JP3665667B2 - 小物物品の整列装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送路上の被搬送体を一定の態様に整列させる整列装置に係わり、特に三角形状の小物物品を整列させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の整列搬送方法としては、例えば図8に示すように、ホッパ81から供給された錠剤等の被搬送体82をフィーダ83a,83b の振動により第1の搬送路84の上流側から下流側へ搬送させる一方、整列できなかった被搬送体を搬送路の上流側に戻す還元用搬送路85を設けた整列搬送路がある。このものは、第1の搬送路84上で被搬送体の整列を完了させ、例えばラインセンサからなる撮像検査装置等に被搬送体を供給する第2の搬送路86に被搬送体を整列させた状態で送り出す整列搬送路である。
【0003】
この整列搬送路において、第1の搬送路84から第2の搬送路86に被搬送体を載せ換えるには、第1の搬送路出口部の搬送路面の上下方向の厚みを搬送方向下流側に向けて徐々に減らし、薄厚となった第1の搬送路84の出口部を第2の搬送路86の入口部上方に、被搬送体が滑らかに移行可能となるように近接させて行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の整列搬送路にあっては、被搬送体を第1の搬送路84から第2の搬送路86に載せ換える上記の受渡し方式では、例えば上下面が外側に膨らむ曲面で形成されている三角形状等の非円形状の被搬送体に対して、第2の搬送路に載り移る場合に被搬送体の向きを一様に揃えた状態に整列させることはできない。
【0005】
また、第2の搬送路が所定の間隔を持たせて並設した2本のベルトの間隙に被搬送体の両端部を支持しつつ搬送する搬送方法であった場合は、搬送を安定化させるために被搬送体の重心位置を前記ベルトの間隙の中心に合わせる必要がある。しかし、三角形状の被搬送体に対しては整列後の被搬送体の向きは不揃いであるために、重心位置を合わせることは困難である。
【0006】
このように、第2の搬送路上の被搬送体の向きが不揃いであったり、被搬送体に傾斜・立ち上がり等の重心位置が変化することによる不正挙動が生じるようになり、第2の搬送路下流側の撮像検査部において、検査精度に影響を及ぼす原因となる場合がある。
さらに、被搬送体が第2の搬送路に載り移る際、搬送路外へ跳ね出されたり、三角形状の被搬送体が傾いた時に、該被搬送体が後続する図示しない複数の搬送路の受渡し部において挟まれ、被搬送体に破損等の欠陥が生じる場合もある。
【0007】
本発明は、このような三角形状の被搬送体に対する従来の問題点に鑑み、三角形状の被搬送体の向きを一様に揃え、被搬送体の重心位置を搬送路の中央の位置に合わせることにより、搬送の安定化を図りつつ被搬送体を整列させる小物物品の整列装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、上下面が外側に膨らむ曲面で形成される三角形状の小物物品を第1の搬送路から受け取り、第2の搬送路上に整列させる整列装置において、搬送方向下流側に向かって連続的に溝幅が増加するテーパ状溝部を形成したガイド板を、該ガイド板の搬送方向上流側の端部を前記第1の搬送路の出口側に固定する一方、該ガイド板の下流端部の下側に近接して前記テーパ状溝部の中心軸に沿って前記第2の搬送路の入口部の中央部を配設し、前記第1の搬送路から搬送された小物物品が、その下面を前記ガイド板のテーパ状溝部の上部に当接しつつ移送させた後、第2の搬送路に円滑に受渡されるようにした。
【0009】
このように、第1の搬送路から搬送されてきた小物物品の下面をガイド板に形成したテーパ状溝部の上部に当接しつつ搬送方向に移送させることにより、小物物品の姿勢が搬送方向の直角方向にも移動しながら変化し、第2の搬送路状に向きを一様に揃えた状態で整列させることができ、以て、小物物品の重心位置を第2の搬送路の中央の位置に合わせることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記ガイド板は、振動発生体の振動により振動することにより、前記小物物品を移送するようにした。
このような簡単な構成でガイド板上の小物物品をより円滑に移送させることができる。
請求項3に記載の発明は、前記ガイド板は、前記テーパ状溝部が複数並列して形成するようにした。
【0011】
これにより、複数の搬送列から構成されている搬送路に対しても、それぞれの搬送列に対する小物物品の向きを一様に揃えた状態に整列させることができる。一方、前記ガイド板のテーパ状溝部に沿って徐々に三角形状錠剤が下降することから、その底部が第2の搬送路における搬送ベルト間のスリット部の上部に接触するようになり、第2の搬送路に円滑に載り移ることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、前記テーパ状溝部は、29°±5°の範囲の開口角度で形成し、前記テーパ状溝部の上流側または全体を、下流側に向けて下降傾斜させて配設するようにした。
このようなテーパ状溝部の開口角度に設定することにより、小物物品をより安定して向きを一様に揃えた状態に整列させることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、前記小物物品は、錠剤であるとした。
このため、三角形状錠剤を水平方向に対して傾きなく、且つ錠剤の向きを一様に揃えて整列させることができるため、例えば図示しない第2の搬送路より更に下流に設置した外観検査を行う撮像部等に同一の状態を維持して供給することができ、以て、側面の撮像による検査精度を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の具体的な実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。ここでは、小物物品の整列装置を三角形状の錠剤の整列に用いた一例について示している。
図1(a),(b) は錠剤の外観検査装置等に錠剤を整列させて供給するための整列装置の構成図で、図1(a) は整列装置の平面図、図1(b) は側面図である。
【0015】
まず、本実施の形態における整列装置の構成を説明する。第1の搬送路101 は上流側から下流側に向けて下向きに所定角度に傾斜させて配設し、図示しないフィーダによる振動を動力源として搬送を行っている。一方、この第1の搬送路101 の出口部の下側に接続している第2の搬送路102 は、三角形状錠剤の両端部側を吸着支持しつつ搬送している。即ち、所定の間隔で2本の搬送ベルト103a,103b を並設し、これらの搬送ベルト103a,103b の間隙を吸引スリット部104 として形成し、該吸引スリット部104 の下に搬送板108 を設置して搬送ベルト103a,103b を移動可能に支持し、さらにその搬送板108 に吸引孔105 を複数形成している。この吸引孔105 を通じて空気を吸引して、吸引スリット部104 上部に当接して存在する三角形状錠剤を搬送ベルト103a,103b に吸着させている。また、各搬送ベルト103a,103b の外側にはベルトガイド板106a,106b を配設することにより、2本の搬送ベルトの間隔を一定に保持している。この搬送ベルトはプーリー107 の回転により駆動している。
【0016】
そして、第1と第2の搬送路との間には図2に示す形状のガイド板107 が介装されている。このガイド板107 は、搬送方向上流側の均一な溝幅の平行溝部21と、その下流側に連なり溝幅が搬送方向下流側に向かって連続的に増加するテーパ状溝部22とを有しており、両溝部の中心軸23を搬送方向に沿って、テーパ状溝部22より上流側部分をネジ等の係止具109 により第1の搬送路出口部の下側に固定する一方、ガイド板107 の下流端面と第2の搬送路102 とを近接させている。
【0017】
これにより、第1の搬送路101 と第2の搬送路102 の搬送路面を三角形状錠剤が滑らかに移動可能になるように接続している。
次に、この整列装置に三角形状錠剤が移送される際のガイド板の作用を説明する。尚、本実施の形態で用いた三角形状錠剤は、図3に示すように上下面が外側に膨らむ曲面で形成されている三角形状錠剤とした。この三角形状錠剤は、上下面の中心部31(重心位置)から各頂点にかけて滑らかな稜線部32a,32b,32c を形成している。
【0018】
まず、図1に示す三角形状錠剤が第1の搬送路からフィーダの振動により搬送され、ガイド板107 に載り移ったときのガイド板のA−A断面に対する三角形状錠剤の姿勢を図4に示した。三角形状錠剤がガイド板107 に載り移った直後は、平行溝部両側のエッジ部41a,41b に三角形状錠剤の湾曲した下面42が当接しつつ下流側に移送されるため、溝方向に直角方向の動きが規制される。この平行溝部21においては、重心位置43が平行溝部21の中央44に対して必ずしも一致せず、殆どの場合にずれ量Lを生じている。
【0019】
そして、三角形状錠剤はフィーダの振動により平行溝部21から下流側のテーパ状溝部22に移送される。このテーパ状溝部22におけるガイド板のB−B断面に対する三角形状錠剤の姿勢を図5に示した。ここでは、三角形状錠剤がテーパ状溝部の上部を下流側へ移送されるにつれ、当接している位置のテーパ状溝部の溝幅が徐々に広がることになる。これにより、三角形状錠剤の重心位置51がテーパ状溝部の中心軸52と一致する方向に力が働く一方、三角形状錠剤の稜線部がテーパ状溝部のエッジ部53a,53b で支持されることにより、テーパ状溝部の搬送方向に対して中心軸52と線対称的に支持される姿勢に回転する。
【0020】
このように、三角形状錠剤をテーパ状溝部の上部に当接しつつ移送させることにより、三角形状錠剤の重心位置をテーパ状溝部の中心軸にほぼ一致させることができる。
また、三角形状錠剤がテーパ状溝部の上部を下流側に移送されると、当接するテーパ状溝部の溝幅の広がりに応じて徐々に下降し、第2の搬送路に設けられた搬送ベルトに接触するようになる。そして、その姿勢のまま搬送ベルトとの摩擦により、三角形状錠剤は搬送ベルト上に落下衝撃を伴うことなく、滑らかに乗り移り、三角形状錠剤の向きが一様に揃った状態で整列する。このときの搬送ベルトおよび第2の搬送路のC−C断面に対する三角形状錠剤の姿勢を図6に示した。図6に示すように、搬送ベルトに載り移った後の三角形状錠剤の重心位置61は、テーパ状溝部の中心軸62と同じ位置である搬送ベルト103a,103b の間隙の中心位置にほぼ一致する。
【0021】
このように三角形状錠剤がテーパ状溝部の上部に当接しつつ移送され搬送ベルト上に載り移ることにより、三角形状錠剤の重心位置が搬送ベルトの間隙のほぼ中央となる一方、三角形状錠剤の向きが揃った状態で搬送ベルト上に円滑に整列させることができる。
尚、上記テーパ状溝部の開き角度θは、実験的に調べたところ29±5度の範囲に設定すれば、最も安定して三角形状錠剤が整列できると確認できた。
【0022】
また、第2の搬送路においては、吸引孔105 を通して空気を吸引することにより吸引スリット部104 の内部の圧力が負圧となり、吸引スリット部104 上方の搬送ベルト103a,103b に載せられた三角形状錠剤を搬送ベルト103a,103b に吸着させることができ、振動等の外的要因によって三角形状錠剤の姿勢が変化することを防止している。このため、三角形状錠剤を整列させた状態でより安定して搬送することができる。したがって、外観検査に用いる場合、三角形状錠剤の側面(周面)の外観検査精度が向上する。
【0023】
以上説明したように、本実施の形態における整列装置によれば、第1の搬送路と第2の搬送路との間に介装されるガイド板に、搬送方向下流側に向けて連続的に溝幅が増加するテーパ状のテーパ状溝部を形成し、このテーパ状溝部の上部を三角形状錠剤の下面が当接しつつ移送させることにより、三角形状錠剤の重心位置を第2の搬送路における搬送ベルトの間隙のほぼ中心位置に受渡すことができ、第2の搬送路において、安定した搬送を行うことができ、且つ、三角形状錠剤の向きが図1(a) に示すような揃った状態に整列させることができるため、第2の搬送路下流側の撮像部等でエラーが生じることを回避することができる。
【0024】
次に、前記ガイド板にテーパ状溝部を複数形成した第2の実施の形態を説明する。本実施の形態においては、図7に示すようにガイド板に2つの溝部を並列して形成しており、このガイド板を2列の搬送列で構成されている第1の搬送路と第2の搬送路との間に介装することにより、第1の搬送路の2列の搬送列から搬送される三角形状錠剤を、第2の搬送路の2列の搬送列にそれぞれ載せ換えることができると共に、第1の実施の形態と同様に、三角形状錠剤の重心位置を各搬送列の中心軸上にほぼ一致させ、三角形状錠剤の向きも揃えた状態に整列させることができる。
【0025】
これにより、複数の搬送列から構成される搬送路に対しても、テーパ状溝部を搬送列に対応する位置に複数並設することにより、それぞれの搬送列に対して三角形状錠剤の向きを揃えた状態に整列させることができる。
以上、第1および第2の実施の形態で説明したように、ガイド板にテーパ状溝部を形成することにより、幅方向の中心に重心位置が存在しない三角形状錠剤に対しても、搬送路上における被搬送体の向きを一様に揃えて円滑に整列させることができ、搬送ベルトの間隙のほぼ中央に三角形状錠剤の重心位置を合わせることができる。
【0026】
さらに、ここでは三角形状錠剤を例に取り説明したが、この他にも上下面が外側に膨らむ曲面で形成されている三角形状の小型機械部品等に対しても適用することができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、第1の搬送路から搬送されてきた小物物品の姿勢を搬送方向の直角方向にも移動させながら変化させることにより、第2の搬送路上に向きを一様に揃えた状態で整列させることができ、小物物品の重心位置を搬送路の中央の位置に合わせることができる。
【0028】
請求項2に記載の発明によれば、振動発生体の振動によりガイド板を振動させて小物物品を移送することにより、簡単な構成でガイド板上の小物物品をより円滑に移送させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ガイド板にテーパ状溝部を複数並列して形成することにより、複数の搬送列から構成されている搬送路に対しても、それぞれの搬送列に対する小物物品を向きを一様に揃えた状態に整列させると共に、円滑に受渡すことができる。
【0029】
請求項4に記載の発明によれば、テーパ状溝部の開口角度を約24°から約34°までの範囲に設定し、ガイド板を下流側に向けて下降傾斜させて配設することにより、小物物品をより安定して整列させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、三角形状錠剤を水平方向に対して傾きなく、且つ錠剤の向きを一様に揃えて整列させることができるため、例えば外観検査を行う撮像部等に同一の状態を維持して供給することができ、以て、側面の撮像による検査精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態における整列装置の構成図。
【図2】 第1の実施の形態におけるガイド板の形状を示す図。
【図3】 第1および第2の実施の形態における三角形状錠剤の形状を示す図。
【図4】 三角形状錠剤のA−A断面における姿勢を示す図。
【図5】 三角形状錠剤のB−B断面における姿勢を示す図。
【図6】 三角形状錠剤のC−C断面における姿勢を示す図。
【図7】 第2の実施の形態におけるガイド板の形状を示す図。
【図8】 従来の整列搬送路の構成図。
【符号の説明】
21 テーパ状溝部
101 第1の搬送路
102 第2の搬送路
107 ガイド板

Claims (5)

  1. 上下面が外側に膨らむ曲面で形成される三角形状の小物物品を第1の搬送路から受け取り、第2の搬送路上に整列させる整列装置において、
    搬送方向下流側に向かって連続的に溝幅が増加するテーパ状溝部を形成したガイド板を、該ガイド板の搬送方向上流側の端部を前記第1の搬送路の出口側に固定する一方、該ガイド板の下流端部の下側に近接して前記テーパ状溝部の中心軸に沿って前記第2の搬送路の入口部を配設し、
    前記第1の搬送路から搬送された小物物品が、その下面を前記ガイド板のテーパ状溝部の上部に当接しつつ第2の搬送路に移送されるようにしたことを特徴とする小物物品の整列装置。
  2. 前記ガイド板は、振動発生体の振動により振動することにより、前記小物物品を移送する請求項1に記載の小物物品の整列装置。
  3. 前記ガイド板は、前記テーパ状溝部が複数並列して形成されている請求項1または請求項2に記載の小物物品の整列装置。
  4. 前記テーパ状溝部は、29°±5°の範囲の開口角度で形成し、前記テーパ状溝部の上流側または全体を、下流側に向けて下降傾斜させて配設している請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の小物物品の整列装置。
  5. 前記小物物品は、錠剤である請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の小物物品の整列装置。
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