JP2011098186A - 遊技球供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機に供給する遊技球の搬送効率を向上させることが可能な遊技球供給装置を提供すること。
【解決手段】遊技島100に設けられ、遊技球を遊技機に供給する遊技球供給装置において、遊技球の搬送方向に下り傾斜して配設され遊技球が転動可能な搬送樋14と、搬送樋14と同方向に下り傾斜して搬送樋14の下流に直列に配設され上流端部が搬送樋14の下流端部よりも高い位置に設けられる第2補給樋11と、搬送樋14から供給された遊技球を第2補給樋11に搬送する球搬送ユニット12Aと、第2補給樋11に設けられ、転動する遊技球を遊技機へと導くための複数の補給シュート13とを備え、球搬送ユニット12Aは、回転軸20aを中心に回転する回転体20と、回転体20の外周縁に配設され磁力によって遊技球を吸着する磁性体と、回転体20を回転駆動するためのモータ32とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技島に設けられ、遊技機で使用される遊技球を供給する遊技球供給装置に関するものである。
従来から、遊技場には複数の遊技機を配列して設けるための遊技島が設けられている。この遊技島の上部には、各遊技機に遊技球を供給するための遊技球供給装置(遊技球搬送装置)が設けられるとともに、遊技島の下部には、各遊技機から排出される遊技球を回収するための遊技球回収装置(遊技球搬送装置)が設けられ、遊技球回収装置によって回収した遊技球を遊技球供給装置へと揚送する揚送装置を設けることによって、遊技球を遊技島内で循環させている。
このような遊技球搬送装置として、特許文献1には、遊技球を搬送する方向に下り傾斜する複数の搬送樋を直列に並べて配設し、各搬送樋の間には上流側の搬送樋の下流端部から受け入れた遊技球を下流側の傾斜樋の上流端部まで搬送する球搬送装置(球搬送ユニット)が設けられたものが開示されている。この遊技球搬送装置は、複数の搬送樋の間に球搬送ユニットを設けて直列に連結し、各搬送樋の長さを短くすることで鉛直方向の高さが抑制されている。球搬送装置は、回転する搬送ドラム部材を内部に備え、搬送ドラム部材の外周に固定された板状のフィンで遊技球を掻き上げ、上流側の搬送樋から下流側の搬送樋へと遊技球を搬送するものである。
特開2008−36234号公報
しかしながら、特許文献1に記載された遊技球供給装置は、搬送ドラム部材に固定されたフィンが遊技球を掻き上げて搬送するものであるため、遊技機に供給される遊技球の搬送効率を向上することが困難だった。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、遊技機に供給する遊技球の搬送効率を向上させることが可能な遊技球供給装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数の遊技機が配列された遊技島に設けられ、各遊技機で用いられる遊技球を搬送し、各遊技機に供給する遊技球供給装置において、前記遊技島の長手方向である遊技球の搬送方向に向けて下り傾斜して配設され、遊技球が転動可能な第1傾斜流路と、前記第1傾斜流路と同方向に下り傾斜して前記第1傾斜流路の下流に直列に配設され、その上流端部が前記第1傾斜流路の下流端部よりも高い位置に設けられる第2傾斜流路と、前記第1傾斜流路の下流端部と前記第2傾斜流路の上流端部との間に配設され、前記第1傾斜流路から供給された遊技球を前記第2傾斜流路に搬送する球搬送ユニットと、前記第2傾斜流路の長手方向に設けられ、当該第2傾斜流路を転動する遊技球を遊技機へと導くための複数の補給シュートと、を備え、前記球搬送ユニットは、前記遊技島の短手方向に延びる回転軸を中心に回転する回転体と、前記回転体の外周縁に配設され、磁力によって遊技球を吸着する磁性体と、前記回転体を回転駆動するための回転体駆動部と、を備え、前記回転体は、前記第1傾斜流路の下流端部から供給された遊技球を外周面に吸着させて前記第2傾斜流路の上流端部に搬送することを特徴とする。
第2の発明は、前記磁性体は、前記回転軸方向に延在し、かつ、前記回転体の周方向に複数配設される硬磁性体を含み、隣接する前記硬磁性体は、S極とN極が対向するように配設されることを特徴とする。
第3の発明は、前記磁性体は、前記硬磁性体に吸着した遊技球と磁気回路を構成する軟磁性体を含み、前記硬磁性体及び前記軟磁性体は、前記回転体の外周縁に交互に配設されることを特徴とする。
第4の発明は、前記第1傾斜流路は、遊技球が自重によって転動可能な角度で傾斜して形成される上流側流路部と、前記上流側流路部の下流側に配設され、前記上流側流路部より大きく傾斜して形成され、前記上流側流路部から供給された遊技球を前記回転体に導く供給ガイド流路部と、を備えることを特徴とする。
第5の発明は、前記上流側流路部と、前記供給ガイド流路部とは、別体に形成され、前記供給ガイド流路部は、その遊技球転動面が前記上流側流路部の下流端部の下方に遊技球一個分以上の段差を設けて配設され、前記上流側流路部の球転動面の、前記供給ガイド流路部の上流端部より上流側となる位置には、遊技球が通過不可能な幅の複数の開口孔が形成されることを特徴とする。
第6の発明は、前記回転体は、前記供給ガイド流路部から供給される遊技球を前記回転軸の上方を経由して前記排出ガイド流路部へと搬送する方向に回転し、前記供給ガイド流路部の球転動面は、前記回転体の外周面と遊技球が通過不可能な隙間をもって対向することを特徴とする。
第7の発明は、前記遊技島の長手方向に傾斜して前記第1傾斜流路と並列に配設され、遊技球が転動可能な第1補給樋を備え、前記第2傾斜流路を転動する遊技球は、前記球搬送ユニットよりも前記搬送方向の下流側に位置する遊技機に供給され、前記第1補給樋には、その長手方向に沿って、当該第1補給樋を転動する遊技球を遊技機へと導くための複数の補給シュートが複数配設され、前記第1補給樋を転動する遊技球は、前記球搬送ユニットよりも前記搬送方向の上流側に位置する遊技機に供給されることを特徴とする。
第1の発明によれば、球搬送ユニットの回転体が、その外周縁に配設される磁性体の磁力によって外周面全体に遊技球を吸着して搬送するため、大量の遊技球を第1傾斜流路から第2傾斜流路に搬送可能である。
第2の発明によれば、隣り合う硬磁性体が、S極とN極とが対向するように配設されるため、遊技球は隣り合う硬磁性体に亘って吸着され、回転体の外周面により多くの遊技球を吸着させることができ、遊技球の搬送効率が向上する。
第3の発明によれば、硬磁性体及び軟磁性体が回転体の外周縁の周方向に交互に配設されることで、各硬磁性体を基点として回転体の外周面に遊技球を数珠状に吸着させることができる。
第4の発明によれば、上流側流路部の傾斜角度より大きく傾斜した供給ガイド流路部が上流側流路部の下流側に設けられるため、供給ガイド流路部上に遊技球が連なった状態になっても、後から供給ガイド流路部へと供給される遊技球は、その連なった遊技球に乗り上げて遊技球上を転動するため、回転体の外周面近傍まで到達し易い。
第5の発明によれば、供給ガイド流路部の球転動面が上流側流路部の下流端部の下方に遊技球一個分以上の段差を設けて配設されるため、硬磁性体の磁力が供給ガイド流路部上の遊技球を介して上流側流路部上の遊技球に影響しにくくなり、上流側流路部上で遊技球の転動が阻害されにくくなる。また、上流側流路部の球転動面の、供給ガイド流路部の上流端部より上流側となる位置には遊技球が通過不可能な幅の複数の開口孔が設けられるため、上流側流路部内に混入した塵やビス等を供給ガイド流路部より上流側で落下させて流路内から排出することができ、回転体に供給される前に取り除くことが可能である。
第6の発明によれば、供給ガイド流路部の球転動面は、回転体の外周面と遊技球が通過不可能な隙間を持って対向するため、第1傾斜流路から供給される遊技球を、供給ガイド流路部と回転体とで囲まれた磁界の影響を受け易い領域へと流れ込ませることができる。よって、回転体の外周面近傍の遊技球の個数が多くなるため、磁界の作用によって回転体の外周面に遊技球が吸着し易くなる。また、供給ガイド流路部に塵やビス等が混入したとしても、隙間から落下させることができ、回転体の動作に影響を及ぼすことがない。
第7の発明によれば、球搬送ユニットの上流側の(搬送方向の上流側に位置する)遊技機への遊技球の供給量に関わらず、球搬送ユニットの下流側の(搬送方向の下流側に位置する)遊技機に充分な遊技球を供給することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る遊技球搬送装置が設けられる遊技島の内部構造を示す側面図である。 図1における揚送装置周辺の拡大図である。 図2における平面図である。 上部タンク及びバランスタンクの内部構造を示す側面図である。 上部タンクの内部構造を透過して示した斜視図である。 本発明の実施の形態に係る遊技球搬送装置の球搬送ユニットの内部構造を示す側面図である。 図6における斜視図である。 図6における第1回収樋のA矢視図である。 球搬送ユニットの回転体の分解図である。 (a)は、遊技球が回転体の外周面に吸着して搬送されている状態を示す図であり、(b)は、図10(a)との比較例を示す図である。 (a)及び(b)は、回転体における硬磁性体の配置態様を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る遊技球搬送装置101について説明する。
まず、図1から図3を参照して、本発明の実施の形態に係る遊技球搬送装置101が設けられる遊技島100について説明する。
遊技島100は、遊技場に設置され、複数の遊技機(図示省略)や付帯設備が設けられるものである。一般に、遊技場内には複数の遊技島100が、各遊技機の正面に遊技者が着座して遊技を行えるだけの間隔をあけて並列に設けられる。
図1に示すように、遊技島100は、長手方向(図1においては紙面左右方向)に2列に配列された複数の遊技機設置開口部5を有する。図1においては遊技島100の表面側の遊技機設置開口部5の列のみを図示するが、遊技島100の裏面側にも遊技機設置開口部5の列が形成される。この遊技機設置開口部5には、遊技機が設置される。これにより、遊技機は、遊技島100の長手方向に配列されると共に、短手方向(図1においては紙面垂直方向)には、それぞれの背面を合わせた背向状態で配置される。
遊技島100には、各遊技機で用いられる遊技球を搬送する遊技球搬送装置101が設けられる。遊技球搬送装置101は、遊技機の上方に設けられ遊技球を各遊技機及び各遊技機に併設され遊技球を貸し出すための球貸機(図示省略)へと供給する遊技球供給装置1と、遊技機の下方に設けられ遊技に用いられた遊技球を回収する遊技球回収装置2とを備える。
遊技球供給装置1から遊技機へと供給された遊技球は、遊技機から賞球として遊技者に対して払い出される。払い出された遊技球は、遊技島100に設置された球計数機(図示省略)に投入されて遊技球回収装置2に回収される。なお、払い出された遊技球が遊技に用いられることもあり、遊技に用いられた遊技球は、遊技機から排出されて遊技球回収装置2を通り、遊技島100の長手方向端部に設けられた揚送装置3に導かれる。
遊技球供給装置1から球貸機へと供給された遊技球は、遊技機における遊技に用いられ、遊技機から排出された遊技球は、遊技球回収装置2を通り、揚送装置3へ導かれる。
一方、遊技球回収装置2は、遊技島100における遊技機の下方に設けられ、遊技機から排出された遊技球を揚送装置3に導く。
図1及び図2に示すように、揚送装置3は、遊技球を磨きながら上方へと揚送する装置である。揚送装置3は、受け入れる遊技球を整列させるための受入樋3cを備える。この受入樋3cは、揚送装置3の隣の遊技機の下方まで延設され、遊技球回収装置2から転動してくる遊技球を受け入れる。
揚送装置3によって揚送された遊技球は、揚送装置3の上部に設置された上部タンク4へと導かれる。上部タンク4には遊技球供給装置1が連結され、遊技球は再び各遊技機及び各球貸機へと供給される。このように、遊技島100内の遊技球は、遊技島100内を循環する。上部タンク4の内部構造については、後で詳細に説明する。
揚送装置3は、最下部に設けられるモータ3aによって駆動される。モータ3aの上方には、揚送装置3の周囲をコの字状に取り囲むように球貯留タンク6(図3参照)が配設される。球貯留タンク6は、遊技島100で使用される大量の遊技球を貯留可能な遊技島100内で最大容量のタンクである。球貯留タンク6の底部には、貯留された遊技球を受入樋3cに流下させて揚送装置3に供給するための開閉可能なシャッター6a(図2参照)が形成される。
球貯留タンク6には、揚送装置3を隠ぺいするための開閉可能な一対の扉6b(図3参照)が設けられる。揚送装置3の点検やメンテナンスは、この扉6bを開状態にして行われる。
次に、主に図1を参照して、遊技球供給装置1及び遊技球回収装置2について詳しく説明する。
遊技球供給装置1は、上流端部10aが上部タンク4に接続され遊技島100の長手方向に傾斜して配設された第1補給樋10と、遊技島100の長手方向に、かつ第1補給樋10と同一方向に向かって傾斜し、第1補給樋10の下流に直列に配設された第2補給樋(下流側流路部)11と、第1補給樋10の上方に並列に設けられた搬送樋(上流側流路部)14と、搬送樋14の下流端部と第2補給樋11の上流端部との間に配設され、搬送樋14の下流端部から供給された遊技球を第2補給樋11の上流端部へと搬送する球搬送ユニット12Aとを備える。遊技球供給装置1では、搬送樋14及び後述する供給ガイド部材41(図6参照)が第1傾斜流路に該当し、第2補給樋11及び後述する排出ガイド部材42(図6参照)が第2傾斜流路に該当する。
第1補給樋10、第2補給樋11、及び搬送樋14は、遊技球が自重によって転動可能な傾斜角度(例えば、3分)に設定され、遊技島100の上部に固定される。第1補給樋10、第2補給樋11、及び搬送樋14は、上面が開口した樋状に形成されるが、必ずしも上面が開口している必要はなく、内部を遊技球が転動するような閉じられた形状であってもよい。
球搬送ユニット12Aは、遊技島100の上部に配設され、第2補給樋11の上流端部が搬送樋14の下流端部よりも高い位置となるように、搬送樋14と第2補給樋11を連結する。球搬送ユニット12Aの構造は、後で詳細に説明する。
第1補給樋10及び第2補給樋11には、転動する遊技球を各遊技機へと導く複数の補給シュート13が長手方向に沿って配設される。
補給シュート13は、第1補給樋10及び第2補給樋11の両側のそれぞれに配設される。図1において手前側の補給シュート13は、遊技島100手前側に設置された遊技機及び球貸機に対して遊技球を導き、奥側の補給シュート13は、遊技島100奥側に設置された遊技機及び球貸機に対して遊技球を導く。
ここで、搬送樋14が設けられずに、第1補給樋10と第2補給樋11とが球搬送ユニット12Aを介して直列に連結されている場合には、球搬送ユニット12Aの上流側の遊技機で連続して大当たりが発生すると、その遊技機から大量の遊技球が払い出され、球搬送ユニット12Aの下流側の遊技機に遊技球が充分に供給されないおそれがある。
しかしながら、遊技球供給装置1には搬送樋14が設けられるため、搬送樋14を転動する遊技球が、球搬送ユニット12Aの上流側の遊技機をバイパスして第2補給樋11に供給される。そして、バイパスされる球搬送ユニット12Aの上流側の遊技機には、搬送樋14と並列に設けられる第1補給樋10から遊技球が導かれる。つまり、搬送樋14が設けられることによって、第1補給樋10と第2補給樋11とに並行して遊技球が供給される。よって、球搬送ユニット12Aの上流側の遊技機への遊技球の供給量に関わらず、球搬送ユニット12Aの下流側の遊技機に充分な遊技球を供給することが可能となる。
一方、遊技球回収装置2は、遊技島の長手方向に傾斜して配設された第1回収樋(上流側流路部)60と、下流端部61fが揚送装置3に連結され、遊技島100の長手方向に、かつ第1回収樋60と同一方向に向かって傾斜し、第1回収樋60の下流に直列に配設される第2回収樋(下流側流路部)61と、第1回収樋60の下流端部60aと第2回収樋61の上流端部61aとの間に配設され、第1回収樋60の下流端部60aから供給された遊技球を第2回収樋61の上流端部61aへと搬送する球搬送ユニット12Bとを備える。遊技球回収装置2では、第1回収樋60及び後述する供給ガイド部材41(図6参照)が第1傾斜流路に該当し、第2回収樋61及び後述する排出ガイド部材42(図6参照)が第2傾斜流路に該当する。
第1回収樋60及び第2回収樋61は、遊技球が自重によって転動可能な傾斜角度(例えば、3分)に設定され、遊技島100の下部に固定される。第1回収樋60及び第2回収樋61は、上面が開口した樋状に形成される。
第2回収樋61の下流端部61fは、揚送装置3の受入樋3cに段差をもって連結される(図2参照)。よって、第2回収樋61上を転動してきた遊技球は受入樋3cに落下し、揚送装置3によって上部タンク4へと揚送されることとなる。
第2回収樋61は、長手方向中央付近から下流側に亘って形成され上流側より側壁が高く形成される第1高壁部61dと、第1高壁部61dの下流端から連続するように下流端部61fまで形成され、第1高壁部61dより側壁が更に高く形成される第2高壁部61eとを備える。第2回収樋61上では、上流側より下流側の方が、より多くの遊技機から回収した遊技球が転動する。第1高壁部61d及び第2高壁部61eは、大量の遊技球が重なり合って流れたときに、第2回収樋61から遊技球が溢れることを防止するために形成される。
また、遊技球回収装置2には、揚送装置3の隣の遊技機から排出された遊技球を受け、第2高壁部61eを流れる遊技球に合流させるように導く逆傾斜樋62が設けられる。逆傾斜樋62は、第2回収樋61とは反対方向に傾斜し、下流端部が第2高壁部61eの上方に位置するように設けられる。これにより、揚送装置3の隣の遊技機から流下する遊技球を第2回収樋61上を転動する遊技球に合流させることができる。また、揚送装置3の隣の遊技機から流下する遊技球が遊技機の下方に設けられる揚送装置3の受入樋3c上を整列して転動する遊技球に衝突して揚送装置3への遊技球の供給に影響を及ぼすことが防止される。さらに、逆傾斜樋62から流下する遊技球は、第2回収樋61上を転動する遊技球と衝突し、撥ね上がるおそれがある。しかし、第2高壁部61eの高さは遊技球が撥ね上がる高さ以上になるように形成されているため、衝突して撥ね上がった遊技球が第2回収樋61から外に飛び出ることを防止できる。
球搬送ユニット12Bは、遊技島100の下部に配設され、第2回収樋61の上流端部61aが第1回収樋60の下流端部60aよりも高い位置となるように、第1回収樋60と第2回収樋61を連結する。球搬送ユニット12Bの構造は、後で詳細に説明する。
第1回収樋60及び第2回収樋61は、上面が閉じられた形状に形成されてもよい第1補給樋10及び第2補給樋11とは異なり、上方の遊技機から排出された遊技球が流下するため、上面が開口している必要がある。各遊技機から回収される遊技球の個数は、各遊技機の下方に設けられるアウトタンクの計数部(図示省略)によって計数される。
次に、図4及び図5を参照して、上部タンク4について詳しく説明する。
上部タンク4は、揚送装置3によって揚送された遊技球が貯留されるタンク本体50と、隣りの遊技島100へと遊技球を受け渡し、遊技球が不足したときに隣りの遊技島100から遊技球を受け入れるバランスタンク7とを備える。
上部タンク4は、バランスタンク7から隣の遊技島100に受け渡される遊技球と、第1補給樋10の補給シュート13から各遊技機に供給される遊技球と、搬送樋14を介して搬送され第2補給樋11の補給シュート13から各遊技機に供給される遊技球とを、優先順位をつけて供給するためのタンクである。具体的には、隣の遊技島100に受け渡される遊技球が最優先して供給され、搬送樋14を介して第2補給樋11から各遊技機に供給される遊技球が次に優先され、残りの遊技球が第1補給樋10から各遊技機に供給される。この上部タンク4の構成は、以下の通りである。
タンク本体50とバランスタンク7とは、一体に設けられる。タンク本体50とバランスタンク7との境界面には、タンク本体50内の遊技球をバランスタンク7に導くための上連通口49aと、この上連通口49aより下方に形成され、バランスタンク7内の遊技球をタンク本体50に導くための下連通口49bとが開口して形成される。
バランスタンク7には、上連通口49aと連通し、隣りの遊技島100へと遊技球を受け渡すための球受渡口7aと、下連通口49bと連通し、隣りの遊技島100から遊技球を受け入れるための球受入口7bとが形成される。球受入口7bには、遊技球の受け入れ可否を開閉によって切り換え可能なシャッター(図示省略)が設けられる。
球受渡口7a及び球受入口7bには、遊技島100間に傾斜して架けられる球受渡樋(図示省略)が連結され、隣りの遊技島100との間での遊技球の受け渡し及び受け入れは、この球受渡樋を介して行われる。
タンク本体50は、縦長直方体の有底箱体である。タンク本体50の内部には、仕切板55によって上タンク56と下タンク57とが区画形成される。
上タンク56には、揚送装置3によって揚送された遊技球を受け入れるための球受入口59が開口して形成される。球受入口59の下方には、上タンク56の内部に固定され遊技球が転動可能な第1棚板50a〜第5棚板50eと、上タンク56内が遊技球で充分に満たされたときに余剰な遊技球を下タンク57に導く第1オーバーフロー管51とが設けられる。
第1棚板50aは、傾斜して設けられ、球受入口59から排出される遊技球を受ける。第1棚板50a上を転動する遊技球の一部は、上連通口49aを介して球受渡口7aに導かれ、残りの遊技球は第2棚板50bに導かれる。球受渡口7aにはタンク本体50から常に遊技球が供給されるため、タンク本体50の遊技球は、優先的にバランスタンク7へと送られ、隣の遊技島100に受け渡されることとなる。なお、隣の遊技島100のバランスタンク7に形成される球受入口7bにはシャッターが設けられるため、シャッターが閉じられて遊技球を受け入れない状態になっているときには、遊技球は隣の遊技島100に受け渡されない。
第2棚板50bは、第1棚板50aと直交するように傾斜して設けられる。第2棚板50b上を転動する遊技球は、第3棚板50cに導かれる。
第3棚板50cは、第2棚板50bと直交するように傾斜して設けられ、第1棚板50aと反対方向に傾斜している。第3棚板50cは、その下方に設けられる第1オーバーフロー管51の上部開口51aの上方を覆って形成される。これにより、第2棚板50bから転動してきた遊技球が第1オーバーフロー管51に直接流下することが防止される。第3棚板50cの下端は、下方に折り曲げられて形成されており、ここから第4棚板50dに遊技球が流下する。
第4棚板50dは、第3棚板50cの下方に位置し、第3棚板50cと反対方向に傾斜して設けられる。第4棚板50dの下端の一部には、第1オーバーフロー管51が上下に挿通する。第4棚板50d上を転動する遊技球は、第4棚板50dの下端から第5棚板50e上に流下する。
第5棚板50eは、第4棚板50dの下方に位置し、第4棚板50dと反対方向に傾斜して設けられる。第5棚板50eの下端の一部には、第1オーバーフロー管51が上下に連通する。第5棚板50e上を転動する遊技球は、第5棚板50eの下端から仕切板55上に流下する。
第5棚板50eの内部には、球補給通路53が形成される。この球補給通路53の上流端部は、下連通口49bに臨んでおり、球受入口7bに連通する。一方、球補給通路53の下流端部は、第1オーバーフロー管51の内部に連通する。つまり、球受入口7bを介して隣の遊技島100から受け入れた遊技球は、上タンク56には導かれず、その全てが球補給通路53から第1オーバーフロー管51に導かれる。
仕切板55は、第5棚板50eの下方に位置し、第5棚板50eと反対方向に傾斜して設けられる。仕切板55の下流端には、搬送樋取付口49cが開口して形成される(図5参照)。この搬送樋取付口49cは、搬送樋14に連通する(図4参照)。よって、仕切板55上を転動する遊技球は、搬送樋取付口49cから搬送樋14に供給され、搬送樋14上が遊技球で満たされると、余剰な遊技球は仕切板55上に重なり合って上タンク56内に貯まってゆく。
第1オーバーフロー管51には、上端に位置し上向きに開口する上部開口51aと、下端に位置し下向きに開口する下部開口51bとが形成される。上部開口51aは、第3棚板50cと第4棚板50dとの間に形成される。上タンク56内の遊技球が上部開口51aより上方まで貯まると、第1オーバーフロー管51内に遊技球が流下する。下部開口51bは、下タンク57内に形成される。
下タンク57は、傾斜する傾斜底板58を底面に備える。この傾斜底板58は、仕切板55と同じ方向に傾斜して設けられる。傾斜底板58上には、上タンク56から第1オーバーフロー管51を介して遊技球が流下する。傾斜底板58の下流端には、第1補給樋取付口49dが開口して形成される(図5参照)。この第1補給樋取付口49dは、第1補給樋10に連通する(図4参照)。よって、傾斜底板58上を転動する遊技球は、第1補給樋取付口49dから第1補給樋10に供給され、第1補給樋10上が遊技球で満たされると、余剰な遊技球は傾斜底板58上に重なり合って下タンク57内に貯まってゆく。
以上のように、上タンク56内の遊技球は、搬送樋14を介して第2補給樋11に供給され、搬送樋14が遊技球で満たされると上タンク56内に遊技球が貯まってゆく。上タンク56内に遊技球が充分に貯まると、上タンク56内の余剰な遊技球が第1オーバーフロー管51から下タンク57へと送られ、第1補給樋10に供給される。よって、第1補給樋10に供給される遊技球より第2補給樋11に供給される遊技球の方が優先される。
ここで、下タンク57には、隣の遊技島100から球受渡し樋を介して球受入口7bに受け渡された遊技球が、第1オーバーフロー管51内を流下して供給される。よって、上部タンク4内での優先順位は低くても、隣の遊技島100のバランスタンク7から最優先して遊技球が供給されるため、下タンク57から第1補給樋10に供給される遊技球が不足することは防止される。
傾斜底板58の中央付近には、下タンク57内に遊技球が充分に貯まると余剰な遊技球を球貯留タンク6に導く第2オーバーフロー管54が挿通する。
第2オーバーフロー管54には、上端に位置し上向きに開口する上部開口54aと、下端に位置し下向きに開口する下部開口(図示省略)とが形成される。上部開口54aは、傾斜底板58と仕切板55との間に形成される。この上部開口54aは、第1オーバーフロー管51の下部開口51bと上下方向の位置をずらして配置される(図5参照)。よって、第1オーバーフロー管51から流下してきた遊技球がそのまま第2オーバーフロー管54に導かれることは防止される。
第2オーバーフロー管54の下部開口は、球貯留タンク6内に形成される。よって、第2オーバーフロー管54を流下する遊技球は、球貯留タンク6内に貯留されることとなる。
また、上タンク56は、貯留されている遊技球が不足していることを検知する下リミットスイッチ52bと、遊技球が所定の高さより高い位置まで貯留されていることを検知する上リミットスイッチ52aとを備える。
下リミットスイッチ52bは、第5棚板50eの上方であり、かつ第4棚板50dの下方に配設され、第1オーバーフロー管51の外周に固定される。上タンク56内に貯留される遊技球の貯留高さが第5棚板50e程度の高さまで低くなると、遊技球によって押圧されていた下リミットスイッチ52bが押圧解除され、遊技島100内の搬送制御装置(図示省略)に信号を送らなくなる。この信号が無くなったことによって、搬送制御装置は、揚送装置3のモータ3aを作動させ、揚送された遊技球が球受入口59から上タンク56に供給されるようにする。
揚送装置3のモータ3aが作動してから搬送制御装置に予め設定してある所定時間が経過すると、モータ3aの作動は停止される。よって、上タンク56内の遊技球の貯留高さが低下して揚送装置3が作動しても、そのまま揚送装置3が動作し続けて上リミットスイッチ52aが押圧される高さにまで遊技球が貯留され続けることは無い。
一方、上リミットスイッチ52aは、第1棚板50aの上方であり、かつ球受入口59の下方の壁面に配設される。通常の運転状態では、上リミットスイッチ52aが押圧される前に揚送装置3が停止するため、上リミットスイッチ52aは押圧されないが、何らかの理由によって、球貯留タンク6及び下タンク57が遊技球で満たされ、仕切板55上に重なり合って上タンク56内に貯留される遊技球が第1棚板50aより高く積み重なって貯留されたときには、遊技球によって上リミットスイッチ52aが押圧され、信号が搬送制御装置に送られる。この信号によって、搬送制御装置は、揚送装置3のモータ3aを強制的に停止させ、異常を係員に報知する。
次に、図6から図11を参照して、遊技球供給装置1及び遊技球回収装置2の球搬送ユニット12A,12B周辺について詳しく説明する。ここでは、遊技球回収装置2を例にとって説明するが、以下に相違点として示す構成を除いて、遊技球供給装置1も同一の構成である。
図6に示すように、球搬送ユニット12Bは、遊技島100の上部に締結される基台19と、基台19に取り付けられたカバー部材15とを備え、カバー部材15内には、球搬送ユニット12Bを構成する各部材が収容される。
カバー部材15には、第1回収樋60から供給された遊技球を球搬送ユニット12B(カバー部材15)内に受け入れる球受入部16aと、球搬送ユニット12B(カバー部材15)内から第2回収樋61へ遊技球を排出する球排出部16bとが開口して形成される。遊技球供給装置1の球搬送ユニット12Aは、搬送樋14から供給された遊技球を球受入部16aを介して受入れ、球排出部16bを介して第2補給樋11へ遊技球を排出する点で球搬送ユニット12Bと相違する。
カバー部材15内には、球受入部からの遊技球を保持して球排出部へ向けて搬送する回転体20が収容される。
回転体20は、遊技島100の短手方向に延びる回転軸20aを中心に回転し、外周縁に配設された磁性体の磁力によって遊技球を外周面に吸着して搬送するものである。ここで、回転体20の外周縁とは、回転体20の外周面と、その外周面よりも小径な円とで囲まれた環状領域のことを指す。
回転体20の回転軸20aの一端側は、カバー部材15の側壁15aに支持された軸受18(図7参照)にて回転自在に支持される。
図7に示すように、基台19上には、回転体20を回転駆動するためのモータ32が固定され、モータ32の出力軸にはプーリ33が結合される。回転体20の回転軸20aにもプーリ34が結合され、プーリ33とプーリ34にはベルト35が掛け回される。このモータ32が回転体駆動部に該当する。
モータ32が回転駆動することによって、その回転がプーリ33,34及びベルト35を介して回転体20に伝達され、回転体20が回転軸20aを中心に回転する。回転体20は、図6において反時計回りに回転する。
図9に示すように、回転体20は、軸中心に回転軸20aを有するベースドラム21と、ベースドラム21の外周に沿って配設され、磁性体を保持する磁石ガイド22とを備える。
ベースドラム21は、軟磁性体にて構成された円筒状の胴部21aと、胴部21aの両端開口部を閉塞し回転軸20aを支持する両端面21bとからなる中空状の部材である。このように、ベースドラム21の外周部は、軟磁性体にて構成される。なお、軟磁性体としては、例えば、SUS430等のフェライト系ステンレス鋼が用いられる。
磁石ガイド22は、長辺がベースドラム21の外周長さと同等であり、可撓性を有する細長いシート状の部材であり、ベースドラム21の外周に巻き付けられて配設される。磁石ガイド22は、ゴム製であり、非磁性体にて構成される。
なお、磁石ガイド22は、非磁性体であれば、常磁性の金属、合成樹脂、又はセラミックス製でもよく、その場合、磁石ガイド22が可撓性を有さない場合には、環状に形成してベースドラム21の外周に嵌挿される。
磁石ガイド22には、硬磁性体23を保持する複数の保持部22aが上下面を貫通して形成される。保持部22aは、磁石ガイド22の短手方向に延在し、かつ磁石ガイド22の長手方向に所定間隔を空けて形成される。
各保持部22a内には、磁力によって遊技球を吸着するための板状の硬磁性体23がぴったりと装着される。磁石ガイド22がベースドラム21の外周に巻き付けられることによって、各硬磁性体23は、回転軸20a方向に延在し、かつ回転体20周方向に所定間隔を空けて配設される。
磁石ガイド22の外周には、硬磁性体23の脱落を防止するための磁石カバー26が装着される。磁石カバー26は、内周面に糊等の粘着物が塗布された薄く細長いフィルム状のものである。
なお、硬磁性体23の脱落を防止するための手段として、磁石カバー26を用いずに、磁石ガイド22に硬磁性体23を係止する構造を設けてもよい。
以上のように、ベースドラム21の外周に沿って硬磁性体23を保持した磁石ガイド22が配設されることによって、回転体20の外周縁には、図6に示すように、硬磁性体23が回転体20周方向に所定間隔を空けて配設されると共に、隣り合う硬磁性体23の間にはゴム製の磁石ガイド22を通じて軟磁性体のベースドラム21が臨むことになる。このように、回転体20の外周縁には、硬磁性体23と軟磁性体が、回転体20周方向に交互に配設される。
なお、磁石ガイド22を設けずに、ベースドラム21の外周に硬磁性体23を隙間なく配設してもよい。このときも、硬磁性体23の磁力によって回転体の外周面全体に遊技球を吸着し、大量の遊技球を搬送することが可能である。
本明細書において、硬磁性体とは、外部磁場が加わっても磁化し難く、また、一度磁化したらその残留磁化を強く保つ磁性体を指し、永久磁石を含む。
また、軟磁性体とは、外部磁場に対して磁化が磁場方向に揃い易く、また、残留磁化の保持力が小さい磁性体を指す。
また、非磁性体とは、磁界と相互作用を及ぼさないものを指す。
図6に示すように、遊技球回収装置2は、球受入部16aに対応して配設され第1回収樋60の下流端部60aに臨んで第1回収樋60から供給された遊技球を球搬送ユニット12Bに導く供給ガイド部材(供給ガイド流路部)41と、球排出部16bに対応して配設され第2回収樋61の上流端部61aに臨んで球搬送ユニット12Bによって搬送された遊技球を第2回収樋61に導く排出ガイド部材(排出ガイド流路部)42と、回転体20の上方に配設され上方の遊技機から流下する遊技球から回転体20を保護し、流下した遊技球を排出ガイド部材42に導く保護ガイド部材45とをさらに備える。遊技球供給装置1にも同様に供給ガイド部材41と排出ガイド部材42とが設けられるが、上方から遊技球が流下してこないため保護ガイド部材45が設けられない点が遊技球回収装置2と相違する。
供給ガイド部材41は、遊技球が転動する転動面41aと、転動面41aの両側に立設して形成され遊技球の落下を防止するための一対のガイド壁41bとからなる断面コの字状の部材であり、非磁性体にて構成される。
供給ガイド部材41は、カバー部材15の球受入部16aを挿通し、ガイド壁41bがカバー部材15の一対の側壁15aに支持される。
図6に示すように、第1回収樋60は、下流端部60aが供給ガイド部材41内に挿入されて、供給ガイド部材41と連通する。供給ガイド部材41を第1回収樋60と別体に形成せず、一体に形成してもよい。供給ガイド部材41は、第1回収樋60から回転体20に向けて下り傾斜して配設され、供給ガイド部材41の転動面41aは、第1回収樋60の遊技球が転動する転動面60cと比較して傾斜が大きい。
第1回収樋60と供給ガイド部材41は、転動面60cと転動面41aが遊技球1個分以上の段差43をもって連通する。つまり、第1回収樋60の下流端部60aと供給ガイド部材41の転動面41aとの間には、遊技球1個分以上の段差43が形成される。これにより、第1回収樋60の下流端部60aから供給された遊技球は、段差43を落下して供給ガイド部材41の転動面41aに導かれる。
供給ガイド部材41の転動面41aの下流側は、回転体20の外周面と遊技球が通過不能な隙間をもって対向する。これにより、供給ガイド部材41に導かれるゴミ等の異物のみが、転動面41aと回転体20の外周面との間を通過するため、供給ガイド部材41を転動する遊技球の落下を防止しつつ、供給ガイド部材41に導かれる異物を取り除くことができる。
ここで、回転体20は、供給ガイド部材41から供給される遊技球を回転軸20aの上方を経由して排出ガイド部材42に搬送する方向に回転する。つまり、回転体20の外周面が供給ガイド部材41を転動する遊技球の転動方向と反対向きに動くように回転する。よって、供給ガイド部材41の転動面41aを転動してくる遊技球を転動面41a上に留まらせ、次々と吸着することが可能である。
以上のように、供給ガイド部材41は、第1回収樋60と回転体20とに亘って配設され、第1回収樋60を転動し下流端部60aから供給された遊技球を回転体20へと導くものである。
また、図6に示すように、供給ガイド部材41の上流に設けられる第1回収樋60には、供給ガイド部材41と重なる手前の転動面60cに複数の開口孔63(図8参照)が形成される。この開口孔63は、遊技球の転動方向に沿って、遊技球が通過不可能な幅に形成される。そのため、開口孔63からは、遊技球を落下させずに遊技球より小さなビスやゴミ等の異物のみを落下させ、回転体20に供給される前に取り除くことができる。なお、開口孔63の代わりに有底溝部を設けても同様の効果を奏することができる。
排出ガイド部材42は、遊技球が転動する転動面42cと、転動面42cの両側に立設して形成され遊技球の落下を防止するための一対のガイド壁42bとからなる断面コの字状の部材であり、非磁性体にて構成される。
排出ガイド部材42は、カバー部材15の球排出部16bを挿通し、ガイド壁42bがカバー部材15の一対の側壁15aに支持される。
排出ガイド部材42は、下流端部42dが第2回収樋61内に挿入されて、第2回収樋61と連通する。供給ガイド部材42を第2回収樋61と別体に形成せず、一体に形成してもよい。排出ガイド部材42の転動面42cは、第2回収樋61の転動面61cより小さく傾斜する。
ここで、第2回収樋61は、遊技球が自重で転動可能な最低限の角度以上にて傾斜して形成されるため、第2回収樋61より小さく傾斜して形成される排出ガイド部材42は、遊技球が自重のみでは転動不可能な角度に形成されることがある。
しかしながら、排出ガイド部材42には、回転体20から次々と遊技球が搬送されてくるため、転動面42c上の遊技球は後ろから搬送されてくる遊技球に押されて転動することとなる。よって、転動面42cの傾斜が遊技球が自重のみでは転動不可能な角度であっても遊技球は第2回収樋61へと転動する。そのため、排出ガイド部材42を第2回収樋61より小さく傾斜して形成することができる。なお、排出ガイド部材42を傾斜させずに、水平に形成してもよい。
ここで、排出ガイド部材42を設けずに、第2回収樋61が球搬送ユニット12Bと摺接するまで長く形成された場合と比較する。この場合、第2回収樋61における上流端部61aの鉛直方向の高さは、第2回収樋61の傾斜角度と長さに依存して定まる。つまり、同一の傾斜角度であれば、第2回収樋61の長さによって、第2回収樋61における上流端部61aの鉛直方向の高さ、即ち第1回収樋60の下流端部60aとの高低差が定まる。
これに対して、遊技球回収装置2では、球搬送ユニット12Bと第2回収樋61との間に排出ガイド部材42が設けられる。よって、排出ガイド部材42が設けられる分、第2回収樋61の長さは短くなるため、その分だけ第2回収樋61における上流端部61aの鉛直方向の高さを低くすることができる。
換言すれば、排出ガイド部材42は、第2回収樋61が短くなった分を補うように設けられることになる。排出ガイド部材42は、第2回収樋61より小さく傾斜して形成されるため、排出ガイド部材42を設けずに、第2回収樋61が球搬送ユニット12Bと摺接するまで長く形成する場合と比べると、排出ガイド部材42を設けたときの第2回収樋61と排出ガイド部材42とを合わせた鉛直方向の高さの方が低くなる。
以上のように、第2回収樋61が短くなった分を補うように、傾斜角度の小さな排出ガイド部材42が設けられるため、第2回収樋61と排出ガイド部材42とを合わせた鉛直方向の高さは、排出ガイド部材42を設けずに第2回収樋61が球搬送ユニット12Bと摺接するまで長く形成する場合より小さくなる。よって、第1回収樋60の下流端部60aと排出ガイド部材42の上流端部42aとの高低差は小さくなるため、回転体20の径を小さくすることができる。したがって、球搬送ユニット12Bの鉛直方向の高さを低くすることができ、遊技球回収装置2の鉛直方向の高さを抑制することができる。
また、遊技球回収装置2を設けるために遊技機下方に必要とされるスペースが小さくなるため、図1に示すように床面との間に空間65が形成され、遊技島100は、支柱64のみで支持されることとなる。この空間65は、遊技者が足を入れるレッグスペースとして使用される。
排出ガイド部材42の上流端部42aは、回転体20の外周面に摺接する。回転体20の外周面に吸着して搬送される遊技球は、排出ガイド部材42の上流端部42aに当接することによって、回転体20の外周面から離れて排出ガイド部材42内に誘導され、第2回収樋61へと導かれる。
このように、排出ガイド部材42は、第2回収樋61と回転体20との間に亘って配設され、回転体20の外周面に吸着して搬送される遊技球を第2回収樋61へと導くものである。 なお、排出ガイド部材42の上流端部42aが回転体20の外周面に摺接するものとしたが、遊技球が通過不可能な間隙を空けて近接させるようにしてもよい。
以上のように、第1回収樋60と第2回収樋61とは、第2回収樋61の上流端部61aが第1回収樋60の下流端部60aよりも高い位置となるように配設され、第1回収樋60から供給ガイド部材41を通じて回転体20に導かれた遊技球は、磁力によって回転体20の外周面に吸着する。そして、回転体20の回転によって排出ガイド部材42に搬送され、第2回収樋61に導かれる。
ところで、揚送装置3の動作が故障等により停止したり、第2回収樋61内にゴミ等が混入して遊技球の転動が滞ったりといった異常が発生した場合には、遊技球回収装置2内の遊技球が多くなり過剰になってしまう場合がある。この対策として、図7に示すように、排出ガイド部材42のガイド壁42bには開口部が形成され、第2回収樋61が遊技球にて満たされた状態を検出するオーバーフローセンサ47が配設される。第2回収樋61をオーバーフローした遊技球が排出ガイド部材42に進入した場合には、オーバーフローセンサ47が遊技球にて押圧され、オーバーフローセンサ47から搬送制御装置に信号が出力される。搬送制御装置は、回転体20の回転を停止させるべくモータ32に停止指令を出力する。これにより、球搬送ユニット12Bの運転が停止されるため、第1回収樋60から第2回収樋61への遊技球の搬送が停止される。
保護ガイド部材45は、遊技球が転動する転動面45cと、転動面45cの両側に立設して形成され遊技球の落下を防止するための一対のガイド壁45bとからなる断面コの字状の部材である。
保護ガイド部材45は、カバー部材15の球受入部16aを挿通し、ガイド壁45bがカバー部材15の一対の側壁15aに支持される。
保護ガイド部材45は、遊技機と回転体20との間に、回転体20の上方を覆うように庇状に設けられる。保護ガイド部材45は、上面が開口する樋状に形成されるため、上方の遊技機から回収シュートを介して流下する遊技球を転動面45cに受け入れ可能である。保護ガイド部材45は、転動する遊技球を排出ガイド部材42を介して第2回収樋61に導くように傾斜して形成される。
保護ガイド部材45の下流端部45dは、排出ガイド部材42の上方に位置する。つまり、保護ガイド部材45は、回転体20から排出ガイド部材42にかけて上方を広く覆う。よって、保護ガイド部材45は、上方から流下する遊技球が、回転体20に吸着されて搬送される遊技球に衝突することを防止できる。
保護ガイド部材45を排出ガイド部材42の上方まで形成せずに、下流端部45dが回転体20の回転軸20aの上方に位置するようにしてもよい。回転体20に吸着されて搬送される遊技球は、回転軸20aの上方で最高点に到達する。そのため、上方から流下する遊技球が、最高点を過ぎた遊技球に衝突しても、回転体20から落下するおそれは少なく、そのまま排出ガイド部材42に案内されることとなる。
一方、保護ガイド部材45の上流端部45aは、供給ガイド部材41の上方に位置する。つまり、保護ガイド部材45は、回転体20から供給ガイド部材41にかけて上方を広く覆う。よって、保護ガイド部材45は、上方から流下する遊技球が、回転体20に吸着されて搬送される遊技球に衝突することを防止できるとともに、回転体20に供給するために供給ガイド部材41の転動面41a上に整列している遊技球に衝突することも防止可能である。
次に、主に図6及び図10を参照して、遊技球回収装置2による遊技球の搬送について説明する。
第1回収樋60を転動する遊技球は、第1回収樋60から供給ガイド部材41を通じて回転体20へと導かれる。
ここで、供給ガイド部材41の転動面41aは、第1回収樋60の転動面60cと比較して傾斜が大きいため、遊技球は供給ガイド部材41の転動面41a上を勢いよく転動する。そのため、転動面41a上に遊技球が連なった状態になっても、後から供給ガイド部材41へと供給される遊技球は、その連なった遊技球に乗り上げて遊技球上を転動するため、回転体20の外周面近傍まで到達し易い。
これに対して、供給ガイド部材41の転動面41aの傾斜が、第1回収樋60の転動面60cの傾斜と比較して同等又は小さい場合には、供給ガイド部材41を転動する遊技球の勢いが弱いため、後から供給ガイド部材41へと供給される遊技球は、連なった遊技球上を転動することができず、第1回収樋60と供給ガイド部材41の接続部近傍に堆積し、回転体20の外周面まで到達し難い。
また、第1回収樋60の下流端部60aと供給ガイド部材41の転動面41aとの間には、遊技球1個分以上の段差43が形成されるため、転動面41a上に遊技球が連なった状態になっても、後から供給ガイド部材41へと供給される遊技球は、その連なった遊技球上に供給されるため、回転体20の外周面近傍まで到達し易い。
これに対して、第1回収樋60の下流端部60aと供給ガイド部材41の転動面41aとの間に段差がなく、双方が滑らかに連通している場合には、遊技球が積み重なり難いため、後から供給ガイド部材41へと供給される遊技球は、回転体20の外周面まで到達し難い。
以上のように、供給ガイド部材41の傾斜を大きくし、かつ第1回収樋60との間に段差43を形成することによって、第1回収樋60から供給される遊技球を、供給ガイド部材41の転動面41aと回転体20の外周面とで囲まれた磁界の影響を受け易い領域へと流れ込ませることができる。これにより、回転体20の外周面近傍の遊技球の個数が多くなるため、磁界の作用によって回転体20の外周面に遊技球が吸着され易くなる。
供給ガイド部材41によって回転体20の外周面近傍まで到達した遊技球は、回転体20の外周縁に配設された硬磁性体23が及ぼす磁界によって、硬磁性体23に吸着される。
硬磁性体23に吸着された遊技球は磁化されるため、その磁化された遊技球に他の遊技球が吸着されて磁化される。このようにして、図10(a)に示すように、遊技球は数珠状に吸着される。
また、数珠状に吸着された遊技球は磁化されているため、これらの遊技球の磁場によって、軟磁性体であるベースドラム21の胴部21aも磁化される。これにより、数珠状に吸着された遊技球は、磁石ガイド22と磁石カバー26を隔ててベースドラム21の胴部21aに引き寄せられる。このように、硬磁性体23、数珠状に吸着した遊技球、及び軟磁性体の胴部21aによって、回転体20の外周縁には磁気回路が構成されるため、図10(a)に示すように、遊技球は、各硬磁性体23を基点として、回転体20の外周面に数珠状に吸着される。
ここで、仮に、ベースドラム21の胴部21aが非磁性体である場合には、胴部21aは磁化されないため、回転体20の外周縁に磁気回路が構成されない。この場合には、図10(b)に示すように、遊技球は、硬磁性体23を基点として数珠状には吸着されるものの、回転体20の外周面には吸着されず、重力によって鉛直下方へとぶら下がった状態となる。したがって、数珠状に吸着される遊技球の個数には限界があり、多くの遊技球を搬送することができない。また、遊技球の重さによっては落下するため、効率良く遊技球を搬送することができない。
また、仮に、供給ガイド部材41が軟磁性体である場合には、供給ガイド部材41内の遊技球が硬磁性体23に吸着された際、硬磁性体23、供給ガイド部材41内の遊技球、及び供給ガイド部材41にて磁気回路が構成される。このため、硬磁性体23と供給ガイド部材41とに亘って遊技球が連なってしまい、遊技球は、回転体20の外周面に効率良く吸着されない。このことから、供給ガイド部材41が非磁性体であることは、効率良く遊技球を搬送するための要件となる。供給ガイド部材41は、例えば、SUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼にて構成される。
供給ガイド部材41を非磁性体にて構成すると、回転体20と第1回収樋60とは非磁性体によって隔てられることになるため、第1回収樋60を転動する遊技球に対して磁界が及び難い構成となる。そのため、第1回収樋60は、材料選定にあたって制約がなく、コストの面から自由に選定することができる。例えば、SUS304よりも安価であり、軟磁性体であるSUS430にて構成することもできる。
回転体20の外周面に数珠状に吸着された遊技球は、回転体20の回転に伴って搬送され、回転体20の外周面に摺接する排出ガイド部材42の上流端部42aに当接することによって、回転体20の外周面から離れて排出ガイド部材42内に誘導され、第2回収樋61に導かれる。このようにして、第1回収樋60から供給された遊技球は、第2回収樋61へと搬送される。
硬磁性体23の配列としては、図11(a)に示すように、隣り合う硬磁性体23を、S極とN極が対向するようにして配設するのが望ましい。このように硬磁性体23を配設することによって、遊技球は隣り合う硬磁性体23に亘って吸着されるため、回転体20の外周面により多くの遊技球を吸着させることができる。したがって、遊技球の搬送効率が向上する。
また、図11(a)では、回転体20の周方向にN極とS極が着磁された硬磁性体23を示したが、図11(b)に示すように、回転体20の径方向にN極とS極が着磁された硬磁性体23を用いてもよい。
以上の実施の形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
遊技球回収装置2には、第1回収樋60から第1回収樋60の下流端部60aより高い位置に上流端部61aが設けられる第2回収樋61に遊技球を搬送するための球搬送ユニット12Bと、球搬送ユニット12Bによって搬送された遊技球を第2回収樋61に導く排出ガイド部材42とが設けられる。
排出ガイド部材42は、第2回収樋61より小さく傾斜して形成されるため、遊技球が自重によって転動可能な角度より小さな角度に形成されることがある。しかし、仮に、排出ガイド部材42が、遊技球が自重によって転動不可能な角度に形成されたとしても、排出ガイド部材42には球搬送ユニット12Bによって次々と遊技球が搬送されるため、排出ガイド部材42上の遊技球は、後ろから来た遊技球に押されて転動可能である。
ここで、排出ガイド部材42を設けずに、球搬送ユニット12Bから第2回収樋61に遊技球を直接搬送する場合と比べると、第2回収樋61の長さは、排出ガイド部材42が設けられる分だけ短くなる。排出ガイド部材42は、第2回収樋61より小さく傾斜して形成されるため、第2回収樋61と排出ガイド部材42とを合わせた鉛直方向の高さは、排出ガイド部材42を設けないときと比べて低くなる。
また、排出ガイド部材42が設けられないときと比べて球搬送ユニット12B前後の高低差は小さくなるため、回転体20の径を小さくすることができる。よって、球搬送ユニット12Bの鉛直方向の高さを低くすることができる。したがって、遊技球回収装置2の鉛直方向の高さを抑制することができる。
また、回転体20の上方を覆う保護ガイド部材45が設けられるため、回転体20によって搬送される遊技球に上方の遊技機から流下する遊技球が衝突することを防止できる。この保護ガイド部材45は、遊技球を第2回収樋61に導くように傾斜する樋状に形成されるため、上方の遊技機から排出された遊技球を第2回収樋61に案内することができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
なお、特許請求の範囲に記載した以外の本発明の代表的なものとして、次のものがあげられる。
(1)複数の遊技機が配列された遊技島に設けられ、各遊技機で用いられる遊技球を搬送する遊技球搬送装置において、前記遊技島の長手方向に傾斜して配設され、遊技球が転動可能な第1傾斜流路と、前記遊技島の長手方向に傾斜して前記第1傾斜流路の下流に直列に配設され、その上流端部が前記第1傾斜流路の下流端部よりも高い位置に設けられる第2傾斜流路と、前記第1傾斜流路の下流端部と前記第2傾斜流路の上流端部との間に配設され、前記第1傾斜流路から供給された遊技球を前記第2傾斜流路に搬送する球搬送ユニットと、を備え、前記第2傾斜流路は、遊技球が自重によって転動可能な角度で傾斜して形成される下流側流路部と、前記下流側流路部の上流側に配設され、前記下流側流路部より小さく傾斜して形成され、前記球搬送ユニットによって搬送された遊技球を受け入れる排出ガイド流路部と、を備えることを特徴とする遊技球搬送装置。
これにより、排出ガイド流路部には球搬送ユニットによって次々と遊技球が搬送されるため、排出ガイド流路部上の遊技球は、後ろから来た遊技球に押されて転動する。そのため、下流側流路部の傾斜角度を遊技球が自重によって転動可能な角度に設定するとともに、排出ガイド流路部の傾斜角度を下流側流路部の傾斜角度よりも小さくなるように設定することで、排出ガイド流路部の傾斜が小さく設定されている分だけ第2傾斜流路の鉛直方向の高さを抑制できる。したがって、遊技球搬送装置の鉛直方向の高さが抑制される。
(2)前記球搬送ユニットは、前記第1傾斜流路から供給された遊技球を外周面に吸着して搬送し、前記第2傾斜流路に排出する回転体と、前記回転体を回転駆動するための回転体駆動部と、を備え、前記回転体は、回転軸を中心に回転するベースドラムと、前記ベースドラムの外周縁に配設され、磁力によって遊技球を吸着する複数の硬磁性体と、を備え、隣接する前記硬磁性体は、S極とN極が対向するように配設される(1)に記載の遊技球搬送装置。
これにより、硬磁性体の磁力によって回転体の外周面全体に遊技球を吸着して搬送するため、大量の遊技球を搬送可能である。
(3)前記第1傾斜流路は、遊技球が自重によって転動可能な角度で傾斜して形成される上流側流路部と、前記上流側流路部の下流側に配設され、前記上流側流路部より大きく傾斜して形成され、前記上流側流路部から供給された遊技球を前記回転体に導く供給ガイド流路部と、を備える(2)に記載の遊技球搬送装置。
これにより、上流側流路部の傾斜角度より大きく傾斜した供給ガイド流路部が上流側流路部の下流側に設けられるため、供給ガイド流路部上に遊技球が連なった状態になっても、後から供給ガイド流路部へと供給される遊技球は、その連なった遊技球に乗り上げて遊技球上を転動するため、回転体の外周面近傍まで到達し易い。
(4)前記上流側流路部と、前記供給ガイド流路部とは、別体に形成され、前記供給ガイド流路部は、その遊技球転動面が前記上流側流路部の下流端部の下方に遊技球一個分以上の段差を設けて配設され、前記上流側流路部の球転動面の、前記供給ガイド流路部の上流端部より上流側となる位置には、遊技球が通過不可能な幅の複数の開口孔が形成される(3)に記載の遊技球搬送装置。
これにより、供給ガイド流路部の球転動面が上流側流路部の下流端部の下方に遊技球一個分以上の段差を設けて配設されるため、硬磁性体の磁力が供給ガイド流路部上の遊技球を介して上流側流路部上の遊技球に影響しにくくなり、上流側流路部上で遊技球の転動が阻害されにくくなる。また、上流側流路部の球転動面の、供給ガイド流路部の上流端部より上流側となる位置には遊技球が通過不可能な幅の複数の開口孔が設けられるため、上流側流路部内に混入した塵やビス等を供給ガイド流路部より上流側で落下させて流路内から排出することができ、回転体に供給される前に取り除くことが可能である。
(5)前記回転体は、前記供給ガイド流路部から供給される遊技球を前記回転軸の上方を経由して前記排出ガイド流路部へと搬送する方向に回転し、前記供給ガイド流路部の球転動面は、前記回転体の外周面と遊技球が通過不可能な隙間をもって対向する(3)又は(4)に記載の遊技球搬送装置。
これにより、供給ガイド流路部の球転動面は、回転体の外周面と遊技球が通過不可能な隙間を持って対向するため、第1傾斜流路から供給される遊技球を、供給ガイド流路部と回転体とで囲まれた磁界の影響を受け易い領域へと流れ込ませることができる。よって、回転体の外周面近傍の遊技球の個数が多くなるため、磁界の作用によって回転体の外周面に遊技球が吸着し易くなる。また、供給ガイド流路部に塵やビス等が混入したとしても、隙間から落下させることができ、回転体の動作に影響を及ぼすことがない。
(6)前記遊技球搬送装置は、前記遊技機の下方に設けられ、前記遊技機から排出された遊技球を回収するものであり、前記回転体の上方には、前記遊技機から流下する遊技球を受ける庇状の保護ガイド部材を備え、前記保護ガイド部材は、遊技球を前記第2傾斜流路に導くように傾斜して形成される(2)から(5)のいずれか一つに記載の遊技球搬送装置。
これにより、回転体の上方に庇状の保護ガイド部材が設けられるため、回転体によって搬送される遊技球が、上方から流下する遊技球の衝突によって落下することを防止できる。
本発明の遊技球供給装置は、遊技機に遊技球を供給する装置として適用することができる。なお、遊技機としては、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、スロットマシンなどの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
100 遊技島
101 遊技球搬送装置
1 遊技球供給装置
2 遊技球回収装置
3 揚送装置
4 上部タンク
6 球貯留タンク
7 バランスタンク
10 第1補給樋
11 第2補給樋
12A 球搬送ユニット
12B 球搬送ユニット
14 搬送樋
20 回転体
21 ベースドラム
23 硬磁性体
41 供給ガイド部材
42 排出ガイド部材
45 保護ガイド部材
47 オーバーフローセンサ
50 タンク本体
60 第1回収樋
61 第2回収樋
63 開口孔

Claims (7)

  1. 複数の遊技機が配列された遊技島に設けられ、各遊技機で用いられる遊技球を搬送し、各遊技機に供給する遊技球供給装置において、
    前記遊技島の長手方向である遊技球の搬送方向に向けて下り傾斜して配設され、遊技球が転動可能な第1傾斜流路と、
    前記第1傾斜流路と同方向に下り傾斜して前記第1傾斜流路の下流に直列に配設され、その上流端部が前記第1傾斜流路の下流端部よりも高い位置に設けられる第2傾斜流路と、
    前記第1傾斜流路の下流端部と前記第2傾斜流路の上流端部との間に配設され、前記第1傾斜流路から供給された遊技球を前記第2傾斜流路に搬送する球搬送ユニットと、
    前記第2傾斜流路の長手方向に設けられ、当該第2傾斜流路を転動する遊技球を遊技機へと導くための複数の補給シュートと、を備え、
    前記球搬送ユニットは、
    前記遊技島の短手方向に延びる回転軸を中心に回転する回転体と、
    前記回転体の外周縁に配設され、磁力によって遊技球を吸着する磁性体と、
    前記回転体を回転駆動するための回転体駆動部と、を備え、
    前記回転体は、前記第1傾斜流路の下流端部から供給された遊技球を外周面に吸着させて前記第2傾斜流路の上流端部に搬送することを特徴とする遊技球供給装置。
  2. 前記磁性体は、前記回転軸方向に延在し、かつ、前記回転体の周方向に複数配設される硬磁性体を含み、
    隣接する前記硬磁性体は、S極とN極が対向するように配設されることを特徴とする請求項1に記載の遊技球供給装置。
  3. 前記磁性体は、前記硬磁性体に吸着した遊技球と磁気回路を構成する軟磁性体を含み、
    前記硬磁性体及び前記軟磁性体は、前記回転体の外周縁の周方向に交互に配設されることを特徴とする請求項2に記載の遊技球供給装置。
  4. 前記第1傾斜流路は、
    遊技球が自重によって転動可能な角度で傾斜して形成される上流側流路部と、
    前記上流側流路部の下流側に配設され、前記上流側流路部より大きく傾斜して形成され、前記上流側流路部から供給された遊技球を前記回転体に導く供給ガイド流路部と、を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の遊技球供給装置。
  5. 前記上流側流路部と、前記供給ガイド流路部とは、別体に形成され、
    前記供給ガイド流路部は、その遊技球転動面が前記上流側流路部の下流端部の下方に遊技球一個分以上の段差を設けて配設され、
    前記上流側流路部の球転動面の、前記供給ガイド流路部の上流端部より上流側となる位置には、遊技球が通過不可能な幅の複数の開口孔が形成されることを特徴とする請求項4に記載の遊技球供給装置。
  6. 前記回転体は、前記供給ガイド流路部から供給される遊技球を前記回転軸の上方を経由して前記排出ガイド流路部へと搬送する方向に回転し、
    前記供給ガイド流路部の球転動面は、前記回転体の外周面と遊技球が通過不可能な隙間をもって対向することを特徴とする請求項4又は5に記載の遊技球供給装置。
  7. 前記遊技島の長手方向に傾斜して前記第1傾斜流路と並列に配設され、遊技球が転動可能な第1補給樋を備え、
    前記第2傾斜流路を転動する遊技球は、前記球搬送ユニットよりも前記搬送方向の下流側に位置する遊技機に供給され、
    前記第1補給樋には、その長手方向に沿って、当該第1補給樋を転動する遊技球を遊技機へと導くための複数の補給シュートが複数配設され、
    前記第1補給樋を転動する遊技球は、前記球搬送ユニットよりも前記搬送方向の上流側に位置する遊技機に供給されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の遊技球供給装置。
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