JP2000267267A - 銀塩オフセット印刷原版 - Google Patents

銀塩オフセット印刷原版

Info

Publication number
JP2000267267A
JP2000267267A JP6935199A JP6935199A JP2000267267A JP 2000267267 A JP2000267267 A JP 2000267267A JP 6935199 A JP6935199 A JP 6935199A JP 6935199 A JP6935199 A JP 6935199A JP 2000267267 A JP2000267267 A JP 2000267267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver salt
silver
offset printing
treatment
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6935199A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Yamada
旬 山田
Takenobu Yoshiki
武宣 吉城
Hiroyuki Ishikura
弘之 石倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP6935199A priority Critical patent/JP2000267267A/ja
Publication of JP2000267267A publication Critical patent/JP2000267267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アルミニウム板を支持体とする銀錯塩拡散転写
法を利用した平版印刷版の非画像部及び銀画像部の印刷
特性を向上させた銀塩オフセット印刷原版を提供するこ
とである。詳しくは、非画像部のインキ脱離性及び指紋
汚れの改良と、銀画像部の細線再現性を改良することに
ある。 【解決手段】(1)アルカリ土類金属を含有する処理液
で処理したアルミニウム支持体に銀塩感光層を設けたこ
とを特徴とする銀塩オフセット印刷原版。 (2)アルカリ土類金属を含有する処理液でデスマット
処理した後、陽極酸化処理したことを特徴とするアルミ
ニウム支持体に銀塩感光層を設けたことを特徴とする銀
塩オフセット印刷原版。 (3)極酸化処理した後、アルカリ土類金属を含有する
処理液で後処理したアルミニウム支持体に銀塩感光層を
設けたことを特徴とする銀塩オフセット印刷原版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオフセット印刷版に
関するものであり、特にアルミニウムを支持体に用いた
銀塩拡散転写法による銀塩オフセット印刷原版に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】銀塩拡散転写法(DTR法)を用いた銀
塩平版印刷版については、フォーカル・プレス、ロンド
ン・ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ・ロッ
ト及びエディス・ワイデ著、「フォトグラフィック・シ
ルバー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシズ」、
第101頁〜第130頁に幾つかの例が記載されてい
る。その中に述べられているように、DTR法を用いた
平版印刷版には、転写材料と受像材料を別々にしたツー
シートタイプ、或はそれらを一枚のレジンコート紙、或
いはフィルム上に設けたモノシートタイプの二方式が知
られているが、いずれも軽印刷を対象に開発され、耐刷
性には制限があった。
【0003】アルミニウムを支持体とした銀塩方式の平
版印刷版としては特開昭57−118244号、同57
−158844号、同63−260491号、特開平3
−116151号等の各公報に詳しく記載されている。
【0004】前記アルミニウム平版印刷版は、粗面化さ
れ陽極酸化されたアルミニウム支持体上に物理現像核を
担持し、更にその上にハロゲン化銀乳剤層を設けた構成
になっている。この平版印刷版の一般的な製版方法は、
露光後、現像処理、水洗処理(ウォッシュオフ:ハロゲ
ン化銀乳剤層の除去)、仕上げ処理の工程から成ってい
る。
【0005】詳細には、現像処理によって物理現像核上
に金属銀画像部が形成され、次の水洗処理によってハロ
ゲン化銀乳剤層が除去されてアルミニウム支持体上に金
属銀画像部(以降、銀画像部と称す)が露出する。同時
に陽極酸化されたアルミニウム表面自身が非画像部とし
て露出する。
【0006】露出した銀画像部及び非画像部には、その
保護のためにアラビアゴム、デキストリン、カルボキシ
メチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸等の保護コ
ロイドを含有する仕上げ液が塗布される。所謂、ガム引
きと云われる処理が施される。この仕上げ液は、定着液
やフィニッシング液とも称され、銀画像部を親油性にす
る化合物(例えば、メルカプト基またチオン基を有する
含窒素複素環化合物)を含有することも一般的である。
【0007】通常、現像液は、現像時間を短縮するため
アルカリ性が強く、現像時間によって支持体の陽極酸化
膜が溶解し、現像時間が長い場合には銀画像部が欠落す
る現象が起き、細線再現性に問題を生ずる。
【0008】従来、現像処理によるこのようなアルミ表
面の陽極酸化膜の溶解を阻止するためには、PS版分野
では一般に珪酸ソーダが使用される。アルミ支持体製造
の段階では、陽極酸化膜形成後、さらに後処理として高
温の珪酸ソーダ水溶液によるシリケート処理が行われ
る。さらに、製版段階では現像液に珪酸ソーダを添加
し、アルカリ現像液による酸化膜溶解の阻止効果を発現
させている。このような珪酸ソーダを使用する方法は薄
膜の酸化膜でも耐アルカリ性になし得るが、銀塩オフセ
ット印刷版の場合には、支持体のシリケート処理は銀像
の接着強度を著しく悪化させ、耐刷性が得られなくな
り、現像液に珪酸ソーダを添加する方法は銀像の拡散転
写を阻害したり、インキ着肉性が出なかったりし、DT
R法の印刷版の現像液には適用できなかった。
【0009】さらに上記アルミニウム平版印刷版の課題
として、印刷開始時のインキ脱離性が悪いという問題が
ある。オフセット輪転印刷機の分野では、紙切れを防ぐ
ため、印刷の立ち上がり時には湿し水によるエッチング
を省略することが多く、版全面にインキを付けてから湿
し水を送り、非画像部のインキを脱離するという印刷方
法が用いられている。このような印刷において、非画像
部のインキ脱離速度の遅れは印刷効率を著しく低下させ
る。
【0010】更に、非画像部に係わる問題として、指紋
汚れがある。これは、印刷版の取扱い時に版面の非画像
部に付着した指紋が、印刷時にインキを付着させて汚す
という問題である。
【0011】また、銀画像部に係わる問題として、細線
再現性がある。これは、100μm程度以下の細線画像
が印刷物に忠実に再現されないという問題である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
ミニウム板を支持体とする銀錯塩拡散転写法を利用した
平版印刷版の非画像部及び銀画像部の印刷特性を向上さ
せた銀塩オフセット印刷原版を提供することである。詳
しくは、非画像部のインキ脱離性及び指紋汚れの改良
と、銀画像部の細線再現性を改良することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の発明によって達成された。 (1)アルカリ土類金属を含有する処理液で処理したア
ルミニウム支持体に銀塩感光層を設けたことを特徴とす
る銀塩オフセット印刷原版。 (2)アルカリ土類金属を含有する処理液でデスマット
処理した後、陽極酸化処理したことを特徴とするアルミ
ニウム支持体に銀塩感光層を設けたことを特徴とする銀
塩オフセット印刷原版。 (3)陽極酸化処理した後、アルカリ土類金属を含有す
る処理液で後処理したアルミニウム支持体に銀塩感光層
を設けたことを特徴とする銀塩オフセット印刷原版。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の銀塩オフセット印刷原版では現像処理(現像タ
ンク中の現像液に浸漬してから次の処理工程で現像が停
止するまでの時間)によって現像ラチチュードが狭く、
印刷特性が低下するのを改良するために、好ましくはア
ルミニウム支持体の製造段階の処理液にアルカリ土類金
属を含有させる。
【0015】次に、本発明の銀塩オフセット印刷原版と
その製版方法について詳しく説明する。
【0016】本発明の支持体のアルミニウム板には純ア
ルミニウム及び各種の金属、例えば、珪素、マグネシウ
ム、鉄、銅、亜鉛、マンガン、クロム、チタン等を少量
含むアルミニウム合金板が使用される。
【0017】上記アルミニウム板はオフセット印刷版用
の支持体とするため、感光層を塗布する前に表面処理が
施される。表面処理では一般に脱脂、粗面化、デスマッ
ト、陽極酸化、さらに必要に応じて後処理の各処理が行
われる。これらの処理は通常アルミニウムのコイルを用
いて連続的に行われ、各処理の後には必要に応じて水洗
が加えられ、乾燥して支持体とされ、その処理速度には
特に制限はない。これらの処理の中で本発明では特にデ
スマット処理或は後処理の処理液の少なくとも一方にア
ルカリ土類金属を含有させて処理する。
【0018】次に処理工程の順に支持体の製造方法を説
明する。脱脂処理はアルミニウム表面の圧延時の油或は
空気との接触により生成する酸化膜等を除去し、清浄な
アルミニウム板の表面を露出させて、以降の工程がムラ
なく処理できるように施される。脱脂処理の方法として
は、例えばトリクロロエチレン、パークロロエチレン、
等による溶剤脱脂、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、メタ珪酸ナトリウム、燐酸三ナトリウム、ピロ燐酸
四ナトリウム、石鹸等、或はこれらの混合物によるアル
カリ脱脂、界面活性剤、ケロシン、トリエタノールアミ
ン、水酸化ナトリウム等を組合せたエマルジョン脱脂、
さらに上記の化学脱脂では取れない汚染を除く仕上げ脱
脂と呼ばれる電解脱脂、等の方法がある。
【0019】次に粗面化処理が行われる。粗面化処理は
表面に凹凸を与えるものであり、直接的にはアンカー効
果により感光層の接着性向上に寄与するが、さらにオフ
セット印刷版においては、耐刷性、保水性、印刷画質等
の印刷の基本性能に影響を与えるので、現在ではこれら
の性能を向上させるため各種の方法が実用化されてい
る。即ち、ブラシグレイニング、ボールグレイニング、
液体ホーニング等の機械的粗面化方法、塩酸或は硝酸等
による化学的エッチングによる化学的粗面化方法、或は
これらの酸による電気化学的エッチングによる電解粗面
化方法、或はこれらを組合せて粗面化する方法が知られ
ている。
【0020】電解粗面化法では、塩酸叉は硝酸を主体と
する電解液を使用し、直流或は交流電流(単相或は3
相)を流して電解される。アルミニウム表面にピットが
形成され、電解時の電流密度、液濃度、液組成、液温度
等によってピットの大きさ、深さ、ピットの分布状態を
変えることが出来る。表面の形状は一般に陽極酸化後に
表面粗さ計により評価されるが、その大きさは中心線平
均粗さ;Raの値で0.4〜0.8μが適当である。
【0021】アルミニウム板に供給される電力は電解液
の組成、温度、電極間距離等により変わるが、印刷版と
して適切な砂目を得るためには、一般に、電圧では1〜
60V、処理面における電流密度では5〜60A/dm2、
電気量では50〜4000クーロンの範囲で使われる。又電
解液の温度は0〜60℃、電極とアルミニウム板との距
離は1〜10cmの範囲が好ましい。
【0022】電解液としては硝酸或はその塩、塩酸或は
その塩、或はそれらの1種或は2種以上の混合物の水溶
液が使用出来る。さらに必要に応じて硫酸、燐酸、クロ
ム酸、ほう酸、有機酸、或はそれらの塩、硝酸塩、塩化
物、アンモニウム塩、アミン類、界面活性剤、その他の
腐食促進剤、腐食抑制剤、安定化剤等を加えて使用して
もよい。
【0023】電解液の濃度としては上記の酸類の濃度が
0.1〜10重量%であり、電解液中のアルミニウムイ
オンの濃度を0〜10g/リットル範囲に維持したもの
が好ましい。電解粗面化処理では電解の進行により、ア
ルミニウムがとけ込み、酸類が消費されるので、電解液
の組成が所定の設定範囲をはずれないように、電解液の
一部を廃棄しながら、酸類を補給する、電解液の液管理
のための補充装置の設置が好ましい。
【0024】次にデスマット処理を行う。デスマット処
理ではスマットが溶解し、ピット面が現われる。デスマ
ット処理には、水酸化ナトリウム等アルカリ剤、或いは
燐酸、硫酸、硝酸、過塩素酸等の酸、或いはそれらの混
合物が使用できるが、それぞれスマット除去能力に違い
があり、処理液の種類或いはその濃度或いは処理温度に
よってその除去能力を調整して使用される。デスマット
処理が強すぎる場合には粗面化の工程で形成された凹凸
を溶解して平坦化させ、また弱すぎる場合にはスマット
が残留するので好ましくない。その溶解量は前記電解液
による処理条件によって異なるが、0.1〜1g/m2が適
当である。
【0025】本発明は、好ましい態様としてデスマット
処理液にアルカリ土類金属を含有させる。本発明に用い
られるアルカリ土類金属としては、カルシウム、ストロ
ンチウム、バリウム、ベリリウム、マグネシウムが挙げ
られる。処理液にアルカリ土類金属を添加する場合、以
下のような化合物として添加してもよい。例えば、臭化
カルシウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン
酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、水酸化カルシウ
ム、沃化カルシウム、硝酸カルシウム、亜硝酸カルシウ
ム、シュウ酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、硫
酸カルシウム、酒石酸カルシウム、塩素酸バリウム、過
塩素酸バリウム、臭化バリウム、臭素酸バリウム、硝酸
バリウム、硫酸バリウム、チオ硫酸バリウム、亜硝酸バ
リウム、塩化ベリリウム等、臭化ベリリウム、沃化ベリ
リウム、硝酸ベリリウム、塩化マグネシウム、過塩素酸
マグネシウム、臭化マグネシウム、沃化マグネシウム、
硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化ストロンチ
ウム、臭化ストロンチウム、硝酸ストロンチウム、硫酸
ストロンチウム等である。これらの化合物は、アルカリ
土類金属として処理液中に1〜100ミリモル/リット
ル、好ましくは2〜100ミリモル/リットル、より好
ましくは3〜80ミリモル/リットルの濃度で含有させ
る。これらの中でカルシウム塩が特に好ましい。溶けに
くい場合には適宜可溶化剤を添加することができる。
【0026】本発明のアルカリ土類金属はアルカリによ
るデスマット処理液にも、酸によるデスマット処理液に
も添加することができる。特に、アルカリによるデスマ
ット処理液に添加する場合にはアルカリの強すぎるスマ
ット除去能力を弱め調整することができる。デスマット
処理は前記スマット除去能力を調整するため、アルカリ
によるデスマット、次いで酸によるデスマット等2段階
に分けて処理してもよいが、感光層に銀塩感光剤を使用
する本発明の場合には、陽極酸化直前の処理は酸性処理
液によるデスマット処理がより好ましく、現像された画
像銀の接着性もよく、従って耐刷力の大きい印刷版をつ
くることができる。アルカリ土類金属を添加した処理液
を使用した場合、さらに非画像部のインキ脱離性に優れ
た、指紋汚れに強い銀塩オフセット印刷版とすることが
できる。
【0027】粗面化され、デスマットされたアルミニウ
ム板帯には、次に陽極酸化処理が施される。オフセット
印刷版用支持体では、表面の保水性と感光層の接着性向
上を図るため酸化膜としては多孔性の陽極酸化膜が形成
される。多孔性陽極酸化膜はマイクロポア底部のアルミ
ニウム表面を溶解しながら成長するので、陽極酸化処理
直前に行われたデスマット処理による表面がそのまま陽
極酸化処理後も酸化膜の最表面に保存される。従って、
本発明のアルカリ土類金属含有デスマット処理の効果は
陽極酸化後も失われることはない。
【0028】陽極酸化の電解液としては生成酸化膜の溶
解性が低い酸が好ましく、硫酸、蓚酸、クロム酸、燐酸
等或はこれらの混合物が使用できるが、生産性を考慮す
ると硫酸を電解液とするのが特に好ましい。陽極酸化に
際して生成する陽極酸化膜のマイクロポアの大きさは上
記酸の種類によって変化し、通常0.01〜0.1μm
である。
【0029】陽極酸化膜は陽極にのみ生成するので、電
流は通常直流電流が使用される。陽極酸化の条件として
は、硫酸の場合、液濃度1〜40%、電流密度0.1〜
10A/dm2、電圧5〜30Vの範囲で使用され、電流
は直接給電法或いは間接給電法により供給される。陽極
酸化膜の厚みは電流密度と時間により変えられ、印刷版
の耐刷グレードによって適宜調整される。温度は陽極酸
化膜の硬度に影響を与え、低温の方が硬度は高くなる
が、可撓性に劣るため、通常は常温付近の温度で陽極酸
化される。
【0030】次ぎに必要に応じて後処理することが好ま
しい。後処理はデスマット処理にアルカリ土類金属を含
まない処理液を使用した場合、特に有効である。アルカ
リを陽極酸化直前のデスマット処理液に使用した場合、
酸性処理液による後処理が好ましい。後処理液に前記ア
ルカリ土類金属を含有させることにより、アルカリデス
マットを行った場合にも耐刷性に優れ、非画像部のイン
キ脱離性に優れた、指紋汚れに強い銀塩オフセット印刷
版とすることができる。本発明において後処理液へのア
ルカリ土類金属の添加量はデスマット処理液への添加量
と同様でよい。
【0031】本発明が対象とする平版印刷版は、アルミ
ニウム支持体上に物理現像核及びハロゲン化銀乳剤層を
有する。ハロゲン化銀乳剤は、一般に用いられる塩化
銀、臭化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ臭化銀、ヨウ
臭化銀等から選択されるが、塩化銀主体(塩化銀50モ
ル%以上のものを意味する)が好ましい。また乳剤のタ
イプとしてはネガ型、ポジ型のいずれでもよい。これら
のハロゲン化銀乳剤は必要に応じて化学増感あるいはス
ペクトル増感することができる。
【0032】ハロゲン化銀乳剤層の親水性コロイドとし
てはゼラチンを用いることがハロゲン化銀粒子を作成す
る際に好ましい。ゼラチンには酸処理ゼラチン、アルカ
リ処理ゼラチン等各種ゼラチンを用いることができる。
また、それらの修飾ゼラチン(例えばフタル化ゼラチ
ン、アミド化ゼラチンなど)も用いることができる。ま
た、更にポリビニルピロリドン、各種でんぷん、アルブ
ミン、ポリビニルアルコール、アラビアガム、ヒドロキ
シエチルセルロース、等の親水性高分子化合物を含有さ
せることができる。用いられる親水性コロイドとして
は、現像後の剥離性を容易にするために実質的に硬膜剤
を含まない親水性コロイド層を用いることが望ましい。
【0033】本発明の平版印刷版の乳剤層には、必要に
応じてアニオン、カチオン、ベタイン、ノニオン系の各
種界面活性剤、カルボキシメチルセルロース等の増粘
剤、消泡剤等の塗布助剤、エチレンジアミンテトラアセ
テート等のキレート剤、ハイドロキノン、ポリヒドロキ
シベンゼン類、3−ピラゾリジノン類等の現像主薬を含
有させてもよい。
【0034】本発明で用いられる物理現像核層の物理現
像核としては、公知の銀錯塩拡散転写法に用いられるも
のでよく、例えば金、銀等のコロイド、パラジウム、亜
鉛等の水溶性塩と硫化物を混合した金属硫化物などが使
用できる。保護コロイドとして各種親水性コロイドを用
いることもできる。これらの詳細及び製法については、
例えば、特公昭48−30562号、特開昭48−55
402号、同53−21602号、フォーカル・プレ
ス、ロンドン ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ
ロット及びエディス ワイデ著、「フォトグラフィッ
ク・シルバー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシ
ズ」を参照し得る。
【0035】本発明の銀塩オフセット印刷原版の製版方
法において、一般的には陽極酸化膜の溶解を抑制する意
味から、現像液のpHは低い方が好ましく、現像温度は
低い方が好ましく、また現像処理時間は短い方が好まし
い。具体的には、現像液のpHは通常10〜14である
が、印刷特性を考慮して、pH12.5以上、とくに1
2.7〜13.7の範囲が好ましく、現像液の温度は1
5〜30℃程度が好ましく、現像処理時間は5〜30秒
程度が好ましい。
【0036】本発明に用いられる現像液には、現像主
薬、例えばハイドロキノン等のポリヒドロキシベンゼン
類やアスコルビン酸およびその誘導体、1−フェニル−
3ピラゾリジノン及びその誘導体等の3−ピラゾリジノ
ン類、アルカリ性物質、例えば水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化リチウム、第3燐酸ナトリウム、あ
るいはアミン化合物、保恒剤、例えば亜硫酸ナトリウ
ム、粘稠剤、例えばカルボキシメチルセルロース、カブ
リ防止剤、例えば臭化カリウム、現像変成剤、例えばポ
リオキシアルキレン化合物、キレート剤、例えばエチレ
ンジアミン4酢酸、アニオン性ゼラチン凝集剤、例えば
ポリスチレンスルホン酸と無水マレイン酸共重合体、及
び以下に示すようなハロゲン化銀溶剤等の添加剤を含有
させることができる。
【0037】ハロゲン化銀溶剤としては、例えばチオ硫
酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム等のチオ硫酸塩、亜硫
酸ナトリウムや亜硫酸水素カリウムのような亜硫酸塩、
ヨウ化カリウムやヨウ化ナトリウムのようなヨウ化物、
2−メルカプト安息香酸及びその誘導体、ウラシルのよ
うな環状イミド類、アルカノールアミン、ジアミン、メ
ソイオン性化合物、チオエーテル類等が挙げられる。
【0038】これらのハロゲン化銀溶剤の中でも、チオ
硫酸塩、アルカノールアミン、メソイオン性化合物及び
チオエーテル化合物が好ましい。チオ硫酸塩の添加量
は、現像液1リットル当たり4〜50g、好ましくは5
〜40g程度である。
【0039】アルカノールアミンとしては、例えば2−
(2−アミノエチルアミノ)エタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、N−メチルエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、ジイソ
プロパノールアミン、エタノールアミン、4−アミノブ
タノール、N,N−ジメチルエタノールアミン、3−ア
ミノプロパノール、N,N−エチル−2、2’−イミノ
ジエタノール、2−メチルアミノエタノール、2−アミ
ノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。添
加量は現像液1リットル当り1〜100g、好ましくは
10〜100gである。
【0040】メソイオン性化合物としては、特開平4−
328559号、同平9−160248号、同平9−1
71257号公報で開示されているものが挙げられる。
メソイオン性化合物の添加量は種々の条件により異なる
が、現像液1リットル当り0.1g〜10gであり、好
ましくは0.1g〜5gの範囲である。
【0041】チオエーテル化合物は、USP5,20
0,294号公報、特願平9−89444号明細書に記
載されているものが挙げられる。チオエーテル化合物の
添加量は、現像液1リットル当り0.01g〜20gで
あり、好ましくは0.1g〜10gの範囲である。
【0042】上記ハロゲン化銀溶剤の中でも、特にチオ
硫酸塩とアルカノールアミンを組み合わせて用いるのが
好ましい。
【0043】現像液には、更に銀画像部を親油性にする
化合物(親油化剤)を含有させるのが好ましい。親油化
剤としては、フォーカル・プレス、ロンドン ニューヨ
ーク(1972年)発行、アンドレ ロット及びエディ
ス ワイデ著、「フォトグラフィック・シルバー・ハラ
イド・ディヒュージョン・プロセシズ」、105、10
6ページに記載されている化合物が挙げられる。例えば
メルカプト基またはチオン基を有する化合物、4級アン
モニウム化合物等があり、本発明においてはメルカプト
基またはチオン基を有する化合物が好ましく用いられ
る。特に好ましくは、メルカプト基またはチオン基を有
する含窒素複素環化合物であり、特公昭48−2972
3号、特開昭58−127928号に記載されている。
以下にその具体例を挙げるが、これらに限定されること
はない。
【0044】2−メルカプト−4−フェニルイミダゾー
ル、2−メルカプト−1−ベンジルイミダゾール、2−
メルカプト−ベンズイミダゾール、1−エチル−2−メ
ルカプト−ベンズイミダゾール、2−メルカプト−1−
ブチル−ベンズイミダゾール、1,3−ジエチル−ベン
ゾイミダゾリン−2−チオン、1,3−ジベンジル−イ
ミダゾリジン−2−チオン、2,2´−ジメルカプト−
1,1´−デカメチレン−ジイミダゾリン、2−メルカ
プト−4−フェニルチアゾール、2−メルカプト−ベン
ゾチアゾール、2−メルカプトナフトチアゾール、3−
エチル−ベンゾチアゾリン−2−チオン、3−ドデシル
−ベンゾチアゾリン−2−チオン、2−メルカプト−
4,5−ジフェニルオキサゾール、2−メルカプトベン
ゾオキサゾール、3−ペンチル−ベンゾオキサゾリン−
2−チオン、1−フェニル−3−メチルピラゾリン−5
−チオン、3−メルカプト−4−アリル−5−ペンタデ
シル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−5
−ノニル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト
−4−アセタミド−5−ヘプチル−1,2,4−トリア
ゾール、3−メルカプト−4−アミノ−5−ヘプタデシ
ル−1,2,4−トリアゾール、2−メルカプト−5−
フェニル−1,3,4−チアジアゾール、2−メルカプ
ト−5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール、2−
メルカプト−5−n−ヘプチル−オキサチアゾール、2
−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール、2
−メルカプト−5−フェニル−1,3,4−オキサジア
ゾール、2−ヘプタデシル−5−フェニル−1,3,4
−オキサジアゾール、5−メルカプト−1−フェニル−
テトラゾール、2−メルカプト−5−ニトロピリジン、
1−メチル−キノリン−2(1H)−チオン、3−メル
カプト−4−メチル−6−フェニル−ピリダジン、2−
メルカプト−5,6−ジフェニル−ピラジン、2−メル
カプト−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジ
ン、2−アミノ−4−メルカプト−6−ベンジル−1,
3,5−トリアジン、1,5−ジメルカプト−3,7−
ジフェニル−S−トリアゾリノ〔1,2−a〕−S−ト
リアゾリン等が挙げられる。
【0045】水洗処理によって露出した銀画像部及び非
画像部は、各々の親油性及び親水性を高めるため、及び
版面の保護のために、仕上げ液による処理が施される。
本発明において、仕上げ液には、非画像部の陽極酸化層
の保護及び親水性向上のために、アラビヤガム、デキス
トリン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸のプロピレ
ングリコールエステル、ヒドロキシエチル澱粉、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、ポリスチレンスルホン酸、ポリ
ビニルアルコール等の保護コロイドを含有することが好
ましい。また、画像部の親油性を更に向上させるため
に、上記親油化剤を含有することが好ましい。更に上記
酵素を含有することができる。
【0046】
【実施例】本発明の銀塩オフセット印刷版を実施例によ
りさらに詳しく説明するが、本発明はこれによって制限
されるものではない。
【0047】実施例1 幅1030mm、厚み0.24mmのA1050タイプアル
ミニウム板帯を13m/minの処理速度で移動させ、60
℃、4%水酸化ナトリウム水溶液に10秒間浸漬した
後、水洗し、30℃の1.5%の塩酸と2%の酢酸を満
たした間接給電方式の電解槽に浸漬し、電源より40A
/dm2、50Hzの単相交流電流を30秒間流して、
交流電解粗面化し、水洗し、その後50℃、8%硝酸と
2%硝酸カルシウムを含む水溶液に20秒間浸漬してデ
スマットし、水洗し、さらに25℃、20%硫酸中に通
し、水洗し、乾燥し、後処理を行わない実施例1のオフ
セット印刷版用アルミニウム支持体を得た。
【0048】比較例1 実施例1のデスマット処理液から硝酸カルシウムを省い
た以外は実施例1とまったく同様にして、比較例1のオ
フセット印刷版用アミニウム支持体を得た。
【0049】実施例2 実施例1においてデスマット処理を2%水酸化ナトリウ
ムと0.5%硫酸カルシウムを含む30℃の水溶液に変
えた以外、実施例1と同様にして実施例2のオフセット
印刷版用アルミニウム支持体を得た。
【0050】比較例2 実施例2のデスマット処理液から硫酸カルシウムを省い
た以外は実施例1とまったく同様にして、比較例2のオ
フセット印刷版用アミニウム支持体を得た。
【0051】次に実施例1〜2及び比較例1〜2で得ら
れたアルミニウム支持体に硫化パラジウム核液を塗布
し、その後乾燥した。物理現像核層に含まれる核量は3
mg/m2であった。
【0052】ハロゲン化銀乳剤の調製は、保護コロイド
としてアルカリ処理ゼラチンを用い、コントロールダブ
ルジェット法で平均粒径0.2μmの、ヘキサクロロイ
リジウム(IV)酸カリウムを銀1モル当たり0.00
6ミリモルドープさせた臭化銀15モル%、ヨウ化銀
0.4モル%の塩ヨウ臭化銀乳剤を調製した。その後、
この乳剤をフロキュレーションさせ、洗浄した。さらに
この乳剤に硫黄金増感を施した後、安定剤を添加し、化
1の増感色素を銀1g当たり3mg用いて分光増感し
た。
【0053】
【化1】
【0054】このようにして作成したハロゲン化銀乳剤
に界面活性剤を加えて塗布液を作成した。この乳剤層塗
布液を前記物理現像核が塗布されたアルミニウム支持体
上に銀量が2g/m2、ゼラチン量が2.5g/m2になる
ように塗布乾燥して銀塩オフセット印刷原版を得た。
【0055】上記印刷原版を633nmの赤色LDレー
ザーを光源とする出力機で画像出力し、次に製版用プロ
セッサー(デュポン社製SLT−85N自動現像機)で
処理してオフセット印刷版を作成した。製版用プロセッ
サーは、現像処理工程(22℃)、水洗処理工程(35
℃の水洗液をシャワー噴射しながらスクラブローラで乳
剤層をウオッシュオフする)、仕上げ処理工程(21
℃、)及び乾燥工程から構成されている。現像液及び水
洗液及び仕上げ液には下記の組成のものを使用し、処理
速度を変えて現像時間を調整し、現像ラチチュードを評
価した。
【0056】 <現像液> 水酸化ナトリウム 25g ポリスチレンスルホン酸と無水マレイン酸共重合体 (平均分子量50万) 10g エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩 2g 無水亜硫酸ナトリウム 100g モノメチルエタノールアミン 50g 2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール 0.5g チオ硫酸ナトリウム(5水塩) 8g ハイドロキノン 15g 1−フェニル−3ピラゾリジノン 3g 脱イオン水で1000mlとする。 pH(25℃)=13.1
【0057】 <水洗液> 2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール 0.5g モノエタノールアミン 13g 重亜硫酸ナトリウム 10g 第1燐酸カリウム 40g タンパク質分解酵素 1g 水を加えて全量を1000ccに調整する。pHは6.0に調整した。 タンパク質分解酵素として、ビオプラーゼAL−15
(細菌プロティナーゼ、長瀬産業(株)製)を用いた。
【0058】 <仕上げ液> 燐酸 0.5g モノエタノールアミン 5.0g 2−メルカプト−5−nヘプチルオキサジアゾール 0.5g ポリグリセロール(6量体) 50g 脱イオン水で1000mlとする。 pHは7.2に調整した。
【0059】このようにして得られた銀塩オフセット印
刷版を印刷機ハイデルベルグTOK(Heidelberg社製オ
フセット印刷機の商標)に同時に掛けて、インキ(大日
本インキ(株)社製のニューチャンピオン墨H)及び市
販のPS版用給湿液を用いて耐刷性を比較した。比較例
1及び2の印刷原版は現像時間12秒の製版で細線の版
飛びが発生し、現像ラチチュードの狭い印刷版であっ
た。これに対して、本発明のデスマット処理液にアルカ
リ土類金属塩を含有させた印刷原版を製版した実施例1
及び2の印刷版は酸化膜の溶解はなくエッチピットも発
生せず、いずれも30秒以上の現像でも版飛びすること
なく現像ラチチュードの広い印刷版であることが確認で
きた。
【0060】次ぎにインキ脱離性を評価した。インキ脱
離性は、オフセット輪転印刷機に印刷版を装着し、版面
にインキを乗せた後、湿し水を送り、非画像部のインキ
汚れが取れるまでの枚数でインキ脱離性を評価した。そ
の結果、比較例1及び2の支持体を使用した印刷版は約
100枚要したが、本発明のデスマット処理液にアルカ
リ土類金属を含有させた実施例1及び2の支持体を使用
した印刷版では、20枚であり、インキ脱離性に優れて
いることが判った。
【0061】更に、上記平版印刷版について指紋汚れを
評価した。版面の非画像部に強制的に指を押し当てて指
紋を付けた後、1日放置した印刷版を、印刷機ハイデル
ベルグTOK(Heidelberg社製オフセット印刷機の商
標)、インキ(大日本インキ(株)社製のニューチャン
ピオン墨H)及び市販のPS版用給湿液を用いて印刷を
行い、指紋汚れを評価した。その結果、比較例1及び2
の支持体を使用した印刷版で印刷した印刷物の非画像部
には明確に指紋汚れが発生していたが、本発明のデスマ
ット処理液にアルカリ土類金属を含む実施例1及び2を
使用した印刷版の場合、全く指紋汚れが認められなかっ
た。
【0062】実施例3 幅1030mm、厚み0.24mmのA1050タイプアル
ミニウム板帯を13m/minの処理速度で移動させ、60
℃、4%苛性ソーダ水溶液に10秒間浸漬した後、水洗
し、20℃の2.0%硝酸を満たした間接給電方式の電
解槽に浸漬し、電源より60Hzの3相交流電流を30
秒間各電極端子に流して、交流電解粗面化し、さらに5
0℃の2%水酸化ナトリウムの水溶液に10秒間浸漬し
てデスマットし、乾燥し、その後30℃、25%硫酸中
に30秒間通して陽極酸化し、水洗した。その後さらに
60℃の10%硝酸と2%の硝酸マグネシウムを含む水
溶液に20秒間浸漬して後処理し、実施例3のオフセッ
ト印刷版用アルミニウム支持体を得た。
【0063】比較例3 実施例3の後処理液から硝酸マグネシウムを除いた以外
実施例3とまったく同様にして比較例3のオフセット印
刷版用アルミニウム支持体を得た。
【0064】実施例3及び比較例3のアルミニウム支持
体に実施例1と同様にして、物理現像核層とハロゲン化
銀乳剤層を塗布して、銀塩オフセット印刷原版を得た。
さらに実施例1と同様のプロセサーにてそれぞれ製版し
た。
【0065】このようにして得られた銀塩オフセット印
刷版を実施例1と同様にして印刷し、耐刷性を比較し
た。比較例3の支持体を使用した印刷版は現像時間10
秒までで細線の版飛びが発生したが、実施例3の本発明
のアルカリ土類金属を含有した処理液で後処理した支持
体を使用した印刷版は現像時間30秒まで細線の版飛び
はなく、現像ラチチュードの広い印刷版であった。さら
に実施例1と同様にしてインキ脱離性と指紋汚れを評価
したところ、比較例3の印刷版はインキ脱離性は50枚
であったものの指紋汚れが発生した。これに対して本発
明の実施例3の印刷版はインキ脱離性20枚で指紋汚れ
の発生もなく、印刷特性に優れた印刷版であることが判
った。
【0066】
【発明の効果】本発明のアルカリ土類金属を含有させた
処理液を使用してデスマット処理或いは後処理して製造
したアルミニウム支持体に銀塩感光層を設けた印刷原版
は現像ラチチュードの広い、耐刷性に優れたDTR方式
の印刷版とすることができる。さらに、非画像部のイン
キ脱離性が速く、指紋汚れに強い印刷版とすることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA00 AB03 AC01 AC08 AD01 AD03 CA15 EA01 FA17 2H096 AA09 BA17 CA03 EA02 EA04 GA08 2H114 AA04 AA22 AA23 BA01 BA10 DA04 DA05 DA06 DA11 DA73 DA79 EA02 EA03 EA05 EA09 GA03 GA04 GA05 GA06 GA08 GA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ土類金属を含有する処理液で処
    理したアルミニウム支持体に銀塩感光層を設けたことを
    特徴とする銀塩オフセット印刷原版。
  2. 【請求項2】 アルカリ土類金属を含有する処理液でデ
    スマット処理した後、陽極酸化処理したアルミニウム支
    持体に銀塩感光層を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の銀塩オフセット印刷原版。
  3. 【請求項3】 陽極酸化処理した後、アルカリ土類金属
    を含有する処理液で後処理したアルミニウム支持体に銀
    塩感光層を設けたことを特徴とする請求項1記載の銀塩
    オフセット印刷原版。
JP6935199A 1999-03-16 1999-03-16 銀塩オフセット印刷原版 Pending JP2000267267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6935199A JP2000267267A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 銀塩オフセット印刷原版

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6935199A JP2000267267A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 銀塩オフセット印刷原版

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000267267A true JP2000267267A (ja) 2000-09-29

Family

ID=13400064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6935199A Pending JP2000267267A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 銀塩オフセット印刷原版

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000267267A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002283752A (ja) * 2001-03-22 2002-10-03 Mitsubishi Chemicals Corp 感光性平版印刷版

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002283752A (ja) * 2001-03-22 2002-10-03 Mitsubishi Chemicals Corp 感光性平版印刷版

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000267267A (ja) 銀塩オフセット印刷原版
JPH10264548A (ja) オフセット印刷版用アルミニウム支持体及び銀塩オフセット印刷原版
JP3591701B2 (ja) 平版印刷版
JP2001281869A (ja) 銀塩オフセット印刷原版
JP3763705B2 (ja) 平版印刷版の製版方法
JP2000275848A (ja) 銀塩オフセット印刷版の製版方法
JP2002107953A (ja) 平版印刷版の現像処理方法
JP3210763B2 (ja) 銀塩オフセット印刷原版の製造方法
JP2002014473A (ja) 銀塩オフセット印刷原版
JP2001305740A (ja) 平版印刷版の処理方法
JP2003295448A (ja) 銀塩オフセット印刷原版
JP3815940B2 (ja) 平版印刷版
JP2003107717A (ja) 銀塩オフセット印刷原版
JP2002196499A (ja) 銀塩オフセット印刷原版
JPH0764291A (ja) 銀塩感光板の製造方法
JP2000275855A (ja) 平版印刷版
JP2001281841A (ja) 平版印刷版の製版方法
JPH1195438A (ja) 平版印刷版
JP2002189298A (ja) 平版印刷版
JPH10258587A (ja) 銀塩オフセット印刷原版の製造方法及び銀塩オフセット印刷原版
JP2004198836A (ja) 平版印刷版
JPH0756343A (ja) 銀塩感光板の製造方法及び銀塩感光板
JPH07110578A (ja) 銀塩感光板の製造方法及び銀塩感光板
JP2003295454A (ja) アルミニウム平版印刷材料の製版方法
JP2005202343A (ja) 平版印刷版の製造方法