JP2000270862A - プレチラクロールのハプテン化合物、抗体及び測定方法 - Google Patents

プレチラクロールのハプテン化合物、抗体及び測定方法

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JP2000270862A
JP2000270862A JP11083170A JP8317099A JP2000270862A JP 2000270862 A JP2000270862 A JP 2000270862A JP 11083170 A JP11083170 A JP 11083170A JP 8317099 A JP8317099 A JP 8317099A JP 2000270862 A JP2000270862 A JP 2000270862A
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pretilachlor
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hapten
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Shigehisa Ito
茂壽 伊東
Hirokazu Imazawa
裕和 今澤
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KANKYO MENEKI GIJUTSU KENKYUSH
Kankyo Meneki Gijutsu Kenkyusho KK
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KANKYO MENEKI GIJUTSU KENKYUSH
Kankyo Meneki Gijutsu Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、プレチラクロールのハプテン化合
物、抗体及び測定方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明のハプテン化合物は、プレチラク
ロール又はその部分にスペーサーアーム及び結合のため
の官能基を共有結合させた構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−クロロ−
2’,6’−ジエチル−N−(2−プロポキシエチル)
アセトアニリド(以下、本明細書中「プレチラクロー
ル」と言う)のハプテン化合物、抗原、抗体及びそのフ
ラグメントに関する。
【0002】本発明はさらに、前記抗原、抗体及びその
フラグメントを用いた免疫学的測定方法に関する。
【0003】
【従来の技術】プレチラクロールは、以下の式(3):
【0004】
【化4】
【0005】で表される構造を有する、アセトアニリド
系の非ホルモン型吸収移行性の水稲用初期除草剤であ
る。より詳細には、プレチラクロールは、ノビエ(1.
5葉期まで)など一年生雑草からマツバイ、ホタルイ、
ヘラオモダカ、ミズガヤツリなど多年生雑草まで広範囲
の水田雑草に卓効を示す。雑草の幼芽部及び幼根部より
吸収されタンパク生合成を阻害し生育抑制により除草効
果を発揮するため、雑草の発芽時期に処理された場合に
高い効果を示す。低温条件下で雑草がだらだら発生する
場合でも安定した除草効果がある。土壌粒子への吸着は
強く土壌中の移動性は小さい。土壌中では比較的速やか
に微生物によって分解される。毒性として、特に眼およ
び皮膚に刺激性があることが知られている(農薬ハンド
ブック 第342頁−第346頁及び第603頁、19
94年版、日本植物防疫協会;「最新農薬の残留分析
法」 第504頁−第505頁、農薬残留分析法研究班
編集 中央法規出版)。
【0006】近年、土壌、水、大気等の環境中での残留
農薬や、最近特に増加してきた輸入農産物のポストハー
ベスト農薬等の残留に大きな社会的関心が寄せられてい
る。プレチラクロールについては、農薬登録保留基準値
が、例えば米で0.1ppm等定められている(「最新
農薬の残留分析法」、同上)。さらに、水質に関して
も、公共用水域等に関する基準値が0.04mg/lと
定められている(最新農薬の規制・基準値便覧、第31
2頁、1995年版(社)日本植物防疫協会)。よっ
て、環境や食品に関する安全確保のためには、これらに
含有される、プレチラクロールの量を迅速かつ正確に測
定することが必要である。
【0007】従来、例えば農作物中のプレチラクロール
は、米から抽出し、精製した後、ガスクロマトグラフィ
ー(GC)により分析されてきた。即ち、例えば、試料
をアセトンで抽出し、ヘキサンに転溶した後、ヘキサン
−アセトニトリル分配し、フロリジルカラムクロマトグ
ラフィーで精製後、GCで測定する方法等が採用されて
いる。これらの方法は、試料の調製が煩雑で多大の手順
と時間を必要とし、分析に熟練を要すること、並びに、
測定装置や設備等に高額の費用を必要とする等の問題点
がある。プレチラクロールの測定は短時間で膨大な数の
試料の分析結果を出す必要があり、精度面だけでなく、
簡便性、迅速性及び経済性をも具備した新規測定方法が
要求されてきている。
【0008】免疫学的測定方法は、抗体が抗原を特異的
に認識する抗原抗体反応に基づいて抗原や抗体の検出を
行う方法であり、その優れた精度、簡便性、迅速性、経
済性から近年注目を集めてきている。免疫学的測定方法
においては検出方法として非常に多種の標識、例えば、
酵素、放射性トレーサー、化学発光あるいは蛍光物質、
金属原子、ゾル、ラテックス及びバクテリオファージが
適用されてきた。
【0009】免疫学的測定方法の中でも、酵素を使用す
る酵素免疫測定法(EIA)は経済性・利便性から特に
優れたものとして広く使用されるに至っている。酵素免
疫測定法についての優れた論評が、Tijssen
P,“Practice and theory of
enzyme immunoassays” inL
aboratory techniques in b
iochemistry and molecular
biology, Elsevier Amster
dam New York, Oxford ISBN
0−7204−4200−1(1990)に記載され
ている。
【0010】一般に、分子量が大きな分子については、
それ以上修飾することなく動物に接種することにより、
適当な免疫反応を惹起し、抗原を認識する抗体を産生さ
せることができる。しかし、プレチラクロールのような
低分子化合物は通常動物に接種したとき免疫応答を引き
出すことができない。これらの分子は免疫原性を有する
高分子化合物に結合させることによって初めて一団のエ
ピトープとして行動し、T細胞受容体の存在下で免疫応
答を起こし、その結果、一群のBリンパ球により抗体が
産生される。このように高分子化合物と結合させて初め
て免疫原性を生じる分子を総称して「ハプテン」と言
う。
【0011】しかし、低分子化合物を高分子化合物と結
合させたものを抗原としても、得られた抗体は望む分子
を認識しないか、あるいはごく低い親和性しかもたない
場合がしばしばある。そのため、一般に低分子化合物そ
のものではなく、結合に利用できる官能基と共にスペー
サーアーム(結合手)を導入したものをハプテンとして
使用する必要がある。しかしその場合に、結合手/官能
基の配置、結合手の大きさ等の全ての問題を考慮して導
入が適切に行われたものを使用しないと、好ましい抗体
は得られない。適切な導入は個々の分子に応じて工夫し
なければならない。
【0012】プレチラクロールについては、その必要性
が非常に高かったにもかかわらず、適切な抗体はもとよ
り、そのような抗体を作製するためのハプテンも本発明
前には得られていなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プレチラク
ロールに反応する新規な抗体若しくはそのフラグメン
ト、及びその作製方法を提供することを目的とする。
尚、本明細書において抗体の「フラグメント」とは、抗
原と結合可能な抗体の一部分、例えばFab断片等を意味
する。
【0014】本発明はその一態様において、プレチラク
ロールに反応性を有するモノクローナル抗体を提供す
る。本発明は、また、プレチラクロールに反応性を有す
る新規な抗体を作製するための抗原を構成するハプテン
化合物を提供することを目的とする。
【0015】本発明は、さらに、プレチラクロールハプ
テンと高分子化合物との結合体を提供することを目的と
する。本発明は、さらにまた、前記抗体又はそのフラグ
メントを産生するハイブリドーマを提供することを目的
とする。
【0016】本発明は、さらに、前記抗体若しくはその
フラグメント及び/又は前記プレチラクロールハプテン
と高分子化合物との結合体を使用することを含む、プレ
チラクロールの免疫学的測定方法を提供することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、プレチラクロール又はその部分にスペー
サーアーム及び高分子化合物との結合に利用できる官能
基を導入した、プレチラクロールの誘導体をハプテンと
して使用することにより、前記化合物に反応性を有する
抗体を得ることに成功し、本発明の完成に至った。
【0018】本発明の対象となるプレチラクロールは、
以下の式(3):
【0019】
【化5】
【0020】で表される構造を有する化合物である。本
発明の抗体は、例えば、プレチラクロールの部分にスペ
ーサーアーム及び結合に利用できる官能基を導入した誘
導体をハプテンとして適当な高分子化合物と結合させた
ものを抗原として用いることによって得ることができ
る。例えば、以下の式(1):
【0021】
【化6】
【0022】[式(1)中、R1およびR2は、同一であ
っても異なっていてもよい、枝分かれしていてもよい炭
素数1ないし5のアルキル基であり;そしてnは、1な
いし10の整数である]又は、以下の式(2):
【0023】
【化7】
【0024】[式(2)中、X1およびX2は、同一でも
異なっていてもよい、F、Cl、Br又はIから選択さ
れるハロゲン原子であり;そしてmは、1ないし5の整
数である]で表される構造を有する化合物を、抗体作製
のためのハプテンとして使用する。
【0025】式(1)中、好ましくはR1およびR2がエ
チル基であり、そしてnが4である。式(2)中、好ま
しくはX1およびX2がBrであり、そしてmが2であ
る。
【0026】本発明は、前記ハプテン化合物、ハプテン
化合物と高分子化合物との結合体、プレチラクロールに
反応する抗体及びその作製方法、並びに該ハプテン化合
物又は該抗体を用いるプレチラクロールの免疫学的測定
方法に関する。プレチラクロールハプテンの作製 式(1)および式(2)で表されるプレチラクロールハ
プテンは、公知の方法に従って製造することができる。
限定するわけではないが、例えば以下のような方法を用
いることができる。
【0027】式(1)の化合物の製造方法 先ず、以下の式(Z1):
【0028】
【化8】
【0029】[式(Z1)中、P1はカルボキシル基の
保護基であり;そしてnが先に定義した通りである]で
表される化合物に、塩化チオニル等のハロゲン化チオニ
ルを加えて還流を行う。還流は好ましくは、30分ない
し3時間行う。
【0030】次いで、濃縮残渣を有機溶媒に溶解して、
塩基の存在下、以下の式(Z2):
【0031】
【化9】
【0032】[式(Z2)中、R1およびR2は、先に定
義した通りである]で表される化合物と反応させて、以
下の式(Z3):
【0033】
【化10】
【0034】[式(Z3)中、R1、R2、P1およびn
は先に定義した通りである]で表される構造を有する化
合物を合成する。P1のカルボキシル基の保護基は公知
のものでよく、具体例として、例えば、メチル基、エチ
ル基、tert−ブチル基、ベンジル基、p−メトキシ
ベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、トリクロ
ロエチル基、トリメチルシリル基、tert−ブチルジ
メチルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル
基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、
トリメチルシリルエチル基等を挙げることができる。
【0035】式(Z3)の化合物合成のための有機溶媒
としては、例えば、アセトン、アセトニトリル、ヘキサ
ン、ペンタン、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン、
クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチル、
ジグリム、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチ
ルリン酸トリアミド等、又はこれらの混合溶媒を用いる
ことができる。塩基としては、例えば、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、
炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、ト
リエチルアミン、N.N−ジメチルアニリン、リチウム
ジイソプロピルアミド等を用いることができる。
【0036】反応は、0℃から溶媒の沸点の温度、好ま
しくは室温から120℃で、10分から 10時間、好
ましくは、30分から2時間行う。次に、式(Z3)の
化合物に、以下の式(Z4):
【0037】
【化11】
【0038】[式(Z4)中、X3はF、Cl、Br又
はIから選択されるハロゲン原子である]で表される構
造を有する化合物を、有機溶媒中、水素化ナトリウム、
ナトリウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラ
ート等の縮合剤の存在下で反応させ、以下の式(Z
5):
【0039】
【化12】
【0040】[式(Z5)中、R1、R2、P1およびn
は、先に定義した通りである]で表される構造を有する
化合物を合成する。有機溶媒としては、N.N−ジメチ
ルホルムアミド、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロ
ロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトニ
トリル、ジメチルスルホキシド等を用いることができ
る。
【0041】反応は、0℃から溶媒の沸点の温度、好ま
しくは室温から150℃で、10分から15時間、好ま
しくは30分から5時間行う。さらに、式(Z5)の化
合物からP1で表されるカルボキシル基の保護基を除去
することにより、式(1)の化合物を得ることができ
る。カルボキシル基の保護基の除去は、アルカリ加水分
解、酸加水分解等の公知の方法で行うことができる。
【0042】すなわち、アルカリ加水分解の場合は、式
(Z5)の化合物を、好ましくはメタノール、エタノー
ル、テトラヒドロフラン、エチレングリコール等の有機
溶媒に溶解し、次いで炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム又は水酸化カリウム等の水溶液を加えて、0℃から溶
媒の沸点、好ましくは0℃から50℃で、5分から10
時間、好ましくは30分から2時間撹拌反応させること
により式(1)の化合物を得ることができる。
【0043】また、酸加水分解の場合は、式(Z5)の
化合物を、好ましくは酢酸、蟻酸、ベンゼン、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン等の有機溶媒に溶解
し、次いで塩酸、硫酸、三フッ化ホウ素ジエチルエーテ
ル錯体、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸、p−トルエンスルホン酸等を加えて、0℃から溶
媒の沸点、好ましくは0℃から50℃で、5分から10
時間、好ましくは1時間から5時間撹拌反応させること
により式(1)の化合物を得ることができる。
【0044】更に、P1がベンジル基の場合、除去は水
素による加水素分解によっても行うことができる。更に
また、P1がシリル原子を含む基の場合、脱保護はテト
ラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド、ピリジニウム
フルオリド等のフッ素アニオンを発生させる試薬によっ
ても行うことができる。
【0045】式(2)の化合物の製造方法 先ず、以下の式(Z6):
【0046】
【化13】
【0047】で表されるグリコール酸の水酸基に保護基
を導入し、以下の式(Z7):
【0048】
【化14】
【0049】[式(Z7)中、P2は水酸基の保護基で
ある]で表される構造を有する化合物を得る。P2で表
される水酸基の保護基は、公知の保護基でよく、例え
ば、アセチル基、ホルミル基、エトキシカルボニル基、
tert−ブチル基、ベンジル基、p−メトキシベンジ
ル基、テトラヒドロピラン−2−イル基等を挙げること
ができる。水酸基の保護基の導入は、既知の方法を用い
て行うことができる。例えば、アセチル基を導入する場
合、反応は、還流下、0℃から150℃、好ましくは3
0℃から100℃で、10分から10時間、好ましくは
30分から3時間行う。
【0050】次いで、式(Z7)の化合物に、塩化チオ
ニル等のハロゲン化チオニルを加えて還流を行い、以下
の式(Z8):
【0051】
【化15】
【0052】[式(Z8)中、X4は、Cl又はBrか
ら選択されるハロゲン原子であり、そしてP2は先に定
義した通りである]で表される構造を有する化合物を得
る。
【0053】還流は、好ましくは、1時間から3時間行
う。次いで、式(Z8)の化合物の濃縮残渣を有機溶媒
に溶解し、塩基の存在下、以下の式(Z9):
【0054】
【化16】
【0055】[式(Z9)中、X1およびX2は先に定義
した通りである]で表される構造を有する化合物と反応
させて、以下の式(Z10):
【0056】
【化17】
【0057】[式(Z10)中、X1、X2およびP2
先に定義した通りである]で表される構造を有する化合
物を得る。式(Z10)の化合物の合成のための有機溶
媒としては、例えば、アセトン、アセトニトリル、ヘキ
サン、ペンタン、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチ
ル、ジグリム、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド等、又はこれらの混合溶媒を用
いることができる。塩基としては、例えば、炭酸水素ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウ
ム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、
トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、リチウ
ムジイソプロピルアミド等を用いることができる。
【0058】反応は、0℃から溶媒の沸点の温度、好ま
しくは室温から120℃で、10分から10時間、好ま
しくは30分から2時間行う。次いで、式(Z10)の
化合物に、以下の式(Z11):
【0059】
【化18】
【0060】[式(Z11)中、X5はCl、Br又は
Iから選択されるハロゲン原子である]で表される構造
を有する化合物を、有機溶媒中、水素化ナトリウム、ナ
トリウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラー
ト等の縮合剤の存在下で反応させ、以下の式(Z1
2):
【0061】
【化19】
【0062】[式(Z12)中、X1、X2およびP
2は、先に定義した通りである]で表される構造を有す
る化合物を合成する。有機溶媒としては、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセト
ニトリル、ジメチルスルホキシド等を用いることができ
る。
【0063】反応は、0℃から溶媒の沸点の温度、好ま
しくは室温から150℃で、10分から15時間、好ま
しくは30分から5時間行う。次に、式(Z12)の化
合物からP2で表される水酸基の保護基を除去すること
により、以下の式(Z13):
【0064】
【化20】
【0065】[式(Z13)中、X1およびX2は、先に
定義した通りである]で表される構造を有する化合物を
得る。水酸基の保護基の除去は、アルカリ加水分解、酸
加水分解等の公知の方法で行うことができる。
【0066】すなわち、アルカリ加水分解の場合は、式
(Z12)の化合物を、好ましくはメタノール、エタノ
ール、テトラヒドロフラン、エチレングリコール等の有
機溶媒に溶解し、次いで炭酸水素ナトリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウム又は水酸化カリウム等の水溶液を加えて、0℃から
溶媒の沸点の温度、好ましくは0℃から室温で、5分か
ら10時間、好ましくは1時間から2時間撹拌反応させ
ることにより式(Z13)の化合物を得ることができ
る。
【0067】また、酸加水分解の場合は、式(Z12)
の化合物を、好ましくは酢酸、蟻酸、ベンゼン、ジクロ
ロメタン、1,2−ジクロロエタン等の有機溶媒に溶解
し、次いで塩酸、硫酸、三フッ化ホウ素ジエチルエーテ
ル錯体、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸、p−トルエンスルホン酸等を加えて、0℃から溶
媒の沸点の温度、好ましくは0℃から50℃で、5分か
ら10時間、好ましくは1時間から5時間撹拌反応させ
ることにより式(Z13)の化合物を得ることができ
る。
【0068】更に、P2がベンジル基の場合、除去は水
素による加水素分解によっても行うことができる。次
に、式(Z13)の化合物に塩化チオニル等のハロゲン
化チオニルを加えて還流を行い、以下の式(Z14):
【0069】
【化21】
【0070】[式(Z14)中、X6は、Cl又はBr
から選択されるハロゲン原子であり、そしてX1および
2は、先に定義した通りである]で表される構造を有
する化合物を得る。
【0071】還流は、好ましくは30分から2時間行
う。次に、式(Z14)の化合物に、有機溶媒中、塩基
の存在下、以下の式(Z15):
【0072】
【化22】
【0073】[式(Z15)中、P3は、水素原子又は
カルボキシル基の保護基であり;そしてmは、先に定義
した通りである]で表される構造を有する化合物を反応
させて、以下の式(Z16):
【0074】
【化23】
【0075】[式(Z16)中、X1、X2、P3および
mは、先に定義した通りである]で表される構造を有す
る化合物を合成する。反応は、還流下、0℃から溶媒の
沸点の温度、好ましくは10℃から100℃で、5分か
ら10時間、好ましくは30分から2時間行う。
【0076】式(Z16)の化合物の合成のための溶媒
としては、例えば、メタノール、エタノール、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、アセ
トニトリル、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド及び水等を用いることができる。塩基
としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナト
リウムエチラート等が挙げられる。
【0077】さらに、式(Z16)の化合物でP3がカ
ルボキシル基の保護基の場合、P3を除去することによ
り、式(2)の化合物を得ることができる。カルボキシ
ル基の保護基の除去は、先に式(1)の化合物の合成に
関して記載したように、アルカリ加水分解、酸加水分解
等の公知の方法で行うことができる。
【0078】上述したような製造方法によって得られた
式(1)又は式(2)の化合物を、必要に応じシリカゲ
ルクロマトグラフィー又は再結晶操作等を行うことによ
り、さらに高純度の精製品とすることができる。
【0079】以下、本発明の抗原、抗体の作製、及び免
疫化学的測定法について説明する。尚、これらの調製は
公知の方法、例えば続生化学実験講座、免疫生化学研究
法(日本生化学会編)等に記載の方法に従って行うこと
ができる。プレチラクロールハプテンと高分子化合物との結合体の
作製 上述のように合成されたプレチラクロールハプテンを適
当な高分子化合物に結合させてから免疫用抗原若しくは
固相化用抗原として使用する。
【0080】好ましい高分子化合物の例としては、スカ
シガイへモシアニン(以下、「KLH」と言う)、卵白
アルブミン(以下、「OVA」と言う)、ウシ血清アル
ブミン(以下、「BSA」と言う)、ウサギ血清アルブ
ミン(以下、「RSA」と言う)などがある。KLH及
びBSAが好ましい。
【0081】プレチラクロールハプテンと高分子化合物
との結合は、例えば、活性化エステル法(A.E.KA
RU et al.:J.Agric.Food Ch
em.42 301−309(1994))、又は混合
酸無水物法(B.F.Erlanger et a
l.:J.Biol.Chem.234 1090‐1
094(1954))等の公知の方法によって行うこと
ができる。
【0082】活性化エステル法は、一般に以下のように
行うことができる。まず、ハプテン化合物を有機溶媒に
溶解し、カップリング剤の存在下にてN−ヒドロキシこ
はく酸イミドと反応させ、N−ヒドロキシこはく酸イミ
ド活性化エステルを生成させる。
【0083】カップリング剤としては、縮合反応に慣用
されている通常のカップリング剤を使用でき、例えば、
ジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダ
ゾール、水溶性カルボジイミド等が含まれる。有機溶媒
としては、例えば、ジメチルスルホキシド(以下、「D
MSO」と言う)、N,N−ジメチルホルムアミド(以
下、「DMF」と言う)、ジオキサン等が使用できる。
反応に使用するハプテン化合物とN−ヒドロキシこはく
酸イミドのモル比は好ましくは1:10から10:1、
より好ましくは1:1から1:10、最も好ましくは
1:1である。反応温度は、0℃から100℃、好まし
くは5℃から50℃、より好ましくは22℃から27℃
で、反応時間は5分から24時間、好ましくは30分か
ら6時間、より好ましくは1時間から2時間である。
【0084】カップリング反応後、反応液を高分子化合
物を溶解した溶液に加え反応させると、例えば高分子化
合物が遊離のアミノ基を有する場合、当該アミノ基とハ
プテン化合物のカルボキシル基の間に酸アミド結合が生
成される。反応温度は、0℃から60℃、好ましくは5
℃から40℃、反応時間は5分から24時間、好ましく
は1時間から16時間である。反応物を、透析、脱塩カ
ラム等によって精製して、プレチラクロールハプテンと
高分子化合物との結合体を得ることができる。
【0085】一方、混合酸無水物法において用いられる
混合酸無水物は、カルボン酸とハロ蟻酸エステルとの反
応により得られ、これを高分子化合物と反応させること
により目的とするハプテン−高分子化合物結合体が製造
される。この反応は塩基性化合物の存在下に行われる。
塩基性化合物としては、例えば、トリブチルアミン、ト
リエチルアミン、トリメチルアミン、N−メチルモルホ
リン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、DBN、
DBU、DABCO等の有機塩基、炭酸カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等
の無機塩基等が挙げられる。該反応は、通常マイナス2
0℃から150℃、好ましくは0℃から100℃におい
て行われ、反応時間は5分から10時間、好ましくは5
分から2時間である。得られた混合酸無水物と高分子化
合物との反応は、通常マイナス20℃から100℃、好
ましくは0℃から50℃において行われ、反応時間は5
分から10時間、好ましくは5分から5時間である。混
合酸無水物法は一般に溶媒中で行われる。溶媒として
は、混合酸無水物法に慣用されているいずれの溶媒も使
用可能であり、具体的にはジオキサン、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテ
ル類、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン
等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル等
のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非
プロトン性極性溶媒等が挙げられる。混合酸無水物法に
おいて使用されるハロ蟻酸エステルとしては、例えばク
ロロ蟻酸メチル、ブロモ蟻酸メチル、クロロ蟻酸エチ
ル、ブロモ蟻酸エチル、クロロ蟻酸イソブチル等が挙げ
られる。当該方法におけるハプテンとハロ蟻酸エステル
と高分子化合物の使用割合は、広い範囲から適宜選択さ
れ得る。
【0086】また、上記と同様の方法により、酵素等の
標識物質をプレチラクロールハプテンに結合させたもの
を、免疫学的測定方法において使用することができる。
標識物質としては、西洋わさびペルオキシダーゼ(以下
「HRP」と言う)、アルカリフォスファターゼ等の酵
素、フルオレセインイソシアネート、ローダミン等の蛍
光物質、32P、125I等の放射性物質、化学発光物質な
どがある。ポリクローナル抗体の作製 プレチラクロールハプテンと高分子化合物との結合体を
使用して、慣用化された方法により本発明のポリクロー
ナル抗体を作製することができる。例えば、プレチラク
ロールハプテン/BSA結合体をリン酸ナトリウム緩衝
液(以下、「PBS」と言う)に溶解し、フロイント完
全アジュバント又は不完全アジュバント、あるいはミョ
ウバン等の補助剤と混合したものを、免疫用抗原として
動物に免疫することによって得ることができる。免疫さ
れる動物としては当該分野で常用されるものをいずれも
使用できるが、例えば、マウス、ラット、ウサギ、ヤ
ギ、ウマ等を挙げることができる。
【0087】免疫の際の投与法は、皮下注射、腹腔内注
射、静脈内注射、皮内注射、筋肉内注射のいずれでもよ
いが、皮下注射又は腹腔内注射が好ましい。免疫は1回
又は適当な間隔で、好ましくは1週間ないし5週間の問
隔で複数回行うことができる。
【0088】免疫した動物から血液を採取し、そこから
分離した血清を用い、プレチラクロールと反応するポリ
クローナル抗体の存在を評価することができる。本発明
においてプレチラクロールハプテンと高分子化合物との
結合体を免疫用抗原として得られた抗血清は、後述する
間接競合阻害ELISA法において少なくとも約100
ng/mlの濃度でプレチラクロールと反応できる(実
施例5、図1)。モノクローナル抗体の作製 プレチラクロールハプテンと高分子化合物との結合体を
使用して、公知の方法により本発明のモノクローナル抗
体を作製することができる。
【0089】モノクローナル抗体の製造にあたっては、
少なくとも下記のような作業工程が必要である。 (a)免疫用抗原として使用するプレチラクロールハプ
テンと高分子化合物との結合体の作製 (b)動物への免疫 (c)血液の採取、アッセイ、及び抗体産生細胞の調製 (d)ミエローマ細胞の調製 (e)抗体産生細胞とミエローマ細胞との細胞融合とハ
イブリドーマの選択的培養 (f)目的とする抗体を産生するハイブリドーマのスク
リーニングと細胞クローニング (g)ハイブリドーマの培養又は動物へのハイブリドー
マの移植によるモノクローナル抗体の調製 (h)調製されたモノクローナル抗体の反応性の測定等 モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを作製す
るための常法は、例えば、ハイブリドーマ テクニック
ス(Hybridoma Techniques),コ
ールド スプリング ハーバー ラボラトリーズ(Co
ld Spring Harbor Laborato
ry,1980年版)、細胞組織化学(山下修二ら、日
本組織細胞化学会編;学際企画、1986年)に記載さ
れている。
【0090】以下、本発明のプレチラクロールに対する
モノクローナル抗体の作製方法を説明するが、これに制
限されないことは当業者によって明らかであろう。
(a)−(b)の工程は、ポリクローナル抗体に関して
記述した方法とほぼ同様の方法によって行うことができ
る。
【0091】(c)の工程における抗体産生細胞はリン
パ球であり、これは一般には脾臓、胸腺、リンパ節、末
梢血液又はこれらの組み合わせから得ることができるが
脾細胞が最も一般的に用いられる。従って、最終免疫
後、抗体産生が確認されたマウスより抗体産生細胞が存
在する部位、例えば脾臓を摘出し、脾細胞を調製する。
【0092】(d)の工程に用いることのできるミエロ
ーマ細胞としては、例えば、Balb/cマウス由来骨
髄腫細胞株のP3/X63−Ag8(X63)(Nat
ure,256,495−497(1975))、P3
/X63−Ag8.U1(P3U1)(Current
Topics.in Microbiologyan
d Immunology,81, 1−7(198
7))、P3/NSI−1−Ag 4−1(NS−1)
(Eur.J.Immunol.,6,511−519
(1976))、Sp2/0−Ag14(Sp2/0)
(Nature, 276,269−270(197
8))、FO(J.Immuno.Meth.,35,
1−21(1980))、MPC−11、X63.6
53、S194等の骨髄腫株化細胞、あるいはラット由
来の210.RCY3.Ag 1.2.3.(Y3)
(Nature, 277,131−133,(197
9))等を使用できる。
【0093】上述したミエローマ細胞をウシ胎児血清を
含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)又はイス
コフ改変ダルベッコ培地(IMDM)で継代培養し、融
合当日に約3×103以上の細胞数を確保する。
【0094】(e)の工程の細胞融合は公知の方法、例
えばミルスタイン(Milstein)らの方法(Me
thods in Enzymology,73,3
(1981))等に準じて行うことができる。現在最も
一般的に行われているのはポリエチレングリコール(P
EG)を用いる方法である。PEG法については、例え
ば、細胞組織化学、山下修二ら(上述)に記載されてい
る。別の融合方法としては、電気処理(電気融合)によ
る方法を採用することもできる(大河内悦子ら、実験医
学 5.1315−19、1987)。その他の方法を
適宜採用することもできる。また、細胞の使用比率も公
知の方法と同様でよく、例えばミエローマ細胞に対して
脾細胞を3倍から10倍程度用いればよい。
【0095】脾細胞とミエローマ細胞とが融合し、抗体
分泌能及び増殖能を獲得したハイブリドーマ群の選択
は、例えば、ミエローマ細胞株としてヒポキサンチング
アニンホスホリボシルトランスフェラーゼ欠損株を使用
した場合、例えば上述のDMEMやIMDMにヒポキサ
ンチン・アミノプテリン・チミジンを添加して調製した
HAT培地の使用により行うことができる。
【0096】(f)の工程では、選択されたハイブリド
ーマ群を含む培養上清の一部をとり、例えば後述するE
LISA法により、プレチラクロールに対する抗体活性
を測定する。
【0097】さらに、測定によりプレチラクロールに反
応する抗体を産生することが判明したハイブリドーマの
細胞クローニングを行う。この細胞クローニング法とし
ては、限界希釈により1ウェルに1個のハイブリドーマ
が含まれるように希釈する方法「限界希釈法」;軟寒天
培地上に撒きコロニーをとる方法;マイクロマニピュレ
ーターによって1個の細胞を取り出す方法;セルソータ
ーによって1個の細胞を分離する「ソータークローン
法」等が挙げられる。限界希釈法が簡単であり、よく用
いられる。
【0098】抗体価の認められたウェルについて、例え
ば限界希釈法によりクローニングを1−4回繰り返して
安定して抗体価の得られたものを、抗プレチラクロール
モノクローナル抗体産生ハイブリドーマ株として選択す
る。ハイブリドーマを培養する培地としては、例えば、
ウシ胎児血清(FCS)を含むDMEM又はIMDM等
が用いられる。ハイブリドーマの培養は、例えば二酸化
炭素濃度5−7%程度及び37℃(100%湿度の恒温
器中)で培養するのが好ましい。
【0099】(g)の工程で抗体を調製するための大量
培養は、フォローファイバー型の培養装置等によって行
われる。又は、同系統のマウス(例えば、上述のBal
b/c)あるいはNu/Nuマウスの腹腔内でハイブリ
ドーマを増殖させ、腹水液より抗体を調製することも可
能である。
【0100】これらにより得られた培養上清液あるいは
腹水液を抗プレチラクロールモノクローナル抗体として
使用することできるが、さらに透析、硫酸アンモニウム
による塩析、ゲル濾過、凍結乾燥等を行い、抗体画分を
集め精製することにより抗プレチラクロールモノクロー
ナル抗体を得ることができる。さらに、精製が必要な場
合には、イオン交換カラムクロマトグラフィー、アフィ
ニティークロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフ
ィー(HPLC)などの慣用されている方法を組合わせ
ることにより実施できる。
【0101】以上のようにして得られた抗プレチラクロ
ールモノクローナル抗体は、例えば後述するELISA
法などの公知の方法を使用して、サブクラス、抗体価等
を決定することができる。抗体によるプレチラクロールの測定 本発明で使用する抗体によるプレチラクロールの測定法
としては、放射性同位元素免疫測定法(RIA法)、E
LISA法(Engvall,E.,Methods
in Enzymol.,70,419−439(19
80))、蛍光抗体法、プラーク法、スポット法、凝集
法、オクタロニー(Ouchterlony)等の一般
に抗原の検出に使用されている種々の方法(「ハイブリ
ドーマ法とモノクローナル抗体」、株式会社R&Dプラ
ニング発行、第30頁−第53頁、昭和57年3月5
日)が挙げられる。感度、簡便性等の観点からELIS
A法が汎用されている。
【0102】プレチラクロールの測定は、各種ELIS
A法のうち例えば間接競合阻害ELISA法により、以
下のような手順により行うことができる。 (a)まず、固相化用抗原であるプレチラクロールハプ
テンと高分子化合物との結合体を担体に固相化する。
【0103】(b)固相化用抗原が吸着していない固相
表面を抗原と無関係な、例えばタンパク質によりブロッ
キングする。 (c)これに各種濃度のプレチラクロールを含む試料及
び抗体を加え、該抗体を前記固相化抗原及びプレチラク
ロールに競合的に反応させて、固相化抗原−抗体複合体
及び、プレチラクロール−抗体複合体を生成させる。
【0104】(d)固相化抗原−抗体複合体の量を測定
することにより、予め作成した検量線から試料中のプレ
チラクロールの量を決定することができる。(a)工程
において、固相化用抗原を固相化する担体としては、特
別な制限はなく、ELISA法において常用されるもの
をいずれも使用することができる。例えば、ポリスチレ
ン製の96ウェルのマイクロタイタープレートが挙げら
れる。
【0105】固相化用抗原を担体に固相化させるには、
例えば、固相化用抗原を含む緩衝液を担体上に載せ、イ
ンキュベーションすればよい。緩衝液としては公知のも
のが使用でき、例えば、リン酸緩衝液を挙げることがで
きる。緩衝液中の抗原の濃度は広い範囲から選択できる
が、通常0.01μg/mlから100μg/ml程
度、好ましくは0.05μg/mlから5μg/mlが
適している。また、担体として96ウェルのマイクロタ
イタープレートを使用する場合には、300μl/ウェ
ル以下で20μl/ウェルから150μl/ウェル程度
が望ましい。更に、インキュベーションの条件にも特に
制限はないが、通常4℃程度で一晩インキュベーション
が適している。
【0106】なお、担体に固相化させる抗原としては、
抗体を作製したプレチラクロールハプテンと高分子化合
物との結合体自体のみならず、式(1)又は(2)で表
される他のハプテンと高分子化合物との結合体を固相化
抗原として使用することも可能である。例えば、式
(1)においてR1、R2又はnが抗体作製用と相違する
化合物を、あるいは、式(2)においてX1、X2又はm
が抗体作製用と相違する化合物を、固相化抗原として使
用することもできる。さらに、式(1)および(2)に
含まれない他のプレチラクロール類似化合物を固相化抗
原として使用することも可能である。
【0107】(b)工程のブロッキングは、抗原(プレ
チラクロールハプテンと高分子化合物との結合体)を固
相化した担体において、プレチラクロールハプテン部分
以外に後で添加する抗体が吸着され得る部分が存在する
場合があり、もっぱらそれを防ぐ目的で行われる。ブロ
ッキング剤として、例えば、BSAやスキムミルク溶液
を使用できる。あるいは、ブロックエース(「Bloc
k‐Ace」、大日本製薬社製、コードNo.UK−2
5B)等のブロッキング剤として市販されているものを
使用することもできる。具体的には、限定されるわけで
はないが、例えば抗原を固相化した部分にブロッキング
剤を含む緩衝液(例えば、1%BSAを含むPBS溶
液)を適量加え、約4℃で、一晩インキュベーションし
た後、洗浄液で洗浄することにより行われる。洗浄液と
しては特に制限はないが、例えば、150mM NaC
lを添加した85mM ホウ酸緩衝液を用いることがで
きる。
【0108】次いで(c)工程において、プレチラクロ
ールを含む試料と抗体を固相化抗原と接触させ、抗体を
固相化抗原及びプレチラクロールと反応させることによ
り、固相化抗原−抗体複合体及びプレチラクロール−抗
体複合体が生成する。
【0109】この際、抗体としては、第一抗体として本
願発明のプレチラクロールに対する抗体を加え、更に第
二抗体として標識酵素を結合した第一抗体に対する抗体
を順次加えて反応させる。
【0110】第一抗体は緩衝液に溶解して添加する。限
定されるわけではないが、反応は、10℃から40℃、
好ましくは25℃から37℃で約1時間行えばよい。反
応終了後、緩衝液で担体を洗浄し、固相化抗原に結合し
なかった第一抗体を除去する。洗浄液としては、例え
ば、150mM NaClを添加した85mM ホウ酸
緩衝液を用いることができる。
【0111】次いで第二抗体を添加する。例えば第一抗
体としてマウスモノクローナル抗体を用いる場合、酵素
(例えば、ペルオキシダーゼ又はアルカリホスファター
ゼ等)を結合した抗マウス−ヤギ抗体を用いるのが適当
である。担体に結合した第一抗体に約500倍から10
000倍、好ましくは最終吸光度が4以下、より好まし
くは0.5−3.0となるように希釈した第二抗体を反
応させるのが望ましい。希釈には緩衝液を用いる。限定
されるわけではないが、反応は室温で約1時間行い、反
応後、緩衝液で洗浄する。以上の反応により、第二抗体
が第一抗体に結合する。また、標識した第一抗体を用い
てもよく、その場合、第二抗体は不要である。
【0112】次いで(d)工程において担体に結合した
第二抗体の標識物質と反応する発色基質溶液を加え、吸
光度を測定することによって検量線からプレチラクロー
ルの量を算出することができる。
【0113】第二抗体に結合する酵素としてペルオキシ
ダーゼを使用する場合には、例えば、過酸化水素、並び
に3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン又はo
−フェニレンジアミン(以下、「OPD」と言う)を含
む発色基質溶液を使用することができる。限定されるわ
けではないが、発色基質溶液を加え室温で約10分間反
応させた後、1Nの硫酸を加えることにより酵素反応を
停止させる。3,3’,5,5’−テトラメチルベンジ
ジンを使用する場合、450nmの吸光度を測定する。
OPDを使用する場合、492nmの吸光度を測定す
る。一方、第二抗体に結合する酵素としてアルカリホス
ファターゼを使用する場合には、例えばp−ニトロフェ
ニルリン酸を基質として発色させ、2NのNaOHを加
えて酵素反応を止め、415nmでの吸光度を測定する
方法が適している。
【0114】プレチラクロールを添加しない反応溶液の
吸光度に対して、それらを添加して抗体と反応させた溶
液の吸光度の減少率を阻害率として計算する。既知の濃
度のプレチラクロールを添加した反応液の阻害率により
予め作成しておいた検量線を用いて、試料中のプレチラ
クロールの濃度を算出できる。
【0115】あるいはプレチラクロールの測定は、例え
ば以下に述べるような本発明のモノクローナル抗体を用
いた直接競合阻害ELISA法によって行うこともでき
る。 (a)まず、本発明のモノクローナル抗体を、担体に固
相化する。
【0116】(b)抗体が固相化されていない担体表面
を抗原と無関係な物質、例えばタンパク質により、ブロ
ッキングする。 (c)上記工程とは別に、各種濃度のプレチラクロール
を含む試料に、プレチラクロールハプテンと酵素を結合
させた酵素結合ハプテンを加えた混合物を調製する。
【0117】(d)上記混合物を上記抗体固相化担体と
反応させる。 (e)固相化抗体−酵素結合ハプテン複合体の量を測定
することにより、あらかじめ作成した検量線から試料中
のプレチラクロールの量を決定する。
【0118】(a)工程においてモノクローナル抗体を
固相化する担体としては、特別な制限はなくELISA
法において常用されるものを用いることができ、例えば
96ウェルのマイクロタイタープレートが挙げられる。
モノクローナル抗体の固相化は、例えばモノクローナル
抗体を含む緩衝液を担体上にのせ、インキュベートする
ことによって行える。緩衝液の組成・濃度は前述の間接
競合阻害ELISA法と同様のものを採用できる。
【0119】(b)工程のブロッキングは、抗体を固相
化した担体において、後に添加する試料中のプレチラク
ロール並びに酵素結合ハプテンが、抗原抗体反応とは無
関係に吸着される部分が存在する場合があるので、それ
を防ぐ目的で行う。ブロッキング剤及びその方法は、前
述の間接競合阻害ELISA法と同様のものを使用でき
る。
【0120】(c)工程において用いる酵素結合ハプテ
ンの調製は、プレチラクロールハプテンを酵素に結合す
る方法であれば特に制限なく、いかなる方法で行っても
よい。例えば、前述した活性化エステル法を採用するこ
とができる。調製した酵素結合ハプテンは、プレチラク
ロールを含む試料と混合する。
【0121】なお、酵素等の標識物質に結合させるハプ
テンとしては、間接競合阻害ELISA法における固相
化抗原の場合と同様に、抗体作製に使用したプレチラク
ロールハプテン自体のみならず、式(1)又は(2)で
表される他のハプテンと高分子化合物との結合体を標識
競合用抗原として使用することも可能である。例えば、
式(1)においてR1、R2又はnが抗体作製用と相違す
る化合物を、あるいは、式(2)においてX1、X2又は
mが抗体作製用と相違する化合物を、標識競合用抗原と
して使用することもできる。さらに、式(1)および
(2)に含まれない他のプレチラクロール類似化合物も
標識競合用抗原として使用可能である。
【0122】(d)工程においてプレチラクロールを含
む試料及び酵素結合ハプテンを抗体固相化担体に接触さ
せ、プレチラクロールと酵素結合ハプテンとの競合阻害
反応により、これらと固相化担体との複合体が生成す
る。プレチラクロールを含む試料は適当な緩衝液で希釈
して使用する。限定されるわけではないが、反応は例え
ば、室温でおよそ1時間行う。反応終了後、緩衝液で担
体を洗浄し、固相化抗体と結合しなかった酵素結合ハプ
テンを除去する。洗浄液は、例えば150mMNaCl
を添加した85mM ホウ酸緩衝液を使用することがで
きる。
【0123】さらに、(e)工程において酵素結合ハプ
テンの酵素に反応する発色基質溶液を前述の間接競合阻
害ELISA法と同様に加え、吸光度を測定することに
より検量線からプレチラクロールの量を算出することが
できる。
【0124】本発明のモノクローナル抗体PRC21−
21は、直接競合阻害ELISA法において約20ng
/mlから62,500ng/ml、好ましくは100
ng/mlから10,000ng/mlの濃度範囲でプ
レチラクロールと反応する(実施例7、図2)。
【0125】さらに、前述したように直接競合阻害EL
ISA法において抗体作製用と異なるハプテンを標識競
合用抗原として使用できる。例えば、本発明のモノクロ
ーナル抗体PRC21−21はプレチラクロールハプテ
ン−1を用いて得られた抗体であるが、標識競合用抗原
としてプレチラクロールハプテン−2を用いた場合、約
20ng/mlから2,000ng/mlの濃度範囲で
プレチラクロールと反応する(実施例8,図3)。この
ように、本発明のモノクローナル抗体は、標識競合用抗
原との組み合わせによって直接競合阻害ELISA法に
おいて固有の反応性を示す。本発明の抗体の交差反応性 上述した直接競合阻害ELISA法又は間接競合阻害法
により、本発明のモノクローナル抗体の交差反応性を調
べることができる。
【0126】例えば、モノクローナル抗体PRC21−
21は、ブタクロールで9%、アラクロールで0.89
%、テニルクロールで0.45%、メトラクロールで
0.72%以下の交差反応性が認められるものの、プレ
チラクロールに対して高い特異性を有する(実施例9、
表4)。以下、実施例によって本発明を具体的に説明す
るが、これらは本発明の技術的範囲を限定するためのも
のではない。当業者は本明細書の記載に基づいて容易に
本発明に修飾、変更を加えることができ、それらは本発
明の技術的範囲に含まれる。
【0127】
【実施例】実施例1 プレチラクロールハプテン−1の
合成
【0128】
【化24】
【0129】プレチラクロールハプテン−1として、3
−[N−(2,6−ジブロモフェニル)−N−(2−プ
ロポキシエチル)カルバモイルメチルチオ]プロピオン
酸(6)を合成した。2−アセトキシ−2’,6’−ジブロモアセトアニリド
(1)の合成 グリコール酸2.3g(30mmol)へ塩化アセチル
4.2g(54mmol)を20−30℃で加え、環流
下に1.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮後、残渣に
塩化チオニル5.2g(44mmol)を加えた。環流
下に2時間撹拌後、濃縮し、2−アセトキシアセチルク
ロリドの粗精製物3.0gを得た。これをアセトン10
0ml中の2,6−ジブロモアニリン5.5g(22m
mol)と炭酸水素ナトリウム2.2g(26mmo
l)の懸濁液に、室温で加え、環流下に1時間撹拌し
た。反応混合物を濃縮し、残渣に100mlの酢酸エチ
ルと50mlの水を加え、分液した。酢酸エチル層を水
洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過、濃縮し
た。残渣の固体をn−ヘキサンで洗浄、乾燥し、4.5
g(収率58%)の(1)を得た。 融点:163−164℃ 2−アセトキシ−2’,6’−ジブロモ−N−(2−プ
ロポキシエチル)アセトアニリド(2)の合成 N,N−ジメチルホルムアミド30ml中の2−アセト
キシ−2’,6’−ジブロモアセトアニリド(1)2.
1g(6.0mmol)の溶液に、60%水素化ナトリ
ウム0.26g(6.6mmol)を室温下に加え、5
0℃で30分間撹拌した。この混合物に2−プロポキシ
エチルクロリド0.95g(7.7mmol)を加え、
120℃で3時間撹拌した。この反応混合物に120m
lの酢酸エチルと50mlの水を加え、分液した。酢酸
エチル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾
過、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(n−
ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、1.6g
(収率62%)の(2)を得た。2’,6’−ジブロモ−2−ヒドロキシ−N−(2−プ
ロポキシエチル)アセトアニリド(3)の合成 エタノール15ml中の2−アセトキシ−2’,6’−
ジブロモ−N−(2−プロポキシエチル)アセトアニリ
ド(2)1.3g(3.0mmol)の溶液に、水10
ml中の水酸化ナトリウム0.6g(15mmol)の
溶液を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下にエタノー
ルを留去し、残渣に水30mlとエーテル30mlを加
えた。分配後、水層を希塩酸で酸性にし、酢酸エチル6
0mlで2回抽出した。酢酸エチル層を水洗し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー( n−ヘキサン:酢酸エチル=
3:1)で精製し1.0g(収率83%)の(3)を得
た。2−クロロ−2’,6’−ジブロモ−N−(2−プロポ
キシエチル)アセトアニリド(4)の合成 2’,6’−ジブロモ−2−ヒドロキシ−N−(2−プ
ロポキシエチル)アセトアニリド(3)1.0g(2.
5mmol)に塩化チオニル0.9g(7.5mmo
l) を加えた。環流下に1時間撹拌後、濃縮した。残
渣をシリカゲルクロマトグラフィー( n−ヘキサン:
酢酸エチル=5:1)で精製し0.8g(収率80%)
の(4)を得た。
【0130】上記プレチラクロールハプテン−1の中間
体(4)の1H−NMRによる物性データ(ケミカルシ
フトδ)を以下に示す。
【0131】
【表1】 表11 H−NMR(CDCl3,400MHz) δ0.80(3H,t,CH3), 1.45(2H,m,CH2), 3.29(2H,t,2H2), 3.67(2H,t,CH2), 3.82(2H,s,CH2), 3.91(2H,t,CH2), 7.14(1H,t,Ar:H ), 7.67(2H,d,2Ar:H)3−[N−(2,6−ジブロモフェニル)−N−(2−
プロポキシエチル)カルバモイルメチルチオ]プロピオ
ン酸エチル(5)の合成 エタノール15ml中の2−クロロ−2’,6’−ジブ
ロモ−N−(2−プロポキシエチル)アセトアニリド
(4)1.0g(2.4mol)、チオグリコール酸エ
チル0.32g(2.4mmol)及び炭酸カリウム
0.36g(2.6mmol)の混合物を環流下に1時
間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に50mlの水
を加え、酢酸エチル60mlで2回抽出した。酢酸エチ
ル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過、
濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン:酢酸エチル=4:1)で精製し、1.0g(収率
83%)の(5)を得た。3−[N−(2,6−ジブロモフェニル)−N−(2−
プロポキシエチル)カルバモイルメチルチオ]プロピオ
ン酸(6)の合成 エタノール10ml中の3−[N−(2,6−ジブロモ
フェニル)−N−(2−プロポキシエチル)カルバモイ
ルメチルチオ]プロピオン酸エチル(5)0.8g
(1.6mmol)の溶液に、水5ml中の水酸化ナト
リウム0.3g(8mmol)の溶液を加え、室温で1
時間撹拌した。減圧下にエタノールを留去し、残渣を希
塩酸で酸性にし、次いで酢酸エチル60mlで2回抽出
した。酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー( n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し
0.40g(収率53%)の(6)を得た。
【0132】上記プレチラクロールハプテン−1(6)
1H−NMRによる物性データ(ケミカルシフトδ)
を以下に示す。
【0133】
【表2】 表21 H−NMR(DMSO−D6,400MHz) δ0.74(3H,t,CH3), 1.36(2H,m,CH2), 2.45(2H,t,CH2), 2.68(2H,t,CH2), 3.04(2H,s,2H2), 3.20(2H,t,CH2), 3.54(2H,t,CH2), 3.74(2H,m,CH2), 7.29(1H,m,Ar:H),7.81(2H,m,2Ar:H), 12.27(1H,br,COOH)実施例2 プレチラクロールハプテン−2の合成
【0134】
【化25】
【0135】プレチラクロールハプテン−2として
2’,6’−ジエチル−N−(2−プロポキシエチル)
アジピンアニリド酸(9)を合成した。2’,6’−ジエチルアジピンアニリド酸エチル(7)
の合成 クロロホルム5ml中のアジピン酸モノエチルエステル
1.7g(10mmol)の溶液に、塩化チオニル2.
0g(15ml)を室温下に加えた。この混合物を環流
下に3時間撹拌し、反応混合物を濃縮した。残渣をアセ
トン30ml中の2,6−ジエチルアニリン1.5g
(10mmol)と炭酸水素ナトリウム0.92g(1
1mmol)の懸濁液に室温下に加え、1時間環流させ
た。反応混合物を濃縮し、残渣に50mlの水を加え
た。次いで、酢酸エチル60mlで2回抽出した。酢酸
エチル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾
過、濃縮した。残渣の固体をn−ヘキサンで洗浄、乾燥
し、2.0g(収率65%)の(7)を得た。 融点:107−109℃2’,6’−ジエチル−N−(2−プロポキシエチル)
アジピンアニリド酸エチル(8)の合成 N,N−ジメチルホルムアミド25ml中の2’,6’
−ジエチルアジピンアニリド酸エチル(7)1.9g
(6.2mmol)の溶液に、60%水素化ナトリウム
0.27g(6.8mmol)を室温下に加え、50℃
で30分間撹拌した。この混合物に2−プロポキシエチ
ルクロリド0.91g(7.4mmol)を加え、14
0℃で4時間撹拌した。この反応混合物に120mlの
酢酸エチルと50mlの水を加え、分液した。酢酸エチ
ル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過、
濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン:酢酸エチル=3:1)で精製し、1.5g(収率
63%)の(8)を得た。2’,6’−ジエチル−N−(2−プロポキシエチル)
アジピンアニリド酸(9)の合成 メタノール10ml中の2’,6’−ジエチル−N−
(2−プロポキシエチル)アジピンアニリド酸エチル
(8)1.2g(3.0mmol)の溶液に、水10m
l中の水酸化ナトリウム0.6g(15mmol)の溶
液を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下にメタノール
を留去し、残渣を希塩酸で酸性にし、酢酸エチル60m
lで2回抽出した。酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー( n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)で精製し0.70g(収率64%)の(9)を得
た。
【0136】上記プレチラクロールハプテン−2(9)
1H−NMRによる物性データ(ケミカルシフトδ)
を以下に示す。
【0137】
【表3】 表31 H−NMR(DMSO−D6,400MHz) δ0.79(3H,t,CH3), 1.18(6H,t,2CH3), 1.4 (6H,m,3CH2), 1.75(2H,t,CH2), 2.08(2H,t,CH2), 2.48(4H,m,2CH2), 3.24(2H,t,CH2), 3.44(2H,t,CH2), 3.60(2H,t,CH2), 7.23(2H,d,Ar:H), 7.33(1H,m,Ar:H ),11.96(1H,s,COOH)実施例3 プレチラクロールハプテンと高分子化合物と
の結合体の作製 免疫原およびスクリーニング用抗原としてプレチラクロ
ールハプテンとKLH若しくはBSAとの結合体を活性
化エステル法を用いて作製した。
【0138】先ず、実施例1で作製したプレチラクロー
ルハプテン−1の3.64μmolをDMSO 50μ
lに溶解した。次に、184mg/mlのN−ヒドロキ
シこはく酸イミドのDMSO溶液10μlと53mg/
mlの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド塩酸塩のDMSO溶液を20μl添
加した。DMSO 50μlを加えた後、遮光下、室温
で90分間静置し活性化させた。
【0139】一方、KLH及びBSAを各々10mg秤
量し、85mM ホウ酸緩衝液(pH8.0)500μ
lに添加溶解した。これを上記の反応液と混合し、遮光
下、室温で90分間放置することにより結合反応を行っ
た。
【0140】最後に反応試薬除去のため、遮光、4℃の
条件下で1晩、2Lのリン酸緩衝液(以下、「PBS」
と言う)で2回透析を行い、プレチラクロールハプテン
−1とKLHとの結合体(以下、「プレチラクロールハ
プテン−1/KLH」と言う)、及びプレチラクロール
ハプテン−1とBSAとの結合体(以下、「プレチラク
ロールハプテン−1/BSA」と言う)を各々作製し
た。実施例4 免疫感作 免疫にはBalb/cマウス(日本SLC社より購入)
を用いた。実施例3で調製した免疫用抗原(プレチラク
ロールハプテン−1/KLH)をマウス1匹あたり10
0μg/50μlとなるようにPBSで希釈した。さら
に50μlのフロイント完全アジュバントを添加混合し
た後、マウスの腹腔内に接種した。その1ヶ月後に、マ
ウス1匹あたり25μg/50μlPBSの免疫用抗原
(プレチラクロールハプテン−1/KLH)を等量の不
完全アジュバントと混合し、追加免疫した。さらにその
1週間後にマウス尾静脈から採血した血液を37℃で3
0分インキュベーションした後、4℃で1晩静置した。
5000rpmで10分間遠心分離を行い、上清を採取
し、これを抗血清とした。実施例5 抗血清のプレチラクロールに対する反応性 実施例3で調製したスクリーニング用抗原(プレチラク
ロールハプテン−1/BSA)を用いた間接競合ELI
SA法により、実施例4で調製した抗血清のプレチラク
ロールに対する反応性を調べた。
【0141】まず、実施例3で調製したスクリーニング
用抗原(プレチラクロールハプテン−1/BSA)を4
μg/mlとなるようにPBSで希釈した。これを96
ウェルのELISA用プレートに100μl/ウェルと
なるように添加し、4℃で1晩静置することにより固相
化した。次に溶液を廃棄し、1%BSAを含んだPBS
溶液を300μl/ウェル添加して4℃で1晩静置する
ことによりブロッキングを行った。
【0142】このウェルを洗浄液(150mM NaC
lを含む85mMホウ酸緩衝液)で1回洗浄した。次い
で、少量のメタノールに溶解しPBSで任意の濃度にな
るように希釈したプレチラクロール溶液50μlと0.
3%BSAを含むPBSで希釈した抗体溶液50μlを
混合、添加し、1時間常温で反応を行った。洗浄液で3
回洗浄した後、1μg/mlのペルオキシダーゼ結合抗
マウスIgG抗体(キルケガードアンドペリー社製)を
100μl/ウェルで添加した。常温でさらに1時間反
応を行った。3回洗浄した後、100μlのペルオキシ
ダーゼ基質溶液(100μg/ml の3,3’,5,
5’−テトラメチルベンチジン並びに0.006%過酸
化水素を含む0.1M酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.
5))で10分間発色させた。次いで、100μlの1
N硫酸で反応を停止した。この溶液の450nmの吸光
度を分光光度計で測定した。
【0143】結果を図1に示す。いずれのマウスも10
0ng/ml以上の濃度のプレチラクロールに対して反
応した。実施例6 ハイブリドーマの作製 実施例5で抗血清の力価を測定したマウスについて、ポ
リエチレングリコール法を用いて細胞融合を行った。
【0144】マウス1匹あたり25μg/100μl
PBSの免疫用抗原(プレチラクロールハプテン−1/
KLH)を実施例4で示したとおりにマウス腹腔内に投
与した。3日後、抗プレチラクロール抗体を産生するマ
ウスの脾臓とマウスミエローマ細胞(P3−X63−A
g8.653)とを用い山下らの方法(組織細胞化学:
日本組織細胞学会編:学際企画、1986年)に従い、
ポリエチレングリコール法により細胞融合操作を行っ
た。これらを96ウェルマイクロプレートに総細胞数が
2×107となるように分注し、HAT及び10%BS
Aを含んだダルベッコ培地中で選択培養した。培養後、
細胞培養液を用いて実施例5と同様の間接競合阻害EL
ISA法で、プレチラクロールに対する反応性を指標に
ハイブリドーマ細胞の選抜操作を行った。
【0145】次に選抜された細胞について、限界希釈法
により細胞のクローニングを実施した。3日後に培養液
を半量交換し、ハイブリドーマ細胞がコロニーを形成す
るまで培養を続けた。
【0146】以上の操作により、プレチラクロールに反
応性を示すモノクローナル抗体を産生するハイブリドー
マ細胞を数株分離した。そのうちのPRC21−21を
平成11年3月9日に寄託番号FERM P−1728
9で工業技術院生命工学工業技術研究所(〒305−0
046 茨城県つくば市東1丁目1番3号)に寄託し
た。実施例7 直接競合阻害ELISA法によるプレチラク
ロールの測定 実施例6で得られたハイブリドーマ細胞PRC21−2
1をマウスの腹腔に移植し、10日ないし15日経過後
の腹水を採取し、硫安分画法、さらにプロテインAカラ
ム(アマルシャム社製)を用いて抗体を精製した。この
操作によって抗プレチラクロール抗体PRC21−21
を得た(以後、モノクローナル抗体はこれを産生するモ
ノクローナル抗体産生細胞と同一の名称を用いる)。
【0147】モノクローナル抗体PRC21−21を用
い、以下のように直接競合阻害ELISA法によりプレ
チラクロールを測定した。先ず、直接競合阻害ELIS
A法で用いるプレチラクロールハプテン−1とHRPと
の結合体(以下、「プレチラクロールハプテン−1/H
RP」と言う)を、実施例3と同様に活性化エステル法
により作製した。
【0148】精製したモノクローナル抗体PRC21−
21を5μg/mlとなるようにPBSで希釈した。次
いで、96ウェルマイクロプレートに100μlずつ添
加し、4℃で1晩静置することにより固相化した。抗体
結合後、1%BSAを含んだPBS溶液を、300μl
/ウェル添加することによりブロッキングを行った。こ
こに、任意の濃度に希釈したプレチラクロールと0.2
5μg/mlのプレチラクロールハプテン−1/HRP
を含む0.3%BSA含有PBS溶液とを各々50μl
ずつ添加した。1時間室温で反応させた。反応後、実施
例5と同様の方法で発色させ、450nmの吸光度を測
定した。
【0149】その結果を図2に示す。モノクローナル抗
体PRC21−21は20ng/mlないし62,50
0ng/mlの範囲でプレチラクロールを測定できた。実施例8 ヘテロロガスなハプテンを用いた直接競合阻
害ELISA法におけるモノクローナル抗体PRC21
−21のプレチラクロールに対する反応性 モノクローナル抗体PRC21−21について、直接競
合阻害ELISA法に用いるHRP結合ハプテンを代え
て、プレチラクロールに対する反応性の変化を調べた。
具体的には、HRP結合ハプテンとしてプレチラクロー
ルハプテン−1/HRPの代わりにレチラクロールハプ
テン−2/HRPを用いた他は実施例7と同様に行っ
た。ただし、固相化抗体量は5μg/ml、プレチラク
ロールハプテン−2/HRP添加量は1μg/mlとし
た。
【0150】その結果を図3に示す。HRP結合ハプテ
ンの種類によりモノクローナル抗体のプレチラクロール
に対する反応性が変化した。具体的には、本実施例では
モノクローナル抗体PRC21−21のプレチラクロー
ルに対する測定範囲は20ng/mlないし2,000
ng/mlであった。実施例9 モノクローナル抗体PRC21−21の交差
反応性 実施例8のヘテロロガスな系の直接競合阻害ELISA
法において、プレチラクロールに類似した構造を持つ4
種の化合物(農薬)について交差反応性を調べた。
【0151】その結果を表4に示した。
【0152】
【表4】
【0153】表4に示すように、モノクローナル抗体P
RC21−21は、ブタクロールで9%、アラクロール
で0.89%、テニルクロールで0.45%、メトラク
ロールで0.72%以下の交差反応性が認められたもの
の、プレチラクロールに対して高い特異性をもつ抗体で
あることが分かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のプレチラクロールハプテン−
1を用いて得られた抗血清の間接競合阻害ELISA法
によるプレチラクロールとの反応性を示す。
【図2】図2は、本発明のモノクローナル抗体PRC2
1−21の直接競合阻害ELISA法によるプレチラク
ロールとの反応性を示す。
【図3】図3は、本発明のモノクローナル抗体PRC2
1−21のヘテロロガスな直接競合阻害ELISA法に
よるプレチラクロールとの反応性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12P 21/08 G01N 33/53 G G01N 33/53 33/577 B 33/577 C12N 5/00 B Fターム(参考) 4B024 AA05 AA07 AA11 BA42 BA53 GA03 GA08 GA09 GA18 GA27 HA03 4B064 AG27 CA10 CA20 CC01 CC24 CE04 CE12 DA10 DA11 DA13 4B065 AA91X AB05 AC14 AC15 BA08 BA24 BB01 BC01 BD14 CA25 CA41 CA46 4H006 AA01 AB80 AB99 BJ50 BP10 BS10 BV25 TA04 TB53 TB54 TB55 TB56 4H045 AA11 AA20 AA30 DA76 EA50 FA72 GA06 GA26

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の式(1): 【化1】 [式(1)中、 R1およびR2は、同一であっても異なっていてもよい、
    枝分かれしていてもよい炭素数1ないし5のアルキル基
    であり;そしてnは、1ないし10の整数である]又
    は、以下の式(2): 【化2】 [式(2)中、 X1およびX2は、同一でも異なっていてもよい、F、C
    l、Br又はIから選択されるハロゲン原子であり;そ
    してmは、1ないし5の整数である]で表される構造を
    有する化合物。
  2. 【請求項2】式(1)において、R1およびR2がエチル
    基であり、そしてnが4である、請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】式(2)において、XがBrであり、そし
    てmが2である、請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    化合物と高分子化合物又は標識物質との結合体。
  5. 【請求項5】請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    化合物と高分子化合物を結合させることにより抗原を作
    製し、当該抗原を用いることにより、以下の式(3): 【化3】 で表される構造を有する化合物に反応性を示す抗体を製
    造することを特徴とする、式(3)で表される構造を有
    する化合物に反応性を示す抗体又はそのフラグメントの
    製造方法。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の結合体を抗原として用い
    ることにより製造された、式(3)の化合物に反応性を
    示す抗体又はそのフラグメント。
  7. 【請求項7】モノクローナル抗体である、請求項6に記
    載の抗体又はフラグメント。
  8. 【請求項8】モノクローナル抗体PRC21−21であ
    る、請求項6若しくは7に記載の抗体又はフラグメン
    ト。
  9. 【請求項9】請求項6ないし8のいずれか1項に記載の
    抗体又はフラグメントを産生するハイブリドーマ。
  10. 【請求項10】寄託番号FERM P−17289で寄
    託されている、請求項9に記載のハイブリドーマ。
  11. 【請求項11】請求項6ないし8のいずれか1項に記載
    の抗体又はフラグメントを用いることを特徴とする、式
    (3)で表される化合物の免疫学的測定方法。
  12. 【請求項12】さらに、請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載の化合物、又は請求項4に記載の結合体を用い
    ることを含む、請求項11に記載の免疫学的測定方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002112767A (ja) * 2000-10-03 2002-04-16 Sangaku Renkei Kiko Kyushu:Kk 抗アリストロキア酸モノクローナル抗体
JP2002265500A (ja) * 2001-03-06 2002-09-18 Yukihiro Masayama 抗アコニチンモノクローナル抗体
CN104478741A (zh) * 2014-11-21 2015-04-01 山东侨昌化学有限公司 一种生产丙草胺中间体2,6-二乙基-n-(2-丙氧基乙基)苯胺的方法

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