JP2002304750A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2002304750A
JP2002304750A JP2001109444A JP2001109444A JP2002304750A JP 2002304750 A JP2002304750 A JP 2002304750A JP 2001109444 A JP2001109444 A JP 2001109444A JP 2001109444 A JP2001109444 A JP 2001109444A JP 2002304750 A JP2002304750 A JP 2002304750A
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optical disk
focus jump
optical
optical pickup
seek
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JP2001109444A
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Junji Tada
淳二 多田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスク装置において、目的層へのフォー
カスジャンプと目的アドレスへのシークを同時に実行す
る際に、正確なシーク制御可能な光ディスク装置を提供
する。 【解決手段】 シーク動作と同時に実行するフォーカス
ジャンプ期間中の測定不可能なトラッククロス信号を、
メモリ18より光ピックアップ12の移動量に対応した
速度プロファイルを選択し、該速度プロファイルから生
成される速度カーブより上記トラッククロス信号の周波
数を求めて補間する。これにより、フォーカスジャンプ
期間中の、光ピックアップ12の光ディスク10の半径
方向への移動量及び移動速度を正確に監視することがで
き、目的アドレスへの正確なシークを、高速且つ高性能
に行える光ディスク装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクを再生
または記録する光ディスク装置及び光ディスク装置の制
御方法に関し、特にフォーカスジャンプを伴ったシーク
を行ない、多層光ディスクを再生または記録する光ディ
スク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DVD規格には、直径12cmの光ディ
スクに、片面で4.7Gbyteの情報を記録可能のも
のと、これを両面貼り合わせることにより2層ディスク
を構成し、両面で9.4Gbyteの情報を記録可能と
するものが存在する。そして、その1層および2層の光
ディスクから情報を再生または記録するものとして、例
えば特開2000−200428号公報に、複数の信号
層を有する光ディスクから、片面読み取りにより情報を
再生あるいは記録する光ディスク装置が開示されてい
る。
【0003】この上記従来の光ディスク装置において2
層光ディスクを再生する場合には、該光ディスクの情報
を読み取る光ピックアップのレンズを光ディスクの回転
軸方向に駆動させるフォーカスアクチュエータにより、
上記光ピックアップから照射されるレーザ光を2層光デ
ィスクの片方の層からもう一方の層へ合焦させなおすフ
ォーカスジャンプ動作を実行させながら、光ピックアッ
プを光ディスクの半径方向に駆動させるトラバースモー
タ、及び光ピックアップのレンズを光ディスクの半径方
向へ駆動させるトラッキングアクチュエータにより、光
ピックアップから照射されるレーザ光の合焦点を光ディ
スクの半径方向へ移動させるシーク動作を実行し、片面
から2層光ディスクの両層の信号記録面における目的ア
ドレスの情報を読み取り、再生を行なう。
【0004】以下、図8を用いて、上記従来の光ディス
ク装置で2層光ディスクを再生する際の、現在アドレス
から次の目的アドレスへの移動の動作、つまり次のアド
レスが存在する目的層にフォーカスジャンプしながら目
的アドレスにシークする動作について説明する。図8
は、従来の光ディスク装置において2層光ディスクを再
生する際、現在アドレスから目的アドレスへ移動させる
一連の流れを示すフローチャートである。ここでは、現
在アドレスと目的アドレスとが別層にあるものとする。
【0005】まず、2層光ディスクの一方の層にある現
在アドレスの情報を再生中に、光ピックアップの上記フ
ォーカスジャンプ動作やシーク動作の制御を行うための
DSP(Digital Signal Processor)に、次の目的ア
ドレスの目的アドレス情報と目的層情報とが与えられる
と(ステップ80)、上記DSPは光ピックアップより
今現在フォーカスされている現在アドレスと現在層情報
とを取得し(ステップ81)、現在アドレスから目的ア
ドレスまでの移動量を演算する(ステップ82)。
【0006】次に、上記DSPは演算した上記移動量に
応じたPWM(Pulse Wide Modulation)信号を出力
し、該PWM信号を積分変換して上記光ピックアップを
駆動させるトラバース駆動信号を形成する。そして、上
記トラバースモータ及びトラッキングアクチュエータ
に、上記トラバース駆動信号を出力してシーク動作を開
始させ、光ピックアップを目的アドレスへ移動させてい
く(ステップ83)。また、上記DSPは上記PWM信
号を出力すると同時にフォーカスエラー信号を出力す
る。そして、該フォーカスエラー信号をD/A変換して
アナログ信号であるフォーカス駆動信号を形成し、上記
フォーカスアクチュエータに対して出力してフォーカス
ジャンプを開始させ、上記光ピックアップのレンズから
照射されるレーザ光の合焦点を、現在層から目的層に移
動させ(ステップ84)、フォーカスジャンプ動作を終
了させる(ステップ85)。この時、光ピックアップが
目的アドレスの近傍へ到達したか否かを判別し、到達し
ていなければ上記トラバース駆動信号を出力し続ける
(ステップ86)。そして、光ピックアップが目的アド
レス近傍に到達すれば、光ピックアップの移動を終了し
(ステップ87)、目的アドレスがあるトラックへジャ
ンプさせた後(ステップ88)、トラッキングをオンに
して上記光ピックアップから照射されるレーザ光を目的
アドレスに到達させる(ステップ89)。以上のように
して、上記従来の光ディスク装置においては、フォーカ
スジャンプ動作とシーク動作とを同時に行うようにし、
アクセス時間を短縮可能としたのものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、上記
従来の光ディスク装置において光ディスクを再生する場
合、上記光ピックアップのシーク動作は、現在アドレス
と目的アドレスとから光ピックアップの移動量を演算
し、その移動量に応じたPWM信号を積分変換して得ら
れたトラバース駆動信号により光ピックアップを駆動さ
せて行うものである。しかしながら、上記従来の光ディ
スク装置においては、上記光ピックアップの移動量を、
現在アドレスと目的アドレスのみで演算しており、その
移動量には光ピックアップを駆動させる上記トラバース
モータ、及びトラッキングアクチュエータの個体差や、
光ディスク装置の様々な使用環境及び使用条件等考慮さ
れていない。そのため、従来の光ディスク装置における
シーク動作では、光ピックアップを現在アドレスから次
の目的アドレスへ正確に到達させるのは困難という問題
があった。
【0008】また、通常シーク動作は、トラッキングエ
ラー信号を基に生成され光ピックアップが光ディスクの
トラックを横断することに対応して発生するトラックク
ロス信号をカウントすることにより該光ピックアップの
光ディスクの半径方向への移動量及び移動速度を監視
し、その値を光ディスク装置に予め記録されている光ピ
ックアップの移動速度等の値に一致させるように速度帰
還制御を行い、光ピックアップを目的アドレスに到達さ
せるものであるが、上記従来の光ディスク装置の開示に
はそのシーク動作を制御するトラッククロス信号及びそ
の計測に関する記述がないため、目的アドレスへ正確に
シーク動作させるよう光ピックアップを制御することは
困難であるという問題があった。
【0009】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたものであり、フォーカスジャンプ動作を伴
うシーク動作を行う際に、光ピックアップが次の目的ア
ドレスへ正確にシーク動作するように制御可能な光ディ
スク装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の光ディスク装置は、外部
より、比較的現在アドレスから移動量が大きい次に到達
すべき目的アドレス情報と目的層情報とが与えられた場
合、シーク動作中に行うフォーカスジャンプ動作を、上
記光ピックアップ部が一定速度で移動している期間に行
うものである。
【0011】また、本発明の請求項2に記載の光ディス
ク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置において、
上記フォーカスジャンプ動作中には測定不可能となる、
上記光ピックアップ部が光ディスクのトラックを横断す
ることに対応して発生するトラッククロス信号を補間
し、上記フォーカスジャンプ中のシーク動作を制御する
ものである。
【0012】また、本発明の請求項3に記載の光ディス
ク装置は、請求項2に記載の光ディスク装置において、
上記フォーカスジャンプ動作中のトラッククロス信号の
補間を、当該光ディスク装置に予め格納された上記光ピ
ックアップ部の移動速度等の情報から、目的アドレスま
での移動量に応じた速度カーブを作成して上記光ピック
アップ部が一定速度で移動する速度を得、該速度と上記
光ディスクのトラックピッチより演算される周波数の信
号を、上記フォーカスジャンプ動作中のトラッククロス
信号として上記シーク制御部に入力することで行うもの
である。
【0013】また、本発明の請求項4に記載の光ディス
ク装置は、請求項2に記載の光ディスク装置において、
上記フォーカスジャンプ動作中のトラッククロス信号の
補間を、上記フォーカスジャンプ動作開始直前のトラッ
ククロス信号と同等の周波数の信号を、上記フォーカス
ジャンプ動作中のトラッククロス信号として上記シーク
制御部に入力することで行うものである。
【0014】また、本発明の請求項5に記載の光ディス
ク装置は、請求項1記載の光ディスク装置において、外
部より、比較的現在アドレスから移動量が小さい次に到
達すべき目的アドレス情報と目的層情報とが与えられた
場合、シーク動作中に行うフォーカスジャンプ動作を、
上記光ピックアップ部が等加速度運動を行っている期間
に行うものである。
【0015】また、本発明の請求項6に記載の光ディス
ク装置は、請求項5に記載の光ディスク装置において、
上記フォーカスジャンプ動作中には測定不可能となる、
上記光ピックアップ部が光ディスクのトラックを横断す
ることに対応して発生するトラッククロス信号を補間
し、上記フォーカスジャンプ中のシーク動作を制御する
ものである。
【0016】また、本発明の請求項7に記載の光ディス
ク装置は、請求項6に記載の光ディスク装置において、
上記フォーカスジャンプ動作中のトラッククロス信号の
補間を、当該光ディスク装置に予め格納された上記光ピ
ックアップ部の移動速度等の情報から、目的アドレスま
での移動量に応じた速度カーブを作成して上記光ピック
アップ部が等加速度運動を行っている時の加速度を得、
該加速度、上記光ディスクのトラックピッチ、及び上記
フォーカスジャンプ動作の実行時間より演算される周波
数の信号を、上記フォーカスジャンプ動作中のトラック
クロス信号として上記シーク制御部に入力することで行
うものである。
【0017】また、本発明の請求項8に記載の光ディス
ク装置は、請求項1または請求項5に記載の光ディスク
装置において、上記フォーカスジャンプ動作の開始を、
上記光ピックアップ部により読み出される反射光が所定
レベルより大きい場合にのみ行うものである。
【0018】また、本発明の請求項9に記載の光ディス
ク装置は、請求項8に記載の光ディスク装置において、
上記フォーカスジャンプ動作の開始要求発生時に、上記
反射光が所定レベルより小さい場合は、引き続き該反射
光を監視し続け、所定のレベルより大きくなった時点
で、上記フォーカスジャンプ動作を伴うシーク動作を開
始するものである。
【0019】また、本発明の請求項10に記載の光ディ
スク装置は、請求項8に記載の光ディスク装置におい
て、上記光ディスクの再生開始から上記フォーカスジャ
ンプ動作を伴うシーク動作実行前までの間に存在した、
上記反射光が所定レベルより小さくなる光ディスクの領
域を記憶しておき、上記フォーカスジャンプ動作の開始
要求発生時点に、上記光ディスクを回転させるスピンド
ルモータの回転数、上記フォーカスジャンプ所要時間、
及び上記光ピックアップの移動速度より、上記フォーカ
スジャンプ動作中の上記光ディスクに照射されるレーザ
光の軌道を算出し、該軌道上に、上記記憶した光ディス
クの領域が存在すれば、上記フォーカスジャンプ動作の
開始時期を遅延するものである。
【0020】また、本発明の請求項11に記載の光ディ
スク装置は、請求項1または請求項5に記載の光ディス
ク装置において、上記光ディスクの最外周で上記フォー
カスジャンプ動作の開始要求が発生した場合、所定の距
離だけ内周方向への上記フォーカスジャンプ動作を伴う
シーク動作を行った後、上記光ディスクの最外周までシ
ーク動作を行うものである。
【0021】また、本発明の請求項12に記載の光ディ
スク装置は、請求項1または請求項5に記載の光ディス
ク装置において、上記光ディスクの最内周で上記フォー
カスジャンプ動作の開始要求が発生した場合、所定の距
離だけ外周方向への上記フォーカスジャンプ動作を伴う
シーク動作を行った後、上記光ディスクの最内周までシ
ーク動作を行うものである。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
請求項1、請求項2、請求項3、及び請求項4に記載さ
れた実施の形態1について、図1から図3を用いて説明
する。まず、図1を用いて、本実施の形態1における光
ディスク装置の構成について説明する。図1は、本実施
の形態1における、光ディスク装置の構成を示す図であ
る。
【0023】図1において、2層光ディスク10は、ス
ピンドルモータ11により回転され、光ピックアップ1
2により信号が読み出し、あるいは記録がなされるもの
であり、該光ピックアップ12はトラバースモータ13
によりその位置を上記光ディスク10の半径方向に移動
されるものである。また、上記スピンドルモータ11及
びトラバースモータ13の動作は、CPU17よりデジ
タルシグナルプロセッサ15に設定される速度プロファ
イルに基づいて、ドライバ16により制御されるもので
ある。上記速度プロファイルは、上記光ピックアップ1
2の現在アドレスと次の目的アドレスとから移動量を求
め、その移動量に応じた光ピックアップ12の加速度、
最高速度、及び減速度等の値を、CPU17によってメ
モリ18を参照することにより得られるものであり、上
記メモリ18には、光ピックアップ12のあらゆる移動
量に対応した加速時加速度、最高速度、及び減速時加速
度等の速度プロファイルの情報が予め格納されている。
また、上記ディジタルシグナルプロセッサ15は、アナ
ログシグナルプロセッサ14において生成されるトラッ
ククロス信号を監視し、その周波回数及び周波数を測定
することにより、光ピックアップ12の移動量及び移動
速度を得、その値と上述の当該デジタルシグナルプロセ
ッサ15に設定された速度プロファイルの移動速度等の
値とを比較することにより、光ピックアップ12のシー
ク動作を制御するものである。この上記トラッククロス
信号は、上記光ピックアップ12から照射されたレーザ
光が光ディスク10上のトラック溝に反射することによ
り得られる反射光を、該光ピックアップ12が受光する
ことで生成されるものであり、生成されたトラッククロ
ス信号は矩形波で表される。つまり、トラッククロス信
号の1周期は光ディスク10上の1トラックの横断に対
応することになるので、そのトラッククロス信号の周波
回数及び周波数を測定すれば、光ピックアップ12の移
動距離及び移動速度を取得することができる。
【0024】次に、図2のフローチャートに従って、本
実施の形態1の光ディスク装置100おける、光ピック
アップ12の現在アドレスから次の目的アドレスへの移
動動作について説明する。図2は、本実施の形態1の光
ディスク装置において、2層光ディスクを再生する際、
光ピックアップを現在アドレスから目的アドレスへ移動
させる一連の流れを示すフローチャートである。なお、
本実施の形態1においては、上記現在アドレスと次の目
的アドレスとは、別の層にあるものとする。
【0025】ホストコンピュータ(図示せず)等から目
的アドレスと目的層情報が光ディスク装置100に与え
られると(ステップ200)、CPU17は光ピックア
ップ12により現在アドレスと現在層情報とを取得し
(ステップ201)、該現在アドレスと目的アドレスとに
より、次の目的アドレスまでの光ピックアップ12の移
動量を計算し、更に現在層情報及び目的層情報よりフォ
ーカスジャンプの必要の有無を判定する(ステップ20
2)。本発明は、フォーカスジャンプ動作を伴うシーク
動作についてのものであるため、以下フォーカスジャン
プ動作が必要ある場合についてのみ説明する。
【0026】次にCPU17により、メモリ18内に予
め格納されている光ピックアップ12のあらゆる移動量
に対応した上記速度プロファイルの情報から、ステップ
202において算出した移動量に応じた速度プロファイ
ルを取りだし、デジタルシグナルプロセッサ15に設定
する(ステップ203)。そして、上記デジタルシグナ
ルプロセッサ15に設定した移動量に応じた速度プロフ
ァイルより、光ピックアップ12の移動開始から加速終
了までの時間、すなわち最高速度に到達するまでの最高
速度到達時間と、光ピックアップ12が等速での動作す
る時間、すなわち加速終了から減速開始までの減速開始
時間とを、CPU17において算出する(ステップ20
4)。そして、CPU17がデジタルシグナルプロセッ
サ15に対してシーク動作実行命令を発行すると、デジ
タルシグナルプロセッサ15は設定された上記速度プロ
ファイルを基に、ドライバ16へ光ピックアップ駆動信
号を出力する。ドライバ16は受信した上記光ピックア
ップ駆動信号によりトラバースモータ13を駆動させ、
光ピックアップ12を目的アドレスへ移動開始させる
(ステップ205)。光ピックアップ12の移動開始に
伴い、光ピックアップ12から照射されるレーザ光が光
ディスク10上の溝を横断し、その横断に対応する上記
トラッククロス信号がアナログシグナルプロセッサ14
により生成され、デジタルシグナルプロセッサ15に入
力される。上述したように、上記トラッククロス信号の
周期回数及び周波数から、光ピックアップ12の移動距
離及び移動速度を取得することができるので、上記デジ
タルシグナルプロセッサ15はこのトラッククロス信号
を監視することにより、該デジタルシグナルプロセッサ
15に設定された速度プロファイルに応じた光ピックア
ップ12の駆動制御を行う。
【0027】CPU17はシーク動作命令発行と同時
に、CPU内蔵タイマ等によりシーク動作実行時間の測
定を開始する(ステップ206)。測定を開始してか
ら、ステップ204において算出した上記最高速度到達
時間が経過し(ステップ207)、且つ該ステップ20
4にて算出した上記減速開始時間からフォーカスジャン
プ所要時間を減算した時間以内である期間に、CPU1
7はデジタルシグナルプロセッサ15に対してフォーカ
スジャンプ動作実行命令を発行する。すなわち、上記期
間に光ピックアップ12のフォーカスジャンプ動作を開
始させると、光ピックアップ12が一定速度でシーク動
作中にフォーカスジャンプ動作を実行することが可能と
なるのである。
【0028】上記フォーカスジャンプ動作実行命令を受
けると、上記デジタルシグナルプロセッサ15は、光ピ
ックアップ12から照射されるレーザ光の合焦点を現在
層から目的層へ移動させるためのフォーカス駆動信号を
ドライバ16へ出力し、フォーカスジャンプ動作を実行
させる(ステップ209)。
【0029】しかし、上記フォーカスジャンプ期間中
は、光ピックアップ12から照射されるレーザ光が光デ
ィスク10上に合焦しないため、上記トラッククロス信
号が得られない。すなわち、上記デジタルシグナルプロ
セッサ15は、上記期間中光ピックアップ12の移動量
および移動速度を監視することができず、光ピックアッ
プ12の移動制御が一時的に不可能となってしまう。そ
こで、CPU17は、上記フォーカスジャンプ動作命令
発行と同時に、ステップ203において設定された速度
プロファイルである加速時加速度,最高速度,減速時加
速度、ステップ202において算出された現在アドレス
から目的アドレスまでの移動量、及び光ディスク10の
トラックピッチより、上記測定不可能なトラッククロス
信号の周波数を計算し、その周波数と同等の周波数信号
をデジタルシグナルプロセッサ15に対して入力して上
記フォーカスジャンプ期間中のトラッククロス信号の補
間を行う(ステップ208)。これにより、デジタルシ
グナルプロセッサ15において、フォーカスジャンプ期
間中を含めた全シーク期間に渡って上記トラッククロス
信号による光ピックアップ12の移動量及び移動速度を
監視することが可能となり、光ピックアップ12の目的
アドレスへの正確なシークが可能となる。
【0030】上述したようにしてCPU17により上記
トラッククロス信号の補間を行いながら、上記フォーカ
スジャンプ動作を開始し(ステップ209)、上記光ピ
ックアップ12のレンズから照射されるレーザ光の合焦
点を現在層から目的層に移動させてフォーカスジャンプ
動作が終了すると(ステップ210)、再びアナログシ
ナルプロセッサ14で上記トラッククロス信号を生成す
ることができるので、上記CPU17における上述した
トラッククロス信号の補間を終了する(ステップ21
1)。そしてその後、目的層に移動した上記光ピックア
ップ12のレンズから照射されるレーザ光の合焦点を、
該光ピックアップ12をドライバ16の制御に従ってト
ラバースモータ13によりシーク動作させ、目的アドレ
スに到達させる(ステップ212)。
【0031】ここで、本実施の形態1における上記トラ
ッククロス信号の補間について、図1及び図3を用いて
具体的に説明する。図3は、光ピックアップから照射さ
れるレーザ光が光ディスク上のA点からD点まで移動す
る場合の、(a)光ピックアップから照射されるレーザ
光の合焦点の軌跡、(b)速度プロファイルより生成さ
れる光ピックアップの移動時間に対する移動速度の推移
を示す速度カーブ、(c)光ピックアップから受光した
信号よりアナログシグナルプロセッサにおいて生成され
たトラッククロス信号、を示す図である。
【0032】外部のホストコンピュータ等(図示せず)
から、現在アドレスであるA点から目的アドレスである
D点への移動要求が発生すると、CPU17はA点から
D点までの光ピックアップ12の光ディスク10の半径
方向への移動量と、フォーカスジャンプの必要の有無を
算出する。そして、CPU17は算出した移動量に対応
した速度プロファイルをメモリ18より選択する。その
速度プロファイルから得られる速度カーブが、図3
(b)のようになるとする。図3(b)に示されるよう
にその速度カーブが台形状となるのは、光ピックアップ
12の移動距離が比較的長い場合であり、この場合光ピ
ックアップ12は、現在アドレスA点から加速終了位置
B点までは加速する等加速度運動、B点からC点までは
一定速度で移動する等速運動、C点から目的アドレスD
点までは減速する等加速度運動を行う。
【0033】上記光ピックアップ12の移動開始点であ
る現在アドレス(A点)から加速終了(B点)までの時
間である上記最高速度到達時間t1は、光ピックアップ
12の加速度をa1、加速終了時点の速度(最高速度)
をvとすると、 (数1) t1=v/a1 となる。そして、この加速時のA点からB点までの移動
距離X1は、 (数2) X1=(a1×t1^2)/2 (t1^2はt1の2乗を示す) となる。
【0034】また、光ピックアップ12の加速終了(B
点)から光ピックアップ12の減速開始(C点)までの
時間である上記減速開始時間t2については、減速終了
(C点)から移動終了(D点)までの移動時間をt3、
減速時の加速度をa3、減速開始時の速度(最高速度)
をv、減速時のC点からD点までの移動距離X3とする
と、 (数3) t3=−(v/a3) (a3は負の数) (数4) X3=−(a3×t3^2)/2 (t3^2はt3の2乗を示す) となるため、A点からD点までの総移動距離をXとする
と、 (数5) t2=(X−(X1+X3))/v となる。
【0035】次に、CPU17はデジタルシグナルプロ
セッサ15に対してシーク動作実行命令を発行し、それ
に伴って光ピックアップ12は移動を開始する。それと
同時にCPU17は内蔵タイマ等によりシーク動作実行
時間の測定を開始する。そして、測定時間が光ピックア
ップ12の加速終了、すなわち最高速度vに達するまで
の最高速度到達時間(t1)を経過し、かつ移動開始か
ら減速開始までの時間(t1+t2)からフォーカスジ
ャンプ所要時間(tf)を考慮した時間(t1+t2−
tf)までの間に、CPU17はフォーカスジャンプ動
作命令をデジタルシグナルプロセッサ15に発行する。
これにより、光ピックアップ12が一定速度(v)で移
動している間にフォーカスジャンプ動作を実行すること
ができる(E点〜F点)。また、フォーカスジャンプ動
作実行中のトラッククロス信号は、光ディスク10のト
ラックピッチをp、光ピックアップ12が一定速度で移
動する間(B点〜C点)の速度をvとすると、p/vに
より、光ディスク10上の1トラックの横断にかかる時
間が求められるため、フォーカスジャンプ動作実行期間
tf中、周波数v/pと同等の周波数信号をCPU17
からデジタルシグナルプロセッサ15に出力することに
より補間を行うことができる。
【0036】以上のことにより、本実施の形態1の光デ
ィスク装置において、比較的移動距離が長い現在アドレ
スから目的アドレスに、シーク動作中にフォーカスジャ
ンプ動作を行って移動する場合、そのフォーカスジャン
プ動作を光ピックアップ12が一定速度で移動している
期間中に行い、且つそのフォーカスジャンプ期間中には
測定不可能になるトラッククロス信号を、光ピックアッ
プ12の移動量に対応した速度プロファイルを基にして
補間するようにしたので、シーク動作中の全期間にわた
って、デジタルシグナルプロセッサ15においてトラッ
ククロス信号を監視することにより上記光ピックアップ
12の移動速度及び移動量を得ることが可能となり、現
在アドレスから目的アドレスへの、短時間且つ正確なシ
ーク動作を実現することができる。なお、本実施の形態
1における上記フォーカスジャンプ動作は上記光ピック
アップ12が等速度運動で移動中に行われるため、その
フォーカスジャンプ期間中の補間すべきトラッククロス
信号の周波数は一定であって、且つその周波数は上記フ
ォーカスジャンプ動作命令受信直前のトラッククロス信
号の周波数と同じと考えられるので、上記デジタルシグ
ナルプロセッサ15において該フォーカスジャンプ動作
命令受信直前のトラッククロス信号の周波数を測定し、
その周波数と同等の周波数信号をCPU17よりデジタ
ルシグナルプロセッサ15に入力して補間を行ってもよ
い。 (実施の形態2)以下、本発明の請求項5、請求項6及
び請求項7に記載された実施の形態2について、図1、
図4及び図5を用いて説明する。上述した実施の形態1
においては、現在アドレスから目的アドレスまでの移動
距離が比較的長く、その速度カーブが図3(b)に示す
ような台形状になる場合について説明したが、本実施の
形態2においては、上記移動距離が比較的短く、光ピッ
クアップ12が一定速度で移動する区間がなく、速度カ
ーブが三角形状になる場合について説明する。
【0037】まず、本実施の形態2における光ディスク
装置の構成については、実施の形態1と同様であるた
め、説明を省略する。次に、図4のフローチャートに従
って、本実施の形態2の光ディスク装置100におけ
る、光ピックアップ12の現在アドレスから目的アドレ
スへの移動動作について説明する。図4は、本実施の形
態2の光ディスク装置において、2層光ディスクを再生
する際、光ピックアップを現在アドレスから目的アドレ
スへ移動させる一連の流れを示すフローチャートであ
る。なお、上記現在アドレスと目的アドレスとは、別の
層にあるものとする。
【0038】ホストコンピュータ(図示せず)等から目
的アドレスと目的層情報が光ディスク装置100に与え
られると(ステップ400)、CPU17は光ピックア
ップ12より現在アドレスと現在層情報とを取得し(ス
テップ401)、該現在アドレスと目的アドレスとによ
り、次の目的アドレスまでの光ピックアップ12の移動
量を計算し、更に現在層情報及び目的層情報からフォー
カスジャンプの必要の有無を判定する(ステップ40
2)。本発明は、フォーカスジャンプ動作を伴うシーク
動作についてのものであるため、フォーカスジャンプ動
作が必要ある場合についてのみ説明する。
【0039】次に、CPU17により、メモリ18内に
予め格納されている光ピックアップ12のあらゆる移動
量に対応した上記速度プロファイルの情報から、ステッ
プ402において算出した移動量に応じた速度プロファ
イルを取りだし、デジタルシグナルプロセッサ15に設
定する(ステップ403)。ここまでは実施の形態1と
同様である。
【0040】上述したように本実施の形態2において
は、光ピックアップ12の移動量が比較的短距離で、そ
の速度カーブが等加速度運動を行う加速部及び減速部の
みであるため、上記CPU17は、ステップ403にお
いて設定された速度プロファイルより、光ピックアップ
12の移動開始から加速終了までの時間、すなわち減速
開始までの加速終了時間と、シーク終了までの時間、す
なわち減速開始から終了までの減速終了時間とを算出す
る(ステップ404)。そして、CPU17がデジタル
シグナルプロセッサ15に対してシーク動作実行命令を
発行すると、デジタルシグナルプロセッサ15は設定さ
れた速度プロファイルを基に、ドライバ16へ光ピック
アップ駆動信号を出力する。ドライバ16は受信した上
記光ピックアップ駆動信号によりトラバースモータ13
を駆動させ、光ピックアップ12を目的アドレスへ移動
開始させる(ステップ405)。光ピックアップ12の
移動開始に伴い、該光ピックアップ12から照射される
レーザ光が光ディスク10上の溝を横断し、その横断に
対応する上記トラッククロス信号がアナログシグナルプ
ロセッサ14で生成され、デジタルシグナルプロセッサ
15に入力される。実施の形態1において説明したよう
に、上記トラッククロス信号の1周期が光ディスク10
上の1トラックの横断に対応するため、デジタルシグナ
ルプロセッサ15において上記トラッククロス信号の周
期回数及び周波数を測定することにより、光ピックアッ
プ12の移動量及び移動速度を得ることができ、該デジ
タルシグナルプロセッサ15に設定された速度プロファ
イルに応じた光ピックアップ12の駆動制御を行うこと
ができる。
【0041】また、CPU17は上記デジタルシグナル
プロセッサ15にシーク動作命令を発行すると同時に、
CPU内蔵タイマ等によりシーク動作実行時間の測定を
開始し(ステップ406)、該デジタルシグナルプロセ
ッサ15に対してフォーカスジャンプ動作実行命令を発
行する。これを受けて上記デジタルシグナルプロセッサ
15は、光ピックアップ12から照射されるレーザ光の
合焦点を現在層から目的層へ移動させるためのフォーカ
ス駆動信号をドライバ16へ出力し、フォーカスジャン
プ動作を実行する(ステップ408)。
【0042】しかし、上述したようにフォーカスジャン
プ期間中は、光ピックアップ12から照射されるレーザ
光が光ディスク10上に合焦しないため、上記トラック
クロス信号が得られない。つまり、上記フォーカスジャ
ンプ期間中はデジタルシグナルプロセッサ15において
光ピックアップ12の移動量及び移動速度を監視するこ
とができないので、上記光ピックアップ12の移動制御
が一時不可能となってしまう。そこで、上記CPU17
はフォーカスジャンプ命令発行と同時に、ステップ40
3において設定した速度プロファイルの加速時加速度,
減速時加速度、ステップ404において算出した加速終
了時間、上記光ディスク10のトラックピッチ、移動開
始からフォーカスジャンプ開始までの時間であるフォー
カスジャンプ開始時間、及びフォーカスジャンプ動作に
かかるフォーカスジャンプ所要時間より、上記測定不可
能なトラッククロス信号の周波数を求め、その周波数と
同等の周波数信号をデジタルシグナルプロセッサ15に
対して入力して上記フォーカスジャンプ期間中のトラッ
ククロス信号の補間を行う(ステップ407)。これに
より、デジタルシグナルプロセッサ15において、フォ
ーカスジャンプ期間を含めた全シーク期間に渡って上記
トラッククロス信号による光ピックアップ12の移動量
及び移動速度を監視することが可能となり、光ピックア
ップ12の目的アドレスへの正確なシークが可能とな
る。
【0043】上述のようにしてCPU17により上記ト
ラッククロス信号の補間を行いながら、上記フォーカス
ジャンプ動作を開始し(ステップ408)、上記光ピッ
クアップ12のレンズから照射されるレーザ光の合焦点
を現在層から目的層に移動させてフォーカスジャンプ動
作が終了すると(ステップ409)、再びアナログシグ
ナルプロセッサ14で上記トラッククロス信号が生成す
ることができるので、上記CPU17における上述した
トラッククロス信号の補間を終了する(ステップ41
0)。そしてその後、目的層に移動した上記光ピックア
ップ12のレンズから照射されるレーザ光の合焦点を、
該光ピックアップ12をドライバ16の制御に従ってト
ラバースモータ13によりシーク動作させ、目的アドレ
スに到達させる(ステップ411)。
【0044】ここで、本実施の形態2における上記トラ
ッククロス信号の補間について、図1及び図5を用いて
具体的に説明する。図5は、光ピックアップから照射さ
れるレーザ光が光ディスク上のA点からC点まで移動す
る場合の、(a)光ピックアップから照射されるレーザ
光の合焦点の軌跡、(b)速度プロファイルより生成さ
れる光ピックアップの移動時間に対する移動速度の推移
を示す速度カーブ、(c)光ピックアップから受光した
信号によりアナログシグナルプロセッサにおいて生成さ
れたトラッククロス信号、を示す図である。
【0045】外部のホストコンピュータ等(図示せず)
から、現在アドレスであるA点から目的アドレスである
C点への移動要求が発生すると、CPU17はA点から
C点までの光ピックアップ12の光ディスク10の半径
方向への移動量と、フォーカスジャンプの必要の有無を
算出する。そして、CPU17は算出した移動量に対応
した速度プロファイルをメモリ18より選択する。その
速度プロファイルから得られる速度カーブが、図5
(b)のようになるとする。図5(b)に示されるよう
にその速度カーブが三角形状になるのは、光ピックアッ
プ12の移動量が比較的短い場合であり、この場合光ピ
ックアップ12は、現在アドレスA点から加速終了位置
B点までは加速する等加速度運動、B点から目的アドレ
スC点までは減速する等加速度運動を行う。
【0046】上記光ピックアップ12の移動開始点であ
る現在アドレス(A点)から加速終了(B点)までの時
間である上記加速終了時間t1は、光ピックアップ12
の加速時の加速度をa1、加速終了時点の速度をvとす
ると、 (数6) t1=v/a1 となる。
【0047】また、光ピックアップ12の加速終了(B
点)から移動終了(C点)までの時間である上記減速終
了時間t2は、上記光ピックアップ12の減速時の加速
度をa2、加速終了時点、あるいは減速開始時点の速度
をvとすると、 (数7) t2=−(v/a2) (a2は負の数) となる。
【0048】次に、CPU17はデジタルシグナルプロ
セッサ15に対してシーク動作実行命令を発行し、それ
に伴って光ピックアップ12は移動を開始する。それと
同時にCPU17は内蔵タイマ等によりシーク実行時間
の測定を開始する。そしてシーク動作開始後、CPU1
7はデジタルシグナルプロセッサ15に対してフォーカ
スジャンプ実行命令を発行する。例えば、シーク動作開
始からフォーカスジャンプ動作開始までの時間であるフ
ォーカスジャンプ開始時間tsが、 0≦ts<(t1−tf) (tfはフォーカスジャ
ンプ所要時間) である場合、光ピックアップ12が加速中にフォーカス
ジャンプ動作を行うこととなる。この場合のトラックク
ロス信号の補間については、フォーカスジャンプ開始時
点においては、光ディスク10のトラックピッチをp、
上記フォーカスジャンプ開始時間をts、加速時の加速
度をa1とすると、p/(a1×ts)により、光ディ
スク10上の1トラックの横断にかかる時間が求めら
れ、また、フォーカスジャンプ終了時点においては、光
ディスク10のトラックピッチをp、フォーカスジャン
プ開始時間をts、フォーカスジャンプ所要時間をt
f、加速時加速度をa1とすると、p/(a1×(ts
+tf))により、光ディスク10上の1トラックの横
断にかかる時間が求められるため、フォーカスジャンプ
動作所要時間tfの間、周波数を(a1×ts)/pか
ら(a1×(ts+tf))/pまでの間で連続的に変
化させる周波数信号を、上記CPU17からデジタルシ
グナルプロセッサ15に入力するようにすれば良い。
【0049】また、上記フォーカスジャンプ開始時間t
sが、 t1≦ts≦(t1+t2−tf) の場合、光ピックアップ12が減速中にフォーカスジャ
ンプ動作を行うこととなる。この場合のトラッククロス
信号の補間については、上述した加速時におけるトラッ
ククロス信号の補間と同様であり、フォーカスジャンプ
開始時と終了時の1トラックの横断にかかる時間を求
め、それより求まる連続的に変化していく周波数と同等
の周波数信号を、CPU17からデジタルシグナルプロ
セッサ15に入力することにより、フォーカスジャンプ
期間中の測定不可能なトラッククロス信号の補間を行
う。
【0050】以上のことにより、本実施の形態2の光デ
ィスク装置において、比較的移動距離が短い現在アドレ
スから目的アドレスに、シーク動作中にフォーカスジャ
ンプ動作を行って移動する場合、そのフォーカスジャン
プ動作を光ピックアップ12が等加速度運動している期
間中に行い、且つそのフォーカスジャンプ期間中には測
定不可能になるトラッククロック信号を、光ピックアッ
プ12の移動量に対応した速度プロファイルを基にして
補間するようにしたので、シーク動作中の全期間にわた
って、デジタルシグナルプロセッサ15においてトラッ
ククロス信号を監視することにより上記光ピックアップ
12の移動量及び移動速度を得ることが可能となり、現
在アドレスから目的アドレスへの、短時間且つ正確なシ
ーク動作を実現することができる。
【0051】(実施の形態3)以下、本発明の請求項
8、請求項9及び請求項10に記載された実施の形態3
について、図1及び図6を用いて説明する。本実施の形
態3においては、光ディスク10上の傷、あるいは埃等
によるドロップアウトを、CPU17において光ピック
アップ12より照射されたレーザ光の反射光を監視する
ことにより検出し、上記ドロップアウトが検出された場
合には、フォーカスジャンプ動作の実行命令を延期させ
るものである。まず、本実施の形態3における光ディス
ク装置100の構成は、上述した実施の形態1と同様で
あるため、説明を省略する。
【0052】次に、図6のフローチャートに従って、本
実施の形態3の光ディスク装置100における、光ピッ
クアップ12の現在アドレスから目的アドレスへの移動
動作について説明する。図6は、本実施の形態3の光デ
ィスク装置において、2層光ディスクを再生する際、光
ピックアップを現在アドレスから目的アドレスへ移動さ
せる一連の流れを示すフローチャートである。なお、上
記現在アドレスと目的アドレスとは、別の層にあるもの
とする。
【0053】ホストコンピュータ等(図示せず)から目
的アドレスと目的層情報が光ディスク装置100に与え
られると(ステップ60)、CPU17は光ピックアッ
プ12により現在アドレス現在層情報とを取得し(ステ
ップ61)、該現在アドレスと目的アドレスとにより、
次の目的アドレスまでの光ピックアップ12の移動量を
計算し、更に現在層情報及び目的層情報からフォーカス
ジャンプの必要の有無を判定する(ステップ62)。本
発明は、フォーカスジャンプ動作を伴うシーク動作につ
いてのものであるため、以下フォーカスジャンプ動作が
必要ある場合についてのみ説明する。
【0054】次に、CPU17により、メモリ18内に
予め格納されている光ピックアップ12のあらゆる移動
量に対応した上記速度プロファイルの情報から、ステッ
プ62において算出した移動量に応じた速度プロファイ
ルを取りだし、デジタルシグナルプロセッサ15に設定
する(ステップ63)。
【0055】そして、上記CPU17から上記デジタル
シグナルプロセッサ15に、シーク動作実行命令を発生
されると、デジタルシグナルプロセッサ15は設定され
た速度プロファイルを基に、ドライバ16へ光ピックア
ップ駆動信号を出力する。ドライバ16は受信した上記
光ピックアップ駆動信号によりトラバースモータ13を
駆動させ、光ピックアップ12を目的アドレスへ移動開
始させる(ステップ64)。そして、光ピックアップ1
2によるシーク動作が開始されると同時に、CPU17
は光ピックアップ12から照射されるレーザ光の光ディ
スク10からの反射光を監視していく(ステップ6
5)。
【0056】このCPU17において監視された上記反
射光のレベルがある値より小さい時には、上記光ディス
ク10上に傷あるいは埃等が付着していると考えられ、
このように反射光が正常に得られない時点でフォーカス
ジャンプ動作を実行すると失敗する可能性がある。従っ
て、CPU17は上記反射光のレベルがある値より小さ
い場合には、フォーカスジャンプ実行命令の発行時期を
遅延させ(ステップ66)、上記反射光のレベルがある
値より大きい場合にのみ、上記デジタルシグナルプロセ
ッサ15に対してフォーカスジャンプ実行命令を発行す
る(ステップ67)。
【0057】また、光ディスク10の再生開始時からフ
ォーカスジャンプ動作を開始するまでの間に、上記反射
光のレベルがある値より小さくなった場合、その光ディ
スク10上の位置を記憶しておき、フォーカスジャンプ
動作を開始する時点である現時点において、上記反射光
のレベルがある値より大きいとしても、そのフォーカス
ジャンプ期間中に上記反射光が小さくなる部分が存在す
るかどうかを、現在の光ディスク10の回転数、及びフ
ォーカスジャンプ所要時間から計算し、もしフォーカス
ジャンプ期間中に反射信号のレベルがある値より小さく
なる部分が存在する場合には、フォーカスジャンプ実行
命令の発行時期を遅延させる。つまり、フォーカスジャ
ンプ全期間中において、上記反射光のレベルがある値よ
り大きくなる場合にのみ、上記デジタルシグナルプロセ
ッサ15に対してフォーカスジャンプ実行命令を発行す
る。
【0058】以上のことにより、本実施の形態3におけ
る光ディスク装置において、現在アドレスから目的アド
レスに、シーク動作中にフォーカスジャンプ動作を行っ
て移動する場合、シーク動作開始後、CPU17におい
て上記光ディスク10から照射された光ビームの反射光
を監視し、該反射光のレベルがある値より大きい場合の
みフォーカスジャンプ動作を開始するようにしたので、
フォーカスジャンプ期間中に光ディスク上の傷あるいは
埃などによるドロップアウトが発生する確率を低減させ
ることができ、安定したフォーカスジャンプ動作を伴う
シーク動作を行うことが可能となる。
【0059】(実施の形態4)以下、本発明の請求項1
1および請求項12に記載された、実施の形態4につい
て、図7を用いて説明する。現在の信号記録面から他の
信号記録面に合焦させるフォーカスジャンプは、必ずし
も光ディスク面に対して正確に垂直に移動できるとは限
らないため、光ディスクの最外周もしくは最内周でフォ
ーカスジャンプ動作を実行した場合、そのフォーカスジ
ャンプが失敗する可能性がある。また、このような現象
は、光ディスクの回転中心が該光ディスクの中心とずれ
ていて、常時半径方向への移動を繰り返すような動作を
する、いわゆる偏心を有する光ディスクを再生または記
録している場合にその可能性は高く、さらにその光ディ
スクを回転させるスピンドルモータが高回転になればな
るほど、その可能性は高くなる。従って、本実施の形態
4においては、光ディスク10の最外周(最内周)に、
光ピックアップ12から照射されるレーザ光が合焦して
いる時に、フォーカスジャンプ動作を実行した場合、図
7の矢印aに示すように、まず内周方向(外周方向)へ
フォーカスジャンプ動作を伴うシーク動作を行い、次に
矢印bに示すように最外周(最内周)へのシーク動作を
行う。これにより、光ディスク10の最外周(最内周)
での層間の移動を確実に行うことが可能となる。
【0060】以上のことにより、本実施の形態4におけ
る光ディスク装置において、最外周(最内周)の現在ア
ドレスから、その真上の最外周(最内周)にある目的ア
ドレスに、シーク動作中にフォーカスジャンプ動作を行
って移動する場合、まず目的アドレスより内周(外周)
にシーク動作を伴うフォーカスジャンプ動作をしてか
ら、最外周(最内周)へシーク動作するようにしたの
で、光ディスク10の最外周(最内周)での層間の移動
を確実に行うことが可能となる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の光ディスク装置によれば、複数の記録層を有する多層
光ディスクに対して移動可能に設けられ、該光ディスク
から信号を読み出す対物レンズを有する光ピックアップ
部と、上記対物レンズを上記光ディスクの回転軸方向に
移動させることにより上記光ピックアップ部から上記光
ディスクに対して照射されるレーザ光の合焦状態を制御
するフォーカス制御手段と、現在の信号記録面から他の
信号記録面に上記光ピックアップ部から照射されるレー
ザ光の合焦点を移動させるフォーカスジャンプ動作を制
御するフォーカスジャンプ制御手段と、上記光ピックア
ップ部を上記光ディスクの半径方向に移動させるシーク
動作を制御するシーク制御手段と、を備え、上記光ディ
スクの再生または記録を行う光ディスク装置において、
外部より、現在アドレスから比較的移動量が大きい次に
到達すべき目的アドレス情報と目的層情報とが与えら
れ、上記フォーカスジャンプ動作を伴った上記シーク動
作により、該目的アドレスへ移動する場合、上記フォー
カスジャンプ制御手段は、上記シーク制御手段によって
移動する上記光ピックアップ部の移動速度が一定速度で
ある期間に、上記フォーカスジャンプ動作を実行するよ
うにしたので、上記フォーカスジャンプ動作及びシーク
動作とを同時に行え、上記目的アドレスへのアクセス時
間の短縮を実現でき、また、上記光ピックアップ部が等
速度運動期間中でその動作が安定している時にフォーカ
スジャンプ動作を行うことにより、安定したフォーカス
ジャンプ動作を伴うシーク動作を実現することができ
る。
【0062】また、本発明の請求項2に記載の光ディス
ク装置によれば、上記シーク制御手段は、上記シーク動
作実行中は、上記光ピックアップ部が上記光ディスクの
トラックを横断するのに対応して発生するトラッククロ
ス信号に基づいて、上記シーク動作を制御し、上記フォ
ーカスジャンプ動作実行中は、測定不可能となる上記ト
ラッククロス信号の補間を行い、該補間されたトラック
クロス信号に基づいて、上記シーク動作を制御するよう
にしたので、上記シーク動作中の全期間に渡って、上記
トラッククロス信号が示す光ピックアップ部の移動量及
び移動速度を監視することが可能となり、上記光ピック
アップ部の目的アドレスへの正確なシークを実現するこ
とができる。
【0063】また、本発明の請求項3に記載の光ディス
ク装置によれば、請求項2に記載の光ディスク装置にお
いて、上記トラッククロス信号の補間は、当該光ディス
ク装置に予め格納されている光ピックアップ部のあらゆ
る移動量に対応した加速時加速度、最高速度及び減速時
加速度等の情報から、上記光ピックアップ部の移動量に
対応した速度カーブを生成し、該速度カーブより上記光
ピックアップ部が一定速度で移動する時の速度を算出
し、その一定速度と上記光ディスクのトラックピッチと
で算出される周波数の信号を、上記シーク制御部に入力
することにより行うようにしたので、簡単な計算で上記
トラッククロス信号の補間を行うことができ、さらに上
記シーク中の全期間に渡って上記トラッククロス信号が
示す光ピックアップ部の移動量及び移動速度を監視する
ことが可能となるため、上記光ピックアップ部の目的ア
ドレスへの正確なシークを実現することができる。
【0064】また、本発明の請求項4に記載の光ディス
ク装置によれば、請求項2に記載の光ディスク装置にお
いて、上記トラッククロス信号の補間は、上記フォーカ
スジャンプ動作の実行開始直前の上記トラッククロス信
号と同等の周波数の信号を、上記シーク制御部に入力す
ることで行うようにしたので、上記トラッククロス信号
の補間が容易であり、さらに上記シーク動作中の全期間
に渡ってトラッククロス信号が示すピックアップの移動
量及び移動速度を監視することが可能となるため、上記
光ピックアップ部の目的アドレスへの正確なシークを実
現することができる。
【0065】また、本発明の請求項5に記載の光ディス
ク装置によれば、請求項1に記載の光ディスク装置にお
いて、外部より、上記現在アドレスから比較的移動量が
小さい到達すべき目的アドレス情報と目的層情報とが与
えられ、上記フォーカスジャンプ動作を伴った上記シー
ク動作により、該目的アドレスに移動する場合、上記フ
ォーカスジャンプ制御手段は、上記シーク制御手段によ
って移動する上記光ピックアップ部が等加速度運動を行
っている期間に、上記フォーカスジャンプ動作を実行す
るようにしたので、上記光ピックアップ部の移動速度が
一定速度である期間が無い比較的短距離のシークにおい
ても、フォーカスジャンプ動作を同時に実行することが
でき、目的アドレスへのアクセス時間の短縮を実現する
ことができる。
【0066】また、本発明の請求項6に記載の光ディス
ク装置によれば、請求項5に記載の光ディスク装置にお
いて、上記シーク制御手段は、上記シーク動作実行中
は、上記光ピックアップ部が上記光ディスクのトラック
を横断するのに対応して発生するトラッククロス信号に
基づいて、上記シーク動作を制御し、上記フォーカスジ
ャンプ動作実行中は、測定不可能となる上記トラックク
ロス信号の補間を行い、該補間されたトラッククロス信
号に基づいて、上記シーク動作を制御するようにしたの
で、上記シーク動作中の全期間に渡って、上記トラック
クロス信号が示す光ピックアップ部の移動量及び移動速
度を監視することが可能となり、上記光ピックアップ部
の目的アドレスへの正確なシークを実現することができ
る。
【0067】また、本発明の請求項7に記載の光ディス
ク装置によれば、請求項6に記載の光ディスク装置にお
いて、上記トラッククロス信号の補間は、当該光ディス
ク装置に予め格納されている光ピックアップ部のあらゆ
る移動量に対応した加速時加速度、最高速度及び減速時
加速度等の情報から、上記光ピックアップ部の移動量に
対応した速度カーブを生成し、該速度カーブより算出さ
れる上記光ピックアップ部の加速時加速度、上記光ディ
スクのトラックピッチ、及び上記フォーカスジャンプ動
作の実行時間から算出される周波数の信号を、上記シー
ク制御部に入力することにより行うようにしたので、上
記光ピックアップ部の移動速度が一定速である期間が無
い比較的短距離のシーク動作においても、上記シーク動
作中の全期間に渡って、上記トラッククロス信号が示す
光ピックアップ部の移動量及び移動速度を監視すること
が可能となり、上記光ピックアップ部の目的アドレスへ
の正確なシークを実現することができる。
【0068】また、本発明の請求項8に記載の光ディス
ク装置によれば、請求項1または請求項5に記載の光デ
ィスク装置において、上記フォーカスジャンプ動作の開
始は、上記光ピックアップ部によって読み取られる上記
光ディスクからの反射光が、所定のレベルより大きい場
合にのみ行われるようにしたので、安定したフォーカス
ジャンプ動作を伴うシーク動作を実現することができ
る。
【0069】また、本発明の請求項9に記載の光ディス
ク装置によれば、請求項8に記載の光ディスク装置にお
いて、上記フォーカスジャンプ動作の開始要求発生時
に、上記反射光の信号が所定のレベルより小さい場合
は、引き続き上記反射光を監視し続け、該反射光が所定
のレベルより大きくなった時点で上記フォーカスジャン
プ動作を開始するようにしたので、より安定したフォー
カスジャンプ動作を伴うシーク動作を実現することがで
きる。
【0070】また、本発明の請求項10に記載の光ディ
スク装置によれば、請求項8に記載の光ディスク装置に
おいて、上記光ディスクの再生開始から、上記フォーカ
スジャンプ動作を伴うシーク動作の実行前までの間に存
在した、上記反射光が所定のレベルより小さくなる光デ
ィスク上の位置を記憶しておき、上記フォーカスジャン
プ動作の開始要求発生時に、上記光ディスクを回転させ
るスピンドルモータの回転数、及び上記フォーカスジャ
ンプ動作の実行時間、上記光ピックアップ部の移動速度
より、上記フォーカスジャンプ動作実行中の上記光ディ
スクに照射されるレーザ光の軌道を算出し、該軌道上に
上記記憶した光ディスク上の位置が存在する場合、上記
フォーカスジャンプ動作の開始時期を遅延させるように
したので、上記フォーカスジャンプ期間中の上記反射光
の変化によるフォーカスジャンプ動作の不安定を回避
し、より安定したフォーカスジャンプ動作を伴うシーク
動作を実現することができる。
【0071】また、本発明の請求項11に記載の光ディ
スク装置によれば、請求項1または請求項5に記載の光
ディスク装置において、上記光ディスクの最外周で上記
フォーカスジャンプ動作の開始要求が発生した場合、所
定の距離だけ内周方向への上記フォーカスジャンプ動作
を伴うシーク動作を行った後、上記光ディスクの最外周
までシーク動作を行うようにしたので、上記フォーカス
ジャンプ動作を失敗することなくせ、上記光ピックアッ
プ部の確実なフォーカスジャンプ動作を実現することが
できる。
【0072】また、本発明の請求項12に記載の光ディ
スク装置によれば、請求項1または請求項5に記載の光
ディスク装置において、上記光ディスクの最内周で上記
フォーカスジャンプ動作の開始要求が発生した場合、所
定の距離だけ外周方向への上記フォーカスジャンプ動作
を伴うシーク動作を行った後、上記光ディスクの最内周
までシーク動作を行うようにしたので、上記フォーカス
ジャンプ動作を失敗することをなくせ、上記光ピックア
ップ部の確実なフォーカスジャンプ動作を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における、光ディスク装置
のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1における、フォーカスジ
ャンプ動作を伴うシーク動作の一連の流れを示すフロー
チャートである。
【図3】本発明の実施の形態1における、フォーカスジ
ャンプ動作を伴うシーク動作を行う際の、レーザ光の合
焦点の軌跡、光ピックアップの速度カーブ、トラックク
ロス信号、を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2における、フォーカスジ
ャンプ動作を伴うシーク動作の一連の流れを示すフロー
チャートである。
【図5】本発明の実施の形態2における、フォーカスジ
ャンプ動作を伴うシーク動作を行う際の、レーザ光の合
焦点の軌跡、光ピックアップの速度カーブ、トラックク
ロス信号、を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態3における、フォーカスジ
ャンプ動作を伴うシーク動作の一連の流れを示すフロー
チャートである。
【図7】本発明の実施の形態4における、光ディスクの
終端でフォーカスジャンプ動作を行う際の、レーザ光の
合焦点の軌跡を示す図である。
【図8】従来の光ディスク装置における、フォーカスジ
ャンプ動作を伴うシーク動作の一連の流れを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 光ディスク 11 スピンドルモータ 12 光ピックアップ 13 トラバースモータ 14 アナログシグナルプロセッサ 15 デジタルシグナルプロセッサ 16 ドライバ 17 CPU 18 メモリ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録層を有する多層光ディスクに
    対して移動可能に設けられ、該光ディスクから信号を読
    み出す対物レンズを有する光ピックアップ部と、上記対
    物レンズを上記光ディスクの回転軸方向に移動させるこ
    とにより上記光ピックアップ部から上記光ディスクに対
    して照射されるレーザ光の合焦状態を制御するフォーカ
    ス制御手段と、現在の信号記録面から他の信号記録面に
    上記光ピックアップ部から照射されるレーザ光の合焦点
    を移動させるフォーカスジャンプ動作を制御するフォー
    カスジャンプ制御手段と、上記光ピックアップ部を上記
    光ディスクの半径方向に移動させるシーク動作を制御す
    るシーク制御手段と、を備え、上記光ディスクの再生ま
    たは記録を行う光ディスク装置において、 外部より、現在アドレスから比較的移動量が大きい次に
    到達すべき目的アドレス情報と目的層情報とが与えら
    れ、上記フォーカスジャンプ動作を伴った上記シーク動
    作により、該目的アドレスへ移動する場合、 上記フォーカスジャンプ制御手段は、上記シーク制御手
    段によって移動する上記光ピックアップ部の移動速度が
    一定速度である期間に、上記フォーカスジャンプ動作を
    実行する、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 上記シーク制御手段は、 上記シーク動作実行中は、上記光ピックアップ部が上記
    光ディスクのトラックを横断するのに対応して発生する
    トラッククロス信号に基づいて、上記シーク動作を制御
    し、 上記フォーカスジャンプ動作実行中は、測定不可能とな
    る上記トラッククロス信号の補間を行い、該補間された
    トラッククロス信号に基づいて、上記シーク動作を制御
    する、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光ディスク装置におい
    て、 上記トラッククロス信号の補間は、当該光ディスク装置
    に予め格納されている光ピックアップ部のあらゆる移動
    量に対応した加速時加速度、最高速度及び減速時加速度
    等の情報から、上記光ピックアップ部の移動量に対応し
    た速度カーブを生成し、該速度カーブより上記光ピック
    アップ部が一定速度で移動する時の速度を算出し、その
    一定速度と上記光ディスクのトラックピッチとで算出さ
    れる周波数の信号を、上記シーク制御部に入力すること
    により行う、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の光ディスク装置におい
    て、 上記トラッククロス信号の補間は、上記フォーカスジャ
    ンプ動作の実行開始直前の上記トラッククロス信号と同
    等の周波数の信号を、上記シーク制御部に入力すること
    で行う、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 外部より、上記現在アドレスから比較的移動量が小さい
    到達すべき目的アドレス情報と目的層情報とが与えら
    れ、上記フォーカスジャンプ動作を伴った上記シーク動
    作により、該目的アドレスに移動する場合、 上記フォーカスジャンプ制御手段は、上記シーク制御手
    段によって移動する上記光ピックアップ部が等加速度運
    動を行っている期間に、上記フォーカスジャンプ動作を
    実行する、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光ディスク装置におい
    て、 上記シーク制御手段は、 上記シーク動作実行中は、上記光ピックアップ部が上記
    光ディスクのトラックを横断するのに対応して発生する
    トラッククロス信号に基づいて、上記シーク動作を制御
    し、 上記フォーカスジャンプ動作実行中は、測定不可能とな
    る上記トラッククロス信号の補間を行い、該補間された
    トラッククロス信号に基づいて、上記シーク動作を制御
    する、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光ディスク装置におい
    て、 上記トラッククロス信号の補間は、当該光ディスク装置
    に予め格納されている光ピックアップ部のあらゆる移動
    量に対応した加速時加速度、最高速度及び減速時加速度
    等の情報から、上記光ピックアップ部の移動量に対応し
    た速度カーブを生成し、該速度カーブより算出される上
    記光ピックアップ部の加速時加速度、上記光ディスクの
    トラックピッチ、及び上記フォーカスジャンプ動作の実
    行時間から算出される周波数の信号を、上記シーク制御
    部に入力することにより行う、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項5に記載の光ディ
    スク装置において、 上記フォーカスジャンプ動作の開始は、上記光ピックア
    ップ部によって読み取られる上記光ディスクからの反射
    光が、所定のレベルより大きい場合にのみ行われる、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の光ディスク装置におい
    て、 上記フォーカスジャンプ動作の開始要求発生時に、上記
    反射光が所定のレベルより小さい場合は、引き続き上記
    反射光の信号を監視し続け、該反射光が所定のレベルよ
    り大きくなった時点で上記フォーカスジャンプ動作を開
    始する、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の光ディスク装置にお
    いて、 上記光ディスクの再生開始から、上記フォーカスジャン
    プ動作を伴うシーク動作の実行前までの間に存在した、
    上記反射光が所定のレベルより小さくなる光ディスク上
    の位置を記憶しておき、上記フォーカスジャンプ動作の
    開始要求発生時に、上記光ディスクを回転させるスピン
    ドルモータの回転数、及び上記フォーカスジャンプ動作
    の実行時間、上記光ピックアップ部の移動速度より、上
    記フォーカスジャンプ動作実行中の上記光ディスクに照
    射されるレーザ光の軌道を算出し、該軌道上に上記記憶
    した光ディスク上の位置が存在する場合、上記フォーカ
    スジャンプ動作の開始時期を遅延させる、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 請求項1または請求項5に記載の光デ
    ィスク装置において、 上記光ディスクの最外周で上記フォーカスジャンプ動作
    の開始要求が発生した場合、所定の距離だけ内周方向へ
    の上記フォーカスジャンプ動作を伴うシーク動作を行っ
    た後、上記光ディスクの最外周までシーク動作を行う、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 請求項1または請求項5に記載の光デ
    ィスク装置において、 上記光ディスクの最内周で上記フォーカスジャンプ動作
    の開始要求が発生した場合、所定の距離だけ外周方向へ
    の上記フォーカスジャンプ動作を伴うシーク動作を行っ
    た後、上記光ディスクの最内周までシーク動作を行う、 ことを特徴とする光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8149669B2 (en) 2004-03-17 2012-04-03 Hitachi-Lg Data Storage, Inc. Optical disk apparatus and a focus-jumping control method thereof

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