JP2000207750A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2000207750A
JP2000207750A JP11003453A JP345399A JP2000207750A JP 2000207750 A JP2000207750 A JP 2000207750A JP 11003453 A JP11003453 A JP 11003453A JP 345399 A JP345399 A JP 345399A JP 2000207750 A JP2000207750 A JP 2000207750A
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focus
signal recording
signal
recording surface
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    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクの面振れに対応して安定したフォー
カスジャンプを行う。 【解決手段】 ディスクの半径方向において面振れ量の
小さい内周側に移動してフォーカスジャンプを行う。ま
た、面振れに対応したフォーカスエラー信号をフォーカ
スジャンプ時にフォードフォワードさせ、フォーカスジ
ャンプ時においても面振れに追従させる。また、対物レ
ンズの位置を保持し、面振れによってディスクの信号記
録面が合焦位置に至るのを待機する。さらに、面振れ量
に応じてディスクの回転速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、層構成となる複数
の信号記録面を有する記録媒体に対して、その信号記録
面にレーザ光を照射してデータの記録又は再生を行うデ
ィスクドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学ディスク記録媒体としていわゆるC
D−ROMのようなCD方式のディスクや、マルチメデ
ィア用途に好適なDVD(Digital Versatile Disc/Di
gitalVideo Disc)と呼ばれるディスクなどが開発され
ている。これらの光ディスクに対応するディスクドライ
ブ装置では、スピンドルモータにより回転されているデ
ィスクに対して、光ピックアップからそのディスク上の
トラックに対してレーザ光を照射し、その反射光を検出
することでデータの読出を行なったり、記録データによ
り変調されたレーザ光を照射することでデータの記録を
行ったりする。
【0003】レーザ光により記録又は再生動作を行うた
めには、レーザ光のスポットがディスクの記録面上にお
いて合焦状態で保たれなければならず、このためディス
クドライブ装置には、レーザ光の出力端である対物レン
ズをディスクに接離する方向に移動させて合焦状態を制
御するフォーカスサーボ機構が搭載されている。このフ
ォーカスサーボ機構としては、通常、対物レンズをディ
スクに接離する方向に移動させるフォーカスコイル及び
ディスク半径方向に移動させることのできるトラッキン
グコイルを有する2軸機構と、ディスクからの反射光情
報からフォーカスエラー信号(即ち合焦状態からのずれ
量の信号)を生成し、そのフォーカスエラー信号に基づ
いてフォーカスドライブ信号を生成し、上記2軸機構の
フォーカスコイルに印加するフォーカスサーボ回路系か
ら構成されている。即ちフィードバック制御系としてフ
ォーカスサーボ機構が構成される。
【0004】また、既によく知られているようにフォー
カスエラー信号に基づいて合焦状態に引き込むことので
きる範囲は、フォーカスエラー信号としてS字カーブが
観測される範囲内という非常に狭い範囲であるため、フ
ォーカスサーボを良好に実行するには、フォーカスサー
ボループをオンとする際の動作として一般にフォーカス
サーチと呼ばれる動作が必要となる。このフォーカスサ
ーチ動作とは、対物レンズをそのフォーカスストローク
範囲内で強制的に移動させるようにフォーカスコイルに
フォーカスドライブ信号を印加する。このときフォーカ
スエラー信号を観測していると、対物レンズの位置があ
る範囲内にある際に、S字カーブが観測される。そのS
字カーブのリニアな領域となるタイミング(もしくはゼ
ロクロスタイミング)でフォーカスサーボをオンとする
ものである。
【0005】ところで、ディスクの種類によっては、層
構成となる複数の記録面を有するものがある。例えば上
記DVDの場合、一般にレイヤ0、レイヤ1と呼ばれる
2つの信号記録面が形成されるものがある。2つの信号
記録面を有するDVDの構造を図14に示す。DVD
は、直径12cmのディスクとされており、ディスクの
厚みは図14に示すように1.2 mmとされている。
【0006】このDVDの層構造としては、まずディス
ク表面108側に、光透過率が高くかつ耐機械的特性或
いは耐化学特性を有する透明ポリカーボネイト樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂、或いはアクリル樹脂等の透明な合成
樹脂材料によるディスク基板(透明層)101が形成さ
れる。ディスク基板101には、一方の主面に成形金型
に組み込まれたスタンパによってピットが転写され、第
1信号記録面102が形成される。この第1信号記録面
102におけるピットは、所定の情報信号に対応してそ
れぞれ円周方向の長さを異にする符号化された小孔とし
てディスク基板101に形成され、記録トラックを構成
することになる。さらに第1信号記録面102に対応す
る第1反射層103を介して、第2信号記録面104及
び第2信号記録面104に対応する第2反射層105が
形成される。第2信号記録面104も、第1信号記録面
102と同様に情報信号に対応したピットが形成される
ことになる。第2反射層105の上は接着面106とさ
れ、これを介してダミー板107が接着される。
【0007】このDVDに対してはディスクドライブ装
置からのレーザ光がディスク表面108側から入射さ
れ、第1信号記録面102又は第2信号記録面104に
記録された情報が、その反射光から検出されることにな
る。
【0008】即ち第1反射層103は半透明膜とされ、
レーザ光の一定割合を反射させるように形成されてい
る。これによってレーザ光が第1信号記録面102に焦
点を当てれば第1反射層103による反射光から第1信
号記録面102に記録された信号を読み取ることがで
き、またレーザ光を第2信号記録面104に焦点をあて
させる際は、そのレーザ光は第1反射層103を通過し
て第2信号記録面104に焦光され、第2反射層105
による反射光から第2信号記録面104に記録された信
号を読み取ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような2層構造の
DVDのように複数の信号記録面を有するディスクに対
しては、上記フォーカスサーボ機構は、それぞれの信号
記録面に対してレーザ光を合焦させることが必要にな
り、換言すれば、一方の信号記録面に対しての合焦状態
にある時に、他方の信号記録面への合焦状態へ移行させ
るための動作、即ちフォーカスジャンプ動作を実行でき
るようにすることが必要である。このフォーカスジャン
プ動作は、一方の信号記録面で合焦状態にあるときに、
フォーカスサーボをオフとして対物レンズを強制的に移
動させ、他方の信号記録面に対するフォーカス引込範囲
内に到達した時点(S字カーブが観測される時点)でフ
ォーカスサーボをオンとすることで実行される。即ち上
記フォーカスサーチに類似した動作となる。
【0010】このようなフォーカスジャンプを行う場
合、ディスクの面振れを考慮して、その振れ加速度より
も大きな加速度で対物レンズを移動させるようにして外
乱の影響を低減するようにしている。しかしながら、面
振れの大きいディスクは、ディスクの回転周期内におい
て対物レンズの焦点位置が大きく変位することになる。
したがって、面振れの大きいディスクに対してフォーカ
スジャンプ動作を実行させるには、ディスクの回転速度
や面振れ量を考慮した複雑なサーボ制御を行うことが要
求される。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するために、層構成となる複数の信号記録面を
有する記録媒体に対して、その信号記録面にレーザ光を
照射してデータの記録又は再生を行うディスクドライブ
装置において、前記レーザ光の出力端となる対物レンズ
を有するピックアップ手段と、前記対物レンズを記録媒
体に接離する方向に移動させることで、記録媒体の信号
記録面に対するレーザ光の合焦状態を設定する対物レン
ズ移動手段と、 前記対物レンズと前記信号記録面の相
対距離変動量を示す変動距離情報を検出する変動距離情
報検出手段と、前記対物レンズ移動手段に対して現在の
信号記録面から他の信号記録面に合焦させるフォーカス
ジャンプ動作を実行させるフォーカスジャンプ制御手段
を備え、前記フォーカスジャンプ動作を、前記記録媒体
の半径方向に対して前記相対距離変動量が所定値以下の
位置で実行させるようにする。
【0012】また、層構成となる複数の信号記録面を有
する記録媒体に対して、その信号記録面にレーザ光を照
射してデータの記録又は再生を行うディスクドライブ装
置において、前記レーザ光の出力端となる対物レンズを
有するピックアップ手段と、前記対物レンズを記録媒体
に接離する方向に移動させることで、記録媒体の信号記
録面に対するレーザ光の合焦状態を設定する対物レンズ
移動手段と、前記対物レンズと前記信号記録面の相対距
離変動量を示す変動距離情報を検出する変動距離情報検
出手段と、前記対物レンズ移動手段に対して現在の信号
記録面から他の信号記録面に合焦させるフォーカスジャ
ンプ動作を実行させるフォーカスジャンプ制御手段と、
所定の期間内における前記変動距離情報を記憶する変動
距離情報記憶手段を備え、前記フォーカスジャンプ動作
を実行する際には、前記変動距離情報記憶手段に記憶さ
れている変動距離情報とフォーカスジャンプ動作を実行
する制御信号に基づいて前記対物レンズ移動手段の制御
を行うようにする。
【0013】また、層構成となる複数の信号記録面を有
する記録媒体に対して、その信号記録面にレーザ光を照
射してデータの記録又は再生を行うディスクドライブ装
置において、前記レーザ光の出力端となる対物レンズを
有するピックアップ手段と、前記対物レンズを記録媒体
に接離する方向に移動させることで、記録媒体の信号記
録面に対するレーザ光の合焦状態を設定する対物レンズ
移動手段を備え、前記対物レンズ移動手段は、前記対物
レンズに対して現在の信号記録面から他の信号記録面に
合焦状態を移行させる場合に、前記対物レンズの移動制
御を行う制御信号を維持して前記対物レンズの現在位置
を維持するようにする。
【0014】層構成となる複数の信号記録面を有する記
録媒体に対して、その信号記録面にレーザ光を照射して
データの記録又は再生を行うディスクドライブ装置にお
いて、前記レーザ光の出力端となる対物レンズを有する
ピックアップ手段と、前記対物レンズを記録媒体に接離
する方向に移動させることで、記録媒体の信号記録面に
対するレーザ光の合焦状態を設定する対物レンズ移動手
段と、 前記対物レンズと前記信号記録面の相対距離変
動量を示す変動距離情報を検出する変動距離情報検出手
段と、前記対物レンズ移動手段に対して現在の信号記録
面から他方の信号記録面に合焦させるフォーカスジャン
プ動作を実行させるフォーカスジャンプ制御手段と、記
記録媒体の回転速度を制御する回転速度制御手段を備
え、前記フォーカスジャンプ動作を実行する際に、前記
回転速度制御手段は前記相対距離変動量に対応した所要
の速度で前記記録媒体を回転させるようにする。
【0015】本発明によれば、層構成となる複数の信号
記録面が形成されるディスクの再生を行う場合におい
て、安定したフォーカスジャンプを実行することができ
るようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
光ディスクを記録媒体とするディスクドライブ装置を説
明していく。この例のディスクドライブ装置に装填され
る光ディスクは、例えばDVDとし、特に図14で説明
したように信号記録面が2層構造となっているディスク
を考える。もちろん他の種類の光ディスクの場合であっ
ても本発明は適用でき、その特徴的な動作(フォーカス
ジャンプ時の動作)として複数の信号記録面を有する層
構造のディスクに有効なものとなる。
【0017】図1は本例のディスクドライブ装置70の
要部のブロック図である。ディスク90は、ターンテー
ブル7に積載され、再生動作時においてスピンドルモー
タ6によって一定線速度(CLV)もしくは一定角速度
(CAV)で回転駆動される。そしてピックアップ1に
よってディスク90にエンボスピット形態や相変化ピッ
ト形態などで記録されているデータの読み出しが行なわ
れることになる。スピンドルモータ6のサーボ制御を実
行するために、スピンドルモータ6にはにはそれぞれス
ピンドルFG(周波数発生器)6aが設けられており、
スピンドルモータ6の回転に同期した周波数パルスSF
G(以降、FGパルスSFGともいう)を発生させるこ
とができるようにされている。システムコントローラ1
0ではスピンドルFG6aからの周波数パルスSFGに
基づいて、スピンドルモータ6の回転情報を検出できる
ようになる。
【0018】ピックアップ1内には、レーザ光源となる
レーザダイオード4や、反射光を検出するためのフォト
ディテクタ5、レーザ光の出力端となる対物レンズ2、
レーザ光を対物レンズ2を介して信号記録面に照射し、
またその反射光をフォトディテクタ5に導く光学系が形
成される。対物レンズ2は二軸機構3によってトラッキ
ング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されてい
る。またピックアップ1全体はスレッド機構8によりデ
ィスク半径方向に移動可能とされている。
【0019】ディスク90からの反射光情報はフォトデ
ィテクタ5によって検出され、受光光量に応じた電気信
号とされてRFアンプ9に供給される。RFアンプ9に
は、フォトディテクタ5としての複数の受光素子からの
出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算
/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な
信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サ
ーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TEなどを生成する。RFアンプ9から
出力される再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカ
スエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサー
ボプロセッサ14へ供給される。
【0020】RFアンプ9で得られた再生RF信号は2
値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM+信
号(8−16変調信号)とされ、デコーダ12に供給さ
れる。デコーダ12ではEFM+復調,エラー訂正処理
等を行ない、また必要に応じてMPEGデコードなどを
行なってディスク90から読み取られた情報の再生を行
なう。
【0021】なおデコーダ12は、デコードしたデータ
をデータバッファとしてのキャッシュメモリ20に蓄積
していく。ディスクドライブ装置70からの再生出力と
しては、キャッシュメモリ20でバファリングされてい
るデータが読み出されて転送出力されることになる。
【0022】インターフェース部13は、外部のホスト
コンピュータ80と接続され、ホストコンピュータ80
との間で再生データやリードコマンド等の通信を行う。
即ちキャッシュメモリ20に格納された再生データは、
インターフェース部13を介してホストコンピュータ8
0に転送出力される。またホストコンピュータ80から
のリードコマンドその他の信号はインターフェース部1
3を介してシステムコントローラ10に供給される。
【0023】サーボプロセッサ14は、RFアンプ9か
らのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TEや、デコーダ12もしくはシステムコントローラ
10からのスピンドルエラー信号SPE等から、フォー
カス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サー
ボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。即ち
フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号T
Eに応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドラ
イブ信号を生成し、二軸ドライバ16に供給する。二軸
ドライバ16はピックアップ1における二軸機構3のフ
ォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することに
なる。これによってピックアップ1、RFアンプ9、サ
ーボプロセッサ14、二軸ドライバ16、二軸機構3に
よるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボル
ープが形成される。
【0024】面振れ検出部30はあとで詳しく説明する
ように、例えばフォーカスエラー信号FEなどに基づい
てディスク90の面振れの検出を行う。
【0025】なおフォーカスサーボをオンとする際に
は、まずフォーカスサーチ動作を実行しなければならな
い。フォーカスサーチ動作とは、フォーカスサーボオフ
の状態で対物レンズ2を強制的に移動させながらフォー
カスエラー信号FEのS字カーブが得られる位置を検出
するものである。公知の通り、フォーカスエラー信号の
S字カーブのうちのリニア領域は、フォーカスサーボル
ープを閉じることで対物レンズ2の位置を合焦位置に引
き込むことのできる範囲である。したがってフォーカス
サーチ動作として対物レンズ2を強制的に移動させなが
ら、上記の引込可能な範囲を検出し、そのタイミングで
フォーカスサーボをオンとすることで、以降、レーザー
スポットが合焦状態に保持されるフォーカスサーボ動作
が実現されるものである。
【0026】また本例の場合、ディスク90の信号記録
面は、図2(a)(b)に第1信号記録面90a、第2
信号記録面90bとして示すように2層構造となってい
る。即ち、図14で説明した構造となっている。当然な
がら、第1信号記録面90aに対して記録再生を行う場
合はレーザ光は第1信号記録面90aに対して合焦状態
となっていなければならない。また第2信号記録面90
bに対して記録再生を行う場合はレーザ光は第2信号記
録面90bに対して合焦状態となっていなければならな
い。第1信号記録面90aに対する合焦状態を図2
(a)に示すが、このときの対物レンズ2の位置を位置
P1であるとする。また第2信号記録面90bに対する
合焦状態を図2(b)に示すが、このときの対物レンズ
2の位置を位置P2であるとする。なお、位置P0〜P
3を対物レンズ2がディスク90に接離する方向に移動
可能なフォーカスストローク範囲であるとする。
【0027】例えば第1信号記録面90aでの再生動作
の後に、第2信号記録面90bでの再生動作に移行する
場合には、対物レンズ90の位置を位置P1から位置P
2に移動させなければならない。もちろん逆の場合もあ
り得る。このような第1信号記録面90aと第2信号記
録面90bでのフォーカス位置の移動はフォーカスジャ
ンプ動作により行われる。このフォーカスジャンプ動作
は、前述したように、一方の信号記録面で合焦状態にあ
るときに、フォーカスサーボをオフとして対物レンズ2
を強制的に移動させ、他方の信号記録面に対するフォー
カス引込範囲内に到達した時点(S字カーブが観測され
る時点)でフォーカスサーボをオンとすることで実行さ
れる。また、本明細書では、一方の信号記録面から他方
の記録面に合焦状態を移行する動作については、対物レ
ンズ2の移動を伴わない動作についてもフォーカスジャ
ンプ動作ということとする。
【0028】なお図3に、対物レンズ2が位置P0から
P3までのフォーカスストローク範囲で移動された場合
に観測されるフォーカスエラー信号FEの例を示す。図
示するように第1信号記録面90a及び第2信号記録面
90bに対して合焦状態となる位置P1、P2を中心と
して、それぞれS字カーブが観測される。各S字カーブ
のリニア領域の位置範囲が、各信号記録面に対するフォ
ーカス引込可能範囲FW1,FW2となる。
【0029】図1において、サーボプロセッサ14はさ
らに、スピンドルモータドライバ17に対してスピンド
ルエラー信号SPEに応じて生成したスピンドルドライ
ブ信号を供給する。スピンドルモータドライバ17はス
ピンドルドライブ信号に応じて例えば3相駆動信号をス
ピンドルモータ6に印加し、スピンドルモータ6のCL
V回転を実行させる。またサーボプロセッサ14はシス
テムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレー
キ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生さ
せ、スピンドルモータドライバ17によるスピンドルモ
ータ6の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させ
る。
【0030】なお、スピンドルモータ6のCLV回転と
しての線速度については、システムコントローラ10が
各種速度に設定できる。例えばデコーダ12は、デコー
ド処理に用いるためにEFM信号に同期した再生クロッ
クを生成するが、この再生クロックから現在の回転速度
情報を得ることができる。システムコントローラ10も
しくはデコーダ12は、このような現在の回転速度情報
と、基準速度情報を比較することで、CLVサーボのた
めのスピンドルエラー信号SPEを生成する。したがっ
て、システムコントローラ11は、基準速度情報として
の値を切り換えれば、CLV回転としての線速度を変化
させることができる。例えばある通常の線速度を基準と
して4倍速、8倍速などの線速度を実現できる。これに
よりデータ転送レートの高速化が可能となる。なお、も
ちろんCAV方式であっても回転速度の切換は可能であ
る。
【0031】サーボプロセッサ14は、例えばトラッキ
ングエラー信号TEの低域成分として得られるスレッド
エラー信号や、システムコントローラ10からのアクセ
ス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成
し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライ
バ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8
を駆動する。スレッド機構8には図示しないが、ピック
アップ1を保持するメインシャフト、スレッドモータ、
伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライバ15が
スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8を駆動
することで、ピックアップ1の所要のスライド移動が行
なわれる。
【0032】ピックアップ1におけるレーザダイオード
4はレーザドライバ18によってレーザ発光駆動され
る。システムコントローラ10はディスク90に対する
再生動作を実行させる際に、レーザパワーの制御値をオ
ートパワーコントロール回路19にセットし、オートパ
ワーコントロール回路19はセットされたレーザパワー
の値に応じてレーザ出力が行われるようにレーザドライ
バ18を制御する。
【0033】なお、記録動作が可能な装置とする場合
は、記録データに応じて変調された信号がレーザドライ
バ18に印加される。例えば記録可能タイプのディスク
90に対して記録を行う際には、ホストコンピュータか
らインターフェース部13に供給された記録データは図
示しないエンコーダによってエラー訂正コードの付加、
EFM+変調などの処理が行われた後、レーザドライバ
18に供給される。そしてレーザドライバ18が記録デ
ータに応じてレーザ発光動作をレーザダイオード4に実
行させることで、ディスク90に対するデータ記録が実
行される。
【0034】以上のようなサーボ及びデコード、エンコ
ードなどの各種動作はマイクロコンピュータによって形
成されたシステムコントローラ10により制御される。
そしてシステムコントローラ10は、ホストコンピュー
タ80からのコマンドに応じて各種処理を実行する。例
えばホストコンピュータ80から、ディスク90に記録
されている或るデータの転送を求めるリードコマンドが
供給された場合は、まず指示されたアドレスを目的とし
てシーク動作制御を行う。即ちサーボプロセッサ14に
指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレス
をターゲットとするピックアップ1のアクセス動作を実
行させる。その後、その指示されたデータ区間のデータ
をホストコンピュータ80に転送するために必要な動作
制御を行う。即ちディスク90からのデータ読出/デコ
ード/バファリング等を行って、要求されたデータを転
送する。なお、ホストコンピュータからのデータ要求が
シーケンシャルに行われており、要求されたデータが例
えば先読み動作などで予めキャッシュメモリ20に格納
されていた場合は、キャッシュヒット転送として、ディ
スク90からのデータ読出/デコード/バファリング等
を行わずに、要求されたデータを転送できる。
【0035】本例における特徴的な動作となるフォーカ
スジャンプ動作は、システムコントローラ10の制御に
基づいて行われる。またシステムコントローラ10がフ
ォーカスジャンプシーケンスの制御を行うためにはフォ
ーカスエラー信号FEを監視している必要があり、この
ためRFアンプ9からのフォーカスエラー信号FEはシ
ステムコントローラ10にも供給されている。
【0036】なお、フォーカスエラー信号FEにおいて
S字カーブが観測されるのは、適切な反射光量がディテ
クタ5で得られている場合であり、このとき、いわゆる
反射光量の和信号としてもレベルが大きくなる。この和
信号を所定のスレッショルドレベルと比較した出力は、
S字カーブの区間を示すいわゆるFOK信号となるが、
システムコントローラ10は、後述する図4の処理にお
いて、このFOK信号についても監視するようにするこ
とも考えられる。図4の処理例ではフォーカスエラー信
号FEのゼロクロス検出を行って処理を進めているが、
このフォーカスエラー信号のゼロクロスとは、S字カー
ブ内でのゼロクロスポイントをいう。ところが実際には
図3の波形からわかるように反射光が適切に得られない
S字カーブ領域以外ではフォーカスエラー信号FEはほ
ぼゼロレベルとなり、対物レンズ移動中に単純にフォー
カスエラー信号をゼロレベルとコンパレートしていても
正確にS字カーブ領域でのゼロクロスポイントを検出で
きないことがある。そこで、S字カーブ領域以外のゼロ
クロスを排除するために、FOK信号をウインドウとし
てゼロクロス検出を行うようにすることなどが考えられ
る。
【0037】図4、図5によりフォーカスジャンプ時の
動作について説明していく。図4はフォーカスジャンプ
の際のシステムコントローラ10の処理を、図5はフォ
ーカスジャンプの際のフォーカスエラー信号FE、及び
サーボプロセッサ14が二軸ドライバ16に与えるフォ
ーカスドライブ電圧の例を示している。
【0038】なお図5の波形は、図2(a)の状態から
図2(b)の状態に移行するフォーカスジャンプ動作
(ディスク90に近づく方向へのフォーカスジャンプ)
の場合で示している。フォーカスジャンプを実行する際
には、システムコントローラ10はまず図4のステップ
F100としてそれまでかけられていたフォーカスサー
ボをオフとする制御を行う。即ちサーボプロセッサ14
にフォーカスサーボループを開くように指示を与える。
【0039】次に、ステップF101でフォーカスジャ
ンプ方向へのキック電圧VK1を二軸ドライバ16に印
加させる。すると図5に示されているt1時点以降は対
物レンズ2はディスク90に近づく方向に移動されるこ
とになる。また、t1時点以降は、ステップF101の
処理によりキック電圧VK1が印加されることで、対物
レンズ2はディスク90に近づく方向に移動して行く
が、このときシステムコントローラ10はステップF1
02で、次にフォーカスエラー信号のゼロクロスが観測
されるタイミングを待機している。このゼロクロスタイ
ミングは、図5のt2時点のタイミングに相当し、つま
り対物レンズ2が第1信号記録面90aに対してのS字
カーブが観測される位置範囲を脱するタイミングであ
る。
【0040】このタイミングが検出されたら、システム
コントローラ10はステップF103の処理としてフォ
ーカスドライブ電圧をオフとさせる。したがって対物レ
ンズ2はt2時点以降は慣性によりディスク90に近づ
く方向に移動していく。この状態でシステムコントロー
ラ10はステップF104で、次のS字カーブが観測さ
れ始めるタイミングを待機する。即ち対物レンズ2が移
動していくことによって、フォーカスエラー信号FEに
はある時点から第2信号記録面90bに対してのS字カ
ーブがみられるようになるが、その開始タイミングを検
出するものである。このS字カーブの開始タイミング
は、例えばフォーカスエラー信号FEを、ゼロレベルに
近い或る所定のレベルと比較していることで検出でき
る。
【0041】図5の場合t3時点が、ステップF104
でS字カーブの開始と検出されるタイミングであり、こ
の時点からシステムコントローラ10の処理はステップ
F105に進む。そして、二軸ドライバ16にブレーキ
電圧VK2を印加させる。ブレーキ電圧とは、フォーカ
スジャンプ方向とは逆方向へのキック電圧のことであ
り、この場合、ディスク90から遠ざかる方向へのキッ
ク電圧となる。ただしブレーキ電圧VK2が印加される
時点では対物レンズ2はディスク90に近づく方向に移
動している最中であるため、ブレーキ電圧VK2の印加
は、対物レンズ2のディスク90に近づく方向への移動
速度の低下としてあらわれる。したがってt3時点以降
は、対物レンズ2は移動速度は下がっていくが、それま
でと同様にディスク90に近づいていく。
【0042】ここで、ブレーキ電圧VK3が印加される
のは、第2信号記録面90bに対するS字カーブが観測
され始めた時点であり、したがってそのまま対物レンズ
2の移動が、速度が遅くなりながらも継続されること
で、その後の或る時点でフォーカスエラー信号のゼロク
ロスが検出される。このゼロクロス検出はステップF1
06の処理となり、図5でいえば時点t4のタイミング
となる。このゼロクロス検出時前後の対物レンズ2の位
置は、図2における位置P2前後に相当し、つまり、第
2信号記録面90bに対するフォーカス引込範囲内であ
る。したがって処理をステップF107に進めてフォー
カスサーボループをオンとさせることで、第2信号記録
面90bに対するフォーカスサーボが良好に引き込ま
れ、以降フォーカスサーボ動作により第2信号記録面9
0bに対する合焦状態が維持されることになる。これに
よって第1信号記録面90aから第2信号記録面90b
へのフォーカスジャンプが完了する。
【0043】本発明では、このようなフォーカスジャン
プ動作を行う場合に、ディスク90の面振れに対応し
て、効率良く安定したジャンプ制御を行うようにしてい
る。以下、図1に示した面振れ検出部30において行わ
れる面振れの検出方法の一例を説明する。図6は面振れ
検出部30の構成例を説明するブロック図であり、図1
に示したシステムコントローラ10とともに示してい
る。面振れ検出部30に供給されたフォーカスエラー信
号FEは、例えばゲインアンプ30a、面振れ周波数に
対応したバンドパスフィルタ30bを介してA/D変換
器30cによってデジタルデータに変換され、メモリ3
1に蓄えられるようにされる。
【0044】メモリ31は、例えばメモリエリア31
a、31b、31c・・・として示されているように、
スピンドルモータ6の1回転周期に対応してスピンドル
FG6aから出力されるFGパルスSFGに対応した記
憶領域が形成される。そしてシステムコントローラ10
からの制御によって、FGパルスSFGのタイミングに
対応したフォーカスエラー信号FEの値が格納されるよ
うにされる。これにより、スピンドルモータ6の一回
転、即ち、ディスク90の一回転に対応したフォーカス
エラー信号のレベルを得ることができる。システムコン
トローラ10では、このようにしてメモリ31の各メモ
リエリア31(a、b、c・・・)に蓄えられたフォー
カスエラー信号を、例えばスピンドルFG6aにおいて
一回転の基準とされる所要のFGパルスに基づいて読み
出すことにより、読み出されたフォーカスエラー信号の
レベルからディスク90の面振れ量を認識することがで
きる。
【0045】図7は、図6に示した面振れ検出部30に
より、面振れに対応して検出されるフォーカスエラー信
号に基づいて面振れを検出する例を示している。なお、
この図に示されている周期T1は、例えばスピンドルモ
ータ6の回転に応じてスピンドルFG6aから出力され
るFGパルスSFGに基づいたスピンドルモータ6の1
回転周期、即ちディスク90の1回転周期T0の1/2
の周期とされる。面振れ検出部30に対して、例えば図
7に示されているようなフォーカスエラー信号FEが入
力されると、メモリ31のメモリエリア31(a、b、
c・・・)には、例えばFGパルスSFGに対応したタ
イミングS1〜S11で、A/D変換されたフォーカス
エラー信号の値が格納されていく。なお、タイミングS
1からS11においてメモリエリア31(a、b、c・
・・)に格納されたデータを面振れ情報という。また、
この図にはタイミングS1〜S11として、周期T1に
おける1/2回転周期のみのタイミングを示している。
【0046】メモリ31には図7に示されているタイミ
ングS1からS11において入力されたフォーカスエラ
ー信号に対応した面振れ情報が格納されることになる
が、システムコントローラ10では、メモリ31から読
み出した1回転周期T0内の所定期間内(周期T1)の
面振れ情報において、最大値のものと最小値のものを検
出する。この図に示されている例では最大値としてタイ
ミングS1に対応した面振れ情報Pt、また最小値とし
てタイミングS11に対応した面振れ情報Pbが検出さ
れる。即ち、これらの面振れ情報Pt、Pbの差が当該
ディスク90の面振れ量に相当するレベルとされ、面振
れ情報Pt、Pbの差が大きい場合は面振れ量が大き
い、同じく面振れ情報Pt、Pbの差が小さいときには
面振れ量が小さいとすることができる。
【0047】このように、ディスク90の1回転周期の
所定期間における例えばフォーカスエラー信号FEのレ
ベルを検出することにより、その最大値と最小値から当
該ディスクの面振れ量を検出することができるようにな
る。なお、本明細書では上記した説明では、フォーカス
エラー信号FEに基づい面振れ量を検出する例を挙げた
が、フォーカスエラー信号FEに基づいて、例えばサー
ボプロセッサ14で生成されるフォーカスドライブ信号
を用いても、同じように面振れ量の検出を行うことがで
きる。
【0048】本例ではこのようにして求められた面振れ
情報に基づいて、以下に示すようなフォーカスジャンプ
動作時における所要の制御を実行する。 (1) フォーカスジャンプ位置の移動 (2) 面振れ情報のフィードフォワード (3) 対物レンズの位置状態のホールド (4) 面振れ量に応じた減速
【0049】(1) フォーカスジャンプ位置の移動 ディスク90における面振れは、ディスク90の外周側
に行くにつれて大きなものとなる。即ち、ディスク90
の内周側においては比較的面振れが小さいとすることが
できる。したがって、面振れの小さい内周側でフォーカ
スジャンプ制御を実行することで、安定した信号記録面
の移行を行うことができるようになる。図8は、ディス
ク90の半径方向における位置と面振れの関係の一例を
模式的に示す図であり、縦軸に面振れ量、横軸にディス
ク90の中心からの半径位置を示している。半径位置と
しては、内周側から外周側に向けてr1、r2、r3、
r4が示されており、各位置に対応している面振れはデ
ィスク90の外周に向かうにつれて大きくなり、外周側
に向かうにつれてフォーカスジャンプ動作を安定して行
うことが困難になることがわかる。
【0050】そこで、対物レンズ2がディスク90の外
周側位置している場合は、まずシーク動作によって例え
ば光学ピックアップ1を内周側に移動させる制御を行
う。これにより、対物レンズ2はフォーカスジャンプを
行う際に面振れの影響が現れない位置に移動することが
できるようになる。この場合、面振れ量に対して所要の
閾値を設定して、フォーカスジャンプを行う場合、この
閾値に基づいてその場で行うか、または内周側に移動し
た上で行うかという制御を選択的に行うようにする。図
8に示す例では、1点鎖線で示されている閾値Sを設定
することにより、例えば半径としては位置r2を基準に
して、位置r2より外周側ではフォーカスジャンプを行
わないようにする。
【0051】例えばディスク90が「A」として示され
ている面振れ量と半径位置の関係を有している場合を想
定する。この場合、対物レンズ2が位置r2よりも外周
側に位置しているときに、例えばホストコンピュータ4
0からフォーカスジャンプが指示さると、面振れ量が閾
値Sよりも小さい位置r2(フォーカスジャンプ許可位
置(A))よりも内周側に移動して、フォーカスジャン
プを実行するように制御する。なお、実際には、位置r
2に対して所要のマージンを考慮した内周側の位置とし
て、位置r2mにおいてフォーカスジャンプが行われる
ようにする。また、例えばディスク90が「B」として
示されている、「A」よりも面振れの小さいとされてい
る場合を想定する。この場合、例えばホストコンピュー
タ40からフォーカスジャンプが指示された場合は、面
振れ量が閾値Sよりも小さい位置r3(フォーカスジャ
ンプ許可位置(B))よりも内周側に移動して、フォー
カスジャンプを実行するように制御すればよい。この場
合も、実際には、位置r3に対して所要のマージンを考
慮した内周側の位置として、位置r3mにおいてフォー
カスジャンプが行われるようにする。なお、これらの場
合の内周側への移動は、例えばスレッド機構8の制御を
行うことによって実行される。
【0052】また、例えばディスクドライブ装置70に
対してディスク90が装填された時点で、先に述べた面
振れ量の検出方法によって、予めディスク90の所要の
半径位置における面振れ量の検出を行って記憶してくよ
うにしてもよい。これにより、現在ディスクドライブ装
置に装填されているディスクの面振れ量と半径位置の関
係を予め把握しておくことができ、当該ディスクに対し
てフォーカスジャンプを行う場合、どの半径位置に移動
したらよいかを、見極めることができるようになる。即
ち、予め記憶されている面振れ量のなかから、フォーカ
スジャンプが許容されている面振れ量に対応した値を検
索することによって、対物レンズ2の移動目的位置を認
識することができるようになる。
【0053】このように、現在対物レンズ2がディスク
90の半径位置において例えば外周側とされる面振れが
比較的大きい位置にいる場合に、ディスクの面振れ量に
対応して光学ピックアップ1を内周側に移動させた後に
フォーカスジャンプを行うことによって、面振れの影響
を受けず安定したジャンプ動作を行うことができるよう
になる。
【0054】(2) 面振れ情報のフィードフォワード 次に、フォーカスジャンプを行う際に面振れ情報(フォ
ーカスエラー信号)をフィードフォワードさせ、面振れ
に追従させた状態でキック/ブレーキ制御を行う例を説
明する。図9はディスクドライブ装置70にフィードフ
ォワード部40を備えた構成例を示している。この図9
において、図1と同一符号は同一部分を示しており説明
は省略する。また、RFアンプ9からサーボプロセッサ
14に至る信号の経路については、便宜上、トラッキン
グエラー信号TEとフォーカスエラー信号FEを個々に
示している。フィードフォワード部40はRFアンプ9
から出力されるフォーカスエラー信号FEを入力するよ
うにされ、通常の動作時には入力したフォーカスエラー
信号FEをそのまま出力し、フォーカスジャンプ時には
予めメモリに記憶してある面振れに対応したフォーカス
エラー信号を出力するようにされている。このような出
力信号の選択制御は例えばシステムコントローラ10に
よって実行される。
【0055】図10はフィードフォワード部40の構成
例を機能的なブロック図として示す図である。この図に
示されているスイッチ40aは例えばシステムコントロ
ーラ10の制御信号に基づいて切り替え動作が実行さ
れ、通常動作時(例えば、再生、記録など)には端子a
が選択される。したがって、RFアンプ9から入力した
フォーカスエラー信号FEは例えばフィルタ部40bに
おいて、A/D変換、周波数帯域制限などが施された後
に、スイッチ40aを介してサーボプロセッサ14に供
給される。なお、RFアンプ9、サーボプロセッサ14
はこの図に示していない。また、バンドパスフィルタ4
0bを介したフォーカスエラー信号FEはメモリコント
ローラ40cにも供給され、例えば1周期分(ディスク
1回転分)の波形データがメモリ40dに格納される。
【0056】そして、例えばシステムコントローラ10
からの指示に基づいてフォーカスジャンプを実行する場
合は、フォーカスジャンプが実行される期間においてス
イッチ40aが端子bに切り替えられ、メモリコントロ
ーラ40cによってメモリ40dから読み出されたフォ
ーカスエラー信号がサーボプロセッサ14に供給される
ようにされる。メモリ40dに記憶されたフォーカスエ
ラー信号の読み出しを行う場合は、メモリコントローラ
40cはディスク90の回転に同期させて、メモリ40
dからフォーカスエラー信号FEを読み出して出力す
る。これは、例えばスピンドルFG6aからのFGパル
スに同期した読み出し処理を行うことによって実現され
る。これにより、通常動作時にはRFアンプ9からのフ
ォーカスエラー信号FEが出力され、フォーカスジャン
プを行う場合には予めメモリ40dに記憶されているフ
ォーカスエラー信号がサーボプロセッサ14に対して出
力されるようになる。
【0057】図11はフィードフォワードされたフォー
カスエラー信号に基づいてフォーカスジャンプを行う場
合の各種信号の波形を模式的に示す図である。従来で
は、フォーカスジャンプを行う場合、フォーカスエラー
信号FEは図11(a)に示されているようになる。例
えばフォーカスジャンプが行われる直前までの期間(t
a〜tc)においては、面振れに追従したうねりを有し
た波形とされ、フォーカスジャンプが行われる期間(t
c〜td)においては対物レンズ2の移動に応じて信号
レベルが変化する。そして、フォーカスジャンプが終了
すると期間td以降として示されているように、再び面
振れに追従したうねりを有した波形となる。なお図11
(a)に示すフォーカスエラー信号FEこれは、先に図
5(a)に示したフォーカスエラー信号の波形に対応し
たものとされる。
【0058】しかし、本例ではフィードフォワード部4
0を備えることにより、例えば図11(a)の期間ta
〜tb間などとして示されるように、ディスク90の1
回転に対応した1周期に相当するフォーカスエラー信号
を予めメモリ40dに蓄えておく。そして、フォーカス
ジャンプを行う場合に、フォーカスエラー信号として図
11(b)に示されているような信号を出力するように
している。なお、以降、図11(a)に示されているフ
ォーカスエラー信号をFEa、図11(b)に示されて
いるフォーカスエラー信号をFEbとして説明する。
【0059】フォーカスエラー信号FEbは、例えば期
間ta〜tbに相当するフォーカスエラー信号を予めメ
モリ40dに記憶し、この記憶した所定期間のフォーカ
スエラー信号を、例えばシステムコントローラ10から
の指示に基づいて、フォーカスジャンプが開始されるタ
イミングtcを起点として読み出して出力する例として
示している。なお、図11(b)では、一例として便宜
上フォーカスジャンプを行う直前の信号レベルをフィー
ドフォワードさせる例を示しているが、メモリ40dに
フォーカスエラー信号を記憶するタイミングとしては、
このようなジャンプ直前に限定されるものではない。例
えば、面振れが半径位置によって異なることは先述した
が、このような面振れ差に対応するために、所要の半径
位置に移動した場合などに、フォーカスジャンプの実行
の有無に関わらず、メモリ40aに対する記憶動作を実
行させるようにしてもよい。
【0060】このようにして、フィードフォワード部4
0から出力されたフォーカスエラー信号FEbはサーボ
プロセッサ14に供給される。また、サーボプロセッサ
14に対しては、フォーカスジャンプを実行する場合
に、システムコントローラ10から対物レンズ2のフォ
ーカスジャンプ動作を実行させるためのキック/ブレー
キパルスが供給される。このキック/ブレーキパルス
は、図11(c)に示されているように、フォーカスジ
ャンプが指示されたタイミングtcでシステムコントロ
ーラ10からサーボプロセッサ14に供給される。そし
てサーボプロセッサ14では、フォーカスエラー信号F
Ebとキック/ブレーキパルスを加算することによっ
て、フォーカスドライブ信号FDbを生成する。このフ
ォーカスドライブ信号FDbは、対物レンズ2に対して
フォーカスジャンプを実行させつつ、面振れに追従する
信号となる。したがって、このようなフォーカスドライ
ブ信号FDbを二軸ドライバ16に供給することによ
り、面振れに追従しつつ安定したフォーカスジャンプを
実行させるように、対物レンズ2を移動させることがで
きるようになる。
【0061】このように、面振れ情報をフィードフォワ
ードさせるようにした場合、フォーカスジャンプが行わ
れる際にも対物レンズ2は面振れに追従しているので、
ディスク90が例えば高速で回転している場合でも安定
したジャンプ動作を実行させることができるようにな
る。
【0062】(3) 対物レンズの位置状態のホールド 次に、合焦状態とされる信号面の移動を対物レンズ2の
移動を行わずに実行する例を説明する。上述した実施の
形態では、対物レンズ2自らが合焦状態を得るために、
所要の信号記録面に対してフォーカスジャンプ動作を行
う例を挙げて説明したが、本例は、対物レンズ2の位置
を維持するようにすることで、面振れによってディスク
90の信号記録面が合焦位置に対応するのを待機するよ
うにしたものである。なお、本例についても、対物レン
ズ2の合焦位置が現在の信号記録面から信号記録面に移
動することになるので、便宜上フォーカスジャンプ動作
という。また、この例を実現するためのディスクドライ
ブ装置としては図1に示したような構成とされ、フォー
カスジャンプを行うタイミングで、サーボプロセッサ1
4は例えばシステムコントローラ10からの指示に基づ
いて、フォーカスドライブ信号を所要のレベルに維持す
ることによって実現される。図12(a)(b)はフォ
ーカスジャンプ時のフォーカスエラー信号とフォーカス
ドライブ信号の一例を模式的に示す図である。なお、本
例においても図11と同じようにフォーカスジャンプは
期間tc〜tdにおいて行われるものとして示してい
る。
【0063】図12(a)に示されているように、フォ
ーカスジャンプが開始されると、フォーカスエラー信号
は図11(a)に示した例と同様に、対物レンズ2がデ
ィスク90の信号記録面の合焦位置から外れていること
を示すレベル変化が現れる。このとき、サーボプロセッ
サ14では例えばシステムコントローラ10からの指示
により、フォーカスエラー信号に基づいたフォーカスド
ライブ信号を生成しないで、フォーカスジャンプが行わ
れるタイミングtcにおけるフォーカスドライブ信号の
レベルを維持するようにする。したがって、フォーカス
ジャンプが実行されている期間tc〜tdにおいて、フ
ォーカスドライブ信号は図12(b)に示されているよ
うに電圧レベルが維持された信号とされる。そして、フ
ォーカスジャンプが終了したタイミングtd以降、サー
ボプロセッサ14は再びフォーカスエラー信号に基づい
たフォーカスドライブ信号を生成して、フォーカスジャ
ンプ後の信号記録面に対してフォーカスサーボが有効と
なるようにする。
【0064】図13(a)(b)は図12(a)(b)
に示した期間tc〜tdにおける対物メンズ2とディス
ク90の信号記録面の位置関係を説明する模式図であ
る。図13(a)は、例えば第1信号記録面90aにお
ける合焦状態を示しており、図12(a)におけるタイ
ミングtc以前の状態とされる。この状態で例えばシス
テムコントローラ10などからフォーカスジャンプの実
行が指示されると、対物レンズ2は図12(b)に示し
たフォーカスドライブ信号によってホールドされ、その
位置状態が保持されるようになる。ここで、ディスク9
0の面振れ量を「M」とした場合、この面振れ量Mによ
って対物レンズ2に対して信号記録面が近づいて来るこ
とになる。つまり、ディスク90が1回転する間に、対
物レンズ2とディスク90の位置関係は、図13(a)
乃至図13(b)に示した状態の間で変化するようにな
る。したがって、図13(b)が対物レンズ2と第2信
号記録面90bが合焦状態となる位置であった場合(ゼ
ロクロス)、この位置でフォーカスの引き込みを開始す
るようにする。これにより、図13(b)に示されてい
る位置で第2信号記録面90bに対してフォーカスサー
ボをかけることができるようになる。
【0065】このように、実施の形態(3)では、フォ
ーカスジャンプを実行する場合、対物レンズ2の位置状
態をホールドさせて、ディスク90の面振れによって、
目標とされる信号記録面90bが近づいて来るのを待っ
て、フォーカスの引き込みを行うようにしている。つま
り、面振れを起こしているディスク90に対して対物レ
ンズ2を移動させないようにしているので、誤って対物
レンズ2とディスク90が接触してしまうようなことを
回避することができ、安定したフォーカスジャンプを実
行することができる。これにより、ディスクドライブ装
置70の信頼性を向上することができる。
【0066】(4) 面振れ量に応じて減速 図1に示した構成とされるディスクドライブ装置では、
面振れ検出部30を備えているので、フォーカスジャン
プを行う場合に、面振れ検出部30検出された面振れ量
に対応してスピンドルモータ6の駆動制御を行い、面振
れの影響を受けない回転速度になるまでディスク90の
回転速度を減速するようにしてもよい。即ち、図7に示
した面振れ情報Pt、Pbの差が大きい場合は面振れ量
が大きいとみなし、比較的低速で回転するようにスピン
ドルモータ6を制御した状態でフォーカスジャンプを実
行する。また面振れ情報Pt、Pbの差が小さいときに
は面振れ量が小さいとみなし、比較的高速でするように
スピンドルモータ6を制御した状態でフォーカスジャン
プを実行する。これにより、ディスク90の回転状態
が、面振れに影響されず安定した状態でフォーカスジャ
ンプを行うことができるようになる。この場合、単にサ
ーボプロセッサ14によるスピンドルモータ6の駆動制
御を行えばよいので、比較的容易に安定したフォーカス
ジャンプを実行することができるようになる。
【0067】本発明は、上記実施の形態(1)乃至
(4)で説明したようにして、ディスク90の面振れに
対応してフォーカスジャンプを行うことにより、現在の
信号記録面から他の信号記録面に合焦状態を変移させる
ことができるようになる。したがって、例えばレイヤ
0、レイヤ1と呼ばれる2つの信号記録面が形成される
ディスクを安定した状態で再生することができるように
なる。
【0068】なお、図7で説明したように、面振れ検出
部30において検出されるフォーカスエラー信号FEの
ピークとされるタイミングは、面振れによる振れ速度が
ほぼ最小になるとされる。図7で示す例では、面振れ情
報Ptと面振れ情報Pbとして示されているタイミング
とされる。このタイミングは、面振れ情報のレベルとF
GパルスSFGに基づいて判別することが可能とされ
る。即ち、ホストコンピュータ80などからフォーカス
ジャンプを実行する指示を受けた場合、ディスク90の
回転周期において面振れ情報Ptまたは面振れ情報Pb
に対応したこのタイミングで実際のフォーカスジャンプ
動作を実行すればよいことになる。これにより、面振れ
の影響を抑制し安定した動作のもとで、フォーカスジャ
ンプを実行することができるようになる。
【0069】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のディスク
ドライブ装置は、フォーカスジャンプ動作を実行する際
にディスク(記録媒体)の面振れに対応して、安定した
ジャンプ動作実行することができる。
【0070】請求項1のディスクドライブ装置では、フ
ォーカスジャンプを実行する際に、例えばディスクの半
径方向に対して、対物レンズとディスクの信号記録面の
相対距離変動量とされる面振れ量(フォーカスエラー信
号、フォーカスドライブ信号など)が所定値以下の位置
に前記対物レンズを移動させるようにしている。したが
って、ディスクの回転数を維持した状態でディスクの回
転駆動系に不要な負荷をかけずにフォーカスジャンプを
行うことができる。
【0071】また、請求項2のディスクドライブ装置で
は、ディスクの面振れ量を予め記憶しておき、フォーカ
スジャンプ動作を実行する際には、記憶されている面振
れ量とフォーカスジャンプ動作を実行する制御信号に基
づいて前記対物レンズ移動手段の制御を行うようにして
いる。これにより、ディスクの面振れに追従した状態で
フォーカスジャンプを行うことができるようになる。
【0072】また、請求項3のディスクドライブ装置で
は、ディスクの或る信号記録面に対する合焦状態から他
の信号記録面に対する合焦状態に移行するフォーカスジ
ャンプ動作を実行する際には、対物レンズの移動制御を
行う制御信号を維持することにより前記対物レンズの移
動を行わないようにしている。これにより、フォーカス
ジャンプを実行するときに、対物レンズの位置状態は保
持されるようになるので、面振れにより他の信号記録面
が対物レンズに近づいて来ることにより合焦状態に移行
することができるようになる。
【0073】さらに、請求項4のディスクドライブ装置
では、或る信号記録面に対する合焦状態から他の信号記
録面に対する合焦状態に移行するフォーカスジャンプ動
作を実行する際に、対物レンズとディスクの信号記録面
の相対距離変動量が所定値以下となるような速度で前記
記録媒体を回転させるようにしている。これにより、面
振れの影響を受けずに安定したフォーカスジャンプを行
うことができるようになる。
【0074】このように、本発明は、例えばレイヤ0、
レイヤ1と呼ばれる層構成となる複数の信号記録面が形
成されるディスクの再生を行う場合において、安定した
フォーカスジャンプを実行することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスクドライブ装置の
ブロック図である。
【図2】実施の形態のフォーカスジャンプ動作の説明図
である。
【図3】実施の形態のフォーカスエラー信号のS字カー
ブの説明図である。
【図4】実施の形態のフォーカスジャンプ動作のフロー
チャートである。
【図5】実施の形態のフォーカスジャンプ動作の説明図
である。
【図6】図1に示す面振れ検出部の構成例を説明するブ
ロック図である。
【図7】面振れ検出部によって面振れ検出を行う場合の
例を説明する模式図である。
【図8】面振れ量に対応して所要の半径位置に移動して
フォーカスジャンプを行う場合の例を説明する図であ
る。
【図9】本発明のディスクドライブ装置の他の構成例を
説明するブロック図である。
【図10】図9に示されているフィードフォワード部の
構成例を説明する図である。
【図11】フィードフォワード部を用いた場合の、フォ
ーカスエラー信号及びフォーカスドライブ信号の波形例
を説明する図である。
【図12】対物レンズを移動させずに、現在の信号記録
面から他の信号記録面に合焦状態を移行させる場合のフ
ォーカスエラー信号及びフォーカスドライブ信号の一例
を説明する図である。
【図13】対物レンズを移動させずに、現在の信号記録
面から他の信号記録面に合焦状態を移行させる場合の、
対物レンズとディスクの信号記録面の位置関係を説明す
る模式図である。
【図14】DVDの層構造の説明図である。
【符号の説明】
1 ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機構、4
レーザダイオード、5 フォトディテクタ、6 スピ
ンドルモータ、8 スレッド機構、9 RFアンプ、1
0 システムコントローラ、13 インターフェース
部、14 サーボプロセッサ、20 キャッシュメモ
リ、30 面振れ検出部、40 フィードフォワード
部、70 ディスクドライブ装置、80 ホストコンピ
ュータ、90ディスク、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層構成となる複数の信号記録面を有する
    記録媒体に対して、その信号記録面にレーザ光を照射し
    てデータの記録又は再生を行うディスクドライブ装置に
    おいて、 前記レーザ光の出力端となる対物レンズを有するピック
    アップ手段と、 前記対物レンズを記録媒体に接離する方向に移動させる
    ことで、記録媒体の信号記録面に対するレーザ光の合焦
    状態を設定する対物レンズ移動手段と、 前記対物レン
    ズと前記信号記録面の相対距離変動量を示す変動距離情
    報を検出する変動距離情報検出手段と、 前記対物レンズ移動手段に対して現在の信号記録面から
    他の信号記録面に合焦させるフォーカスジャンプ動作を
    実行させるフォーカスジャンプ制御手段と、 を備え、 前記フォーカスジャンプ動作を、前記記録媒体の半径方
    向に対して前記相対距離変動量が所定値以下の位置で実
    行させるようにしたことを特徴とするディスクドライブ
    装置。
  2. 【請求項2】 層構成となる複数の信号記録面を有する
    記録媒体に対して、 その信号記録面にレーザ光を照射してデータの記録又は
    再生を行うディスクドライブ装置において、 前記レーザ光の出力端となる対物レンズを有するピック
    アップ手段と、 前記対物レンズを記録媒体に接離する方向に移動させる
    ことで、記録媒体の信号記録面に対するレーザ光の合焦
    状態を設定する対物レンズ移動手段と、前記対物レンズ
    と前記信号記録面の相対距離変動量を示す変動距離情報
    を検出する変動距離情報検出手段と、 前記対物レンズ移動手段に対して現在の信号記録面から
    他の信号記録面に合焦させるフォーカスジャンプ動作を
    実行させるフォーカスジャンプ制御手段と、 所定の期間内における前記変動距離情報を記憶する変動
    距離情報記憶手段と、を備え、 前記フォーカスジャンプ動作を実行する際には、前記変
    動距離情報記憶手段に記憶されている変動距離情報とフ
    ォーカスジャンプ動作を実行する制御信号に基づいて前
    記対物レンズ移動手段の制御を行うようにしたことを特
    徴とするディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 層構成となる複数の信号記録面を有する
    記録媒体に対して、その信号記録面にレーザ光を照射し
    てデータの記録又は再生を行うディスクドライブ装置に
    おいて、 前記レーザ光の出力端となる対物レンズを有するピック
    アップ手段と、 前記対物レンズを記録媒体に接離する方向に移動させる
    ことで、記録媒体の信号記録面に対するレーザ光の合焦
    状態を設定する対物レンズ移動手段と、 を備え、 前記対物レンズ移動手段は、前記対物レンズに対して現
    在の信号記録面から他の信号記録面に合焦状態を移行さ
    せる場合に、前記対物レンズの移動制御を行う制御信号
    を維持して前記対物レンズの現在位置を維持するように
    したことを特徴とするディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 層構成となる複数の信号記録面を有する
    記録媒体に対して、その信号記録面にレーザ光を照射し
    てデータの記録又は再生を行うディスクドライブ装置に
    おいて、 前記レーザ光の出力端となる対物レンズを有するピック
    アップ手段と、 前記対物レンズを記録媒体に接離する方向に移動させる
    ことで、記録媒体の信号記録面に対するレーザ光の合焦
    状態を設定する対物レンズ移動手段と、 前記対物レンズと前記信号記録面の相対距離変動量を示
    す変動距離情報を検出する変動距離情報検出手段と、 前記対物レンズ移動手段に対して現在の信号記録面から
    他方の信号記録面に合焦させるフォーカスジャンプ動作
    を実行させるフォーカスジャンプ制御手段と、 前記記録又は再生を行う場合に前記記録媒体を所要の回
    転速度をで回転させる回転速度制御手段と、 を備え、 前記フォーカスジャンプ動作を実行する際に、前記回転
    速度制御手段は前記相対距離変動量に対応した所要の速
    度で前記記録媒体を回転させるようにしたことを特徴と
    するディスクドライブ装置。
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