JPH029420Y2 - - Google Patents

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JPH029420Y2
JPH029420Y2 JP1987082791U JP8279187U JPH029420Y2 JP H029420 Y2 JPH029420 Y2 JP H029420Y2 JP 1987082791 U JP1987082791 U JP 1987082791U JP 8279187 U JP8279187 U JP 8279187U JP H029420 Y2 JPH029420 Y2 JP H029420Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は紙幣計数機に係わり、特に計数動作を
円滑かつ効率的に行うことを可能とした紙幣計数
機の判別計数制御装置に関するものである。
「従来の技術」 銀行等の金融機関で使用される紙幣計数機は、
公転しながら自転する吸引軸内の真空圧により、
紙幣を1枚ずつ吸着してめくり取りながら計数を
行なうと共に、計数中の紙幣に異なる金種の紙幣
が混入しているか否かをチエツクする機能を有し
ており、異金種紙幣を検出した場合には計数動作
が停止するようになつている。
この種の従来の紙幣計数機において異金種紙幣
を判別する方式として、紙幣の外形寸法の相違に
よつて判別する方式が公知である。また、従来の
他の判別方式として、本出願人が先に出願して特
許された「紙幣類計数機」(特許第1167062号)に
使用された判別方式があり、該「紙幣類計数機」
では、紙幣の特定箇所(スポツト)のパターンを
光学的に読取つて金種および表裏の判別を行なつ
ている。そして、このような紙幣計数機において
紙幣の計数及び金種・表裏判別を実行させる場合
には、オペレータが計数動作開始前に、計数時に
金種・表裏判別を実行させるか計数のみを実行さ
せるかのモード選択用の判別モードスイツチを
ONとすることにより、計数動作を開始して金
種・表裏の判別を行つている。
一方、該紙幣計数機は上述したような紙幣の計
数・金種判別・表裏判別に使用される他に、例え
ば小切手等の有価証券類、宝クジ等の紙葉類を単
に計数する場合にも使用されている。この場合に
は、判別モードスイツチをOFFとすることによ
り、計数のみを行つている。
「考案が解決しようとする問題点」 ところで、前述した従来の紙幣計数機にあつて
は次のような問題があつた。
ホルダに装填した紙幣束中に多数の異金種紙
幣が混入している場合、計数中において異金種
紙幣が検出される度に計数動作が頻繁に停止す
るため、計数業務に支障を来たす。
例えば紙幣計数業務の合間に前記有価証券
類・宝クジ等の紙葉類を単に計数する場合、係
員が多忙あるいは過誤等から判別モードスイツ
チOFFに切換えることを忘れることがあり、
このような場合が生ずると1枚目の紙葉類が計
数された時点で判別異常と判定され、計数が中
断するという不具合が発生する。
本考案は前記問題点を有効に解決するもので、
紙幣束中に異金種紙幣が多数混入している場合、
あるいは紙幣計数動作から有価証券等の紙葉類計
数動作へ移行した場合等において計数動作を円滑
かつ効率的に行うことができる紙幣計数機の判別
計数制御装置を提供することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本考案は、ホルダに
装填された紙幣を吸引軸に吸着させて一枚ずつめ
くり取りながら計数する紙幣計数機において、紙
幣の表面に光線を照射する投光手段と、前記吸引
軸に吸着された紙幣の表面で反射した光線を検出
して紙幣の表面パターンを直線状に読取る受光手
段と、計数時における金種判別を行うことを設定
するための金種モード選択手段と、計数時におけ
る金種判別及び表裏判別を行うことを設定するた
めの表裏モード選択手段と、前記金種モード選択
手段または表裏モード選択手段の何れかをONと
した場合は計数時に金種判別のみを行うか又は計
数時に金種判別及び表裏判別の両方を行う一方、
前記金種モード選択手段及び表裏モード選択手段
の両方をOFFとした場合は計数のみを行う制御
手段と、前記金種判別のみを行う場合または金種
判別及び表裏判別の両方を行う場合は、前記受光
手段の出力に基づき1枚目の紙幣の金種または金
種及び表裏を判別した後、該1枚目の紙幣の判別
結果を基準として2枚目以降の紙幣の金種または
金種及び表裏を判別する判別手段とを具備すると
を特徴とする。
「作用」 本考案によれば、金種モード選択手段または表
裏モード選択手段の一方をONとした時は、計数
時に金種判別が実行されるか又は計数時に金種判
別及び表裏判別が実行される。この場合、1枚目
の紙幣の判別結果を基準として2枚目以降の紙幣
の金種を判別または金種及び表裏を判別するた
め、計数開始前の紙幣の金種設定動作が不要とな
ると共に、金種設定手段を特別に設ける必要が無
い。また、金種モード選択手段及び表裏モード選
択手段の両方共OFFとした時は、計数のみが実
行される。これにより、ホルダに装填された紙幣
束中に多数の異金種紙幣が混入している場合、あ
るいは紙幣計数の合間に有価証券等の紙葉類の計
数を行う場合等においても計数動作を円滑かつ効
率的に行うことができる。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第7図
に基づいて説明する。
まず、第1図ないし第3図に従つて紙幣計機構
の構成を説明すれば、この計数機構は、紙幣Sを
ホルダ1に載せてこのホルダ1を軸2を中心とし
て水平旋回させることにより、第1図実線で示す
計数位置、あるいは第1図鎖線で示す待機位置に
移動させ、ホルダ1が計数位置にあるときに、回
転筒3を軸4を中心として第1図反時計方向に回
転させながら、回転筒3上の吸引軸5を軸6を中
心として時計方向に回転させ、この吸引軸5内に
真空圧を作用させてホルダ1上の紙幣Sを一枚ず
つめくり取りながら計数を行なうとともに、後述
する投光器から紙幣Sの表面に照射した光線の反
射光を受光器で読取つて紙幣の判別を行なうよう
にした基本構成となつている。
前記ホルダ1には、紙幣Sを裏側(吸引軸5の
反対側)から支える台板1aが設けられており、
この台板1aの表面には、紙幣Sの先端部を裏側
から押し上げて傾斜させる突起1bが設けられて
いる。そして、この突起1bは、紙幣Sの枚数
(集積厚さ)の相違によるパターン読取り誤差を
補正する機能を有している。また、台板1a表面
には、反射面1cが形成されており、この反射面
1cは、紙幣Sの枚数の相違による光線反射率の
誤差を補正する機能を有している。
なお、前記反射面1cの光線反射率は、次のよ
うにして決定される。
すなわち、紙幣Sが多数枚集積されている状態
では、台板1の反射面1cの光線反射率にかかわ
らず、紙幣Sの表面から一定のレベルの反射光が
得られるが、紙幣Sの枚数が少なくなるにしたが
つて、紙幣Sを透過する光の量が増加し、紙幣S
の表面からの反射光が反射面1cの光線反射率の
影響を受け易くなる。従つて、反射面1cは、複
数枚の紙幣を重ねた場合と同様の反射率を有する
ことが必要とされる。そして、反射面1cに所定
の反射率を与えるためには、台板1の表面に、複
数枚の紙(光線透過率が紙幣に類似する紙)を貼
付することが理想とされるが、例えば、台板1の
表面を着色刷ることにより、あるいは、台板1の
表面にゴム、プラスチツクなどの板を貼付するこ
とにより、必要な光線反射率を得ることができ
る。
前記回転筒3および吸引軸5の軸4,6は、第
3図に示すように中空状に形成されるとともに、
吸入管路7を介して真空ポンプ8の吸入ポート9
に接続されており、この真空ポンプ8の真空圧が
前記吸引軸5の外周の一部に設けた開口部10を
介して紙幣Sに作用することにより、吸引軸5に
紙幣Sが吸着されるようになつている。また、前
記吸入管路7の途中にはバキユームスイツチ11
が設けられており、このバキユームスイツチ11
は、吸入管路7内の真空圧が紙幣を吸着し得る程
度に上昇していることを検出している。
一方、前記真空ポンプ8の排気ポート12に
は、排気管路13が接続されており、この排気管
路13の先端には、紙幣Sの側面に排気を吹付け
て紙幣S相互の分離を容易にするための排気ノズ
ル14が設けられ、一方、排気管路13の途中に
は、紙幣の計数が行なわれていないときに排気を
放出口15に切換えて排気ノズル14からの騒音
の発生を防止するソレノイドバルブ16が設けら
れている。
また、前記回転筒3の外周には、磁性体からな
る作動片17が複数貼付されており、これらの作
動片17が磁気センサ18を作動させるか否かに
より、各吸引軸5が待機位置(開口部10が紙幣
に正対しかつ吸引軸5内が真空ポンプ8と連通さ
れる位置)にあるか、あるいは開始位置(開口部
10が紙幣に正対する直前の位置にあつて、かつ
吸引軸5内が真空ポンプ8から遮断される位置)
にあるかが検出されるようになつている。
なお、第3図符号19は回転筒3をベルト20
を介して駆動する計数モータ、符号21は真空ポ
ンプ8をベルト22を介して駆動するポンプモー
タ、符号23はホルダ1を旋回させるホルダモー
タ、符号24Aおよび24Bは、ホルダ1が閉位
置(吸引軸5に接近した位置)にあるか開位置
(吸引軸5から離間した位置)にあるかを検出す
るホルダ位置検出スイツチである。
さらに、回転筒3の近傍には、セパレータ25
が設けられており、このセパレータ25は、軸2
6に水平旋回自在に支持されるとともに、ばね2
7によつて第3図反時計方向に付勢され、さら
に、バツチソレノイド28に操作されて第3図時
計方向に旋回させられるようになつている。そし
て、このセパレータ25は、後述するように異金
種紙幣を検出したときにすでにめくり取られた紙
幣とまだめくり取られていない紙幣との間に挿入
されて両者を分離させる機能を有している。
次いで、金種および表裏の判別機構について説
明する。すなわち、この判別機構は、投光器29
から紙幣Sに照射した光線の反射光を受光器30
に入射させることにより、紙幣Sの表面のパター
ンを直線状に読取るようにしたもので、前記受光
器30は、紙幣S表面のパターンに応じた電気信
号を発生させる一次元イメージセンサ31と、こ
の一次元イメージセンサ31に前記反射光を集光
させる集光レンズ32とから構成されている。そ
して、前記一次元イメージセンサ31は後述する
判別制御回路から発せられるトリガ信号により作
動して、直線状にスキヤニングを行ない、紙幣表
面の特定の直線上における反射光量を電気信号に
変換して、紙幣表面のパターンに応じた波形の信
号を出力している。
また、この一実施例では、吸引軸5に吸着され
る部分の近傍でパターンを読取ることにより、紙
幣のしわ、折れぐせあるいは振動などによる測定
誤差の発生が防止されるようになつている。
次いで、第4図により、前記計数機構および判
別機構をそれぞれ操作する計数制御回路33およ
び判別制御回路34を説明する。
すなわち、計数制御回路33は、後述する計数
制御プログラム(第5図参照)等を記憶している
ROM35と、このROM35に記憶されている
プログラムに従つて書込み/読出しが行なわれた
各種データを記憶するためのRAM36と、これ
らを制御するCPU37とから構成されている。
さらに、CPU37には、入力側I/Oポートお
よびレシーバ39を介して、計数動作開始を指示
するスタートスイツチ40、計数時に金種判別の
みを行なうか金種と表裏の両方を判別するかのモ
ード選択を行なうための金種モードスイツチ41
および表裏モードスイツチ42が接続されるとと
もに、ホルダ1が閉位置にあるか開位置にあるか
を検出するホルダ位置検出センサ24Aおよび2
4B、回転筒位置センサ18、バキユームスイツ
チ11がそれぞれ接続されている。なお、スター
トスイツチ40は、この一実施例ではホルダ1に
設けた押ボタン43(第1図参照)から構成され
ているが、たとえば、ホルダ1に紙幣Sが装填さ
れたことを検出するセンサ(図示略)をスタート
スイツチ40として使用してもよい。
また、前記CPU37には、出力側I/Oポー
ト44およびドライバ45を介して、ホルダモー
タ23、計数モータ19、ポンプモータ21、ソ
レノイドバルブ16、バツチソレノイド28、お
よび紙幣計数機の操作パネル(図示略)などに設
けられて紙幣の枚数、異常の有無等を表示する表
示部46がそれぞれ接続されてる。
一方、前記判別制御回路34は、後述する判別
制御プログラム(第6図参照)等を記憶するため
のROM47と、このROM47に記憶されたプ
ログラムに従つて各種データ(書込データ・読出
データ)を記憶するためのRAM48と、これら
を制御するCPU49とから構成されている。さ
らに、CPU49には、出力側I/Oポート50
および駆動回路51を介して前述のイメージライ
ンセンサ31が接続され、このイメージラインセ
ンサ31の出力が増幅器52、A/Dコンバータ
53、入力側I/Oポート54を介して前記
CPU49に入力されるようになつている。
さらに、計数制御回路33のCPU37と判別
制御回路34のCPU49とはデータ転送用I/
Oポート55,56を介して相互に接続されてお
り、相互にデータを交換して連動動作し得るよう
に構成されている。
以下、第5図ないし第7図に従つて、前記計数
制御回路336のROM35に記憶されたプログ
ラム、および判別制御回路34のROM47に記
憶されたプログラムの内容を紙幣計数機の動作と
ともに説明する。なお、第5図および第6図にお
けるSNは以下の説明におけるステツプNを示し、
第7図におけるToは以下の説明におけるタイミ
ングToを示すものとする。
(a) 計数制御動作(第5図、第7図参照) 〈ステツプ 1〉 電源投入 〈ステツプ 2〉 ホルダ位置検出センサ24A,24Bの出力信
号により、ホルダ1が開位置にあるか否かを判断
しNOの場合にはホルダモータ23を駆動してホ
ルダ1を開位置に設定し(ステツプ3)、YESの
場合には次のステツプへ進む。
〈ステツプ 4〉 回転筒位置センサ18からの出力の有無によ
り、吸引軸5が待機位置(すなわち、吸引軸5が
紙幣に正対する位置)にあるか否かを判断し、
NOの場合には、計数モータ19を低速駆動して
吸引軸5を待機位置に設定し(ステツプ5)、
YESの場合には次のステツプへ進む。
〈ステツプ 6〉 スタートスイツチ40からスタート信号が出力
されたか否かを判断し、スタート信号が出力され
たことを条件として次のステツプへ進む。(タイ
ミングT1) 〈ステツプ 7〉 ホルダ位置センサ24A,24Bの出力によ
り、ホルダ1が閉位置にあるか否かが判断され、
NOの場合には、ホルダモータ23を駆動してホ
ルダ1を閉位置に設定し(ステツプ8)、YESの
場合には次のステツプへ進む。
〈ステツプ 9〉 ポンプモータ21を運転するとともに、ソレノ
イドバルブ16を排気ノズル14側に切換え、さ
らに、計数モータ19のスタート信号を発生させ
る。(タイミングT2) 〈ステツプ 10〉 吸引軸5が開始位置にあるか否かを判別し、
NOの場合には、計数モータ19を低速で逆方向
に駆動して吸引軸5を開始位置に設定し(ステツ
プ11)、YESの場合には、次のステツプへ進む。
(タイミングT3) 〈ステツプ 12〉 バキユームスイツチ11がONとなつているか
否か、すなわち、吸入管路7内の真空圧が所定の
値まで上昇したか否かを判別し、NOの場合に
は、前記タイミングT3から所定時間(真空圧上
昇に必要とされる時間)経過したか否かを判別し
(ステツプ13)、このステツプ13がNOの場合には
ステツプ12へもどり、ステツプ13がYESの場合
には、後述する吸引不良処理ルート(第5図鎖線
Aで示す)へ進む。一方、このステツプ12が
YESの場合には次のステツプへ進む。(タイミン
グT4) 〈ステツプ 14〉 計数モータ19が駆動されて回転筒3および吸
引軸5が回転する。
〈ステツプ 15〉 吸引軸5が紙幣を一枚ずつめくり取りながら計
数を行ない、回転筒位置センサ18が信号を発生
するたびに、イメージラインセンサ31の出力を
取り出すためのトリガ信号が出力され、紙幣の判
別、計数が繰返される。(タイミングT5〜Tn+1) 〈ステツプ 16〉 バキユームスイツチ11がOFFとなつている
か否か、すなわち、めくり取るべき紙幣がなくな
つて吸入管路7内の真空圧が上昇できない状態と
なつているか否かを判別し、OFFとなつたこと
を条件として次のステツプへ進む。
〈ステツプ 17〉 計数モータ19、ポンプモータ21を停止させ
る。(タイミングTn+2) 〈ステツプ 18〉 前記ステツプ17によつて回転筒3の回転が停止
させられると、ホルダモータ開駆動信号(OPN)
が出力されたか否かの判別が行なわれ(タイミン
グTo)OPNが出力されたことを条件としてステ
ツプ2へ戻る。
そして、OPNがOFFとなると同時に計数モー
タ駆動信号が出力され(タイミングTo+1)、計数
モータ19が駆動されて回転筒3が回転し、この
回転によつて吸引軸5が待機位置に移動して来る
と、回転筒位置センサ18の出力がONとなると
ともに計数モータ19が停止させられる(タイミ
ングTo+2)。このようにして吸引軸5が待機位置
に停止させられると、次回のスタート信号(ステ
ツプ6)によつて、直ちに計数を開始し得る状態
となつて準備が完了する。
次いで、吸引不良処理ルートAについて説明す
る。
すなわち、計数モータ19のブレーキの動作不
良などの原因によつて回転筒3が所定の位置に停
止することができない場合には、吸入管路7の内
部が外部から密閉されないため、一定時間以上経
過しても真空圧が上昇せず、したがつてバキユー
ムスイツチ11がON状態となることができない
(ステツプ13)。
このような場合には、計数モータ19を低速で
逆転させて回転筒3の位置を調整し(ステツプ
19、ステツプ10ないし12を繰り返す。そして、こ
の動作をN回繰り返しても真空圧が上昇しない場
合(ステツプ20)には、ポンプモータ21を停止
させ(ステツプ21)、アラーム信号を出力し(ス
テツプ22)、その後、機械を停止させる(ステツ
プ23)。
(b) 判別制御動作(第6図、第7図参照) 〈ステツプ 100〉 スタート 〈ステツプ 101〉 金種モードスイツチ41もしくは表裏モードス
イツチ42がONとなつているか否か、すなわ
ち、紙幣表面のパターンを読取る必要があるか否
かを判別し、前記両スイツチがOFFの場合には、
第6図矢印イ方向へ進んで単なる計数を行ない、
スイツチ41もしくは42のいずれかがONの場
合には第6図矢印ロ方向へ進んで判別、計数の両
方を行なう。
(イ) 計数のみを行なう場合(計数モード) 〈ステツプ 102〉 回転筒位置センサ18の出力信号(SNS)の
立上がりの有無を検出する(タイミングT5)。
〈ステツプ 103〉 SNSの出力が立上つたこと条件としてSNSの
次の立上がりを検出する(タイミングT6)。
〈ステツプ 104〉 前記ステツプ103と同一のタイミングにおいて
バキユームスイツチ11の出力信号(VSW)が
出力されているか否かを判別し、NOの場合(タ
イミングTn+2)には、計数すべき紙幣が存在し
ていないためVSWがOFFになり、計数処理終了
(ステツプ105)へ進み、YESの場合には次のス
テツプへ進む。
〈ステツプ 106〉 前記ステツプ104により、紙幣が一枚めくり取
られたことになり、紙幣の枚数を1カウントし、
その後、前記ステツプ103へ戻つて計数を繰り返
す(タイミングT7〜Tn+1)。
(ロ) 金種判別を行なう場合(金種モード)、もし
くは、金種表裏の両方の判別を行なう場合(表
裏モード) 〈ステツプ 107〉 SNSの立上がりを検出し、YESとなつたこと
を条件として次のステツプへ進む(タイミング
T5)。
〈ステツプ 108〉 前記ステツプ107と同一のタイミングでトリガ
信号(TRG)を立上がらせ、このTRGの立上が
りをスタートの条件として後述する判別処理ルー
ト(第6図鎖線Bで示す)が紙幣の判別を開始す
る。
〈ステツプ 109〉 SNSの立上がりを検出し、YESとなつたこと
を条件として次のステツプへ進む(タイミング
T6)。
〈ステツプ 110〉 前記ステツプ109と同一のタイミングにおいて
VSWがONとなつているか否かを判別し、NOの
場合には、エラースタートであることを表示し
(ステツプ111)、その後、機械を停止させる(ス
テツプ105)。また、YESの場合には、紙幣がめ
くり取られたことになり、次のステツプへ進む。
〈ステツプ 112〉 前記ステツプ109のタイミングにおいては次の
紙幣の判別を開始する状態となつているため、
TRGを出力して判別処理ルートBに次の紙幣の
判別を行なわせる。
〈ステツプ 113〉 判別処理ルートBにおける一枚目の紙幣の判別
結果(読取データ)を読込んでRAM36の例え
ば判別結果用のメモリに書込む。
〈ステツプ 114〉 紙幣の枚数を1カウントする。
〈ステツプ 115〉 前記ステツプ113におけるRAM36に書込ん
だ判別結果(読取データ)に基づいて前記ステツ
プ114でカウントしたものが紙幣か否かを判別し、
NOの場合には、バツチソレノイド28を作動さ
せて、めくり取られた紙幣とめくり取られていな
い紙幣との間にセパレータ25を挿入し(ステツ
プ116)表示部46の異常表示ランプを点燈させ
(ステツプ117)、VSWが出力されているか否かを
判断し(ステツプ118)VSWが出力されていない
ことを条件として機械を停止させる(ステツプ
105)。また、YESの場合(すなわち、カウント
したものを紙幣と判別した場合)には、次のステ
ツプへ進む。
〈ステツプ 119〉 表裏モードスイツチ42がONとなつているか
否かを判別し、YESの場合にはRAM36内の他
のメモリ、例えば基準となる紙幣に対応する基準
データ用のメモリに金種、表裏の両方の判別結果
(読取データ)を書込み(ステツプ120)、NOの
場合にはRAM36の前記メモリに金種のみの判
別結果(読取データ)を書込む(ステツプ121)。
〈ステツプ 122〉 SNSが立上つたこと(タイミングT7)を条件
として次のステツプへ進む。
〈ステツプ 123〉 VSWが出力されたか否か、すなわち、紙幣が
めくり取られたか否かを判別し、NOの場合(め
くり取るべき紙幣がない場合)には、前記ステツ
プ105へ進んで計数動作が終了し、YESの場合に
は次のステツプへ進む。
〈ステツプ 124〉 TRGを判別処理ルートBに出力する。
〈ステツプ 125〉 判別結果(読取データ)をRAM36の判別結
果用のメモリに書込む。
〈ステツプ 126〉 紙幣の枚数を1カウントする。
〈ステツプ 127〉 RAM36の判別結果用のメモリに記憶されて
いる基準データと判別結果(読取データ)とが一
致するか否かを判別し、YESの場合には、ステ
ツプ122へもどつて、ステツプ122ないしステツプ
127を繰返す(タイミングT8〜Tn+1)。また、
NOの場合には、次のステツプへ進む。
〈ステツプ 128〉 バツチソレノイド28を作動させてセパレータ
25を紙幣の間に挿入する。
〈ステツプ 129〉 表裏モードスイツチ42が押されているか否か
を判別し、YESの場合には、金種が不一致かど
うかを判別し(ステツプ130)、NOの場合(すな
わち、金種が一致している場合)には、表示部4
6の表裏ランプを点灯させ(ステツプ131)、次の
ステツプへ進む。また、ステツプ130がYESの場
合(すなわち、金種が不一致の場合)、および、
ステツプ129がNOの場合(すなわち、表裏モー
ドが選択されていない場合)には、表示部46の
異金種ランプを点灯させ(ステツプ132)、次のス
テツプへ進む。
〈ステツプ 133〉 VSWが出力されているか否かを判断し、OFF
となつたことを条件としてステツプ105へ進み、
機械が停止する。
次いで、前述の判別処理ルートBについて説明
する。
〈ステツプ 134〉 スタート 〈スタート 135〉 TRGが出力されたか否かを判断し、出力され
たことを条件として次のスタートに進む。
〈スタート 136〉 一次元イメージセンサ31の読取データを入力
させる。すなわち、読取データをRAM48の読
取データエリアに書込む。
〈ステツプ 137〉 前記読取データがいかなる金種のパターンであ
るかの判別、および、当該金種の表のパターンか
裏のパターンかの判別を行なう。なお、基準にな
る紙幣パターンデータ(基準データ)はROM4
7の基準データエリアに記憶されている。
〈ステツプ 138〉 判別結果(読取データ)をステツプ113、もし
くはステツプ125において読取ることができるよ
うデータ転送用I/Oポート56のポートメモリ
に出力する(書込む)。
しかして上記実施例によれば、金種モードスイ
ツチ41または表裏モードスイツチ42の一方を
ONとした時は、計数時に金種判別のみが実行さ
れるか又は計数時に金種判別及び表裏判別が実行
される。また、金種モードスイツチ41及び表裏
モードスイツチ42の両方共OFFとした時は、
計数のみが実行される。これにより、従来のよう
に多数の異金種紙幣の検出等に伴う計数動作の頻
繁な停止を解消することができ、紙幣処理能率の
向上を図ることができる。更に、1枚目の紙幣の
判別結果を基準に2枚目以降の紙幣の金種判別ま
たは金種及び表裏判別を行うため、計数開始前の
紙幣の金種設定動作が不要となると共に、金種設
定手段を特別に設ける必要が無い等の効果があ
る。
なお、前記ステツプ137における基準データと
読取データとに基づく判別処理では必らずしもデ
ータが完全に一致する必要はなく、両データの一
致度を適宜設定して、この一致度を満たすか否か
により、判別を行なうことが望ましい。また、こ
の一致度を必要に応じて高度にあるいは低度に設
定することにより、能率的な計数判別処理を行な
うことができる。
「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、紙幣の表
面に光線を照射する投光手段と、前記吸引軸に吸
着された紙幣の表面で反射した光線を検出して紙
幣の表面パターンを直線状に読取る受光手段と、
計数時における金種判別を行うことを設定するた
めの金種モード選択手段と、計数時における金種
判別及び表裏判別を行うことを設定するための表
裏モード選択手段と、前記金種モード選択手段ま
たは表裏モード選択手段の何れかをONとした場
合は計数時に金種判別のみを行うか又は計数時に
金種判別及び表裏判別の両方を行う一方、前記金
種モード選択手段及び表裏モード選択手段の両方
をOFFとした場合は計数のみを行う制御手段と、
前記金種判別のみを行う場合または金種判別及び
表裏判別の両方を行う場合は、前記受光手段の出
力に基づき1枚目の紙幣の金種または金種及び表
裏を判別した後、該1枚目の紙幣の判別結果を基
準として2枚目以降の紙幣の金種または金種及び
表裏を判別する判別手段とを具備する構成とした
ので、以下の効果を奏することができる。
ホルダに装填された紙幣束中に多数の異金種
紙幣が混入している場合、あるいは紙幣計数の
合間に例えば有価証券等の紙葉類の計数を行う
場合においても、従来のように計数動作を頻繁
に停止させるという不具合を解消することがで
き、計数動作を円滑かつ効率的に行うことがで
きる。
により、紙幣計数機における紙幣処理能率
の大幅な向上を達成することができる。
また、1枚目の紙幣の判別結果を基準として
2枚目以降の紙幣の金種判別または金種及び表
裏判別を行うため、計数開始前の紙幣の金種設
定動作が不要となると共に、紙幣の金種を設定
するための手段を特別に設ける必要が無い等の
効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は平面図、第2図は第1図の−線に沿う矢視
図、第3図は吸引軸および吸引配管系の断面図、
第4図は計数制御回路および判別制御回路のブロ
ツク図、第5図は計数制御動作の流れ図、第6図
は判別制御動作の流れ図、第7図は計数制御動作
および判別制御動作のタイミングチヤートであ
る。 1……ホルダ、1c……反射面、3……回転
筒、5……吸引軸、29……投光器(投光手段)、
30……受光器(受光手段)、33……計数制御
回路(制御手段)、34……判別制御回路(制御
手段、判別手段)、41……金種モードスイツチ
(金種モード選択手段)、42……表裏モードスイ
ツチ(表裏モード選択手段)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ホルダに装填された紙幣を吸引軸に吸着させて
    一枚ずつめくり取りながら計数する紙幣計数機に
    おいて、 紙幣の表面に光線を照射する投光手段と、前記
    吸引軸に吸着された紙幣の表面で反射した光線を
    検出して紙幣の表面パターンを直線状に読取る受
    光手段と、計数時における金種判別を行うことを
    設定するための金種モード選択手段と、計数時に
    おける金種判別及び表裏判別を行うことを設定す
    るための表裏モード選択手段と、前記金種モード
    選択手段または表裏モード選択手段の何れかを
    ONとした場合は計数時に金種判別のみを行うか
    又は計数時に金種判別及び表裏判別の両方を行う
    一方、前記金種モード選択手段及び表裏モード選
    択手段の両方をOFFとした場合は計数のみを行
    う制御手段と、前記金種判別のみを行う場合また
    は金種判別及び表裏判別の両方を行う場合は、前
    記受光手段の出力に基づき1枚目の紙幣の金種ま
    たは金種及び表裏を判別した後、該1枚目の紙幣
    の判別結果を基準として2枚目以降の紙幣の金種
    または金種及び表裏を判別する判別手段とを具備
    してなる紙幣計数機の判別計数制御装置。
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JPS63199376U JPS63199376U (ja) 1988-12-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009122502A1 (ja) * 2008-03-31 2009-10-08 グローリー株式会社 紙葉類入金装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5321991A (en) * 1976-08-12 1978-02-28 Laurel Bank Machine Co Device for detecting twoosheet adsorption in paper money counters
JPS57182294A (en) * 1981-04-30 1982-11-10 Glory Kogyo Kk Paper money separator

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JPS57182294A (en) * 1981-04-30 1982-11-10 Glory Kogyo Kk Paper money separator

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