JP2014234287A - シート類給紙装置及びこれを用いたフィーダ装置並びに画像読取装置 - Google Patents

シート類給紙装置及びこれを用いたフィーダ装置並びに画像読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014234287A
JP2014234287A JP2013117927A JP2013117927A JP2014234287A JP 2014234287 A JP2014234287 A JP 2014234287A JP 2013117927 A JP2013117927 A JP 2013117927A JP 2013117927 A JP2013117927 A JP 2013117927A JP 2014234287 A JP2014234287 A JP 2014234287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
sheet
tray
sheets
feeding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013117927A
Other languages
English (en)
Inventor
大森 正樹
Masaki Omori
正樹 大森
文秀 坂本
Fumihide Sakamoto
文秀 坂本
昌弘 尾川
Masahiro Ogawa
昌弘 尾川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Nisca Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisca Corp filed Critical Nisca Corp
Priority to JP2013117927A priority Critical patent/JP2014234287A/ja
Publication of JP2014234287A publication Critical patent/JP2014234287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】下流側の処理位置にシート類を給送する給紙部にシートとカードを、それぞれに適合した分離機構で確実に分離して下流側に供給することが可能なシート類給紙装置を提供する。【解決手段】紙載トレイに配置されたサイド規制部材を給紙直交方向に異なる第1,第2エリアに移動可能に構成し、このサイド規制部材が第1エリアに設定されたときには第1の分離機構が、第2エリアに設定されたときには第2の分離機構がトレイ上のシート類に臨むように配置する。【選択図】図2

Description

本発明は、トレイ上に積載収納したシート、カードなどのシート類を1枚ずつ分離して下流側の処理位置に給送するシート類給紙装置に係わり、分離機構が異なるシート類を確実に分離して処理部に給送することが可能な分離給送機構の改良に関する。
一般にこの種の装置は、紙載台に積載収納したシートをピックアップローラなどの繰り出し手段で最上シート若しくは最下シートを繰り出し、このシートを分離手段で1枚ずつ分離して下流側の処理位置に給送する装置として広く知られている。
この分離手段としては給紙方向に回転するローラ、ベルトなどの回転体と、この回転体に圧接してシートの重送を阻止する分離手段(ローラ、摩擦パッドなど)で構成される摩擦分離機構と、シート1枚分のギャップを形成したギャップ分離機構などが用いられている。
摩擦分離機構では、薄紙シート、プラスチックフィルムなどの薄いシート材の分離に適し、その分離給送経路は湾曲したパスで繰り出すことも可能であるが、厚紙シート、プラスチックプレートなどのカード類ではその分離が困難でありノンフィード、ダブルフィードなどの問題も知られている。一方、ギャップ分離機構では厚紙シート、プラスチックプレートなどの分離に適し、その分離給送経路は直線に形成することが必要となる。
そこでシート類を厚紙から薄紙まで、また変形しやすいフィルムから変形しにくいプレート材を、共通の分離機構で分離することは不可能に近いこととされている。本出願人は先にカード類を分離する分離機構と、シート類を分離する分離機構を備えた給紙機構を例えば特許文献1に提案している。
特許文献1にはプリンタ装置の印字部にシートとカードを選択的に給送する給紙装置として、普通紙を供給するトレイに、カードを給送するサブトレイ(カセットトレイ)を装着することによって、普通紙トレイには普通紙分離機構(コーナ爪分離)が、サブトレイにはギャップ分離機構が設けられ、給送する紙類に応じて分離機構を異ならせる構造が開示されている。
特開平07−228377号公報(図5)
上述のように厚い或いは変形し難いカード類と、薄く変形し易い紙シート類をその用途に応じて分離して処理部に給送する装置は、例えば特許文献1などに提案されている。
ところが特許文献1の装置は、シートを給送する紙載トレイの上にカードを収納するカセットを装着する構造を採用しているため、カセットトレイをシートトレイに装着する作業が面倒であり、装置が大型となる欠点が知られている。またカセットトレイはカードサイズに応じて複数準備しなければならず、その取り扱いが面倒である。
そこで本発明者は、あらかじめ装置に準備してある紙載トレイにカードとシートを用途に応じて載置セットし、その分離をカードに適した分離機構と、シートに適した分離機構に切換えて下流側の給紙搬送手段に給送するとの知見に至った。この場合に分離機構の切り換えと同時にシート類を繰り出すピックアップ機構を切り換える構造では、装置が大型化する問題と、機構の切り換えに伴う位置ズレによって正確な分離が得られない問題を引き起こす。
つまり、シート類の積載と、その繰り出しと、その分離を同一の機構で正確に実行することは困難である。特にカードの分離とシートの分離は基本的に異なる物理現象で分離しているため。両者を同一の機構で兼用することは難しい。これと共にトレイ上にセットしたシート類を確実に分離給送するためには、確実に分離できる物理的機構を配置することと同時にトレイ上からシートを最上紙至るまで安定した条件で繰り出すことが必要となる。
例えばトレイ上セットしたシート類の先端が不揃いであると分離機構に2枚のシート類が重なって送られることがあり、ノンフィード、ダブルフィードの原因となっている。そこで紙載トレイの先端部にはシート先端を突き当ててバラツキなくセットするためのゲートストッパを配置することが既に知られている。しかしこのゲートストッパをカード用のストッパ部材とシート用のストッパ部材をそれぞれ準備して切り換える機構を備えることは装置の大型化と複雑化を招く。
本発明は、カードとシートなど性状が異なり、同一の分離機構では正確な分離ができないシート類を簡単な構造で確実に分離して下流側に給送することが可能なシート給送装置の提供をその課題としている。
なお、本発明にあって「シート」とは、事務用の普通紙など比較的薄く変形しやすい用紙、フィルムシートなどを云い、「カード」とは比較的厚く変形し難い厚紙、プラスチックプレートなどを云い、これらを総称して「シート類」と云う。
上記課題を解決するため本発明は、紙載トレイ上に性状の異なるシートとカードをセットし、これを下流側に準備した分離機構に確実に繰り出して正確に分離する為、紙載トレイにシート類の先端を突き当て規制するゲートストッパを設け、トレイから下流側の第1の分離手段に給送するシート類と、第2の分離手段に給送するシート類を同一の係止面で突き当て規制し、セット後にシートの性状に左右されず、最上紙から最下紙まで均等な搬送力を付与して分離手段に繰り出し、各分離手段で正確に分離することを特徴としている。
更にその構成を詳述すると、シート類を載置支持する紙載トレイと、紙載トレイに載置するシート類の先端を規制するゲートストッパと、紙載トレイに載置されたシート類を繰り出すピックアップ手段と、ピックアップ手段で繰り出されたシート類を分離する第1、第2の異なる分離手段と、紙載トレイ上にシート類の性状に応じて第1又は第2の分離手段を選択する分離切換手段と、紙載トレイの下流側に配置されたシート類を給送する給紙搬送手段とを備える。
上記ピックアップ手段と給紙搬送手段との間に、ゲートストッパ、第1の分離手段、第2の分離手段の順に配置し、上記ゲートストッパは、第1の分離手段に向かうシート類と第2の分離手段に向かうシート類のそれぞれ先端を係止する係止面を有するストッパ部材と、ストッパ部材をシート先端と係合する作動位置とシート先端が退避した退避位置との間でシフトするストッパシフト手段とで構成する。
本発明は紙載トレイにカード、シートなどのシート類をセットし、その性状に応じた分離手段で1枚ずつ分離する構成において、紙載面にカードとシートの何れも正確に先端揃えした後に均等な搬送力を付与して分離手段に向けて繰り出すようにしたものであるから以下の効果を奏する。
紙載トレイには、ピックアップ手段とゲートストッパが配置され、その下流側に第1の分離手段と第2の分離手段が、この順に距離を隔てて配置されている。そして、ストッパの係止面に位置決めされたシート類は第1の分離手段又は第2の分離手段に供給される。このためトレイ上にセットされたすべてのシートは、ピックアップ手段から均一の搬送力を付与され、バラつくことのない距離を経て下流側の分離手段に給送される。これによってトレイ上に載置されたカードも、またシートも最上紙から最下紙に至るまで均一な繰り出し力で送られ確実な分離をもたらす。
更に本発明は、ゲートストッパをピックアップ手段の動作に連動して、待機状態のときにはゲートストッパはシートを係止する姿勢でロックし、ピックアップ手段が作動位置に移動するときゲートストッパを解除するように構成すると、ストッパシフト手段(シフト機構)を簡単で安価に構成することができる。
更に本発明は、紙載トレイの高さ姿勢を高低2段階に切り換えて変形し易いシートは傾斜した方向から、変形し難いカードはほぼ直線方向から下流側の分離手段に移送する構成を採用し、これと共にトレイ上方にゲートストッパをピックアップ手段に連動してピックアップ手段が待機位置のときにはゲートストッパを係止位置にロックし、ピックアップ手段が作動位置に移動するときにロック解除するように構成することよってゲートストッパを極めて簡単な構造で構成することができる。
本発明にかかわる画像読取システムの全体構成の説明図。 図1の装置におけるフィーダ装置の斜視構成の説明図であり、紙載トレイにシート(最大サイズシート)を載置セットする状態を示す。 図2に示すフィーダ装置の側面構造の説明図であり、(a)は第1姿勢の状態を示し、(b)はトレイシフト手段の説明図。 図2に示すフィーダ装置のトレイ底面構造の説明図。 図2の装置における紙載トレイにカードを載置セットする状態の斜視説明図。 図5のカードをセットする状態における側面構造の説明図であり、(a)は第2姿勢の状態を示し、(b)はその要部を示す。 図5のカードを載置セットする時の、シートサイド規制板がカード幅より少し広い状態におけるトレイ底面構造の説明図。 図5のシートサイド規制板がカード幅と同一の状態におけるトレイ底面構造の説明図。 図1の装置における第2分離機構の説明図であり、(a)は全体斜視図を示し、(b)はゲートストッパの説明図。 図1の装置における動作状態の説明図であり、(a)は大容量のシート分離状態を、(b)は少容量のシート分離状態を示す。 図1の装置における動作状態の説明図であり、大容量のカードを分離する状態を示す。 図1の装置における動作状態の説明図であり、少容量のカードを分離する状態を示す。 図2と異なるフィーダ装置の第2実施形態の説明図であり、(a)はカードをセットした状態の全体構成図を示し、(b)は(a)の側面断面図。 図2と異なるフィーダ装置の第2実施形態の説明図であり、(a)はシートをセットした状態の全体構成図を示し、(b)は(a)の側面断面図。 図13に示すフィーダ装置のトレイ上面構造の説明図。 (a)はゲートストッパ機構の要部説明図であり、(b)はピックアップ機構における駆動機構の説明図。 (a)乃至(c)はシートを給送するときの動作状態の説明図。 (a)乃至(c)はカードを給送するときの動作状態の説明図。
図1は本発明にかかわる画像読取システムAの全体構成を示す説明図である。画像読取システムAは画像読取装置Bとフィーダ装置Cで構成され、フィーダ装置には、シート類分離給送装置Dがユニットとして組み込まれている。
この種の画像読取装置Bはスキャナ装置、複写機、FAX機など原稿画像を光学的に読み取る装置では用途に応じて予め画像読取するシート類の仕様を定めてその範囲内のサイズ、厚さ、材質のシート類を「分離」「給送」「読取」する装置として設計している。ところが最近、ネットワークシステムの入力端末など多様な用途に画像読取装置が用いられると厚くて変形しづらいカードと、薄く変形しやすいシート、フィルムなどを同一の装置で画像読み取りする必要が生ずる。
例えばカードで個人認証して許可されたオペレータがそのデザインシートを登録システムに伝送する入札システム。或いはカードで個人認証した使用者が記入した投票シートを伝送する選挙投票システム等、カードとシートを同一のトレイにセットして画像読取部で処理する必要がある。本発明は厚く変形しづらいカードと薄く変形しやすいシートをトレイ上にセットするとシートの性状に応じた分離機構で分離して下流側の処理部(画像読取部)に給送する分離機構に関する。以下画像読取装置B、フィーダ装置Cの順に説明する。
[画像読取装置]
図1に従って画像読取装置Bを説明する。装置ハウジング1には読み取る原稿シートをセットするプラテン2が準備されている。このプラテン2に沿って読取手段を搭載したキャリッジ(不図示)が往復動可能に配置されている。読取手段はCCDなどの光電変換素子が用いられ、原稿画像を電気信号として読取った画像データを出力するようになっている。装置ハウジング1には、所定速度で移動する原稿を画像読取する走行プラテン3が設けられ、このプラテンの上を所定速度で移動する原稿画像を読み取ってそのデータを出力する。
[フィーダ装置]
上記走行プラテン3には、画像原稿を連続的に給送するフィーダ装置Cが装備されている。図示のフィーダ装置Cは、画像読取装置Bの装置ハウジング1に搭載されるユニットハウジング4を備えている。
上記ユニットハウジング4(以下ADFハウジングという)には、給紙トレイ5と、排紙スタッカ6と給紙トレイから排紙スタッカに至る搬送経路7が装備されている。給紙トレイ5はシート及びカードを積載して収納可能なトレイで構成され、複数種類シート及びカードを積層状に収納する樹脂プレートなどで構成されている。
上記紙載トレイ5について説明する。図2に示すように紙載トレイ5は、最大サイズシートを載置する大きさの紙載面5aを有し、積載された複枚数のシートを束状に収納可能に構成されている。この紙載トレイ5には、本発明にかかわるシート類分離給送装置Dが内蔵されている。
なお、図2に示す実施形態では紙載トレイ5の紙載面5aは複数に分離したトレイ部材で構成する場合を示しているが、最大サイズのシート類を載置する大きさのプレート(板状部材)であってもよい。この紙載トレイ5の詳細については後述する。
次に排紙スタッカ6について説明する。図1に示すように排紙スタッカ6は紙載トレイ5の上方に配置され、紙載トレイから送られたシートをU字状にUターンさせて上方の排紙スタッカ6に収納するように構成されている。排紙スタッカ6は回動可能な構成となっており、排紙スタッカ6の解放により給紙ローラ8、レジストローラ9のニップが解除され、搬送ジャム処理が可能な構造になっている。
上記搬送経路7について説明する。図1に示すように紙載トレイ5と排紙スタッカ6との間には搬送経路7が設けられ、紙載トレイ5から送られたシートを走行プラテン3に送って画像読取りした後に、このシートをUターン経路で上方に位置する排紙スタッカ6に収納している。このため搬送経路7には、経路入口に給紙ローラ8がその下流にレジストローラ9が、さらにその下流に搬送ローラ(読取ローラ)11が配置されている。そして紙載トレイ5から送られたシートは給紙ローラ8でレジストローラ9に送られ、このレジストローラ9でレジストループを描いて先端揃えし、その後に所定のタイミング(給紙指示信号)で下流側の搬送ローラ11に給送する。
上記搬送ローラ11ではシートを読取開始タイミングに合わせて走行プラテン3に繰り出し、所定速度(一定の読取速度)でプラテン上を走行させて画像読み取りを実行する。走行プラテン3の下流側には搬出ローラ12が配置され、画像読み取りされたシートをプラテンから引き離す方向に搬出する。そして搬出ローラ12の下流側には排紙ローラ13が配置され、画像読み取りしたシートを排紙スタッカ6に収容する。
上記搬送経路7には、シート類の先後端を検出するシートセンサが配置され、図示Se1はレジストセンサであり、Se2はリードセンサであり、Se3は排紙センサである。Se1は給紙ローラ8から送られたシート先端を検出してシート先端が下流側のレジストローラ9に突き当たって所定量湾曲したレジストループを形成するタイミングで給紙ローラ8を停止する。Se2はレジストローラ9から送られたシート先端を検出して画像読取装置Bから送られる読取開始信号でシートを走行プラテン3に向けて給送する。Se3は走行プラテン3から送られたシートの端面を検出し、このシートが正常に(ジャムすることなく)搬送されているか否か判別する信号を発信する。
尚、上述のレジストローラ9、搬送ローラ11、搬出ローラ12、排紙ローラ13はいずれも同一方向に同一周速度で回転するように単一もしくは複数の駆動モータ(不図示)に連結されている。
[分離給送装置の第1実施形態]
上述したフィーダ装置Cにおけるシート類分離給送装置(ユニット)Dについて説明する。本発明はシート類を積載する紙載トレイ5と、その下流側に給紙搬送手段(給紙ローラ;以下同様)8を配置し、紙載トレイ5に積載されたシート類を1枚ずつ分離して給紙搬送手段8に送り、この給紙搬送手段で下流側の処理部に給送するシート類の分離給送機構に関する。この場合、紙載トレイ5に「シート」が積載されたときには第1の分離機構がシートを分離して給紙搬送手段8に給送し、紙載トレイ5に「カード」が積載されたときには第2の分離機構がカードを分離して給紙搬送手段8に給送する。
「シート」は、薄く変形しやすい紙、プラスチックフィルムなどのシート類であり、分離および給送する際に湾曲変形することが可能な材料であり、シート相互間の摩擦係数より大きい摩擦係数を有する一対の回転体(ローラベルトなど)で1枚ずつ分離することが可能な処理媒体とする。また、「カード」は、厚く変形しにくい厚紙プラスチックプレートなどの容易に変形しない材料で構成される処理媒体とする。
これらの処理媒体は紙載トレイ5に積載セットされ、下流側に配置されている処理部(画像読取り処理、画像形成処理、断裁処理、製本綴じ処理、折り処理など)に給送する。
[紙載トレイ]
紙載トレイ5は図2にその全体の示すように、シート類を載置する載置面5aを有するトレイ部材で構成される。このトレイ部材は最大サイズシートを載置可能に1つの紙載面を有するトレイで構成するか、或いは前後若しくは左右に分離した複数のトレイ部材で構成する。
図示の紙載トレイ5は、後端支持トレイ15(以下「後端トレイ」という)と先端支持トレイ14(以下「先端トレイ」という)とサイド規制部材16で構成され、後端トレイ15は給紙方向にシートの後端部を支持し、先端トレイ14はシートの先端部を支持する分離した部材で構成されている。サイド規制手段16はシートの側縁を位置規制するサイド規制部材16a、16bで構成されている。後端トレイ15には後端紙載面15aが、先端トレイ14には先端紙載面14aが、サイド規制部材16には側縁紙載面16xが、それぞれ形成されている。
なお、通常シート類は後端トレイ15と先端トレイ14でブリッジ状に支持され、その側縁を位置規制するサイド規制部材16にはシートの側縁を載置する面が一体に形成されている。このためシート側縁を載置支持する面を側縁紙載面16xという。そして図示の実施形態においてはこの側縁紙載面16xは後述するようにカードを積載するときには後端紙載面15a及び先端紙載面14aから独立して側縁紙載面16xのみで支持している。この側縁紙載面16xは、左右一対のサイド規制部材16a、16bの少なくともいずれか一方に設けられ、図示のものはそれぞれのサイド規制部材に側縁紙載面16xが一体形成されている。
上述したように紙載トレイ5は最大サイズシートに応じた大きさの1つのトレイ部材で構成しても、複数の分離したトレイ部材で構成してもいずれであっても良い。また、サイド規制部材16には必ずしも側縁載置面16xを形成する必要はないが、以下サイド規制部材16の少なくも一方に側縁載置部を形成する場合について説明する(第1実施形態及び第2実施形態)。
なお図2に示す装置は、後端トレイ15に先端トレイ14を揺動可能に軸支持している。図4に示すように先端トレイ14には支持ピン18が設けられ、この支持ピンを中心に揺動可能に後端トレイ15に軸支持されている。これは先端トレイ14を後述する第1姿勢と第2姿勢に高さ位置を異ならせるためである。
[サイド規制手段(サイド規制部材)]
サイド規制手段について説明する。図2及び図4に示すように、1つ若しくは複数の紙載面に支持されるシート類は、そのサイズに応じて予め設定された位置にセットされる必要がある。このため複数の紙載面の何れか1つには給紙方向と直交する方向に移動可能なサイド規制板(サイド規制部材;以下同様)16a、16bが少なくとも一つ配置される。そして紙載面に支持されるシートをセンター基準、若しくはサイド基準で位置決めする。図示の装置はセンター基準を示し、左右一対のサイド規制板16a、16bは予め設定されたシートセンターを基準に連動して移動するように構成されている。
この左右一対のサイド規制板16a、16bを、同一量ずつ接近及び離反する方向に連動させる機構は種々の方法が知られている。図4に示す機構は、左右の一対のサイド規制板16a、16bをトレイ(図示のものは先端トレイ14)の紙載面14aに形成したスリット溝17a,17bに沿って左右方向に移動可能に組み込まれている。
そしてトレイの背面側では、図4に示すように右サイド規制板16aには右側ラック19r(スライド部材;以下同様)がガイドレール19gに沿って移動可能に支持され、左サイド規制板16bには左側ラック20r(スライド部材;以下同様)がガイドレール20gに移動可能に支持されている。そしてこの左右のラック19r、20rは互いに平行する位置に配置され、右側ラック19rには右サイド規制板16aが、左側ラック20rには左サイド規制板16bが一体に連結されている。
これと共にトレイ背面にはピニオン21が回転可能に軸支され、このピニオンに左右のラック19r、20rがそれぞれ図示のように噛合されている。このような構造において一方のサイド規制板を、接近方向(センタ寄せ)に移動すると他方の規制板も同一量接近する。また、一方を離間方向に移動しても同様に移動する。尚、この左右のサイド規制板16a、16bの連動機構はラック−ピニオン以外にも、左右一対のプーリにワイヤを巻回して左右のサイド規制板を連結しても同様の連動運動を得ることが出来る。
図3に従って上述の先端トレイ14に配置される分離機構について説明する。前述したように先端トレイ14は、後端トレイ15に軸支ピン18で揺動可能に支持されている。そして先端紙載面14aに支持されたシート類は図3に示す第1姿勢と後述する図6に示す第2姿勢との間で揺動可能となる。そして先端紙載面14aは第1姿勢では、シートの積載方向に低い位置に、第2姿勢では高い位置に設定されている。そこで先端紙載面14aが第1姿勢のときには第1の分離機構が、第2姿勢のときには第2の分離機構がトレイ上のシート類に臨むように構成されている。この第1の分離機構と第2の分離機構については後述する。
[給紙搬送手段]
上述の紙載トレイ5には、その下流側に給紙搬送手段(給紙ローラ)8が配置されている。この給紙搬送手段8は、紙載トレイ5に積載されたシート類を1枚ずつ分離して下流側に搬送する搬送回転体で構成される。図示の装置は給紙ローラで、給紙方向に駆動回転する摩擦ローラ体で構成されている。この給紙ローラ8には、重送(ダブルフィード)を防止する分離手段22が対向配置されている。分離手段22は固定ローラ体、逆回転ローラ(リタードローラ)、正逆転ローラ(トルクリミッタ付ローラ体)などで構成され、給紙ローラ8で送られるシートに後続シートが連れ送りされる重送を阻止するように構成されている。このローラ体の外、分離手段としては摩擦パッド部材などで構成することが可能である。
[ピックアップ機構]
図3に従ってピックアップ機構について説明する。上述の紙載トレイ5には、積載されたシート類を下流側の給紙搬送手段8に向けて繰り出すピックアップ機構が配置されている。図3に示すように、紙載トレイ5の上方には揺動可能なピックアップローラ23(ベルトなどの回転体を含む)が配置されている。図示のピックアップローラ23は排紙スタッカ6のシート収納面の対面側に揺動可能に取り付けられた昇降ブラケット24に回転可能に支持され、この昇降ブラケットには昇降モータ(図示のものは給紙モータを共用;不図示)が連結され、紙載トレイ5に対してピックアップローラ23が上下動するように構成されている。従ってこの昇降モータと昇降ブラケット24がピックアップ昇降手段を構成している。
このピックアップローラ23の回転と上下昇降機構は広く知られているので図示しないが例えば次のような駆動機構を採用する。上記昇降ブラケット24を給紙ローラの回転軸8xに遊嵌カラーなどで揺動可能に軸支持する。そして給紙ローラ8に正逆転可能な駆動モータ(給紙モータ)を連結する。このとき駆動モータの回転は給紙ローラ8にワンウエイクラッチを介して給紙方向のみの回転が伝達するように連結する。この給紙ローラ8の回転をピックアップローラ23に伝動ベルトなどで連結する。これによって駆動モータの正方向回転で給紙ローラ8とピックアップローラ23は、いずれも給紙方向に回転し、シート類に搬送力を付与している。
上記給紙ローラ8に回転を伝達する回転軸8xには昇降ブラケット24がバネクラッチを介して伝達され、回転軸の正方向回転(給紙ローラ8の給紙方向回転)で昇降ブラケット24は下降する。ピックアップローラ23が紙載トレイ5上のシートに係合するとバネクラッチが緩み方向に作用し、昇降ブラケット24の自重及びバネクラッチのトルク分の圧接力をピックアップローラ23に付与しシートを搬送する。また回転軸8xの反対方向回転ではバネクラッチは緊縮して昇降ブラケット24を上昇させる(図3反時計方向)。そして昇降ブラケット24が図示しないストッパに突き当たると駆動系統内の別のバネクラッチが弛んでその位置(待機位置)に位置保持される。
このような構成で給紙モータMを給紙方向に回転すると、給紙ローラ8は給紙方向に回転し、ピックアップローラ23は待機位置からトレイ上のシートと係合する作動位置に下降すると同時に給紙方向に回転する。そして給紙モータMを給紙反対方向に回転すると、給紙ローラ8とピックアップローラ23は回転を停止するのと同時にピックアップローラ23は作動位置から待機位置に上昇して、その位置に保持される。
[トレイシフト手段]
前述したように先端トレイ14は軸支ピン18を中心に揺動可能に後端トレイ15に軸支持されている。この先端トレイ14には、シート類の積載方向に高さ位置の異なる第1姿勢(図3の状態)と第2姿勢(図6の状態)に切り換えるトレイシフト手段25が設けられている。そして第1姿勢のときには後述する第1の分離機構が、第2姿勢のときには後述する第2の分離機構が紙載面上のシート先端に臨むようになっている。
図3に示すように装置フレーム(図示のものは後端トレイ15)には、基端部27aを揺動可能に軸支され、先端部27bが先端トレイ14のシート前方に突出するレバー部材から成る昇降レバー27が設けられている。
上記昇降レバー27には、その基端部27aにカム部材26が配置されていると共に、シート類を積載した先端トレイ14とリフト手段30で連結され、更にレバー先端部27bには先端規制部材27c(カード先端規制部材;以下同様)が取り付けられている。昇降レバー27は上述したように装置フレーム15と先端トレイ14との間に配置され、基端部27aを支点として揺動可能に支持されている。
また上記カム部材26は、昇降レバー27を昇降するシフト力をサイド規制板16の位置決め移動から伝動(運動変換)させる。リフト手段30は、昇降レバー27の揺動運動で先端トレイ14を第1姿勢と第2姿勢との間で上下方向に揺動させる。また先端規制部材27cは、昇降レバー27が先端トレイ14を第2姿勢にシフトした状態でピックアップローラ23との間にカード1枚の通過を許容する間隙(ギャップG)を形成する。
上記カム機構について図3及び図4に従って説明する。昇降レバーの基端部27aにはカム部材26が配置されている。カム部材26は図4に示すように装置フレーム15に回転軸26xで回転可能に取り付けられた偏心カムで構成されている。この偏心カム(カム部材)26に形成されているカム面26aの変位量が昇降レバー27に伝達されるように圧縮スプリングで構成される伝動レバー28でカム部材26と昇降レバー27との間は連結されている。
つまり圧縮スプリングで構成されている伝動レバー28は、カム面26aの変位量がバネ力として昇降レバー27に作用するようになっている。そして昇降レバー27に伝達されたバネ力でリフト手段30(後述する付勢スプリング)を介して先端トレイ14に伝達される。
この圧縮スプリングから構成される伝動レバー28は、先端トレイ14に下方(第1姿勢)に揺動するように付勢する作用と、先端トレイ14に上方(第2姿勢)に揺動するように付勢する作用とに揺動角度によってバネ力が反転するようになっている。カム部材26は、装置フレーム15に回転可能に取り付けられた偏心カムで構成され、伝動レバー28の基端部に形成したフォロワ部(半円コロ)28aがカム面26aに係合している。
そして偏心カム(カム部材)26の変位量が少ない図3の状態では、伝動レバー28は先端トレイ14を第1姿勢に位置保持するようにバネ力を作用させている。また偏心カム26の変位量が大きい図6の状態では、伝動レバー28は、先端トレイ14を第2姿勢に位置保持するようにバネ力を作用させている。
そこでカム部材26は、トレイ上のシート類の側縁と係合するサイド規制部材16の位置に連動してカムの回転角度を変位量が大きい状態(図6)と変位量が小さい状態(図3)に切換えている。このため前述した左側又は右側のラック20r(19r)にはカム駆動歯車(伝動ラック)29が、カム部材26に一体形成されている受動歯車(扇形歯車)26yと噛合するようになっている。
つまり左右のサイド規制板16a、16bと一体に形成されているラック19r、20rには、カム部材側に延出する連結部材(図示のものは垂下部材)29zに伝動ラック29が設けられている。この伝動ラック29はサイド規制部材16が後述する第2エリアに位置するときカム部材26を変位量が大きい角度に回転させている。
またサイド規制部材16が第1エリアに位置するときにはカム部材26と非係合若しくは変位量が小さい(図示のものは非係合)回転角度にしている。従って左右一対のサイド規制板16a、16bをシートの側縁に適合するように移動する動作(オペレータの操作)に連動してカム部材26が回転するように構成されている。
そして図2に示すように、左右一対のサイド規制板16a、16bは最大サイズから最小サイズのシートの間を第1エリアに設定してあり、最小サイズシートより更に短いセンター寄りの範囲を第2エリアに設定してある。これはトレイ上に載置するカードの給紙直交方向の長さはトレイ上に載置する最小サイズのシート幅より短いことを前提にして、サイド規制部材16の規制(整合)位置に連動させてトレイの高さ姿勢を第1姿勢から第2姿勢に切り換えるようにしている。
また、トレイシフト手段25をサイド規制部材16に連動させることなく、操作レバーを設けてトレイの高さを第1姿勢と第2姿勢との間で切り換えることも可能である。この場合には装置フレーム15に揺動可能又はスライド可能な操作レバーを設け、その運動で前述のカム部材26を回転するように構成する。また、カム部材に代えてクランクレバーなどの運動変換手段であってもよい。
以上の説明から明らかなようにトレイシフト手段25は、「昇降レバー27」と「カム部材26」と「サイド規制部材16」と「リフト手段30」と「伝動レバー28」で構成されている。
[リフト手段]
次に図3に従ってリフト手段30について説明する。上述したようにサイド規制部材16のシート整合動作に連動して昇降レバー27が先端トレイ14から退避した第1姿勢と、先端トレイを上昇させた第2姿勢にシフトさせている。この第2姿勢のときに先端トレイ上に積載されているカードの積載量が漸減するのに追随してカードを繰り上げる必要があり、このために昇降レバー27はその揺動運動を付勢スプリングを介して先端トレイ14に伝達している。つまり図示の実施形態ではコイルスプリングからなる付勢スプリングがリフト手段30を構成している。
そしてこの付勢スプリングからなるリフト手段30は、先端トレイ14を第1姿勢から第2姿勢に上昇方向に付勢する付勢スプリングと、この先端トレイ14に作用する付勢スプリングの付勢力を係脱切換える切換え部材とで構成し、先端規制部材27cは、先端トレイ14から退避した退避位置と紙載エリア内の作動位置との間で移動可能に構成し、先端規制部材27cと付勢スプリング30の切換え部材とは、サイド規制部材16のシート幅方向の移動に連動する連動手段を有している。
上述したように先端トレイ14はシート積載方向に低い位置に設定された第1姿勢(図3の状態)と、高い位置に設定された第2姿勢(図6の状態)との間で上下動する。そして紙載面の広い領域に設定された第1エリアにシートをセットするときには第1姿勢に、紙載面のセンター寄りの狭い領域に設定された第2エリアにカードをセットするときには第2姿勢に上下動する。このときシートは、図3の第1姿勢では上方にせり上がるように傾斜した方向から下流側の給紙ローラ8に給送され、図6の第2姿勢ではカードは略直線方向から下流側の給紙ローラ8に給送される。そして第1姿勢では第1の分離機構が、第2姿勢では第2の分離機構が紙載面上のシート類の前方に準備される。以下各分離機構について説明する。
[第1の分離機構]
図3に示すように先端トレイ14は、後端トレイ15とほぼ同一の平面でシートを支持し、その下流側には給紙ローラ8が、上方にはピックアップローラ23が配置されている。そして先端トレイ14と給紙ローラ8との間にはシートを迫り上げる方向に案内する傾斜面を有する捌き部材(捌き手段)31が形成されている。
つまり紙載面上に積層状にセットされたシート先端を傾斜面に倣わせて前後にズラせることによって給紙ローラ8と分離手段22との間(ニップ点)に送られるシートの重送を低減させる作用を得ている。この傾斜面から形成される捌き部材31はシート相互間の摩擦係数より大きい摩擦係数であることが効果的であり高摩擦のゴム質材などで構成することが好ましい。
また、捌き部材31の下流側には前述した給紙ローラ8と圧接する分離手段22が配置されている。これと共に前述のピックアップローラ23は、給紙モータ(駆動モータ)Mの回転で給紙方向に回転するのと同時に、上方の待機位置から紙載面上の最上シートと係合する作動位置に降下し、シートの積載量の漸減に追随して下降するようになっている。
以上の説明から明らかな様に第1の分離機構は、先端トレイ14の紙載面上に積載状にセットしたシートをピックアップローラ23がシートの漸減に追随して降下しながら給紙ローラ8に向けて繰り出す。このときシート先端を捌き部材31で前後にズラしながら分離手段22に送る。そして給紙ローラ8と分離手段22との間で1枚に分離して下流側に給送するように構成されている。従って図示の実施形態では給紙ローラ(給紙搬送手段)8と、分離手段22と、捌き部材31で第1の分離機構が構成されていることとなる。
[第2の分離機構]
図6に示すように先端トレイ14が、第2姿勢のときには前述した昇降レバー27の先端部に形成されている先端規制部材27cが昇降ブラケット24との間にカード1枚分の通過間隙(ギャップG)を形成するようになっている。
図9(a)に示すように図示の先端規制部材27cは昇降レバー27に一体形成され、その先端部には昇降ブラケット24と係合するストッパ部27xと昇降ブラケット24との間にカード1枚分の通過を許容するギャップGが形成されている。つまり昇降レバー27の先端部に設けられたストッパ部27xが昇降ブラケット24に係合して先端規制部材27cは位置決めされ、昇降ブラケット24との間のギャップGが位置保証される。なお、昇降ブラケット24の一方にはギャップ分離が確実に行えるように、板状部材24aがブラケットと一体に形成されている。
これと共に、先端トレイ14には昇降レバー27との間にリフト手段として付勢スプリング30が配置され、この付勢スプリングは前述したように紙載面14a上に積載されたカードの漸減に従ってカードを繰り上げるように先端トレイ14をピックアップローラ23に向けて押圧する。
以上の説明から明らかな様に、第2の分離機構は先端規制部材27cに形成されているストッパ部27xと昇降ブラケット24との間に形成されるカード1枚分の通過を許容するギャップGで構成されていることとなる。
[ゲートストッパ機構]
上述した紙載トレイ5には紙載面5aにシート類をセットする際にその先端を突き当てて位置規制するゲートストッパ機構が設けてある。本発明はこのゲートストッパ機構を紙載面が第1姿勢のとき、第2姿勢のとき、いずれの場合にも共通のストッパ機構でシート先端を位置規制することを特徴としている。
ゲートストッパ機構について説明する。図16(a)はゲートストッパ機構の要部説明図であり、同図(b)はその駆動機構の説明図である。また図17はシートを給送するときの動作状態を、図18はカードを給送するときの動作状態を示す。
図16に示すゲートストッパ機構は、紙載トレイ5にシート類をセットする際に、先端をセットする基準を示す機能と、先端を突き当て整合してバラツキなく揃える機能と、シートをセットするときの力(トレイ上に挿入するときの操作力)でシート先端が、例えばローラニップ間に強く押し込まれてその後の給紙時にノンフィードを引き起こすのを防止する機能を備える。
このためゲートストッパは、第1の分離手段(前述の第1の分離機構)に向かうシートShと第2の分離手段(前述の第2の分離機構)に向かうカードcaの先端を係止する係止面32xを有するはストッパ部材32と、このストッパ部材をシート先端と係合する作動位置とシート先端から退避した退避位置との間で位置移動するストッパシフト手段34(ロック解除部材;図示のものは折曲げフレーム)で構成する。
図示の装置は、紙載トレイ5の上方にストッパ部材32を配置し、その係止面32xが紙載面上のシート類の先端部に係合する作動位置(図16(a)実線)と、紙載面5aから退避した退避位置(図16(a)破線)との間で上下動するように構成している。図1に示すように、トレイ先端部の上方にピックアップローラ23、給紙ローラ(給紙搬送手段)8、レジストローラ9の順に距離を隔てて配置され、ゲートストッパ32はピックアップローラ23と給紙ローラ8の間(中間位置)に係止面32xが位置するように配置されている。
このように、紙載面上のシート類先端と係合する係止面32xを有するストッパ部材32は、装置フレームの軸支ピンに支軸32zを支点として回転可能に軸支してある。なお、ストッパ部材32は装置フレームに取り付けることなく、昇降ブラケット24に取り付けてもよい。図示のものは装置フレームに取り付けられ、昇降ブラケット24の上下動に連動してストッパ部材32を紙載面に進退させている。
昇降ブラケット24は前述したように装置フレームに回転軸8x(給紙ローラの回転軸)を中心に揺動可能に取り付けてあり、このブラケットに取り付けられているピックアップローラ23(ベルトその他の摩擦回転体を含む)が紙載面上方の待機位置と紙載面上のシート類と係合した作動位置との間で後述する駆動機構によって上下動するようになっている。
ストッパ部材32には紙載面上に載置したシートまたはカードの先端部と係合する係止面32xが設けられている。この係止面32xは1箇所であっても良いが、例えばシートセンターを中心に左右2箇所、あるいはそれ以上に配置しても良い。図示のものは図2に示すようにピックアップローラ23を挟んでその左右2箇所に配置してある。そして昇降ブラケット24は間隔を隔てて対向する一対のプレート部材で構成してある。
そして各ストッパ部材32は、その自重で下方の紙載面側に垂れ下がっている。各ストッパ部材32の基端部には係止爪32yが設けてあり、この係止爪32yにストッパシフト手段34が係合するように配されている。ストッパシフト手段34は、ストッパ部材32を紙載トレイ上のシート類先端を突き当て規制のするように静止(ロック)する状態と、シート先端の規制を解除する(ロック解除)する状態に制御する。
図示のストッパシフト手段34は、各ストッパ部材32の係止爪32yと係合して、その位置にロックするシフトレバー34aと、このシフトレバーを作動する作動部材34bで構成されている。そしてシフトレバー34aは昇降するブラケット側に、作動部材34bは装置フレーム側に取り付けられている。そこで昇降ブラケット24が待機状態の角度位置のときにはシフトレバー34aは係止爪32yと係合してストッパ部材32を、その位置にロックする。そのときのシート給送状態を図17(a)に、カード給送状態を図18(a)に示す。
紙載トレイ5の上方から下方に垂下した状態で、ストッパ部材32の係止爪32yはシフトレバー34aに係合して、その姿勢で保持されている。従ってストッパ部材の係止面32xにシート先端を突き当てセットするとき、若干強い操作力が加わったとしてもシート先端が装置内に潜り込むことがなく整然と整合される。
紙載トレイ上へのシートセットが終了すると、図示しない制御手段は、給紙ローラ8と共にピックアップローラ23を回転させる。この回転と同時に昇降ブラケット24を上方の待機位置から下方の作動位置に向けて降下させる。そして昇降ブラケット24が所定角度降下すると、シフトレバー34aが作動部材34bに突き当たって図17(b)及び図18(b)の状態に時計方向に揺動する。この運動でシフトレバー34aは係止爪32yから離れてストッパ部材32はフリーの状態となる。
そして、ピックアップローラ23で紙載面5aにセットされているシート類を順次下流側に給送する。すると「シート」のときには図17(b)から同図(c)の状態にシートの漸減に伴ってピックアップローラ23は徐々に下降し、最上紙から最下紙に繰り出す。また、「カード」のときには図18(b)から同図(c)の状態にカードの漸減に伴って紙載面が上方に繰り上げられる。
紙載面上のシート類がすべて下流側に給送されたときには、図示しない制御手段は紙載トレイ5に配置されているエンプティセンサの検知信号で、給紙モータMを逆回転させて昇降ブラケット24を紙載面上の作動位置から待機位置に上昇移動させる。するとストッパ部材32は、図17(a)及び図18(a)の状態に復帰し、後続するシート類の給送に備える。
上述のピックアップ機構における駆動構造について説明する。図16(b)は駆動機構の説明図である。図示9はレジストローラであり、回転軸9xに複数のローラが所定間隔で配置され、このローラに対向して従動ローラ(図1参照)が圧接されている。図示8は給紙ローラであり、回転軸8xに嵌装したゴム質ローラで構成されている。図示の給紙ローラ8は紙載面5aに載置されるシート及びカードの給紙方向センターに配置されている。これはサイズの異なるシート類を偏ることなく給送する為である。この給紙ローラ8には前述した分離手段22が対向配置されている。
図示24は昇降ブラケットであり、給紙直交方向に間隔を隔てて配置された一対のプレート部材で構成され、その基端部は給紙ローラ8の回転軸8xに揺動可能に軸支持されている。この昇降ブラケット24の先端部にはピックアップローラ23が回転可能に軸支持されている。そして、シート類の給紙方向にピックアップローラ23、給紙ローラ8、レジストローラ9の順に間隔を隔てて配置されている。
図示Mは給紙モータであり、正逆転可能なモータで駆動軸35に正方向回転と逆方向回転が出力される。駆動軸35の回転は伝動ベルト36a、36bを介してレジストローラの回転軸9xにワンウエイクラッチ9cを介して伝達される。また駆動軸35は中間伝動軸37から伝動歯車38a、38b、38cを介して給紙ローラの回転軸8xに伝達される。この回転軸8xの回転は伝動ベルト23vを介してピックアップローラ23に伝達される。
このような伝動機構において、給紙モータMの回転はワンウエイクラッチ9cを介してレジストローラ9に伝達され、ワンウエイクラッチ8cを介して給紙ローラ8に伝達する。そして給紙モータMの正方向回転(CW)は給紙ローラの回転軸8xに伝達され、反対方向回転(CCW)はレジストローラ9に回転が伝達される。つまり給紙モータMの一方向回転で紙載トレイ5からピックアップローラ23と給紙ローラ8でシート類は繰り出され、1枚に分離され停止した状態のレジストローラ9に給送される。次いで給紙モータMの反対方向回転でレジストローラ9のみが回転し下流側の画像読取部(プラテン)に給送される。
このとき給紙モータMを正方向回転(CW)するとバネクラッチ39a、39bの作用で昇降ブラケット24はトレイ上方の待機位置からトレイ上の作動位置に降下する。そしてピックアップローラ23がトレイ上の最上シートと接するとバネクラッチ39a、39bが弛緩して揺動ブラケット24と回転軸8xとの間は滑り伝動となる。また給紙モータMを負方向回転(CCW)するとレジストローラ9が送り方向に回転するのと同時に揺動ブラケット24はバネクラッチ39a、39bが緊縮して上昇方向に回転し、待機位置に配置されているストッパ(不図示)に突き当たるとバネクラッチ(トルクリミッタ)が緩んで滑り運動となる。
なお、図示の装置においてストッパシフト手段34はピックアップ手段23の昇降動作に連動してトレイ上の作動位置とトレイ上方の待機位置との間で往復動させる構成について説明した。ストッパシフト手段34は、必ずしもピックアップ動作に連動させる必要がなく、例えば作動ソレノイドでストッパ部材32を昇降させるように構成しても良い。この場合には給紙指示信号で作動ソレノイドに通電してストッパ部材32を待機位置から作動位置に移動し、給紙終了信号で待機位置に復帰動させる。
[第1実施形態におけるシート類の分離給送動作]
第1実施形態におけるシートの分離動作について説明する。図2の状態で「シート」を紙載面14a上に載置する。このときシートは第1エリアに載置され、第2エリアには載置されない(前述したようにシートは最小サイズであっても第2エリアより大きい幅領域であるため)。そしてシート先端はゲートストッパ32に突き当て規制されその先端姿勢が揃えられる。
そこでオペレータが左右一対のサイド規制板16a、16bをシート側縁と係合する位置に移動すると、シートは図10(a)の状態にセットされる。このとき前述したトレイシフト手段25を構成する昇降レバー27は、カム部材26が伝動ラック29と係合することなく先端トレイ14を第1姿勢に維持する。
そこで図示しない制御手段は、給紙モータMを給紙方向に回転し、給紙ローラ8とピックアップローラ23を図示時計方向に回転する。この給紙モータMの回転で昇降ブラケット24は待機位置からトレイ上の最上シートと係合する作動位置に降下し、これと同時にゲートストッパ32は揺動可能にシフトレバー34aから解除されシートの進行を妨害することなく揺動する。
紙載面上のシートがピックアップローラ23で給紙ローラ方向に送られると、シート先端は捌き部材31に突き当たって、その傾斜面に沿って下流側の給紙ローラ8に到達する。このシートに連れ送りされるシートは、この捌き部材31に突き当たってその進行が阻止される。このとき捌き部材31の表面を高摩擦材料で形成すると重送(ダブルフィード)するのをさらに防止する。
給紙ローラ8に送られたシートは、このローラに対向配置されている分離手段22(ローラ、ベルト、パッドなど)で1枚に分離され下流側のレジストローラ9に給送される。このトレイ上からのシートの繰り出しと分離給送を繰り返すと、ピックアップローラ23は積載されたシートの漸減に倣って最後の一枚までシートを給紙ローラ8に給送する。この状態を図10(b)に示す。
次に紙載面上に「カード」を積載する場合を説明する。図5の状態で紙載面上にカードを積載する。このときカードは第2エリアに収納される(前述した通りカードは最小サイズシートより狭小幅に形成されているため)。
そこでオペレータが左右一対のサイド規制板16a、16bをカード側縁と係合する位置に移動すると、カードは図11の状態にセットされる。このとき前述したサイド規制部材16に一体形成されている伝動ラック29は図8の状態にカム部材26と係合してカム面26aの変位量が大きい角度に回転する。するとこのカム面26aに係合する伝動レバー28は軸支ピン18を中心にして先端トレイ14を所定角度揺動させて紙載面14aを第2姿勢にシフトする。これと共に昇降レバー27は図11の状態に先端規制部材27cのストッパ部27xが昇降ブラケット24の一部と衝合する。
そこで図示しない制御手段は、給紙モータMを給紙方向に回転し、給紙ローラ8とピックアップローラ23を図示時計方向に回転する。この給紙モータMの回転で昇降ブラケット24は待機位置からトレイ上の最上カードと係合する作動位置に降下し、これと同時に昇降レバー27は先端規制部材27cのストッパ部27xが昇降ブラケット24の一部と衝合する。つまり昇降ブラケット24と先端規制部材27cとは、昇降ブラケット24と衝合部が突き当たることによってお互いの間隔が規制され、カードを分離するギャップGが形成される。
紙載面上のカードがピックアップローラ23で給紙ローラ8方向に送られると、カード先端は先端規制部材27cに形成されているギャップGで1枚の通過が許容され、最上カードのみが給紙ローラ8に送られる。
給紙ローラ8に送られたカードは、このローラに対向配置されている分離手段22との間を通過して下流側のレジストローラ9に給送される。このトレイ上からのカードの繰り出しと分離給送を繰り返すと、紙載面はリフト手段30(付勢スプリング)の作用で順次上方に迫り上げられ最後の1枚までカードを給紙ローラ8に給送する。この状態を図12に示す。
[分離給送機構の第2実施形態]
次に図13、図14、図15に示す分離給送機構の第2実施形態を説明する。前述の実施形態では先端トレイ14を第1姿勢と第2姿勢とに積載方向上下に異なる高さにシフトする形態を説明した。本発明はこのようにトレイを上下異なる角度姿勢にシフトすることに限らず、例えば互いに分離した第1トレイと第2のトレイを上下に配置し、一方の第2トレイのみを上下動させることも可能である。以下その構成について説明する。
図13に示すように紙載トレイ5を、1つのトレイ若しくは先端トレイ14と後端トレイ15で構成し、この先端トレイ14にサイド規制板40(第3のトレイ)を給紙直交方向に移動可能に装着する。このサイド規制板40の装着方法は前述した第1実施形態と同一構造を採用すれば良い。サイド規制板40は右サイド規制板40aと左サイド規制板40bの一対で構成され、その少なくとも一方にカードを支持するサイド紙載面41を設ける。図示のものは左右それぞれに紙載面41a、41bを備えている。そしてこのサイド規制板40がシートセンターを基準に第2エリアにあるときには高い位置姿勢に、第1エリアのときには低い姿勢に上下動させる。
図13に従ってその構造を説明するが前述の第1実施形態と同一の構成には同一符号を付して説明を省略する。先端トレイ14は後端トレイ15に固定して一体化した1つのトレイとしてあり、両トレイの紙載面14a、15aでシート全体を支持する。この先端トレイ14(後端トレイであってもよい)には、給紙方向と直交する方向にシート側縁を規制するサイド規制板40(サイド規制部材)が左右一対配置してある。この左右一対のサイド規制板40には、シート側縁を規制する基準面40yと、シートを載置支持するサイド載置面41が少なくとも一方に配置されている。図示のものは左右のサイド規制板40それぞれにサイド紙載面41a、41b(サイド支持面;以下同様)が配置してある(図15参照)。
図13はサイド紙載面41上にカードをセットする場合を、図14は紙載面14a上にシートをセットする場合をそれぞれ示している。図13に示すように先端トレイ14には、右サイド規制板40aのラック42と左サイド規制板40bのラック43がそれぞれトレイ背面に一体形成されているガイドレール44a、44bにスライド可能に取付けられている。そして各ラック42,43には嵌合孔45a、45bが形成され、この嵌合孔にサイド規制板40に植設した嵌合ピン46a、46bが上下動可能に嵌合されている。
上記左右のラック42、43はピニオン47に噛合され、同一量ずつ反対方向に連動して移動するようになっている。その構成は前述のものと同様であり、一方のラックに一体に形成されている連結部材(垂下部材)29zが伝動ラック29に係合している。伝動ラック29には偏心カムからなるカム部材26が係合し、カム部材26には、圧縮スプリングからなる伝動レバー28が連結されている。そして昇降レバー27が装置フレーム15に支軸で揺動可能に配置され、この昇降レバーの先端には先端規制部材27cが一体に形成されている。これらのラックピニオン構造及びカム部材26と伝動レバー28並びに昇降レバーの構成は前述の第1実施形態を同一である。
図示の実施形態では図13に示すように、昇降レバー27に取付けられた付勢スプリングから成るシフト手段25が、先端トレイ14に形成されている開口48からサイド紙載面41を直接上方に押圧するように構成されている。
従ってサイド規制板40を幅寄せ移動して偏心カム26を変位量が大きい角度に回転したとき、このカム面と係合する伝動レバー28は昇降レバー27を図13に示す先端トレイ14の紙載面14aから退避した下降位置から紙載面上方に突出した作動状態に変化させる。
これと共にリフト手段30は、その付勢スプリングのバネ力でサイド紙載面41a、41bを図示状態に上昇させる。この状態でピックアップローラ23を第1実施形態と同様に下降させると昇降ブラケット24と先端規制部材27cとの間にカード1枚の通過を許容するギャップGが形成される。そしてカードは1枚ずつ給紙ローラ8に送られカードの漸減に従って付勢スプリングの作用でサイド紙載面41上のカードは繰り上げられる。
図14はシートをサイド紙載面41a、41bにセットする場合を示し、このときサイド紙載面41aは先端トレイ14の紙載面14aと同一平面を形成するように一体化され、その上にシートがセットされる。そしてその作用は前述の第1実施形態と同一であるのでその説明を省く。
図15は、サイド紙載面41a、41bの平面構成を示す。左右一対のサイド規制板40a、40bにはシート類の側縁を規制する側縁規制面40yとシートを載置支持するサイド載置面41a、41bが設けられている。左右のサイド紙載面41a、41bは同一形状に構成しても良いが、その部材にはピックアップローラ23と係合する面が左右に別れるためシートスキューなどの給紙ミスを招くことがある。そこで左右紙載面の一方がピックアップローラと係合するように一方を広い面積に形成してある。
なお、本発明にあってトレイシフト手段25は、サイド規制板40に連動してトレイ姿勢を第1、第2姿勢に切換える構成に限らず、先端トレイ14を第1、第2姿勢に変更する切換え手段を配置するなどサイド規制板40以外の操作部材と連動させる構成を採用しても良い。
また、トレイシフト手段として駆動モータなどのアクチュエータを設け、シートとカードのいずれを給送するのか指示信号を取得してアクチュエータで自動的に先端トレイ14を第1姿勢又は第2姿勢にシフトすることも可能である。
本発明にあって捌き手段31とは、先端トレイ14から給紙ローラ8に所定角度で傾斜した傾斜面を有する構成であれば足り、傾斜面を高摩擦部材で構成する必然性はない。
本発明は、トレイ上に積載収納したシート、カードなどのシート類を1枚ずつ分離して下流側の処理位置に給送するシート類給紙装置に関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
D シート類分離給送装置
5 給紙トレイ(紙載トレイ)
5a 紙載面
8 給紙ローラ(給紙搬送手段)
8x 回転軸
9 レジストローラ
14 先端支持トレイ(先端トレイ)
14a 先端紙載面
15 後端支持トレイ(後端トレイ)
15a 後端紙載面
16 サイドトレイ(サイド規制部材)
16a 右サイド規制板
16b 左サイド規制板
16x 側縁紙載面
22 分離手段
23 ピックアップローラ
24 昇降ブラケット
25 トレイシフト手段
26 カム部材(運動変換手段)
27 昇降レバー
27c 先端規制部材(カード先端規制部材)
29 カム駆動歯車(伝動ラック)
30 リフト手段(付勢スプリング)
31 捌き手段
32 ゲートストッパ(ストッパ部材)
32x 係止面
32y 係止爪
34 ストッパシフト手段(ロック解除部材)
34a シフトレバー

Claims (11)

  1. 紙載トレイに載置されたカード又はシートを異なる分離手段で分離して下流側に給送する装置であって、
    シート類を載置支持する紙載トレイと、
    前記紙載トレイに載置するシート類の先端を規制するゲートストッパと、
    前記紙載トレイに載置されたシート類を繰り出すピックアップ手段と、
    前記ピックアップ手段で繰り出されたシート類を分離する第1、第2の異なる分離手段と、
    前記紙載トレイ上にシート類の性状に応じて前記第1又は第2の分離手段を選択する分離切換手段と、
    前記紙載トレイの下流側に配置されたシート類を給送する給紙搬送手段と、
    を備え、
    前記ピックアップ手段と前記給紙搬送手段との間には、ゲートストッパ、第1の分離手段、第2の分離手段の順に配置され、
    前記ゲートストッパは、
    前記第1の分離手段に向かうシート類と前記第2の分離手段に向かうシート類のそれぞれ先端を係止する係止面を有するストッパ部材と、
    前記ストッパ部材をシート先端と係合する作動位置とシート先端から退避した退避位置との間でシフトするストッパシフト手段と、
    で構成されていることを特徴とするシート類給紙装置。
  2. 前記紙載トレイは、
    単一の紙載面を有するトレイ部材で構成され、
    このトレイ部材は、紙載面が第1姿勢、第2姿勢の異なる高さ位置に位置移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート類給紙装置。
  3. 前記紙載トレイは、
    複数のトレイ部材で構成され、
    1つのトレイ部材はシートを積載する紙載面を、
    他のトレイ部材はカードを積載する紙載面を、
    有していることを特徴とする請求項1記載のシート類給紙装置。
  4. 前記第1の分離手段は、変形しやすいシートを分離する分離機構で、
    前記第2の分離手段は、変形しづらいシート又はカードを分離する分離機構で、
    構成されていることを特徴とする請求項1記載のシート類給紙装置。
  5. 請求項2に記載のシート類給紙装置であって、
    前記第2姿勢の紙載面は前記第1姿勢の紙載面より高い位置に設定され、
    この第1姿勢の紙載面は、積載したシートを上方に傾斜した方向で下流側の給紙搬送手段に給送し、
    前記第2姿勢の紙載面は、積載したカードを略直線方向で下流側の給紙搬送手段に給送する
    高さ位置に設定されていることを特徴とするシート類給紙装置。
  6. 前記第1、第2の分離手段は、
    少なくとも一方は、前記紙載トレイ外部の待機位置からトレイ上方のシート類と係合する
    作動位置との間で位置移動可能に構成され、
    この位置移動可能な分離手段は、前記分離切換手段によって待機位置と作動位置との間で位置移動することを特徴とする請求項1に記載のシート類給紙装置。
  7. 前記紙載トレイには、シート類の給紙直交方向の側縁を位置決めするシートサイド規制部材が設けられ、
    前記分離切換手段は、前記シートサイド規制部材の動作に連動して前記第1又は第2の分離手段を紙載トレイ上のシート類と係合する位置に移動することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のシート類給紙装置。
  8. 前記ピックアップ手段は、
    シート類を給紙方向に繰り出す繰出ローラと、
    前記繰出ローラを支持する昇降ブラケットと、
    前記昇降ブラケットを前記繰出ローラが前記紙載トレイ上のシート類と係合する作動位置と、離間した待機位置との間で上下動する昇降シフト手段と、
    で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート類給紙装置。
  9. 前記ゲートストッパは、
    前記昇降ブラケットに回動可能に取り付けられたストッパ部材と、
    このストッパ部材を紙載トレイ上のシート類の先端縁と係合する作動位置と先端縁から退避した待機位置との間でシフトするストッパシフト手段と、
    で構成され、
    前記ストッパシフト手段は、前記昇降ブラケットの昇降動作に連動してストッパ部材を作動位置と待機位置との間で位置移動することを特徴とする請求項8に記載のシート類給紙装置。
  10. シート類を積載収納する紙載トレイと、
    前記紙載トレイに収納されたシート類を1枚ずつ分離するシート分離ユニットと、
    前記シート分離ユニットから送られたシート類を読取プラテンに給送する搬送経路と、
    前記搬送経路に配置された搬送手段と、
    から構成され、
    前記シート分離ユニットは請求項1から9のいずれか1項に記載のシート類給紙装置であることを特徴とするフィーダ装置。
  11. 読取プラテンと、
    前記読取プラテンに原稿シートを給送するフィーダ装置と、
    前記読取プラテンに送られた原稿シートを画像読取する画像読取手段と、
    とから構成され、
    前記フィーダ装置は請求項10に記載のフィーダ装置であることを特徴とする画像読取装置。
JP2013117927A 2013-06-04 2013-06-04 シート類給紙装置及びこれを用いたフィーダ装置並びに画像読取装置 Pending JP2014234287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013117927A JP2014234287A (ja) 2013-06-04 2013-06-04 シート類給紙装置及びこれを用いたフィーダ装置並びに画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013117927A JP2014234287A (ja) 2013-06-04 2013-06-04 シート類給紙装置及びこれを用いたフィーダ装置並びに画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014234287A true JP2014234287A (ja) 2014-12-15

Family

ID=52137259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013117927A Pending JP2014234287A (ja) 2013-06-04 2013-06-04 シート類給紙装置及びこれを用いたフィーダ装置並びに画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014234287A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018184253A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 ブラザー工業株式会社 シート搬送装置
US10865063B2 (en) 2017-12-27 2020-12-15 Canon Kabushiki Kaisha Sheet storage device and image forming apparatus
US11459195B2 (en) 2020-02-06 2022-10-04 Canon Kabushiki Kaisha Original reading apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018184253A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 ブラザー工業株式会社 シート搬送装置
US10865063B2 (en) 2017-12-27 2020-12-15 Canon Kabushiki Kaisha Sheet storage device and image forming apparatus
US11459195B2 (en) 2020-02-06 2022-10-04 Canon Kabushiki Kaisha Original reading apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6547235B2 (en) Sheet sorting apparatus and automatic document feeder apparatus including the same
TWI328559B (en) Sheet supply mechanism and document feeder using the same
JP6074282B2 (ja) シート後処理装置及びこれを用いた画像形成システム
US7559547B2 (en) Tray for non-uniform thickness objects
CN100534800C (zh) 图像处理装置
JP5493753B2 (ja) 後処理装置および画像形成装置
US7954808B2 (en) Sheet processing device, image forming apparatus, and image forming system
JP2014234286A (ja) シート類分離装置及びこれを用いたフィーダ装置並びに画像読取装置
JP2014234287A (ja) シート類給紙装置及びこれを用いたフィーダ装置並びに画像読取装置
US20040070141A1 (en) Device for stacking sheet-shaped materials on sheet stacks
US6969065B2 (en) Sheet transfer apparatus and sheet supply apparatus
JP2016124646A (ja) シート給紙装置
JP2017057087A (ja) シート後処理装置及びこれを用いた画像形成システム
JP3913406B2 (ja) 原稿給紙装置
JP2014234285A (ja) シート類分離装置及びこれを用いたフィーダ装置並びに画像読取装置
US7883082B2 (en) Sheet feed devices and image recording apparatus comprising such sheet feed devices
JP6191946B2 (ja) シート収納装置及びこれを用いた後処理装置並びに画像形成システム
JP2016124653A (ja) シート給紙装置
JP5843881B2 (ja) 書類処理装置及び書類処理方法
JP5447953B2 (ja) 給紙装置、および画像形成装置
JP2011020746A (ja) シート処理装置とこれを設けた画像形成装置
JP6611175B2 (ja) 自動連続画像彫刻装置及び方法
JP2008120547A (ja) シート集積装置及びこれを備えた画像形成システム
JP6101547B2 (ja) シート搬送機構及びこれを用いたシート収納装置並びに画像形成システム
JP6619265B2 (ja) シート状媒体引継ぎ搬送装置