以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
まず、図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る遊技球供給装置1が設けられる遊技島100について説明する。図1は遊技島100の内部構造を示す側面図であり、図2は図1の部分拡大図である。なお、図1は、遊技島100の左半分の下部化粧板を取り外した状態の図である。
遊技島100は、遊技場に設置され、複数の遊技機(図示省略)や付帯設備が設けられるものである。
遊技島100は、長手方向(図1及び図2においては紙面左右方向)に2列に配列された複数の遊技機設置開口部5を有する。図1及び図2においては遊技島100の表面側の遊技機設置開口部5の列のみを図示するが、遊技島100の裏面側にも遊技機設置開口部5の列が形成される。この遊技機設置開口部5には遊技機が設置される。これにより、遊技機は、遊技島100の長手方向に配列されると共に、短手方向(図1及び図2においては紙面垂直方向)には、それぞれの背面を合わせた背向状態で配置される。
遊技島100における遊技機の下方には、遊技に用いられる遊技球を貯留するための下部タンク2が設けられる。下部タンク2に貯留された遊技球は、遊技球供給装置1によって遊技島100の長手方向略中央に配設された揚送装置3に供給される。
揚送装置3は、遊技球を磨きながら上方へと揚送する装置であり、揚送装置3によって揚送された遊技球は、揚送装置3の上部に設置された上部タンク4へと導かれる。
上部タンク4の左右両側には遊技球が排出される排出口4aが配設される。その排出口4aには、上部タンク4の遊技球を、各遊技機及び各遊技機に併設され遊技球を貸し出すための球貸機(図示省略)へと供給する供給樋6が連結される。
供給樋6から球貸機へと供給された遊技球は、遊技機における遊技に用いられ、遊技機から排出された遊技球は、遊技島100の下部長手方向に配設された回収樋7に回収されて揚送装置3へ導かれる。
また、供給樋6から遊技機へと供給された遊技球は、遊技機から賞球として遊技者に対して払い出される。払い出された後、遊技島100の端部に設置された球計数機8に投入された遊技球は、遊技機から排出された遊技球と同様に回収樋7に回収されて揚送装置3へと導かれる。なお、払い出された遊技球が遊技に用いられることもある。
上部タンク4から供給樋6へと排出されず、上部タンク4をオーバーフローした遊技球は、供給樋6の下方に延在するオーバーフロー樋9aに導かれ、オーバーフローホース9bを通じて下部タンク2へと導かれる。
以上のように、遊技島100内の遊技球は、遊技島100内を循環する。
なお、遊技島100は、長手方向略中央に配設された揚送装置3及び上部タンク4を中心に左右対称に構成される。つまり、下部タンク2、遊技球供給装置1、回収樋7、供給樋6、オーバーフロー樋9a、及びオーバーフローホース9b等は、揚送装置3及び上部タンク4を中心に左右に1つずつ設けられる。
次に、遊技島100の各構成について詳しく説明する。
まず、図3を参照して、揚送装置3について説明する。図3は揚送装置3の斜視図である。
揚送装置3は、無端ベルト50の循環によって、筺体51下部の導入口52から、筺体51上部の排出口53まで遊技球を揚送し、上部タンク4に供給するものである。
筺体51は、筺体本体54と、筺体本体54の前面開口にヒンジを介して開閉可能に取り付けられる上下2枚の蓋部材55とからなる。
無端ベルト50は、筺体本体54の上下に配設された従動ローラ56と駆動ローラ57に掛け渡される。駆動ローラ57には減速機付きモータ58が接続され、この減速機付きモータ58の駆動によって無端ベルト50は循環する。無端ベルト50には、テンションローラ59によって適切なテンションが付与される。
蓋部材55の内側には研磨布(図示省略)が敷設され、研磨布の上下両端部は、それぞれ蓋部材55上下両端で折り返され固定される。
揚送装置3は以上のように構成され、無端ベルト50が循環している状態で、導入口52に導かれた遊技球は、無端ベルト50との摩擦によって無端ベルト50と研磨布の間に引き込まれ、上方へ揚送される。この揚送過程で、遊技球は研磨布によって自動的に磨かれる。
次に、図4及び図5を参照して、上部タンク4について説明する。図4は上部タンク4の内部の斜視図であり、図5は上部タンク4の内部の分解斜視図である。
上部タンク4は、揚送装置3から揚送された遊技球が導かれる上部主タンク4Aと、上部主タンク4Aに併設され、隣接する遊技島間を連絡する島間樋(図示省略)に連通する上部補助タンク4Bとからなる。
上部主タンク4Aの筺体61の上部には、揚送装置3の排出口53に連通する開口部61aが形成され、その開口部61aを通じて上部主タンク4Aの内部に遊技球が導かれる。
開口部61aを通じて上部主タンク4A内へ流入した遊技球は、傾斜して設けられた傾斜板62上に導かれる。傾斜板62には開口部62aが形成され、傾斜板62を下った遊技球は、開口部62a(図4参照)を通じて下方へ流下する。また、筺体61には、傾斜板62を下った遊技球が通過可能であり、上部補助タンク4Bに連通する開口部61bが形成される。このように、傾斜板62上の遊技球は、開口部62aから下方へ流下するか、又は開口部61bを通じて併設された上部補助タンク4Bへと導かれる。
傾斜板62の開口部62aから下方へ流下した遊技球は、傾斜板62とは逆方向へと傾斜して形成された傾斜樋63(図5参照)に導かれる。傾斜樋63は、一側が筺体61の内壁に接して形成され、傾斜樋63の他側には遊技球の落下を防止するための立壁63aが形成される。したがって、傾斜樋63に導かれた遊技球は、筺体61の内壁と立壁63aとによって区画された流路を転動する。傾斜樋63の下流端部と筺体61の内壁との間には隙間64が存在するため、傾斜樋63を転動した遊技球は、隙間64から下方へと流下する。
傾斜樋63の下方には、上部主タンク4Aの底部61cに立設するオーバーフロー導入塔65が位置する。オーバーフロー導入塔65は、中空状の部材であり、図5に示すように、底部61cに形成された開口部61dを通じてオーバーフロー樋9aに連通する連絡管66に連通している。オーバーフロー導入塔65の側壁上部には、遊技球が流入する導入口65a(図4参照)が形成される。
傾斜樋63から下方へ流下した遊技球は、オーバーフロー導入塔65の側壁と筺体61の内壁との間を流下して第1棚部67上に落下し、第1棚部67に連接された第2棚部68から底部61cに流下する。
底部61cは、中央部から筺体61に形成された左右の排出口4aに向けて下り傾斜して形成される。第2棚部68は、流下する遊技球が底部61cの中央部付近に落下するような傾斜に形成される。したがって、第2棚部68から底部61cへと落下した遊技球は、底部61cの傾斜によって左右に振り分けられ、左右の排出口4aから供給樋6に導かれる。
このようにして、揚送装置3から上部主タンク4Aに導かれた遊技球は、底部61cまで流下した後、左右の排出口4aから供給樋6に導かれる。
遊技機の稼働率が少ないような場合には、底部61c上に遊技球が堆積し、上部主タンク4A内の遊技球貯留量が増加する。遊技球貯留量が増加し、オーバーフロー導入塔65の導入口65aの位置まで遊技球が貯留されると、導入口65aからオーバーフロー導入塔65内へ遊技球が流入する。このように、上部主タンク4A内の遊技球貯留量が所定量に達すると、オーバーフロー導入塔65からオーバーフローするようになっている。
オーバーフロー導入塔65へ流入した遊技球は、連絡管66から左右のオーバーフロー樋9aの分岐部70(図1及び図2参照)に達する。左右のオーバーフロー樋9aは、分岐部70を中心に左右に下り傾斜して形成されるため、連絡管66から分岐部70に達した遊技球は、分岐部70にて左右に振り分けられ、オーバーフロー樋9aを転動する。
なお、筺体61における傾斜板62の開口部62a近傍には、リミットスイッチ71が設けられる。上部主タンク4A内の遊技球貯留量が増加し、リミットスイッチ71の位置まで遊技球が貯留されると、リミットスイッチ71がオンとなって揚送装置3の動作が停止し、揚送装置3から上部主タンク4A内への遊技球の供給が停止される。
上部補助タンク4Bは、内部が上室73と下室74に区画されている。上室73は、隣接する遊技島に送球するための送球室であり、上述したように、開口部61bを通じて上部主タンク4Aから遊技球が導かれる。下室74は、隣接する遊技島からの遊技球が流入する受球室である。下室74は、筺体61に形成された開口部61e(図5参照)、及び開口部61eに連通する連通樋69を通じてオーバーフロー導入塔65に連通しており、下室74に流入した遊技球は、オーバーフロー樋9aを経由して、下部タンク2に導かれる。上室73及び下室74のそれぞれには、隣接する遊技島とをつなぐ島間樋が連通する開口部73a及び74aが形成される。
供給樋6は、上部主タンク4Aから導かれた遊技球を、各遊技機及び各遊技機に併設された球貸機に補給するものである。供給樋6は、上部タンク4から遊技島100の端部に向かって下り傾斜して配設され、傾斜によって遊技球を搬送する。供給樋6には、長手方向に沿って、各遊技機及び各球貸機に対応した補給シュート(図示省略)が複数配設され、その補給シュートを通じて遊技球が補給される。
次に、図6及び図7を参照して、下部タンク2及び回収樋7について説明する。図6は下部タンク2及び回収樋7の斜視図であり、図7は下部タンク2及び回収樋7の部分拡大図である。
下部タンク2は、上部が開放された直方体の筺体80の内部に遊技球を貯留するものであり、遊技機の下方に遊技島長手方向に延在して配設される。
下部タンク2には、オーバーフロー樋9aに連通し鉛直方向に配設されたオーバーフローホース9bの下端部が挿入される。このように、下部タンク2には、上部タンク4をオーバーフローしてオーバーフロー樋9aに導かれた遊技球が貯留される。
つまり、揚送装置3は、揚送した遊技球を上部タンク4に供給し、供給樋6から遊技機等に供給される遊技球が少ない場合には、上部タンク4内の遊技球貯留量が増加し、その遊技球貯留量が所定量に達すると、上部タンク4をオーバーフローし、下部タンク2に流入して貯留される。
なお、本実施の形態では、上部タンク4をオーバーフローした遊技球は、遊技島100の中央側から端部側へ延びるオーバーフロー樋9bを経由して、下部タンク2に流入するが、上部タンク4をオーバーフローした遊技球を、上部タンク4のオーバーフロー導入塔65又は連絡管66に連通するように設けたオーバーフローホースを通じて流下させ、揚送装置3の左右に配設した下部タンク2に流入させるようにしてもよい。このように、上部タンク4をオーバーフローする遊技球の経路は、下部タンク2の位置と形状によって任意に設定すればよい。
下部タンク2の筺体80の底面80Eは、揚送装置3に向けて下り傾斜して形成される。オーバーフローホース9bは、遊技球を下部タンク2の高所側に排出するように配置される。したがって、オーバーフローホース9bから排出された遊技球は、下部タンク2の低所側に向かって転動し、下部タンク2の低所側から貯留されていく。
筺体80の内壁には、長手方向に所定間隔を空けて、下部タンク2における遊技球の貯留状態を検出する貯留球検出器81(81a〜81d)(貯留球検出手段)が複数配設される。貯留球検出器81a〜81dは、遊技球の磁場によってオンとなるセンサであり、下部タンク2の遊技球貯留量が増加すると、下部タンク2の低所側に配設された貯留球検出器81aから順番にオンとなる。つまり、下部タンク2の遊技球貯留量が増加すると、貯留球検出器81のオンの数が増加する。
回収樋7は、下部タンク2の筺体80の左右の側壁80A,80Bを挿通し、揚送装置3に向けて下り傾斜して配設される。回収樋7は、遊技機のアウト口から排出された遊技球を回収すると共に、遊技島100の端部に設置された球計数機8に投入された遊技球を回収し、回収した遊技球を揚送装置3に向けて搬送する。
回収樋7は、下り傾斜して形成され遊技球が転動する転動面7aと、転動面7aの両側に沿って立設し、転動面7aを転動する遊技球の落下を防止するための一対の立壁7bとを有し、転動面7aと立壁7bによって囲まれた領域によって遊技球を回収して搬送する遊技球回収領域が画成される。
回収樋7は、下部タンク2の左右の側壁80A,80Bに形成された開口部80a,80bに支持されると共に、筺体80の前後壁80C,80Dに亘って設けられた支持部材83によって支持される。このように、回収樋7は、下部タンク2の内部を挿通して配設され、下部タンク2における回収樋7の下方も遊技球を貯留可能な領域となっている。
図7に示すように、回収樋7における球計数機8から側壁80Aまでの間、つまり、下部タンク2の外部では、遊技機から排出された遊技球を回収樋7の遊技球回収領域内に導くように、遊技球回収領域に向けて下り傾斜して形成された一対の案内板7cが一対の立壁7bの上端部に連接して形成される。回収樋7に案内板7cを設けることによって、遊技機から排出された遊技球及び球計数機8に投入された遊技を確実に回収樋7にて回収することができる。
下部タンク2内の回収樋7には、案内板7cが設けられていない。これは、この部分において、仮に遊技機から排出された遊技球が回収樋7に回収されずに下方に落下しても、下部タンク2に回収されるためである。しかし、図8に示すように、下部タンク2内の回収樋7にも、案内板7cを設けるようにしてもよい。この場合、案内板7cは、下部タンク2の開放部を閉塞するように設けられ、オーバーフローホース9bは、案内板7cを挿通して設けられる。
図6に示すように、下部タンク2と揚送装置3の間には、下部タンク2から排出された遊技球と、回収樋7から排出された遊技球とが合流する合流装置85が配設される。
合流装置85は、下部タンク2からの遊技球が導入される導入口86aと回収樋7からの遊技球が導入される導入口86bとが形成された合流球貯留部86を備える。
下部タンク2に貯留された遊技球は、遊技球供給装置1を通じて導入口86aから合流球貯留部86に導かれる。また、回収樋7の下流端は、導入口86bに連通しているため、回収樋7からの遊技球は直接合流球貯留部86に導かれる。
合流球貯留部86には遊技球を排出する排出口86cが形成される。合流球貯留部86の遊技球は、排出口86cに連通して形成された排出樋87(図2参照)を通じて揚送装置3の導入口52へと導かれる。
合流球貯留部86の排出口86cは、図2に示すように、揚送装置3の導入口52よりも高い位置に設けられる。したがって、排出樋87は揚送装置3に向かって下り傾斜して配設され、合流球貯留部86の排出口86cから排出された遊技球は、排出樋87の下り傾斜によって揚送装置3の導入口52へと導かれる。
以上のように、下部タンク2に貯留された遊技球と回収樋7に回収された遊技球は、一旦合流球貯留部86にて合流した後、排出樋87を通じて揚送装置3へと導かれる。なお、下部タンク2と揚送装置3の間に合流装置85を設けずに、下部タンク2に貯留された遊技球と回収樋7に回収された遊技球とを、それぞれ別個に揚送装置3へと直接導くようにしてもよい。
図7に示すように、下部タンク2の側壁80Aの開口部80aには、回収樋7における遊技球の回収状態を検出する回収球検出器84(回収球検出手段)が配設される。回収球検出器84は、遊技球の磁場によってオンとなるセンサであり、合流装置85の合流球貯留部86が遊技球で満たされ、回収樋7の遊技球が、回収球検出器84の位置まで滞留するとオンとなる。
次に、図9〜図11を参照して、遊技球供給装置1について説明する。図9は遊技球供給装置1の要部分解斜視図であり、図10は遊技球供給装置1の要部側面図であり、図11は遊技球供給装置1における搬送装置の分解斜視図である。
遊技球供給装置1は、下部タンク2に貯留された遊技球を揚送装置3に向けて供給する装置である。
遊技球供給装置1は、下部タンク2からの遊技球が導かれる第一誘導樋10と、上流端部11aが第一誘導樋10の下流端部10bよりも高い位置に設けられ、揚送装置3へと向けて遊技球を導く第二誘導樋11と、第一誘導樋10から排出された遊技球を第二誘導樋11へと搬送する搬送装置12とを備える。
第一誘導樋10は、遊技球が転動可能な傾斜角度に形成され、上流端部10a(図6参照)が下部タンク2の側壁80Bに形成された開口部に連通して配設される。
第二誘導樋11は、遊技球が転動可能な傾斜角度に形成され、下流端部が合流球貯留部86の導入口86a(図6参照)に連通して配設される。なお、合流装置85を設けない場合には、第二誘導樋11の下流端部は、揚送装置3の導入口52に連通して配設される。このように、第二誘導樋11は、揚送装置3へと向けて遊技球を導くものである。
搬送装置12は、第一誘導樋10の下流端部10bと第二誘導樋11の上流端部11aとの間に配設され、第一誘導樋10と第二誘導樋11を連結する。
搬送装置12は、遊技島100の短手方向に延びる回転軸20aを中心に回転する回転体20を備え、回転体20の外周縁に配設された磁性体の磁力によって遊技球を回転体20の外周面に吸着させて搬送するものである。ここで、回転体20の外周縁とは、回転体20の外周面と、その外周面よりも小径な円とで囲まれた環状領域のことを指す。
回転体20の回転軸20aの両端部は、遊技島100に取り付けられた一対の支持板31によって回転自在に支持される。
支持板31の外径は、回転体20の外径よりも大きいため、支持板31の外周縁は、回転体20の外周面に吸着して搬送される遊技球の落下防止用のガイド部として機能する。
一対の支持板31の一方には、回転体20を回転駆動するためのモータ32が固定され、モータ32の出力軸にはプーリ33が固定される。回転体20の回転軸20aにもプーリ34が固定され、プーリ33とプーリ34にはベルト35が掛け回される。
モータ32が回転駆動することによって、その回転がプーリ33,34及びベルト35を介して回転体20に伝達され、回転体20は回転軸20aを中心に回転する。
回転体20は、図11に示すように、軸中心に回転軸20aを有するベースドラム21と、ベースドラム21の外周に沿って配設され、磁性体を保持する磁石ガイド22とを備える。
ベースドラム21は、円筒状の胴部21aの両端開口部が閉塞された中空円筒状の部材であり、アルミニウム等の非磁性体にて構成される。
磁石ガイド22は、長辺がベースドラム21の外周長さと同等であり、可撓性を有する細長いシート状の部材であり、ベースドラム21の外周に巻き付けられて配設される。磁石ガイド22は、ゴム製であり、非磁性体にて構成される。
なお、磁石ガイド22は、非磁性体であれば、常磁性の金属、合成樹脂、又はセラミックス製でもよく、その場合、磁石ガイド22が可撓性を有さない場合には、環状に形成されてベースドラム21の外周に嵌挿される。
磁石ガイド22には、硬磁性体23を保持する複数の保持部22aが上下面を貫通して形成される。保持部22aは、磁石ガイド22の短手方向に延在し、かつ磁石ガイド22の長手方向に所定間隔を空けて形成される。
各保持部22a内には、板状の硬磁性体23がぴったりと装着される。磁石ガイド22がベースドラム21の外周に巻き付けられることによって、各硬磁性体23は、回転軸20a方向に延在し、かつ回転体20周方向に所定間隔を空けて配設される。
磁石ガイド22の外周には、硬磁性体23の脱落を防止するための磁石カバー26が貼り付けられる。磁石カバー26は、内周面に糊等の粘着物を塗布した薄く細長いフィルム状のものである。
なお、硬磁性体23の脱落を防止するための手段として、磁石カバー26を用いずに、磁石ガイド22に硬磁性体23を係止する構造を設けてもよい。
本明細書において、硬磁性体とは、外部磁場が加わっても磁化しにくく、また、一度磁化したらその残留磁化を強く保つ磁性体をいい、永久磁石を含む。
また、軟磁性体とは、外部磁場に対して磁化が磁場方向に揃いやすく、また、残留磁化の保持力が小さい磁性体をいう。
また、非磁性体とは、磁界と相互作用を及ぼさないものをいう。
搬送装置12は、第一誘導樋10と回転体20とに亘って配設され第一誘導樋10を転動し下流端部10bから排出される遊技球を回転体20へと導く供給ガイド41と、回転体20と第二誘導樋11とに亘って配設され回転体20によって搬送された遊技球を第二誘導樋11へと導く排出ガイド42とをさらに備える。
供給ガイド41は、遊技球が転動する転動面41aと、転動面41aの両側に立設して設けられ遊技球の落下を防止するためのガイド壁41bとからなるコの字状の部材であり、非磁性体にて構成される。
第一誘導樋10は、下流端部10bが供給ガイド41内に挿入されて、供給ガイド41と連通する。
供給ガイド41の転動面41aは、第一誘導樋10の遊技球が転動する転動面10cと比較して傾斜が大きい。
第一誘導樋10と供給ガイド41は、転動面10cと転動面41aが遊技球1個分以上の段差43をもって接続される。つまり、第一誘導樋10の下流端部10bと供給ガイド41の転動面41aとの間には、遊技球1個分以上の段差43が設けられる。これにより、第一誘導樋10の下流端部10bから排出された遊技球は、段差43を落下して供給ガイド41の転動面41aに導かれる。
供給ガイド41の転動面41aの下流側は、回転体20の外周面と遊技球が通過不能な隙間をもって対峙する。これにより、供給ガイド41に導かれるゴミ等の異物のみが、転動面41aと回転体20の外周面との間を通過するため、供給ガイド41を転動する遊技球の落下を防止しつつ、供給ガイド41に導かれる異物を回収することができる。
排出ガイド42は、底部44aと底部44aの両側に立設して設けられ遊技球の落下を防止するためのガイド壁44bとからなるコの字状のガイド部材44と、ガイド部材44内に配設され、回転体20の外周面に吸着した遊技球を第二誘導樋11へと導くガイド板45とからなる。ガイド部材44及びガイド板45は、非磁性体にて構成される。
第二誘導樋11は、上流端部11aがガイド部材44内に挿入されて、ガイド部材44と連通する。また、ガイド板45は、下流端部45cが第二誘導樋11に挿入されて、第二誘導樋11と連通する。
ガイド板45の転動面45aは、第二誘導樋11の遊技球が転動する転動面11cと比較して傾斜が大きい。
ガイド板45の転動面45aの上流端部には、ガイド部材44の底部44aの端部に係止されると共に、回転体20の外周面に摺接する円柱状のガイドロッド45bが形成される。ガイドロッド45bは、回転体20外周面の幅方向全体に亘って形成される。
回転体20の回転に伴って回転体20の外周面とガイドロッド45bとは摺接するが、ガイドロッド45bの外周形状は円形であるため、両者間に発生する摩擦は小さい。
回転体20の外周面に吸着して搬送される遊技球は、ガイドロッド45bに当接することによって、回転体20の外周面から離れてガイド板45の転動面45aに導かれる。ガイドロッド45bの外周形状は円形であるため、回転体20の外周面に吸着した遊技球は、ガイドロッド45bの外周形状に沿って滑らかにガイド板45に導かれる。
ガイド板45の転動面45aの下流端部45cは、第二誘導樋11の転動面11cに連接する。このため、ガイド板45を転動する遊技球は、スムーズに第二誘導樋11へと導かれる。なお、ガイド板45に代わり、ガイド部材44の底部44aと第二誘導樋11の転動面11cとに亘りガムテープを貼り付け、双方をガムテープを介して滑らかに接続するようにしてもよい。
以上のように、第一誘導樋10と第二誘導樋11は、第二誘導樋11の上流端部11aが第一誘導樋10の下流端部10bよりも高い位置となるように配設され、第一誘導樋10から供給ガイド41を通じて回転体20に導かれた遊技球は、磁力によって回転体20の外周面に吸着し、回転体20の回転によって第二誘導樋11に連通する排出ガイド42まで搬送される。
次に、主に、図10及び図12〜図14を参照して、遊技球供給装置1の動作について説明する。図12は搬送装置12によって遊技球が搬送される過程を示す図であり、図13は図12の比較例を示す図であり、図14は遊技球が回転体20の外周面に吸着し搬送されている状態を示す図である。
下部タンク2から排出された遊技球は、図12(a),(b)に示すように、第一誘導樋10から供給ガイド41を通じて回転体20へと導かれる。
ここで、供給ガイド41の転動面41aは、第一誘導樋10の転動面10cと比較して傾斜が大きいため、遊技球は供給ガイド41の転動面41a上を勢いよく転動する。そのため、図12(b)に示すように、転動面41a上に遊技球が連なった状態になっても、後から供給ガイド41へと排出される遊技球は、その連なった遊技球に乗り上げて遊技球上を転動するため、回転体20の外周面近傍まで到達し易い。
これに対して、図13(a)に示すように、供給ガイド41の転動面41aの傾斜が、第一誘導樋10の転動面10cの傾斜と比較して同等又は小さい場合には、供給ガイド41を転動する遊技球の勢いが弱いため、後から供給ガイド41へと排出される遊技球は、連なった遊技球上を転動することができず、第一誘導樋10と供給ガイド41の接続部近傍に堆積し、回転体20の外周面まで到達し難い。
また、第一誘導樋10の下流端部10bと供給ガイド41の転動面41aとの間には、遊技球1個分以上の段差43が設けられるため、図12(b)に示すように、転動面41a上に遊技球が連なった状態になっても、後から供給ガイド41へと排出される遊技球は、その連なった遊技球上に排出されるため、回転体20の外周面近傍まで到達し易い。
これに対して、図13(b)に示すように、第一誘導樋10の下流端部10bと供給ガイド41の転動面41aとの間に段差がなく、双方が滑らかに連通している場合には、遊技球が積み重なり難いため、回転体20の外周面まで到達し難い。
以上のように、供給ガイド41の傾斜を大きくし、かつ第一誘導樋10との間に段差を設けることによって、図12(c)に示すように、第一誘導樋10から排出される遊技球を、供給ガイド41の転動面41aと回転体20の外周面とで囲まれた磁界の影響を受け易い領域へと流れ込ませることができる。これにより、回転体20の外周面近傍の遊技球の個数が多くなるため、磁界の作用によって回転体20の外周面に遊技球が吸着し易くなる。
供給ガイド41によって回転体20の外周面近傍まで到達した遊技球は、回転体20の外周縁に配設された硬磁性体23が及ぼす磁界によって、硬磁性体23に吸着する。
硬磁性体23に吸着した遊技球は磁化されるため、その磁化された遊技球に他の遊技球が吸着し磁化される。このようにして、遊技球は、図14に示すように、数珠状に吸着する。
また、図14に示すように、隣り合う硬磁性体は、S極とN極が対向して配設される。したがって、硬磁性体23を基点として数珠状に吸着した遊技球は、隣りの硬磁性体23にも吸着する。このように、遊技球は、隣り合う硬磁性体23に亘って、つまり回転体の外周面に沿って数珠状に吸着する。
なお、図14では、回転体20の周方向にN極とS極が着磁された硬磁性体23を示したが、図15に示すように、回転体20の径方向にN極とS極が着磁された硬磁性体23を用いてもよい。
ここで、仮に、供給ガイド41が軟磁性体である場合には、供給ガイド41内の遊技球が硬磁性体23に吸着した際、硬磁性体23、供給ガイド41内の遊技球、及び供給ガイド41にて磁気回路が構成される。このため、図13(c)に示すように、硬磁性体23と供給ガイド41とに亘って遊技球が連なってしまい、遊技球は、回転体20の外周面に効率良く吸着しない。このことから、供給ガイド41が非磁性体であることは、効率良く遊技球を搬送するための要件となる。供給ガイド41は、例えば、SUS304等のオーステナイト系ステンレス鋼にて構成される。
供給ガイド41を非磁性体にて構成すると、回転体20と第一誘導樋10とは非磁性体によって隔てられることになるため、第一誘導樋10を転動する遊技球に対して磁界が及び難い構成となる。そのため、第一誘導樋10は、材料選定にあたって制約がなく、コストの面から自由に選定することができる。例えば、SUS304よりも安価であり、軟磁性体であるSUS430にて構成することもできる。
回転体20の外周面に数珠状に吸着した遊技球は、回転体20の回転に伴って搬送され、図12(c)に示すように、回転体20の外周面に摺接するガイド板45のガイドロッド45bに当接することによって、回転体20の外周面から離れてガイド板45の転動面45aに導かれ、第二誘導樋11へと流入する。このようにして、第一誘導樋10の下流端部10bから排出された遊技球は、第二誘導樋11の上流端部11aへと搬送される。
次に、図16及び図17を参照して、遊技球供給装置1の回転体20の起動停止について説明する。図16は回転体20の起動停止の流れを示すフローチャートであり、図17は回転体20の起動停止の流れを示すタイミングチャートである。なお、以下に示す回転体20の起動停止は、遊技島100に設置される各装置の動作を制御する遊技島制御装置(図示省略)によって実行される。
上述のように、遊技島100には、揚送装置3を中心として左右それぞれに、下部タンク2、遊技球供給装置1、及び回収樋7等が配設される。以下では、揚送装置3の左側に配設される各構成の符号には「L」を付し、揚送装置3の右側に配設される各構成の符号には「R」を付す。また、以下では、主に、遊技球供給装置1Lの回転体20Lの起動停止について説明する。
搬送装置12L,12Rの回転体20L,20Rは、通常は停止状態であり、起動条件が成立した場合に起動し、起動後は、停止条件が成立した場合に停止する。以下、詳しく説明する。
いずれの回転体20L,20Rも停止している状態で、図16のステップ1では、回収樋7Lの回収球検出器84L(図7参照)がOFFであるか否かが判定される。つまり、回収樋7Lに遊技球が滞留し、回収球検出器84の位置まで遊技球が滞留していないかが判定される。判定の結果、回収球検出器84LがOFFであると判定されれば、ステップ2へと進む。
ステップ2では、下部タンク2Lの貯留球検出器81L(図6参照)ON数が下部タンク2Rの貯留球検出器81RのON数よりも2個以上多いか否かが判定される。つまり、下部タンク2Lの遊技球貯留量が下部タンク2Rの遊技球貯留量よりも所定量以上の差を持って多いか否かが判定される。判定の結果、ON数の差が2個以上であると判定されれば、ステップ3へと進み、モータ32Lが駆動し回転体20Lが起動する。また、判定の結果、ON数の差が2個未満であると判定されれば、ステップ4へと進み、回転体20Lは停止状態を維持する。
このように、回収樋7Lにて遊技球が所定位置まで滞留してなく、かつ下部タンク2Lの遊技球貯留量が下部タンク2Rの遊技球貯留量よりも所定量以上の差を持って多い場合に、回転体20Lの起動条件が成立し、回転体20Lは起動する。
なお、回転体20Rについても、同様に、回収樋7Rにて遊技球が所定位置まで滞留してなく、かつ下部タンク2Rの遊技球貯留量が下部タンク2Lの遊技球貯留量よりも所定量以上の差を持って多い場合に、起動条件が成立して起動する。
このように、左右の下部タンク2L,2Rのうち遊技球貯留量が多い下部タンク2に併設された遊技球供給装置1の回転体20を起動することによって、遊技球貯留量が多い下部タンク2内の遊技球が揚送装置3へと供給される。これにより、左右の下部タンク2L,2Rの遊技球貯留量をバランスさせることができる。
また、回収樋7にて遊技球が所定位置まで滞留していないことを、回転体20の起動条件としたのは、回収樋7の遊技球を優先的に揚送装置3へと導くようにするためである。
回転体20Lの起動後、ステップ5では、回収樋7Lの回収球検出器84LがONであるか否かが判定される。つまり、回収樋7Lに遊技球が滞留し、回収球検出器84の位置まで遊技球が滞留しているか否かが判定される。判定の結果、回収球検出器84LがONであると判定されれば、ステップ6へと進み、回収樋7の遊技球を優先的に揚送装置3へと導くため、回転体20Lは停止する。このように、回転体20Lは、回収球検出器84の検出状況に応じて停止する。
ステップ5において、判定の結果、回収樋7Lの回収球検出器84LがONではないと判定されれば、ステップ7へと進む。ステップ7では、下部タンク2Lの貯留球検出器81LのON数が下部タンク2Rの貯留球検出器81RのON数と同数であるか否かが判定される。つまり、回転体20Lの起動の結果、下部タンク2Lの遊技球貯留量が減少し、下部タンク2Rの遊技球貯留量と同等になったか否かが判定される。判定の結果、ON数が同数であると判定された場合には、ステップ6へと進み、回転体20Lは停止する。また、判定の結果、ON数が同数でないと判定されれば、ステップ5へと戻る。
このように、回収樋7Lにて遊技球が所定位置まで滞留したか、又は下部タンク2Lの遊技球貯留量が下部タンク2Rの遊技球貯留量と同等となった場合に、回転体20Lの停止条件が成立し、回転体20Lは停止する。
なお、回転体20Rについても、同様に、回収樋7Rにて遊技球が所定位置まで滞留したか、又は下部タンク2Rの遊技球貯留量が下部タンク2Lの遊技球貯留量と同等となった場合に、停止条件が成立して停止する。
回転体20L,20Rの停止後は、ステップ1へと戻り、上記手順を繰り返す。
以上のように、回転体20L,20Rは、貯留球検出器81L,81R及び回収球検出器84L,84Rの検出結果を基に、回収樋7の遊技球を優先的に揚送装置3へと導くように、かつ下部タンク2Lと下部タンク2Rの遊技球貯留量をバランスさせるように起動停止する。
以上の本実施の形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
搬送装置12は、回転体20の外周縁に配設された磁性体の磁力によって、遊技球を回転体20の外周面に吸着させて搬送するものであり、摩擦力を利用して搬送するものでないため、駆動源の負荷は大きいものとはならない。したがって、コストを低減することができる。また、搬送装置12を構成する部品は、主に回転体20のみであるため、部品点数が少なくコストを低減することができる。さらに、搬送装置12は、遊技球を挟持して搬送するものでないため、球詰まりを起こすおそれがなく、遊技球を安定して供給することができる。
また、硬磁性体23は回転体20の周方向に所定の間隔を空けて配設され、かつ隣り合う硬磁性体23はS極とN極が対向して配設されるため、遊技球は隣り合う硬磁性体23に亘って数珠状に吸着する。また、硬磁性体23は、回転体20の外周全体に配設されないため、硬磁性体23の使用量を抑えることができる。このように、遊技球の搬送効率を向上しつつ、コストを低減することができる。
次に、本実施の形態の他の形態について説明する。
(1)ベースドラム21の外周部である胴部21aを、SUS304等の軟磁性体にて構成してもよい。これにより、隣り合う硬磁性体23の間にはゴム製の磁石ガイド22を通じて軟磁性体のベースドラム21が臨み、回転体20の外周縁には、硬磁性体23と軟磁性体が、回転体20周方向に交互に配設される。
硬磁性体23と軟磁性体がこのように配設されることによって、硬磁性体23を基点に数珠状に吸着した遊技球の磁場にて軟磁性体であるベースドラム21の胴部21aは磁化される。これにより、数珠状に吸着した遊技球は、磁石ガイド22と磁石カバー26を隔ててベースドラム21の胴部21aに引き寄せられる。このように、硬磁性体23、数珠状に吸着した遊技球、及び軟磁性体の胴部21aによって、回転体20の外周縁には磁気回路が構成され、数珠状の遊技球は回転体20の外周面に吸着する。したがって、回転体20の外周面に吸着した遊技球は、落下し難く、回転体20の回転に伴い安定して搬送される。
また、コスト削減を目的として回転体20の周方向に配設される硬磁性体23の数を少なくした場合において、ベースドラム21の胴部21aが非磁性体である場合には、硬磁性体23を基点として数珠状に吸着した遊技球は、重力によって鉛直下方へと一時的にぶら下がった状態となってしまう。しかし、ベースドラム21の胴部21aを軟磁性体にて構成すれば、硬磁性体23の数が少ない場合でも、硬磁性体23を基点として数珠状に吸着した遊技球は、重力によって鉛直下方へとぶら下がることはなく、回転体20の外周面に吸着するため、安定して遊技球を搬送することができる。
(2)上記(1)に代え、図18に示すように、磁石ガイド22自体を環状の軟磁性体にて構成し、その磁石ガイド22をベースドラム21の外周に嵌挿させベースドラム21と一体に構成するようにしてもよい。
このように構成すれば、磁石ガイド22の外周面に、硬磁性体23と軟磁性体が周方向に交互に配設されるため、軟磁性体の磁力が遊技球に作用し易くなり、遊技球が回転体20の外周面により吸着し易くなる。
(3)隣り合う硬磁性体23同士がS極とN極が対向して配設されるという条件を満たせば、硬磁性体23を回転体20の周方向に所定の間隔を空けて配設するのではなく、硬磁性体23を回転体20の周方向に隙間なく配設してもよい。この場合、遊技球は隣り合う硬磁性体23同士の境界部分に数珠状に吸着するため、硬磁性体23の数が多いほど遊技球が吸着する部分が増え、遊技球の搬送効率が向上することになる。
(4)上記実施の形態では、遊技島100には、揚送装置3を中心として左右それぞれに、下部タンク2、遊技球供給装置1、及び回収樋7等が配設される。これに代わり、遊技島100に、揚送装置3を中心として左右のどちらか一方に、下部タンク2、遊技球供給装置1、及びオーバーフロー樋9bを配設するようにしても良い。
(5)上記実施の形態では、上部タンク4は、上部主タンク4Aと上部補助タンク4Bとから構成されるが、島間樋を設けないのであれば、上部主タンク4Aのみから構成するようにしてもよい。
(6)上記実施の形態では、上部補助タンク4Bの下室74は、オーバーフロー導入塔65に連通しており、隣接する遊技島から下室74に流入した遊技球は、供給樋6に供給されずに下部タンク2へと導かれる。しかし、下室74とオーバーフロー導入塔65とをつなぐ連通樋69を設けずに、下室74の遊技球を上部主タンク4Aに導き、供給樋6へと供給するようにしてもよい。このように、下室74の遊技球は、下部タンク2及び供給樋6のいずれに優先的に導いてもよい。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。