JPH0891548A - 電子部品の整列供給装置 - Google Patents

電子部品の整列供給装置

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JPH0891548A
JPH0891548A JP24872294A JP24872294A JPH0891548A JP H0891548 A JPH0891548 A JP H0891548A JP 24872294 A JP24872294 A JP 24872294A JP 24872294 A JP24872294 A JP 24872294A JP H0891548 A JPH0891548 A JP H0891548A
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JP
Japan
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lead wire
guide groove
electronic component
component
electronic
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JP24872294A
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English (en)
Inventor
Isao Yamada
勲 山田
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J C C ENG KK
JCC ENG KK
Shinwa Giken Co Ltd
Original Assignee
J C C ENG KK
JCC ENG KK
Shinwa Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リード線付電子部品11を振動式パーツフィ
ーダ2で搬送しながら1個ずつに分離した後、リード線
11aを案内溝25に挿通して該リード線11aを下方
に向けた状態に自動的に整列させながら搬送するように
し、振動式パーツフィーダ2に菊座形の整列装置を併設
することなくパーツフィーダ内においてリード線付電子
部品11の整列を完了させて電子部品の整列供給装置1
を小型化する。 【構成】 振動式パーツフィーダ2の部品搬送路12の
延長上に幅が調節自在に構成された案内溝25が設けら
れた整列搬送路4を配設し、該案内溝25の外方に該案
内溝25に沿って案内溝25との距離が調節自在に構成
された磁石5を配設すると共に該部品搬送路12上にリ
ード線付電子部品11に圧縮空気を吹き付ける加速ノズ
ル3及び誘導ノズル8を設け、リード線付電子部品11
を1つずつに分離した後、リード線11aを案内溝25
に挿通させて姿勢を一定方向に向けて揃えながら自動的
に整列搬送する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品の整列供給装
置に係り、特にリード線付電子部品を振動式パーツフィ
ーダで搬送しながら1個ずつに分離したのち、リード線
を案内溝に挿通して該リード線を下方に向けた状態に自
動的に整列させながら搬送して次工程に供給するように
し、パーツフィーダ内においてリード線付電子部品の整
列を完了させ、従来のいわゆる菊座形の整列装置を不要
とし得る画期的な電子部品の整列供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリード線付電子部品の整列供給装
置は、例えば特開昭60−128116に開示されてい
る如く、振動式パーツフィーダによりランダムな方向を
向いて搬送される電子部品を、該リード線付電子部品の
本体を収納する切欠が外周に多数設けられた回転板を用
い、該切欠中にリード線付電子部品の本体を収納して回
転させ1つずつに分離して搬送する、いわゆる菊座形の
整列装置によってリード線付電子部品の姿勢を一定方向
に揃えて供給するものがほとんどであった。
【0003】しかし上記したリード線付電子部品の整列
供給装置では、菊座形の整列装置を振動式パーツフィー
ダに隣接させて別個に独立させて設ける必要があり、供
給装置が大型となるばかりでなく、該装置の設置にスペ
ースを要し、また装置自体が高価なものとなる欠点があ
った。
【0004】また菊座形の整列装置の切欠に電子部品の
本体を収納して回転させるため、電子部品が横を向く
等、異常な状態で該切欠に入り、そのまま搬送されるこ
とが時としてあり、機械トラブルの原因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、リード線付電子部品の搬送方向に
向けて加速ノズルを設け、該加速ノズルから噴出する圧
縮空気をリード線付電子部品に吹き付けることにより、
リード線付電子部品を搬送方向に先行の1個だけ吹き飛
ばして加速搬送し、部品搬送路上に集合した状態で搬送
されるリード線付電子部品を、1つずつに分離して搬送
できるようにすることであり、またこれによって後続の
整列搬送路に確実に送り込むことができるようにするこ
とである。
【0006】また他の目的は、搬送方向に向いて案内溝
が形成された整列搬送路を設けると共に案内溝の外方に
該案内溝に沿って磁石を配設することにより、リード線
付電子部品のリード線(軟鉄製)を該磁石で吸引し、該
リード線を案内溝に挿通してリード線付電子部品の姿勢
を一定方向に向けてパーツフィーダ内において整列させ
ることができるようにすることである。
【0007】更に他の目的は、搬送方向に向いて案内溝
が形成された整列搬送路の該案内溝の外方に案内溝に沿
って磁石を配設すると共に、磁石距離調節機構により該
磁石と案内溝との距離を調節自在に構成することによ
り、リード線付電子部品の吸引力を調節できるようにし
て搬送するリード線付電子部品の大きさによって該吸引
力を調節し、リード線付電子部品のロットが変わった場
合には、各種のサイズのリード線付電子部品に容易に対
応できるようにし、常にリード線を確実に案内溝に挿通
することができるようにすることである。
【0008】また他の目的は、整列搬送路に形成された
案内溝の外方かつ該案内溝に沿って磁石距離調節機構に
よって該磁石と案内溝との距離を調節自在に構成された
磁石を配設すると共に、噴出口が案内溝に向けられた誘
導ノズルを設け、該誘導ノズルからの圧縮空気を搬送さ
れるリード線付電子部品に吹き付けることにより、リー
ド線付電子部品に磁石の吸引力と圧縮空気の力を同時に
作用させてリード線を案内溝中に確実に挿通して姿勢を
一定方向に向けることができるようにすることである。
【0009】更に他の目的は、整列搬送路に搬送方向を
向いて形成された案内溝の溝幅を調節自在とし、かつ該
案内溝の外方に案内溝に沿って該案内溝との距離を調節
自在に構成した磁石を配設することにより、搬送される
リード線付電子部品の大きさに応じて該案内溝の溝幅及
びリード線の吸引力を調節できるようにすることであ
り、またこれによって搬送されるリード線付電子部品の
大きさが変わってもリード線を確実に案内溝に挿通して
搬送できるようにすることである。
【0010】また他の目的は、部品搬送路の途中に該部
品搬送路の幅を狭めた部品搬送路を配設することによ
り、振動式パーツフィーダから複数個集合した状態で搬
送されるリード線付電子部品を該幅が狭められた部品搬
送路上にあるリード線付電子部品のみを更に搬送し、他
のリード線付電子部品は部品搬送路から落下させて搬送
されるリード線付電子部品の数を制限して一列状態で搬
送できるようにすることであり、またこれによって後続
の加速ノズルによる該リード線付電子部品の分離を確実
なものとすることである。
【0011】更に他の目的は、部品搬送路に沿ってリー
ド線付電子部品の搬送方向に向けて加速ノズルを設け、
引き続く整列搬送路に案内溝を設けると共に案内溝の外
方に該案内溝に沿って案内溝との距離が調節自在に構成
された磁石を配設し、更に噴出口が該案内溝に向けて設
けられた誘導ノズルを設けることにより、振動式パーツ
フィーダで搬送されるリード線付電子部品を、該振動式
パーツフィーダと一体とされた小型かつ安価な装置によ
って、該パーツフィーダ内において、リード線付電子部
品を確実に一定方向を向をけて姿勢を揃えて供給できる
ようにし、菊座形の整列装置の不要化を図ることであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、ボール内に収納されたリード線付電子部品を振
動させることにより該リード線付電子部品を部品搬送路
に沿って搬送する振動式パーツフィーダと、噴出口が前
記リード線付電子部品の搬送方向に向いて前記部品搬送
路上に配設され搬送される前記リード線付電子部品に圧
縮空気を噴出して該リード線付電子部品を加速搬送して
1個ずつに分離する加速ノズルと、搬送方向に沿って案
内溝が設けられ該案内溝に前記リード線付電子部品のリ
ード線を挿通して該リード線付電子部品の姿勢を一定方
向に向けて整列させる整列搬送路と、前記案内溝の外方
に該案内溝に沿って配設され前記リード線を吸引して該
リード線を前記案内溝中に挿通させる磁石とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0013】また本発明(請求項2)は、ボール内に収
納されたリード線付電子部品を振動させることにより該
リード線付電子部品を部品搬送路に沿って搬送する振動
式パーツフィーダと、噴出口が前記リード線付電子部品
の搬送方向に向いて前記部品搬送路上に配設され搬送さ
れる前記リード線付電子部品に圧縮空気を噴出して該リ
ード線付電子部品を加速搬送して1個ずつに分離する加
速ノズルと、搬送方向に沿って案内溝が設けられ該案内
溝に前記リード線付電子部品のリード線を挿通して該リ
ード線付電子部品の姿勢を一定方向に向けて整列させる
整列搬送路と、前記案内溝の外方に該案内溝に沿って配
設され前記リード線を吸引して該リード線を前記案内溝
中に挿通する磁石と、前記案内溝と該磁石との距離を調
節するための磁石距離調節機構とを備えたことを特徴と
するものである。
【0014】また本発明(請求項3)は、ボール内に収
納されたリード線付電子部品を振動させることにより該
リード線付電子部品を部品搬送路に沿って搬送する振動
式パーツフィーダと、噴出口が前記リード線付電子部品
の搬送方向に向いて前記部品搬送路上に配設され搬送さ
れる前記リード線付電子部品に圧縮空気を噴出して該リ
ード線付電子部品を加速搬送して1個ずつに分離する加
速ノズルと、搬送方向に沿って案内溝が設けられ該案内
溝に前記リード線付電子部品のリード線を挿通して該リ
ード線付電子部品の姿勢を一定方向に向けて整列させる
整列搬送路と、前記案内溝の外方に該案内溝に沿って配
設され前記リード線を吸引して該リード線を前記案内溝
中に挿通する磁石と、前記案内溝と該磁石との距離を調
節するための磁石距離調節機構と、前記案内溝に向けて
噴出口が設けられ該噴出口からの圧縮空気を搬送される
前記リード線付電子部品に噴出して前記リード線を前記
案内溝中に挿通する誘導ノズルとを備えたことを特徴と
するものである。
【0015】また本発明(請求項4)は、ボール内に収
納されたリード線付電子部品を振動させることにより該
リード線付電子部品を部品搬送路に沿って搬送する振動
式パーツフィーダと、噴出口が前記リード線付電子部品
の搬送方向に向いて前記部品搬送路上に配設され搬送さ
れる前記リード線付電子部品に圧縮空気を噴出して該リ
ード線付電子部品を加速搬送して1個ずつに分離する加
速ノズルと、溝幅が調節自在に構成されかつ搬送方向に
沿って案内溝が設けられ該案内溝に前記リード線付電子
部品のリード線を挿通して該リード線付電子部品の姿勢
を一定方向に向けて整列させる整列搬送路と、前記案内
溝の外方に該案内溝に沿って配設され前記リード線を吸
引して該リード線を前記案内溝中に挿通する磁石と、前
記案内溝と該磁石との距離を調節するための磁石距離調
節機構と、前記案内溝に向けて噴出口が設けられ該噴出
口からの圧縮空気を搬送される前記リード線付電子部品
に噴出して前記リード線を前記案内溝中に挿通する誘導
ノズルとを備えたことを特徴とするものである。
【0016】また本発明(請求項5)は、ボール内に収
納されたリード線付電子部品を振動させることにより該
リード線付電子部品を部品搬送路に沿って搬送する振動
式パーツフィーダと、噴出口が前記リード線付電子部品
の搬送方向に向いて前記部品搬送路上に配設され搬送さ
れる前記リード線付電子部品に圧縮空気を噴出して該リ
ード線付電子部品を加速搬送して1個ずつに分離する加
速ノズルと、ガイド面が水平方向から垂直方向に次第に
変化するように形成されたガイド板と該ガイド板との距
離が調節可能に構成されて前記ガイド板上に配設され前
記ガイド板との隙間で案内溝を形成する溝幅調節板とか
らなり前記案内溝に前記リード線付電子部品のリード線
を挿通して該リード線付電子部品の姿勢を一定方向に向
けて整列させる整列搬送路と、前記案内溝の外方に該案
内溝に沿って配設され前記リード線を吸引して該リード
線を前記案内溝中に挿通する磁石と、前記案内溝と該磁
石との距離を調節するための磁石距離調節機構と、前記
案内溝に向けて噴出口が設けられ該噴出口からの圧縮空
気を搬送される前記リード線付電子部品に噴出して前記
リード線を前記案内溝中に挿通する誘導ノズルと、前記
部品搬送路の途中に該部品搬送路の幅を調節可能に配設
され狭められた前記部品搬送路上に搬送された前記リー
ド線付電子部品のみを更に搬送し他のリード線付電子部
品は前記部品搬送路から落下させて前記振動式パーツフ
ィーダに返送する電子部品供給量調節装置とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0017】
【作用】本発明の電子部品の整列供給装置は、振動式パ
ーツフィーダの部品搬送路の延長上に案内溝が形成され
た整列搬送路を設け、案内溝に沿って該案内溝との距離
を調節自在に構成した磁石を配設し、リード線付電子部
品のリード線を磁石で吸引して該案内溝に挿通してリー
ド線付電子部品の姿勢を一定方向に揃え、該案内溝で案
内してリード線付電子部品を搬送するようにしたので、
菊座板等の独立した整列装置を設けることなく、コンパ
クトな装置で確実にリード線を該案内溝に挿通してリー
ド線付電子部品を、パーツフィーダ内において一定方向
に整列させて供給することができる。
【0018】また部品搬送路に該部品搬送路の幅を調節
可能とした電子部品供給量調節装置を配設すると共に加
速ノズルを配設し、更に整列搬送路に誘導ノズルを配設
してリード線付電子部品を搬送するようにしたので、搬
送されるリード線付電子部品を1つずつに確実に分離す
ることができ、またリード線を確実に案内溝に挿通する
ことができ、リード線付電子部品の搬送ミスを皆無とし
て作業効率を大幅に向上させることができる。
【0019】整列搬送路の案内溝をガイド板と該ガイド
板との距離が調節可能とされた溝幅調節板とから構成
し、更に磁石距離調節機構で磁石と案内溝との距離を調
節自在としたので搬送するリード線付電子部品の大きさ
に応じて案内溝の幅及び磁石の位置を変更して吸引力を
最適な値とし、どのようなサイズのリード線付電子部品
でも1台の電子部品の整列供給装置で一定方向に整列さ
せて供給することができる。
【0020】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1において、本発明に係る電子部品の整列供給
装置1は、振動式パーツフィーダ2と、加速ノズル3
と、整列搬送路4と、磁石5と、磁石距離調節機構6
と、誘導ノズル8と、電子部品供給量調節装置9とを備
えている。
【0021】振動式パーツフィーダ2は、ボール10中
に貯蔵されたリード線付電子部品11に振動を与えて搬
送するためのものであって、ボール10の内側には渦巻
き状の部品搬送路12が形成され、該ボール10の底部
には電磁石及び振動板ばねからなる振動発生装置(図示
せず)が配設されており、該振動発生装置を作動させて
ボール10中に貯蔵されたリード線付電子部品11に振
動を与えて該リード線付電子部品11を部品搬送路12
上で矢印A方向に搬送するように構成されている。
【0022】加速ノズル3は、図4において、搬送され
るリード線付電子部品11に圧縮空気を矢印B方向に吹
き付け、先行する1個の電子部品11を吹き飛ばして加
速搬送するためのものであって、部品搬送路12上にリ
ード線付電子部品11の搬送方向に向けて噴出口3aが
配設されたノズルであり、チューブ12によってエアス
イッチ13と接続されている。
【0023】エアスイッチ13は、エアフィルタ14及
びエアレギュレータ15を介して圧縮空気が供給される
スピードコントローラ16に接続されており、該エアス
イッチ13を開閉してスピードコントローラ16で調整
された適量の圧縮空気を加速ノズル3から矢印B方向に
噴出し、時としてリード線付電子部品11のリード線1
1aが重なり合い、集合した状態で搬送されるリード線
付電子部品11の先行する1つを加速搬送して1つずつ
に分離するようになっている。
【0024】整列搬送路4は、リード線付電子部品11
の向きを一定方向に揃えるためのものであって、図4か
ら図7において、部品搬送路12の延長上に渦巻き状に
配設された搬送路であり、ガイド板18と2種類の溝幅
調節板19,20とから構成されている。
【0025】ガイド板18は、ガイド面18aが水平方
向から垂直方向に次第に変化するように形成され、また
溝幅調節板19は振動式パーツフィーダ2の外壁に固定
されたステー21の長穴21aにねじ22によって上下
方向が調節自在に固定され(図4及び図5)、溝幅調節
板20は、図6及び図7において、該溝幅調節板20に
固定されたL字形固定板23がねじ24によってガイド
板18に固定された取付板18bに調節自在にねじ止め
されている。
【0026】そしてガイド板18と溝幅調節板19,2
0との隙間によって案内溝25を形成し、該案内溝25
にリード線付電子部品11のリード線11aを挿通して
該リード線付電子部品11の姿勢を一定方向に向けて整
列させるように構成されている。
【0027】また搬送するリード線付電子部品11の大
きさに応じ、ねじ22,24を弛めて溝幅調節板19,
20の位置を調節して案内溝25の幅を変更できるよう
になっている。
【0028】磁石5は、リード線付電子部品11のリー
ド線11aが軟鉄製であることから、これを吸引するた
めのものであって、案内溝25の外方かつ該案内溝25
に沿って渦巻き状に配設されており、該磁石5の磁力を
溝幅調節板19,20を介してリード線11aに作用さ
せて吸引し、該リード線11aを案内溝25中に挿通す
るようになっている。磁石5は、図示の実施例では角棒
状の永久磁石を用いているが、これは電磁石でもよい。
また永久磁石としては、例えばゴム磁石、フェライト磁
石、アルニコ(MK鋼=鉄・ニッケル・アルミニウム合
金)磁石、希土類コバルト磁石等を用いることができ
る。
【0029】磁石距離調節機構6は、磁石5の位置を変
更して案内溝25との距離を調節するためのものであっ
て、長穴26aが形成された複数の磁石位置調節板26
に磁石5が固定され、該磁石位置調節板26をガイド板
18に固定されている固定板28に蝶ナット29でねじ
止めした構成となっており、搬送するリード線付電子部
品11の大きさに応じて磁石5を移動させて案内溝25
との距離を調節し、リード線11aに作用させる磁力の
強さを調節するように構成されている。
【0030】誘導ノズル8は、リード線付電子部品11
を案内溝25の方向に押圧してリード線11aが案内溝
25に挿通し易いようにするためのものであって、噴出
口8aが案内溝25の方向に向いて配設されており、チ
ューブ30によってエアスイッチ13と接続されてい
る。
【0031】エアスイッチ13は、エアフィルタ14及
びエアレギュレータ15を介して圧縮空気が供給される
スピードコントローラ31に接続されており、該エアス
イッチ13を開閉してスピードコントローラ31で調整
された適量の圧縮空気を誘導ノズル8から矢印C方向に
噴出してリード線付電子部品11を案内溝25の方向に
案内するように構成されており、該圧縮空気の噴出力及
び磁石5の吸引力の相乗作用によりリード線11aを確
実に案内溝25中に挿通するようになっている。
【0032】電子部品供給量調節装置9は、図2及び図
3において、振動式パーツフィーダ2から大量に集合状
態で搬送されるリード線付電子部品11の量を調節して
後続の整列搬送路4で整列し易くするためのものであっ
て、部品搬送路12の途中に該部品搬送路12の幅を狭
めるように配設されている。
【0033】即ち、部品搬送路12の途中が切り欠かれ
て切欠部12aが形成され、該切欠部12aには、同じ
幅の搬送路調節板32が搬送方向直角方向に出没自在に
構成されて、振動式パーツフィーダ2の外壁に固定され
たステー33に蝶ナット34でねじ止めされている。
【0034】そして部品搬送路12上を搬送されるリー
ド線付電子部品11が電子部品供給量調節装置9に達す
ると、搬送路調節板32上に搬送されたリード線付電子
部品11のみが更に部品搬送路12上を搬送され、搬送
路調節板32上に乗らず切欠部12aに搬送されたリー
ド線付電子部品11は、切欠部12aから矢印D方向に
落下して振動式パーツフィーダ2のボール10中に返送
されるように構成されており、整列搬送路4に搬送され
るリード線付電子部品11の量を調節するようになって
おり、該搬送されるリード線付電子部品11の量は、搬
送路調節板32の突出量によって調節されるように構成
されている。
【0035】また整列搬送路4の誘導ノズル8の下流に
は、圧縮空気をリード線付電子部品11に吹き付ける選
別ノズル35が配設され、チューブ36によってエアス
イッチ13と接続されており、該エアスイッチ13はス
ピードコントローラ38に接続されている。
【0036】そして選別ノズル35から圧縮空気を噴出
させてリード線付電子部品11に吹き付け、万一リード
線11aが案内溝25中に正しく挿通されていないリー
ド線付電子部品11があると、該リード線付電子部品1
1を吹き飛ばして整列搬送路4から排除して振動式パー
ツフィーダ2に返送するようになっている。
【0037】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1から図3におい
て、まず搬送するリード線付電子部品11の大きさ、即
ち各種異なるサイズのロットに応じて、リード線11a
が案内溝25中に容易に挿通されるように溝幅調節板1
9,20の位置を移動させて案内溝25の幅を調節し、
更にリード線11aが十分吸引されて案内溝25中に挿
通されるように磁石5の位置を調節しておく。これによ
ってリード線付電子部品11のロットごとの段取作業は
完了する。
【0038】同一サイズの多数のリード線付電子部品1
1をボール10の中に入れ、振動式パーツフィーダ2の
スイッチ(図示せず)を投入すると、振動発生装置が作
動してリード線付電子部品11に振動を与え、リード線
付電子部品11は該振動によって渦巻き状の部品搬送路
12上を矢印A方向に搬送される。
【0039】振動式パーツフィーダ2により搬送される
リード線付電子部品11は、夫々が勝手な方向を向き、
また互いのリード線11aが重なり合って集合した状態
で搬送されているが、電子部品供給量調節装置9に達す
ると、搬送路調節板32上に搬送されたリード線付電子
部品11のみが更に部品搬送路12上を搬送され、搬送
路調節板32上に乗らず切欠部12aに搬送されたリー
ド線付電子部品11は、切欠部12aから矢印D方向に
落下して振動式パーツフィーダ2のボール10中に返送
される。
【0040】図4において、集合状態で搬送されるリー
ド線付電子部品11は、該搬送路調節板32を通過する
ことによりほぼ一列に並べられて更に搬送され、やがて
加速ノズル3の位置に達すると、噴出口3aからの圧縮
空気が先行するリード線付電子部品11に吹き付けられ
て該リード線付電子部品11を1つだけ吹き飛ばして矢
印A方向に加速搬送して、時としてリード線11aが重
なり合い密着した状態で搬送される先頭のリード線付電
子部品11を1つだけ加速搬送して1つずつに分離して
リード線付電子部品11を確実に一列に整列させる。
【0041】搬送されるリード線付電子部品11の量
は、電子部品供給量調節装置9によって適当な個数とな
るように調節されているので、加速ノズル3で複数のリ
ード線付電子部品11が同時に加速搬送されてしまうこ
とはなく、搬送方向先頭のリード線付電子部品11のみ
が圧縮空気によって搬送され1つずつに確実に分離され
る。
【0042】図4から図6において、リード線付電子部
品11が一列となって搬送され、整列搬送路4に達する
と、誘導ノズル8の噴出口8aから矢印C方向に噴出す
る圧縮空気がリード線付電子部品11に吹き付けられて
該リード線付電子部品11を案内溝25の方向に移動さ
せると共に磁石5の吸引力をリード線11aに作用させ
て該リード線付電子部品11を90°回転させ、該リー
ド線11aを確実に案内溝25中に挿通する。
【0043】ここで誘導ノズル8からの圧縮空気の噴出
量は、スピードコントローラ31で調節して磁石5の吸
引力との相乗作用が最大となるようにすることができ、
リード線付電子部品11のリード線11aを確実に案内
溝25中に挿通するように調節される。
【0044】図6から図8において、案内溝25にリー
ド線11aが挿通されたリード線付電子部品11は、振
動式パーツフィーダ2の振動によって更に搬送される
が、万一この段階でもリード線11aが案内溝25に挿
通されていない不正規の状態にあると、該リード線付電
子部品11は選別ノズル35からの圧縮空気で吹き飛ば
されて整列搬送路4から排除されて振動式パーツフィー
ダ2に返送されるので、後続のリード線付電子部品11
の搬送の障害となることはない。
【0045】案内溝25にリード線11aが挿通されて
いる正規の状態にあるリード線付電子部品11は、搬送
に伴なってガイド板18のガイド面18aにより案内さ
れて水平方向から垂直方向に次第に起こされながら搬送
され、整列搬送路4に連続して設けられた直線搬送路3
9に受け渡されて次工程の機械(図示せず)に供給され
る。
【0046】
【発明の効果】本発明は、上記のようにリード線付電子
部品の搬送方向に向けて加速ノズルを設け、該加速ノズ
ルから噴出する圧縮空気をリード線付電子部品に吹き付
けるようにしたので、リード線付電子部品を搬送方向に
先行の1個だけ吹き飛ばして加速搬送し、部品搬送路上
に集合した状態で搬送されるリード線付電子部品を、1
つずつに分離して搬送できるという効果があり、またこ
の結果後続の整列搬送路に確実に送り込むことができる
効果がある。
【0047】また搬送方向に向いて案内溝が形成された
整列搬送路を設けると共に案内溝の外方に該案内溝に沿
って磁石を配設したので、リード線付電子部品のリード
線(軟鉄製)を該磁石で吸引し、該リード線を案内溝に
挿通してリード線付電子部品の姿勢を一定方向に向けて
パーツフィーダ内において整列させることができるとい
う画期的な効果が得られる。
【0048】更には、搬送方向に向いて案内溝が形成さ
れた整列搬送路の該案内溝の外方に案内溝に沿って磁石
を配設すると共に、磁石距離調節機構により該磁石と案
内溝との距離を調節自在に構成したので、リード線付電
子部品の吸引力を調節できることとなり、搬送するリー
ド線付電子部品の大きさによって該吸引力を調節し得、
リード線付電子部品のロットが変わった場合には、各種
のサイズのリード線付電子部品に容易に対応でき、常に
リード線を確実に案内溝に挿通することができるという
効果がある。
【0049】また整列搬送路に形成された案内溝の外方
かつ該案内溝に沿って磁石距離調節機構によって該磁石
と案内溝との距離を調節自在に構成された磁石を配設す
ると共に、噴出口が案内溝に向けられた誘導ノズルを設
け、該誘導ノズルからの圧縮空気を搬送されるリード線
付電子部品に吹き付けるようにしたので、リード線付電
子部品に磁石の吸引力と圧縮空気の力を同時に作用させ
てリード線を案内溝中に確実に挿通して姿勢を一定方向
に向けことができる効果がある。
【0050】更には、整列搬送路に搬送方向を向いて形
成された案内溝の溝幅を調節自在に構成し、かつ該案内
溝の外方に案内溝に沿って該案内溝との距離を調節自在
に構成した磁石を配設したので、搬送されるリード線付
電子部品の大きさに応じて該案内溝の溝幅及びリード線
の吸引力を調節でき、またこの結果搬送されるリード線
付電子部品の大きさが変わってもリード線を確実に案内
溝に挿通して搬送できるという効果が得られる。
【0051】また部品搬送路の途中に該部品搬送路の幅
を狭めた部品搬送路を配設したので、振動式パーツフィ
ーダから複数個集合した状態で搬送されるリード線付電
子部品を該幅が狭められた部品搬送路上にあるリード線
付電子部品のみを更に搬送し、他のリード線付電子部品
は部品搬送路から落下させて搬送されるリード線付電子
部品の数を制限して一列状態で搬送でき、またこの結果
後続の加速ノズルによる該リード線付電子部品の分離を
確実なものし得る効果がある。
【0052】更には、部品搬送路に沿ってリード線付電
子部品の搬送方向に向けて加速ノズルを設け、引き続く
整列搬送路に案内溝を設けると共に案内溝の外方に該案
内溝に沿って案内溝との距離が調節自在に構成された磁
石を配設し、更に噴出口が該案内溝に向けて設けられた
誘導ノズルを設けたので、振動式パーツフィーダで搬送
されるリード線付電子部品を、該振動式パーツフィーダ
と一体とされた小型かつ安価な装置によって、該パーツ
フィーダ内において、リード線付電子部品を確実に一定
方向を向をけて姿勢を揃えて供給できることとなり、菊
座形の整列装置の不要化を図ることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子部品の整列供給装置の使用状態を示す斜視
図である。
【図2】電子部品供給量調節装置の使用状態を示す部分
斜視図である。
【図3】電子部品供給量調節装置の使用状態を示す縦断
面図である。
【図4】加速ノズル及び誘導ノズルからの圧縮空気によ
りリード線付電子部品のリード線が案内溝に挿通される
状態を示す部分斜視図である。
【図5】溝幅調節板及び磁石によって誘導され、リード
線が案内溝に挿通されたリード線付電子部品の状態を示
す縦断面図である。
【図6】整列搬送路に案内されて水平状態から次第に起
こされて搬送されるリード線付電子部品の状態を示す部
分斜視図である。
【図7】整列搬送路に案内されて45°まで起こされた
リード線付電子部品の状態を示す縦断面図である。
【図8】整列搬送路の使用状態を示す部分斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 電子部品の整列供給装置 2 振動式パーツフィーダ 3 加速ノズル 3a 噴出口 4 整列搬送路 5 磁石 6 磁石距離調節機構 8 誘導ノズル 8a 噴出口 9 電子部品供給量調節装置 10 ボール 11 リード線付電子部品 11a リード線 12 部品搬送路 18 ガイド板 18a ガイド面 19 溝幅調節板 25 案内溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボール内に収納されたリード線付電子部
    品を振動させることにより該リード線付電子部品を部品
    搬送路に沿って搬送する振動式パーツフィーダと、噴出
    口が前記リード線付電子部品の搬送方向に向いて前記部
    品搬送路上に配設され搬送される前記リード線付電子部
    品に圧縮空気を噴出して該リード線付電子部品を加速搬
    送して1個ずつに分離する加速ノズルと、搬送方向に沿
    って案内溝が設けられ該案内溝に前記リード線付電子部
    品のリード線を挿通して該リード線付電子部品の姿勢を
    一定方向に向けて整列させる整列搬送路と、前記案内溝
    の外方に該案内溝に沿って配設され前記リード線を吸引
    して該リード線を前記案内溝中に挿通させる磁石とを備
    えたことを特徴とする電子部品の整列供給装置。
  2. 【請求項2】 ボール内に収納されたリード線付電子部
    品を振動させることにより該リード線付電子部品を部品
    搬送路に沿って搬送する振動式パーツフィーダと、噴出
    口が前記リード線付電子部品の搬送方向に向いて前記部
    品搬送路上に配設され搬送される前記リード線付電子部
    品に圧縮空気を噴出して該リード線付電子部品を加速搬
    送して1個ずつに分離する加速ノズルと、搬送方向に沿
    って案内溝が設けられ該案内溝に前記リード線付電子部
    品のリード線を挿通して該リード線付電子部品の姿勢を
    一定方向に向けて整列させる整列搬送路と、前記案内溝
    の外方に該案内溝に沿って配設され前記リード線を吸引
    して該リード線を前記案内溝中に挿通する磁石と、前記
    案内溝と該磁石との距離を調節するための磁石距離調節
    機構とを備えたことを特徴とする電子部品の整列供給装
    置。
  3. 【請求項3】 ボール内に収納されたリード線付電子部
    品を振動させることにより該リード線付電子部品を部品
    搬送路に沿って搬送する振動式パーツフィーダと、噴出
    口が前記リード線付電子部品の搬送方向に向いて前記部
    品搬送路上に配設され搬送される前記リード線付電子部
    品に圧縮空気を噴出して該リード線付電子部品を加速搬
    送して1個ずつに分離する加速ノズルと、搬送方向に沿
    って案内溝が設けられ該案内溝に前記リード線付電子部
    品のリード線を挿通して該リード線付電子部品の姿勢を
    一定方向に向けて整列させる整列搬送路と、前記案内溝
    の外方に該案内溝に沿って配設され前記リード線を吸引
    して該リード線を前記案内溝中に挿通する磁石と、前記
    案内溝と該磁石との距離を調節するための磁石距離調節
    機構と、前記案内溝に向けて噴出口が設けられ該噴出口
    からの圧縮空気を搬送される前記リード線付電子部品に
    噴出して前記リード線を前記案内溝中に挿通する誘導ノ
    ズルとを備えたことを特徴とする電子部品の整列供給装
    置。
  4. 【請求項4】 ボール内に収納されたリード線付電子部
    品を振動させることにより該リード線付電子部品を部品
    搬送路に沿って搬送する振動式パーツフィーダと、噴出
    口が前記リード線付電子部品の搬送方向に向いて前記部
    品搬送路上に配設され搬送される前記リード線付電子部
    品に圧縮空気を噴出して該リード線付電子部品を加速搬
    送して1個ずつに分離する加速ノズルと、溝幅が調節自
    在に構成されかつ搬送方向に沿って案内溝が設けられ該
    案内溝に前記リード線付電子部品のリード線を挿通して
    該リード線付電子部品の姿勢を一定方向に向けて整列さ
    せる整列搬送路と、前記案内溝の外方に該案内溝に沿っ
    て配設され前記リード線を吸引して該リード線を前記案
    内溝中に挿通する磁石と、前記案内溝と該磁石との距離
    を調節するための磁石距離調節機構と、前記案内溝に向
    けて噴出口が設けられ該噴出口からの圧縮空気を搬送さ
    れる前記リード線付電子部品に噴出して前記リード線を
    前記案内溝中に挿通する誘導ノズルとを備えたことを特
    徴とする電子部品の整列供給装置。
  5. 【請求項5】 ボール内に収納されたリード線付電子部
    品を振動させることにより該リード線付電子部品を部品
    搬送路に沿って搬送する振動式パーツフィーダと、噴出
    口が前記リード線付電子部品の搬送方向に向いて前記部
    品搬送路上に配設され搬送される前記リード線付電子部
    品に圧縮空気を噴出して該リード線付電子部品を加速搬
    送して1個ずつに分離する加速ノズルと、ガイド面が水
    平方向から垂直方向に次第に変化するように形成された
    ガイド板と該ガイド板との距離が調節可能に構成されて
    前記ガイド板上に配設され前記ガイド板との隙間で案内
    溝を形成する溝幅調節板とからなり前記案内溝に前記リ
    ード線付電子部品のリード線を挿通して該リード線付電
    子部品の姿勢を一定方向に向けて整列させる整列搬送路
    と、前記案内溝の外方に該案内溝に沿って配設され前記
    リード線を吸引して該リード線を前記案内溝中に挿通す
    る磁石と、前記案内溝と該磁石との距離を調節するため
    の磁石距離調節機構と、前記案内溝に向けて噴出口が設
    けられ該噴出口からの圧縮空気を搬送される前記リード
    線付電子部品に噴出して前記リード線を前記案内溝中に
    挿通する誘導ノズルと、前記部品搬送路の途中に該部品
    搬送路の幅を調節可能に配設され狭められた前記部品搬
    送路上に搬送された前記リード線付電子部品のみを更に
    搬送し他のリード線付電子部品は前記部品搬送路から落
    下させて前記振動式パーツフィーダに返送する電子部品
    供給量調節装置とを備えたことを特徴とする電子部品の
    整列供給装置。
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