JP4234572B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクより光学的に信号を再生または記録再生する光ディスク装置に係り、特に、トラックへの引き込み動作時のアクチュエータ部分の加減速制御を行う光ディスク装置に関する。
半径方向に同心円上またはスパイラル状の記録トラックを持ち、かつ各トラックがあらかじめ定められた複数の記録単位であるセクタに分割されている光ディスクから情報を再生したり、光ディスクに情報を記録する光ディスク装置がある。
この種の光ディスク装置においては記録トラックの真上に光スポットがくるようにトラッキング制御されているが、このトラッキング制御を行う前にトラックへの引き込み動作(フォローイング動作)が必要である。この時、トラックを横切っていく光スポットを速度制御によって制御すると安定にトラックへの引き込み動作をさせることができる。このような光ディスク装置は例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1では、トラックから逸脱した場合に速度制御ループに切り替える直前に一旦キックパルスを任意の方向に所定期間、アクチュエータに印加して所定加速度で移動させることによりトラックへの引き込み動作を安定して行うことができる。
特開平10−320791公報
しかしながら、上記従来技術においては、トラックへの引き込み動作を行う際に、一旦キックパルスを一定のレベルで一定の期間アクチュエータに印加したのち、速度制御により安定なトラックへの引き込み動作を行っているが、装置における光ディスクの回転中心とスパイラル状に配置されている記録トラックの中心とが異なる状態(いわゆる偏芯)に関しては考慮されていないため、上記キックパルスの方向を誤り、トラッキング制御が暴走してしまう課題があった。
さらに、アクチュエータに印加する電圧は一定で加速度に関して考慮されていないため、たとえ速度がゼロとなりトラックへの引き込み動作が行える状態となっても、加速度が大きい場合はトラックへの引き込み動作を安定に行うことができない課題があった。
本発明の目的は、偏芯成分が大きい光ディスクであっても、安定にトラックへの引き込み動作を行うことができる光ディスク装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の光ディスク装置は、光ディスクの記録面にレーザー光線の焦点を合わせるための光学ピックアップと、該光学ピックアップを前記光ディスク上の任意のトラック位置に移動させる駆動手段を具備し光学的に前記光ディスクの再生又は記録再生を行う光ディスク装置において、前記光学ピックアップを前記光ディスク上の任意のトラック位置に移動させる際に、前記光学ピックアップが前記光ディスク上のあるトラックから次のトラックへの横断を検出する検出手段と、該横断の検出に基づいて前記光ディスク上のあるトラックから次のトラックまでの周期を計測する周期計測手段と、上記駆動手段にブレーキ電圧を印加した際に、該計測した周期がブレーキ反転の設定値を越えたことを検出することにより、フィードバックループの帯域を逸脱しない方向か否かを検出する第一の検出手段と、該第一の検出手段によるフィードバックループの帯域を逸脱する方向の検出に応じて前記駆動手段へのブレーキ電圧の極性を反転する反転手段と、上記計測した周期がブレーキ制御の設定値を越えたことを検出した際に、前記駆動手段へのブレーキ電圧をあらかじめ定めたパターンで段階的に小さく制御する制御手段とを具備してなることを特徴とする。
本発明によれば、偏芯成分が大きい光ディスクであっても、安定にトラックへの引き込み動作を行うことができる光ディスク装置を得ることができる。
図1は、本発明に係る光ディスク装置の実施の形態を示すブロック構成図である。図1において、1は光ディスク、2aはクランパ、2bはターンテーブル、3は光学ピックアップ、4はリードスクリュウ、5はスレッドモータ、6はスピンドルモータ、7は対物レンズ、8はスレッド、9は信号処理回路、10はトラッキング駆動回路、11はエッジ検出回路、12は周期計測カウンタ、13は周期計測値、14はトラッキング引き込み可能周期値、15はブレーキ制御周期値、16はブレーキ反転周期値、17は第一の比較演算器、18は第二の比較演算器、19は第三の比較演算器、20は中立電位、21はマイクロコンピュータ(以下マイコンと呼ぶ)、22は第一の切り替えスイッチ、23は第二の切り替えスイッチ、24は内周方向印加電圧値、25は外周方向印加電圧値、26は乗算器、27は可変乗算係数値である。
次に動作について説明する。ターンテーブル2b上にセットされた光ディスク1はクランパ2aで、ターンテーブル2bに固定される。スピンドルモータ6が回転することで光ディスク1は回転する。スレッドモータ5が回転することでリードスクリュウ4が回転しこれによってスレッド8上に搭載された光学ピックアップ3は光ディスク1の内周もしくは外周へ移動する。
光学ピックアップ3のレーザー(図示せず)から発する光束はハーフプリズム(図示せず)を通過して対物レンズ7で焦点を絞られて、光ディスク1上にビームスポットを結ぶ。光ディスク1からのレーザー反射光は、再び対物レンズ7を通って、ハーフプリズムで反射され、光検出器(図示せず)にスポットを結ぶ。
光検出器から得られる信号を信号処理回路9に供給し、信号処理回路9において光ディスク1に対して垂直方向のフォーカスを制御するためのフォーカス誤差信号(以下フォーカスエラー信号と呼ぶ)や、水平方向のトラッキングを制御するためのトラッキング誤差信号(以下トラッキングエラー信号と呼ぶ)を生成する。
通常はフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号により光ディスク1に対して垂直方向のフォーカス制御と、水平方向のトラッキング制御を行ってビームスポットが情報の記録されているトラック上をトレースするようにしてデータを読み出す。
トラッキング制御がされている時は、信号処理回路9において生成されたトラッキング誤差信号はスイッチに22に供給される。スイッチ22に供給されたトラッキング誤差信号は、マイコン21から供給される信号によりスイッチ22はc側になるように指示されるため、トラッキング駆動回路10に供給される。
トラッキング駆動回路10に供給された信号は、水平方向の光学ピックアップ3を駆動させる為の信号を生成し光学ピックアップ3に供給する。光学ピックアップ3に供給された駆動信号により対物レンズ7は光ディスク1に水平方向にトラック上をトレースするようになる。
ここで、フォーカス制御が行われている状態からビームスポットが光ディスク1上の情報の記録されているトラック上をトレースするようにトラッキング制御を行う状態へ移行する状態(いわゆるトラッキング引き込み)を行う場合を説明する。
この場合は、上記で述べたトラッキング制御がされている状態ではなく、マイコン21からの指示によりトラッキングの制御ループは開かれるようスイッチ22をbにする。スイッチ22のbには中立電位20が供給されており、中立電位20をトラッキング駆動回路10に供給する。中立電位20を供給されたトラッキング駆動回路10は、光学ピックアップ3が中立の位置になるような信号を生成し光学ピックアップ3に供給する。
中立になるような信号を供給された水平方向の光学ピックアップ3は一定の位置に固定され、ビームスポットはトラック上をトレースできない状態となる。この状態ではビームスポットがトラック上をトレースできない状態であるので、光ディスク1が回転をしていると光ディスク1の偏芯成分により固定されたビームスポットに対してトラックが横断する。
ここで偏芯成分とは光ディスクが回転している中心と実際に光ディスクにスパイラル上に記録されているトラックの中心とが偏っているために生じる成分で、光ディスク半回転でその偏り分のトラックを横断することになる。この偏芯成分は上述のように光ディスクの回転速度に関係する為、光ディスクからのデータ読み出しもしくは書き込みのために光ディスクを高回転させるとそれに応じてトラックを横断する周波数も高くなる。
次にビームスポットがトラック上をトレースできない状態から、トレースできる状態へ移行させる段階を説明する。
あらかじめ、トラッキング引き込み可能周期値14に最終的にトラッキングの制御ループを閉じることが可能となるビームスポットがトラックを横切っていくときのトラック間を移動する周期つまり時間と、ブレーキ制御周期値15にトラッキングの制御ループを閉じることが可能となるように対物レンズ7にブレーキ制御をかけるためのビームスポットがトラックを横切っていくときのトラック間を移動する周期つまり時間と、ブレーキ反転周期値16にブレーキ制御を行ったときにそのブレーキ電圧が制御する方向と異なった場合を検出するためのビームスポットがトラックを横切っていくときのトラック間を移動する周期つまり時間を設定しておく。
光学ピックアップ3で得られた信号から信号処理回路9で生成したトラッキングゼロクロス信号(Tracking Zero Cross 以下TZC信号と呼ぶ)を、エッジ検出回路11に供給する。ここでTZC信号はたとえば信号処理回路9で生成するトラッキングエラー信号を二値化した信号でトラックを光ビームが横切る毎に立ち上がりもしくは立下りがあるような極性をもった信号である。
エッジ検出回路11に供給されたTZC信号はこのTZC信号の立ち上がりもしくは立下りのエッジを検出して、エッジ情報を周期計測カウンタ12と周期計測値13に供給する。周期計測カウンタ12ではエッジ検出回路11から供給されるエッジ情報で、カウントをゼロスタートし、エッジ情報から次に入力されるエッジ情報までの周期を計測する。
ここで現在の周期エッジ情報から次に入力される周期エッジ情報までの周期とは、エッジ情報がトラックを光ビームが横切る際に生成されるエッジ情報であるので、現在のトラックと隣接トラック間を光ビームが移動する時間のことである。
周期計測カウンタ12で計測する周期値は周期計測値13に逐次入力されるが、エッジ情報がエッジ検出回路11から入力されるまでは値を更新しない。このため周期計測値13の値は現在のエッジ情報から前回に入力されたエッジ情報までの周期値を記憶する。周期計測値13で記憶した値は第一の比較演算器17、第二の比較演算器18、第三の比較演算器19に供給する。
他方あらかじめ設定されているトラッキング引き込み可能周期値14を第一の比較演算器17に、あらかじめ設定されているブレーキ制御周期値15を第二の比較演算器18に、あらかじめ設定されているブレーキ反転周期値16を第三の比較演算器19に供給する。
第一の比較演算器17では周期計測値13から供給された値とトラッキング引き込み可能周期値14から供給された値とを比較し、差分値を演算して出力値をスイッチ22に供給する。第二の比較演算器18では周期計測値13から供給された値とブレーキ制御周期値15から供給された値とを比較し、差分値を演算して出力値を可変乗算係数値27に供給する。第三の比較演算器19では周期計測値13から供給された値とブレーキ反転周期値16から供給された値とを比較し、差分値を演算して出力値をスイッチ23に供給する。
マイコン21は、スイッチ22がbの状態つまりトラッキング制御が行われていない状態から、トラッキング制御ループを閉じてトラッキング制御が行われる状態にする。この時、トラッキング制御を行われる状態にするのはスイッチ22をcにすればよいが、光ディスク1の回転数が大きいと偏芯によるトラック横断周波数が高いため、スイッチ22をcにするだけではトラック横断周波数がトラッキング制御の帯域を上回りトラッキングをフィードバックループで制御することができない。
そこで、一旦一定電圧のブレーキ電圧を印加して光学ピックアップ3の対物レンズ7を駆動させトラックの横断周波数を相対的に減少させてフィードバックループのトラッキング制御が可能となる帯域まで周波数を減少させる。そのためにスイッチ22をaに切り替える。
スイッチ23のeの入力には光ディスク1の半径方向で外周方向に印加する外周方向印加電圧25を供給する。他方スイッチ23のdには光ディスクの半径方向で内周方向に印加する内周方向印加電圧24を供給する。
さらにマイコン21はスイッチ23をeに切り替える。マイコン21の指示によりスイッチ23は外周方向印加電圧25を出力し乗算器26に供給する。また乗算器26には可変乗算係数値27を供給する。乗算器26ではスイッチ23から供給された外周方向印加電圧値25と可変乗算係数値27から供給された値を乗算しスイッチ22に供給する。
スイッチ22はマイコン21からの指示によりaに切り替わっているので、乗算器26で乗算された,光学ピックアップ3を外周へ駆動する為の信号をトラッキング駆動回路10に供給する。トラッキング駆動回路10に供給された外周方向へ駆動する為の信号は、水平方向の光学ピックアップ3を駆動させる為の信号を生成し光学ピックアップ3に供給する。光学ピックアップ3に供給された駆動信号により、対物レンズ7は光ディスク1に水平方向で外周方向に駆動するようになる。
一方、第三の比較演算器19では周期計測値13から供給された値とブレーキ反転周期値16から供給された値とを比較し、ブレーキ反転周期値16より周期計測値13の方が小さくなった(ブレーキ反転周期値>周期計測値)場合、つまりトラック間を移動する速度が速くなった場合は“HIGH”信号を出力しスイッチ23に供給する。
また第三の比較演算器19では周期計測値13から供給された値とブレーキ反転周期値16から供給された値とを比較し、ブレーキ反転周期値16より周期計測値13の方が大きくなったか等しい(ブレーキ反転周期値≦周期計測値)場合、つまりトラック間を移動する速度が遅くなった場合は“LOW”信号を出力しスイッチ23に供給する。
スイッチ23では第三の比較演算器19からの“HIGH”信号により、スイッチ23を現在ある方とは逆の方に切り替える。例えば現在のスイッチ位置がdの場合はeに、また現在のスイッチ位置がeの場合はdに切り替える。第三の比較演算器19からの“LOW”信号の場合は、スイッチ23は切り替えない。
さらに、第二の比較演算器18では周期計測値13から供給された値とブレーキ制御周期値15から供給された値とを比較し、ブレーキ制御周期値15より周期計測値13の方が大きくなったか等しい(ブレーキ制御周期値≦周期計測値)場合、つまりトラック間を移動する速度が遅くなった場合は“HIGH”信号を出力し可変乗算係数値27に供給する。
また第二の比較演算器18では周期計測値13から供給された値とブレーキ制御周期値15から供給された値とを比較し、ブレーキ制御周期値15より周期計測値13の方が小さくなった(ブレーキ反転周期値>周期計測値)場合、つまりトラック間を移動する速度が速くなった場合は“LOW”信号を出力し可変乗算系数値27に供給する。
可変乗算系数値27では第二の比較演算器18からの“HIGH”信号により、乗算係数値を徐々に小さくするようにする。例えば初期値が1の場合は0.9、0.8、0.7・・・のように係数値を小さくしていく。但し符号が反転しないようにする。第二の比較演算器18からの“LOW”信号の場合は、可変乗算係数値27は変化させない。一般に光学ピックアップ3に印加電圧を一定に与えると、一定の加速度が対物レンズ7に生じ対物レンズ7の速度は徐々に大きくなる。
本実施の形態の場合、印加電圧を与えることで対物レンズ7の速度を減速させることを目的とするが常に一定電圧を与えることで加速度が生じつづけると速度は減速していき次第に速度はゼロとなるが、今度は逆方向の速度を持つこととなり逆方向に加速していく。これではフィードバックループのトラッキング制御が可能となる帯域まで周波数を減少させることができず、結局はトラッキング制御を行うことができなくなる。
そこで上述のように駆動させる電圧値を可変乗算係数により徐々に小さくすることでフィードバックループのトラッキング制御が可能となる帯域まで周波数を減少させた時点では加速度が小さくなるようにしている。
また、第一の比較演算器17では周期計測値13から供給された値とトラッキング引き込み可能周期値14から供給された値とを比較し、トラッキング引き込み可能周期値14より周期計測値13の方が大きくなったか等しい(トラッキング引き込み可能周期値≦周期計測値)場合、つまりトラック間を移動する速度が遅くなった場合は“HIGH”信号を出力しスイッチ22に供給する。
また第一の比較演算器17では周期計測値13から供給された値とトラッキング引き込み可能周期値14から供給された値とを比較しトラッキング引き込み可能周期値14より周期計測値13の方が小さくなった(トラッキング引き込み可能周期値>周期計測値)場合、つまりトラック間を移動する速度が速くなった場合は“LOW”信号を出力しスイッチ22に供給する。スイッチ22では第一の比較演算器17からの“HIGH”信号により、スイッチ22をcに切り替える。
これによりトラッキングの制御はフィードバックループとなり光学ピックアップ3に供給された駆動信号により対物レンズ7は光ディスクに水平方向でトラック上をトレースするようになる。第一の比較演算器17からの“LOW”信号の場合はスイッチ22は切り替えない。
以上のように構成することで、偏芯成分が大きい光ディスクであっても、トラック間を横断する周期からトラッキング制御がフィードバックループの帯域を逸脱しない方向を検出し、速度(周期)制御によりトラックへの引き込み動作が可能な速度になった場合に加速度も小さくすることで安定にトラックへの引き込み動作を行うことができる。
なお、上記の実施の形態では最初に印加する電圧を外周方向としたが、内周方向でもよいことは言うまでも無い。
ここで、トラッキングの引き込み動作を行う場合を、図2、図3を用いて説明する。
図2は、偏芯成分のある光ディスク1を回転させた状態でトラッキング引き込みを行うために、最初に一定電圧を与えた方向がトラック間を移動する速度を減速させる方向と一致している場合を示した図である。
図2において、「A」「B」「C」「D」「E」「F」はトラッキング誤差信号を二値化した信号であるトラッキングゼロクロス(TZC)の立ち上がりエッジ間の時間つまり周期値である(以下TZC周期と呼ぶ)。これは周期計測カウンタ12で計測された周期計測値13である。この場合の周期値およびトラッキング引き込み可能周期値14、ブレーキ制御周期値15、ブレーキ反転周期値16の大小関係は「ブレーキ反転周期値」<「A」<「ブレーキ制御周期値」<「B」<「C」<「D」<「E」<「トラッキング引き込み可能周期値」<「F」とする。
トラッキングの制御がなされていない場合スイッチ22は“b”になっており、状態はループオフである。トラッキング駆動信号は中立電圧が出力される。
ここでマイコン21の指示によりトラッキング制御を行うための処理を開始する。まず、スイッチ22を“a”にし同時にスイッチ23を“e”にする。これによりトラッキング駆動信号に外周方向印加電圧値25が出力される。このときまだTZC周期はまだループオフの時と同じ「A」である。図2の場合はトラックがビームスポットに対して移動する方向が内周方向であるため外周方向印加電圧値25によりトラックがビームスポットに対して移動する方向の速度が減速される。このためTZC周期は「A」より徐々に大きくなる。
減速により「ブレーキ制御周期値」よりTZC周期が大きくなる。TZC周期が「B」になると比較演算器18から“HIGH”信号が出力される。これにより可変乗算係数27の値は小さくなりトラッキング駆動信号の外周方向印加電圧は値が小さくなる。以後、外周方向印加電圧の値は可変乗算係数27により小さくなるが減速方向なので、TZC周期はますます大きく「C」、「D」、「E」となる。
このまま減速を続けTZC周期「F」になると、「トラッキング引き込み可能周期」より周期値が大きくなるので、比較演算器17から“HIGH”信号が出力される。これによりスイッチ22を“C”にする。トラッキング引き込み可能周期よりTZC周期「F」は大きいので、スイッチ22を“C”にしてトラッキング制御をループオンにすると、フィードバックループのゲインと帯域によりトラッキングを安定に引き込めることができる。
また、トラッキング制御のループオンする直前のトラッキング駆動信号は、可変乗算係数27により印加電圧が小さくなっているため、加速度も小さくなっており、トラッキングを引き込んだ後に、加速度によりトラックを逸脱して暴走することがない。
次に、図3は、偏芯成分のある光ディスク1を回転させた状態でトラッキング引き込みを行うために、最初に一定電圧を与えた方向がトラック間を移動する速度を減速させる方向と一致していない場合を示した図である。
図3において、「A」「B」「C」「D」「E」「F」「G」「H」「I」はトラッキング信号を二値化した信号であるトラッキングゼロクロス(TZC)の立ち上がりエッジ間の時間つまりTZC周期値である。これは周期計測カウンタ12で計測された周期計測値13である。この場合の周期値およびトラッキング引き込み可能周期値14、ブレーキ制御周期値15、ブレーキ反転周期値16の大小関係は「C」<「ブレーキ反転周期値」<「B」<「D」<「A」<「ブレーキ制御周期値」<「E」<「F」<「G」<「H」<「トラッキング引き込み可能周期値」<「I」とする。
トラッキングの制御がなされていない場合スイッチ22は“b”になっており状態はループオフである。トラッキング駆動信号は中立電圧が出力される。
ここでマイコン21の指示によりトラッキング制御を行うための処理を開始する。まず、スイッチ22を“a”にし同時にスイッチ23を“e”にする。これによりトラッキング駆動信号に外周方向印加電圧値25が出力される。このときまだTZC周期はまだループオフの時と同じ「A」である。図3の場合はトラックがビームスポットに対して移動する方向が外周方向であるため外周方向印加電圧値25によりトラックがビームスポットに対して移動する方向の速度が加速される。このためTZC周期は「A」より徐々に小さくなる。
加速によりTZC周期が「B」を経てさらに「ブレーキ反転周期値」よりTZC周期が小さい「C」となると比較演算器19から“HIGH”信号が出力される。これによりスイッチ23を“e”から“d”に変更する。これによりこれまで印加していた外周方向と印加電圧極性が反対方向である内周方向印加電圧値24をトラッキング駆動回路10に供給するので、トラックがビームスポットに対して移動している方向の速度が減速される。
このためTZC周期は「C」より徐々に大きくなる。減速によりTZC周期が「D」を経てさらに「ブレーキ制御周期値」よりTZC周期が大きい「E」となると、比較演算器18から“HIGH”信号が出力される。これにより可変乗算係数27の値は小さくなり、トラッキング駆動信号の内周方向印加電圧は値が小さくなる。以後、内周方向印加電圧の値は可変乗算係数27により小さくなるが減速方向なので、TZC周期はますます大きく「F」、「G」、「H」となる。
このまま減速を続けTZC周期「I」になると、「トラッキング引き込み可能周期」より周期値が大きくなるので、比較演算器17から“HIGH”信号が出力される。これによりスイッチ22を“C”にする。トラッキング引き込み可能周期よりTZC周期「I」は大きいので、スイッチ22を“C”にしてトラッキング制御をループオンにすると、フィードバックループのゲインと帯域によりトラッキングを安定に引き込めることができる。
また、トラッキング制御のループオンする直前のトラッキング駆動信号は、可変乗算係数27により印加電圧が小さくなっているため、加速度も小さくなっており、トラッキングを引き込んだ後に、加速度によりトラックを逸脱して暴走することがない。
以上説明したように、本実施の形態によれば、偏芯成分が大きい光ディスクであっても、トラック間を横断する周期からトラッキング制御がフィードバックループの帯域を逸脱しない方向を検出し、速度制御によりトラックへの引き込み動作が可能な速度になった場合に加速度も小さくすることで、安定にトラックへの引き込み動作を行うことができる光ディスク装置を実現できる。
本発明に係る光ディスク装置の実施の形態を示すブロック構成図である。 偏芯成分のある光ディスクを回転させた状態でトラッキング引き込みを行うために、最初に一定電圧を与えた方向がトラック間を移動する速度を減速させる方向と一致している場合を示した図である。 偏芯成分のある光ディスクを回転させた状態でトラッキング引き込みを行うために、最初に一定電圧を与えた方向がトラック間を移動する速度を減速させる方向と一致していない場合を示した図である。
符号の説明
1…光ディスク、2a…クランパ、2b…ターンテーブル、3…光学ピックアップ、4…リードスクリュウ、5…スレッドモータ、6…スピンドルモータ、7…対物レンズ、8…スレッド、9…信号処理回路、10…トラッキング駆動回路、11…エッジ検出回路、12…周期計測カウンタ、13…周期計測値、14…トラッキング引き込み可能周期値、15…ブレーキ制御周期値、16…ブレーキ反転周期値、17…第一の比較演算器、18…第二の比較演算器、19…第三の比較演算器、20…中立電位、21…マイクロコンピュータ、22…第一の切り替えスイッチ、23…第二の切り替えスイッチ、24…内周方向印加電圧値、25…外周方向印加電圧値、26…乗算器、27…可変乗算係数値。

Claims (1)

  1. 光ディスクの記録面にレーザー光線の焦点を合わせるための光学ピックアップと、該光学ピックアップを前記光ディスク上の任意のトラック位置に移動させる駆動手段を具備し光学的に前記光ディスクの再生又は記録再生を行う光ディスク装置において、
    前記光学ピックアップを前記光ディスク上の任意のトラック位置に移動させる際に、前記光学ピックアップが前記光ディスク上のあるトラックから次のトラックへの横断を検出する検出手段と、
    横断の検出に基づいて前記光ディスク上のあるトラックから次のトラックまでの周期を計測する周期計測手段と、
    上記駆動手段にブレーキ電圧を印加した際に、該計測した周期がブレーキ反転の設定値を越えたことを検出することにより、フィードバックループの帯域を逸脱しない方向か否かを検出する第一の検出手段と、
    第一の検出手段によるフィードバックループの帯域を逸脱する方向の検出に応じて前記駆動手段へのブレーキ電圧の極性を反転する反転手段と、
    上記計測した周期がブレーキ制御の設定値を越えたことを検出した際に、前記駆動手段へのブレーキ電圧をあらかじめ定めたパターンで段階的に小さく制御する制御手段とを具備してなることを特徴とする光ディスク装置。
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