JP5735720B1 - 紙幣計数機 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙幣を搬送させずに係数を行うことができることで、特に帯封で束ねられた状態の紙幣を係数することができると共に、装置の小型化、省コスト化を図ることができ、また操作音を効果的に抑えることができると共に、簡易な構成で紙幣の計数を精度良く行うことができる紙幣計数機の提供を課題とする。【解決手段】配置台20と、押さえ止め具30と、紙幣Sを長手方向に押し出すことで紙幣Sを上方に向けて凸形状に湾曲させながら持ち上げる持ち上げローラ40と、持ち上げられた紙幣Sの上面と接して紙幣Sを斜め上方へめくり上げるめくり上げローラ50と、めくり上げられた紙幣Sをめくり上げローラ50よりも上方で保持する保持具60と、紙幣Sの計数を行う計数センサ70とを少なくとも備えると共に、めくり上げローラ50が最上部に配置された紙幣Sよりも上方に離間した位置に設けられている。【選択図】 図3

Description

本発明は、紙幣を搬送させずに計数を行うことができる紙幣計数機に関する。
従来、紙幣計数機としては、ローラと紙幣との摩擦力を用いて、ローラで紙幣を送り出して装置内部に紙幣を取り込み、装置内部を搬送させる途中で紙幣の計数を行う構成を備えるもの(以下、摩擦系紙幣計数機とする。)があった。また回転する複数の吸引ヘッドを用いて、紙幣を1枚ずつめくり取りながら紙幣の計数を行う構成を備えるもの(以下、吸引系紙幣計数機とする。)があった。
このような紙幣計数機を示す従来技術として、下記特許文献1、2がある。
特許第3544166号 特許第2522555号
上記特許文献1の技術は、紙幣計数機に関する発明で、紙幣ホッパー1に装填された紙幣のうち、蹴り出しローラ3が当接している最下の紙幣が、蹴り出しローラ3と下面との摩擦力によって、繰り出しローラ4に向けて蹴り出され、繰り出しローラ4によって、紙幣計数機内に送られ、送りローラ7によって紙幣搬送通路6内に送られる構成が開示されている。
また上記特許文献2の技術は、紙幣計数機の捺印制御装置に関する発明で、紙幣Sを吸引させて1枚ずつめくり取る吸引軸5を備える構成が開示されている。
しかし、このような従来の紙幣計数機のうち、摩擦系紙幣計数機においては、装置内部で紙幣を搬送させる構成を備えるものであることから、帯封で束ねられた状態の紙幣を計数することができないという問題があった。
また従来の吸引系紙幣計数機においては、帯封で束ねられた状態の紙幣を計数することは可能であるものの、装置の吸引音が非常に大きくなると共に、重送に対する対策が複雑な構成となることでコストがかかるという問題があった。
更に従来の摩擦系紙幣計数機及び吸引系紙幣計数機においては、装置自体が大きくなることから、装置の小型化、省コスト化を図ることができないという問題があった。
そこで本発明は上記従来における問題点を解決し、紙幣を搬送させずに計数を行うことができることで、特に帯封で束ねられた状態の紙幣を計数することができると共に、装置の小型化、省コスト化を図ることができ、また操作音を効果的に抑えることができると共に、簡易な構成で紙幣の計数を精度良く行うことができる紙幣計数機の提供を課題とする。
上記課題を達成するため、本発明の紙幣計数機は、複数の紙幣を整列配置させると共に移動自在な配置台と、整列配置された紙幣の長手方向端部を除く中央付近を上面から押さえ止めることで、少なくとも最上部に配置された紙幣全体が長手方向にスライドすることを防止する押さえ止め具と、最上部に配置された紙幣の長手方向端部上面と接触して該紙幣を長手方向に押し出すことで、前記押さえ止め具との間で紙幣を上方に向けて凸形状に湾曲させながら持ち上げる持ち上げローラと、該持ち上げローラによって持ち上げられた紙幣の上面と接して該紙幣を斜め上方へめくり上げるめくり上げローラと、該めくり上げローラによってめくり上げられた紙幣を前記めくり上げローラよりも上方で保持する保持具と、前記めくり上げローラから前記保持具へと紙幣が移動する間に紙幣の計数を行う計数センサとを少なくとも備えると共に、前記めくり上げローラは、最上部に配置された紙幣よりも上方に離間した位置に設けられることを第1の特徴としている。
また本発明の紙幣計数機は、上記第1の特徴に加えて、めくり上げローラは、持ち上げローラによって凸形状に湾曲された紙幣の凸状湾曲面の頂上よりも前記持ち上げローラ側の傾斜面で紙幣と接することを第2の特徴としている。
また本発明の紙幣計数機は、上記第1又は第2の特徴に加えて、保持具は、上方に向けて凸形状に湾曲させた状態で紙幣を保持できる位置に設けられることを第3の特徴としている。
また本発明の紙幣計数機は、上記第1〜第3の何れか1つの特徴に加えて、保持具で保持された紙幣を上方にかき上げて計数された紙幣を集積する複数の羽根を備えた羽根車を設けることを第4の特徴としている。
上記第1の特徴による紙幣計数機によれば、複数の紙幣を整列配置させると共に移動自在な配置台と、整列配置された紙幣の長手方向端部を除く中央付近を上面から押さえ止めることで、少なくとも最上部に配置された紙幣全体が長手方向にスライドすることを防止する押さえ止め具と、最上部に配置された紙幣の長手方向端部上面と接触して該紙幣を長手方向に押し出すことで、前記押さえ止め具との間で紙幣を上方に向けて凸形状に湾曲させながら持ち上げる持ち上げローラと、該持ち上げローラによって持ち上げられた紙幣の上面と接して該紙幣を斜め上方へめくり上げるめくり上げローラと、該めくり上げローラによってめくり上げられた紙幣を前記めくり上げローラよりも上方で保持する保持具と、前記めくり上げローラから前記保持具へと紙幣が移動する間に紙幣の計数を行う計数センサとを少なくとも備えると共に、前記めくり上げローラは、最上部に配置された紙幣よりも上方に離間した位置に設けられることから、
紙幣を上方へめくり上げる構成を備えることで、帯封で束ねられた状態の紙幣を効果的に計数することができる。加えて、装置内で紙幣を搬送させる必要がないことで、装置の小型化、省コスト化、省音化を図ることができる。また、めくり上げローラを最上部に配置された紙幣よりも上方に離間した位置に設ける構成とすることで、仮に持ち上げローラで重送が発生した場合であっても、めくり上げローラと接した最上部の紙幣だけをめくり上げ、その他の紙幣は紙幣自体の復元力で前進を阻止して、持ち上げローラ側へと戻すことができる。よって隣接する紙幣間において、めくり上げローラとの接触に時間的な差を設けることができる。従って、仮に持ち上げローラで重送が発生した場合でも、紙幣の計数を精度良く行うことができる。
また上記第2の特徴による紙幣計数機によれば、上記第1の特徴による作用効果に加えて、めくり上げローラは、持ち上げローラによって凸形状に湾曲された紙幣の凸状湾曲面の頂上よりも前記持ち上げローラ側の傾斜面で紙幣と接することから、
持ち上げローラによって持ち上げられた紙幣にめくり上げローラを迅速に接触させることができると共に、紙幣の押出し方向に対して斜め上方に傾斜した傾斜面でめくり上げローラを紙幣と接触させることができる。よって紙幣を斜め上方により効率的にめくり上げることができる。
なお、ここで「移動自在な配転台」とは、配置台が紙幣の表面に対して垂直方向に移動自在な場合、配置台が紙幣の表面に対して水平方向に移動自在な場合、配置台が紙幣の表面に対して垂直方向に回転する場合、配置台が紙幣の表面に対して水平方向に回転する場合の何れか一つ、又は上記の構成を組み合わせる場合の全てを含む概念である。
また上記第3の特徴による紙幣計数機によれば、上記第1又は第2の特徴による作用効果に加えて、保持具は、上方に向けて凸形状に湾曲させた状態で紙幣を保持できる位置に設けられることから、
計数が済んだ紙幣が落下することで、同じ紙幣が重複して計数されることを効果的に防止できると共に、計数センサで紙幣を計数するための空間を効果的に確保することができる。よって紙幣の計数を一段と精度良く行うことができる。
また上記第4の特徴による紙幣計数機によれば、上記第1〜第3の何れか1つの特徴による作用効果に加えて、保持具で保持された紙幣を上方にかき上げて計数された紙幣を集積する複数の羽根を備えた羽根車を設けることから、
複数の紙幣が保持具に溜まることで、計数するための空間が狭くなることを効果的に防止できると共に、複数の紙幣を効率的に集積させることができる。
本発明の実施形態に係る紙幣計数機を示す全体平面図である。 本発明の実施形態に係る紙幣計数機を示す全体側面図である。 本発明の実施形態に係る紙幣計数機で紙幣を計数する際の動作を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る紙幣計数機で紙幣を計数する際の動作を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る紙幣計数機で紙幣を計数する際の動作を示す模式図で、持ち上げローラで紙幣が重送された場合を示す図である。 本発明の実施形態に係る紙幣計数機で紙幣を計数する際の力の関係を示す模式図である。
以下、各図面を参照して、本発明の実施形態に係る紙幣計数機を説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は特許請求の範囲に記載の本発明を限定するものではない。
先ず図1、図2を参照して、本発明の実施形態に係る紙幣計数機1は、複数の紙幣Sを搬送させることなく計数するための装置である。この紙幣計数機1は、外枠10と、配置台20と、押さえ止め具30と、持ち上げローラ40と、めくり上げローラ50と、保持具60と、計数センサ70と、羽根車80とから主として構成される。
前記外枠10は、紙幣計数機1の外形を構成するものである。本実施形態においては図1、図2に示すように、側面視において略L字形状の一対の板状部材を離間して並列配置させることで外枠10を形成する構成としてある。
なお、図2においては、説明の便宜上、実線で表すべき外枠10を二点鎖線で表すものとする。
前記配置台20は、複数の紙幣Sを整列配置させて載置させるための、いわゆる載置台となるものである。本実施形態においては、配置台20は、一対の外枠10間に配置されると共に、紙幣Sの表面に対して垂直方向に移動自在な構成としてある。この配置台20は図2に示すように、本体21と、ガイド棒22と、ばね23と、基台24とから構成される。
前記本体21は、複数の紙幣Sを整列配置させて載置させるための台となるものである。本実施形態においては、図1、図2に示すように、側面視において略コ字形状で、平面視において紙幣Sよりもやや大きい板状部材で本体21を形成する構成としてある。また本実施形態においては、本体21の中央付近に、本体21よりも外側に延出する一対の延出部21aを設ける構成としてある。この延出部21aは、ボルトBを介して後述する押さえ止め具30を固定するための固定部となるものである。
前記ガイド棒22は、本体21の下面に配置されると共に、ばね23を挿入することで、ばね23を支持するための部材である。本実施形態においては、詳しくは図示していないが、本体21の下面の四隅近傍にそれぞれ1本のガイド棒22を設ける構成としてある。勿論、ガイド棒22の数や配置位置は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
なお、ここで及び以下の説明において、「長手方向、短手方向」とは、平面視において配置台20の本体21(紙幣S)の長さの長い方を長手方向、短い方を短手方向とするものとする。同様に「上、下」とは、紙幣計数機1に紙幣Sを配置させた状態において、紙幣Sと持ち上げローラ40とが接する側を上とし、その反対側を下とするものである。
前記ばね23は、本体21を紙幣Sの表面に対して垂直方向に移動自在にすると共に、紙幣計数時においては、本体21に上向きの付勢力を与えるための部材である。本実施形態においては、ガイド棒22に合わせて4本のばね23を用いる構成としてある。
前記基台24は、ばね23と当接してばね23を下面側から支えるための土台となる部材である。本実施形態においては、1枚の平板状部材で基台24を形成する構成としてある。
前記押さえ止め具30は、整列配置された紙幣Sの長手方向端部を除く中央付近を上面から押さえ止めることで、少なくとも最上部に配置された紙幣S全体が計数時に長手方向にスライドすることを防止するためのものである。本実施形態においては、図1、図2に示すように、この押さえ止め具30は、主として基台31と、ガイド棒32と、ばね33と、押さえ板34と、押さえ止め棒35とで構成される。
前記基台31は、押さえ止め具30の土台を構成する部材である。本実施形態においては、以下に述べる複数の板状部材が組み合わさって基台31を形成する構成としてある。
つまり、本体21の延出部21aと当接する略矩形状の一対の底板31aと、平面視における底板31aの短手方向内側端部から上方へ直立して延出する略矩形状の一対の側板31bと、一対の側板31bの上面後方を連結するように、側板31bの上面から本体21の短手方向へ延出する上板31cと、上板31cの短手方向一端(持ち上げローラ40側の端部)から上方へ直立して延出する略矩形状の一対の起立板31dと、起立板31dから長手方向の持ち上げローラ40側へと水平に延出する天井板31eとで、基台31が形成されている。
なお、ここで「水平」とは、紙幣計数機1に紙幣Sを配置させた状態において紙幣Sの表面に対して水平であることを意味するものである。また「後方」とは、本体21の長手方向における一対の端部のうち、持ち上げローラ40が配置される側の端部とは反対側の端部がある方向を意味するものである。よって本体21の長手方向における一対の端部のうち、持ち上げローラ40と接する側の端部がある方向は前方を意味することとなる。
また側板31bには、押さえ止め棒35を紙幣Sの表面に対して垂直方向に移動自在とするための切り欠きKを設けてある。
なお、この基台31は、ボルトBを介して延出部21aに固定されている。
前記ガイド棒32は、ばね33を支持するための部材である。本実施形態においては図1、図2に示すように、ボルトBを介して天井板31eの短手方向端部付近の下面に一対のガイド棒32を設ける構成としてある。
前記ばね33は、押さえ板34及び押さえ止め棒35を紙幣Sの表面に対して垂直方向に移動自在にさせると共に、紙幣計数時においては、押さえ板34を介して押さえ止め棒35に下向きの付勢力を与えるための部材である。本実施形態においては、ガイド棒32に合わせて2本のばね33を用いる構成としてある。
前記押さえ板34は、ばね33を介して紙幣Sの表面に対して垂直方向に移動自在であると共に、ばね33の下向きの付勢力を押さえ止め棒35に伝達するための部材である。一対の側板31b間に一対のばね33と当接するように配置される略矩形状の底板34aと、底板34aの長手方向前方から上方へ直立して延出する略矩形状の起立板34bと、起立板34bから長手方向後方へ水平に延出する天井板34cとから構成される略コ字状の板状部材で、押さえ板34を形成する構成としてある。
そしてこの押さえ板34は、天井板34cを手で掴んで上方へ移動させることで、ばね33の付勢力に抗して持ち上げることができる。
前記押さえ止め棒35は、押さえ板34を介してばね33の付勢力によって紙幣Sを下方に押圧するための部材である。本実施形態においては、両端に一対の凸部35aを備える細長い円柱状部材で押え止め棒35を形成する構成としてある。
なお、押さえ止め棒35は、切り欠きKに凸部35aを嵌合させることで、紙幣Sの表面に対して垂直方向に移動自在な状態に配置される。
前記持ち上げローラ40は、最上部に配置された紙幣Sの長手方向端部上面と接触して紙幣Sを長手方向に押し出すことで、押さえ止め具30との間で紙幣Sを上方にたわませながら持ち上げるためのローラである。より具体的には、最上部に配置された紙幣Sの長手方向端部上面と接触して紙幣Sを押さえ止め具30の方向に押し出すことで、押さえ止め具30との間で紙幣Sを上方に向けて凸形状に湾曲させながら持ち上げるためのローラである。本実施形態においては、図1に示すように、紙幣Sの長手方向端部の片側で且つ短手方向中央付近に対応する位置に、一対の持ち上げローラ40を並列配置させる構成としてある。勿論、持ち上げローラ40の数や配置位置は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。但し、紙幣Sの長手方向端部上面と接触する位置に設けることが必要である。
なお、ここで「紙幣Sの長手方向端部」とは、紙幣Sの長手方向の一端から5mm程度内側までの範囲のことを意味するものである。
また持ち上げローラ40としては、ゴム等、紙幣計数機で通常用いられる素材で形成されるローラを用いることができる。本実施形態においては、全周がゴムで形成されるローラを用いる構成としてある。またローラをモータで一方向(いわゆる正方向となる紙幣Sを押し出す方向)だけに回転させる構成としてある。
前記めくり上げローラ50は、持ち上げローラ40によって持ち上げられた紙幣Sの上面と接して紙幣Sを斜め上方へめくり上げるためのローラである。本実施形態においては、図1に示すように、持ち上げローラ40よりも後方で、且つ持ち上げローラ40の近傍位置にめくり上げローラ50を設ける構成としてある。更に一対の持ち上げローラ40の短手方向の両外側と、一対の持ち上げローラ40間にめくり上げローラ50を3つ並列配置させる構成としてある。勿論、めくり上げローラ50の数や配置位置は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。但し、持ち上げローラ40よりも後方に配置することが必要である。また持ち上げローラ40の近傍位置に設けることが望ましい。
なお、ここで「近傍位置」とは、持ち上げローラ40によって押し出される紙幣Sの最後尾が、持ち上げローラ40から離れる前に紙幣Sがめくり上げローラ50に接触できる位置のことを意味するものである。
また本実施形態においては、めくり上げローラ50は、最上部に配置された紙幣Sよりも上方に離間した位置に設けられている。また持ち上げローラ40の周速よりも早い周速で回転する構成としてある。
なお、めくり上げローラ50としては、ゴム等、紙幣計数機で通常用いられる素材で形成されるローラを用いることができる。本実施形態においては、全周がゴムで形成されるローラを用いる構成としてある。またローラをモータで持ち上げローラ40と同方向となる一方向だけに回転させる構成としてある。
前記保持具60は、めくり上げローラ50によってめくり上げられた紙幣Sをめくり上げローラ50よりも上方で保持するためのものである。本実施形態においては、図1、図2に示すように、本体21の長手方向端部の一端側(持ち上げローラ40が配置される側)で、且つ短手方向端部の対向する位置に一対の保持具60を設ける構成としてある。更にめくり上げローラ50よりも前方で且つめくり上げローラ50よりも上方の位置における、めくり上げローラ50の近傍位置に保持具60を設ける構成としてある。勿論、保持具60の数、配置位置は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。但し、めくり上げローラ50よりも上方で、且つめくり上げローラ50の近傍位置に配置することが必要であると共に、めくり上げローラ50よりも前方に配置することが望ましい。
また本実施形態においては、図3に示すように、保持具60の押さえ止め具30と対向する面に、側面視における端面形状が略L字で形成される切り欠きからなる保持部60aを備える構成としてある。
なお、略L字を形成する交差角は、80度〜120度程度、より好ましくは90度程度とすることが望ましい。また略L字を形成する上側の端面Uと紙幣Sの表面に水平な線とが交差する角度D1は、20度〜50度程度、より好ましくは30度程度とすることが望ましい。
また、ここで「めくり上げローラ50の近傍位置」とは、めくり上げローラ50によって上方に凸形状に湾曲された湾曲形状を維持した状態で保持具60と接触することができる位置のことを意味するものである。
前記計数センサ70は、めくり上げローラ50から保持具60へと紙幣Sが移動する間に紙幣Sの計数を行うためのセンサである。本実施形態においては、図1、図2に示すように、平面視においてめくり上げローラ50よりも後方であって、外枠10の外側の対向する位置で、且つ側面視の高さ方向おいてめくり上げローラ50と保持部60aとの間におけるめくり上げローラ50の近傍位置に一組の計数センサ70を設ける構成としてある。
また、この計数センサ70で生成される計数データは、制御部(図示しない)を介して表示部(図示しない)に表示される。なお、この制御部(図示しない)は紙幣計数機1の各種動作の制御も行う。
前記羽根車80は、モータで駆動され、保持具60で保持された紙幣Sを上方にかき上げて計数された紙幣Sを集積するためのものである。本実施形態においては、図1、図2に示すように、平面視において持ち上げローラ40と略同じ位置で、且つ側面視において保持具60よりも上方に中心がくるように羽根車80を配置する構成としてある。
また本実施形態においては羽根80aを6本備える構成としてある。
次に図3〜図6も参照して、紙幣計数機1で紙幣Sの計数を行う際の動作についての説明を行うと共に、紙幣計数機1の構成を更に詳細に説明する。
まず図3(a)を参照して、計数を行う複数の紙幣Sを配置台20に整列配置させる。具体的には、まず本体21をばね23の付勢力に抗して押し下げた状態で、複数の紙幣Sの長手方向端部を、本体21における長手方向の前方側端面に当接させて配置させる。そして、本体21をばね23の付勢力に従って上方へ移動させる。
これによって、1枚目(最上部)の紙幣S1の長手方向端部を除く中央付近の上面が押さえ止め棒35で押え止められる。また1枚目(最上部)の紙幣S1の長手方向端部上面が持ち上げローラ40と接する。
以上により、複数の紙幣Sが配置台20に整列配置される。
そして持ち上げローラ40、めくり上げローラ50、羽根車80を駆動させる。
これによって、図3(a)に示すように、まず1枚目(最上部)の紙幣S1の長手方向端部が持ち上げローラ40によって長手方向(後方)に押し出される。これによって、押さえ止め具30との間で紙幣Sが上方に向けて凸形状に湾曲されながら持ち上げられる。
そして図3(b)、図4(a)に示すように、持ち上げられた1枚目(最上部)の紙幣S1は、めくり上げローラ50と接して斜め上方へとめくり上げられる。この間に、ばね23を介して配置台20が上方へ移動することで、最上部の紙幣Sとなった2枚目の紙幣S2の長手方向端部上面が持ち上げローラ40と接して、長手方向に押し出される。つまり本実施形態において「最上部の紙幣S」とは、持ち上げローラ40と接する紙幣Sのことを意味するものである。
そして図4(a)に示すように、めくり上げローラ50によって斜め上方へめくり上げられた1枚目の紙幣S1は、保持具60の保持部60aによってめくり上げローラ50よりも上方で保持される。この際既述したように、めくり上げローラ50よりも前方で且つめくり上げローラ50よりも上方の位置における、めくり上げローラ50の近傍位置に保持具60を設ける構成としてあることで、めくり上げられる1枚目の紙幣S1の復元力(持ち上げローラ40側へ戻ろうとする力)を利用して紙幣S1で保持部60aを押圧することができると共に、持ち上げローラ40によって形成された上方に向けて凸形状に湾曲した形状を維持した状態で保持部60aに紙幣S1を保持させることができる。
そして図4(b)に示すように、保持部60aで保持される1枚目の紙幣S1は、羽根車80によって上方にかき上げられて羽根80aで集積される。
そしてこの間に、図4(a)、図4(b)に示すように、持ち上げローラ40によって押し出された2枚目の紙幣S2は、めくり上げローラ50と接して斜め上方へとめくり上げられ、保持具60で保持される。既述した動作と同様に、3枚目の紙幣S3が持ち上げローラ40によって押し出されてめくり上げローラ50と接する。
なお図示していないが、以後は既述した動作と同様の動作で2枚目の紙幣S2、3枚目の紙幣S3、4枚目の紙幣S4、それ以降の全ての紙幣Sがそれぞれめくり上げられて羽根車80に集積されることで、紙幣の計数が終了する。そして、制御部(図示していない)を介して表示部(図示していない)に数えられた紙幣Sの枚数が表示される。
次に図5を参照して、本発明の実施形態における紙幣計数機1において、紙幣Sが重送された場合の動作について説明する。
まず図5(a)を参照して、持ち上げローラ40によって1枚目の紙幣S1と2枚目の紙幣S2とが同時に送り出される。
本実施形態においては既述したように、めくり上げローラ50は最上部に配置された紙幣Sよりも上方に離間した位置に設けられていることから、図5(a)に示すように、同時に送り出された1枚目の紙幣S1と2枚目の紙幣S2のうち、めくり上げローラ50と接触することができるのは、必ず1枚目の紙幣S1だけとなる。同時に1枚目の紙幣S1と2枚目の紙幣S2の紙幣間摩擦力を極限まで減らした状態で1枚目の紙幣S1をめくり上げローラ50に接触させることができる。従って1枚目の紙幣S1だけが、めくり上げローラによって斜め上方へめくり上げられる。
一方、めくり上げローラ50と接触することができない2枚目の紙幣S2は、紙幣の復元力によって前進が阻止され、持ち上げローラ40側へと戻される。
そして図5(b)を参照して、めくり上げられた1枚目の紙幣S1は、保持具60に保持される。一方、持ち上げローラ40側へと戻された2枚目の紙幣S2は再び持ち上げローラ40と接して長手方向に押し出される。この際、1枚目の紙幣S1は既に保持具60に保持されていることから、2枚目の紙幣S2がめくり上げローラ50と必ず接することになる。
そして図示していないが、めくり上げローラ50と接した2枚目の紙幣S2は、斜め上方へめくり上げられて保持具60によって保持される。また最上部の紙幣となった3枚目の紙幣S3は持ち上げローラ40によって長手方向に押し出される。以後の動作は既述した正常時の動作と同様の動作で紙幣S3が以降の紙幣Sが計数される。
次に図6を参照して、本発明の実施形態における紙幣計数機1において、重送が生じた場合でも紙幣Sを1枚ずつ精度良く計数できる原理について更に詳細に説明する。
なお図6は、図5(a)と同様に持ち上げローラ40によって1枚目の紙幣S1と2枚目の紙幣S2とが同時に送り出された場合を示す図である。
まず、めくり上げローラ50と1枚目の紙幣S1とが接する接点に作用する力をF1、めくり上げローラ50が1枚目の紙幣S1を斜め上方にめくり上げる力をF2、1枚目の紙幣S1との紙幣間摩擦力によって2枚目の紙幣S2がF2の方向に引っ張られる力をF3、1枚目の紙幣S1及び2枚目の紙幣S2の復元力をF4とする。
2枚目の紙幣S2は、次に持ち上げられる紙幣S3との間で隙間が形成される為、1枚目の紙幣S1に引っ張られる力F3は非常に小さくなる。よって、2枚目の紙幣S2が1枚目の紙幣S1に引っ張られる力F3よりも復元力F4が勝り、2枚目の紙幣S2は1枚目の紙幣S1と重送になる事はない。(めくり上げローラ50によって1枚目の紙幣S1と2枚目の紙幣S2とが一緒にめくり上げられることはない。)
なおここで、押さえ止め棒35が出来るだけ持ち上げローラ40側に近い位置にあるほど紙幣Sの復元力は大きくなる。
以上より、F2>F4、F4>F3の関係を満たせば、例え重送が生じた場合であっても、めくり上げローラ50と接触することができる1枚目の紙幣S1だけが斜め上方へめくり上げられ、めくり上げローラ50と接触することができない2枚目の紙幣S2は復元力によって持ち上げローラ40の側へと戻されることになる。
従って、上記力の関係を満たす構成とすることで、例え重送が生じた場合であっても紙幣Sを1枚ずつ精度良く計数可能な紙幣計数機を実現することができる。
本実施形態における紙幣計数機1は、少なくとも上記力の関係を満たす構成となる位置にめくり上げローラ50を配置するものである。
加えて本実施形態においては、図6に示すように、めくり上げローラ50は、持ち上げローラ40によって凸形状に湾曲された紙幣の凸状湾曲面Wの頂上T(変位点)よりも持ち上げローラ40側の傾斜面で紙幣Sと接する構成としてある。言い換えれば、紙幣Sが押し出される方向に対して斜め上方に向かう傾斜面でめくり上げローラ50が紙幣Sと接する構成としてある。
なお図6に二点鎖線で示す、めくり上げローラ50が紙幣Sと接触する接点の接線と、紙幣Sの表面と水平な線とで形成される角度D2は、10度〜20度程度、より好ましくは15度程度とすることが望ましい。
このような構成からなる本発明の実施形態に係る紙幣計数機1は、以下の効果を奏する。
紙幣Sを搬送させずにめくり上げて計数を行う構成とすることで、帯封で束ねられた状態の紙幣Sを効果的に計数することができる。加えて、装置内で紙幣Sを搬送させる必要がないことで、装置の小型化、省コスト化、省音化を図ることができる。
また、めくり上げローラ50を最上部に配置された紙幣Sよりも上方に離間した位置に設ける構成と、めくり上げローラ50と1枚目の紙幣S1とが接する接点に作用する力をF1、めくり上げローラ50が1枚目の紙幣S1を斜め上方にめくり上げる力をF2、2枚目の紙幣S2が1枚目の紙幣S1に追従しようとする力をF3、1枚目の紙幣S1及び2枚目の紙幣S2の復元力をF4とした場合において、F2>F4、F4>F3の関係を満たす位置にめくり上げローラ50を配置する構成とを備えることで、仮に重送が発生した場合であっても、めくり上げローラ50と接した最上部の紙幣Sだけをめくり上げ、その他の紙幣Sは紙幣S自体の復元力で前進を阻止して、持ち上げローラ40側へと戻すことができる。よって、隣接する紙幣S間において、めくり上げローラ50との接触に時間的な差を設けることができる。従って、仮に重送が発生した場合でも紙幣Sの計数を精度良く行うことができる。
また持ち上げローラ40を紙幣Sの長手方向端部上面と接触させる構成とすることで、紙幣Sの復元力が大きい位置で紙幣Sを持ち上げることができる。このような構成とすることで、新札の計数を行う場合は勿論のこと、使用済みの紙幣Sの計数を行う場合でも、紙幣Sの長手方向端部には一般的に折り目がついてない可能性が高く、使用済み紙幣Sでも効果的に計数できる紙幣計数機とすることができる。
加えて、めくり上げローラ50を、持ち上げローラ40によって凸形状に湾曲された紙幣Sの凸状湾曲面Wの頂上Tよりも持ち上げローラ40側の傾斜面で紙幣Sと接する構成とすることで、持ち上げローラ40によって持ち上げられた紙幣Sにめくり上げローラ50を即座に接触させることができると共に、紙幣Sの押出し方向に対して斜め上方に傾斜した傾斜面でめくり上げローラ50を紙幣Sと接触させることができる。よって、紙幣Sを斜め上方により効率的にめくり上げることができる。
また、めくり上げローラ50が紙幣Sと接触する接点の接線と、紙幣Sの表面と水平な線とで形成される角度D2を、10度〜20度程度、より好ましくは15度程度とすることで、紙幣Sを斜め上方に一段と効率的にめくり上げることができる。
また持ち上げローラ40よりも後方で、且つ持ち上げローラ40の近傍位置にめくり上げローラ50を設けると共に、めくり上げローラ50を持ち上げローラ40の周速よりも早い周速で回転する構成とすることで、持ち上げローラ40で押し出された紙幣Sを迅速にめくり上げローラ50で斜め上方にめくり上げることができる。よって持ち上げローラ40で押し出された紙幣Sが溜まることを効果的に防止することができ、スムーズな計数を実現することができる。
また保持具60を上方に向けて凸形状に湾曲させた状態で紙幣Sを保持できる位置に設ける構成とすることで、計数が済んだ紙幣Sが落下することで、同じ紙幣Sが重複して計数されることを効果的に防止できる。また図5(b)に示すように、計数センサ70で紙幣Sを計数するための空間Cを効果的に確保することができる。よって、紙幣Sの計数を一段と精度良く行うことができる。
更に、めくり上げローラ50よりも前方で且つめくり上げローラ50よりも上方の位置における、めくり上げローラ50の近傍位置に保持具60を設ける構成とすることで、まずめくり上げられる紙幣Sの復元力(持ち上げローラ40側へ戻ろうとする力)を利用して、紙幣Sが保持部60aの端面を押圧した状態で、紙幣Sを保持具60に保持させることができる。従って、保持具60で紙幣Sを一段と強固且つ効率的に保持することができる。
また持ち上げローラ40によって形成された上方に向けて凸形状に湾曲した形状を維持した状態で保持部60aに紙幣S1を保持させることができる。従って、計数センサ70で紙幣Sを計数するための空間を効果的に確保することができる。よって紙幣Sの計数を一段と精度良く行うことができる。
また保持部60aを形成する略L字の交差角を80度〜120度程度、より好ましくは90度程度とすると共に、略L字を形成する上側の端面Uと紙幣Sの表面に水平な線とが交差する角度D1を20度〜50度程度、より好ましくは30度程度とすることで、上方に伸び上がろうとする紙幣Sが保持部60aの上側の端面Uで滑ることなく、効率的に保持具60で紙幣Sを保持させることができる。
また保持具60で保持された紙幣Sを上方にかき上げて計数された紙幣Sを集積する複数の羽根80aを備えた羽根車80を設けることで、複数の紙幣Sが保持具60に溜まることで計数するための空間Cが狭くなることを効果的に防止できると共に、複数の紙幣Sを効率的に集積させることができる。
これに対して従来の紙幣計数機としては、摩擦系紙幣計数機と吸引系紙幣計数機とが一般的に用いられていた。
このような従来の紙幣計数機のうち、摩擦系紙幣計数機においては、装置内部で紙幣を搬送させる構成を備えるものであることから、帯封で束ねられた状態の紙幣を計数することができないという問題があった。
また従来の吸引系紙幣計数機においては、帯封で束ねられた状態の紙幣を計数することは可能であるものの、装置の吸引音が非常に大きくなると共に、重送に対する対策が複雑な構成となることでコストがかかるという問題があった。
更に、従来の摩擦系紙幣計数機及び吸引系紙幣計数機においては、装置自体が大きくなることから、装置の小型化、省コスト化を図ることができないという問題があった。
よって本実施形態の紙幣計数機1の構成とすることで、紙幣Sを搬送させずに計数を行うことができることで、特に帯封で束ねられた状態の紙幣Sを計数することができると共に、装置の小型化、省コスト化を図ることができる。
また操作音を効果的に抑えることができると共に、簡易な構成で重送が発生した場合でも紙幣Sの計数を精度良く行うことができる。
なお本実施形態においては、持ち上げローラ40の構成を、全周がゴムで形成されるローラとする構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではない。例えば持ち上げローラ40として、一部分がゴムで他の部分がプラスチック等で形成される、いわゆる間欠ローラを用いる構成としてもよい。このような構成とすることで、紙幣Sを持ち上げローラ40でめくるタイミングと、羽根車80のタイミングとを連動させ易くなり、一段と精度良く紙幣Sの計数を行うことができる。
また持ち上げローラ40の構成として、ローラを一方向(紙幣Sを押し出す方向)だけに回転させる構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、正転、逆転を繰り返す構成としてもよい。このような構成とすることで、重送が生じた場合に下方の紙幣Sを引張り戻すことが可能となり、重送が生じた場合でも一段と精度良く計数を行うことができる紙幣計数機とすることができる。
また本実施形態においては、羽根車80を用いる構成としたが、羽根車80は必ずしも必要なものではなく、例えば計数する紙幣Sの枚数が少ない場合には、羽根車80を設けない構成としてもよい。
また本実施形態の構成に加えて、めくり上げローラ50でめくり上げた紙幣Sの画像を撮影可能なカメラや、紙幣Sの色を検出するカラーセンサーを設ける構成としてもよい。このような構成とすることで、金種判別も可能な紙幣計数機とすることができる。
また本実施形態においては、紙幣計数機1を横置きで使用する構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、縦置きで使用する構成としてもよい。このような構成も本発明の範囲に含まれるものである。
また本実施形態においては、めくり上げローラ50を持ち上げローラ40の周速よりも早い周速で回転する構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、めくり上げローラ50を持ち上げローラ40の周速と同程度の周速で回転する構成としてもよい。
また配置台20や押さえ具30の構成も本実施形態のものに限るものではない。配置台20に関しては、紙幣Sの表面に対して垂直方向に移動可能な構成、紙幣Sの表面に対して水平方向に移動可能な構成、紙幣Sの表面に対して垂直方向に回転可能な構成、紙幣Sの表面に対して水平方向に回転可能な構成の何れ一つの構成、又は何れかを組み合わせた構成のどれを採用するものであってもよい。また押さえ具30に関しては整列配置された紙幣Sの長手方向端部を除く中央付近を上面から押さえ止めることができる構成を備えるものであれば如何なる構成であってもよい。
また本実施形態においては、持ち上げローラ40、めくり上げローラ50、羽根車80をそれぞれ別のモータで駆動する構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、全てを同じモータで駆動する構成や、何れか二つを同じモータで駆動するような構成としてもよい。
本発明によれば、紙幣を搬送させずに計数を行うことができることで、特に帯封で束ねられた状態の紙幣を計数することができると共に、装置の小型化、省コスト化を図ることができる。また従来、業界では重送は避けがたいと考えられていたが、紙幣の表面に対して一面側にだけ持ち上げローラとめくり上げローラとを設けることで、仮に持ち上げローラで重送が発生した場合であっても、紙幣自体の復元力を利用して後発的に重送を解消することができ、紙幣の計数を精度良く行うことができる。このような構成は、従来の紙幣計数機にはなかった画期的な構成を採用するものであり、紙幣計数機の分野における産業上の利用性が非常に高い。
1 紙幣計数機
10 外枠
20 配置台
21 本体
21a 延出部
22 ガイド棒
23 ばね
24 基台
30 押さえ止め具
31 基台
31a 底板
31b 側板
31c 上板
31d 起立板
31e 天板
32 ガイド棒
33 ばね
34 押さえ板
34a 底板
34b 起立板
34c 天井板
35 押さえ止め棒
35a 凸部
40 持ち上げローラ
50 めくり上げローラ
60 保持具
60a 保持部
70 計数センサ
80 羽根車
80a 羽根
B ボルト
C 空間
D1 角度
D2 角度
K 切り欠き
S 紙幣
S1 1枚目の紙幣
S2 2枚目の紙幣
S3 3枚目の紙幣
S4 4枚目の紙幣
T 頂点
U 端面
W 凸状湾曲面

Claims (4)

  1. 複数の紙幣を整列配置させると共に移動自在な配置台と、整列配置された紙幣の長手方向端部を除く中央付近を上面から押さえ止めることで、少なくとも最上部に配置された紙幣全体が長手方向にスライドすることを防止する押さえ止め具と、最上部に配置された紙幣の長手方向端部上面と接触して該紙幣を長手方向に押し出すことで、前記押さえ止め具との間で紙幣を上方に向けて凸形状に湾曲させながら持ち上げる持ち上げローラと、該持ち上げローラによって持ち上げられた紙幣の上面と接して該紙幣を斜め上方へめくり上げるめくり上げローラと、該めくり上げローラによってめくり上げられた紙幣を前記めくり上げローラよりも上方で保持する保持具と、前記めくり上げローラから前記保持具へと紙幣が移動する間に紙幣の計数を行う計数センサとを少なくとも備えると共に、前記めくり上げローラは、最上部に配置された紙幣よりも上方に離間した位置に設けられることを特徴とする紙幣計数機。
  2. めくり上げローラは、持ち上げローラによって凸形状に湾曲された紙幣の凸状湾曲面の頂上よりも前記持ち上げローラ側の傾斜面で紙幣と接することを特徴とする請求項1に記載の紙幣計数機。
  3. 保持具は、上方に向けて凸形状に湾曲させた状態で紙幣を保持できる位置に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紙幣計数機。
  4. 保持具で保持された紙幣を上方にかき上げて計数された紙幣を集積する複数の羽根を備えた羽根車を設けることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の紙幣計数機。
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