過画像明度パターン
データと各金種の紙幣の基準透過画像明度パターンデー
タを比較するとともに、紙幣Bの透過画像色度パターン
データおよび反射画像色度パターンデータと各金種の紙
幣の基準透過画像色度パターンデータおよび基準反射画
像色度パターンデータとを比較して、紙幣Bが受け入れ
可能か否か、受け入れ可能なときは、その金種および紙
幣Bが一枚づつ、吸引管2によって吸引されて、めくり
取られているか否かを判別するようにしてもよい。ま
た、前記実施態様においては、磁気センサ25が作動片
24を検出してから、所定時間T1経過後に、第1の光
源20をオンして、紙幣Bの透過画像パターンデータを
生成し、その後、磁気センサ25が作動片24を検出し
てから、所定時間T2経過後に、第2の光源21をオン
して、紙幣Bの反射画像パターンデータを生成している
が、まず、第2の光源21をオンして、紙幣Bの反射画
像パターンデータを生成し、その後に、第1の光源20
をオンして、紙幣Bの透過画像パターンデータを生成す
るようにしてもよい。さらに、前記実施態様において
は、第1の光源20と第2の光源21を、異なるタイミ
ングでオンさせ、紙幣Bの透過画像パターンデータおよ
び反射画像パターンデータを生成しているが、カラーセ
ンサ22として、エリアセンサを用い、第1の光源20
から発せられた光により照射される紙幣Bの領域と、第
2の光源21から発せられた光により照射される紙幣B
の領域とが異なるように、第1の光源20および第2の
光源21を配置し、第1の光源20から発せられ、紙幣
Bを透過した光を受光するカラーセンサ22の受光領域
と、第2の光源21から発せられ、紙幣Bの裏面で反射
された光を受光するカラーセンサ22の受光領域とが異
なるように、カラーセンサ22を配置すれば、第1の光
源20と第2の光源21を、異なるタイミングでオンさ
せ、紙幣Bの透過画像パターンデータおよび反射画像パ
ターンデータを生成することは必ずしも必要ではない。
さらに、カラーセンサとして、エリアセンサを用いる代
わりに、2つの単一素子タイプのカラーセンサを用い、
一方で、紙幣Bの透過光を検出して、紙幣Bの透過画像
パターンデータを生成し、他方で、紙幣Bからの反射光
を検出して、紙幣Bの反射画像パターンデータを生成す
るようにしてもよい。また、前記実施態様においては、
圧力センサ18によって検出された吸引通路10および
中空の軸4内の圧力変動に基づき算出された紙幣Bの計
数枚数と、コントロールユニット30が、磁気センサ2
5から入力された作動片24の検出信号を出力した回数
をカウントして得た紙幣Bの計数枚数とを、RAM32
に記憶させ、両者が一致しないときは、圧力センサ18
により検出された吸引通路10および中空の軸4内の圧
力変動に基づき算出された紙幣Bの計数枚数を、計数結
果として、表示手段39に表示させているが、両者が一
致しないときに、コントロールユニット30が、磁気セ
ンサ25から入力された作動片24の検出信号を出力し
た回数をカウントして得た紙幣Bの計数枚数を、計数結
果として、表示手段39に表示させるようにしてもよ
い。さらに、前記実施態様においては、コントロールユ
ニット30が、磁気センサ25から入力された作動片2
4の検出信号を出力した回数をカウントして、紙幣Bの
計数枚数を算出しているが、圧力センサ18により検出
された吸引通路10および中空の軸4内の圧力変動に基
づいて、紙幣Bの計数枚数を算出する場合には、圧力セ
ンサ18によって検出され、出力される圧力変動信号
も、磁気センサ25によって検出され、出力される作動
片24の検出信号も、出力間隔は同一であるので、回転
筒3の外周部に作動片24を設けることも、磁気センサ
25を設けることも、必ずしも必要ではない。また、前
記実施態様においては、1枚目の紙幣Bの金種をRAM
32に記憶させ、2枚目以降の紙幣Bが受け入れ可能か
否かを、その金種がRAM32に記憶された1枚目の紙
幣Bの金種に一致するか否かによって、判別している
が、入力手段37に、計数すべき紙幣Bの金種を入力し
て、RAM32に記憶させ、紙幣Bの金種が、入力手段
37によって入力された金種と一致するか否かにより、
紙幣Bが受け入れ可能か否かを判別するようにしてもよ
い。その場合には、ROM31からは、入力手段37に
よって入力された金種の基準透過画像明度パターンデー
タ、基準透過画像色度パターンデータおよび基準反射画
像色度パターンデータを読み出して、紙幣Bの透過画像
明度パターンデータ、透過画像色度パターンデータおよ
び反射画像色度パターンデータと比較すれば十分であ
る。また、前記実施態様においては、図3および図4に
示されるように、カラーセンサ22によって光電的に検
出した紙幣Bの透過光および反射光のパターンデータ
を、A/Dコンバータ33によってディジタル化した
後、ディジタルタイプの演算回路35によって、Gデー
タの生成、R/Gデータの生成およびB/Gデータの生
成をおこない、RAM32に記憶するように構成されて
いるが、カラーセンサ22によって光電的に検出した紙
幣Bの透過光および反射光のパターンデータを、演算増
幅器などを利用したアナログタイプの演算回路によっ
て、アナログタイプのGデータ、R/Gデータの生成お
よびB/Gデータの生成をおこない、その後に、A/D
コンバータ33によってディジタル化し、RAM32に
記憶するように構成することもできる。さらに、前記実
施態様においては、カラーセンサ22として、単一素子
タイプのカラーセンサを用いているが、単一素子タイプ
のカラーセンサを用いることは必ずしも必要でない。ま
た、前記実施態様においては、紙幣Bの金種を、紙幣B
の透過画像色度パターンデータのみに基づいて、判別し
ているが、透過画像色度パターンデータに加えて、反射
画像色度パターンデータおよび/または透過画像明度パ
ターンデータをも用いて、紙幣Bの金種を判別するよう
にしてもよい。さらに、前記実施態様においては、磁気
センサ25が作動片24を検出してから、所定時間T1
が経過した後に、第1の光源20を発光させ、磁気セン
サ25が作動片24を検出してから、所定時間T2が経
過した後に、第2の光源21を発光させて、カラーセン
サ22によって、紙幣Bの透過光および反射光を検出し
ているが、第1の光源20および第2の光源21に代え
て、R成分の光を発するR光源と、G成分の光を発する
G光源と、B成分の光を発するB光源と、これらのをR
光源、G光源およびB光源を、短い時間間隔で時分割発
光させるタイミング制御手段を設けるとともに、カラー
センサ22に代えて、フォトセンサを設けて、R光源、
G光源およびB光源を時分割発光させるのと同期して、
タイミング制御手段によって、フォトセンサが受光して
生成された紙幣Bの透過光および反射光のパターンデー
タを、R成分、G成分およびR成分に分割するようにし
てもよい。さらに、本明細書において、手段とは、必ず
しも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能
が、ソフトウエアによって実現される場合も包含する。
また、一つの手段の機能が二以上の物理的手段により実
現されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手段に
より実現されてもよい。
【発明の効果】本発明によれば、帯封により束にされ、
ホルダーにセットされた所定枚数の紙幣を一枚づつ、吸
引して、めくり取りながら、計数する際、精度良く、金
種の異なる紙幣や偽造紙幣などの受け入れ不能紙幣を検
出するとともに、紙幣が一枚づつ、吸引されているか否
かを判別することのできる紙幣判別装置を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる紙
幣計数機の紙幣判別装置の略平面図である。
【図2】図2は、図1の縦断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施態様にかかる紙幣計数機
の検出系、駆動系、制御系、入力系および表示系のブロ
ックダイアグラムである。
【図4】図4は、演算回路のブロックダイアグラムであ
る。
【図5】図5は、カラーセンサが紙幣の透過光を光電的
に検出することによって得られた多数の一万円札、五千
円札および千円札の明度パターンデータおよび色度パタ
ーンデータを、出力電圧の形で、プロットをして得たグ
ラフである。
【図6】図6は、一万円札の明度データが存在する領
域、一万円札の色度データが存在する領域、二枚の五千
円札が同時にめくり取られた場合の明度データが存在す
る領域およびその領域に対応する二枚の五千円札が同時
にめくり取られた場合の色度データが存在する領域の関
係を示すグラフである。
【図7】図7は、本発明の別の実施態様にかかる紙幣判
別装置を含む紙幣計数機の検出系、駆動系、制御系、入
力系および表示系のブロックダイアグラムである。
【符号の説明】
1 ホルダー 1a 載置板 1b 押え板 1c ホルダーの軸 2 吸引管 2a 吸引管の吸引口 2b 吸引管のキャップ 3 回転筒 4 回転筒の軸 5 モータ 6 吸引管の軸 10 吸引通路 12 真空ポンプ 13 ポンプモータ 14 連通路 15 ホルダーモータ 18 圧力センサ 20 光源 22 カラーセンサ 23 集光レンズ 24 作動片 25 磁気センサ 26 ホルダーセンサ 30 コントロールユニット 31 ROM 32 RAM 33 A/Dコンバータ 34 ポンプモータ制御手段 35 演算回路 36 スタートスイッチ 37 入力手段 38 リセット手段 39 表示手段 40 Rデータ生成部 41 Gデータ生成部 42 Bデータ生成部 43 R/Gデータ生成部 44 B/Gデータ生成部 50 光学系位置調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 7/12 G07D 9/04 401 G06M 9/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計数すべき紙幣の束を保持するホルダー
    と、中空軸のまわりに回転可能な回転筒と、前記回転筒
    を回転させるモータ手段と、前記回転筒の上面上に、前
    記中空軸のまわりに、互いに等しい角度を隔て、かつ、
    前記中空軸から等距離に、突出するように形成され、前
    記回転筒と同期して回転可能な複数の吸引管であって、
    少なくとも一つの吸引口を有する複数の吸引管と、前記
    中空軸内に真空圧を供給する真空ポンプ手段と、前記複
    数の吸引管のうち、前記ホルダーに保持された紙幣に対
    向する所定の領域内に位置する吸引管のみが、前記中空
    軸の内部と連通するように配置された連通手段と、前記
    真空ポンプ手段により供給された真空圧によって、前記
    吸引口によって吸引された紙幣の一方の面に向けて、光
    を発する第1の光源と、前記真空ポンプ手段により供給
    された真空圧によって、前記吸引口により吸引された紙
    幣の他方の面に向けて、光を発する第2の光源と、前記
    第1の光源から発せられ、紙幣を透過した光を光電的に
    検出し、紙幣のカラーデータを生成するとともに、前記
    第2の光源から発せられ、紙幣の他方の面により反射さ
    れた光を光電的に検出し、紙幣のカラーデータを生成す
    るカラーセンサと、前記カラーセンサによって生成され
    たカラーデータに基づき、前記吸引口によって吸引され
    た紙幣の透過画像のR、G、Bに対応する透過画像色デ
    ータおよび反射画像のR、G、Bに対応する反射画像色
    データを生成する演算手段と、計数すべき紙幣の各金種
    のR、G、Bに対応する基準透過画像色度データ、基準
    透過画像明度データおよび基準反射画像色度データを記
    憶するメモリ手段と、少なくとも前記演算手段により生
    成されたR、G、Bに対応する前記透過画像色データに
    基づき、前記紙幣の透過画像色度データを算出し、前記
    メモリ手段に記憶された基準透過画像色度データと比較
    して、前記紙幣が受け入れ可能か否かおよび前記紙幣の
    金種を判別するとともに、前記演算手段により生成され
    たR、G、Bに対応する任意の一色の前記透過画像色デ
    ータ、前記紙幣の前記透過画像色度データおよび前記反
    射画像色度データと、前記メモリ手段に記憶された前記
    基準透過画像明度データ、前記基準透過画像色度データ
    および基準反射画像色度データとを比較して、紙幣が一
    枚づつ、前記吸引口によって吸引されているか否かを判
    別する判別手段を備えたことを特徴とするを紙幣計数機
    の紙幣判別装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段が、R、G、Bの任意の一
    色に対応する透過画像色データで、他の二色に対応する
    透過画像色データを除算して、前記透過画像色度データ
    を生成するとともに、R、G、Bの任意の一色に対応す
    る反射画像色データで、他の二色に対応する反射画像色
    データを除算して、前記反射画像色度データを生成し、
    前記メモリ手段が、R、G、Bの任意の一色に対応する
    透過画像色データであって、かつ、前記演算手段が他の
    二色に対応する透過画像色データを除算するのに用いた
    透過画像色データで、他の二色に対応する透過画像色デ
    ータを除算して得た計数すべき紙幣の各金種の基準透過
    画像色度データおよびR、G、Bの任意の一色に対応す
    る反射画像色データであって、かつ、前記演算手段が他
    の二色に対応する反射画像色データを除算するのに用い
    た反射画像色データで、他の二色に対応する反射画像色
    データを除算して得た計数すべき紙幣の各金種の基準反
    射画像色度データを記憶し、前記判別手段が、少なくと
    も前記演算手段により生成された前記紙幣の前記透過画
    像色度データと前記メモリ手段に記憶された各金種の基
    準透過画像色度データを比較して、紙幣が受け入れ可能
    か否かおよび紙幣の金種を判別するとともに、前記演算
    手段により生成されたR、G、Bに対応する任意の一色
    の前記透過画像色データ、前記紙幣の前記透過画像色度
    データおよび反射画像色度データと、前記メモリ手段に
    記憶された基準透過画像明度データ、基準透過画像色度
    データおよび基準反射画像色度データとを比較して、紙
    幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引されているか否
    かを判別するように構成されたことを特徴とする請求項
    1に記載の紙幣計数機の紙幣判別装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段が、R、G、Bの任意の一
    色に対応する透過画像色データを、他の二色に対応する
    透過画像色データから減算して、透過画像色度データを
    生成するとともに、R、G、Bの任意の一色に対応する
    反射画像色データを、他の二色に対応する反射画像色デ
    ータから減算して、反射画像色度データを生成し、前記
    メモリ手段が、R、G、Bの任意の一色に対応する透過
    画像色データであって、かつ、前記演算手段が他の二色
    に対応する透過画像色データを減算するのに用いた透過
    画像色データを、他の二色に対応する透過画像色データ
    から減算して得た計数すべき紙幣の各金種の基準透過画
    像色度データおよびR、G、Bの任意の一色に対応する
    反射画像色データであって、かつ、前記演算手段が他の
    二色に対応する反射画像色データを減算するのに用いた
    反射画像色データを、他の二色に対応する反射画像色デ
    ータから減算して得た計数すべき紙幣の各金種の基準反
    射画像色度データを記憶し、前記判別手段が、少なくと
    も前記演算手段によって生成された紙幣の前記透過画像
    色度データと前記メモリ手段に記憶された前記基準透過
    画像色度データを比較して、紙幣が受け入れ可能か否
    か、紙幣の金種を判別するとともに、前記演算手段によ
    り生成されたR、G、Bに対応する任意の一色の前記透
    過画像色データ、前記紙幣の前記透過画像色度データお
    よび前記反射画像色度データと、前記メモリ手段に記憶
    された基準透過画像明度データ、基準透過画像色度デー
    タおよび基準反射画像色度データとを比較して、紙幣が
    一枚づつ、前記吸引口によって吸引されているか否かを
    判別するように構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の紙幣計数機の紙幣判別装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段が、R、G、Bの任意の二
    色に対応する透過画像色データを加算して、透過画像色
    度データを生成するとともに、R、G、Bの任意の二色
    に対応する反射画像色データを加算して、反射画像色度
    データを生成し、前記メモリ手段が、R、G、Bの任意
    の二色に対応する透過画像色データであって、かつ、前
    記演算手段が前記透過画像色度データを生成するのに用
    いた透過画像色データを加算して得た計数すべき紙幣の
    各金種の基準透過画像色度データおよびR、G、Bの任
    意の二色に対応する反射画像色データであって、かつ、
    前記演算手段が前記反射画像色度データを生成するのに
    用いた反射画像色データを加算して得た計数すべき紙幣
    の各金種の基準反射画像色度データを記憶し、前記判別
    手段が、少なくとも前記演算手段により生成された紙幣
    の前記透過画像色度データと、前記メモリ手段に記憶さ
    れた前記基準透過画像色度データを比較して、紙幣が受
    け入れ可能か否か、紙幣の金種を判別するとともに、前
    記演算手段によって生成されたR、G、Bに対応する任
    意の一色の前記透過画像色データ、前記紙幣の前記透過
    画像色度データおよび前記反射画像色度データと、前記
    メモリ手段に記憶された基準透過画像明度データ、基準
    透過画像色度データおよび基準反射画像色度データとを
    比較して、紙幣が一枚づつ、前記吸引口によって吸引さ
    れているか否かを判別するように構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の紙幣計数機の紙幣判別装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記第1の光源および/または
    前記第2の光源から光を発せさせるタイミングを設定可
    能な入力手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか1項に記載の紙幣計数機の紙幣判別装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記カラーセンサの位置を調整
    可能なセンサ位置調整手段を備えたことを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれか1項に記載の紙幣計数機の紙
    幣判別装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の光源と前記第2の光源が、異
    なるタイミングで、光を発するように構成されたことを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の紙
    幣計数機の紙幣判別装置。
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