JP2002189298A - 平版印刷版 - Google Patents

平版印刷版

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JP2002189298A
JP2002189298A JP2000388224A JP2000388224A JP2002189298A JP 2002189298 A JP2002189298 A JP 2002189298A JP 2000388224 A JP2000388224 A JP 2000388224A JP 2000388224 A JP2000388224 A JP 2000388224A JP 2002189298 A JP2002189298 A JP 2002189298A
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Japan
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printing plate
acid
mercapto
silver
treatment
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Application number
JP2000388224A
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English (en)
Inventor
Takenobu Yoshiki
武宣 吉城
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗布故障の少ない平版印刷版を提供する。 【解決手段】粗面化され、陽極酸化されたアルミニウム
支持体上に少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層を有
し、該アルミニウム支持体と該ハロゲン化銀乳剤層との
間にポリマーラテックスを含有する物理現像核層を有す
ることを特徴とする平版印刷版を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム板を
支持体とする平版印刷版、特に銀錯塩拡散転写法を用い
る平版印刷版に関すものである。
【0002】
【従来の技術】銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた平版
印刷版については、フォーカル・プレス、ロンドン ニ
ューヨーク(1972年)発行、アンドレ ロット及びエディ
ス ワイデ著、「フォトグラフィック・シルバー・ハラ
イド・ディフュージョン・プロセシズ」、第101頁〜第13
0頁に幾つかの例が記載されている。
【0003】その中で述べられているように、DTR法を
用いた平版印刷版には、転写材料と受像材料を別々にし
たツーシートタイプ、あるいはそれらを一枚の支持体上
に設けたモノシートタイプの2方式が知られている。ツ
ーシートタイプの平版印刷版については、特開昭57-158
844号公報に詳しく記載されている。又、モノシートタ
イプについては、特公昭48-30562号、同51-15765号、特
開昭51-111103号、同52-150105号などの各公報に詳しく
記載されている。
【0004】紙を支持体とした平版印刷版は、印刷中の
版伸びや水分のしみ込みなどのため耐刷性を含め高品質
の印刷は困難である。これらの問題点を改良し印刷性能
を向上する目的でフィルム支持体が用いられる。例え
ば、酢酸セルロースフィルム、ポリビニルアセタールフ
ィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、或はポリエ
ステル、ポリプロピレン、又はポリスチレンフィルムな
どをポリエチレンフィルムで被覆した複合フィルム等が
支持体として利用できる。
【0005】しかしながら、フィルムを支持体とした平
版印刷版は紙ベースの印刷版と比べ、版伸び性や水分の
しみ込みなどの点で改良されたものの、耐刷性、保水
性、更には印刷機への版掛け性等の点で問題を残してい
る。
【0006】そこで、上に述べた紙やフィルムを支持体
とした平版印刷版の種々の問題点を解決するために、金
属特にアルミニウム板を支持体とした銀塩方式の平版印
刷版が知られており、特開昭57-118244号、同57-158844
号、同63-260491号、特開平3-116151号、同4-282295号
などの各公報に詳しく記載されている。
【0007】これら各公報では現像後の銀画像を親油化
するのにメルカプト基、若しくはチオン基を有する複素
環化合物を親油化剤として用いている。しかしながら、
析出した銀は本来親水性であり、更にその上支持体とな
るアルミニウム陽極酸化膜が非常に強い親水性を示すた
めに印刷開始時点では湿し水が画像部の銀自体やアルミ
ニウム支持体に吸着し、親油化剤にインキが吸着するの
を妨害するため、印刷開始から安定な濃度を得るまでの
印刷枚数(以下インキ乗りと略す)が非常に多くなるとい
う欠点を有していた。特に印刷版の保存径時後に製版し
た場合、上記問題が顕著になった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はインキ
乗り枚数の少ない平版印刷版を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、粗
面化され、陽極酸化されたアルミニウム支持体上に少な
くとも1つのハロゲン化銀乳剤層を有し、該アルミニウ
ム支持体と該ハロゲン化銀乳剤層との間にポリマーラテ
ックスを含有する物理現像核層を有することを特徴とす
る平版印刷版を用いることによって達成された。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においてポリマーラテック
スには単独重合体や共重合体など各種公知のラテックス
を用いることができる。単独重合体としては酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、スチレン、メチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、メタクリロニトリル、ブタジエン、イ
ソプレンなどがあり、共重合体としてはエチレン・ブタ
ジエン、スチレン・ブタジエン、スチレン・p−メトオ
キシスチレン、スチレン・酢酸ビニル、酢酸ビニル・塩
化ビニル、酢酸ビニル・マレイン酸ジエチル、メチルメ
タクリレート・アクリロニトリル、メチルメタクリレー
ト・ブタジエン、メチルメタクリレート・スチレン、メ
チルメタクリレート・酢酸ビニル、メチルメタクリレー
ト・塩化ビニリデン、メチルアクリレート・アクリロニ
トリル、メチルアクリレート・ブタジエン、メチルアク
リレート・スチレン、メチルアクリレート・酢酸ビニ
ル、アクリル酸・ブチルアクリレート、メチルアクリレ
ート・塩化ビニル、ブチルアクリレート・スチレン等が
ある。本発明のラテックスには水に対し非膨潤性のラテ
ックスであることが好ましく、特開平8−262724
記載の水に対する膨潤比が1.5以下である事が好まし
い。
【0011】本発明で用いるポリマーラテックスの平均
粒径は0.01〜1.0μmであることが好ましく、更に好まし
くは0.05〜0.8μmである。このポリマーラテックスはそ
のままもしくは水に分散させて用いることが出来るが、
特に乳化重合にて製造したラテックスを使用するのが好
ましい。ラテックスの使用量は0.01g/m2〜1g/m2が好ま
しく、更に好ましくは0.05〜0.5g/m2である。これらポ
リマーラテックスは物理現像核層に含有される。すなわ
ち、直接ラテックスがアルミニウム支持体に接すること
が必要となる。
【0012】本発明では物理現像銀の析出量を増すため
にアルミニウム支持体と感光性ハロゲン化銀乳剤層の間
に物理現像核層を設ける。本発明で用いられる物理現像
核層の物理現像核としては、公知の銀錯塩拡散転写法に
用いられるものでよく、例えば金、銀等のコロイド、パ
ラジウム、亜鉛等の水溶性塩と硫化物を混合した金属硫
化物などが使用できる。保護コロイドとして各種親水性
コロイドを用いることもできる。これらの詳細及び製法
については、例えば、フォーカル・プレス、ロンドン
ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ ロット及びエデ
ィス ワイデ著、「フォトグラフィック・シルバー・ハラ
イド・ディフュージョン・プロセシズ」を参照し得る。
【0013】本発明において、物理現像核層には物理現
像核の他に水溶性高分子、界面活性剤、公知の現像安定
剤、硝酸塩もしくは亜硝酸塩などの各種塩類を含有させ
ることができる。
【0014】本発明で用いるアルミニウム支持体にはア
ルミニウム純度が93重量%以上、好ましくは99重量
%以下の純度のアルミニウム支持体を使用する。アルミ
ニウム不純物としては鉄、ケイ素、銅、マンガン、マグ
ネシウム、クロム、亜鉛、チタン、ビスマス、鉛、ジル
コニウム、ニッケルなど通常アルミニウム合金として用
いられている元素が使用できる。また、特に好ましいア
ルミ合金としては1050、1100、3003などが
挙げられる。
【0015】本発明で用いられるアルミニウム支持体は
公知の方法で圧延される。すなわち、アルミニウムのイ
ンゴットを溶解保持してスラブを鋳造し、スラブ表面の
不純物組織部分を面削機にかけて3〜10mmづつ切削
する面切削工程を経た後、均熱炉において480〜54
0℃、6〜12時間保持する均熱化処理工程を行い、し
かる後に熱間圧延で5〜40mmの厚みに圧延した後、
室温で所定の厚みに冷間圧延を行う。またその後組織の
均一化のために焼鈍を行い圧延組織等を均質化した後、
規定の厚みに冷間圧延を行い、平坦度の良い板にするた
め矯正する。支持体の厚さは通常約0.13〜0.50mmの範囲
である。
【0016】本発明に用いられる支持体には、この技術
分野において通常使用されている脱脂処理、粗面化処理
及び陽極酸化処理等が施されるが、少なくとも粗面化処
理及び陽極酸化処理がこの順で行なわれた支持体を用い
る。
【0017】本発明で用いるアルミニウム板は表面から
脂肪性物質を除去するために脱脂処理を行う。脱脂処理
としてはトリクレン、シンナー等の溶剤脱脂、界面活性
剤、ケロシン、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウ
ムを混ぜたエマルジョン脱脂、酸脱脂、アルカリ脱脂な
どがある。
【0018】本発明で用いるアルミニウム板は感光層と
の密着性を良好にし、かつ保水性を改善するために粗面
化処理をされる。粗面化処理の方法としては機械的処
理、化学的処理、電気化学的処理があり、これらを単独
もしくは組み合わせて処理を行うが、特にコスト的に機
械研磨を組み合わせることが好ましい。表面の形状は一
般に粗さ計により表されるが、その大きさは中心線平均
粗さ;Raの値で0.3〜1.0μmが適当である。
【0019】機械的粗面化処理としてボールグレイン
法、ナイロンブラシ法、バフ研磨法、ブラスト研磨法等
を用いることができる。また化学的粗面化には塩化物、
フッ化物等で化学的にアルミニウムを溶解する方法があ
る。
【0020】電気化学的粗面化処理方法は他の方法に比
較して電解液組成及び電解条件によって、砂目の形状及
び表面粗さを微妙にコントロールすることが可能なので
この方法を用いることが好ましい。電気化学的粗面化処
理は直流、交流または両者の組み合わせで行うことがで
きる。交流波としては単相又は3相の商業用交流あるい
はこれらを含めた10〜300Hzの範囲の正弦波、矩形波、
台形波等がある。
【0021】アルミニウム板に供給される電力は電解液
の組成、温度、電極間距離等により変わるが、印刷版と
して適切な砂目を得るためには、一般に電圧では1〜60
A/dm 2、電気量では50〜4000Cの範囲で使われる。また
電極とアルミニウム板との距離は1〜10cmの範囲が好ま
しい。
【0022】電解液としては硝酸あるいはその塩、塩酸
あるいはその塩、あるいはそれらの1種または2種以上の
混合物の水溶液が使用できる。更に必要に応じて硫酸、
リン酸、クロム酸、硼酸、有機酸、あるいはそれらの
塩、アンモニウム塩、アミン類、界面活性剤、その他の
腐食防止剤、腐食促進剤、安定化剤を加えて使用するこ
ともできる。
【0023】電解液の濃度としては上記の酸類の濃度が
0.1〜10%であり、電解液中のアルミニウムイオンの濃
度を0〜10g/Lの範囲に維持したものが好ましい。電解液
の温度は0〜60℃が好ましい。
【0024】本発明においてデスマットとは粗面化と陽
極酸化の間に行う化学エッチング工程のことを指す。デ
スマットには酸あるいはアルカリを用いて行うことがで
きるが酸処理が好ましい。酸には、硝酸、リン酸、クロ
ム酸、硫酸、塩酸、フッ酸などを単独、あるいは数種混
合して用いることができる。アルカリデスマットには水
酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸カリウム、第三リン酸カリウム、アルミン酸ナトリウ
ム、珪酸ナトリウムなどを単独、もしくは数種混合して
用いることができる。またそのデスマット液の濃度、処
理時間はスマットを完全に除去できるだけの濃度が必要
である。スマットの発生量はその前段階の粗面化の処理
方法に依存しているので、必要なデスマットの程度は粗
面化の方法に依存する。しかしスマットの除去の程度は
走査型顕微鏡で容易に観察できるので、これで処理した
アルミの表面を観測することでスマットが完全に除去さ
れるデスマットの程度を容易に決定することができる。
実際には廃液の処理の関係もあり、酸あるいはアルカリ
の合計で5〜40%程度で、その処理時間は30秒〜2分
が好ましい。処理温度は40〜60℃が好ましい。
【0025】本発明においてデスマット工程は2回以上
に分けることも可能である。この場合酸デスマットとア
ルカリデスマットとを組み合わせることも可能である
が、アルカリデスマットを先にするほうが好ましい。
【0026】このような粗面化処理、デスマット処理を
行った後、陽極酸化処理が施される。陽極酸化の電解液
には硫酸、リン酸、シュウ酸、クロム酸または有機酸
(例えばスルファミン酸、ベンゼンスルホン酸など)ま
たはそれらの混合物が好ましく、また特に生成酸化膜の
溶解性の低い酸が好ましい。
【0027】陽極酸化膜は陽極にのみ生成するので電流
は通常直流電流が使用される。陽極酸化の条件としては
液濃度1〜40%、電流密度0.1〜10A/dm2、電圧10〜100V
の範囲で使用される。陽極酸化膜の厚みは電流密度と時
間により変えられ、印刷版の耐刷グレードによって適宜
調整されるが、3g/m2以下、好ましくは2.8g/m2〜1g/
m2、更に好ましくは好ましくは2.3g/m2〜1g/m2必要とな
る。温度は陽極酸化膜の硬度に影響を与え、低温では硬
度は高くなるが、可撓性に劣るため通常は常温付近の温
度で処理される。これら作成した陽極酸化膜の量はJIS
H86807「皮膜質量法」に基づいて測定できる。
【0028】また、陽極酸化処理を行なった後、必要に
応じて後処理を行うことも出来る。後処理としては当該
業者に知られた方法、例えば珪酸塩処理、弗化ジルコン
酸処理などの無機塩類での後処理、アラビアガム、ポリ
ビニルホスホン酸、ポリビニルスルホン酸等の有機高分
子処理、水和封孔処理などがある。
【0029】本発明の印刷版の感光性ハロゲン化銀乳剤
層には保護コロイドとして各種親水性コロイドを用いる
ことができる。即ち、酸処理ゼラチン、アルカリ処理ゼ
ラチン、ゼラチン誘導体、グラフト化ゼラチン等各種ゼ
ラチンを用いることが出来る他、ポリビニルピロリド
ン、各種でんぷん、アルブミン、ポリビニルアルコー
ル、アラビアゴム、ヒドロキシエチルセルロース、等の
親水性高分子化合物を含有させることが出来る。用いら
れる親水性コロイドとしては、ゼラチン、ゼラチン誘導
体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が
挙げられるが、好ましくは、物理現像後の親水性コロイ
ド層の剥離性を容易にするために実質的に硬膜剤を含ま
ない親水性コロイド層を用いることが望ましい。
【0030】本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀乳
剤の種類としては、一般に用いられる塩化銀、臭化銀、
ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ臭化銀、ヨウ臭化銀等から
選択される。また乳剤のタイプとしてはネガ型、ポジ型
のいずれでもよい。これらのハロゲン化銀乳剤は必要に
応じて化学増感あるいはスペクトル増感することが出来
る。
【0031】本発明においてハロゲン化銀乳剤層にはベ
ンゾトリアゾールもしくはその誘導体、メルカプト基も
しくはチオン基を有する含窒素複素環化合物を含有させ
ることもできる。その量は1〜100mg/m2、好ましくは5
〜30mg/m2である。
【0032】ベンゾトリアゾール誘導体としては5−メ
チルベンゾトリアゾール、5−クロルベンゾトリアゾー
ル等が挙げられる。またメルカプト基もしくはチオン基
を有する含窒素複素環化合物の複素環としてはイミダゾ
ール、イミダゾリン、チアゾール、チアゾリン、オキサ
ゾール、オキサゾリン、ピラゾリドン、トリゾール、チ
アジアゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリ
ジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン
等があり、中でもイミダゾール、トリアゾール、テトラ
ゾールが好ましい。
【0033】メルカプト基もしくはチオン基を有する含
窒素複素環化合物の具体例を以下に挙げる。2−メルカ
プト−4−フェンルイミダゾール、2−メルカプト−1
−ベンジルイミダゾール、2メルカプト−1−ブチル−
ベンズイミダゾール、1エチル−2−メルカプト−ベン
ズイミダゾール、2メルカプト−ベンズイミダゾール、
1,3ジエチル−ベンズイミダゾリン−2−チオン、
1,3ジベンジル−イミダゾリジン−2−チオン、2,
2−ジメルカプト−1,1’−デカメチレン−ジイミダ
ゾリン−2−チオン、2メルカプト−4−フェニルチア
ゾール、2−メルカプト−ベンゾチアゾール、2−メル
カプトナフトチアゾール、3−エチル−ベンゾチアゾリ
ン−2−チオン、3−ドデシル−ベンゾチアゾリン−2
−チオン、2−メルカプト−4,5−ジフェニルオキサ
ゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、3−ペン
チル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン、1−フェニル
−3−メチルピラゾリドン−5−チオン、3−メルカプ
ト−4−アリル−5−ペンタデシル−1,2,4−トリ
アゾール、3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4−
トリアゾール、3−メルカプト−5−ノニル−5−1,
2,4−トリアゾール、3−メルカプト−4−アリル−
5−ペンタデシル−1,2,4−トリアゾール、3−メ
ルカプト−4−アミノ−5−ヘプタデシル−1,2,4
−トリアゾール、2−メルカプト−5−フェニル−5−
ペンタデシル−1,3,4−チアジアゾール、2−メル
カプト−5−n−ヘプチル−オキサチアゾール、2−メ
ルカプト−5−フェニル1,3,4−オキサジアゾー
ル、5−メルカプト−1−フェニル−テトラゾール、2
−メルカプト−5−ニトロピリジン、1−メチル−キノ
リン−2−(1H)−チオン、3−メルカプト−4−メ
チル−6−フェニルピリダジン、2−メルカプト−5,
6−ジフェニル−ピラッジン、2−メルカプト−4,6
−ジフェニル1,3,5トリアジン、2−アミノ−4−
メルカプト−6−ベンジル−1,3,5−トリアジン、
1,5−ジメルカプト−3,7−ジフェニル−S−トリ
アゾリノ[1,2−a]−S−トリアゾリン等が挙げら
れる。
【0034】本発明で用いられる現像液には、現像主
薬、例えばポリヒドロキシベンゼン類、3−ピラゾリジ
ノン類、アルカリ性物質、例えば水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化リチウム、第3燐酸ナトリウム、
あるいはアミン化合物、保恒剤、例えば亜硫酸ナトリウ
ム、粘稠剤、例えばカルボキシメチルセスロース、カブ
リ防止剤、例えば臭化カリウム、1-フェニル-5-メルカ
プトテトラゾール、現像変成剤、例えばポリオキシアル
キレン化合物等の添加剤等を含ませることが出来る。
【0035】現像液のpHとして通常約10〜14、好ましく
は約12〜14であるが、使用する平版印刷版のアルミニウ
ム支持体の前処理(例えば陽極酸化)条件、写真要素、所
望の像、現像液中の各種化合物の種類及び量、現像条件
等によって異なる。
【0036】ゼラチン層を除去するためのウォッシュオ
フは、温度20〜40℃程度の流水で洗い流すことによって
行なうことが出来る。
【0037】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに何ら限定されるものではない。なお%は
断りのないかぎり重量%を示す。
【0038】実施例1 材質1050のアルミニウム板を4%水酸化ナトリウム
水溶液で50℃1分脱脂処理を行い、水洗した後、400メ
ッシュのパミストン懸濁液を用い、回転ナイロンブラシ
で研磨し、2.5%の塩酸水溶液中20℃で交流密度50A/dm2
で60秒電解粗面化処理を行い、20%リン酸で50℃1分間
デスマット処理した。その後25%硫酸溶液中で温度20℃
電気密度3A/dm2、処理時間45秒で陽極酸化処理した。
【0039】チオ硫酸ナトリウム水溶液と塩化パラジウ
ム水溶液を60℃にて混合し、硫化パラジウムコロイド溶
液を作成し、これに表1にあるよう高分子ラテックスを加え
た。作製したアルミ支持体上に塗布量が金属パラジウム
として3mg/m2となるよう作製した硫化パラジウムコロイ
ド溶液ををスロットコーターにて塗布した。塗布量は18
cc/m2であった。なお、表1にあるポリマーラテックス
はPOL752Aがスチレン・ブタジエン系ラテックスであ
り、Mo880はスチレン・アクリル系ラテックスであり、H
D111はアクリル酸・ブチルアクリレート系ラテックスで
あり、いずれも固形分量50%前後の水分散液である。
【0040】
【表1】
【0041】ハロゲン化銀乳剤の調整は、保護コロイド
としてアルカリ処理ゼラチンを用い、コントロールダブ
ルジェット法で平均粒径0.3μmの銀1モル当たり0.
006ミリモルのヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリ
ウムをドープさせた塩化銀84.8モル%、臭化銀15モル
%、ヨウ化銀0.2モル%の塩臭化銀乳剤を調整した。そ
の後この乳剤をフロキュレーションさせ、洗浄した。さ
らにこの乳剤に金硫黄増感を施した後、安定剤を添加し
赤色感光性の増感色素を銀1g当たり3mg用いて分光
増感した。
【0042】得られたハロゲン化銀乳剤を核塗布済みベ
ースにこの乳剤を塗布量が硝酸銀で2.0g/m2となるよう
同じスロットコーターにて塗布乾燥し感光性平版印刷版
を作成した。ハロゲン化銀乳剤の塗布量は50cc/m2であ
った。製造された平版印刷版はそのまま以下の方法にて
すぐに製版したもの、および35℃80%R.H.下にて1ヶ月
保管したものの2種類を作製した。
【0043】このようにして得られた平版印刷版に光源
が赤色半導体レーザーであるイメージセッターSDP-α24
00(三菱製紙社製)で2400dpi、175lpiで30%全面網露
光を行い、次に製版用プロセッサー(三菱製紙社製P-α
880)で処理時間を変えて処理して平版印刷版を作製し
た。製版用プロセッサーは、現像処理工程(22℃)、水
洗処理工程(35℃の水洗水をシャワー噴射しながらスク
ラブローラーで乳剤層をウォッシュオフする)、仕上げ
処理工程(21℃、シャワー)及び乾燥工程から構成さ
れている。水洗処理工程は貯蔵タンクに貯留された20L
の水洗水をポンプで循環させて、平版印刷版にシャワー
噴射した後、濾過フィルターで濾過して貯留タンクに回
収し再使用するクローズドタイプとなっている。
【0044】用いた現像液、水洗液、仕上げ液の構成は
次の通りである。 <現像液> 水酸化ナトリウム 20g ハイドロキノン 20g 1−フェニル−3ピラゾリジノン 2g 無水亜硫酸ナトリウム 80g チオ硫酸ナトリウム 5g N−メチルエタノールアミン 6g エチレンジアミン4酢酸ナトリウム塩 5g 脱イオン水で1000mLとする。 pH(25℃)=13.4
【0045】<水洗液> 2−メルカフ゜ト−5−nヘフ゜チル−オキサンシ゛オール 0.5g トリエタノールアミン 13g 重亜硫酸ナトリウム 10g リン酸2水素カリウム 40g タンパク質分解酵素 1g 水を加えて全量を1000ccに調整する。pHは6.0
に調整した。タンパク質分解酵素として、ビオプラーゼ
AL-15(細菌プロティナーゼ、長瀬産業(株)製)を用
いた。
【0046】<仕上げ液> アラビアゴム 10g リン酸 0.5g 硝酸ナトリウム 20g ポリエチレングリコール#400 100g 2-メルカフ゜ト-5-nヘフ゜チルオキサンシ゛オール 0.5g 脱イオン水にて1000mLとする。水酸化ナトリウム
にてpHは6.5に調整した。この様にして作成した平版
印刷板を、印刷機スプリント226(コモリコーポレー
ション)で印刷した。なお、インキはDICのGEOS G シアン
Hタイプを、湿し水としては日研アストロマーク3の2
%水溶液を用いた。
【0047】表2に印刷結果を示す。インキ乗り枚数は
印刷開始後印刷濃度が安定になるまで必要とされた印刷
枚数を表す。
【0048】
【表2】
【0049】表2より核にポリマーラテックスを含有さ
せることでインキ乗りが改善されることが判る。
【0050】
【発明の効果】粗面化され、陽極酸化されたアルミニウ
ム支持体上に少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層を有
し、該アルミニウム支持体と該ハロゲン化銀乳剤層との
間にポリマーラテックスを含有する物理現像核層を有す
ることを特徴とする平版印刷版を用いることでインキ乗り
の改善された平版印刷版を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗面化され、陽極酸化されたアルミニウ
    ム支持体上に少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層を有
    し、該アルミニウム支持体と該ハロゲン化銀乳剤層との
    間にポリマーラテックスを含有する物理現像核層を有す
    ることを特徴とする平版印刷版。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006139086A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Fuji Photo Film Co Ltd 表示装置用の遮光膜及びその製造方法
JP2009218004A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Mitsubishi Paper Mills Ltd 導電性材料前駆体及び導電性材料

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