JPH0547877B2 - - Google Patents

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JPH0547877B2
JPH0547877B2 JP2251470A JP25147090A JPH0547877B2 JP H0547877 B2 JPH0547877 B2 JP H0547877B2 JP 2251470 A JP2251470 A JP 2251470A JP 25147090 A JP25147090 A JP 25147090A JP H0547877 B2 JPH0547877 B2 JP H0547877B2
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JP
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banknote
holder
suction
suction shaft
banknotes
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JP2251470A
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Tsuyoshi Myagawa
Hideyuki Hibari
Mitsuharu Kagami
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は紙幣計数機に係わり、特に、紙幣表面
の光学パターンを読取つて異種券混入の有無を検
出しつつ計数を行なうようにした紙幣計数機に関
するものである。
「従来の技術」 一般に紙幣計数機は、公転しながら自転する吸
引軸内の真空圧により、紙幣を一枚ずつ吸着して
めくり取りながら計数を行なうとともに、計数中
に紙幣に異なる金種の紙幣が混入しているか否か
をチエツクする機能を有している。そして、この
種の従来の紙幣計数装置において異金種紙幣を判
別する方式としては、紙幣の外形寸法の相違によ
つて判別する方式が公知である。
また、従来の他の判別方式として、本出願人が
先に出願して特許された「紙幣類計数機」(特許
第1167062号)に使用された判別方式があり、こ
の「紙幣類計数機」では、紙幣の特定箇所(スポ
ツト)のパターンを光学的に読取つて金種および
表裏の判別を行なつている。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、前述した従来の紙幣計数機あるいは
「紙幣類計数機」におあつては次のような問題が
あつた。
前者の紙幣計数機におけるような異金種紙幣
の判別方式では、紙幣の表裏を判別することが
不可能であるため、1つの札束に含まれている
紙幣の表裏を揃えたいという要求に応ずること
ができず、かつ、例えば米国のドル紙幣の如く
各金種の紙幣の寸法が同一の場合に、異金種券
の混入を判別することができないという欠点を
有する。
後者の「紙幣類計数機」におけるような異金
種紙幣の判別方式ではスポツトのパターンを読
み取るものであるため、紙幣の汚れ、しわなど
によつて測定誤差生がじ易く、また米国のドル
紙幣の如く各金種のデザインが似かよつている
場合に金種の判別が難しいという欠点を有す
る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、外
形寸法が同一の紙幣あるいはデザインが似かよつ
ている紙幣の金種および表裏の判別が可能な紙幣
計数機を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために本発明では、紙幣を
装填するホルダと、ホルダの近傍位置で回転する
回転筒と、回転筒の回転方向に沿つて等間隔に配
置され、側面に形成された開口部から真空圧によ
り紙幣が吸着される複数の吸引軸とを有し、 前記吸引軸は、回転筒の回転に応じて自転する
とともに、該回転筒の回転に伴つてホルダの近傍
に位置し、且つ自転によりその開口部が紙幣と対
向したときに、最上面の紙幣を吸着してめくり取
る紙幣計数機であつて、 前記ホルダに装填され、前記吸引軸に吸着され
た直後の紙幣の表面に光線を照射する投光器と、 前記吸引軸内の真空圧を検知し、該真空圧の値
に基づき、前記吸引軸が紙幣を吸着したことを検
知する真空圧検知手段と、 前記回転筒に設けられている複数の吸引軸のそ
れぞれがホルダの近傍に位置し、且つホルダの近
傍に最も位置した吸引軸の開口部がホルダ上の紙
幣と対向位置にあることを検知する吸引軸位置検
知手段と、 前記真空圧検知手段により前記吸引軸内の真空
圧が所定値に達していることを検知し、且つ前記
吸引軸位置検知手段によりホルダの最も近傍に位
置する吸引軸の開口部がホルダ上の紙幣と対向し
たことを検知した場合に、該吸引軸による吸着箇
所近傍の紙幣の表面で反射した光線を読み取り、
該紙幣の表面パターンを検知するイメージライン
センサと、 該イメージラインセンサにより読み取られた表
面パターンと比較される基準データを記憶する記
憶手段と、 前記イメージラインセンサで読み取つた表面パ
ターンを、前記記憶手段に記憶されている基準デ
ータと比較する判別制御回路とを具備するように
している。
「作用」 本発明では、吸引軸位置検知手段により、ホル
ダの最も近傍に位置する吸引軸の開口部がホルダ
上の紙幣と対向したことが検知され、且つ真空圧
検知手段により、吸引軸内の真空圧が所定値に達
していることが検知された場合に、該吸引軸によ
る吸着箇所近傍の紙幣の表面で反射した光線を、
ラインサンサに読み取らせ、その後、ラインセン
サが読み取つた紙幣の表面パターンを、記憶手段
に記憶されている基準データと比較させるように
した。
すなわち、本発明では、ラインセンサが読み取
つた紙幣の表面パターンを、記憶手段に記憶され
ている基準データと比較することにより、外形寸
法が同一の紙幣あるいはデザインが似かよつた紙
幣の判別を正確に行えるとともに、ラインセンサ
により紙幣の表面パターンの読み取る場合に、該
紙幣が、ホルダの最も近傍に位置しかつその開口
部がホルダ上の紙幣に対向した吸引軸に吸着され
た状態、すなわち該紙幣が吸引軸によりホルダ側
に押さえ付けられた状態にあることから、該ライ
ンセンサによる紙幣の表面パターンの読み取り
が、振動の影響を受けない極めて安定した状態で
行われ、これにより該紙幣の表面パターンを、対
応する基準データと正確に比較することができ
る。
「発明の実施例」 以下本発明の一実施例を第1図ないし第7図に
基づいて説明する。
まず、第1図ないし第3図にしたつて紙幣計機
構の構成を説明すれば、この計数機構は、紙幣S
をホルダ1に載せてこのホルダ1を軸2を中心と
して水平旋回させることにより、第1図実線で示
す計数位置、あるいは第1図鎖線で示す待機位置
に移動させ、ホルダ1が計数位置にあるときに、
回転筒3を軸4を中心として第1図反時計方向に
回転させながら、回転筒3上の吸引軸5を軸6を
中心として時計方向に時計方向に回転させ、この
吸引軸5内に真空圧を作用させてホルダー1上の
紙幣Sを一枚ずつめくり取りながら計数を行なう
とともに、後述する投光器から紙幣Sの表面に照
射した光線の反射光を受光器で読取つて紙幣の判
別を行なうようにした基本構成となつている。
前記ホルダー1には、紙幣Sを裏側(吸引軸5
の反対側)から支える台板1aが設けられてお
り、この台板1aの表面には、紙幣Sの先端部を
裏側から押し上げて傾斜させる突起1bが設けら
れている。そして、この突起1bは、紙幣Sの枚
数(集積厚さ)の相違によるパターン読取誤差を
補正する機能を有している。また、台板1a表面
には、反射面1cが形成されており、この反射面
1cは、紙幣Sの放数の相違による光線反射率の
誤差を補正する機能を有している。
なお、前記反射面1cの光線反射率は、次のよ
うにして決定される。
すなわち、紙幣Sが多数枚集積されている状態
では、台板1の反射面1cの光線反射率にかかわ
らず、紙幣Sの表面から一定のレベルの反射光が
得られるが、紙幣Sの枚数が少なくなるにしたが
つて、紙幣Sを透過する光の量が増加し、紙幣S
の表面からの反射光が反射面1cの光線反射率の
影響を受け易くなる。したがつて、反射面1c
は、複数枚の紙幣を重ねた場合と同様の反射率を
有することが必要とされる。そして、反射面1c
に所定の反射率を与えるためには、台板1の表面
に、複数枚の紙(光線透過率が紙幣に類似する
紙)を貼付することが理想とされるが、例えば、
台板1の表面を着色することにより、あるいは、
台板1の表面にゴム、プラスチツクなどの板を貼
付することにより、必要な光線反射率を得ること
ができる。
前記回転筒3および吸引軸5の軸4,6は、第
3図に示すように中空状に形成されるとともに、
吸入管路7を介して真空ポンプ8の吸入ポート9
に接続されており、この真空ポンプ8の真空圧が
前記吸引軸5の外周の一部に設けた開口部10を
介して紙幣Sに作用することにより、吸引軸5に
紙幣Sが吸着されるようになつている。また、前
記吸入管路7の途中にはバキユームスイツチ11
が設けられており、このバキユームスイツチ11
は、吸入管路7内の真空圧が紙幣を吸着し得る低
度に上昇していることを検出している。
一方、前記真空ポンプ8の排気ポート12に
は、排気管路13が接続されており、この排気管
路13の先端には、紙幣Sの側面に排気を吹付け
て紙幣S相互の分離を容易にするための排気ノズ
ル14が設けられ、一方、排気管路13の途中に
は、紙幣の計数が行なわれるいないときに排気を
放出口15に切換えて排気ノズル14からの騒音
の発生を防止するソレノイドバルブ16が設けら
れている。
また、前記回転筒3の外周には、磁性体からな
る作動片17が複数貼付されており、これらの作
動片17が磁気センサ18を作動させるか否かに
より、各吸引軸5が待機位置(開口部10が紙幣
に正対しかつ吸引軸5内が真空ポンプ8と連通さ
れる位置)にあるか、あるいは開始位置(開口部
10が紙幣に正対する直前の位置にあつて、かつ
吸引軸5内が真空ポンプ8から遮断される位置)
にあるかが検出されるようになつている。
なお、第3図符号19は回転筒3をベルト20
を介して駆動する計数モータ、符号21は真空ポ
ンプ8をベルト22を介して駆動ポンプモータ、
符号23はホルダー1を旋回させるホルダーモー
タ、符号24Aおよび24Bは、ホルダー1が閉
位置(吸引軸5に接近した位置)にあるか開位置
(吸引軸5から離間した位置)にあるかを検出す
るホルダー位置検出スイツチである。
さらに、回転筒3の近傍には、セパレータ25
が設けられており、このセパレータ25は、軸2
6に水平旋回自在に支持されるとともに、ばね2
7によつて第3図反時計方向に付勢され、さら
に、バツチソレノイド28に操作されて第3図時
計方向に旋回させられるようになつている。そし
て、このセパレータ25は、後述するように異金
種紙幣を検出したときにすでにめくり取られた紙
幣とまだめくり取られてない紙幣との間に挿入さ
れて両者を分離させる機能を有している。次い
で、金種および表裏の判別機構について説明す
る。すなわち、この判別機構は、投光器29から
紙幣Sに照射した光線の反射光を受講器30に入
射させることにより、紙幣Sの表面のパターンを
直線状に読取るようにしたもので、前記受光器3
0は、紙幣S表面のパターンに応じた電気信号を
発生させる一次元イメージセンサー31と、この
一次元イメージセンサー31に前記反射光を集光
させる集光レンズ32とから構成されている。そ
して、前記一次元イメージセンサー31は後述す
る判別制御回路から発せられるトリガー信号によ
り作動して、直線状にスキヤニングを行ない、紙
幣表面の特定の直線上における反射光量を電気信
号に変換して、紙幣表面のパターンに応じた波形
の信号を出力している。
また、この一実施例では、吸引軸5に吸着され
る部分の近傍でパターンを読取ることにより、紙
幣のしわ、折れぐせあるいは振動などによる測定
誤差の発生が防止されるようになつている。
次いで、第4図により、前記計数機構および判
別機構をそれぞれ操作する計数制御回路33およ
び判別制御回路34を説明する。
すなわち、計数制御回路33は、後述する計数
制御プログラム(第5図参照)等を記憶している
ROM35と、このROM35に記憶されている
プログラムに従つて各種データの書込みと読出し
とを行うRAM36と、これらを制御するCPU3
7とから構成されている。さらに、CPU37に
は、入力側I/Oポートおよびレシーバ39を介
して、計数動作開始を指示するスタートスイツチ
40、計数時に金種判別のみを行なうか金種と表
裏の両方を判別するかのモード選択を行なうため
の金種モードスイツチ41および表裏モードスイ
ツチ42が接続されるとともに、ホルダー1が閉
位置にあるか開位置にあるかを検出するホルダ位
置検出センサ24Aおよび24B、回転筒位置セ
ンサ18、バキユームスイツチ11がそれぞれ接
続されている。なお、スタートスイツチ40は、
この一実施例ではホルダー1に設けた押ボタン4
3(第1図参照)から構成されているが、たとえ
ば、ホルダー1に紙幣Sが装填されたことを検出
するセンサ(図示略)をスタートスイツチ40と
して使用してもよい。
また、前記CPU37には、出力I/Oポート
44およびドライバ45を介して、ホルダーモー
タ23、計数モータ19、ポンプモータ21、ソ
レノイドバルブ16、バツチソレノイド28、お
よび紙幣計数機の操作パネル(図示略)などに設
けられて紙幣の枚数、異常の有無等を表示する表
示部46それぞれ接続されている。
一方、前記判別制御回路34は、後述する判別
制御プログラム(第6図参照)等を記憶している
ROM47と、このROM47に記憶されている
プログラムに従つて各種データの書込みと読出し
とを行なうRAM48と、これらを制御するCPU
49とから構成されている。さらに、CPU49
には、出力側I/Oポート50および駆動回路5
1を介して前述のイメージラインセンサ31が接
続され、このイメージラインセンサ31の出力が
増幅器52、A/Dコンバータ53、入力側I/
Oポート54を介して前記CPU49に入力され
るようになつている。
さらに、計数制御回路33のCPU37と判別
制御回路34のCPU49とはデータ転送用I/
Oポート55,56を介して相互に接続されてお
り、相互にデータを交換して連動動作し得るよう
に構成されている。
以下、第5図ないし第7図に従つて、前記計数
制御回路336のROM35に記憶されたプログ
ラムおよび判別制御回路34のROM47に記憶
されたプログラムの内容を紙幣計数機の動作とと
もに説明する。なお、第5図および第6図におけ
るSNは以下の説明におけるステツプNを示し、
第7図におけるToは以下の説明におけるタイミ
ングToを示すものとする。
(a) 計数制御動作(第5図、第7図参照) <ステツプ1> 電源投入 <ステツプ2> ホルダ位置検出センサ24A,24Bの出力信
号により、ホルダ1が開位置にあるか否かを判断
しNOの場合にはホルダーモータ23を駆動して
ホルダー1を開位置に設定し(ステツプ3)、
YESの場合には次のステツプへ進む。
<ステツプ4> 回転筒位置センサ18からの出力の有無によ
り、吸引軸5が待機位置(すなわち、吸引軸5が
紙幣に正対する位置)にあるか否かを判断し、
NOの場合には、計数モータ19を低速駆動して
吸引軸5を待機位置に設定し(ステツプ5)、
YESの場合には次のステツプへ進む。
<ステツプ6> スタートスイツチ40からスタート信号が出力
されたか否かを判断し、スタート信号が出力され
たことを条件として次のステツプへ進む。(タイ
ミングT1) <ステツプ7> ホルダー位置センサ24A,24Bの出力によ
り、ホルダ1が閉位置にあるか否かが判断され、
NOの場合には、ホルダーモータ23を駆動して
ホルダー1を閉位置に設定し(ステツプ8)、
YESの場合には次のステツプへ進む。
<ステツプ9> ポンプモータ21を運転するとともに、ソレノ
イドバルブ16を排気ノズル14側に切換え、さ
らに、計数モータ19のスタート信号を発生させ
る。(タイミングT2) <ステツプ10> 吸引軸5が開始位置にあるか否かを判別し、
NOの場合には、計数モータ19を低速で逆方向
に駆動して吸引軸5を開始位置に設定し(ステツ
プ11)、YESの場合には、次のステツプへ進む。
(タイミングT3) <ステツプ12> バキユームスイツチ11がONとなつているか
否か、すなわち、吸入管路7内の真空圧が所定の
値まで上昇したか否かを判別し、NOの場合に
は、前記タイミングT3から所定時間(真空圧上
昇に必要とされる時間)経過したか否かを判別し
(ステツプ13)このステツプ13がNOの場合には
ステツプ12へもどり、ステツプ13がYESの場合
には、後述する吸引不良処理ルート(第5図鎖線
Aで示す)へ進む。一方、このステツプ12が
YESの場合には次のステツプへ進む。(タイミン
グT4) <ステツプ14> 計数モータ19が駆動されて回転筒3および吸引
軸5が回転する。
<ステツプ15> 吸引軸5が紙幣を一枚ずつめくり取りながら計
数を行ない、回転筒位置センサ18が信号を発生
するたびに、イメージラインセンサ31の出力を
取り出すためのトリガー信号が出力され、紙幣の
判別、計数が繰り返される(タイミングT5
Tn+1) <ステツプ16> バキユームスイツチ11がOFFとなつている
か否か、すなわち、めくり取るべき紙幣がなくな
つて吸入管路7内の真空圧が上昇できない状態と
なつているか否かを判別し、OFFとなつたこと
を条件として次のステツプへ進む。
<ステツプ17> 計数モータ19、ポンプモータ21を停止させ
る(タイミングTTn+2) <ステツプ18> 前記ステツプ17によつて回転筒3の回転が停止
させられると、ホルダーモータ開駆動信号
(OPN)が出力されたか否かの判別が行なわれ
(タイミングTo)OPNが出力されたことを条件
としてステツプ2へ戻る。
そして、OPNがOFFとなると同時に計数モー
タ駆動信号が出力され(タイミングTo+1)、計数
モータ19が駆動されて回転筒3が回転し、この
回転によつて吸引軸5が待機位置に移動して来る
と、回転筒位置センサ18の出力がONとなると
ともに計数モータ19が停止させられる(タイミ
ングTo+2)。このようにして吸引軸5が待機位置
に停止させられると、次回のスタート信号(ステ
ツプ6)によつて、直ちに計数を開始し得る状態
となつて準備が完了する。
次いで、吸引不良処理ルートAについて説明す
る。
すなわち、計数モータ19のブレーキの動作不
良などの原因によつて回転筒3が所定の位置に停
止することができない場合には、吸入管路7の内
部が外部から密閉されないため、一定時間以上経
過しても真空圧が上昇せず、したがつてバキユー
ムスイツチ11がON状態となることができない
(ステツプ13)。
このような場合には、計数モータ19を低速で
逆転させて回転筒3の位置を調整し(ステツプ
19)、ステツプ10ないし12を繰り返す。そして、
この動作をN回繰り返しても真空圧が上昇しない
場合(ステツプ20)には、ポンプモータ21を停
止させ(ステツプ21)、アラーム信号を出力し
(ステツプ22)、その後機械を停止させる(ステツ
プ23)。
(b) 判別制御動作(第6図、第7図参照) <ステツプ100> スタート <ステツプ101> 金種モードスイツチ41もしくは表裏モードス
イツチ42がONとなつているか否か、すなわ
ち、紙幣表面のパターンを読取る必要があるか否
かを判別し、前記両スイツチがOFFの場合には、
第6図矢印イ方向へ進んで単なる計数を行ない、
スイツチ41もしくは42のいずれかがONの場
合には第6図矢印ロ方向へ進んで判別、計数の両
方を行なう。
(イ) 計数のみを行なう場合(計数モード) <ステツプ102> 回転筒位置センサ18の出力信号(SNS)の
立上りの有無を検出する(タイミングT5)。
<ステツプ103> SNSの出力が立上つたこと条件としてSNSの
次の立上がりを検出する(タイミングT6)。
<ステツプ104> 前記ステツプ103と同一のタイミングにおいて
バキユームスイツチ11の出力信号(VSW)が
出力されているか否かを判別し、NOの場合(タ
イミングTn+2)には、計数すべき紙幣が存在し
ていないためVSWがOFFになり、計数処理終了
(ステツプ105)へ進み、YESの場合には次のス
テツプへ進む。
<ステツプ106> 前記ステツプ104により、紙幣が一枚めくり取
られたことになり、紙幣の枚数を1カウントし、
その後、前記ステツプ103へ戻つて計数を繰り返
す(タイミングT7〜Tn+1)。
(ロ) 金種判別を行なう場合(金種モード)、もし
くは、金種表裏の両方の判別を行なう場合(表
裏モード) <ステツプ107> SNSの立上がりを検出しYESとなつたことを
条件として、次のステツプへ進む(タイミング
T5)。
<ステツプ108> 前記ステツプ107と同一のタイミングでトリガ
信号(TRG)を立上がらせ、このTRGの立上が
りをスタートの条件として後述する判別処理ルー
ト(第6図鎖線Bで示す)紙幣の判別を開始す
る。
<ステツプ109> SNSの立上がりを検出し、YESとなつたこと
を条件として次のステツプへ進む(タイミング
T6)。
<ステツプ110> 前記ステツプ109と同一のタイミングにおいて
VSWがONとなつているか否かを判別し、NOの
場合には、エラースタートであることを表示し
(ステツプ111)、その後機械を停止させる(ステ
ツプ105)。また、YESの場合には、紙幣がめく
り取られたことになり、次のステツプへ進む。
<ステツプ112> 前記ステツプ109のタイミングにおいては次の
紙幣の判別を開始する状態となつているため、
TRGを出力して判別処理ルートBに次の紙幣の
判別を行なわせる。
<ステツプ113> 判別処理ルートBにおける一枚目の紙幣の判別
結果を読込んでRAM36の例えば判別結果用の
メモリに書込む。
<ステツプ114> 紙幣の枚数を1カウントする。
<ステツプ115> 前記ステツプ113におけるRAM36に書込ん
だ判別結果に基づいて前記ステツプ114でカウン
トしたものが紙幣か否かを判別し、NOの場合に
は、バツチソレノイド28を作動させて、めくり
取られた紙幣とめくり取られていない紙幣との間
にセパレータ25を挿入し(ステツプ116)表示
部46の異常表示ランプを点燈させ(ステツプ
117)、VSWが出力されているか否かを判断し
(ステツプ118)VSWが出力されていないことを
条件として機械を停止させる(ステツプ105)。ま
た、YESの場合(すなわち、カウントしたもの
を紙幣と判別した場合)には、次のステツプへ進
む。
<ステツプ119> 表裏モードスイツチ42ONとなつているか否
かを判別し、YESの場合にはRAM36内の他の
メモリ例えば基準紙幣データ用のメモリに金種、
表裏の両方の判別結果を書込み(ステツプ120)、
NOの場合にはRAM36の前記メモリに金種デ
ータのみを書込む(ステツプ121)。
<ステツプ122> SNSが立上つたこと(タイミングT7)を条件
として次のステツプへ進む。
<ステツプ123> VSWが出力されたか否か、すなわち、紙幣が
めくり取られたか否かを判別し、NOの場合(め
くり取るべき紙幣がない場合)には、前記ステツ
プ105へ進んで計数動作が終了し、YESの場合に
は次のステツプへ進む。
<ステツプ124> TRGを判別処理ルートBに出力する。
<ステツプ125> 判別結果をRAM36の判別結果用のメモリに
書込む。
<ステツプ126> 紙幣の枚数を1カウントする。
<ステツプ127> RAM36の判別結果用のメモリに記憶されて
いる基準データと判別結果とが一致するか否かを
判別し、YESの場合には、ステツプ122へもどつ
て、ステツプ122ないしステツプ127を繰り返す
(タイミングT8〜Tn+1)。また、ONの場合には、
次のステツプへ進む。
<ステツプ128> バツチソレノイド28を作動させてセパレータ
25を紙幣の間に挿入する。
<ステツプ129> 表裏モードスイツチ42が押されているか否か
を判別し、YESの場合には、金種が不一致かど
うかを判別し(ステツプ130)、NOの場合(すな
わち金種一致している場合)には、表示部46の
表裏ランプを点灯させ(ステツプ131)、次のステ
ツプへ進む。また、ステツプ130がYESの場合
(すなわち、金種が不一致の場合)、および、ステ
ツプ129がNOの場合(すなわち、表裏モード選
択されていない場合)には、表示部46の異金種
ランプを点灯させ(ステツプ132)、次のステツプ
へ進む。
<ステツプ133> VSWが出力されているか否かを判断し、OFF
となつたことを条件としてステツプ105へ進み、
機械停止する。
次いで、前述の判別処理ルートBについて説明
する。
<ステツプ134> スタート <スタート135> TRGが出力されたか否かを判断し、出力され
たことを条件として次のスタートに進む。
<スタート136> 一次元イメージラインセンサ31のデータを入
力させる。すなわち、データをRAM48の検出
データエリアに書込む。
<ステツプ137> 前記データいかなる金種のパターンであるかの
判別、および、当該金種の表のパターンか裏のパ
ターンかの判別を行なう。なお、基準になる紙幣
パターンデータはROM47の基準データエリア
に記憶されている。
<ステツプ138> 判別結果をステツプ113、もしくはステツプ125
において読取ることができるようデータ転送用
I/Oポート56のポートメモリに出力する(書
込む)。
なお、前記ステツプ137における基準データと
検出データとに基づく判別処理では必らずしもデ
ータ完全に一致する必要はなく、両データの一致
度を適宜設定して、この一致度を満たすか否かに
より、判別を行なうことが望ましい。また、この
一致度を必要に応じて高度にあるいは低度に設定
することにより、能率的な計数判別処理を行なう
ことができる。
「発明の効果」 以上の説明で明らかなように、本発明は次のよ
うな効果を奏する。
(a) イメージラインセンサによつて紙幣の表面パ
ターンを読取るから、紙幣の外形寸法、表面パ
ターンなどが似ている場合であつても、計数紙
幣中の異金種券、偽券、あるいは表裏が揃つて
いない紙幣を確実に検出することができる。
(b) イメージラインセンサを使用して直線状のパ
ターンを読み取つているから、紙幣の表面に生
じたスポツト的なしみ、汚れ等の影響を受ける
ことなく判別を行うことができるとともに、判
別処理に際して処理すべきデータを必要最小限
として、処理速度を向上させるとともに、デー
タ処理系に要求される処理容量を可及的に小さ
くすることができる。
(c) 紙幣が吸引軸に吸着された状態でパターンを
比較するから、振動などの影響を排除して表面
パターンのデータを安定して読み取ることがで
きるため、誤差が発生し難く、測定データと基
準データとを厳密に比較して精密な判別を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は平面図、第2図は第1図の−線に沿う矢視
図、第3図は吸引軸および吸引配管系の断面図、
第4図は計数制御回路および判別制御回路のブロ
ツク図、第5図は計数制御動作の流れ図、第6図
は判別制御動作の流れ図、第7図は計数制御動作
および判別制御動作のタイミングチヤートであ
る。 1……ホルダ、1a……台板、1b……突起、
1c……反射面、3……回転筒、5……吸引軸、
11……バキユームスイツチ(真空圧検知手段)、
14……排気ノズル、16……ソレノイドバル
ブ、17……作動片、18……回転筒位置センサ
(吸引軸位置検知手段)、28……バツチソレノイ
ド、29……投光器、30……受光器、31……
一次元イメージセンサ、32……集光レンズ、3
3……計数制御回路、34……判別制御回路、3
5……ROM、36……RAM、37……CPU、
41……金種モードスイツチ、42……表裏モー
ドスイツチ、47……ROM、48……RAM、
49……CPU。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 紙幣を装填するホルダと、ホルダの近傍位置
    で回転する回転筒と、回転筒の回転方向に沿つて
    等間隔に配置され、側面に形成された開口部から
    真空圧により紙幣が吸着される複数の吸引軸とを
    有し、 前記吸引軸は、回転筒の回転に応じて自転する
    とともに、該回転筒の回転に伴つてホルダの近傍
    に位置し、且つ自転によりその開口部が紙幣と対
    向したときに、最上面の紙幣を吸着してめくり取
    る紙幣計数機であつて、 前記ホルダに装填され、前記吸引軸に吸着され
    た直後の紙幣の表面に光線を照射する投光器と、 前記吸引軸内の真空圧を検知し、該真空圧の値
    に基づき、前記吸引軸が紙幣を吸着したことを検
    知する真空圧検知手段と、 前記回転筒に設けられている複数の吸引軸のそ
    れぞれホルダの近傍に位置し、且つホルダの近傍
    に最も位置した吸引軸の開口部がホルダ上の紙幣
    と対向位置にあることを検知する吸引軸位置検知
    手段と、 前記真空圧検知手段により前記吸引軸内の真空
    圧が所定値に達していることを検知し、且つ前記
    吸引軸位置検知手段によりホルダの最も近傍に位
    置する吸引軸の開口部がホルダ上の紙幣と対向し
    たことを検知した場合に、該吸引軸による吸着箇
    所近傍の紙幣の表面で反射した光線を読み取り、
    該紙幣の表面パターンを検知するイメージライン
    センサと、 該イメージラインセンサにより読み取られた表
    面パターンと比較される基準データを記憶する記
    憶手段と、 前記イメージラインセンサで読み取つた表面パ
    ターンを、前記記憶手段に記憶されている基準デ
    ータと比較する判別制御回路と、 を具備することを特徴とする紙幣計数機。
JP2251470A 1990-09-20 1990-09-20 紙幣計数機 Granted JPH03179588A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5328498A (en) * 1976-08-30 1978-03-16 Laurel Bank Machine Co Means for finding different types of paper money for paper money counting machines
JPS56149682A (en) * 1980-04-22 1981-11-19 Laurel Bank Mach Co Ltd Count control circuit for paper counting machine

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5328498A (en) * 1976-08-30 1978-03-16 Laurel Bank Machine Co Means for finding different types of paper money for paper money counting machines
JPS56149682A (en) * 1980-04-22 1981-11-19 Laurel Bank Mach Co Ltd Count control circuit for paper counting machine

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