JPH11130238A - 棒状部品の整送装置 - Google Patents

棒状部品の整送装置

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JPH11130238A
JPH11130238A JP9294597A JP29459797A JPH11130238A JP H11130238 A JPH11130238 A JP H11130238A JP 9294597 A JP9294597 A JP 9294597A JP 29459797 A JP29459797 A JP 29459797A JP H11130238 A JPH11130238 A JP H11130238A
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rod
bar
shaped
shaped component
component
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JP9294597A
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Tamotsu Uruma
間 保 漆
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TOYO DENJI KIKAI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
TOYO DENJI KIKAI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動ボウルフィーダ装置から供給された立位
姿勢の棒状部品を簡易かつ確実に水平姿勢に変えること
ができる棒状部品の整送装置を提供する。 【解決手段】 棒状部品Pは、振動ボウルフィーダ装置
1に連結された振動フィーダ装置3からシュート4に排
出され、シュート4にて水平姿勢に移行される。棒状部
品Pは、シュート4の出口側近傍に設けられたガイド板
4aを介して磁気フィーダ装置5の樋状トレイ5aに送
り込まれ、樋状トレイ5aにて、搬送方向に対して略直
交する方向へ棒状部品Pの頭部および脚部の向きが揃え
られつつ搬送方向に向けて押し出される。樋状トレイ5
a内に滞留した複数の棒状部品Pは順に、回転搬送体8
の吸引溝18の1つに吸着され、回転搬送体8の回転に
伴って水平姿勢のまま次工程の取出し位置まで円弧状に
搬送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品等の棒状部
品の整送装置に係り、とりわけ振動ボウルフィーダ装置
から供給された棒状部品を水平姿勢にて次工程へ給送す
る棒状部品の整送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ホッパ内に貯蔵された電子部品
等の棒状部品を供給するための装置として振動ボウルフ
ィーダ装置が広く用いられている。振動ボウルフィーダ
装置は、らせん状のトラックに沿って振動作用により棒
状部品を内方から外方に向かってランダムに送り出すも
のである。振動ボウルフィーダ装置の出口側には通常振
動フィーダ装置が連結されており、振動ボウルフィーダ
装置から送り出された棒状部品は立位姿勢にて次工程へ
給送されるようになっている。
【0003】ところで、給送された棒状部品を利用する
次工程の機械によっては棒状部品を水平姿勢にて把持す
るものも多く、このような場合には、振動ボウルフィー
ダ装置および振動フィーダ装置から供給される立位姿勢
の棒状部品を水平姿勢に変えてから次工程へ給送する必
要がある。
【0004】立位姿勢の棒状部品を水平姿勢に変えるた
めの従来の一般的な方法としては、振動フィーダ装置か
ら排出された棒状部品を傾斜シュートにて水平姿勢に移
行させるとともに、水平姿勢に移行された棒状部品を傾
斜シュートの終端部に設けられたトレイ内に集める方法
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の棒状部品の整送装置では、立位姿勢の棒状部品を水平
姿勢に変えるため、振動フィーダ装置から排出された棒
状部品を傾斜シュートにて水平姿勢に移行させるととも
に、水平姿勢に移行された棒状部品を傾斜シュートの終
端部に設けられたトレイ内に集めている。
【0006】しかしながら、従来の棒状部品の整送装置
では、傾斜シュートにて落下させた棒状部品を傾斜シュ
ートの終端部に設けられたトレイ内にそのまま収容して
いくので、トレイ内に収容された棒状部品の向きが不揃
いとなり、また棒状部品同士の絡み合いにより次工程の
機械による取出しが難しくなるという問題がある。
【0007】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、振動ボウルフィーダ装置から供給された立
位姿勢の棒状部品を簡易かつ確実に水平姿勢に変えるこ
とができる棒状部品の整送装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、頭部および脚
部を有する棒状部品を供給する振動ボウルフィーダ装置
と、前記振動ボウルフィーダ装置から供給された棒状部
品を頭部を上にして立位姿勢にて搬送する振動フィーダ
装置と、前記振動フィーダ装置から排出された棒状部品
を落下させるシュートと、前記シュートから排出された
棒状部品を搬送方向に対して略直交した水平姿勢にて搬
送する磁気フィーダ装置と、前記磁気フィーダ装置から
排出された棒状部品を次工程の取出し位置まで水平姿勢
のまま円弧状に搬送する回転搬送装置とを備えたことを
特徴とする棒状部品の整送装置を提供する。
【0009】本発明によれば、シュートから排出された
棒状部品を磁気フィーダ装置により搬送方向に対して略
直交した水平姿勢にて搬送するとともに、磁気フィーダ
装置から排出された棒状部品を次工程の取出し位置まで
水平姿勢のまま円弧状に搬送するようにしたので、次工
程に給送される棒状部品の向きを確実に揃えることがで
きるとともに、次工程の機械による棒状部品の取出しを
より容易に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明
する。図1乃至図6は本発明による棒状部品の整送装置
の第1の実施の形態を示す図である。
【0011】まず、図1および図2により、棒状部品の
整送装置の全体構成について説明する。図1および図2
に示すように、棒状部品の整送装置は、頭部および脚部
を有する電子部品等の棒状部品Pを供給する振動ボウル
フィーダ装置1と、振動ボウルフィーダ装置1から供給
された棒状部品Pを頭部を上にして立位姿勢にて搬送す
る振動フィーダ装置3と、振動フィーダ装置3から排出
された棒状部品Pを落下させるシュート4と、シュート
4から排出された棒状部品Pを搬送方向に対して略直交
した水平姿勢にて搬送する磁気フィーダ装置5と、磁気
フィーダ装置5から排出された棒状部品を次工程の取出
し位置まで水平姿勢のまま円弧状に搬送する回転搬送装
置7とを備えている。なお棒状部品Pは、磁気フィーダ
装置5に設けられた磁石に引き寄せられるようアルミニ
ウム等の磁性材料からなっている。
【0012】このうち振動ボウルフィーダ装置1は、棒
状部品Pを内方から外方に向かってランダムに送り出す
ものであり、らせん状のトラック2を有する振動ボウル
1aと、振動ボウル1aの下部に取り付けられ振動ボウ
ル1aに輸送性の振動を与える振動発生装置(図示せ
ず)とを有している。なお振動発生装置は、電磁振動を
発生させる電磁石と、振動ボウル1aを支持するととも
に電磁石により発生させた電磁振動を棒状部品Pの輸送
性の回転振動に変換させる複数の板バネと、電磁石を制
御する制御装置とを有している。
【0013】また振動フィーダ装置3は、棒状部品Pの
頭部および脚部の向きを一定方向に揃えつつシュート4
まで棒状部品Pを搬送するものであり、振動ボウルフィ
ーダ装置1の出口側とシュート4の入口側との間に略平
行に架設されたガイドレール3a,3aと、ガイドレー
ル3a,3aに連結されガイドレール3a,3aの隙間
に脚部が落とし込まれた棒状部品Pに対して輸送性の振
動を与える第1加振装置15とを有している。
【0014】さらにシュート4は、ガイドレール3a,
3aから排出された棒状部品Pを磁気フィーダ装置5に
向けて所定の位置および角度で送り込むものであり、そ
の出口側近傍には磁気フィーダ装置5に対する送込みの
位置および角度を規制するためのガイド板4aが設けら
れている。
【0015】さらにまた磁気フィーダ装置5は、シュー
ト4から所定の位置および角度で送り込まれた棒状部品
Pを搬送方向に対して略直交した水平姿勢に変えつつ搬
送するものであり、搬送方向に沿って延びる樋状トレイ
5aであって少なくとも棒状部品Pの長さだけ離れて略
平行に配置された非磁性材料からなる一対の側壁を有す
る樋状トレイ5aと、この樋状トレイ5aの各側壁の背
面側に設けられ搬送方向に向かって互いに間隔が狭まる
よう配置された一対の永久磁石6a,6bとを有してい
る。また、これら樋状トレイ5aおよび一対の永久磁石
6a,6bは載置台16aを介して第2加振装置16に
連結されており、樋状トレイ5a内の棒状部品Pに対し
て輸送性の振動が与えられるようになっている。
【0016】ここで磁気フィーダ装置5においては、永
久磁石6a,6bが搬送方向に向かって互いに間隔が狭
まるよう配置されているので、棒状部品Pに対しては、
永久磁石6a,6bの間隔が狭まる方向(搬送方向)へ
の推進力と、搬送方向に対して略直交する方向へ棒状部
品の頭部および脚部の向きを揃える回転力とが加えられ
る。なお、磁気フィーダ装置5に対して棒状部品Pを斜
め方向から送り込む場合には、棒状部品Pの先行端部
(この場合は脚部)が最初に到達する側の永久磁石6a
の磁力よりも反対側の永久磁石6bの磁力を強くするこ
とが好ましい。
【0017】また回転搬送装置7は、円筒状の搬送面を
有する回転搬送体8と、この回転搬送体8に駆動軸9a
を介して連結されたステッピングモータ(回転駆動装
置)9とを有している。
【0018】なお回転搬送体8の搬送面上には、棒状部
品Pを受け入れるための複数の直線状の吸引溝18が所
定ピッチで形成され、これら各吸引溝18の溝底には中
空室17を介して吸引ライン11に連通したスリット
(吸引口)19が形成されている(図3参照)。なお、
ステッピングモータ9はブラケット14を介して設置面
21に固定されており、また吸引ライン11には真空ポ
ンプ(図示せず)等が連結されている。
【0019】また、回転搬送体8の側方には、棒状部品
Pの頭部の平坦面に当接して棒状部品Pの搬送を案内す
る平出しガイド(ガイド部材)10が配置されている
(図3参照)。また、回転搬送体8の上方には、搬送面
からの棒状部品Pの飛出しを防止するよう搬送面とわず
かな間隔をあけて押さえ板20が配置されている(図3
および図4参照)。
【0020】さらに、図1および図2に示すように、磁
気フィーダ装置5の樋状トレイ5aの上方には、磁気フ
ィーダ装置5における棒状部品Pの滞留状況を検出する
滞留状況検出センサ12が設けられており、この滞留状
況検出センサ12の検出結果に基づいて振動ボウルフィ
ーダ装置1および第1加振装置1を制御することにより
振動ボウルフィーダ装置1からの棒状部品Pの供給量が
制御されるようになっている。
【0021】さらにまた、図4に示すように、回転搬送
体8の搬送面の内方には、取出し位置と取出し位置の1
つ手前の位置との間に配置され取出し位置に向けて搬送
される棒状部品Pの有無を検出する部品有無検出センサ
13が設けられている。また、回転搬送体8の搬送面の
内方には、回転搬送体8の各吸引溝18に受け入れられ
た棒状部品Pが正常であるか否か、すなわち棒状部品P
の頭部および脚部の向きが逆になっているものがないか
否か等を検出する部品正否検出センサ22が設けられて
いる。
【0022】図5は回転搬送体8の回転動作を制御する
制御系を示すブロック図である。図5に示すように、部
品有無検出センサ13および部品正否検出センサ22の
検出結果は、次工程の機械からの取出し信号とともにス
テッピングモータ9の制御装置23に入力されるように
なっている。そして、制御装置23により、次工程の機
械からの取出し信号(例えば0.6秒間隔)、部品有無
検出センサ13の検出結果および部品正否検出センサ2
2の検出結果に基づいてステッピングモータ9の駆動を
制御することにより、棒状部品Pがあり、かつその棒状
部品Pが正常である吸引溝18のみが次工程の取出し対
象となるよう回転搬送体8の回転動作が制御されるよう
になっている。
【0023】次に、このような構成からなる本発明の第
1の実施の形態の作用について説明する。
【0024】まず、振動ボウルフィーダ装置1の振動ボ
ウル1a内に貯蔵された複数の棒状部品Pは、輸送性の
振動作用によりトラック2に沿って内方から外方に向か
って送り出される。そして、このようにしてトラック2
の出口側に到達した棒状部品Pは、振動フィーダ装置3
のガイドレール3a,3aの隙間にその脚部が落とし込
まれ、頭部を上にした立位姿勢にて下流に向かって搬送
される。
【0025】その後、棒状部品Pは、振動フィーダ装置
3からシュート4に排出され、シュート4にて水平姿勢
に移行される。なお、シュート4を落下した棒状部品P
は、シュート4の出口側近傍に設けられたガイド板4a
によりその位置および角度が規制されつつ磁気フィーダ
装置5の樋状トレイ5aに送り込まれる。
【0026】次に、磁気フィーダ装置5の樋状トレイ5
aに送り込まれた棒状部品Pは、永久磁石6a,6bか
ら加えられる磁力により、搬送方向に対して略直交する
方向へ棒状部品Pの頭部および脚部の向きが揃えられる
とともに、搬送方向に向けて送り出される。なお、磁気
フィーダ装置5の樋状トレイ5a内には回転搬送装置7
の回転搬送体8への供給を待つ複数の棒状部品Pが滞留
し、樋状トレイ5a内における棒状部品Pの滞留状況に
基づいて振動ボウルフィーダ装置1からの棒状部品Pの
供給量が制御される。
【0027】そして、図4に示すように、樋状トレイ5
a内に滞留した複数の棒状部品Pのうち樋状トレイ5a
の最も出口側に押し出された棒状部品Pから順に、回転
搬送体8の吸引溝18の1つに吸着され、回転搬送体8
の回転に伴って水平姿勢のまま次工程の取出し位置まで
円弧状に搬送される。このとき棒状部品Pは、回転搬送
体8の側方に設けられた平出しガイド10にその頭部の
平坦面が当接し、かつ押さえ板20によりその脚部が押
さえ付けられた状態で搬送される。
【0028】ここで、図4乃至図6により、回転搬送体
8の回転動作の制御方法の一例を説明する。図6は図5
に示す制御系の作用を説明するためのフローチャートで
ある。
【0029】図4に示すように、棒状部品Pは取出し位
置にて次工程の機械により所定間隔(例えば0.6秒)
で取り出され、また回転搬送体8は次工程の機械からの
取出し信号(次工程の機械による取出しに対応して発せ
られる信号)をトリガーとして新たな棒状部品Pが取出
し位置にくるよう単位角度θ(例えば18度)だけ回転
するものとする。また、回転搬送体8の単位角度θ分の
回転は棒状部品Pの取出し間隔の半分以下の時間(例え
ば0.2秒)で行われるものとする。
【0030】このとき、図5に示す制御系においては、
制御装置23により、図6に示すような制御が行われ
る。
【0031】すなわち、まず、次工程の機械からの取出
し信号があるか否かが判断され(ステップ101)、次
工程の機械からの取出し信号がある場合には、ステッピ
ングモータ9を単位角度θだけ回転する(ステップ10
2)。
【0032】その後、部品有無検出センサ13の検出結
果および部品正否検出センサ22の検出結果に基づい
て、取出し位置にきた吸引溝18に棒状部品Pがあるか
否か、および取出し位置にきた吸引溝18に受け入れら
れた棒状部品Pが正常であるか否かが判断される(ステ
ップ103およびステップ104)。なお、部品正否検
出センサ22により取出し位置よりも前の位置で検出さ
れた検出結果は制御装置23内に蓄えられ、部品正否検
出センサ22により検出された棒状部品Pが次工程の機
械による取出し位置にきた時点で利用されるようになっ
ている。
【0033】そして、取出し位置にきた吸引溝18に棒
状部品Pがない場合、または取出し位置にきた吸引溝1
8に受け入れられた棒状部品Pが正常でない場合には、
正常な棒状部品Pがくるまで所定間隔(例えば0.2
秒)でステッピングモータ9を回転させる(ステップ1
02)。なお、正常でない棒状部品Pは取出し位置より
も後の位置でエアー吹出し等により取り除かれる。
【0034】一方、取出し位置にきた吸引溝18に正常
な棒状部品Pがきた場合には、次工程の機械により取り
出されるまで棒状部品Pを取出し位置で待機させる。
【0035】このように本発明の第1の実施の形態によ
れば、シュート4から排出された棒状部品Pを磁気フィ
ーダ装置5により搬送方向に対して略直交した水平姿勢
にて搬送するとともに、磁気フィーダ装置5から排出さ
れた棒状部品Pを次工程の取出し位置まで水平姿勢のま
ま円弧状に搬送するようにしたので、次工程に送給され
る棒状部品Pの向きを確実に揃えることができるととも
に、次工程の機械による棒状部品Pの取出しをより容易
に行うことができる。
【0036】また、回転搬送体8の側方に設けられた平
出しガイド10に棒状部品Pの頭部の平坦面を当接させ
ているので、取出し位置における棒状部品Pの頭部の向
き(平坦面の向き)を一定方向に揃えることができる。
【0037】また、押さえ板20により棒状部品Pの脚
部を押さえ付けた状態で回転搬送体8により棒状部品P
を搬送しているので、搬送面からの棒状部品Pの飛出し
を防止することができ、また押さえ板20と回転搬送体
8の搬送面との間の間隔が狭いので、搬送面上に形成さ
れた吸引溝18に2つ以上の棒状部品Pが吸引されるこ
とを防止することができる。
【0038】さらに、滞留状況検出センサ12の検出結
果に基づいて振動ボウルフィーダ装置1からの棒状部品
Pの供給量を制御しているので、樋状トレイ5a内に滞
留する棒状部品Pを適量に保つことができる。
【0039】さらにまた、回転搬送体8の単位角度θ分
の回転を棒状部品Pの取出し間隔の半分以下の時間(例
えば0.2秒)で行い、次工程の機械における取出し間
隔の間に、正常な棒状部品のある吸引溝18のみが次工
程の取出し対象となるよう回転搬送体8を回転させてい
るので、棒状部品Pが回転搬送体8の搬送面上にとびと
びに吸着されている場合でも次工程に対しては途切れな
く給送することができ、このため次工程に対する棒状部
品Pの給送率を向上させることができる。
【0040】なお、磁気フィーダ装置5の樋状トレイ5
aの各側壁の背面側に設けられた一対の永久磁石6a,
6bの高さを十分にとることにより、樋状トレイ5a内
にて棒状部品Pが上下方向に重なった状態で滞留させる
ことができるので、多くの棒状部品Pを比較的小さな樋
状トレイ5a内に滞留させておくことができる。
【0041】第2の実施の形態 次に、図7および図8により、本発明の第2の実施の形
態について説明する。本発明の第2の実施の形態は、シ
ュートと磁気フィーダ装置とを略直交して配置した点を
除いて、他は図1乃至図6に示す第1の実施の形態と略
同一である。本発明の第2の実施の形態において、図1
乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符
号を付して詳細な説明は省略する。
【0042】図7および図8に示すように、振動フィー
ダ装置3には棒状部品Pを直線状に搬送するシュート2
4が連結され、またシュート24は磁気フィーダ装置5
に略直交して配置されている。
【0043】ここで、シュート24は磁気フィーダ装置
5の一部(永久磁石6b等)と上下方向に重なるよう配
置されている。また、シュート24と永久磁石6bとの
間にはシュート24に対する永久磁石6bの影響を減少
させるよう鉄板等からなるシールド板25が挿入されて
いる。さらに、シュート24から排出された棒状部品P
が落下する磁気フィーダ装置5の樋状トレイ5aの部分
には、回転搬送装置7の方向へ向けて棒状部品Pが転が
るよう傾斜した傾斜ブロック26が設けられている。
【0044】次に、このような構成からなる本発明の第
2の実施の形態の作用について説明する。
【0045】まず、振動ボウルフィーダ装置1の振動ボ
ウル1a内に貯蔵された複数の棒状部品Pは、輸送性の
振動作用によりトラック2に沿って内方から外方に向か
って送り出される。そして、このようにしてトラック2
の出口側に到達した棒状部品Pは、振動フィーダ装置3
のガイドレール3a,3aの隙間にその脚部が落とし込
まれ、頭部を上にした立位姿勢にて下流に向かって搬送
される。
【0046】その後、棒状部品Pは、振動フィーダ装置
3からシュート24に排出され、シュート24にて水平
姿勢に移行される。なお、シュート24を落下した棒状
部品Pは、磁気フィーダ装置5の樋状トレイ5aに対し
て略垂直に送り込まれる。
【0047】次に、磁気フィーダ装置5の樋状トレイ5
aに送り込まれた棒状部品Pは、傾斜ブロック26上を
転がり、永久磁石6a,6bから加えられる磁力によ
り、搬送方向に対して略直交する方向へ棒状部品Pの頭
部および脚部の向きが揃えられるとともに、搬送方向に
向けて送り出される。なお、磁気フィーダ装置5の樋状
トレイ5a内には回転搬送装置7の回転搬送体8に供給
される複数の棒状部品Pが滞留し、樋状トレイ5aにお
ける棒状部品Pの滞留状況に基づいて振動ボウルフィー
ダ装置1からの棒状部品Pの供給量が制御される。
【0048】そして、図4に示すように、樋状トレイ5
a内に滞留した複数の棒状部品Pのうち樋状トレイ5a
の最も出口側に押し出された棒状部品Pから順に、回転
搬送体8の吸引溝18の1つに吸着され、回転搬送体8
の回転に伴って水平姿勢のまま次工程の取出し位置まで
円弧状に搬送される。このとき棒状部品Pは、回転搬送
体8の側方に設けられた平出しガイド10にその頭部の
平坦面が当接し、かつ押さえ板20によりその脚部が押
さえ付けられた状態で搬送される。
【0049】このように本発明の第2の実施の形態によ
れば、シュート24から排出された棒状部品Pを磁気フ
ィーダ装置5により搬送方向に対して略直交した水平姿
勢にて搬送するとともに、磁気フィーダ装置5から排出
された棒状部品Pを次工程の取出し位置まで水平姿勢の
まま円弧状に搬送するようにしたので、次工程に給送さ
れる棒状部品Pの向きを確実に揃えることができるとと
もに、次工程の機械による棒状部品Pの取出しをより容
易に行うことができる。
【0050】また、シュート24を磁気フィーダ装置5
に略直交して配置したので、シュート24から排出され
る棒状部品Pの送込みの位置を安定させることができ、
このため棒状部品Pを振動フィーダ装置5の樋状トレイ
5a内に良好な状態で滞留させることができる。
【0051】なお、上述した第1および第2の実施の形
態においては、シュート4,24にて棒状部品Pを脚部
先行で落下させているが、図9に示すように、ストッパ
27により棒状部品Pの脚部を係止させつつ棒状部品P
の頭部をガイドレール3a,3aの終端部から延びる延
長ガイドレール28により案内することにより、シュー
ト4,24にて棒状部品Pを頭部先行にて落下させるよ
うにしてもよい。
【0052】また、上述した第1および第2の実施の形
態においては、磁気フィーダ装置5に用いられる磁石と
して永久磁石を用いているが、これ以外にも、電磁石等
の各種の磁石を用いることができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ュートから排出された棒状部品を磁気フィーダ装置によ
り搬送方向に対して略直交した水平姿勢にて搬送すると
ともに、磁気フィーダ装置から排出された棒状部品を次
工程の取出し位置まで水平姿勢のまま円弧状に搬送する
ようにしたので、次工程に給送される棒状部品の向きを
確実に揃えることができるとともに、次工程の機械によ
る棒状部品の取出しをより容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による棒状部品の整送装置の第1の実施
の形態を示す平面図。
【図2】図1に示す棒状部品の整送装置の側面図。
【図3】図1および図2に示す回転搬送体および平出し
ガイドの一部拡大断面図。
【図4】回転搬送体の回転動作を説明するための図。
【図5】回転搬送体の回転動作を制御する制御系を示す
ブロック図。
【図6】図5に示す制御系の作用を説明するためのフロ
ーチャート。
【図7】本発明による棒状部品の整送装置の第2の実施
の形態を示す平面図。
【図8】図7に示す棒状部品の整送装置の側面図。
【図9】棒状部品を頭部先行にて搬送する方法を説明す
るための図。
【符号の説明】
P 棒状部品 1 振動ボウルフィーダ装置 3 振動フィーダ装置 4,24 シュート 5 磁気フィーダ装置 5a 樋状トレイ 6a,6b 永久磁石 7 回転搬送装置 8 回転搬送体 9 ステッピングモータ(回転駆動装置) 9a 駆動軸 10 平出しガイド(ガイド部材) 11 吸引ライン 12 滞留状況検出センサ 13 部品有無検出センサ 18 吸引溝 19 スリット 20 押さえ板 22 部品正否検出センサ 23 制御装置 25 シールド板 26 傾斜ブロック 27 ストッパ 28 延長ガイドレール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭部および脚部を有する棒状部品を供給す
    る振動ボウルフィーダ装置と、 前記振動ボウルフィーダ装置から供給された棒状部品を
    頭部を上にして立位姿勢にて搬送する振動フィーダ装置
    と、 前記振動フィーダ装置から排出された棒状部品を落下さ
    せるシュートと、 前記シュートから排出された棒状部品を搬送方向に対し
    て略直交した水平姿勢にて搬送する磁気フィーダ装置
    と、 前記磁気フィーダ装置から排出された棒状部品を次工程
    の取出し位置まで水平姿勢のまま円弧状に搬送する回転
    搬送装置とを備えたことを特徴とする棒状部品の整送装
    置。
  2. 【請求項2】前記回転搬送装置は、円筒状の搬送面を有
    する回転搬送体と、この回転搬送体に駆動軸を介して連
    結された回転駆動装置とを有し、 前記回転搬送体の前記搬送面上には棒状部品を受け入れ
    るための複数の直線状の吸引溝が所定ピッチで形成さ
    れ、これら各吸引溝の溝底には吸引ラインに連通した吸
    引口が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    棒状部品の整送装置。
  3. 【請求項3】前記吸引口は前記吸引溝の長さ方向に沿っ
    て延びるスリットであることを特徴とする請求項2記載
    の棒状部品の整送装置。
  4. 【請求項4】前記磁気フィーダ装置は、搬送方向に沿っ
    て延びる樋状トレイであって少なくとも棒状部品の長さ
    だけ離れて略平行に配置された一対の側壁を有する樋状
    トレイと、この樋状トレイの前記各側壁の背面側にそれ
    ぞれ設けられ搬送方向に向かって互いに間隔が狭まるよ
    う配置された一対の磁石とを有することを特徴とする請
    求項1記載の棒状部品の整送装置。
  5. 【請求項5】前記回転搬送体の側方に配置され前記回転
    搬送体により搬送される棒状部品の頭部に当接して棒状
    部品の搬送を案内するガイド部材をさらに備えたことを
    特徴とする請求項1記載の棒状部品の整送装置。
  6. 【請求項6】前記磁気フィーダ装置における棒状部品の
    滞留状況を検出する滞留状況検出センサをさらに備え、
    この滞留状況検出センサの検出結果に基づいて前記振動
    ボウルフィーダ装置からの棒状部品の供給量を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の棒状部品の整送装置。
  7. 【請求項7】前記回転搬送体の前記各吸引溝における棒
    状部品の有無を検出する部品有無検出センサをさらに備
    え、この部品有無検出センサの検出結果に基づいて棒状
    部品のある吸引溝のみが次工程の取出し対象となるよう
    前記回転搬送体の回転動作を制御することを特徴とする
    請求項2記載の棒状部品の整送装置。
  8. 【請求項8】前記回転搬送体の前記各吸引溝に受け入れ
    られた棒状部品が正常であるか否かを検出する部品正否
    検出センサをさらに備え、この部品正否検出センサの検
    出結果に基づいて正常な棒状部品のある吸引溝のみが次
    工程の取出し対象となるよう前記回転搬送体の回転動作
    を制御することを特徴とする請求項2記載の棒状部品の
    整送装置。
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