JPH10222868A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH10222868A
JPH10222868A JP9024787A JP2478797A JPH10222868A JP H10222868 A JPH10222868 A JP H10222868A JP 9024787 A JP9024787 A JP 9024787A JP 2478797 A JP2478797 A JP 2478797A JP H10222868 A JPH10222868 A JP H10222868A
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disk
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行伸 多田
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耕治 鹿庭
Jiro Azuma
二郎 東
Kazuaki Souma
万哲 相馬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】層ジャンプが安定に行え、層ジャンプ後の光デ
ィスクからのデータの読み取りを早くすることできる光
ディスク装置を提供することを目的とする。 【解決手段】既に合焦点にある層から他の層の合焦点へ
移動する際に、ノイズ成分を除去したフォーカス駆動信
号に上昇電圧や降下電圧を加算して、層の切り換わり点
で上昇電圧と下降電圧を切り換えるようにして、面振れ
やノイズの影響を受けずに、層ジャンプを安定に行い、
かつ層ジャンプ終了時にトラッキング駆動信号を制御し
て不要な対物レンズの移動を抑制しすばやくトラッキン
グを引き込むようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクより光学
的に信号を再生または記録再生する光ディスク装置に係
り、特に、ディスク表面から2層以上の記録面を持つデ
ィスクを、再生または記録再生することのできる光ディ
スク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、規格化されているディジタルビデ
オディスク(以下DVDと呼ぶ)には片面単層と両面単
層、片面2層、両面2層のディスクが存在する。これま
でのディスク、例えばコンパクトディスク(以下CDと
呼ぶ)、レーザーディスク(以下LDと呼ぶ)などは記
録面が片面に1層しかなかったが、DVDでは記録容量
を大きくするために片面に記録面を2つ持つ2層ディス
クが存在する。これは図2(a)に示すように0.6m
mの2枚の円板の各々に記録面を作っておきアルミの高
反射率膜をつけた円板と半透明の金の反射膜をつけた円
板を精度よく張り合わせた片側2層ディスクや、図2
(b)に示すように0.6mmの円板を2枚張り合わせ
たもので、各々の板の深さ方向に情報を多重した両面2
層ディスクがある。この2層ディスクの場合、それぞれ
の層の記録面に情報が記録されており、図2(d)に示
すようにピックアップ内の対物レンズを光ディスクの記
録面に対して垂直方向つまり光軸方向(以下フォーカス
方向と呼ぶ)へ駆動する駆動信号を徐々に上げる(この
場合フォーカス方向の駆動信号(以下フォーカス駆動信
号と呼ぶ)を上げると対物レンズもディスクに近づく方
向に上昇するとする)と図2(c)に示すフォーカス誤
差信号において下の層(以下0層目と呼ぶ)のフォーカ
スが合っている点(以下合焦点と呼ぶ)がある対物レン
ズの位置で出現し、さらに対物レンズを上昇させると上
の層(以下1層目と呼ぶ)の合焦点が0層目の対物レン
ズの位置よりさらに上の位置で出現する。要するに2層
ディスクの場合は、対物レンズの位置を上下させること
で層毎の合焦点をそれぞれ合わせる。CDや、LDなど
では片面の唯一の記録面に、合焦点を合わせればよい
が、上記のDVDのように片側から情報が記録された面
を2つ持つ2層の場合は、既に合焦点にいる層の記録面
から他の層の記録面へ合焦点を移動させなければ他の層
の記録されている情報を読み出すことができない。この
層間の合焦点移動(以下層ジャンプと呼ぶ)は、例えば
特開平8−171731に記載されているように対物レ
ンズのフォーカス方向の駆動電圧に上昇電圧や下降電圧
を加えるなどして対物レンズの位置をずらして移動させ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、ある層の記録面から別層の記録面へ
の層ジャンプを行う際、対物レンズの光ディスクと垂直
方向(フォーカス方向)へのフォーカス制御に関しては
制御の記述はあるが、対物レンズが光ディスクと水平方
向(以下トラッキング方向)へ移動して記録面上のピッ
トの上を正しくトレースするトラッキング制御に関して
は考慮されていない。
【0004】基本的には、層ジャンプはディスクに対し
て対物レンズを光ディスクに対し垂直方向に移動させる
ものであるが、このときには、トラッキング制御に関し
てもある層の記録面のトラックから別の層の記録面のト
ラックへ移動するため、層ジャンプを行う瞬間はトラッ
キングの制御ループを切らないといけない。このとき、
トラッキング方向の対物レンズの位置が中点ではなく進
行方向(内周から外周)へ移動していた場合、制御を切
ると対物レンズが中点へ戻ろうとしてトラッキング方向
において振動をおこしてしまう。
【0005】また、層ジャンプは垂直方向の対物レンズ
の移動であるが、ピックアップの機械的な取り付け精度
の影響で光ディスクに対する垂直方向が、若干ずれ層ジ
ャンプを行うと水平方向つまりトラッキング方向への力
がかかることもある。
【0006】この状態で、再度トラッキング制御をかけ
ようとすると、上記振動成分やトラッキング方向にかか
る力が影響して不要にトラッキング方向に対物レンズが
移動してしまい、トラッキングの引き込みに影響を及ぼ
し、制御が不安定となり、安定した定常状態となって光
ディスクのデータを正常に読めるまでに時間を要してい
た。
【0007】本発明は上記の課題を解決するもので、層
ジャンプが安定的に行え、かつ層ジャンプ終了時のトラ
ッキングの引き込みを早くするようにして、即座に安定
して光ディスクの情報が読みとめるようにした光ディス
ク装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、以下に示す手段により構成される。
【0009】光学的にディスクの再生又は記録再生を行
う光ディスク装置において、ディスクの記録面にレーザ
光線の焦点を合わせるための対物レンズと、該対物レン
ズをディスク面に対しほぼ垂直方向に移動させて対物レ
ンズのフォーカスをディスクの記録面に合わせるための
移動手段と該対物レンズから得られる信号からフォーカ
ス誤差信号を生成する手段と、フォーカス誤差信号から
該対物レンズを合焦点に合わせるために駆動するフォー
カス駆動信号を生成するフォーカス制御手段と、該フォ
ーカス駆動信号のノイズ成分を除去する低域通過フィル
タと、対物レンズを微妙に動かす為の一定電圧を加算す
る手段と、ピックアップを上昇させるかと下降させるか
の電圧の切換えを制御する手段と、フォーカス誤差信号
から記録面の層の切換え点を検出する手段と、該対物レ
ンズをディスク面に対しほぼ水平方向に移動させて対物
レンズの位置をディスクの記録面のピット上に合わせる
ための移動手段と該対物レンズから得られる信号からト
ラッキング誤差信号を生成する手段と、トラッキング誤
差信号から該対物レンズを記録面のピット上に合わせる
ために駆動させるトラッキング方向の駆動信号(以下、
トラッキング駆動信号と呼ぶ)を生成するトラッキング
制御手段と、該トラッキング誤差信号またはトラッキン
グ駆動信号と、該対物レンズがピット上にいるかいない
かの信号(以下、ミラー信号と呼ぶ)の位相関係から得
られる信号(以下、COUT信号と呼ぶ)を生成する手
段と、該COUT信号により該トラッキング駆動信号と
該トラッキング駆動信号を遮断する手段の出力とを切り
換える切換え手段、とから構成し、既に合焦点にある層
から他の層の合焦点へ移動する際に、ノイズ成分を除去
したフォーカス駆動信号に上昇電圧や下降電圧を加算し
て、記録面の層の切換わり点で上昇電圧と下降電圧を切
換えるようにすることで面振れやノイズの影響を受けず
に層ジャンプを安定に行うことができ、かつジャンプし
た後の不要なトラッキング駆動信号を切換え手段で制御
することでトラッキング方向に対物レンズが移動してし
まうのを抑制してトラッキング制御の引き込みを早くす
ることができ、層ジャンプ後の光ディスクからのデータ
の読み取りを早くすることができる。
【0010】さらにトラッキング駆動信号を遮断する手
段の代わりにトラッキング駆動信号の極性を反転する手
段にして構成しても同様の効果が得られる。
【0011】また切り換える切換え手段に入力する信号
をトラッキング駆動信号の代わりにトラッキング誤差信
号にし、この信号を切換え手段によって制御する構成に
しても同様の効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1のブロッ
ク図によって説明する。図1において、1は片側に記録
面が2層以上あるディスク、2aはクランパ、2bはタ
ーンテーブル、3はピックアップ、4はリードスクリュ
ウ、5はスレッドモータ、6はスピンドルモータ、7は
信号処理回路、8はフォーカス制御回路、9はトラッキ
ング制御回路、10はスレッド制御回路、11はスピン
ドル制御回路、12はフォーカスゼロクロス検出器、1
3はマイクロコンピュータ(以下マイコン)、14は低
域通過フィルタ(以下LPF)、15は上昇電圧値設定
回路、16は下降電圧設定回路、17は加算器、18は
電圧切換えスイッチ、19aは切換えスイッチ、19b
は切換えスイッチ、20aはON/OFFスイッチ、2
0bはON/OFFスイッチ、21は切換えスイッチ、
22aはフォーカス駆動信号前値保持回路、22bはト
ラッキング駆動信号前値保持回路、23は出力中点設定
回路、24はトラッキングゼロクロス(以下、TZCと
呼ぶ)生成回路、25はCOUT生成回路、26は対物
レンズ。以下動作概要について説明する。
【0013】ターンテーブル2a上にセットされたディ
スク1はクランパ2bで、ターンテーブル2aに固定さ
れる。スピンドルモータ6が回転することでディスク1
は回転する。
【0014】ディスクの情報を読み出すために、マイコ
ン13はピックアップ3内の半導体レ−ザ−に発光制御
信号を供給する。ピックアップ3の半導体レーザーおよ
び光学系の構成例と信号処理回路7のフォーカス誤差信
号検出の構成例を図3に示す。図3において、1はディ
スク、26は対物レンズ、27はハーフプリズム、28
は半導体レーザー、29は光検出器、30はフォーカス
誤差信号生成用誤差演算器である。半導体レ−ザ−28
の発する光束はハーフプリズム27を通過して、対物レ
ンズ26で焦点を絞られて、ディスク1上にビームスポ
ットを結ぶ。ディスク1からのレーザー反射光は、再び
対物レンズ26を通って、ハ−フプリズム27で反射さ
れ、光検出器29にスポットを結ぶ。ここで光検出器2
9におけるフォーカス誤差信号の検出の具体的構成例を
示す。光検出器29は4つのエリアA,B,C,Dから
なり、対角線上でペアを組んで電気的に接続されてい
る。ディスク1と対物レンズ26が焦点位置にある時
に、前記光検出器29に入射するビームスポットが円に
なるように光検出器29の位置を設定すると対角線上の
光検出器29の加算出力を誤差増幅器30で増幅した出
力は零となる。ここで対物レンズ26の焦点位置に対し
てディスク1が上下にずれた場合は、光検出器29に入
射するビームスポットが縦長または横長になることを利
用すると、誤差増幅器30からは焦点位置からのずれ量
およびずれた方向に応じた図4にしめすようなフォーカ
ス誤差信号が検出される。(いわゆる非点収差法) 図4において、横軸は対物レンズとディスクとの距離、
縦軸は信号レベルである。対物レンズの焦点がディスク
記録面に合った地点で、フォ−カス誤差信号のS字曲線
はゼロクロスする特徴を有する。尚、このS字曲線の極
性は誤差演算器30への入力の違いよって、逆になる場
合もありうるが、そのようなシステムの場合は信号レベ
ルとディスク変位の考え方を逆にすればよいことは言う
までもない。前記誤差演算器30で生成されたフォーカ
ス誤差信号はフォーカス制御回路8に供給されこのフォ
ーカス制御回路8においてフォーカス誤差信号のS字曲
線におけるゼロクロス地点付近でフィードバック制御を
行い対物レンズ26のフォーカス駆動信号を生成し出力
する。この出力信号は切換えスイッチ19aに供給さ
れ、この切換えスイッチ19aはマイコン13の指令に
より定常時は定常側(A側)に切換わっており、対物レ
ンズ26のフォーカス駆動信号として供給する。このフ
ォーカス駆動信号により対物レンズ26はディスク1に
対して垂直方向に制御され、フィードバックループのフ
ォーカス制御を実現し常に合焦点にいる状態を保つ。
【0015】他方ピックアップ3の半導体レーザーおよ
び光学系の構成例と信号処理回路7のトラッキング誤差
信号検出の構成例を図5に示す。図5において図3と同
一符号は同一の部分である。図5においてはトラッキン
グ誤差信号の生成のための部分を詳細に記述してある。
図5において1はディスク、26は対物レンズ、27は
ハーフプリズム、28は半導体レーザー、29は光検出
器、31は回折格子、32a、32bはトラッキング誤
差信号生成用光検出器、33はトラッキング誤差信号生
成用誤差演算器、34はメインレーザ、35、36はサ
ブレーザ、37はピット(情報のある部分)、38はラ
ンド(光ディスクの鏡面)である。半導体レ−ザ−28
の発する光束は回折格子31に入射され通過し、ハーフ
プリズム26を通過して、対物レンズ26で焦点を絞ら
れて、ディスク1上にビームスポットを結ぶ。この時、
トラッキング誤差信号生成用のサブレーザスポット3
5、36は前述したフォーカス誤差信号生成用のメイン
レーザスポット34の前後で回折格子31により左右に
わずかにずらして配置させる。ディスク1からのレーザ
ー反射光は、メインレーザ34と同じく対物レンズ26
を通って、ハ−フプリズム27で反射され、メインレー
ザ34は光検出器29にスポットを結び、サブレーザ3
5、36はそれぞれ光検出器32a、32bにスポット
を結ぶ。光検出器29では前述したようにフォーカス誤
差信号を生成する。ここでトラッキング誤差信号の生成
について図6を用いて説明する。
【0016】図6において図5と同一符号は同一部分を
示している。一般に光ディスクではピット37部にレー
ザを照射するとピット37部とランド38部とからの反
射光の回折効果によって反射光量は減少し、逆にランド
部にレーザを照射するとすべて反射し反射光量は大きく
なる。ピット上にAは対物レンズ26の位置がピット上
より左にずれた状態、Bはトラッキングが合っていて真
上にいる状態、Cはピット上より右にずれた状態でのメ
インレーザスポット34、サブビームスポット35、3
6をそれぞれ示している。Bのようにメインスポット3
4がピット32上を正しくトレースしているときは、2
つのサブスポット35、36の反射光量は等しくなる
が、、Aのように左にずれた場合はサブスポット36は
ピット37とピット37の間、つまりランド38に入っ
て反射光量が大きくなる。一方のサブスポット35はピ
ット上をかすめるので反射光量は小さくなる。
【0017】またCのように右にずれた場合はサブスポ
ット35はピット37とピット37の間、つまりランド
38に入って反射光量が大きくなる。一方のサブスポッ
ト36はピット37上をかすめるので反射光量は小さく
なる。このように光検出器32a、32bに入射するビ
ームスポットの反射光量の大きさが異なることを利用し
て誤差増幅器33でこの2つの出力を演算するとトラッ
クずれ量およびずれた方向の極性に応じた図6に示すよ
うな正負のトラッキング誤差信号が得られる。(いわゆ
る3ビーム検出法) 図6において、横軸は対物レンズのトラッキングずれ、
縦軸は信号レベルである。対物レンズ26がピット37
上の地点で、トラッキング誤差信号のS字曲線はゼロク
ロスする特徴を有する。尚、このS字曲線の極性は誤差
演算器29への入力の違いよって、逆になる場合もあり
うるが、そのようなシステムの場合は信号レベルとトラ
ッキングずれの方向の考え方を逆にすればよいことは言
うまでもない。また、このトラッキング誤差信号の生成
例は一例にすぎず、本発明におけるトラッキング誤差信
号は図6に示すような極性を持つ信号であればその生成
手段は問わない。
【0018】前記誤差演算器33で生成されたトラッキ
ング誤差信号はトラッキング制御回路9に供給され、こ
のトラッキング制御回路9においてトラッキング誤差信
号のS字曲線におけるゼロクロス地点付近でフィードバ
ック制御を行う対物レンズ26のトラッキング駆動信号
を生成し出力する。この出力信号は切換えスイッチ21
に供給される。この切換えスイッチ21はマイコン13
の指令により定常時は定常側(A側)に切換わってお
り、対物レンズ26のトラッキング駆動信号として供給
する。このトラッキング駆動信号により対物レンズ26
はディスクに対して水平に内周から外周又は外周から内
周方向に制御され、フィードバックループのトラッキン
グ制御を実現し常にディスク1の記録面におけるピット
37上にいる状態を保つ。
【0019】またこのトラッキング制御回路9から出力
された駆動信号はスレッド制御回路10にも供給され、
このスレッド制御回路10において対物レンズ26のト
ラッキング方向へのずれに応じてスレッドモータ6を制
御する駆動信号を生成し、これをスレッドモータ5に供
給し、スレッドモータ5を動かしピックアップ3全体を
動かす。また、信号処理回路7ではディスク1から読み
取った回転周期情報をスピンドル制御回路11に供給し
この回転周期情報に基づいてスピンドル制御回路11に
おいてスピンドルモータ6を駆動する信号を生成し、ス
ピンドルモータ6に供給する。以上が定常時に於いて合
焦点上にあってフォーカス、トラッキング、スピンドル
とスレッドが制御された状態である。
【0020】ここで、ディスク1が上述したようにDV
Dの片側2層以上ディスクの場合、現在いる記録面の層
から、別の記録面の層へ合焦点位置を切換えなければな
らない場合がある。例えば、0層の記録面の合焦点上に
対物レンズ26の位置が有り、更に1層の記録面に合焦
点を持っていきたい場合、つまり下の層(0層)から上
の層(1層)に合焦点をジャンプする場合について説明
する。まずこれまで定常状態で0層の記録面の合焦点上
にいる状態のフォーカス制御回路8から出力するフォー
カス駆動信号はON/OFFスイッチ20aに供給され
ており、定常状態の場合はA側(オン)に切り換わって
いてそのまま前値保持回路22aに供給される。
【0021】該前値保持回路22aでは値が変化するま
では常にその値を保持しており、この保持した値をLP
F14に供給する。このLPF14ではフォーカス方向
に対物レンズ26を駆動する信号の高域成分(ノイズ成
分)は除去するが面振れのような低域成分は除去しない
ような周波数帯域を持っており主にノイズ成分を除去し
て加算回路17に供給する。定常時はLPF14までの
動作は常に行われている。ここで1層の記録面の合焦点
へ移動する際、マイコン13は切換えスイッチ19aを
B側、ON/OFFスイッチ20aをB側(オフ)に切
換える。ON/OFFスイッチ20aがオープンとなる
ため、これまでフォーカス方向の対物レンズ26を制御
していたフィードバックループはオープンループとなり
制御が切断される。1層の記録面に上昇するためにマイ
コン13は一定値の上昇電圧値15と、下降電圧値16
を設定する。また、マイコン13は電圧切換スイッチ1
8を上昇電圧値側に切換えるように指示を出す。この上
昇電圧値15からの出力は加算回路17に供給する。前
記LPF14で高域ノイズ成分を除去した信号と上昇電
圧値を加算回路17で加算し出力し切換えスイッチ19
aに供給する。切換えスイッチ19aに供給された前記
加算信号はスイッチがB側に切り換わっているため切換
えスイッチ19aを通過してピックアップ3に供給し対
物レンズ26をフォーカス方向に上昇させる。
【0022】上昇電圧値を加算された駆動電圧により対
物レンズ26は上昇を始める。ここで信号処理回路7か
ら出力したフォーカス誤差信号をフォーカスゼロクロス
検出器12に供給し、このフォーカスゼロクロス検出器
12においてフォーカス誤差信号がゼロ(中心)を交差
する点を検出しマイコン13に供給する。マイコン13
では再度ゼロクロスする点を検出したら、下降電圧値1
6を設定し、電圧切換スイッチ18を下降電圧値に切換
えるように指示を出す。このときマイコン13では上昇
電圧値を印加した時間(時間A)を計測しておく。この
下降電圧値16からの出力は加算回路17に供給する。
前記LPF14で高域成分を除去した信号と下降電圧値
を加算回路17で加算し出力する。層ジャンプしている
最中なので切換えスイッチ19aはB側に切換わったま
まである。切換えスイッチ19aに供給された前記加算
信号は切換えスイッチ19aを通過してピックアップ3
に供給し、今度は対物レンズをフォーカス方向に下降さ
せる。この降下電圧値の印加はそれまで上昇をしていた
対物レンズ26に逆方向の電圧を印加することとなり、
ブレーキとして対物レンズ26の上昇を止める働きをす
る。上昇電圧値を印加した時間の倍数時間(時間A×K
K:は定数)の一定時間下降電圧値を印加したのち、
1層の記録面に合焦点を合わせるためにマイコン13は
切換えスイッチ19aをA側、ON/OFFスイッチ2
0aをA側(オン)に切換える。これにより、オープン
ループになっていたフォーカス制御が再度フォーカス誤
差信号を用いたフィードバックループによる制御とな
り、1層の記録面の合焦点に引き込もうと制御する。上
記の動作により0層の記録面の合焦点にいる状態から1
層の合焦点にいる状態になる。
【0023】他方、このときのトラッキング制御につい
て説明する。まずこれまで定常状態で0層の記録面のピ
ット上にいる状態のトラッキング制御回路9から出力す
る対物レンズ26のトラッキング駆動信号はON/OF
Fスイッチ20bに供給されており、定常状態の場合は
A側に切り換わっていてそのまま前値保持回路22bに
供給される。
【0024】該前値保持回路22bでは値が変化するま
では常にその値を保持しており、この保持した値を切換
えスイッチ21に供給する。定常時は該前値保持回路2
2bまでの動作は常に行われている。層ジャンプを行う
際、マイコン13は切換えスイッチ21をC側、ON/
OFFスイッチ20bをB側(オフ)に切換える。ON
/OFFスイッチ20bがオープンとなるため、これま
でトラッキング方向の対物レンズ26を制御していたト
ラッキング制御のフィードバックループはオープンルー
プとなり制御が切断される。しかし、対物レンズ26の
水平方向の駆動信号はフィードバックループを切断され
る前の値を前値保持回路22bで保持しているため、対
物レンズ26のトラッキング駆動信号の値は層ジャンプ
中は変化せず、対物レンズ26のトラッキング方向の位
置は一定で動かない。層ジャンプした層の記録面に合焦
点に合わせるためにマイコン13がフォーカス制御をフ
ィードバックループによる制御に切り換える時、マイコ
ン13は切換えスイッチ21をB側に切り換える。この
とき、切換えスイッチ19bはCOUT生成回路25に
よって生成される信号によってトラッキング制御回路9
で生成される対物レンズ25のトラッキング駆動信号を
出力してフィードバックループを閉じるか(A側)、駆
動出力中点回路23から出力する出力ゼロ信号を出力し
て出力中点にするか(B側)を切り換える。このCOU
T信号を用いてトラッキング駆動信号の出力を制御する
ことにより層ジャンプによって生じるトラッキング方向
へ対物レンズ26が不要に移動すること抑制することが
できる。層ジャンプ後しばらくは切換えスイッチ21は
B側にしておき、トラッキングの暴れが収まり安定した
ところで、切換えスイッチ21をA側、ON/OFFス
イッチ20bをA側にし、完全にフィードバックループ
制御にし定常制御を行う。
【0025】ここで、COUT生成回路25で作られる
信号と層ジャンプ後に生じる不要なトラッキング方向へ
の対物レンズ26の移動を抑制するための対物レンズ2
6へのトラッキング駆動信号について図7を用いて説明
する。COUT生成回路25には信号処理回路7で生成
する対物レンズ25がピット37上かランド38上のど
ちらにいるかの信号(ミラー信号)とTZC信号生成回
路24で生成したTZC(トラックゼロクロス)信号を
供給する。該TZC信号生成回路24には前述したトラ
ッキング誤差信号を供給し、該トラッキング誤差信号の
ゼロクロス(中心)を境にして2値化したTZC信号に
変換する。該TZC信号は対物レンズ26がピット上の
どの位置にいるかを示す信号あるいは対物レンズ26を
トラッキング方向のどちらの方向に動かすかの方向を示
す信号として用いられる。
【0026】図7(a)においてまず層ジャンプ終了後
に対物レンズ26がトラッキング方向にディスク1の内
周方向から、外周方向へピットを横切って移動する場合
を説明する。図6に示したようにトラッキング誤差信号
はメインビーム34がピット上の上をトレースしている
場合はゼロクロス付近にあるが、ピット上からずれるに
したがって誤差信号を生じる。図6の場合は、Aのよう
にメインビーム34が左にずれた場合は右に移動させる
ように信号レベルがマイナスとなる信号となって現れ、
Cのようにメインビーム34が右にずれた場合は左に移
動させるように信号レベルがプラスとなって現れること
は前述したとおりである。 対物レンズ26のトラッキ
ング方向の軌跡がピット37上とピット37のない部分
(ランド38、鏡面又はミラー面)を横切っていくとト
ラッキング誤差信号はピット上に戻ろうとする信号を出
力する。図7の(a)の場合、対物レンズ26にトラッ
キング誤差信号が正の値の場合は外周から内周へ動こう
とする力が働き、負の値の場合は内周から外周へ動こう
とする力が働く。このときピット37上かランド38上
のどちらにいるかの信号(ミラー信号)はピット上にい
るときはLOW、鏡面上にいるときはHIGHで出力す
る。対物レンズ26をトラッキング方向のどちらの方向
に動かすかの方向を示す信号がTZC(トラックゼロク
ロス)信号であり、この場合、トラッキング誤差信号が
正の値の時、つまり外周から内周へ動かそうとするとき
はLOW、負の値の時、つまり内周から外周へ動かそう
とするときはHIGHを出力する。この信号はTZC生
成回路24で生成される。
【0027】COUT信号は、上述したミラー信号をT
ZC信号の立ち上がり、又は立ち下がりでラッチした信
号である。該COUT信号は層ジャンプ後、対物レンズ
26が内周から外周へ移動する場合はトラッキング駆動
信号が対物レンズ26の移動方向とは逆の方向(外周か
ら内周)に働こうとする期間にLOWとなる。この期間
のトラッキング駆動信号は対物レンズ26が移動する方
向とは逆の方向に動こうとするブレーキとして働く。ま
たトラッキング駆動信号が対物レンズ26の移動方向と
同じ方向(内周から外周)に働こうとする期間にHIG
Hとなる。そこでこのHIGH期間はトラッキング誤差
信号から得られるトラッキング駆動信号を遮断し出力を
中点にし、LOW期間はトラッキング駆動信号を出力す
るようにすると、内周から外周へ移動している対物レン
ズ26には外周から内周へ働く力のみを与えることがで
き、対物レンズ25の動きを止める働きをする。
【0028】逆に図7(b)において層ジャンプ終了後
に対物レンズ26がトラッキング方向にディスク1の外
周方向から、内周方向へピットを横切って動く場合を説
明する。トラッキング方向の対物レンズ26の軌跡がピ
ット37上とピット37のない部分(ランド38、鏡面
又はミラー面)を横切っていくとトラッキング誤差信号
はピット上に戻ろうとする信号を出力する。図7の
(b)の場合、対物レンズ26にトラッキング誤差信号
が正の値の場合は外周から内周へ動こうとする力が働
き、負の値の場合は内周から外周へ動こうとする力が働
く。このときピット37上かランド38上のどちらにい
るかの信号(ミラー信号)はピット37上にいるときは
LOW、ランド38上にいるときはHIGHで出力す
る。対物レンズ26をトラッキング方向のどちらの方向
に動かすかの方向を示す信号がTZC(トラックゼロク
ロス)信号でこの場合、トラッキング誤差信号が正の値
の時、つまり外周から内周へ動かそうとするときははL
OW、負の値の時、つまり内周から外周へ動かそうとす
るときはHIGHを出力する。COUT信号は、上述し
たミラー信号をTZC信号の立ち上がり、又は立ち下が
りでラッチした信号である。該COUT信号は層ジャン
プ後、対物レンズ26が外周から内周へ移動する場合は
トラッキング駆動信号が対物レンズ26の移動方向とは
逆の方向(内周から外周)に働こうとする期間にLOW
となる。この期間のトラッキング駆動信号は対物レンズ
26が移動する方向とは逆の方向に動こうとするブレー
キとして働く。またトラッキング駆動信号が対物レンズ
26の移動方向と同じ方向(外周から内周)に働こうと
する期間にHIGHとなる。そこでこのHIGH期間は
トラッキング誤差信号から得られるトラッキング駆動信
号を遮断し出力を中点にし、LOW期間はトラッキング
駆動信号を出力するようにすると、外周から内周へ移動
している対物レンズ26には内周から外周へ働く力のみ
を与えることができ、対物レンズ25の動きを止める働
きをする。該COUT信号を用いると層ジャンプをした
ときにトラッキング方向にかかる力によって対物レンズ
25が移動しようとする動きを抑制することができ、す
ばやくトラッキングを引き込むことができる。
【0029】この状態を図8を用いて説明する。図8
(a)は上昇時、図8(b)は下降時のフォーカス誤差
信号と、フォーカス駆動信号、スイッチ19a、20
a、21の極性、トラッキング駆動信号を示しており、
横軸は時間、縦軸は電圧値である。この場合、対物レン
ズ26はフォーカス駆動電圧値を上げると対物レンズ2
6も上昇し、フォーカス駆動電圧値を下げると対物レン
ズ26は下降するものとする。図8(a)は合焦点の位
置を0層から1層に上昇させる場合で、下の層(0層)
の記録面で合焦点にいる状態はフォーカス誤差信号はほ
ぼゼロ近傍である。フォーカス駆動信号もフィードバッ
クループの制御がかかっており、ある電圧値で一定とな
る。ここで切換えスイッチ19a、20aを定常側(A
側)からジャンプ側(B側)にするとフィードバックル
ープの制御が切れ同時にフォーカス方向に一定の上昇電
圧を印加する。また同時にスイッチ21を定常側(A
側)からジャンプ側(C側)へ切り換える。すると対物
レンズ26はフォーカス方向に上昇を始めるので0層に
おける合焦点が外れて行きフォーカス誤差信号は谷を下
る。さらに上昇を続けるてこの谷を越える。この時のト
ラッキング方向の対物レンズ26は層ジャンプを始める
直前のトラッキング駆動信号の値を保持しており、トラ
ッキング方向の対物レンズ26の位置は一定の位置で静
止している。さらにフォーカス方向に上昇電圧を加え続
けるとフォーカス誤差信号は谷を上りゼロクロス点が現
れる。このときフォーカスゼロクロス検出器12により
フォーカス誤差信号のゼロ(中心)を交差する点を検出
するが、この中心の位置をヒステリシスをもって検出す
る。つまり、中心よりずれた位置をゼロクロス点とす
る。
【0030】このゼロクロス点に於いて上昇電圧を下降
電圧に切換える。この上昇電圧を印加した時間(時間
A)はマイコン13で計測する。一定の下降電圧により
上昇電圧によって生じた対物レンズ26の加速度は上昇
方向から下降方向へとなるが、しばらくは対物レンズ2
6は上昇を続けやがて止まり下降を始める。上昇電圧を
印加した時間の倍数時間(時間A×K Kは定数)のの
ち下降電圧を印加するのを止めて、切換えスイッチ19
a、ON/OFFスイッチ20aを定常側(A側)に切
換える。他方トラッキングの制御は切換えスイッチ21
をイン側(B側)に切り換える。この時点で対物レンズ
26は1層目の合焦点付近であるので、フォーカス誤差
信号によるフィードバックループのフォーカス制御を行
ない、1層目の記録面の合焦点に引き込む。他方対物レ
ンズ26は層ジャンプによりトラッキング方向にも力を
受けるため、その力を受けた方向に移動しようとする。
そのために前述したCOUT信号を用いたトラッキング
駆動信号の制御により、移動しようとする動きを抑制す
る。一定期間切換えスイッチ21をイン側(B側)にし
ておきトラッキング方向の対物レンズ26の動きがなく
なり、あるピット37上でトラッキングが引き込んだ状
態となると切換えスイッチ21を定常側(A側)にし、
トラッキング誤差信号によるフィードバックループのト
ラッキング制御を行う。
【0031】同様に図8(a)は合焦点の位置を1層か
ら0層に上昇させる場合で、上の層(1層)の記録面で
合焦点にいる状態はフォーカス誤差信号はほぼゼロ近傍
である。フォーカス駆動信号もフィードバックループの
制御がかかっており、ある電圧値で一定となる。ここで
切換えスイッチ19a、20aを定常側(A側)からジ
ャンプ側(B側)にするとフィードバックループの制御
が切れ同時にフォーカス方向に一定の降下電圧を印加す
る。また同時にスイッチ21を定常側(A側)からジャ
ンプ側(C側)へ切り換える。すると対物レンズ26は
フォーカス方向に下降を始めるので1層における合焦点
が外れて行きフォーカス誤差信号は山を上る。さらに下
降を続けるてこの山を越える。この時のトラッキング方
向の対物レンズ26は層ジャンプを始める直前のトラッ
キング駆動信号の値を保持しており、トラッキング方向
の対物レンズ26の位置は一定の位置で静止している。
さらにフォーカス方向に下降電圧を加え続けるとフォー
カス誤差信号は山を下りゼロクロス点が現れる。このと
きフォーカスゼロクロス検出器12によりフォーカス誤
差信号のゼロ(中心)を交差する点を検出するが、この
中心の位置をヒステリシスをもって検出する。つまり、
中心よりずれた位置をゼロクロス点とする。このゼロク
ロス点に於いて下降電圧を上昇電圧に切換える。この下
降電圧を印加した時間(時間A)はマイコン13で計測
する。一定の上昇電圧により下降電圧によって生じた対
物レンズ26の加速度は下降方向から上昇方向へとなる
が、しばらくは対物レンズ26は下降を続けやがて止ま
り上昇を始める。下降電圧を印加した時間の倍数時間
(時間A×K Kは定数)ののち上昇電圧を印加するの
を止めて、切換えスイッチ19a、ON/OFFスイッ
チ20aを定常側(A側)に切換える。他方トラッキン
グの制御は切換えスイッチ21をイン側(B側)に切り
換える。この時点で対物レンズ26は0層目の合焦点付
近であるので、フォーカス誤差信号によるフィードバッ
クループのフォーカス制御を行ない、0層目の記録面の
合焦点に引き込む。他方対物レンズ26は層ジャンプに
よりトラッキング方向にも力を受けるため、その力を受
けた方向に移動しようとする。そのために前述したCO
UT信号を用いたトラッキング駆動信号の制御により、
移動しようとする動きを抑制する。一定期間切換えスイ
ッチ21をイン側(B側)にしておきトラッキング方向
の対物レンズ26の動きがなくなり、あるピット37上
でトラッキングが引き込んだ状態となると切換えスイッ
チ21を定常側(A側)にし、トラッキング誤差信号に
よるフィードバックループのトラッキング制御を行う。
【0032】尚、上記のフォーカス誤差信号の山、谷の
現れ方は、前述のように誤差演算器25の極性により全
く逆になることもあるが、その場合は現れ方が逆になる
として考えればよいことはいうまでもない。
【0033】以上の層ジャンプ時の各制御はマイコン1
3によって行うがその際の制御のアルゴリズムのPAD
図を図9に示す。このアルゴリズムによりマイコン13
で層ジャンプが安定に制御でき、層ジャンプ後のトラッ
キングの引き込みが早くなり、データの読み込みが早く
なる。
【0034】以上説明したように、本実施例によれば、
層ジャンプを行う際に、面ぶれに対してもノイズに対し
ても常に適正な加速電圧を印加可能なようにして、層の
切換わり点を適切に検出することで他の層に移動するの
に必要な上昇電圧または下降電圧を制御し層ジャンプが
安定的に行え、かつジャンプした後の不要なトラッキン
グ駆動信号を遮断することでトラッキング方向に対物レ
ンズが移動してしまうのを抑制してトラッキング制御の
引き込みを早くすることができ、層ジャンプ後の光ディ
スクからのデータの読み取りを早くすることできる光デ
ィスク装置を実現できる。
【0035】図10は、本発明の他の実施例を示すブロ
ック図である。図1の実施例におけるのと同じ要素には
同一の番号を付してある。図1の実施例と異なるのは、
COUT生成回路25に供給するTZC生成回路24で
生成するTZC信号が前述したトラッキング誤差信号の
ゼロクロス(中心)で2値化したTZC信号ではなく、
該トラッキング誤差信号をトラッキング制御回路9で処
理して生成したトラッキング駆動信号のゼロクロスで2
値化したTZC信号である点である。以下、動作概要を
説明する。動作としては第一の実施例と同様で既に合焦
点にある層から他の層の合焦点へ対物レンズ26を移動
する際に、ノイズ成分を除去したフォーカス駆動信号に
上昇電圧や下降電圧を加算して、記録面の層の切換わり
点で上昇電圧と下降電圧を切換えるようにして層ジャン
プを行う。他方トラッキング駆動信号は層ジャンプを行
う際、マイコン13は切換えスイッチ21をC側、ON
/OFFスイッチ20bをB側(オフ)に切換える。O
N/OFFスイッチ20bがオープンとなるため、これ
までトラッキング方向の対物レンズ26を制御していた
トラッキング制御のフィードバックループはオープンル
ープとなり制御が切断される。しかし、対物レンズ26
の水平方向の駆動信号はフィードバックループを切断さ
れる前の値を前値保持回路22bで保持しているため、
対物レンズ26のトラッキング駆動信号の値は層ジャン
プ中は変化せず、対物レンズ26のトラッキング方向の
位置は一定で動かない。層ジャンプした層の記録面に合
焦点に合わせるためにマイコン13がフォーカス制御を
フィードバックループによる制御に切り換える時、マイ
コン13は切換えスイッチ21をB側に切り換える。こ
のとき、切換えスイッチ19bはCOUT生成回路25
によって生成される信号によってトラッキング制御回路
9で生成される対物レンズ25のトラッキング駆動信号
を出力してフィードバックループを閉じるか(A側)、
出力中点設定回路23から出力する出力ゼロ信号を出力
して出力中点にするか(B側)を切り換える。このCO
UT信号を用いてトラッキング駆動信号の出力を制御す
ることにより層ジャンプによって生じるトラッキング方
向へ対物レンズ26が不要に移動すること抑制すること
ができる。層ジャンプ後しばらくは切換えスイッチ21
はB側にしておき、トラッキングの暴れが収まり安定し
たところで、切換えスイッチ21をA側、ON/OFF
スイッチ20bをA側にし、完全にフィードバックルー
プ制御にし定常制御を行う。
【0036】このときCOUT生成回路25で作られる
信号は信号処理回路7で生成する対物レンズ25がピッ
ト37上かランド38上のどちらにいるかの信号(ミラ
ー信号)とTZC信号生成回路24で生成したTZC
(トラックゼロクロス)信号を立ち上がり、又は立ち下
がりでラッチした信号である。該TZC信号生成回路2
4には該トラッキング誤差信号をトラッキング制御回路
9で処理して生成したトラッキング駆動信号を供給し、
該トラッキング駆動信号のゼロクロス(中心)を境にし
て2値化したTZC信号に変換する。該TZC信号は対
物レンズ26がピット上のどの位置にいるかを示す信号
あるいは対物レンズ26をトラッキング方向のどちらの
方向に動かすかの方向を示す信号として用いられる。
【0037】ここで第一の実施例でのTZC信号の違い
について図11、図12を用いて説明する。図11に示
すように該トラッキング誤差信号をトラッキング制御回
路9に供給してトラッキング駆動信号を生成するが、該
トラッキング制御回路9は対物レンズ26をディスク記
録面のピット上に乗せるためにフィードバックループを
構成しており、制御系を安定にするために位相補償器で
構成するのが一般的である。図12はトラッキング制御
回路9の補償器の特性としてトラッキング誤差信号とト
ラッキング駆動信号との間の位相に遅れが生じていて、
図7(a)と同様に層ジャンプ終了後に対物レンズ26
がトラッキング方向にディスク1の内周方向から、外周
方向へピットを横切って移動する場合である。トラッキ
ング誤差信号、ミラー信号、TZC信号((a)はトラ
ッキング誤差信号から生成。(b)はトラッキング駆動
信号から生成)、COUT信号、トラッキング制御回路
9で生成したトラッキング駆動信号及びCOUT信号で
制御したスイッチ19bからのトラッキング駆動信号を
表示している。横軸は時間、縦軸は電圧を表わす。図1
2(a)ではTZC信号を図1で示す構成のようにトラ
ッキング誤差信号から生成している。該TZC信号の立
ち下がりまたは立ち上がりでミラー信号をラッチしたC
OUT信号がHIGHの場合は出力を遮断して中点を出
力しLOWの場合はトラッキング制御回路9からの出力
を出力するようにした場合、図1のスイッチ19bから
は位相遅れのため本来出力を遮断したい方向のトラッキ
ング駆動信号も出力することになる。これに対し図12
(b)のようにTZC信号を図10で示す構成のように
トラッキング駆動信号から生成し、該TZC信号の立ち
下がりまたは立ち上がりでミラー信号をラッチしたCO
UT信号がHIGHの場合は出力を遮断して中点を出力
しLOWの場合はトラッキング制御回路9からの出力を
出力するようにした場合、図10のスイッチ19bから
は出力を出力を遮断したい方向のトラッキング駆動信号
のみ遮断することができる。
【0038】要は、制御系の補償器の特性として位相を
進めたり、遅らせたりする周波数を使用する場合は図1
0のような構成が望ましいが、位相が変化しない場合は
図1の構成でも問題はない。
【0039】以上説明したように、本実施例によれば、
層ジャンプを行う際に、面ぶれに対してもノイズに対し
ても常に適正な加速電圧を印加可能なようにして、層の
切換わり点を適切に検出することで他の層に移動するの
に必要な上昇電圧または下降電圧を制御し層ジャンプが
安定的に行え、かつジャンプした後の不要なトラッキン
グ駆動信号を制御系の位相も考慮して遮断することでト
ラッキング方向に対物レンズが移動してしまうのを抑制
してトラッキング制御の引き込みを早くすることがで
き、層ジャンプ後の光ディスクからのデータの読み取り
を早くすることできる光ディスク装置を実現できる。
【0040】図13は、本発明の他の実施例を示すブロ
ック図である。図10の実施例におけるものと同じ要素
には同一の番号を付してある。図10の実施例と異なる
のは、出力中点設定回路23が入力反転回路39となっ
ている点である。以下、動作概要を説明する。動作とし
ては第一、第二の実施例と同様で既に合焦点にある層か
ら他の層の合焦点へ対物レンズ26を移動する際に、ノ
イズ成分を除去したフォーカス駆動信号に上昇電圧や下
降電圧を加算して、記録面の層の切換わり点で上昇電圧
と下降電圧を切換えるようにして層ジャンプを行う。他
方トラッキング駆動信号は層ジャンプを行う際、マイコ
ン13は切換えスイッチ21をC側、ON/OFFスイ
ッチ20bをB側(オフ)に切換える。ON/OFFス
イッチ20bがオープンとなるため、これまでトラッキ
ング方向の対物レンズ26を制御していたトラッキング
制御のフィードバックループはオープンループとなり制
御が切断される。しかし、対物レンズ26の水平方向の
駆動信号はフィードバックループを切断される前の値を
前値保持回路22bで保持しているため、対物レンズ2
6のトラッキング駆動信号の値は層ジャンプ中は変化せ
ず、対物レンズ26のトラッキング方向の位置は一定で
動かない。層ジャンプした層の記録面に合焦点に合わせ
るためにマイコン13がフォーカス制御をフィードバッ
クループによる制御に切り換える時、マイコン13は切
換えスイッチ21をB側に切り換える。このとき、切換
えスイッチ19bはCOUT生成回路25によって生成
される信号によってトラッキング制御回路9で生成され
る対物レンズ25のトラッキング駆動信号をそのまま出
力するか(A側)、該トラッキング駆動信号を反転した
信号にする入力反転回路39から出力する信号にするか
(B側)を切り換える。このCOUT信号を用いてトラ
ッキング駆動信号の出力を制御することにより層ジャン
プによって生じるトラッキング方向へ対物レンズ26が
不要に移動すること抑制することができる。層ジャンプ
後しばらくは切換えスイッチ21はB側にしておき、ト
ラッキングの暴れが収まり安定したところで、切換えス
イッチ21をA側、ON/OFFスイッチ20bをA側
にし、完全にフィードバックループ制御にし定常制御を
行う。
【0041】第一、第二の実施例では、層ジャンプ終了
後の該COUT信号を用いてトラッキング駆動信号を制
御する場合、層ジャンプによって生じるトラッキング方
向への移動を抑制するように働くトラッキング駆動信号
のみを出力するようにし、移動を助長するように働くト
ラッキング駆動信号は遮断して出力しないようにしてい
た。該移動を助長するように働くトラッキング駆動信号
は、極性を反転すれば逆に移動を抑制するように働くよ
うになる。これを利用して本実施例ではトラッキング制
御回路9から出力する信号を入力反転回路39において
反転しておいて該切換えスイッチ19bに供給しておく
と、該COUT信号による切換えスイッチ19bの出力
は、常に層ジャンプによって生じるトラッキング方向へ
の移動を抑制する信号となる。第一の実施例の中点設定
回路23を入力反転回路39に置き換えても同様に動作
する。
【0042】以上説明したように、本実施例によれば、
層ジャンプを行う際に、面ぶれに対してもノイズに対し
ても常に適正な加速電圧を印加可能なようにして、層の
切換わり点を適切に検出することで他の層に移動するの
に必要な上昇電圧または下降電圧を制御し層ジャンプが
安定的に行え、かつジャンプした後のトラッキング駆動
信号を制御系の位相も考慮して常に不要にトラッキング
方向に対物レンズが移動してしまうのを抑制する信号の
みを出力することでトラッキング制御の引き込みを早く
することができ、層ジャンプ後の光ディスクからのデー
タの読み取りを早くすることできる光ディスク装置を実
現できる。
【0043】図14は、本発明の他の実施例を示すブロ
ック図である。図1の実施例におけるのと同じ要素には
同一の番号を付してある。19cは切換えスイッチ。図
1の実施例と異なるのは、切換えスイッチ19bの位置
がトラッキング制御回路9の後段にあったものを前段に
配置した点と切換えスイッチ19cを配置した点であ
る。
【0044】以下、動作概要を説明する。動作としては
第一の実施例と同様で既に合焦点にある層から他の層の
合焦点へ対物レンズ26を移動する際に、ノイズ成分を
除去したフォーカス駆動信号に上昇電圧や下降電圧を加
算して、記録面の層の切換わり点で上昇電圧と下降電圧
を切換えるようにして層ジャンプを行う。他方トラッキ
ング駆動信号は層ジャンプを行う際、マイコン13は切
換えスイッチ21をC側、ON/OFFスイッチ20b
をB側(オフ)に切換える。切換えスイッチ19cはA
側になっている。ON/OFFスイッチ20bがオープ
ンとなるため、これまでトラッキング方向の対物レンズ
26を制御していたトラッキング制御のフィードバック
ループはオープンループとなり制御が切断される。しか
し、対物レンズ26の水平方向の駆動信号はフィードバ
ックループを切断される前の値を前値保持回路22bで
保持しているため、対物レンズ26のトラッキング駆動
信号の値は層ジャンプ中は変化せず、対物レンズ26の
トラッキング方向の位置は一定で動かない。層ジャンプ
した層の記録面に合焦点に合わせるためにマイコン13
がフォーカス制御をフィードバックループによる制御に
切り換える時、マイコン13は切換えスイッチ21をA
側に切換えスイッチ19cをB側に切り換える。このと
き、切換えスイッチ19bはCOUT生成回路25によ
って生成される信号によって信号処理回路7で生成され
るトラッキング誤差信号を出力してフィードバックルー
プを閉じるか(A側)、出力中点設定回路23から出力
するゼロ信号を出力して出力中点にするか(B側)を切
り換える。このCOUT信号を用いてトラッキング誤差
信号の出力を制御することにより層ジャンプによって生
じるトラッキング方向へ対物レンズ26が不要に移動す
ること抑制することができる。層ジャンプ後しばらくは
切換えスイッチ19cはB側にしておき、トラッキング
の暴れが収まり安定したところで、切換えスイッチ19
cをA側、ON/OFFスイッチ20bをA側にし、完
全にフィードバックループ制御にし定常制御を行う。
【0045】前述したように該トラッキング制御回路9
は対物レンズ26をディスク記録面のピット上に乗せる
ためにフィードバックループを構成しており、制御系を
安定にするために位相補償器で構成するのが一般的であ
る。図15は図14の実施例で得られるトラッキング誤
差信号、ミラー信号、TZC信号(トラッキング誤差信
号から生成。)、COUT信号、COUT信号で制御し
たスイッチ19bからのトラッキング誤差信号及びトラ
ッキング制御回路9で生成したトラッキング駆動信号を
表示している。横軸は時間、縦軸は電圧を表わす。この
場合、図7(a)と同様に層ジャンプ終了後に対物レン
ズ26がトラッキング方向にディスク1の内周方向か
ら、外周方向へピットを横切って移動する場合で、トラ
ッキング制御回路9の補償器の特性としてトラッキング
誤差信号とトラッキング駆動信号との間の位相に遅れが
生じている。図15(a)ではTZC信号の立ち下がり
または立ち上がりでミラー信号をラッチしたCOUT信
号がHIGHの場合は切換えスイッチ19bのトラッキ
ング誤差信号出力を遮断して中点を出力しLOWの場合
はトラッキング誤差信号を出力してトラッキング制御回
路9に供給すると、該トラッキング制御回路9からの出
力はトラッキング誤差信号に対し位相が遅れたトラッキ
ング駆動信号が出力される。トラッキング誤差信号とト
ラッキング駆動信号との間には位相の遅れがあるが出力
を遮断したい方向のトラッキング駆動信号のみを遮断す
ることができる。
【0046】以上説明したように、本実施例によれば、
層ジャンプを行う際に、面ぶれに対してもノイズに対し
ても常に適正な加速電圧を印加可能なようにして、層の
切換わり点を適切に検出することで他の層に移動するの
に必要な上昇電圧または下降電圧を制御し層ジャンプが
安定的に行え、かつジャンプした後の不要なトラッキン
グ誤差信号を遮断することでトラッキング方向に対物レ
ンズが移動してしまうのを抑制してトラッキング制御の
引き込みを早くすることができ、層ジャンプ後の光ディ
スクからのデータの読み取りを早くすることできる光デ
ィスク装置を実現できる。
【0047】図16は、本発明の他の実施例を示すブロ
ック図である。図1の実施例におけるのと同じ要素には
同一の番号を付してある。19cは切換えスイッチ、3
9は入力反転回路。図1の実施例と異なるのは、切換え
スイッチ19bの位置がトラッキング制御回路9の後段
にあったものを前段に配置した点と切換えスイッチ19
cを配置した点と出力中点設定回路23が入力反転回路
39となっている点である。以下、動作概要を説明す
る。動作としては第一の実施例と同様で既に合焦点にあ
る層から他の層の合焦点へ対物レンズ26を移動する際
に、ノイズ成分を除去したフォーカス駆動信号に上昇電
圧や下降電圧を加算して、記録面の層の切換わり点で上
昇電圧と下降電圧を切換えるようにして層ジャンプを行
う。
【0048】他方トラッキング駆動信号は層ジャンプを
行う際、マイコン13は切換えスイッチ21をC側、O
N/OFFスイッチ20bをB側(オフ)に切換える。
切換えスイッチ19cはA側になっている。ON/OF
Fスイッチ20bがオープンとなるため、これまでトラ
ッキング方向の対物レンズ26を制御していたトラッキ
ング制御のフィードバックループはオープンループとな
り制御が切断される。しかし、対物レンズ26の水平方
向の駆動信号はフィードバックループを切断される前の
値を前値保持回路22bで保持しているため、対物レン
ズ26のトラッキング駆動信号の値は層ジャンプ中は変
化せず、対物レンズ26のトラッキング方向の位置は一
定で動かない。層ジャンプした層の記録面に合焦点に合
わせるためにマイコン13がフォーカス制御をフィード
バックループによる制御に切り換える時、マイコン13
は切換えスイッチ21をA側に切換えスイッチ19cを
B側に切り換える。このとき、切換えスイッチ19bは
COUT生成回路25によって生成される信号によって
信号処理回路7で生成されるトラッキング誤差信号を出
力してフィードバックループを閉じるか(A側)、該ト
ラッキング誤差信号を反転した信号にする入力反転回路
39から出力する信号にするか(B側)を切り換える。
このCOUT信号を用いてトラッキング誤差信号の出力
を制御することにより層ジャンプによって生じるトラッ
キング方向へ対物レンズ26が不要に移動することを抑
制することができる。層ジャンプ後しばらくは切換えス
イッチ19cはB側にしておき、トラッキングの暴れが
収まり安定したところで、切換えスイッチ19cをA
側、ON/OFFスイッチ20bをA側にし、完全にフ
ィードバックループ制御にし定常制御を行う。
【0049】前述したように該トラッキング制御回路9
は対物レンズ26をディスク記録面のピット上に乗せる
ためにフィードバックループを構成しており、制御系を
安定にするために位相補償器で構成するのが一般的であ
る。図15(b)は図16の実施例で得られるトラッキ
ング誤差信号、ミラー信号、TZC信号(トラッキング
誤差信号から生成。)、COUT信号、COUT信号で
制御したスイッチ19bからのトラッキング誤差信号及
びトラッキング制御回路9で生成したトラッキング駆動
信号を表示している。横軸は時間、縦軸は電圧を表わ
す。この場合、図7(a)と同様に層ジャンプ終了後に
対物レンズ26がトラッキング方向にディスク1の内周
方向から、外周方向へピットを横切って移動する場合
で、トラッキング制御回路9の補償器の特性としてトラ
ッキング誤差信号とトラッキング駆動信号との間の位相
に遅れが生じている。図14の実施例の場合、層ジャン
プ終了後の該COUT信号を用るトラッキング誤差信号
の制御は、層ジャンプによって生じるトラッキング方向
への移動を抑制するように働くトラッキング誤差信号の
みを出力するようにし、移動を助長するように働くトラ
ッキング誤差信号は遮断して出力しないようにしてい
た。図16の実施例では該移動を助長するように働くト
ラッキング誤差信号は、極性を反転すれば逆に移動を抑
制するように働くようになる。これを利用し、TZC信
号の立ち下がりまたは立ち上がりでミラー信号をラッチ
したCOUT信号がHIGHの場合は切換えスイッチ1
9bの出力は信号処理回路7から出力するトラッキング
誤差信号を入力反転回路39において反転した信号を出
力しLOWの場合は該トラッキング誤差信号を出力して
トラッキング制御回路9に供給すると、該トラッキング
制御回路9からの出力は位相が遅れたトラッキング駆動
信号が出力される。トラッキング誤差信号とトラッキン
グ駆動信号との間には位相の遅れがあるが出力を常に層
ジャンプによって生じるトラッキング方向への移動を抑
制する信号とすることができる。
【0050】以上説明したように、本実施例によれば、
層ジャンプを行う際に、面ぶれに対してもノイズに対し
ても常に適正な加速電圧を印加可能なようにして、層の
切換わり点を適切に検出することで他の層に移動するの
に必要な上昇電圧または下降電圧を制御し層ジャンプが
安定的に行え、かつジャンプした後の不要なトラッキン
グ誤差信号を遮断することでトラッキング方向に対物レ
ンズが移動してしまうのを抑制してトラッキング制御の
引き込みを早くすることができ、層ジャンプ後の光ディ
スクからのデータの読み取りを早くすることできる光デ
ィスク装置を実現できる。
【0051】
【発明の効果】以上のよう本発明によれば以下のような
効果を奏する (1)層ジャンプを行う際に、面ぶれに対してもノイズ
に対しても常に適正な加速電圧を印加可能にし層ジャン
プが安定的に行える。
【0052】(2)層の切換わり点を検出して他の層に
移動するのに必要な加速電圧を制御することができる。
【0053】(3)層ジャンプの終了時に不要な対物レ
ンズの移動を抑制してトラッキング制御の引き込みを早
くすることができ、光ディスクからのデータの読み取り
を早くすることできる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図
【図2】2層ディスクと層ジャンプの概略図
【図3】ピックアップの構成とフォーカスの信号処理回
路の例
【図4】ディスク変位に対するフォーカス誤差信号
【図5】ピックアップの構成とトラッキングの信号処理
回路の例
【図6】トラッキングずれに対するトラッキング誤差信
【図7】COUT信号とトラッキング誤差信号
【図8】層ジャンプの概略
【図9】マイコンでの層ジャンプ制御アルゴリズムの例
【図10】本発明の他の実施例のブロック図
【図11】トラッキング制御回路の例
【図12】制御系に位相遅れがあった場合の信号例
【図13】本発明の他の実施例のブロック図
【図14】本発明の他の実施例のブロック図
【図15】本発明の他の実施例の信号例
【図16】本発明の他の実施例のブロック図
【符号の説明】
1−片側に記録面が2層以上あるディスク 2a−クランパ 2b−ターンテーブル 3−ピックアップ 4−リードスクリュウ 5−スレッドモータ 6−スピンドルモータ 7−信号処理回路 8−フォーカス制御回路 9−トラッキング制御回路 10−スレッド制御回路 11−スピンドル制御回路 12−フォーカスゼロクロス検出器 13−マイクロコンピュータ 14−低域通過フィルタ 15−上昇電圧値設定回路 16−下降電圧設定回路 17−加算器 18−電圧切換えスイッチ。 19a、19b−切換えスイッチ 20a、20b−ON/OFFスイッチ 21−切換えスイッチ 22a、22b−前値保持回路 23−出力中点設定回路 24−TZC生成回路 25−COUT生成回路 26−対物レンズ 27−ハーフプリズム 28-−半導体レーザー 29−光検出器 30−フォーカス誤差信号生成用誤差演算器 31−回折格子 32a、32b−トラッキング誤差信号生成用光検出器 33−トラッキング誤差信号生成用誤差演算器 34−メインレーザ 35、36−サブレーザ 37−ピット 38−ランド(光ディスクの鏡面) 39−出力反転回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 二郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内 (72)発明者 相馬 万哲 東京都小平市上水本町五丁目20番1号株式 会社日立製作所半導体事業部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片方の面から情報を読み取る記録面をもつ
    層が2つ以上あるディスクを光学的に再生又は記録再生
    する光ディスク装置において、 ディスクの記録面にレ−ザ−光線のフォーカスを合わせ
    る為の対物レンズと、該対物レンズをディスクの記録面
    と垂直な方向に移動させ対物レンズの焦点をディスクの
    記録面に合わせるとともに該対物レンズをディスクの記
    録面と水平な方向に移動させ対物レンズを記録面上のピ
    ット上にトレースさせる移動手段(3)とを少なくとも
    備え、 該対物レンズをディスクの記録面と垂直な方向に駆動さ
    せる信号のノイズ成分を除去するノイズ除去手段(1
    4)と、 該対物レンズをディスク表面に対して近づけるために必
    要な駆動電圧値か、対物レンズを遠ざけるために必要な
    駆動電圧値かを切換える電圧切換手段(18)と、 前記ノイズ除去手段の出力と前記電圧切換手段の出力と
    を加算する加算手段(17)と、 前記記録面をもつある層から別の層へ移動する時に生じ
    る信号を検出する層切換点検出手段と(12)、 該層切換点検出手段の検出信号により前記電圧切換手段
    を制御する制御手段と(13)、 前記対物レンズのピット上とのずれ量を表わすトラッキ
    ング誤差信号と前記対物レンズがピット上かランド上に
    いるかの判別信号との位相関係から信号を生成する信号
    生成手段(25)と、 前記対物レンズをディスクに対して水平にピット上にト
    レースさせる駆動信号の出力と該出力を遮断した出力と
    を前記信号生成手段の出力信号によって切り換える切換
    え手段(19b)を有し、 既に合焦点にある層から他の層の合焦点へ移動する際
    に、前記ノイズ除去手段によりノイズ成分を除去した対
    物レンズの垂直方向の駆動信号に前記電圧切換手段によ
    り電圧値を加算して前記対物レンズの前記移動手段に与
    えることで、強制的に前記対物レンズを他の層の方向へ
    移動させ、前記層切換点検出手段により、移動の際に生
    じる記録面の層の切換わり点において、対物レンズの移
    動手段に与える電圧値を前記電圧切換手段により制御
    し、かつ、他の層へ移動した時に対物レンズの水平方向
    の駆動信号を前記切換え手段により制御して該切換え手
    段の出力を前記移動手段に与えることを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記層切換点検出手段(12)は、フォーカス誤差信号
    のS字曲線のゼロクロス点をヒステリシスをもって検出
    することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記制御手段(13)は、ディスク表面から奥の別の層
    へ移動する場合、層の切り換え点が検出されるまではデ
    ィスクに近づけるように対物レンズを駆動させる一定の
    電圧値に切り換え、層の切り換え点が検出されるとディ
    スクから遠ざけるように対物レンズを駆動させる一定の
    電圧値に切り換えるように制御し、また、ディスク奥か
    ら表面の別の層へ移動する場合、層の切り換え点が検出
    されるまではディスクから遠ざけるように対物レンズを
    駆動させる一定の電圧値に切り換え、層の切り換え点が
    検出されるとディスクへ近づけるように対物レンズを駆
    動させる一定の電圧値に切り換えるように制御すること
    を特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】片方の面から情報を読み取る記録面をもつ
    層が2つ以上あるディスクを光学的に再生又は記録再生
    する光ディスク装置において、 ディスクの記録面にレ−ザ−光線のフォーカスを合わせ
    る為の対物レンズと、該対物レンズをディスクの記録面
    と垂直な方向に移動させ対物レンズの焦点をディスクの
    記録面に合わせる移動手段(3)と該対物レンズをディ
    スクの記録面と水平な方向に移動させ対物レンズを記録
    面上のピット上にトレースさせる移動手段(3)とを少
    なくとも備え、 該対物レンズのピット上とのずれ量を表わすトラッキン
    グ誤差信号と該対物レンズがピット上かランド上にいる
    かの判別信号との位相関係から信号を生成する手段(2
    5)と、 該対物レンズをディスクに対して水平にピット上をトレ
    ースさせる為の駆動信号を生成する手段(9)と、 該生成した駆動信号の出力を保持する手段(22b)
    と、 該対物レンズをディスクに対して水平にピット上にトレ
    ースさせる為の駆動信号の出力と該出力を遮断した出力
    とを該位相関係から生成した信号によって切り換える第
    1の切換え手段(19b)と、 該第1の切換え手段から出力する信号と、該対物レンズ
    をディスクに対して水平にピット上をトレースさせる為
    の駆動信号と、該駆動信号出力を保持した信号とを切り
    換える第2の切換え手段(21)と、 該第2の切換え手段の出力を制御する手段(13)と、 により構成し、既に合焦点にある層から他の層の合焦点
    へ対物レンズを移動する際に、他の層へ対物レンズが移
    動中と移動終了した時の水平方向の該対物レンズの駆動
    信号を第1、第2の切換え手段で制御して不要に対物レン
    ズが水平方向に移動してしまうのを抑制するようにした
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】片方の面から情報を読み取る記録面をもつ
    層が2つ以上あるディスクを光学的に再生又は記録再生
    する光ディスク装置において、 ディスクの記録面にレ−ザ−光線のフォーカスを合わせ
    る為の対物レンズと、該対物レンズをディスクの記録面
    と垂直な方向に移動させ対物レンズの焦点をディスクの
    記録面に合わせる移動手段(3)と該対物レンズをディ
    スクの記録面と水平な方向に移動させ対物レンズを記録
    面上のピット上にトレースさせる移動手段(3)とを少
    なくとも備え、 該対物レンズを垂直に駆動させる信号のノイズ成分を除
    去する手段(14)と、 該対物レンズを一時的にディスク表面に対して対物レン
    ズを近づけるために必要な垂直に駆動させる一定の電圧
    値か、対物レンズを遠ざけるために必要な垂直に駆動さ
    せる一定の電圧値かを切換える手段(18)と、 該ノイズ成分を除去した該対物レンズを垂直に駆動させ
    る信号に該切換えられた一定の電圧値とを加算する手段
    (17)と、 ある記録面をもつ層から別の記録面をもつ層へ移動する
    時に生じる層の切換わり点を検出する手段(12)と、 該層の切換わり点の検出手段からの検出信号により該一
    定の電圧値を切り換える切換え手段を制御する手段(1
    3)と、 該対物レンズのピット上とのずれ量を表わすトラッキン
    グ誤差信号から該対物レンズをディスクに対して水平に
    ピット上をトレースさせる為の駆動信号を生成する手段
    (9)と、 該生成した駆動信号と該対物レンズがピット上かランド
    上にいるかの判別信号との位相関係から信号を生成する
    手段(25)と、 該生成した駆動信号の出力と該出力を遮断した出力とを
    該位相関係から生成した信号によって切り換える切換え
    手段(19b)により構成し、既に合焦点にある層から
    他の層の合焦点へ移動する際に、ノイズ成分を除去した
    対物レンズの垂直方向の駆動信号に一定の電圧値を加算
    して対物レンズの移動手段に与えることで強制的に対物
    レンズを他の層に移動させ、移動の際に生じる記録面の
    層の切換わり点において対物レンズの移動手段に与える
    一定の電圧値を制御して対物レンズが他の層の記録面の
    合焦点に引き込むようにし、かつ他の層へ移動した時に
    対物レンズの水平方向の駆動信号を切換え手段により制
    御して不要に対物レンズが水平方向に移動してしまうの
    を抑制するようにしたことを特徴とする光ディスク装
    置。
  6. 【請求項6】片方の面から情報を読み取る記録面をもつ
    層が2つ以上あるディスクを光学的に再生又は記録再生
    する光ディスク装置において、 ディスクの記録面にレ−ザ−光線のフォーカスを合わせ
    る為の対物レンズと、該対物レンズをディスクの記録面
    と垂直な方向に移動させ対物レンズの焦点をディスクの
    記録面に合わせる移動手段(3)と該対物レンズをディ
    スクの記録面と水平な方向に移動させ対物レンズを記録
    面上のピット上にトレースさせる移動手段(3)とを少
    なくとも備え、 該対物レンズをディスクに対して水平にピット上をトレ
    ースさせる為の駆動信号を生成する手段(9)と、 該生成した駆動信号の出力を保持する手段(22b)
    と、 該生成した駆動信号と該対物レンズがピット上かランド
    上にいるかの判別信号との位相関係から信号を生成する
    手段(25)と、 該生成した駆動信号の出力と該出力を遮断した出力とを
    該位相関係から生成した信号によって切り換える第1の
    切換え手段(19b)と、 該第1の切換え手段から出力する信号と、該対物レンズ
    をディスクに対して水平にピット上をトレースさせる為
    の駆動信号と、該駆動信号出力を保持した信号とを切り
    換える第2の切換え手段(21)と、 該第2の切換え手段の出力を制御する手段(13)と、 により構成し、既に合焦点にある層から他の層の合焦点
    へ対物レンズを移動する際に、他の層へ対物レンズが移
    動中と移動終了した時の水平方向の該対物レンズの駆動
    信号を第1、第2の切換え手段で制御して不要に対物レン
    ズが水平方向に移動してしまうのを抑制するようにした
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】片方の面から情報を読み取る記録面をもつ
    層が2つ以上あるディスクを光学的に再生又は記録再生
    する光ディスク装置において、 ディスクの記録面にレ−ザ−光線のフォーカスを合わせ
    る為の対物レンズと、該対物レンズをディスクの記録面
    と垂直な方向に移動させ対物レンズの焦点をディスクの
    記録面に合わせる移動手段(3)と該対物レンズをディ
    スクの記録面と水平な方向に移動させ対物レンズを記録
    面上のピット上にトレースさせる移動手段(3)とを少
    なくとも備え、 該対物レンズを垂直に駆動させる信号のノイズ成分を除
    去する手段(14)と、 該対物レンズを一時的にディスク表面に対して対物レン
    ズを近づけるために必要な垂直に駆動させる一定の電圧
    値か、対物レンズを遠ざけるために必要な垂直に駆動さ
    せる一定の電圧値かを切換える手段(18)と、 該ノイズ成分を除去した該対物レンズを垂直に駆動させ
    る信号に該切換えられた一定の電圧値とを加算する手段
    (17)と、 ある記録面をもつ層から別の記録面をもつ層へ移動する
    時に生じる層の切換わり点を検出する手段(12)と、 該層の切換わり点の検出手段からの検出信号により該一
    定の電圧値を切り換える切換え手段を制御する手段(1
    3)と、 該対物レンズのピット上とのずれ量を表わすトラッキン
    グ誤差信号から該対物レンズをディスクに対して水平に
    ピット上をトレースさせる為の駆動信号を生成する手段
    (9)と、 該生成した駆動信号の極性を反転する手段(39)と、 該生成した駆動信号と該対物レンズがピット上かランド
    上にいるかの判別信号との位相関係から信号を生成する
    手段(25)と、 該生成した駆動信号の出力と該駆動信号の極性を反転し
    た出力とを該位相関係から生成した信号によって切り換
    える切換え手段(19b)により構成し、既に合焦点に
    ある層から他の層の合焦点へ移動する際に、ノイズ成分
    を除去した対物レンズの垂直方向の駆動信号に一定の電
    圧値を加算して対物レンズの移動手段に与えることで強
    制的に対物レンズを他の層に移動させ、移動の際に生じ
    る記録面の層の切換わり点において対物レンズの移動手
    段に与える一定の電圧値を制御して対物レンズが他の層
    の記録面の合焦点に引き込むようにし、かつ他の層へ移
    動した時に対物レンズの水平方向の駆動信号を切換え手
    段により制御して不要に対物レンズが水平方向に移動し
    てしまうのを抑制するようにしたことを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  8. 【請求項8】片方の面から情報を読み取る記録面をもつ
    層が2つ以上あるディスクを光学的に再生又は記録再生
    する光ディスク装置において、 ディスクの記録面にレ−ザ−光線のフォーカスを合わせ
    る為の対物レンズと、該対物レンズをディスクの記録面
    と垂直な方向に移動させ対物レンズの焦点をディスクの
    記録面に合わせる移動手段(3)と該対物レンズをディ
    スクの記録面と水平な方向に移動させ対物レンズを記録
    面上のピット上にトレースさせる移動手段(3)とを少
    なくとも備え、 該対物レンズのピット上とのずれ量を表わすトラッキン
    グ誤差信号から該対物レンズをディスクに対して水平に
    ピット上をトレースさせる為の駆動信号を生成する手段
    (9)と、 該生成した駆動信号の極性を反転する手段(39)と、 該生成した駆動信号の出力を保持する手段(22b)
    と、 該生成した駆動信号と該対物レンズがピット上かランド
    上にいるかの判別信号との位相関係から信号を生成する
    手段(25)と、 該生成した駆動信号の出力と該駆動信号の極性を反転し
    た出力とを該位相関係から生成した信号によって切り換
    える第1の切換え手段(19b)と、 該第1の切換え手段から出力する信号と、該対物レンズ
    をディスクに対して水平にピット上をトレースさせる為
    の駆動信号と、該駆動信号出力を保持した信号とを切り
    換える第2の切換え手段(21)と、 該第2の切換え手段の出力を制御する手段(13)と、 により構成し、既に合焦点にある層から他の層の合焦点
    へ対物レンズを移動する際に、他の層へ対物レンズが移
    動中と移動終了した時の水平方向の該対物レンズの駆動
    信号を第1、第2の切換え手段で制御して不要に対物レン
    ズが水平方向に移動してしまうのを抑制するようにした
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 【請求項9】片方の面から情報を読み取る記録面をもつ
    層が2つ以上あるディスクを光学的に再生又は記録再生
    する光ディスク装置において、 ディスクの記録面にレ−ザ−光線のフォーカスを合わせ
    る為の対物レンズと、該対物レンズをディスクの記録面
    と垂直な方向に移動させ対物レンズの焦点をディスクの
    記録面に合わせる移動手段(3)と該対物レンズをディ
    スクの記録面と水平な方向に移動させ対物レンズを記録
    面上のピット上にトレースさせる移動手段(3)とを少
    なくとも備え、 該対物レンズを垂直に駆動させる信号のノイズ成分を除
    去する手段(14)と、 該対物レンズを一時的にディスク表面に対して対物レン
    ズを近づけるために必要な垂直に駆動させる一定の電圧
    値か、対物レンズを遠ざけるために必要な垂直に駆動さ
    せる一定の電圧値かを切換える手段(18)と、 該ノイズ成分を除去した該対物レンズを垂直に駆動させ
    る信号に該切換えられた一定の電圧値とを加算する手段
    (17)と、 ある記録面をもつ層から別の記録面をもつ層へ移動する
    時に生じる層の切換わり点を検出する手段(12)と、 該層の切換わり点の検出手段からの検出信号により該一
    定の電圧値を切り換える切換え手段を制御する手段(1
    3)と、 該トラッキング誤差信号と該対物レンズがピット上かラ
    ンド上にいるかの判別信号との位相関係から信号を生成
    する手段(25)と、 該トラッキング誤差信号の出力と該トラッキング誤差信
    号を遮断した出力とを該位相関係から生成した信号によ
    って切り換える切換え手段(19b)と、 該切換え手段によって出力されたトラッキング誤差信号
    から該対物レンズをディスクに対して水平にピット上を
    トレースさせる為の駆動信号を生成する手段(9)と、 により構成し、既に合焦点にある層から他の層の合焦点
    へ移動する際に、ノイズ成分を除去した対物レンズの垂
    直方向の駆動信号に一定の電圧値を加算して対物レンズ
    の移動手段に与えることで強制的に対物レンズを他の層
    に移動させ、移動の際に生じる記録面の層の切換わり点
    において対物レンズの移動手段に与える一定の電圧値を
    制御して対物レンズが他の層の記録面の合焦点に引き込
    むようにし、かつ他の層へ移動した時に対物レンズの水
    平方向の駆動信号を切換え手段により制御して不要に対
    物レンズが水平方向に移動してしまうのを抑制するよう
    にしたことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】片方の面から情報を読み取る記録面をも
    つ層が2つ以上あるディスクを光学的に再生又は記録再
    生する光ディスク装置において、 ディスクの記録面にレ−ザ−光線のフォーカスを合わせ
    る為の対物レンズと、該対物レンズをディスクの記録面
    と垂直な方向に移動させ対物レンズの焦点をディスクの
    記録面に合わせる移動手段(3)と該対物レンズをディ
    スクの記録面と水平な方向に移動させ対物レンズを記録
    面上のピット上にトレースさせる移動手段(3)とを少
    なくとも備え、 該トラッキング誤差信号と該対物レンズがピット上かラ
    ンド上にいるかの判別信号との位相関係から信号を生成
    する手段(25)と、 該トラッキング誤差信号の出力と該トラッキング誤差信
    号を遮断した出力とを該位相関係から生成した信号によ
    って切り換える第1の切換え手段(19b)と、 該第1の切換え手段から出力する信号と、該トラッキン
    グ誤差信号とを切り換える第2の切換え手段(19c)
    該第2の切換え手段によって出力されたトラッキング誤
    差信号から該対物レンズをディスクに対して水平にピッ
    ト上をトレースさせる為の駆動信号を生成する手段
    (9)と、 該生成した駆動信号の出力を保持する手段(22b)
    と、該生成した駆動信号と、該駆動信号出力を保持した
    信号とを切り換える第3の切換え手段(21)と、 該第2、第3の切換え手段の出力を制御する手段(1
    3)と、 により構成し、既に合焦点にある層から他の層の合焦点
    へ対物レンズを移動する際に、他の層へ対物レンズが移
    動中と移動終了した時の水平方向の該対物レンズの駆動
    信号を第1、第2、第3の切換え手段で制御して不要に対
    物レンズが水平方向に移動してしまうのを抑制するよう
    にしたことを特徴とする光ディスク装置。
  11. 【請求項11】片方の面から情報を読み取る記録面をも
    つ層が2つ以上あるディスクを光学的に再生又は記録再
    生する光ディスク装置において、 ディスクの記録面にレ−ザ−光線のフォーカスを合わせ
    る為の対物レンズと、該対物レンズをディスクの記録面
    と垂直な方向に移動させ対物レンズの焦点をディスクの
    記録面に合わせる移動手段(3)と該対物レンズをディ
    スクの記録面と水平な方向に移動させ対物レンズを記録
    面上のピット上にトレースさせる移動手段(3)とを少
    なくとも備え、 該対物レンズを垂直に駆動させる信号のノイズ成分を除
    去する手段(14)と、 該対物レンズを一時的にディスク表面に対して対物レン
    ズを近づけるために必要な垂直に駆動させる一定の電圧
    値か、対物レンズを遠ざけるために必要な垂直に駆動さ
    せる一定の電圧値かを切換える手段(18)と、 該ノイズ成分を除去した該対物レンズを垂直に駆動させ
    る信号に該切換えられた一定の電圧値とを加算する手段
    (17)と、 ある記録面をもつ層から別の記録面をもつ層へ移動する
    時に生じる層の切換わり点を検出する手段(12)と、 該層の切換わり点の検出手段からの検出信号により該一
    定の電圧値を切り換える切換え手段を制御する手段(1
    3)と、 該対物レンズのピット上とのずれ量を表わすトラッキン
    グ誤差信号の極性を反転する手段(39)と、 該トラッキング誤差信号と該対物レンズがピット上かラ
    ンド上にいるかの判別信号との位相関係から信号を生成
    する手段(25)と、 該トラッキング誤差信号の出力と該トラッキング誤差信
    号の極性を反転した出力とを該位相関係から生成した信
    号によって切り換える切換え手段(19b)該切換え手
    段によって出力されたトラッキング誤差信号から該対物
    レンズをディスクに対して水平にピット上をトレースさ
    せる為の駆動信号を生成する手段(9)と、 により構成し、既に合焦点にある層から他の層の合焦点
    へ移動する際に、ノイズ成分を除去した対物レンズの垂
    直方向の駆動信号に一定の電圧値を加算して対物レンズ
    の移動手段に与えることで強制的に対物レンズを他の層
    に移動させ、移動の際に生じる記録面の層の切換わり点
    において対物レンズの移動手段に与える一定の電圧値を
    制御して対物レンズが他の層の記録面の合焦点に引き込
    むようにし、かつ他の層へ移動した時に対物レンズの水
    平方向の駆動信号を切換え手段により制御して不要に対
    物レンズが水平方向に移動してしまうのを抑制するよう
    にしたことを特徴とする光ディスク装置。
  12. 【請求項12】片方の面から情報を読み取る記録面をも
    つ層が2つ以上あるディスクを光学的に再生又は記録再
    生する光ディスク装置において、 ディスクの記録面にレ−ザ−光線のフォーカスを合わせ
    る為の対物レンズと、該対物レンズをディスクの記録面
    と垂直な方向に移動させ対物レンズの焦点をディスクの
    記録面に合わせる移動手段(3)と該対物レンズをディ
    スクの記録面と水平な方向に移動させ対物レンズを記録
    面上のピット上にトレースさせる移動手段(3)とを少
    なくとも備え、 該対物レンズのピット上とのずれ量を表わすトラッキン
    グ誤差信号の極性を反転する手段(39)と、 該トラッキング誤差信号と該対物レンズがピット上かラ
    ンド上にいるかの判別信号との位相関係から信号を生成
    する手段(25)と、 該トラッキング誤差信号の出力と該トラッキング誤差信
    号の極性を反転した出力とを該位相関係から生成した信
    号によって切り換える第1の切換え手段(19b)と、 該第1の切換え手段から出力する信号と、該トラッキン
    グ誤差信号とを切り換える第2の切換え手段(19c)
    該第2の切換え手段によって出力されたトラッキング誤
    差信号から該対物レンズをディスクに対して水平にピッ
    ト上をトレースさせる為の駆動信号を生成する手段
    (9)と、 該生成した駆動信号の出力を保持する手段(22b)
    と、該生成した駆動信号と、該駆動信号出力を保持した
    信号とを切り換える第3の切換え手段(21)と、 該第2、第3の切換え手段の出力を制御する手段(1
    3)と、 により構成し、既に合焦点にある層から他の層の合焦点
    へ対物レンズを移動する際に、他の層へ対物レンズが移
    動中と移動終了した時の水平方向の該対物レンズの駆動
    信号を第1、第2、第3の切換え手段で制御して不要に対
    物レンズが水平方向に移動してしまうのを抑制するよう
    にしたことを特徴とする光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005322398A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Samsung Electronics Co Ltd 強制的に誘発されたトラック移動信号を利用してディスクドライブを調整する方法及び装置
US7009917B2 (en) * 2001-10-19 2006-03-07 Mediatek Incorporation Layer jump control for an optical drive

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