JP3641890B2 - 光ディスク装置、および、トラッキング制御方法 - Google Patents
光ディスク装置、および、トラッキング制御方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスクより光学的に信号を再生または記録再生する光ディスク装置に係り、特に、ディスク表面から2層以上の記録面を持つディスクを、再生または記録再生することのできる光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、規格化されているディジタルビデオディスク(以下DVDと呼ぶ)には片面単層と両面単層、片面2層、両面2層のディスクが存在する。これまでのディスク、例えばコンパクトディスク(以下CDと呼ぶ)、レーザーディスク(以下LDと呼ぶ)などは記録面が片面に1層しかなかったが、DVDでは記録容量を大きくするために片面に記録面を2つ持つ2層ディスクが存在する。これは図2(a)に示すように0.6mmの2枚の円板の各々に記録面を作っておきアルミの高反射率膜をつけた円板と半透明の金の反射膜をつけた円板を精度よく張り合わせた片側2層ディスクや、図2(b)に示すように0.6mmの円板を2枚張り合わせたもので、各々の板の深さ方向に情報を多重した両面2層ディスクがある。この2層ディスクの場合、それぞれの層の記録面に情報が記録されており、図2(d)に示すようにピックアップ内の対物レンズを光ディスクの記録面に対して垂直方向つまり光軸方向(以下フォーカス方向と呼ぶ)へ駆動する駆動信号を徐々に上げる(この場合フォーカス方向の駆動信号(以下フォーカス駆動信号と呼ぶ)を上げると対物レンズもディスクに近づく方向に上昇するとする)と図2(c)に示すフォーカス誤差信号において下の層(以下0層目と呼ぶ)のフォーカスが合っている点(以下合焦点と呼ぶ)がある対物レンズの位置で出現し、さらに対物レンズを上昇させると上の層(以下1層目と呼ぶ)の合焦点が0層目の対物レンズの位置よりさらに上の位置で出現する。要するに2層ディスクの場合は、対物レンズの位置を上下させることで層毎の合焦点をそれぞれ合わせる。CDや、LDなどでは片面の唯一の記録面に、合焦点を合わせればよいが、上記のDVDのように片側から情報が記録された面を2つ持つ2層の場合は、既に合焦点にいる層の記録面から他の層の記録面へ合焦点を移動させなければ他の層の記録されている情報を読み出すことができない。この層間の合焦点移動(以下層ジャンプと呼ぶ)は、例えば特開平8−171731に記載されているように対物レンズのフォーカス方向の駆動電圧に上昇電圧や下降電圧を加えるなどして対物レンズの位置をずらして移動させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、ある層の記録面から別層の記録面への層ジャンプを行う際、対物レンズの光ディスクと垂直方向(フォーカス方向)へのフォーカス制御に関しては制御の記述はあるが、対物レンズが光ディスクと水平方向(以下トラッキング方向)へ移動して記録面上のピットの上を正しくトレースするトラッキング制御に関しては考慮されていない。
【0004】
基本的には、層ジャンプはディスクに対して対物レンズを光ディスクに対し垂直方向に移動させるものであるが、このときには、トラッキング制御に関してもある層の記録面のトラックから別の層の記録面のトラックへ移動するため、層ジャンプを行う瞬間はトラッキングの制御ループを切らないといけない。このとき、トラッキング方向の対物レンズの位置が中点ではなく進行方向(内周から外周)へ移動していた場合、制御を切ると対物レンズが中点へ戻ろうとしてトラッキング方向において振動をおこしてしまう。
【0005】
また、層ジャンプは垂直方向の対物レンズの移動であるが、ピックアップの機械的な取り付け精度の影響で光ディスクに対する垂直方向が、若干ずれ層ジャンプを行うと水平方向つまりトラッキング方向への力がかかることもある。
【0006】
この状態で、再度トラッキング制御をかけようとすると、上記振動成分やトラッキング方向にかかる力が影響して不要にトラッキング方向に対物レンズが移動してしまい、トラッキングの引き込みに影響を及ぼし、制御が不安定となり、安定した定常状態となって光ディスクのデータを正常に読めるまでに時間を要していた。
【0007】
本発明は上記の課題を解決するもので、層ジャンプが安定的に行え、かつ層ジャンプ終了時のトラッキングの引き込みを早くするようにして、即座に安定して光ディスクの情報が読みとめるようにした光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、以下に示す手段により構成される。
【0009】
光学的にディスクの再生又は記録再生を行う光ディスク装置において、ディスクの記録面にレーザ光線の焦点を合わせるための対物レンズと、該対物レンズをディスク面に対しほぼ垂直方向に移動させて対物レンズのフォーカスをディスクの記録面に合わせるための移動手段と該対物レンズから得られる信号からフォーカス誤差信号を生成する手段と、フォーカス誤差信号から該対物レンズを合焦点に合わせるために駆動するフォーカス駆動信号を生成するフォーカス制御手段と、該フォーカス駆動信号のノイズ成分を除去する低域通過フィルタと、対物レンズを微妙に動かす為の一定電圧を加算する手段と、ピックアップを上昇させるかと下降させるかの電圧の切換えを制御する手段と、フォーカス誤差信号から記録面の層の切換え点を検出する手段と、該対物レンズをディスク面に対しほぼ水平方向に移動させて対物レンズの位置をディスクの記録面のピット上に合わせるための移動手段と該対物レンズから得られる信号からトラッキング誤差信号を生成する手段と、トラッキング誤差信号から該対物レンズを記録面のピット上に合わせるために駆動させるトラッキング方向の駆動信号(以下、トラッキング駆動信号と呼ぶ)を生成するトラッキング制御手段と、該トラッキング誤差信号またはトラッキング駆動信号と、該対物レンズがピット上にいるかいないかの信号(以下、ミラー信号と呼ぶ)の位相関係から得られる信号(以下、COUT信号と呼ぶ)を生成する手段と、該COUT信号により該トラッキング駆動信号と該トラッキング駆動信号を遮断する手段の出力とを切り換える切換え手段、とから構成し、既に合焦点にある層から他の層の合焦点へ移動する際に、ノイズ成分を除去したフォーカス駆動信号に上昇電圧や下降電圧を加算して、記録面の層の切換わり点で上昇電圧と下降電圧を切換えるようにすることで面振れやノイズの影響を受けずに層ジャンプを安定に行うことができ、かつジャンプした後の不要なトラッキング駆動信号を切換え手段で制御することでトラッキング方向に対物レンズが移動してしまうのを抑制してトラッキング制御の引き込みを早くすることができ、層ジャンプ後の光ディスクからのデータの読み取りを早くすることができる。
【0010】
さらにトラッキング駆動信号を遮断する手段の代わりにトラッキング駆動信号の極性を反転する手段にして構成しても同様の効果が得られる。
【0011】
また切り換える切換え手段に入力する信号をトラッキング駆動信号の代わりにトラッキング誤差信号にし、この信号を切換え手段によって制御する構成にしても同様の効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図1のブロック図によって説明する。図1において、1は片側に記録面が2層以上あるディスク、2aはクランパ、2bはターンテーブル、3はピックアップ、4はリードスクリュウ、5はスレッドモータ、6はスピンドルモータ、7は信号処理回路、8はフォーカス制御回路、9はトラッキング制御回路、10はスレッド制御回路、11はスピンドル制御回路、12はフォーカスゼロクロス検出器、13はマイクロコンピュータ(以下マイコン)、14は低域通過フィルタ(以下LPF)、15は上昇電圧値設定回路、16は下降電圧設定回路、17は加算器、18は電圧切換えスイッチ、19aは切換えスイッチ、19bは切換えスイッチ、20aはON/OFFスイッチ、20bはON/OFFスイッチ、21は切換えスイッチ、22aはフォーカス駆動信号前値保持回路、22bはトラッキング駆動信号前値保持回路、23は出力中点設定回路、24はトラッキングゼロクロス(以下、TZCと呼ぶ)生成回路、25はCOUT生成回路、26は対物レンズ。以下動作概要について説明する。
【0013】
ターンテーブル2a上にセットされたディスク1はクランパ2bで、ターンテーブル2aに固定される。スピンドルモータ6が回転することでディスク1は回転する。
【0014】
ディスクの情報を読み出すために、マイコン13はピックアップ3内の半導体レ−ザ−に発光制御信号を供給する。ピックアップ3の半導体レーザーおよび光学系の構成例と信号処理回路7のフォーカス誤差信号検出の構成例を図3に示す。図3において、1はディスク、26は対物レンズ、27はハーフプリズム、28は半導体レーザー、29は光検出器、30はフォーカス誤差信号生成用誤差演算器である。半導体レ−ザ−28の発する光束はハーフプリズム27を通過して、対物レンズ26で焦点を絞られて、ディスク1上にビームスポットを結ぶ。ディスク1からのレーザー反射光は、再び対物レンズ26を通って、ハ−フプリズム27で反射され、光検出器29にスポットを結ぶ。ここで光検出器29におけるフォーカス誤差信号の検出の具体的構成例を示す。光検出器29は4つのエリアA,B,C,Dからなり、対角線上でペアを組んで電気的に接続されている。ディスク1と対物レンズ26が焦点位置にある時に、前記光検出器29に入射するビームスポットが円になるように光検出器29の位置を設定すると対角線上の光検出器29の加算出力を誤差増幅器30で増幅した出力は零となる。ここで対物レンズ26の焦点位置に対してディスク1が上下にずれた場合は、光検出器29に入射するビームスポットが縦長または横長になることを利用すると、誤差増幅器30からは焦点位置からのずれ量およびずれた方向に応じた図4にしめすようなフォーカス誤差信号が検出される。(いわゆる非点収差法)
図4において、横軸は対物レンズとディスクとの距離、縦軸は信号レベルである。対物レンズの焦点がディスク記録面に合った地点で、フォ−カス誤差信号のS字曲線はゼロクロスする特徴を有する。尚、このS字曲線の極性は誤差演算器30への入力の違いよって、逆になる場合もありうるが、そのようなシステムの場合は信号レベルとディスク変位の考え方を逆にすればよいことは言うまでもない。前記誤差演算器30で生成されたフォーカス誤差信号はフォーカス制御回路8に供給されこのフォーカス制御回路8においてフォーカス誤差信号のS字曲線におけるゼロクロス地点付近でフィードバック制御を行い対物レンズ26のフォーカス駆動信号を生成し出力する。この出力信号は切換えスイッチ19aに供給され、この切換えスイッチ19aはマイコン13の指令により定常時は定常側(A側)に切換わっており、対物レンズ26のフォーカス駆動信号として供給する。このフォーカス駆動信号により対物レンズ26はディスク1に対して垂直方向に制御され、フィードバックループのフォーカス制御を実現し常に合焦点にいる状態を保つ。
【0015】
他方ピックアップ3の半導体レーザーおよび光学系の構成例と信号処理回路7のトラッキング誤差信号検出の構成例を図5に示す。図5において図3と同一符号は同一の部分である。図5においてはトラッキング誤差信号の生成のための部分を詳細に記述してある。図5において1はディスク、26は対物レンズ、27はハーフプリズム、28は半導体レーザー、29は光検出器、31は回折格子、32a、32bはトラッキング誤差信号生成用光検出器、33はトラッキング誤差信号生成用誤差演算器、34はメインレーザ、35、36はサブレーザ、37はピット(情報のある部分)、38はランド(光ディスクの鏡面)である。半導体レ−ザ−28の発する光束は回折格子31に入射され通過し、ハーフプリズム26を通過して、対物レンズ26で焦点を絞られて、ディスク1上にビームスポットを結ぶ。この時、トラッキング誤差信号生成用のサブレーザスポット35、36は前述したフォーカス誤差信号生成用のメインレーザスポット34の前後で回折格子31により左右にわずかにずらして配置させる。ディスク1からのレーザー反射光は、メインレーザ34と同じく対物レンズ26を通って、ハ−フプリズム27で反射され、メインレーザ34は光検出器29にスポットを結び、サブレーザ35、36はそれぞれ光検出器32a、32bにスポットを結ぶ。光検出器29では前述したようにフォーカス誤差信号を生成する。ここでトラッキング誤差信号の生成について図6を用いて説明する。
【0016】
図6において図5と同一符号は同一部分を示している。一般に光ディスクではピット37部にレーザを照射するとピット37部とランド38部とからの反射光の回折効果によって反射光量は減少し、逆にランド部にレーザを照射するとすべて反射し反射光量は大きくなる。ピット上にAは対物レンズ26の位置がピット上より左にずれた状態、Bはトラッキングが合っていて真上にいる状態、Cはピット上より右にずれた状態でのメインレーザスポット34、サブビームスポット35、36をそれぞれ示している。Bのようにメインスポット34がピット32上を正しくトレースしているときは、2つのサブスポット35、36の反射光量は等しくなるが、、Aのように左にずれた場合はサブスポット36はピット37とピット37の間、つまりランド38に入って反射光量が大きくなる。一方のサブスポット35はピット上をかすめるので反射光量は小さくなる。
【0017】
またCのように右にずれた場合はサブスポット35はピット37とピット37の間、つまりランド38に入って反射光量が大きくなる。一方のサブスポット36はピット37上をかすめるので反射光量は小さくなる。このように光検出器32a、32bに入射するビームスポットの反射光量の大きさが異なることを利用して誤差増幅器33でこの2つの出力を演算するとトラックずれ量およびずれた方向の極性に応じた図6に示すような正負のトラッキング誤差信号が得られる。(いわゆる3ビーム検出法)
図6において、横軸は対物レンズのトラッキングずれ、縦軸は信号レベルである。対物レンズ26がピット37上の地点で、トラッキング誤差信号のS字曲線はゼロクロスする特徴を有する。尚、このS字曲線の極性は誤差演算器29への入力の違いよって、逆になる場合もありうるが、そのようなシステムの場合は信号レベルとトラッキングずれの方向の考え方を逆にすればよいことは言うまでもない。また、このトラッキング誤差信号の生成例は一例にすぎず、本発明におけるトラッキング誤差信号は図6に示すような極性を持つ信号であればその生成手段は問わない。
【0018】
前記誤差演算器33で生成されたトラッキング誤差信号はトラッキング制御回路9に供給され、このトラッキング制御回路9においてトラッキング誤差信号のS字曲線におけるゼロクロス地点付近でフィードバック制御を行う対物レンズ26のトラッキング駆動信号を生成し出力する。この出力信号は切換えスイッチ21に供給される。この切換えスイッチ21はマイコン13の指令により定常時は定常側(A側)に切換わっており、対物レンズ26のトラッキング駆動信号として供給する。このトラッキング駆動信号により対物レンズ26はディスクに対して水平に内周から外周又は外周から内周方向に制御され、フィードバックループのトラッキング制御を実現し常にディスク1の記録面におけるピット37上にいる状態を保つ。
【0019】
またこのトラッキング制御回路9から出力された駆動信号はスレッド制御回路10にも供給され、このスレッド制御回路10において対物レンズ26のトラッキング方向へのずれに応じてスレッドモータ6を制御する駆動信号を生成し、これをスレッドモータ5に供給し、スレッドモータ5を動かしピックアップ3全体を動かす。また、信号処理回路7ではディスク1から読み取った回転周期情報をスピンドル制御回路11に供給しこの回転周期情報に基づいてスピンドル制御回路11においてスピンドルモータ6を駆動する信号を生成し、スピンドルモータ6に供給する。以上が定常時に於いて合焦点上にあってフォーカス、トラッキング、スピンドルとスレッドが制御された状態である。
【0020】
ここで、ディスク1が上述したようにDVDの片側2層以上ディスクの場合、現在いる記録面の層から、別の記録面の層へ合焦点位置を切換えなければならない場合がある。例えば、0層の記録面の合焦点上に対物レンズ26の位置が有り、更に1層の記録面に合焦点を持っていきたい場合、つまり下の層(0層)から上の層(1層)に合焦点をジャンプする場合について説明する。まずこれまで定常状態で0層の記録面の合焦点上にいる状態のフォーカス制御回路8から出力するフォーカス駆動信号はON/OFFスイッチ20aに供給されており、定常状態の場合はA側(オン)に切り換わっていてそのまま前値保持回路22aに供給される。
【0021】
該前値保持回路22aでは値が変化するまでは常にその値を保持しており、この保持した値をLPF14に供給する。このLPF14ではフォーカス方向に対物レンズ26を駆動する信号の高域成分(ノイズ成分)は除去するが面振れのような低域成分は除去しないような周波数帯域を持っており主にノイズ成分を除去して加算回路17に供給する。定常時はLPF14までの動作は常に行われている。ここで1層の記録面の合焦点へ移動する際、マイコン13は切換えスイッチ19aをB側、ON/OFFスイッチ20aをB側(オフ)に切換える。ON/OFFスイッチ20aがオープンとなるため、これまでフォーカス方向の対物レンズ26を制御していたフィードバックループはオープンループとなり制御が切断される。1層の記録面に上昇するためにマイコン13は一定値の上昇電圧値15と、下降電圧値16を設定する。また、マイコン13は電圧切換スイッチ18を上昇電圧値側に切換えるように指示を出す。この上昇電圧値15からの出力は加算回路17に供給する。前記LPF14で高域ノイズ成分を除去した信号と上昇電圧値を加算回路17で加算し出力し切換えスイッチ19aに供給する。切換えスイッチ19aに供給された前記加算信号はスイッチがB側に切り換わっているため切換えスイッチ19aを通過してピックアップ3に供給し対物レンズ26をフォーカス方向に上昇させる。
【0022】
上昇電圧値を加算された駆動電圧により対物レンズ26は上昇を始める。ここで信号処理回路7から出力したフォーカス誤差信号をフォーカスゼロクロス検出器12に供給し、このフォーカスゼロクロス検出器12においてフォーカス誤差信号がゼロ(中心)を交差する点を検出しマイコン13に供給する。マイコン13では再度ゼロクロスする点を検出したら、下降電圧値16を設定し、電圧切換スイッチ18を下降電圧値に切換えるように指示を出す。このときマイコン13では上昇電圧値を印加した時間(時間A)を計測しておく。この下降電圧値16からの出力は加算回路17に供給する。前記LPF14で高域成分を除去した信号と下降電圧値を加算回路17で加算し出力する。層ジャンプしている最中なので切換えスイッチ19aはB側に切換わったままである。切換えスイッチ19aに供給された前記加算信号は切換えスイッチ19aを通過してピックアップ3に供給し、今度は対物レンズをフォーカス方向に下降させる。この降下電圧値の印加はそれまで上昇をしていた対物レンズ26に逆方向の電圧を印加することとなり、ブレーキとして対物レンズ26の上昇を止める働きをする。上昇電圧値を印加した時間の倍数時間(時間A×K K:は定数)の一定時間下降電圧値を印加したのち、1層の記録面に合焦点を合わせるためにマイコン13は切換えスイッチ19aをA側、ON/OFFスイッチ20aをA側(オン)に切換える。これにより、オープンループになっていたフォーカス制御が再度フォーカス誤差信号を用いたフィードバックループによる制御となり、1層の記録面の合焦点に引き込もうと制御する。上記の動作により0層の記録面の合焦点にいる状態から1層の合焦点にいる状態になる。
【0023】
他方、このときのトラッキング制御について説明する。まずこれまで定常状態で0層の記録面のピット上にいる状態のトラッキング制御回路9から出力する対物レンズ26のトラッキング駆動信号はON/OFFスイッチ20bに供給されており、定常状態の場合はA側に切り換わっていてそのまま前値保持回路22bに供給される。
【0024】
該前値保持回路22bでは値が変化するまでは常にその値を保持しており、この保持した値を切換えスイッチ21に供給する。定常時は該前値保持回路22bまでの動作は常に行われている。層ジャンプを行う際、マイコン13は切換えスイッチ21をC側、ON/OFFスイッチ20bをB側(オフ)に切換える。ON/OFFスイッチ20bがオープンとなるため、これまでトラッキング方向の対物レンズ26を制御していたトラッキング制御のフィードバックループはオープンループとなり制御が切断される。しかし、対物レンズ26の水平方向の駆動信号はフィードバックループを切断される前の値を前値保持回路22bで保持しているため、対物レンズ26のトラッキング駆動信号の値は層ジャンプ中は変化せず、対物レンズ26のトラッキング方向の位置は一定で動かない。層ジャンプした層の記録面に合焦点に合わせるためにマイコン13がフォーカス制御をフィードバックループによる制御に切り換える時、マイコン13は切換えスイッチ21をB側に切り換える。このとき、切換えスイッチ19bはCOUT生成回路25によって生成される信号によってトラッキング制御回路9で生成される対物レンズ25のトラッキング駆動信号を出力してフィードバックループを閉じるか(A側)、駆動出力中点回路23から出力する出力ゼロ信号を出力して出力中点にするか(B側)を切り換える。このCOUT信号を用いてトラッキング駆動信号の出力を制御することにより層ジャンプによって生じるトラッキング方向へ対物レンズ26が不要に移動すること抑制することができる。層ジャンプ後しばらくは切換えスイッチ21はB側にしておき、トラッキングの暴れが収まり安定したところで、切換えスイッチ21をA側、ON/OFFスイッチ20bをA側にし、完全にフィードバックループ制御にし定常制御を行う。
【0025】
ここで、COUT生成回路25で作られる信号と層ジャンプ後に生じる不要なトラッキング方向への対物レンズ26の移動を抑制するための対物レンズ26へのトラッキング駆動信号について図7を用いて説明する。COUT生成回路25には信号処理回路7で生成する対物レンズ25がピット37上かランド38上のどちらにいるかの信号(ミラー信号)とTZC信号生成回路24で生成したTZC(トラックゼロクロス)信号を供給する。該TZC信号生成回路24には前述したトラッキング誤差信号を供給し、該トラッキング誤差信号のゼロクロス(中心)を境にして2値化したTZC信号に変換する。該TZC信号は対物レンズ26がピット上のどの位置にいるかを示す信号あるいは対物レンズ26をトラッキング方向のどちらの方向に動かすかの方向を示す信号として用いられる。
【0026】
図7(a)においてまず層ジャンプ終了後に対物レンズ26がトラッキング方向にディスク1の内周方向から、外周方向へピットを横切って移動する場合を説明する。図6に示したようにトラッキング誤差信号はメインビーム34がピット上の上をトレースしている場合はゼロクロス付近にあるが、ピット上からずれるにしたがって誤差信号を生じる。図6の場合は、Aのようにメインビーム34が左にずれた場合は右に移動させるように信号レベルがマイナスとなる信号となって現れ、Cのようにメインビーム34が右にずれた場合は左に移動させるように信号レベルがプラスとなって現れることは前述したとおりである。 対物レンズ26のトラッキング方向の軌跡がピット37上とピット37のない部分(ランド38、鏡面又はミラー面)を横切っていくとトラッキング誤差信号はピット上に戻ろうとする信号を出力する。図7の(a)の場合、対物レンズ26にトラッキング誤差信号が正の値の場合は外周から内周へ動こうとする力が働き、負の値の場合は内周から外周へ動こうとする力が働く。このときピット37上かランド38上のどちらにいるかの信号(ミラー信号)はピット上にいるときはLOW、鏡面上にいるときはHIGHで出力する。対物レンズ26をトラッキング方向のどちらの方向に動かすかの方向を示す信号がTZC(トラックゼロクロス)信号であり、この場合、トラッキング誤差信号が正の値の時、つまり外周から内周へ動かそうとするときはLOW、負の値の時、つまり内周から外周へ動かそうとするときはHIGHを出力する。この信号はTZC生成回路24で生成される。
【0027】
COUT信号は、上述したミラー信号をTZC信号の立ち上がり、又は立ち下がりでラッチした信号である。該COUT信号は層ジャンプ後、対物レンズ26が内周から外周へ移動する場合はトラッキング駆動信号が対物レンズ26の移動方向とは逆の方向(外周から内周)に働こうとする期間にLOWとなる。この期間のトラッキング駆動信号は対物レンズ26が移動する方向とは逆の方向に動こうとするブレーキとして働く。またトラッキング駆動信号が対物レンズ26の移動方向と同じ方向(内周から外周)に働こうとする期間にHIGHとなる。そこでこのHIGH期間はトラッキング誤差信号から得られるトラッキング駆動信号を遮断し出力を中点にし、LOW期間はトラッキング駆動信号を出力するようにすると、内周から外周へ移動している対物レンズ26には外周から内周へ働く力のみを与えることができ、対物レンズ25の動きを止める働きをする。
【0028】
逆に図7(b)において層ジャンプ終了後に対物レンズ26がトラッキング方向にディスク1の外周方向から、内周方向へピットを横切って動く場合を説明する。トラッキング方向の対物レンズ26の軌跡がピット37上とピット37のない部分(ランド38、鏡面又はミラー面)を横切っていくとトラッキング誤差信号はピット上に戻ろうとする信号を出力する。図7の(b)の場合、対物レンズ26にトラッキング誤差信号が正の値の場合は外周から内周へ動こうとする力が働き、負の値の場合は内周から外周へ動こうとする力が働く。このときピット37上かランド38上のどちらにいるかの信号(ミラー信号)はピット37上にいるときはLOW、ランド38上にいるときはHIGHで出力する。対物レンズ26をトラッキング方向のどちらの方向に動かすかの方向を示す信号がTZC(トラックゼロクロス)信号でこの場合、トラッキング誤差信号が正の値の時、つまり外周から内周へ動かそうとするときははLOW、負の値の時、つまり内周から外周へ動かそうとするときはHIGHを出力する。COUT信号は、上述したミラー信号をTZC信号の立ち上がり、又は立ち下がりでラッチした信号である。該COUT信号は層ジャンプ後、対物レンズ26が外周から内周へ移動する場合はトラッキング駆動信号が対物レンズ26の移動方向とは逆の方向(内周から外周)に働こうとする期間にLOWとなる。この期間のトラッキング駆動信号は対物レンズ26が移動する方向とは逆の方向に動こうとするブレーキとして働く。またトラッキング駆動信号が対物レンズ26の移動方向と同じ方向(外周から内周)に働こうとする期間にHIGHとなる。そこでこのHIGH期間はトラッキング誤差信号から得られるトラッキング駆動信号を遮断し出力を中点にし、LOW期間はトラッキング駆動信号を出力するようにすると、外周から内周へ移動している対物レンズ26には内周から外周へ働く力のみを与えることができ、対物レンズ25の動きを止める働きをする。該COUT信号を用いると層ジャンプをしたときにトラッキング方向にかかる力によって対物レンズ25が移動しようとする動きを抑制することができ、すばやくトラッキングを引き込むことができる。
【0029】
この状態を図8を用いて説明する。図8(a)は上昇時、図8(b)は下降時のフォーカス誤差信号と、フォーカス駆動信号、スイッチ19a、20a、21の極性、トラッキング駆動信号を示しており、横軸は時間、縦軸は電圧値である。この場合、対物レンズ26はフォーカス駆動電圧値を上げると対物レンズ26も上昇し、フォーカス駆動電圧値を下げると対物レンズ26は下降するものとする。図8(a)は合焦点の位置を0層から1層に上昇させる場合で、下の層(0層)の記録面で合焦点にいる状態はフォーカス誤差信号はほぼゼロ近傍である。フォーカス駆動信号もフィードバックループの制御がかかっており、ある電圧値で一定となる。ここで切換えスイッチ19a、20aを定常側(A側)からジャンプ側(B側)にするとフィードバックループの制御が切れ同時にフォーカス方向に一定の上昇電圧を印加する。また同時にスイッチ21を定常側(A側)からジャンプ側(C側)へ切り換える。すると対物レンズ26はフォーカス方向に上昇を始めるので0層における合焦点が外れて行きフォーカス誤差信号は谷を下る。さらに上昇を続けるてこの谷を越える。この時のトラッキング方向の対物レンズ26は層ジャンプを始める直前のトラッキング駆動信号の値を保持しており、トラッキング方向の対物レンズ26の位置は一定の位置で静止している。さらにフォーカス方向に上昇電圧を加え続けるとフォーカス誤差信号は谷を上りゼロクロス点が現れる。このときフォーカスゼロクロス検出器12によりフォーカス誤差信号のゼロ(中心)を交差する点を検出するが、この中心の位置をヒステリシスをもって検出する。つまり、中心よりずれた位置をゼロクロス点とする。
【0030】
このゼロクロス点に於いて上昇電圧を下降電圧に切換える。この上昇電圧を印加した時間(時間A)はマイコン13で計測する。一定の下降電圧により上昇電圧によって生じた対物レンズ26の加速度は上昇方向から下降方向へとなるが、しばらくは対物レンズ26は上昇を続けやがて止まり下降を始める。上昇電圧を印加した時間の倍数時間(時間A×K Kは定数)ののち下降電圧を印加するのを止めて、切換えスイッチ19a、ON/OFFスイッチ20aを定常側(A側)に切換える。他方トラッキングの制御は切換えスイッチ21をイン側(B側)に切り換える。この時点で対物レンズ26は1層目の合焦点付近であるので、フォーカス誤差信号によるフィードバックループのフォーカス制御を行ない、1層目の記録面の合焦点に引き込む。他方対物レンズ26は層ジャンプによりトラッキング方向にも力を受けるため、その力を受けた方向に移動しようとする。そのために前述したCOUT信号を用いたトラッキング駆動信号の制御により、移動しようとする動きを抑制する。一定期間切換えスイッチ21をイン側(B側)にしておきトラッキング方向の対物レンズ26の動きがなくなり、あるピット37上でトラッキングが引き込んだ状態となると切換えスイッチ21を定常側(A側)にし、トラッキング誤差信号によるフィードバックループのトラッキング制御を行う。
【0031】
同様に図8(a)は合焦点の位置を1層から0層に上昇させる場合で、上の層(1層)の記録面で合焦点にいる状態はフォーカス誤差信号はほぼゼロ近傍である。フォーカス駆動信号もフィードバックループの制御がかかっており、ある電圧値で一定となる。ここで切換えスイッチ19a、20aを定常側(A側)からジャンプ側(B側)にするとフィードバックループの制御が切れ同時にフォーカス方向に一定の降下電圧を印加する。また同時にスイッチ21を定常側(A側)からジャンプ側(C側)へ切り換える。すると対物レンズ26はフォーカス方向に下降を始めるので1層における合焦点が外れて行きフォーカス誤差信号は山を上る。さらに下降を続けるてこの山を越える。この時のトラッキング方向の対物レンズ26は層ジャンプを始める直前のトラッキング駆動信号の値を保持しており、トラッキング方向の対物レンズ26の位置は一定の位置で静止している。さらにフォーカス方向に下降電圧を加え続けるとフォーカス誤差信号は山を下りゼロクロス点が現れる。このときフォーカスゼロクロス検出器12によりフォーカス誤差信号のゼロ(中心)を交差する点を検出するが、この中心の位置をヒステリシスをもって検出する。つまり、中心よりずれた位置をゼロクロス点とする。このゼロクロス点に於いて下降電圧を上昇電圧に切換える。この下降電圧を印加した時間(時間A)はマイコン13で計測する。一定の上昇電圧により下降電圧によって生じた対物レンズ26の加速度は下降方向から上昇方向へとなるが、しばらくは対物レンズ26は下降を続けやがて止まり上昇を始める。下降電圧を印加した時間の倍数時間(時間A×K Kは定数)ののち上昇電圧を印加するのを止めて、切換えスイッチ19a、ON/OFFスイッチ20aを定常側(A側)に切換える。他方トラッキングの制御は切換えスイッチ21をイン側(B側)に切り換える。この時点で対物レンズ26は0層目の合焦点付近であるので、フォーカス誤差信号によるフィードバックループのフォーカス制御を行ない、0層目の記録面の合焦点に引き込む。他方対物レンズ26は層ジャンプによりトラッキング方向にも力を受けるため、その力を受けた方向に移動しようとする。そのために前述したCOUT信号を用いたトラッキング駆動信号の制御により、移動しようとする動きを抑制する。一定期間切換えスイッチ21をイン側(B側)にしておきトラッキング方向の対物レンズ26の動きがなくなり、あるピット37上でトラッキングが引き込んだ状態となると切換えスイッチ21を定常側(A側)にし、トラッキング誤差信号によるフィードバックループのトラッキング制御を行う。
【0032】
尚、上記のフォーカス誤差信号の山、谷の現れ方は、前述のように誤差演算器25の極性により全く逆になることもあるが、その場合は現れ方が逆になるとして考えればよいことはいうまでもない。
【0033】
以上の層ジャンプ時の各制御はマイコン13によって行うがその際の制御のアルゴリズムのPAD図を図9に示す。このアルゴリズムによりマイコン13で層ジャンプが安定に制御でき、層ジャンプ後のトラッキングの引き込みが早くなり、データの読み込みが早くなる。
【0034】
以上説明したように、本実施例によれば、層ジャンプを行う際に、面ぶれに対してもノイズに対しても常に適正な加速電圧を印加可能なようにして、層の切換わり点を適切に検出することで他の層に移動するのに必要な上昇電圧または下降電圧を制御し層ジャンプが安定的に行え、かつジャンプした後の不要なトラッキング駆動信号を遮断することでトラッキング方向に対物レンズが移動してしまうのを抑制してトラッキング制御の引き込みを早くすることができ、層ジャンプ後の光ディスクからのデータの読み取りを早くすることできる光ディスク装置を実現できる。
【0035】
図10は、本発明の他の実施例を示すブロック図である。図1の実施例におけるのと同じ要素には同一の番号を付してある。図1の実施例と異なるのは、COUT生成回路25に供給するTZC生成回路24で生成するTZC信号が前述したトラッキング誤差信号のゼロクロス(中心)で2値化したTZC信号ではなく、該トラッキング誤差信号をトラッキング制御回路9で処理して生成したトラッキング駆動信号のゼロクロスで2値化したTZC信号である点である。以下、動作概要を説明する。動作としては第一の実施例と同様で既に合焦点にある層から他の層の合焦点へ対物レンズ26を移動する際に、ノイズ成分を除去したフォーカス駆動信号に上昇電圧や下降電圧を加算して、記録面の層の切換わり点で上昇電圧と下降電圧を切換えるようにして層ジャンプを行う。他方トラッキング駆動信号は層ジャンプを行う際、マイコン13は切換えスイッチ21をC側、ON/OFFスイッチ20bをB側(オフ)に切換える。ON/OFFスイッチ20bがオープンとなるため、これまでトラッキング方向の対物レンズ26を制御していたトラッキング制御のフィードバックループはオープンループとなり制御が切断される。しかし、対物レンズ26の水平方向の駆動信号はフィードバックループを切断される前の値を前値保持回路22bで保持しているため、対物レンズ26のトラッキング駆動信号の値は層ジャンプ中は変化せず、対物レンズ26のトラッキング方向の位置は一定で動かない。層ジャンプした層の記録面に合焦点に合わせるためにマイコン13がフォーカス制御をフィードバックループによる制御に切り換える時、マイコン13は切換えスイッチ21をB側に切り換える。このとき、切換えスイッチ19bはCOUT生成回路25によって生成される信号によってトラッキング制御回路9で生成される対物レンズ25のトラッキング駆動信号を出力してフィードバックループを閉じるか(A側)、出力中点設定回路23から出力する出力ゼロ信号を出力して出力中点にするか(B側)を切り換える。このCOUT信号を用いてトラッキング駆動信号の出力を制御することにより層ジャンプによって生じるトラッキング方向へ対物レンズ26が不要に移動すること抑制することができる。層ジャンプ後しばらくは切換えスイッチ21はB側にしておき、トラッキングの暴れが収まり安定したところで、切換えスイッチ21をA側、ON/OFFスイッチ20bをA側にし、完全にフィードバックループ制御にし定常制御を行う。
【0036】
このときCOUT生成回路25で作られる信号は信号処理回路7で生成する対物レンズ25がピット37上かランド38上のどちらにいるかの信号(ミラー信号)とTZC信号生成回路24で生成したTZC(トラックゼロクロス)信号を立ち上がり、又は立ち下がりでラッチした信号である。該TZC信号生成回路24には該トラッキング誤差信号をトラッキング制御回路9で処理して生成したトラッキング駆動信号を供給し、該トラッキング駆動信号のゼロクロス(中心)を境にして2値化したTZC信号に変換する。該TZC信号は対物レンズ26がピット上のどの位置にいるかを示す信号あるいは対物レンズ26をトラッキング方向のどちらの方向に動かすかの方向を示す信号として用いられる。
【0037】
ここで第一の実施例でのTZC信号の違いについて図11、図12を用いて説明する。図11に示すように該トラッキング誤差信号をトラッキング制御回路9に供給してトラッキング駆動信号を生成するが、該トラッキング制御回路9は対物レンズ26をディスク記録面のピット上に乗せるためにフィードバックループを構成しており、制御系を安定にするために位相補償器で構成するのが一般的である。図12はトラッキング制御回路9の補償器の特性としてトラッキング誤差信号とトラッキング駆動信号との間の位相に遅れが生じていて、図7(a)と同様に層ジャンプ終了後に対物レンズ26がトラッキング方向にディスク1の内周方向から、外周方向へピットを横切って移動する場合である。トラッキング誤差信号、ミラー信号、TZC信号((a)はトラッキング誤差信号から生成。(b)はトラッキング駆動信号から生成)、COUT信号、トラッキング制御回路9で生成したトラッキング駆動信号及びCOUT信号で制御したスイッチ19bからのトラッキング駆動信号を表示している。横軸は時間、縦軸は電圧を表わす。図12(a)ではTZC信号を図1で示す構成のようにトラッキング誤差信号から生成している。該TZC信号の立ち下がりまたは立ち上がりでミラー信号をラッチしたCOUT信号がHIGHの場合は出力を遮断して中点を出力しLOWの場合はトラッキング制御回路9からの出力を出力するようにした場合、図1のスイッチ19bからは位相遅れのため本来出力を遮断したい方向のトラッキング駆動信号も出力することになる。これに対し図12(b)のようにTZC信号を図10で示す構成のようにトラッキング駆動信号から生成し、該TZC信号の立ち下がりまたは立ち上がりでミラー信号をラッチしたCOUT信号がHIGHの場合は出力を遮断して中点を出力しLOWの場合はトラッキング制御回路9からの出力を出力するようにした場合、図10のスイッチ19bからは出力を出力を遮断したい方向のトラッキング駆動信号のみ遮断することができる。
【0038】
要は、制御系の補償器の特性として位相を進めたり、遅らせたりする周波数を使用する場合は図10のような構成が望ましいが、位相が変化しない場合は図1の構成でも問題はない。
【0039】
以上説明したように、本実施例によれば、層ジャンプを行う際に、面ぶれに対してもノイズに対しても常に適正な加速電圧を印加可能なようにして、層の切換わり点を適切に検出することで他の層に移動するのに必要な上昇電圧または下降電圧を制御し層ジャンプが安定的に行え、かつジャンプした後の不要なトラッキング駆動信号を制御系の位相も考慮して遮断することでトラッキング方向に対物レンズが移動してしまうのを抑制してトラッキング制御の引き込みを早くすることができ、層ジャンプ後の光ディスクからのデータの読み取りを早くすることできる光ディスク装置を実現できる。
【0040】
図13は、本発明の他の実施例を示すブロック図である。図10の実施例におけるものと同じ要素には同一の番号を付してある。図10の実施例と異なるのは、出力中点設定回路23が入力反転回路39となっている点である。以下、動作概要を説明する。動作としては第一、第二の実施例と同様で既に合焦点にある層から他の層の合焦点へ対物レンズ26を移動する際に、ノイズ成分を除去したフォーカス駆動信号に上昇電圧や下降電圧を加算して、記録面の層の切換わり点で上昇電圧と下降電圧を切換えるようにして層ジャンプを行う。他方トラッキング駆動信号は層ジャンプを行う際、マイコン13は切換えスイッチ21をC側、ON/OFFスイッチ20bをB側(オフ)に切換える。ON/OFFスイッチ20bがオープンとなるため、これまでトラッキング方向の対物レンズ26を制御していたトラッキング制御のフィードバックループはオープンループとなり制御が切断される。しかし、対物レンズ26の水平方向の駆動信号はフィードバックループを切断される前の値を前値保持回路22bで保持しているため、対物レンズ26のトラッキング駆動信号の値は層ジャンプ中は変化せず、対物レンズ26のトラッキング方向の位置は一定で動かない。層ジャンプした層の記録面に合焦点に合わせるためにマイコン13がフォーカス制御をフィードバックループによる制御に切り換える時、マイコン13は切換えスイッチ21をB側に切り換える。このとき、切換えスイッチ19bはCOUT生成回路25によって生成される信号によってトラッキング制御回路9で生成される対物レンズ25のトラッキング駆動信号をそのまま出力するか(A側)、該トラッキング駆動信号を反転した信号にする入力反転回路39から出力する信号にするか(B側)を切り換える。このCOUT信号を用いてトラッキング駆動信号の出力を制御することにより層ジャンプによって生じるトラッキング方向へ対物レンズ26が不要に移動すること抑制することができる。層ジャンプ後しばらくは切換えスイッチ21はB側にしておき、トラッキングの暴れが収まり安定したところで、切換えスイッチ21をA側、ON/OFFスイッチ20bをA側にし、完全にフィードバックループ制御にし定常制御を行う。
【0041】
第一、第二の実施例では、層ジャンプ終了後の該COUT信号を用いてトラッキング駆動信号を制御する場合、層ジャンプによって生じるトラッキング方向への移動を抑制するように働くトラッキング駆動信号のみを出力するようにし、移動を助長するように働くトラッキング駆動信号は遮断して出力しないようにしていた。該移動を助長するように働くトラッキング駆動信号は、極性を反転すれば逆に移動を抑制するように働くようになる。これを利用して本実施例ではトラッキング制御回路9から出力する信号を入力反転回路39において反転しておいて該切換えスイッチ19bに供給しておくと、該COUT信号による切換えスイッチ19bの出力は、常に層ジャンプによって生じるトラッキング方向への移動を抑制する信号となる。第一の実施例の中点設定回路23を入力反転回路39に置き換えても同様に動作する。
【0042】
以上説明したように、本実施例によれば、層ジャンプを行う際に、面ぶれに対してもノイズに対しても常に適正な加速電圧を印加可能なようにして、層の切換わり点を適切に検出することで他の層に移動するのに必要な上昇電圧または下降電圧を制御し層ジャンプが安定的に行え、かつジャンプした後のトラッキング駆動信号を制御系の位相も考慮して常に不要にトラッキング方向に対物レンズが移動してしまうのを抑制する信号のみを出力することでトラッキング制御の引き込みを早くすることができ、層ジャンプ後の光ディスクからのデータの読み取りを早くすることできる光ディスク装置を実現できる。
【0043】
図14は、本発明の他の実施例を示すブロック図である。図1の実施例におけるのと同じ要素には同一の番号を付してある。19cは切換えスイッチ。図1の実施例と異なるのは、切換えスイッチ19bの位置がトラッキング制御回路9の後段にあったものを前段に配置した点と切換えスイッチ19cを配置した点である。
【0044】
以下、動作概要を説明する。動作としては第一の実施例と同様で既に合焦点にある層から他の層の合焦点へ対物レンズ26を移動する際に、ノイズ成分を除去したフォーカス駆動信号に上昇電圧や下降電圧を加算して、記録面の層の切換わり点で上昇電圧と下降電圧を切換えるようにして層ジャンプを行う。他方トラッキング駆動信号は層ジャンプを行う際、マイコン13は切換えスイッチ21をC側、ON/OFFスイッチ20bをB側(オフ)に切換える。切換えスイッチ19cはA側になっている。ON/OFFスイッチ20bがオープンとなるため、これまでトラッキング方向の対物レンズ26を制御していたトラッキング制御のフィードバックループはオープンループとなり制御が切断される。しかし、対物レンズ26の水平方向の駆動信号はフィードバックループを切断される前の値を前値保持回路22bで保持しているため、対物レンズ26のトラッキング駆動信号の値は層ジャンプ中は変化せず、対物レンズ26のトラッキング方向の位置は一定で動かない。層ジャンプした層の記録面に合焦点に合わせるためにマイコン13がフォーカス制御をフィードバックループによる制御に切り換える時、マイコン13は切換えスイッチ21をA側に切換えスイッチ19cをB側に切り換える。このとき、切換えスイッチ19bはCOUT生成回路25によって生成される信号によって信号処理回路7で生成されるトラッキング誤差信号を出力してフィードバックループを閉じるか(A側)、出力中点設定回路23から出力するゼロ信号を出力して出力中点にするか(B側)を切り換える。このCOUT信号を用いてトラッキング誤差信号の出力を制御することにより層ジャンプによって生じるトラッキング方向へ対物レンズ26が不要に移動すること抑制することができる。層ジャンプ後しばらくは切換えスイッチ19cはB側にしておき、トラッキングの暴れが収まり安定したところで、切換えスイッチ19cをA側、ON/OFFスイッチ20bをA側にし、完全にフィードバックループ制御にし定常制御を行う。
【0045】
前述したように該トラッキング制御回路9は対物レンズ26をディスク記録面のピット上に乗せるためにフィードバックループを構成しており、制御系を安定にするために位相補償器で構成するのが一般的である。図15は図14の実施例で得られるトラッキング誤差信号、ミラー信号、TZC信号(トラッキング誤差信号から生成。)、COUT信号、COUT信号で制御したスイッチ19bからのトラッキング誤差信号及びトラッキング制御回路9で生成したトラッキング駆動信号を表示している。横軸は時間、縦軸は電圧を表わす。この場合、図7(a)と同様に層ジャンプ終了後に対物レンズ26がトラッキング方向にディスク1の内周方向から、外周方向へピットを横切って移動する場合で、トラッキング制御回路9の補償器の特性としてトラッキング誤差信号とトラッキング駆動信号との間の位相に遅れが生じている。図15(a)ではTZC信号の立ち下がりまたは立ち上がりでミラー信号をラッチしたCOUT信号がHIGHの場合は切換えスイッチ19bのトラッキング誤差信号出力を遮断して中点を出力しLOWの場合はトラッキング誤差信号を出力してトラッキング制御回路9に供給すると、該トラッキング制御回路9からの出力はトラッキング誤差信号に対し位相が遅れたトラッキング駆動信号が出力される。トラッキング誤差信号とトラッキング駆動信号との間には位相の遅れがあるが出力を遮断したい方向のトラッキング駆動信号のみを遮断することができる。
【0046】
以上説明したように、本実施例によれば、層ジャンプを行う際に、面ぶれに対してもノイズに対しても常に適正な加速電圧を印加可能なようにして、層の切換わり点を適切に検出することで他の層に移動するのに必要な上昇電圧または下降電圧を制御し層ジャンプが安定的に行え、かつジャンプした後の不要なトラッキング誤差信号を遮断することでトラッキング方向に対物レンズが移動してしまうのを抑制してトラッキング制御の引き込みを早くすることができ、層ジャンプ後の光ディスクからのデータの読み取りを早くすることできる光ディスク装置を実現できる。
【0047】
図16は、本発明の他の実施例を示すブロック図である。図1の実施例におけるのと同じ要素には同一の番号を付してある。19cは切換えスイッチ、39は入力反転回路。図1の実施例と異なるのは、切換えスイッチ19bの位置がトラッキング制御回路9の後段にあったものを前段に配置した点と切換えスイッチ19cを配置した点と出力中点設定回路23が入力反転回路39となっている点である。以下、動作概要を説明する。動作としては第一の実施例と同様で既に合焦点にある層から他の層の合焦点へ対物レンズ26を移動する際に、ノイズ成分を除去したフォーカス駆動信号に上昇電圧や下降電圧を加算して、記録面の層の切換わり点で上昇電圧と下降電圧を切換えるようにして層ジャンプを行う。
【0048】
他方トラッキング駆動信号は層ジャンプを行う際、マイコン13は切換えスイッチ21をC側、ON/OFFスイッチ20bをB側(オフ)に切換える。切換えスイッチ19cはA側になっている。ON/OFFスイッチ20bがオープンとなるため、これまでトラッキング方向の対物レンズ26を制御していたトラッキング制御のフィードバックループはオープンループとなり制御が切断される。しかし、対物レンズ26の水平方向の駆動信号はフィードバックループを切断される前の値を前値保持回路22bで保持しているため、対物レンズ26のトラッキング駆動信号の値は層ジャンプ中は変化せず、対物レンズ26のトラッキング方向の位置は一定で動かない。層ジャンプした層の記録面に合焦点に合わせるためにマイコン13がフォーカス制御をフィードバックループによる制御に切り換える時、マイコン13は切換えスイッチ21をA側に切換えスイッチ19cをB側に切り換える。このとき、切換えスイッチ19bはCOUT生成回路25によって生成される信号によって信号処理回路7で生成されるトラッキング誤差信号を出力してフィードバックループを閉じるか(A側)、該トラッキング誤差信号を反転した信号にする入力反転回路39から出力する信号にするか(B側)を切り換える。このCOUT信号を用いてトラッキング誤差信号の出力を制御することにより層ジャンプによって生じるトラッキング方向へ対物レンズ26が不要に移動することを抑制することができる。層ジャンプ後しばらくは切換えスイッチ19cはB側にしておき、トラッキングの暴れが収まり安定したところで、切換えスイッチ19cをA側、ON/OFFスイッチ20bをA側にし、完全にフィードバックループ制御にし定常制御を行う。
【0049】
前述したように該トラッキング制御回路9は対物レンズ26をディスク記録面のピット上に乗せるためにフィードバックループを構成しており、制御系を安定にするために位相補償器で構成するのが一般的である。図15(b)は図16の実施例で得られるトラッキング誤差信号、ミラー信号、TZC信号(トラッキング誤差信号から生成。)、COUT信号、COUT信号で制御したスイッチ19bからのトラッキング誤差信号及びトラッキング制御回路9で生成したトラッキング駆動信号を表示している。横軸は時間、縦軸は電圧を表わす。この場合、図7(a)と同様に層ジャンプ終了後に対物レンズ26がトラッキング方向にディスク1の内周方向から、外周方向へピットを横切って移動する場合で、トラッキング制御回路9の補償器の特性としてトラッキング誤差信号とトラッキング駆動信号との間の位相に遅れが生じている。図14の実施例の場合、層ジャンプ終了後の該COUT信号を用るトラッキング誤差信号の制御は、層ジャンプによって生じるトラッキング方向への移動を抑制するように働くトラッキング誤差信号のみを出力するようにし、移動を助長するように働くトラッキング誤差信号は遮断して出力しないようにしていた。図16の実施例では該移動を助長するように働くトラッキング誤差信号は、極性を反転すれば逆に移動を抑制するように働くようになる。これを利用し、TZC信号の立ち下がりまたは立ち上がりでミラー信号をラッチしたCOUT信号がHIGHの場合は切換えスイッチ19bの出力は信号処理回路7から出力するトラッキング誤差信号を入力反転回路39において反転した信号を出力しLOWの場合は該トラッキング誤差信号を出力してトラッキング制御回路9に供給すると、該トラッキング制御回路9からの出力は位相が遅れたトラッキング駆動信号が出力される。トラッキング誤差信号とトラッキング駆動信号との間には位相の遅れがあるが出力を常に層ジャンプによって生じるトラッキング方向への移動を抑制する信号とすることができる。
【0050】
以上説明したように、本実施例によれば、層ジャンプを行う際に、面ぶれに対してもノイズに対しても常に適正な加速電圧を印加可能なようにして、層の切換わり点を適切に検出することで他の層に移動するのに必要な上昇電圧または下降電圧を制御し層ジャンプが安定的に行え、かつジャンプした後の不要なトラッキング誤差信号を遮断することでトラッキング方向に対物レンズが移動してしまうのを抑制してトラッキング制御の引き込みを早くすることができ、層ジャンプ後の光ディスクからのデータの読み取りを早くすることできる光ディスク装置を実現できる。
【0051】
【発明の効果】
以上のよう本発明によれば以下のような効果を奏する
(1)層ジャンプを行う際に、面ぶれに対してもノイズに対しても常に適正な加速電圧を印加可能にし層ジャンプが安定的に行える。
【0052】
(2)層の切換わり点を検出して他の層に移動するのに必要な加速電圧を制御することができる。
【0053】
(3)層ジャンプの終了時に不要な対物レンズの移動を抑制してトラッキング制御の引き込みを早くすることができ、光ディスクからのデータの読み取りを早くすることできる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図
【図2】2層ディスクと層ジャンプの概略図
【図3】ピックアップの構成とフォーカスの信号処理回路の例
【図4】ディスク変位に対するフォーカス誤差信号
【図5】ピックアップの構成とトラッキングの信号処理回路の例
【図6】トラッキングずれに対するトラッキング誤差信号
【図7】COUT信号とトラッキング誤差信号
【図8】層ジャンプの概略
【図9】マイコンでの層ジャンプ制御アルゴリズムの例
【図10】本発明の他の実施例のブロック図
【図11】トラッキング制御回路の例
【図12】制御系に位相遅れがあった場合の信号例
【図13】本発明の他の実施例のブロック図
【図14】本発明の他の実施例のブロック図
【図15】本発明の他の実施例の信号例
【図16】本発明の他の実施例のブロック図
【符号の説明】
1−片側に記録面が2層以上あるディスク
2a−クランパ
2b−ターンテーブル
3−ピックアップ
4−リードスクリュウ
5−スレッドモータ
6−スピンドルモータ
7−信号処理回路
8−フォーカス制御回路
9−トラッキング制御回路
10−スレッド制御回路
11−スピンドル制御回路
12−フォーカスゼロクロス検出器
13−マイクロコンピュータ
14−低域通過フィルタ
15−上昇電圧値設定回路
16−下降電圧設定回路
17−加算器
18−電圧切換えスイッチ。
19a、19b−切換えスイッチ
20a、20b−ON/OFFスイッチ
21−切換えスイッチ
22a、22b−前値保持回路
23−出力中点設定回路
24−TZC生成回路
25−COUT生成回路
26−対物レンズ
27−ハーフプリズム
28-−半導体レーザー
29−光検出器
30−フォーカス誤差信号生成用誤差演算器
31−回折格子
32a、32b−トラッキング誤差信号生成用光検出器
33−トラッキング誤差信号生成用誤差演算器
34−メインレーザ
35、36−サブレーザ
37−ピット
38−ランド(光ディスクの鏡面)
39−出力反転回路
Claims (13)
- 一方の方向から記録または再生が可能な記録層を2層以上有する光ディスクに対し光学的に記録または再生が可能な光ディスク装置であって、
レーザ光を発振するレーザ光源と、
前記レーザ光を前記光ディスク上に集光する対物レンズと、
該対物レンズをフォーカス方向、または、トラッキング方向に移動させる駆動手段と、
前記光ディスクからの反射光からトラッキング誤差信号を演算する演算手段と、
前記トラッキング誤差信号に基づいてトラッキング駆動信号を生成するトラッキング駆動信号生成手段と、
層ジャンプの際に前記対物レンズを前記光ディスクに近づける電圧値または光ディスクから遠ざける電圧値を前記駆動手段に供給する電圧値設定手段と、
該トラッキング駆動信号生成手段からのトラッキング駆動信号を保持する前値保持手段と、
層ジャンプの際に前記保持手段へのトラッキング駆動信号の供給を停止するスイッチと、
中点出力となるよう予め設定されたトラッキング駆動信号を保持した出力中点設定手段と、
層ジャンプの際に、前記トラッキング駆動信号生成手段からのトラッキング駆動信号を用いて前記駆動手段を制御する第1の制御、前記保持手段に保持されたトラッキング駆動信号を用いて前記駆動手段を制御する第2の制御、前記出力中点設定手段に保持されたトラッキング駆動信号を用いて前記駆動手段を制御する第3の制御、前記第1の制御、の順に選択し前記駆動手段を制御する制御手段と、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記制御手段は、
層ジャンプの直後に前記第3の制御を行い、
次に、前記第2の制御を行い、
その後、前記第1の制御を行うことを特徴とする光ディスク装置。 - 一方の方向から記録または再生が可能な記録層を2層以上有する光ディスクに対し光学的に記録または再生が可能な光ディスク装置であって、
ディスクの記録層にレ−ザ−光線の焦点を合わせるための対物レンズと、
該対物レンズをフォーカス駆動信号に従ってフォーカス方向に移動させ、また、トラッキング駆動信号に従ってトラッキング方向へ駆動させ焦点を記録層上のピット上にトレースさせる移動手段と、
前記フォーカス駆動信号のノイズ成分を除去して出力するノイズ除去手段と、
前記対物レンズを前記光ディスクに近づけるための駆動電圧値、または、遠ざけるための駆動電圧、の何れかを切換えて前記移動手段に供給する電圧切換手段と、
前記ノイズ除去手段の出力と前記電圧切換手段の出力とを加算する加算手段と、
前記焦点が層ジャンプする時に生じる層の切換わり点を検出する層切換点検出手段と、
該層切換点検出手段の検出信号により前記電圧切換手段を制御する制御手段と、
前記焦点とトラックのずれ量を表わすトラッキング誤差信号と、前記焦点がピット上にあるかランド上にあるかを表す判別信号との位相関係から切換信号を生成し出力する切換信号生成手段と、
前記トラッキング駆動信号、または、中点トラッキング駆動信号、の何れかを、前記切換信号によって切り換えて出力する切換手段と、
を有し、
既に焦点のある記録層から他の記録層へ焦点を移動する際に、前記加算手段の出力信号を前記移動手段に与えることで、強制的に前記焦点を他の記録層へ移動させ、前記切換わり点において、前記電圧切換手段の出力を切換え、かつ、他の記録層へ移動した時に前記切換手段を制御してトラッキング駆動信号を前記移動手段に与えることを特徴とする光ディスク装置。 - 一方の方向から記録または再生が可能な記録層を2層以上有する光ディスクに対し光学的に記録または再生が可能な光ディスク装置であって、
ディスクの記録層にレ−ザ−光線の焦点を合わせるための対物レンズと、
該対物レンズをフォーカス駆動信号に従ってフォーカス方向に移動させる第1の移動手段と、
前記対物レンズをトラッキング駆動信号に従ってトラッキング方向へ移動させ焦点を記録層上のピット上にトレースさせる第2の移動手段と、
前記焦点とトラックのずれ量を表わすトラッキング誤差信号と、前記焦点がピット上にあるかランド上にあるかを表す判別信号との位相関係から切換信号を生成し出力する切換信号生成手段と、
前記トラッキング駆動信号を生成し出力するトラッキング駆動信号生成手段と、
該トラッキング駆動信号生成手段の出力を保持する保持手段と、
前記トラッキング駆動信号生成手段の出力信号、または、中点トラッキング駆動信号、の何れかを、前記切換信号によって切り換えて出力する第1の切換手段と、
該第1の切換手段の出力信号と、前記トラッキング駆動信号生成手段の出力信号と、前記保持手段の出力信号、の何れかを切り換えて出力する第2の切換手段と、
該第2の切換手段の出力を制御する手段と、
を有し、
既に焦点のある記録層から他の記録層へ焦点を移動する際に、前記第1、第2の切換手段を制御して、焦点移動中のトラッキング駆動信号、または、移動終了時のトラッキング駆動信号を前記移動手段に与えることを特徴とする光ディスク装置。 - 一方の方向から記録または再生が可能な記録層を2層以上有する光ディスクに対し光学的に記録または再生が可能な光ディスク装置であって、
ディスクの記録層にレ−ザ−光線の焦点を合わせるための対物レンズと、
該対物レンズをフォーカス駆動信号に従ってフォーカス方向に移動させる第1の移動手段と、
前記対物レンズをトラッキング駆動信号に従ってトラッキング方向へ移動させ焦点を記録層上のピット上にトレースさせる第2の移動手段と、
前記フォーカス駆動信号のノイズ成分を除去して出力するノイズ除去手段と、
前記対物レンズを一時的に前記光ディスクに近づけるための一定の駆動電圧値、または、遠ざけるための一定の駆動電圧、の何れかを切換えて前記移動手段に供給する電圧切換手段と、
前記ノイズ除去手段の出力と前記電圧切換手段の出力とを加算する加算手段と、
前記焦点が層ジャンプする時に生じる層の切換わり点を検出する層切換点検出手段と、
該層切換点検出手段の検出信号により前記電圧切換手段を制御する制御手段と、
前記焦点とトラックのずれ量を表わすトラッキング誤差信号から前記トラッキング駆動信号を生成し出力するトラッキング駆動信号生成手段と、
該トラッキング駆動信号と前記焦点がピット上にあるかランド上にあるかを表す判別信号との位相関係から切換信号を生成し出力する切換信号生成手段と、
前記トラッキング駆動信号生成手段の出力信号、または、中点トラッキング駆動信号、の何れかを、前記切換信号によって切り換えて出力する切換手段と、
を有し、
既に焦点のある記録層から他の記録層へ焦点を移動する際に、前記加算手段の出力信号を前記移動手段に与えることで、強制的に前記焦点を他の記録層に移動させ、前記切換わり点において、移動手段に与える一定の電圧値を制御して前記焦点を他の記録層に引き込むようにし、かつ、他の記録層へ移動した時に前記切換手段を制御してトラッキング駆動信号を前記移動手段に与えることを特徴とする光ディスク装置。 - 一方の方向から記録または再生が可能な記録層を2層以上有する光ディスクに対し光学的に記録または再生が可能な光ディスク装置であって、
ディスクの記録層にレ−ザ−光線の焦点を合わせるための対物レンズと、
該対物レンズをフォーカス駆動信号に従ってフォーカス方向に移動させる第1の移動手段と、
前記対物レンズをトラッキング駆動信号に従ってトラッキング方向へ移動させ焦点を記録層上のピット上にトレースさせる第2の移動手段と、
前記トラッキング駆動信号を生成し出力するトラッキング駆動信号生成手段と、
前記トラッキング駆動信号生成手段の出力を保持する保持手段と、
前記トラッキング駆動信号と前記焦点がピット上にあるかランド上にあるかを表す判別信号との位相関係から切換信号を生成し出力する切換信号生成手段と、
前記トラッキング駆動信号生成手段の出力信号、または、中点トラッキング駆動信号、の何れかを、前記切換信号によって切り換えて出力する第1の切換手段と、
該第1の切換手段からの出力信号、前記トラッキング駆動信号生成手段の出力信号、前記保持手段の出力信号、の何れかを、切り換えて出力する第2の切換手段と、
該第2の切換手段の出力を制御する手段と、
を有し、
既に焦点のある記録層から他の記録層へ焦点を移動する際に、前記第1、第2の切換手段を制御して、焦点移動中のトラッキング駆動信号、または、移動終了時のトラッキング駆動信号を前記移動手段に与えることを特徴とする光ディスク装置。 - 一方の方向から記録または再生が可能な記録層を2層以上有する光ディスクに対し光学的に記録または再生が可能な光ディスク装置であって、
ディスクの記録層にレ−ザ−光線の焦点を合わせるための対物レンズと、
該対物レンズをフォーカス駆動信号に従ってフォーカス方向に移動させる第1の移動手段と、
前記対物レンズをトラッキング駆動信号に従ってトラッキング方向へ移動させ焦点を記録層上のピット上にトレースさせる第2の移動手段と、
前記フォーカス駆動信号のノイズ成分を除去して出力するノイズ除去手段と、
前記対物レンズを一時的に前記光ディスクに近づけるための一定の駆動電圧値、または、遠ざけるための一定の駆動電圧、の何れかを切換えて前記移動手段に供給する電圧切換手段と、
前記ノイズ除去手段の出力と前記電圧切換手段の出力とを加算する加算手段と、
前記焦点が層ジャンプする時に生じる層の切換わり点を検出する層切換点検出手段と、
該層切換点検出手段の検出信号により前記電圧切換手段を制御する制御手段と、
前記焦点とトラックのずれ量を表わすトラッキング誤差信号から前記トラッキング駆動信号を生成し出力するトラッキング駆動信号生成手段と、
該トラッキング駆動信号生成手段の出力の極性を反転し出力する反転手段と、
該トラッキング駆動信号と前記焦点がピット上にあるかランド上にあるかを表す判別信号との位相関係から切換信号を生成し出力する切換信号生成手段と、
前記トラッキング駆動信号生成手段の出力信号、または、前記反転手段の出力信号、の何れかを、前記切換信号によって切り換えて出力する切換手段と、
を有し、
既に焦点のある記録層から他の記録層へ焦点を移動する際に、前記加算手段の出力信号を前記移動手段に与えることで、強制的に前記焦点を他の記録層に移動させ、前記切換わり点において、移動手段に与える一定の電圧値を制御して前記焦点を他の記録層に引き込むようにし、かつ、他の記録層へ移動した時に前記切換手段を制御してトラッキング駆動信号を前記移動手段に与えることを特徴とする光ディスク装置。 - 一方の方向から記録または再生が可能な記録層を2層以上有する光ディスクに対し光学的に記録または再生が可能な光ディスク装置であって、
ディスクの記録層にレ−ザ−光線の焦点を合わせるための対物レンズと、
該対物レンズをフォーカス駆動信号に従ってフォーカス方向に移動させる第1の移動手段と、
前記対物レンズをトラッキング駆動信号に従ってトラッキング方向へ移動させ焦点を記録層上のピット上にトレースさせる第2の移動手段と、
前記焦点とトラックのずれ量を表わすトラッキング誤差信号から前記トラッキング駆動信号を生成し出力するトラッキング駆動信号生成手段と、
前記トラッキング駆動信号の極性を反転し出力する反転手段と、
前記トラッキング駆動信号生成手段の出力を保持する保持手段と、
前記トラッキング駆動信号と前記焦点がピット上にあるかランド上にあるかを表す判別信号との位相関係から切換信号を生成し出力する切換信号生成手段と、
前記トラッキング駆動信号生成手段の出力信号、または、前記反転手段の出力信号、の何れかを、前記切換信号によって切り換えて出力する第1の切換手段と、
該第1の切換手段の出力信号、前記トラッキング駆動信号生成手段の出力信号、前記保持手段の出力信号、の何れかを、切り換えて出力する第2の切換手段と、
該第2の切換手段の出力を制御する手段と、
を有し、
既に焦点にある記録層から他の記録層へ焦点を移動する際に、前記第1、第2の切換手段を制御して、焦点移動中のトラッキング駆動信号、または、移動終了時のトラッキング駆動信号を前記移動手段に与えることを特徴とする光ディスク装置。 - 一方の方向から記録または再生が可能な記録層を2層以上有する光ディスクに対し光学的に記録または再生が可能な光ディスク装置であって、
ディスクの記録層にレ−ザ−光線の焦点を合わせるための対物レンズと、
該対物レンズをフォーカス駆動信号に従ってフォーカス方向に移動させる第1の移動手段と、
前記対物レンズをトラッキング駆動信号に従ってトラッキング方向へ移動させ焦点を記録層上のピット上にトレースさせる第2の移動手段と、
前記フォーカス駆動信号のノイズ成分を除去して出力するノイズ除去手段と、
前記対物レンズを一時的に前記光ディスクに近づけるための一定の駆動電圧値、または、遠ざけるための一定の駆動電圧、の何れかを切換えて前記移動手段に供給する電圧切換手段と、
前記ノイズ除去手段の出力と前記電圧切換手段の出力とを加算する加算手段と、
前記焦点が層ジャンプする時に生じる層の切換わり点を検出する層切換点検出手段と、
該層切換点検出手段の検出信号により前記電圧切換手段を制御する制御手段と、
前記焦点とトラックのずれ量を表わすトラッキング誤差信号と、前記焦点がピット上にあるかランド上にあるかを表す判別信号との位相関係から切換信号を生成し出力する切換信号生成手段と、
該トラッキング誤差信号、または、中点トラッキング誤差信号、の何れかを、前記切換信号によって切り換えて出力する切換手段と、
該切換手段によって出力されたトラッキング誤差信号から前記トラッキング駆動信号を生成し出力するトラッキング駆動信号生成手段と、
を有し、
既に焦点のある記録層から他の記録層へ焦点を移動する際に、前記加算手段の出力信号を前記移動手段に与えることで、強制的に前記焦点を他の記録層に移動させ、前記切換わり点において、移動手段に与える一定の電圧値を制御して前記焦点を他の記録層に引き込むようにし、かつ、他の記録層へ移動した時に前記切換手段を制御してトラッキング駆動信号を前記移動手段に与えることを特徴とする光ディスク装置。 - 一方の方向から記録または再生が可能な記録層を2層以上有する光ディスクに対し光学的に記録または再生が可能な光ディスク装置であって、
ディスクの記録層にレ−ザ−光線の焦点を合わせるための対物レンズと、
該対物レンズをフォーカス駆動信号に従ってフォーカス方向に移動させる第1の移動手段と、
前記対物レンズをトラッキング駆動信号に従ってトラッキング方向へ移動させ焦点を記録層上のピット上にトレースさせる第2の移動手段と、
前記焦点とトラックのずれ量を表わすトラッキング誤差信号と、前記焦点がピット上にあるかランド上にあるかを表す判別信号との位相関係から切換信号を生成し出力する切換信号生成手段と、
前記トラッキング誤差信号、または、中点トラッキング誤差信号、の何れかを、前記切換信号によって切り換えて出力する第1の切換手段と、
該第1の切換手段からの出力信号、または、前記トラッキング誤差信号、の何れかを、切り換えて出力する第2の切換手段と、
該第2の切換手段から出力されたトラッキング誤差信号から前記トラッキング駆動信号を生成するトラッキング駆動信号生成手段と、
該トラッキング駆動信号生成手段の出力を保持する保持手段と、
前記トラッキング駆動信号生成手段の出力信号、または、前記保持手段の出力信号、の何れかを、切り換えて出力する第3の切換手段と、
該第2、第3の切換手段の出力を制御する制御手段と、
を有し、
既に焦点にある記録層から他の記録層へ焦点を移動する際に、前記第1、第2、第3の切換手段を制御して、焦点移動中のトラッキング駆動信号、または、移動終了時のトラッキング駆動信号を前記移動手段に与えることを特徴とする光ディスク装置。 - 一方の方向から記録または再生が可能な記録層を2層以上有する光ディスクに対し光学的に記録または再生が可能な光ディスク装置であって、
ディスクの記録層にレ−ザ−光線の焦点を合わせるための対物レンズと、
該対物レンズをフォーカス駆動信号に従ってフォーカス方向に移動させる第1の移動手段と、
前記対物レンズをトラッキング駆動信号に従ってトラッキング方向へ移動させ焦点を記録層上のピット上にトレースさせる第2の移動手段と、
前記フォーカス駆動信号のノイズ成分を除去して出力するノイズ除去手段と、
前記対物レンズを一時的に前記光ディスクに近づけるための一定の駆動電圧値、または、遠ざけるための一定の駆動電圧、の何れかを切換えて前記移動手段に供給する電圧切換手段と、
前記ノイズ除去手段の出力と前記電圧切換手段の出力とを加算する加算手段と、
前記焦点が層ジャンプする時に生じる層の切換わり点を検出する層切換点検出手段と、
該層切換点検出手段の検出信号により前記電圧切換手段を制御する制御手段と、
前記焦点とトラックのずれ量を表わすトラッキング誤差信号の極性を反転し出力する反転手段と、
前記トラッキング誤差信号と、前記焦点がピット上にあるかランド上にあるかを表す判別信号との位相関係から切換信号を生成し出力する切換信号生成手段と、
前記トラッキング誤差信号、または、前記反転手段の出力信号、の何れかを、前記切換信号によって切り換えて出力する切換手段と、
該切換手段によって出力されたトラッキング誤差信号から前記トラッキング駆動信号を生成し出力するトラッキング駆動信号生成手段と、
を有し、
既に焦点のある記録層から他の記録層へ焦点を移動する際に、前記加算手段の出力信号を前記移動手段に与えることで、強制的に前記焦点を他の記録層に移動させ、前記切換わり点において、移動手段に与える一定の電圧値を制御して前記焦点を他の記録層に引き込むようにし、かつ、他の記録層へ移動した時に前記切換手段を制御してトラッキング駆動信号を前記移動手段に与えることを特徴とする光ディスク装置。 - 一方の方向から記録または再生が可能な記録層を2層以上有する光ディスクに対し光学的に記録または再生が可能な光ディスク装置であって、
ディスクの記録層にレ−ザ−光線の焦点を合わせるための対物レンズと、
該対物レンズをフォーカス駆動信号に従ってフォーカス方向に移動させる第1の移動手段と、
前記対物レンズをトラッキング駆動信号に従ってトラッキング方向へ移動させ焦点を記録層上のピット上にトレースさせる第2の移動手段と、
前記焦点とトラックのずれ量を表わすトラッキング誤差信号の極性を反転し出力する反転手段と、
前記トラッキング誤差信号と、前記焦点がピット上にあるかランド上にあるかを表す判別信号との位相関係から切換信号を生成し出力する切換信号生成手段と、
前記トラッキング誤差信号、または、前記反転手段の出力信号、の何れかを、前記切換信号によって切り換えて出力する第1の切換手段と、
該第1の切換手段からの出力信号、または、前記トラッキング誤差信号、の何れかを、切り換えて出力する第2の切換手段と、
該第2の切換手段によって出力されたトラッキング誤差信号から前記トラッキング駆動信号を生成するトラッキング駆動信号生成手段と、
該トラッキング駆動信号生成手段の出力を保持する保持手段と、
前記トラッキング駆動信号生成手段の出力信号、または、前記保持手段の出力信号、の何れかを、切り換えて出力する第3の切換手段と、
該第2、第3の切換手段の出力を制御する制御手段と、
を有し、
既に焦点にある記録層から他の記録層へ焦点を移動する際に、前記第1、第2、第3の切換手段を制御して、焦点移動中のトラッキング駆動信号、または、移動終了時のトラッキング駆動信号を前記移動手段に与えることを特徴とする光ディスク装置。 - 一方の方向から記録または再生が可能な記録層を2層以上有する光ディスクに対し光学的に記録または再生が可能な光ディスク装置におけるトラッキング制御方法であって、
層ジャンプの際のトラッキング制御を、トラッキング誤差信号に基づいて制御されたトラッキング駆動信号、層ジャンプ前に保持したトラッキング駆動信号、出力ゼロ信号、トラッキング誤差信号に基づいて制御されたトラッキング駆動信号、の順に選択したトラッキング駆動信号で制御することを特徴とするトラッキング制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02478797A JP3641890B2 (ja) | 1997-02-07 | 1997-02-07 | 光ディスク装置、および、トラッキング制御方法 |
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-
1997
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