JP2000277983A - 電気部品フィーダ - Google Patents

電気部品フィーダ

Info

Publication number
JP2000277983A
JP2000277983A JP11086419A JP8641999A JP2000277983A JP 2000277983 A JP2000277983 A JP 2000277983A JP 11086419 A JP11086419 A JP 11086419A JP 8641999 A JP8641999 A JP 8641999A JP 2000277983 A JP2000277983 A JP 2000277983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
electric component
disk
chute
magnet disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11086419A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4313883B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Kondo
義之 近藤
Akihiro Udagawa
明博 宇田川
Mamoru Tsuda
護 津田
Kouichi Asai
鎬一 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority to JP08641999A priority Critical patent/JP4313883B2/ja
Publication of JP2000277983A publication Critical patent/JP2000277983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4313883B2 publication Critical patent/JP4313883B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルク状の電気部品を迅速に安定して供給可
能な電気部品フィーダを提供する。 【解決手段】 ケース内にマグネット円板150を回転
可能に配設する。マグネット円板150は、その回転軸
線を中心とする円筒面170と円筒面170の一端縁か
ら半径方向外向きに延びる円環状の肩面172とが画定
する円環状切欠を有し、円筒面170,肩面172に跨
がって、円筒面170の周方向に間隔をあけて着磁し、
複数の磁石部176を周方向に間隔をあけて形成する。
磁石部176はケース82内の電気部品層154に接触
して電気部品84を吸着し、マグネット円板150の回
転により、電気部品84の移動軌跡から、その移動軌跡
に対する接線方向に延び出すシュート80の始端へ運
ぶ。電気部品84はスクレーパによりマグネット円板1
50からすくい取られ、シュート80に進入し、空気流
により部品供給部へ送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の電気部品を
バルク状に保持して供給する電気部品フィーダに関する
ものであり、特に、供給の迅速化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電気部品フィーダには、従来、
種々の態様がある。例えば、特開昭62−280129
号公報に記載の電気部品フィーダは、電気部品収容部に
多数の電気部品をバルク状に収容するとともに、電気部
品収容部内にエアを噴出して電気部品をばらばらにし、
エア噴出停止後、電気部品が落下する際に電気部品収容
部に接続された通路に進入し、部品供給部へ移動するよ
うに構成されている。また、特開平8−48419号公
報に記載の電気部品フィーダにおいては、電気部品収容
部の下部に筒状部材を上下方向に移動可能に設けるとと
もに、フィーダ本体に移動不能に立設した丸パイプを筒
状部材に嵌合し、筒状部材の上下動により電気部品収容
部内の電気部品を攪拌し、丸パイプ内に進入させて電気
部品を供給するように構成されている。筒状部材内に四
角形断面の角パイプを嵌合し、角パイプを通って電気部
品が供給されるように構成することもできる。
【0003】しかしながら、いずれの態様の電気部品フ
ィーダにおいても、電気部品を迅速に安定して供給する
ことが困難であるという問題があった。例えば、特開昭
62−280129号公報に記載の電気部品フィーダに
おいては、エアが噴出される毎に電気部品が通路に進入
させられるため、電気部品の供給時間間隔がエアの噴出
間隔によって決まってしまい、迅速に供給することが困
難であり、また、特開平8−48419号公報に記載の
電気部品フィーダにおいては、電気部品収容部内の電気
部品が少なくなったとき、筒状部材が上下動させられて
も電気部品が飛び跳ねてパイプ内へ入りにくく、電気部
品を安定して供給することが困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】本発明は、以上の事情を背景とし、バルク状の電気
部品を迅速に安定して供給可能とすることを課題として
なされたものであり、本発明によって、下記各態様の電
気部品フィーダが得られる。各態様は請求項と同様に、
項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の
番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本
発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の
技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載
のものに限定されると解釈されるべきではない。 (1)多数の電気部品をバルク状に収容するケースと、
回転軸線のまわりに回転可能に設けられ、回転軸線を中
心とする一円周に沿って磁石部を有し、その磁石部に前
記ケース内に収容された電気部品を吸着するマグネット
円盤と、そのマグネット円盤を回転させる回転駆動装置
と、前記マグネット円盤の前記磁石部に吸着された電気
部品の移動軌跡から、ほぼその移動軌跡に対する接線の
方向に延び出すシュートとを含む電気部品フィーダ(請
求項1)。電気部品は、例えば、電極等、磁性材料によ
り作られた部分を有している。そのため、電気部品は、
マグネット円盤の磁石部に吸着され、マグネット円盤の
回転に伴ってシュートへ移動させられ、シュートに至れ
ば、磁石部から離れてシュート内に進入する。電気部品
は磁石部による吸着およびマグネット円盤の回転により
安定してシュートへ進入させられ、また、電気部品の供
給速度(マグネット円盤の単位回転角度に対してシュー
トへ進入させることが可能な電気部品の数)を増して迅
速に供給することができる。さらに、マグネット円盤に
より電気部品を吸着して搬送すれば、電気部品はその断
面形状に関係なく吸着され、安定して供給され、本態様
の電気部品フィーダは種々の電気部品の供給に用いるこ
とができる。なお、シュートは、例えば、長手方向に平
行な一つの側面が開放された溝状を成すものでもよく、
あるいは全周が閉じられた筒状を成すものでもよい。 (2)前記ケースが、偏平な形状を有して立った姿勢で
配設され、かつ、前記マグネット円盤がほぼ垂直な平面
内で回転可能にケース内に配設された (1)項に記載の電
気部品フィーダ(請求項2)。多数の電気部品は、ケー
スとマグネット円盤との間の空間にバルク状に収容さ
れ、マグネット円盤の磁石部に吸着される。この吸着さ
れた電気部品はマグネット円盤の回転につれてシュート
へ供給される。ケースを立った姿勢で配設すれば、電気
部品フィーダの幅を小さくすることができ、複数の電気
部品フィーダを幅方向に並べて配列すれば、比較的小さ
いスペースに設置することができる。 (3)前記マグネット円盤が、前記回転軸線を中心とす
る円周に沿って形成されるとともに互いに直交する2つ
の面により画定される円環状切欠を有し、その円環状切
欠の前記2つの面の少なくとも一方が磁気吸引力を有す
る面とされて、前記磁石部を構成している (1)項または
(2)項に記載の電気部品フィーダ。円環状切欠の2つの
面の少なくとも一方を着磁して磁気吸引力を有する面と
してもよく、あるいは磁石、例えば永久磁石を用いて磁
気吸引力を有する面としてもよい。電気部品は、円環状
切欠を画定する2つの面のうち、磁気吸引力を有する面
に吸着されるが、2つの面により、2方向において位置
決めされて安定してマグネット円盤に吸着される。2つ
の面の両方が磁気吸引力を有する面とされていれば、電
気部品は2つの面が交差する部分、すなわち円環状切欠
の底に向かって引きつけられ、より安定して吸着され
る。 (4)前記円環状切欠を画定する2つの面の一方が、前
記マグネット円盤の回転軸線を中心とする円筒面であ
り、他方がその円筒面の一端縁から半径方向外向きに延
びる円環状の肩面である (3)項に記載の電気部品フィー
ダ。本態様によれば、前記シュートや後述のスクレーパ
の構成が単純で済む利点があるが、円環状切欠を画定す
る2つの面の両方を、マグネット円盤の回転軸線を中心
とする円錐面としてもよい。 (5)前記マグネット円盤が、前記円筒面の前記肩面側
とは反対側の端縁部から半径方向外向きに突出したリブ
を有する (4)項に記載の電気部品フィーダ。電気部品が
円筒面から一部がはみ出した状態で磁石部により吸着さ
れたとき、リブがなければ、電気部品はそのままである
のに対し、リブがあれば、電気部品がリブに乗り上げて
斜めの姿勢になり、この不安定な姿勢から、より安定し
た姿勢になるべく、リブと肩面との間へ入り、円筒面か
らはみ出すことなく吸着されるか、あるいは吸着力が不
足して脱落する。いずれにしても、最終的に吸着されて
いる電気部品は、肩面とリブとにより両側から規制さ
れ、マグネット円盤に正規の姿勢および位置で保持され
ることとなる。 (6)前記マグネット円盤が、外周面に形成された円環
状の溝を有し、その溝の両側壁面の少なくとも一方が磁
気吸引力を有する面とされ、それにより前記磁石部が形
成されている (1)項または (2)項に記載の電気部品フィ
ーダ。溝は、底のないスロット状の溝でもよく、あるい
はマグネット円盤の外周部に設けられ、外周面に開口す
る有底の溝でもよい。溝の両側壁面のうちの少なくとも
一方が着磁されることにより、あるいは永久磁石を用い
て構成されることにより、磁気吸引力を有する面とされ
る。両側壁面のうちの一方をN極とし、他方をS極とし
てもよく、いずれか一方にN極およびS極を設け、他方
には設けないようにしてもよい。電気部品は、溝内に嵌
合された状態でマグネット円盤の回転によりシュートへ
移動させられる。溝に磁石部を形成すれば、電気部品の
磁石部に吸着される際の姿勢および位置が溝により規制
され、正規の姿勢および正規位置、すなわちシュートに
進入可能な姿勢および位置で吸着され易い。 (7)前記マグネット円盤の下端部が前記ケースの底部
近傍に位置し、上端部がそのケース内の電気部品層の表
面より上方へ突出する (2)項ないし (6)項のいずれか1
つに記載の電気部品フィーダ。磁石部は電気部品層に接
触している状態で電気部品を吸着する。磁石部が電気部
品層に接触しつつ移動するとき、吸着された電気部品が
電気部品層内の電気部品と接触し、磁石部から離脱させ
られれば、別の電気部品が磁石部に吸着され、磁石部が
電気部品層の表面から上方へ露出するときには、電気部
品が磁石部に沿って吸着されている。また、マグネット
円盤の下端部がケースの底部近傍に位置しているため、
ケースの底部近傍の電気部品が磁石部に吸着され、ケー
ス内の電気部品が残りなく吸着されて供給される。 (8)前記マグネット円盤が、互いに同軸に間隔をあけ
て配設された一対の円板部と、それら一対の円板部の外
周縁部から互いに接近する向きに延び出させられて先端
面間に円環状のスロットを形成する一対の円筒部とを備
え、それら円板部と円筒部とが内部の空間に前記電気部
品を収容するケースとして機能するとともに、一対の円
筒部の少なくとも一方の先端面に前記磁石部が設けられ
て、前記スロット内に電気部品を保持する (1)項に記載
の電気部品フィーダ(請求項3)。本態様においては、
ケースとマグネット円盤とが一体的に構成され、あるい
は、マグネット円盤がケースを兼ねると考えることがで
きる。マグネット円盤の内部空間に収容された電気部品
は、マグネット円盤の回転につれてマグネット円盤に対
して相対的に移動し、スロットに入って磁石部に吸着さ
れ、マグネット円盤の回転によりシュートへ移動させら
れる。マグネット円盤の少なくとも回転軸線より下側の
部分には、一対の円筒部に接触してスロットを外側から
塞ぎ、電気部品のマグネット円盤内から外への脱落を防
止するカバーを設けることが望ましい。マグネット円盤
が、その外周面において保持部材により回転可能に保持
されるのであれば、保持部材にカバーを兼ねさせてもよ
い。 (9)前記マグネット円盤がほぼ垂直な平面内で回転可
能に設けられており、かつ、前記一対の円筒部の内周面
が、前記先端面に近い部分ほど内径が大きいテーパ内周
面とされた (8)項に記載の電気部品フィーダ。一対の円
筒部の内周面は、マグネット円盤の下部において、一対
の円筒部間に形成されるスロットに向かって下降する状
態となり、電気部品が円筒部の内周面上を滑り落ち、ス
ロット内に入り易くなる。 (10)前記マグネット円盤の前記磁石部が、マグネッ
ト円盤の周方向に間隔をあけて形成されている (1)項な
いし (9)項のいずれか1つに記載の電気部品フィーダ
(請求項4)。マグネット円盤は、複数の磁石部を有
し、電気部品はマグネット円盤の周方向に間隔をあけて
吸着される。そのため、例えば、マグネット円盤の回転
によって電気部品がシュートの始端に至ったとき、シュ
ート内に既に電気部品が詰まっていて進入できなけれ
ば、マグネット円盤が回転しても電気部品は移動せず、
電気部品が磁石部から外れて、磁気吸引力を有しない非
磁石部と対向する状態となる。この際、シュート始端部
周辺に電気部品がマグネット円盤から離脱可能なスペー
スがあり、かつ、マグネット円盤の電気部品保持部の形
状等が適切に選定されていれば、電気部品はマグネット
円盤から離脱する。例えば、マグネット円盤に、マグネ
ット円盤の回転軸線を中心とし、互いに直交する2つの
円錐面が形成され、それら円錐面の少なくとも一方が周
方向に間隔をあけて磁気吸引力を有する面とされ、磁石
部がマグネット円盤の周方向に間隔をあけて形成されて
電気部品が吸着される場合には、2つの円錐面のうちの
一方が、他方から離れるほど低くなるように傾斜する位
置があり、その位置にシュートの始端が配置されれば、
始端に進入できず、磁石部からずらされた電気部品はそ
の円錐面に沿って滑り落ちるのである。シュート始端部
周辺に電気部品がマグネット円盤から離脱可能なスペー
スがなければ、電気部品はマグネット円盤に対して周方
向にずれるのみである。そして、電気部品がシュート内
に入ることができない状態が続いて、シュートの始端か
らマグネット円盤の回転方向において上流側へ複数の電
気部品が隙間なく並んだ場合、その電気部品列の後端部
が、磁石部による吸着がなければ電気部品が脱落する位
置に至れば、電気部品が脱落し、電気部品列が比較的短
くて済む。いずれにしても、隣接する磁石部の間に隙間
があるため、電気部品が磁石部から外れ、マグネット円
盤から離脱することが可能となるのであり、マグネット
円盤上に多数の電気部品がつながって保持され、マグネ
ット円盤上を長く滑ることが回避される。磁石部がマグ
ネット円盤の周方向に隙間なく形成されており、電気部
品が隙間なく吸着されるようにすることも可能である
が、この場合には、電気部品がシュート内に入ることが
できなければ、マグネット円盤に吸着された全部の電気
部品が磁石部の吸着力に抗してマグネット円盤に対して
周方向にずれるとともに、シュート始端近傍の電気部品
が過大な力で押されて損傷し、あるいはシュートの先端
における電気部品の取出しが困難になる恐れがある。そ
れに対し、電気部品が間隔をあけて吸着されていて、そ
の隙間により、電気部品が磁石部から外れてマグネット
円盤から離脱することができるのであれば、マグネット
円盤上に多数の電気部品が互いに密着して保持され、そ
れらの長い列がマグネット円盤に対して移動することが
防止されて、電気部品の損傷やシュート先端における取
出しの困難化が回避されるのである。なお、電気部品と
マグネット円盤との相対移動により、電気部品が磁石部
から外れても、マグネット円盤から離脱しない構成とす
ることも可能である。この場合には、磁石部がマグネッ
ト円盤の周方向に隙間なく形成されている場合と同様
に、多数の電気部品がつらなってマグネット円盤に保持
されることとなるが、それら電気部品の全部が磁石部に
よって吸着されているわけではなく、それら電気部品の
列がマグネット円盤に対して周方向に滑る際に、マグネ
ット円盤により付与される推進力は小さく、電気部品の
損傷やシュート先端における取出しの困難化が回避され
る。 (11)前記シュートの末端部がほぼ水平に延び、か
つ、その水平部に上向きに開口した部品取出口が形成さ
れた (1)項ないし(10)項のいずれか1つに記載の電気部
品フィーダ。シュートの末端部は、水平面に対して傾斜
させてもよいが、水平とし、上向きに開口した部品取出
口を設ければ、例えば、電気部品を部品取出口から取り
出す部品取出具の構成,配設が容易となる。 (12)前記部品取出口を覆う作用位置と開放する退避
位置とに移動可能なシャッタを含む(11)項に記載の電気
部品フィーダ(請求項5)。シャッタは、常には作用位
置にあって部品取出口を覆っているが、電気部品の取出
し時に退避位置へ移動し、電気部品の取出しを許容す
る。シャッタを設け、部品取出口を覆えば、電気部品フ
ィーダが振動しても電気部品が部品取出口から飛び出す
ことが防止され、電気部品を確実に安定して供給するこ
とができる。特に、電気部品フィーダがテーブルに設け
られ、テーブルの移動によって移動させられる場合、テ
ーブルの移動開始,停止毎に電気部品フィーダが振動す
るため、シャッタを設けることは有効である。シャッタ
を、部品取出具の先端の外のり寸法より小さく、電気部
品の外のり寸法より幅が小さいU字形の切欠を備えたも
のとすれば、部品取出具がU字形の切欠を通して電気部
品を保持した後、シャッタを退避させることが可能とな
り、電気部品を一層安定して供給することができる。 (13)前記シュートの末端近傍部に接続され、シュー
ト内の空気を吸引することにより、シュート内の電気部
品を末端側へ移動させる負圧発生装置を含む (1)項ない
し(12)項のいずれか1つに記載の電気部品フィーダ(請
求項6)。シュート内の空気が吸引されれば、シュート
内に空気の流れが生じさせられ、電気部品がシュートの
末端側へ移動させられる。例えば、シュートと、搬送部
材たるベルトを有する搬送装置とを組み合わせ、シュー
ト内の電気部品をベルトに載せ、ベルトをベルト駆動装
置によって移動させることにより電気部品を送るように
してもよいが、空気流を生じさせる方が容易に電気部品
を送ることができる。また、外部から負圧が供給される
ようにしなくて済み、さらに、本態様の電気部品フィー
ダが設けられる装置において、電気部品フィーダに負圧
を供給するために負圧源を設ける等の改造を行う必要が
ない。 (14)空気を加圧して加圧エアを発生させる加圧エア
発生装置と、その加圧エア発生装置により発生させられ
た加圧エアを、前記マグネット円盤に吸着された電気部
品の移動軌跡の、前記ケース内における電気部品層の表
面より上方に突出した部分に向かって噴出させるノズル
を備え、電気部品を吹き飛ばす吹飛ばし装置とを含む
(1)項ないし(13)項のいずれか1つに記載の電気部品フ
ィーダ(請求項7)。電気部品を加圧エアにより吹き飛
ばすようにすれば、マグネット円盤に吸着された電気部
品を離脱させることができる。例えば、マグネット円盤
に磁石部が周方向に隙間なく形成され、電気部品が隙間
なく吸着されており、電気部品がシュートの始端に至っ
たとき、シュート内に既に電気部品が詰まっていて電気
部品が入ることができない場合、シュート始端周辺に電
気部品のマグネット円盤からの離脱を許容するスペース
があれば、シュートに進入することができない電気部品
を吹き飛ばすことにより隙間を設け、あるいは周辺にマ
グネット円盤からの離脱が許容されるスペースがある電
気部品を吹き飛ばすことにより隙間を設けることができ
る。それにより、電気部品がシュートに進入することが
できない場合、隙間なく並んでマグネット円盤上を滑る
電気部品は、隙間よりシュート側のもののみとなり、マ
グネット円盤に吸着された全部の電気部品がマグネット
円盤上を滑る場合のように、電気部品の損傷やシュート
先端における取出しの困難化が発生する恐れをなくすこ
とができる。磁石部がマグネット円盤の周方向に間隔を
あけて形成されていても、加圧エアを噴出して電気部品
を吹き飛ばすことは有効である。例えば、シュートの先
端において電気部品が1個取り出されるごとにマグネッ
ト円盤が一定角度回転させられる場合には、磁石部によ
る電気部品の吸着ミスもあり得ることを考えれば、上記
一定角度は磁石部の形成ピッチより大きくしておかない
と、シュートへの電気部品の供給が不足する恐れがあ
る。つまり、シュートへの電気部品の供給は過剰気味に
する必要があるのであり、したがって、いずれはシュー
トに入りきらない電気部品が連なってマグネット円盤上
を滑る事態となる。それに対し、磁石部に吸着されてい
ない電気部品が加圧エアによって吹き飛ばされるように
すれば、電気部品が間隔をあけて吸着された状態が得ら
れ、マグネット円盤上を滑る電気部品を、加圧エアの噴
出により確保された隙間よりシュート側の少数の電気部
品に抑えることができる。加圧エアは、マグネット円盤
が周方向に隙間なく電気部品を吸着するように構成され
ている場合には、定期的に、例えばマグネット円盤が一
定角度回転して電気部品を移動させる毎に噴出するよう
にすればよい。その場合、電気部品が吹き飛ばされて
も、電気部品のシュートへの進入数は、当該電気部品フ
ィーダによる電気部品の供給数より多くなるように設定
される。それに対し、マグネット円盤が周方向に間隔を
あけて電気部品を吸着するように構成されている場合、
実際にマグネット円盤が磁石部以外の部分において電気
部品を保持しているか否かに関係なく、連続的にあるい
は定期的に加圧エアが噴出されるようにしてもよく、あ
るいは電気部品が隙間なく保持されている場合にのみ噴
出されるようにしてもよい。上記のように、加圧エアが
連続的に噴出される場合、噴出力を調節することによ
り、磁石部に吸着されている電気部品は吹き飛ばされ
ず、吸着されていない電気部品は吹き飛ばされるように
することができる。また、外部から加圧エアが供給され
るようにしなくて済み、さらに、本態様の電気部品フィ
ーダが設けられる装置において、電気部品フィーダに加
圧エアを供給するために加圧エア供給源を設ける等の改
造を行う必要がない。 (15)前記ケースが取り付けられたフィーダ本体と、
そのフィーダ本体に移動可能に取り付けられた被駆動部
材と、常にはその被駆動部材を第1位置に保ち、被駆動
部材が外部の駆動部材により駆動されれば、第1位置か
ら第2位置へ移動することを許容する付勢装置とを含む
(1)項ないし(14)項のいずれか1つに記載の電気部品フ
ィーダ。駆動部材を電気部品フィーダ外に設ければ、フ
ィーダに駆動源を設けなくてもよく、被駆動部材を機械
的に駆動することができ、電気配線が不要であり、電気
部品フィーダの構造を簡単にし得るとともに、電気部品
フィーダを交換しても駆動部材を共用することができ
る。また、電気部品フィーダが複数ある場合、駆動部材
を複数の被駆動部材の各々について設けてもよいが、共
用することもできる。例えば、複数の電気部品フィーダ
がテーブルに設けられ、テーブルの移動により各部品供
給部が部品供給位置へ移動させられる場合、部品供給位
置に駆動部材を設け、複数の電気部品フィーダに共用と
するのであり、装置コストを著しく低減させることがで
きる。 (16)前記マグネット円盤を駆動する回転駆動装置
が、前記被駆動部材とマグネット円盤との間に設けら
れ、被駆動部材の前記第1位置と第2位置との間の運動
を、マグネット円盤の回転運動に変換するものである(1
5)項に記載の電気部品フィーダ(請求項8)。回転駆動
装置は、例えば、電動モータを駆動源とし、任意の時期
に任意の角度、マグネット円盤を回転させるように構成
してもよいが、本態様によれば、マグネット円盤を機械
的に回転駆動することができ、電気の配線等が不要であ
り、電気部品フィーダを簡易に構成することができる。 (17)前記被駆動部材と前記シャッタとの間に設けら
れ、被駆動部材の前記第1位置と第2位置との間の運動
を、シャッタを前記作用位置と退避位置との間の運動に
変換するシャッタ駆動装置を含む(15)項または(16)項に
記載の電気部品フィーダ。 (18)前記被駆動部材と前記負圧発生装置との間に設
けられ、被駆動部材の前記第1位置と第2位置との間の
運動に基づいて負圧発生装置を駆動する負圧発生装置駆
動装置を含む(15)項ないし(17)項のいずれか1つに記載
の電気部品フィーダ。本項の特徴は、マグネット円盤を
備えない電気部品フィーダであっても、シュート内の電
気部品を負圧を利用して移動させるものであれば適用が
可能である。 (19)前記被駆動部材と前記加圧エア発生装置との間
に設けられ、被駆動部材の前記第1位置と第2位置との
間の運動に基づいて加圧エア発生装置を駆動する加圧エ
ア発生装置駆動装置を含む(15)項ないし(18)項のいずれ
か1つに記載の電気部品フィーダ。被駆動部材は、回転
駆動装置,シャッタ駆動装置,負圧発生装置駆動装置お
よび加圧エア発生装置駆動装置の少なくとも1つの駆動
源として機能する。被駆動部材を駆動源とする駆動装置
が多いほど、電気部品フィーダの構成を簡単にすること
ができ、全部の駆動装置を被駆動部材の運動に基づいて
作動するものとすれば、電気部品フィーダを特に簡易に
構成することができ、かつ全部の駆動装置を機械的に作
動する装置とすることができるため、電気配線が不要と
なり、また、電気部品フィーダが設けられる装置に、電
気部品フィーダに電力を供給するための電源等を設けな
くてもよく、電力供給のために装置を改造しなくて済
む。負圧発生装置と加圧エア発生装置とはエアポンプを
共用するものとすることができ、それによって電気部品
フィーダの構成を単純化することができる。また、本項
の特徴は、マグネット円盤を備えないものであっても、
必要に応じて電気部品を吹き飛ばす吹飛ばし装置を備え
た電気部品フィーダであれば適用が可能である。 (20)前記マグネット円盤の磁石部に吸着された電気
部品の移動軌跡に近接した位置に静止して設けられ、磁
石部に正規の姿勢および正規の位置以外で吸着されてい
る電気部品に接触して、その電気部品を正規の姿勢およ
び正規の位置に規制するかまたは磁石部から離脱させる
規制部材を含む (1)項ないし(19)項のいずれか1つに記
載の電気部品フィーダ(請求項9)。電気部品が正規で
はない姿勢あるいは位置のままでシュート、あるいは後
述のカバーへ送られ、シュートまたはカバーに引っ掛か
って、他の電気部品のシュートあるいはカバー内への進
入を妨げることが回避される。特に、電気部品の姿勢お
よび位置が正規の姿勢および正規の位置に規制されるの
であれば、離脱させられる場合のように、磁石部が電気
部品を保持していない空き磁石部となることがなく、電
気部品が安定して供給される。 (21)前記マグネット円盤が、前記回転軸線を中心と
する円周に沿って形成されるとともに互いに直交する2
つの面により画定される円環状切欠を有し、その円環状
切欠の2つの面の少なくとも一方が磁気吸引力を有する
面とされて、前記磁石部を構成しており、かつ、前記規
制部材が、前記2つの面のうち少なくとも一方の、他方
と直交する側とは反対側の端縁に隣接して設けられ、そ
の少なくとも一方の面の移動の上流側の部分がその少な
くとも一方の面よりマグネット円盤の内側に位置し、下
流側の部分が外側に位置するように傾斜した傾斜面を有
する(20)項に記載の電気部品フィーダ。電気部品が、そ
の長手方向が円環状切欠の長手方向と交差する姿勢で吸
着され、円環状切欠の2つの面の一方から突出していた
り、あるいは長手方向が円環状切欠の長手方向とほぼ平
行な姿勢で吸着されているが、円環状切欠の2つの面の
一方からはみ出していれば、傾斜面に接触し、マグネッ
ト円盤が回転するにつれて、傾斜面の傾斜により磁石部
から離間させられ、マグネット円盤から離脱させられ
る。 (22)前記マグネット円盤が、前記回転軸線を中心と
する円周に沿って形成されるとともに互いに直交する2
つの面により画定される円環状切欠を有し、その円環状
切欠の2つの面の少なくとも一方が磁気吸引力を有する
面とされて、前記磁石部を構成しており、かつ、前記規
制部材が、前記2つの面の少なくとも一方の面に、一定
の距離を隔てて対向する少なくとも1つの規制部を有す
る(20)項または(21)項に記載の電気部品フィーダ。上記
一定の距離を、電気部品が正規の姿勢で正規の位置に吸
着された場合における上記一方の面に直角な方向の寸法
よりやや大きい距離に設定しておけば、電気部品が磁石
部により、その長手方向が上記一方の面と交差する姿勢
で吸着されていたり、上記一方の面から離れて吸着され
ていれば、マグネット円盤の回転につれて規制部に当接
し、正規の姿勢および位置、すなわち長手方向がマグネ
ット円盤の周方向に沿った姿勢でマグネット円盤からは
み出すことなく吸着された姿勢に規制され、あるいは規
制部によりマグネット円盤と共に移動することが阻止さ
れて、マグネット円盤から離脱させられる。 (23)前記シュートの始端部に、前記マグネット円盤
の前記磁石部に吸着されている電気部品をすくい面によ
りすくい取ってシュート内に導くスクレーパが設けられ
た (1)項ないし(22)項のいずれか1つに記載の電気部品
フィーダ(請求項10)。電気部品はスクレーパにより
磁石部から離され、確実にシュート内に進入させられ
る。 (24)前記マグネット円盤が、そのマグネット円盤の
回転軸線を中心とする円筒面とその円筒面の一端縁から
半径方向外向きに延びる円環状の肩面とにより画定され
る円環状切欠を備え、かつ、円筒面にスクレーパ溝が形
成され、そのスクレーパ溝に板状のスクレーパの先端部
が嵌合され、そのスクレーパのすくい面が前記円筒面に
対するほぼ接線上に位置する(23)項に記載の電気部品フ
ィーダ。スクレーパは、その先端部がスクレーパ溝に嵌
合されることにより、すくい面が、丁度円筒面に対する
接線上に位置することができ、電気部品は、マグネット
円盤の回転に伴って円滑にスクレーパのすくい面に沿っ
て移動し、シュート内へ導かれる。ただし、誤差によ
り、すくい面が上記接線上より多少内側(マグネット円
盤側)に位置する状態になることは差し支えない。ま
た、スクレーパ溝に嵌合されるスクレーパ先端部に、マ
グネット円盤の回転方向の下流側の部分ほど回転軸線か
ら遠ざかる向きに傾斜した傾斜面を形成しておけば、こ
の傾斜面が案内面として機能するため、すくい面が上記
接線上より多少外側に位置していても、支障なく電気部
品がシュート内に導かれる。 (25)前記マグネット円盤の磁石部に吸着された電気
部品の移動軌跡の、前記シュートの始端とマグネット円
盤の上端部との間の部分のうち、少なくとも電気部品層
の表面より下になる部分を覆い、マグネット円盤に吸着
された電気部品に電気部品層が接触することを防止する
カバーを含む (1)項ないし(24)項のいずれか1つに記載
の電気部品フィーダ。マグネット円盤の磁石部は電気部
品層に接触し、電気部品層を形成している電気部品を順
次吸着することが必要であり、マグネット円盤の回転に
つれて磁石部が電気部品層の表面から上方へ露出する際
に、電気部品が良好に磁石部に吸着される。このように
して吸着された電気部品は、特に対策を講じなければ、
マグネット円盤の回転につれて磁石部が再び電気部品層
内に侵入する際、電気部品層内の電気部品と接触し、磁
石部からずらされてしまう。そこで、電気部品の移動軌
跡の、シュートの始端とマグネット円盤の上端部との間
の部分のうち、少なくとも電気部品層の表面より下にな
る部分をカバーで覆って、磁石部に吸着された電気部品
と電気部品層の電気部品との接触を回避することが望ま
しい。(14)項に記載の電気部品フィーダにおけるよう
に、電気部品を吹飛ばし装置によって吹き飛ばす場合、
ノズルは、カバーが設けられていなければ、シュートの
始端近傍部に向かって加圧エアを噴出するように設け、
カバーが設けられていれば、カバーの端部近傍部に向か
って加圧エアを噴出するように設ける。カバーの端部近
傍部には、電気部品を加圧エアによって吹き飛ばし、マ
グネット円盤から離脱させるに必要なスペースがあるか
らである。カバーにより覆われた電気部品はマグネット
円盤から離脱することができず、シュート内に電気部品
が進入することができなければ、カバーにより覆われた
部分に位置する電気部品は、マグネット円盤上を滑るこ
ととなるが、マグネット円盤に吸着される全部の電気部
品の数に比べれば少なく、支障はない。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1において10は、電気部
品供給システムである。電気部品供給システム10は複
数個の電気部品フィーダ12(図1には1個のみ図示さ
れている。なお、以下、フィーダ12と略称する)を有
しており、それら複数個のフィーダ12のうちの1個が
電気部品取出システムの一種である電気部品装着システ
ム14に電気部品を供給し、電気部品装着システム14
はプリント配線板位置決め支持システム16により位置
決め支持されたプリント配線板18に電気部品を装着す
る。これら電気部品供給システム10,電気部品装着シ
ステム14およびプリント配線板位置決め支持システム
16が電気部品装着機を構成している。
【0006】電気部品装着システム14は、垂直軸線ま
わりに間欠回転するインデックステーブル20を備えて
いる。インデックステーブル20は、複数個、例えば1
2個の部品保持具たる部品吸着ヘッド22(図1には2
個のみ図示されている)を有し、図示しないカム,カム
フォロワ,回転軸24およびカムを回転させるインデッ
クス用サーボモータ26等により構成される間欠回転装
置により間欠回転させられ、12個の部品吸着ヘッド2
2が順次部品吸着位置,部品姿勢検出位置,部品姿勢修
正位置,部品装着位置等へ移動させられ、停止させられ
る。これら部品吸着ヘッド22は、インデックステーブ
ル20に昇降可能に設けられており、部品吸着位置およ
び部品装着位置にはそれぞれ、部品吸着ヘッド22を昇
降させる昇降装置(図示省略)が設けられている。イン
デックス用サーボモータ26の回転が図示しないカム,
カムフォロワ等により構成される運動変換装置により昇
降部材(図示省略)の昇降運動に変換され、昇降部材の
昇降に基づいて部品吸着ヘッド22が昇降させられる。
【0007】プリント配線板位置決め支持システム16
は、プリント配線板18を位置決めし、支持する基板支
持台30を備えている。基板支持台30は、水平面内に
おいて互いに直交するX軸方向(図1においては紙面に
直角な方向)およびY軸方向(図1においては左右方
向)に移動するXYテーブル(図示省略)上に設けられ
ており、XYテーブルの移動によりプリント配線板18
は水平面内の任意の位置に移動させられる。プリント配
線板18は、図示しない搬入コンベヤおよび搬出コンベ
ヤによりX軸方向に平行な方向に搬送され、基板支持台
30上に搬入され、搬出される。電気部品の装着時に
は、プリント配線板18はXYテーブルにより移動させ
られ、部品装着箇所が、部品装着位置に位置する部品吸
着ヘッド22の真下に位置させられ、電気部品が装着さ
れる。
【0008】電気部品供給システム10を説明する。電
気部品供給システム10の基台40上には、一対の案内
部材たるガイドレール42がX軸方向に平行に設けられ
て案内装置を構成するとともに、テーブルの一種である
X軸テーブル44が移動可能に嵌合されている。X軸テ
ーブル44上には、前記複数個のフィーダ12が、部品
搬送方向がY軸方向に平行となり、かつ、各部品供給部
が一線、本実施形態においてはX軸方向に平行な一直線
に沿って並ぶ状態で配列されている。部品供給部は、電
気部品装着システム14に電気部品を供給する部分であ
り、電気部品がフィーダ12から取り出される部品取出
部でもある。
【0009】X軸テーブル44にはナット46が固定さ
れるとともに、基台40上に軸方向に移動不能かつ回転
可能に設けられたねじ軸48に螺合されており、ねじ軸
48がX軸サーボモータ50によってX軸方向に平行な
回転軸線まわりに回転させられることにより、X軸テー
ブル44がX軸方向に移動させられ、複数個のフィーダ
12の各部品供給部が予め定められた部品供給位置、す
なわち部品吸着位置に位置決めされた部品吸着ヘッド2
2の真下に位置する位置に選択的に位置決めされる。ナ
ット46,ねじ軸48,X軸サーボモータ50がテーブ
ル駆動装置52を構成している。X軸サーボモータ50
および前記インデックス用サーボモータ26は、駆動源
の一種である回転角度および回転速度の精度の良い制御
が可能な電動モータであり、サーボモータに代えてステ
ップモータを用いてもよい。
【0010】フィーダ12を説明する。フィーダ12の
フィーダ本体70は、図2に示すように、製作の都合
上、第1,第2部材72,74等、複数の部材が互いに
組み付けられて成る。これら第1,第2部材72,74
等は、組付け後は一体のフィーダ本体70として機能す
る。第1部材72は、概して細長い板状を為し、その長
手方向がY軸方向に平行となり、部品搬送方向および高
さ方向と直角な幅方向がX軸方向と平行となるととも
に、前述のように、各フィーダ12の部品供給部がX軸
方向に平行な一直線に沿って並ぶ状態でX軸テーブル4
4上に垂直に立てて設置されている。第1部材72は、
図示しない位置決め装置により、X軸テーブル44に対
して幅方向および長手方向に位置決めされるとともに、
図示しない係合装置により、浮上がり不能にX軸テーブ
ル44に取り付けられている。フィーダ12は、係合装
置による第1部材72のX軸テーブル44への係合を解
いて、X軸テーブル44から取り外すことができる。
【0011】フィーダ本体70には、シュート80が設
けられている。シュート80は、フィーダ本体70の後
部、すなわちフィーダ12がX軸テーブル44に取り付
けられた状態において電気部品装着システム14から遠
い側の部分に着脱可能に固定されたケース82から、前
部、すなわち電気部品装着システム14側の部分に至っ
て設けられており、両端が開口し、全周が閉じられた筒
状を成す。ケース82は、本実施形態においては合成樹
脂製とされている。ケース82内には、電気部品の一種
であり、リード線を有しないチップ状のリードレス電気
部品84(以下、電気部品84と略称する)が多数、バ
ルク状に収容されており、ケース82内の電気部品84
は、シュート80を通ってフィーダ本体70の前部へ移
動させられる。シュート80のケース82側の部分が始
端部、フィーダ本体70の前部側の部分が末端部であ
り、シュート80の末端部は、フィーダ本体70の長手
方向と平行に延び、水平に延びる水平部86とされてお
り、末端に水平部86に上向きに開口した部品取出口8
8(図3参照)が形成されている。部品取出口88は、
フィーダ本体70の、フィーダ12が部品供給位置に位
置決めされたとき、部品吸着位置に位置する部品吸着ヘ
ッド22の真下に位置する位置に設けられている。
【0012】シュート80内を移動させられる電気部品
84は、シュート80の長手方向に直角で、シュート8
0の末端を規定する端面90に当接して停止する。端面
90は、ストッパ面なのである。端面90は、部品取出
口88の部品移動方向に隔たった2側面のうち、シュー
ト80の末端部における電気部品84の移動方向におい
て下流側の側面と同一平面内に位置し、端面90に当接
した電気部品84は部品取出口88内に位置することと
なる。部品取出口88を含む部分が部品取出部であり、
電気部品84を供給する部品供給部である。
【0013】上記シュート80内の空気は、往復動ポン
プたるプランジャポンプ100により吸引され、シュー
ト80内に空気の流れが生じさせられる。プランジャポ
ンプ100の吸入口は、図2および図3に示すように、
接続部材たるホース102,フィーダ本体70内に設け
られた通路104により、シュート80に接続されてい
る。通路104は、図3および図4に示すように、端面
90に、電気部品84の幅より小さい幅であって、電気
部品84の高さより大きい長さで開口させられている。
プランジャポンプ100の吸入口は、シュート80の末
端に接続されているのである。プランジャポンプ100
の吐出口は、大気に開放させられている。これら吸入口
および吐出口にはそれぞれ、吸入弁および吐出弁(図示
省略)が設けられている。
【0014】プランジャポンプ100のロッド110
は、図2に示すように、フィーダ本体70に、フィーダ
12の幅方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付け
られた駆動部材たる駆動レバー112の一端部に回動可
能に連結されている。駆動レバー112の他端部には、
被駆動部材たる昇降リンク114の下端部が回動可能に
連結されている。昇降リンク114の上端部は、フィー
ダ本体70に回動可能に取り付けられたリンク116に
回動可能に連結されている。昇降リンク114は、駆動
レバー112およびリンク116により、フィーダ本体
70に移動可能に、本実施形態においては昇降可能に取
り付けられているのである。また、駆動レバー112
は、付勢装置の一種である弾性部材としてのばね部材で
ある引張コイルスプリング118(以下、スプリング1
18と略称する)により、昇降リンク116が上昇する
向きに付勢されている。スプリング118の付勢による
駆動レバー112の回動は、フィーダ本体70に設けら
れたストッパ120により規定される。駆動レバー11
2がストッパ120に当接した状態における昇降リンク
116の位置が、昇降リンク116の第1位置である上
昇端位置であり、スプリング118は常には、昇降リン
ク114を上昇端位置に保つ。
【0015】フィーダ本体70には、前記部品取出口8
8を覆うシャッタ124が設けられている。シャッタ1
24はフィーダ本体70に、フィーダ本体70の長手方
向に平行であってシュート80の水平部86に平行に移
動可能に嵌合されており、部品取出口88を覆う作用位
置と開放する退避位置とに移動可能である。フィーダ本
体70には、駆動部材たる駆動板126が軸128によ
り、フィーダ12の幅方向に平行な軸線まわりに回動可
能に取り付けられており、駆動板126に設けられた突
部130は、シャッタ124に設けられた切欠132に
嵌合されている。駆動板126には、リンク134の一
端部が回動可能に連結され、リンク134の他端部は前
記駆動レバー112に回動可能に連結されている。
【0016】昇降リンク114は、部品供給位置に設け
られた駆動部材たる昇降部材140により駆動される。
昇降部材140は、部品供給部が部品供給位置に位置決
めされたフィーダ12の昇降リンク114の上方の位置
に設けられている。昇降部材140はフィーダ12の外
部に設けられているのである。昇降部材140には、前
記インデックス用サーボモータ26の回転が図示しない
カム,カムフォロワ等により構成される運動変換装置に
より昇降運動に変換されて伝達され、部品吸着ヘッド2
2による電気部品84の取出しと連動して昇降させられ
る。
【0017】部品吸着ヘッド22が下降させられ、フィ
ーダ12から電気部品84を取り出すとき、部品吸着ヘ
ッド22の下降と並行して昇降部材140が下降させら
れ、昇降リンク114に係合し、昇降リンク114を下
降させる。昇降リンク114の下降は、駆動レバー11
2がスプリング118の付勢力に抗して回動させられ、
スプリング118が伸長させられることにより許容さ
れ、昇降リンク114は上昇端位置から、第2位置であ
る下降端位置へ移動する。昇降リンク114の下降端位
置は、昇降部材140の下降端により規定される。駆動
レバー112がスプリング118の付勢力に抗して回動
させられることにより、ロッド110が前進させられ、
プランジャポンプ110の吐出弁が開いて空気が吐出さ
れる。また、駆動板126が逆方向(図2においては時
計方向)へ回動させられ、シャッタ124が退避位置へ
移動させられて部品取出口88を開放し、電気部品84
の取出しを許容する。
【0018】部品吸着ヘッド22が電気部品84を吸着
し、上昇させられてフィーダ12から取り出した後、昇
降部材140が上昇させられ、スプリング118の付勢
による駆動レバー112の回動により、昇降リンク11
4が昇降部材140に追従して上昇させられる。それに
よりロッド110が後退させられ、吸入弁が開いてシュ
ート80内の空気が吸引されるとともに、駆動板128
が正方向(図2においては反時計方向)へ回動させられ
てシャッタ124が前進させられ、作用位置へ移動させ
られて部品取出口88を覆う。プランジャポンプ100
の吸入弁は、ロッド110が後退し始めてから開いて空
気を吸引するように構成されており、シャッタ124が
部品取出口88を覆えば、シュート80内の空気が吸引
され、ケース82から部品取出口88へ向かう方向の空
気の流れが生じさせられる。それによりシュート80内
の電気部品84がシュート80の末端部へ、すなわち部
品供給部に向かって移動させられ、端面90に当接して
停止し、部品取出口88内に位置させられる。プランジ
ャポンプ100の吸入弁はロッド110が停止する前後
において閉じる。本実施形態においては、駆動レバー1
12が、昇降リンク114とプランジャポンプ100と
の間に設けられ、昇降リンク114の上昇端位置と下降
端位置との間の運動に基づいてプランジャポンプ100
を駆動する負圧発生装置駆動装置たるプランジャポンプ
駆動装置142を構成し、駆動レバー112,駆動板1
26およびリンク134が、昇降リンク114とシャッ
タ124との間に設けられ、昇降リンク114の上昇端
位置と下降端位置との間の移動を、シャッタ124の作
用位置と退避位置との間の運動に変換するシャッタ駆動
装置144を構成している。
【0019】前記ケース82は偏平な形状を有し、ケー
ス82内には、図2および図5に示すように、マグネッ
ト円盤たるマグネット円板150が、ケース82に固定
された水平な支持軸152により、フィーダ12の幅方
向に平行な水平軸線まわりに回転可能に設けられてい
る。フィーダ12は、X軸テーブル44に、垂直に立っ
た姿勢で取り付けられており、ケース82は立った姿勢
で配設され、マグネット円板150は、垂直な平面内で
回転可能にケース92内に配設されているのである。な
お、図5においては、電気部品84,支持軸152等の
図示は省略されている。また、ケース82は、図2にお
いては一方の側板が外された状態が図示され、図5にお
いては断面にされて図示されている。マグネット円板1
50はケース82に、ケース84の一方の側面に接触す
るとともに、下端部がケース82の底部に位置し、上端
部が、そのケース82内に収容された電気部品84が堆
積されて成る電気部品層154の表面より上方へ突出す
る状態で設けられている。マグネット円板150の後述
する円環状切欠が設けられた部分とケース82の底面1
56との間には電気部品84の進入を許容する大きさの
隙間があるが、円環状切欠が設けられていない部分の下
端と底面156との間の隙間は、電気部品84が進入す
ることができない程度に小さい。
【0020】底面156のマグネット円板150に対応
する部分を除いた部分は、フィーダ本体70の長手方向
においては、図2に示すように、両側から中央に向かう
に従って下方に傾斜させられるとともに、ケース82の
幅方向(マグネット円板150の回転軸線に平行な方
向)においては、図5に示すように、マグネット円板1
50が接触させられていない側の側面からマグネット円
板150に向かうに従って下方に傾斜する傾斜面とされ
ており、ケース82内の電気部品84は傾斜により、マ
グネット円板150の下部側へ移動させられる。
【0021】支持軸152には、図2に示すように、駆
動部材たる駆動レバー157が回動可能に取り付けられ
ている。駆動レバー157は、付勢手段の一種である弾
性部材としてのばね部材である引張コイルスプリング1
58(以下、スプリング158と略称する)により、部
品移動のための回動方向(図2においては反時計方向)
に付勢されるとともに、前記昇降リンク114に設けら
れた駆動部160に当接させられている。マグネット円
板150と駆動レバー157との間には第1一方向クラ
ッチ(図示省略)が設けられ、支持軸152とマグネッ
ト円板150との間には、第2一方向クラッチ(図示省
略)が設けられている。第1一方向クラッチは、駆動レ
バー157のマグネット円板150に対する部品移動の
ための回動方向(図2においては反時計方向)の相対回
転を阻止し、逆向きの相対回転を許容し、第2一方向ク
ラッチは、マグネット円板150の部品移動のための回
動方向の回転を許容し、逆向きの回転を阻止する。
【0022】昇降リンク114が下降させられれば、駆
動レバー157がスプリング158の付勢により電気部
品移動のための方向(図2においては反時計方向)に回
動させられるとともに、マグネット円板150が駆動レ
バー157と共に回転させられ、昇降リンク114が上
昇させられれば、駆動レバー157が電気部品移動のた
めの方向とは逆方向(図2においては時計方向)に回動
させられ、マグネット円板150を回転させるための準
備が行われる。この際、マグネット円板150の回転は
第2一方向クラッチにより阻止され、駆動レバー157
と共につれ回ることはない。マグネット円板150は一
方向のみに回転させられて電気部品84をシュート80
へ搬送するのである。本実施形態においては、駆動レバ
ー157およびスプリング158が、マグネット円板1
50と昇降リンク114との間に設けられ、昇降リンク
114の上昇端位置と下降端位置との間の運動を、マグ
ネット円板150の回転運動に変換する回転駆動装置1
62を構成している。また、本実施形態においてマグネ
ット円板150および回転駆動装置162は、駆動レバ
ー157の1回の駆動によるマグネット円板150の回
転により、電気部品84が複数個、例えば2個、シュー
ト80内に投入されるように構成されている。
【0023】マグネット円板150は、図5,図6およ
び図7に示すように、その回転軸線を中心とする円筒面
170と、その円筒面170の一端縁から半径方向外向
きに延びる円環状の肩面172とにより画定される円環
状切欠174を有している。これら円筒面170および
肩面172は、マグネット円板150の回転軸線を中心
とする円周に沿って形成され、互いに直交する2つの面
である。マグネット円板150の円筒面170および肩
面172が形成された部分であって、マグネット円板1
50の外周部は、磁石材料により形成され、その他の部
分(内周部)は非磁石材料の一種である合成樹脂により
作られており、円環状切欠174の円筒面170および
肩面172は、図7に示すように、周方向に間隔をあけ
て、本実施形態においては例えば等間隔に着磁されて複
数の磁石部176が形成されている。磁石部176は、
マグネット円板150の周方向に間隔をあけて形成され
ているのであり、マグネット円板150は、その回転軸
線を中心とする一円周に沿って磁石部176を有してい
る。なお、マグネット円板150全体を磁石材料により
形成してもよい。
【0024】着磁は、円筒面170および肩面172に
またがって、S極とN極とが周方向において並ぶ状態で
為されている。磁石部176は円筒面170と肩面17
2とに跨がって形成されているのである。円筒面170
および肩面172の、図7に図示された互いに平行な2
本の線の間の部分が着磁され、着磁部分を中心として磁
極が形成されている。磁石部176の形成間隔は、各磁
石部176に電気部品84が、その長手方向が円筒面1
70の周方向に沿った状態で吸着されたとき、隣接する
電気部品84間に電気部品1個より大きい間隔(例えば
2個の隙間)が形成される間隔とされている。隣接する
磁石部176の間の部分は、着磁されておらず、非磁石
部である。電気部品84は、本実施形態においては、非
磁性材料(例えばセラミックス)製の本体および磁性を
有する金属製の電極を有し、複数の磁石部176の各々
に吸着される。
【0025】ケース82には、図2,図6および図8に
示すように、マグネット円板150の上端よりも、マグ
ネット円板150の回転方向においてやや上流側の位置
に、加圧エアを噴出するノズル210が設けられ、吹飛
ばし装置212を構成している。ノズル210は、マグ
ネット円板150の外部に設けられ、マグネット円板1
50に吸着された電気部品84の移動軌跡の、電気部品
層154の表面より上方に突出した部分に向かって加圧
エアを噴出するように設けられているのである。
【0026】ノズル210は、前記プランジャポンプ1
00の吐出口に接続されている。そのため、前記昇降リ
ンク114が下降させられ、マグネット円板150が回
転させられて電気部品84がシュート80へ移動させら
れるとき、吐出口から加圧エアが吐出されるとともに、
ノズル210から電気部品84に向かって加圧エアが噴
出させられる。
【0027】前述のように、プランジャポンプ駆動装置
142およびマグネット円板150の回転駆動装置16
2はいずれも、被駆動部材たる昇降リンク114の昇降
により、プランジャポンプ100およびマグネット円板
150を駆動するように構成されており、昇降リンク1
14が下降させられ、マグネット円板150が回転させ
られるとき、プランジャポンプ100のロッド110が
前進させられて加圧エアが吐出される。ノズル210
は、マグネット円板150が停止した状態で磁石部17
6に対向する位置に設けられており、プランジャポンプ
100の吐出弁の開弁圧は、マグネット円板150が回
転を開始した後に吐出弁が開き、マグネット円板150
の隣接する2個の磁石部176の間の部分(非磁石部)
がノズル210を通過する際に電気部品84をマグネッ
ト円板150から吹き飛ばすのに十分な量の加圧エアが
噴出され、マグネット円板150の回転方向において上
流側に隣接する磁石部176がノズル210に至ったと
きにはエアの噴出量が少なく、電気部品84が吹き飛ば
されず、その後、吐出弁が閉じ、マグネット円板150
が停止した状態では、先にマグネット円板150が停止
していた状態で、ノズル210に対向していた磁石部1
76に、マグネット円板150の回転方向において上流
側に隣接する磁石部176がノズル210に対向する状
態となるように設定されている。昇降リンク114を駆
動する昇降部材140の下降速度は、0から緩やかに増
大し、緩やかに減少して0になるように設定されてお
り、それに応じてロッド110の前進速度および加圧エ
アの噴出量が変化し、ロッド110の前進速度が最大の
状態で加圧エアの噴出量が最大となり、電気部品84を
吹き飛ばす。
【0028】本実施形態においては、プランジャポンプ
100が加圧エア発生装置を構成し、駆動レバー112
が、昇降リンク114と加圧エア発生装置としてのプラ
ンジャポンプ100との間に設けられ、昇降リンク11
4の上昇端位置と下降端位置との間の運動に基づいて加
圧エア発生装置としてのプランジャポンプ100を駆動
する加圧エア発生装置駆動装置たるプランジャポンプ駆
動装置を構成している。負圧発生装置および加圧エア発
生装置がプランジャポンプ100を共用しているのであ
るが、これは不可欠ではなく、負圧発生装置および加圧
エア発生装置はそれぞれ、専用のエアポンプを含む装置
としてもよい。
【0029】前記ケース82にはまた、図2および図8
に示すように、マグネット円板150の上端よりも、マ
グネット円板150の回転方向においてやや上流側の位
置であって、ノズル210より下流側の位置に規制部材
180が着脱可能に固定されている。規制部材180
は、図8および図9に示すように、円筒面170の肩面
172側とは反対側の端縁、すなわち円筒面170と肩
面172とが直交する側とは反対側の端縁に隣接して設
けられている。規制部材180は、マグネット円板15
0の磁石部176に吸着された電気部品84の移動軌跡
に近接した位置に静止して設けられているのである。規
制部材180は、円筒面170の回転(図8において矢
印Aで示す方向の回転)の上流側の部分が円筒面170
より内周側に位置し、下流側の部分が円筒面170より
外周側に位置するように傾斜した傾斜面182を有す
る。円筒面170より内周側は、マグネット円板150
の半径方向において実体に近づく側、すなわち内側であ
り、外周側は実体から遠ざかる側、すなわち外側であ
る。傾斜面182について内側、外側は、マグネット円
板150の半径方向において論じられ、傾斜面182
は、円筒面170の回転方向の上流側の部分が円筒面1
70よりマグネット円板150の内側に位置し、下流側
の部分が外側に位置するように傾斜させられているので
ある。
【0030】前記シュート80のケース82側の部分、
すなわちシュート80の始端部は、図2に示すように、
ケース82内に垂直に設けられている。前記第2部材7
4には、シュート形成部材186が固定されている。シ
ュート形成部材186には、図10に示すように垂直方
向に延びる溝が形成されており、ケース82内に突出さ
せられるとともに、溝の開口がカバー188により覆わ
れて筒状のシュート80が形成されている。シュート8
0の始端はマグネット円板の回転軸線と同じ高さに設け
られて上向きに開口し、シュート80は、マグネット円
板150の磁石部176に吸着された電気部品64の移
動軌跡から、その移動軌跡に対する接線の方向であっ
て、垂直方向下向きに延び出させられ、シュート形成部
材186に形成された上記溝の底面は、円筒面170に
対する接線上に位置させられており、さらにシュート8
0は途中で湾曲させられて前記水平部86につながって
いる。なお、シュート形成部材186は、第2部材74
に固定された後はフィーダ本体70を構成する。
【0031】シュート80の始端部には、スクレーパ1
90が設けられている。スクレーパ190は、図10お
よび図11に示すように板状を成し、シュート80の始
端部と平行に垂直に延び、シュート形成部材186に形
成された溝の底面と同一平面内に位置するすくい面19
2を有し、シュート形成部材186に固定されている。
マグネット円板150の円筒面170には、図10およ
び図12に示すように、円環状のスクレーパ溝196が
形成され、スクレーパ190の先端部である上端部が嵌
合されている。そのため、スクレーパ190はマグネッ
ト円板150と干渉することなく、円筒面170の幅方
向の中央に位置し、ちょうど円筒面170に対する接線
上に位置することができる。スクレーパ190にはま
た、スクレーパ190の先端部である上端部であって、
すくい面192に、マグネット円板150の回転方向に
おいて上流側に隣接して案内面194が形成されてい
る。案内面194は、マグネット円板150の回転方向
の下流側の部分ほど回転軸線から遠ざかる向きに傾斜さ
せられており、すくい面192から遠い側の部分(マグ
ネット円板150の回転方向において上流側の部分)
は、円筒面170よりマグネット円板150の回転軸線
側に位置させられている。そのため、誤差により、すく
い面192が上記接線上より多少外側(マグネット円板
150の回転軸線とは反対側)に位置していても、電気
部品84は案内面194に案内されて支障なく電気部品
84がシュート80内に導かれる。
【0032】前記カバー188は、図2および図5に示
すように、ケース82に固定されており、前述のよう
に、シュート形成部材186の溝の開口を覆うととも
に、マグネット円板150の磁石部176に吸着された
電気部品84の移動軌跡の、シュート80の始端とマグ
ネット円板150の上端部との間の部分を覆っている。
カバー188は、円筒面170と肩面172とにそれぞ
れ対向する面を有し、マグネット円板150の上端部か
らシュート80の始端に至り、全周が閉じられた筒状を
成し、電気部品84が移動可能な通路200が形成され
ているのである。
【0033】本実施形態の電気部品装着機は、制御装置
220(図1参照)により制御される。制御装置220
はコンピュータを主体として構成されており、前記イン
デックス用サーボモータ26,X軸サーボモータ50等
を制御する。
【0034】以上のように構成された電気部品装着機に
おいて電気部品84のプリント配線板18への装着時に
は、X軸テーブル44が移動させられ、複数のフィーダ
12の各部品供給部が順次部品供給位置に位置決めさ
れ、電気部品装着システム14に電気部品84を供給す
る。前述のように、昇降部材140が下降させられれ
ば、シャッタ124が作用位置から退避位置へ移動させ
られ、部品吸着ヘッド22による電気部品84の取出し
が許容されるとともに、マグネット円板150が回転さ
せられ、磁石部176に吸着された電気部品84はマグ
ネット円板150の回転につれてシュート80へ供給さ
れる。
【0035】磁石部176は、電気部品層154に接触
している状態で電気部品84を吸着する。磁石部176
は円筒面170および肩面172に跨がって形成されて
いるため、電気部品84はそれら面170,172によ
り、2方向において位置決めされるとともに、円環状切
欠174の底に向かって引きつけられ、より安定して吸
着される。磁石部176が電気部品層154に接触しつ
つ移動するとき、吸着された電気部品84が電気部品層
154内の電気部品84と接触し、磁石部176から離
脱させられれば、別の電気部品84が磁石部176に吸
着され、磁石部176が電気部品層154の表面から上
方へ露出するときには、電気部品84が磁石部176に
沿って吸着されている。また、マグネット円板150の
下端部がケース82の底部近傍に位置しているため、ケ
ース82の底部近傍の電気部品84が磁石部176に吸
着され、ケース82内の電気部品84が残りなく吸着さ
れて供給される。さらに、フィーダ12はX軸テーブル
44により移動させられるが、電気部品84を安定して
供給することができる。多数の電気部品84がケース内
に収容され、ケースの下部に設けられた出口と部品取出
口とがシュートにより接続されるとともに、出口近傍部
にエアを噴出してケース内の電気部品84を動かして出
口への進入を促進するフィーダにおいては、部品供給部
を部品供給位置に位置決めするために移動させられる
際、移動開始,停止時の振動によりケースの出口近傍に
電気部品84が隙間なく入り込み、エアを噴出しても電
気部品84が動かされず、詰まって電気部品84の供給
不足を生ずることがある。しかし、マグネット円板15
0によって電気部品84を吸着して搬送すれば、X軸テ
ーブル44によって移動させられても、電気部品84が
詰まって供給不足を生ずることはなく、安定して供給す
ることできる。
【0036】マグネット円板150が回転させられると
き、ノズル210から加圧エアが噴出させられる。その
ため、円筒面170の隣接する磁石部176の間の部分
に電気部品84が乗り、マグネット円板150の回転に
よりシュート80に向かって移動させられることがあっ
ても、磁石部176により吸着されていない電気部品8
4は加圧エアにより吹き飛ばされてマグネット円板15
0から離脱させられ、マグネット円板150が磁石部1
76においてのみ電気部品84を保持した状態が得られ
る。
【0037】また、マグネット円板150の上端部よ
り、マグネット円板150の回転方向においてやや上流
側に規制部材180が設けられており、電気部品84が
正規の姿勢、すなわちその長手方向が円筒面170の周
方向に沿った姿勢となり、正規の位置、すなわち円筒面
170からはみ出すことなく、円筒面170および肩面
172に吸着された位置にあれば、そのまま規制部材1
80を通過するが、電気部品84の姿勢あるいは位置が
正規の姿勢あるいは位置でなければ、規制部材180に
より磁石部176から離脱させられる。例えば、電気部
品84が、図13(a)に示すように、その長手方向
が、円環状切欠174の長手方向と交差する姿勢であっ
て、マグネット円板150の回転軸線と平行となる姿勢
で磁石部176に吸着され、円筒面170からはみ出し
ていれば、規制部材180に到達したとき、電気部品8
4は傾斜面182に乗り上げる。この電気部品84は、
傾斜面182の傾斜により、マグネット円板150が回
転するにつれて円筒面170から離間させられ、磁石部
176から外れてマグネット円板150から離脱させら
れる。
【0038】あるいは、電気部品84が図13(b)に
示すように、その長手方向が、円環状切欠174の長手
方向とほぼ平行な姿勢で吸着されているが、円筒面17
0から肩面172とは反対側へはみ出している場合に
も、傾斜面182に乗り上げ、磁石部176から外れて
マグネット円板150から離脱させられる。それにより
電気部品84が通路200内に進入不可能な姿勢のまま
で移動させられ、カバー200に衝突し、損傷すること
が回避される。
【0039】電気部品84は、規制部材180を通った
後、マグネット円板150の上端に至り、この上端位置
を過ぎれば、電気部品層154に再度進入する向きに移
動させられることとなるが、カバー200が設けられて
いて、電気部品84はシュート80の始端に至るまでの
間、カバー200により覆われた状態で移動するため、
磁石部176に吸着された電気部品84に電気部品層1
54が接触することが防止され、一旦、磁石部176に
吸着された電気部品84が磁石部176からずらされる
ことがない。
【0040】電気部品84がシュート80の始端に至れ
ば、スクレーパ190のすくい面192に沿って移動
し、磁石部176からすくい取られ、シュート80内へ
導かれる。電気部品84はすくい面192に隣接して設
けられた案内面194に案内されて、確実にすくい面1
92上に乗せられ、シュート80へ導かれる。そして、
シュート80内の空気がプランジャポンプ100によっ
て吸引され、空気の流れが生じさせられれば、部品供給
部に向かって移動させられる。
【0041】マグネット円板150は、前述のように、
昇降リンク114の昇降により、部品吸着ヘッド22が
電気部品84を吸着する際に回転させられ、電気部品8
4がシュート80に投入され、電気部品84の取出し
後、シュート80内の空気が吸引されることにより部品
供給部へ送られる。電気部品84が1個、取り出される
毎に電気部品84がシュート80に投入されるとともに
送られるのであり、本実施形態では、マグネット円板1
50の1回の回転により、2個の電気部品84がシュー
ト80に進入し、電気部品84の取出数より供給数が多
くなるようにされているため、円筒面170に設けられ
た磁石部176の全部に電気部品84が吸着されている
とは限らず、何らかの事情により電気部品84を吸着し
ていない磁石部176があっても、シュート80に投入
される電気部品84の数が不足し、部品供給部に電気部
品84が供給されない事態の発生が回避される。
【0042】電気部品84がシュート80の始端に至っ
たとき、シュート80内に電気部品84が詰まってい
て、シュート80内に入り切らないのであれば、電気部
品84はシュート80内の電気部品84に当接して停止
する。そして、マグネット円板150が回転させられる
ことにより、電気部品84が磁石部176の吸着力に抗
してマグネット円板150に対して周方向にずれ、後続
の電気部品84との間隔が詰められる。電気部品84は
マグネット円板150に対してずれて磁石部176から
外れても、カバー200により覆われているため、マグ
ネット円板150から落下しない。
【0043】電気部品84がシュート80内に入ること
ができない状態が続けば、通路200内に複数個の電気
部品84が隙間なく詰まった状態となる。そして、更に
電気部品84が円筒面170上に隙間なく連なっても、
ノズル210に対応する電気部品84は、加圧エアによ
って吹き飛ばされるため、電気部品84が連なり続ける
ことはなく、また、マグネット円板150には磁力部1
76が周方向に間隔をあけて形成されているため、連な
った複数の電気部品84のうち、磁力部176により吸
着されているのは一部である。そのため、電気部品84
が加圧エアによって吹き飛ばされず、円筒面170全体
に電気部品84が隙間なくつらなっている場合、および
全部の電気部品84が磁力によって吸着されている場合
に比較して、電気部品84の列がマグネット円板150
に対して滑る際に、マグネット円板150により付与さ
れる推進力は小さく、電気部品84の損傷やシュート8
0の先端における取出しの困難化が回避される。
【0044】なお、上記実施形態において規制部材18
0は、円筒面170からはみ出した状態で磁力部176
に吸着された電気部品84をマグネット円板150から
離脱するようにされていたが、長手方向が円環状切欠1
74の長手方向と交差し、マグネット円板150の半径
方向に平行で肩面172からはみ出した姿勢で磁力部1
76に吸着された電気部品84をマグネット円板150
から離脱させるようにしてもよい。その例を図14およ
び図15に示す。
【0045】本実施形態の規制部材230は、前記規制
部材180と同様に、傾斜面182を有するとともに、
傾斜面182に対して、マグネット円板150の回転方
向において上流側に別の傾斜面232が設けられてい
る。この傾斜面232は、肩面172の円筒面170と
は反対側の端縁に隣接して設けられ、肩面172の回転
(図14および図15において矢印Bで示す方向の回
転)の上流側の部分が、肩面172に対して円筒面17
0とは反対側に位置し、下流側の部分が円筒面170側
に位置するように傾斜させられている。肩面172に対
して円筒面170とは反対側は、マグネット円板150
の回転軸線に平行な方向において実体に近づく側、すな
わち内側であり、円筒面170側は同方向において実体
から遠ざかる側、すなわち外側である。傾斜面232に
ついて内側、外側は、マグネット円板150の回転軸線
に平行な方向において論じられ、傾斜面232は、その
マグネット円板150の回転方向の上流側の部分が肩面
172よりマグネット円板150の内側に位置し、下流
側の部分が外側に位置するように傾斜させられているの
である。
【0046】そのため、電気部品84が、その長手方向
が、円環状切欠174の長手方向と交差し、肩面172
からはみ出した姿勢で磁力部176に吸着されていれ
ば、マグネット円板150の回転により移動するに従っ
て傾斜面232に接触し、斜面の作用により肩面172
から離れる向きに移動させられてマグネット円板150
から離脱させられる。
【0047】規制部材の更に別の実施形態を図16ない
し図18に示す。本実施形態の規制部材250は、ケー
スの、マグネット円板150の上端より、マグネット円
板150の回転方向においてやや上流側に着脱可能に固
定され、静止して設けられており、円筒面170と肩面
172とにそれぞれ、電気部品84の寸法より僅かに大
きい距離を隔てて対向する第1規制部252および第2
規制部254を有する。第2規制部254は、マグネッ
ト円板150の回転方向において、第1規制部252の
下流側に設けられている。
【0048】例えば、図16に示すように、電気部品8
4が磁石部176に、立った姿勢で、すなわちその長手
方向が円環状切欠174の長手方向と交差する方向であ
って、マグネット円板150の半径方向に平行となっ
て、肩面172からはみ出した姿勢で吸着されていれ
ば、第1規制部252のマグネット円板150の回転方
向に直角な端面であって電気部品84と対向する第1規
制面256に当接し、その状態でマグネット円板150
が回転させられることにより電気部品84は倒され、長
手方向がマグネット円板150の周方向に沿った正規の
姿勢で磁石部176に吸着される。電気部品84の姿勢
および位置が正規の姿勢および正規の位置に規制され、
磁石部176が電気部品84を保持していない空き磁石
部となることがない。
【0049】図18(a)に二点鎖線で示すように、電
気部品84が、その長手方向がマグネット円板150の
回転軸線と平行な姿勢で吸着されており、円筒面170
からはみ出していれば、第1規制部252は通過する
が、第2規制部254の、マグネット円板150の回転
方向と直角であって、電気部品84と対向する端面であ
る第2規制面258に当接し、マグネット円板150と
共に移動することを阻止され、磁石部176から外れれ
ば、マグネット円板150と規制部材250との間の隙
間を通ってマグネット円板150から離脱させられる。
図18(b)に二点鎖線で示すように、電気部品84が
その長手方向が円環状切欠174の長手方向にほぼ平行
な姿勢で磁石部176に吸着されているが、円筒面17
0からはみ出している場合も同じである。
【0050】なお、図19に示す規制部材270のよう
に、第1規制部252および第2規制部254に加え
て、第2規制部254に、肩面172と対向し、マグネ
ット円板240の回転方向において上流側ほど肩面24
4から離れる向きに傾斜した傾斜面274を設けてもよ
い。この傾斜面274は、互いに直交する2つの面であ
る円筒面170と肩面172とのうち、円筒面170に
隣接して設けられ、マグネット円板150の回転方向に
おいて下流側の部分が、上流側の部分よりもマグネット
円板150に近い側に位置する傾斜面である。
【0051】そのため、一点鎖線で示すように、電気部
品84が、その長手方向が円環状切欠174の長手方向
とほぼ平行な姿勢で吸着されているが、円筒面170か
らはみ出している場合、電気部品84は傾斜面274に
接触し、斜面の作用により肩面172側へ移動させら
れ、円筒面170からはみ出すことなく、磁力部により
吸着される。また、電気部品84が、二点鎖線で示すよ
うに、その長手方向が円環状切欠174の長手方向と交
差し、マグネット円板150の回転軸線と平行な姿勢で
吸着され、円筒面170からはみ出していて、電気部品
84は第2規制面258に当接すれば、その状態から更
にマグネット円板150が回転させられるにつれて姿勢
を変更して傾斜面274に接触し、傾斜面274の斜面
の作用により、長手方向が円筒面170の周方向に沿っ
た正規の姿勢に規制される。電気部品84が第2規制面
258に当接することなく、傾斜面274に接触した場
合も同じである。傾斜面274は、電気部品84の向き
を修正する修正面であり、姿勢および位置を規制する規
制面でもあり、円筒面170上に導く案内面でもあっ
て、磁石部176が空き磁石部となることが防止され
る。
【0052】なお、図示は省略するが、第1規制部25
2にも、傾斜面を設けてもよい。第1規制面256の円
筒面170側の部分に、マグネット円板150の回転方
向において上流側ほど、円筒面170から離れる向きに
傾斜した傾斜面を設けるのである。それにより、マグネ
ット円板150に、円環状切欠174の長手方向と交差
し、マグネット円板150の半径方向に平行となって、
肩面172からはみ出した姿勢で吸着されている電気部
品84が第1規制面256に当接した状態から、更にマ
グネット円板150が回転させられるとき、傾斜面に案
内されて電気部品84はより容易に倒れ、円環状切欠1
74の長手方向とほぼ平行な姿勢となる。
【0053】また、規制部材の電気部品84に当接する
部分を弾性変形能の高い材料、例えば板ばねにより構成
し、電気部品が規制部材とマグネット円板とに挟まれた
状態になったとき、規制部材が電気部品から離れる向き
に弾性変形し、電気部品84が損傷することが回避され
るようにしてもよい。例えば、前記規制部材250にお
いて、第1規制部252および第2規制部254をそれ
ぞれ板ばねにより構成すれば、電気部品84が第1規制
面256に当接したときに倒れず、第1規制面256に
強く押し付けられれば、第1規制面256が撓み、電気
部品84が倒されて円環状切欠174の長手方向とほぼ
平行な姿勢とされるとともに、電気部品84の損傷が回
避される。また、第2規制面258に当接した電気部品
84がマグネット円板150から落下せず、第2規制部
254と肩面172とに挟まれても、第2規制部254
が弾性変形し、電気部品84が第2規制部254と肩面
172との間へ進入することを許容し、損傷が回避され
る。
【0054】上記各実施形態において加圧エアを噴出す
るノズル210は、マグネット円板150の外に設けら
れていたが、マグネット円板内に設けてもよい。例え
ば、図20に示すマグネット円板290は中空部材とさ
れ、マグネット円板290内にノズル292が設けら
れ、吹飛ばし装置293を構成している。マグネット円
板290は、円筒面294と円環状の肩面296とによ
り画定される円環状切欠298を有し、円筒面294に
は複数の磁石部(図示省略)が周方向に間隔をあけて形
成されるとともに、円筒面294の隣接する磁石部の間
の部分にそれぞれ、噴出口302が形成されている。ノ
ズル292は、マグネット円板290内に、カバーの開
口近傍部に位置し、噴出口302に向かって加圧エアを
噴出する向きに設けられている。
【0055】ノズル292は、前記ノズル210と同様
に、シュート内の空気を吸引するプランジャポンプに接
続されており、マグネット円板290が回転させられる
とき、加圧エアを噴出する。加圧エアは噴出口302を
通ってマグネット円板290の外へ噴出され、マグネッ
ト円板290の磁石部ではない部分に電気部品84が乗
っていれば、その電気部品84を吹き飛ばす。
【0056】上記各実施形態においては、円筒面17
0,294および肩面172,296の両方にわたって
着磁されていたが、着磁は種々の態様で行われる。例え
ば、円筒面と肩面とのいずれか一方のみを着磁してもよ
い。例えば、図21に示すマグネット円板310のよう
に、互いに直交して円環状切欠311を画定する円筒面
312および肩面314のうち、円筒面312のみを着
磁し、肩面314は着磁しないのである。円筒面312
は、S極とN極とが円筒面312の周方向において並
び、周方向において間隔をあけて着磁され、複数の磁石
部316が、マグネット円板310の回転軸線を中心と
する一円周に沿って周方向に間隔をあけて形成されてい
る。なお、符号318はスクレーパ溝である。S極とN
極とがマグネット円板310の回転軸線に平行な方向に
並ぶように着磁してもよい。
【0057】また、円筒面と肩面との両方を着磁するの
であるが、円筒面と肩面との一方をS極に着磁し、他方
をN極に着磁してもよい。図22に示すマグネット円板
330においては、互いに直交して円環状切欠331を
画定する円筒面332および肩面334のうち、円筒面
332が周方向に間隔をあけてN極に着磁され、肩面3
34が周方向に間隔をあけてS極に着磁され、複数の磁
石部336がマグネット円板330の回転軸線を中心と
する一円周に沿って周方向に間隔をあけて形成されてい
る。なお、符号338はスクレーパ溝である。
【0058】さらに、上記各実施形態においてマグネッ
ト円板150,240等の磁石部176等は、マグネッ
ト円板の周方向に間隔をあけて形成されていたが、間隔
をあけず、連続して設けてもよい。例えば、図23に示
すマグネット円板350のように、互いに直交して円環
状切欠351を画定する円筒面352および肩面354
のうち、円筒面352の全部をN極に着磁し、肩面35
4の全部をS極に着磁するのであり、円筒面352に設
けられたN極および肩面354に設けられたS極が磁石
部356を構成し、電気部品84は、磁石部356に隙
間なく、あるいは僅かな隙間を隔てて吸着される。符号
358は、スクレーパ溝である。
【0059】このように磁石部をマグネット円板の周方
向において隙間なく形成する場合にも、周方向において
間隔をあけて形成する場合と同様に、加圧エアを噴出す
るノズルを有する吹飛ばし装置を設け、電気部品を吹き
飛ばす。ノズルは、電気部品を覆うカバーよりも、マグ
ネット円板の回転方向において上流側に設けられ、磁石
部に吸着された電気部品を吹き飛ばす。加圧エアの噴出
タイミングの設定により、マグネット円板が1回回転す
る間に移動させられる複数個の電気部品のうちの一部が
吹き飛ばされ、それにより、シュート内およびカバーに
より構成される通路内に電気部品が詰まっていてシュー
ト内に電気部品が入り切らないとき、マグネット円板に
対してずれる電気部品は、加圧エアの噴出によって吹き
飛ばされた電気部品よりシュート側の部分の電気部品の
みで済み、マグネット円板に保持された全部の電気部品
がつらなってマグネット円板に対して移動する場合に比
較して、電気部品の列がマグネット円板により付与され
る推進力は小さくて済む。
【0060】磁石部がマグネット円板の周方向において
隙間なく形成される場合にも、マグネット円板の1回の
回転によりシュートに進入させられる電気部品の数は1
個より多い数とされ、磁石部に電気部品が連続して吸着
されていなくても、供給される電気部品の数が不足する
ことがないようにされる。電気部品を加圧エアによって
吹き飛ばすのであれば、電気部品を吹き飛ばしても、マ
グネット円板の1回の回転により、複数個の電気部品が
シュートに進入させられるように(シュートへの電気部
品の供給が過剰気味になるように)、マグネット円板の
1回の回転による電気部品の供給数が設定される。
【0061】上記各実施形態において、マグネット円板
150等は、円筒面170,肩面172および円環状切
欠174等を有するものとされていたが、リブを有する
ものとしてもよい。その例を図24に示す。本実施形態
のマグネット円板370は、マグネット円板370の回
転軸線を中心とする円筒面372と、その円筒面372
の一端縁から半径方向外向きに延び、円筒面372と直
交する円環状の肩面374と、それら円筒面372と肩
面374とにより画定される円環状切欠376と、円筒
面372の肩面374側とは反対側の端縁部から半径方
向外向きに突出したリブ378とを有する。リブ378
は、肩面374より低い。円筒面372は、前記円筒面
170と同様に着磁され、複数の磁石部380が円筒面
372の周方向に間隔をあけて形成されている。
【0062】マグネット円板370の磁石部380に電
気部品84が吸着されるとき、電気部品84の一端がリ
ブ378に乗り上げて斜めの姿勢になり、この不安定な
姿勢から、より安定した姿勢になるべく、リブ378と
肩面374との間へ入って円筒面372からはみ出すこ
となく吸着されるか、あるいは吸着力が不足して脱落す
る。いずれにしても、最終的に磁石部380により吸着
されている電気部品84は、肩面374とリブ378と
により両側から規制され、マグネット円板370に正規
の姿勢および位置で保持される。
【0063】マグネット円盤の更に別の態様を図25な
いし図27に示す。本実施形態のマグネット円盤390
は、互いに同軸に間隔をあけて配設された一対の円板部
392と、それら一対の円板部392の外周縁部から互
いに接近する向きに延び出させられた一対の円筒部39
4とを備え、一対の円筒部394の先端面間に円環状の
スロット396が形成されており、円板部392と円筒
部394とが内部の空間に電気部品84をバルク状に収
容するケースとして機能する。
【0064】スロット396は、電気部品84の幅より
やや大きい幅を有し、図27に示すように、スロット3
96の両側壁面398の一方が周方向に間隔あけてN極
に着磁され、他方が周方向に間隔をあけてS極に着磁さ
れ、複数の磁石部400がマグネット円盤390の周方
向に間隔をあけて形成されている。一対の円筒部394
の両方に跨がって磁石部400が設けられているのであ
り、本実施形態においては、ケースとマグネット円盤と
が一体的に構成され、あるいはマグネット円盤がケース
を兼ねていると考えることができる。
【0065】また、マグネット円盤390は、前記マグ
ネット円板150と同様に、図示しない支持軸,2つの
一方向クラッチを用いてフィーダ本体に水平軸線まわり
に回転可能に取り付けられ、垂直な平面内で回転可能に
設けられており、一対の円筒部394の内周面402
が、円筒部394の先端面に近い部分ほど内径が大きい
テーパ内周面とされている。また、マグネット円盤39
0の外周面はカバー404により覆われており、スロッ
ト396が塞がれ、スロット396を通って電気部品8
4がこぼれることが防止されている。カバー404内
に、図示は省略するが、マグネット円盤390の回転軸
線と同じ高さの位置を始端とし、電気部品84の移動軌
跡から、移動軌跡に対する接線の方向に延び出すシュー
トが設けられている。カバー404は、本実施形態にお
いては摩擦係数の小さい合成樹脂、例えばテフロン(商
品名)により作られているが、金属、例えばアルミニウ
ム製としてもよい。
【0066】円板部392および円筒部394の内部の
空間に収容された電気部品84は、円筒部394の内周
面402をスロット396に向かって滑り落ち、マグネ
ット円盤390の回転につれてマグネット円盤390に
対して相対的に移動し、スロット396に入って磁石部
400に吸着され、マグネット円盤390の回転により
シュートへ移動させられる。電気部品84の磁石部に吸
着される際の姿勢および位置がスロット396により規
制され、正規の姿勢および位置、すなわちシュートに進
入可能な姿勢および位置で吸着され易い。シュートの始
端には、前記スクレーパ190と同様のスクレーパ(図
示省略)が設けられるとともに、スクレーパの先端部は
スロット396に嵌合されており、電気部品84はスク
レーパにより磁石部400からすくい取られ、シュート
に進入する。
【0067】本実施形態のマグネット円盤390におい
ても、カバーを設け、マグネット円盤390に吸着され
た電気部品84に電気部品層154が接触することを防
止するようにしてもよい。カバーは、円板部392およ
び円筒部394の内部の空間に設けられ、スロット39
6内に保持された電気部品84の移動軌跡の、シュート
の始端とマグネット円盤390の上端部との間の部分の
うち、少なくとも電気部品層154の表面より下になる
部分を覆うように設ける。また、規制部材を設け、磁石
部400に正規の姿勢ではない姿勢で吸着されている電
気部品84に接触して、その電気部品84の姿勢を正規
の姿勢に規制し、あるいは磁石部400から離脱させる
ようにしてもよい。電気部品84はスロット396内に
進入して保持されるとき、両側壁面398により姿勢お
よび位置を規制されるが、規制部材を設けることによ
り、例えば、電気部品84が長手方向がマグネット円盤
390の半径方向に延びる姿勢で保持されたとき、規制
部材により、長手方向がマグネット円盤390の周方向
に平行となる姿勢に規制するのである。
【0068】また、マグネット円盤を図25ないし図2
7に示すマグネット円盤390のように、内部に電気部
品84を収容するものとする場合、図28に示すマグネ
ット円盤410のように、一対の円筒部412の先端面
間に形成された円環状のスロット414の一対の側壁面
416をそれぞれ、S極とN極とが周方向に交互に並
び、かつ、各側壁面416の対向する互いに対向する磁
極が逆になるように着磁し、複数の磁石部418を周方
向に間隔をあけて形成してもよい。
【0069】図29にマグネット円盤の更に別の実施形
態を示す。本実施形態のマグネット円板430は、円筒
面を有さず、マグネット円板の回転軸線に直角な端面4
32を有する。端面432は、マグネット円板430の
回転軸線を中心とする一円周に沿って周方向に間隔をあ
けて着磁され、複数の磁石部434が周方向に間隔をあ
けて形成されている。着磁は、例えば、S極とN極とが
周方向に並ぶ状態で行ってもよく、S極とN極とが半径
方向に並ぶ状態で行ってもよい。電気部品84は、磁石
部434に吸着され、端面432に保持された状態でマ
グネット円板430の回転に伴ってシュートへ移動させ
られる。磁石部は、周方向に隙間なく設けてもよい。本
実施形態のマグネット円板430においても、規制部材
およびカバーを設けてもよく、シュートにスクレーパを
設けてもよい。
【0070】さらに、上記各実施形態において円環状切
欠174等は、円筒面170と肩面172とによって画
定されていたが、互いに直交する2つの円錐面により画
定してもよい。その例を図30ないし図33に示す。本
実施形態のマグネット円板450は、その回転軸線を中
心とする円周に沿って形成されるとともに互いに直交す
る2つの円錐面452,454により画定される円環状
切欠456を有する。これら円錐面452,454に
は、両面452,454に跨がって複数の磁石部458
が形成されている。複数の磁石部458はそれぞれ、S
極およびN極が周方向に並び、かつ、互いに周方向に間
隔をあけた状態で形成されている。この間隔は、各磁石
部458に吸着された電気部品84の間に電気部品1個
より大きい間隙(例えば2個分の隙間)が形成される間
隔である。
【0071】また、図示しないフィーダ本体には、図3
1ないし図33に示すように、マグネット円板450の
回転軸線よりやや下方に始端を有し、上向きに開口した
シュート460が、磁石部458に吸着された電気部品
84の移動軌跡から、移動軌跡に対するほぼ接線方向に
延び出す状態で設けられている。シュート460の内周
面のうち、円錐面454に対応する面は、円錐面454
に対する接線上に位置するとともに、その上端部には、
マグネット円板450の回転方向の下流側の部分ほど、
回転軸線から遠ざかる向きに傾斜した傾斜面が形成され
ており、電気部品84のシュート460内への進入を案
内する。
【0072】シュート460には、円錐面452との干
渉を避けるための切欠462が設けられるとともに、図
32に示すように、マグネット円板450から離れる向
きに湾曲させられている。また、円錐面452は、シュ
ート460との干渉を避けるために、円錐面454より
幅が狭くされている。これにより、切欠462の幅が小
さくて済むとともに長さが短くて済み、シュート460
内に進入した電気部品84を確実に案内することができ
る。また、図示は省略するが、カバーが設けられ、磁石
部458に吸着された電気部品84の移動軌跡の、シュ
ート460の始端とマグネット円板450の上端部との
間を覆い、マグネット円板450に吸着された電気部品
に電気部品層が接触することが防止されている。
【0073】マグネット円板450の回転によりシュー
ト460に至った電気部品84は、シュート460の内
周面の円錐面454に対応する面の上端部に設けられた
傾斜面および円錐面454側の側壁に案内されて円錐面
452,454から離間させられ、シュート460に進
入する。電気部品84がシュート460に進入すること
ができず、複数個の電気部品84がシュート460の始
端からカバーの先端までつらなった状態になり、その状
態でマグネット円板450が更に回転させられれば、カ
バー先端より上流側の位置において磁石部458から外
れた電気部品84が円錐面452の傾斜に沿ってマグネ
ット円板450から落下する。そのため、電気部品84
がシュート460に入り切らない場合、マグネット円板
450のカバーから外れた部分においても電気部品84
が連なった状態になることはなく、マグネット円板45
0に対して移動する電気部品84の数が少なくなって、
マグネット円板450により電気部品列に加えられる推
進力が過大となることが回避される。
【0074】加圧エアの噴出により電気部品84を吹き
飛ばさなくても、マグネット円板450による電気部品
列の推進力を小さくすることができるのである。また、
円環状切欠456が円錐面452,454により画定さ
れているため、磁石部458により吸着されなければ、
電気部品84がマグネット円板450に保持されること
はなく、円環状切欠が円筒面および肩面により画定され
る場合のように、磁石部以外の部分に乗った電気部品8
4を吹き飛ばすことも不要である。
【0075】なお、円環状切欠を2つの円錐面により画
定する場合にも、規制部材を設け、電気部品の姿勢およ
び位置を正規の姿勢および位置に規制し、あるいは正規
の姿勢および位置にない電気部品をマグネット円板から
離脱させるようにしてもよい。
【0076】上記各実施形態において磁石部176等は
マグネット円板150等が着磁されることにより形成さ
れていたが、永久磁石により磁石部を形成してもよい。
その例を図34および図35に示す。本実施形態のマグ
ネット円板480は、前記マグネット円板150と同様
に、互いに直交する円筒面482および肩面484によ
り画定される円環状切欠486を有し、非磁性材料たる
合成樹脂により作られている。
【0077】マグネット円板480には、その半径方向
において円環状切欠486と対応する部分であって、円
環状切欠486が形成された側とは反対側の端面に開口
する嵌合穴たる有底穴488が複数、周方向に間隔をあ
けて、本実施形態においては例えば等間隔に形成されて
いる。これら複数の有底穴488にはそれぞれ、磁石の
一種である永久磁石490が底面に密着し、N極とS極
とがマグネット円板480の周方向に並ぶ状態で嵌合さ
れ、固定されている。
【0078】また、マグネット円板480の複数の有底
穴488に対応する部分にはそれぞれ、磁性材料片49
2が埋込成形されている。マグネット円板480の一部
が非磁性材料により作られ、一部が磁性材料により作ら
れているのである。磁性材料片492はL字形を成し、
図35に示すように、電気部品84よりやや長く、互い
に直交する2つの面がそれぞれ、円筒面482および肩
面484と同一面内に位置し、円筒面482および肩面
484の各一部を構成するとともに、一部が有底穴48
8に臨み、有底穴488の底面の一部を構成するように
埋め込まれており、永久磁石490は一部が磁性材料片
492に接触させられている。複数の磁性材料片492
はそれぞれ永久磁石490により磁化され、円筒面48
2および肩面484は周方向に等間隔を隔てて磁気吸引
力を有する面とされ、複数の磁石部494が周方向に等
間隔に形成されている。電気部品84は磁石部494に
吸着され、マグネット円板480の回転によりシュート
へ移動させられる。円筒面482および肩面484が磁
気吸引力を有する面とされており、電気部品84は円環
状切欠486の底に向かって引き付けられ、より安定し
て吸着される。図35においてカバー,規制部材等の図
示は省略されている。なお、永久磁石490は、磁性材
料片492に接触させず、近接して設けてもよい。ま
た、磁性材料片を円環状とし、周方向に連続して磁性材
料部を設けてもよい。円筒面および肩面全部を磁性材料
により形成するのである。この場合、永久磁石は周方向
に間隔をあけて設け、磁石部が周方向に間隔をあけて形
成されるようにしてもよく、あるいは永久磁石を周方向
に連続して設け、磁石部が周方向に連続して形成される
ようにしてもよい。あるいは磁性材料部を周方向に間隔
をあけて設け、永久磁石を周方向に連続して設けてもよ
い。
【0079】また、図36に示すように、マグネット円
板500が円筒面を有さず、マグネット円板500の回
転軸線に直角な端面502を有する場合にも、マグネッ
ト円板500の回転軸線を中心とする一円周に沿って周
方向に間隔をあけて永久磁石504を設け、複数の磁石
部506を周方向に等間隔を隔てて形成してもよい。マ
グネット円板500は全部が非磁性材料たる合成樹脂に
より作られているが、永久磁石504は端面502に近
接する位置に固定されており、端面502は磁気吸引力
を有する面とされ、電気部品84は磁石部506に吸着
される。
【0080】マグネット円板は全部を非磁性材製として
もよく、全部を磁性材製としてもよい。また、永久磁石
をマグネット円板の周方向に間隔をあけて設けてもよ
く、マグネット円板の周方向に隙間なく設けてもよい。
さらに、マグネット円板の一部を磁性材料により形成す
る場合、周方向に連続して磁性材製としてもよく、ある
いは周方向に間隔をあけて磁性材製としてもよい。磁石
部は、これらマグネット円板の形成材料の設定,永久磁
石の設け方の組合わせにより、周方向に間隔をあけて、
あるいは連続して形成される。さらに、非磁性材製のマ
グネット円板に永久磁石を、マグネット円板の電気部品
を吸着する面(例えば円筒面および肩面)の一部あるい
は全部を構成するように設け、電気部品が直接永久磁石
により、周方向に隙間をあけて、あるいは隙間なく吸着
されるようにしてもよい。
【0081】さらに、図1ないし図33に示す各実施形
態において、磁石部を永久磁石により形成してもよい。
例えば、N極とS極とがマグネット円板の回転軸線に平
行な方向に並ぶ状態で永久磁石を設けてもよく、周方向
に隙間なく永久磁石を埋設して磁石部を形成してもよ
く、円板部および円筒部を含むマグネット円盤において
は、スロットの両側壁に永久磁石を埋設し、磁石部を形
成してもよい。
【0082】また、上記各実施形態においてシュート8
0等内の空気は、シュート80等の端面90から吸引さ
れるようにされていたが、シュートの他の面、例えば底
面あるいは側面から吸引するようにしてもよい。
【0083】さらに、上記各実施形態においてシュート
80等の始端は、マグネット円板150等の回転軸線と
同じ高さの位置あるいはやや下の位置に設けられていた
が、回転軸線より上側の位置に設けてもよい。シュート
の始端を、マグネット円盤の上端に近づけるほどカバー
を短く、あるいはなしにすることができる。カバーを設
けない場合、電気部品を加圧エアによって吹き飛ばすの
であれば、ノズルを、シュートの始端近傍部に向かって
加圧エアを噴出するものとすればよい。また、円環状切
欠を円錐面によって画定し、複数個の磁石部をマグネッ
ト円盤の周方向に間隔をあけて形成する場合、シュート
に進入することができず、磁石部から外れた電気部品
は、シュートの始端においてマグネット円盤から落下す
ることとなり、マグネット円盤上において電気部品がつ
ながることを回避し得る。
【0084】また、シュートの部品取出口近傍部(部品
取出口を含む)のみを水平とし、この部分とマグネット
円盤とをつなぐ部分は水平面に対して傾斜させ、傾斜に
より電気部品が部品取出口へ移動させられるようにして
もよい。
【0085】さらに、上記各実施形態において電気部品
フィーダは、部品吸着ヘッドを複数個備え、一軸線まわ
りに回動させられて電気部品を吸着し、プリント配線板
に装着する電気部品装着装置に電気部品を供給するもの
とされていたが、一方向に直線移動させられて電気部品
を吸着,装着する電気部品装着装置や、一平面内におい
て直交する2方向に直線移動させられて電気部品を吸
着,装着する電気部品装着装置等に電気部品を供給する
電気部品フィーダにも本発明を適用することができる。
電気部品フィーダは、電気部品装着装置の構成に応じ
て、上記実施形態におけるように、移動テーブルにより
一方向に直線移動させられ、あるいは一平面内において
直交する2方向に移動するものとされ、あるいは移動せ
ず、位置が固定されたままで電気部品を供給するものと
される。電気部品装着装置は、電気部品取出装置であ
り、電気部品搬送装置であるのである。
【0086】また、上記各実施形態において被駆動部材
たる昇降リンク114は、昇降部材140を備え、イン
デックス用サーボモータ26を駆動源とする駆動装置に
より駆動されるようになっていたが、インデックス用サ
ーボモータ26とは別の専用の駆動源を有する駆動装置
により駆動するようにしてもよい。この専用の駆動源を
有する駆動装置は、複数の電気部品フィーダに共通に設
けてもよく、電気部品フィーダ毎に設けてもよい。
【0087】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である電気部品フィーダを備
えた電気部品供給システムを概略的に示す正面図であ
る。
【図2】上記電気部品フィーダを示す正面図である。
【図3】上記電気部品フィーダのシュートの末端部を示
す正面断面図である。
【図4】上記電気部品フィーダのシュートの末端部を示
す平面図である。
【図5】上記電気部品フィーダのケースを示す側面図
(一部断面)である。
【図6】上記ケース内に設けられたマグネット円板の磁
石部が形成された部分を示す側面断面図である。
【図7】上記マグネット円板の磁石部が形成された部分
を示す展開図である。
【図8】上記電気部品フィーダに設けられた規制部材を
マグネット円板と共に示す正面図である。
【図9】上記規制部材を示す側面図である。
【図10】上記電気部品フィーダのシュートの始端部お
よびスクレーパを示す正面図(一部断面)である。
【図11】上記電気部品フィーダのシュートの始端部お
よびスクレーパを示す側面図である。
【図12】上記電気部品フィーダのマグネット円板のス
クレーパ溝が形成された部分を示す側面図である。
【図13】図8に示す規制部材の作用を説明する図であ
る。
【図14】本発明の別の実施形態である電気部品フィー
ダの規制部材を示す正面図である。
【図15】図14に示す規制部材の平面断面図である。
【図16】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダの規制部材を示す正面図である。
【図17】図16に示す規制部材の側面図である。
【図18】図16に示す規制部材の作用を説明する図で
ある。
【図19】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダの規制部材を示す平面断面図である。
【図20】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダの吹飛ばし装置を示す側面図(一部断面)であ
る。
【図21】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダのマグネット円板の磁石部を示す展開図である。
【図22】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダのマグネット円板の磁石部を示す展開図である。
【図23】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダのマグネット円板の磁石部を示す展開図である。
【図24】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダのマグネット円板の磁石部を示す側面断面図であ
る。
【図25】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダのマグネット円盤を示す側面図(一部断面)であ
る。
【図26】図25に示すマグネット円盤に設けられたス
ロットを示す側面断面図である。
【図27】図25に示すマグネット円盤に設けられた磁
石部を示す展開図である。
【図28】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダのマグネット円盤に設けられた磁石部を示す展開
図である。
【図29】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダのマグネット円板の磁石部を示す側面断面図であ
る。
【図30】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダのマグネット円板に設けられた磁石部を示す展開
図である。
【図31】図30に示すマグネット円板をシュートと共
に示す平面断面図である。
【図32】図30に示すマグネット円板をシュートと共
に示す側面図である。
【図33】図30に示すマグネット円板をシュートと共
に示す正面図である。
【図34】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダのマグネット円板の磁石部を示す側面断面図であ
る。
【図35】図34に示すマグネット円板の磁石部を示す
正面図である。
【図36】本発明の更に別の実施形態である電気部品フ
ィーダのマグネット円板の磁石部を示す側面断面図であ
る。
【符号の説明】
12:電気部品フィーダ 70:フィーダ本体 8
0:シュート 84:リードレス電気部品 88:
部品取出口 100:プランジャポンプ 114:昇降リンク 124:シャッタ 140:
昇降部材 142:プランジャポンプ駆動装置 1
44:シャッタ駆動装置 150:マグネット円板
154:電気部品層 162:回転駆動装置 1
70:円筒面 172:肩面 174:円環状切欠 176:磁石
部 180:規制部材 182:傾斜面 188:カバー 190:スクレ
ーパ 192:すくい面 196:スクレーパ溝
210:ノズル 212:吹飛ばし装置 220:制御装置 230:規制部材 232:傾
斜面 250:規制部材 252:第1規制部
254:第2規制部 256:第1規制面 258:第2規制面 270:規制部材 274:
傾斜面 290:マグネット円板 292:ノズル
293:吹飛ばし装置 294:円筒面 296:肩面 298:円環状切欠 310:マグ
ネット円板 311:円環状切欠 312:円筒面
314:肩面 316:磁石部 318:スク
レーパ溝 330:マグネット円板 331:円環
状切欠 332:円筒面 334:肩面 33
6:磁石部 338:スクレーパ溝 350:マグネット円板 351:円環状切欠 3
52:円筒面 354:肩面 356:磁石部
358:スクレーパ溝 370:マグネット円板
372:円筒面 374:肩面 376:円環状切
欠 リブ378 380:磁石部 390:マグ
ネット円板 392:円板部 394:円筒部
396:スクレーパ 400:磁石部 402:内
周面 410:マグネット円盤 312:円筒部 41
8:磁石部 430:マグネット円板 434:
磁石部 450:マグネット円板 452,45
4:円錐面 456:円環状切欠 458:磁石部
460:シュート 480:マグネット円板 482:円筒面 48
4:肩面 486:円環状切欠 490:永久磁石
494:磁石部 500:マグネット円板 5
04:永久磁石 506:磁石部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 護 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内 (72)発明者 浅井 鎬一 愛知県知立市山町茶碓山19番地 富士機械 製造株式会社内 Fターム(参考) 5E313 AA02 CC01 CC02 CD04 DD13 DD41

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の電気部品をバルク状に収容するケ
    ースと、 回転軸線のまわりに回転可能に設けられ、回転軸線を中
    心とする一円周に沿って磁石部を有し、その磁石部に前
    記ケース内に収容された電気部品を吸着するマグネット
    円盤と、 そのマグネット円盤を回転させる回転駆動装置と、 前記マグネット円盤の前記磁石部に吸着された電気部品
    の移動軌跡から、ほぼその移動軌跡に対する接線の方向
    に延び出すシュートとを含むことを特徴とする電気部品
    フィーダ。
  2. 【請求項2】 前記ケースが、偏平な形状を有して立っ
    た姿勢で配設され、かつ、前記マグネット円盤がほぼ垂
    直な平面内で回転可能にケース内に配設されたことを特
    徴とする請求項1に記載の電気部品フィーダ。
  3. 【請求項3】 前記マグネット円盤が、 互いに同軸に間隔をあけて配設された一対の円板部と、 それら一対の円板部の外周縁部から互いに接近する向き
    に延び出させられて先端面間に円環状のスロットを形成
    する一対の円筒部とを備え、それら円板部と円筒部とが
    内部の空間に前記電気部品を収容するケースとして機能
    するとともに、一対の円筒部の少なくとも一方の先端面
    に前記磁石部が設けられて、前記スロット内に電気部品
    を保持することを特徴とする請求項1に記載の電気部品
    フィーダ。
  4. 【請求項4】 前記マグネット円盤の前記磁石部が、マ
    グネット円盤の周方向に間隔をあけて形成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載
    の電気部品フィーダ。
  5. 【請求項5】 前記シュートの末端部がほぼ水平に延
    び、かつ、その水平部に上向きに開口した部品取出口が
    形成され、その部品取出口を覆う作用位置と開放する退
    避位置とに移動可能なシャッタを含むことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電気部品フィ
    ーダ。
  6. 【請求項6】 前記シュートの末端近傍部に接続され、
    シュート内の空気を吸引することにより、シュート内の
    電気部品を末端側へ移動させる負圧発生装置を含むこと
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の
    電気部品フィーダ。
  7. 【請求項7】 空気を加圧して加圧エアを発生させる加
    圧エア発生装置と、 その加圧エア発生装置により発生させられた加圧エア
    を、前記マグネット円盤に吸着された電気部品の移動軌
    跡の、前記ケース内における電気部品層の表面より上方
    に突出した部分に向かって噴出させるノズルを備え、電
    気部品を吹き飛ばす吹飛ばし装置とを含むことを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれか1つに記載の電気部品
    フィーダ。
  8. 【請求項8】 前記ケースが取り付けられたフィーダ本
    体と、 そのフィーダ本体に移動可能に取り付けられた被駆動部
    材と、 常にはその被駆動部材を第1位置に保ち、被駆動部材が
    外部の駆動部材により駆動されれば、第1位置から第2
    位置へ移動することを許容する付勢装置とを含み、前記
    マグネット円盤を駆動する回転駆動装置が、前記被駆動
    部材とマグネット円盤との間に設けられ、被駆動部材の
    前記第1位置と第2位置との間の運動を、マグネット円
    盤の回転運動に変換するものであることを特徴とする請
    求項1ないし7のいずれか1つに記載の電気部品フィー
    ダ。
  9. 【請求項9】 前記マグネット円盤の磁石部に吸着され
    た電気部品の移動軌跡に近接した位置に静止して設けら
    れ、磁石部に正規の姿勢および正規の位置以外で吸着さ
    れている電気部品に接触して、その電気部品を正規の姿
    勢および正規の位置に規制するかまたは磁石部から離脱
    させる規制部材を含むことを特徴とする請求項1ないし
    8のいずれか1つに記載の電気部品フィーダ。
  10. 【請求項10】 前記シュートの始端部に、前記マグネ
    ット円盤の前記磁石部に吸着されている電気部品をすく
    い面によりすくい取ってシュート内に導くスクレーパが
    設けられたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれ
    か1つに記載の電気部品フィーダ。
JP08641999A 1999-03-29 1999-03-29 電気部品フィーダ Expired - Fee Related JP4313883B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08641999A JP4313883B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 電気部品フィーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08641999A JP4313883B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 電気部品フィーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000277983A true JP2000277983A (ja) 2000-10-06
JP4313883B2 JP4313883B2 (ja) 2009-08-12

Family

ID=13886376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08641999A Expired - Fee Related JP4313883B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 電気部品フィーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4313883B2 (ja)

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001287826A (ja) * 2000-01-31 2001-10-16 Taiyo Yuden Co Ltd 部品供給装置
JP2010012139A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置
JP2010012140A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置
JP2010012144A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置
JP2010119775A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Ebis Work:Kk 遊技球回収装置及び遊技島
JP2010119773A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置及び遊技島
JP2010119774A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Ebis Work:Kk 遊技球回収装置及び遊技島
JP2010119772A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置及び遊技島
WO2010101083A1 (ja) * 2009-03-02 2010-09-10 太陽誘電株式会社 バルクフィーダ
JP2010225867A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Sinfonia Technology Co Ltd Icチップ供給装置
JP4610674B1 (ja) * 2009-05-29 2011-01-12 太陽誘電株式会社 バルクフィーダ用部品収納ケース
JP2011036324A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置
JP2011042466A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Taiyo Yuden Co Ltd バルクフィーダ
JP2011042465A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Taiyo Yuden Co Ltd バルクフィーダ用部品収納ケース
JP2011097997A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Ebis Work:Kk 遊技球搬送装置
JP2011098186A (ja) * 2010-01-08 2011-05-19 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置
JP2011233681A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Taiyo Yuden Co Ltd 部品供給方法
JP2011238754A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Taiyo Yuden Co Ltd バルクフィーダ及びバルクフィーダ用部品収納ケース
JP2012061233A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Ebis Work:Kk 遊技球搬送装置
JP2012061235A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Ebis Work:Kk 遊技球搬送装置
JP2012061234A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Ebis Work:Kk 遊技球搬送装置
JP2012095912A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Ebis Work:Kk 遊技球揚送装置
JP2013135922A (ja) * 2013-03-11 2013-07-11 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置
JP2013135924A (ja) * 2013-03-11 2013-07-11 Ebis Work:Kk 遊技球回収装置
WO2013171836A1 (ja) * 2012-05-15 2013-11-21 富士機械製造株式会社 電子部品装着機
EP2833708A4 (en) * 2012-03-28 2016-01-06 Fuji Machine Mfg SCHÜTTGUTZUFÜHRVORICHTUNG AND ASSEMBLY DEVICE FOR ELECTRONIC COMPONENT
WO2017098549A1 (ja) * 2015-12-07 2017-06-15 富士機械製造株式会社 バルク部品フィーダ
WO2018047276A1 (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 富士機械製造株式会社 バルク部品フィーダ

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001287826A (ja) * 2000-01-31 2001-10-16 Taiyo Yuden Co Ltd 部品供給装置
JP2010012139A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置
JP2010012140A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置
JP2010012144A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置
JP2010119775A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Ebis Work:Kk 遊技球回収装置及び遊技島
JP2010119773A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置及び遊技島
JP2010119774A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Ebis Work:Kk 遊技球回収装置及び遊技島
JP2010119772A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置及び遊技島
WO2010101083A1 (ja) * 2009-03-02 2010-09-10 太陽誘電株式会社 バルクフィーダ
JP2010225867A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Sinfonia Technology Co Ltd Icチップ供給装置
JP4610674B1 (ja) * 2009-05-29 2011-01-12 太陽誘電株式会社 バルクフィーダ用部品収納ケース
JP2011009710A (ja) * 2009-05-29 2011-01-13 Taiyo Yuden Co Ltd バルクフィーダ用部品収納ケース
JP2011036324A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置
JP2011042465A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Taiyo Yuden Co Ltd バルクフィーダ用部品収納ケース
JP2011042466A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Taiyo Yuden Co Ltd バルクフィーダ
JP2011097997A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Ebis Work:Kk 遊技球搬送装置
JP2011098186A (ja) * 2010-01-08 2011-05-19 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置
JP2011233681A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Taiyo Yuden Co Ltd 部品供給方法
JP2011238754A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Taiyo Yuden Co Ltd バルクフィーダ及びバルクフィーダ用部品収納ケース
JP2012061233A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Ebis Work:Kk 遊技球搬送装置
JP2012061235A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Ebis Work:Kk 遊技球搬送装置
JP2012061234A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Ebis Work:Kk 遊技球搬送装置
JP2012095912A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Ebis Work:Kk 遊技球揚送装置
EP2833708A4 (en) * 2012-03-28 2016-01-06 Fuji Machine Mfg SCHÜTTGUTZUFÜHRVORICHTUNG AND ASSEMBLY DEVICE FOR ELECTRONIC COMPONENT
US9327911B2 (en) 2012-03-28 2016-05-03 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. Bulk feeder and electronic component mounting device
WO2013171836A1 (ja) * 2012-05-15 2013-11-21 富士機械製造株式会社 電子部品装着機
JP2013135922A (ja) * 2013-03-11 2013-07-11 Ebis Work:Kk 遊技球供給装置
JP2013135924A (ja) * 2013-03-11 2013-07-11 Ebis Work:Kk 遊技球回収装置
WO2017098549A1 (ja) * 2015-12-07 2017-06-15 富士機械製造株式会社 バルク部品フィーダ
JPWO2017098549A1 (ja) * 2015-12-07 2018-10-18 株式会社Fuji バルク部品フィーダ
WO2018047276A1 (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 富士機械製造株式会社 バルク部品フィーダ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4313883B2 (ja) 2009-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000277983A (ja) 電気部品フィーダ
JP5497775B2 (ja) 電子回路部品装着機
CN1112089C (zh) 元器件供给装置
KR101804379B1 (ko) 전자부품 캐리어 테이프 공급장치 및 전자부품 캐리어 테이프 공급방법
TWI657027B (zh) 物品供應裝置
WO2011089896A1 (ja) テープフィーダ及びそれを用いたキャリアテープの送り出し方法
KR101339847B1 (ko) 벌크 피더용 부품 수납 케이스
JP4610674B1 (ja) バルクフィーダ用部品収納ケース
KR20030026251A (ko) 부품 공급 장치
JP2003054518A (ja) トレー供給方法及びトレー供給装置
JP2004168516A (ja) 電子部品用の整列装置
JP2011256020A (ja) 穴付きネジ供給装置
JP5923827B2 (ja) ワーク挿入装置およびワーク挿入方法
JP6751845B2 (ja) テープフィーダ
JP4451967B2 (ja) 電気部品取扱方法および装置
CN205587917U (zh) 一种螺丝供应排列输送装置
JP3524898B2 (ja) パーツフィーダ
JPH1120933A (ja) 回路部品供給方法およびパーツフィーダ
JPH0891548A (ja) 電子部品の整列供給装置
JP2004203555A (ja) 部品整列供給装置
KR20120043803A (ko) 표면실장기용 스틱 공급장치
JPH1022690A (ja) 部品供給機及び部品搭載装置
JPH1140985A (ja) 電子部品の供給方法およびこれを用いた電子部品供給装置
JP2007050936A (ja) パーツフィーダ
JP6482908B2 (ja) 物品供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090518

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120522

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130522

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140522

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees